JP2021087057A - パルス生成回路及び表示装置 - Google Patents

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大輔 河江
山下 淳一
Junichi Yamashita
淳一 山下
隆成 藤森
Takanari Fujimori
隆成 藤森
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Abstract

【課題】回路規模の増大を抑制しつつ、複数のデジタルパルスの活性化期間が重ならないようにするパルス生成回路及び表示装置を提供することができる。【解決手段】実施形態に係るパルス生成回路10は、クロック信号CLKの入力により駆動する順序回路を含み、順序回路の駆動により複数の出力信号dec(1)〜dec(n)を出力する同期回路SYCと、同期回路SYCから出力された複数の出力信号dec(1)〜dec(n)をゲーティングして複数のパルス信号pulse(1)〜pulse(n)を生成するゲーティング手段GAT1と、を備え、ゲーティング手段GAT1は、クロック信号CLKのH状態期間に、各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)を不活性状態にする。【選択図】図1

Description

本発明は、パルス生成回路及び表示装置に関する。
近年、微小なLED(以下、マイクロLEDと称する。)を2次元マトリクス状に実装した表示装置の開発が盛んになってきている。これは、液晶素子を用いた表示装置よりも高コントラストであり、OLEDを用いた表示装置よりも劣化が少ない、等の利点を期待できるからである。
マイクロLEDを用いた表示装置(以下、マイクロLEDディスプレイと称する。)においても、アクティブマトリクス化が種々の利点をもたらすことは、他の表示装置と同様である。ただし、マイクロLEDディスプレイの場合には、発光素子とアクティブ素子との一体化技術が発展途上である。現在、特に、大型ディスプレイの場合には、アクティブ素子を微小なIC(以下、マイクロICと称する。)として作製し、ディスプレイとなる基板上に、マイクロLEDと同様に2次元マトリクス状に配列実装する、という方式も開発されている。
このようなマイクロICを実現するにあたっては、チップサイズ最小化が必須であり、通常、入出力信号(I/O)数の低減等の回路規模の削減が図られている。例えば、発光素子の駆動に必要な制御信号のうちスイッチのオン/オフを制御するようなデジタルパルスに関しては、駆動シーケンスに対応したカウンタ(ステートマシン)をIC内部に用意し、クロックとリセット入力だけで必要な全てのステートを生成、識別し、この情報からデコーダを通して該パルスを外部入力に拠らず内部生成することで、マイクロICのI/O数を削減することが考えられる。
このようなデジタルパルスは通常複数必要であり、かつ、互いにパルスの有効な期間がオーバーラップしないよう設計されることも多い。例えば、2次元アクティブマトリクスディスプレイにおいて、映像信号を線順次で書き込むには、特定ラインを活性化するための選択スイッチが各画素に必要である。しかしながら、データ線を共有している画素間での誤書き込みを防ぐために、選択スイッチを制御する複数の走査パルス信号において、各パルス信号の活性化期間が重ならないように、各パルス信号の間隔を空ける等の制約を設けることがある。なお、このような制約は、走査パルス信号に限らず、あらゆる種類のデジタルパルス信号に及ぶ可能性を有している。
特開2010−093365号公報
ここで、種々の各パルス信号の活性化期間が重ならないようにするため、各パルス信号の間隔を空けるように制御する新たなパルス信号を入出力することが考えられる。しかしながら、その場合には、新たなパルス信号のための入出力信号(I/O)数も多くなる。よって、回路規模の増大を抑制することができない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、回路規模の増大を抑制しつつ、複数のデジタルパルス信号の活性化期間が重ならないようにすることができるパルス生成回路及び表示装置を提供する。
本発明にかかるパルス生成回路は、クロック信号の入力により駆動する順序回路を含み、前記順序回路の駆動により複数の出力信号を出力する同期回路と、前記同期回路から出力された前記複数の出力信号をゲーティングして複数のパルス信号を生成するゲーティング手段と、を備え、前記ゲーティング手段は、前記クロック信号のH状態期間に、各前記パルス信号を不活性状態にする。
また、各前記パルス信号は、前記ゲーティング手段によって、前記クロック信号のいずれかのL状態期間に活性化される。
さらに、前記同期回路は、前記順序回路として、前記クロック信号が入力されるステートマシンと、前記ステートマシンから出力されたステート信号に基づいて、前記複数の出力信号を出力するデコーダと、を含む。
前記ゲーティング手段は、前記クロック信号の反転信号を出力するインバータと、前記デコーダから出力された各前記出力信号と、前記インバータから出力された各前記反転信号と、の論理積を各前記パルス信号として出力する複数のANDゲートと、を含む。
また、前記ゲーティング手段は、前記デコーダから出力された各前記出力信号の反転信号を出力するインバータと、各前記インバータから出力された前記反転信号と、前記クロック信号との否定論理和を各前記パルス信号として出力する複数のNORゲートと、を含む。
さらに、前記ステートマシンは、カウンタ、レジスタ、フリップフロップ、ラッチのうちの少なくとも1つを含む。
前記デコーダは、組合せ回路を含む。
また、前記デコーダは、順序回路をさらに含む。
さらに、前記クロック信号のデューティー比、または、前記クロック信号の活性化の立ち上がりから次の立ち上がりまでの期間を示す周期を変えることにより、1つの前記パルス信号の活性化期間を他の前記パルス信号の活性化期間と異ならせる。
本発明にかかる表示装置は、上記記載のパルス生成回路と、前記パルス信号に基づいて発光素子の発光を制御する画素回路と、を含む複数のマイクロICが表示面にマトリックス状に配置されている。
本発明により、回路規模の増大を抑制しつつ、複数のデジタルパルスの活性化期間が重ならないようにするパルス生成回路及び表示装置を提供することができる。
実施形態1に係るパルス生成回路の構成を例示したブロック図である。 実施形態1に係るパルス生成回路の動作を例示したタイミング図であり、横軸は、時間を示し、縦軸は、各信号を示す。 実施形態1の変形例に係るパルス生成回路の構成を例示したブロック図である。 比較例に係るパルス生成回路の動作を例示したタイミング図であり、横軸は、時間を示し、縦軸は、各信号を示す。 実施形態2に係るパルス生成回路の構成を例示したブロック図である。 実施形態2に係るパルス生成回路の動作を例示したタイミング図であり、横軸は、時間を示し、縦軸は、各信号を示す。 実施形態2の変形例に係るパルス生成回路の構成を例示したブロック図である。 実施形態3に係る表示装置に用いられるマイクロICを例示したブロック図である。 実施形態3に係る表示装置を例示した構成図である。
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
(実施形態1)
実施形態1に係るパルス生成回路を説明する。まず、本実施形態に係るパルス生成回路の構成を説明する。その後、パルス生成回路の動作を説明する。
<パルス生成回路の構成>
図1は、実施形態1に係るパルス生成回路の構成を例示したブロック図である。図1に示すように、本実施形態のパルス生成回路10は、おおまかに言えば、同期回路SYC1と、ゲーティング手段GAT1とを備えている。同期回路SYC1は、クロック信号CLKの入力により駆動する順序回路を含む。そして、同期回路SYC1は、順序回路の駆動により複数(例えば、n個)の出力信号dec(1)〜dec(n)を出力する。一方、ゲーティング手段GAT1は、同期回路SYC1から出力された複数の出力信号dec(1)〜dec(n)をゲーティングして複数のパルス信号pulse(1)〜pulse(n)を生成する。
図1に示すように、同期回路SYC1は、例えば、順序回路として、クロック信号CLK及びリセット信号RSTが入力されるステートマシン11を含む。また、同期回路SYC1は、ステートマシン11から出力されたステート信号stateに基づいて、複数の出力信号dec(1)〜dec(n)を出力するデコーダ12を含む。ゲーティング手段GAT1は、例えば、インバータ13及び複数のANDゲート14(1)〜14(n)を含む。複数のANDゲート14(1)〜14(n)を総称する場合には、ANDゲート14と呼び、特定のANDゲート14m及び14nを意味する場合には、ANDゲート14mまたはANDゲート14nと称する。以下で、各構成を具体的に説明する。
<ステートマシン>
ステートマシン11は、クロック信号CLK及びリセット信号RSTが入力されるように、例えば、これらの信号を出力するタイミングコントローラ等に接続されている。なお、ステートマシン11には、クロック信号CLK及びリセット信号RST以外の信号が入力されてもよい。ステートマシン11は、入力されたクロック信号CLK及びリセット信号RSTに基づいてステート信号stateを出力する。例えば、ステートマシン11は、ステート信号stateをデコーダ12に出力する。
ステートマシン11は、内部に、順序回路として、例えば、カウンタを含む。ステートマシン11は、順序回路として、例えば、Dフリップフロップ群を含んでもよい。なお、ステートマシン11は、順序回路として、カウンタ、フリップフロップ、レジスタ、ラッチのうちの少なくとも1つを含んでもよい。ステートマシン11は、クロック信号CLKに同期して状態を遷移させたステート信号stateを出力する。すなわち、ステート信号stateは、クロック信号CLKに同期して、活性化状態から不活性化状態へ変化するか、または、不活性化状態から活性状態に変化する。
<デコーダ>
デコーダ12は、ステートマシン11から出力されたステート信号stateが入力される。デコーダ12は、入力されたステート信号stateに基づいて所定の複数の出力信号dec(1)〜dec(n)を出力する。図では、2つの出力信号decM及びdecNを示しているが、デコーダ12が出力する出力信号decM及びdecNは、2つに限らない。デコーダ12が出力する出力信号数は、例えば、駆動させる画素回路の構成に依存する。
デコーダ12は、基本的には、組み合わせ回路で構成される。しかしながら、デコーダ12は、組み合わせ回路を含み、さらに、順序回路を含んでもよい。デコーダ12が順序回路を含む場合には、同期回路化するために、ステートマシン11に用いられるクロック信号CLKと同じクロック信号CLKで、当該順序回路を駆動する。
<インバータ>
インバータ13は、クロック信号CLKが入力されるように、例えば、ステートマシン11と同様のタイミングコントローラ等に接続されている。インバータ13は、入力されたクロック信号CLKの反転信号を出力する。インバータ13は、反転信号を各ANDゲート14m及び14nに出力する。
<ANDゲート>
ANDゲート14は、複数の出力信号dec(1)〜dec(n)に対応して、複数設けられている。図では、複数のANDゲート14を、複数の出力信号dec(1)〜dec(n)のうち、出力信号decM及びdecNに対応させて、ANDゲート14m及び14nと示す。なお、ANDゲート14は、2つに限らず、出力信号dec(1)〜dec(n)の個数に応じて変えてもよい。
各AND14(1)〜14(n)は、デコーダ12から出力された各出力信号dec(1)〜dec(n)と、インバータ13から出力されたクロックCLKの反転信号と、の論理積を、各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)として出力する。図では、2つのパルス信号pulseM及びpulseNを示しているが、パルス信号pulseM及びpulseNは2つに限らず、ANDゲート14の個数に応じて変えてもよい。
ANDゲート14は、デコーダ12の出力をゲーティングする役割を担う。例えば、各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)は、ゲーティング手段GAT1によって、クロック信号CLKのいずれかのL状態期間に活性化される。例えば、各パルス信号pulseM及びpulseNは、ゲーティング手段GAT1によって、クロック信号CLKの周期の後半に活性化される。
ゲーティング手段GAT1は、クロック信号CLKの立ち上がりから次の立ち下がりまでの期間、各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)を不活性状態にする。例えば、ゲーティング手段GAT1は、クロック信号CLKの周期の前半に、各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)を不活性化させるように設定されている。これにより、デコーダ12から出力される出力信号dec(1)〜dec(n)は、クロック信号CLKの立ち上がりから、遅れるように、パルス信号pulse(1)〜pulse(n)として出力される。すなわち、パルス信号pulse(1)〜pulse(n)は、クロック信号CLKの立ち上がりから、遅れるように、活性化状態に遷移する。以下で、各信号のタイミングを、パルス生成回路10の動作として説明する。
<パルス生成回路の動作>
次に、パルス生成回路10の動作を説明する。図2は、実施形態1に係るパルス生成回路の動作を例示したタイミング図であり、横軸は、時間を示し、縦軸は、各信号を示す。
図2に示すように、ステートマシン11に入力されるリセット信号RST及びクロック信号CLKは、所定のタイミングでH状態及びL状態に遷移する。図2において、時間T1<時間T2<時間T3<時間T4<時間T5<時間T6<時間T7<時間T8<時間T9<時間T10<時間T11である。時間T2、時間T4、時間T6、時間T8及び時間T10は、クロック信号CLKの立ち上がりに対応する。本実施形態のパルス生成回路10は、このようなクロック信号CLKの立ち上がりに同期して、ステート信号stateが状態遷移する例を示している。
例えば、リセット信号RSTは、図に示す範囲において、時間T1まで、H状態である。これにより、リセット信号RSTは、ステートマシン11を初期状態にする。例えば、リセット信号RSTは、カウンタを0にする。リセット信号RSTは、時間T1において、L状態に遷移する。リセット信号RSTは、時間T1以降、図に示す範囲において、L状態のままである。
クロック信号CLKは、図に示す範囲において、時間T2まで、L状態である。クロック信号CLKは、時間T2において、H状態に遷移する。そして、時間T3において、L状態に遷移する。また、クロック信号CLKは、時間T4において、H状態に遷移する。そして、時間T5において、L状態に遷移する。さらに、クロック信号CLKは、時間T6において、H状態に遷移する。そして、時間T7において、L状態に遷移する。クロック信号CLKは、時間T8において、H状態に遷移する。そして、時間T9において、L状態に遷移する。また、クロック信号CLKは、時間T10において、H状態に遷移する。そして、時間T11において、L状態に遷移する。
クロック信号CLKの周期は、クロック信号CLKの活性化の立ち上がりから次の立ち上がりまでの期間である。すなわち、クロック信号CLKの周期は、時間T2〜T4までの期間、時間T4〜T6までの期間、時間T6〜T8までの期間、時間T8〜T10までの期間をいう。また、クロック信号CLKのデューティー(Duty)比は、クロック信号CLKのH状態の期間とL状態の期間との比をいう。例えば、時間T2〜T3までの期間に対する時間T3〜T4までの期間の比、時間T4〜T5までの期間に対する時間T5〜T6までの期間の比、時間T6〜T7までの期間に対する時間T7〜T8までの期間の比、時間T8〜T9までの期間に対する時間T9〜T10までの期間の比をいう。
時間T5〜T6の期間及び時間T6〜T7の期間は、時間T2〜T3の期間、時間T3〜T4の期間、時間T4〜T5の期間、時間T7〜T8の期間、時間T8〜T9の期間、時間T9〜T10の期間、時間T10〜T11の期間よりも長くなっている。すなわち、クロック信号CLKの時間T5〜T6のL状態の期間及び時間T6〜T7のH状態の期間は、他の期間よりも長い。
本実施形態では、クロック信号CLKの周期及びデューティー比は、可変である。例えば、タイミングコントローラにより、ステートマシン11に入力されるクロック信号CLKの周期及びデューティー比を変化させてもよい。または、あらかじめ、タイミングコントローラに最適な周期及びデューティー比を設定してもよい。クロック信号CLKの周期及びデューティー比を変えることにより、1つのパルス信号の活性化期間を他のパルス信号の活性化期間と異ならせることができる。例えば、パルス信号pusleMの活性化期間をパルス信号pulseNの活性化期間と異ならせることができる。
パルス生成回路10から出力されたパルス信号を、画素回路のスイッチに用いる場合に、スイッチごとに開状態及び閉状態の期間、並びに、開状態と閉状態の間隔を変化させたい場合がある。本実施形態では、クロック信号CLKの周期及びデューティー比を変えることができるので、画素回路のスイッチの開状態及び閉状態の期間、並びに、開状態と閉状態の間隔を自由に設定することができる。
ステートマシン11は、入力されたクロック信号CLKに基づいてステート信号stateを出力する。すなわち、クロック信号CLKの立ち上がりに同期して、状態遷移する。
ステートマシン11がカウンタで構成される場合の動作の一例は以下の通りである。時間T2まで、カウンタは、0である。カウンタは、クロック信号CLKの立ち上がりに同期して、時間T2において、1へ遷移する。また、カウンタは、クロック信号CLKの立ち上がりに同期して、時間T4において、2へ遷移する。さらに、カウンタは、クロック信号CLKの立ち上がりに同期して、時間T6において、3へ遷移する。このように、カウンタは、クロック信号CLKの立ち上がりに同期して、例えば、1ずつ増加させる。
デコーダ12は、ステート信号stateに応じて、出力信号dec(1)〜dec(n)を出力する。例えば、デコーダ12は、時間T4において、カウンタが2の場合のステート信号stateに基づいて、出力信号decMを出力する。すなわち、図に示す2つ目のクロック信号CLKの立ち上がりで、デコーダ12は、出力信号decMを活性化させ、出力信号decMをH状態に遷移させる。そして、時間T6において、デコーダ12は、出力信号decMを不活性化させ、出力信号decMをL状態に遷移させる。
また、デコーダ12は、例えば、時間T6において、カウンタが3の場合のステート信号stateに基づいて、出力信号decNを出力する。すなわち、図に示す3つ目のクロック信号CLKの立ち上がりで、デコーダ12は、出力信号decNを活性化させ、出力信号decNをH状態に遷移させる。時間T8において、デコーダ12は、出力信号decNを不活性化させ、出力信号decNをL状態に遷移させる。
本実施形態のパルス生成回路10は、クロック信号CLKの立ち上がりに同期して、ステート信号stateが状態遷移する例を示している。よって、ゲーティング手段GAT1は、ゲーティングにクロック信号CLKの反転信号を用いる。例えば、ゲーティング手段GAT1は、各出力信号dec(1)〜dec(n)と、クロック信号CLKの反転信号と、の論理積を出力する複数のANDゲート14(1)〜14(n)を用いる。
ANDゲート14mは、デコーダ12から出力された出力信号decMと、インバータから出力されたクロックCLKの反転信号と、の論理積をパルス信号pulseMとして出力する。ANDゲート14nは、デコーダ12から出力された出力信号decNと、インバータから出力されたクロックCLKの反転信号と、の論理積をパルス信号pulseNとして出力する。
この場合に、インバータ13及びANDゲート14mを含むゲーティング手段GAT1は、クロック信号CLKの時間T4における立ち上がりから次の立ち下がりまでの期間、パルス信号pulseMを不活性状態にする。具体的には、ゲーティング手段GAT1は、時間T4〜T5の期間、パルス信号pulseMを不活性状態にする。このように、ゲーティング手段GAT1は、クロック信号CLKの周期の前半に、パルス信号pulseMを不活性化させる。そして、パルス信号pulseMは、ゲーティング手段GAT1によって、クロック信号CLKのいずれかのL状態期間に活性化される。具体的には、パルス信号pulseMは、時間T5〜T6の期間に活性化される。このように、パルス信号pulseMは、クロック信号CLKの周期の後半に活性化される。
また、インバータ13及びANDゲート14nを含むゲーティング手段GAT1は、クロック信号CLKの時間T6における立ち上がりから次の立ち下がりまでの期間、パルス信号pulseNを不活性状態にする。具体的には、ゲーティング手段GAT1は、時間T6〜T7の期間、パルス信号pulseNを不活性状態にする。このように、ゲーティング手段GAT1は、クロック信号CLKの周期の前半に、パルス信号pulseNを不活性化させる。そして、パルス信号pulseNは、ゲーティング手段GAT1によって、クロック信号CLKのいずれかのL状態期間に活性化される。具体的には、パルス信号pulseNは、時間T7〜T8の期間に活性化される。このように、パルス信号pulseNは、クロック信号CLKの周期の後半に活性化される。
なお、ゲーティング手段GAT1は、図1において例示したANDゲート14及びインバータ13に限定されない。図3は、実施形態1の変形例に係るパルス生成回路の構成を例示したブロック図である。図3に示すように、変形例に係るパルス生成回路10aのゲーティング手段GAT2は、デコーダ12から出力された各出力信号dec(1)〜dec(n)の反転信号を生成する複数のインバータ15(各インバータをインバータ15(1)〜15(n)と称する。)と、インバータ15から出力された各反転信号と、クロック信号CLKとの否定論理和を各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)として出力する複数のNORゲート16(各NORゲートをNORゲート16(1)〜16(n)と称する。)と、を含んでもよい。
この場合でも、ゲーティング手段GAT2は、クロック信号CLKの立ち上がりから次の立ち下がりまでの期間、各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)を不活性状態にする。そして、各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)は、ゲーティング手段GAT2によって、クロック信号CLKのいずれかのL状態期間に活性化される。
さらに、ゲーティング手段GAT1またはGAT2を、正論理/負論理、ド・モルガンの法則等に従って、適宜変更することが可能である。また、本実施形態では、ステートマシン11は、クロック信号CLKの立ち上がりに同期して、ステート信号stateの状態が遷移するとしたが、クロック信号CLKの立ち下がりに同期して、ステート信号stateの状態が遷移するようにしてもよい。
次に、本実施形態の効果を説明する。
本実施形態のパルス生成回路10及び10aは、複数の出力信号dec(1)〜dec(n)を出力する同期回路SYC1と、出力信号dec(1)〜dec(n)をゲーティングして複数のパルス信号pulse(1)〜pulse(n)を生成するゲーティング手段GAT1及びGAT2と、を備える。よって、例えば、発光素子の発光を制御するスイッチのオン/オフを制御するようなパルス信号pulse(1)〜pulse(n)を、パルス生成回路10及び10aの内部で生成することができる。その場合に、クロック信号CLK及びリセット信号RSTの入力のみによって、パルス信号pulse(1)〜pulse(n)を出力することができる。これにより、外部入力に拠らずにパルス信号pulse(1)〜pulse(n)を内部生成することができるので、回路規模の増大を抑制することができる。
また、本実施形態のゲーティング手段GAT1及びGAT2は、クロック信号CLKの立ち上がりから次の立ち下がりまでの期間、各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)を不活性状態にする。例えば、クロック信号CLKの前半に、各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)を不活性状態にする。よって、時間軸に関して分離する必要がある複数のパルス信号pulse(1)〜pulse(n)を、重ならないようにすることができる。
具体的には、パルス信号pulseMと、パルス信号pulseNとを分離する必要がある場合に、パルス信号pulseMの活性化期間と、パルス信号pulseNの活性化期間との間に、時間T6〜T7の間隔を空けることができる。よって、パルス信号pulseMが、例えば、スイッチSWMを開く制御信号であり、パルス信号pulseNが、例えば、スイッチSWNを開く制御信号である場合に、スイッチSWMが完全に閉じてから、スイッチSWNを開くようにすることができる。
なお、本実施形態では、ステートマシン11におけるカウント2で、パルス信号pulseMを出力し、カウント3でパルス信号pulseNを出力するようにしている。そして、パルス信号pulseMと、パルス信号pulseNとが重ならないよう、間隔を空くようにゲーティングしている。
このような構成に対して、ステートマシン11におけるカウント2で、パルス信号pulseMを出力し、カウント3で、両方のパルス信号pulseM及びpulseNの出力を停止し、カウント4で、パルス信号pulseNを出力するようにしても、パルス信号pulseMと、パルス信号pulseNとが重ならないよう、間隔を空くようにすることができるかもしれない。しかしながら、その場合には、本実施形態の2倍以上のカウントが必要となり、回路規模の増大を抑制することができない。
さらに、クロック信号CLKの立ち上がりから次の立ち下がりまでの期間、各パルス信号を不活性状態にすることで、ハザードの発生を防ぐことができる。ハザードの発生を、比較例のタイミング図を参照して説明する。
図4は、比較例に係るパルス生成回路の動作を例示したタイミング図であり、横軸は、時間を示し、縦軸は、各信号を示す。比較例のパルス生成回路は、例えば、特許文献1のパルス生成回路である。比較例のパルス生成回路では、デジタルデータIN1〜IN6を出力するためのサンプリングクロック信号CKSと同期した同一周波数のクロック信号CK1を、論理演算に利用して、入力データのゲーティングを施している。すなわち、クロック信号CK1がH状態/L状態いずれかのときにデータを強制的にH状態/L状態いずれかの値にして、OUT1A〜OUT1C、または、OUT1D〜OUT1Fを出力している。比較例では、クロック信号CK1の周期の前半でデータを取り込むために、ひし形で示されるようなハザードが発生し、ハザードがデータに取り込まれる恐れがある。なお、比較例では、別位相のクロック信号を別途用意することで、ハザードの誤取り込みを回避している。しかしながら、この方法では、別位相のクロック信号を用意するなど、回路規模の増大を抑制することができない。
これに対して、本実施形態では、クロック信号CLKの立ち上がりから次の立ち下がりまでの期間、各パルス信号を不活性状態にすることで、別系統のクロックを用意することなく、ハザードの発生を原理的に排除している。
このように、本実施形態では、順序回路を駆動するクロック信号CLKを用いて、各出力信号dec(1)〜dec(n)をゲーティングし、パルス信号pulse(1)〜pulse(n)の活性化期間を重ならないようにしている。ゲーティングは、出力信号dec(1)〜dec(n)とクロック信号CLKの反転信号との論理積(あるいはそれと等価な論理)を用いている。換言すると、クロック信号CLKに対して、レベルセンシティブにすることで、パルス信号pulse(1)〜pulse(n)の活性化期間を重ならないようにする。よって、ハザードの発生を抑制することができる。
ここで、レベルセンシティブとは、クロック信号CLKがL状態(場合によってはH状態)の時だけ、パルス信号pulse(1)〜pulse(n)を出力するようにすることである。すなわち、クロック信号CLKの立ち上がり、または、立ち下がりを用いてパルス信号pulse(1)〜pulse(n)を生成するエッジセンシティブでないことである。
なお、クロック信号CLKの後半に、各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)を不活性状態にすることも考えられるが、その場合には、ハザードがパルス信号pulse(1)〜pulse(n)に含まれる場合があり、誤作動する恐れがある。よって、本実施形態では、クロック信号CLKの立ち上がりから次の立ち下がりまでの期間、すなわち、クロック信号CLKの前半に、各パルス信号pulseM及びpulseNを不活性状態にしている。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係るパルス生成回路を説明する。前述の実施形態1のパルス生成回路10は、クロック信号CLKの立ち上がりから次の立ち下がりまでの期間、すなわち、クロック信号CLKのH状態期間に、各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)を不活性状態にしたが、本実施形態のパルス生成回路は、クロック信号CLKの立ち下がりから次の立ち上がりまでの期間、すなわち、クロック信号CLKのL状態期間に、各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)を不活性状態にする。
<パルス生成回路の構成>
図5は、実施形態2に係るパルス生成回路の構成を例示したブロック図である。図5に示すように、本実施形態のパルス生成回路10bは、同期回路SYC1と、ゲーティング手段GAT3とを備えている。同期回路SYC1は、実施形態1と同様に、クロック信号CLKの入力により駆動する順序回路を含む。そして、同期回路SYC1は、順序回路の駆動により複数(例えば、n個)の出力信号dec(1)〜dec(n)を出力する。一方、ゲーティング手段GAT3は、同期回路SYC1から出力された複数の出力信号dec(1)〜dec(n)をゲーティングして複数のパルス信号pulse(1)〜pulse(n)を生成する。
図5に示すように、同期回路SYC1は、例えば、実施形態1の同期回路SYC1と同様に、順序回路として、クロック信号CLK及びリセット信号RSTが入力されるステートマシン11を含む。また、同期回路SYC1は、ステートマシン11から出力されたステート信号stateに基づいて、複数の出力信号dec(1)〜dec(n)を出力するデコーダ12を含む。
ゲーティング手段GAT3は、実施形態1のゲーティング手段GAT1と異なり、インバータ13を含んでいない。ゲーティング手段GAT3は、複数のANDゲート14(1)〜14(n)を含む。
パルス生成回路10bにおけるステートマシン11、デコーダ12及びANDゲート14の機能は、実施形態1と同様である。
<パルス生成回路の動作>
次に、パルス生成回路10bの動作を説明する。図6は、実施形態2に係るパルス生成回路の動作を例示したタイミング図であり、横軸は、時間を示し、縦軸は、各信号を示している。
図6に示すように、ステートマシン11に入力されるリセット信号RST及びクロック信号CLKは、所定のタイミングでH状態及びL状態に遷移する。図6において、時間T21<時間T22<時間T23<時間T24<時間T25<時間T26<時間T27<時間T28<時間T29<時間T30<時間T31である。時間T22、時間T24、時間T26、時間T28及び時間T30は、クロック信号CLKの立ち下がりに対応する。本実施形態のパルス生成回路70は、このようなクロック信号CLKの立ち下がりに同期して、ステート信号stateが状態遷移する例を示している。
例えば、リセット信号RSTは、図に示す範囲において、時間T21まで、H状態である。リセット信号RSTは、時間T21において、L状態に遷移する。リセット信号RSTは、時間T21以降、図に示す範囲において、L状態のままである。
クロック信号CLKは、図に示す範囲において、時間T22まで、H状態である。クロック信号CLKは、時間T22において、L状態に遷移する。そして、時間T23において、H状態に遷移する。また、クロック信号CLKは、時間T24において、L状態に遷移する。そして、時間T25において、H状態に遷移する。さらに、クロック信号CLKは、時間T26において、L状態に遷移する。そして、時間T27において、H状態に遷移する。クロック信号CLKは、時間T28において、L状態に遷移する。そして、時間T29において、H状態に遷移する。また、クロック信号CLKは、時間T30において、L状態に遷移する。そして、時間T31において、H状態に遷移する。
クロック信号CLKの周期は、クロック信号CLKの立ち下がりから次の立ち下がりまでの期間である。クロック信号CLKのデューティー比は、実施形態1と同様に、クロック信号CLKのH状態の期間とL状態の期間との比をいう。本実施形態でも、クロック信号CLKの周期及びデューティー比は、可変である。
ステートマシン11は、入力されたクロック信号CLKに基づいて、ステート信号stateを出力する。すなわち、クロック信号CLKの立ち下がりに同期して、状態遷移する。
デコーダ12は、ステート信号stateに応じて、出力信号dec(1)〜dec(n)を出力する。例えば、デコーダ12は、時間T24において、ステート信号stateに基づいて、出力信号decMを出力する。そして、時間T26において、デコーダ12は、出力信号decMを不活性化させ、出力信号decMをL状態に遷移させる。
また、デコーダ12は、例えば、時間T26において、ステート信号stateに基づいて、出力信号decNを出力する。時間T28において、デコーダ12は、出力信号decNを不活性化させ、出力信号decNをL状態に遷移させる。
本実施形態のパルス生成回路10bは、クロック信号CLKの立ち下がりに同期して、ステート信号stateが状態遷移するので、ゲーティング手段GAT3は、ゲーティングにクロック信号CLKを用いる。例えば、ゲーティング手段GAT3は、各出力信号dec(1)〜dec(n)と、クロック信号CLKと、の論理積を出力する複数のANDゲート14(1)〜14(n)を用いる。
ANDゲート14mは、デコーダ12から出力された出力信号decMと、クロック信号CLKと、の論理積をパルス信号pulseMとして出力する。ANDゲート14nは、デコーダ12から出力された出力信号decNと、クロック信号CLKと、の論理積をパルス信号pulseNとして出力する。
この場合に、ANDゲート14mを含むゲーティング手段GAT3は、クロック信号CLKの時間T24における立ち下がりから次の立ち上がりまでの期間、パルス信号pulseMを不活性状態にする。具体的には、ゲーティング手段GAT3は、時間T24〜T25の期間、パルス信号pulseMを不活性状態にする。このように、ゲーティング手段GAT3は、クロック信号CLKの周期の前半に、パルス信号pulseMを不活性化させる。そして、パルス信号pulseMは、ゲーティング手段GAT3によって、クロック信号CLKのいずれかのH状態期間に活性化される。具体的には、パルス信号pulseMは、時間T25〜T26の期間に活性化される。このように、パルス信号pulseMは、クロック信号CLKの周期の後半に活性化される。
また、ANDゲート14nを含むゲーティング手段GAT3は、クロック信号CLKの時間T26における立ち下がりから次の立ち上がりまでの期間、パルス信号pulseNを不活性状態にする。具体的には、ゲーティング手段GAT3は、時間T26〜T27の期間、パルス信号pulseNを不活性状態にする。このように、ゲーティング手段GAT3は、クロック信号CLKの周期の前半に、パルス信号pulseNを不活性化させる。そして、パルス信号pulseNは、ゲーティング手段GAT3によって、クロック信号CLKのいずれかのH状態期間に活性化される。具体的には、パルス信号pulseNは、時間T27〜T28の期間に活性化される。このように、パルス信号pulseNは、クロック信号CLKの周期の後半に活性化される。
なお、ゲーティング手段GAT3は、図5において例示したANDゲート14に限定されない。図7は、実施形態2の変形例に係るパルス生成回路の構成を例示したブロック図である。図7に示すように、変形例に係るパルス生成回路10cのゲーティング手段GAT4は、クロック信号CLKの反転信号を出力するインバータ13と、デコーダ12から出力された各出力信号dec(1)〜dec(n)の反転信号を生成する複数のインバータ15と、インバータ13から出力された反転信号と、インバータ15から出力された各反転信号との否定論理和を各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)として出力する複数のNORゲート16と、を含んでもよい。
この場合でも、ゲーティング手段GAT4は、クロック信号CLKの立ち下がりから次の立ち上がりまでの期間、各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)を不活性状態にする。そして、各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)は、ゲーティング手段GAT4によって、クロック信号CLKのいずれかのH状態期間に活性化される。
さらに、ゲーティング手段GAT3またはGAT4を、正論理/負論理、ド・モルガンの法則等に従って、適宜変更することが可能であることは、実施形態1と同様である。
本実施形態のパルス生成回路10b及び10cにおいても、パルス信号pulse(1)〜pulse(n)を、外部入力に拠らずに、パルス生成回路10b及び10cの内部で生成することができる。これにより、回路規模の増大を抑制することができる。
また、本実施形態のゲーティング手段GAT3及びGAT4は、クロック信号CLKの立ち下がりから次の立ち上がりまでの期間においても、各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)を不活性状態にすることができる。よって、パルス生成回路10b及び10cは、クロック信号CLKのL状態期間に各パルス信号pulse(1)〜pulse(n)を不活性化することができ、回路構成の自由度を向上させることができる。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る表示装置を説明する。まず、表示装置に用いられるマイクロICを説明する。その後、マイクロICを用いた表示装置を説明する。
<マイクロIC>
図8は、実施形態2に係る表示装置に用いられるマイクロICを例示したブロック図である。図8に示すように、マイクロIC40は、パルス生成回路10及び画素回路20を含む。パルス生成回路10は、実施形態1で説明したとおりである。
画素回路20は、パルス生成回路10が生成したパルス信号pulse(1)〜pulse(n)に基づいて発光素子30の発光を制御する。画素回路20は、複数のスイッチを有している。パルス生成回路10で生成されたパルス信号pulse(1)〜pulse(n)は、画素回路20の複数のスイッチのオン/オフを制御する。
図では、パルス生成回路10:画素回路20:発光素子30の個数を、1:1:1で示している。しかしながら、これらの比は、1:1:1に限らない。すなわち、1つのパルス生成回路10で、複数の画素回路20及び複数の発光素子30を駆動するように構成されてもよいし、複数のパルス生成回路10で、1つまたは複数の画素回路20及び1つまたは複数の発光素子30を駆動するように構成されてもよい。パルス生成回路10を駆動するリセット信号RST及びクロック信号CLKは、外部のタイミングコントローラ50で生成される。
クロック信号CLKは、前述のとおり、その周期やデューティー比を動的に変更できるものである。ここで言う「動的」とは、表示装置の駆動における1フレーム期間内に種々の周期・デューティー比を混在させるという意味である。したがって、駆動タイミングの調整が必要なければ、クロック信号CLKは、タイミングコントローラ50内でハードコード、すなわち、フィックス(fix)した回路で実現されていてもよいし、後々タイミング調整可能なような変更手段を備えていてもよい。
タイミングコントローラ50には、ソースクロック信号、垂直同期信号VSYNC、映像信号ソースが入力される。タイミングコントローラ50は、ソースクロック信号と垂直同期信号VSYNCに基づいて、クロック信号CLKとリセット信号RSTをマイクロIC40に出力することで、マイクロIC40及び発光素子30を含む画素を走査する。タイミングコントローラ50は、映像信号ソースをデータドライバ60に出力する。データドライバ60は、選択された画素の画素回路20に映像信号を出力する。
<表示装置>
次に、表示装置100を説明する。図9は、実施形態3に係る表示装置を例示した構成図である。図9に示すように、表示装置100は、複数のマイクロIC40、複数の発光素子30を備えている。表示装置100は、さらに、スキャンドライバ及びタイミングコントローラ50、データドライバ60を備えてもよい。表示装置100において、複数のマイクロIC40及び発光素子30は、表示面にマトリックス状に配置されている。例えば、複数のマイクロIC40及び発光素子30は、表示面をXY面とするXYZ直交座標軸系を用いた場合に、X軸方向及びY軸方向に並んでマトリックス状に配置されている。
スキャンドライバ及びタイミングコントローラ50には、複数の走査線51が接続されている。各走査線51は、X軸方向に並んだ複数のマイクロIC40に接続されている。スキャンドライバ・タイミングコントローラ50は、各走査線51を順に走査させながら、各走査線51に接続された複数のマイクロIC40に対して、リセット信号RST及びクロック信号CLKを出力する。これにより、駆動させるマイクロIC40を選択する。
データドライバ60には、複数のデータ線61が接続されている。各データ線61は、Y軸方向に並んだ複数のマイクロIC40に接続されている。これにより、データドライバ60は、各データ線61に接続された複数のマイクロIC40に対して、映像信号を出力する。
本実施形態の表示装置100によれば、タイミングコントローラ50で生成されたクロック信号CLKから、種々のパルス信号pulseM及びpulseNをマイクロIC40の内部で生成することができる。よって、タイミングコントローラ50と、画素回路20との間を接続する信号線の接続本数を低減することができる。
本実施形態の表示装置100は、マイクロIC40の内部に、同期回路SYC1及びゲーティング手段GAT1を設けることにより、画素回路20のスイッチを制御する信号を生成している。よって、マイクロIC40に入出力する信号数を低減することができる。例えば、従来の表示装置のように、画素回路の複数のスイッチをタイミングコントローラで制御する場合には、タイミングコントローラから画素回路にすべての信号を供給する必要がある。よって、マイクロIC40のI/O数増加が避けられない。これに対して、本実施形態では、同期回路SYC1及びゲーティング手段GAT1によって、画素回路20のスイッチを制御するパルス信号pulse(1)〜pulse(n)を生成しているので、入出力信号I/Oとして、リセット信号RSTとクロック信号CLKを設ければよい。
また、クロック信号CLKの周期及びデューティー比を、1フレーム期間内において、一定周期及び50%デューティー比から動的に変えられるようにしている。よって、各種のタイミング調整を、クロック信号CLKの制御のみで実現することができる。これ以外の構成、動作及び効果は、実施形態1及び2の記載に含まれている。
本発明は、上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10、10a パルス生成回路
11 ステートマシン
12 デコーダ
13、15 インバータ
14、14m、14n ANDゲート
16 NORゲート
20 画素回路
30 発光素子
40 マイクロIC
50 タイミングコントローラ
51 走査線
60 データドライバ
61 データ線
100 表示装置
SYC1 同期回路
GAT1、GAT2 ゲーティング手段

Claims (15)

  1. クロック信号の入力により駆動する順序回路を含み、前記順序回路の駆動により複数の出力信号を出力する同期回路と、
    前記同期回路から出力された前記複数の出力信号をゲーティングして複数のパルス信号を生成するゲーティング手段と、
    を備え、
    前記ゲーティング手段は、前記クロック信号のH状態期間に、各前記パルス信号を不活性状態にする、
    パルス生成回路。
  2. 各前記パルス信号は、前記ゲーティング手段によって、前記クロック信号のいずれかのL状態期間に活性化される、
    請求項1に記載のパルス生成回路。
  3. 前記同期回路は、
    前記順序回路として、前記クロック信号が入力されるステートマシンと、
    前記ステートマシンから出力されたステート信号に基づいて、前記複数の出力信号を出力するデコーダと、
    を含む、
    請求項1または2に記載のパルス生成回路。
  4. 前記ゲーティング手段は、
    前記クロック信号の反転信号を出力するインバータと、
    前記デコーダから出力された各前記出力信号と、前記インバータから出力された前記反転信号と、の論理積を各前記パルス信号として出力する複数のANDゲートと、
    を含む、
    請求項3に記載のパルス生成回路。
  5. 前記ゲーティング手段は、
    前記デコーダから出力された各前記出力信号の反転信号を出力する複数のインバータと、
    各前記インバータから出力された各前記反転信号と、前記クロック信号との否定論理和を各前記パルス信号として出力する複数のNORゲートと、
    を含む、
    請求項3に記載のパルス生成回路。
  6. クロック信号の入力により駆動する順序回路を含み、前記順序回路の駆動により複数の出力信号を出力する同期回路と、
    前記同期回路から出力された前記複数の出力信号をゲーティングして複数のパルス信号を生成するゲーティング手段と、
    を備え、
    前記ゲーティング手段は、前記クロック信号のL状態期間に、各前記パルス信号を不活性状態にする、
    パルス生成回路。
  7. 各前記パルス信号は、前記ゲーティング手段によって、前記クロック信号のいずれかのH状態期間 に活性化される、
    請求項6に記載のパルス生成回路。
  8. 前記同期回路は、
    前記順序回路として、前記クロック信号が入力されるステートマシンと、
    前記ステートマシンから出力されたステート信号に基づいて、前記複数の出力信号を出力するデコーダと、
    を含む、
    請求項6または7に記載のパルス生成回路。
  9. 前記ゲーティング手段は、
    前記デコーダから出力された各前記出力信号と、前記クロック信号と、の論理積を各前記パルス信号として出力する複数のANDゲートを含む、
    請求項8に記載のパルス生成回路。
  10. 前記ゲーティング手段は、
    前記クロック信号の反転信号を出力する第1インバータと、
    前記デコーダから出力された各前記出力信号の反転信号を出力する複数の第2インバータと、
    前記第1インバータから出力された前記反転信号と、各前記第2インバータから出力された各前記反転信号と、の否定論理和を各前記パルス信号として出力する複数のNORゲートと、
    を含む、
    請求項8に記載のパルス生成回路。
  11. 前記ステートマシンは、
    カウンタ、レジスタ、フリップフロップ、ラッチのうちの少なくともいずれかを含む、
    請求項3〜5、8〜10のいずれか1項に記載のパルス生成回路。
  12. 前記デコーダは、組合せ回路を含む、
    請求項3〜5、8〜11のいずれか1項に記載のパルス生成回路。
  13. 前記デコーダは、順序回路をさらに含む、
    請求項12に記載のパルス生成回路。
  14. 前記クロック信号のデューティー比、または、前記クロック信号の立ち上がりから次の立ち上がりまでの期間を示す周期を変えることにより、1つの前記パルス信号の活性化期間を他の前記パルス信号の活性化期間と異ならせる、
    請求項1〜13のいずれか1項に記載のパルス生成回路。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載のパルス生成回路と、前記パルス信号に基づいて発光素子の発光を制御する画素回路と、を含む複数のマイクロICが表示面にマトリックス状に配置された表示装置。
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