JP2021082699A - 発光素子駆動回路および発光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光素子の立ち上がり時間の短縮と消費電力の低減とを両立させることができる発光素子駆動回路および発光装置を提供する。【解決手段】本開示に係る発光素子駆動回路2は、定電流回路10と、スイッチ20と、昇圧回路30とを備える。定電流回路10は、電源電圧から発光素子3に定電流を供給する。スイッチ20は、外部信号に基づいて発光素子3に流れる電流I1を断続させる。昇圧回路30は、発光素子3が点灯するタイミングと同期して、電源電圧Vccと発光素子3との間を昇圧する。【選択図】図1
Description
本開示は、発光素子駆動回路および発光装置に関する。
レーザダイオード(Laser Diode:LD)やLED(Light Emitting Diode)などの発光素子を備える発光装置には、かかる発光素子に駆動電流を供給する発光素子駆動回路が設けられている(たとえば、特許文献1参照)。
本開示では、発光素子の立ち上がり時間の短縮と消費電力の低減とを両立させることができる発光素子駆動回路および発光装置を提案する。
本開示によれば、発光素子駆動回路が提供される。発光素子駆動回路は、定電流回路と、スイッチと、昇圧回路とを備える。定電流回路は、電源電圧から発光素子に定電流を供給する。スイッチは、外部信号に基づいて前記発光素子に流れる電流を断続させる。昇圧回路は、前記発光素子が点灯するタイミングと同期して、前記電源電圧と前記発光素子との間を昇圧する。
本開示によれば、発光素子の立ち上がり時間の短縮と消費電力の低減とを両立させることができる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
以下に、本開示の各実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
レーザダイオード(Laser Diode:LD)やLED(Light Emitting Diode)などの発光素子を備える発光装置には、かかる発光素子に駆動電流を供給する発光素子駆動回路が設けられている。
また、この発光素子駆動回路において、発光素子を発光させる前から微弱な電流を流しておくことにより、発光素子が発光する際の立ち上がり時間を短縮する技術が知られている。
しかしながら、上記の技術では、発光素子が発光していない状態であっても発光素子に電流が流されていることから、発光装置の消費電力が増大してしまうという問題があった。
そこで、上述の問題点を克服し、発光素子の立ち上がり時間の短縮と消費電力の低減とを両立させることができる技術の実現が期待されている。
[発光装置および発光素子駆動回路の構成]
最初に、発光装置1および発光素子駆動回路2の具体的な構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本開示の実施形態に係る発光装置1および発光素子駆動回路2の構成例を示す回路図である。
最初に、発光装置1および発光素子駆動回路2の具体的な構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本開示の実施形態に係る発光装置1および発光素子駆動回路2の構成例を示す回路図である。
図1に示すように、発光装置1は、発光素子駆動回路2と、発光素子3とを備える。かかる発光装置1では、発光素子駆動回路2から発光素子3に駆動電流が供給されることにより、発光素子3が発光する。
発光素子3は、たとえば、レーザダイオードやLEDなどである。発光素子3は、発光素子駆動回路2から駆動電流が供給されることで発光するダイオード4と、寄生インダクタ5とを有する。そして、発光素子3の内部では、ダイオード4と寄生インダクタ5とが直列に接続される。
発光素子駆動回路2は、定電流回路10と、スイッチ20と、昇圧回路30と、インダクタ素子40とを備える。定電流回路10は、電源電圧Vccから発光素子3に所定の定電流を供給する。なお、電源電圧Vccは、発光素子3を発光可能な所定の電圧(たとえば、3.3(V)や5(V)など)である。
スイッチ20は、外部信号に基づいて、発光素子3に流れる電流を断続(切断または接続)させる。昇圧回路30は、発光素子3が点灯するタイミングと同期して、電源電圧Vccと発光素子3との間を昇圧する。インダクタ素子40は、電源電圧Vccと発光素子3との間に設けられる。
つづいて、発光装置1における各部の具体的な回路構成について説明する。発光素子3におけるダイオード4のアノードは、直列に接続された寄生インダクタ5およびインダクタ素子40を介して、電源電圧Vccに接続される。
また、ダイオード4のカソードは、直列に接続されたN型トランジスタ11およびスイッチ20を介して接地される。なお、N型トランジスタ11は定電流回路10の一部であり、スイッチ20はN型トランジスタで構成される。
定電流回路10は、N型トランジスタ11と、N型トランジスタ12と、定電流源13と、N型トランジスタ14と、コンデンサ15とを有する。N型トランジスタ11およびN型トランジスタ12は、略等しい素子特性を有する高耐圧トランジスタ(たとえば、LDMOS)であり、カレントミラーを構成する。
すなわち、N型トランジスタ11のゲートはN型トランジスタ12のゲートに接続され、N型トランジスタ12のゲートはN型トランジスタ12のドレインに接続される。
また、N型トランジスタ12のドレインは定電流源13を介してロジック動作用の電圧VLに接続され、N型トランジスタ12のソースはN型トランジスタ14を介して接地される。なお、ロジック動作用の電圧VLは、たとえば、1.8(V)である。
さらに、N型トランジスタ14のゲートにはロジック動作用の電圧VLが接続され、N型トランジスタ11のゲートおよびN型トランジスタ12のゲートはコンデンサ15を介して接地される。
このような回路構成によって、定電流回路10は、定電流源13からN型トランジスタ12に流される定電流に基づいて、N型トランジスタ11に定電流を流すことができる。これにより、定電流回路10は、N型トランジスタ11と直列に接続される発光素子3に対して、定電流を供給することができる。
なお、実施形態に係る定電流回路10では、N型トランジスタ11とN型トランジスタ12とが略等しい素子特性を有し、N型トランジスタ14はスイッチ20と略等しい素子特性を有するとよい。
これにより、実施形態に係る定電流回路10は、カレントミラーのミラー比が素子サイズに近い安定した定電流を発光素子3に供給することができる。
N型トランジスタで構成されるスイッチ20のドレインは、定電流回路10のN型トランジスタ11を介して発光素子3に接続され、スイッチ20のソースは接地される。また、スイッチ20のゲートには、図示しない制御部からの信号S1が入力される。かかる信号S1は、外部信号の一例である。
信号S1がハイレベルである場合、スイッチ20は導通状態となることから、電源電圧Vccから発光素子3に所定の定電流が供給され、発光素子3は点灯状態となる。一方で、信号S1がローレベルである場合、スイッチ20は切断状態となることから、電源電圧Vccから発光素子3には定電流が供給されず、発光素子3は消灯状態となる。
昇圧回路30は、コンデンサ31と、インバータ32とを有する。また、インバータ32は、P型トランジスタ32aとN型トランジスタ32bとを有する。
P型トランジスタ32aのソースはロジック動作用の電圧VLに接続され、P型トランジスタ32aのドレインは、ノード32cを介してN型トランジスタ32bのドレインに接続される。かかるノード32cは、インバータ32の出力端子に対応する。また、N型トランジスタ32bのソースは接地される。
そして、インバータ32の入力端子であるP型トランジスタ32aのゲートおよびN型トランジスタ32bのゲートには、別の外部信号である信号S2が入力される。かかる信号S2の詳細については後述する。
コンデンサ31は、インバータ32の出力端子であるノード32cと、電源電圧Vccおよび発光素子3の間(具体的には、インダクタ素子40および発光素子3の間)に設けられるノード33との間に設けられる。
[発光素子駆動回路の動作]
つづいて、実施形態に係る発光素子駆動回路2の動作について、図2〜図8を参照しながら説明する。なお、以降においては、理解を容易にするため、実施形態と参考例1および参考例2とを比較しながら説明する。
つづいて、実施形態に係る発光素子駆動回路2の動作について、図2〜図8を参照しながら説明する。なお、以降においては、理解を容易にするため、実施形態と参考例1および参考例2とを比較しながら説明する。
まず、本開示の参考例1について説明する。図2は、参考例1の発光装置1および発光素子駆動回路2の構成例を示す回路図である。図2に示すように、参考例1の発光装置1は、昇圧回路30が設けられない以外は実施形態と同様の構成である。
次に、図2に加えて図3を参照しながら、参考例1の発光素子駆動回路2の動作について説明する。図3は、参考例1の発光素子駆動回路2の動作例を示すタイミングチャートであり、電圧V1と、信号S1と、電圧V2と、電流I1とを示している。
ここで、図2に示すように、電圧V1は、発光素子3の入力側(すなわち、ダイオード4のアノード側)の電圧であり、信号S1はスイッチ20のゲートに入力される外部信号である。
また、電圧V2は、発光素子3の出力側(すなわち、ダイオード4のカソード側)の電圧であり、電流I1は、発光素子3の出力電流(すなわち、ダイオード4のカソードから出力される電流)である。
図3に示すように、初期状態において、信号S1はローレベルであることから、スイッチ20(図2参照)は切断状態である。したがって、初期状態では、発光素子3の出力電流(電流I1)がゼロであり、発光素子3は消灯状態である。
また、初期状態では、電流I1がゼロであることから、発光素子3の入力側の電圧V1および出力側の電圧V2は、ともに電源電圧Vccと略等しい値になる。
次に、時間T1において、信号S1がローレベルからハイレベルに切り替わると、スイッチ20が導通状態となるため、発光素子3に電流が流れ始める。これにより、時間T1から徐々に電流I1の値が上昇する。
また、時間T1において発光素子3内に電流が流れ始めると、発光素子3の入力側と出力側との間で電位差が生じることから、出力側の電圧V2が低下する。さらに、発光素子3内には寄生インダクタ5があることから、かかる寄生インダクタ5に流れる電流値の変化に起因して、発光素子3内で大きな電圧降下が生じる。
これにより、時間T1の後に、発光素子3の出力側の電圧V2は、接地電圧(図3ではGND)近傍の電圧Vaまで大きく低下する。
なお、この電圧V2は、カレントミラー回路である定電流回路10の出力電圧とみなすことができるが、このようにカレントミラー回路の出力電圧(電圧V2)が大きく低下した場合、定電流回路10のミラー比が維持できなくなる。
そして、定電流回路10のミラー比が崩れてしまうと、定電流回路10から発光素子3に必要な電流を流しにくくなることから、電流I1の上昇が抑制される。したがって、変形例1では、ようやく時間T2で電流I1は所定の定電流Iaに達する。
ここまで説明したように、変形例1では、発光素子3内の寄生インダクタ5に起因して発光素子3内で大きな電圧降下が生じることから、発光素子3の立ち上がり時間(図3ではT2−T1)を短縮することが困難である。
時間T2以降の流れについて説明する。時間T2において電流I1が所定の定電流Iaに達すると、寄生インダクタ5による電圧降下がなくなることから、発光素子3の出力側の電圧V2が上昇し、電圧Vbで一定となる。そして、発光素子3は、点灯状態を維持する。
次に、時間T3において、信号S1がハイレベルからローレベルに切り替わると、スイッチ20が切断状態となるため、発光素子3に流れる電流が低下し始める。これにより、時間T3から徐々に電流I1の値が減少する。
また、時間T3において発光素子3内の電流が減少し始めると、発光素子3の入力側と出力側との間の電位差が小さくなることから、出力側の電圧V2が上昇する。さらに、発光素子3内には寄生インダクタ5があることから、かかる寄生インダクタ5に流れる電流値の変化に起因して、発光素子3内で大きな電圧上昇が生じる。
これにより、時間T3の後に、発光素子3の出力側の電圧V2は、電源電圧Vccを超えた電圧Vdまで上昇する。
そして、時間T4で電流I1の値がゼロになると、発光素子3は消灯し、初期状態に戻る。また、時間T4において電流I1がゼロで一定になると、寄生インダクタ5による電圧上昇がなくなることから、発光素子3の出力側の電圧V2は電源電圧Vccと略等しい値に戻る。
つづいて、本開示の参考例2について説明する。図4は、参考例2の発光装置1および発光素子駆動回路2の構成例を示す回路図である。図4に示すように、参考例2の発光装置1は、昇圧回路30が設けられないことと、電源電圧がVccではなくVcc+VLであること以外は実施形態と同様の構成である。
次に、図4に加えて図5を参照しながら、参考例2の発光素子駆動回路2の動作について説明する。図5は、参考例2の発光素子駆動回路2の動作例を示すタイミングチャートであり、参考例1と同様に電圧V1と、信号S1と、電圧V2と、電流I1とを示している。
また、図5では、理解を容易にするため、参考例1における電圧V2および電流I1の変化を一点鎖線で示している。
図5に示すように、初期状態において、信号S1はローレベルであることから、スイッチ20(図4参照)は切断状態である。したがって、初期状態では、発光素子3の出力電流(電流I1)がゼロであり、発光素子3は消灯状態である。
また、初期状態では、電流I1がゼロであることから、発光素子3の入力側の電圧V1および出力側の電圧V2は、ともに電源電圧Vcc+VLと略等しい値となる。
次に、時間T1において、信号S1がローレベルからハイレベルに切り替わると、スイッチ20が導通状態となるため、発光素子3に電流が流れ始める。これにより、時間T1から徐々に電流I1の値が上昇する。
また、時間T1において発光素子3内に電流が流れ始めると、発光素子3の入力側と出力側との間で電位差が生じることから、出力側の電圧V2が低下する。また、変形例1と同様に、発光素子3内の寄生インダクタ5に流れる電流値の変化に起因して、発光素子3内で大きな電圧降下が生じる。
これにより、時間T1の後に、発光素子3の出力側の電圧V2は、電圧Va1まで大きく低下する。一方で、変形例2では、電源電圧自体をVcc+VLに昇圧していることから、電圧Va1の値は変形例1の電圧Vaよりも大きくなり、定電流回路10のミラー比が維持可能な値に維持される。
したがって、変形例2では、定電流回路10から発光素子3に必要な電流をより早く流すことができることから、電流I1の上昇が促進される。したがって、変形例2では、変形例1における時間T2よりも前の時間T2aで、電流I1は所定の定電流Iaに達する。
ここまで説明したように、変形例2では、電源電圧自体を昇圧することにより、発光素子3の立ち上がりの際にも定電流回路10のミラー比を維持できることから、発光素子3の立ち上がり時間(図5ではT2a−T1)を短縮することができる。
時間T2a以降の流れについて説明する。時間T2aにおいて電流I1が所定の定電流Iaに達すると、寄生インダクタ5による電圧降下がなくなることから、発光素子3の出力側の電圧V2が上昇し、電圧Vb1で一定となる。そして、発光素子3は、点灯状態を維持する。
なお、かかる電圧Vb1は、電源電圧自体が昇圧されていることから、変形例1における電圧Vbよりも大きい値となる。
次に、時間T3において、信号S1がハイレベルからローレベルに切り替わると、スイッチ20が切断状態となるため、発光素子3に流れる電流が低下し始める。これにより、時間T3から徐々に電流I1の値が減少する。
また、時間T3において発光素子3内の電流が減少し始めると、発光素子3の入力側と出力側との間の電位差が小さくなることから、出力側の電圧V2が上昇する。さらに、発光素子3内には寄生インダクタ5があることから、かかる寄生インダクタ5に流れる電流値の変化に起因して、発光素子3内で大きな電圧上昇が生じる。
これにより、時間T3の後に、発光素子3の出力側の電圧V2は、電源電圧Vcc+VLを超えた電圧Vd1まで上昇する。
そして、時間T4で電流I1の値がゼロになると、発光素子3は消灯し、初期状態に戻る。また、時間T4において電流I1がゼロで一定になると、寄生インダクタ5による電圧上昇がなくなることから、発光素子3の出力側の電圧V2は電源電圧Vcc+VLと略等しい値に戻る。
ここで、変形例2では、電流I1が所定の定電流Iaに達した時間T2aから時間T3までの間、電圧V2の値が変形例1よりも大きい電圧Vb1となる。これにより、発光装置1内の損失が大きくなることから、発光装置1の消費電力が増大してしまう。
つづいて、図1および図6を参照しながら、実施形態に係る発光素子駆動回路2の動作について説明する。図6は、本開示の実施形態に係る発光素子駆動回路2の動作例を示すタイミングチャートであり、電圧V1、信号S1、電圧V2および電流I1に加えて、信号S2も示している。
ここで、図1に示すように、信号S2は、昇圧回路30におけるインバータ32の入力端子に入力される外部信号である。また、図6では、理解を容易にするため、参考例2における電圧V2の変化を二点鎖線で示している。
図6に示すように、初期状態において、信号S1はローレベルであることから、スイッチ20(図1参照)は切断状態である。したがって、初期状態では、発光素子3の出力電流(電流I1)がゼロであり、発光素子3は消灯状態である。
また、初期状態では、電流I1がゼロであることから、発光素子3の入力側の電圧V1および出力側の電圧V2は、ともに電源電圧Vccと略等しい値となる。
さらに、初期状態では、信号S2がハイレベルであることから、P型トランジスタ32aは切断状態となり、N型トランジスタ32bは導通状態となる。これにより、コンデンサ31の両方の端子にはそれぞれ電源電圧Vccおよび接地電圧が印加され、両方の端子の電位差が電源電圧Vccと略等しい値になるようにコンデンサ31が充電される。
次に、時間T1において、信号S1がローレベルからハイレベルに切り替わると、スイッチ20が導通状態となるため、発光素子3に電流が流れ始める。これにより、時間T1から徐々に電流I1の値が上昇する。
また、時間T1では、信号S1と同期して、信号S2がハイレベルからローレベルに切り替わる。これにより、P型トランジスタ32aは導通状態となり、N型トランジスタ32bは切断状態となることから、インバータ32の出力端子(ノード32c)の電圧がゼロから電圧VLに変化する。
これにより、インバータ32の出力端子(ノード32c)の電圧VLがコンデンサ31の両方の端子の電位差(電圧Vcc)と足し合わされ、ノード33の電圧(すなわち、発光素子3の入力側の電圧V1)がVcc+VLに昇圧される。
すなわち、実施形態では、発光素子3が点灯するタイミング(時間T1)と同期して、ノード33の電圧を昇圧回路30で昇圧する。
そして、時間T1において発光素子3内に電流が流れ始めると、発光素子3の入力側と出力側との間で電位差が生じることから、出力側の電圧V2が低下する。また、変形例2と同様に、発光素子3内の寄生インダクタ5に流れる電流値の変化に起因して、発光素子3内で大きな電圧降下が生じる。
これにより、時間T1の後に、発光素子3の出力側の電圧V2は、電圧Va1まで大きく低下する。一方で、実施形態では、発光素子3の入力側の端子(電圧V1)を昇圧していることから、変形例2と同様に、電圧V2の値は、定電流回路10のミラー比が維持可能な値(電圧Va1)に維持される。
したがって、実施形態では、定電流回路10から発光素子3に必要な電流をより早く流すことができることから、電流I1の上昇が促進され、変形例2と同様の時間T2aで、電流I1は所定の定電流Iaに達する。
ここまで説明したように、実施形態では、昇圧回路30で発光素子3の入力側の端子を昇圧することで、発光素子3の立ち上がりの際にも定電流回路10のより早くミラー比の電流を流すことができることから、発光素子3の立ち上がり時間(T2a−T1)を短縮することができる。
時間T2a以降の流れについて説明する。時間T2aにおいて電流I1が所定の定電流Iaに達すると、寄生インダクタ5による電圧降下がなくなることから、発光素子3の出力側の電圧V2が上昇し、電圧Vb1で一定となる。そして、発光素子3は、点灯状態を維持する。
ここで、実施形態では、時間T2aよりも後の時間T2bにおいて、信号S2がローレベルからハイレベルに切り替わる。これにより、インバータ32の出力端子(ノード32c)の電圧が電圧VLからゼロに変化することから、ノード33がコンデンサ31によって昇圧されなくなる。
すなわち、実施形態では、時間T2bで発光素子3の入力側の電圧V1が電源電圧Vccと略等しい値に戻る。これにより、発光素子3の出力側の電圧V2も、時間T2bで電圧Vb1から変形例1と同様の電圧Vbに低下する。
次に、時間T3において、信号S1がハイレベルからローレベルに切り替わると、スイッチ20が切断状態となるため、発光素子3に流れる電流が低下し始める。これにより、時間T3から徐々に電流I1の値が減少する。以降は上述の変形例1と同様であるため、説明を省略する。
ここで、実施形態では、時間T2bから時間T3までの間、電圧V2の値を変形例2よりも小さい電圧Vbに低減することができる。これにより、発光装置1内の損失を小さくすることができることから、発光装置1の消費電力を低減することができる。
ここまで説明したように、実施形態では、発光素子3が点灯するタイミングと同期して、昇圧回路30により発光素子3の入力側の端子を昇圧することにより、発光素子3の立ち上がり時間の短縮と消費電力の低減とを両立させることができる。
また、実施形態では、コンデンサ31およびインバータ32を用いて昇圧回路30を構成することにより、発光素子3の入力側の端子を安定して昇圧することができる。
なお、実施形態において、昇圧回路30は、必ずしもコンデンサ31およびインバータ32を用いて構成する必要はなく、その他の既知の昇圧回路を用いて発光素子3の入力側の端子を昇圧してもよい。
また、実施形態では、一対の高耐圧トランジスタ(N型トランジスタ11およびN型トランジスタ12)でカレントミラーを構成することにより、ロジック用の電圧VLよりも高電圧である電源電圧Vccを発光素子3に接続することができる。
したがって、実施形態によれば、発光素子3の駆動電流を大きくすることができる。さらに、実施形態では、素子特性が略等しい一対の高耐圧トランジスタでカレントミラーを構成することから、カレントミラーのミラー比が素子サイズに近い安定した定電流を発光素子3に供給することができる。
また、実施形態では、昇圧回路30が、少なくとも発光素子3を流れる電流I1が立ち上がってから一定になるまでの間(すなわち、少なくとも時間T1から時間T2aまでの間)、ノード33を昇圧するとよい。
もし仮に、電流I1が立ち上がっている最中に(すなわち、時間T2aよりも前に)ノード33の昇圧を停止すると、発光素子3の出力側の電圧V2が低下してしまうことから、定電流回路10のミラー比が維持できなくなる恐れがある。
そしてこの場合、定電流回路10から発光素子3に必要な電流を流しにくくなることから、電流I1の上昇が抑制され、電流I1が所定の定電流Iaに達するまでの時間が長くかかってしまう。
しかしながら、実施形態では、少なくとも時間T1から時間T2aまでの間ノード33を昇圧することから、電流I1が所定の定電流Iaに達するまでの時間が長くなることを抑制することができる。
また、実施形態では、昇圧回路30が、発光素子3を流れる電流I1が立ち下がる前から立ち下がった後までの間(すなわち、少なくとも時間T3よりも前から時間T4の後までの間)、ノード33の昇圧を停止するとよい。
もし仮に、電流I1が立ち下がり始めた後から(すなわち、時間T3よりも後から)ノード33の昇圧を停止した場合、時間T2aから時間T3までの間はノード33が昇圧されていたことになる。
そしてこの場合、発光素子3に定電流Iaが流れ、発光素子3の消費電力が最も大きい時間T2aから時間T3までの間は、電圧V2が電圧Vb1で維持されることから、発光装置1内の損失が大きくなり、発光装置1の消費電力が増大してしまう。
しかしながら、実施形態では、少なくとも時間T3よりも前にノード33の昇圧を停止することから、発光装置1における消費電力の増大を抑制することができる。
なお、実施形態では、発光素子3が立ち上がった時間T2aの後、速やかにノード33の昇圧を停止するとよい。たとえば、発光素子3の立ち上がり時間をTrとした場合、信号S2の幅(すなわち、時間T1から時間T2bまでの時間)を1.1Tr〜1.5Trの範囲にするとよい。これにより、発光装置1における消費電力の増大を効果的に抑制することができる。
ここまで説明した昇圧回路30による昇圧のタイミングは、信号S2により制御される。そこで、かかる信号S2の生成方法の一例について、図7および図8を参照しながら説明する。
図7は、本開示の実施形態に係る発光装置1および発光素子駆動回路2の構成例を示す回路図であり、信号S2の生成回路についての詳細を示した図である。なお、図7では、定電流回路10を定電流源として1つの記号で記載している。
図7の例では、昇圧回路30が、上述のコンデンサ31とインバータ32とに加えて、パルス生成回路34と、インバータ35とを有する。
パルス生成回路34は、所定の幅を有するパルス信号を生成する。パルス生成回路34は、たとえば、図示しないエッジ検出回路および遅延回路を内部に有し、入力信号の立ち上がりエッジと同期した立ち上がりのパルス信号を生成する。また、パルス生成回路34は、内部の遅延回路において予め設定された遅延時間に基づいた幅のパルス信号を生成する。
図7に示すように、図示しない制御部から信号S1がスイッチ20のゲートに入力され、かかるスイッチ20の断続が制御される。また、かかる信号S1は、パルス生成回路34にも入力される。
そして、パルス生成回路34は、入力された信号S1に基づいて、信号S2xをインバータ35に出力する。かかる信号S2xは、図8に示すように、信号S1と同じ立ち上がりタイミング(ここでは時間T1)であり、時間T1から時間T2bまでの幅を有するパルス信号である。図8は、本開示の実施形態に係る各信号の動作例を示すタイミングチャートである。
そして、図7に示すように、信号S2xが入力されたインバータ35は、かかる信号S2xを反転させた信号S2(図8参照)をインバータ32に出力する。
このように、信号S1に基づいて信号S2を生成することにより、発光素子3の立ち上がりと昇圧回路30とを精度よく同期させることができる。なお、図7の例はあくまで一例であり、パルス生成回路34およびインバータ35以外の回路を用いて、信号S1から信号S2を生成してもよい。
また、上記の実施形態では、P型トランジスタ32aのソースをロジック用の電圧VLに接続することにより、かかる電圧VLだけ昇圧回路30で昇圧する例について示したが、昇圧回路30で昇圧可能な電圧はかかる電圧VLに限られない。
たとえば、P型トランジスタ32aのソースを電源電圧Vccに接続してもよいし、その他の電圧源にP型トランジスタ32aのソースを接続してもよい。
[各種変形例]
つづいて、実施形態の各種変形例について、図9〜図11を参照しながら説明する。図9は、本開示の実施形態の変形例1に係る発光装置1および発光素子駆動回路2の構成例を示す回路図であり、実施形態の図7に対応する図面である。
つづいて、実施形態の各種変形例について、図9〜図11を参照しながら説明する。図9は、本開示の実施形態の変形例1に係る発光装置1および発光素子駆動回路2の構成例を示す回路図であり、実施形態の図7に対応する図面である。
図9に示すように、変形例1の発光素子駆動回路2は、アシストスイッチ50が設けられる点が実施形態と異なる。かかるアシストスイッチ50は、発光素子3および定電流回路10の間と、接地電位との間に接続される。すなわち、アシストスイッチ50は、発光素子3の出力側の端子と接地電位との間に接続される。
また、アシストスイッチ50は、パルス生成回路34から出力される信号S2xに基づいて断続される。すなわち、アシストスイッチ50は、昇圧回路30の昇圧動作と同期して導通する。たとえば、アシストスイッチ50はN型トランジスタであり、かかるN型トランジスタのゲートに信号S2xが入力される。
この変形例1では、昇圧回路30の昇圧動作と同期してアシストスイッチ50を導通させることで、発光素子3の出力側の電圧V2が低下して定電流回路10の動作が弱った際に、アシストスイッチ50のオン抵抗で定電流回路10の動作を補助することができる。
したがって、変形例1によれば、電流I1の上昇がさらに促進されることから、発光素子3の立ち上がり時間をさらに短縮することができる。
図10は、本開示の実施形態の変形例2に係る発光装置1および発光素子駆動回路2の構成例を示す回路図であり、実施形態の図7に対応する図面である。
図10に示すように、変形例2の発光素子駆動回路2は、電源電圧Vccから接地電位の間に並列に接続される複数の発光素子3A、3Bに対して、1つの昇圧回路30が共通に接続される。
この変形例2では、発光素子3Aが外部からの信号S1aにより断続され、発光素子3Bが外部からの信号S1bにより断続される。そして、変形例2のパルス生成回路34には、これらの信号S1a、S1bがともに入力される。
これにより、変形例2の昇圧回路30は、信号S1aに応じた信号S2aと、信号S1bに応じた信号S2bとを両方インバータ32に入力することができる。
すなわち、変形例2の昇圧回路30は、発光素子3Aが発光するタイミングでノード33を昇圧することができるとともに、発光素子3Bが発光するタイミングでノード33を昇圧することができる。
したがって、変形例2によれば、1つの昇圧回路30で複数の発光素子3A、3Bの入力側の端子をともに昇圧することができる。
このように、変形例2の発光素子駆動回路2では、複数の発光素子3A、3Bに対して1つの昇圧回路30を共有することができることから、発光素子駆動回路2のチップ面積を低減することができる。
なお、図10の例では、1つの昇圧回路30を2つの発光素子3A、3Bで共有した例について示したが、1つの昇圧回路30を共有する発光素子3の数は2つに限られず、3つ以上の発光素子3で1つの昇圧回路30を共有してもよい。
図11は、本開示の実施形態の変形例3に係る発光装置1および発光素子駆動回路2の構成例を示す回路図であり、実施形態の図1に対応する図面である。図11に示すように、変形例3の発光素子駆動回路2は、定電流回路10の回路構成が実施形態と異なる。
図11に示すように、定電流回路10は、N型トランジスタ11Aと、N型トランジスタ12Aと、定電流源13と、N型トランジスタ14と、コンデンサ15と、N型トランジスタ16とを有する。
N型トランジスタ11AおよびN型トランジスタ12Aは、実施形態のN型トランジスタ11およびN型トランジスタ12と入れ替わって設けられる。N型トランジスタ11AおよびN型トランジスタ12Aは、略等しい素子特性を有する低耐圧トランジスタであり、カレントミラーを構成する。
また、実施形態から別途追加されるN型トランジスタ16は、高耐圧トランジスタ(たとえば、LDMOS)であり、N型トランジスタ11Aと発光素子3との間に接続される。
すなわち、N型トランジスタ16のドレインは発光素子3の出力側の端子に接続され、N型トランジスタ16のソースはN型トランジスタ11Aのドレインに接続される。また、N型トランジスタ14のゲートにはロジック動作用の電圧VLが接続される。
このような回路構成によって、変形例3の定電流回路10は、定電流源13からN型トランジスタ12に流される定電流に基づいて、N型トランジスタ11Aに定電流を流すことができる。これにより、変形例3の定電流回路10は、N型トランジスタ11Aと直列に接続される発光素子3に対して、定電流を供給することができる。
また、変形例3の定電流回路10は、発光素子3の出力側の端子に高耐圧トランジスタ(N型トランジスタ16)が接続されることから、ロジック用の電圧VLよりも高電圧である電源電圧Vccを発光素子3に接続することができる。したがって、変形例3によれば、発光素子3の駆動電流を大きくすることができる。
さらに、変形例3では、定電流回路10において、低耐圧トランジスタに比べて大きな面積が必要となる高耐圧トランジスタの数を減らすことができる(実施形態:2個、変形例3:1個)。したがって、変形例3によれば、発光素子駆動回路2のチップ面積を低減することができる。
なお、変形例3の定電流回路10において、N型トランジスタ12Aに接続される電圧は電源電圧Vccではなくロジック用の電圧VLであることから、N型トランジスタ12Aに低耐圧トランジスタを用いたとしても特に支障は無い。
[効果]
実施形態に係る発光素子駆動回路2は、定電流回路10と、スイッチ20と、昇圧回路30とを備える。定電流回路10は、電源電圧Vccから発光素子3に定電流Iaを供給する。スイッチ20は、外部信号(信号S2)に基づいて発光素子3に流れる電流I1を断続させる。昇圧回路30は、発光素子3が点灯するタイミングと同期して、電源電圧Vccと発光素子3との間を昇圧する。
実施形態に係る発光素子駆動回路2は、定電流回路10と、スイッチ20と、昇圧回路30とを備える。定電流回路10は、電源電圧Vccから発光素子3に定電流Iaを供給する。スイッチ20は、外部信号(信号S2)に基づいて発光素子3に流れる電流I1を断続させる。昇圧回路30は、発光素子3が点灯するタイミングと同期して、電源電圧Vccと発光素子3との間を昇圧する。
これにより、発光素子3の立ち上がり時間の短縮と消費電力の低減とを両立させることができる。
また、実施形態に係る発光素子駆動回路2において、昇圧回路30は、発光素子3を流れる電流I1が立ち上がってから一定になるまでの間、電源電圧Vccと発光素子3との間を昇圧する。
これにより、発光素子3を流れる電流I1が所定の定電流Iaに達するまでの時間が長くなることを抑制することができる。
また、実施形態に係る発光素子駆動回路2において、昇圧回路30は、発光素子3を流れる電流I1が立ち下がる前から立ち下がった後までの間、電源電圧Vccと発光素子3との間の昇圧を停止する。
これにより、発光装置1における消費電力の増大を抑制することができる。
また、実施形態に係る発光素子駆動回路2において、昇圧回路30は、コンデンサ31およびインバータ32を有する。また、コンデンサ31の一方の端子が電源電圧Vccと発光素子3との間に接続され、コンデンサ31の他方の端子がインバータ32の出力端子(ノード32c)に接続される。
これにより、発光素子3の入力側の端子を安定して昇圧することができる。
また、実施形態に係る発光素子駆動回路2において、定電流回路10は、カレントミラーを構成する一対の高耐圧トランジスタ(N型トランジスタ11、12)を有する。
これにより、発光素子3の駆動電流を大きくすることができるとともに、カレントミラーのミラー比が素子サイズに近い安定した定電流を発光素子3に供給することができる。
また、実施形態に係る発光素子駆動回路2において、定電流回路10は、カレントミラーを構成する一対の低耐圧トランジスタ(N型トランジスタ11A、12A)を有する。また、定電流回路10は、低耐圧トランジスタの一方と発光素子3との間に接続される高耐圧トランジスタ(N型トランジスタ16)を有する。
これにより、発光素子駆動回路2のチップ面積を低減することができる。
また、実施形態に係る発光素子駆動回路2は、発光素子3および定電流回路10の間と、接地電位との間に接続され、昇圧回路30の昇圧動作と同期して導通するアシストスイッチ50をさらに備える。
これにより、発光素子3の立ち上がり時間をさらに短縮することができる。
また、実施形態に係る発光素子駆動回路2は、発光素子3を複数備え、昇圧回路30は、電源電圧Vccに並列に接続される複数の発光素子3を共通に昇圧する。
これにより、発光素子駆動回路2のチップ面積を低減することができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示の技術的範囲は、上述の実施形態そのままに限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、異なる実施形態及び変形例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
電源電圧から発光素子に定電流を供給する定電流回路と、
外部信号に基づいて前記発光素子を流れる電流を断続させるスイッチと、
前記発光素子が点灯するタイミングと同期して、前記電源電圧と前記発光素子との間を昇圧する昇圧回路と、
を備える発光素子駆動回路。
(2)
前記昇圧回路は、前記発光素子を流れる電流が立ち上がってから一定になるまでの間、前記電源電圧と前記発光素子との間を昇圧する
前記(1)に記載の発光素子駆動回路。
(3)
前記昇圧回路は、前記発光素子を流れる電流が立ち下がる前から立ち下がった後までの間、前記電源電圧と前記発光素子との間の昇圧を停止する
前記(1)または(2)に記載の発光素子駆動回路。
(4)
前記昇圧回路は、コンデンサおよびインバータを有し、
前記コンデンサの一方の端子が前記電源電圧と前記発光素子との間に接続され、前記コンデンサの他方の端子が前記インバータの出力端子に接続される
前記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の発光素子駆動回路。
(5)
前記定電流回路は、カレントミラーを構成する一対の高耐圧トランジスタを有する
前記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の発光素子駆動回路。
(6)
前記定電流回路は、カレントミラーを構成する一対の低耐圧トランジスタと、前記低耐圧トランジスタの一方と前記発光素子との間に接続される高耐圧トランジスタとを有する
前記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の発光素子駆動回路。
(7)
前記発光素子および前記定電流回路の間と、接地電位との間に接続され、前記昇圧回路の昇圧動作と同期して導通するアシストスイッチをさらに備える
前記(1)〜(6)のいずれか一つに記載の発光素子駆動回路。
(8)
前記発光素子を複数備え、
前記昇圧回路は、前記電源電圧に並列に接続される複数の前記発光素子を共通に昇圧する
前記(1)〜(7)のいずれか一つに記載の発光素子駆動回路。
(9)
発光素子と、
電源電圧から前記発光素子に定電流を供給する定電流回路と、外部信号に基づいて前記発光素子に流れる電流を断続させるスイッチと、前記発光素子が点灯するタイミングと同期して、前記電源電圧と前記発光素子との間を昇圧する昇圧回路と、を有する発光素子駆動回路と、
を備える発光装置。
(10)
前記昇圧回路は、前記発光素子を流れる電流が立ち上がってから一定になるまでの間、前記電源電圧と前記発光素子との間を昇圧する
前記(9)に記載の発光装置。
(11)
前記昇圧回路は、前記発光素子を流れる電流が立ち下がる前から立ち下がった後までの間、前記電源電圧と前記発光素子との間の昇圧を停止する
前記(9)または(10)に記載の発光装置。
(12)
前記昇圧回路は、コンデンサおよびインバータを有し、
前記コンデンサの一方の端子が前記電源電圧と前記発光素子との間に接続され、前記コンデンサの他方の端子が前記インバータの出力端子に接続される
前記(9)〜(11)のいずれか一つに記載の発光装置。
(13)
前記定電流回路は、カレントミラーを構成する一対の高耐圧トランジスタを有する
前記(9)〜(12)のいずれか一つに記載の発光装置。
(14)
前記定電流回路は、カレントミラーを構成する一対の低耐圧トランジスタと、前記低耐圧トランジスタの一方と前記発光素子との間に接続される高耐圧トランジスタとを有する
前記(9)〜(12)のいずれか一つに記載の発光装置。
(15)
前記発光素子および前記定電流回路の間と、接地電位との間に接続され、前記昇圧回路の昇圧動作と同期して導通するアシストスイッチをさらに備える
前記(9)〜(14)のいずれか一つに記載の発光装置。
(16)
前記発光素子を複数備え、
前記昇圧回路は、前記電源電圧に並列に接続される複数の前記発光素子を共通に昇圧する
前記(9)〜(15)のいずれか一つに記載の発光装置。
(1)
電源電圧から発光素子に定電流を供給する定電流回路と、
外部信号に基づいて前記発光素子を流れる電流を断続させるスイッチと、
前記発光素子が点灯するタイミングと同期して、前記電源電圧と前記発光素子との間を昇圧する昇圧回路と、
を備える発光素子駆動回路。
(2)
前記昇圧回路は、前記発光素子を流れる電流が立ち上がってから一定になるまでの間、前記電源電圧と前記発光素子との間を昇圧する
前記(1)に記載の発光素子駆動回路。
(3)
前記昇圧回路は、前記発光素子を流れる電流が立ち下がる前から立ち下がった後までの間、前記電源電圧と前記発光素子との間の昇圧を停止する
前記(1)または(2)に記載の発光素子駆動回路。
(4)
前記昇圧回路は、コンデンサおよびインバータを有し、
前記コンデンサの一方の端子が前記電源電圧と前記発光素子との間に接続され、前記コンデンサの他方の端子が前記インバータの出力端子に接続される
前記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の発光素子駆動回路。
(5)
前記定電流回路は、カレントミラーを構成する一対の高耐圧トランジスタを有する
前記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の発光素子駆動回路。
(6)
前記定電流回路は、カレントミラーを構成する一対の低耐圧トランジスタと、前記低耐圧トランジスタの一方と前記発光素子との間に接続される高耐圧トランジスタとを有する
前記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の発光素子駆動回路。
(7)
前記発光素子および前記定電流回路の間と、接地電位との間に接続され、前記昇圧回路の昇圧動作と同期して導通するアシストスイッチをさらに備える
前記(1)〜(6)のいずれか一つに記載の発光素子駆動回路。
(8)
前記発光素子を複数備え、
前記昇圧回路は、前記電源電圧に並列に接続される複数の前記発光素子を共通に昇圧する
前記(1)〜(7)のいずれか一つに記載の発光素子駆動回路。
(9)
発光素子と、
電源電圧から前記発光素子に定電流を供給する定電流回路と、外部信号に基づいて前記発光素子に流れる電流を断続させるスイッチと、前記発光素子が点灯するタイミングと同期して、前記電源電圧と前記発光素子との間を昇圧する昇圧回路と、を有する発光素子駆動回路と、
を備える発光装置。
(10)
前記昇圧回路は、前記発光素子を流れる電流が立ち上がってから一定になるまでの間、前記電源電圧と前記発光素子との間を昇圧する
前記(9)に記載の発光装置。
(11)
前記昇圧回路は、前記発光素子を流れる電流が立ち下がる前から立ち下がった後までの間、前記電源電圧と前記発光素子との間の昇圧を停止する
前記(9)または(10)に記載の発光装置。
(12)
前記昇圧回路は、コンデンサおよびインバータを有し、
前記コンデンサの一方の端子が前記電源電圧と前記発光素子との間に接続され、前記コンデンサの他方の端子が前記インバータの出力端子に接続される
前記(9)〜(11)のいずれか一つに記載の発光装置。
(13)
前記定電流回路は、カレントミラーを構成する一対の高耐圧トランジスタを有する
前記(9)〜(12)のいずれか一つに記載の発光装置。
(14)
前記定電流回路は、カレントミラーを構成する一対の低耐圧トランジスタと、前記低耐圧トランジスタの一方と前記発光素子との間に接続される高耐圧トランジスタとを有する
前記(9)〜(12)のいずれか一つに記載の発光装置。
(15)
前記発光素子および前記定電流回路の間と、接地電位との間に接続され、前記昇圧回路の昇圧動作と同期して導通するアシストスイッチをさらに備える
前記(9)〜(14)のいずれか一つに記載の発光装置。
(16)
前記発光素子を複数備え、
前記昇圧回路は、前記電源電圧に並列に接続される複数の前記発光素子を共通に昇圧する
前記(9)〜(15)のいずれか一つに記載の発光装置。
1 発光装置
2 発光素子駆動回路
3 発光素子
4 ダイオード
5 寄生インダクタ
10 定電流回路
20 スイッチ
30 昇圧回路
31 コンデンサ
32 インバータ
40 インダクタ素子
50 アシストスイッチ
I1 電流
S1 信号(外部信号の一例)
2 発光素子駆動回路
3 発光素子
4 ダイオード
5 寄生インダクタ
10 定電流回路
20 スイッチ
30 昇圧回路
31 コンデンサ
32 インバータ
40 インダクタ素子
50 アシストスイッチ
I1 電流
S1 信号(外部信号の一例)
Claims (9)
- 電源電圧から発光素子に定電流を供給する定電流回路と、
外部信号に基づいて前記発光素子を流れる電流を断続させるスイッチと、
前記発光素子が点灯するタイミングと同期して、前記電源電圧と前記発光素子との間を昇圧する昇圧回路と、
を備える発光素子駆動回路。 - 前記昇圧回路は、前記発光素子を流れる電流が立ち上がってから一定になるまでの間、前記電源電圧と前記発光素子との間を昇圧する
請求項1に記載の発光素子駆動回路。 - 前記昇圧回路は、前記発光素子を流れる電流が立ち下がる前から立ち下がった後までの間、前記電源電圧と前記発光素子との間の昇圧を停止する
請求項1に記載の発光素子駆動回路。 - 前記昇圧回路は、コンデンサおよびインバータを有し、
前記コンデンサの一方の端子が前記電源電圧と前記発光素子との間に接続され、前記コンデンサの他方の端子が前記インバータの出力端子に接続される
請求項1に記載の発光素子駆動回路。 - 前記定電流回路は、カレントミラーを構成する一対の高耐圧トランジスタを有する
請求項1に記載の発光素子駆動回路。 - 前記定電流回路は、カレントミラーを構成する一対の低耐圧トランジスタと、前記低耐圧トランジスタの一方と前記発光素子との間に接続される高耐圧トランジスタとを有する
請求項1に記載の発光素子駆動回路。 - 前記発光素子および前記定電流回路の間と、接地電位との間に接続され、前記昇圧回路の昇圧動作と同期して導通するアシストスイッチをさらに備える
請求項1に記載の発光素子駆動回路。 - 前記発光素子を複数備え、
前記昇圧回路は、前記電源電圧に並列に接続される複数の前記発光素子を共通に昇圧する
請求項1に記載の発光素子駆動回路。 - 発光素子と、
電源電圧から前記発光素子に定電流を供給する定電流回路と、外部信号に基づいて前記発光素子に流れる電流を断続させるスイッチと、前記発光素子が点灯するタイミングと同期して、前記電源電圧と前記発光素子との間を昇圧する昇圧回路と、を有する発光素子駆動回路と、
を備える発光装置。
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