JP2021084594A - 自動車ドア用シール材 - Google Patents

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Abstract

【課題】押出部と一体成形された型取付部の車室外側に肉抜きによる凹部を形成する場合に、シール性の悪化を招くことなく、クリップによるシール材の固定を可能にする。【解決手段】後側型部1Hの型成形取付基部50の下面には、型成形突条部50aが形成されている。型成形突条部50aは、型成形肉抜き部53の下方に対応する部分で車幅方向内側へ屈曲し、後側型部1Hが有する型成形支持壁54の直下方に位置するように延びている。型成形支持壁54の上部には、上方へ突出して車体パネルに弾接する型成形第1リップ56が形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば自動車の側部に取り付けられるドアと車体との間をシールする自動車ドア用シール材に関する。
従来より、自動車の側部に取り付けられるドアには、当該ドアと車体パネルとの間をシールするための自動車ドア用シール材が設けられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、ドアのウインドフレームに取り付けられるシール材が開示されており、このシール材は、押出成形された押出部と、押出部の端部に一体金型成形された型部とを有している。押出部から型部にかけて設けられる取付基部に両面テープが貼り付けられており、この両面テープを介して取付基部がウインドフレームに接着固定されている。
特許文献1のシール材の押出部は、当該特許文献1の図1〜3、5に示されているように、3つの中空部が車幅方向に並ぶように形成されており、押出部の断面形状は、長手方向両端部に亘って同じ形状が連続している。このように、3つの中空部を車幅方向に並ぶように形成することで、ウインドフレームの車幅方向の寸法が長い場合においてシール材の断面を車幅方向に広くして高いシール性を確保することが可能になる。
一方、特許文献1のシール材の型部は、当該特許文献1の図4に示されているように、中空部を1つだけ有する断面形状となっている。そして、中空部を3つ有する押出部から中空部を1つ有する型部にかけての断面形状の変化に対応するように、型部の車室外側には凹部が形成されており、この凹部の形成によって肉抜きが行われている。
また、特許文献2には、押出部と型部を有する自動車ドア用シール材をクリップによりウインドフレームに固定する構造が開示されている。このシール材の取付基部には、高発泡スポンジ製の突条部が形成されており、クリップでの固定によって突条部がウインドフレームに弾接し、これによりシール性を確保することが可能になる。
特開2004−291705号公報 特開2004−175221号公報
ところで、特許文献1のように、両面テープにより取付基部をウインドフレームに接着する場合には両面テープを用いることにより、取付基部の長手方向に連続して止水することができるので、取付基部には特別なシール形状は必要ない。
一方、特許文献2のようにクリップにより取付基部をウインドフレームに固定する場合、クリップは長手方向に間隔をあけて配置される部材なので、クリップ間の止水性が低下するおそれがある。このことに対して、押出部の取付基部に高発泡製の突条部を設けておくことで、ドア閉時に、車体パネルからの押圧力が作用した際に突条部をウインドフレームに弾接させる構成が考えられる。
ところが、特許文献1のように押出部から型部にかけての断面形状の変化が大きく、型部の車室外側に肉抜きによる凹部を形成しなければならない構造のシール材をクリップで固定したい場合がある。この場合には次のような問題が発生し得る。
すなわち、クリップでシール材を固定すると、上述したようにクリップ間の止水性を確保するのが課題となるが、ドア閉時にシール材が車体パネルから押圧力を受けた際、型部の車室外側に凹部が存在していることにより、型部の車室外側が変形しやすくなり、反力が小さくなる。このため、突条部をウインドフレームに十分に弾接させることができず、その結果、シール性が悪化する懸念があった。
また、通常、特許文献1のように型部の取付基部でシール性が悪化する箇所には、型部とは別体の高発泡シール材を貼付けて、シール性を良好に保つことが行われている。しかし、このような構造にすると、型部とは別体の高発泡シール材の材料費および高発泡シール材の貼付け作業が余分に必要となり、自動車ドア用シール材のコスト上昇が避けられなかった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、押出部と一体成形された型部の車室外側に肉抜きによる凹部を形成する場合に、シール性の悪化を招くことなく、低コストでクリップによるシール材の固定を可能にすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、押出部の取付基部から型部の取付基部まで連続する突条部を形成し、型部における型成形肉抜き部に対応する部分では、上下方向に延びる型成形支持壁の直下方に位置するように、突条部を車幅方向に屈曲させた。
第1の発明は、自動車用ドアのウインドフレームが有するフレーム上辺部及び該フレーム上辺部の長手方向の端部から下方へ延びるフレーム縦辺部に亘って設けられ、クリップにより前記ウインドフレームに固定される自動車ドア用シール材において、前記フレーム上辺部に沿って延びるように押出成形されるとともに、押出成形取付基部を有する上辺押出部と、前記フレーム上辺部の長手方向の端部近傍から前記フレーム縦辺部の上端部に亘るように、前記上辺押出部の端部に一体金型成形される型成形取付基部を有する型部とを備え、前記上辺押出部は、前記押出成形取付基部の車幅方向中間部の上方に設けられる押出成形中間中空部と、前記押出成形取付基部の車幅方向外側の上方に設けられる押出成形外側中空部と、前記押出成形取付基部の車幅方向内側の上方に設けられる押出成形内側中空部とを有するとともに、前記押出成形取付基部の車幅方向外側から上方へ延びる押出成形外壁と、該押出成形外壁の上部から上方へ突出して車体パネルに弾接する押出成形第1リップと、前記押出成形取付基部の下面における車幅方向外側から下方へ突出する押出成形外側突条部とを有し、前記型部は、型成形中空部を有しており、前記型部における前記上辺押出部との接続側には、車室内側へ向けて窪むとともに車幅方向外側へ開放する凹状の型成形肉抜き部が形成され、前記型成形取付基部の下面には、前記押出成形外側突条部の端部に連なり、前記型成形肉抜き部の下方に対応する部分で車幅方向内側へ屈曲し、屈曲後は前記型部が有する上下方向に延びる型成形支持壁の直下方に位置するように延びる型成形外側突条部が形成され、前記型成形支持壁の上部には、上方へ突出して車体パネルに弾接する型成形第1リップが形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、押出部が、押出成形中間中空部、押出成形内側中空部及び押出成形外側中空部を有しているのに対し、型部がこれら中空部に接続される型成形中空部を有しており、押出部と型部との断面形状の相違に対応するように、型部における押出部との接続側には凹状の型成形肉抜き部が形成されている。
そして、押出成形取付基部及び型成形取付基部がそれぞれクリップによってウインドフレームに固定されると、押出部側突条部及び型部側突条部がウインドフレームに接触する。ドアの閉時には、押出成形第1リップが車体パネルに弾接し、その反力が押出成形外壁を介して押出部側突条部に伝わるので、押出部側突条部がウインドフレームに強く押しつけられてシール性が高まる。
一方、型部では、型部側突条部が型成形肉抜き部の直下方を回避するように車幅方向内側へ屈曲し、型成形支持壁の直下方に位置するように延びている。したがって、ドアの閉時に、型成形第1リップが車体パネルに弾接すると、その反力が型成形支持壁を介して型部側突条部に確実に伝わるので、型部側突条部がウインドフレームに強く押しつけられてシール性が高まる。
したがって、型部に肉抜き部が形成されていても、押出部から型部に亘ってシール性を確保することが可能になる。
第2の発明は、前記型成形肉抜き部は、前記上辺押出部から離れるに従って深くなるように形成され、前記型成形外側突条部は、前記型成形肉抜き部が有する型成形前側内面に対応するように、前記上辺押出部から離れるに従って車幅方向内側に位置するような型成形傾斜部を有していることを特徴とする。
この構成によれば、型部側突条部が、次第に深くなる型成形肉抜き部の型成形前側内面に対応するように屈曲することになるので、途中でシールが切れることはなく、連続したシールを維持することができる。
第3の発明は、前記型部の前記型成形支持壁の厚さは、前記型成形中空部を区画する型成形中空シール壁の厚さよりも厚く設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、型成形支持壁の厚みが厚いので、ドアの閉時に型成形第1リップが車体パネルに弾接した時の反力が型成形支持壁を介して型部側突条部に伝わりやすくなり、型部側突条部をウインドフレームに確実に押圧することができる。
第4の発明は、前記上辺部型部側突条部の幅寸法は、前記型成形支持壁の厚さ寸法よりも小さく設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、型部側突条部幅寸法が型成形支持壁の厚さに比べて小さくなるので、型部側突条部のウインドフレームに対する接触面圧を高めることができ、シール性がより一層向上する。
第5の発明は、前記型成形取付基部には、前記型成形中空部を成形する中芯部材を抜くための型成形スリットが形成され、前記上辺部型部側突条部は、前記型成形スリットよりも車幅方向外側に位置付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、中芯部材を抜くための型成形スリットの開口を回避するように型部側突条部を形成することができ、シール性の悪化を抑制できる。
本発明によれば、押出部と型部の断面形状の相違に対応するように型部の車室外側に凹状の型成形肉抜き部を形成する場合に、突条部を型成形肉抜き部の下方に対応する部分で車幅方向内側へ屈曲させ、型成形支持壁の直下方に位置するように形成したので、低コストで、クリップによるシール材の固定を可能にしながら、押出部から型部に亘ってシール性を高めることができる。
本発明の実施形態に係る自動車ドア用シール材を備えた自動車の左側面図である。 左側のフロントドア用シール材を車室外側から見た側面図である。 左側のリヤドア用シール材を車室外側から見た側面図である。 フロントドア用シール材の後側上部を車室外側から見た斜視図である。 図4におけるV−V線断面図である。 図1におけるVI−VI線断面図である。 図4におけるVII−VII線断面図である。 図4におけるVIII−VIII線断面図である。 図4におけるY矢視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車ドア用シール材を備えた自動車100の左側面図である。自動車100の左右両側には、それぞれフロントドア110と、リヤドア210とが開閉可能に取り付けられている。フロントドア110は、ドア本体部111と、フロントガラス112と、フロントガラス112を保持するサッシュとして機能するウインドフレーム113とを有している。フロントドア110のドア本体部111は、車体のフロントピラー(図示せず)に対して上下方向に延びる回動軸周りに回動可能に構成されたヒンジ(図示せず)を介して取り付けられている。また、リヤドア210もフロントドア110と同様に、ドア本体部211と、リヤガラス212と、リヤガラス212を保持するサッシュとして機能するウインドフレーム213とを有しており、ドア本体部211がセンターピラー(図示せず)に対して上下方向に延びる回動軸周りに回動可能に構成されたヒンジ(図示せず)を介して取り付けられている。
尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に前といい、車両後側を単に後というものとする。また、車幅方向の外側を車室外側といい、車幅方向の内側を車室内側というものとする。
フロントドア110のウインドフレーム113は、ドア本体部111の上側の前端部から上方かつ後側へ向けて延びるフレーム前側縦辺部113aと、フレーム前側縦辺部113aの上端部から後側へ延びるフレーム上辺部113bと、フレーム上辺部113bの後端部(長手方向の端部)からドア本体部111の上側の後端部まで下方へ延びるフレーム後側縦辺部113cとを有している。
リヤドア210のウインドフレーム213は、ドア本体部211の上側の前端部から上方へ向けて延びるフレーム前側縦辺部213aと、フレーム前側縦辺部213aの上端部から後側へ延びるフレーム上辺部213bと、フレーム上辺部213bの後端部(長手方向の端部)からドア本体部211の上側の後端部まで下方へ延びるフレーム後側縦辺部213cとを有している。
(フロントドア用シール材の全体構成)
図2は、フロントドア用シール材1を示す。フロントドア用シール材1は、フロントドア110の外形状に対応するように環状に形成されており、前側上辺押出部1A、後側上辺押出部1B、後側縦辺押出部1C、下辺押出部1D、前側縦辺押出部1Eを有している。これら前側上辺押出部1A、後側上辺押出部1B、後側縦辺押出部1C、下辺押出部1D、前側縦辺押出部1Eは、弾性を有する材料を口金(図示せず)から押し出して成形する押出成形法によって成形された押出部である。さらに、フロントドア用シール材1は、前側上辺押出部1Aの前端部と前側縦辺押出部1Eの上端部との間に設けられた前側型部1Fと、前側上辺押出部1Aの後端部と後側上辺押出部1Bの前端部との間に設けられた中間型部1Gと、後側上辺押出部1Bの後端部と後側縦辺押出部1Cの上端部との間に設けられた後側型部1Hとを有している。
前側縦辺押出部1Eと前側型部1Fとの境界線を符号L1で示し、前側上辺押出部1Aと前側型部1Fとの境界線を符号L2で示す。後側縦辺押出部1Cと後側型部1Hとの境界線を符号L3で示す。後側上辺押出部1Bと後側型部1Hとの境界線を符号L4で示す。前側上辺押出部1Aと中間型部1Gとの境界線を符号L5で示す。後側上辺押出部1Bと中間型部1Gとの境界線を符号L6で示す。
前側型部1F、中間型部1G及び後側型部1Hは、開閉動作可能な金型(図示せず)で成形された部分であり、従って型部である。前側型部1Fは、前側上辺押出部1Aの前端部と前側縦辺押出部1Eの上端部とを金型で保持した状態で、キャビティに弾性材料を射出することで、前側上辺押出部1Aの前端部及び前側縦辺押出部1Eの上端部と一体成形されている。中間型部1Gは、前側上辺押出部1Aの後端部と後側上辺押出部1Bの前端部とを金型で保持した状態で、キャビティに弾性材料を射出することで、前側上辺押出部1A及び後側上辺押出部1Bと一体成形されている。後側型部1Hは、後側上辺押出部1Bの後端部と後側縦辺押出部1Cの上端部とを金型で保持した状態で、キャビティに弾性材料を射出することで、後側上辺押出部1B及び後側縦辺押出部1Cと一体成形されている。例えば、後側上辺押出部1Bと後側型部1Hは、ウインドフレーム113のフレーム上辺部113b及びその後端部から下方へ延びるフレーム後側縦辺部113cに亘って設けられることになる。
また、フロントドア用シール材1の適用可能な材料としては、ゴム様弾性体であれば、特に限定されないが、ゴムの場合はEPDMスポンジゴムが、熱可塑性樹脂の場合は発泡TPOまたは軟質TPOが好ましい。
(リヤドア用シール材の全体構成)
図3は、リヤドア用シール材300を示す。リヤドア用シール材300は、リヤドア210の外形状に対応するように環状に形成されており、前側上辺押出部300A、後側後側上辺押出部300B、下辺押出部300C、前側縦辺押出部300Dを有している。これら前側上辺押出部300A、後側上辺押出部300B、下辺押出部300C及び前側縦辺押出部300Dは、弾性を有する材料を口金(図示せず)から押し出して成形する押出成形法によって成形された押出部である。さらに、リヤドア用シール材300は、前側縦辺押出部300Dの上端部と前側上辺押出部300Aの前端部との間に設けられた前側型部300Eと、前側上辺押出部300Aの後端部と後側上辺押出部300Bの前端部との間に設けられた中間型部300Fと、後側上辺押出部300Bの後端部と下辺押出部300Cの後端部との間に設けられた後側型部300Gとを有している。
前側縦辺押出部300Dと前側型部300Eとの境界線を符号L7で示し、前側型部300Eと前側上辺押出部300Aとの境界線を符号L8で示す。前側上辺押出部300Aと中間型部300Fとの境界線を符号L9で示し、中間型部300Fと後側上辺押出部300Bとの境界線を符号L10で示す。後側上辺押出部300Bと後側型部300Gとの境界線を符号L11で示し、後側型部300Gと下辺押出部300Cとの境界線を符号L12で示す。
前側型部300E、中間型部300F及び後側型部300Gは、開閉動作可能な金型で成形された部分であり、従って型部である。前側型部300Eは、前側縦辺押出部300Dの上端部と前側上辺押出部300Aの前端部とを金型で保持した状態で、キャビティに弾性材料を射出することで、前側縦辺押出部300Dの上端部及び前側上辺押出部300Aの前端部と一体成形されている。中間型部300Fは、前側上辺押出部300Aの後端部と後側上辺押出部300Bの前端部とを金型で保持した状態で、キャビティに弾性材料を射出することで、前側上辺押出部300Aの後端部及び後側上辺押出部300Bの前端部と一体成形されている。後側型部300Gは、後側上辺押出部300Bの後端部と下辺押出部300Cの後端部とを金型で保持した状態で、キャビティに弾性材料を射出することで、後側上辺押出部300Bの後端部及び下辺押出部300Cの後端部と一体成形されている。
(フロントドア用シール材1の詳細構成)
以下、本発明をフロントドア用シール材1の後側上辺押出部1Bから後側型部1Hに亘る部分に適用した場合について説明するが、本発明は、この部位に適用されるだけでなく、例えば、リヤドア用シール材300の上辺部300Aから前側型部300Eに亘る部分等にも適用することができる。
図2に示すように、フロントドア用シール材1の上側における後部には、ウインドフレーム113のフレーム上辺部113bとフレーム後側縦辺部113cとで形成される接続部に対応するように形成された後側型部1Hが設けられている。図4に拡大して示すように、後側型部1Hの前端部に押出部である後側上辺押出部1Bの後端部が接続され、後側型部1Hの下端部に押出部である後側縦辺押出部1Cの上端部が接続されている。
まず、後側上辺押出部1Bの構造について説明する。後側上辺押出部1Bは、図2に示したウインドフレーム113のフレーム上辺部113bに沿って延びるように成形されており、図6に示すようにフレーム上辺部113bにクリップC1で固定される押出成形取付基部10を有している。押出成形取付基部10は、フレーム上辺部113bに沿って延びる板状に形成されている。押出成形取付基部10には、複数のクリップC1が前後方向に互いに間隔をあけて取り付けられるようになっている。各クリップC1は、押出成形取付基部10を上下方向に貫通するようにして取り付けられており、押出成形取付基部10から下方へ突出した部分が、フレーム上辺部113bに形成された係合孔H1に差し込まれて係合するようになっている。
図5に後側上辺押出部1Bの断面を示している。後側上辺押出部1Bは、押出成形取付基部10の車幅方向中間部の上方に設けられる押出成形中間中空部11と、押出成形取付基部10の車幅方向外側の上方に設けられる押出成形外側中空部12と、押出成形取付基部10の車幅方向内側の上方に設けられる押出成形内側中空部13とを有している。押出成形中間中空部11は、その上側へ行くほど車幅方向の寸法が短くなるように形成されている。この押出成形中間中空部11の車室内側に、押出成形中間中空部11よりも断面形状の大きな押出成形内側中空部13が位置しており、押出成形中間中空部11と押出成形内側中空部13とは押出成形第1区画壁14によって区画されている。
押出成形中間中空部11の車室外側かつ上方に、押出成形中間中空部11よりも断面形状の小さな押出成形外側中空部12が位置しており、押出成形中間中空部11と押出成形外側中空部12とは押出成形第2区画壁15によって区画されている。押出成形第1区画壁14の下端部及び押出成形第2区画壁15の下端部は、押出成形取付基部10と連なっている。押出成形第1区画壁14の上端部と、押出成形第2区画壁15の上端部とは互いに連結しており、その押出成形連結部10pから車室内側に突出するとともに、車体パネル30の縦板部30c(後述)に弾接する押出成形中空シール壁19が形成されており、押出成形中空シール壁19の車室内側の端部は、押出成形第1区画壁14に連結している。従って、押出成形中空シール壁19と押出成形第1区画壁14とで囲まれた空間が、押出成形内側中空部13となっている。
押出成形取付基部10は、当該押出成形取付基部10の車幅方向外側から上方へ延びる押出成形外壁16を有している。押出成形外壁16の肉厚は、押出成形第1区画壁14及び押出成形第2区画壁15の肉厚よりも厚く設定されている。押出成形取付基部10の下面には、当該下面の車幅方向外側から下方へ突出する押出成形外側突条部10aが設けられている。押出成形外側突条部10aは前後方向に連続して延びている。押出成形外側突条部10aを構成する弾性材は、押出成形取付基部10や押出成形外壁16を構成する弾性材よりも硬度の低い弾性材を使用することができるが、これに限らず、押出成形外側
突条部10a、押出成形取付基部10、押出成形外壁16を同じ弾性材で構成してもよい。
押出成形取付基部10の下面には、該下面の車幅方向内側から下方へ突出する押出成形内側突条部10bが設けられている。押出成形内側突条部10bも押出成形外側突条部10aと同様に前後方向に連続して延びている。
また更に、押出成形取付基部10の下面には、該下面の車幅方向略中央よりも車室外側の部位から下方へ突出する、押出成形中間突条部10cが設けられている。押出成形中間突条部10cも押出成形内側突条部10bと同様に前後方向に連続して延びている。
押出成形外壁16の上部には、上方へ突出して車体パネル30の横板部30c(後述・図6に示す)に弾接する押出成形第1リップ17が形成されている。また、押出成形外壁16の上部には、押出成形第1リップ部17の車室外側に、押出成形第2リップ18が車室外側へ向けて突出して、フレーム上辺部113bの上端部付近の車室内側面に弾接するように形成されている。
図6に示すように、フレーム上辺部113bは、アウタパネル20とインナパネル21とで構成されている。アウタパネル20の上端部は、インナパネル21の上端部を挟持するようにヘミング加工されたヘミング加工部20aとされている。このヘミング加工部20aはシーラー22によって覆われている。
車体パネル30は、自動車100のルーフ部分を構成する部材である。車体パネル30の最も車室外側には車幅方向に延びる外側板部30aが形成されている。車体パネル30の外側板部30aよりも車室内側には、横板部30bが形成され、横板部30bよりも車室内側には縦板部30cが形成されている。外側板部30aと横板部30bと縦板部30cとは連続している。
インナパネル21におけるアウタパネル20に挟持された部分よりも下側は、車室内側へ向けて延びる取付板部21cで構成されている。この取付板部21cに、フロントドア用シール材1の後側上辺押出部1Bの押出成形取付基部10がクリップC1で固定されるようになっている。
押出成形取付基部10がフレーム上辺部113bの取付板部21cに固定された状態で、押出成形外側突条部10a及び押出成形内側突条部10b及び押出成形中間突条部10cがフレーム上辺部113bの取付板部21cの上面に弾接するようになっている。また、押出成形第2リップ18の先端部がヘミング加工部20aに対して車室内側から弾接するようになっている。
さらに、フロントドア110を閉じると、押出成形第1リップ17が車体パネル30の横板部30bに弾接し、これにより、押出成形第1リップ17は車室外側の下方へ撓むように屈曲変形する。この押出成形第1リップ17の変形によって生じる反力が押出成形外壁16を介して押出成形外側突条部10aに伝わり、押出成形外側突条部10aが取付板部21cの上面に押し付けられてシール性が高まる。
また、フロントドア110を閉じると、押出成形中空シール壁19が車体パネル30の縦板部30cに弾接して弾性変形する。このことによってもシール性を確保することができる。
次に、図7に示す後側縦辺押出部1Cの構造について説明する。後側縦辺押出部1Cは、図2に示したウインドフレーム113のフレーム後側縦辺部113cに沿って延びるように成形されており、図7に示すようにフレーム後側縦辺部113cにクリップC2で固定される縦辺押出成形取付基部40を有している。縦辺押出成形取付基部40は、フレーム後側縦辺部113cに沿って延びる板状に形成されている。縦辺押出成形取付基部40には、複数のクリップC2が上下方向に互いに間隔をあけて取り付けられるようになっている。各クリップC2は、縦辺押出成形取付基部40を上下方向に貫通するようにして取り付けられており、縦辺押出成形取付基部40から前方へ突出した部分が、フレーム後側縦辺部113cに形成された係合孔H2に差し込まれて係合するようになっている。
図7に後側縦辺押出部1Cの断面を示している。ウインドフレーム113のフレーム後側縦辺部113cはインナパネル21の取付板部21cと取付板部21cの車幅方向外側に接続する、背面21bとで構成される。後側縦辺押出部1Cの縦辺押出成形取付基部40は、インナパネル21の取付板部21cに、間隔をあけてもうけられた係合孔H2に対して、クリップC2で取付られている。縦辺押出成形取付基部40の車幅方向内側には縦辺押出成形内壁43が後方に向けて突出しており、車幅方向外側には縦辺押出成形外壁45が後方に向けて突出している。
また、縦辺押出成形内壁43と縦辺押出成形外壁45の端部との間には、縦辺押出成形区画壁44が形成されており、縦辺押出成形取付基部40と縦辺押出成形内壁43と縦辺押出成形区画壁44と縦辺押出成形外壁45とで囲まれた空間で縦辺押出成形第1中空部41が構成されている。
また、縦辺押出成形区画壁44と縦辺押出成形外壁45の接続部には、車幅方向外側に突出し、インナパネル21背面21bに弾接する、縦辺押出成形第1リップ46が接続されている。また、縦辺押出成形区画壁44の両端部には、車幅方向内側に突出し、車体パネル30のセンターピラー板部30dに弾接する、縦辺押出成形中空シール壁47が接続されている。縦辺押出成形中空シール壁47と縦辺押出成形区画壁44とで囲まれた空間で縦辺押出成形第2中空部42が構成されている。
さらに、縦辺押出成形取付基部40の車室外側には、前方へ向けて突出するとともに上下方向に連続して延びる縦辺押出成形外側突条部40aが設けられている。縦辺押出成形取付基部40の車室内側には、前方へ向けて突出するとともに上下方向に連続して延びる縦辺押出成形内側突条部40bが設けられている。後側縦辺押出部1Cがフレーム後側縦辺部113cの取付板部21cに固定された状態で、縦辺押出成形外側突条部40a及び縦辺押出成形内側突条部40bがフレーム後側縦辺部113cの取付板部21cに弾接してシール性が確保される。
さらに、フロントドア110を閉じると、縦辺押出成形中空シール壁47が車体パネル30のセンターピラー板部30dに弾接して弾性変形する。このことによってもシール性を確保することができる。
次に、図4に示す後側型部1Hの構造について説明する。後側型部1Hは、ウインドフレーム113の取付板部21cに固定される型成形取付基部50を有している。押出成形取付基部10と型成形取付基部50と縦辺押出成形取付基部40とは連なっている。
型成形取付基部50は、フレーム上辺部113bの後部からフレーム後側縦辺部113cの上部まで連続して延びる板状に成形されており、クリップC3によりウインドフレーム113に固定されるようになっている。型成形取付基部50をクリップC3により固定する部分は、フレーム上辺部113bであってもよいし、フレーム後側縦辺部113cであってもよい。また、クリップC3を複数設けて、型成形取付基部50をフレーム上辺部113b及びフレーム後側縦辺部113cの両方に固定するようにしてもよい。また、クリップC1とクリップC2による固定だけで十分固定できる場合には、クリップC3を設定しなくてもよい。
図8は後側型部1Hの後側上辺押出部1B後端部に近い部分の断面を示している。後側型部1Hは、1つの型成形中空部51を有している。後側型部1Hは、開閉動作する金型で成形される部分であるため、型成形中空部51を成形するための中芯部材(図示せず)が使用される。中芯部材の外形状は、型成形中空シール壁55の内形状に対応している。型成形中空シール壁55の成形後、中芯部材を当該型成形中空シール壁55から抜く必要があるため、型成形取付基部50の車幅方向中間部には、中芯部材を抜くための型成形スリット52が形成されている。型成形スリット52は、型成形取付基部50の上部から下部まで連続している。図4に示すように、クリップC3は、型成形取付基部50における型成形スリット52よりも車室内側に位置付けられている。
後側型部1Hにおける後側上辺押出部1Bとの接続側には、車室内側へ向けて窪むとともに車幅方向外側へ開放する凹状の型成形肉抜き部53が形成されている。すなわち、図5に示す後側上辺押出部1Bは、押出成形中間中空部11、押出成形外側中空部12及び押出成形内側中空部13の3つの中空部を有しているのに対し、図8に示す後側型部1Hは1つの型成形中空部51を有しており、後側上辺押出部1Bと後側型部1Hとは中空部の数が異なっている。このため、3つの中空部11〜13を有する後側上辺押出部1Bから1つの型成形中空部51を有する後側型部1Hにかけての断面形状の変化が大きくなり、この断面形状の変化に対応するように、後側型部1Hの車室外側には型成形肉抜き部53を形成している。
言い換えると、型成形肉抜き部53を設定せずに、中芯部材のみとした場合は型成形支持壁54が、押出成形外壁16と同じ位置に配置されることとなる(図示せず)。そうすると、型成形第1リップ56の直下には型成形支持壁54が存在しなくなり、フロントドア110閉時に、型成形取付基部50の押付力が小さくなり、シール性が低下するので、好ましくない。
また、図4および図9に示すように、型成形肉抜き部53が有する型成形前側内面53aと、型成形後側内面53bとでは前後方向に対する傾斜角度が異なっている。すなわち、型成形肉抜き部53の深さ方向を車幅方向とし、また、型成形肉抜き部53の長さを前後方向とし、さらに、型成形肉抜き部53の幅を上下方向と定義した時、型成形肉抜き部53は、後側上辺押出部1Bから離れるに従って深くなるように形成されており、型成形肉抜き部53の前後方向中間部が最も深くなっている。この最も深い所が、型成形前側内面53aと、型成形後側内面53bとの型成形境界点53pに相当する。そして、型成形肉抜き部53の前後方向中間部である型成形境界点53pから後へ行くに従って浅くなるように形成されている。また、型成形肉抜き部53の幅寸法よりも長さ寸法の方が長くなっており、全体として前後方向に長い形状の凹部によって型成形肉抜き部53が構成されている。
図8に示すように、後側型部1Hは、上下方向に延びる型成形支持壁54を有している。型成形支持壁54は、型成形取付基部50の車室外寄り部分から上方へ延びるように形成されており、型成形支持壁54の厚さは、型成形中空部51を形成する型成形中空シール壁55の厚さよりも厚く設定されている。
型成形支持壁54の上部には、上方へ突出して車体パネル30に弾接する型成形第1リップ56が形成されている。図4に示すように、型成形第1リップ56は前後方向に延びており、型部側リップ部56の前端部は、後側上辺押出部1Bの押出成形第1リップ17の後端部に接続している。
また、図8に示すように、型成形支持壁54の上部には、型成形第1リップ56の車室外側に、型成形第2リップ57が車室外側へ向けて突出するように形成されている。図4に示すように、型成形第2リップ57は、前後方向に延びた後、下方へ屈曲して延びている。型成形第2リップ57の前端部は、後側上辺押出部1Bの押出成形第2リップ18の後端部に接続している。型成形第1リップ56及び型成形第2リップ57は、型成形肉抜き部53の上方を通って前後方向に延びている。
型成形取付基部50の下面には、該下面の車幅方向内側から下方へ突出する型成形内側突条部50bが設けられている。型成形内側突条部50bは、フレーム上辺部113b及びフレーム縦辺部113cに沿うように、前後方向に延びた後、下方へ湾曲しつつ延びるように形成されている。図4のY矢視である図9にも示すように、型成形内側突条部50bの前端部は、後側上辺押出部1Bの押出成形内側突条部10bの後端部に連なっている。一方、図4に示すように、型成形内側突条部50bの下端部は、後側縦辺押出部1Cの縦辺押出成形内側突条部40bの上端部に連なっている。
さらに、型成形取付基部50の下面には、該下面の車幅方向外側から下方へ突出する型成形外側突条部50aが設けられている。型成形外側突条部50aも型成形内側突条部50bと同様に、前後方向に延びた後、下方へ延びるように形成されている。図9にも示すように、型成形外側突条部50aの前端部は、後側上辺押出部1Bの押出成形外側突条部10aの後端部に連なっている。一方、図4に示すように、型成形外側突条部50aの下端部は、後側縦辺押出部1Cの縦辺押出成形外側突条部40aの上端部に連なっている。
型成形外側突条部50aは、型成形肉抜き部53の下方に対応する部分で車幅方向内側へ屈曲するように形成されており、これにより、型成形外側突条部50aには、前後方向に対して傾斜しながら延びる型成形傾斜部50acが形成されることになる。
図9に示すように、型成形外側突条部50aの型成形傾斜部50acは、型成形肉抜き部53が有する型成形前側内面53aに対応するように、後側上辺押出部1Bの後端部から離れるに従って車幅方向内側に位置するように形成されている。これにより、型成形外側突条部50aは、型成形肉抜き部53の直下方ではなく、型成形支持壁54の直下方に位置するように延びることになる。また、型成形境界点53pをすぎた箇所からは、傾斜はなく、後側縦辺押出部1Cの縦辺押出成形外側突条部40aの上端部に連なっている。
型成形外側突条部50aの幅寸法は、型成形支持壁54の厚さ寸法よりも短く設定されており、幅が狭い型成形外側突条部50aとなっている。これにより、型成形外側突条部50aがウインドフレーム113に接触した時の面圧を高めることができる。
また、型成形外側突条部50aは、中芯部材を抜くための型成形スリット52よりも車幅方向外側に位置付けられている。これにより、型成形スリット52の開口を回避するように型成形外側突条部50aを形成することができ、シール性の悪化を抑制できる。
また、本発明の実施形態では、押出成形中間突条部10cの後端部と、型成形傾斜部50acの後端部とを接続する、型成形内側補助突条部50dの追加設定が可能である。また、型成形外側突条部50aにおける後側縦辺押出部1Cの上端部に近接した部分から分岐して、縦辺押出成形第1リップ46に接続する、型成形外側第1補助突条部50eの追加設定も可能である。また、型成形傾斜部50acの前端部から分岐して、型成形取付基部50の車室外側端部付近から下方に突出するとともに略水平方向に延出する、型成形外側第2補助突条部50fの追加設定も可能である。これらの追加設定を行うことで、型成形取付基部50の止水性および排水性を、さらに向上させることもできる。
(実施形態の作用効果)
この実施形態によれば、フロントドア用シール材1をクリップC1〜C3によってウインドフレーム113に固定することができる。フロントドア用シール材1のうち、後側上辺押出部1B及び後側型部1HがそれぞれクリップC1、C3によってウインドフレーム113のフレーム上辺部113b及びフレーム後側縦辺部113cに固定されると、後側上辺押出部1Bの押出成形外側突条部10a及び押出成形内側突条部10bがフレーム上辺部113bに弾接してシール性を確保できる。そして、後側型部1Hの型成形外側突条部50a及び型成形内側突条部50bがフレーム上辺部113bからフレーム後側縦辺部113cに亘って弾接してシール性を確保できる。
フロントドア110の閉時には、押出成形第1リップ17が車体パネル30に弾接し、その反力が押出成形外壁16を介して押出成形外側突条部10aに伝わるので、押出成形外側突条部10aがウインドフレーム113に強く押しつけられてシール性が高まる。
一方、後側型部1Hでは、型成形外側突条部50aが型成形肉抜き部53の直下方を回避するように車幅方向内側へ屈曲し、型成形支持壁54の直下方に位置するように延びている。これにより、フロントドア110の閉時に、型成形第1リップ56が車体パネル30に弾接したときの反力が型成形支持壁54を介して型成形外側突条部50aに伝わりやすくなるので、型成形外側突条部50aがウインドフレーム113に強く押しつけられてシール性が高まる。
したがって、後側型部1Hに型成形肉抜き部53が形成されていても、後側上辺押出部1Bから後側型部1Hに亘ってシール性を確保することが可能になる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る自動車ドア用シール材は、例えば、自動車の側部に取り付けられるドアと車体との間をシールする場合に使用することができる。
1 フロントドア用シール材(自動車ドア用シール材)
1A 前側上辺押出部
1B 後側上辺押出部
1C 後側縦辺押出部
1D 下辺押出部
1E 前側縦辺押出部
1F 前側型部
1G 中間型部
1H 後側型部
10 押出成形取付基部
10a 押出成形外側突条部
10b 押出成形内側突条部
10c 押出成形中間突条部
10p 押出成形連結部
11 押出成形中間中空部
12 押出成形外側中空部
13 押出成形内側中空部
14 押出成形第1区画壁
15 押出成形第2区画壁
16 押出成形外壁
17 押出成形第1リップ
18 押出成形第2リップ
19 押出成形中空シール壁
20 アウタパネル
20a ヘミング加工部
21 インナパネル
21c 取付板部
22 シーラー
30 車体パネル
30a 外側板部
30b 横板部
30c 縦板部
40 縦辺押出成形取付基部
40a 縦辺押出成形外側突条部
40b 縦辺押出成形内側突条部
41 縦辺押出成形第1中空部
42 縦辺押出成形第2中空部
43 縦辺押出成形内壁
44 縦辺押出成形区画壁
45 縦辺押出成形外壁
46 縦辺押出成形第1リップ
47 縦辺押出成形中空シール壁
50 型成形取付基部
50a 型成形外側突条部
50ac 型成形傾斜部
50b 型成形内側突条部
50d 型成形内側補助突条部
50e 型成形外側第1補助突条部
50f 型成形外側第2補助突条部
51 型成形中空部
52 型成形スリット
53 型成形肉抜き部
53a 型成形前側内面
53b 型成形後側内面
53p 型成形境界点
54 型成形支持壁
55 型成形中空シール壁
56 型成形第1リップ
57 型成形第2リップ
100 自動車
110 フロントドア
111 ドア本体部
112 フロントドアガラス
113 ウインドフレーム
113a フレーム前側縦辺部
113b フレーム上辺部
113c フレーム後側縦辺部
210 リヤドア
211 ドア本体部
212 リヤガラス
213 ウインドフレーム
213a フレーム前側縦辺部
213b フレーム上辺部
213c フレーム後側縦辺部
300 リヤドア用シール材(自動車ドア用シール材)
300A 前側上辺押出部
300B 後側上辺押出部
300C 下辺押出部
300D 前側縦辺押出部
300E 前側型部
300F 中間型部
300G 後側型部
C1〜C3 クリップ
L1〜L12 境界線
H1・H2 係合孔

Claims (5)

  1. 自動車用ドアのウインドフレームが有するフレーム上辺部及び該フレーム上辺部の長手方向の端部から下方へ延びるフレーム縦辺部に亘って設けられ、クリップにより前記ウインドフレームに固定される自動車ドア用シール材において、
    前記フレーム上辺部に沿って延びるように押出成形されるとともに、押出成形取付基部を有する上辺押出部と、
    前記フレーム上辺部の長手方向の端部近傍から前記フレーム縦辺部の上端部に亘るように、前記上辺押出部の端部に一体金型成形される型成形取付基部を有する型部とを備え、
    前記上辺押出部は、前記押出成形取付基部の車幅方向中間部の上方に設けられる押出成形中間中空部と、前記押出成形取付基部の車幅方向外側の上方に設けられる押出成形外側中空部と、前記押出成形取付基部の車幅方向内側の上方に設けられる押出成形内側中空部とを有するとともに、前記押出成形取付基部の車幅方向外側から上方へ延びる押出成形外壁と、該押出成形外壁の上部から上方へ突出して車体パネルに弾接する押出成形第1リップと、前記押出成形取付基部の下面における車幅方向外側から下方へ突出する押出成形外側突条部とを有し、
    前記型部は、型成形中空部を有しており、前記型部における前記上辺押出部との接続側には、車室内側へ向けて窪むとともに車幅方向外側へ開放する凹状の型成形肉抜き部が形成され、
    前記型成形取付基部の下面には、前記押出成形外側突条部の端部に連なり、前記型成形肉抜き部の下方に対応する部分で車幅方向内側へ屈曲し、屈曲後は前記型部が有する上下方向に延びる型成形支持壁の直下方に位置するように延びる型成形外側突条部が形成され、
    前記型成形支持壁の上部には、上方へ突出して車体パネルに弾接する型成形第1リップが形成されていることを特徴とする自動車ドア用シール材。
  2. 請求項1に記載の自動車ドア用シール材において、
    前記型成形肉抜き部は、前記上辺押出部から離れるに従って深くなるように形成され、
    前記型成形外側突条部は、前記型成形肉抜き部が有する型成形前側内面に対応するように、前記上辺押出部から離れるに従って車幅方向内側に位置するような型成形傾斜部を有していることを特徴とする自動車ドア用シール材。
  3. 請求項1または2に記載の自動車ドア用シール材において、
    前記型部の前記型成形支持壁の厚さは、前記型成形中空部を区画する型成形中空シール壁の厚さよりも厚く設定されていることを特徴とする自動車ドア用シール材。
  4. 請求項3に記載の自動車ドア用シール材において、
    前記型成形外側突条部の幅寸法は、前記型成形支持壁の厚さ寸法よりも小さく設定されていることを特徴とする自動車ドア用シール材。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の自動車ドア用シール材において、
    前記型成形取付基部には、前記型成形中空部を成形する中芯部材を抜くための型成形スリットが形成され、
    前記型成形外側突条部は、前記型成形スリットよりも車幅方向外側に位置付けられていることを特徴とする自動車ドア用シール材。
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