JP2012121175A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク吐出量の偏りを低減する。
【解決手段】副走査方向に並ぶ複数のノズルからなるノズル列を有するインクジェット式の記録ヘッドと、各ノズルからの吐出量を計測する計測手段と、主走査方向における記録ヘッドの一度の走査によって記録される画像データのうち、主走査方向の全てにおいて滴無しデータである空白領域を副走査方向の上端及び下端から検出する検出手段と、画像データから検出手段により検出された空白領域を除いた記録画像データの副走査方向のサイズ及び前記計測手段により計測された各ノズルの吐出量に基づいて、記録画像データの記録に用いるノズル群を選択する選択手段と、選択手段により選択されたノズル群の位置に応じて、記録媒体を副走査方向に搬送する搬送手段と、記録画像データに基づいて、選択手段により選択されたノズル群内のノズルにインクを吐出させる吐出手段と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェット方式の画像形成装置に関する。
従来からインクジェット方式の記録ヘッドを備えた画像形成装置は、比較的安価に構成できる事から、個人・業務用を問わず、様々なユーザに使用されている。この画像形成装置は、はがきの宛名印刷や、設計図面、伝票の印刷など、長時間の繰り返し印刷に使用されることも多い。そのため、印刷中に記録ヘッドの性能を長期間保つ事が重要視されている。
また、インクジェット方式の画像形成装置は、記録ヘッドの性能が発揮できなくなれば記録ヘッドの交換作業が必要となる。交換作業によって印刷が中断される機会が増えることは、ユーザにとって好ましくない。インクジェット式の記録ヘッドの寿命は、ノズルのインク吐出回数に依存することから、インク吐出の多いノズルが特定のノズルに集中すると、それらのノズルは短期間で寿命を迎え、性能が発揮できなくなる。特定のノズルの寿命が短くなると、ひいては記録ヘッドの性能を落とすことを意味し、記録ヘッドの性能を充分な期間保つことができない。
この問題に対し、記録ヘッドの長寿命化を実現しようとする技術が既に知られている。例えば、特許文献1(特開2005-81707号公報)には、ラインヘッド型記録ヘッドの長寿命化の目的で、専用の機構を用いて記録ヘッドを順次主走査方向へずらして異なるノズルの組み合わせで画像を記録する技術が開示されている。
しかし、従来技術のインクジェット方式の画像形成装置におけるライン型記録ヘッドの性能を保つ技術では、記録ヘッドを主走査方向にずらせる範囲が、記録ヘッドのノズル列の主走査幅と、画像記録領域の主走査幅の差分に限定されていた。よって、記録する画像データの主走査方向先端側、後端側が、上記差分以上の空白(滴なし)データである場合、主走査方向先端側、後端側に画像記録中にインクを吐出することができないノズルが生じ、インク吐出量の偏りを充分に低減できない。
この技術を、記録ヘッドを主走査方向に走査して画像を記録する画像形成装置に置き換えた場合、記録ヘッドを副走査方向にずらして画像記録を行うことを考える。この場合においても、記録ヘッドを副走査方向にずらせる範囲が、記録ヘッドのノズル列の副走査幅と、画像記録領域の副走査幅の差分に限定される。よって、記録する画像データの副走査方向先端側、後端側が差分以上の空白データである場合、副走査方向先端側、後端側に画像記録中にインクを吐出することができないノズルが生じ、インク吐出量の偏りを充分に低減することができないという問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、インク吐出量の偏りをより低減することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一観点における画像形成装置は、副走査方向に並ぶ複数のノズルからなるノズル列を有するインクジェット式の記録ヘッドと、各ノズルからの吐出量を計測する計測手段と、主走査方向における前記記録ヘッドの一度の走査によって記録される画像データのうち、主走査方向の全てにおいて滴無しデータである空白領域を副走査方向の上端及び下端から検出する検出手段と、前記画像データから前記検出手段により検出された空白領域を除いた記録画像データの副走査方向のサイズ及び前記計測手段により計測された各ノズルの吐出量に基づいて、前記記録画像データの記録に用いるノズル群を選択する選択手段と、前記選択手段により選択されたノズル群の位置に応じて、記録媒体を副走査方向に搬送する搬送手段と、前記記録画像データに基づいて、前記選択手段により選択されたノズル群内のノズルにインクを吐出させる吐出手段と、を備える。
本発明によれば、インク吐出量の偏りをより低減することができる。
実施例におけるインクジェット方式の記録ヘッドを備えた画像形成装置の概略構成例を示す図。 画像形成に関する機構の構成の一例を示す図。 記録ヘッドの一例を示す図。 実施例1における画像形成装置の制御に関する構成の一例を示すブロック図。 実施例1における印刷処理の一例を示すフローチャート。 記録ヘッドと記録紙の相対位置(その1)を示す図。 記録ヘッドと記録紙の相対位置(その2)を示す図 記録ヘッドのノズル番号の一例を示す図。 実施例1における吐出ノズル選択処理の一例を示すフローチャート。 使用するノズルのパターンの一例を示す図。 実施例1におけるノズル選択の具体例を説明するための図。 従来技術における各ノズルのインク吐出量の一例を示す図。 実施例1における各ノズルのインク吐出量の一例を示す図。 実施例2における画像形成装置の制御に関する構成の一例を示すブロック図。 実施例2における吐出ノズル選択処理の一例を示すフローチャート。 実施例2におけるノズル選択の具体例を説明するための図。 加算後の積算インク吐出量Am'を示す図。 実施例2における各ノズルのインク吐出量の一例を示す図。 記録ヘッドと、記録ヘッドが1走査で記録する画像記録領域について示した図。
以下、添付図面を参照し、本発明の実施例について説明する。
[実施例1]
<構成>
(全体構成)
図1は、実施例1におけるインクジェット方式の記録ヘッドを備えた画像形成装置100の概略構成例を示す図である。
画像形成装置100は、カッター1、搬送ローラ2、空気吸引装置3、キャリッジ4、記録ヘッド5、ガイドロット6、プラテン7、キャリッジモータ8、紙送りモータ9、モータ制御部10、記録紙(記録媒体)11を含む。
記録紙11は、ロール状に巻かれた紙の筒である。搬送ローラ2は、記録紙11を副走査方向に搬送する。副走査方向は、Y方向である。搬送ローラ2は、紙送りモータ9の駆動により回転する。紙送りモータ9は、モータ制御部10により制御される。
プラテン7は、搬送ローラ2により搬送された記録紙11を支持する。空気吸引装置3は、プラテン7の下部に設けられ、プラテン7上に空けられた空気穴より空気を吸引する。これにより、記録紙11は、たわむことなくプラテン7上を搬送される。
キャリッジ4は、記録紙11が一定量搬送されると、主走査方向に走査される。主走査方向は、X方向である。ガイドロット6は、キャリッジ4を支持する。キャリッジ4は、記録ヘッド5を支持する。キャリッジ4は、キャリッジモータ8により主走査方向に駆動する。キャリッジモータ8は、モータ制御部10により制御される。
モータ制御部10は、キャリッジモータ8及び紙送りモータ9を制御する。キャリッジ4が主走査方向に走査すると同時に、記録ヘッド5に備えられた複数のノズルからインクが吐出され、記録紙11上に画像を形成する。この記録紙11の搬送と、キャリッジ4の走査を繰り返して画像形成を実現する。
記録紙11へ画像形成するべきデータが無くなると、画像形成動作を終了する。記録紙11は、カッター1によって裁断され、後段の搬送ローラ2によって排出される。
なお、図1に示すインクジェット方式以外に、A3やB5などの記録紙を紙送り機構に配置する一般的なインクジェット方式の画像形成装置にも、本発明は適用できることは言うまでもない。
(画像形成に関する機構の構成)
図2は、画像形成に関する機構の構成の一例を示す図である。図2に示すように、キャリッジ4は、ガイドロッド6によって支持され、キャリッジ4が主走査方向(X方向)に移動する。キャリッジ4は、移動しながら複数の記録ヘッド5を用いて記録紙11に微少なインク滴を吐出することで、画像形成を行う。
記録紙11は、プラテン7に支えられ、画像形成動作の開始時に副走査方向(Y方向)へと搬送される。記録紙11の搬送と、キャリッジ4の移動を繰り返し、画像形成動作を実現する。
(記録ヘッド)
図3は、記録ヘッドの一例を示す図である。記録ヘッド5は、複数のノズル12を有する。ノズル12は、キャリッジ4の移動方向(主走査方向:X方向)に対して垂直な方向(副走査方向:Y方向)に並び、ノズル列を形成している。
n1,n3,n5,・・・,n19で構成されるノズル列と、n2,n4,n6,・・・,n20で構成されるノズル列は、同色、もしくは異色のインクを吐出する事ができ、図2に示すように、キャリッジ4内に複数個配置された各記録ヘッド5の各ノズル12列からインクが吐出されることで、記録紙11上に画像を形成する。
(制御に関する構成)
次に、画像形成装置100の制御に関する構成について説明する。図4は、実施例1における画像形成装置100の制御に関する構成の一例を示すブロック図である。画像形成装置100は、画像処理部101、CPU(Central Processing Unit)102、画像形成部103を有する。CPU102は、外部の情報処理装置内部にあってもよい。
画像処理部101は、ヘッド構成に合わせた画像データの変換処理を行い、例えば、一つの基板上に実装されうる。画像形成部103は、記録ヘッド5に画像データを出力し、記録紙11の搬送、キャリッジ4の移動を制御し、例えば、一つの基板上に実装されうる。
画像処理部101は、RAM(Random Access Memory)111、第1画像データ変換部112、第2画像データ変換部113、不吐領域検出部114、インターフェース115、計測部116、吐出ノズル選択部117を含む。
RAM111は、記憶手段であり、多値の画像データや、1スキャン分の画像単位に変換された画像データ等を記憶する。
第1画像データ変換部112は、RAM111に記憶される多値の画像データを、小値の画像データに変換する。多値の画像データは、吐出する滴の種類に等しい階調数に変換される。インターフェース115は、CPU102や画像形成部103と通信を行なう。
第2画像データ変換部113は、インターフェース115を介してCPU102により与えられた印刷モードに応じて、一度のヘッド走査(1スキャン)で出力する画像単位に小値の画像データを変換する。変換された画像データはRAM111に記憶される。
不吐領域検出部114は、1スキャン分の画像単位に変換された画像データ中の、副走査方向先端側、および後端側の、主走査方向全領域における滴なしデータが格納されている範囲の検出を行う。この滴なしデータを空白領域という。不吐領域検出部114は、この検出結果によって画像形成を行うのに必要な連続ノズルの数を決定し、決定した連続ノズル数を吐出ノズル選択部117に出力する。
計測部116は、記録ヘッド5の各ノズルから吐出された吐出量をノズル毎に計測する。また、計測部116は、計測した吐出量をノズル毎に積算し、積算値を記憶する。計測される吐出量は、例えば、インク滴数である。各ノズルの吐出量は、1スキャン分に変換された画像データにより決まる。
吐出ノズル選択部117は、1スキャン分の画像データを記録するために使用する連続ノズル(ノズル群)を選択する。例えば、吐出ノズル選択部117は、画像データから空白領域を除いた記録画像データの副走査方向のサイズと、計測部116により計測された吐出量とに基づいて、記録画像データの記録に用いる連続ノズルを選択する。これにより、各ノズルの吐出量の均一化を図ることができる。
また、吐出ノズル選択部117は、計測部116により記憶された積算値に基づいて、記録画像データの記録に用いる連続ノズルを選択するようにしてもよい。これにより、今まで吐出した吐出量の積算値に基づくので、各ノズルの吐出量をより均一化させることができる。
また、吐出ノズル選択部117は、計測部116により記憶された積算値が最小のノズルを含む連続ノズルを選択するようにしてもよい。これにより、各ノズルの吐出量をさらに均一化させることができる。
吐出ノズル選択部117は、決定した連続ノズル(ノズル群)で画像形成を行うための記録紙11の搬送量(紙送り量)を、CPU102に通知する。
第2画像データ変換部113は、使用するノズルの副走査先頭位置に応じて、1スキャン分の変換された画像データを、再度画像変換処理を行う。
CPU102は、ユーザなどにより設定された印刷モードを画像処理部101に通知したり、紙送り量を画像形成部103に通知したりする。
画像形成部103は、インターフェース131を介して画像処理部101から画像データを受信し、RAM133に記録する。
モータ制御部134(図1に示すモータ制御部10)は、CPU102により通知される紙送り量に応じて、紙送りモータ9を制御する。これにより、記録紙11は、副走査方向に送られる。
記録ヘッド制御部132は、RAM133に記憶された画像データを、記録ヘッド5に転送し、インクを吐出させる。この画像データの転送と同期して、モータ制御部134は、キャリッジモータ8を制御する。これにより、記録ヘッド5を有するキャリッジ4は、主走査方向に移動する。
記録ヘッド5は、記録ヘッド制御部132から転送される画像データに応じて、記録紙11上へとインクを吐出し、画像形成を行う。
紙送りモータ9と搬送ローラ2は、例えば搬送手段として機能する。搬送手段は、吐出ノズル選択部117が選択したノズル群の位置に応じて、記録紙11を副走査方向に搬送する。これは、吐出ノズル選択部117が選択したノズル群の位置に応じ、CPU102により紙送りモータ9が制御され、紙送りモータ9は、搬送ローラ2を駆動して記録紙11を副走査方向に搬送することで実現できる。
<動作>
次に、実施例1における画像形成装置の動作について説明する。図5は、実施例1における印刷処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS101で、CPU102は、画像形成部103及び画像処理部101に1ページ分の記録サイズを設定する。
ステップS102で、CPU102は、画像処理部101に印刷モードを設定する。印刷モードは、印刷枚数、印刷色数、解像度等を含んだ設定群である。
ステップS103で、画像処理部101(第1画像データ変換部112)は、印刷画像である多値の画像データに画像処理を行い、小値の画像データに変換する。
ステップS104で、画像処理部101(第2画像データ変換部113)は、小値の画像データを、次回1スキャンで記録する画像単位に、画像変換処理を行う。
ステップS105で、画像処理部101(不吐領域検出部114)は、次回1スキャン分に変換された画像データ中の、副走査方向先端側及び後端側の、主走査方向全領域が滴なしデータである空白領域を検出し、使用ノズル数nを決定する(図6,7参照)。
ステップS106で、画像処理部101(吐出ノズル選択部117)は、次回の1スキャンでインク吐出に使用するノズルを選択し、選択されたノズルに応じた紙送り量をCPU102に通知する。
ステップS107で、画像処理部101(第2画像データ変換部113)は、使用するノズル、記録ヘッド5の構成に応じた画像変換処理を行う。
ステップS108で、画像処理部101(計測部116)は、各ノズルから吐出された吐出量(例えばインク滴数)をノズル毎に計測する。
ステップS109で、画像形成部103(モータ制御部134)は、CPU102より通知された紙送り量に応じて紙送りモータ9を制御し、記録紙11を搬送させる。
ステップS110で、画像処理部101は、変換処理後の画像データを1スキャン分、画像形成部103に転送する。画像形成部103は、画像データを記録ヘッド5に出力させ、キャリッジモータ8を制御してキャリッジ4を移動させ、1スキャン分の画像データを記録紙11上へ印刷する。
ステップS111で、画像処理部101は、設定された記録サイズ分の印刷が終了していなければ、S103へ戻り、終了していれば画像形成を終了する。
これにより、画像処理部101が、画像データに基づきインク吐出に使用するノズル数および、ノズル位置を決定すること、そして決定されたノズル位置に応じた紙送り量を求めることができる。画像形成部103は、画像処理部101により決められた紙送り量だけ紙送りを行う。
(記録ヘッドと記録紙の相対位置)
図6は、記録ヘッドと記録紙の相対位置(その1)を示す図である。記録ヘッド5を用いて1走査分の画像データ21を記録紙11に記録(画像形成)する場合を考える。このとき、1走査分の画像データ21の記録領域の副走査方向(Y方向)のサイズ(以下、副走査サイズともいう)が、記録ヘッド5の全ノズルが存在する領域未満である場合、記録紙11に対する記録ヘッド5の相対位置は一意に決めることができない。
図6に示した例では、記録ヘッド5の全ノズル数は26であるのに対し、画像データ21の記録領域の副走査サイズは、記録ヘッド5の23ノズル相当分である。よって、画像形成に使用するノズル数nrは、23である。この場合、記録紙11に対する記録ヘッド5の位置は、図6に示す(1)〜(4)のいずれかのパターンの位置で画像形成を行うことが可能である。
(1) 副走査方向上端3ノズルを不吐出ノズルにするパターン
(2) 副走査方向上端2ノズル、副走査方向下端1ノズルを不吐出ノズルにするパターン
(3) 副走査方向上端1ノズル、副走査方向下端2ノズルを不吐出ノズルにするパターン
(4) 副走査方向下端3ノズルを不吐出ノズルにするパターン
図7は、実施例1の特長である、インク不吐領域検出を行った場合の、記録ヘッドと記録紙の相対位置(その2)を示す図である。
1走査分の画像データ21の記録領域における、副走査方向先端側の主走査方向全領域が滴なしデータである空白領域31と、副走査方向後端側の空白領域32とが検出される。ここで、空白領域31、32を記録領域から除外することで、記録紙11に対する記録ヘッド5の位置の候補を増やす事ができる。
図7に示す例の場合、記録ヘッド5の全ノズル数は26であるのに対し、画像データ21の全記録領域から空白領域31、32を除外した領域の副走査サイズは18ノズル相当である。よって、インク不吐領域検出後の画像形成に使用するノズル数nは、18ノズルである。この場合、記録紙11に対する記録ヘッド5の位置は、(1)'〜(9)'の位置で画像形成を行う事が可能である。空白領域31、32を除外しない場合に比べて、5種類もノズル群のパターンが増えている。
図7に示したインク不吐領域検出は、図5に示した処理のステップS105で行われ、滴なしの空白領域と使用ノズル数nが決まる。その後、ステップS106の吐出ノズル選択部117で使用するノズルの位置が決まる。そして、ステップS107の画像データ変換2の処理で、画像処理部101は、画像変換処理を行う。
画像データ変換処理2は、1走査分の記録領域に記録する画像データ21中の、インク不吐領域(空白領域)を除いた画像データ(記録画像データ)を、ステップS106で決まったノズル位置のノズルに対して出力するように画像変換処理を行う。インク不吐領域の除去は、RAM133に格納されている1走査分の記録領域に記録する画像データ21の読み出し先アドレスを変更する事などで、画像データ読み出し時に空白領域を読み飛ばして実現する。
(吐出ノズル選択処理)
次に、図5に示すステップS106の吐出ノズル選択の具体的な処理について説明する。図8は、記録ヘッド20のノズル番号の一例を示す図である。図9に示す処理では、図8に示す記録ヘッド20を用いて説明する。
図9は、実施例1における吐出ノズル選択処理の一例を示すフローチャートである。吐出ノズル選択は、次回の1スキャンで使用する記録ヘッド20のノズル群を決定する処理である。
ステップS201で、吐出ノズル選択部117は、不吐領域検出部114によって決定された、インク吐出に使用するノズル数nが、記録ヘッド20の全ノズル数N未満であるか否かを判定する。
使用ノズル数nが全ノズル数N未満ではない時、すなわちn=Nの場合(ステップS201−NO)ステップS211に進む。使用ノズル数nが全ノズル数N未満である場合(ステップS201−YES)ステップS202に進む。
ステップS202で、吐出ノズル選択部117は、計測部116によりノズル毎に積算されたインク滴数が最小のノズルを検索する。吐出ノズル選択部117は、図5に示すステップS108で計測されたノズル毎のインク滴数の積算値を計測部116から取得し、この積算値が最小のノズルのノズル番号をXとする。
ステップS203で、吐出ノズル選択部117は、ノズル番号Xが、使用ノズル数nに等しいかを判定する。ノズル番号Xが使用ノズル数nに等しければ(ステップS203−YES)ステップS209に進み、ノズル番号Xが使用ノズル数nに等しくなければ(ステップS203−NO)ステップS204に進む。
ステップS204で、吐出ノズル選択部117は、次の設定を行う。
最上流の使用ノズル番号Uf=X
最下流の使用ノズル番号Ue=X
ここで、ノズル番号が若い方を上流とする。
ステップS205で、吐出ノズル選択部117は、その次にインク滴数の積算値が少ないノズルを検索する。ここで検索されたノズルのノズル番号をX'とする。
ステップS206で、吐出ノズル選択部117は、次の条件を満たすかを判定する。
|Uf−X'|+1≦n かつ
|Ue−X'|+1≦n
つまり、吐出ノズル選択部117は、検出されたノズル番号X'と、最上流使用ノズル番号Uf、最下流使用ノズル番号Ueとの距離を計算し、これが使用ノズル数n以下であるかどうか判定する。この条件を満たす場合(ステップS206−YES)ステップS207に進み、この条件を満たさない場合(ステップS206−NO)ステップS205に戻る。
ステップS207で、吐出ノズル選択部117は、次の設定を行う。
X'<Uf ならば Uf=X'
X'>Ue ならば Ue=X'
つまり、吐出ノズル選択部117は、X'とUfを比較し、X'のほうが上流側のノズルであれば、最上流使用ノズル番号UfをX'に更新する。また、吐出ノズル選択部117は、X'とUeを比較し、X'のほうが下流側のノズルであれば、最下流使用ノズル番号UeをX'に更新する。
ステップS208で、吐出ノズル選択部117は、次の条件を満たすかを判定する。
Uf−Ue+1=n
つまり、吐出ノズル選択部117は、最上流使用ノズル番号Ufと最下流使用ノズル番号Ueの距離が、使用ノズル数nに一致しているかを判定する。この条件を満たす場合(ステップS208−YES)ステップS210に進み、この条件を満たさない場合(ステップS208−NO)ステップS205に戻る。
ステップS209で、吐出ノズル選択部117は、ノズル番号1〜Xを使用ノズルに決定する。
ステップS210で、吐出ノズル選択部117は、ノズル番号Uf〜Ueを使用ノズルに決定する。
ステップS211で、吐出ノズル選択部117は、ノズル番号1〜Nを使用ノズルに決定する。
ステップS212で、吐出ノズル選択部117は、決定された使用ノズルに応じて紙送り量を決め、CPU102に通知する。この場合、ノズル番号Ufのノズルが、画像記録領域先端側の位置になるように紙送り量が決定される。
以上の制御処理によって、使用するノズルが決定される。図9に示す処理では、これまでに吐出したノズル毎のインク吐出量に基づいて、インク吐出を行うノズル群を選択することを可能とする。
なお、ステップS207〜S208の代わりに、吐出ノズル選択部117は、簡易的な方法として、ノズル番号XとX'とを含むノズル群を選択してもよい。また、吐出ノズル選択部117は、最も簡易的な方法として、ノズル番号Xを少なくとも含むノズル群nを選択するようにしてもよい。これにより、積算値が最小のノズルを少なくとも含むノズル群を選択することができる。
(使用するノズル例)
図10は、使用するノズルのパターンの一例を示す図である。図10に示す例は、インク不吐出(未使用)となるノズル数が最大5ノズル(N−n=5)生じる場合に、使用ノズルのパターンを示す。この場合、使用ノズル数nに応じて、記録ヘッド20の点線で示した先頭ノズル位置からnノズルを使用ノズルとする、(1)〜(6)の使用ノズルのパターンが存在する。
図10に示す(1)パターンは、副走査方向下端5ノズルを使用しない例である。(2)パターンは、副走査方向上端1ノズル、下端4ノズルを使用しない例である。(3)パターンは、副走査方向上端2ノズル、下端3ノズル使用しない例である。(4)パターンは、副走査方向上端3ノズル、下端2ノズル使用しない例である。(5)パターンは、副走査方向上端4ノズル、下端1ノズル使用しない例である。(6)パターンは、副走査方向上端5ノズル使用しない例である。(1)〜(6)パターンが、不吐出ノズル数が5の時の全パターンである。
<ノズル選択の具体例>
図11は、実施例1におけるノズル選択の具体例を説明するための図である。図11(A)は、インク滴数の定義を示す。図11に示す例では、大滴、中滴、小滴、の3種類の滴量のインクを打ち分けて記録を行う画像形成装置において、滴量が小滴:中滴:大滴=1:2:3という関係であるとする。このとき、カウントを簡単化するため、滴量を図11(A)に示すように、滴なし=0、小滴=1、中滴=2、大滴=3というように置き換えて、計測部116は計測してもよい。
図11(B)は、各ノズルで吐出されたインク滴数の積算値(積算吐出インク滴数ともいう)を示す。図11(B)に示す例は、図11(A)に示す例に従って、計測部116がノズル毎に計測した例である。
なお、インク滴数は相対的な滴数の差が分かればいいため、図11(B)では、カウンタ値の肥大化を防ぐため、インク滴数最小となるノズルの滴数を、各ノズルのインク滴数から減算したものを記録するとする。
図11(C)では、具体例で用いる記録ヘッド40を示す。図11(C)に示す記録ヘッド40は、N≧26とする。以下、図11に示す例を基に、図9のフローに従って使用ノズルを選択する具体例について説明する。
まず、吐出ノズル選択部117は、使用ノズル数nが全ノズル数Nに一致しない(n=N−5)ため、積算吐出インク滴数が最小のノズルを検索する。このとき、ノズル番号5のノズルが検出される。よって、吐出ノズル選択部117は、ノズル番号X=5とする。
次に、吐出ノズル選択部117は、ノズル番号X=5が、使用ノズル数n=N−5に等しくないため、最上流使用ノズル番号Uf=5、最下流使用ノズル番号Ue=5とする。
次に、吐出ノズル選択部117は、ノズル番号X=5の次に、積算吐出インク滴数が少ないノズルを検索する。このとき、ノズル番号N−2のノズルが検出される。よって、吐出ノズル選択部117は、X'=N−2とする。
次に、吐出ノズル選択部117は、条件式|Uf−X'|+1≦n、|Ue−X'|+1≦n を満たし、X'>5 であるから、UeをN−2に更新する。
次に、吐出ノズル選択部117は、Ue−Uf+1=(N−2)−5+1=N−6がn(N−5)ではないため、再度ノズルを検索する。
次に、吐出ノズル選択部117は、ノズル番号N−2の次に、積算吐出インク滴数が少ないノズルを検索する。このとき、ノズル番号N−4のノズルが検出される。よって、吐出ノズル選択部117は、X'=N−4とする。
次に、吐出ノズル選択部117は、条件式|Uf−X'|+1≦n,|Ue−X'|+1≦nを満たすが、X'>Uf、X'<Ueであるため、Uf,Ueの更新は行わない。吐出ノズル選択部117は、再度ノズルを検索する。
次に、吐出ノズル選択部117は、ノズル番号N−4の次に、積算吐出インク滴数が少ないノズルを検索する。このとき、ノズル番号Nのノズルが検出される。よって、吐出ノズル選択部117は、X'=Nとする。
次に、吐出ノズル選択部117は、|Uf−X'|+1≦nを満たさないため、再度ノズルを検索する。
前述したように、吐出ノズル選択部117は、ノズルの検索と、最上流使用ノズル番号、最下流側のノズル番号の更新とを繰り返すと、Uf=3、Ue=N−2のときに、条件式Ue−Uf+1=nを満たす。
よって、吐出ノズル選択部117は、ノズル番号3〜ノズル番号N−2を使用ノズルとして選択し、決定する。この使用ノズル群は、図10に示す(4)のパターンに相当する。
これにより、吐出インク滴数の少ないノズルの使用頻度を上げることができ、各ノズルのインク吐出量の偏りを分散させることが可能となる。図10、11では、未使用となるノズルが最大5ノズル生じる場合の例について説明したが、本発明では未使用となるノズル数は限定されず、0〜Nの全ての場合に対応して、使用ノズルパターンを選択する事ができる。
<各ノズルのインク吐出量>
図12は、従来技術における各ノズルのインク吐出量の一例を示す図である。図12(A)に示す記録ヘッド41を用いて、図12(A)に示す画像22を20回連続して記録を行った。図12(B)は、この場合の各ノズルのインク吐出量を表すグラフを示す。
図12では、1走査分の画像記録領域が記録ヘッド41の全ノズル数Nと等しい副走査サイズである場合の例を示す。この場合、記録紙に対する記録ヘッド41の副走査方向における相対位置は常に一定であるため、インク吐出量の偏りが大きい(図12(B)参照)。
図13は、実施例1における各ノズルのインク吐出量の一例を示す図である。図13(A)に示す記録ヘッド41を用いて、図13(A)に示す画像22を20回連続して記録を行った。図13(B)は、この場合の各ノズルのインク吐出量を表すグラフを示す。
図13では、図7で示したインク不吐領域検出に従って、上端2ラインと下端3ラインの空白領域が、画像記録領域から除外される。図9で説明した使用ノズルの選択処理に従って画像形成を行う場合、例えば、図10に示す(1)〜(6)に示したパターンのいずれかを選択し、画像形成を行う。前述した実施例1を用いることで、図13(B)に示すインク吐出量の偏りが、図12(B)に示すインク吐出量の偏りに比べて、大幅に低減していることがわかる。更に記録回数を増やせば、本実施例1の効果がより顕著になることは明らかである。
以上、実施例1によれば、記録紙への画像形成時に、1走査分の画像データ中の、副走査方向上端、下端部の主走査方向全領域が空白(滴なし)領域である領域を検出し、検出された領域を画像記録領域外とし、画像記録領域を副走査方向に狭める。また、前回の記録ヘッド走査による画像形成時のノズル位置から、副走査方向にずらした位置のノズルを用いて画像記録を行う。
これにより、空白領域検出によって画像記録領域を副走査方向に狭めることで、使用するノズル位置をずらせる範囲が広がるので、ノズル間のインク吐出量の偏りを低減することができる。
また、記録ヘッドと記録紙の副走査相対位置をずらす処理を、記録紙の副走査方向の紙送り量を調整する事で実現するので、記録ヘッドと記録紙の副走査相対位置をずらす専用の機構が不要となる。
[実施例2]
次に、実施例2における画像形成装置について説明する。実施例2では、ノズル選択をするのに、各ノズルのインク吐出量の積算値により求められる偏りを用いる。
<構成>
実施例2における画像形成装置の全体構成、画像形成に関する機構の構成、記録ヘッドについては実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
(制御に関する構成)
図14は、実施例2における画像形成装置200の制御に関する構成の一例を示すブロック図である。画像形成装置200は、画像処理部201、CPU(Central Processing Unit)102、画像形成部103を有する。図14に示す構成で、図4に示す構成と同様のものは同じ符号を付し、その説明を省略する。
画像処理部201は、RAM111、第1画像データ変換部112、第2画像データ変換部113、不吐領域検出部114、インターフェース115、計測部116、吐出量検出部202、吐出ノズル選択部203を含む。以下、吐出量検出部202と吐出ノズル選択部203を主に説明する。
吐出量検出部202は、第1画像データ変換部112により変換された次回の1スキャン分の画像データのインク吐出量を検出する。1スキャン分の画像データは、副走査画素数nラインで構成されている。吐出量検出部202は、この画像データのインク吐出量を副走査方向の画素毎に検出する。吐出量検出部202は、副走査画素毎に検出したインク吐出量を吐出ノズル選択部203に出力する。
吐出ノズル選択部203は、各ノズルのインク吐出量の積算値Amに、吐出量検出部202で検出されたインク吐出量Dを加算する。このとき、吐出ノズル選択部203は、ノズル番号A〜A+n−1のノズルの積算値Amに対して検出されたインク吐出量Dを加算する。
吐出ノズル選択部203は、加算後の各ノズルの積算値Am'から標準偏差V(A)を求める。吐出ノズル選択部203は、この処理をAが1〜N−n+1まで行い、標準偏差V(A)が最小のV(a)を求める。吐出ノズル選択部203は、ノズル番号a〜a+n−1のノズルを使用ノズルに決定する。これは、ノズル番号a〜a+n−1ノズルを使用した場合、ノズル間のインク吐出量の標準偏差が最も小さいからである。
吐出ノズル選択部203は、ノズル番号aのノズルが、画像記録領域先端側の位置になるよう紙送り量をCPU102に通知する。
<動作>
次に、実施例2における画像形成装置の動作について説明する。実施例2における印刷処理の全体フローは、図5に示すフローと同様であるためその説明を省略する。以下では、実施例2における吐出ノズル選択処理について説明する。
(吐出ノズル選択処理)
まず、図15に示す処理では、図8に示す記録ヘッド20を用いて説明する。図15は、実施例2における吐出ノズル選択処理の一例を示すフローチャートである。吐出ノズル選択は、次回の1スキャンで使用する記録ヘッド20のノズル群を決定する処理である。
ステップS301で、吐出ノズル選択部203は、不吐領域検出部114によって決定された、インク吐出に使用するノズル数nが、記録ヘッド20の全ノズル数N未満であるか否かを判定する。
使用ノズル数nが全ノズル数N未満ではない時、すなわちn=Nの場合(ステップS301−NO)ステップS302に進む。使用ノズル数nが全ノズル数N未満である場合(ステップS201−YES)ステップS311に進む。ステップS302以降では、吐出ノズル選択部203は、最もインク吐出量の偏りの少ないノズル使用パターンを検索する。
ステップS302で、吐出ノズル選択部203は、カウンタ値Aを1に設定する。ステップS303で、吐出ノズル選択部203は、1〜Nノズルのこれまでの積算インク吐出量Amを参照する。インク吐出量は、計測部116によって記録されている。
ステップS304で、吐出量検出部202は、次に1スキャンする画像データ(1スキャン画像データともいう)の副走査座標毎にインク吐出量(出力滴数)Dを検出する。
ステップS305で、吐出ノズル選択部203は、積算インク吐出量Amに、1スキャン画像データのインク吐出量Dを加算した値Am'を求める。
Am'(1) =Am(1)
Am'(2) =Am(2)
・・・
Am'(A) =Am(A)+D(1)
Am'(A+1) =Am(A+1)+D(2)
・・・
Am'(A+n−1)=Am(A+n−1)+D(n)
Am'(n) =Am(A+n)
・・・
Am'(N) =Am(N)
ここで、Aは1〜N−n+1である。
ステップS306で、吐出ノズル選択部203は、Am'(1)〜Am'(N)の標準偏差V(A)を求める。
ステップS307で、吐出ノズル選択部203は、A>N−nであるかを判定する。AがN−n以下であれば(ステップS307−YES)ステップS309に進み、AがN−nより小さければ(ステップS307−NO)ステップS308に進む。
ステップS308で、吐出ノズル選択部203は、Aに1を加算する。ステップS308の処理後はステップS305に戻る。
ステップS309で、吐出ノズル選択部203は、求めたV(1)〜V(N−n+1)の中で、標準偏差が最小のものを選択する。ここでは、最小の標準偏差がV(a)であったとする。
ステップS310で、吐出ノズル選択部203は、ノズル番号a〜a+n−1を使用ノズルに決定する。
ステップS311で、吐出ノズル選択部203は、ノズル番号1〜Nを使用ノズルに決定する。
ステップS312で、吐出ノズル選択部203は、決定された使用ノズルに応じて紙送り量を決め、CPU102に通知する。この場合、ノズル番号aのノズルが、画像記録領域先端側の位置になるように紙送り量が決定される。
以上の制御処理によって、使用するノズルが決定される。図15に示す処理では、これまでに吐出したノズル毎のインク吐出量及びこれから吐出する1スキャン画像データのインク吐出量に基づいて、インク吐出を行うノズル群を選択することを可能とする。
<ノズル選択の具体例>
図16は、実施例2におけるノズル選択の具体例を説明するための図である。図16(B)は、図16(A)に示す記録ヘッド41のノズル1〜22の、これまでの積算インク吐出量Amを示したものである。
インク不吐領域を除いた1スキャン分の画像データ23を出力する場合、使用ノズル数nは17で、全ノズル数はN(22)でありn<Nとなる。吐出量検出部202は、画像データ23の副走査方向の座標毎に、各ノズルの出力滴数Dを検出する。検出された吐出量(滴数)は、図16(C)に示す「滴数」の欄に記載した値とする。
この滴数を、使用ノズルの全組み合わせにおいて、図16(B)に示す積算インク吐出量Amに加算する。
図17は、加算後の積算インク吐出量Am'を示す図である。図17に示す例の場合、図17の(1)〜(6)に示す使用ノズルの組み合わせが存在する。
(1)は、ノズル番号1〜17のノズルを使用ノズルとする。
(2)は、ノズル番号2〜18のノズルを使用ノズルとする。
・・・
(6)は、ノズル番号6〜22のノズルを使用ノズルとする。
各(1)〜(6)で画像データ23を出力した場合の加算結果Am'が、図17の(1)〜(6)に示してある。
吐出ノズル選択部203は、標準偏差V(1)〜V(6)を比較し最小を求める。この場合、図17の(3)を使用して記録を行う場合がインク吐出量の標準偏差が小さくなるため、図17の(3)の使用ノズルが選択される。
上記動作によって、各ノズルのインク吐出量の偏りを分散させる事が可能となる。実施例2では標準偏差を用いたが、それ以外の方法を用いてインク吐出量の偏りを分散させるようなノズルを選択することも可能である。
<各ノズルのインク吐出量>
図18は、実施例2における各ノズルのインク吐出量の一例を示す図である。図18(A)に示す記録ヘッド41を用いて、図18(A)に示す画像22を20回連続して記録を行った。図18(B)は、この場合の各ノズルのインク吐出量を表すグラフを示す。
図18では、図7で示したインク不吐領域検出に従って、上端2ラインと下端3ラインの空白領域が、画像記録領域から除外される。図9で説明した使用ノズルの選択処理に従って画像形成を行う場合、例えば、図17に示す(1)〜(6)に示した使用ノズルのいずれかを選択し、画像形成を行う。前述した実施例2を用いることで、図18(B)に示すインク吐出量の偏りが、図12(B)に示すインク吐出量の偏りに比べて、大幅に低減していることがわかる。更に記録回数を増やせば、本実施例2の効果がより顕著になることは明らかである。
以上、実施例2によれば、これまでに吐出したノズル毎のインク吐出量及びこれから吐出する1スキャン画像データのインク吐出量に基づいて、インク吐出を行うノズル群を選択することで、高精度にインク吐出量の均一化を図ることができる。
[変形例]
図19は、記録ヘッドと、記録ヘッドが1走査で記録する画像記録領域について示した図である。
図19に示す例では、記録ヘッド43の副走査幅に対して、1走査で記録できる最大の副走査幅61を副走査方向に数ノズル分狭めるように、吐出ノズル選択部に対して設定しておく。これにより、最大副走査幅で記録を行う際にも、複数の使用ノズルパターンの中から使用ノズルを選択する事が可能となる。
上記構成で、空白データの領域検出を行う事で、選択可能な使用ノズルパターンの数をさらに増やす事ができ、各ノズルのインク吐出量の偏りを分散させるための、より最適な使用ノズルの選択が可能となる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、実施例以外にも種々の変形・変更が可能である。
4 キャリッジ
5 記録ヘッド
8 キャリッジモータ
9 紙送りモータ
10 モータ制御部
101 画像処理部
102 CPU
103 画像形成部
111 RAM
112 第1画像データ変換部
113 第2画像データ変換部
114 不吐領域検出部
115 インターフェース
116 計測部
117、203 吐出ノズル選択部
131 インターフェース
132 記録ヘッド制御部
133 RAM
134 モータ制御部
202 吐出量検出部
特開2005−81707号公報

Claims (5)

  1. 副走査方向に並ぶ複数のノズルからなるノズル列を有するインクジェット式の記録ヘッドと、
    各ノズルからの吐出量を計測する計測手段と、
    主走査方向における前記記録ヘッドの一度の走査によって記録される画像データのうち、主走査方向の全てにおいて滴無しデータである空白領域を副走査方向の上端及び下端から検出する検出手段と、
    前記画像データから前記検出手段により検出された空白領域を除いた記録画像データの副走査方向のサイズ及び前記計測手段により計測された各ノズルの吐出量に基づいて、前記記録画像データの記録に用いるノズル群を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたノズル群の位置に応じて、記録媒体を副走査方向に搬送する搬送手段と、
    前記記録画像データに基づいて、前記選択手段により選択されたノズル群内のノズルにインクを吐出させる吐出手段と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記計測手段は、
    計測した吐出量をノズル毎に積算し、
    前記選択手段は、
    前記記録画像データの記録に用いるノズル群を、前記計測手段により計測された各ノズルの積算値に基づいて選択する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記選択手段は、
    前記積算値が最小のノズルを含むノズル群を選択する請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記記録画像データを記録する際の各ノズルからの吐出量を、インク吐出前に検出する吐出量検出手段をさらに備え、
    前記選択手段は、
    前記計測手段により積算された各ノズルの積算値に、前記吐出量検出手段により検出された各ノズルの吐出量を加算した加算値により算出される偏りが最小になるノズル群を選択する請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記記録ヘッドの副走査方向のノズル領域が、1走査分の副走査方向における画像記録領域よりも大きい請求項1乃至4いずれか一項に記載の画像形成装置。
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WO2022018854A1 (ja) * 2020-07-22 2022-01-27 株式会社Fuji 三次元造形機および三次元造形システム

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