JP2011244526A - ディジタルリレー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】主回路母線1に接続された負荷4を保護するためのディジタルリレーであって、主回路電流の計測値を入力して演算を行う計測回路12と、データ処理を行うメインCPU10と、伝送用データの処理を行う伝送用CPU11と、外部に設けられた伝送バス14を介して上位の伝送システム監視装置15との間で伝送データの授受を行う伝送インターフェース回路13とを有し、伝送システム監視装置15に対して模擬データを出力するための模擬出力生成手段として、計測値模擬出力手段16をメインCPU10に備えた。
【選択図】図1
Description
しかしながら、実際にディジタルリレー内のハードウェアに故障が発生しなければ、機器システム異常時のデータを伝送システム監視装置へ送信することはないため、実運用の前などのテスト時においては、意図的にハードウェア故障を発生させなければ、故障時の動作の確認や伝送システム監視装置との応答の確認をできないという問題点があった。
図1は、この発明の実施の形態1によるディジタルリレーの構成を示すブロック図である。図において、主回路母線1から分岐された分岐母線2には配線用遮断器3を介して負荷(モータ4)が接続されている。負荷は、一例として、モータ4の場合を示しているがモータ4に限定するものではない。この負荷側において、過負荷や短絡などの事故が発生したときには、配線用遮断器3により主回路母線1からの電源供給を遮断し、モータ4を含む分岐母線側を保護するようになっている。モータ4の前段には、分岐母線2からモータ4への電路を開閉するための電磁接触器5が設けられている。
負荷を保護制御するために、分岐母線2には、制御電源を供給するためのトランス6と分岐母線2に流れる実電流の情報を得るための電流センサ7を介して、次に説明するディジタルリレー8が接続されている。
演算結果に基づきメインCPU10で伝送出力用計測データを作成して伝送CPU11へ受け渡す。伝送CPU11では、受け取った伝送出力用計測データ等の伝送データを、伝送インターフェース回路13を介して伝送バス14に送出する。伝送データは、伝送バス14に接続された上位側の伝送システム監視装置15に送信される。
また、メインCPU10内には、模擬出力生成手段として、次に説明する計測値模擬出力手段16を有している。なお、この計測値模擬出力手段16の主要部はメインCPU10内で動作するソフトウェア上の処理手段である。
なお、図示は省略しているが、ディジタルリレー8内には、更に、外部から設定値等を入力できるマンマシンインターフェース部や計測値及び警報情報等の表示を行う表示部を備えている。
ディジタルリレー8には、通常の計測モードからテストモードに切り替える手段を備えている。図2は、計測モード21とテストモード22とのモード遷移を説明する図である。図において、計測モード21は、通常運転時に滞在しているモードである。テストモード22は、テスト用の模擬データを生成して出力するモードである。計測モード21とテストモード22とは、簡単なボタン操作によって切り替え可能なモード遷移手段23によって選択できるようになっている。
通常運転がなされているときは、図2で説明したモード選択は、通常運転時に滞在している計測モード21が選択されている。
もし、実運用の前等で、ディジタルリレー8に電流センサ7を介した測定入力値が無いときに、試験的に伝送システムの健全性を確認したいような場合には、図2のモード遷移手段23を用いて、テストモード22を選択する。次に、図3のテストモード22内のモード遷移手段26を用いて、計測値模擬出力モード24へと遷移させる。
ここで、電流入力レベル27a〜27cは、メインCPU10の模擬入力生成手段である計測値模擬出力手段16により生成されたものであり、事前に設定されたモータ4の定格を表すモータ定格値を基準とした相対値となっている。
次に、この電流入力格納バッファ30に格納された模擬的な電流入力値を、計測値データ生成手段31により、伝送フォーマットに基づいたデータ変換を施すことで、伝送CPU11に受け渡すための伝送出力用の計測値データが生成される。ここで言う伝送フォーマットとは、システムの目的に応じて異なる伝送プロトコルの種別により決定される、各伝送プロトコルに固有のデータフォーマットである。
メインCPU10は、生成された伝送出力用の計測値データを伝送CPU11に受け渡す。伝送CPU11は、受け取った伝送出力用の計測値データを、伝送インターフェース回路13を介して伝送バス14に送出し、伝送システム監視装置15は、その送出された伝送データを受信する。
また、このとき、電流入力格納バッファに模擬的な電流入力値を格納することで、ディジタルリレーの本体側に表示される電流値と同等の伝送データを、伝送バスに送出することができるため、伝送システム監視装置で表示される値を容易に確認でき、伝送データの整合性の判断が容易となる。
図6は、この発明の実施の形態2によるディジタルリレーの構成を示すブロック図である。実施の形態1の図1と同等部分は同一符号で示し、説明は省略する。
図に示すように、図1との相違部分は、図1では、メインCPU10内に、模擬出力生成手段として、計測値模擬出力手段16を備えていたが、本実施の形態の図6では、それに替えて、模擬出力生成手段としてH/W故障模擬出力手段32を備えたものである。H/W故障模擬出力手段32は、主にメインCPU10内で動作するソフトウェア上の処理手段である。
図7は、テストモード22内に設けられた、H/W故障模擬出力モード25における模擬出力方法を説明する図である。図のように、ソフトウェア的に動作させることのできる、H/W故障模擬接点入力33と模擬出力を行うためのH/W故障模擬出力決定手段34を備えている。
ディジタルリレー8において、通常運転時には計測モード21が選択されているが、モード遷移手段23によりテストモード22へと移行することができる。更に、テストモード22内のモード遷移手段26により、H/W故障模擬出力モード25へと移行することができる。
H/W故障模擬出力モード25に移行すると、ディジタルリレー8内のH/Wの故障を模擬した情報が、H/W故障模擬接点入力33により入力され、H/W故障模擬出力決定手段34により決定される。
メインCPU10は、生成された伝送出力用のH/W故障データを伝送CPU11に受け渡す。伝送CPU11は、受け取ったH/W故障データを、伝送インターフェース回路13を介して伝送バス14に送出し、伝送システム監視装置15は、その送出された伝送データを受信する。
3 配線用遮断器 4 モータ(負荷)
5 電磁接触器 6 トランス
7 電流センサ 8 ディジタルリレー
9 電源入力部 10 メインCPU
11 伝送CPU 12 計測回路
13 伝送インターフェース回路 14 伝送バス
15 伝送システム監視装置
16 計測値模擬出力手段(模擬出力生成手段)
21 計測モード 22 テストモード
23 モード遷移手段 24 計測値模擬出力モード
25 H/W故障模擬出力モード 26 モード遷移手段
27a〜27c 電流入力レベル 28 電流入力レベル選択手段
29電流入力レベル決定手段 30 電流入力格納バッファ
31 計測値データ生成手段
32 H/W故障模擬出力手段(模擬出力生成手段)
33 H/W故障模擬接点入力 34 H/W故障模擬出力決定手段
35 H/W故障接点 36 H/W故障データ生成手段
Claims (4)
- 主回路に接続された負荷を保護するためのディジタルリレーであって、
主回路電流の計測値を入力して演算を行う計測回路と、データ処理を行うメインCPUと、伝送用データの処理を行う伝送用CPUと、外部に設けられた伝送システムを介して上位の伝送システム監視装置との間で伝送データの授受を行う伝送インターフェース回路とを有し、
前記伝送システム監視装置に対して模擬データを出力するための模擬出力生成手段を前記メインCPUに備えたことを特徴とするディジタルリレー。 - 請求項1記載のディジタルリレーにおいて、
前記模擬出力生成手段は、前記主回路電流の計測電流を模擬した電流入力値を生成する計測値模擬出力手段であることを特徴とするディジタルリレー。 - 請求項1記載のディジタルリレーにおいて、
前記模擬出力生成手段は、前記ディジタルリレー内のハードウェアの故障を模擬したハードウェア故障入力接点を生成するハードウェア故障模擬出力手段であることを特徴とするディジタルリレー。 - 請求項1記載のディジタルリレーにおいて、
前記模擬出力生成手段は、前記主回路電流の計測電流を模擬した電流入力値を生成する計測値模擬出力手段と、前記ディジタルリレー内のハードウェアの故障を模擬したハードウェア故障入力接点を生成するハードウェア故障模擬出力手段との2つを有し、前記2つのいずれかを選択できるように構成されていることを特徴とするディジタルリレー。
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