JP2021082651A - 制御盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザインタフェース用の電子部品を備える場合であっても、構成部品の部品点数を減らし、低コスト化および構成部品の組み立て工数の低減を図った制御盤を提供する。【解決手段】本開示の制御盤A1は、z方向において互いに反対側を向く第1面30aおよび第2面30bを有する基板30と、第1面30aに実装された、ユーザインタフェース用の第1電子部品21と、第2面30bに実装された、ユーザインタフェースの制御用の第2電子部品22と、z方向において基板30から離間する正面板12と、第1面30aの上に形成され、正面板12と基板30との間に介在するスペーサ40と、を備えている。正面板12は、z方向に貫通する開口部10aを有しており、スペーサ40は、z方向に貫通する開口部40aを有しており、開口部10aと開口部40aとは、z方向に見て互いに重なり、第1電子部品21は、z方向に見て開口部40aに重なる。【選択図】図3

Description

本開示は、電力装置、産業機器あるいは生産設備などを制御するための電気機器が収容された制御盤に関する。
従来の制御盤を開示するものとして、たとえば特許文献1がある。特許文献1に記載の制御盤は、2つの回路基板およびケーブルを備えている。一方の回路基板には、表示操作部の各電子部品が実装されている。表示操作部は、ユーザインタフェース(マンマシンインタフェース)であり、表示器やLEDなどの表示用部品、および、各種スイッチなどの操作用部品を含んでいる。他方の回路基板には、演算処理部のCPUやメモリが実装されている。演算処理部は、操作用部品からの入力信号および表示用部品への出力信号を処理する。ケーブルは、2つの回路基板に接続され、これらの回路基板間の入出力信号の伝達経路である。
特開2005−25391号公報
従来の制御盤においては、表示用部品や操作用部品が実装された回路基板と、表示用部品や操作用部品の入出力信号を処理する回路が実装された回路基板とが、別々に設けられている。そのため、これらの回路基板を接続するケーブル、および、これらの回路基板をそれぞれ固定するための固定機構が必要であった。したがって、従来の制御盤は、構成部品の数が多くなり、コストの増加および構成部品の組み立て工数の増加が懸念される。
本開示は、上記事情に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、ユーザインタフェース用の電子部品を備える場合であっても、構成部品の部品点数を減らし、低コスト化および構成部品の組み立て工数の低減を図った制御盤を提供することにある。
本開示の制御盤は、厚さ方向において互いに反対側を向く第1面および第2面を有する基板と、前記第1面に実装された、ユーザインタフェース用の第1電子部品と、前記第2面に実装された、前記ユーザインタフェースの制御用の第2電子部品と、前記厚さ方向において、前記基板から離間する筐体と、前記第1面の上に形成され、前記筐体と前記基板との間に介在するスペーサと、を備えており、前記筐体は、前記厚さ方向に貫通する筐体開口部を有しており、前記スペーサは、前記厚さ方向に貫通するスペーサ開口部を有しており、前記筐体開口部と前記スペーサ開口部とは、前記厚さ方向に見て互いに重なり、前記第1電子部品は、前記厚さ方向に見て前記スペーサ開口部に重なる。
前記制御盤の好ましい実施の形態においては、前記スペーサは、各々が絶縁性樹脂からなり、かつ、前記厚さ方向に積層された第1層および第2層を含んでおり、前記基板は、前記第2電子部品が実装された実装部を含んでおり、前記第1層は、前記第1面に接し、かつ、前記厚さ方向に見て前記実装部に重ならず、前記第2層は、前記厚さ方向に見て前記実装部に重なる。
前記制御盤の好ましい実施の形態においては、前記スペーサと前記筐体とに挟まれ、かつ、前記厚さ方向に見て前記第1面のうち前記第1電子部品が実装された領域に重なるエンボスシートをさらに備えており、前記エンボスシートは、光を透過させる透光部を含み、前記透光部は、前記厚さ方向に見て前記スペーサ開口部に重なる。
前記制御盤の好ましい実施の形態においては、前記基板を前記筐体に固定するための取付部材と、前記基板および前記取付部材を前記厚さ方向に貫通し、前記基板および前記スペーサを前記取付部材に固定する第1締結具と、前記筐体および前記取付部材を前記厚さ方向に貫通し、前記取付部材を前記筐体に固定する第2締結具と、さらに備えている。
本開示の制御盤は、ユーザインタフェース用の第1電子部品が基板の第1面に実装され、ユーザインタフェースの制御用の第2電子部品が基板の第2面に実装されている。これにより、第1電子部品と第2電子部品とが1つの基板上に実装されるため、第1電子部品を実装する基板と第2電子部品を実装する基板とを別々に設ける必要がない。したがって、これらの基板を接続するケーブルが不要となり、また、これらの基板を固定するための固定機構が簡略化される。つまり、本開示の制御盤によれば、低コスト化や構成部品の組み立て工数の低減を図ることができる。
本開示の制御盤を示す斜視図である。 本開示の制御盤を示す正面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 基板および基板に実装された複数の第1電子部品を示す正面図である。 スペーサの一部(第1層)を示す正面図である。 エンボスシートを示す正面図である。 変形例にかかる制御盤を示す断面図である。
本開示の制御盤の好ましい実施の形態について、図面を参照して、以下に説明する。
図1〜図6は、本実施形態にかかる制御盤A1を示している。制御盤A1は、電力装置および生産設備等の設備装置などを制御・操作するための各種電気機器が収容される。各種電気機器は、たとえば、ブレーカ、パワーサプライ、インバータ、端子台、リレー、プログラマブルコントローラ(PLC)、モーターコントローラ、モータードライバーコントローラなどであるが、これらに限定されない。制御盤A1は、たとえばTVR(サイリスタ式自動電圧調整器)を制御するものであり、TVRに取り付けられている。制御盤A1の制御対象は、TVRに限定されない。制御盤A1は、たとえば略直方体である。制御盤A1は、筐体10、複数の第1電子部品21、複数の第2電子部品22、基板30、スペーサ40、エンボスシート50、保護シール60、取付部材70、複数の第1締結具81、および、複数の第2締結具82を備えている。
図1は、制御盤A1を示す斜視図である。図2は、制御盤A1を示す正面図である。図2においては、筐体10を想像線(二点鎖線)で示し、複数の第2電子部品22を省略している。図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。図3においては、筐体10の一部を省略している。図4は、複数の第1電子部品21および基板30を示す正面図である。図4において、取付部材70を想像線(二点鎖線)で示す。図5は、スペーサ40の一部(後述の第1層41)を示す正面図である。図6は、エンボスシート50を示す正面図である。図4〜図6においては、制御盤A1を正面に見て、筐体10の後述する開口部10aに重なる部分を記載している。
説明の便宜上、互いに直交する3つの方向を、x方向、y方向、z方向と定義する。制御盤A1を正面に見て、x方向は幅方向(図1における左右方向)であり、y方向は高さ方向(図1における上下方向)であり、z方向は奥行き方向である。z方向は、基板30の厚さ方向でもある。必要に応じて、x方向の一方(図1における左)をx1方向、x方向の他方(図1における右)をx2方向とする。同様に、y方向の一方(図1における下)をy1方向、y方向の他方(図1における上)をy2方向とし、z方向の一方(図3における下)をz1方向、z方向の他方(図3における上)をz2方向とする。なお、基板30などにおける位置関係を説明する際に、z1方向を下、z2方向を上という場合もあるが、制御盤A1を設置した状態(図1参照)での上下を意図するものではない。
筐体10は、複数の第1電子部品21、複数の第2電子部品22、基板30、スペーサ40、エンボスシート50および保護シール60を収容する。筐体10は、たとえば金属からなる。筐体10は、制御盤A1の外装であり、図1に示すように、たとえば略直方体である。
筐体10は、図1に示すように、筐体本体11および正面板12を備えている。図3においては、筐体10の筐体本体11が省略され、正面板12のみが示されている。筐体本体11は、箱状であり、前面が開口している。筐体本体11は、対向する2つの側板、天井板、底板および背板から構成される。これらの板は、一体的に形成されていてもよいし、別部材であってもよい。筐体本体11の前面の開口には、正面板12が開閉可能に設けられている。正面板12は、たとえば筐体本体11にヒンジなどで取り付けられており、扉状に構成されている。これにより、筐体10に収容された各種電気機器の点検・保守などが可能となる。図1は正面板12が閉じられた状態を示している。正面板12が閉じられた状態では、筐体10の内部空間と外部空間が遮断される。正面板12の厚さ(z方向の寸法)は、たとえば1mm程度である。
筐体10は、図2および図3に示すように、開口部10aおよび複数の取付孔10bが形成されている。開口部10aおよび複数の取付孔10bはそれぞれ、正面板12をz方向に貫通する。開口部10aは、図1および図2に示すように、たとえばz方向に見て、矩形状である。開口部10aからは、エンボスシート50が視認される。開口部10aが、特許請求の範囲に記載の「筐体開口部」に相当する。各取付孔10bは、たとえばネジタップ穴であるが、これに限定されず、キリ穴であってもよい。各取付孔10bは、それぞれに第2締結具82が挿通される。
複数の第1電子部品21は、制御盤A1のユーザインタフェース用の部品である。複数の第1電子部品21は、図3および図4に示すように、複数の表示用部品211および複数の操作用部品212を含む。複数の表示用部品211および複数の操作用部品212(複数の第1電子部品21)の配置は、図3および図4に示す例に限定されない。
複数の表示用部品211は、たとえばLED、液晶パネル、有機ELパネルなどである。制御盤A1における複数の表示用部品211は、たとえばすべてLEDであって、ランプ表示用のLEDと7セグメント表示用のLEDとを含む。7セグメント表示用のLEDは、1つのセグメント毎に1つずつLEDが配置されている。各表示用部品211の点灯により、制御盤A1の制御対象(たとえばTVR)の制御状況が利用者に通知される。
複数の操作用部品212は、たとえば各種スイッチやタッチパッド(タッチパネル)である。制御盤A1における複数の操作用部品212は、たとえばすべてスイッチであって、複数のタクタイルスイッチとセレクタスイッチとを含む。各操作用部品212の操作により、制御盤A1の制御対象(たとえばTVR)の制御条件などが変更可能である。
複数の第2電子部品22は、各第1電子部品21の入出力を制御するための部品である。つまり、複数の第2電子部品22は、ユーザインタフェースの制御用の部品である。複数の第2電子部品22は、各第1電子部品21の動作電力を生成する電源回路用部品をさらに含んでいてもよいし、制御盤A1の制御対象(例えばTVR)の制御用部品をさらに含んでいてもよい。この制御用部品を含む場合、上記制御対象機器用の第2電子部品22は、TVRの制御処理を行う。各第2電子部品22を例示すると、たとえばIC(集積回路)、ディスクリート部品(たとえばダイオード、コンデンサ、抵抗、トランジスタなど)、トランス、リレーなどがあるが、これらに限定されない。各第2電子部品22は、制御盤A1の種類や複数の第1電子部品21に応じて、適宜選定される。
基板30は、図3および図4に示すように、複数の第1電子部品21および複数の第2電子部品22が実装される。基板30は、たとえばプリント基板である。基板30は、図3に示すように、第1面30aおよび第2面30bを有する。第1面30aおよび第2面30bは、z方向において互いに離間する。第1面30aは、基板30の上面であり、z2方向を向く。第2面30bは、基板30の下面であり、z1方向を向く。第1面30aおよび第2面30bには、図示しない配線パターンが適宜形成されている。当該配線パターンは、複数の第1電子部品21および複数の第2電子部品22の導通経路である。
基板30には、図3および図4に示すように、複数の取付孔30cが形成されている。各取付孔30cは、基板30をz方向に貫通する。各取付孔30cは、たとえばネジタップ穴であるが、これに限定されず、キリ穴であってもよい。各取付孔30cは、それぞれに第1締結具81が挿通される。
基板30は、図3および図4に示すように、第1実装部31、第2実装部32および非配線部33を含む。
第1実装部31は、複数の第1電子部品21が実装されうる部分である。第1実装部31は、z方向に見て、筐体10の開口部10aに重なる。図3に示すように、第1実装部31における第1面30aに、各第1電子部品21が配置される。本実施形態では、基板30は、1つの第1実装部31を含んでいるが、第2実装部32あるいは非配線部33によって離間する複数の第1実装部31を含んでいてもよい。
第2実装部32は、主に複数の第2電子部品22が実装されうる部分である。第2実装部32には、第1電子部品21が実装されない。図3に示すように、第2実装部32における第2面30bには、各第2電子部品22が配置される。図3に示す複数の第2電子部品22は、理解の便宜上図示したものであり、実際の制御盤A1において必ずしもその位置に配置されていなくてもよい。なお、一部の第2電子部品22が、第1実装部31における第2面30bに配置されていてもよいし、第2実装部32の第1面30aに配置されていてもよい。ただし、第2電子部品22を、第1実装部31における第2面30bに配置する際には、面実装型のものを利用する。第2実装部32は、z方向に見て、筐体10の開口部10aに重ならない。本実施形態では、第2実装部32は、第1実装部31のy1方向に位置するが、これに限定されず、たとえば第1実装部31を囲う環状に配置されていてもよい。第2実装部32が、特許請求の範囲に記載の「実装部」に相当する。
非配線部33は、少なくとも第1面30aにおいて上記配線パターンが形成されない部分である。非配線部33は、図4に示すように、z方向に見て、基板30の外周縁および複数の取付孔30cの周囲に配置されている。この非配線部33においては、第1面30aおよび第2面30bの両方に配線パターンを形成しない方が、意図せぬ短絡を防止する上で好ましい。また、非配線部33は、z方向に見て、第1実装部31と第2実装部32との間にも配置されている。ただし、第1実装部31と第2実装部32との間に配置された非配線部33には、たとえば第2面30bにおいて、第1実装部31に形成された配線パターンと第2実装部32に形成された配線パターンとを導通させる配線パターンが形成されている。非配線部33には、複数の第1電子部品21および複数の第2電子部品22のいずれも実装されない。非配線部33は、図4に示すように、取付部材70(後述する突起部71)よりも基板30の内方まで形成されている。これにより、取付部材70と上記配線パターンとの絶縁距離が確保できる。また、非配線部33は、各第1締結具81が挿通される各取付孔30cの周囲に配置されている。これにより、各第1締結具81を介して、上記配線パターンが意図せず短絡することを抑制できる。
スペーサ40は、図3に示すように、基板30の第1面30a側に配置される。スペーサ40は、たとえば粘着テープ(図示略)により、基板30(第1面30a)に接着されている。スペーサ40は、図3に示すように、z方向に積層された第1層41および第2層42を含む。本実施形態では、スペーサ40が2層で構成された場合を示すが、3層以上で構成されていてもよい。
第1層41および第2層42はそれぞれ、絶縁性かつ遮光性の樹脂板により構成される。第1層41および第2層42は、たとえば遮光性のアクリル板である。第1層41は、上記粘着テープにより基板30(第1面30a)に接着されている。第2層42は、第1層41に貼り付けられている。第1層41は、z方向において、基板30と第2層42との間に位置する。第1層41の厚さ(z方向寸法)は、たとえば3mmであるが、これに限定されない。第2層42の厚さ(z方向寸法)は、たとえば2mmであるが、これに限定されない。z方向に見て、第1層41の形状と第2層42の形状とは異なる。第1層41は、第1実装部31および非配線部33の上に配置され、第2実装部32の上に配置されない。第2層42は、z方向に見て、基板30に重なり、第1実装部31、第2実装部32および非配線部33の上に配置されている。よって、第2実装部32(基板30)と第2層42との間に空間が形成されている。
スペーサ40は、第1層41および第2層42を貫通するスリット板43をさらに含んでいる。スペーサ40には、第1層41および第2層42を貫通する開口部40dが形成されており、スリット板43は、この開口部40dに嵌合されている。図5において、第1層41に形成された開口部40dが示されている。スリット板43は、たとえば板厚2mmと板厚3mmとの2枚の遮光性のアクリル板がz方向に貼り合されて構成されていてもよいし、たとえば板厚5mmの1枚の遮光性のアクリル板で構成されていてもよい。スリット板43の厚さ(z方向寸法)は、第1層41の厚さと第2層42の厚さとの合計値と略同じである。スリット板43は、複数のスリット43aが形成されている。各スリット43aは、スリット板43をz方向に貫通する。各スリット43aは、z方向に見て、7セグメント表示用の表示用部品211(LED)にそれぞれ重なる。
スペーサ40には、図3に示すように、複数の開口部40aおよび複数の取付孔40bが形成されている。複数の開口部40aおよび複数の取付孔40bはそれぞれ、z方向において、スペーサ40を貫通しており、第1層41および第2層42に跨って形成されている。複数の開口部40aはそれぞれ、第1実装部31上に形成されている。各開口部40aは、z方向に見て、各第1電子部品21に重なっており、図3に示すように、第1電子部品21を収容する。スペーサ40に各開口部40aが設けられていることで、基板30上にスペーサ40が配置されていても、第1実装部31の第1面30a上に各第1電子部品21を実装することができる。開口部40aが、特許請求の範囲に記載の「スペーサ開口部」に相当する。複数の取付孔40bはそれぞれ、z方向に見て、基板30の取付孔30cに重なる。各取付孔40bは、たとえばネジタップ穴であるが、これに限定されず、キリ穴であってもよい。各取付孔40bは、それぞれに第1締結具81が挿通される。図3に示すように、各取付孔40bには、第2層42側において、ザグリ40cが形成されている。各ザグリ40cは、各第1締結具81が第2層42の上面から突き出ないために形成されている。
スペーサ40は、上記した構成に限定されない。たとえば、制御盤A1におけるスペーサ40は、2層(第1層41および第2層42)の積層構造であるが、スペーサ40は、積層構造でなく、1枚の絶縁性樹脂板で構成されていてもよい。この場合、スペーサ40のz1方向側の面に窪みを形成して、基板30の第2実装部32における第1面30a上に空間を設けてもよい。この空間は、制御盤A1において、第2実装部32(基板30)と第2層42との間に形成された空間に対応する。あるいは、スペーサ40は、3層以上の積層構造であってもよい。また、制御盤A1におけるスペーサ40は、スリット板43を含んでいるが、スペーサ40は、スリット板43を含んでいなくてもよい。この場合、スペーサ40(第1層41および第2層42)には、開口部40dが形成されず、各スリット43aに対応する開口部40aが形成される。
エンボスシート50は、図3に示すように、z方向において、スペーサ40と筐体10(正面板12)との間に介在する。エンボスシート50は、z方向に見て、基板30の第1実装部31に重なる。エンボスシート50は、スペーサ40(第2層42)に貼り付けられている。エンボスシート50の素材は、たとえばポリエステルであるが、これに限定されない。エンボスシート50は、z方向に見て、開口部10aのすべてに重なり、開口部10aよりも大である。エンボスシート50には、図6に示すように、開口部10aから視認されうる領域において印字加工が施されている。エンボスシート50は、図6に示すように、透光部51および遮光部52を含む。理解の便宜上、図6において、透光部51を黒色で塗りつぶしている。透光部51は、光を透過させる部分であり、遮光部52は、光を透過させない部分である。透光部51は、z方向に見て、スペーサ40の開口部40aに重なる領域に配置されている。透光部51の下方には、表示用部品211が配置されている。表示用部品211(LED)からの光は、透光部51を透過して、制御盤A1の外部から視認される。エンボスシート50の文字および飾り線は、遮光部52に印字されている。各操作用部品212のうちタクタイルスイッチは、エンボスシート50越しに操作(押下)される。各操作用部品212のうちセレクタスイッチは、エンボスシート50に設けられた開口部50aに挿通される。これにより、当該セレクタスイッチは、制御盤A1の外部から操作可能になっている。
取付部材70は、筐体10に基板30を取り付けるための金具である。取付部材70は、図3に示すように、複数の第1締結具81によって基板30を支持しつつ、複数の第2締結具82によって筐体10(正面板12)に支持されている。取付部材70は、複数の突起部71を含んでいる。各突起部71は、z方向に見て基板30に重なっている。
取付部材70には、図2〜図4に示すように、複数の取付孔70aおよび複数の取付孔70bが形成されている。複数の取付孔70aおよび複数の取付孔70bはそれぞれ、図3に示すように、取付部材70をz方向に貫通している。各取付孔70aは、たとえばネジタップ穴であり、それぞれに第1締結具81が挿通される。各取付孔70aは、各突起部71に形成されている。各取付孔70bは、たとえばネジタップ穴であり、それぞれに第2締結具82が挿通される。
複数の第1締結具81は、基板30を取付部材70に固定するためのものである。複数の第1締結具81はそれぞれ、たとえば皿ネジである。各第1締結具81は、図3に示すように、スペーサ40の各取付孔40b、基板30の各取付孔30cおよび取付部材70の各取付孔70aに挿通される。各第1締結具81の配置、つまり、各取付孔30c(基板30)、各取付孔40b(スペーサ40)および各取付孔70a(取付部材70)の配置は、図2、図4および図5に示す例に限定されない。各第1締結具81の頭の部分は、スペーサ40の各ザグリ40cに嵌合する。
複数の第2締結具82は、取付部材70を筐体10に固定するためのものである。複数の第2締結具82はそれぞれ、たとえば皿ネジである。各第2締結具82は、図3に示すように、筐体10(正面板12)の各取付孔10bおよび取付部材70の各取付孔70bに挿通される。各第2締結具82の配置、つまり、各取付孔10b(筐体10)および各取付孔70b(取付部材70)の配置は、図2および図4に示す例に限定されない。各第2締結具82の上面は、図3に示すように、筐体10の正面板12の上面と面一、あるいは、正面板12の上面よりも下方(z1方向)に位置する。
保護シール60は、図3に示すように、z方向において、スペーサ40と筐体10(正面板12)との間に介在する。保護シール60は、複数の第1締結具81のうち、エンボスシート50に覆われていない第1締結具81の上面を覆っている。保護シール60は、たとえばエンボスシート50と同じ素材であるが、異なっていてもよい。保護シール60は、一部の第1締結具81の絶縁、取り外し防止、および、腐食保護のために形成されている。
本開示にかかる制御盤A1において、各構成部品は、たとえば次のように組み立てられる。まず、基板30に複数の第1電子部品21および複数の第2電子部品22を実装する。次いで、第1層41と第2層42とが貼り合されたスペーサ40を基板30に貼り付ける。スペーサ40の基板30への貼り付けは、たとえば粘着テープを用いる。次いで、各第1締結具81で、スペーサ40が貼り付けられた基板30を取付部材70に固定する。次いで、スペーサ40上に、エンボスシート50および保護シール60を貼り付ける。そして、各第2締結具82で、取付部材70を筐体10の正面板12に固定する。以上のように、制御盤A1が組み立てられる。なお、上記した制御盤A1の組み立て工程は一例であって、これに限定されない。
以上のように構成された制御盤A1の作用・効果は、次の通りである。
制御盤A1では、複数の第1電子部品21の各々が基板30の第1面30aに実装され、複数の第2電子部品22の各々が基板30の第2面30bに実装されている。この構成によると、1つの基板30に、各第1電子部品21と各第2電子部品22とが実装されているため、複数の第1電子部品21を実装する基板と、複数の第2電子部品22を実装する基板とを別々に設ける必要がない。したがって、これらの基板を接続するケーブルが不要となり、また、これらの基板を固定するための固定機構が簡略化される。つまり、制御盤A1は、低コスト化および構成部品の組み立て工数の低減を図ることができる。
制御盤A1では、スペーサ40は、z方向に積層された第1層41および第2層42を含んでいる。基板30は、各第2電子部品22が実装された第2実装部32を含んでいる。第1層41は、z方向に見て、第2実装部32に重ならず、第2層42は、z方向に見て第2実装部32に重なる。この構成によると、第2実装部32の上方において、第2層42と基板30との間に空間が形成される。このため、表面実装型の第2電子部品22だけでなく、リード挿入型の第2電子部品22であっても、第2実装部32(基板30)の第2面30bに実装することが可能となる。また、表面実装型の第2電子部品22を第2実装部32の第1面30a(第2層42と基板30との間の空間)にも実装することが可能となる。
制御盤A1は、エンボスシート50を備えている。エンボスシート50は、スペーサ40と筐体10とに挟まれている。この構成によると、筐体10と基板30との間にスペーサ40およびエンボスシート50が介在しているため、筐体10と基板30との間に、適度に絶縁距離を確保することができる。また、エンボスシート50は、透光部51を含んでいる。透光部51は、z方向に見てスペーサ40の開口部40aに重なる。この構成によると、エンボスシート50によって開口部40aを塞ぐことで、開口部40a内に配置される各第1電子部品21を保護するとともに、透光部51を通して第1電子部品21から照射される光を外部から確認することが可能となる。
制御盤A1は、取付部材70と第1締結具81と第2締結具82とを備えている。基板30は、第1締結具81により、取付部材70に固定され、取付部材70は、第2締結具82により、筐体10(正面板12)に固定されている。この構成によると、基板30は、取付部材70を介して、筐体10(正面板12)に固定されている。このとき、基板30は、筐体10(正面板12)と取付部材70とに挟持されている。よって、制御盤A1は、基板30を筐体10に確実に固定することができる。特に、制御盤A1においては、押下操作されうる操作用部品212(タクタイルスイッチ)を基板30に設けているため、基板30を確実に固定することは、操作用部品212の確実な操作を行う上で好ましい。
制御盤A1において、筐体10の開口部10aと各第2締結具82の周囲とにコーキング剤やパッキンなどをさらに備えていてもよい。たとえば、コーキング剤を、筐体10の開口部10aの内面とエンボスシート50とに跨って形成してもよいし、パッキンを、筐体10(正面板12)とエンボスシート50との間に挟んだり、各第2締結具82の上面を覆ったりしてもよい。これにより、防塵防水性能が向上するため、制御盤A1の屋外の使用に有効である。
制御盤A1において、取付部材70を介して、基板30を筐体10に固定した場合を示したが、これに限定されない。たとえば、取付部材70を備えず、基板30を直接筐体10(正面板12)に固定してもよい。この場合、図7(a)および図7(b)に示すように、筐体10の各取付孔10bと基板30の各取付孔30cとが、z方向に見て互いに重なっており、これらに第3締結具83(たとえば皿ネジ)を挿通する。図7(a)は、第3締結具83がスペーサ40をさらに貫通している場合を示し、図7(b)は、第3締結具83がスペーサ40を貫通していない場合を示している。これにより、取付部材70を設けることなく、基板30を筐体10に固定することができる。
本開示にかかる制御盤は、上記した実施形態に限定されるものではない。本開示の制御盤の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1:制御盤、10:筐体、10a:開口部、21:第1電子部品、22:第2電子部品、30:基板、30a:第1面、30b:第2面、40:スペーサ、40a,40d:開口部、41:第1層、42:第2層、43:スリット板、50:エンボスシート、51:透光部、52:遮光部、70:取付部材、81:第1締結具、82:第2締結具、83:第3締結具

Claims (4)

  1. 厚さ方向において互いに反対側を向く第1面および第2面を有する基板と、
    前記第1面に実装された、ユーザインタフェース用の第1電子部品と、
    前記第2面に実装された、前記ユーザインタフェースの制御用の第2電子部品と、
    前記厚さ方向において、前記基板から離間する筐体と、
    前記第1面の上に形成され、前記筐体と前記基板との間に介在するスペーサと、
    を備えており、
    前記筐体は、前記厚さ方向に貫通する筐体開口部を有しており、
    前記スペーサは、前記厚さ方向に貫通するスペーサ開口部を有しており、
    前記筐体開口部と前記スペーサ開口部とは、前記厚さ方向に見て互いに重なり、
    前記第1電子部品は、前記厚さ方向に見て前記スペーサ開口部に重なる、
    制御盤。
  2. 前記スペーサは、各々が絶縁性樹脂からなり、かつ、前記厚さ方向に積層された第1層および第2層を含んでおり、
    前記基板は、前記第2電子部品が実装された実装部を含んでおり、
    前記第1層は、前記第1面に接し、かつ、前記厚さ方向に見て前記実装部に重ならず、
    前記第2層は、前記厚さ方向に見て前記実装部に重なる、
    請求項1に記載の制御盤。
  3. 前記スペーサと前記筐体とに挟まれ、かつ、前記厚さ方向に見て前記第1面のうち前記第1電子部品が実装された領域に重なるエンボスシートをさらに備えており、
    前記エンボスシートは、光を透過させる透光部を含み、
    前記透光部は、前記厚さ方向に見て前記スペーサ開口部に重なる、
    請求項2に記載の制御盤。
  4. 前記基板を前記筐体に固定するための取付部材と、
    前記基板および前記取付部材を前記厚さ方向に貫通し、前記基板および前記スペーサを前記取付部材に固定する第1締結具と、
    前記筐体および前記取付部材を前記厚さ方向に貫通し、前記取付部材を前記筐体に固定する第2締結具と、
    さらに備えている、
    請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の制御盤。
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