JP2021084273A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像品質を向上させつつ裏面印刷の時間を短縮するインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】 本発明のインクジェット記録装置は、シートを搬送方向に搬送する搬送手段と、シートを支持するプラテンと、シートにインクを吐出する記録ヘッドと、シートと前記記録ヘッドとのギャップを測定する距離センサと、を備え、第1面に画像が記録されたシートの裏側の第2面に画像を記録するインクジェット記録装置であって、シートの第1面に記録された第1記録密度を有する検査パターンと相対する第2面におけるギャップを前記距離センサによって測定し、かつ当該第1面に記録された画像の第2記録密度を算出する制御手段を備え、前記制御手段は、シートの前記第2面に画像を記録する際に、前記ギャップの測定結果と前記第2面に相対する前記第1面の前記第2記録密度とに基づいてインクの吐出のタイミングを制御することを特徴とする。【選択図】 図6

Description

本発明はシートの表面印刷の後に、裏面印刷を行うインクジェット記録装置に関する。
両面印刷機能を有するインクジェット記録装置では、シートの表面印刷をした後に、シートの裏面印刷をする。シートはインクを吸収することによって、記録ヘッドとシートとの間の距離が一定とならない場合がある。この結果、裏面印刷の際に、目標とする位置にインクを吐出することが難しくなる。
特許文献1には、シートの搬送路内にシートの状態を読み取るラインセンサが設けられ、印刷により発生したシートの凹凸を読みとるインクジェット記録装置が開示されている。このインクジェット記録装置では、読み取ったシートの凹凸の情報に基づいて裏面印刷の際にインクを吐出するタイミングを制御する。
特開2005−144670
しかし、特許文献1の方法では、シートの裏面の全領域の凹凸の状態を印刷前に読み取らなければならない。印刷される画像の品質が向上するが、読み取りに時間を要するため裏面印刷の時間が長くなる。本発明は、裏面印刷における画像の品質を向上させつつ裏面印刷の時間を短縮するインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明のインクジェット記録装置は、シートを搬送方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送されたシートを支持するプラテンと、前記プラテンと対向し、前記搬送手段で搬送されたシートにインクを吐出する記録ヘッドと、前記プラテンで支持されたシートと前記記録ヘッドとのギャップを測定する距離センサと、を備え、第1面に画像が記録されたシートの裏側の第2面に画像を記録するインクジェット記録装置であって、シートの第1面に記録された第1記録密度を有する検査パターンと相対する第2面におけるギャップを前記距離センサによって測定し、かつ当該第1面に記録された画像の第2記録密度を算出する制御手段を備え、前記制御手段は、シートの前記第2面に画像を記録する際に、前記ギャップの測定結果と前記第2面に相対する前記第1面の前記第2記録密度とに基づいてインクの吐出のタイミングを制御することを特徴とする。
本発明によれば、画像品質を向上させつつ裏面印刷の時間を短縮するインクジェット記録装置を提供できる。
インクジェット記録装置の外観斜視図および概略断面図である。 画像を記録する記録部の詳細図である。 プラテンの構造の詳細図である。 インクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。 距離センサの構成と、シートの高さに対する出力値を示す図である。 両面印刷のフローチャートである。 所定の記録密度の検査パターンを示す図である。 シートの高さに対するインク吐出タイミングを説明する図である。 表面の画像の記録密度とリブの関係を示す図である。 リブの位置と記録密度ごとのギャップを示す図である。 リブからの距離対するギャップを記録密度ごとに示す図である。 第2の実施形態における検査パターンを示す図である。 第3の実施形態における検査パターンを示す図である。 第4の実施形態における検査パターンを示す図である。 第5の実施形態におけるフローチャートである。
以下添付図面を参照して本発明に好適な実施形態について説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素の配置等は、特定の記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定するものではない。
(第1の実施形態)
(記録装置)
図1に、記録装置100の外観斜視図および概略断面図を示す。記録装置100は、インクジェット方式で、A0やB0サイズのシートに画像を記録することができる。記録装置100において、A0やB0サイズのシートがロール状に巻回されたロールシートRは、上段のシート供給装置101および下段のシート供給装置102に装着される。片面印刷を行う場合、上段のシート供給装置101または下段のシート供給装置102から所望のシートSを記録部に供給する。また、シート供給装置(101、102)は、画像が記録されたシートSを巻き取る機能を有している。両面印刷を行う場合、上段のシート供給装置101からシートSを供給し、記録部でシートの表面(第1面)に画像を記録する。その後、記録部で画像が記録されたシートSを下段のシート供給装置102で巻き取る。下段のシート供給装置102で巻き取られたシートSは、再度記録部へ供給され、シートSの第1面の裏側である裏面(第2面)に画像を記録する。
シート供給装置101は、スプール部材2、スプールホルダ(不図示)、アーム部材4、揺動部材7、分離フラッパ10を備えている。ロールシートRはその中空穴部に挿入されたスプール部材2およびスプールホルダからなる保持部によって保持される。アーム部材4は、揺動部材7に設けられた圧接ローラ(8、9)をロールシートRに押圧するとともに、シートSをガイドする。分離フラッパ10は、ロールシートRからシートSを分離し、その下面で分離したシートSをガイドする。
スプール部材2はロール駆動モータ321によって正方向(C1方向)および逆方向(C2方向)に回転できる。ロール駆動モータ321がスプール部材2を正方向に回転させると、ロールシートRがそれに伴って回転する。ロールシートRから供給されたシートSは搬送部へ供給される。カバー42は、画像を記録したシートSがシート供給装置101に進入することを防止する。搬送部は、搬送ガイド12、搬送ローラ14、ピンチローラ15を備えている。搬送部に設けられた搬送ガイド12は、供給されたシートSの表面および裏面をガイドする。搬送ローラ14は、搬送モータ322によって正方向(D1方向)および逆方向(D2方向)に回転する。ピンチローラ15は、搬送ローラ14の回転に応じて従動回転できる。搬送ローラ14およびピンチローラ15でシートSを挟持することでシートSを記録部へ搬送する。
記録部は、記録ヘッド18、プラテン17、吸引ファン19、走査機構を備えている。記録ヘッド18は、プラテン17と対向して配置される。吸引ファン19によって発生させた負圧により、吸引口17aを通してシートSの裏側をプラテン17に吸着させる。これにより、プラテン17に沿うようにシートSの姿勢を規制することができる。インクジェット式の記録ヘッド18は、インクを吐出することによって、プラテン17に支持されたシートSに画像を記録する。インクの吐出は、電気熱変換素子(ヒータ)を用いて行われる。記録方式はシリアルスキャン方式である。まず、搬送ローラ14によってシートSをプラテン17の所定の記録開始位置まで搬送する。その後、シートSの搬送動作(Y方向)と、Y方向と交差する交差方向(X方向)の記録ヘッド18の走査とを、交互に行いシートSに画像を順次記録する。記録が終了すると、カッタ20によって画像が記録されたシートSを切断する。
ここで、図2の画像を記録する記録部の詳細図を用いて記録部の説明をする。記録ヘッド18は、シートSの幅方向(A方向)に往復移動できるキャリッジユニット201に配されている。キャリッジユニット201は、シートSの幅方向のメインシャフト204に支持されて、キャリッジベルト202と結合している。キャリッジベルト202をキャリッジモータ320で駆動することによって、記録ヘッド18がシートSの搬送方向と交差する交差方向に移動できる。キャリッジユニット201の位置はキャリッジユニット201に搭載されたエンコーダセンサ205と、リニアスケール206によって検出することができる。キャリッジユニット201は電気的にフレキシブルフラットケーブル(以下、FFC)210でメイン基板211と接続される。そして、FFC210を介して記録ヘッド18への電源供給および記録ヘッド18に対する制御が行われる。また、キャリッジユニット201には距離センサ212が搭載される。距離センサ212は、記録ヘッド18とシートSとのギャップの検出に用いられる。また、記録装置100には、記録ヘッドのノズルの目詰まりを解消するためのクリーニング機構214が設けられている。なお、キャリッジ201はスタンバイ状態のときは、クリーニング機構214の位置に退避している。この位置をホームポジションとする。
図3にプラテンの構造を示す。図3(a)がプラテンの全体図で、図3(b)がリブの拡大図である。プラテン17にはリブが一定間隔で配置され、リブとリブの間には溝が設けられている。シートSのホームポジション側の側端部は、シートの幅によらず所定位置に配置される。また、プラテン17には多数の吸引口17aが設けられている。吸引口17aはダクトを介して吸引ファン19によって吸引されるため、負圧が発生する。シートSは、吸引口17aに発生した負圧によってリブに押し当てられるように吸着される。この結果、シートSの浮きを抑え記録ヘッド18による高精度な記録を実現することができる。
図4は、記録装置100の制御構成を説明するためのブロック図である。制御部304は、ROM306に記憶された制御プログラムに従って、シート供給装置(101、102)、搬送部、記録部、カッタ20などの記録装置100の各部を制御する。また、制御部304は、エンコーダセンサ205、距離センサ212からの検出結果に基づき各種判断を行うことができる。さらに、制御部304は、各種指示や判断結果に基づいて、搬送モータ322、ロール駆動モータ321、キャリッジモータ320の制御を行う。制御部304には、操作パネル28から、シートSの種類、幅、および種々の設定情報などが入力される。入力された設定情報は、入出力インターフェイス309を介して制御部304に渡される。また外部インターフェイス308を介して、パーソナルコンピュータなどのホスト装置を含む種々の外部装置310に接続されており、制御部304は外部装置310との間において画像データなどの種々の情報の授受を行う。また、制御部304は、RAM307に対して、各種情報の書き込みおよび読み出しをする。操作パネル28は操作者による指示入力を受容するスイッチ群と操作者に記録装置100の内部情報等を提供するLCDがある。
図5は、距離センサの構成と、シートの高さに対する出力値を示す図である。距離センサ212は、光を照射する発光部502と、光を受光する2個の受光部(501a、501b)で構成されている。発光部502と第1の受光部501a、第2の受光部502bは、並んで配置される。発光部502からの光は、シートに向けて照射される。図5(a)に示すように、発光部502とから照射された光は、シートで反射して、開口を介してそれぞれ異なる角度で第1の受光部501aと第2の受光部502bで受光される。そのため、シートSの高さが変わると第1の受光部501aと第2の受光部502bから出力値が異なる。その結果、2つの受光部のそれぞれの出力の比率からシートSの高さおよびシートと記録ヘッド18のギャップを測定することができる。なお、距離センサ212は、シートSと記録ヘッド18のギャップを測定できればよく、シートSの供給口側に配置してもよい。また、距離センサとして、光学式でなく、超音波を用いる超音波センサ、静電容量を用いる静電容量センサなどであってもよい。
(両面印刷)
図6に両面印刷のフローチャートを示す。ここでは、表面の印刷として、上段のシート供給装置101から記録部にシートSを供給し、表面である第1面に画像を記録する。その後、画像が記録されたシートSを下段のシート供給装置102で巻き取る。さらに、裏面の印刷として、下段のシート供給装置102から記録部にシートを供給し、シートの裏面である第2面に画像を記録する。
S100工程において、記録装置100は、シートSの第1面である表面に印刷する画像データを受信する。受信された画像データはRAM307に保存される。なお、画像データは全データを受信し、全データをRAMに保存した後に印刷を開始しても、逐次データを受信しデータをRAMに保存しながら印刷を実行しても構わない。
S101工程において、表面印刷を開始する。上段のシート供給装置101からシートを供給しながら、画像データに基づき記録ヘッド18で画像をシートSの表面に記録をする。画像が記録されたシートSは記録ヘッド18から搬送方向に搬送され、下段のシート供給装置102で巻き取られる。
S102工程において、受信した表面の画像を記録すると表面印刷を終了する。
S103工程において、記録した画像の搬送方向における後端側に所定の記録密度からなる検査パターン700を記録する。
ここで、所定の記録密度のパターンで構成される検査パターンを図7に示す。図7(a)は、シートの表面(第1面)が記録ヘッド18側に向いている状態で、図7(b)はシートの裏面(第2面)に画像を記録するために第2面が記録ヘッド18側に向いている状態である。表面の検査パターン700は、搬送方向において画像の後端側の余白に記録される。この検査パターン700は、異なる3つの記録密度の領域がシートSの幅方向に隣接している。シートSの幅方向におけるそれぞれの記録密度の領域の長さは、プラテン17の隣接するリブとリブの間隔である。また、シートSの搬送方向においては、記録ヘッドのノズル列の長さである。3つの領域は、記録密度75%、50%、25%である。なお、記録密度100%は、所定の領域において記録ヘッド18から吐出できるインクの最大の吐出数である。100%を超える場合は、同じ位置に複数回記録する状態である。また、検査パターンは、記録密度の異なるパターンが複数あれば良い。
S104工程において、検査パターンの後端側でシートSをカッタ20で切断する。切断されたシートSは、下段のシート供給装置102に巻き取られる。
S105工程において、巻き取られたシートSを下段のシート供給装置102から供給する。供給されるシートSは、図7(b)に示すように画像と検査パターン700が記録された表面(第1面)がプラテン側となっている。また、検査パターン701が搬送方向においてシートSの先端側にあり、検査パターン700の相対箇所701の下流側に画像が記録されている。
S106工程において、制御部304は、表面に記録された検査パターンに相対する裏面の領域で、距離センサ212によってシートSと記録ヘッド18のギャップを測定する。このとき、距離センサ212は、キャリッジ212によって所望の位置に移動する。検査パターン700の裏側の相対箇所701は、表面印刷の記録密度に応じた凹凸が発生している。相対箇所701を距離センサ212によって測定することで、表面の画像の記録密度に応じたシートSと記録ヘッド18とのギャップを測定できる。なお、表面に画像が記録されていない記録密度0%の領域におけるギャップをさらに測定してもよい。測定結果は、その後RAM307に保存される。
S107工程において、制御部304は、表面の画像の記録密度から、裏面に記録する際の記録ヘッド18の吐出タイミングを決定する。ただし、検査パターンの記録密度は、複数個しかなく離散的である。そこで、S106工程における測定結果から検査パターンにない記録密度に対するシートSと記録ヘッド18のギャップを推定する。推定方法は、後述する。この結果、第1面の記録密度に対する2面のギャップが決定される。それぞれのギャップに対する記録ヘッド18からのインクの吐出タイミングは、予め算出されている。検査パターンの記録密度と表面の画像の記録密度は、一定の相関関係がある。そのため、表面の画像の記録密度に対して、裏面に画像を記録する際の吐出タイミングが算出されることになる。
ここで、図8を用いて記録ヘッド18によるインクの吐出タイミングについて説明をする。吐出タイミングパルス1100は、エンコーダセンサ205からの検出結果に基づいて生成される。記録ヘッド1102の位置は、凹凸が発生しているシートSに対して最もギャップが小さくなるリブ位置である。このときの記録ヘッド1102は矢印方向に走査している。記録ヘッド18とシートSのギャップH1102において、インクの着弾点は基準パルスの位置P1102からL1102の距離だけ離れた位置となる。一方、記録ヘッド1103の位置は、ギャップが大きくなる位置である。このときインクの着弾点の距離は、L1102に対してL1103のように長くなる。この着弾点のずれを解消するためには、基準パルスの位置P1103の位置に対してL1104の距離だけ早く吐出を開始しなければならない。この場合、P1103の一つ前のパルスを基にインクが吐出される。このように、シートSと記録ヘッド18のギャップに対する吐出タイミングは予め算出することができる。このようにして、表面の画像の記録密度にして、相対する裏面に画像を記録する際の吐出タイミングが算出される。
S108工程において、S100工程でRAM307に保存された表面(第1面)の画像データから表面の画像の記録密度を算出する。ここでは、プラテン17の隣接するリブとリブの間の距離に応じて記録密度を算出する。図9に表面の画像に対して算出される記録密度の関係を示す。図9(a)は、表面の画像1000である。点線部の相対する裏面に記録するものとする。図9(b)は、記録ヘッド18のノズル列の長さに対応する表面の領域の画像を抜き出したものである。図9(c)は、リブとリブとの間の表面の画像の記録密度S1、S2、S3を示したものである。なお、記録密度はリブとリブの間におけるインクの吐出数と面積から算出される。このように、表面の画像の記録密度を算出することができる。なお、記録密度は、インクの吐出量を平均したものであっても良い。また、表面の画像の記録密度は、S102工程以降であれば算出することができる。
この結果、裏面に画像を記録する際に相対する表面の画像の記録密度から吐出タイミングを決定することができる。
S109工程において、裏面画像データの受信を行う。
S110工程において、制御部304は、受信した裏面の画像データに基づいて裏面の記録を行う。この際、裏面のインクの吐出タイミングは、裏面に相対する表面の画像の記録密度と、S107工程で算出された記録密度に対する吐出タイミングにより制御される。
S111工程において、制御部304は、裏面の印刷が完了することによってシートSを排出する。このようにすることによって、シートSの表面とその裏面に画像を記録することができる。
以上のようにすることで、裏面印刷における画像の品質を向上させることができる。また、検査パターンの裏側のみを測定すればよいため、裏面全体を測定する場合に比べて時間を短縮する記録装置を提供することができる。
(記録ヘッドとシートのギャップの推定方法)
ここで、記録ヘッド18とシートSのギャップの関係について詳しく説明する。図10にリブの位置と記録密度ごとのギャップを示す。図10(a)に示すように、検査パターンの記録密度ごとの領域のシートの幅方向における長さは、隣接するリブとリブとの間隔に等しい。図10(b)は検査パターンの記録密度ごとに裏面のギャップの測定結果の分布を示したものである。検査パターンはプラテン側に向いており、吸引によってシートSはリブに押し当てられている。そのため、リブ位置におけるシートSと記録ヘッド18の間のギャップは、表面の記録密度に関係なく同じである。しかし、リブから離れるほどシートSと記録ヘッド18のギャップが大きくなる。また、記録密度が高くなるほどギャップが大きくなる。これは、インクを吸収するほどシートが伸長するためである。この結果、図10(b)に示すように、リブ位置でギャップが最小となり、溝の中心でギャップが最大となる。なお、シートSと記録ヘッド18のギャップの最小値から最大値までの変化を距離センサ202で測定するためには、検査パターンの記録密度ごとの領域の幅は、隣接するリブとリブの間の距離以上であればよい。
図11に、記録密度に応じたリブからの距離とギャップの関係を示す。記録密度が大きくなるほど、リブからの距離が離れるほど、シートSと記録ヘッド18とのギャップは大きくなる。検査パターンの記録密度は複数しかないため離散的である。そのため、検査パターンにない記録密度のギャップは補間することによって推定をする。例えば記録密度62%において、リブからの距離における裏面のギャップは、記録密度50%と75%で測定したギャップを用いて算出する。ここで、記録密度xに対するギャップがGap(x)であらわされるものとする。記録密度A、BにおけるギャップがそれぞれGap(B)、Gap(A)のとき、記録密度AとBの間の記録密度TにおけるGap(T)は数1のように推定される。図11において、A、Bをそれぞれ75、50として、Tを62とした時のGap(62)が破線で示されている。
Figure 2021084273
なお、補間の方法は、数1の直線補間でなく、多項式による補間などその他の方法であってもよい。
以上のようにすることで、裏面印刷における画像の品質を向上させつつ裏面印刷の時間を短縮する記録装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、表面の画像の記録密度に応じて検査パターンを変更する方法である。ここでは、表面の画像の記録密度の最小値と最大値を記憶し、最小値と最大値の範囲外の記録密度に対応する検査パターンは記録しないものとする。
図12(a)に記録密度が右から20%、40%、60%、80%、100%の標準の検査パターン1200を示す。通常はこの5つの記録密度で構成される検査パターンが記録される。表面の画像の記録密度が最小値で40%、最大値で70%の場合、記録密度が40%から70%に相対するギャップが測定できればよい。従って、記録密度が20%、100%の検査パターンが不要となる。このため、図12(b)のように、40%、60%、80%の3つの検査パターン1201を記録する。
ここで第1の実施形態のフローチャートとの差異について説明をする。その他は、第1の実施形態の図6のフローチャートと同じになるため説明を省略する。
S102工程において、表面印刷を終了した後に、表面の画像データから画像の記録密度の最大値と最小値を算出する。このときの記録密度は、プラテンのリブとリブとの距離と記録ヘッドのノズル列の長さに基づいて算出される。
S103工程において、検査パターンの記録を行う前に、検査パターンの最適化が行われる。ここでは、図12(a)の記録密度が20%、40%、60%、80%、100%の5つの記録密度で構成される標準の検査パターンに対し、図12(b)に示すように40%、60%、80%の3つの記録密度のパターンのみを選択する。その後、検査パターンを記録する。
第2の実施形態によれば、不要な検査パターンを記録しないため、インクの使用量を抑制するとともに、ギャップの測定に要する時間を最小限にとどめることが可能となる。
また、検査パターンの記録密度の最大値と最小値をそれぞれ、表面の画像の記録密度の最大値と最小値としてもよい。例えば、図12(b)では表面の画像の記録密度の最大値が70%であるので、記録密度80%のパターンを記録密度70%のパターンに置き換える。この結果、記録密度に対するギャップの算出精度が向上する。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、シートSの種類に応じて検査パターンを異ならせる方法である。表面の記録密度に対してギャップの変化量が少ないシートに対しては検査パターンを間引く処理を行う。例えば、普通紙と比較して厚口のコート紙やアート紙等は記録密度に対するギャップの変化量が小さい。このため、検査パターンを間引くことができる。
図13に第3の実施形態における検査パターンを示す。図13(a)に記録密度が右から20%、40%、60%、80%、100%の標準の検査パターン1400を示す。例えば、通常のシートであれば、この標準の検査パターン1400を記録し、ギャップの測定を行う。図13(b)に検査パターン1400から40%と80%の記録密度の検査パターンを間引いた検査パターン1401を示す。記録密度に対してギャップの変化量が少ないシートに対しては、間引かれた検査パターン1401を用いてギャップの推定を行っても十分な精度が出るためである。
ここで第1の実施形態のフローチャートとの差異について説明をする。その他は、第1の実施形態の図6のフローチャートと同じになるため説明を省略する。
ステップS100工程において、画像データと同時にドライバ側で設定されたシートSの種類を示す情報も受信する。なお、シートの種類の情報は、記録装置100の操作パネル28を用いて操作者が選択したシートの種類の情報であってもよい。S102工程において表面印刷が終了すると、S103工程において、シートの種類に応じて検査パターン最適化が行われる。シートがアート紙の場合、図13(b)のように間引かれた検査パターンとなる。
第3の実施形態によれば、不要な検査パターンを記録しないため、インクの使用量を抑制するとともに、ギャップの測定に要する時間を短縮することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態においては、基準となる記録密度の検査パターンが最もホームポジション側に位置する検査パターンの構成である。
図14は、記録密度が60%の検査パターンを最もホームポジション側に配置し、続いて、100%、20%、80%、40%と配置した検査パターン1600である。記録密度60%を基準の記録密度とすることで、記録密度60%の裏面のギャップの結果によっては、それよりも小さい記録密度の裏面のギャップの測定を省略することができる。
ここで第1の実施形態のフローチャートとの差異について説明をする。その他は、第1の実施形態の図6のフローチャートと同じになるため説明を省略する。
S103工程において、検査パターン1600が記録される。検査パターン1600も含めた表面画像の印刷終了後、S104でシートを切断する。
S105工程において、表面印刷の後に巻き取られたシートを裏面印刷のために記録装置100へ再度供給する。供給されたシートSは、表面画像の後端側から供給されることになる。
S106工程において、最もホームポジション側にある記録密度60%検査パターンの裏面のギャップを測定する。この際、測定されたギャップの結果が、閾値(例えば0.1mm)以下である場合、記録密度60%以下の検査パターンに対する裏面のギャップは測定しない。なお、閾値は、シートの種類に応じて変更してもよい。また、記録密度0%におけるギャップの測定結果と、記録密度60%の検査パターンの裏面のギャップの測定結果に基づいて、ギャップを測定しない記録密度を決定しても良い。さらに、記録密度60%より大きい記録密度の検査パターンの裏面のギャップについても、閾値に基づいて間引きを行っても良い。
第4の実施形態によれば、記録密度60%の検査パターンをホームポジション側に配置することで測定する検査パターンを判断でき、測定する検査パターンの数を減らすことができるため、測定に要する時間を短縮することができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、搬送方向において表面印刷の画像の先端側に検査パターンを記録する方法である。これは、2台の記録装置を用いて両面印刷を行う場合である。2台の記録装置のうち、一方を表面印刷、他方を裏面印刷の記録装置として使用する。図15に、第5の実施形態における両面印刷のフローチャートを示す。左側のフローチャートは表面印刷の記録装置のフローチャートで、右側のフローチャートは裏面印刷の記録装置のフローチャートである。
S200工程において、表面の画像データを受信する。画像データを受信すると画像データは、RAMに保存される。画像データは全データを受信し、全データをRAMに保存した後に印刷しても、逐次データを受信しデータをRAMに保存しながら印刷しても構わない。
S201工程において、検査パターンを記録する。検査パターンは、例えば図7に示すように3つの記録密度が配置されている。なお、複数の記録密度の領域があれば良い。
S202工程において、シートの表面(第1面)に表面印刷を開始する。この結果、表面印刷を行う記録装置からシートSが排出される。
S203工程において、表面印刷が開始されると、裏面印刷側の記録装置に表面印刷されたシートSが供給される。
S204工程において、表面に印刷された検査パターンに相対する裏面(第2面)の位置で、距離センサ212によって検査パターンの裏側のギャップを測定する。
S205工程において、表面の画像の記録密度に対して、裏面に記録する際の記録ヘッド18の吐出タイミングを算出する。ただし、検査パターンの記録密度は、複数個しかなく離散的である。そこで、S204工程における測定結果から検査パターンにない記録密度に対するシートSと記録ヘッド18のギャップを推定する。この結果、第1面の記録密度に対する2面のギャップが決定される。ギャップに対する記録ヘッド18からのインクの吐出タイミングは予め算出されているため、表面の画像の記録密度に対して、相対する裏面に画像を記録する際の吐出タイミングが算出される。
S206工程において、表面に記録された画像の記録密度を算出する。
S207工程において、裏面の画像データを受信する。
S208工程において、制御部304は、受信した裏面の画像データに基づいて裏面の記録を行う。この際、裏面のインクの吐出タイミングは、裏面に相対する表面の画像の記録密度と、S205工程で算出された記録密度に対する吐出タイミングにより制御される。
S209工程において、表面印刷を終了する。
S210工程において、シートSの画像の後端側をカッタ20で切断する。
S211工程において、裏面印刷を終了する。制御部304は、裏面の印刷が完了することによってシートSを排出する。
以上のようにすることで、裏面印刷における画像の品質を向上させつつ裏面印刷の時間を短縮する記録装置を提供することができる。
14 搬送ローラ
17 プラテン
18 記録ヘッド
212 距離センサ
304 制御部

Claims (13)

  1. シートを搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段で搬送されたシートを支持するプラテンと、
    前記プラテンと対向し、前記搬送手段で搬送されたシートにインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記プラテンで支持されたシートと前記記録ヘッドとのギャップを測定する距離センサと、を備え、
    第1面に画像が記録されたシートの裏側の第2面に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    シートの第1面に記録された第1記録密度を有する検査パターンと相対する第2面におけるギャップを前記距離センサによって測定し、かつ当該第1面に記録された画像の第2記録密度を算出する制御手段を備え、
    前記制御手段は、シートの前記第2面に画像を記録する際に、前記ギャップの測定結果と前記第2面に相対する前記第1面の前記第2記録密度とに基づいてインクの吐出のタイミングを制御することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記プラテンは、シートを支持するための複数のリブを備え、
    前記検査パターンの幅は隣接するリブとリブの間の長さ以上であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第1記録密度または前記第2記録密度は、隣接するリブとリブの間に吐出されるインクの吐出数に基づいて算出されることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記距離センサは、前記記録ヘッドを前記搬送方向と交差する交差方向に移動するキャリッジに配されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記検査パターンは、異なる記録密度の領域を有していることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記検査パターンにない記録密度におけるギャップが、前記距離センサで測定されたギャップに基づいて算出されることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記搬送方向と交差する交差方向の一方のシートの側端部は、シートの幅によらず前記プラテンの所定位置に搬送され、
    前記検査パターンは、基準となる記録密度の領域が前記所定位置の側に配されることを特徴とする請求項5または6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記検査パターンは、前記搬送方向においてシートの前記第1面に記録された画像の後端側に記録されることを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記検査パターンは、前記搬送方向においてシートの前記第1面に記録される画像の先端側に記録されることを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記検査パターンは、算出された前記第2記録密度によって変更されることを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  11. シートの前記第1面に画像と前記検査パターンを記録した後に、当該第1面が前記プラテン側になるようにシートを供給する供給手段を備えることを特徴とする請求項1ないし10の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  12. シートを供給するためのロールシートを保持する第1の保持手段と、
    前記第1面に画像が記録されたシートを、巻き取る第2の保持手段と、を備えることを特徴とする請求項1ないし11の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  13. シートの種類によって前記検査パターンを変えることを特徴とする請求項1ないし12の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
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