JP2007208401A - 遅延型フリップフロップ回路、およびこれを用いた画像表示装置 - Google Patents

遅延型フリップフロップ回路、およびこれを用いた画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 画像表示装置のソース駆動回路において、入力タイミングマージンが大きく、出力遅延時間が小さく、かつ外部制御回路からの制御信号の追加が不要な構成を提供する。
【解決手段】 マトリックス画像表示装置100であって、複数ビットからなる階調データをそれぞれ異なるタイミングでラッチする複数のラッチパルスNETを発生する水平シフトレジスタ10を有し、この水平シフトレジスタ10の出力の後に、遅延型フリップフロップ回路17を採用したラッチパルスタイミング調整回路16を接続した。
【選択図】図1

Description

この発明は、画像表示装置の駆動回路に関し、前記表示装置において階調表示をするための駆動回路、特に絶縁基板上に形成された薄膜トランジスタを有するアクティブマトリクス型半導体装置の駆動回路、およびこれを用いた表示装置に好適に利用できるものである。
近年、絶縁基板上、特にガラス基板上に形成された薄膜トランジスタ(以後TFT:Thin Film Transistorと称す)を用いたアクティブマトリクス型半導体表示装置の普及が進んでいる。この半導体表示装置は、マトリクス状に配置された数十万から数百万の画素を駆動するTFTを有し、各画素の電荷を制御することによって映像の表示を行っている。
特に多結晶シリコンTFT技術を用いて、画素を駆動する画素TFTの他に、画素部の周辺部においてもTFTを同時に形成して駆動回路をガラス基板上に搭載する技術が普及してきている。さらにガラス基板上に搭載する駆動回路にはデジタル映像信号に対応したものが実現されている。
前記デジタル映像信号に対応した駆動回路、特にソース線駆動回路には、シフトレジスタ回路、データラッチ回路、デジタル・アナログ変換回路およびバッファ回路などが搭載されており、入力したデジタル映像信号をデータラッチ回路に一旦取り込んでアナログ信号に変換しソース線を駆動している。
ところで、前記駆動回路内で生じるクロックやデータの遅延やTFTのばらつきによって生じる前記遅延量の変化に対して、デジタル映像信号を適切なタイミングでラッチする回路構成例が周知である。(例えば特許文献1、図1、図20〜22参照)
特開2002−132233号公報
しかしながら、前記構成例(例えば特許文献1)においては、外部制御回路からの制御信号(MPX1、MPX2、PreCharge)が必要であり、さらに外部制御回路と表示装置間での配線も必要となり、外部制御回路内の論理回路増大、消費電力の増加、設置面積増加などの問題があった。
また、多結晶シリコンTFTは単結晶シリコントランジスタに比べ、トランジスタ特性が非常に悪いため、多結晶シリコンTFTにより構成された回路は、入力信号に対する出力信号の遅延時間が非常に大きい。このため、多結晶シリコンTFTにより特許文献1に記載の遅延型フリップフロップ(以降D−FFと称す)回路を構成した場合、特に数MHz以上の高速駆動を行う場合に、D−FFへ入力される信号の遅延時間が非常に大きいことによりD−FF回路が正常に動作しない場合がある。例えば特許文献1の図2に記載のように、動作に必要な十分なラッチタイミングマージン(セットアップ時間とも言う:以後tsuと称す)が確保できず、このため入力信号の電圧レベルが所定の期間ではなく一周期後にD−FF回路に取り込まれ、出力信号が一周期分遅延して出力されてしまうことが発生する。一般には基準クロック信号CLOCKと同相のCLK信号および基準クロック信号CLOCKと逆相の/CLK信号(以下、接頭文字“/”は反転信号を表す)を、インバータ回路を追加することで遅延させ、タイミングマージン(tsu)を増すような対策を行っている。しかし、このような対策を行うと、出力信号OUTは、このインバータを追加した分だけ出力遅延時間(以後tdともいう)が発生するという問題が発生する。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものである。
この発明に係る遅延型フリップフロップ回路は、マスタラッチ部とスレーブラッチ部により構成された遅延型フリップフロップ回路において、前記スレーブラッチ部に供給するクロック信号は、前記マスタラッチ部に供給するクロック信号と比べて基準クロックからの遅延量が少なくなるよう構成したことを特徴とする。
さらに、この発明に係る画像表示装置は、基板上にマトリックス状に配設されたソース線およびゲート線と、前記ソース線およびゲート線の交差点付近に形成された画素トランジスタとを備えた画像表示装置であって、複数ビットからなる階調データをそれぞれ異なるタイミングでラッチする複数のラッチパルスを発生する水平シフトレジスタを有し、前記水平シフトレジスタの出力の後に、遅延型フリップフロップ回路を採用したラッチパルスタイミング調整回路を接続することを特徴とする。
外部制御回路と表示装置間で配線が不要で、クロックやデータの遅延やTFTのばらつきによって生じる遅延量が変化してもデジタル映像信号の誤ラッチの生じない半導体装置を提供する。
また、本機能実現のために新たに外部制御回路から入力する信号の追加も不要で、内蔵する回路規模も小さく、コストアップを抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、説明が重複して冗長になるのを避けるため、各図における同一または相当する機能を有する要素には同一の符号を付してある。
実施の形態1.
図1に、本実施の形態に係る駆動回路を内蔵した画像表示装置であるTFT液晶表示装置(以下、液晶表示装置と称す)100のブロック図を示す。図1に示した液晶表示装置100では、n行×m列状に画素が配置された液晶表示部1、各画素を駆動するn本のゲート線を駆動するゲート線駆動回路2、表示データを印加するm本のソース線駆動回路3およびタイミングコントローラ4が示されている。
次に、液晶表示部1内の詳細構成を説明するため、代表してその一部切り出しであるGL100〜GL102とSL200〜SL201(従ってゲート線数nは3以上、ソース線数mも3以上である)マトリックスの回路図を図2に示す。図2に示すマトリックスでは、個々の画素を駆動するTFT5のドレイン電極(画素電極)に接続された液晶セル6と、TFT5のドレイン電極に接続された蓄積容量7とから構成されている。
さらに、TFT5のゲート電極がゲート線GL100に接続され、TFT5のソース電極がソース線SL202に接続されている。また、液晶セル6の対向電極および蓄積容量7の他方の電極にはコモン電位VCOMが与えられている。これらの配線や接続構成および画素の駆動方法は既に周知であり、以降特に説明はしない。
また、図1におけるゲート線駆動回路2はゲート線走査信号(図示しない)をシフトさせる垂直シフトレジスタ部8とゲート線駆動バッファ部9とを備えている。各々のゲート線駆動バッファ部9は、接続された各々のゲート線GLに対して走査信号が出力される。垂直シフトレジスタ部8にはタイミングコントローラ4よりゲート線走査信号の元となるゲートクロック信号CLKYおよび垂直スタート信号STYなどの制御信号が入力される。
ソース線駆動回路3は、ソース線本数分のフリップフロップを内蔵した水平シフトレジスタ部10と、デジタルデータバスライン11と、ソース線本数分のラッチを内蔵した第1ラッチ回路部12と第2ラッチ回路部13と、ソース線本数分のD/A変換回路を内蔵したD/A変換回路部14と、ソース線本数分のアンプ回路を内蔵したアナログアンプ部15より構成され、前記各々のアンプ出力がソース信号線SL1〜SLmに夫々接続される。また、水平シフトレジスタ部10にはタイミングコントローラ4より水平クロック信号CLKXと水平スタート信号STXが入力される。またタイミング調整のためラッチ回路40がタイミングコントローラ4内またはタイミングコントローラ4とソース線駆動回路3との間に設置され、前記ラッチ回路40を経て第1ラッチ回路部12にデジタル階調データ(DATA)が外部映像信号源(図示しない)より入力される。デジタルデータバスライン11は、前記デジタル階調データ(DATA)をm個のラッチ回路で構成される第1ラッチ回路部に階調データを接続するためのデータバス配線であり、本実施の形態では簡略化のために4ビット構成の階調データの例を示した。また、水平シフトレジスタ部10と第1ラッチ回路部12間にタイミング調整回路部16が設置されている。
タイミングコントローラ4は、外部映像信号源(図示しない)からマスタクロック信号(MCLK)、水平同期信号(HSYNC)、垂直同期信号(VSYNC)を入力し、ソース線駆動回路3にシフトレジスタ制御信号(STX, CLKX等)を出力する。更に詳しく述べれば、
水平シフトレジスタ部10に対し水平スタート信号STX、水平クロック信号CLKXを、第2ラッチ回路部13、D/A変換回路部14及びアナログアンプ部15に対し水平クロック信号(CLKX)や出力ラッチ信号など各制御信号を出力する。
次に、ソース線駆動回路3の構成およびその動作について詳細に説明する。図3にソース線駆動回路3の構成を示すブロック図を示す。前述のようにソース線駆動回路3は、m個のフリップフロップ回路から成る(ここでは図示せず)水平シフトレジスタ部10、デジタルデータバスライン11、m個のD−FF回路から成るタイミング調整回路部16、m個のラッチ回路から成る第1ラッチ回路部12、同様にm個のラッチ回路から成る第2ラッチ回路部13、m個のデジタル・アナログ変換回路(DAC)から成るD/A変換回路部14およびm個のアンプ回路(Amp)から成るアナログアンプ部15とにより構成されている。本実施の形態では、デジタル階調データ(DATA)の例として4ビットの階調データを採用した場合を示す。前記デジタル階調データ(DATA)は、水平シフトレジスタ部10からの第1の第1ラッチ信号NET1_1、NET1_2、・・・NET1_mをタイミング調整回路部16を介してタイミング調整した第2ラッチ信号LAT1_1、LAT1_2、・・・LAT1_mのタイミングに同期して第1ラッチ回路部12にラッチされる。水平シフトレジスタ部10の各出力には、タイミング調整回路16を構成するm個のD−FF17が接続され、その出力が前記第2ラッチ信号LAT1_1、LAT1_2、・・・LAT1_mとなる。D−FF17には制御クロックCNTが入力される。ここで、接尾符号“_1”、“_2”〜“_m”はソース線への対応を表す。“_1”は1番目のソース線への対応を意味し、“_m”はm番目のソース線に対応する。
また、第1ラッチ回路部12での一水平ライン分のデジタル階調データ(DATA)のラッチが終了するまでの時間は一ライン期間と呼ばれる。第2ラッチ回路13部は、前記第1ラッチ回路部12内の各ラッチ回路が夫々異なるタイミングでラッチしたデータを同タイミングでラッチする。第2ラッチ回路部13でのラッチ動作が終了した後、第1ラッチ回路部12内のm個のラッチ回路は次の水平ラインのラッチ動作を順に行う。第1ラッチ回路部12がラッチ動作を行っている最中に、その直前の水平ラインについて、D/A変換回路部14は第2ラッチ回路部13でラッチされているデジタル階調データを入力してアナログ階調電圧に変換し出力する。このアナログ階調電圧はアナログアンプ部15を経て、対応するソース信号線SLに供給される。上述した動作を水平同期信号(HSYNC)に同期して繰り返すことにより、液晶表示部1内の全画素表示領域に画像が表示される。
水平シフトレジスタ部10には、タイミングコントローラ4より生成される水平クロック信号CLKXおよび水平スタート信号STXが入力され、前記第1ラッチ信号NET1_1、NET1_2、・・・NET1_mを生成する。
ここで、水平シフトレジスタ部10およびタイミング調整回路部16の抜粋回路例(2段相当分)を図4に示す。本実施の形態における水平シフトレジスタ部10は、D−FF主要部18とバッファ部19より構成される。D−FF主要部18でシフトパルスが生成され、バッファ部19を経て次段へのシフトパルスとなるとともに前記第1ラッチ信号としてタイミング調整回路部16へ出力される。前記第1ラッチ信号を入力するタイミング調整回路部16も同様にD−FF主要部20とバッファ部21により構成され、該バッファ部21の出力は第1ラッチ回路部12に入力する。
ここで、前述したように図4は、図3における水平シフトレジスタ部10およびタイミング調整回路部16のうち、1段目および2段目のみを抜粋して記載した図であり、実際には液晶表示部1内のソース線SLの本数mに対応して、水平シフトレジスタ部10内にはm個のD−FF主要部18とバッファ部19が、タイミング調整回路部16内にはm個のD−FF主要部20とバッファ部21が内蔵されている。
次に、図5に水平クロック信号(CLKX)発生回路例を示す。外部基準信号であるマスタクロック信号(MCLK)は、レベルシフト回路22によりレベル変換され、さらにバッファ回路23を経てD−FF主要部18に供給されると共に、第2ラッチ回路部、D/A変換回路部およびアナログアンプ部等の制御信号を生成する回路部(図示せず)へも入力される。
図6にD−FF主要部20に入力される制御クロックCNTの生成回路を示す。外部基準信号であるマスタクロック信号(MCLK)をレベルシフト回路24によりレベル変換を行い、さらにバッファ回路25を経て出力される。このバッファ部25は、この制御クロックCNT信号線にぶらさがる(接続される)全負荷に対し、入力信号に対する出力遅延時間が最小となるようそのトランジスタ間のサイズ比およびインバータの段数が最適化されている。
ここで、本実施の形態におけるD−FF主要部18および20にて採用したD−FF回路の凡例として図7にその回路構成を示す。マスタラッチ部27とスレーブラッチ部28で構成されたD−FFのラッチ部26は、入力端子(IN)と出力端子(OUT)を持ち、四つのクロックドインバータと二つのインバータで構成され、前記クロックドインバータのクロックは、入力クロック(CLOCK)から正負2種類の論理をもつクロック(CLK,/CLK)信号を生成するクロックバッファ回路29から供給される。このクロックバッファ回路29のクロック(CLK,/CLK)出力は、対応するD−FFのラッチ部26のみに供給されており、クロック信号の遅延を避けるため、隣接する前後段のD−FFなどとの共用はしない。
なお、以下、別図面にて夫々記載されるD−FFの入力(IN)、出力(OUT)およびクロック(CLOCK)の各符号は接続状態に応じて適切に変更される。
さらに、クロックドインバータの凡例としてその構成を図8に示す。図8(a)で示した回路符号で本実施の形態にて記載されるクロックドインバータは、図8(b)で示したクロック入力用PチャネルトランジスタMP1、信号入力用PチャネルトランジスタMP2、及びクロック入力用NチャネルトランジスタMN2、信号入力用NチャネルトランジスタMN1より構成される。なお、以下、別図面にて夫々記載されるトランジスタの呼称、ゲート端子名(CLK_A、CLK_B)、入力(IN)、出力(OUT)の各符号は接続状態に応じて適宜変更される。また、図8(c)で示したクロックドインバータ回路は、図8(b)の接続方法を変えた変形であり、こちらの回路構成を使用しても特に問題はない。
ここで、前記図7に記載のD−FF主要部の回路構成を前述の図4におけるタイミング調整回路部16内のD−FF17へ適用した例を図9に示す。D−FFラッチ部30のクロック信号(BCNT,/BCNT)は、制御クロックCNTを入力としてBCNT,/BCNTを出力するクロックバッファ回路31から供給される。即ち、図8におけるCLOCK信号が制御クロックCNTに、CLKがBCNTに、/CLKが/BCNTに夫々置き換わった構成となっている。
次に、図10に本実施の形態におけるタイミング図を示す。水平シフトレジスタ部10の出力信号である第1ラッチ信号(NET_1,NET_2〜NET_m)は、水平クロック信号CLKXの立ち上がりエッジに同期してパルス出力がされる。水平クロック信号CLKXは、マスタクロック信号MCLKに対し出力遅延時間(td1)が大きいため、前記第1ラッチ信号(NET_1,NET_2〜NET_m)もマスタクロックMCLKに対する遅延が大きい。D−FF主要部20は、制御クロックCNTが”L”の期間、入力データを取り込み、次に制御クロックCNTが”H“となると、取り込んだ入力データを出力する。この制御クロックCNTは、水平クロック信号CLKXに比べマスタクロックMCLKに対する出力遅延時間(td2)が小さい。これは、図5に示す水平クロック信号(CLKX)発生回路は、水平クロック信号(CLKX)が水平シフトレジスタを駆動する以外にも、第2ラッチ回路部13、D/A変換回路部14、アナログアンプ部を制御するためのクロック信号ともなるため、その負荷が大きく、大きな駆動能力を必要とするため多くのインバータ段数を必要とする。その結果、出力遅延時間(td1)が大きくなる。制御クロックCNTはその負荷がタイミング調整回路のみであるため、多くのインバータ段数を必要とせず、水平クロック信号CLKXに比べマスタクロックMCLKに対する出力遅延時間(td2)が小さい。
このようにマスタクロック信号MCLKに対する制御クロックCNTの出力遅延時間(td2)は、水平クロック信号CLKXの出力遅延時間(td1)より少ないため、D−FF20の出力である第2ラッチ信号(LAT1_1、LAT1_2、・・・LAT1_m)は、TFTのトランジスタ特性が悪い方へばらついた場合でもマスタクロックMCLKに対する遅延が小さく、特殊な同期信号を外部映像信号源(図示しない)から入力することなく、前記信号減から入力されるデジタル階調データを正常にラッチすることが可能となる。なお、図10におけるタイミング図では、図4のバッファ部21での遅延時間やクロックバッファ回路29のクロック信号CLKとクロック信号/CLK間のタイミング遅延差は無視しているが、実際の回路設計時は、前記遅延も見込んで全体のタイミング調整が行われるのは言うまでもない。
また、上記図7に記載のD−FF主要部の回路構成は、タイミング調整回路部16だけではなく、水平シフトレジスタ部10内のD−FF主要部18にも適用することができる。この場合、前述の図7におけるD−FFラッチ部26の入力端子INが水平スタート信号STXまたは前段のNET出力信号(NET_1,NET_2〜NET_m)に接続され、出力端子OUTはバッファ部19の入力に接続される。またクロックバッファ回路29のCLOCK入力は、水平クロック信号CLKX信号が接続される。
実施の形態2.
本実施の形態においては、TFT液晶表示装置のソース線駆動回路3、特にタイミング調整回路16に内蔵するD−FF回路として、前述の実施の形態1の図7で説明したD−FF回路の代わりに図11で示したD−FF回路を採用した例を示す。図11は本実施の形態おけるD−FF回路に使用するD−FF主要部の凡例である。図11に示すように、クロックバッファ回路32において、D−FF回路のラッチ部26を構成するマスタラッチ部27用クロックとスレーブラッチ部28用クロックとを分離している。マスタラッチ部27に入力するクロック信号(CLK1、/CLK1)は、基準クロック信号からからのインバータ段数が4段であり、スレーブラッチ部28に入力するクロック信号(CLK2、/CLK2)のインバータ段数2段より多くのインバータを経由している。従って、マスタラッチ部27に入力するクロック信号はスレーブラッチ部28に入力するクロック信号と比べて基準クロック信号(CLOCK)からの遅延が大きい。
ここで、本実施の形態では、前記D−FF回路以外のTFT液晶表示装置の構成については、前述の実施の形態1と同様であるので、ここでは重複して冗長になるのを避けるため、以降はD−FF回路以外の説明を省略する。
図12に本実施の形態におけるD−FF回路のタイミング図を示す。入力信号INはT1の期間に“H”になる。この“H”信号は、伝送用クロックドインバータCI1に入力されるクロック信号/CLK1が“H”の期間(期間T1〜 T2の一部)、伝送用クロックドインバータCI1の直列接続した2個のNチャネルトランジスタMN1,MN2(図8b参照)が共にONし、次のノードへ伝送される。このクロック信号/CLK1は基準クロック信号CLOCKに対し遅延が大きいため、十分なラッチタイミングマージン(tsu)が確保できる。ここで、T1、T2は基準クロックCLOCKの半周期期間である。
次に伝送用クロックドインバータCI1に入力されるクロック信号/CLK1が“L”になり(期間T2の一部期間)、伝送用クロックドインバータCI1はOFFし、帰還用クロックドインバータCI2に入力されるクロック信号CLK1が“H”になった時点で帰還用クロックドインバータCI2がONし、入力された“H”データがマスタラッチ部27にラッチされる。
また、入力された“H”データは、伝送用クロックドインバータCI3に入力されるクロック信号CLK2が“H”になることで(期間T2の一部期間)、伝送用クロックドインバータCI3の2個のNチャネルトランジスタMN1、MN2(図8b参照)が共にONし、出力OUTへ出力される。このクロック信号CLK2信号は基準クロック信号CLOCKに対し遅延が小さいため、出力信号OUTは、基準クロック信号CLOCKに対し出力遅延時間(tdr)が小さくなる。
次に、入力信号INはT3の期間に“L”になる。この“L”信号は、伝送用クロックドインバータCI1に入力されるクロック信号CLK1が“L”の期間(期間T3〜T4の一部)、伝送用クロックドインバータCI1の直列接続された2個のPチャネルトランジスタMP1、MP2(図8b参照)が共にONし、次のノードへ伝送される。このクロック信号CLK1は基準クロック信号CLOCKに対し遅延が大きいため、十分なラッチタイミングマージン(tsu)が確保できる。ここで、T3、T4は前記T1、T2と同様に基準クロックCLOCKの半周期期間である。
次に伝送用クロックドインバータCI1に入力されるクロック信号CLK1が“H”になり、伝送用クロックドインバータCI1はOFFし、帰還用クロックドインバータCI2に入力されるクロック信号/CLK1が“L”になった時点で帰還用クロックドインバータCI2がONし、入力された“L”データがマスタラッチ部27にラッチされる。
また、伝送用クロックドインバータCI3に入力されるクロック信号/CLK2が“L”になった時点で、伝送用クロックドインバータCI3の直列接続された2個のPチャネルトランジスタMP1、MP2(図8b参照)が共にONし、入力信号の“L”データが出力OUTへ出力される。このクロック信号/CLK2信号は基準クロック信号CLOCKに対し遅延が小さいため、出力信号OUTは、基準クロック信号CLOCKに対し出力遅延時間(tdf)が小さくなる。
ここで、前記図11に記載のD−FF主要部の回路構成を前述の図4におけるタイミング調整回路部16内のD−FF17へ適用する場合は、図11にて記載のD−FFラッチ部26の入力(IN)、出力(OUT)およびクロックバッファ回路32のクロック(CLOCK)入力の各符号は接続状態に対応して適切に変更される。即ち、INはNETに、OUTはLAT1に、CLOCKは制御クロックCNTに対応して実施の形態1と同様に配線される。
さらに、上記図11に記載のD−FF主要部の回路構成は、タイミング調整回路部16だけではなく、水平シフトレジスタ部10内のD−FF主要部18にも適用することができる。この場合、前述の図11におけるD−FFラッチ部26の入力端子INが水平スタート信号STXまたは前段のNET出力信号に接続され、出力端子OUTはバッファ部19の入力に接続される。またクロックバッファ回路32のCLOCK入力は、水平クロック信号CLKX信号が接続される。
なお、実際のソース線駆動回路の回路設計時は、図12におけるクロック信号CLK1とクロック信号/CLK1およびクロック信号CLK2とクロック信号/CLK2の遅延時間および、前記バッファ部32内の遅延も見込んで全体のタイミング調整が行われるのは言うまでもない。
実施の形態3.
本実施の形態においては、TFT液晶表示装置のソース線駆動回路3に内蔵するD−FF回路として、前述の実施の形態1の図7で説明したD−FF回路の代わりに図13で示したD−FF回路を採用した例を示す。図13は本実施の形態おけるD−FF回路に使用するD−FF主要部の凡例である。図13に示すように、D−FFのラッチ部35を構成するマスタラッチ部33とスレーブラッチ部34にトランスミッションゲートを用いた。また、クロックバッファ回路32は実施の形態2同様、入力されるクロック信号を2系統化し、マスタラッチ部33に入力されるクロック信号(CLK1、/CLK1)の基準クロック信号からからのインバータ段数を、スレーブラッチ部34に入力されるクロック信号(CLK2、/CLK2)の基準クロック信号(CLOCK)からからのインバータ段数より大きくするものである。また、本実施の形態では、前記D−FF回路以外のTFT液晶表示装置の構成については、前述の実施の形態1と同様であるので、ここでは重複して冗長になるのを避けるため、以降はD−FF回路以外の説明を省略する。
先ず、トランスミッションゲートの動作について説明する。トランスミッションゲートは入力信号が“H”レベルの時、Pチャネルトランジスタが強くONする。特に多結晶シリコンTFTの場合、トランジスタのしきい値が単結晶シリコンに比べ大きいため特にその傾向は強い。従って、“H”レベルの入力信号をトランスミッションゲートがONし伝送するタイミングは、入力信号が変化しない場合、トランスミッションゲートのPチャネルトランジスタに入力されるクロック信号の立下りエッジになる。
また、トランスミッションゲートは入力信号が“L”レベルの時、Nチャネルトランジスタが強くONする。特に多結晶シリコンTFTの場合、トランジスタのしきい値が単結晶シリコンに比べ大きいため特にその傾向は強い。従って、“L”レベルの入力信号をトランスミッションゲートがONし伝送するタイミングは、入力信号が変化しない場合、トランスミッションゲートのNチャネルトランジスタに入力されるクロック信号の立ち上がりエッジになる。
次に、図12のタイミング図にて動作を説明する。入力信号INはT1の期間に“H”になる。この“H”信号は、伝送用トランスミッションゲートTG1に入力されるクロック信号CLK1が“L”の期間(期間T1〜 T2の一部)、伝送用トランスミッションゲートTG1がONし次のノードへ伝送される。このクロック信号CLK1は、基準クロック信号CLOCKに対し遅延が大きいため、十分なラッチタイミングマージン(tsu)が確保できる。
次に帰還用トランスミッションゲートTG2に入力されるクロック信号/CLK1が“L”になった時点で帰還用トランスミッションゲートTG2がONし、入力された“H”データがマスタラッチ部33にラッチされる。
また、伝送用トランスミッションゲートTG3に入力されるクロック信号CLK2が“H”になった時点で、伝送用トランスミッションゲートTG3がONし、入力データが出力OUTへ出力される。このクロック信号CLK2信号は基準クロック信号(CLOCK)に対し遅延が小さいため、出力信号OUTは基準クロック信号(CLOCK)に対し遅延が小さくなる。
次に入力信号INはT3の期間に“L”になる。この“L”信号は、伝送用トランスミッションゲートTG1に入力されるクロック信号/CLK1が“H”の期間(期間T3〜T4の一部)、伝送用トランスミッションゲートTG1がONし、次のノードへ伝送される。このクロック信号/CLK1は基準クロック信号CLOCKに対し遅延が大きいため、十分なラッチタイミングマージンが確保できる。
次に帰還用トランスミッションゲートTG2に入力されるクロック信号CLK1が“H”になった時点で帰還用トランスミッションゲートTG2がONし、入力された“L”データがマスタラッチ部33にラッチされる。
また、伝送用トランスミッションゲートTG3に入力されるクロック信号/CLK2が“L”になった時点で、伝送用トランスミッションゲートTG3がONし、入力データが出力OUTへ出力される。このクロック信号/CLK2信号は基準クロック信号CLOCKに対し遅延が小さいため、出力信号OUTは、基準クロック信号CLOCKに対し遅延が小さくなる。
図14の符号36に、前記ラッチ部35にクロックを供給するクロックバッファ回路の別の実施の形態を示す。この例の場合、基準クロック信号CLOCKに付加される容量負荷を小さくすることが可能になる。また、トランジスタ数を少なくすることが可能なため、レイアウト面積の増加を防ぐことが可能になり、また低消費電力化も可能になる。
前述の実施の形態2および3にて説明したように、マスタラッチ部用クロック信号とスレーブラッチ部用クロック信号を分離することにより、夫々のクロック信号線にぶら下がる付加(入力容量)を少なくすることができ、同時にマスタラッチ部用クロック信号CLK1、/CLK1に対して、スレーブラッチ部用クロック信号CLK2、/CLK2の基準クロックCLOCKに対する遅延を少なくすることができる。その結果、出力信号OUTは基準クロック信号CLOCKに対し遅延が小さくなる。
なお、実施の形態2および実施の形態3で示したD−FF回路は、実施の形態1で示した第1ラッチ信号のタイミング調整に限らず、タイミングコントローラ4に用いても同様の効果が得られる。なお、実施の形態2および実施の形態3で示したD−FF主要部の凡例を実施の形態1で示した第1ラッチ信号のタイミング調整に適用する場合、基準クロック信号CLOCKが制御クロックCNTに相当する。
実施の形態4.
本実施の形態においては、TFT液晶表示装置のソース線駆動回路3に内蔵するD−FF回路として、前述の実施の形態1の図7で説明したD−FF回路の代わりに図15で示したD−FF回路を採用した例を示す。図15は本実施の形態おけるD−FF回路に使用するD−FF主要部の凡例である。本実施の形態では、前記D−FF回路および入力信号INの極性以外のTFT液晶表示装置の構成については、前述の実施の形態1と同様であるので、ここでは重複して冗長になるのを避けるため、以降はD−FF回路以外の説明を省略する。
図15に示すように、D−FF回路のラッチ部37において、マスタラッチ部27の入力側にインバータ(INV1)を追加しており、反転型D−FF回路である。またクロックバッファ回路38信号は、インバータを1段挿入した出力をクロック信号(/CLK)、2段挿入した出力をクロック信号(CLK)としている。また、本実施の形態おけるD−FF回路に使用するD−FF主要部(図16)のIN、OUT端子およびCLOCL端子は採用する回路部位によって、適宜配線される。
前述のように前記D−FF主要部のラッチ部37を構成するクロックドインバータへ入力するクロック信号(CLK)は、基準クロック信号(CLOCK)から、インバータ2個を用いて生成される。即ち、基準クロック信号(CLOCK)と逆相のクロック信号(/CLK)は、基準クロック信号(CLOCK)からインバータ1段(INV3)を経て出力され、さらにインバータ1段(INV4)を経て基準クロック信号(CLOCK)と同相のクロック信号(CLK)が出力される。従って、クロック信号(/CLK)はクロック信号CLKより基準クロック信号(CLOCK)からの遅延が小さい。
図16に前記D−FF主要部のタイミング図を示す。図15および図16を用いて動作を説明する。入力信号INはインバータINV1により論理反転しノードAに出力される。入力信号INがT1の期間途中で“H”になるとノードAは“L”になる。この“L”信号は、伝送用クロックドインバータCI1に入力されるクロック信号(CLK)が“L”状態の時、伝送用クロックドインバータCI1の直列接続された2個のPチャネルトランジスタMP1、MP2(図8b参照)が共にONし、次のノードへ伝送される。
次にT2期間の途中で、伝送用クロックドインバータCI1に入力されるクロック信号(CLK)が“H”になり、クロックドインバータCI1はOFFする。また、帰還用クロックドインバータCI2に入力されるクロック信号(/CLK)が“L”になった時点で帰還用クロックドインバータCI2がONし、ノードAから入力された“L”データがマスタラッチ部27にラッチされる。同時に、伝送用クロックドインバータCI3に入力されるクロック信号(/CLK)が“L”になり、伝送用クロックドインバータCI3の-直列接続された2個のPチャネルトランジスタMP1、MP2(図8b参照)が共にONし、データが出力OUTへ出力される。このクロック信号(/CLK)が基準クロック信号CLOCKに対し遅延が小さいため、出力信号OUTは、基準クロック信号CLOCKに対し出力遅延時間(td)が小さくなる。
一般に、デジタル階調データ(DATA)をラッチする第1ラッチ回路部12のラッチタイミングを決める第2ラッチ信号LAT1_1、LAT1_2、・・・LAT1_mは、特に“L”出力の遅延時間(td)を小さく抑えることが必要になる。“H”期間が延びると、次のデータ信号を取り込んでしまうためである。本実施の形態では、前述のように出力信号OUTの基準クロック信号CLOCKに対する出力遅延遅延(td)を小さくすることができ、次のデータ信号を取り込んでしまう誤ラッチに対し有利である。
本実施の形態ではD−FF回路を構成するクロックドインバータへ入力されるクロック信号の生成が最小のインバータ2個だけで生成されるため、インバータ自身のレイアウトおよびクロック信号の配線の引き回しによるレイアウト面積の増加を防ぐことが可能になる。
なお、実際には、インバータINV1により、入力信号INとノードA間には遅延が生じるが、基準クロック信号にぶらさがる全負荷と比べるとインバータINV1の容量負荷が小さいこと、またインバータINV1の出力負荷も小さいため、その遅延時間は小さい。
さらに、本実施の形態では入力信号INに対して出力信号OUTが論理反転しているため、特にD−FF回路にて論理反転が必要な場合に採用すると外部にインバータを付加する必要が無く、それによる遅延を減らすことができる。例えば、前述の図4における水平シフトレジスタに採用すればバッファ部19のインバータ段数を減らすことも可能である。
本実施の形態では、D−FF回路としてクロックドインバータについて説明したが、トランスミッションゲートを用いた場合にでも同様の効果が得られる。
また、本実施の形態で採用したクロックバッファ回路38の回路構成、即ちINV3とINV4の2つのインバータにてCLK、/CLKを生成する構成は、前述の実施の形態1におけるクロックバッファ回路29に採用することもできる。
また、前述の様に、D−FF回路の出力信号OUTが正論理(“H”で信号が有効)の場合、基準クロックCLOCKに対する出力信号OUTの立下り点の出力遅延時間(td)は、次に接続されるラッチ回路における誤ラッチの有無を決める重要な要因になる。前記出力信号OUTの立下り点は前述の実施の形態4にて例示したように、スレーブラッチ部37の伝送用クロックドインバータCI3に入力されるクロック信号(/CLK)の立下りタイミングに依存している。更に詳しく述べれば、前記クロック信号(/CLK)が“L”となると、前記クロックドインバータCI3のPチャンネルトランジスタMP1、MP2が共にONし、クロックドインバータCI3の出力が“H”となるため、出力信号OUTが“L”となるからクロック信号(/CLK)の立下りタイミングは、出力信号OUTの立下り点の出力遅延時間(td)を決めていると言えるのである。
そこで、実施の形態4のように、入力信号INが負論理で、出力信号が正論理の場合、D−FF回路内にインバータINV1を付加して、当該インバータ付加による遅延を最小にして(インバータの入力容量および負荷容量が小さいため)、入力信号INと出力信号OUT間を論理を反転させ、かつ出力信号OUTの立下り点の出力遅延時間(td)を小さくすることができる。
実施の形態5.
図17は本実施の形態おけるD−FF回路に使用するD−FF主要部の凡例である。前述の実施の形態4(図15)との違いは、INV1の代わりにスレーブラッチ回路の直前にインバータINV2を1段入れるのみであり、同様に反転型D−FF回路である。また、本実施の形態おけるD−FF回路に使用するD−FF主要部(図15)のIN、OUT端子およびCLOCK端子は採用する回路部位によって、適宜配線される。これ以外のTFT液晶表示装置に関する構成は、前述の実施の形態4と同一であるので、ここでは説明を省略する。
図18に本実施の形態おけるD−FF主要部のタイミング図を示す。図17および図18を用いて動作を説明する。入力信号INがT1の期間の途中で“H”になると、この“H”信号は、伝送用クロックドインバータCI1に入力されるクロック信号(/CLK)が“H”状態の時、クロックドインバータCI1の直列接続された2個のNチャネルトランジスタMN1、MN2(図8b参照)が共にONし、次のノードへ伝送される。そして、ノードBがインバータINV2により論理反転され“L”レベルになる。
次にT2の期間途中で、伝送用クロックドインバータCI1に入力されるクロック信号(/CLK)が“L”になり、伝送用クロックドインバータCI1はOFFし、帰還用クロックドインバータCI2に入力されるクロック信号(CLK)が“H”になった時点で帰還用クロックドインバータCI2がONし、入力された“H”データがマスタラッチ部27にラッチされる。また、伝送用クロックドインバータCI3に入力されるクロック信号(/CLK)が“L”になった時点で伝送用クロックドインバータCI3の直列接続された2個のPチャネルトランジスタMP1、MP2(図8b参照)が共にONし、ノードBの“L”データが出力OUTへ出力される。このクロック信号(/CLK)が基準クロック信号(CLOCK)に対し遅延が小さいため、出力信号OUTは、基準クロック信号CLOCKに対し出力遅延時間(td)が小さくなる。このように、出力遅延を抑える必要がある入力信号“L”の出力遅延時間(td)を小さくすることが可能となる。
本実施の形態の場合、実施の形態の4と同様にD−FF回路を構成するクロックドインバータへ入力されるクロック信号の生成が最小のインバータ2個だけで生成されるため、インバータ自身のレイアウトおよびクロック信号の配線の引き回しによるレイアウト面積の増加を防ぐことが可能になる。
本実施の形態では、D−FF回路としてクロックドインバータについて説明したが、トランスミッションゲートを用いた場合にでも同様の効果が得られる。
また、実施の形態4および実施の形態5で示したD−FF回路は、実施の形態1で示した第1ラッチ信号のタイミング調整に限らず、タイミングコントローラに用いても同様の効果が得られる。
なお、実施の形態4および実施の形態5で示したD−FF回路を実施の形態1で示した第1ラッチ信号のタイミング調整に適用する場合、基準クロック信号CLOCKが制御クロックCNTに相当する。
また、前述の様に、D−FF回路の出力信号OUTが正論理(“H”で信号が有効)の場合、基準クロックCLOCKに対する出力信号OUTの立下り点の出力遅延時間(td)は、次に接続されるラッチ回路における誤ラッチの有無を決める重要な要因になる。前記出力信号OUTの立下り点は前述の実施の形態5にて例示したように、スレーブラッチ部39の伝送用クロックドインバータCI3に入力されるクロック信号(/CLK)の立下りタイミングに依存している。更に詳しく述べれば、前記クロック信号(/CLK)が“L”となると、前記クロックドインバータCI3のPチャンネルトランジスタMP1、MP2が共にONし、クロックドインバータCI3の出力が“H”となるため、出力信号OUTが“L”となるからクロック信号(/CLK)の立下りタイミングは、出力信号OUTの立下り点の出力遅延時間(td)を決めていると言えるのである。
そこで、実施の形態5のように、入力信号INが負論理で、出力信号が正論理の場合、D−FF回路内にインバータINV2を付加して、当該インバータ付加による遅延を最小にして(インバータの入力容量および負荷容量が小さいため)、入力信号INと出力信号OUT間を論理を反転させ、かつ出力信号OUTの立下り点の出力遅延時間(td)を小さくすることができる。
実施の形態4および5で説明したように、D−FF回路の出力信号OUTが正論理の場合、クロックドインバータCI3に入力するクロック信号(/CLK)の立下りタイミングが出力信号OUTの立下り点の出力遅延時間(td)を決める要因となっているが、前記出力信号が負論理(“L”で信号が有効)となる個所にてD−FF回路を使用する回路構成の場合、基準クロックCLOCKに対する出力信号OUTの立上りタイミングの出力遅延時間(td)が次に接続されるラッチ回路における誤ラッチの有無を決める重要な要因になる。この場合、出力信号OUTの立上りタイミングは、クロックドインバータCI3に入力されるクロック信号CLKの立上りタイミングに依存する。更に詳しく述べれば、前記クロック信号CLKが“H”となると、前記クロックドインバータCI3のNチャンネルトランジスタMN1、MN2が共にONし、クロックドインバータCI3の出力が“L”となるため、出力信号OUTが“H”となるからクロック信号CLKの立上りタイミングは、出力信号OUTの立上り点の出力遅延時間(td)を決めていると言えるのである。
そこで、出力信号OUTの立上り点の出力遅延時間(td)を少なくするためには基準クロックからクロック信号CLK生成する間の遅延を最小にすることが重要であり、この場合、例えば基準クロックとして負論理を採用して基準クロック(/CLOCK)をクロックバッファ回路38に入力し、クロック信号CLKを一段のインバータINV3にて生成する方法が考えられる。
なお、本実施の形態1乃至5では、液晶表示部1のカラー表示への対応について、特に言及していないが、液晶表示装置100へ入力するDATA数をR(赤)G(緑)B(青)用として3倍にして、ソース線駆動回路3の規模も3倍とし、画素をRGBのストライプ配置とすれば、カラー表示への対応も容易である。
この発明を実施するための実施の形態1乃至5における液晶表示装置の構成図である。 この発明を実施するための実施の形態1乃至5における液晶表示部の構成図である。 この発明を実施するための実施の形態1乃至5におけるソース線駆動回路の構成図である。 この発明を実施するための実施の形態1乃至5における水平シフトレジスタ部および第1ラッチ回路部の構成図である。 この発明を実施するための実施の形態1乃至5における水平クロック信号発生回路の構成図である。 この発明を実施するための実施の形態1乃至5における制御クロックCNT生成回路の構成図である。 この発明を実施するための実施の形態1におけるD−FF主要部の汎例を示す構成図である。 この発明を実施するための実施の形態1乃至5におけるクロックドインバータ汎例を示す構成図である。 の発明を実施するための実施の形態1におけるD−FF主要部の構成図である。 この発明を実施するための実施の形態1乃至5おける水平シフトレジスタ部および第1ラッチ回路部の動作を表すタイミング図である。 この発明を実施するための実施の形態2におけるD−FF主要部の汎例を示す構成図である。 この発明を実施するための実施の形態2におけるD−FF主要部の動作を表すタイミング図である。 この発明を実施するための実施の形態3におけるD−FF主要部の汎例を示す回路図である。 この発明を実施するための実施の形態3におけるクロックバッファ回路の別の実施の形態を示す回路図である。 この発明を実施するための実施の形態4におけるD−FF主要部の汎例を示す回路図である。 この発明を実施するための実施の形態4におけるD−FF主要部の動作を表すタイミング図である。 この発明を実施するための実施の形態5におけるD−FF主要部の汎例を示す回路図である。 この発明を実施するための実施の形態5におけるD−FF主要部の動作を表すタイミング図である。
符号の説明
1 液晶表示部
2 ゲート線駆動回路
3 ソース線駆動回路
4 タイミングコントローラ
5 TFT
6 液晶セル
7 蓄積容量
8 垂直シフトレジスタ部
9 ゲート線駆動バッファ部
10 水平シフトレジスタ部
11 デジタルデータバスライン
12 第1ラッチ回路部
13 第2ラッチ回路部
14 D/A変換回路部
15 アナログアンプ部
16 タイミング調整回路部16
17 D−FF回路
18、20 D−FF主要部
19、21 バッファ部
22、24 レベルシフト回路
23、25 バッファ回路
26、30、35、37,39 ラッチ部
27、33 マスタラッチ部
28、34 スレーブラッチ部
29、31、32、36、38 クロックバッファ回路
40 ラッチ回路
100 TFT液晶表示装置
MCLK マスタクロック信号
CNT 制御クロック信号
CLKX 水平クロック信号
STX 水平スタート信号
DATA デジタル階調データ
CLKY ゲートクロック信号
STY 垂直スタート信号
td、td1、td2、tdr、tdf 出力遅延時間
NET、NET_1、NET_2、NET_m 第1ラッチ信号
LAT1、LAT1_1,LAT1_2、LAT1_m 第2ラッチ信号
CLK、/CLK、BCLK、/BCLK、CLK2,/CLK2,CLK_A、CLK_B クロック信号
NP1、NP2
CLOCK 基準クロック信号
MP1 クロック入力用Pチャネルトランジスタ
MP2 信号入力用Pチャネルトランジスタ
MN2 クロック入力用Nチャネルトランジスタ
MN1 信号入力用Nチャネルトランジスタ
CI1、CI2、CI3 クロックドインバータ
TG1、TG2、TG3 トランスミッションゲート
INV1、INV2、INV3、INV4 インバータ
T1、T2、T3,T4 基準クロック半周期期間
tsu ラッチタイミングマージン

Claims (13)

  1. マスタラッチ部とスレーブラッチ部により構成された遅延型フリップフロップ回路において、前記スレーブラッチ部に供給するクロック信号は、前記マスタラッチ部に供給するクロック信号と比べて基準クロックからの遅延量が少なくなるよう構成したことを特徴とする遅延型フリップフロップ回路。
  2. 基板上にマトリックス状に配設されたソース線およびゲート線と、前記ソース線およびゲート線の交差点付近に形成された画素トランジスタとを備えた画像表示装置に内蔵された遅延型フリップフロップ回路において、該フリップフロップ回路はマスタラッチ部とスレーブラッチ部により構成された反転型フリップフロップ回路であって、前記マスタラッチ部直前にインバータを設置したことを特徴とする遅延型フリップフロップ回路。
  3. 基板上にマトリックス状に配設されたソース線およびゲート線と、前記ソース線およびゲート線の交差点付近に形成された画素トランジスタとを備えた画像表示装置に内蔵された遅延型フリップフロップ回路において、該フリップフロップ回路はマスタラッチ部とスレーブラッチ部により構成された反転型フリップフロップ回路であって、前記マスタラッチ部と前記スレーブラッチ部の間にインバータを設置したことを特徴とする遅延型フリップフロップ回路。
  4. 画像表示装置に内蔵されたシフトレジスタに搭載したことを特徴とする請求項1乃至3項のいずれか一項に記載の遅延型フリップフロップ回路。
  5. 画像表示装置に内蔵されたタイミング調整回路に搭載したことを特徴とする請求項1乃至3項のいずれか一項に記載の遅延型フリップフロップ回路。
  6. 前記遅延型フリップフロップ回路が、クロックドインバータで構成されていることを特徴する請求項1乃至5項のいずれか一項に記載の遅延型フリップフロップ回路。
  7. 前記遅延型フリップフロップ回路が、トランスミッションゲートで構成されていることを特徴する請求項1乃至5項のいずれか一項に記載の遅延型フリップフロップ回路。
  8. 少なくとも前記遅延型フリップフロップ回路を構成する能動素子が多結晶シリコン薄膜トランジスタである請求項1乃至7項のいずれか一項に記載の遅延型フリップフロップ回路を搭載した画像表示装置。
  9. 基板上にマトリックス状に配設されたソース線およびゲート線と、前記ソース線およびゲート線の交差点付近に形成された画素トランジスタとを備えた画像表示装置であって、複数ビットからなる階調データをそれぞれ異なるタイミングでラッチする複数のラッチパルスを発生する水平シフトレジスタを有し、前記水平シフトレジスタの出力の後に、遅延型フリップフロップ回路を採用したラッチパルスタイミング調整回路を接続することを特徴とする画像表示装置。
  10. 前記タイミング調整回路を駆動する制御信号が、前記シフトレジスタを駆動するクロック信号に比べ、基準クロックに対し遅延時間が小さいことを特徴とする請求項9に記載の画像表示装置。
  11. 前記遅延型フリップフロップが、クロックドインバータで構成されていることを特徴とする請求項9または10に記載の画像表示装置。
  12. 前記遅延型フリップフロップが、トランスミッションゲートで構成されていることを特徴する請求項9または10に記載の画像表示装置。
  13. 少なくとも前記遅延型フリップフロップ回路を構成する能動素子が多結晶シリコン薄膜トランジスタである請求項9乃至12項のいずれか一項に記載の遅延型フリップフロップ回路を搭載した画像表示装置。
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JP2012114837A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Renesas Electronics Corp 半導体集積回路

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