JP2021085741A - 情報処理プログラム、情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
複数の地点それぞれで計測された水位データと、前記複数の地点それぞれの水位に関する情報とに基づいて、前記複数の地点それぞれにおける水位の上昇率と、基準水位到達率とを特定し、
水位の上昇率と基準水位到達率とを軸とするグラフ上における、前記複数の地点それぞれの前記水位の上昇率と、前記基準水位到達率とに対応する位置に、前記複数の地点それぞれの水位状況に応じた態様の図形を出力する、
処理をコンピュータに実行させる。
<防災情報出力システムのシステム構成>
はじめに、自治体等に導入される防災情報出力システムのシステム構成について説明する。図1は、防災情報出力システムのシステム構成の一例を示す図である。図1に示すように、防災情報出力システム100は、情報処理装置110と、各観測局に配された水位センサ120_1〜120_nと、端末131とを有する。防災情報出力システム100において、情報処理装置110と、観測局1〜観測局nとは、ネットワーク140を介して接続される。また、情報処理装置110と、防災関連機関130とは、ネットワーク140を介して接続される。
次に、水位センサ120_1〜120_nの配置例について説明する。図2は、水位センサの配置例を示す図である。図2において、領域200は、自治体等の防災関連機関130が管理する管理区域を示している。
次に、情報処理装置110のハードウェア構成について説明する。図3は、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置110は、プロセッサ301、メモリ302、補助記憶装置303、I/F(Interface)装置304、通信装置305、ドライブ装置306を有する。なお、情報処理装置110の各ハードウェアは、バス307を介して相互に接続されている。
次に、情報処理装置110の機能構成の詳細について説明する。図4は、情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。上述したように、情報処理装置110は、水位予測部111と水位状況可視化部112として機能する。このうち、水位予測部111については任意の予測方法が適用されるため、ここでは説明を省略し、水位状況可視化部112の詳細についてのみ説明する。
・水位データ取得部411より通知された、各観測局が設置された各地点の現在水位データと、
・河川情報格納部113に格納された、各観測局が設置された各地点の河川情報と、
に基づいて、基準水位到達率を算出する。
・水位データ取得部411より通知された、各観測局が設置された各地点の所定時間後(例えば、T分後)の予測水位データと、
・河川情報格納部113に格納された、各観測局が設置された各地点の河川情報と、
に基づいて、所定時間後(例えば、T分後)の基準水位到達率を算出する。
・基準水位L1未満:水防団待機(平常時)
・基準水位L1以上:水防団待機
・基準水位L2以上:氾濫注意
・基準水位L3以上:避難判断
・基準水位L4以上:氾濫危険。
・水位データ取得部411より通知された、各観測局が設置された各地点の現在水位データ及び所定時間後(例えば、T分後)の予測水位データと、
・河川情報格納部113に格納された、各観測局が設置された各地点の河川情報と、
に基づいて、所定時間後(例えば、T分後)の水位上昇率を算出する。水位上昇率は、各観測局が設置された各地点の堤防高さに占める、所定時間後(例えば、T分後)の水位データの上昇幅の割合を表している(詳細は後述)。
・水位データ取得部411より通知された、各観測局が設置された各地点の所定時間後(例えば、T分後)の予測水位データと、
・基準水位到達率算出部412より通知された、各観測局が設置された各地点の所定時間後(例えば、T分後)の基準水位到達率と、
に基づいて、各観測局が設置された各地点における、所定時間後(例えば、T分後)の水位状況を示す図形(円)を生成する。図形生成部414では、円の大きさと円の色とを変更することで、所定時間後(例えば、T分後)の水位状況を表現する。
・現在水位データ、
・所定時間後(例えば、T分後)の予測水位データ、
・基準水位到達率、所定時間後(例えば、T分後)の基準水位到達率、
・所定時間後(例えば、T分後)の水位上昇率、
等を防災関連機関130に送信する。
次に、基準水位到達率算出部412の処理の詳細について説明する。図5は、基準水位到達率算出部の処理の詳細を示す図である。図5において、河川情報510は、例えば、観測局1が設置された地点における河川の断面情報(堤防の高さ、河川の幅、基準水位(L1〜L4)の高さ等)の一例である。
i)現在水位データが、WL1の場合(現在水位データが属する基準水位がL1未満の場合)
基準水位到達率(X)=(WL1−L1の水位)/L1の水位
ii)現在水位データが、WL2の場合(現在水位データが属する基準水位がL1以上L2未満の場合)
基準水位到達率(X)=((WL2−L1の水位)/(L2とL1との差分))×0.25+0×0.25
iii)現在水位データが、WL3の場合(現在水位データが属する基準水位がL2以上L3未満の場合)
基準水位到達率(X)=((WL3−L2の水位)/(L3とL2との差分))×0.25+1×0.25
iv)現在水位データが、WL4の場合(現在水位データが属する基準水位がL3以上L4未満の場合)
基準水位到達率(X)=((WL4−L3の水位)/(L4とL3との差分))×0.25+2×0.25
v)現在水位データが、WL5の場合(現在水位データが属する基準水位がL4以上堤防の高さ未満の場合)
基準水位到達率(X)=((WL5−L4の水位)/(堤防の高さとL4との差分))×0.25+3×0.25。
次に、水位上昇率算出部413の処理の詳細について説明する。図6は、水位上昇率算出部の処理の詳細を示す図である。図6において、横軸は時間を表しており、縦軸は水位データを表している。
・所定時間後(例えば、T分後)の水位上昇率(Y)=((所定時間後(例えば、T分後)の予測水位データ)−(現在水位データ))/(堤防の高さ)
水位上昇率算出部413では、算出した水位上昇率(Y)をグラフ生成部415に通知する。
次に、図形生成部414の処理の詳細について説明する。図7は、図形生成部の処理の詳細を示す図である。図7に示すように、図形生成部414は、径算出部701、色決定部702、生成部703を有する。
・所定時間後(例えば、T分後)の予測水位データが基準水位L1未満の場合には、黒色の円、
・所定時間後(例えば、T分後)の予測水位データが基準水位L1以上の場合には、青色の円、
・所定時間後(例えば、T分後)の予測水位データが基準水位L2以上の場合には、黄色の円、
・所定時間後(例えば、T分後)の予測水位データが基準水位L3以上の場合には、赤色の円、
・所定時間後(例えば、T分後)の予測水位データが基準水位L4以上の場合には、紫色の円、
を生成する。
次に、グラフ生成部415の処理の詳細について説明する。図8は、グラフ生成部の処理の詳細を示す図である。このうち、図8(a)は、グラフ生成部415により生成されたグラフの一例を示している。なお、図8(a)の例では、図形生成部414において生成された図形のみをグラフ上に表示しているが、各観測局に関する情報(例えば、各観測局が設置された各地点の河川情報等)を、図形に対応付けて表示してもよい。
次に、端末131における可視化データの表示例について説明する。図9は、可視化データの表示例を示す図である。
次に、防災情報出力システムによる防災情報出力処理の流れについて説明する。図10は、防災情報出力処理の流れを示すフローチャートである。
上記第1の実施形態では、情報処理装置110と端末131とを別体として示したが、情報処理装置110と端末131と一体の装置であってもよい。また、上記第1の実施形態では、情報処理装置110において、水位予測部111と水位状況可視化部112とを実現するものとして説明したが、例えば、水位予測部111は、他の装置において実現されてもよい。更に、上記第1の実施形態では、水位予測部111が、現在水位データに基づいて所定時間後(例えば、T分後)の予測水位データを算出するものとして説明した。しかしながら、水位予測部111は、現在水位データ以外のデータを用いて、所定時間後(例えば、T分後)の予測水位データを算出してもよい。
(付記1)
複数の地点それぞれで計測された水位データと、前記複数の地点それぞれの水位に関する情報とに基づいて、前記複数の地点それぞれにおける水位の上昇率と、基準水位到達率とを特定し、
水位の上昇率と基準水位到達率とを軸とするグラフ上における、前記複数の地点それぞれの前記水位の上昇率と、前記基準水位到達率とに対応する位置に、前記複数の地点それぞれの水位状況に応じた態様の図形を出力する、
処理をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
(付記2)
前記複数の地点それぞれの水位状況は、所定時間後の水位状況である、付記1に記載の情報処理プログラム。
(付記3)
前記水位の上昇率は、所定時間後の予測水位データに基づいて特定される、付記1に記載の情報処理プログラム。
(付記4)
前記図形の色は、基準水位ごとに予め規定された色であって、前記複数の地点それぞれの所定時間後の予測水位データが属する基準水位に規定された色である、付記2に記載の情報処理プログラム。
(付記5)
前記図形の大きさは、所定時間後の基準水位到達率に基づいて算出される、付記4に記載の情報処理プログラム。
(付記6)
前記複数の地点それぞれの水位に関する情報は、前記複数の地点それぞれにおける各基準水位と、堤防の高さとを含む、付記1に記載の情報処理プログラム。
(付記7)
前記所定時間後の水位状況は、前記所定時間後の基準水位到達率と、前記所定時間後の予測水位データとを含む、付記5に記載の情報処理プログラム。
(付記8)
前記基準水位到達率は、
現在の水位データと、
現在の水位データが属する基準水位と、
現在の水位データが属する基準水位と次の基準水位との間の差分と、
に基づいて算出される、付記1に記載の情報処理プログラム。
(付記9)
前記所定時間後の基準水位到達率は、
所定時間後の予測水位データと、
所定時間後の予測水位データが属する基準水位と、
所定時間後の予測水位データが属する基準水位と次の基準水位との間の差分と、
に基づいて算出される、付記5に記載の情報処理プログラム。
(付記10)
複数の地点それぞれで計測された水位データと、前記複数の地点それぞれの水位に関する情報とに基づいて、前記複数の地点それぞれにおける水位の上昇率と、基準水位到達率とを特定する特定部と、
水位の上昇率と基準水位到達率とを軸とするグラフ上における、前記複数の地点それぞれの前記水位の上昇率と、前記基準水位到達率とに対応する位置に、前記複数の地点それぞれの水位状況に応じた態様の図形を出力する出力部と
を有する情報処理装置。
(付記11)
複数の地点それぞれで計測された水位データと、前記複数の地点それぞれの水位に関する情報とに基づいて、前記複数の地点それぞれにおける水位の上昇率と、基準水位到達率とを特定し、
水位の上昇率と基準水位到達率とを軸とするグラフ上における、前記複数の地点それぞれの前記水位の上昇率と、前記基準水位到達率とに対応する位置に、前記複数の地点それぞれの水位状況に応じた態様の図形を出力する、
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
111 :水位予測部
112 :水位状況可視化部
120_1〜120_n :水位センサ
131 :端末
411 :水位データ取得部
412 :基準水位到達率算出部
413 :水位上昇率算出部
414 :図形生成部
415 :グラフ生成部
701 :径算出部
702 :色決定部
703 :生成部
910 :可視化データ
Claims (9)
- 複数の地点それぞれで計測された水位データと、前記複数の地点それぞれの水位に関する情報とに基づいて、前記複数の地点それぞれにおける水位の上昇率と、基準水位到達率とを特定し、
水位の上昇率と基準水位到達率とを軸とするグラフ上における、前記複数の地点それぞれの前記水位の上昇率と、前記基準水位到達率とに対応する位置に、前記複数の地点それぞれの水位状況に応じた態様の図形を出力する、
処理をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。 - 前記複数の地点それぞれの水位状況は、所定時間後の水位状況である、請求項1に記載の情報処理プログラム。
- 前記水位の上昇率は、所定時間後の予測水位データに基づいて特定される、請求項1に記載の情報処理プログラム。
- 前記図形の色は、基準水位ごとに予め規定された色であって、前記複数の地点それぞれの所定時間後の予測水位データが属する基準水位に規定された色である、請求項2に記載の情報処理プログラム。
- 前記図形の大きさは、所定時間後の基準水位到達率に基づいて算出される、請求項4に記載の情報処理プログラム。
- 前記基準水位到達率は、
現在の水位データと、
現在の水位データが属する基準水位と、
現在の水位データが属する基準水位と次の基準水位との間の差分と、
に基づいて算出される、請求項1に記載の情報処理プログラム。 - 所定時間後の基準水位到達率は、
所定時間後の予測水位データと、
所定時間後の予測水位データが属する基準水位と、
所定時間後の予測水位データが属する基準水位と次の基準水位との間の差分と、
に基づいて算出される、請求項5に記載の情報処理プログラム。 - 複数の地点それぞれで計測された水位データと、前記複数の地点それぞれの水位に関する情報とに基づいて、前記複数の地点それぞれにおける水位の上昇率と、基準水位到達率とを特定する特定部と、
水位の上昇率と基準水位到達率とを軸とするグラフ上における、前記複数の地点それぞれの前記水位の上昇率と、前記基準水位到達率とに対応する位置に、前記複数の地点それぞれの水位状況に応じた態様の図形を出力する出力部と
を有する情報処理装置。 - 複数の地点それぞれで計測された水位データと、前記複数の地点それぞれの水位に関する情報とに基づいて、前記複数の地点それぞれにおける水位の上昇率と、基準水位到達率とを特定し、
水位の上昇率と基準水位到達率とを軸とするグラフ上における、前記複数の地点それぞれの前記水位の上昇率と、前記基準水位到達率とに対応する位置に、前記複数の地点それぞれの水位状況に応じた態様の図形を出力する、
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
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