JP2021086235A - 配送計画作成装置及び配送計画作成方法 - Google Patents

配送計画作成装置及び配送計画作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】配送計画を補正する際の計画担当者の作業負荷を低減するとともに、業務上の最適な配送計画を立案し易くする。【解決手段】配送計画作成システム1の配送計画作成装置10において、補助記憶装置13は、配送計画の作成に用いる複数のパラメタのうち、改善項目に対応する変更対象パラメタが格納する。中央演算処理装置11は、主記憶装置12のプログラムを読み出して実行することにより、複数のパラメタの第一の値に基づいて、第一の複数の配送車両により第一の配送物を第一の配送先に配送する第一の配送計画を作成し(計画生成エンジン121)、第一の配送計画に対する第一の改善項目を受領し、第一の改善項目に対応する第一の変更対象パラメタを取得し、第一の変更対象パラメタの値を調整した複数のパラメタの第二の値に基づいて、第二の複数の配送車両により第一の配送物を第一の配送先に配送する第二の配送計画を作成する(計画生成部122)。【選択図】図1

Description

本発明は、配送計画作成装置及び配送計画作成方法に関し、計画生成エンジンを用いて複数の配送車両による配送計画を作成する配送計画作成装置及び配送計画作成方法に適用して好適なものである。
消費者ニーズの多様化に伴う配送頻度の増加等の要因により、配送業務のPDCAサイクル(P:配送計画立案、D:配送、C:配送実績確認、A:配送計画補正)をスムーズに回し、配送業務を効率化及び高度化する需要が高まっている。この需要に対し、近年、ソフトウェア処理を利用して配送計画を生成する配送計画生成サービスが注目を集めている。
上記の配送計画生成サービスにおいて、配送計画は、車両積載量などのパラメタを計画生成エンジンに投入することによって自動生成される。そして、計画生成エンジンによる配送計画の生成を前提とした配送計画生成サービスでは、計画生成エンジンによって立案された配送計画(Pステップ)に従って配送が実施され(Dステップ)、予実比較によって計画と実績との差異を確認し(Cステップ)、改善すべき点を配送計画に反映して適切な配送計画に補正する(Aステップ)ことによって、配送業務のPDCAサイクルを回すことができる。
計画生成エンジンに関する従来技術として、例えば、特許文献1には、商品の配送計画を生成する配送計画装置が開示されている。特許文献1に開示された配送計画装置は、荷主情報(商品の配送元を特定する識別子と配送元の位置情報)、届け先情報(商品の配送先を特定する識別子と配送先の位置情報)、配送設備情報(配送手段である配送設備を特定する識別子と配送設備が制御可能なパラメタに関する情報)および商品管理情報(商品を特定する識別子と、該商品の出荷時のパラメタと納品時のパラメタを指定する商品制御情報)を処理して商品の配送計画を行う配送計画装置であって、特定の商品を特定の配送設備によって特定の配送元から特定の配送先へ配送する際に荷主情報および届け先情報から特定の商品の配送時間を計算する配送時間演算部と、特定の商品の商品管理情報と配送時間から特定の配送設備がパラメタを制御する制御スケジュールを計算する配送設備制御部とを備える。
また、特許文献2には、運転手の習熟度を考慮した最適な配送計画を立案しようとする配送計画支援システムが開示されている。特許文献2に開示された配送計画支援システムは、配送計画問題をエネルギー関数の最小化問題として定式化し、シミュレーテッド・アニーリング法を用いてエネルギー関数を最小化する重み係数を求めることによって、最適化された配送計画を作成する。
特開2018−203414号公報 特開平9−311895号公報
しかしながら、特許文献1のような計画生成エンジンによる配送計画の生成を前提とする配送計画生成サービスにおいては、改善すべき点(要改善項目)を配送計画に反映して適切な配送計画に補正しようとするとき、計画担当者がパラメタ値を変更しながら計画生成エンジンに投入して適切な配送計画を探す必要があり、計画担当者の作業負荷が大きいという課題があった。また、人手によるパラメタ値の調整が難しいことから、最適な配送計画を立案することが困難な場合が生じるという課題があった。
上記課題について詳しく説明する。計画生成エンジンは複雑な計算を行って配送計画を生成するため、パラメタ値の増減が生成される配送計画に対して具体的にどのような変化をもたらすか、正確に予測することは困難である。例えば、パラメタの値を1変更しただけで、全く異なる配送計画が生成されることがある。そのため、パラメタ値を変更して生成された配送計画が、計算結果としては最適なものであっても、業務的には最適ではないという場合が発生することがあり、計画担当者は、配送計画に対して要改善項目が存在する場合に、それが適切に補正された配送計画が生成されるまで、パラメタを微調整しながら試行錯誤を繰り返さなければならなかった。またときには、パラメタの最適解に辿り着けず、計画担当者の業務において最適な配送計画を立案することが困難になることもあった。
また、特許文献2の配送計画支援システムは、配送計画立案の全体を定式化して、パラメタ更新則に則って重み係数を調整することによって最適な配送計画の立案を行うものであり、計画生成エンジンによる配送計画の生成を前提とした配送計画生成サービスとは、配送計画立案に対するアプローチが根本的に異なるものである。そのため、計画生成エンジンによって生成された任意の配送計画に様々な要改善項目を反映して配送計画を補正しようとする配送計画生成サービスに対しては、特許文献2に開示された技術を適用することは困難であった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、計画生成エンジンによる配送計画の生成を前提とする配送計画生成サービスにおいて、配送計画を補正する際の計画担当者の作業負荷を低減するとともに、業務上の最適な配送計画を立案し易くすることが可能な配送計画作成装置及び配送計画作成方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、配送計画を作成するために用いる複数のパラメタのうち、改善項目に対応する変更対象パラメタを格納する記憶媒体と、前記複数のパラメタの第一の値に基づいて、第一の複数の配送車両により第一の配送物を第一の配送先に配送する第一の配送計画を作成し、前記第一の配送計画に対する第一の改善項目を受領し、前記第一の改善項目に対応する第一の変更対象パラメタを取得し、前記第一の変更対象パラメタの値を調整した前記複数のパラメタの第二の値に基づいて、第二の複数の配送車両により前記第一の配送物を前記第一の配送先に配送する第二の配送計画を作成するプロセッサと、を有する配送計画作成装置が提供される。
また、かかる課題を解決するため本発明においては、配送計画を作成するために用いる複数のパラメタのうち、改善項目に対応する変更対象パラメタを予め格納し、前記複数のパラメタの第一の値に基づいて、第一の複数の配送車両により第一の配送物を第一の配送先に配送する第一の配送計画を作成し、前記第一の配送計画に対する第一の改善項目を受領し、前記第一の改善項目に対応する第一の変更対象パラメタを取得し、前記第一の変更対象パラメタの値を調整した前記複数のパラメタの第二の値に基づいて、第二の複数の配送車両により前記第一の配送物を前記第一の配送先に配送する第二の配送計画を作成する配送計画作成方法が提供される。
本発明によれば、配送計画を補正する際の計画担当者の作業負荷を低減するとともに、業務上の最適な配送計画を立案し易くすることができる。
本発明の一実施形態に係る配送計画作成装置を含む配送計画作成システム全体の構成例を示すブロック図である。 変更対象パラメタテーブルの一例を示す図である。 改善評価式管理テーブルの一例を示す図である。 計画妥当性評価値テーブルの一例を示す図である。 変更対象パラメタ有効度テーブルの一例を示す図である。 提案対象計画テーブルの一例を示す図である。 計画担当者による次回配送計画の立案フェーズの流れを示すフローチャートである。 予実比較画面の一例を示す図である。 要改善項目選択画面の一例を示す図である。 配送計画作成装置による処理手順例を示すフローチャートである。 計画一覧画面の一例を示す図である。 計画比較画面の一例を示す図である。 改善計画生成処理の処理手順例を示すフローチャートである。 有効度フィードバック処理の処理手順例を示すフローチャートである。 有効度表示反映処理の処理手順例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を詳述する。
(1)構成
図1は、本発明の一実施形態に係る配送計画作成装置を含む配送計画作成システム全体の構成例を示すブロック図である。図1に示したように、配送計画作成システム1は、配送計画の生成及び表示に関する処理等を行う配送計画作成装置10と、配送計画作成装置10とネットワーク30を介して接続されてユーザ(計画担当者)によって操作されるクライアント端末20と、クライアント端末20への入力を行う入力装置40と、クライアント端末20からの出力を行う出力装置50と、を備えて構成される。
配送計画作成装置10は、一般的なコンピュータで実現することができ、少なくとも中央演算処理装置11、主記憶装置12、及び補助記憶装置13を備える。具体的には例えば、中央演算処理装置11はCPU(Central Processing Unit)であり、主記憶装置12はメモリであり、補助記憶装置13はストレージである。なお、補助記憶装置13の少なくとも一部を、ネットワーク30を介して接続される外部ストレージ等で構成するようにしてもよい。詳細は後述するが、本実施形態に係る配送計画作成装置10は、自動生成された配信計画に対して計画担当者から改善を要望する項目(要改善項目)が指定された場合に、指定された要改善項目を改善する配送計画の改善案(改善計画)を生成し、計画担当者に提示する。
クライアント端末20は、一般的なコンピュータで実現することができ、少なくとも中央演算処理装置21及び主記憶装置22を備える。具体的には例えば、中央演算処理装置21はCPUであり、主記憶装置22はメモリである。主記憶装置22内に示された画面表示部221は、配送計画作成装置10からの表示制御に基づく表示内容を、出力装置50に画面表示させる機能を有する。画面表示部221は、中央演算処理装置11が主記憶装置22に格納された所定のプログラムを読み出して実行することによって実現される。
入力装置40は、クライアント端末20に接続された入力装置であって、具体的には例えばキーボードやマウス等の入力デバイスである。出力装置50は、クライアント端末20に接続された出力装置であって、具体的には例えば液晶ディスプレイ等の表示デバイスである。本実施形態では、配送計画作成装置10からの表示制御に基づく表示画面が出力装置50に表示されているとき、計画担当者は、入力装置40を操作することによって、上記表示画面において選択や決定等の操作を行うことができる。またこのとき、クライアント端末20は、入力装置40から上記表示画面に対して行われた操作について、当該操作を示す情報を、ネットワーク30を介して配送計画作成装置10に送信することができる。
(1−1)機能部
配送計画作成装置10において、主記憶装置12にはプログラムが格納されている。配送計画作成装置10では、中央演算処理装置11が主記憶装置12に格納されたプログラムを読み出して実行することによって、各機能部(具体的には、図1に示した計画生成エンジン121、計画生成部122、表示画面制御部123、有効度DB反映部124、及び有効度画面反映部125)が実現される。
計画生成エンジン121は、配送計画を自動生成する機能を有する。計画生成エンジン121が生成した配送計画は、配送計画テーブル131(図1参照)に記録される。本実施形態における計画生成エンジン121は、車両積載量などのパラメタの投入に基づいて配送計画を自動生成する既知のアルゴリズム(例えば、特許文献1に開示された配送計画装置のアルゴリズム)を利用することができる。そのため、計画生成エンジン121の詳細な説明は省略する。
計画生成部122は、配送計画に対する要改善項目がユーザ(計画担当者)によって選択された場合に、選択された要改善項目を改善する配送計画(以後、「改善計画」と呼ぶ)を立案する機能を有する。計画生成部122は、選択された要改善項目に影響を与えるパラメタ(変更対象パラメタ)の値を変更しながら計画生成エンジン121に投入することによって、改善計画の候補となる配送計画(改善計画候補)を生成させ、生成した改善計画候補のうち所定の条件を満たすものだけを改善計画として提案対象計画テーブル137(図1参照)に登録する。計画生成部122が上記機能を提供するための処理を改善計画生成処理と称し、その詳細は図13等を参照して後述する。
表示画面制御部123は、配送計画作成装置10による処理の実行に伴って出力装置50に表示される各種の表示画面を制御する機能を有する。表示画面制御部123が、表示画面の制御情報をネットワーク30を介してクライアント端末20に送信し、クライアント端末20の画面表示部221が、受信した制御情報に基づく表示画面を出力装置50に表示させる。
本実施形態では、表示画面制御部123によって制御される各種の表示画面の一例として、配送計画の予定及び実績を表示する予実比較画面510、配送計画に対する要改善項目を計画担当者に選択させるために表示する要改善項目選択画面520、改善計画生成処理で生成された1または複数の改善計画を一覧表示する計画一覧画面530、及び計画一覧画面530で選択された幾つかの改善計画を比較表示する計画比較画面540について、図面を参照しながら後述する。
有効度DB反映部124は、生成された配送計画に対する処置に応じてパラメタの組合せの有効度を算出し、補助記憶装置13が保持するデータに反映する(具体的には、変更対象パラメタ有効度テーブル136に格納される有効度を更新する)機能を有する。有効度DB反映部124が上記機能を提供するために実行する処理を有効度フィードバック処理と称し、その詳細は図14を参照して後述する。
有効度画面反映部125は、有効度DB反映部124によって算出されたパラメタの組合せの有効度を、表示画面制御部123によって制御される計画一覧画面530の表示に反映する機能を有する。有効度画面反映部125が上記機能を提供するために実行する処理を有効度表示反映処理と称し、その詳細は図15を参照して後述する。
(1−2)各種データ
図1には、配送計画作成装置10の補助記憶装置13が保持する永続化されたデータの一例として、配送計画テーブル131、配送実績テーブル132、変更対象パラメタテーブル133、改善評価式管理テーブル134、計画妥当性評価値テーブル135、変更対象パラメタ有効度テーブル136、及び提案対象計画テーブル137が示されている。なお、図1では、プログラムの実行に伴って一時的に作成されるデータについては記載を省略している。
以下、補助記憶装置13に保持される上記の各種データ(テーブル)について個々に説明する。
配送計画テーブル131は、計画生成エンジン121によって生成された配送計画を管理するためのテーブルであり、配送実績テーブル132は、配送計画に対する実績値を管理するためのテーブルである。配送計画テーブル131及び配送実績テーブル132のデータ構造は、既存技術を流用可能な計画生成エンジン121に依存することから、詳細な説明を省略する。
変更対象パラメタテーブル133は、要改善項目に影響を与えるパラメタ(変更対象パラメタ)と、その値を変更する際の試行範囲を管理するためのテーブルである。
図2は、変更対象パラメタテーブルの一例を示す図である。図2に例示した変更対象パラメタテーブル133は、要改善項目1331、変更対象パラメタ1332、有効値域1333、及び値の変更幅1334のデータ項目(カラム)を有する。各データ項目1331〜1334の内容は予め設定される。
要改善項目1331は、配送計画に対して計画担当者が抱き得る改善点を列挙したものである。要改善項目1331に保持された複数の要改善項目は、要改善項目選択画面520において、ユーザ(計画担当者)が選択可能な要改善項目として表示される。
変更対象パラメタ1332は、計画生成エンジン121による配送計画の生成において使用されるパラメタのうち、当該レコードの要改善項目1311に影響を及ぼすパラメタである。この変更対象パラメタ1332は、改善計画生成処理において改善計画候補を生成する際に、計画生成エンジン121に投入する入力値が変更されるパラメタとなる。要改善項目に対して影響を与えるパラメタ(変更対象パラメタ)は、技術的に限定することができ、また、1の要改善項目に対して影響を与えるパラメタは1つとは限らず、複数の場合もある。そこで本実施形態では、1の要改善項目に対応する変更パラメタをまとめて称するときに、「変更対象パラメタの組合せ」、あるいは「変更対象パラメタ組合せ」と称することがある。
有効値域1333及び値の変更幅1334は、改善計画候補を生成する際に変更される変更対象パラメタ1332の入力値の値域と変更幅である。
改善評価式管理テーブル134は、改善計画生成処理において、生成した改善計画候補の配送計画が、元の配送計画と比較したときに、要改善項目を改善したか否かを判定する評価式を管理するためのテーブルである。
図3は、改善評価式管理テーブルの一例を示す図である。図3に例示した改善評価式管理テーブル134は、要改善項目1341、評価式1342、改善判定条件1343、及び値の許容範囲1344のデータ項目を有する。
要改善項目1341は、変更対象パラメタテーブル133の要改善項目1331に対応する。評価式1342は、要改善項目1341に対応する評価式の内容である。改善判定条件1343は、評価式1342を用いて得られた評価値について、改善の可否を判定する条件である。許容範囲1344は、選択された要改善項目以外の要改善項目における異常値の判定(後述する図13のステップS306)で用いられる、評価値の許容範囲である。
計画妥当性評価値テーブル135は、改善計画生成処理によって立案されて、計画担当者への提案対象とされる配送計画(改善計画)について、各計画の妥当性評価値を格納するテーブルである。妥当性評価値とは、配送計画作成装置10によって生成される複数の配送計画の妥当性を、計画担当者が比較評価するための値である。
図4は、計画妥当性評価値テーブルの一例を示す図である。図4に例示した計画妥当性評価値テーブル135において、提案対象計画ID1351は、提案対象計画テーブル137のシーケンスIDを参照する外部キーであり、計画一覧画面530において計画担当者への提案対象となる改善計画のそれぞれに、異なるIDが付される。総走行距離1352から最小稼働時間1353までの各カラム(具体的には、総走行距離、総稼働時間、平均走行距離、平均稼働時間、最大走行距離、最大稼働時間、最小走行距離、最小稼働時間)は、妥当性評価値であり、各項目に該当する値が配送計画から算出されて格納される。また、図4において最小稼働時間1353より右側に示された各カラム(稼働車両の積載率の平均値1354や車両稼働時間の分散1355等)には、改善評価式管理テーブル134の評価式1342に基づいて算出された評価値が格納される。これらの評価値も、妥当性評価値として使用する。
変更対象パラメタ有効度テーブル136は、変更対象パラメタの組合せのうち、有効度フィードバック処理(図14参照)において有効度に変動があった組合せを管理するためのテーブルである。
図5は、変更対象パラメタ有効度テーブルの一例を示す図である。図5に例示した変更対象パラメタ有効度テーブル136は、変更対象パラメタ組合せ1361、変更内容1362、及び有効度1363のデータ項目を有する。
変更対象パラメタ組合せ1361には、配送計画の生成において入力値が変更された変更対象パラメタの組合せが記録され、変更内容1362には、その入力値の変更量が記録される。そして、有効度1363には、当該配送計画における有効度の変動量が記録される。
提案対象計画テーブル137は、改善計画生成処理によって立案されて、計画担当者への提案対象とされる配送計画(改善計画)を格納するテーブルである。提案対象計画テーブル137に格納された改善計画は、計画一覧画面530において一覧表示される。
図6は、提案対象計画テーブルの一例を示す図である。図6に例示した提案対象計画テーブル137は、変更対象パラメタ組合せ1371、及び変更内容1372等のデータ項目を有する。図6に例示したように、提案対象計画テーブル137では、変更対象パラメタ組合せ1371に、改善計画の立案時に元の配送計画から変更したパラメタの組合せが記録され、変更内容1372に、各パラメタの入力値の変更内容が記録されることによって、元の配送計画と、実際に生成された配送計画(改善計画)とが紐付けられる。なお、図6において変更内容1372よりも右側のカラムは省略されているが、ここには、配送計画テーブル131と同一のテーブル構造が持たれる。
(2)処理
図7は、計画担当者による次回配送計画の立案フェーズの流れを示すフローチャートである。図7には、配送計画作成装置10による配送計画の生成を取り込んだ後の配送計画生成サービスにおいて、配送計画及び配送実績をもとに次回の配送計画を立案する作業手順が、計画担当者の観点から示されている。
図7によればまず、計画担当者は、出力装置50に表示される予実比較画面510をみて、配送計画の予実(予定及び実績)を確認する(ステップS101)。
図8は、予実比較画面の一例を示す図である。前述したように、予実比較画面510は、表示画面制御部123によって制御される表示画面の1つであって、配送計画の予定及び実績を比較表示することができる。
図8に例示した予実比較画面510の場合、第1表示領域511及び第2表示領域512に、配送計画における詳細な情報が配送車両ごとに表示される。より具体的には、第1表示領域511には、各配送車両の作業がタイムチャートで示され、第2表示領域512には、各配送車両の配送経路及び積み下ろし場所が地図上に表示される。第1表示領域511及び第2表示領域512における配送計画の情報表示では、配送計画の予定と実績とについて、重ねて表示するようにしてもよいし、タブ操作等によって切り替えて表示する等してもよい。
また、図8の予実比較画面510には、表示された配送計画に対する処置を計画担当者が決定するためのボタン513〜515が設置されている。「計画生成」と表記されたボタン513は、表示された配送計画に改善すべき項目(要改善項目)が存在せず、現在の表示内容に沿って次回の配送計画を生成する場合に選択される。「パラメタ修正」と表記されたボタン514は、表示された配送計画に要改善項目が存在し、かつ、修正すべきパラメタが分かる場合に選択される。「要改善項目選択」と表記されたボタン515は、表示された配送計画に要改善項目が存在するものの、修正すべきパラメタが分からない場合に選択される。ボタン515が操作されると、要改善項目選択画面520が表示される。
図7の説明に戻る。ステップS101で予実比較画面510を確認した後、計画担当者は、表示された配送計画に要改善項目が存在するか否かを判断する(ステップS102)。ステップS102において要改善項目が存在する場合はステップS103に進み、存在しない場合は、計画担当者がボタン513を操作することによってステップS105に進む。ステップS105に進んだ場合は、配送計画作成装置10の計画生成エンジン121が次回の配送計画を自動生成し、ステップS107に進む。
一方、ステップS103に進んだ場合、計画担当者は計画条件を見直し、要改善項目の是正のために修正すべきパラメタが分かるか否かを判断する(ステップS104)。ステップS104において修正すべきパラメタが分かる場合は、計画担当者がボタン514を操作することによってステップS106に進み、分からない場合は、計画担当者がボタン515を操作することによってステップS109に進む。
予実比較画面510でボタン514が操作された場合のステップS106では、修正パラメタを入力する画面(不図示)が表示され、この画面において計画担当者がパラメタを修正する。そして、入力された修正パラメタを用いて、配送計画作成装置10の計画生成エンジン121が次回の配送計画を自動生成し、ステップS107に進む。
ステップS107では、ステップS105またはステップS106において自動生成された配送計画が出力装置50に表示され、計画担当者は、表示された配送計画に改善すべき点が存在するか否かを判断する。ステップS107において改善すべき点が存在しない場合には(ステップS107のNO)、自動生成した配送計画を採用し(ステップS108)、次回配送計画の立案を終了する。一方、ステップS107において改善すべき点が存在した場合には(ステップS107のYES)、要改善項目が存在するものの修正すべき適切なパラメタが分からない状況を意味するため、ステップS104のNOの場合と同様に、ステップS109に進む。
予実比較画面510でボタン515が操作された場合のステップS109では、要改善項目選択画面520が表示され、計画担当者は、要改善項目選択画面520で要改善項目を1つ選択して入力する。
図9は、要改善項目選択画面の一例を示す図である。要改善項目選択画面520は、ある配送計画に対して、計画担当者が改善したい項目(要改善項目)を選択するための表示画面であって、図9に例示した要改善項目選択画面520の場合、計画担当者が、ドロップダウン形式で表示される複数の要改善項目のリスト521のうちから1つの項目を選択し、選択後に「計画生成」のボタン522を操作することによって、選択した要改善項目が配送計画作成装置10に入力される。リスト521に表示される要改善項目の選択肢は、補助記憶装置13に記憶されている要改善項目の各レコード(具体的には例えば、変更対象パラメタテーブル133の要改善項目1331)に対応する。
なお、2以上の項目を改善の適用対象としたい場合、計画担当者は、より重視する項目を要改善項目選択画面520で選択した上で、後述する計画一覧画面530(図11参照)において、他の項目を適宜フィルタリングすればよい。また、出力装置50における要改善項目選択画面520と他の表示画面との表示上の関係は、特に限定されるものではないが、例えば、図8に例示した予実比較画面510に組み込まれるようにしてもよい。
図7の説明に戻る。ステップS109において要改善項目選択画面520で要改善項目の選択及び入力が行われると、入力された要改善項目に基づいて、配送計画作成装置10の計画生成部122による制御のもと改善計画生成処理が実行されることにより、計画生成エンジン121によって1または複数の改善計画が自動生成される(ステップS110)。
次いで、配送計画作成装置10の表示画面制御部123による制御のもと、出力装置50に計画一覧画面530が表示されることにより、ステップS110で自動生成された1または複数の改善計画が計画担当者に提示される(ステップS111)。計画一覧画面530については、図11を参照しながら後述する。
そして、計画担当者は計画一覧画面530を確認して、最適な計画が提示されたか否かを判断する(ステップS112)。ステップS112において最適な計画が提示されていなければ(ステップS112のNO)、計画担当者が「再計画」に相当する操作(図11の計画一覧画面530におけるボタン539の操作)を行うことによって、ステップS109に戻り、改めて要改善項目選択画面520において要改善項目を選択及び入力する。一方、ステップS112において最適な計画が提示されていた場合は(ステップS112のYES)、計画担当者が「採用」に相当する操作(図11の計画一覧画面530におけるボタン538の操作)を行うことによって、ステップS113に進む。
ステップS113では、計画担当者が、計画一覧画面530に提示された1または複数の改善計画のうちから採用する最適な改善計画を1つ選択し、「採用」に相当する操作(図11の計画一覧画面530におけるボタン538の操作)を行うことによって、最適な改善計画を次回の配送計画に採用する。そして最後に、配送計画作成装置10の有効度DB反映部124が、パラメタ変更値の有効度を保持データ(具体的には、変更対象パラメタ有効度テーブル136)にフィードバックし(ステップS114)、次回配送計画の立案が終了する。
ここまで、図7を参照しながら、本実施形態に係る配送計画作成装置10による配送計画の生成を取り込んだ配送計画生成サービスにおける、次回の配送計画の立案について計画担当者の観点で手順を示した。このうち、ステップS109〜S112の処理は、「配送計画作成装置10が、要改善項目に影響を与えるパラメタの値を変更しながら改善計画を立案し、計画担当者に提示する」処理を、最適な改善計画に到達するまで繰り返すものであり、従来の配送計画生成サービスにおいて、計画担当者が手でパラメタの微調整を繰り返して行っていた作業に代わるものである。本実施形態では、このステップS109〜S112(後処理を含むとステップS114まで)の処理を配送計画作成装置10が実行することによって、次回の配送計画を立案する際の計画担当者の作業負荷を軽減するだけでなく、従来の手作業の調整では到達できない可能性があった「業務上の最適な配送計画」を、システム処理によって探し出すことができる。その結果、本実施形態によれば、配送業務のPDCAサイクルにおけるC(配送実績確認)からA(配送計画補正)にあたる業務をスムーズに回すことができ、配送業務の効率化及び高度化を実現することができる。
(2−1)改善計画作成装置による処理
図10は、配送計画作成装置による処理手順例を示すフローチャートである。図10は、次回の配送計画を立案するために配送計画作成装置10が実行する処理、すなわち、図7のステップS109〜S114における配送計画作成装置10による処理について、その詳細な処理手順例を示したものである。
図10によれば、まず、表示画面制御部123が、要改善項目が入力されたか否かを判定する(ステップS201)。図9を用いて具体的に説明すると、表示画面制御部123(計画生成部122等でもよい)は、予実比較画面510において、要改善項目が1つ選択されて「計画生成」のボタン522が操作されたか否かを判定する。要改善項目が入力された場合は、ステップS202に進み、要改善項目が入力されていない場合は、処理を終了する。
次に、計画生成部122が、ステップS201で入力された要改善項目に基づいて、改善計画生成処理の実行を制御する(ステップS202)。詳細は図13等を参照して後述するが、改善計画生成処理が実行されると、入力された要改善項目に影響を与える変更対象パラメタの値を変更しながら改善計画候補の配送計画が生成され、これらの改善計画候補のうち、入力された要改善項目を改善し、かつ、他の要改善項目にも異常値が生じていない配送計画が、計画担当者への提案対象の配送計画(改善計画)として、提案対象計画テーブル137に登録される。
そして、ステップS202の改善計画生成処理の実行後、表示画面制御部123が、クライアント端末20の画面表示部221を介して出力装置50に計画一覧画面530を表示させることにより、提案対象計画テーブル137に登録された1または複数の改善計画を一覧表示する(ステップS203)。
図11は、計画一覧画面の一例を示す図である。図11に例示した計画一覧画面530の場合、最上部に、計画担当者によって入力(選択)された要改善項目が「積載率を高くする」であることが示されている。また、計画担当者は、最下部に設けられたボタン537〜539を操作することによって、表示された改善計画に対する処置を決定することができる。
図11に示した計画一覧画面530の構成について説明する。
入力項目531では、ソート設定及びフィルタリング設定の対象範囲を指定する。例えば、ソート設定及びフィルタリング設定の対象範囲として、提案対象計画テーブル137に登録された全データとするか、現在表示中のデータとするか、をドロップダウンメニューで選択することができる。
チェックボックス532では、一覧表示領域536において所定の改善計画に対して固定表示を行うか否かを設定する。例えば、チェックボックス532が選択されている(チェックが付けられている)場合、一覧表示領域536において「固定」のチェックボックスが選択されている改善計画は、ソートやフィルタリングの条件が変更されたとしても、固定的に必ず表示される。
入力項目533では、一覧表示領域536に一覧表示された改善計画に対するソートの条件(ソートの可否を含む)を設定する。図11では、2種類のソート項目を設定可能にしているが、この項目数は特に限定されない。
入力項目534では、一覧表示領域536に一覧表示された改善計画に対するフィルタリングの条件(フィルタリングの可否を含む)を設定する。例えば、あるフィルタリング項目について値の範囲が設定された場合には、当該項目に当該範囲の値を有する計画だけが一覧表示領域536に表示される。
チェックボックス535では、一覧表示領域536に表示される改善計画の表示順序に対して、有効度ボーナスを適用するか否かを設定する。例えば、チェックボックス535が選択されている(チェックが付けられている)場合、一覧表示領域536における改善計画の表示順序に、各改善計画の有効度ボーナスが反映される。有効度ボーナスの詳細は、図14及び図15で後述する。
一覧表示領域536には、上記531〜535の各設定に従って、提案対象計画テーブル137に登録された複数の配送計画(改善計画)の一部または全てが表示される。一覧表示領域536に表示される各配送計画のカラムは、計画妥当性評価値テーブル135の提案対象計画ID1351以外のカラムとする(図4参照)。
なお、図11の場合、一覧表示領域536には、提案対象計画テーブル137に登録された複数の配送計画(改善計画)のうち、上記のソート/フィルタリング等の設定に適合する上位10件が表示されるとする。しかしこのとき、単純に適合する上位10件を表示用に取得すると、極端に類似した配送計画を取得してしまい、計画担当者がこれらを比較検討して採用するプロセスが無意味になる可能性がある。そこで、本実施形態では、ある程度、類似度に差異を有する配送計画を取得するように工夫してもよい。具体的には例えば、計画妥当性評価値テーブル135(図4参照)から、提案対象となる各配送計画の妥当性評価値を取得し、多次元のユークリッド距離を算出して、一定のユークリッド距離だけ離れた配送計画を、表示対象として取得する等してもよい。なお、類似度を算出する具体的なロジックは、特に限定されない。
「比較」と表記されたボタン537は、一覧表示領域536に表示された改善計画のうち、計画担当者が選択した複数の改善計画について、より詳細な比較検討を行う場合に操作される。具体的には、一覧表示領域536において複数の改善計画について「選択」のチェックボックスが選択されている場合に、ボタン537が操作されると、表示画面制御部123が、上記「選択」されている改善計画について、それぞれの「詳細情報」を並べた計画比較画面540を出力装置50に表示する。
「採用」と表記されたボタン538は、一覧表示領域536に表示された改善計画のうち、計画担当者が業務上の最適な改善計画を1つ選択し、これを採用する場合に操作される。具体的には、一覧表示領域536において「選択」のチェックボックスを1つだけ選択した状態で、ボタン538が操作された場合に、選択された改善計画が採用される。なお、一覧表示領域536において「選択」のチェックボックスが、0または複数選択されている場合には、ボタン538を非活性化して、無効化するようにしてもよい。
「再計画」と表記されたボタン539は、一覧表示領域536に表示された改善計画のなかに、計画担当者が業務上の最適な改善計画が存在しないと判断した場合に操作される。ボタン539が操作された場合は、要改善項目選択画面520が表示されて、要改善項目の再選択が促される。
図12は、計画比較画面の一例を示す図である。図12に例示したように、計画比較画面540では、複数の改善計画(配送計画)について、配送先のロケーション情報等の計画一覧画面530の一覧表示領域536では表示しきれない情報が、詳細情報として並べて表示される。計画担当者は、これらの詳細情報を、より業務的に最適な配送計画を比較検討するために使用する。詳細情報の具体的な項目は、計画生成エンジン121の出力に依存するため、説明及び図示を省略する。
図10の説明に戻る。ステップS203で計画一覧画面530を表示した後、表示画面制御部123は、計画一覧画面530において有効度ボーナスの適用が設定されたか否かを判定する(ステップS204)。図11を参照して前述したように、計画一覧画面530においてチェックボックス535が選択された場合に、有効度ボーナスの適用が設定される。ステップS204において有効度ボーナスの適用が設定されたと判定した場合には(ステップS204のYES)、有効度画面反映部125が有効度表示反映処理を実行し(ステップS205)、その終了後にステップS206に進む。有効度表示反映処理の詳細は、図15を参照しながら後述する。一方、ステップS204において有効度ボーナスの適用が設定されていないと判定した場合には(ステップS204のNO)、ステップS205をスキップしてステップS206に進む。
ステップS206では、表示画面制御部123は、計画一覧画面530において改善計画の比較表示を行うか否かを判定する(ステップS204)。具体的には、図11を参照して前述したように、計画一覧画面530において、一覧表示領域536で複数の改善計画が選択された状態で「比較」のボタン537が操作された場合に、比較表示を行うと判定される。ステップS204において比較表示を行うと判定した場合には(ステップS204のYES)、選択された複数の改善計画を対象として、表示画面制御部123が計画比較画面540を表示する(ステップS207)。図12では「戻る」ボタン等の図示を省略したが、ステップS207で計画比較画面540の表示が行われた後は、所定の手順を経て計画一覧画面530の表示に戻ることができる等するとし、このとき、ステップS208の処理に進む。一方、ステップS204において比較表示を行わないと判定した場合は(ステップS204のNO)、ステップS207をスキップしてステップS208に進む。
そしてステップS208では、表示画面制御部123は、計画一覧画面530において改善計画を採用するか否かを判定する(ステップS204)。図11を参照して前述したように、計画一覧画面530では、1つの改善計画が選択された状態で「採用」のボタン538が操作された場合に、当該改善計画を採用すると判定され、「再計画」のボタン539が操作された場合に、現在表示された改善計画を採用せずに、要改善項目の入力をやり直すと判定される。ステップS208において改善計画を採用すると判定した場合には(ステップS208のYES)、計画生成部122が計画一覧画面530の一覧表示領域536で選択された改善計画を次回の配送計画に採用した上で、ステップS209に進む。
ステップS209では、有効度DB反映部124が、「採用」の処置が行われた場合の有効度フィードバック処理を実行することによって、パラメタ変更値の有効度を変更対象パラメタ有効度テーブル136にフィードバックし(ステップS209)、その後、処理を終了する。有効度フィードバック処理の詳細は図14を参照して後述する。
一方、ステップS208において改善計画を採用しないと判定した場合にはステップS201に戻り、要改善項目選択画面520が表示されて、ステップS201以降の処理が繰り返される。
以上のように、配送計画作成装置10では、配送計画の要改善項目と、それに対応する変更対象パラメタが予めシステム内に格納され、計画担当者が選択した要改善項目に応じて変更対象パラメタを様々に変更した場合の配送計画(改善計画)を複数生成する。また、配送計画作成装置10は、生成した配送計画群を計画担当者から比較・検討可能にするためのインタフェースを提供する。このような処理が行われることにより、計画担当者が最適な配送計画に辿り着けない従来の課題を解消することができる。
(2−2)改善計画生成処理
図13は、改善計画生成処理の処理手順例を示すフローチャートである。改善計画生成処理は、要改善項目選択画面520で要改善項目が選択及び入力された場合に実行される図10のステップS202の処理であって、計画生成部122によって処理の進行が制御される。
なお、計画生成部122は、要改善項目選択画面520で入力された要改善項目だけでなく、車両積載量や最大稼働時間などの計画立案で制約となるパラメタの他、出発/到着ロケーション情報や配送日といった計画立案の対象となる注文情報、車両割付優先順や配送先割付ロジックといったエンジンそのものの挙動を制御するエンジン設定値、およびロケーションごとの配送不可時間帯や車両・車型ごとの積載可能量といった各種マスタ情報を入力にとる。
図13によればまず、計画生成部122は、図2の変更対象パラメタテーブル133を参照し、要改善項目選択画面520で選択された要改善項目に対応する変更対象パラメタ1332、及びその有効値域1333を取得する(ステップS301)。
次に、計画生成部122は、ステップS301で取得した変更対象パラメタ1332の値を有効値域1333の間で変更し、変更後の変更対象パラメタを計画生成エンジン121に投入することによって、改善計画の候補となる配送計画(改善計画候補)を生成する(ステップS302)。なお、変更対象パラメタの値を変更する際の変更幅は、変更対象パラメタテーブル133の値の変更幅1334に従う。
次に、計画生成部122は、図3の改善評価式管理テーブル134を参照して、それぞれの要改善項目1341に対応する評価式1342、改善判定条件1343、及び値の許容範囲1344を取得する(ステップS303)。
次に、計画生成部122は、ステップS302で生成した改善計画候補に対して、ステップS303で取得した各要改善項目の評価式1342を適用し、評価値を算出する(ステップS304)。
次に、計画生成部122は、ステップS304で算出した評価値と、ステップS303で取得した改善判定条件1343及び値の許容範囲1344とを比較して、要改善項目選択画面520で選択された要改善項目を改善できたか否かを判定する(ステップS305)。選択された要改善項目を改善できたと判定した場合はステップS306に進み、改善できなかったと判定した場合は、ステップS308に進む。
ステップS306では、計画生成部122は、ステップS304で算出した評価値と、ステップS303で取得した値の許容範囲1344とを比較して、要改善項目選択画面520で選択された以外の要改善項目について、異常値がないかを判定する。異常値がないと判定した場合はステップS307に進み、異常値があると判定した場合は、ステップS308に進む。
ステップS307では、計画生成部122は、ステップS303で生成した改善計画候補を提案対象計画(改善計画)の1つとして、提案対象計画テーブル137に登録し、ステップS309に進む。またこのとき、計画生成部122は、提案対象計画テーブル137に登録する改善計画に提案対象計画IDを付与し、当該計画に関する妥当性評価値を計画妥当性評価値テーブル135(図4参照)に登録する。例えば、ステップS304で算出した評価値は、計画妥当性評価値テーブル135の稼働車両の積載率の平均値1354以降の各カラムに登録される。
ステップS308は、選択された要改善項目を改善できなかった場合(ステップS305のNO)、あるいは選択された以外の要改善項目に異常値があった場合(ステップS306のNO)に行われる処理であり、このとき、計画生成部122は、ステップS303で生成した改善計画候補を破棄し、ステップS309に進む。
ステップS309では、計画生成部122は、有効度DB反映部124を呼び出し、有効度フィードバック処理を実行させることによって、ステップS302で変更したパラメタ変更値について、その有効度を変更対象パラメタ有効度テーブル136にフィードバックする。有効度フィードバック処理の詳細は図14を参照して説明するが、ステップS309において有効度DB反映部124は、ステップS307を経由した場合は「登録」の処置が行われた場合の有効度フィードバック処理を実行し、ステップS308を経由した場合は「破棄」の処置が行われた場合の有効度フィードバック処理を実行する。
そして最後に、計画生成部122は、変更対象パラメタの全てのパラメタ値を試したか否かを判定する(ステップS310)。ステップS310の判定は、変更対象パラメタテーブル133の各変更対象パラメタ1332に対応する変更対象パラメタ1332、有効値域1333、及び値の変更幅1334に基づいて判定することができる。ステップS310において全てのパラメタ値を試したと判定した場合(ステップS310のYES)、計画生成部122は、改善計画生成処理を終了する。一方、試していないパラメタ値があると判定した場合(ステップS310のNO)、計画生成部122は、ステップS302に戻り、変更対象パラメタのパラメタ値を変更してステップS302以降の処理を繰り返す。
上述したように、計画生成部122による改善計画生成処理では、計画担当者によって選択(入力)された要改善項目に影響を与えるパラメタ(変更対象パラメタ)の値を変更しながら、複数の改善計画候補を生成し、生成した改善計画候補に対して、「選択された要改善項目を改善できている」という第1の評価(ステップS305)と、「選択された以外の要改善項目で異常値が生じない」という第2の評価(ステップS306)を行って、両方の評価を通過した計画だけを、計画一覧画面530で計画担当者に提示する提示対象計画(改善計画)として登録する。このとき、第1の評価を行うだけでは、例えば未割当注文が多く残っている計画が上位を占めてしまい、計画一覧画面530において採用可能な計画が表示されなくなる可能性が想定される。そのため本実施形態では、第1の評価に加えて第2の評価を行うことで、計画担当者が選択した要改善項目以外の要改善項目についても、許容できない異常値が計画されていないかをチェックするようにしている。この結果、計画生成部122は、計画担当者が採用可能な計画が適切に計画一覧画面530に表示されるよう、改善計画を選定することができる。
(2−3)有効度フィードバック処理
図14は、有効度フィードバック処理の処理手順例を示すフローチャートである。有効度フィードバック処理は、計画生成部122による改善計画生成処理で生成された配送計画に対してどのような処置がとられたかに応じて、当該配送計画の生成においてパラメタ値が変更された変更対象パラメタ(複数の場合を考慮すると、変更対象パラメタ組合せ)の有効度を更新(フィードバック)する処理であって、有効度DB反映部124によって実行される。前述したように、有効度フィードバック処理は、図10のステップS209及び図13のステップS309で実行され、それぞれの実行時における配送計画に対する処置の状況(登録、破棄、採用)に応じて異なる補正量で、変更対象パラメタ有効度テーブル136に保持される有効度1363が更新される。
図14によればまず、有効度DB反映部124は、図5に示した変更対象パラメタ有効度テーブル136を参照し、配送計画の生成に使用した変更対象パラメタ組合せとその変更内容に対応するレコードを検索する(ステップS401)。
そして有効度DB反映部124は、ステップS401の検索の結果、対応するレコードが存在したか否かを判定し(ステップS402)、存在した場合はステップS403に進み、存在しなかった場合はステップS404に進む。
ステップS403では、有効度DB反映部124は、ステップS401の検索で見つかった対応するレコードA(仮称)を取得する。一方、ステップS404では、有効度DB反映部124は、ステップS401の検索で見つからなかった対応するレコードA(仮称)を変更対象パラメタ有効度テーブル136に新規追加する。なお、新規追加したレコードAの初期値は「0」とする。ステップS403,S404の処理後は、ステップS405に進む。
ステップS405では、有効度DB反映部124は、生成した配送計画に対する処置が何であるか、すなわち「破棄」、「登録」、「採用」の何れであるかを判定する。具体的には、図13のステップS308を経由してステップS309で有効度フィードバック処理が実行される場合には、「破棄」と判定され、ステップS406に進む。また、図13のステップS307を経由してステップS309で有効度フィードバック処理が実行される場合には、「登録」と判定され、ステップS407に進む。また、図10のステップS209で有効度フィードバック処理が実行される場合には、「採用」と判定され、ステップS408に進む。
ステップS406では、有効度DB反映部124は、レコードAの有効度を「0.0001」減算し、変更対象パラメタ有効度テーブル136におけるレコードAに対応する有効度1363を、減算後の値で更新する。
ステップS407では、変更対象パラメタ有効度テーブル136におけるレコードAに対応する有効度1363を変更せずに保持する。
ステップS408では、有効度DB反映部124は、レコードAの有効度を「0.0001」加算し、変更対象パラメタ有効度テーブル136におけるレコードAに対応する有効度1363を、加算後の値で更新する。
本実施形態に係る配送計画作成装置10では、上述したように有効度フィードバック処理が実行されることによって、変更対象パラメタ組合せに対応する有効度は、当該パラメタによって生成された配送計画がどのように処置されたかによって変動する。具体的には、採用された配送計画の生成に使用されたパラメタ(変更対象パラメタ組合せ)の有効度は増加し、破棄された配送計画の生成に使用されたパラメタ(変更対象パラメタ組合せ)の有効度は減少する。なお、図14に示した処理手順の場合、配送計画によって有効/無効なパラメタが変化するので、1回のフィードバックにおける有効度の補正幅は比較的小さいものとしている(本例では±0.0001)。その結果、様々な配送計画において同様に有効(あるいは無効)と判断されたパラメタの組合せに対して、次第に重み付けを大きくすることができる。そして、有効度フィードバック処理によって更新されたパラメタ組合せの有効度は、図15に後述する有効度表示反映処理が行われることによって、計画一覧画面530に表示される改善計画の表示順序に反映される。
なお、図14では、配送計画に対する複数通りの処置パターンを網羅する有効度フィードバック処理のロジックを示したが、本実施形態では、処置パターンごとに、個別の処理ロジックを有する有効度フィードバック処理を実行するようにしてもよい。
(2−4)有効度表示反映処理
図15は、有効度表示反映処理の処理手順例を示すフローチャートである。有効度表示反映処理は、計画一覧画面530においてチェックボックス535が選択された場合に実行される図10のステップS205の処理であって、有効度画面反映部125によって実行される。
図15によればまず、有効度画面反映部125は、図6に示した提案対象計画テーブル137を参照し、変更対象パラメタ組合せ1371及び変更内容1372を取得する(ステップS501)。
次に有効度画面反映部125は、図5に示した変更対象パラメタ有効度テーブル136を参照し、ステップS501で取得した変更対象パラメタ組合せ1371と変更内容1372との組合せに対応するレコードを検索する(ステップS502)。
そして有効度画面反映部125は、ステップS502の検索の結果、対応するレコードが存在したか否かを判定し(ステップS503)、存在した場合はステップS504に進み、存在しなかった場合はステップS505に進む。
ステップS504では、有効度画面反映部125は、ステップS502の検索で見つかった対応するレコードから有効度(有効度1363)を取得する。一方、ステップS505では、有効度画面反映部125は、ステップS502の検索で見つからなかった対応するレコードの有効度を「0」として取得する。ステップS504,S505の処理後は、ステップS506に進む。
ステップS506では、有効度画面反映部125は、ステップS504またはS505で取得したレコードの有効度に基づいて、順位補正値を算出する。具体的には例えば、取得した有効度の小数点以下を切り捨てた整数値を順位補正値とする。
次に、有効度画面反映部125は、ステップS506で算出した順位補正値に基づいて、計画一覧画面530の一覧表示領域536に一覧表示された計画(改善計画)の表示順を更新する(ステップS507)。具体的には例えば、一覧表示領域536に表示されたそれぞれの計画について、順位補正値が正である場合は、順位補正値の絶対値の分だけ表示順位を上げ、順位補正値が負である場合は、順位補正値の絶対値の分だけ表示順位を下げるといった処理を行う。そして、ステップS507における表示順序の更新後、有効度画面反映部125は処理を終了する。
本実施形態に係る配送計画作成装置10では、上述したように有効度画面反映処理が実行されることによって、有効度フィードバック処理によって変動する変更対象パラメタ組合せの有効値に基づいて順位補正値が算出され、この順位補正値に基づいて、計画一覧画面530に一覧表示される改善計画の表示順位を変動させることができる。このように、計画一覧画面530において有効度ボーナスを適用することが選択された場合に、画面上の表示順位を変動させることで、計画担当者は有意なパラメタで生成された配送計画(改善計画)を重視しながら、最適な改善計画を検討することが可能となる。
(3)まとめ
以上に説明したように、本実施形態に係る配送計画作成装置10では、補助記憶装置13(記憶媒体)が、配送計画を作成するために用いる複数のパラメタのうち、改善項目に対応する変更対象パラメタを変更対象パラメタテーブル133に格納する。そして、中央演算処理装置11(プロセッサ)は、配送計画を作成するために用いる複数のパラメタに所定のパラメタ値(第一の値)が投入されて計画生成エンジン121が作成した前回の配送計画(第一の配送計画)に対して、計画条件を見直して次回の配送計画(第二の配送計画)を立案しようとするとき、前回の配送計画に対する要改善項目(第一の改善項目)を受領し、受領した要改善項目に対応する変更対象パラメタ(第一の変更対象パラメタ)を変更対象パラメタテーブル133から取得し、取得した変更対象パラメタの値を調整したパラメタ値(第二の値)に基づいて、前回の配送計画とは異なる計画内容で、前回の配送計画と同じ配送物を同じ配送先に配送する改善計画(第二の配送計画)を作成する。
上記のように構成された配送計画作成装置10によれば、従来の配送計画生成サービスにおいて計画担当者が手作業でパラメタの微調整を繰り返して配送計画の改善を試みていた作業を、システム処理によって実現することができるため、次回の配送計画を立案する際の計画担当者の作業負荷を軽減することができる。また、上記の従来の手作業では業務上の最適な改善計画の立案まで必ずしもカバーしきれない現実があったのに対し、本実施形態に係る配送計画作成装置10によれば、要改善項目に対応する変更パラメタを変更しながら改善計画を自動生成できることから、計画担当者が希望する業務上の最適な改善計画に到達できる可能性を高めることができる。そしてさらに、上記の効果が得られることにより、配送業務のPDCAサイクルにおけるC(配送実績確認)からA(配送計画補正)にあたる業務をスムーズに回すことができ、配送業務の効率化及び高度化を実現することができる。
さらに、本実施形態に係る配送計画作成装置10は、計画生成部122による改善計画生成処理の実行によって作成した改善計画を、表示画面制御部123が計画一覧画面530に一覧表示させることによって、要改善項目を改善した配送計画が計画担当者に提示される。この結果、計画担当者は、次回の配送計画として最適な配送計画を一覧表示された改善計画を比較・検討できるようになる。
また、本実施形態に係る配送計画作成装置10では、計画一覧画面530において1の改善計画が選択されて「採用」のボタン538が操作されると、計画生成部122が選択された改善計画を次回の配送計画に決定することから、計画担当者は簡易な操作で次回の配送計画を決定することができる。
また、本実施形態に係る配送計画作成装置10では、計画一覧画面530は、入力項目531〜入力項目534の設定に応じて、表示画面制御部123が任意のソート処理またはフィルタリング処理を行って、一覧表示領域536に改善計画を一覧表示することができる。このような表示補助機能により、計画担当者による改善計画の比較・検討を支援することができる。
また、本実施形態に係る配送計画作成装置10では、計画一覧画面530において複数の改善計画が選択されて「比較」のボタン537が操作されると、表示画面制御部123が、選択された改善計画を並べて比較表示する計画比較画面540を提供するため、計画担当者による改善計画の比較・検討をさらに支援することができる。特に、計画比較画面540において、計画一覧画面530には表示されなかった詳細情報を表示する場合には、計画担当者は、より詳細な検討が可能となる。
また、本実施形態に係る配送計画作成装置10では、改善計画を作成する改善計画生成処理において、計画生成部122が、選択された要改善項目に影響を与える変更対象パラメタの値を、所定の調整規則(変更対象パラメタテーブル133の有効値域1333及び値の変更幅1334)に従って変更しながら、変更後の変更対象パラメタの値を計画生成エンジン121に投入することによって、改善計画の候補となる配送計画(改善計画候補)を複数作成し、作成した改善計画候補のうち、所定の条件を満たすものだけを改善計画として提案対象計画テーブル137(図1参照)に登録する。本実施形態では、上記の所定の条件として、選択された要改善項目を改善できていること(図13のステップS305)、かつ、選択された以外の要改善項目で異常値が生じていないこと(図13のステップS306)としている。本実施形態に係る配送計画作成装置10によれば、上記の処理が行われることにより、パラメタ値を微調整しながら作成した複数の改善計画候補のうちから、業務上適切な配送計画だけを、計画担当者に提示する改善計画として抽出することができるため、従来の配送計画生成サービスに比べて、計画担当者の作業負荷を大幅に軽減することができる。
また、本実施形態に係る配送計画作成装置10では、変更対象パラメタ有効度テーブル136において、配送計画の生成において入力値が変更された変更対象パラメタ(変更対象パラメタ組合せ1361)に対する有効度1363が格納される。この有効度1363は、有効度DB反映部124が有効度フィードバック処理(図14参照)を実行することによって、改善計画候補または改善計画に対する処置(破棄、登録、採用)に応じて、変動されて更新される。そして、計画一覧画面530において有効度ボーナスを適用するチェックボックス535が選択されると、有効度画面反映部125による有効度表示反映処理(図15参照)が実行されることにより、改善計画の作成時に選択された要改善項目に対応する変更対象パラメタの有効度に基づいて、計画一覧画面530に一覧表示される改善項目の表示順序が変更される。本実施形態に係る配送計画作成装置10によれば、上記の処理が行われることにより、有意なパラメタで生成された配送計画(改善計画)を上位に提示することができるため、計画担当者が最適な配送計画を検討し易くなる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、図面において制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実施には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 配送計画作成システム
10 配送計画作成装置
11,21 中央演算処理装置
12,22 主記憶装置
13 補助記憶装置
20 クライアント端末
30 ネットワーク
40 入力装置
50 出力装置
121 計画生成エンジン
122 計画生成部
123 表示画面制御部
124 有効度DB反映部
125 有効度画面反映部
131 配送計画テーブル
132 配送実績テーブル
133 変更対象パラメタテーブル
134 改善評価式管理テーブル
135 計画妥当性評価値テーブル
136 変更対象パラメタ有効度テーブル
137 提案対象計画テーブル
510 予実比較画面
520 要改善項目選択画面
530 計画一覧画面
540 計画比較画面

Claims (9)

  1. 配送計画を作成するために用いる複数のパラメタのうち、改善項目に対応する変更対象パラメタを格納する記憶媒体と、
    前記複数のパラメタの第一の値に基づいて、第一の複数の配送車両により第一の配送物を第一の配送先に配送する第一の配送計画を作成し、
    前記第一の配送計画に対する第一の改善項目を受領し、
    前記第一の改善項目に対応する第一の変更対象パラメタを取得し、
    前記第一の変更対象パラメタの値を調整した前記複数のパラメタの第二の値に基づいて、第二の複数の配送車両により前記第一の配送物を前記第一の配送先に配送する第二の配送計画を作成するプロセッサと、
    を有することを特徴とする配送計画作成装置。
  2. 前記プロセッサは、前記作成した前記第二の配送計画を一覧表示する計画一覧画面の表示を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配送計画作成装置。
  3. 前記プロセッサは、前記第二の配送計画を作成する処理において、
    前記第一の変更対象パラメタの値を調整した前記複数のパラメタの第二の値を、所定の調整規則に従って複数パターン生成し、
    各パターンの前記複数のパラメタの第二の値に基づいて、前記第二の複数の配送車両により前記第一の配送物を前記第一の配送先に配送する第二の配送計画候補を作成し、
    前記作成した前記第二の配送計画候補のうち、所定条件を満たすものを前記第二の配送計画とする
    ことを特徴とする請求項2に記載の配送計画作成装置。
  4. 前記所定条件は、前記第一の改善項目が改善されていること、かつ、前記第一の改善項目以外の前記改善項目に異常が生じていないことである
    ことを特徴とする請求項3に記載の配送計画作成装置。
  5. 前記プロセッサは、前記計画一覧画面において前記第二の配送計画のうちの1の配送計画を採用する操作が行われた場合、当該1の配送計画を次回の配送計画に決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の配送計画作成装置。
  6. 前記プロセッサは、前記計画一覧画面において、任意のソート処理またはフィルタリング処理を行って前記第二の配送計画を一覧表示する
    ことを特徴とする請求項2に記載の配送計画作成装置。
  7. 前記プロセッサは、前記計画一覧画面から選択された複数の前記第二の配送計画を比較表示する計画比較画面の表示を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の配送計画作成装置。
  8. 前記記憶媒体は、前記変更対象パラメタの有効度を格納し、
    前記プロセッサは、前記第二の配送計画候補または前記第二の配送計画に対する処置に応じて、対象の配送計画の作成時に値が調整された前記変更対象パラメタの前記有効度を変動させて更新し、
    前記プロセッサは、前記計画一覧画面に一覧表示する前記第二の配送計画の表示順序を、各前記第二の配送計画における前記第一の改善項目に対応する前記第一の変更対象パラメタの前記有効度に基づいて変更する
    ことを特徴とする請求項3に記載の配送計画作成装置。
  9. 配送計画を作成するために用いる複数のパラメタのうち、改善項目に対応する変更対象パラメタを予め格納し、
    前記複数のパラメタの第一の値に基づいて、第一の複数の配送車両により第一の配送物を第一の配送先に配送する第一の配送計画を作成し、
    前記第一の配送計画に対する第一の改善項目を受領し、
    前記第一の改善項目に対応する第一の変更対象パラメタを取得し、
    前記第一の変更対象パラメタの値を調整した前記複数のパラメタの第二の値に基づいて、第二の複数の配送車両により前記第一の配送物を前記第一の配送先に配送する第二の配送計画を作成する
    ことを特徴とする配送計画作成方法。
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