JP2021081308A - 内径測定ノギス及び内径測定方法 - Google Patents

内径測定ノギス及び内径測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021081308A
JP2021081308A JP2019208945A JP2019208945A JP2021081308A JP 2021081308 A JP2021081308 A JP 2021081308A JP 2019208945 A JP2019208945 A JP 2019208945A JP 2019208945 A JP2019208945 A JP 2019208945A JP 2021081308 A JP2021081308 A JP 2021081308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jaw
main scale
measurement
measuring
inner diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019208945A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7353145B2 (ja
Inventor
齋藤 修
Osamu Saito
修 齋藤
和行 猪瀬
Kazuyuki Inose
和行 猪瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp, Mitsutoyo Kiko Co Ltd filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP2019208945A priority Critical patent/JP7353145B2/ja
Publication of JP2021081308A publication Critical patent/JP2021081308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7353145B2 publication Critical patent/JP7353145B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)

Abstract

【課題】所望の深さ位置において、測定誤差が少ない内径測定ノギス及び内径測定方法の提供。【解決手段】内径測定ノギスは、本尺から延び、内径測定対象孔の内周壁面の一方の被測定位置に当接する第1の測定面を備えた第1のジョー、本尺の軸線方向に沿って移動可能に設けられた移動部材から延び、第1のジョーと対向して配置され、内周壁面の他方の被測定位置に当接する第2の測定面を備えた第2のジョー、第1のジョーの第1の測定面と本尺との間に第1のジョーに対して移動可能に設けられ、本尺の軸線方向に沿って第2のジョーが位置している側と反対側に、第1の測定面よりも外側に突出した第1の移動子、第2のジョーの第2の測定面と移動部材との間に第2のジョーに対して移動可能に設けられ、本尺の軸線方向に沿って第1のジョーが位置している側と反対側に、第2の測定面よりも外側に突出した第2の移動子を含む位置決め具を備える。【選択図】図1

Description

本件は、内径測定ノギス及び内径測定方法に関する。
従来、測定用目盛を設けた内測エッジに内測エッジストッパを設けることで、測定対象となる孔の所望の奥行(深さ位置)の内径(孔直径)を測定することができるノギスが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のノギスにおける内測エッジストッパは、一対の内測エッジの一方に挿入して設けられている。
実開昭57−166102号公報
しかしながら、特許文献1のノギスでは、内測エッジストッパが開孔部の端面に接触した状態となっていても内測エッジが測定対象となる孔に対して傾いて挿入される可能性がある。内測エッジが測定対象となる孔に対して傾いた状態であると、内径測定における測定誤差が大きくなる。
1つの側面では、所望の深さ位置において、測定誤差が少ない内径測定ノギス及び内径測定方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、内径測定ノギスは、本尺と、当該本尺に対して当該本尺の軸線方向に沿って移動可能に設けられた移動部材と、前記本尺から延び、内径測定対象となる孔の内周壁面の一方の被測定位置に当接する第1の測定面を備えた第1のジョーと、前記移動部材から延び、前記第1のジョーと対向して配置されるとともに、前記内周壁面の他方の被測定位置に当接する第2の測定面を備えた第2のジョーと、前記第1のジョーの前記第1の測定面と前記本尺との間に前記第1のジョーに対して移動可能に設けられ、前記本尺の軸線方向に沿って前記第2のジョーが位置している側と反対側に、前記第1の測定面よりも外側に突出している第1の移動子と、前記第2のジョーの前記第2の測定面と前記移動部材との間に前記第2のジョーに対して移動可能に設けられ、前記本尺の軸線方向に沿って前記第1のジョーが位置している側と反対側に、前記第2の測定面よりも外側に突出している第2の移動子と、を含む位置決め具と、を備えたことを特徴とする。
上記内径測定ノギスにおいて、前記第1の移動子と前記第2の移動子とは、互いに結合及び分離可能であり、結合した状態で前記第1のジョーと前記第2のジョーの軸線方向に沿って移動可能である態様とすることができる。
また、1つの態様では、内径測定ノギスは、本尺と、当該本尺に対して当該本尺の軸線方向に沿って移動可能に設けられた移動部材と、前記本尺から延び、内径測定対象となる孔の内周壁面の一方の被測定位置に当接する第1の測定面を備えた第1のジョーと、前記移動部材から延び、前記第1のジョーと対向して配置されるとともに、前記内周壁面の他方の被測定位置に当接する第2の測定面を備えた第2のジョーと、前記第1の測定面及び前記第2の測定面と前記本尺との間に前記第1のジョーと前記第2のジョーの軸線方向に沿って移動可能に設けられ、前記本尺の軸線方向に沿う長さが、前記第1のジョーと前記第2のジョーとを最も接近させた状態における前記第1の測定面と前記第2の測定面との間の距離よりも長く、前記本尺の軸線方向に沿う一方の端部が、前記本尺の軸線方向に沿って前記第2のジョーが位置している側と反対側に前記第1の測定面よりも外側に突出し、前記本尺の軸線方向に沿う他方の端部が、前記本尺の軸線方向に沿って前記第1のジョーが位置している側と反対側に前記第2の測定面よりも外側に突出している位置決め具と、を備えたことを特徴とする。
上記内径測定ノギスにおいて、前記位置決め具は、前記第1のジョー又は前記第2のジョーに対して移動可能であるとともに、測定方向を含む面内で前記第1のジョー及び前記第2のジョーの相対的な揺動を許容する第3の移動子と、前記本尺の軸線方向に沿って前記第1のジョーと前記第2のジョーを横断し、前記測定方向と平行となる軸線回りに回転可能に設けられた当接部材と、を備えた態様とすることができる。
さらに、1つの態様では、内径測定方法は、本尺から延びる第1のジョーに設けられ、内径測定対象となる孔の内周壁面の一方の被測定位置に当接する第1の測定面と、前記本尺に対して当該本尺の軸線方向に沿って移動可能に設けられた移動部材から延びる第2のジョーに設けられ、前記内周壁面の他方の被測定位置に当接する第2の測定面とが、前記孔の測定深さに位置するように位置決め具を前記第1のジョーと前記第2のジョーの軸線方向に沿って移動させて前記位置決め具の位置決めを行う工程と、前記第1のジョー及び前記第2のジョーを前記孔の開口部から前記孔内に挿入し、前記位置決め具が備える第1の接触面と第2の接触面を、前記孔の開口部の周囲に広がる深さ基準面において、前記孔の内径を隔てた位置にそれぞれ接触させる工程と、前記第1の接触面と前記第2の接触面をそれぞれ前記深さ基準面に接触させた状態で前記移動部材を前記本尺に対して移動させて前記第1の測定面を前記孔の内周壁面の一方の被測定位置に当接させるとともに、前記第2の測定面を前記内周壁面の他方の被測定位置に当接させる工程と、を含むことを特徴とする。
所望の深さ位置において、測定誤差が少ない内径測定ノギス及び内径測定方法を提供することができる。
第1実施形態の内径測定ノギスの主要部を示す3面図であり、図1(A)は正面図、図1(B)は左側面図、図1(C)は底面図である。 第1実施形態の内径測定ノギスの第1のジョー及び第2のジョーの先端部周辺を拡大して示す説明図である。 第1実施形態の内径測定ノギスによって、測定対象となる孔の内径を測定する様子を示す説明図である。 第1実施形態の内径測定ノギスによって、内周壁に段差を有する孔の内径を測定する様子を示す説明図である。 第1実施形態の内径測定ノギスによって、内周壁に段差を有する孔の内径を測定する様子を示す説明図である。 第2実施形態の内径測定ノギスの第1のジョー及び第2のジョーの先端部を示す説明図であり、図6(A)は正面図、図6(B)は底面図である。 第3実施形態の内径測定ノギスの第1のジョー及び第2のジョーの先端部を示す説明図であり、図7(A)は正面図、図7(B)は図7(A)におけるA−A線断面図である。 第3実施形態の内径測定ノギスが有する位置決め具の動作の一例を示す説明図である。 第3実施形態の内径測定ノギスが有する位置決め具の動作の一例を示す説明図である。 第3実施形態の内径測定ノギスによって、測定対象となる孔の内径を測定する様子を示す説明図である。 測定対象となる孔の測定方向と深さ基準面の傾斜方向とを示す説明図である。 第3実施形態の内径測定ノギスによって、深さ基準面が傾斜している孔の内径を測定する様子を示す説明図である。 第3実施形態の内径測定ノギスによって、深さ基準面が傾斜している孔の内径を測定する様子を示す説明図である。 第3実施形態の内径測定ノギスによって、中心軸線が垂直方向に対して傾斜している孔の内径を測定する様子を示す説明図である。
(第1実施形態)
まず、図1から図3を参照して、第1実施形態の内径測定ノギス(以下、単に「ノギス」という)1の構成について説明する。図1は、第1実施形態のノギス1の主要部を示す3面図であり、図1(A)は正面図、図1(B)は左側面図、図1(C)は底面図である。図2は第1実施形態のノギス1の第1のジョー4及び第2のジョー5の先端部周辺を拡大して示す説明図である。図3は第1実施形態のノギス1によって、測定対象となる孔15の内径を測定する様子を示す説明図である。図1(A)において、ノギス1の右側部分は省略されている。図1(B)において、ノギス1の上側部分は省略されている。図1(C)において、ノギス1の右側部分は、省略されている。
図1(A)から図2を参照すると、ノギス1は、本尺2、移動部材としてのスライダ3、第1のジョー4、第2のジョー5及び位置決め具6を備える。本尺2は、その長手方向に沿って軸線AX2が延びており、表面に内径測定用の目盛が付されている。
スライダ3は、本尺2の軸線AX2方向に沿って移動可能に設けられている。スライダ3は、本尺2に、その軸線AX2方向に沿って設けられた電磁誘導式のスケールと協働してスライダ3の本尺2に対する移動変位量を検出する検出ヘッドを備えている。また、スライダ3は、検出ヘッドによって読み取った測定値を表示する表示部3aを備えている。
第1のジョー4は、本尺2から延びている。より具体的に、第1のジョー4は、本尺2の端部から、本尺2の軸線AX2と直交する方向に延びている。第1のジョー4の本尺2から離れた側の端部には、第1の測定面4aが設けられている。本実施形態における第1の測定面4aは、第2のジョー5が位置している側と反対側に凸状とされた半球形面となっているが、第1の測定面4aの形状はこれに限定されず、例えば、測定方向と直交する平滑面であってもよい。第1の測定面4aは、中心軸線AX15を有し、内径測定対象となる孔15の内周壁面の一方の被測定位置15aに当接する(図3(B)参照)。本実施形態の第1のジョー4の表面には第1の測定面4aの深さを示す目盛4bが付されている。なお、第1のジョー4の軸線AX4は、本尺2の軸線AX2と直交している。
第2のジョー5は、スライダ3から延びている。第2のジョー5は、第1のジョー4と対向して配置され、スライダ3から離れた側の端部には、第2の測定面5aが設けられている。本実施形態における第2の測定面5aは、第1のジョー4が位置している側と反対側に凸状とされた半球形面となっているが、第2の測定面5aの形状はこれに限定されず、例えば、測定方向と直交する平滑面であってもよい。第2の測定面5aは、孔15の内周壁面の他方の被測定位置15bに当接する(図3(B)参照)。本実施形態では、第1のジョー4に第1の測定面4aの深さを示す目盛4bが設けられているため、第2のジョー5には目盛が設けられていないが、第2のジョー5に第2の測定面5aの深さを示す目盛を付すようにしてもよい。なお、第2のジョー5の軸線AX5は、本尺2の軸線AX2と直交している。また、第1のジョー4の軸線AX4と第2のジョー5の軸線AX5とは、平行である。
位置決め具6は、第1のジョー4の軸線AX4と第2のジョー5の軸線AX5方向に沿って移動可能に設けられている。位置決め具6は、第1の測定面4aと第2の測定面5aの孔15内における深さ位置を規定する。位置決め具6は、孔15の開口部の周囲に広がる深さ基準面16(図3(A)、図3(B)参照)に接触する第1の接触面7aと第2の接触面8aを備えている。位置決め具6が備える第1の接触面7aと第2の接触面8aがともに深さ基準面16に接触する状態で設置されることで、第1のジョー4と第2のジョー5とが孔15に対して傾くことなく挿し込まれる。すなわち、第1のジョー4と第2のジョー5との中心位置が孔15の中心軸線AX15と一致した状態となり、第1の測定面4aと第2の測定面5aがともに所望の深さに位置することができるようになる。換言すると、複数の接触面が深さ基準面16に接触する状態で位置決め具6が設置されることで、第1のジョー4の軸線AX4と第2のジョー5の軸線AX5が孔15の内周壁面と平行となる。これにより、孔15の内径測定における測定誤差を小さくすることができる。
位置決め具6は、第1の移動子7と第2の移動子8を備えている。第1の移動子7は、第1のジョー4の第1の測定面4aと本尺2との間に第1のジョー4に対して移動可能に設けられている。また、第1の移動子7は、本尺2の軸線AX2方向に沿って第2のジョー5が位置している側と反対側に、第1の測定面4aよりも外側に突出している。第1の移動子7は、第1のジョー4の表面に摺接させて設けられ、第1のジョー4の所望の位置で第1のジョー4に対して固定できるように、クランプねじ9aが取り付けられている。第2の移動子8は、第2のジョー5の第2の測定面5aとスライダ3との間に第2のジョー5に対して移動可能に設けられている。また、第2の移動子8は、本尺2の軸線AX2方向に沿って第1のジョー4が位置している側と反対側に、第2の測定面5aよりも外側に突出している。第2の移動子8は、第2のジョー5の表面に摺接させて設けられ、第2のジョー5の所望の位置で第2のジョー5に対して固定できるようにクランプねじ9bが取り付けられている。
第1の移動子7と第2の移動子8とは、互いに結合可能であるとともに、分離可能である。第1の移動子7は、第2の移動子8と対向する側に、嵌合凹部7bを備えている。第2の移動子8は、嵌合凹部7bと嵌合できる嵌合凸部8bを備えている。第1の移動子7と第2の移動子8は、嵌合凹部7bと嵌合凸部8bとを嵌合させることで一体化される。第1の移動子7と第2の移動子8は、一体化された状態で第1のジョー4及び第2のジョー5に対して移動することができる。
位置決め具6は、深さ基準面16に接触する第1の接触面7aと第2の接触面8aを備えている。ここで、第1の接触面7aは、第1の移動子7において本尺2の軸線AX2方向に沿って第2のジョー5が位置している側と反対側に、第1の測定面4aよりも外側に突出した部分に設けられている。また、第2の接触面8aは、第2の移動子8において本尺2の軸線AX2方向に沿って第1のジョー4が位置している側と反対側に、第2の測定面5aよりも外側に突出した部分に設けられている。このように、第1の接触面7aと第2の接触面8aは、測定方向に沿って、測定すべき内径を隔てた位置に設けられることで、位置決め具6をより安定した状態で深さ基準面16に設置することができ、この結果、第1のジョー4と第2のジョー5とを、孔15に対して傾くことなく挿し込むことができる。これにより、孔15の内径測定における測定誤差を小さくすることができる。
本実施形態において、第1の接触面7aは、第1の移動子7に設けられ、第2の接触面8aは第2の移動子8に設けられている。これにより、第1の接触面7aが第1の測定面4aよりも外側に突出し、第2の接触面8aが第2の測定面5aよりも外側に突出した状態とされている。そして、第1の接触面7aと第2の接触面8aは、第1の移動子7と第2の移動子8とが分離された状態となっても、それぞれ、深さ基準面16に接触し続けることができる。これにより、第1の測定面4aと第2の測定面5aは、共に所望の深さに位置することができる。
本実施形態では、第1の移動子7に嵌合凹部7bを設け、第2の移動子8に嵌合凸部8bを備えているが、嵌合凹部と嵌合凸部は入れ替えて設けるようにしてもよい。また、第1の移動子7と第2の移動子8とを結合及び分離可能にするための態様は、嵌合凹部と嵌合凸部との組み合わせに限定されるものではなく、他の態様、例えば、ピンとそのピンの挿通孔との組み合わせ等であってもよい。
つぎに、本実施形態のノギス1を用いた孔15の内径測定について図3(A)及び図3(B)を参照しつつ説明する。まず、図3(A)に示すように、嵌合凹部7bと嵌合凸部8bとを嵌合させ、第1の移動子7と第2の移動子8とを結合し、両者を一体化しておく。そして、第1の移動子7と第2の移動子8とが一体化した位置決め具6を第1のジョー4の軸線AX4と第2のジョー5の軸線AX5方向に沿って移動させ、第1の測定面4aと第2の測定面5aとが測定深さに位置するように調整する。調整された第1の移動子7と第2の移動子8は、クランプねじ9a、9bによって、それぞれ第1のジョー4と、第2のジョー5に固定される。このとき、第1の移動子7と第2の移動子8とは、一体化しているため、第1の移動子7に設けられた第1の接触面7aと第2の移動子8に設けられた第2の接触面8aとは、同じ高さに調整されている。
第1の測定面4aと第2の測定面5aの深さ位置が調整された後は、図3(B)に示すように、第1の測定面4aと第2の測定面5aとを孔15の開口部から孔15内へ挿入する。そして、第1の接触面7aと第2の接触面8aとを、それぞれ、孔15の開口部の周囲に広がる深さ基準面16に接触させる。これにより、第1の測定面4aと第2の測定面5aは、所望の測定深さに到達することができる。
ここで、第1の移動子7と第2の移動子8とを一体化したまま第1の測定面4aと第2の測定面5aを孔15内へ挿入すると、孔15の開口部の径によっては第1の接触面7aと第2の接触面8aの双方を深さ基準面16に接触させることができない場合が想定される。このような場合は、第1のジョー4と第2のジョー5との間隔を拡げ、第1の接触面7aと第2の接触面8aの双方が深さ基準面16に接触できるようにする。
この状態からスライダ3を本尺2に対して移動させるように操作し、第1のジョー4と第2のジョー5との間隔を拡げると、第1の測定面4aが一方の被測定位置15aに当接し、第2の測定面5aが他方の被測定位置15bに当接する。被測定位置15a、15bは、孔15の内周壁面において対向しており、測定すべき内径を隔てて位置している。第1の測定面4aが一方の被測定位置15aに当接し、第2の測定面5aが他方の被測定位置15bに当接することで、孔15の所望の深さにおける内径測定の測定誤差を少なくすることができる。
第1の測定面4aが一方の被測定位置15aに当接し、第2の測定面5aが他方の被測定位置15bに当接した状態で測定値を読み取れば、孔15の所望の深さの内径を測定することができる。
なお、上記例では、第1の測定面4aと第2の測定面5aを所望の深さに到達させた後に第1のジョー4と第2のジョー5との間隔を拡げたが、他の方法を採用してもよい。例えば、位置決め具6を固定した後、予め大まかに第1のジョー4と第2のジョー5との間隔を拡げておき、その後も、半球形面となっている第1の測定面4aと第2の測定面5aとを、それぞれ、孔15の内周壁面に倣わせて移動させてもよい。そして、最終的に第1の測定面4aを一方の被測定位置15aに押し当て、第2の測定面5aを他方の被測定位置15bに押し当てるようにしてもよい。
本実施形態のノギス1は、測定対象となる孔の内周壁面に段差が形成されている場合にも用いることができる。図3(A)及び図3(B)に示した孔15は、深さ方向の全域に亘って概ね同一内径となっている。これに対し、図4(A)及び図4(B)に示した中心軸線AX25を有する孔25は、開口部近傍に小径部25aを備え、これよりも深い位置に大径部25bを備えている。本実施形態のノギス1は、このような内周形状を有する孔25の大径部25bの内径も測定することができる。大径部25bの内径を測定する場合も、第1の接触面7aと第2の接触面8aをそれぞれ深さ基準面26に接触させた状態とする。
ここで、第1の測定面4aと第2の測定面5aを大径部25bへ到達させるためには、第1の測定面4aと第2の測定面5aが小径部25aに衝突しないように第1のジョー4と第2のジョー5との間隔を狭めることが求められる。このため、第1のジョー4と第2のジョー5との間隔を狭めた状態においても第1の接触面7aと第2の接触面8aがともに深さ基準面26に接触できるように第1の接触面7aと第2の接触面8aの領域が設定されている。
これにより、図4(A)に示すように、第1の接触面7aと第2の接触面8aをそれぞれ深さ基準面26に接触させることができる。そして、その後、図4(B)に示すように第1のジョー4と第2のジョー5との間隔を拡げれば、大径部25bの内径測定を行うことができる。
図4(A)及び図4(B)に示した孔25は、開口部近傍の小径部25aよりも深い位置に大径部25bを備えていた。これに対し、図5(A)及び図5(B)に示した中心軸線AX35を有する孔35は、開口部近傍に大径部35aを備え、これよりも深い位置に小径部35bを備えている。本実施形態のノギス1は、このような内周形状を有する孔35の小径部35bの内径も測定することができる。小径部35bの内径を測定する場合も、第1の接触面7aと第2の接触面8aをそれぞれ深さ基準面36に接触させた状態とする。
ここで、第1の測定面4aと第2の測定面5aを小径部35bへ当接させるためには、第1の測定面4aと第2の測定面5aとの間隔を少なくとも小径部35bの内径よりも小さくしなければならない。このため、第1のジョー4と第2のジョー5との間隔を狭めることが求められる。第1の接触面7aと第2の接触面8aの領域は、第1のジョー4と第2のジョー5との間隔を狭めた状態においてもともに深さ基準面36に接触できるように設定されている。
これにより、図5(A)に示すように、第1の接触面7aと第2の接触面8aをそれぞれ深さ基準面36に接触させることができる。そして、その後、図5(B)に示すように第1のジョー4と第2のジョー5とを小径部35bに接触させれば、小径部35bの内径測定を行うことができる。
(第2実施形態)
つぎに、図6を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態の位置決め具6に代えて、位置決め具106を備える。その他の点は、第1実施形態と同様であるので、共通する構成要素には、図中、同一の参照番号を付して、その詳細な説明は省略する。
位置決め具106は、第1の測定面4a及び第2の測定面5aと本尺2との間に第1のジョー4と第2のジョー5の軸線AX4、AX5方向に沿って移動可能に設けられている。また、位置決め具106は、本尺2の軸線AX2方向(測定方向)に沿って第1のジョー4と第2のジョー5を横断している。位置決め具106の本尺2の軸線AX2方向に沿う長さは、第1のジョー4と第2のジョー5とを最も接近させた状態における第1の測定面4aと第2の測定面5aとの間の距離よりも長い。そして、本尺2の軸線AX2方向に沿う一方の端部が、本尺2の軸線AX2方向に沿って第2のジョー5が位置している側と反対側に第1の測定面4aよりも外側に突出している。この突出した部分に、孔15の開口部の周囲に広がる深さ基準面16に接触する第1の接触面106a1が設けられている。また、本尺2の軸線AX2方向に沿う他方の端部が、本尺2の軸線AX2方向に沿って第1のジョー4が位置している側と反対側に第2の測定面5aよりも外側に突出している。この突出した部分に、深さ基準面16に接触する第2の接触面106b1、106c1が設けられている。
さらに詳細には、位置決め具106は、一端部にブロック状の胴部106aと、この胴部106aから本尺2の軸線AX2方向(測定方向)に沿って延びる第1の腕部106bと第2の腕部106cを備えている。胴部106aは、第1のジョー4の測定方向側方に配置され、第1の腕部106b及び第2の腕部106cは、平行に配置されている。位置決め具106は、胴部106a、第1の腕部106b及び第2の腕部106cによって囲まれた領域に第1のジョー4及び第2のジョー5が配置されるように設けられている。胴部106aには、クランプねじ109が設けられており、位置決め具106は、第1のジョー4に固定可能とされている。なお、本実施形態の位置決め具106は、胴部106aが第1のジョー4側に位置するように設けられているが、胴部106aが第2のジョー5側に位置するように設けてもよい。
胴部106aには、第1の接触面106a1が設けられ、第1の腕部106bには、第2の接触面106b1が設けられ、第2の腕部106cには、第2の接触面106c1が設けられている。第1の接触面106a1、第2の接触面106b1、106c1は、それぞれ、第1実施形態における第1の接触面7a、第2の接触面8aに相当する。このため、第2実施形態は、第1実施形態と同様に使用することができる。
すなわち、第1の接触面106a1、第2の接触面106b1、106c1を深さ基準面16に接触させ、第1の測定面4aと第2の測定面5aを所望の深さに配置して内径測定を行うことができる。本実施形態では、第2の接触面106b1を備えた第1の腕部106bと第2の接触面106c1を備えた第2の腕部106cを有するが、いずれか一方の腕部を備えた形態としてもよい。
なお、本実施形態における位置決め具106は、第2のジョー5の移動を拘束するものではないため、第1のジョー4と第2のジョー5との間隔の調整は第1実施形態と同様に行うことができる。
(第3実施形態)
つぎに、図7(A)から図14を参照して第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態の第1のジョー4に代えて第1のジョー114を備える。第2のジョー5に代えて第2のジョー115を備える。また、位置決め具6に代えて位置決め具116を備える。
第1のジョー114は、端部に第1の測定面114aを備えている。本実施形態における第1の測定面114aは、測定方向と直交する平滑面となっているが、第1実施形態と同様に、半球形面であってもよい。第2のジョー115は、端部に第2の測定面115aを備えている。第2の測定面115aも平滑面であるが、半球形面であってもよい。第1のジョー114には、後に詳説するクランプねじ120の先端部が当接するガイド溝114bが設けられている。ガイド溝114bは、第1のジョー114の軸線AX114に沿って延びている。また、第1のジョー114には、軸線AX114に沿って第1基準線114cが描かれている。第2のジョー115の表面には、第2の測定面115aの深さを示す目盛115bが付されている。目盛115bは、第2の測定面115aの深さ方向の中心点を深さ0としている。
位置決め具116は、第1の測定面114a及び第2の測定面115aと本尺2との間に第1のジョー114と第2のジョー115の軸線AX114、AX115方向に沿って移動可能に設けられている。位置決め具116は、第1のジョー114に対して移動可能に設けられた第3の移動子117と、この第3の移動子117と回転軸部材118を介して接続されている当接部材119を備えている。
第3の移動子117は、クランプねじ120によって第1のジョー114に固定される。また、クランプねじ120を緩めた状態とすることで、第1のジョー114及び第2のジョー115の第3の移動子117に対する相対的な揺動が許容される。図7(A)を参照すると、第3の移動子117の表面には、クランプねじ120の軸線AX120回りの軸線AX114と第3の移動子117との相対的な回転角度を示す第1角度目盛117aが描かれている。第1のジョー114に描かれている第1基準線114cを第1角度目盛117aの所望の角度位置に合わせることで位置決め具116と第1のジョー114との角度位置関係を設定することができる。これにより、測定対象となる孔の開口部の周囲に広がる深さ基準面が傾斜している場合、特に、傾斜方向と測定方向とが一致するような態様の場合に有効である。
図8(A)や図8(B)を参照すると、第3の移動子117には、第1角度目盛117aが描かれている面とは異なる面に、第2角度目盛117bが描かれている。第2角度目盛117bは、回転軸部材118の軸線AX118回りに相対的に回転可能な第3の移動子117と当接部材119との角度位置関係を示す。
当接部材119は、本尺2の軸線AX2方向(測定方向)に沿って第1のジョー114と第2のジョー115を横断している。当接部材119の本尺2の軸線AX2方向に沿う長さは、第1のジョー114と第2のジョー115とを最も接近させた状態における第1の測定面114aと第2の測定面115aとの間の距離よりも長い。そして、本尺2の軸線AX2方向に沿う一方の端部が、本尺2の軸線AX2方向に沿って第2のジョー115が位置している側と反対側に第1の測定面114aよりも外側に突出している。この突出した部分に、孔の開口部の周囲に広がる深さ基準面に接触する第1の接触面119a1が設けられている。また、本尺2の軸線AX2方向に沿う他方の端部が、本尺2の軸線AX2方向に沿って第1のジョー114が位置している側と反対側に第2の測定面115aよりも外側に突出している。この突出した部分に、深さ基準面に接触する第2の接触面119b1、119c1が設けられている。
さらに詳細には、当接部材119は、一端部にブロック状の胴部119aと、この胴部119aから本尺2の軸線AX2方向に沿って延びる第1の腕部119bと第2の腕部119cを備えている。胴部119aは、第1のジョー114の測定方向側方に配置され、第1の腕部119b及び第2の腕部119cは、平行に配置されている。当接部材119は、胴部119a、第1の腕部119b及び第2の腕部119cによって囲まれた領域に第1のジョー114及び第2のジョー115が配置されるように設けられている。胴部119aは、回転軸部材118を介して第3の移動子117と接続されており、回転軸部材118の軸線AX118回りに回転可能とされている。軸線AX118は、本尺2の軸線AX2方向(測定方向)と平行となるように設定されている。胴部119aには、第1の接触面119a1と平行に第2基準線119a2が描かれている。第2基準線119a2が指し示す第2角度目盛117bによって第3の移動子117と当接部材119との角度位置関係を設定することができる。
これより、位置決め具116は、2方向に回転可能とされている。このため、深さ基準面が傾斜している場合等、測定対象となる孔が開口している面と孔の中心軸線とが直交していないような場合でも所望の深さにおいて測定誤差の少ない内径測定を行うことができる。
ここで、図8(A)から図9を参照して、位置決め具116が行うことができる動作について説明する。図8(A)及び図8(B)は第2のジョー115側から第1のジョー114を観た状態を示している。図8(A)を参照すると、第1の接触面119a1、第2の接触面119b1、119c1は、第2のジョー115の軸線AX115(第1のジョー114の軸線AX114)と直交した状態とされている。これに対し、図8(B)を参照すると、第1の接触面119a1、第2の接触面119b1、119c1は、側面視において第2のジョー115の軸線AX115(第1のジョー114の軸線AX114)に対して斜めに交差した状態とされている。これは、当接部材119が軸線AX118回りに回転したためである。
つぎに、図9を参照すると、第1のジョー114と第2のジョー115は、クランプねじ120の軸線AX120を回転軸として回転することができる。この結果、第1のジョー114と第2のジョー115は、第3の移動子117に対して相対的に揺動することができる。これにより、第1の接触面119a1、第2の接触面119b1、119c1は、正面視において第2のジョー115の軸線AX115(第1のジョー114の軸線AX114)に対して斜めに交差した状態とされている。
このように、位置決め具116は、2方向に回転可能であり、その姿勢を種々変化させることができる。
つぎに、図10を参照して、第3実施形態による内径測定について説明する。中心軸線AX45を有し、測定対象となる孔45は、断面において深さ基準面46と内周壁面とが直交している。このような孔45の内径測定を行う場合、第1のジョー114の軸線AX114、第2のジョー115の軸線AX115は、正面視と側面視のいずれにおいても、第1の接触面119a1、第2の接触面119b1、119c1と直交している。これにより、第1の接触面119a1、第2の接触面119b1、119c1は深さ基準面46に接触し、第1の測定面114a及び第2の測定面115aを所望の深さに位置させることができる。
つぎに、図11(A)から図13を参照して、深さ基準面56が傾斜している場合、すなわち、測定対象となる孔55の中心軸線AX55に対して孔55が開口している面が斜めに交差している場合について説明する。まず、図11(A)から図11(C)を参照して、深さ基準面56の傾斜方向と測定方向との組み合わせについて説明する。図11(A)から図11(C)において、矢示47は、深さ基準面56の傾斜方向を示しており、矢示47の基端側が上流側を示し、矢示47の先端側が下流側を示している。図11(A)は深さ基準面56の傾斜方向と測定方向とが直交する態様を示し、図11(B)は深さ基準面56の傾斜方向と測定方向が一致する態様を示している。図11(C)は測定方向が深さ基準面56の傾斜方向に対して斜めとなっている態様を示している。
図12は、図11(A)に示す態様の孔55の内径測定を行っている様子を示している。この場合、図8(B)で示したように、当接部材119を軸線AX118回りに回転させて内径測定が行われる。この場合、深さ基準面56の傾斜角度に対応させて当接部材119の胴部119aに描かれた第2基準線119a2を第2角度目盛117bに合わせておくと、スムーズに測定を行うことができる。また、深さ基準面56の傾斜角度が判明していない場合には、当接部材119が深さ基準面56に密着するように設置して内径測定を行うようにしてもよい。当接部材119を回転させることで深さを示す目盛115b(図7(A)参照)とわずかにずれることが想定されるが、当接部材119を深さ基準面56に密着させ、その状態で内径測定を行うことで、傾斜角度と、内径の値から、測定した深さ位置を算出することができる。
図13は、図11(B)に示す態様の孔55の内径測定を行っている様子を示している。この場合、図9で示したように、第1のジョー114と第2のジョー115を第3の移動子117に対して傾けて内径測定が行われる。この場合、深さ基準面56の傾斜角度に対応させて第1のジョー114に描かれた第1基準線114cを第1角度目盛117aに合わせておくと、スムーズに測定を行うことができる。また、深さ基準面56の傾斜角度が判明していない場合には、当接部材119が深さ基準面56に密着するように設置して内径測定を行うようにしてもよい。当接部材119を回転させることで深さを示す目盛115b(図7(A)参照)とわずかにずれることが想定されるが、当接部材119を深さ基準面56に密着させ、その状態で内径測定を行うことで、傾斜角度と、内径の値から、測定した深さ位置を算出することができる。
なお、図11(C)に示す態様の孔55の内径測定は、図11(A)と図11(B)に示す態様における当接部材119の動きを複合することで対応することができる。
図14は、孔65が開口している面が例えば水平と一致しており、孔65の中心軸線AX65が垂直方向に対して傾斜している状態を示している。すなわち、図14は、孔65の中心軸線AX65が、孔65が開口している面と斜めに交差している状態を示している。この状態は、孔65の中心軸線AX65が延びる方向と、深さ基準面66との関係に着目すると、図13に示した状態と一致する。このため、図14に示すような状態においても内径測定を行うことができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 内径測定ノギス
2 本尺
3 スライダ(移動部材)
4、114 第1のジョー
4a、114a 第1の測定面
5、115 第2のジョー
5a、115a 第2の測定面
6、106、116 位置決め具
7 第1の移動子
7a、106a1、119a1 第1の接触面
8 第2の移動子
8a、106b1、106c1、109b1、109c1 第2の接触面
117 第3の移動子
118 回転軸部材
119 当接部材

Claims (5)

  1. 本尺と、
    当該本尺に対して当該本尺の軸線方向に沿って移動可能に設けられた移動部材と、
    前記本尺から延び、内径測定対象となる孔の内周壁面の一方の被測定位置に当接する第1の測定面を備えた第1のジョーと、
    前記移動部材から延び、前記第1のジョーと対向して配置されるとともに、前記内周壁面の他方の被測定位置に当接する第2の測定面を備えた第2のジョーと、
    前記第1のジョーの前記第1の測定面と前記本尺との間に前記第1のジョーに対して移動可能に設けられ、前記本尺の軸線方向に沿って前記第2のジョーが位置している側と反対側に、前記第1の測定面よりも外側に突出している第1の移動子と、前記第2のジョーの前記第2の測定面と前記移動部材との間に前記第2のジョーに対して移動可能に設けられ、前記本尺の軸線方向に沿って前記第1のジョーが位置している側と反対側に、前記第2の測定面よりも外側に突出している第2の移動子と、を含む位置決め具と、
    を備えたことを特徴とする内径測定ノギス。
  2. 前記第1の移動子と前記第2の移動子とは、互いに結合及び分離可能であり、結合した状態で前記第1のジョーと前記第2のジョーの軸線方向に沿って移動可能である請求項1に記載の内径測定ノギス。
  3. 本尺と、
    当該本尺に対して当該本尺の軸線方向に沿って移動可能に設けられた移動部材と、
    前記本尺から延び、内径測定対象となる孔の内周壁面の一方の被測定位置に当接する第1の測定面を備えた第1のジョーと、
    前記移動部材から延び、前記第1のジョーと対向して配置されるとともに、前記内周壁面の他方の被測定位置に当接する第2の測定面を備えた第2のジョーと、
    前記第1の測定面及び前記第2の測定面と前記本尺との間に前記第1のジョーと前記第2のジョーの軸線方向に沿って移動可能に設けられ、前記本尺の軸線方向に沿う長さが、前記第1のジョーと前記第2のジョーとを最も接近させた状態における前記第1の測定面と前記第2の測定面との間の距離よりも長く、前記本尺の軸線方向に沿う一方の端部が、前記本尺の軸線方向に沿って前記第2のジョーが位置している側と反対側に前記第1の測定面よりも外側に突出し、前記本尺の軸線方向に沿う他方の端部が、前記本尺の軸線方向に沿って前記第1のジョーが位置している側と反対側に前記第2の測定面よりも外側に突出している位置決め具と、
    を備えたことを特徴とする内径測定ノギス。
  4. 前記位置決め具は、前記第1のジョー又は前記第2のジョーに対して移動可能であるとともに、測定方向を含む面内で前記第1のジョー及び前記第2のジョーの相対的な揺動を許容する第3の移動子と、
    前記本尺の軸線方向に沿って前記第1のジョーと前記第2のジョーを横断し、前記測定方向と平行となる軸線回りに回転可能に設けられた当接部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の内径測定ノギス。
  5. 本尺から延びる第1のジョーに設けられ、内径測定対象となる孔の内周壁面の一方の被測定位置に当接する第1の測定面と、前記本尺に対して当該本尺の軸線方向に沿って移動可能に設けられた移動部材から延びる第2のジョーに設けられ、前記内周壁面の他方の被測定位置に当接する第2の測定面とが、前記孔の測定深さに位置するように位置決め具を前記第1のジョーと前記第2のジョーの軸線方向に沿って移動させて前記位置決め具の位置決めを行う工程と、
    前記第1のジョー及び前記第2のジョーを前記孔の開口部から前記孔内に挿入し、前記位置決め具が備える第1の接触面と第2の接触面を、前記孔の開口部の周囲に広がる深さ基準面において、前記孔の内径を隔てた位置にそれぞれ接触させる工程と、
    前記第1の接触面と前記第2の接触面をそれぞれ前記深さ基準面に接触させた状態で前記移動部材を前記本尺に対して移動させて前記第1の測定面を前記孔の内周壁面の一方の被測定位置に当接させるとともに、前記第2の測定面を前記内周壁面の他方の被測定位置に当接させる工程と、
    を、含むことを特徴とする内径測定方法。
JP2019208945A 2019-11-19 2019-11-19 内径測定ノギス及び内径測定方法 Active JP7353145B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019208945A JP7353145B2 (ja) 2019-11-19 2019-11-19 内径測定ノギス及び内径測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019208945A JP7353145B2 (ja) 2019-11-19 2019-11-19 内径測定ノギス及び内径測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021081308A true JP2021081308A (ja) 2021-05-27
JP7353145B2 JP7353145B2 (ja) 2023-09-29

Family

ID=75964833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019208945A Active JP7353145B2 (ja) 2019-11-19 2019-11-19 内径測定ノギス及び内径測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7353145B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52146166U (ja) * 1976-04-30 1977-11-05
JPS57166102U (ja) * 1981-04-14 1982-10-20
JPS60143701A (ja) * 1983-12-30 1985-07-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 積層材の寸法計測方法
US5758433A (en) * 1996-04-23 1998-06-02 The Boeing Company Countersink depth gauge
US20050108887A1 (en) * 2003-11-21 2005-05-26 Tsai Eva J. Brake drum caliper

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52146166U (ja) * 1976-04-30 1977-11-05
JPS57166102U (ja) * 1981-04-14 1982-10-20
JPS60143701A (ja) * 1983-12-30 1985-07-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 積層材の寸法計測方法
US5758433A (en) * 1996-04-23 1998-06-02 The Boeing Company Countersink depth gauge
US20050108887A1 (en) * 2003-11-21 2005-05-26 Tsai Eva J. Brake drum caliper

Also Published As

Publication number Publication date
JP7353145B2 (ja) 2023-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6126359B2 (ja) 球体形状測定装置
JP4926180B2 (ja) 仮想ツールセンターポイントを決定する方法
CN109084681B (zh) 相对接触探针校准视觉系统的系统及方法
KR101819226B1 (ko) 안경 프레임 형상 측정 장치
KR101429948B1 (ko) 축공과 밀링평면 수직도의 검측공구
KR101673978B1 (ko) 로봇암 시스템 및 그 평행도 교정 방법
JP5586930B2 (ja) 眼鏡枠形状測定装置
CN110018562A (zh) 内窥镜的弯曲部及内窥镜
KR20180105042A (ko) 모따기 툴, 툴 지지 세트 및 모따기 시스템
JP2019035639A (ja) ねじ軸測定装置、ねじ軸測定方法および調整用治具
JP5330297B2 (ja) アライメント調整機構、および測定装置
JP5481514B2 (ja) ドリル工具用ドリル本体
JP2021081308A (ja) 内径測定ノギス及び内径測定方法
TW201913448A (zh) 條碼讀取機之讀取頭的二重轉向調節裝置
KR101546835B1 (ko) 형상측정기
EP3736527B1 (en) Surface shape measurement device
JP3430991B2 (ja) 穴位置測定用補助具
CN101251377A (zh) 坐标测量用辅助用具、坐标测量用探测器以及坐标测量仪
JP2005201864A (ja) 被測定物座標系決定方法、及び座標測定機
JP6361729B2 (ja) 非球面の偏心量測定方法及び形状解析方法
JP3204906U (ja) 角度計測用工具
JP2008155327A (ja) 角度測定治具及び角度測定方法
JP2017125806A (ja) 振れ計測治具及びこれを用いる計測装置
JP2003302201A (ja) 測定具及び切欠き寸法の測定方法
JP6191537B2 (ja) 調芯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7353145

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150