JP2021080861A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

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小川 真
Makoto Ogawa
真 小川
央幸 木全
Hisayuki Kimata
央幸 木全
郁男 江崎
Ikuo Ezaki
郁男 江崎
将成 宇野
Masanari Uno
将成 宇野
紘史 島谷
Hirofumi Shimaya
紘史 島谷
拓朗 藤原
Takuro Fujiwara
拓朗 藤原
千賀子 笹川
Chikako Sasagawa
千賀子 笹川
拓馬 山下
Takuma Yamashita
拓馬 山下
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Abstract

【課題】騒音を抑制しつつ、より円滑に運転することが可能なロータリ圧縮機を提供する。【解決手段】ロータリ圧縮機は、軸線回りに回転可能なクランクシャフトと、クランクシャフトの回転に伴って冷媒を圧縮する圧縮室が形成された圧縮部と、を備え、圧縮部は、クランクシャフトに設けられ、軸線から偏心した位置で軸線回りに旋回するピストンロータと、ピストンロータを外周側から覆う円環状のシリンダと、シリンダをそれぞれ軸線方向から覆うことで圧縮室を形成する上部軸受、及び下部軸受と、圧縮室内に配置され、径方向に延びるとともに、先端がピストンロータの外周面に当接した状態で径方向に移動可能とされているブレードと、を有し、ブレードは、樹脂材料によって形成されているブレード本体と、ブレード本体の外側を覆うとともに、樹脂材料よりも摩擦係数が小さい材料によって形成されているコーティング層と、を有する。【選択図】図3

Description

本開示は、ロータリ圧縮機に関する。
例えば空調装置における冷媒の圧縮に用いられる装置として、ロータリ圧縮機が知られている。ロータリ圧縮機は、シャフトと、シャフトの偏心部に装着されたピストンロータと、ピストンロータを収容するシリンダ室を有するシリンダと、シリンダ室の軸方向両側に配置される上部軸受、及び下部軸受と、シリンダ室内に向かって突出するブレードと、これらを収容するハウジングと、を備えている。ブレードは、ピストンロータの外周面に常態的に摺接することで、シリンダ室を低圧空間と高圧空間に分けている(下記特許文献1参照)。従来、ブレードは金属によって一体に形成されることが一般的であった。
特開2012−137008号公報
ところで、ブレードが金属で形成されている場合、ジャンプと呼ばれる現象が起きることが知られている。ジャンプとは、ブレード自身の重量に基づいて発生する慣性力によって、当該ブレードがピストンロータの動作に追従しきれずに、両者が接触と離間を繰り返す現象である。このジャンプによってロータリ圧縮機から騒音が生じてしまうという問題があった。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、騒音を抑制しつつ、より円滑に運転することが可能なロータリ圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係るロータリ圧縮機は、軸線回りに回転可能なクランクシャフトと、該クランクシャフトの回転に伴って冷媒を圧縮する圧縮室が形成された圧縮部と、を備え、前記圧縮部は、前記クランクシャフトに設けられ、前記軸線から偏心した位置で該軸線回りに旋回するピストンロータと、該ピストンロータを外周側から覆う円環状のシリンダと、該シリンダをそれぞれ前記軸線方向から覆うことで、前記シリンダとともに前記圧縮室を形成する上部軸受、及び下部軸受と、前記圧縮室内に配置され、前記軸線に対する径方向に延びるとともに、先端が前記ピストンロータの外周面に当接した状態で前記径方向に移動可能とされ、前記圧縮室を低圧空間と高圧空間とに分離するブレードと、を有し、前記ブレードは、樹脂材料によって形成されているブレード本体と、該ブレード本体の外側を覆うとともに、前記樹脂材料よりも摩擦係数が小さい材料によって形成されているコーティング層と、を有する。
本開示のロータリ圧縮機によれば、騒音を抑制しつつ、より円滑に運転することができる。
本開示の第一実施形態に係るロータリ圧縮機の縦断面図である。 本開示の第一実施形態に係るピストンロータ、及びブレードの構成を示す横断面図である。 本開示の第一実施形態に係るブレードの構成を示す横断面図である。 本開示の第二実施形態に係るブレードの構成を示す横断面図である。
<第一実施形態>
(ロータリ圧縮機の構成)
以下、本開示の第一実施形態に係る装置Xについて、図1から図3を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係るロータリ圧縮機100は、圧縮機本体10と、アキュムレータ24と、吸入管26A、26Bと、を備えている。圧縮機本体10は、軸線Oに沿って延びるクランクシャフト16と、クランクシャフト16を回転させるモータ18と、クランクシャフト16の回転に伴って冷媒を圧縮する圧縮部10Aと、クランクシャフト16、モータ18、及び圧縮部10Aを覆うハウジング11と、を備えている。
圧縮部10Aは、クランクシャフト16の回転に伴って軸線Oから偏心した位置(ロータ軸線O1,O2)で軸線O回りに旋回(回転)するピストンロータ13A、13B(第一ピストンロータ13A、第二ピストンロータ13B)と、これら第一ピストンロータ13A、及び第二ピストンロータ13Bをそれぞれ収容するシリンダ12A、12Bと、クランクシャフト16を回転可能に支持する上部軸受17A、及び下部軸受17Bと、シリンダ12A、12B内に形成された圧縮室Cを2つの空間に分離するブレードBと、を有している。
圧縮部10Aは、円筒形状のハウジング11内に、ディスク状のシリンダ12A、12Bが上下2段に設けられた、いわゆる2気筒タイプのロータリ圧縮機である。ハウジング11は、シリンダ12A、12Bを囲うことで、圧縮された冷媒が排出される吐出空間Vを形成する。シリンダ12A、12Bの内部には、各々、シリンダ内壁面の内側よりも小さな外形を有する円筒状の第一ピストンロータ13A、第二ピストンロータ13Bが配置されている。第一ピストンロータ13A、第二ピストンロータ13Bは、各々、クランクシャフト16におけるクランク軸14A、14B(第一クランク軸14A、第二クランク軸14B)に挿入固定されている。
上段側のシリンダ12Aの第一ピストンロータ13Aと、下段側の第二ピストンロータ13Bとは、その位相が互いに180°だけ異なるように設けられている。即ち、第一ピストンロータ13Aは、第二ピストンロータ13Bの偏心方向とは反対の方向に偏心している。また、上下のシリンダ12A、12Bの間には、ディスク状の仕切板15が設けられている。仕切板15により、上段側のシリンダ12A内の空間Rと、下段側の空間Rとが互いに区画されて、それぞれ圧縮室C1とC2とされている。
シリンダ12A、12Bは、上部軸受17A、及び下部軸受17Bによってハウジング11に固定されている。より具体的には、上部軸受17Aは圧縮部10Aの上部に固定された円盤状をなしており、その外周面はハウジング11の内周面に固定されている。下部軸受17Bは圧縮部10Aの下部に固定された円盤状をなしており、その外周面はハウジング11の内周面に固定されている。上部軸受17Aは、上段側のシリンダ12Aを上方(軸線O方向一方側)から覆っている。また、下部軸受17Bは、下段側のシリンダ12Bを下方(軸線O方向他方側)から覆っている。つまり、上部軸受17Aは、シリンダ12A、及び仕切板15とともに、上記の圧縮室C1を形成し、下部軸受17Bは、シリンダ12B、及び仕切板15とともに、上記の圧縮室C2を形成する。なお、ロータリ圧縮機100は、このような2気筒ではなく、1気筒であってもよい。1気筒の場合、上記の仕切板15を設けることなく、シリンダの軸線O方向両側を、それぞれ上部軸受17A、及び下部軸受17Bによって覆う構成が採られる。
圧縮機本体10には、圧縮機本体10への供給に先立って冷媒を気液分離するアキュムレータ24がステー25を介してハウジング11に固定されている。アキュムレータ24と圧縮機本体10との間には、アキュムレータ24内の冷媒を圧縮機本体10に吸入させるための吸入管26A、26Bが設けられている。吸入管26A、26Bの一端はアキュムレータ24の下部に接続され、他端は開口22A、22Bを通して、シリンダ12A、12Bにそれぞれ形成された吸入ポート23A、23Bに連通している。クランクシャフト16の一端側には、当該クランクシャフト16を回転駆動させるためのモータ18のロータ19Aが一体に設けられている。ロータ19Aの外周部に対向して、ステータ19Bが、ハウジング11の内周面に固定して設けられている。
(圧縮部の構成)
続いて、図2を参照して、圧縮部10Aの内部の構成について説明する。なお、上述の上段側のシリンダ12Aと、下段側のシリンダ12Bとでは、互いに同等の構成を有していることから、以下では代表的に上段側のシリンダ12Aについてのみ説明する。図2に示すように、シリンダ12Aは、軸線Oを中心とする環状のシリンダ本体12Hと、このシリンダ本体12Hの外周面12Sに設けられた2つの張出部P1、P2と、を有している。張出部P1、P2は、外周面12Sから軸線Oに対する径方向外側に向かって扇状に広がっている。張出部P1、P2の外周面は、上述のハウジング11の内周面に対して、例えば焼き嵌め等によって当接・固定される。2つの張出部P1、P2は、軸線Oに対する周方向に間隔をあけて設けられている。また、張出部P1は、張出部P2よりも周方向の寸法が大きい。なお、これら張出部P1、P2の個数や形状は、設計・仕様に応じて適宜決定されてよい。
シリンダ本体12Hの内周側は軸線Oを中心として円形に開口することで、上述の圧縮室C1とされている。この圧縮室C1内には、第一ピストンロータ13Aが収容されている。ブレードBは、シリンダ本体12Hに対して弾性部材Gによって付勢された状態でブレード収容部Sb内に支持されている。ブレードBは、弾性部材Gによって軸線Oに対する径方向内側に向かって付勢されている。これにより、ブレードBの先端Btは、第一ピストンロータ13Aの外周面に常態的に当接した状態となっている。
(ブレードの構成)
ブレードBは、軸線Oに対する径方向に進退動可能(移動可能)とされている。このブレードBにより、圧縮室C1は2つの空間(高圧空間Vh、及び低圧空間Vl)に分離されている。より具体的には、第一ピストンロータ13Aの回転方向(旋回方向)を基準としたとき、ブレードBよりも回転方向R前方側の空間は高圧空間Vhとされ、回転方向後方側の空間は低圧空間Vlとされている。高圧空間Vhでは、低圧空間Vl側から送り込まれた冷媒が圧縮されることで高温高圧となって流通している。この高温高圧の冷媒は、シリンダ本体12Hに形成された吐出口(不図示)から、ハウジング11内の吐出空間Vを経て外部に取り出される。
図3に示すように、ブレードBは、軸線O方向から見て、当該軸線Oに対する径方向を長手方向とし、周方向を厚さ方向とする板状をなしている。上段側のシリンダ12Aでは、ブレードBにおける軸線O方向を向く一対の面は、上述の上部軸受17A、及び仕切板15にそれぞれ摺折する軸方向摺動面Bs,Bsとされている。これら軸方向摺動面Bs,Bs同士を軸線O方向に接続する面は、ブレード外面Boとされている。ブレードBoにおける径方向内側を向く部分は、軸線O方向から見て径方向内側に向かって凸となる曲面状をなしている。
ブレードBは、樹脂材料によって形成されているブレード本体Bhと、このブレード本体Bhの外側を覆うことで上記ブレード外面Boを形成するコーティング層Bcと、を有している。ブレード本体Bhを形成する樹脂材料は、圧縮室C内を流通する冷媒の温度領域によって異なっている。例えば、冷媒の温度が100℃以下である場合には、ブレード本体Bhは、ポリオキシメチレン(POM)、ポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、及びポリエチレンテレフタレート(PET)を含む群から選択された一の材料によって一体に形成されている。冷媒の温度が150℃以下である場合には、ブレード本体Bhは、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及びポリイミド(PI)を含む群から選択された一の材料によって一体に形成されることが望ましい。
コーティング層Bcは、ブレード本体Bhを形成する材料よりも摩擦係数が小さい材料によって形成された薄膜状をなしている。具体的にコーティング層Bcとしては、ダイアモンドライクカーボン(DLC)等の硬質炭素膜、窒化炭素膜、及びフッ素系コーティング材のうち、いずれか一つを選択することができる。
(作用効果)
次に、本実施形態に係るロータリ圧縮機100の動作について説明する。ロータリ圧縮機100を運転するに当たっては、外部からの電力供給によってまずモータ18を駆動する。モータ18の駆動に伴って、クランクシャフト16が軸線O回りに回転する。クランクシャフト16の回転に伴って第一クランク軸14A、第二クランク軸14Bがクランクシャフト16の中心軸線(軸線O)回りに旋回する。この旋回に追従するようにして、第一ピストンロータ13A、及び第二ピストンロータ13Bが圧縮室C1、C2内で偏心回転する。第一ピストンロータ13A、及び第二ピストンロータ13Bの偏心回転によって、圧縮室C1、C2の容積が変化し、当該圧縮室C1、C2内に取り込まれた冷媒が圧縮される。圧縮された冷媒は、ハウジング11内の吐出空間Vを経て外部に取り出される。
ところで、ロータリ圧縮機100の運転中には、ブレードB自身の重量に基づいて発生する慣性力によって、当該ブレードBが第一ピストンロータ13A、又は第二ピストンロータ13Bの動作に追従しきれずに、両者が接触と離間を繰り返す現象(ジャンプ)が起きる可能性がある。このジャンプによって、ロータリ圧縮機100から騒音が生じてしまう。
しかしながら、本実施形態に係るロータリ圧縮機100では、ブレードBが、樹脂材料で形成されているブレード本体Bhと、このブレード本体Bhの外側を覆うコーティング層Bcと、を有している。ブレード本体Bhが樹脂材料で形成されていることによって、例えば当該ブレード本体Bhが金属材料で形成されている構成に比べて、ブレードBの重量を小さく抑えることができる。これにより、ブレードBに働く慣性力が小さくなるため、当該ブレードBは第一ピストンロータ13A、及び第二ピストンロータ13Bの動作に対して軽快に追従することができる。その結果、上述のジャンプが生じる可能性をより一層低減することができる。
さらに、ブレード本体Bhの外側には、コーティング層Bcが形成されている。このコーティング層Bcの摩擦係数は、ブレード本体Bhを形成する樹脂材料よりも摩擦係数が小さく設定されている。したがって、ブレードBと第一ピストンロータ13A、又は第二ピストンロータ13Bとの間の摩擦による損失をより一層低減することができる。これにより、ロータリ圧縮機100を長期にわたってより円滑に運転することができる。
加えて、ロータリ圧縮機100の継続的な運転によって、たとえコーティング層Bcに磨耗や剥離を生じた場合であっても、上記のブレード本体Bhを形成する樹脂材料が外側に露出する。したがって、例えばブレード本体Bhが金属材料で形成されている構成に比べて、依然として第一ピストンロータ13A、及び第二ピストンロータ13Bとの間の摩擦損失を小さく抑えることができる。
<第二実施形態>
(ブレードの構成)
続いて、本開示の第二実施形態について、図4を参照して説明する。なお、上記の第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。本実施形態では、ブレードB´の構成が上記第一実施形態とは異なっている。図4に示すように、ブレードB´は、複合材料によって一体に形成されているブレード本体Bh´と、このブレード本体Bh´の外側を覆うコーティング層Bcと、を有している。ブレード本体Bh´を形成する複合材料は、上述の第一実施形態で説明した樹脂材料に、ガラス繊維や炭素繊維を含む繊維材Fを封入したものである。具体的には、ガラス繊維や炭素繊維を特定の一方向に配向させた状態で、これら繊維同士の間に上述の樹脂材料を含浸・硬化させることによってこの複合材料が形成される。本実施形態では、繊維材Fの配向方向は、ブレードBの延びる方向(即ち、軸線Oに対する径方向)とされている。
(作用効果)
ここで、上記の繊維材Fを含む複合材料では、熱が加えられた場合、当該繊維材Fの配向方向における線膨張係数が支配的となることが知られている。つまり、繊維材Fの配向方向に直交する方向における線膨張係数は無視できる程度に小さくなる。上記の構成では、繊維材Fの配向方向が、ブレードBの延びる方向とされている。したがって、高温の冷媒との接触によってブレードBに熱が加わった場合、当該ブレードBの熱膨張は、長手方向(つまり、軸線Oに対する径方向)に限定される。これにより、ブレードBと、ブレード収容部Sbとの間のクリアランスを維持することができる。その結果、冷媒の熱に曝された状態であってもブレードBの円滑な動作を維持できる。したがって、上述のジャンプの発生をより一層低減することができる。
以上、本開示の各実施形態について詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、上記の各実施形態では、ブレードBの先端Btが、軸線O方向から見て径方向内側に凸となる曲面状をなしている例について説明した。しかしながら、先端Btの形状は上記に限定されず、設計や仕様に応じて他の形状に適宜変更することが可能である。他の形状としては、多角形状や矩形状が挙げられる。
<付記>
各実施形態に記載のロータリ圧縮機100は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係るロータリ圧縮機100は、軸線O回りに回転可能なクランクシャフト16と、該クランクシャフト16の回転に伴って冷媒を圧縮する圧縮室Cが形成された圧縮部10Aと、を備え、前記圧縮部10Aは、前記クランクシャフト16に設けられ、前記軸線Oから偏心した位置で該軸線O回りに旋回するピストンロータ13A,13Bと、該ピストンロータ13A,13Bを外周側から覆う円環状のシリンダ12A,12Bと、該シリンダ12A,12Bをそれぞれ前記軸線O方向から覆うことで、前記シリンダ12A,12Bとともに前記圧縮室Cを形成する上部軸受17A、及び下部軸受17Bと、前記圧縮室C内に配置され、前記軸線Oに対する径方向に延びるとともに、先端Btが前記ピストンロータ13A,13Bの外周面に当接した状態で前記径方向に移動可能とされ、前記圧縮室Cを低圧空間Vlと高圧空間Vhとに分離するブレードBと、を有し、前記ブレードBは、樹脂材料によって形成されているブレード本体Bhと、該ブレード本体Bhの外側を覆うとともに、前記樹脂材料よりも摩擦係数が小さい材料によって形成されているコーティング層Bcと、を有する。
上記構成によれば、ブレード本体Bhが樹脂材料で形成されていることによって、例えば当該ブレード本体Bhが金属材料で形成されている構成に比べて、ブレードBの重量を小さく抑えることができる。これにより、ブレードBに働く慣性力が小さくなるため、当該ブレードBは第一ピストンロータ13A、及び第二ピストンロータ13Bの動作に対して軽快に追従することができる。その結果、上述のジャンプが生じる可能性をより一層低減することができる。
さらに、ブレード本体Bhの外側には、コーティング層Bcが形成されている。このコーティング層Bcの摩擦係数は、ブレード本体Bhを形成する樹脂材料よりも摩擦係数が小さく設定されている。したがって、ブレードBと第一ピストンロータ13A、又は第二ピストンロータ13Bとの間の摩擦による損失をより一層低減することができる。これにより、ロータリ圧縮機100を長期にわたってより円滑に運転することができる。
加えて、ロータリ圧縮機100の継続的な運転によって、たとえコーティング層Bcに磨耗や剥離を生じた場合であっても、上記のブレード本体Bhを形成する樹脂材料が外側に露出する。したがって、例えばブレード本体Bhが金属材料で形成されている構成に比べて、依然として第一ピストンロータ13A、及び第二ピストンロータ13Bとの間の摩擦損失を小さく抑えることができる。
(2)第2の態様に係るロータリ圧縮機100では、前記樹脂材料は、ポリオキシメチレン、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、及びポリエチレンテレフタレートを含む群から選択された一の材料である。
上記構成によれば、冷媒の温度が100℃以下である場合に、熱による影響を受けることなく、ブレードBと第一ピストンロータ13A、及び第二ピストンロータ13Bとの間の摩擦損失を低減することができる。
(3)第3の態様に係るロータリ圧縮機100では、前記樹脂材料は、ポリオキシメチレン、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、及びポリエチレンテレフタレートを含む群から選択された一の材料である。
上記構成によれば、冷媒の温度が150℃以下である場合に、熱による影響を受けることなく、ブレードBと第一ピストンロータ13A、及び第二ピストンロータ13Bとの間の摩擦損失を低減することができる。
(4)第4の態様に係るロータリ圧縮機100では、前記ブレード本体Bh´は、前記樹脂材料内に封入され、前記径方向を配向方向とする繊維材Fをさらに有する複合材料によって形成されている。
上記構成によれば、ブレード本体Bhが樹脂材料で形成されていることによって、例えば当該ブレード本体Bhが金属材料で形成されている構成に比べて、ブレードBの重量を小さく抑えることができる。これにより、ブレードBに働く慣性力が小さくなるため、当該ブレードBは第一ピストンロータ13A、及び第二ピストンロータ13Bの動作に対して軽快に追従することができる。その結果、上述のジャンプが生じる可能性をより一層低減することができる。
100・・・ロータリ圧縮機
10・・・圧縮機本体
10A・・・圧縮部
11・・・ハウジング
12A、12B・・・シリンダ
12H・・・シリンダ本体
12S・・・外周面
13A・・・第一ピストンロータ
13S・・・ロータ上面
13B・・・第二ピストンロータ
14A・・・第一クランク軸
14B・・・第二クランク軸
16・・・クランクシャフト
17A・・・上部軸受
17B・・・下部軸受
18・・・モータ
19A・・・ロータ
19B・・・ステータ
22A、22B・・・開口
23A、23B・・・吸入ポート
24・・・アキュムレータ
25・・・ステー
26A、26B・・・吸入管
B・・・ブレード
Bh・・・ブレード本体
Bc・・・コーティング層
Bo・・・ブレード外面
Bs・・・軸方向摺動面
Bt・・・先端
C,C1,C2・・・圧縮室
G・・・弾性部材
O・・・軸線
O1,O2・・・ロータ軸線
P1,P2・・・張出部
Sb・・・ブレード収容部
V・・・吐出空間
Vh・・・高圧空間
Vl・・・低圧空間

Claims (4)

  1. 軸線回りに回転可能なクランクシャフトと、
    該クランクシャフトの回転に伴って冷媒を圧縮する圧縮室が形成された圧縮部と、
    を備え、
    前記圧縮部は、
    前記クランクシャフトに設けられ、前記軸線から偏心した位置で該軸線回りに旋回するピストンロータと、
    該ピストンロータを外周側から覆う円環状のシリンダと、
    該シリンダをそれぞれ前記軸線方向から覆うことで、前記シリンダとともに前記圧縮室を形成する上部軸受、及び下部軸受と、
    前記圧縮室内に配置され、前記軸線に対する径方向に延びるとともに、先端が前記ピストンロータの外周面に当接した状態で前記径方向に移動可能とされ、前記圧縮室を低圧空間と高圧空間とに分離するブレードと、
    を有し、
    前記ブレードは、樹脂材料によって形成されているブレード本体と、
    該ブレード本体の外側を覆うとともに、前記樹脂材料よりも摩擦係数が小さい材料によって形成されているコーティング層と、
    を有するロータリ圧縮機。
  2. 前記樹脂材料は、ポリオキシメチレン、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、及びポリエチレンテレフタレートを含む群から選択された一の材料である請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  3. 前記樹脂材料は、ポリフェニレンサルファイド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルエーテルケトン、及びポリイミドを含む群から選択された一の材料である請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  4. 前記ブレード本体は、前記樹脂材料内に封入され、前記径方向を配向方向とする繊維材をさらに有する複合材料によって形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載のロータリ圧縮機。
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