JP3204906U - 角度計測用工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】主軸が所定のオリエンテーション位置で停止しているか否かを容易に判断することができる角度計測用工具を提供する。【解決手段】角度計測用工具1は、円錐状に形成されると共に工作機械の主軸に挿入可能に形成される挿入部2と、その挿入部2に連設されると共に外周にキー溝30eが凹設される本体部3と、挿入部2が配設される側とは反対側の本体部3の端部に配設されると共に挿入部2の軸に平行な平面40を有する芯出し棒4とを備えるので、角度計測用工具1を工作機械の主軸に装着し、芯出し棒4の平面40にダイヤルゲージの測定子を当てながら主軸をX軸方向に沿って移動させることにより、ダイヤルゲージの測定子の走査の基点と終点とにおける芯出し棒4の平面40の高低差を容易に計測することができる。よって、主軸が所定のオリエンテーション位置で停止しているか否かを容易に判断することができる。【選択図】図1

Description

本考案は、角度計測用工具に関し、特に、主軸が所定のオリエンテーション位置で停止しているか否かを容易に判断することができる角度計測用工具に関する。
工作機械(マシニングセンタ)の自動工具交換装置によって自動で工具の交換動作を行う技術が知られている。この場合、工具をチェンジアームに把持させるために、主軸(ドライブキー)を常に所定のオリエンテーション位置(所定の角度)に停止させなければならない(例えば、特許文献1)。この場合、従来は、例えば、一方向(主軸のX軸方向)に対するドライブキーの角度を計測して主軸のオリエンテーション位置を算出するか、若しくは、実際にチェンジアームを回転させて工具の交換がスムーズに行えるか否かによって、主軸が所定のオリエンテーション位置であるかを判断している。
特開2003−094275号公報(例えば、段落0034)
しかしながら、上述した従来の技術では、ドライブキーに直接ダイヤルゲージの測定子を当てて一方向に対するドライブキーの角度を算出するか、若しくは、チェンジアームを複数回回転させることで、主軸が所定のオリエンテーション位置であるかを判断しなければならない。即ち、主軸が所定のオリエンテーション位置で停止しているか否かの判断に手間を要するという問題点があった。
本考案は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、主軸が所定のオリエンテーション位置で停止しているか否かを容易に判断することができる角度計測用工具を提供することを目的とする。
この目的を達成するために請求項1記載の角度計測用工具は、工作機械の主軸に装着され、所定のオリエンテーション位置に対する主軸の角度を計測するものであり、円錐状に形成されると共に前記主軸に挿入可能に形成される挿入部と、その挿入部に連設されると共に外周にキー溝が凹設される本体部と、前記挿入部が配設される側とは反対側の前記本体部の端部に配設されると共に前記挿入部の軸に平行な平面を有する芯出し棒とを備える。
請求項2記載の角度計測用工具は、請求項1記載の角度計測用工具において、前記挿入部の軸方向視において、前記芯出し棒の平面は、周方向における前記キー溝の中心と前記挿入部の軸とを結ぶ仮想線に対して平行に配設される。
請求項3記載の角度計測用工具は、請求項2記載の角度計測用工具において、前記本体部は、前記キー溝が配設される第1本体部と、その第1本体部に対して前記挿入部の軸周りに回転可能に形成されると共に前記芯出し棒が配設される第2本体部とを備え、前記第1本体部または第2本体部のいずれか一方の外周に角度目盛が表記されると共にいずれか他方の外周に前記角度目盛を指示する指示線が表記され、前記指示線および前記角度目盛は、前記仮想線と前記芯出し棒の平面とが平行な状態を基準にした前記第1本体部および前記第2本体部の相対的な回転角度を示す。
請求項4記載の角度計測用工具は、請求項3記載の角度計測用工具において、前記挿入部は、前記本体部側とは反対側の端部に配設されるプルスタッドを備え、前記第1本体部は、前記挿入部側の端部からフランジ状に張り出して形成されると共に外周に前記キー溝が凹設されるフランジ部を備える。
請求項5記載の角度計測用工具は、請求項4記載の角度計測用工具において、前記第2本体部は、前記挿入部の軸に直交する平面として形成される端面を備え、前記芯出し棒は、その芯出し棒の平面に対して直角に形成される直角面を備え、その直角面と前記端面とが接触する姿勢で配設される。
請求項6記載の角度計測用工具は、請求項5記載の角度計測用工具において、前記芯出し棒は、直方体状に形成され、その長手方向が前記挿入部の軸と直交する姿勢で配設される。
請求項7記載の角度計測用工具は、請求項6記載の角度計測用工具において、前記芯出し棒は、前記キー溝の径方向における長さよりも長く形成される。
請求項8記載の角度計測用工具は、請求項7記載の角度計測用工具において、前記芯出し棒は、前記フランジ部の直径よりも長く形成される。
請求項9記載の角度計測用工具は、請求項8記載の角度計測用工具において、前記芯出し棒は、その長手方向の中心が前記挿入部の軸と重なる位置に配設される。
請求項10記載の角度計測用工具は、請求項9記載の角度計測用工具において、前記芯出し棒は、前記直角面の短手方向の中心が前記挿入部の軸と重なる位置に配設される。
請求項1記載の角度計測用工具によれば、円錐状に形成されると共に主軸に挿入可能に形成される挿入部と、その挿入部に連設されると共に外周にキー溝が凹設される本体部と、挿入部が配設される側とは反対側の本体部の端部に配設されると共に挿入部の軸に平行な平面を有する芯出し棒とを備えるので、角度計測用工具を工作機械の主軸に装着し、芯出し棒の平面にダイヤルゲージの測定子を当てながら主軸を一方向(例えば、主軸のX軸方向)に沿って移動させることにより、ダイヤルゲージの測定子の走査の基点と終点とにおける芯出し棒の平面の高低差を容易に計測することができる。
これにより、その高低差と、主軸の一方向(主軸のX軸方向)への移動距離とから、主軸の停止角度を算出することができる。よって、主軸が所定のオリエンテーション位置で停止しているか否かを容易に判断することができるという効果がある。
また、芯出し棒が挿入部の軸に平行な平面を有するので、ダイヤルゲージの測定子の走査方向が一方向(例えば、主軸のX軸方向)に沿った方向から挿入部の軸方向へずれた場合であっても、ダイヤルゲージの測定子の走査の基点と終点とにおける芯出し棒の平面の高低差を精度良く計測することができる。よって主軸の停止角度を精度良く計測することができるという効果がある。
請求項2記載の角度計測用工具によれば、請求項1記載の角度計測用工具の奏する効果に加え、挿入部の軸方向視において、芯出し棒の平面は、周方向におけるキー溝の中心と挿入部の軸とを結ぶ仮想線に対して平行に配設されるので、角度計測用工具を工作機械の主軸に装着し、芯出し棒の平面にダイヤルゲージの測定子を当てながら主軸を一方向に沿って移動させることにより、主軸の停止角度を容易に算出することができるという効果がある。
請求項3記載の角度計測用工具によれば、請求項2記載の角度計測用工具の奏する効果に加え、本体部は、キー溝が配設される第1本体部と、その第1本体部に対して挿入部の軸周りに回転可能に形成されると共に芯出し棒が配設される第2本体部とを備え、第1本体部または第2本体部のいずれか一方の外周に角度目盛が表記されると共にいずれか他方の外周に角度目盛を指示する指示線が表記され、指示線および角度目盛は、仮想線と芯出し棒の平面とが平行な状態を基準にした第1本体部および第2本体部の相対的な回転角度を示すので、第2本体部を第1本体部に対して所定の角度回転させて(例えば、主軸の所定のオリエンテーション位置が10°である場合は、10°回転させて)角度計測用工具を主軸に装着し、芯出し棒の平面にダイヤルゲージの測定子を当てながら主軸を一方向に沿って移動させることにより、所定のオリエンテーション位置に対する主軸の角度のずれを計測することができる。
この場合、第2本体部(芯出し棒の平面)が所定の角度(10°)回転された状態であるため、主軸が所定のオリエンテーション位置(10°)で停止している場合には、芯出し棒の平面が一方向に対して平行な姿勢となる。即ち、芯出し棒の平面にダイヤルゲージの測定子を当てながら主軸を一方向に沿って移動させても、ダイヤルゲージの値は変化しない。よって、主軸の停止角度を算出する必要がないので、主軸が所定のオリエンテーション位置で停止しているか否かを容易に判断することができるという効果がある。
請求項4記載の角度計測用工具によれば、請求項3記載の角度計測用工具の奏する効果に加え、挿入部は、本体部側とは反対側の端部に配設されるプルスタッドを備え、第1本体部は、挿入部側の端部からフランジ状に張り出して形成されると共に外周にキー溝が凹設されるフランジ部を備えるので、角度計測用工具を主軸に対して安定して把持させることができる。
即ち、円錐状の装着穴とその装着穴の内部に配設されるコレット(プルスタッドを装着穴の内部側へ付勢する部材)とを備える主軸によって、角度計測用工具を強固に把持させることができるので、所定のオリエンテーション位置に対する主軸の角度のずれを精度良く計測できるという効果がある。
請求項5記載の角度計測用工具によれば、請求項4記載の角度計測用工具の奏する効果に加え、第2本体部は、挿入部の軸に直交する平面として形成される端面を備え、芯出し棒は、その芯出し棒の平面に対して直角に形成される直角面を備え、その直角面と端面とが接触する姿勢で配設されるので、第2本体部に対する芯出し棒の取り付け誤差を抑制でき、挿入部の軸に対して平行な平面を精度良く形成することができる。よって、所定のオリエンテーション位置に対する主軸の角度のずれを精度良く計測できるという効果がある。
請求項6記載の角度計測用工具によれば、請求項5記載の角度計測用工具の奏する効果に加え、芯出し棒は、直方体状に形成され、その長手方向が挿入部の軸と直交する姿勢で配設されるので、芯出し棒が自重によって撓むことを抑制でき、挿入部の軸に対して芯出し棒の平面を平行に保つことができる。また、ダイヤルゲージの測定子の走査距離を長くすることができる。よって、所定のオリエンテーション位置に対する主軸の角度のずれを精度良く計測できるという効果がある。
請求項7記載の角度計測用工具によれば、請求項6記載の角度計測用工具の奏する効果に加え、芯出し棒は、キー溝の径方向における長さよりも長く形成されるので、ダイヤルゲージの測定子の走査距離を長くすることができる。よって、所定のオリエンテーション位置に対する主軸の角度のずれを精度良く計測できるという効果がある。
請求項8記載の角度計測用工具によれば、請求項7記載の角度計測用工具の奏する効果に加え、芯出し棒は、フランジ部の直径よりも長く形成されるので、ダイヤルゲージの測定子の走査距離を長くすることができる。よって、所定のオリエンテーション位置に対する主軸の角度のずれを精度良く計測できるという効果がある。
請求項9記載の角度計測用工具によれば、請求項8記載の角度計測用工具の奏する効果に加え、芯出し棒は、その長手方向の中心が挿入部の軸と重なる位置に配設されるので、芯出し棒の直角面と第2本体部の端面との当接長さを第2本体部の径方向に最大とすることができる。よって、芯出し棒を第2本体部に安定して固定することができるので、所定のオリエンテーション位置に対する主軸の角度のずれを精度良く計測できるという効果がある。
請求項10記載の角度計測用工具によれば、請求項9記載の角度計測用工具の奏する効果に加え、芯出し棒は、直角面の短手方向の中心が挿入部の軸と重なる位置に配設されるので、芯出し棒の直角面と第2本体部の端面との当接面積を最大とすることができる。よって、芯出し棒を第2本体部に安定して固定することができるので、所定のオリエンテーション位置に対する主軸の角度のずれを精度良く計測できるという効果がある。
(a)は、本考案の一実施の形態における角度計測用工具の正面図であり、(b)は、図1(a)の矢印Ib方向視における角度計測用工具の側面図である。 (a)は、主軸に装着された状態を示す角度計測用工具の正面図であり、(b)は図2(a)の矢印IIb方向視における角度計測用工具の下面図である。
以下、本考案の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本考案の一実施の形態における角度計測用工具1の構成を説明する。図1(a)は、本考案の一実施の形態における角度計測用工具1の正面図であり、図1(b)は、図1(a)の矢印Ib方向視における角度計測用工具1の側面図である。なお、図1では、理解を容易にするために、角度目盛Dが模式的に図示される。
図1に示すように、角度計測用工具1は、円錐状に形成されると共に主軸S(図2(a)参照)に挿入可能に形成される挿入部2と、その挿入部2に連設されると共に外周に後述するキー溝30eが凹設される本体部3と、挿入部2が配設される側とは反対側の本体部3の端部に配設されると共に挿入部2の軸A(以下「軸A」と称す)に平行な平面40を有する芯出し棒4とを備え、マシニングセンタの主軸Sに装着され、所定のオリエンテーション位置に対する主軸Sの角度を計測するための工具である。
挿入部2は、主軸Sに挿入される側の端部よりも本体部3側が大径に形成される円錐状の部位であり、本体部3側とは反対側の端部に軸Aと直交する平面が形成され、その平面に刻設される雌ねじ(図示せず)にプルスタッドボルト20が螺着される。
本体部3は、円柱状の第1本体部30と、その第1本体部30に対して軸A周りに回転可能に形成されると共に芯出し棒4が配設される円柱状の第2本体部31とを備える。
第1本体部30は、その外周の周方向に沿って断面台形状の環状溝30aが凹設されることにより、挿入部2側(図1の上側)の端部からフランジ状に張り出すフランジ部30bと、環状溝30aを挟んでフランジ部30bとは反対側(図1の下側)に配設される基部30cとが形成され、その基部30cにおける挿入部2側とは反対側(図1の下側)の端部に連結部30dが連結される。
環状溝30a及びフランジ部30bの外周には、一対のキー溝30eが断面矩形状で(軸A方向視において軸Aへ向けて矩形に)凹設され、これら一対のキー溝30eは、マシニングセンタのドライブキーK(図2参照)に対応した形状(嵌合可能な形状)で形成されると共に、軸Aに垂直な方向(図1(b)の左右方向)に沿った2箇所にそれぞれ形成される。
即ち、挿入部2及び本体部3の一部(環状溝30a、フランジ部30b及びキー溝30e)は、マシニングセンタに装着される工具と同一の形状に形成される。
第2本体部31は、連結部30dにおける挿入部2側とは反対側の端部に回転可能に連結され、この第2本体部31は、回転部31aと、その回転部31aの外周に配設されるクランプ31bと、軸Aに直交する平面として形成される端面31cとを備える。
回転部31aの外周には、その周方向に沿って1°刻みの角度目盛Dが表記され、連結部30dには、その角度目盛Dを指示する指示線Pが表記される。ここで、軸A方向視において、周方向におけるキー溝30eの中心(図1(b)の左右方向におけるキー溝30eの凹設幅の中心)と軸Aとを結ぶ直線を仮想線V(図2(b)参照)と定義する。この場合、本実施の形態では、回転部31aは、仮想線Vと芯出し棒4とが平行な状態の場合に、連結部30dの指示線Pが角度目盛Dの0°を示す姿勢で配設される(図1(a)参照)。
回転部31aの外周には、クランプ31bが配設され、このクランプ31bは、連結部30dに対して回転部31aを固定する(回転不能にする)ための留め具である。
芯出し棒4は、後述するダイヤルゲージの測定子Gが走査される平面40と、その平面40に対して直角に形成される直角面41とを備え、本体部3(フランジ部30b)の直径よりも長く形成される直方体状の棒として形成され、その長手方向と軸Aとが直交する姿勢で配設される。また、芯出し棒4は、直角面41の短手方向の中心と長手方向の中心とが軸Aに重なる姿勢で配設されると共に、その直角面41と端面31cとが当接する姿勢でボルトBによって第2本体部31に螺着される。
次いで、図2を参照して、角度計測用工具1の使用方法について説明する。図2(a)は、主軸Sに装着された状態を示す角度計測用工具1の正面図であり、図2(b)は図2(a)の矢印IIb方向視における角度計測用工具1の下面図である。なお、理解を容易にするために、図2(a)では、角度目盛Dが模式的に図示され、図2(b)では、ボルトBが省略して図示される。
マシニングセンタは、主軸Sの所定のオリエンテーション位置(マシニングセンタの自動工具交換装置による工具の交換を正常に行うための主軸S(ドライブキーK)の角度)が機械毎に異なるが、本実施の形態では、その主軸Sのオリエンテーション位置(主軸SのX軸方向に対するドライブキーKの角度)が10°である場合を説明する。なお、以下の説明において、図2の左右方向を主軸SのX軸方向と定義する。
図2に示すように、主軸Sのオリエンテーション位置が10°である場合には、第2本体部31(回転部31a)を10°回転させた状態(即ち、連結部30dに対して回転部31aを回転させ、指示線Pが角度目盛Dの10°を指示した状態)でクランプ31bによって回転部31aを固定し、角度計測用工具1を主軸Sに装着する。
次いで、マシニングセンタに設置される治具台(図示せず)に固定されたダイヤルゲージ(てこ式のダイヤルゲージ)の測定子Gを、芯出し棒4の平面40の長手方向一端側(図2の左側の端部)に当接させる。この場合、ダイヤルゲージは、その測定子Gの先端を主軸S側へ向けた姿勢で配置される(即ち、ダイヤルゲージは、角度計測用工具1を挟んで主軸Sとは反対側に位置する)。この状態で、主軸SをX軸方向(本実施の形態では、図2(b)の矢印X方向)に移動させる。
この場合、ダイヤルゲージの測定子Gが芯出し棒4の平面40を走査することにより、その走査の基点と終点とにおける芯出し棒4の高低差tがダイヤルゲージによって計測される。また、主軸のX軸方向への移動距離L(ダイヤルゲージの測定子GのX軸方向成分における移動距離L)がマシニングセンタで計測される。これにより、その高低差tと、主軸SのX軸方向への移動距離Lとから、三角関数を用いてオリエンテーション位置に対する主軸S(ドライブキーK)の角度θ(即ち、オリエンテーション位置からの主軸Sの角度のずれ量)を算出することができる。
この場合、第2本体部31(芯出し棒4の平面40)が所定の角度(10°)回転された状態であるため、主軸Sが所定のオリエンテーション位置(10°)で停止している場合には、芯出し棒4の平面40がX軸方向に沿って平行な姿勢となる。即ち、芯出し棒4の平面40にダイヤルゲージの測定子Gを当てながら主軸SをX軸方向に沿って移動させても、ダイヤルゲージの値は変化しない。よって、オリエンテーション位置に対する主軸Sの角度θを算出する必要がないので、主軸Sが所定のオリエンテーション位置で停止しているか否かを容易に判断することができる。
また、平面40が軸Aに平行な平面として形成されるので、ダイヤルゲージの測定子Gの走査方向がX軸方向に沿った方向から軸A方向へずれた場合(例えば、図2(a)の平面40の左側の端部から右上の端部へ向けて斜めに走査される場合)であっても、ダイヤルゲージの測定子Gの走査の基点と終点とにおける芯出し棒4の平面40の高低差tを精度良く計測することができる。よって、所定のオリエンテーション位置に対する主軸Sの角度のずれを精度良く計測できる。
また、挿入部2が円錐状に形成されると共にその円錐の小径側の先端にプルスタッドボルト20が設けられ、本体部3の挿入部2の端部からフランジ状に張り出すフランジ部30bには、その外周にキー溝30eが凹設されるので、円錐状の装着穴とその装着穴の内部に配設されるコレット(いずれも図示せず)とを備える主軸Sによって、角度計測用工具1を強固に把持させることができる。よって、所定のオリエンテーション位置に対する主軸Sの角度のずれを精度良く計測できる。
また、軸Aに直交する平面として形成される端面31cが回転部31aに形成され、平面40に対して直角に形成される直角面41が端面31cと接触する姿勢で芯出し棒4が配設されるので、回転部31aに対する芯出し棒4の取り付け誤差を抑制でき、軸Aに平行な平面40を精度良く形成することができる。よって、所定のオリエンテーション位置に対する主軸Sの角度のずれを精度良く計測できる。
ここで、例えば、芯出し棒を平板状に形成するのでは、自重によって撓むため、平面を軸Aに対して平行に保つことが困難となる。また、芯出し棒を直方体に形成しても、長手方向を軸A方向に向けるのでは、ダイヤルゲージの測定子Gの走査距離を長くすることはできない。
これに対し、本実施の形態の角度計測用工具1によれば、芯出し棒4は、直方体状の棒として形成され、且つ、その長手方向を軸Aと直交する方向で配設されるので、芯出し棒4が自重によって撓むことを抑制でき、軸Aに対して平面40を平行に保つことができる。更に、ダイヤルゲージの測定子Gの走査距離を長くすることができる。よって、所定のオリエンテーション位置に対する主軸Sの角度のずれを精度良く計測できる。
また、芯出し棒4がフランジ部30bの直径よりも長く形成されるので、ダイヤルゲージの測定子Gの走査距離を長くすることができる。よって、所定のオリエンテーション位置に対する主軸Sの角度のずれを精度良く計測できる。
以上、実施の形態に基づき本考案を説明したが、本考案は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施の形態では、芯出し棒4が本体部3に対して回転可能に取り付けられる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、芯出し棒4を本体部3に対して回転不能に固着される構成でも良い。この場合には、仮想線Vに対する芯出し棒4の平面40の角度をあらかじめ算出しておけばよい。
これにより、ダイヤルゲージの測定子Gを芯出し棒4の平面40の長手方向一端側に当接させた状態で、主軸Sを一方向に移動させることにより、ダイヤルゲージの測定子Gの走査の基点と終点とにおける芯出し棒4の高低差tを容易に計測することができる。よって、その高低差tと、主軸Sの一方向への移動距離Lとから、主軸Sの停止角度を算出することができるので、主軸Sが所定のオリエンテーション位置で停止しているか否かを容易に判断することができる。
また、この場合には、軸A方向視において、芯出し棒4の平面40を、周方向におけるキー溝30eの中心と軸Aとを結ぶ仮想線Vに対して平行に配設することが好ましい。これにより、仮想線Vに対する芯出し棒4の平面40の角度をあらかじめ算出する必要がないので、主軸Sの停止角度を容易に算出することができる。
上記実施の形態では、芯出し棒4が、フランジ部30bの直径よりも長く形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、フランジ部30bの直径よりも短く形成されても良い。この場合には、少なくともキー溝30eの径方向における長さ(図1(b)の紙面垂直方向におけるキー溝30eの凹設長さ)よりも長く形成されることが好ましい。これにより、ダイヤルゲージの測定子Gの走査距離を長くすることができるので、所定のオリエンテーション位置に対する主軸Sの角度のずれを精度良く計測できる。
上記実施の形態では、直角面41の短手方向の中心と長手方向の中心とが軸Aと重なる姿勢で芯出し棒4が配設される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、直角面41の短手方向の中心を軸Aに対して偏心させる構成でも良い。この場合には、芯出し棒4の長手方向の中心が軸Aと重なる位置となる構成が好ましい。これにより、芯出し棒4と回転部31aとの当接長さを回転部31aの径方向に最大とすることができる。よって、芯出し棒4を回転部31aに安定して固定することができるので、所定のオリエンテーション位置に対する主軸Sの角度のずれを精度良く計測できる。
上記実施の形態では、連結部30dに指示線Pが表記され、回転部31aに角度目盛Dが表記される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、連結部30dに角度目盛Dが表記され、回転部31aに指示線Pが表記される構成でも良い。
1 角度計測用工具
2 挿入部
3 本体部
4 芯出し棒
20 プルスタッドボルト(プルスタッド)
30 第1本体部
30b フランジ部
30e キー溝
31 第2本体部
31c 端面
40 平面(芯出し棒の平面)
41 直角面
A 挿入部の軸
D 角度目盛
P 指示線
S 主軸
V 仮想線

Claims (10)

  1. 工作機械の主軸に装着され、所定のオリエンテーション位置に対する主軸の角度を計測する角度計測用工具であって、
    円錐状に形成されると共に前記主軸に挿入可能に形成される挿入部と、その挿入部に連設されると共に外周にキー溝が凹設される本体部と、前記挿入部が配設される側とは反対側の前記本体部の端部に配設されると共に前記挿入部の軸に平行な平面を有する芯出し棒とを備えることを特徴とする角度計測用工具。
  2. 前記挿入部の軸方向視において、前記芯出し棒の平面は、周方向における前記キー溝の中心と前記挿入部の軸とを結ぶ仮想線に対して平行に配設されることを特徴とする請求項1記載の角度計測用工具。
  3. 前記本体部は、前記キー溝が配設される第1本体部と、その第1本体部に対して前記挿入部の軸周りに回転可能に形成されると共に前記芯出し棒が配設される第2本体部とを備え、
    前記第1本体部または第2本体部のいずれか一方の外周に角度目盛が表記されると共にいずれか他方の外周に前記角度目盛を指示する指示線が表記され、
    前記指示線および前記角度目盛は、前記仮想線と前記芯出し棒の平面とが平行な状態を基準にした前記第1本体部および前記第2本体部の相対的な回転角度を示すことを特徴とする請求項2記載の角度計測用工具。
  4. 前記挿入部は、前記本体部側とは反対側の端部に配設されるプルスタッドを備え、
    前記第1本体部は、前記挿入部側の端部からフランジ状に張り出して形成されると共に外周に前記キー溝が凹設されるフランジ部を備えることを特徴とする請求項3記載の角度計測用工具。
  5. 前記第2本体部は、前記挿入部の軸に直交する平面として形成される端面を備え、
    前記芯出し棒は、その芯出し棒の平面に対して直角に形成される直角面を備え、その直角面と前記端面とが接触する姿勢で配設されることを特徴とする請求項4記載の角度計測用工具。
  6. 前記芯出し棒は、直方体状に形成され、その長手方向が前記挿入部の軸と直交する姿勢で配設されることを特徴とする請求項5記載の角度計測用工具。
  7. 前記芯出し棒は、前記キー溝の径方向における長さよりも長く形成されることを特徴とする請求項6記載の角度計測用工具。
  8. 前記芯出し棒は、前記フランジ部の直径よりも長く形成されることを特徴とする請求項7記載の角度計測用工具。
  9. 前記芯出し棒は、その長手方向の中心が前記挿入部の軸と重なる位置に配設されることを特徴とする請求項8記載の角度計測用工具。
  10. 前記芯出し棒は、前記直角面の短手方向の中心が前記挿入部の軸と重なる位置に配設されることを特徴とする請求項9記載の角度計測用工具。
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