JP2021081547A - 廃トナー回収装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変位センサーを利用して回収ボトル(容器本体)の回転を検出することができる廃トナー回収装置を提供する。【解決手段】廃トナー回収装置13は、廃トナーを収容可能な円筒状に形成された容器本体32を有する回収ボトル61と、軸周りに回転される容器本体32を支持する回収側装着部60と、容器本体32に対向して配置され、容器本体32に収容された廃トナーの量に応じた静電容量を検出する変位センサー64と、を備え、変位センサー64に対向する容器本体32の周壁の一部分には、容器本体32の周壁の他の部分と異なる静電容量を有する異形状部75が形成された。【選択図】図6

Description

本発明は、廃トナーを回収する廃トナー回収装置および画像形成装置に関する。
廃トナーの回収に係る技術ではないが、現像器に補給するトナーを収容したトナーボトルと、トナーボトルを支持するボトル支持部材と、ボトル支持部材を支持するバネの変位置を検知するトナー残量検知手段(フォトセンサまたは可変抵抗器)と、トナー残量検知手段からの信号に基づいてトナー残量の判断を行うROMと、を備えた技術がある(特許文献1)。トナーボトルは、軸周りに回転することで内部に収容されたトナーを現像器に供給する。
特開2004−286793号公報
しかしながら、上記した技術では、トナー残量を検出することができるが、トナーボトルが適正に回転しているか否かを検出することはできなかった。
仮に、上記した技術を、廃トナーを回収する廃トナー回収装置に採用した場合について考える。トナー残量検知手段は、廃トナー回収装置の回収ボトルに回収(廃棄)された廃トナーの蓄積量を検出することができるが、回収ボトルの回転を検出することはできない。何らかの理由で、回収ボトルの回転が遅くなったり停止したりした場合、廃トナーの蓄積量は増加しないため、廃トナーの回収が継続され、廃トナーが回収ボトルの回収口に詰まり溢れ出す虞があった。
本発明は、上記のような課題を解決するために、変位センサーを利用して回収ボトル(容器本体)の回転を検出することができる廃トナー回収装置および画像形成装置を提供する。
本発明の廃トナー回収装置は、廃トナーを収容可能な円筒状に形成された容器本体を有する回収ボトルと、軸周りに回転される前記容器本体を支持する装着部と、前記容器本体に対向して配置され、前記容器本体に収容された前記廃トナーの量に応じた静電容量を検出する変位センサーと、を備え、前記変位センサーに対向する前記容器本体の周壁の一部分には、前記容器本体の周壁の他の部分と異なる静電容量を有する異形状部が形成された。
この場合、前記変位センサーが前記異形状部に応じた静電容量を検出する周期に基づいて、前記容器本体の回転速度が調整されてもよい。
この場合、前記容器本体の周壁には、前記変位センサーに対向する部分を除き、搬送溝を螺旋状に凹ませることで径方向内側に突出した搬送リブが螺旋状に形成され、前記異形状部は、前記容器本体の周壁の一部分を、径方向内側に突出させた窪みまたは径方向外側に突出させた突起でもよい。
他の場合、前記容器本体の周壁には、前記変位センサーに対向する部分を除き、搬送溝を螺旋状に凹ませることで径方向内側に突出した搬送リブが螺旋状に形成され、前記異形状部は、前記容器本体の周壁の一部分を他の部分よりも厚くまたは薄くした部分でもよい。
本発明の画像形成装置は、上記のいずれかに記載の廃トナー回収装置を備えた。
本発明によれば、変位センサーを利用して回収ボトル(容器本体)の回転を検出することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す概略図(正面図)である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の給紙カセットおよび廃トナー回収装置等を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るトナー補給装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るドラムクリーニング装置、ベルトクリーニング装置および排出搬送装置を示す概略図(平面から見た断面図)である。 図4のV−V断面図である。 本発明の一実施形態に係る廃トナー回収装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る廃トナー回収装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る廃トナー回収装置の変位センサーが出力する合成信号に含まれる波形信号およびパルス信号を示すグラフである。 本発明の一実施形態の第1変形例に係る廃トナー回収装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態の第2変形例に係る廃トナー回収装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態の第3変形例に係る廃トナー回収装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態の第4変形例に係る廃トナー回収装置を示す断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、図面に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1および図2を参照して、画像形成装置1について説明する。図1は画像形成装置1の内部構造を示す概略図(正面図)である。図2は給紙カセット3および廃トナー回収装置13等を示す平面図である。
[画像形成装置の概要]
画像形成装置1は、電子写真方式で形成したフルカラーのトナー像をシートSに転写して画像形成するカラープリンターである。図1に示すように、画像形成装置1は、略直方体状の外観を構成する装置本体2を備えている。装置本体2の下側には、給紙カセット3を着脱可能に装着するためカセット装着部10が設けられている。給紙カセット3には、例えば、紙製のシートS(またはシートSの束)が収容される。装置本体2の上面には、画像形成されたシートSを受ける排紙トレイ4が設けられている。なお、シートSは、紙製に限らず、樹脂フィルムやOHPシート等であってもよい。
カセット装着部10は、給紙カセット3を装着するための空間を構成している。給紙カセット3の左右両側面には一対のスライドガイド(図示せず)が固定され、カセット装着部10の左右両側には一対のカセットレール10A(図2参照(図2では左側のみを図示している))が設けられている。一対のカセットレール10Aは、一対のレール保持部材11(図2参照(図2では左側のみを図示している))を介して装置本体2に固定されている。給紙カセット3は、スライドガイドを介してカセットレール10Aにスライド可能に支持されている。
また、図1に示すように、画像形成装置1は、給紙部5と、画像形成部6と、定着装置7と、トナー補給装置12と、廃トナー回収装置13と、を装置本体2の内部に備えている。給紙部5は、給紙カセット3から排紙トレイ4まで延びる搬送路8の上流側に設けられている。定着装置7は搬送路8の下流側に設けられ、画像形成部6は搬送路8において給紙部5と定着装置7との間に設けられている。トナー補給装置12は、画像形成部6よりも上方に設けられている。廃トナー回収装置13は、画像形成部6よりも下方に設けられている。
画像形成部6は、中間転写ユニット14と、4つのドラムユニット15と、光走査装置16と、含んでいる。中間転写ユニット14は、排紙トレイ4の下方に設けられている。4つのドラムユニット15は、4色のトナーに対応し、中間転写ユニット14の下側で左右方向に並んで設けられている。光走査装置16は、各ドラムユニット15の下側に設けられている。なお、4つのドラムユニット15は同様の構成を有しているため、以下、1つのドラムユニット15について説明する。
中間転写ユニット14は、左右方向に離間して配置された駆動ローラー20Aと従動ローラー20Bとに巻き掛けられた中間転写ベルト21を有している。駆動ローラー20Aがモーター(図示せず)によって回転駆動されると、中間転写ベルト21が左回りに回転する(図1の矢印参照)。また、従動ローラー20Bの左側にはベルトクリーニング装置22が配置されている。
ドラムユニット15は、感光体ドラム23と、帯電装置24と、現像装置25と、一次転写ローラー26と、ドラムクリーニング装置27と、除電装置28と、を含んでいる。
感光体ドラム23は、中間転写ベルト21の下側表面に接触しながらモーター(図示せず)によって回転駆動される。帯電装置24、現像装置25、一次転写ローラー26、ドラムクリーニング装置27および除電装置28は、感光体ドラム23の周囲に転写プロセス順に配置されている。一次転写ローラー26は、中間転写ベルト21を挟んで上側から感光体ドラム23に対向配置されている。中間転写ベルト21(駆動ローラー20A)の右側には、二次転写ローラー29が接触している。
詳細は後述するが、トナー補給装置12には、4つのトナーボトル31が着脱可能に装着されている。4つのトナーボトル31には、4色(イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック)の補給用のトナー(現像剤)が収容されている。4つのトナーボトル31は、スクリューを内蔵した補給管等(図示せず)を介して4つの現像装置25に連通しており、補給用のトナーを4つの現像装置25に供給する。廃トナー回収装置13には、回収ボトル61が着脱可能に装着されている。回収ボトル61には、シートSに転写されずに排出される廃トナーが収容(回収)される。
また、画像形成装置1には、画像形成部6等の制御対象機器を適宜制御するための制御部17が設けられている。制御部17は、メモリーに記憶されたプログラムやパラメーターに従って各種の演算処理を実行するプロセッサー等を含んでいる。なお、制御部17は、プログラム等を実行するプロセッサー等に代えて、集積回路等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現されてもよい。
ここで、画像形成装置1の動作について説明する。制御部17は、入力された画像データに基づいて、以下のように画像形成処理を実行する。
帯電装置24は、感光体ドラム23の表面を帯電させる。光走査装置16は、感光体ドラム23に向けて画像データに対応した露光を行い、感光体ドラム23の表面に静電潜像を形成する。現像装置25は、トナー補給装置12のトナーボトル31から供給されたトナーを用いて感光体ドラム23の表面に形成された静電潜像をトナー像に現像する。4つの感光体ドラム23に担持された4色のトナー像は、一次転写バイアスを印加された一次転写ローラー26によって、中間転写ベルト21に順番に一次転写される。これにより、中間転写ベルト21の表面には、フルカラーのトナー像が形成される。
一方、給紙部5は、給紙カセット3内のシートSを搬送路8に送り出す。二次転写ローラー29は、中間転写ベルト21との間を通過するシートSに中間転写ベルト21上のトナー像を二次転写する。定着装置7は、シートSにトナー像を熱定着させる。その後、シートSは、排紙トレイ4に排出される。ドラムクリーニング装置27は、一次転写後に感光体ドラム23の表面に残留した廃トナー(残留トナー)を除去する。除電装置28は、除電光を照射して感光体ドラム23の電荷を除去する。また、ベルトクリーニング装置22は、二次転写後に中間転写ベルト21の表面に残留した廃トナーを除去する。感光体ドラム23や中間転写ベルト21から除去された廃トナーは、廃トナー回収装置13の回収ボトル61に回収される。
[トナー補給装置]
次に、図3を参照して、トナー補給装置12について説明する。図3はトナー補給装置12を示す斜視図である。
トナー補給装置12は、4つのトナーボトル31と、4つの補給側装着部30と、4つの残量確認センサー(図示せず)と、を含んでいる。なお、図3では1つのトナーボトル31のみを図示している。補給側装着部30はトナーボトル31を着脱可能に装着するための空間を構成しており、装置本体2の上側前面には空間を開放する補給側開口部30Aが形成されている。補給側装着部30には、補給側開口部30Aを開閉するための補給用カバー37が設けられている。残量確認センサーは、トナーボトル31に収容されたトナーの量を検出するために設けられている。残量確認センサーは、補給側装着部30に装着されたトナーボトル31(容器本体32)に対向して配置され、トナーの残量に応じた静電容量を検出する。なお、残量確認センサーは後述する変位センサー64と同一であるため、その詳細な説明は省略する。
<トナーボトル>
各々のトナーボトル31は、容器本体32と、キャップ33(図2参照)と、を含んでいる。容器本体32は、トナーを収容可能な円筒状に形成されている。容器本体32の後端部は、軸周りに回転するようにキャップ33に取り付けられている。なお、黒色のトナーを収容するためのトナーボトル31は他のトナーボトル31よりも太く(大径)に形成されており、このトナーボトル31を挿入する右端の補給側装着部30も他の補給側装着部30よりも大径に形成されている(図1参照)。また、4つのトナーボトル31は、太さの違いを除いて、同一構成であるため、以下、1つのトナーボトル31について説明する。なお、4つのトナーボトル31(4つの補給側装着部30)は、全て同じ大きさ(直径)であってもよい。また、以下の説明では、トナーボトル31を補給側装着部30に装着した状態を基準として方向を設定する。なお、トナーは、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤でもよいし、磁性トナーから成る一成分現像剤でもよい。
(容器本体)
容器本体32は、例えば、PET樹脂(ポリエチレンテレフタラート)等の合成樹脂材料で前後方向に長い略円筒状に形成されている。容器本体32の周壁には、搬送溝34Gを螺旋状に凹ませることで径方向内側(軸心に向けて)に突出した搬送リブ34が螺旋状に形成されている。搬送リブ34(搬送溝34G)は、略U字状断面を有し、容器本体32と略同一の厚みで一体に形成されている。容器本体32の前部32Fは搬送リブ34(搬送溝34G)の無い円筒状に形成されており、容器本体32の前部32Fの周壁には異形状部75が形成されている。異形状部75は、容器本体32の周壁(前部32F)の一部分を径方向内側に突出させた窪みである。異形状部75は、径方向から見て略長方形状の窪みであって、容器本体32と略同一の厚みで一体に形成されている。
容器本体32の前端面には、ユーザーが把持するための把持部Gが突き出している。容器本体32の後部は他の部分よりも細く形成されており(図2参照)、容器本体32の後端面は開口している(図示せず)。容器本体32の後部(細くなった部分)には、略円環状の伝達ギア35が固定されている(図2参照)。
(キャップ)
図2に示すように、キャップ33は、伝達ギア35よりも後方に配置され、容器本体32の後端面(開口)を覆うように容器本体32に取り付けられている。キャップ33は、容器本体32の内部に連通する連通口36を有している。連通口36は、キャップ33の下側面に形成された略矩形状の穴である。また、キャップ33には、連通口36を開閉するためのシャッター(図示せず)が軸方向(前後方向)にスライド可能に設けられている。トナーボトル31が補給側装着部30から取り外された状態では、シャッターは連通口36を閉じている。
[トナーボトルの装着]
ここで、トナーボトル31を補給側装着部30に装着する手順について説明する。図3に示すように、ユーザーは、補給側装着部30の補給用カバー37を開放して補給側開口部30Aを露出させ、把持部Gを手前に向け、且つ連通口36を下方に向けたトナーボトル31を補給側装着部30(補給側開口部30A)に差し込む。トナーボトル31を差し込む過程で、シャッターは、補給側装着部30の一部に接触して相対的に前方にスライドして連通口36を開放する。開放された連通口36は補給管の上流端に接続される。その後、ユーザーは補給用カバー37を閉じる。
以上によって、トナーボトル31の装着が完了する。この状態で、補給側装着部30は、キャップ33を固定し、軸周りに回転される容器本体32を支持している。また、伝達ギア35は、補給側装着部30に設けられたシャフトやギア等の動力伝達機構(図示せず)を介して補給モーター(図示せず)に接続され、連通口36は補給管等を介して現像装置25に接続される。なお、補給モーターは、所謂ブラシ付きDCモーターであり、角度制御や回転検知等の機能を有していない。
[トナーの補給]
制御部17からのトナー補給指令によって補給モーターが駆動されると、伝達ギア35と一体となって容器本体32が軸周りに回転する。搬送リブ34は、容器本体32と共に回転し、容器本体32に収容されたトナーを連通口36に向けて搬送する。トナーは、連通口36から排出され、補給管を通って現像装置25に供給(補給)される。
なお、制御部17は、残量確認センサーの検出結果に基づいて、トナーボトル31が空になった(またはトナーが少なくなった)ことを判断し、例えば、画像形成装置1に備えられたタッチパネル(図示せず)に、トナーボトル31が空になったことやトナーボトル31の交換を促すメッセージ等を表示する。トナーボトル31を交換する場合、ユーザーは把持部Gを掴んでトナーボトル31を手前に引き出して補給側装着部30から離脱させる。トナーボトル31の引き出しに伴って、シャッターはバネ(図示せず)で後方に付勢されて連通口36を閉じる。
次に、図4および図5を参照して、4つのドラムクリーニング装置27およびベルトクリーニング装置22、並びにこれらが接続された排出搬送装置18について説明する。図4はドラムクリーニング装置27、ベルトクリーニング装置22および排出搬送装置18を示す概略図(平面から見た断面図)である。図5は、図4のV−V断面図である。
[ドラムクリーニング装置]
4つのドラムクリーニング装置27は、4つの感光体ドラム23に対応して設けられている(図1参照)。なお、4つのドラムクリーニング装置27は同様の構成であるため、以下、1つのドラムクリーニング装置27について説明する。
図5に示すように、ドラムクリーニング装置27は、ドラム側ハウジング40と、研磨ローラー41と、規制ローラー42と、クリーニングブレード43と、ドラム側スクリュー44と、を含んでいる。
図4および図5に示すように、ドラム側ハウジング40は感光体ドラム23に対向する面を開口させた略箱状に形成され、その後側底面にはドラム側排出口40Aが開口している。研磨ローラー41および規制ローラー42は、ドラム側ハウジング40の内部において軸周りに回転可能に支持されている。研磨ローラー41は感光体ドラム23に接触し、規制ローラー42は研磨ローラー41の右下側に接触している。クリーニングブレード43はドラム側ハウジング40に固定され、その先端部は感光体ドラム23に接触している。ドラム側スクリュー44は、ドラム側ハウジング40の左下部において軸周りに回転可能に支持されている。
[ベルトクリーニング装置]
図5に示すように、ベルトクリーニング装置22は、ベルト側ハウジング45と、バイアスブラシ46と、回収ローラー47と、回収ブレード48と、ベルト側スクリュー49と、を含んでいる。
図4および図5に示すように、ベルト側ハウジング45は中間転写ベルト21に対向する面を開口させた略箱状に形成され、その後側底面にはベルト側排出口45Aが開口している。バイアスブラシ46および回収ローラー47は、ベルト側ハウジング45の内部において軸周りに回転可能に支持されている。バイアスブラシ46は中間転写ベルト21に接触し、回収ローラー47はバイアスブラシ46の左上側に接触している。回収ブレード48はベルト側ハウジング45に固定され、その先端部は回収ローラー47に接触している。ベルト側スクリュー49は、ベルト側ハウジング45の左下部において軸周りに回転可能に支持されている。
[排出搬送装置]
図4および図5に示すように、4つのドラムクリーニング装置27およびベルトクリーニング装置22は、廃トナーを廃トナー回収装置13に向けて搬送する排出搬送装置18に接続されている。排出搬送装置18は、搬送ハウジング50と、搬送スクリュー51と、を含んでいる。
搬送ハウジング50は、左右方向に長い略直方体状に形成されている。搬送ハウジング50の上面には、4つのドラム側導入管52とベルト側導入管53とが左右方向に並んで設けられている。各々のドラム側導入管52はドラム側排出口40Aに接続され、ベルト側導入管53はベルト側排出口45Aに接続されている。搬送ハウジング50の左側底面には、廃トナー回収装置13に接続される搬送排出管54が形成されている。搬送スクリュー51は、搬送ハウジング50の内部において軸周りに回転可能に支持されている。
[廃トナー回収装置]
次に、図2、図5ないし図7を参照して、廃トナー回収装置13について説明する。図6は廃トナー回収装置13を示す断面図である。図7は廃トナー回収装置13を示す断面図である。
図2に示すように、廃トナー回収装置13は、回収ボトル61と、回収側装着部60(装着部)と、変位センサー64と、を含んでいる。回収ボトル61(容器本体32)には、ベルトクリーニング装置22やドラムクリーニング装置27から排出される廃トナーが収容される。回収側装着部60には、回収ボトル61が着脱可能に装着される。変位センサー64は、回収ボトル61に収容された廃トナーの蓄積量を検出する。
<回収ボトル>
回収ボトル61は、補給用のトナーを消費して空になったトナーボトル31である(4つのトナーボトル31の何れでもよい。)。つまり、空になったトナーボトル31が、廃トナーを回収する回収ボトル61として兼用(再利用)されている。回収ボトル61は、既に説明したトナーボトル31と同一形状であるため、回収ボトル61の詳細な説明は省略する。また、回収ボトル61の構造に付す符号は、トナーボトル31の構造に付した符号と同一である。なお、空になったトナーボトル31が回収ボトル61として流用されていたが、これに限らず、トナーボトル31とは異なる専用の回収ボトル61を用意してもよい。
<回収側装着部>
回収側装着部60は、カセット装着部10の左側に隣接して配置されている(図2参照)。回収側装着部60は、排出搬送装置18の搬送排出管54に対応する位置に配置されている(図4および図5参照)。図2に示すように、回収側装着部60は回収ボトル61を装着するための空間を構成しており、装置本体2の下側前面には空間を開放する回収側開口部60Aが形成されている。また、回収側装着部60には、回収側開口部60Aを開閉するための回収カバー62が設けられている。回収カバー62は、下部にある軸を中心に回転可能に設けられている。
図6に示すように、回収側装着部60には、回収モーターM2と、シャフトやギア等から成る動力伝達機構63とが設けられている。動力伝達機構63は、回収モーターM2の駆動力を、回収側装着部60に装着された回収ボトル61の伝達ギア35に伝達する。なお、回収モーターM2は、所謂ブラシ付きDCモーターであり、角度制御や回転検知等の機能を有していない。
<変位センサー>
図2および図6に示すように、変位センサー64は、回収側装着部60に装着された回収ボトル61(容器本体32)に対向して配置され、回収ボトル61に収容された廃トナーの蓄積量によって変化する静電容量を検出する。変位センサー64は、回収ボトル61を挟んで対向した送信電極70と受信電極71との間の電界変化を検出する相互容量方式の静電容量センサーである。なお、変位センサー64では、回収ボトル61の容積に対する廃トナーの蓄積量を0〜100%まで検出することができるが、これに限らず、検出可能な蓄積量は自由に設定してもよい。
図6および図7に示すように、送信電極70および受信電極71は、それぞれ長方形状の基板70A,71Aに実装されている。送信電極70および受信電極71は、基板70A,71Aの容器本体32側の面に実装されている。基板70A,71Aは、起立姿勢で容器本体32の左右両側に配置され、回収側装着部60のフレーム(図示せず)に固定されている。送信電極70は、回収ボトル61を挟んでカセット装着部10とは反対側(装置本体2の左側)に配置されている。受信電極71は、カセット装着部10(給紙カセット3)側に配置されている。送信電極70および受信電極71は、制御部17に電気的に接続されている。
回収ボトル61、送信電極70および受信電極71は、レール保持部材11(カセットレール10A)と略平行に配置されている(図2参照)。送信電極70および受信電極71は、容器本体32の前部32F(搬送溝34Gの無い部分)において容器本体32に非接触となる位置に配置されている。受信電極71は、(正面から見て)容器本体32とレール保持部材11との間に配置されている(図7参照)。受信電極71の前側(一部)は、不動に設けられたレール保持部材11とオーバーラップしている(図2参照)。
また、図6および図7に示すように、上記した異形状部75は、変位センサー64(送・受信電極70,71)に対向する容器本体32の周壁の一部分(前部32F)に形成されている。異形状部75は、容器本体32の周壁の他の部分(前部32Fの異形状部75以外の部分)よりも径方向内側に凹んでいるため、送・受信電極70,71との距離(間隔)が容器本体32の周壁の他の部分よりも長くなる(遠くなる)。換言すれば、送・受信電極70,71と容器本体32との間の空気層が厚くなる。したがって、異形状部75は、容器本体32の周壁の他の部分と異なる静電容量を有することになる。
[回収ボトルの装着]
ここで、図2および図6を参照して、回収ボトル61を回収側装着部60に装着する手順について説明する。
ユーザーは、回収カバー62を開き、把持部Gを手前に向け、且つ連通口36を上方に向けた回収ボトル61(空になったトナーボトル31)を回収側装着部60(回収側開口部60A)に差し込む。回収ボトル61の差し込む過程で、シャッターは、回収側装着部60の一部に接触して相対的に前方にスライドして連通口36を開放する。開放された連通口36は搬送排出管54の下流端に接続される(図5および図6参照)。その後、ユーザーは回収カバー62を閉じる。
以上によって、回収ボトル61の装着が完了する。この状態で、回収側装着部60は、キャップ33を固定し、軸周りに回転される容器本体32を支持している。また、伝達ギア35は動力伝達機構63を介して回収モーターM2に接続され(図6参照)、連通口36は排出搬送装置18を介して各クリーニング装置22,27に接続される(図5参照)。なお、回収ボトル61が適切に回収側装着部60に装着されていなければ、回収カバー62は、把持部Gに干渉して適切に閉じない構造となっている。つまり、回収カバー62が閉じられていない状態では、伝達ギア35は回収モーターM2に接続されていないことになる。
[廃トナーの除去・回収]
次に、廃トナー(残留トナー)の除去動作について説明する。なお、バイアスブラシ46、各スクリュー44,49,51には、負極性のバイアスが印加されていることとする。
画像形成処理が実行されると、研磨ローラー41および規制ローラー42は感光体ドラム23に従動して回転し、ドラム側スクリュー44はモーター(図示せず)によって回転駆動される。なお、研磨ローラー41および規制ローラー42は、モーターによって回転駆動されてもよい。研磨ローラー41の表面には、感光体ドラム23の表面に残留した廃トナー(残留トナー)が付着してトナー層が形成される。研磨ローラー41は、トナー層を介して感光体ドラム23の表面を研磨する。規制ローラー42は、トナー層の層厚を均一にする。クリーニングブレード43は感光体ドラム23の表面に付着した廃トナーを掻き取り、その廃トナーはドラム側ハウジング40に収容される。ドラム側スクリュー44は、モーターによって回転駆動され、ドラム側ハウジング40に収容された廃トナーをドラム側排出口40Aに向けて搬送する(図4の矢印参照)。廃トナーは、ドラム側排出口40Aから排出され、ドラム側導入管52を通って搬送ハウジング50内に進入する(図5の矢印参照)。
また、バイアスブラシ46、回収ローラー47およびベルト側スクリュー49は、モーターによって回転駆動される。バイアスブラシ46は、中間転写ベルト21の表面に付着した廃トナー(残留トナー)を静電的な吸着力によって吸着する。回収ローラー47は、バイアスブラシ46に移動した廃トナーを受け取る。回収ブレード48は回収ローラー47に移動した廃トナーを掻き取り、その廃トナーはベルト側ハウジング45に収容される。ベルト側スクリュー49は、モーターによって回転駆動され、ベルト側ハウジング45に収容された廃トナーをベルト側排出口45Aに向けて搬送する(図4の矢印参照)。廃トナーは、ベルト側排出口45Aから排出され、ベルト側導入管53を通って搬送ハウジング50内に進入する(図5の矢印参照)。
搬送スクリュー51は、モーターによって回転駆動され、搬送ハウジング50内に進入した廃トナーを搬送排出管54に向けて搬送する(図4の矢印参照)。搬送ハウジング50内に進入した廃トナーは、搬送排出管54を通って連通口36からキャップ33(回収ボトル61)内に進入する(図5の矢印参照)。
回収側装着部60に装着された容器本体32(搬送リブ34)は、回収モーターM2に駆動されて軸周り(補給側装着部30に装着された容器本体32とは逆回り)に回転する。容器本体32(搬送リブ34)が軸周りに回転することで、連通口36から容器本体32の内部に導入された廃トナーが後方から前方(軸方向他方)に向かって搬送される。また、搬送リブ34は、廃トナーを前方に搬送すると共に、貯留された廃トナーの表面(上面)を均一化する。
以上のように、廃トナーが回収ボトル61(容器本体32)に回収される(図7参照)。
[廃トナーの蓄積量の検出]
次に、図7および図8を参照して、変位センサー64を利用した廃トナーの蓄積量の検出について説明する。図8は変位センサー64が出力する合成信号に含まれる波形信号W1およびパルス信号P1を示すグラフである。
変位センサー64は、容器本体32内における廃トナーの蓄積量に応じた静電容量を検出する。具体的には、容器本体32内で廃トナーの蓄積量が増加するに従って送信電極70と受信電極71の間の電界が変化(静電容量が増加)し、その静電容量に応じた信号が制御部17に向けて出力される。
ここで、容器本体32は軸周りに回転しているため、容器本体32の底面上にある廃トナーは、容器本体32の回転に伴って持ち上げられ(図7の二点鎖線参照)、その後、自重によって崩れ落ちる(容器本体32の内周面に沿って滑り落ちる)。容器本体32の回転が継続すると、廃トナーは容器本体32内で上昇と下降を繰り返す(図7の二点鎖線で示す矢印参照)。このように、廃トナーは容器本体32の内部で周方向に振動するため、変位センサー64は、振動する廃トナーによって周期的に変化する静電容量を示す波形信号W1を出力する(図8の上側のグラフ参照)。なお、波形信号W1は略正弦波である。また、図8に示す波形は、概略を示しており、実際の値を示すものではない。
また、ここで、変位センサー64は容器本体32(前部32F)に対向配置されているため、回収側装着部60における回収ボトル61の有無によって、送信電極70と受信電極71の間の電界が変化する。つまり、変位センサー64は、容器本体32内の廃トナーの蓄積量に関わらず、容器本体32自体が持つ静電容量も検出する。また、容器本体32の前部32Fには異形状部75が形成されているため、容器本体32の回転に伴って、異形状部75は周期的に変位センサー64の検出範囲を通過する。異形状部75は前部32Fの他の部分と異なる静電容量を有するため、変位センサー64は、異形状部75の通過に伴って周期的に変化するパルス信号P1を出力する(図8の下側のグラフ参照)。パルス信号P1に含まれるパルスP(短時間に急峻な変化をする信号)は、変位センサー64が異形状部75に応じて検出する静電容量である。また、パルス信号P1に含まれるパルスPの周期(時間間隔)は、容器本体32の周期と一致する。
以上より、変位センサー64は、廃トナーの振動に対応した波形信号W1と、異形状部75の通過に対応したパルス信号P1とを足し合わせた合成信号(図示せず)を出力することになる。なお、合成信号は正弦波に近似する波形である。
制御部17のメモリーには、エンプティ状態、ニアエンプティ状態、ニアフル状態およびフル状態を示す4つの静電容量値等、種々のパラメーター(データ)が予め記憶されている。エンプティ状態とは、回収ボトル61(容器本体32)が空の状態(蓄積量≒0%)である。ニアエンプティ状態とは、回収ボトル61が空に近い状態(例えば、蓄積量=10〜20%程度)である。ニアフル状態とは、回収ボトル61が満杯に近い状態(例えば、蓄積量=80〜90%程度)である。フル状態とは、回収ボトル61が満杯の状態(蓄積量≒100%)である。これらのパラメーターは実験的に求められる。
制御部17は、定期的に変位センサー64から受信した合成信号をフーリエ変換し、容器本体32の内部で振動する廃トナーの振動周波数成分W10と、回転する容器本体32(異形状部75)の回転周波数成分P10と、に分離する。振動周波数成分W10は波形信号W1と略同一であり(図8の上側のグラフ参照)、回転周波数成分P10はパルス信号P1と略同一である(図8の下側のグラフ参照)。変位センサー64から合成信号を受け取る間隔(サンプリングレート)は自由に設定することができる。
制御部17(プロセッサー)は、振動周波数成分W10の値(静電容量値)に基づいて容器本体32に収容された廃トナーの蓄積量を検出する。なお、振動周波数成分W10の値とは、振動周波数成分W10の最大値、最小値または中央値(平均値)等、振動周波数成分W10の中でユーザーが所定の基準に従って設定した静電容量値である。
例えば、振動周波数成分W10の値がエンプティ状態を示す場合、制御部17(プロセッサー)は、回収ボトル61が空である(エンプティ状態)と判定する。また、振動周波数成分W10の値がニアエンプティ状態を示した場合、制御部17は、回収ボトル61には十分な空きがある(ニアエンプティ状態)と判定する。制御部17は、エンプティ状態またはニアエンプティ状態であると判定した場合、画像形成処理の実行(継続)を許可する。
振動周波数成分W10の値がニアフル状態を示した場合、制御部17は、回収ボトル61の空きが少なくなっている(ニアフル状態)と判定する。この場合、制御部17は、画像形成処理の実行(継続)を許可するが、例えば、回収ボトル61の交換時期が近づいていることを知らせるメッセージをタッチパネルに表示する。
振動周波数成分W10の値がフル状態を示した場合、制御部17は、回収ボトル61が満杯である(フル状態)と判定し、画像形成処理の実行を禁止する。そして、制御部17は、例えば、回収ボトル61が満杯になったことや回収ボトル61の交換を促すメッセージをタッチパネルに表示する。満杯になった回収ボトル61を交換する場合、ユーザーは、回収カバー62を開き、把持部Gを掴んで回収ボトル61を手前に引き出して回収側装着部60から離脱させる。回収ボトル61の引き出しに伴って、シャッターはバネ(図示せず)で後方に付勢されて連通口36を閉じる。
[容器本体の回転の検出]
上記したように、容器本体32内の廃トナーは、容器本体32(搬送リブ34)を軸周りに回転させることで、連通口36から離れる方向(前方)に搬送される。仮に、容器本体32が回転していない状態で廃トナーが送られてくると、廃トナーが連通口36付近に詰まる虞がある。このため、容器本体32が回転していることを検出することが重要になる。
容器本体32の回転を検出する方法としては、容器本体32の回転検出用の専用センサーを設けることが考えられるが、専用センサーの設置スペースが確保できなかったりコストが増加したりする等の問題がある。また、他の容器本体32の回転検出法としては、回収モーターM2(ブラシ付きDCモーター)の回転を検知する専用センサーを設けたり、回収モーターM2を角度制御可能なステッピングモーター等に変更したりすることも考えられるが、どちらも設置スペースの増加やコスト増加の問題がある。そこで、本実施形態に係る廃トナー回収装置13では、廃トナーの蓄積量を検出するための変位センサー64が容器本体32の回転を検出するために利用(兼用)されている。
制御部17は、回転周波数成分P10に含まれるパルスP(図8の下側のグラフ参照)の周期(時間間隔)に基づいて容器本体32の回転を検出する。例えば、制御部17は、回転周波数成分P10に周期的に現れるパルスPを検出した場合、容器本体32が回転していると判定し、画像形成処理の実行(継続)を許可する。
[容器本体の回転速度の調整]
容器本体32の内部において廃トナーを適切に搬送するためには、容器本体32を規定の回転速度(周期)を保って回転させることが望ましい。しかし、廃トナーの蓄積量の増加に伴って、容器本体32の重量が徐々に増加するため、回収モーターM2(の出力軸)の回転速度が徐々に低下する。このため、廃トナーの蓄積量が増加した状態では、容器本体32の周期が規定値よりも遅く(長く)なり、廃トナーを適切に搬送することができなくなる虞がある。そこで、本実施形態に係る廃トナー回収装置13では、廃トナーの蓄積量を検出するための変位センサー64が容器本体32の周期(回転速度)を検出するために利用(兼用)され、その検出結果が容器本体32の回転速度の調整に利用されている。
制御部17のメモリーには、容器本体32の周期の規定値が予め記憶されている。「周期の規定値」とは、容器本体32の内部において廃トナーを適切に搬送することができる周期であって、実験的に求められる。また、制御部17のメモリーには、回収モーターM2に印加する標準電圧値と、標準電圧値に加える追加値と、回収モーターM2の使用電圧範囲とが予め記憶されている。「標準電圧値」とは、例えば、回収モーターM2が廃トナーの蓄積量が50%程度の容器本体32を所定の周期で回転させることができ、回収モーターM2の使用電圧範囲内に設定された電圧値であって、実験的に求められる。また、「追加値」とは、標準電圧値よりも十分に小さく回収モーターM2の回転数を増加させることが可能な電圧値であって、実験的に求められる。
制御部17(プロセッサー)は、回転周波数成分P10に含まれるパルスPの周期を算出(検出)し、パルスPの周期とメモリーに記憶された周期の規定値とを比較する。その結果、パルスPの周期が規定値以下(回転速度が規定以上)である場合、制御部17は現在設定された電圧値で回収モーターM2を駆動制御する。これに対し、パルスPの周期が規定値を越える(回転速度が規定よりも遅い)場合、制御部17は標準電圧値に追加値を加えた修正電圧値(標準電圧値<修正電圧値)で回収モーターM2を駆動制御する。制御部17は、修正電圧値が回収モーターM2の使用電圧範囲を越えないことを条件とし、パルスPの周期が規定値以下になるまで、標準電圧値に追加値を加える処理を繰り返す。
回収モーターM2が修正電圧値で駆動されると、回収モーターM2が標準電圧値で駆動された場合よりも、回収モーターM2の回転速度は上昇する。これにより、容器本体32の周期が早く(短く)なり、容器本体32は廃トナーの適切な搬送を担保することが可能な回転速度に維持される。
以上説明した本実施形態に係る廃トナー回収装置13では、容器本体32が軸周りに回転し、異形状部75が変位センサー64の前(対向面)を通る度に、変位センサー64は異形状部75以外の部分とは異なる静電容量(パルスP)を検出する構成とした。この構成によれば、静電容量の周期的な変化を検出することで、容器本体32が回転していると判断することができる。これにより、変位センサー64を利用して回収ボトル61(容器本体32)の回転を検出することができる。その結果、容器本体32の回転を検出する専用のセンサーを設ける場合と比較して、廃トナー回収装置13の小型化と低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態に係る廃トナー回収装置13では、変位センサー64が異形状部75に応じた静電容量を検出する周期(パルスPの周期)に基づいて、容器本体32の回転速度が調整される構成とした。この構成によれば、例えば、廃トナーの蓄積量が増加し、その重さで容器本体32の周期が遅くなった(回転速度が低下した)としても、周期を規定値に戻すことができる。これにより、廃トナーの蓄積量に関わらず、容器本体32の回転速度を略一定に維持することができ、容器本体32に収容された廃トナーに適正な搬送力を与え続けることができる。
また、本実施形態に係る廃トナー回収装置13によれば、異形状部75が容器本体32において搬送リブ34が無い部分に形成されているため、搬送リブ34が変位センサー64の出力に影響を与えることを防ぐことができる。これにより、変位センサー64を利用して容器本体32の回転状態と回転速度(周期)を正確に検出することができる。
なお、本実施形態に係る廃トナー回収装置13では、異形状部75が容器本体32の前部32Fの一部分を形成された窪みであったが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9に示すように、異形状部76は、容器本体32の周壁(前部32F)の一部分を径方向外側に突出させた突起であってもよい(第1変形例)。また、他にも、図10に示すように、異形状部77は、容器本体32の周壁の一部分を他の部分よりも厚くした部分であってもよい(第2変形例)。図10では、容器本体32の径方向内側を厚くして異形状部77としたが、容器本体32の径方向外側(または内外両側)を厚くしてもよい(図示せず)。さらに、他にも、図11に示すように、異形状部78は、容器本体32の周壁の一部分を他の部分よりも薄くした部分であってもよい(第3変形例)。図11では、容器本体32の径方向内側を薄くして異形状部78としたが、容器本体32の径方向外側(または内外両側)を薄く形成してもよい(図示せず)。
また、本実施形態(以下、全ての変形例を含む。)に係る廃トナー回収装置13では、異形状部75〜78が容器本体32と一体に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、容器本体32とは別体となる異形状部(図示せず)を用意し、この異形状部を容器本体32の周壁の外面または内面に接着してもよい。以上のように、異形状部は、変位センサー64に対向する容器本体32の周壁の一部分において容器本体32の周壁の他の部分と異なる静電容量を有する構造であればよく、その形状や形成法等は如何なるものでもよい。
また、本実施形態に係る廃トナー回収装置13では、変位センサー64は容器本体32の前部32Fに対向し、異形状部75〜78は前部32Fに形成されていたが、本発明はこれに限定されない。変位センサー64は容器本体32の中央部や後部に対向してもよく、異形状部75〜78は変位センサー64に対向する容器本体32の周壁の一部に形成されていればよい。
また、本実施形態に係る廃トナー回収装置13では、異形状部75〜78に応じたパルスPの周期が、メモリーに記憶された周期の規定値と比較されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部17は、異形状部75〜78に応じたパルスPの周期に基づいて実際の容器本体32の回転速度を求めてもよい。すなわち、制御部17は、パルスPの周期とメモリーに予め記憶された容器本体32の外周長とから回転速度を算出し、算出した回転速度とメモリーに予め記憶された回転速度の規定値と比較・判定し、その結果から回収モーターM2を駆動制御(電圧制御)してもよい。また、本実施形態に係る廃トナー回収装置13では、回収モーターM2に印加する電圧を高めることで容器本体32の回転速度を調整していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、回収モーターM2と伝達ギア35との間に設けられた動力伝達機構63が変速機(図示せず)を有し、変速機の機能によって容器本体32の回転速度(周期)を調整してもよい。
また、本実施形態に係る廃トナー回収装置13では、制御部17が、合成信号をフーリエ変換することで振動周波数成分W10と回転周波数成分P10とに分離していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部17は、合成信号において異形状部75〜78に対応したパルスPを検出することができるのであれば、フーリエ変換をする必要はない。
また、本実施形態に係る廃トナー回収装置13では、受信電極71の前側がレール保持部材11に対向していたが、これに限らず、受信電極71の後側や受信電極71全体がレール保持部材11に対向して配置されてもよい(図示せず)。また、受信電極71がレール保持部材11に対向していたが、これに限らず、受信電極71と送信電極70とを入れ替えて、送信電極70がレール保持部材11に対向してもよい(図示せず)。つまり、レール保持部材11は変位センサー64の少なくとも一部に対向して配置されていればよい。さらに、変位センサー64の送・受信電極70,71が左右方向に対向して配置されていたが、これに限らず、例えば、上下方向に対向して配置されてもよい(図示せず)。
なお、本実施形態に係る廃トナー回収装置13では、変位センサー64の送信電極70と受信電極71とが容器本体32を挟んで左右方向に対向していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図12に示すように、変位センサー65は、1つの基板65Aに上下方向に並んで実装された送信電極70および受信電極71を有していてもよい(第4変形例)。図12では、一例として、送信電極70が基板65Aの下側に配置され、受信電極71が基板65Aの上側に配置されているが、送・受信電極70,71の配置は上下を入れ替えてもよい。また、変位センサー65は、容器本体32の右側に配置されているが、左側に配置されてもよい(図示せず)。また、送信電極70および受信電極71は、1つの基板65Aに左右方向に並んで実装されてもよい(図示せず)。なお、変位センサー65と同様の構造を、トナー補給装置12の残量確認センサーに採用してもよい。
また、本実施形態では、変位センサー64,65がレール保持部材11と非接触であったが、例えば、変位センサー64,65がレール保持部材11に接触していてもよい。また、容器本体32の円滑な回転等を担保するために、変位センサー64,65が回収ボトル61と非接触であったが、接触していてもよい。
また、本実施形態に係る廃トナー回収装置13は、画像形成装置1に備えられた制御部17によって制御されていたが、制御部17は廃トナー回収装置13の構成として捉えてもよい。また、この制御部17とは別に、廃トナー回収装置13を制御するための専用の制御部を設けてもよい(図示せず)。
また、本実施形態の説明では、一例として、本発明を画像形成装置1(カラープリンター)に適用した場合を示したが、これに限らず、例えば、モノクロプリンター、複写機、ファクシミリまたは複合機等に本発明を適用してもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る廃トナー回収装置および画像形成装置における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施態様に限定されるものではない。本発明は技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよく、特許請求の範囲は技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様を含んでいる。
1 画像形成装置
13 廃トナー回収装置
32 容器本体
34 搬送リブ
34G 搬送溝
60 回収側装着部(装着部)
61 回収ボトル
64,65 変位センサー
75,76,77,78 異形状部

Claims (5)

  1. 廃トナーを収容可能な円筒状に形成された容器本体を有する回収ボトルと、
    軸周りに回転される前記容器本体を支持する装着部と、
    前記容器本体に対向して配置され、前記容器本体に収容された前記廃トナーの量に応じた静電容量を検出する変位センサーと、を備え、
    前記変位センサーに対向する前記容器本体の周壁の一部分には、前記容器本体の周壁の他の部分と異なる静電容量を有する異形状部が形成されたことを特徴とする廃トナー回収装置。
  2. 前記変位センサーが前記異形状部に応じた静電容量を検出する周期に基づいて、前記容器本体の回転速度が調整されることを特徴とする請求項1に記載の廃トナー回収装置。
  3. 前記容器本体の周壁には、前記変位センサーに対向する部分を除き、搬送溝を螺旋状に凹ませることで径方向内側に突出した搬送リブが螺旋状に形成され、
    前記異形状部は、前記容器本体の周壁の一部分を、径方向内側に突出させた窪みまたは径方向外側に突出させた突起であることを特徴とする請求項1または2に記載の廃トナー回収装置。
  4. 前記容器本体の周壁には、前記変位センサーに対向する部分を除き、搬送溝を螺旋状に凹ませることで径方向内側に突出した搬送リブが螺旋状に形成され、
    前記異形状部は、前記容器本体の周壁の一部分を他の部分よりも厚くまたは薄くした部分であることを特徴とする請求項1または2に記載の廃トナー回収装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の廃トナー回収装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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