JP2021085391A - Egrシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】配管の腐食を防止できるEGRシステムを提供すること。【解決手段】舶用ディーゼルエンジンのエンジン本体から排出された排ガスの一部であるEGRガスを燃焼用ガスとして再循環させるEGRシステムにおいて、上方からスクラバ管に流入したEGRガスをスクラバ水で洗浄するとともに、洗浄後のEGRガスとスクラバ水との気液混合流体をスクラバ管から流下させるスクラバユニットと、スクラバ管を通じて流入した気液混合流体を洗浄後のEGRガスとスクラバ水とに分離するデミスタユニットとを備える。デミスタユニットは、洗浄後のEGRガス中の水分を除去する水分除去部と、スクラバ管と通じるデミスタ入口部と洗浄後のEGRガスを流出させるためのデミスタ出口部とが天井部に設けられ、水分除去部を内包するデミスタ箱とを備える。スクラバ管の流出口は、デミスタ箱の底部と対向するようにデミスタ入口部に接合される。【選択図】図2

Description

本発明は、舶用ディーゼルエンジンに設けられる排ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation)システム、すなわちEGRシステムに関するものである。
従来、船舶に搭載される舶用ディーゼルエンジンの分野においては、舶用ディーゼルエンジンから排出される排ガス中の窒素酸化物(NOx)を低減する一手法として、EGRシステムが提案されている(例えば特許文献1、2参照)。一般に、EGRシステムは、舶用ディーゼルエンジンから排出された排ガスの一部(以下、EGRガスという)を水で洗浄するためのスクラバユニットと、洗浄後のEGRガスから水分を除去するためのデミスタユニットとを備えている。
スクラバユニットは、EGRガスに対して水を噴射し、これにより、EGRガス中の硫黄酸化物(SOx)や煤塵等の微粒子(PM)といった異物を除去して、EGRガスを洗浄する。スクラバユニットでEGRガスの洗浄に使用される水(以下、スクラバ水という)は、EGRガスを洗浄すべくスクラバユニットの管内に噴射された後、ミスト状のまま、洗浄後のEGRガスとともにスクラバユニットからデミスタユニットへ流れ込む。一方、デミスタユニットは、洗浄後のEGRガスとスクラバ水等の水分とを分離するための流路が内部に形成されたデミスタ箱を備えている。デミスタユニットでは、スクラバユニットによる洗浄後のEGRガスおよびスクラバ水が、デミスタ箱内に流入し、このデミスタ箱内の流路に沿って流れる。これにより、洗浄後のEGRガスからスクラバ水等の水分が分離除去される。
EGRシステムは、このような洗浄後のEGRガスを、デミスタ箱から流出させて外部からの空気(新気)と混合し、燃焼用ガスとして舶用ディーゼルエンジンへ再循環させる。これにより、EGRシステムは、舶用ディーゼルエンジンの燃焼室内の燃焼時の酸素濃度が低下するので燃料の燃焼によるNOxの生成を抑制し、排ガス中のNOxの含有量(すなわちNOxの排出量)を低減する。
特開2017−144431号公報 特開2002−332919号公報
ところで、デミスタ箱内の流路には、EGRガスを通過させることによって当該EGRガスから水分を除去するためのエレメント(例えば特許文献2に記載のデミスタ本体)が設けられている。また、スクラバユニットの管は、エルボ管を介してデミスタ箱の側壁に接合されている。このエルボ管を通じてデミスタ箱内に流入したEGRガスおよびスクラバ水は、デミスタ箱の側壁と対向する板に衝突し、これにより、EGRガスがエレメントを通過する前段階でスクラバ水の一部が除去されている。
しかしながら、スクラバユニットの管からエルボ管を介してデミスタ箱内に洗浄後のEGRガスおよびスクラバ水を流入させた場合、このエルボ管内にスクラバ水が溜まってしい、この溜まったスクラバ水によってエルボ管が腐食する恐れがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、配管の腐食を防止することができるEGRシステムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るEGRシステムは、舶用ディーゼルエンジンのエンジン本体から排出された排ガスの一部であるEGRガスを、燃焼用ガスとして前記エンジン本体へ再循環させるEGRシステムにおいて、前記EGRガスを上方から受け入れて下方へ導くスクラバ管を有し、前記スクラバ管に流入した前記EGRガスをスクラバ水で洗浄するとともに、洗浄後の前記EGRガスと前記スクラバ水との気液混合流体を前記スクラバ管から流下させるスクラバユニットと、前記スクラバ管を通じて流入した前記気液混合流体を、洗浄後の前記EGRガスと前記スクラバ水とに分離するデミスタユニットと、を備え、前記デミスタユニットは、洗浄後の前記EGRガスに含まれる水分を除去する水分除去部と、前記スクラバ管と通じるデミスタ入口部と洗浄後の前記EGRガスを流出させるためのデミスタ出口部とが天井部に設けられ、前記水分除去部を内包するデミスタ箱と、を備え、前記スクラバ管の流出口は、前記デミスタ箱の底部と対向するように前記デミスタ入口部に接合される、ことを特徴とする。
また、上記の発明において、本発明に係るEGRシステムの前記デミスタ箱の前記天井部は、前記デミスタ出口部が設けられている第1の天井部と、前記第1の天井部に比べて低く、前記デミスタ入口部が設けられている第2の天井部と、によって構成されることを特徴とする。
また、上記の発明において、本発明に係るEGRシステムの前記デミスタ箱の前記天井部は、上面視で四角形状をなし、前記デミスタ入口部および前記デミスタ出口部は、前記天井部の対角方向に配置されている、ことを特徴とする。
また、本発明に係るEGRシステムは、上記の発明において、船舶の煙道と連通するように前記エンジン本体に設けられている排ガス出口管から分岐し、前記煙道を介さずに前記スクラバ管の流入口と連通するEGR入口管を備えることを特徴とする。
また、上記の発明において、本発明に係るEGRシステムの前記EGR入口管は、前記EGR入口管の中心軸が前記排ガス出口管の中心軸よりも前記排ガス出口管の管壁側に片寄って位置するように、前記排ガス出口管と接合される、ことを特徴とする。
本発明によれば、配管の腐食を防止することが可能なEGRシステムを提供することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態1に係るEGRシステムが適用された舶用ディーゼルエンジンの一構成例を示す模式図である。 図2は、本発明の実施形態1に係るEGRシステムの一構成例を模式的に示す斜視図である。 図3は、本発明の実施形態1に係るEGRシステムの一構成例を模式的に示す側視図である。 図4は、本発明の実施形態1におけるデミスタ箱のデミスタ入口部およびデミスタ出口部の配置の一例を示す上視図である。 図5は、本発明の実施形態1に係るEGRシステムと従来のEGRシステムとの規模の比較を説明する図である。 図6は、本発明の実施形態1におけるEGR入口管とエンジン本体の排ガス出口管との接合状態の一例を示す断面図である。 図7は、本発明の実施形態2に係るEGRシステムの一構成例を模式的に示す斜視図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係るEGRシステムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態により、本発明が限定されるものではない。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実のものとは異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、各図面において、同一構成部分には同一符号が付されている。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る舶用ディーゼルエンジンについて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るEGRシステムが適用された舶用ディーゼルエンジンの一構成例を示す模式図である。図1に示すように、この舶用ディーゼルエンジン11は、エンジン本体1と、エンジン本体1に対する燃焼用ガスの過給を行う過給機7と、過給機7による圧縮後の燃焼用ガスを冷却する冷却器10と、エンジン本体1に対する排ガスの再循環を行うEGRシステム15とを備える。また、舶用ディーゼルエンジン11は、燃焼用ガスとして外部から空気を取り込むための吸気部8と、エンジン本体1からの排ガスを船舶の煙道12へ排出する排ガス出口管としての異形管9とを備える。EGRシステム15は、本発明の実施形態1に係るEGRシステムの一例であり、スクラバユニット16と、デミスタユニット17と、EGRブロア18と、EGR入口管19と、EGR出口管20とを備える。
エンジン本体1は、図示しないが、プロペラ軸を介して船舶の推進用プロペラを駆動回転させる推進用の機関(主機関)である。このエンジン本体1は、ユニフロー掃排気式のクロスヘッド式ディーゼルエンジン等の2ストロークディーゼルエンジンである。具体的には、図1に示すように、エンジン本体1は、エンジン本体1の高さ方向D1の下側に位置する台板2と、台板2上に設けられる架構3と、架構3上に設けられるシリンダジャケット4とを備える。これらの台板2と架構3とシリンダジャケット4とは、高さ方向D1に延在する複数のタイボルト(図示せず)およびナット(図示せず)等の連結部材により、一体に締結されて固定されている。
台板2は、クランクケースを構成する。図示しないが、台板2には、推進用プロペラを駆動回転させるプロペラ軸およびクランクシャフト等が設けられている。クランクシャフトは、軸受によって回転自在に支持されている。このクランクシャフトには、クランクを介して連接棒(図示せず)の下端部が回動自在に連結されている。
架構3には、上述した連接棒と、ピストン棒(図示せず)と、これらピストン棒と連接棒とを回動自在に連結するクロスヘッド(図示せず)とが設けられている。詳細には、ピストン棒の下端部および連接棒の上端部が、クロスヘッドに接続されている。クロスヘッドは、架構3に固定された一対のガイド板(図示せず)の間に配置され、この一対のガイド板に沿って摺動自在に支持されている。
シリンダジャケット4には、図示しないが、シリンダジャケット4の内部から上部に延在するようにシリンダライナが設けられおり、このシリンダライナの上端部にはシリンダカバーが設けられている。これらのシリンダライナおよびシリンダカバー等によって、エンジン本体1のシリンダが形成される。本実施形態1において、エンジン本体1には、複数のシリンダが形成されている。これら複数のシリンダの各々には、燃料噴射ポンプ(図示せず)から燃料が供給される。一方、シリンダの内部空間には、ピストン(図示せず)がシリンダ内壁に沿って往復動自在に設けられている。このピストンの下端部には、上述したピストン棒の上端部が取り付けられている。
また、エンジン本体1は、掃気トランク5および排気マニホールド6を備える。掃気トランク5は、図1に示すように、シリンダジャケット4に設けられ、エンジン本体1の掃気ポート(図示せず)を介して各シリンダ内の燃焼室と連通している。掃気トランク5は、配管等を通じて燃焼用ガスを受け入れ、受け入れた燃焼用ガスを各シリンダ内の燃焼室へ送り込む。排気マニホールド6は、図1に示すように、シリンダジャケット4の上方に設けられ、エンジン本体1の排気ポート(図示せず)を介して各シリンダ内の燃焼室と連通している。排気マニホールド6は、燃料の燃焼によって発生した排ガスを各シリンダ内の燃焼室から受け入れて一時貯留し、これにより、この排ガスの動圧を静圧に変える。
上述したような構成を有するエンジン本体1は、各シリンダ内の燃焼室において、掃気トランク5から送り込まれた燃焼用ガスとともに燃料を燃焼させることにより、ピストンを往復運動させる。エンジン本体1は、この往復運動をプロペラ軸またはクランクシャフト等の出力軸の回転運動に変換することにより、この出力軸から船舶の推進力を出力する。この際、エンジン本体1は、各シリンダ内の吸排気の流れを下方から上方への一方向として、排気の残留を無くすようにしている。具体的には、掃気トランク5から各シリンダ内の燃焼室へ燃焼用ガスが給気され、燃焼後の排ガスが各シリンダ内の燃焼室から排気マニホールド6へ排出される。
なお、本実施形態1において、エンジン本体1の高さ方向D1は、上下方向であり、例えば、ピストンの往復動の方向に対して平行である。エンジン本体1の軸方向D2は、図1に示す出力軸方向C1に対して平行である。出力軸方向C1は、エンジン本体1の出力軸の長手方向である。エンジン本体1の幅方向D3は、高さ方向D1および軸方向D2に対して垂直な方向である。すなわち、これらの高さ方向D1、軸方向D2および幅方向D3は、互いに垂直な方向である。なお、高さ方向D1、軸方向D2および幅方向D3は、エンジン本体1については勿論、エンジン本体1を構成する各構成部、エンジン本体1に設けられる過給機7およびEGRシステム15についても同様である。また、単に「排ガス」といえば、エンジン本体1から排出された排ガスを意味する。
過給機7は、エンジン本体1からの排ガスを利用して、エンジン本体1へ給気される燃焼用ガスを加圧圧縮するものである。図1に示すように、過給機7は、タービン部7aと、コンプレッサ部7bと、排ガス部7cとを備え、エンジン本体1の上段部に設けられている。タービン部7aは、タービン(羽根車)と、このタービンを回転自在に収容するケーシングとを備え、エンジン本体1からの排ガスを利用してタービンが回転するように構成される。具体的には、タービン部7aのケーシングのガス入口部は、配管を介して排気マニホールド6と連通している。コンプレッサ部7bは、羽根車と、この羽根車を回転自在に収容するケーシングとを備える。図示しないが、タービン部7aのタービンとコンプレッサ部7bの羽根車とは、回転軸によって互いに連結され、この回転軸を中心軸にして一体に回転するように構成されている。排ガス部7cは、タービン部7aのケーシングのガス出口部に設けられる。排ガス部7cのガス出口部は、煙道12に通じる異形管9と連通している。排ガス部7cは、タービン部7aから流出した排ガスを異形管9へ流し込む。
また、図1に示すように、コンプレッサ部7bのケーシングのガス入口部には、外部からの新たな空気(新気ともいう)等のガスを吸入する吸気部8が設けられている。吸気部8は、サイレンサおよびフィルタ等によって構成される。この吸気部8には、EGR出口管20が接続されている。これにより、コンプレッサ部7bは、吸気部8を介して外部からの空気とEGR出口管20からのEGRガスとが給気され得るように構成されている。コンプレッサ部7bは、上述したタービン部7aのタービンの回転に伴い回転して、燃焼用ガスを加圧圧縮する。なお、この燃焼用ガスは、EGRシステム15が運転中であれば、新気とEGRガスとの混合ガスであり、EGRシステム15が停止中であれば、新気だけとなる。コンプレッサ部7bによる加圧圧縮後の燃焼用ガスは、配管等を通じて冷却器10へ給気される。
異形管9は、船舶の煙道12と連通するようにエンジン本体1に設けられている排ガス出口管の一例である。図1に示すように、異形管9は、互いに開口部の形状が異なる排ガス部7cと煙道12とを連通させ、エンジン本体1から排ガス部7cを介して排出された排ガスを煙道12へ送り込む。煙道12は、造船時に船舶の煙突と連通するように設けられる配管(すなわち船舶側の配管)であり、船舶に搭載された舶用ディーゼルエンジン11の異形管9と接続される。また、図1に示すように、異形管9の中途部には、EGR入口管19が接続されている。これにより、異形管9を介して煙道12へ流れ込む排ガスのうち一部が、EGRシステム15の運転中に異形管9からEGR入口管19へ流れ込むようになっている。
冷却器10は、過給機7による加圧圧縮後の燃焼用ガスを冷却するためのものである。図1に示すように、冷却器10は、配管等を介してコンプレッサ部7bと連通している。また、冷却器10は、配管等を介して掃気トランク5と連通している。冷却器10は、加圧圧縮後の燃焼用ガスをコンプレッサ部7bから配管等を通じて受け入れ、受け入れた燃焼用ガスを、例えば冷却水との熱交換等によって冷却する。冷却器10による冷却後の燃焼用ガスは、配管等を介してエンジン本体1の掃気トランク5へ給気される。
EGRシステム15は、舶用ディーゼルエンジン11のエンジン本体1から排出された排ガスの一部であるEGRガスを、燃焼用ガスとしてエンジン本体1へ再循環させるシステムである。図1に示すように、EGRシステム15は、スクラバユニット16と、デミスタユニット17と、EGRブロア18と、EGR入口管19と、EGR出口管20とを備え、エンジン本体1に設けられている。また、EGR入口管19にはEGR入口弁19aが設けられ、EGR出口管20にはEGR出口弁20aが設けられている。
図2は、本発明の実施形態1に係るEGRシステムの一構成例を模式的に示す斜視図である。図3は、本発明の実施形態1に係るEGRシステムの一構成例を模式的に示す側視図である。なお、図3には、EGRシステム15の側視図として、EGRシステム15を軸方向D2から見た図が示されている。以下、図1〜3を参照しつつ、EGRシステム15について詳細に説明する。
スクラバユニット16は、EGRガスを燃焼用ガスとして使用し得るように洗浄するものである。詳細には、図2、3に示すように、スクラバユニット16は、EGRガスを上方から受け入れて下方へ導くスクラバ管の一例として、ベンチュリ管116を有する。ベンチュリ管116は、高さ方向D1に延在するように構成され、例えば図3に示すように、上端部に流入口16aを有し且つ下端部に流出口16bを有する。ベンチュリ管116の流入口16aは、EGR入口管19の出口部と接合される。ベンチュリ管116の流出口16bは、デミスタユニット17の入口部(後述するデミスタ入口部)と接合される。また、スクラバユニット16は、図示しないが、ベンチュリ管116の管上部116aに水噴射部を備える。この水噴射部は、ベンチュリ管116内のEGRガスを洗浄すべく、当該EGRガスに対してスクラバ水を噴射する。
このような構成を有するスクラバユニット16は、EGR入口管19から流入口16aを通ってベンチュリ管116に流入したEGRガスをスクラバ水で洗浄するとともに、洗浄後のEGRガスとスクラバ水との気液混合流体をベンチュリ管116から流下させる。スクラバユニット16は、EGR入口管19からベンチュリ管116にEGRガスが流入する都度、上述したスクラバ水の噴射によるEGRガスの洗浄を繰り返す。
デミスタユニット17は、スクラバ管を通じて流入した気液混合流体を、スクラバユニット16による洗浄後のEGRガスとスクラバ水とに分離するものである。詳細には、図2、3に示すように、デミスタユニット17は、洗浄後のEGRガスからスクラバ水を分離、除去するためのエレメント17aとデミスタ箱17bとを備える。
エレメント17aは、洗浄後のEGRガスに含まれる水分を除去する水分除去部の一例である。詳細には、エレメント17aは、EGRガスが通過し得るような複数回屈曲した流路を有する板状体によって構成される。エレメント17aは、一方の面側からEGRガスに自身の流路内を通過させながら、当該EGRガスから水分(ミスト)を分離し除去し、他方の面側から水分除去後のEGRガスを放出する。
デミスタ箱17bは、スクラバユニット16による洗浄後のEGRガスからスクラバ水を分離除去するための中空構造体である。詳細には、図2、3に示すように、デミスタ箱17bは、天井部と、底部117cと、これらの天井部と底部117cとを連結する複数の側壁部とによって構成される。本実施形態1において、デミスタ箱17bの天井部は、高さ方向D1に段差(高低差)のある第1の天井部117aおよび第2の天井部117bによって構成される。第1の天井部117aは、洗浄後のEGRガスを流出させるためのデミスタ出口部117eが設けられている天井部である。第2の天井部117bは、第1の天井部117aに比べて低く、スクラバ管と通じるデミスタ入口部117dが設けられている天井部である。すなわち、図3に示すように、デミスタ箱17bは、軸方向D2から見た側面視でL字形状をなしている。
また、図3に示すように、デミスタ箱17bは、エレメント17aを内包する。この際、エレメント17aは、デミスタ箱17bの内部に設けられた支持部により、高さ方向D1に対して所定の角度で傾斜するように支持されている。デミスタ箱17bは、デミスタ入口部117dからエレメント17aを通過してデミスタ出口部117eに至る流路17cを内部に形成する。
また、図2、3に示すように、デミスタ箱17bの第1の天井部117aには、EGRブロア18が設けられている。この際、第1の天井部117aのデミスタ出口部117eにはEGRブロア18の入口部が接合されており、これにより、デミスタ箱17bとEGRブロア18とがデミスタ出口部117eを介して連通する。一方、デミスタ箱17bの第2の天井部117bには、スクラバユニット16のベンチュリ管116が立設されている。この際、ベンチュリ管116の流出口16bは、図3に示すように、デミスタ箱17bの底部117cと対向するようにデミスタ入口部117dに接合されている。これにより、ベンチュリ管116は、その流出口16bとデミスタ箱17bの底部117cとが対向する方向(例えば高さ方向D1)に、デミスタ箱17bと連通する。
上述したような構成を有するデミスタ箱17b内の流路17cは、図3に示すように、デミスタ入口部117dからデミスタ箱17bの底部117cに向かって進み、ついで、デミスタ箱17bの底部117cおよび側壁部に沿って進み、エレメント17aを通過した後、デミスタ出口部117eに至るものとなっている。すなわち、この流路17cを形成するデミスタ箱17bにおいて、底部117cは、ベンチュリ管116の流出口16bからデミスタ入口部117dを介してデミスタ箱17bに流入した気液混合流体を衝突させ、これにより、当該気液混合流体からスクラバ水の大部分を分離するとともに、当該気液混合流体中のEGRガス(洗浄後のEGRガス)の流速を下げる邪魔板として機能する。
また、デミスタ箱17bの底部117cに対する第1の天井部117aおよび第2の天井部117bの各高さH1、H2(図3参照)は、例えば、デミスタ箱17b内に配置されるエレメント17aの大きさ、位置および傾きと、デミスタ箱17b内の流路17cとによって設定することができる。
具体的には、デミスタ箱17bの内部に配置されるエレメント17aの水分除去能力は、通過させるEGRガスの流速が過度に速い場合に低下する。すなわち、エレメント17aによってEGRガスから水分を効率よく除去するためには、デミスタ箱17b内の流路17cに沿って流れるEGRガスの流速が、エレメント17aを通過する際に適度に下がっていることが好ましい。このようにEGRガスの流速を低下させるという観点から、デミスタ箱17b内の流路17cは、デミスタ入口部117d側からデミスタ出口部117e側へ向かうに伴って流路面積が徐々(連続的または段階的)に大きくなることが好ましい。なお、上記流路面積は、デミスタ箱17b内の流路17cを流れる流体の通過面積である。また、デミスタ箱17bの底部117cが上述した邪魔板として効率よく機能するためには、デミスタ入口部117dは、デミスタ箱17bの底部117cに近い方が好ましい。これらの事情を加味すると、第2の天井部117bの高さH2は、第1の天井部117aの高さH1の半分以下であることが好ましく、エレメント17aの下端部の高さH3(図3参照)以上であることが好ましい。
また、図3に示すように、デミスタ箱17bの底部117cには、排水口117fが設けられている。デミスタ箱17bの内部において、洗浄後のEGRガスとともにデミスタ入口部117dから流入したスクラバ水は、デミスタ箱17bの底部117cとの衝突やエレメント17aによって当該EGRガスから分離され、その後、デミスタ箱17bの底部117cに溜まる。底部117cに溜まったスクラバ水は、排水口117fからデミスタ箱17bの外部に排出され、この排水口117fと配管等を介して連通するタンク等の設備(図示せず)に回収される。
また、図3に示すように、デミスタ箱17bとベンチュリ管116との間には、防振部21が設けられている。防振部21の一端部は、デミスタ箱17bの側壁部(外壁部)のうち、第2の天井部117b上に立設されたベンチュリ管116と幅方向D3に対向する部分に接続される。防振部21の他端部は、このベンチュリ管116の外壁部のうち、デミスタ箱17bの側壁部と幅方向D3に対向する部分に接続される。防振部21は、デミスタ箱17bの側壁部とベンチュリ管116とを連結し、これにより、ベンチュリ管116の、デミスタ箱17bに対して相対的に位相が異なる振動を抑制する。
EGRブロア18は、エンジン本体1に対するEGRガスの再循環の流れを発生させるものである。本実施形態1において、EGRブロア18は、図2、3に示すように、デミスタ出口部117eを介してデミスタ箱17bと連通するように、デミスタ箱17bの第1の天井部117a上に設けられる。また、図2に示すように、EGRブロア18の出口部には、EGR出口管20が接合されている。EGRブロア18は、デミスタ箱17bの内部からEGRガスを吸入し、吸入したEGRガスをEGR出口管20へ送り込む。
EGR入口管19は、エンジン本体1から排出された排ガスの一部をEGRガスとしてスクラバユニット16へ導くための配管である。図2に示すように、EGR入口管19の入口端は、異形管9の中途部と接合されている。EGR入口管19の出口端は、スクラバユニット16のベンチュリ管116の流入口16a(図3参照)と接合されている。上述したように、異形管9は、船舶の煙道12(図1参照)と連通するようにエンジン本体1に設けられている。EGR入口管19は、この異形管9から分岐し、煙道12を介さずにベンチュリ管116の流入口16aと連通するように配管されている。舶用ディーゼルエンジン11の小型化という観点から、EGR入口管19は、図1に示すように、排気マニホールド6の上端部に比べて高さ方向D1の下側に配管されることが好ましい。
また、EGR入口管19には、図1、2に示すように、EGR入口弁19aが設けられている。EGR入口弁19aは、駆動部の動作によって開閉する駆動弁によって構成される。EGR入口弁19aは、EGRシステム15の運転時に開状態に制御される。この場合、EGR入口管19は、EGRブロア18の吸引作用により、異形管9の内部から排ガスの一部をEGRガスとしてベンチュリ管116へ流通させる。一方、EGR入口弁19aは、EGRシステム15の運転停止時に閉状態に制御される。この場合、EGR入口管19からベンチュリ管116へのEGRガスの流通は停止される。なお、EGR入口弁19aの開閉駆動は、例えば、エンジン本体1の制御部(図示せず)により、エンジン本体1の負荷(エンジン負荷)等に応じて制御される。また、異形管9内の排ガスのうち、EGR入口管19を介してスクラバユニット16へ抽気されない残りの排ガスは、煙道12等を通じて煙突から船外へ排出される。
EGR出口管20は、洗浄後のEGRガスを燃焼用ガスとしてエンジン本体1側へ導くための配管である。EGR出口管20の入口端は、EGRブロア18の出口部と接合されている。EGR出口管20の出口端は、図1、2に示すように、吸気部8と接合されている。EGR出口管20は、EGRブロア18と吸気部8とを連通させるように配管されている。
また、EGR出口管20には、図1に示すように、EGR出口弁20aが設けられている。EGR出口弁20aは、駆動部の動作によって開閉する駆動弁によって構成される。EGR出口弁20aは、EGRシステム15の運転時に開状態に制御される。この場合、EGR出口管20は、EGRブロア18の圧送作用により、デミスタ箱17b側から吸気部8へ洗浄後のEGRガスを流通させる。吸気部8に流入したEGRガスは、外部から吸気部8へ吸入された空気とともにエンジン本体1の燃焼用ガスとして用いられる。一方、EGR出口弁20aは、EGRシステム15の運転停止時に閉状態に制御される。この場合、EGR出口管20から吸気部8へのEGRガスの流通は停止される。なお、EGR出口弁20aの開閉駆動は、上述したEGR入口弁19aと同様に、エンジン負荷等に応じて制御される。
つぎに、デミスタ箱17bに設けられるデミスタ入口部117dおよびデミスタ出口部117eの配置について詳細に説明する。図4は、本発明の実施形態1におけるデミスタ箱のデミスタ入口部およびデミスタ出口部の配置の一例を示す上視図である。図4には、デミスタ箱17bの上視図として、デミスタ箱17bを高さ方向D1の上側から見た図が示されている。
本実施形態1において、デミスタ箱17bの天井部は、上述した図2、3に示したように、デミスタ出口部117eが設けられている第1の天井部117aと、この第1の天井部117aに比べて低く、デミスタ入口部117dが設けられている第2の天井部117bとによって構成される。そして、デミスタ箱17bの天井部は、例えば図4に示すように、上面視で四角形状をなしている。このようなデミスタ箱17bにおいて、デミスタ入口部117dおよびデミスタ出口部117eは、図4に示すように、デミスタ箱17bの天井部の対角方向D4に配置されている。
具体的には、図4に示すように、デミスタ入口部117dおよびデミスタ出口部117eは、デミスタ箱17bの軸方向D2および幅方向D3について互い違いに配置されている。より具体的には、デミスタ入口部117dは、デミスタ箱17bの軸方向D2の中心位置CPを境にして、デミスタ箱17bの軸方向D2に対向する各側壁部117g、117hのうち、上述した異形管9(図1、2参照)に近い側壁部117gの方に片寄って配置されている。一方、デミスタ出口部117eは、上記中心位置CPを境にして、上記デミスタ箱17bの各側壁部117g、117hのうち、上述した異形管9から遠い側壁部117hの方に片寄って配置されている。
上述したように、デミスタ入口部117dおよびデミスタ出口部117eをデミスタ箱17bの天井部の対角方向D4に配置することは、デミスタ入口部117dからエレメント17aを通ってデミスタ出口部117eに至るデミスタ箱17b内の流路17cをより長くすることとなる。この結果、エレメント17aを通過する際のEGRガスの流速を低くし易くなり、エレメント17aによってEGRガスから水分を効率よく除去できるから、上記デミスタ入口部117dおよびデミスタ出口部117eの配置は好ましい。また、デミスタ入口部117dを異形管9に近い方へ片寄って配置することは、デミスタ入口部117dの上に立設されるベンチュリ管116を異形管9に近付けることとなる。この結果、異形管9とベンチュリ管116とを連通させるEGR入口管19の長さをより短くしてEGR入口管19の圧損を低減できるから、上記デミスタ入口部117dの配置は好ましい。また、デミスタ出口部117eを異形管9から遠い方へ片寄って配置することは、デミスタ出口部117eの上に設けられるEGRブロア18と上述した吸気部8との間隔をより長くすることとなる。この結果、吸気部8とEGRブロア18とを連通させるEGR出口管20の中途部にEGR出口弁20a等の必要な設備を設けるために必要な領域を容易に確保できるから、上記デミスタ出口部117eの配置は好ましい。
なお、デミスタ箱17bの天井部がなす上面視での四角形状には、図4に示すような四角形(正方形または長方形)は勿論、角が弧状に形成された角丸四角形、対向する二辺が弧状に形成されたオーバル形状、角が面取りされた状態の多角形状等、四角形に似た形状が含まれる。
つぎに、本発明の実施形態1に係るEGRシステム15の規模について説明する。図5は、本発明の実施形態1に係るEGRシステムと従来のEGRシステムとの規模の比較を説明する図である。図5において、従来のEGRシステム200は、二点鎖線で図示されており、スクラバユニット201と、デミスタユニット202と、EGRブロア203と、エルボ管204とを備えている。スクラバユニット201は、本実施形態1におけるスクラバユニット16と同じベンチュリ式のものである。デミスタユニット202は、立方体形状または直方体形状のデミスタ箱を備えたものである。EGRブロア203は、本実施形態1におけるEGRブロア18と同じものである。また、図5には図示しないが、従来のEGRシステム200は、スクラバユニット201のベンチュリ管の流入口と船舶の煙道12(図1参照)とを連通させるEGR入口管と、EGRブロア203と吸気部8(図1、2参照)とを連通させるEGR出口管とを備える。
図5に示すように、従来のEGRシステム200において、スクラバユニット201のベンチュリ管の流出口は、エルボ管204を介してデミスタユニット202のデミスタ箱の側壁部に接合されている。このような構造を有する従来のEGRシステム200の高さ方向D1のサイズは、デミスタユニット202のデミスタ箱の底部を基準にして、スクラバユニット201のベンチュリ管の上端部までの高さHbとなる。また、従来のEGRシステム200の幅方向D3のサイズは、デミスタユニット202のデミスタ箱の幅方向D3の正側の側壁部を基準にして、スクラバユニット201のベンチュリ管の外壁部までの長さLbとなる。
これに対し、本実施形態1に係るEGRシステム15では、図3に示したように、スクラバユニット16のベンチュリ管116が、エルボ管を介さず、デミスタ箱17bの第1の天井部117aよりも低い第2の天井部117bのデミスタ入口部117d上に立設されている。このため、EGRシステム15の高さ方向D1のサイズは、従来のEGRシステム200と基準を同じにして、図5に示すように、従来のEGRシステム200に比べて低い高さHa(<Hb)となる。さらに、EGRシステム15の幅方向D3のサイズは、従来のEGRシステム200と基準を同じにして、図5に示すように、従来のEGRシステム200に比べて短い長さLa(<Lb)となる。このように、本実施形態1に係るEGRシステム15の規模は、従来のEGRシステム200に比べて、高さ方向D1および幅方向D3の双方について小型化されている。
つぎに、本発明の実施形態1におけるEGR入口管19と、エンジン本体1における排ガス出口管の一例である異形管9との接合状態について説明する。図6は、本発明の実施形態1におけるEGR入口管とエンジン本体の排ガス出口管との接合状態の一例を示す断面図である。図6には、この排ガス出口管の一例である異形管9と、この異形管9の中途部に接続されたEGR入口管19の一部とを高さ方向D1の上側から見た断面図が示されている。
図6に示すように、EGR入口管19は、EGR入口管19の中心軸C11が異形管9の中心軸C12よりも異形管9の管壁部9a側に片寄って位置するように、異形管9と接合されている。この際、EGR入口管19の中心軸C11は、図6に示すように、異形管9の中心軸C12と管壁部9aとの間の管内部領域9bに位置する。ここで、異形管9を介して煙道12(図1参照)に流れ込む排ガスの圧力は、異形管9の中心軸C12に近いほど高圧であり、異形管9の中心軸C12から管壁部9aに近づくに伴って低圧になる。したがって、異形管9から排ガスを抽気し易くするという観点から、EGR入口管19は、異形管9の中心軸C12から管壁部9a側へ片寄っているほど、好ましい。特に、EGR入口管19と異形管9との接続構造において、EGR入口管19の内壁面から中心軸C11までの距離(すなわちEGR入口管19の半径)が、異形管9の管壁部9aの内壁面とEGR入口管19の中心軸C11との距離と同じであることが好ましい。例えば、EGR入口管19の内壁面は、異形管9の接線方向に管壁部9aの内壁面と連続して接続されていることが好ましい。
以上、説明したように、本発明の実施形態1に係るEGRシステム15では、エンジン本体1からの排ガスの一部であるEGRガスを上方から受け入れて下方へ導くベンチュリ管116の流出口16bを、エレメント17aを内包するデミスタ箱17bの底部117cと対向するように、デミスタ箱17bの天井部に設けられているデミスタ入口部117dに接合し、ベンチュリ管116に流入したEGRガスをスクラバ水で洗浄するとともに、洗浄後のEGRガスとスクラバ水との気液混合流体をベンチュリ管116から流下させている。
上記の構成により、エルボ管を介さずに、ベンチュリ管116とデミスタ箱17bとを連通させることができ、上記気液混合流体をベンチュリ管116からデミスタ入口部117dを通じてデミスタ箱17bへ流入させる際、上記気液混合流体中のスクラバ水(EGRガスの洗浄に使用された後のスクラバ水)がベンチュリ管116の内壁面に溜まることを抑制することができる。このため、スクラバ水によるベンチュリ管116の腐食(すなわちEGRシステム15の配管の腐食)を防止することができる。この結果、腐食し劣化したエルボ管からEGRガスおよびスクラバ水がEGRシステムの外部、延いては、舶用ディーゼルエンジンを搭載している船舶の室内に漏れ出る事態を防止することができる。
また、本発明の実施形態1に係るEGRシステム15では、デミスタ箱17bの天井部を、第1の天井部117aと、この第1の天井部117aに比べて低い第2の天井部117bとによって構成し、洗浄後のEGRガスを流出させるためのデミスタ出口部(具体的にはEGRブロア18に通じるデミスタ出口部117e)を第1の天井部117aに設け、ベンチュリ管116と通じるデミスタ入口部117dを第2の天井部117bに設けている。
上記の構成により、ベンチュリ管116からデミスタ入口部117dを介してデミスタ箱17bに流入した気液混合流体を洗浄後のEGRガスとスクラバ水とに分離するためのデミスタ箱17b内の流路17cを、デミスタ入口部117dからエレメント17aを通ってデミスタ出口部117eに至るデミスタ箱17bの内部領域に確保するとともに、ベンチュリ管116を第2の天井部117b上に立設できることから、従来のEGRシステムに比べて規模を小型化することができる。
これに加え、ベンチュリ管116の流出口16bをデミスタ箱17bの底部117cに近付けることができる。これにより、ベンチュリ管116からデミスタ箱17bに流入した気液混合流体をデミスタ箱17bの底部117cに衝突させて、流路17cにおけるエレメント17aよりも上流側で気液混合流体からスクラバ水の大部分を除去するとともに、この気液混合流体の流速(洗浄後のEGRガスの流速)を下げることができる。この結果、EGRガスの過度な流速によるエレメント17aの水分除去能力の低下を抑制できることから、この気液混合流体を洗浄後のEGRガスとスクラバ水とに効率よく分離して、この洗浄後のEGRガスからスクラバ水を効率よく除去することができる。
さらには、第2の天井部117b上に立設したベンチュリ管116と、デミスタ箱17bのうちエレメント17aを収容する箱部分とを併設することができるため、この箱部分とベンチュリ管116とを防振部21によって容易に連結することができる。これにより、デミスタ箱17bに対するベンチュリ管116の相対的な振動を抑制するための防振対策を簡易に構成することができ、この結果、ベンチュリ管116の振動による破損を防止する等、ベンチュリ管116の振動に対する信頼性を従来のEGRシステムに比べて高めることができる。
また、本発明の実施形態1に係るEGRシステム15では、デミスタ箱17bの上面視で四角形状をなす天井部において、デミスタ入口部117dおよびデミスタ出口部117eを上記天井部の対角方向D4に配置している。このため、デミスタ入口部117dからエレメント17aを通ってデミスタ出口部117eに至るデミスタ箱17b内の流路17cをより長くすることができ、この結果、エレメント17aを通過する際のEGRガスの流速を低くし易くなり、エレメント17aによってEGRガスから水分を効率よく除去することができる。
また、デミスタ入口部117dをエンジン本体1の排ガス出口管(例えば異形管9)に近い方へ片寄って配置するとともに、デミスタ出口部117eを上記排ガス出口管から遠い方へ片寄って配置することができる。このため、デミスタ箱17bの軸方向D2のサイズを大きくせずに、デミスタ出口部117eの上に設けられるEGRブロア18と新気を取り入れる吸気部8との間隔をより長くすることができ、これにより、これらのEGRブロア18と吸気部8とを連通させるEGR出口管20に、EGR出口弁20a等、EGRシステム15の配管に必要な設備を設けるための領域を容易に確保することができる。さらには、デミスタ入口部117dの上に立設されるベンチュリ管116と上記排ガス出口管とを連通させる配管(本実施形態1ではEGR入口管19)の長さをより短くして、この配管における排ガスの圧損を低減することができる。
また、本発明の実施形態1に係るEGRシステム15では、船舶の煙道12と連通するようにエンジン本体1に設けられている排ガス出口管(本実施形態1では異形管9)とEGR入口管19とを接続し、EGR入口管19が、この排ガス出口管から分岐し、煙道12を介さずにベンチュリ管116の流入口16aと連通するように配管されている。
上記の構成により、煙道12等の船舶側の配管を介さず、舶用ディーゼルエンジン11の製造時に組み付けられる配管、すなわち機関側の配管により、エンジン本体1とEGRシステム15との間でEGRガスを再循環させるための配管を構成することができる。このため、EGRシステム15の配管(例えばEGR入口管19およびEGR出口管20)内を流通するEGRガスの圧損等の物理量を、船舶側の配管に影響されることなく特定することができる。これにより、船舶側の配管を加味して従来設定していたEGRブロア性能のマージン(過剰性能)を低減して、EGRガスの再循環に必要なEGRブロア18の性能を効率よく設定することができる。この結果、EGRシステム15の設計、製造に要する手間およびコストを低減できるとともに、EGRブロア18の性能を船舶側の配管に加味させる必要が無く、船舶側の配管の自由度を向上させることができる。
また、本発明の実施形態1に係るEGRシステム15では、EGR入口管19の中心軸C11が排ガス出口管としての異形管9の中心軸C12よりも異形管9の管壁部9a側に片寄って位置するように、EGR入口管19を異形管9と接合している。このため、異形管9の中心軸C12近傍に比べて排ガスの圧力が低い管壁部9a側から、排ガスの一部を抽気することができる。この結果、異形管9からEGR入口管19へ排ガスの一部であるEGRガスを容易に流入させることができ、また、このEGRガスの流入に必要なEGRブロア18の性能を低くできるから、EGRブロア18のコストを低減することができる。
(実施形態2)
つぎに、本発明の実施形態2に係るEGRシステムについて説明する。図7は、本発明の実施形態2に係るEGRシステムの一構成例を模式的に示す斜視図である。図7に示すように、本実施形態2に係るEGRシステム25は、上述した実施形態1に係るEGRシステム15のデミスタユニット17に代えてデミスタユニット27を備える。また、本実施形態2に係るEGRシステム25が適用される舶用ディーゼルエンジン(図示せず)は、上述した実施形態1における舶用ディーゼルエンジン11の異形管9(図1参照)に代えて図7に示す異形管29を備える。その他の構成は実施形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
デミスタユニット27は、上述した実施形態1の場合と同様に、スクラバ管を通じて流入した気液混合流体を、スクラバユニット16による洗浄後のEGRガスとスクラバ水とに分離するものである。詳細には、図7に示すように、デミスタユニット27は、洗浄後のEGRガスからスクラバ水を分離、除去するためのデミスタ箱27bを備える。図7には図示していないが、デミスタユニット27は、実施形態1と同様のエレメント17aをデミスタ箱27bの内部に備えている。
デミスタ箱27bは、スクラバユニット16による洗浄後のEGRガスからスクラバ水を分離除去するための中空構造体である。詳細には、図7に示すように、デミスタ箱27bは、天井部127aと、底部127cと、これらの天井部127aと底部127cとを連結する複数の側壁部とによって構成される。本実施形態2において、デミスタ箱27bの天井部127aは、底部127cと高さ方向D1に対向する四角形状の部分である。天井部127aには、例えば図7に示すように、デミスタ入口部117dおよびデミスタ出口部117eが、天井部127aの対角方向に設けられている。このようなデミスタ箱27bは、図7に示すように、軸方向D2から見た側面視で矩形状をなしている。
また、図7に示すように、デミスタ箱27bの天井部127aには、スクラバユニット16とEGRブロア18が設けられている。スクラバユニット16のベンチュリ管116と天井部127a上のデミスタ入口部117dとの接合構造は、実施形態1と同様である。ベンチュリ管116は、その流出口とデミスタ箱27bの底部127cとが対向するように、天井部127a上に立設されてデミスタ箱27bと連通する。また、EGRブロア18と天井部127a上のデミスタ出口部117eとの接合構造は、実施形態1と同様である。デミスタ箱27bは、デミスタ出口部117eを介してEGRブロア18と連通する。
なお、図7には図示しないが、デミスタ箱27bの内部には、デミスタ入口部117dからデミスタ箱27bの底部127cに向かって進み、ついで、デミスタ箱27bの底部127cおよび側壁部に沿って進み、エレメント17aを通過した後、デミスタ出口部117eに至る流路が形成されている。また、デミスタ箱27bの底部127cには、実施形態1と同様の排水口117fが設けられている。
異形管29は、船舶の煙道12(図1参照)と連通するようにエンジン本体1(図1参照)に設けられている排ガス出口管の一例である。図7に示すように、異形管29は、ベンチュリ管116と通じるEGR入口管19の高さに対応して高さ方向D1に延在するよう構成されている。この異形管29の中途部には、図7に示すように、EGR入口管19の入口端が接合されている。異形管29の構成は、高さ方向D1の管長さ以外、実施形態1における異形管9と同様である。また、異形管29とEGR入口管19との接続構造は、実施形態1と同様である。
以上、説明したように、本発明の実施形態2に係るEGRシステム25では、デミスタ箱27bを、底部127cと対向する一つの天井部127aを有して側面視で矩形状をなす中空構造体とし、デミスタ箱27bの天井部127a上にデミスタ入口部117dおよびデミスタ出口部117eを設けるようにし、その他を実施形態1と同様に構成している。このため、デミスタ箱27bが、実施形態1における側面視でL字形状のデミスタ箱17bと異なり、側面視で矩形状をなす中空構造体であっても、実施形態1と同様の作用効果を享受するEGRシステム25を実現することができる。
なお、上述した実施形態1、2では、ベンチュリ管116を有するスクラバユニット16(すなわちベンチュリ式のスクラバユニット)を備えるEGRシステムを例示したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、スクラバユニットは、ベンチュリ式以外のものであってもよく、すなわち、スクラバ管は、ベンチュリ管116に限定されない。
また、上述した実施形態1、2では、デミスタ箱の内部に単一のエレメント17aが配置された場合を例示したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、デミスタ箱の内部には、単一の水分除去部が配置されてもよいし、複数の水分除去部が配置されてもよい。
また、上述した実施形態1、2では、舶用ディーゼルエンジンの排ガス出口管(例えば異形管9、29)とスクラバユニットのスクラバ管とを、煙道を介さずにEGR入口管によって連通させていたが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、EGR入口管は、煙道の中途部とスクラバ管とを連通させるものであってもよい。
また、上述した実施形態1、2では、デミスタ箱の天井部の対角方向にデミスタ入口部とデミスタ出口部とを配置していたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、デミスタ入口部およびデミスタ出口部は、デミスタ箱の上面視で四角形状をなす天井部において、縦方向(軸方向D2)または横方向(幅方向D3)に並んで配置されてもよい。
また、上述した実施形態1、2により本発明が限定されるものではなく、上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。その他、上述した実施形態1、2に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 エンジン本体
2 台板
3 架構
4 シリンダジャケット
5 掃気トランク
6 排気マニホールド
7 過給機
7a タービン部
7b コンプレッサ部
7c 排ガス部
8 吸気部
9、29 異形管
9a 管壁部
9b 管内部領域
10 冷却器
11 舶用ディーゼルエンジン
12 煙道
15、25 EGRシステム
16 スクラバユニット
16a 流入口
16b 流出口
17、27 デミスタユニット
17a エレメント
17b、27b デミスタ箱
17c 流路
18 EGRブロア
19 EGR入口管
19a EGR入口弁
20 EGR出口管
20a EGR出口弁
21 防振部
116 ベンチュリ管
116a 管上部
117a 第1の天井部
117b 第2の天井部
117c、127c 底部
127a 天井部
117d デミスタ入口部
117e デミスタ出口部
117f 排水口
117g、117h 側壁部
200 従来のEGRシステム
201 スクラバユニット
202 デミスタユニット
203 EGRブロア
204 エルボ管
C1 出力軸方向
C11、C12 中心軸
CP 中心位置
D1 高さ方向
D2 軸方向
D3 幅方向
D4 対角方向

Claims (5)

  1. 舶用ディーゼルエンジンのエンジン本体から排出された排ガスの一部であるEGRガスを、燃焼用ガスとして前記エンジン本体へ再循環させるEGRシステムにおいて、
    前記EGRガスを上方から受け入れて下方へ導くスクラバ管を有し、前記スクラバ管に流入した前記EGRガスをスクラバ水で洗浄するとともに、洗浄後の前記EGRガスと前記スクラバ水との気液混合流体を前記スクラバ管から流下させるスクラバユニットと、
    前記スクラバ管を通じて流入した前記気液混合流体を、洗浄後の前記EGRガスと前記スクラバ水とに分離するデミスタユニットと、
    を備え、
    前記デミスタユニットは、
    洗浄後の前記EGRガスに含まれる水分を除去する水分除去部と、
    前記スクラバ管と通じるデミスタ入口部と洗浄後の前記EGRガスを流出させるためのデミスタ出口部とが天井部に設けられ、前記水分除去部を内包するデミスタ箱と、
    を備え、
    前記スクラバ管の流出口は、前記デミスタ箱の底部と対向するように前記デミスタ入口部に接合される、
    ことを特徴とするEGRシステム。
  2. 前記デミスタ箱の前記天井部は、
    前記デミスタ出口部が設けられている第1の天井部と、
    前記第1の天井部に比べて低く、前記デミスタ入口部が設けられている第2の天井部と、
    によって構成されることを特徴とする請求項1に記載のEGRシステム。
  3. 前記デミスタ箱の前記天井部は、上面視で四角形状をなし、
    前記デミスタ入口部および前記デミスタ出口部は、前記天井部の対角方向に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のEGRシステム。
  4. 船舶の煙道と連通するように前記エンジン本体に設けられている排ガス出口管から分岐し、前記煙道を介さずに前記スクラバ管の流入口と連通するEGR入口管を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のEGRシステム。
  5. 前記EGR入口管は、前記EGR入口管の中心軸が前記排ガス出口管の中心軸よりも前記排ガス出口管の管壁側に片寄って位置するように、前記排ガス出口管と接合される、
    ことを特徴とする請求項4に記載のEGRシステム。
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