JP2021084743A - 産業車両のリフトチェーン取付構造 - Google Patents

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一正 谷浦
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【課題】割ピンを用いることなくリフトチェーンの取付部の取付軸からの抜け止めを可能とする産業車両のリフトチェーン取付構造の提供にある。【解決手段】リフトブラケット13に設けた取付軸26と、取付軸26に取り付けられる取付部を備えるリフトチェーンと、を有する産業車両のリフトチェーン取付構造23において、取付部は、取付軸26が挿通される通孔37を有し、取付軸26の外周面28には、取付部の取付軸26の軸方向への移動を規制する径方向に突出する凸部31が備えられ、通孔37の内周面の他方には、凸部31の位置と一致することにより取付部の取付軸26の軸方向への移動を許容する凹部40が設けられ、リフトチェーンが取付軸26に取り付けられた状態では、凸部31の位置と凹部40の位置は不一致である。【選択図】 図4

Description

この発明は、産業車両のリフトチェーン取付構造に関する。
産業車両のリフトチェーン取付構造の従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された産業車両のリフトチェーン取付構造が知られている。特許文献1に開示された産業車両のリフトチェーン取付構造では、ミドルマストの後面上部にはその後面から垂直に突設された支軸上にチェーンホイールが設けられている。チェーンホイールに掛装されたチェーンの第1端部には円環状のアンカアイがその挿通孔の向きをチェーンの巻き掛け面と直交する状態で固定されている。アンカアイはインナマストの後面下部から垂直に突設された取付軸に嵌合され、取付軸に装着された割ピンにより抜け止めされている。また、チェーンは、その第2端部に固定されたアンカボルトがアンカプレートのボルト孔に挿通されてナットの締結によりアンカプレートに固定されることによりアウタマストに対して固定されている。
特開平7−179296号公報
しかしながら、特許文献1に開示された産業車両のリフトチェーン取付構造では、リフトチェーンの取付部(アンカアイ)の取付軸からの抜け止めのために、割ピンを取付軸に装着し、割ピンの先端部を折り曲げる作業が欠かせないという問題がある。割ピンを用いたリフトチェーンの取付部の取付軸からの抜け止めでは、リフトチェーンの取付作業の時間が増大する。また、リフトチェーンの取り外し作業も割ピンを先に取り外す必要があり時間がかかる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、割ピンを用いることなくリフトチェーンの取付部の取付軸からの抜け止めを可能とする産業車両のリフトチェーン取付構造の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、リフトブラケットに設けた取付軸と、前記取付軸に取り付けられる取付部を備えるリフトチェーンと、を有する産業車両のリフトチェーン取付構造において、前記取付部は、前記取付軸が挿通される通孔を有し、前記取付軸の外周面および前記通孔の内周面の一方には、前記取付部の前記取付軸の軸方向への移動を規制する径方向に突出する凸部が備えられ、前記取付軸の外周面および前記通孔の内周面の他方には、前記凸部の位置と一致することにより前記取付部の前記軸方向への移動を許容する凹部が設けられ、前記リフトチェーンが前記取付軸に取り付けられた状態では、前記凸部の位置と前記凹部の位置は不一致であることを特徴とする。
本発明では、リフトチェーンをリフトブラケットに取り付けるときは、凸部と凹部の位置が一致するようにリフトチェーンの取付部の向きを変え、取付部の通孔に取付軸を挿通させる。通孔に取付軸を挿通した後、凸部の位置と凹部の位置とを不一致にさせると、取付部は凸部によって取付軸の軸方向に対する移動が規制され、取付部が取付軸から抜け出すことはない。その結果、割ピンを用いることなく取付部の抜け止めが可能となり、リフトチェーンの取り付けの作業時間を低減することができる。また、リフトチェーンの取り外しも短時間で行うことができる。
また、上記の産業車両のリフトチェーン取付構造において、前記凸部は前記取付軸又は前記取付部と別体である構成としてもよい。
この場合、凸部を取付軸と別体とすることにより、凸部を比較的簡単に実現することができる。
また、上記の産業車両のリフトチェーン取付構造において、前記凹部は、前記取付軸の外周面および前記通孔の内周面の一方の上側半周面に設けられる構成としてもよい。
この場合、凹部が取付軸の外周面および通孔の内周面の一方の上側半周面に設けられるので、取付軸の外周面および通孔の内周面の一方の下側半周面を、荷重を受ける面として最大限活用することができる。
本発明によれば、割ピンを用いることなくリフトチェーンの取付部の取付軸からの抜け止めを可能とする産業車両のリフトチェーン取付構造を提供できる。
第1の実施形態に係るフォークリフトの荷役装置の一部を破断した側面図である。 第1の実施形態に係るフォークリフトの荷役装置の上部の斜視図である。 第1の実施形態に係るフォークリフトのリフトチェーン取付構造を示す斜視図である。 フォークリフトのリフトチェーン取付構造の要部を拡大して示す斜視図である。 フォークリフトのリフトチェーン取付構造におけるリフトブラケット側取付部および取付軸の斜視図である。 第2の実施形態に係るフォークリフトのリフトチェーン取付構造の要部を拡大して示す斜視図である。 第2の実施形態に係るフォークリフトのリフトチェーン取付構造におけるリフトブラケット側取付部および取付軸の要部拡大図である。 別例1、2に係るリフトチェーン取付構造を説明する説明図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る産業車両のリフトチェーン取付構造について図面を参照して説明する。本実施形態の産業車両はフォークリフトであり、フォークリフトのリフトチェーン取付構造(以下、単に「リフトチェーン取付構造」と表記する)を説明する。
図1、図2に示すように、フォークリフトに備えられる荷役装置10は、左右一対のアウタマスト11と、左右一対のインナマスト12と、リフトブラケット13と、フォーク14と、リフトシリンダ15と、リフトチェーン16と、を有している。なお、図1では、荷役装置10の右側に配置されているアウタマスト11、インナマスト12、フォーク14、リフトシリンダ15およびリフトチェーン16が図示されている。
左右一対のアウタマスト11には、上部を互いに連結するヘッドステー17が設けられている。アウタマスト11の側部にはリフトチェーン16の端部を連結するチェーンアンカー部材18が設けられている。ヘッドステー17とチェーンアンカー部材18との間には、ヘッドステー17とチェーンアンカー部材18を連結する連結部材19が設けられている。
左右一対のインナマスト12の上部を互いに連結するヘッドステー20が設けられている。インナマスト12はアウタマスト11に対して昇降可能である。インナマスト12の上部にはリフトチェーン16が掛装されるチェーンスプロケット21がブラケット(図示せず)を介して設けられている。インナマスト12には、リフトブラケット13が昇降可能に備えられており、リフトブラケット13にはバックレスト22が備えられているほか、フォーク14が備えられている。リフトブラケット13にはリフトチェーン16の端部が取り付けられる。リフトブラケット13とリフトチェーン16との取り付けに係るリフトチェーン取付構造23は後述する。なお、図3では、アウタマスト11、インナマスト12、リフトシリンダ15およびバックレスト22の図示を省略している。
アウタマスト11の後方には、リフトシリンダ15が配置されている。リフトシリンダ15はシリンダ本体24とシリンダ本体24に対して昇降するロッド25を有している。リフトシリンダ15のロッド25の先端は、インナマスト12の上部に設けられたヘッドステー20と連結されている。リフトシリンダ15は、油圧配管(図示せず)から供給される作動油によってロッド25を伸縮させる。したがって、インナマスト12は、リフトシリンダ15のロッド25の伸縮により昇降する。
リフトチェーン16の端部はリフトブラケット13およびアウタマスト11のチェーンアンカー部材18に取り付けられている。リフトチェーン16はチェーンスプロケット21に掛装されている(図1、図2を参照)。したがって、リフトチェーン16が取り付けられているリフトブラケット13は、リフトシリンダ15のロッド25の伸縮によるインナマスト12の昇降とともに昇降する。
次に、図4に示すリフトチェーン取付構造23について説明する。本実施形態のリフトチェーン取付構造23は、リフトチェーン16のリフトブラケット13に対する取付構造である。図4、図5に示すように、リフトブラケット13におけるフォークリフトの車体側となる端部には、車体側へ向けて突出する取付軸26が設けられている。
図5に示すように、取付軸26は、リフトブラケット13に取り付けられる円柱状の基部27と、基部27と同軸であって基部27の先端から突出する軸部28と、を有している。基部27は、取付軸26の軸方向がリフトブラケット13の昇降方向と直交するように、リフトブラケット13に溶接よって固定されている。軸部28の先端面29付近には軸部28の一部が軸部28の外周面30から径方向外側に突出する。具体的には、軸部28の外周面30から径方向外側に突出する部位は凸部31である。凸部31は軸部28の先端面29付近に設けられるリフトチェーン16の抜け止めとして機能する。なお、本実施形態では、凸部31は切削加工により形成される。
リフトチェーン16は、チェーン本体32と、チェーン本体32の一方の端部に連結されているリフトブラケット側取付部33と、チェーン本体32の他方の端部に設けられているマスト側取付部34とを有している。チェーン本体32は、チェーンプレート(図示せず)およびチェーンローラ(図示せず)を有する公知のローラチェーンである。他方のマスト側取付部34について先に説明すると、マスト側取付部34はチェーンアンカーボルト35を有しており、チェーンアンカーボルト35は、チェーンアンカー部材18に対してボルト締結により固定されている(図2を参照)。
チェーン本体32の一方の端部に連結されているリフトブラケット側取付部33は、取付部に相当し、通孔37を有するリング体36と、リング体36とチェーン本体32との間を接続する接続部38と、を有している。リング体36が備える円形の通孔37は、取付軸26の軸部28の外周径より僅かに大きい内周径を有している。軸部28は凸部31を備えない状態では、通孔37に挿通可能であるが、凸部31を備える状態では、後述する凹部40を備えない状態の通孔37に挿通不可である。
図5に示すように、リング体36の通孔37の貫通方向における厚さAは、軸部28の長さBよりも小さい。凸部31の軸方向の長さCは、軸部28の長さBと厚さAとの差より小さく設定されている[C<(B−A)]。なお、本実施形態では、長さCは、長さBと厚さAとの差よりも僅かに小さくなるように設定されている。通孔37を形成する内周面39には、通孔37の貫通方向にわたって直線状に凹部40が形成されている。凹部40は、通孔37の内周面39から径方向外側に凹んでいる。凹部40は溝であって、凸部31の挿入を許容するように、凹部40の寸法が設定されている。
凹部40は、内周面39において接続部38側となる上側半周面に設けられている。内周面39において、リフトブラケット13、フォーク14等の荷重は、上側半周面よりも下側半周面にかかりやすい。従って、内周面39の下側半周面には凹部40が設けられていないので、下側半周面の全面が、リフトブラケット13、フォーク14等の荷重を受けることができる。なお、接続部38の端部はチェーン本体32と軸着可能である。
次に、本実施形態のリフトチェーン取付構造23におけるリフトチェーン16の着脱について説明する。リフトチェーン16をリフトブラケット13に取り付ける場合、まず、作業者は、リフトチェーン16のリフトブラケット側取付部33のリング体36の通孔37と取付軸26の軸心Pとを一致させる(図5を参照)。
次に、リング体36の凹部40の位置が取付軸26の凸部31の位置と一致するように、通孔37の軸心Pを中心にしてリフトブラケット側取付部33を回転させ、リフトブラケット側取付部33を取付軸26へ向けて移動させる。つまり、リフトチェーン16をリフトブラケット13に取り付けるときは、凸部31と凹部40の位置が一致するようにリフトチェーン16のリフトブラケット側取付部33の向きを変える。
次に、凸部31を凹部40に挿入するとともに軸部28を通孔37に挿入させ、凸部31が凹部40を通過した後、接続部38がリング体36の上に位置するように、通孔37の軸心Pを中心にしてリフトブラケット側取付部33を逆回転させる。リフトブラケット側取付部33の逆回転によって凹部40は内周面39における上部に位置し、凸部31の位置と凹部40の位置とは不一致となる。そして、リング体36は軸部28の軸方向において基部27と凸部31との間に位置する。
リング体36が、軸部28の軸方向において基部27と凸部31との間に位置することで、凸部31がリング体36の軸部28からの抜け止めとして機能する。つまり、通孔37に取付軸26を挿通した後、凸部31の位置と凹部40の位置とが不一致となっていることから、リフトブラケット側取付部33は凸部31によって取付軸26の軸方向に対する移動が規制される。その結果、リフトブラケット側取付部33が取付軸26から抜け出すことはない。
リフトチェーン16の一方の端部をリフトブラケット13に取り付けた後、作業者は、リフトチェーン16の他方の端部をチェーンアンカー部材18に取り付ける。リフトチェーン16の両端部がそれぞれ取り付けられたことにより、リフトチェーン16の取り付けが終了する。
リフトチェーン16を取り外す場合は、作業者はリフトチェーン16の取り付けの場合と逆の手順を行えばよい。リング体36の凹部40の位置が取付軸26の凸部31の位置と一致するように、通孔37の軸心Pを中心にしてリフトブラケット側取付部33を回転させ、凸部31に凹部40が一致したとき、リング体36を軸方向において引き抜けばよい。本実施形態では、リフトチェーン16のリフトブラケット13への取り付けや取り外しのとき、取付軸26に対するリング体36の向きを変更するだけでよく、リフトチェーン16の取り付けや取り外しのために工具や機器を用いる必要がない。
本実施形態に係るリフトチェーン取付構造23は以下の作用効果を奏する。
(1)リフトチェーン16をリフトブラケット13に取り付けるときは、凸部31と凹部40の位置が一致するようにリフトチェーン16のリフトブラケット側取付部33の向きを変え、リフトブラケット側取付部33の通孔37に取付軸26を挿通させる。通孔37に取付軸26を挿通した後、凸部31の位置と凹部40の位置とが不一致になると、リフトブラケット側取付部33は凸部31によって取付軸26の軸方向に対する移動が規制され、リフトブラケット側取付部33が取付軸26から抜け出すことはない。その結果、割ピンを用いることなくリフトブラケット側取付部33の抜け止めが可能となり、リフトチェーン16の取り付けの作業時間を低減することができる。また、リフトチェーン16の取り外しも短時間で行うことができる。
(2)凹部40は、リフトブラケット側取付部33における内周面39の上側半周面に設けられている。このため、リフトブラケット側取付部33における内周面39の下側半周面を、荷重を受ける面として最大限活用することができる。
(3)取付軸26の先端面29付近の凸部31は切削加工により形成されている。このため、凸部をリフトブラケット側取付部33の内周面39に設けようとする場合と比較すると、凸部31および取付軸26の加工が比較的簡単であり、凸部31の切削加工に要する費用を安価とすることができる。
(4)リフトチェーン16をリフトブラケット13に取り付けた状態では、取付軸26の軸心Pを中心としたとき凸部31と凹部40との間は90°の角度を保って離れている。このため、フォークリフトの走行や荷役作業において荷役装置10が振動や衝撃を受けても、凸部31と凹部40の位置が一致することはなく、凸部31はリフトブラケット側取付部33の取付軸26からの抜け出しを確実に防止することができる。
(5)リフトチェーン16の巻取方向と、リフトチェーン16の取り付けおよび取り外しの際にリフトブラケット側取付部33を回転させる方向とは、互いに直交するため、フォークリフトの走行や荷役作業において振動や衝撃を受けても、リフトブラケット側取付部33は、凸部31と凹部40の位置が一致する方向に移動し難い。よって、リフトブラケット側取付部33が取付軸26からの抜け出すことはない。
(6)凸部31を切削加工により取付軸26に設けることができるので、リフトチェーン16のリフトブラケット13への取り付けのために部品点数が増えることはない。リフトチェーン取付構造23の製作コストを低減することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るリフトチェーン取付構造について説明する。本実施形態では、凸部が取付軸と別体である点で第1の実施形態と相違する。具体的にはスプリングピンを用いて凸部を実現している。本実施形態では、第1の実施形態と同じ構成については第1の実施形態の説明を援用し、共通の符号を用いる。
図6、図7に示すように、本実施形態のリフトチェーン取付構造50では、リフトブラケット13の取付軸51の軸部28は、先端面付近にて水平方向に貫通する貫通孔52を備えている。貫通孔52はスプリングピン53が挿通される孔である。スプリングピン53は公知のスプリングピンであり、スプリングピン53は貫通孔52の長さよりも長い。スプリングピン53が貫通孔52に挿通されることにより、軸部28に凸部54が形成される。つまり、凸部54は取付軸51とは別体である。本実施形態では、凸部54は貫通孔52の両側に形成されるので、軸部28は一対の凸部54を備える。
リフトブラケット側取付部55は、通孔37を備えたリング体36および接続部38を有している。リング体36の内周面39には、一対の凹部56が設けられている。凹部56の構成は、先の実施形態の凹部40と同じであるが、リング体36の内周面39において一対の凹部56は互いに対向する位置に形成されている。一対の凹部56は軸部28の凸部54の挿入を許容する寸法に設定されている。
本実施形態では、予め貫通孔52にスプリングピン53を挿通して軸部28にスプリングピン53を固定しておく。軸部28の外周面30から突出するスプリングピン53の両端が凸部54を形成する。リフトブラケット側取付部55の凹部56の位置と凸部54の位置とを合わせるようにして軸部28を通孔37に挿通し、挿通後に凹部56の位置と凸部54の位置とを不一致とすることでリフトブラケット13にリフトチェーン16が取り付けられる。
本実施形態は、第1の実施形態の作用効果(1)、(4)、(5)と同等の作用効果を奏する。また、軸部28には一対の凸部54が備えられるため、リフトチェーン16は取付軸26からより一層抜け出し難くなる。スプリングピン53を軸部28の貫通孔52に挿通するため、比較的簡単に凸部54を形成することができる。また、凸部54を取付軸51とは別体のスプリングピン53により形成することにより、凸部54を比較的簡単に実現することができる。また、軸部28に対して貫通孔52を加工するだけで済み、凸部を切削加工により軸部に設ける場合と比較すると、軸部28の加工費を低減することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、取付軸に凸部を設け、取付部の通孔に凹部を設けるようにしたがこれに限らない。図8(a)の別例1に示すように、リフトブラケット側取付部33の通孔37を形成する内周面39に凸部61を設け、取付軸26の外周面30に軸方向に延在する凹部62および凸部61の周方向の移動を許容する環状凹部63を形成してもよい。この場合、リング体36の厚さは軸部28の軸方向の長さより小さくすればよい。また、凸部61を内周面39においてリング体36の一方の端面(基部27と対向しない端面)側に設ければよい。そして、凸部61の軸方向の長さを環状凹部63の幅(軸方向の寸法)よりも小さく設定すればよい。また、凹部62は凸部61の挿入を可能とし、凸部61の軸方向の移動を許容する寸法に設定すればよい。したがって、取付軸26に凹部62を設け、取付部33に凸部61を設けても、リフトチェーン16の取付軸26からの抜け止めを図ることができる。
○ 上記の実施形態では、切削加工やスプリングピンによって凸部を形成するとしたが、これに限らない。例えば、図8(b)の別例2に示すように、取付軸26の先端面29を水平方向(径方向)に横断するキー溝64を形成し、キー溝64にキー部材65を装着させて凸部66を形成してもよい。この場合、キー部材65の長さは、キー溝64の長さよりも長くするほか、キー部材65をキー溝64から外れないように固定すればよい。リング体36の厚さは軸部28の軸方向の長さより小さくすればよい。凸部66の軸方向の長さは、軸部28の軸方向の長さとリング体36の軸方向の厚さとの差より小さく設定されるとよい。
○ 上記の実施形態では、リフトチェーンをリフトブラケットに取り付けた状態では、取付軸の軸心を中心としたとき凸部と凹部との間は90°の角度を保って離れたが、凸部と凹部との間の角度は90°に限らない。例えば、リフトチェーンをリフトブラケットに取り付けた状態では凸部と凹部との間は180°の角度でもよく、少なくとも、リフトチェーンをリフトブラケットに取り付けた状態で凸部の位置と凹部の位置が不一致となる角度であればよい。
○ 上記の第1の実施形態では、取付部における内周面において凹部を上部半周面に設けるとしたが、これに限らない。例えば、凹部は取付部における内周面における下部半周面に設けてもよい。また、取付軸の凸部と取付部の凹部の位置は、互いに不一致であればよく、特に限定されない。例えば、リフトチェーンをリフトブラケットに取り付けた状態で取付軸の凸部が上に位置し、取付部の凹部が左右のいずれかに位置する構成であってもよい。
○ 上記の第2の実施形態では、凸部が取付軸と別体であるとしたが、この限りではない。例えば、凸部が取付部と別体である構成としてもよい。具体的には、通孔の内周面に別部材を溶接して凸部を形成すればよく、凸部を挿入を可能とする凹部および環状凹部を取付軸に設ければよい。
10 荷役装置
13 リフトブラケット
16 リフトチェーン
23、50 リフトチェーン取付構造
26、51 取付軸
30 外周面
31、54、61、66 凸部
33、55 リフトブラケット側取付部
36 リング体
37 通孔
39 内周面
40、56、62 凹部
52 貫通孔(軸部)
53 スプリングピン
63 環状凹部
64 キー溝
65 キー部材
A 厚さ
B、C 長さ

Claims (3)

  1. リフトブラケットに設けた取付軸と、
    前記取付軸に取り付けられる取付部を備えるリフトチェーンと、を有する産業車両のリフトチェーン取付構造において、
    前記取付部は、前記取付軸が挿通される通孔を有し、
    前記取付軸の外周面および前記通孔の内周面の一方には、前記取付部の前記取付軸の軸方向への移動を規制する径方向に突出する凸部が備えられ、
    前記取付軸の外周面および前記通孔の内周面の他方には、前記凸部の位置と一致することにより前記取付部の前記軸方向への移動を許容する凹部が設けられ、
    前記リフトチェーンが前記取付軸に取り付けられた状態では、前記凸部の位置と前記凹部の位置は不一致であることを特徴とする産業車両のリフトチェーン取付構造。
  2. 前記凸部は前記取付軸又は前記取付部と別体であることを特徴とする請求項1記載の産業車両のリフトチェーン取付構造。
  3. 前記凹部は、前記取付軸の外周面および前記通孔の内周面の一方の上側半周面に設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の産業車両のリフトチェーン取付構造。
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