JP2021080138A - 高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナとその製造方法 - Google Patents

高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナとその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナとその製造方法の提供。【解決手段】高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナは、平均直径が30〜220nmの球状空孔を含み、比表面積が25m2/gより大きく、結晶化度が50%より大きく、アルミナ骨格が15〜50nmの厚さである。その製造方法は、非対称型の分子構造を有する両親媒性分子であるジブロック共重合体の溶液と溶解アルミニウム種を含む酸性溶液を混合して前駆溶液を作製する第1の工程と、前記第1の工程で作製した前駆溶液を溶媒の揮発速度が制御できる温度で加熱した状態で噴霧乾燥させるとともに、球状に自己集合させて中間体を作製するための第2の工程と、前記中間体を加熱し、前記ジブロック共重合体を球状空孔から除去して球状空孔を生成させ、アルミナ骨格の結晶化温度で加熱処理することにより、結晶化させ、最終生成物である多孔性アルミナを得る第3の工程を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナとその製造方法に関するものである。
各種触媒担体として利用されているアルミナには、結晶性を備えた低温相のγアルミナや高温相のαアルミナがある。特にγアルミナは、メタン等の炭化水素を完全酸化(例えば、CH+2O→CO+2HO)するためのパラジウム等の触媒担体等、幅広く利用されている。αアルミナは、その不活性な表面が目的とする反応以外(副反応)を抑制する効果が高いという理由から、比表面積は極めて小さいにも拘わらず、オレフィンの高選択性エポキシ化反応(例えば、エチレンの部分酸化:C+1/2O→CO)のための銀触媒の担体に採用されている。
このような結晶性アルミナは、その特性を有効に発揮するため、高比表面積、即ち多孔性アルミナであることが望ましい。
従来の多孔性アルミナの製造方法として、種々の界面活性剤を構造規定剤或いはいわゆる鋳型(テンプレート)として使用し、規則的なメソポーラス材料を製造する方法がある(例えば、非特許文献1〜3)。他方、高分子化合物(ポリスチレン(PS)やポリメタクリル酸メチル(PMMA)が代表的)の均一な球状粒子を規則的に積層させることでいわゆるオパール構造を形成し、その隙間に溶解アルミニウム種を含む前駆溶液を浸し、乾燥・固化させた後に高分子化合物を焼き飛ばす(焼成する)方法もある(例えば、非特許文献4〜6)。これにより、オパール構造がアルミナに転写され、逆オパール構造の多孔性アルミナを製造することができる。
上記方法において、乾燥・固化された直後のアルミナ骨格はアモルファスであるが、加熱処理(例えば焼成)することでアルミナ骨格を結晶化できる。例えば、700℃未満の温度で加熱処理してもアルミナ骨格はほとんどアモルファスのままで、収縮していくだけである。処理温度を850℃程度以上として長時間加熱処理すればほとんどがγ相になる。また、1000℃程度で長時間加熱処理すればほとんどがα相となり、1300℃のような更に高温で加熱すれば短時間でもα化が完了する。
多孔性アルミナの孔径が大きくなるとアルミナ骨格の厚みが増して比表面積が小さくなるという傾向がある反面、アルミナ骨格が厚くなると多孔質構造の安定性が増して結晶化度を高くできるという利点もある。しかしながら、例えばα化が完了したような粒成長を伴うまで加熱処理したサンプルの比表面積は大きく低下(非特許文献4、孔径:約150nmの場合を例として、70m/g→1m/g)してしまう。従って、高比表面積かつ高結晶性の材料を創製するには、アルミナ骨格の厚さが適切になるよう材料設計した上で加熱処理する過程の結晶化の程度を見極める必要がある。
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本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、比表面積が大きく結晶化度が高いアルミナ骨格から構成された高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナとその製造方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、上記目的を達成するため、下記の高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナとその製造方法が提供される。
〔1〕平均直径が30〜220nmの球状空孔を含み、比表面積が25m/gより大きく、結晶化度が50%より大きく、アルミナ骨格が15〜50nmの厚さであることを特徴とする高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナ。
〔2〕上記第〔1〕の発明において、結晶相がγ相を含むことを特徴とする多孔性アルミナ。
〔3〕上記第〔1〕の発明において、結晶相がα相を含むことを特徴とする多孔性アルミナ。
〔4〕上記第〔1〕の発明において、結晶相がγ相及びα相を含むことを特徴とする多孔性アルミナ。
〔5〕結晶化のための加熱処理前の、高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナを製造するための中間体であり、両親媒性分子の集合体が充填された平均直径が30〜440nmの球状空孔を含み、アルミナ骨格が15〜50nmの厚さでありかつアルミナ骨格がアモルファス相であることを特徴とする多孔性アルミナ。
〔6〕上記第〔1〕から第〔4〕のいずれかの発明の高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナを製造する方法であって、
非対称型の分子構造を有する両親媒性分子であるジブロック共重合体を溶解させた溶液と溶解アルミニウム種を含む酸性溶液を混合して前駆溶液を作製する第1の工程と、
前記第1の工程で作製した前駆溶液を溶媒の揮発速度が制御できる温度で加熱した状態で噴霧乾燥させるとともに、ジブロック共重合体を球状に自己集合させて中間体を作製するための第2の工程と、
次いで、前記中間体を加熱し、ジブロック共重合体を球状空孔から除去して球状空孔を生成させ、アルミナ骨格がアモルファス相の多孔性アルミナを作製した後、アルミナ骨格の結晶化温度で加熱処理することにより、結晶化させ、最終生成物である多孔性アルミナを得る第3の工程を含むことを特徴とする高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナの製造方法。
〔7〕上記第〔6〕の発明において、前記ジブロック共重合体として、ポリスチレンとポリオキシエチレンのジブロック共重合体を用いることを特徴とする多孔性アルミナの製造方法。
〔8〕上記第〔7〕の発明において、前記溶媒として、テトラヒドロフラン(THF)とエタノール(EtOH)との混合溶媒を用い、前記溶解アルミニウム種を作成するアルミニウム源として塩化アルミニウム(AlCl)を用い、前記酸性溶液として、濃塩酸と水の混合溶液を用いることを特徴とする多孔性アルミナの製造方法。
〔9〕上記第〔7〕または第〔8〕の発明において、前記ジブロック共重合体におけるポリスチレンの重量平均分子量(Mw)が15000〜150000であり、ポリオキシエチレンの重量平均分子量(Mw)が5000〜200000であることを特徴とする多孔性アルミナの製造方法。
〔10〕上記第〔6〕から第〔9〕のいずれかの発明において、前記前駆溶液に、細孔拡張剤として、ポリスチレンホモポリマーを添加することを特徴とする多孔性アルミナの製造方法。
〔11〕上記第〔6〕から第〔10〕のいずれかの発明において、前記前駆溶液を基板上への塗布することにより薄膜を形成する特徴とする多孔性アルミナの製造方法。
本発明によれば、上記の技術的手段及び技術的手法を採用したので、比表面積が大きく結晶化度が極めて高いアルミナ骨格(γ相、あるいはα相、あるいはγ相及びα相)から構成された高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナを提供することができる。
また、本発明によれば、非対称型の分子構造を有する両親媒性分子であるジブロック共重合体(例えば、ポリスチレン(PS)とポリオキシエチレン(PEO)のジブロック共重合体)の分子構造を適切に選択することで、アルミナ骨格の表面曲率(孔径)を設計することができるため、アルミナ骨格の結晶化挙動も制御できる。
球状空孔(平均直径:約200nm)を含む多孔性アルミナを異なる温度で加熱処理した場合の透過型電子顕微鏡(TEM)観察の結果を示す図である。 球状空孔(平均直径:約200nm)を含む多孔性アルミナを異なる温度で加熱処理した場合の走査型電子顕微鏡(SEM)観察及びX線回折(XRD)測定の結果を示す図である。 球状空孔(平均直径:約40nm)を含む多孔性アルミナを異なる温度で加熱処理した場合の透過型電子顕微鏡(TEM)観察の結果を示す図である。 球状空孔(平均直径:約40nm)を含む多孔性アルミナを異なる温度で加熱処理した場合の走査型電子顕微鏡(SEM)観察及びX線回折(XRD)測定の結果を示す図である。 球状空孔(平均直径:約40nm)を含む多孔性アルミナを異なる温度で加熱処理した場合のX線回折(XRD)測定の結果を示す図である。
以下、本発明を実施形態に基づき詳細に説明する。
本発明の高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナは、平均直径が30〜220nmの球状空孔を含み、比表面積が25m/gより大きく、結晶化度が50%より大きく、アルミナ骨格が15〜50nmの厚さであることを特徴とするものである。
また、本発明の結晶化のための加熱処理前の、高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナを製造するための中間体は、両親媒性分子の集合体が充填された平均直径が30〜440nmの球状空孔を含み、アルミナ骨格が15〜50nmの厚さでありかつアルミナ骨格がアモルファス相であることを特徴とするものである。
本発明の高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナは、前記中間体の両親媒性分子を球状空孔から除去した後、さらに結晶化温度以上で焼成することで得られる。孔径が大きい方がアルミナ骨格の結晶化が進行しやすいことが確認できるが、孔径が40nmの材料では、例えば850℃程度の温度で長時間(例えば9時間)或いは1000℃程度で短時間(例えば3時間)加熱処理すると、アルミナ骨格はほとんどγ相になる。1000℃程度の温度で長時間(例えば9時間)加熱処理すると、アルミナ骨格のα化が確認されるようになり、孔径が200nmの材料では、相当にα化が進行している様子が確認できる。そして、加熱温度を1300℃のように高温にするとα化は短時間で完了する。両者の途中の加熱温度或いは処理時間ではγ相とα相が混在したものとなる。γ相とα相では用途が異なるため、用途に応じて所望の相からなる高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナを製造する。
本発明の多孔性アルミナは、球状空孔の平均直径が30〜220nmであることが好ましく、40〜200nmであることがより好ましい。また、本発明の多孔性アルミナの骨格の厚さは15〜50nmであることが好ましく、高比表面積を実現するためには、より薄い15〜25nmであることがより好ましい。孔径及びアルミナ骨格の厚さが上記範囲にあると、高い比表面積の多孔性アルミナを得ることができる。本発明の多孔性アルミナは、その特性を適切なものとするため、アルミナ骨格がα化率50%以上に達した場合の比表面積が25m/gより大きいことが好ましい。また、アルミナ骨格のほとんどがγ相である場合は200m/gより大きいことがより好ましい。比表面積の上限は、球状空孔の数と平均直径及びアルミナ骨格の厚みによって決まるため、アルミナ骨格が薄い15nmの場合を想定すると300m/g程度になる。さらに、本発明の多孔性アルミナの結晶化度は、50%より大きいことが好ましく、60%より大きいことがより好ましい。結晶化度の上限は、アルミナ骨格内で粒成長し始めると比表面積が大きく低下するため、95%程度である。結晶化度が上記の範囲であると、加熱温度や処理時間によって、高比表面積のまま、γ相やα相への結晶化を制御できるため、優れた触媒担体として利用することができる。
本発明において、球状空孔の平均直径は、走査型電子顕微鏡(SEM)(日立ハイテク製;S-4300)での観察結果を参考に、透過型電子顕微鏡(TEM)(日本電子製;JEM-2010)での観察結果により決定した。比表面積と細孔容積は、窒素吸脱着測定装置(Quantumchrome製;Autosorb-1)を用いて測定、算出したものである。また、アルミナ骨格の厚さは、TEMを用いて測定したものである。空隙率は、最密充填構造を模擬し、平均直径とアルミナ骨格の厚みを考慮すれば、幾何学的に算出した参考値として用いることができる。また、結晶化度は、X線回折装置(リガク製;RINT-2000)を用いて測定したものである。
本発明の中間体の各パラメータの範囲は、加熱処理により、上記した高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナを得るために必要な範囲となっている。
次に、本発明の高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナを製造する方法について説明する。本発明の高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナの製造方法は、
(A)非対称型の分子構造を有する両親媒性分子であるジブロック共重合体を溶解させた溶液と溶解アルミニウム種を含む酸性溶液を混合して前駆溶液を作製する第1の工程と、
(B)前記第1の工程で作製した前駆溶液を溶媒の揮発速度が制御できる温度で加熱した状態で噴霧乾燥させるとともに、ジブロック共重合体を球状に自己集合させて中間体を作製するための第2の工程と、
(C)次いで、前記中間体を加熱し、ジブロック共重合体を球状空孔から除去して球状空孔を生成させ、アルミナ骨格がアモルファス相の多孔性アルミナを作製した後、アルミナ骨格の結晶化温度で加熱処理することにより、結晶化させ、最終生成物である多孔性アルミナを得る第3の工程を含むことを特徴としている。
先ず、第1の工程について説明すると、本発明では、非対称型の分子構造を有する両親媒分子であるジブロック共重合体としては、特にPSとPEOのジブロック共重合体(以下、PS−b−PEOとも称する)が、より大きな球状の自己集合体を形成させることができるため好ましいが、これに限定されず、疎水性のブロックと親水性のブロックの組み合わせからなる共重合体であれば水溶液等の極性溶媒中で自己集合する性質を示すため、PSとPMMA或いはPSと乳酸の組み合わせ等、様々なジブロック共重合体を使用することができる。さらに、大きな球状の自己集合体を形成させるには非対称の分子構造を有することが重要であるため、疎水性のブロックと親水性のブロックからなるABC型のトリブロック共重合体も利用することができる。
両親媒分子であるジブロック共重合体として、PS−b−PEOを用いた場合、PSの重量平均分子量(M)は15000〜150000であり、PEOのMは5000〜200000であることが好ましい。PS及びPEOのMがこのような範囲であると、高比表面積、高結晶性のアルミナを得るために、上記したような適切な平均直径が得られ、溶液中で最密充填しないように自己集合させる。
両親媒性のジブロック共重合体が溶解できる溶媒としては、例えば、THFとEtOHの混合溶媒が好ましく用いられるが、これら以外の溶媒、例えばジオキサン等の極性溶媒を用いてもよい。上記混合溶媒を用いた場合、その混合比率は、PS−b−PEOを完全に溶解させるだけでなく、駆動溶液からの溶媒の揮発速度を適切に制御できるような比率とすることが好ましい。
本発明で用いるアルミニウム源としては、AlClが好ましく用いられる。AlClを用いた場合、反応より発生する塩化水素(HCl)が溶液の性質を強酸性にする。その酸性溶液中では溶解アルミニウム種が高分子量化してベーマイトのような水酸化アルミニウム種として沈殿することがないため、ジブロック共重合体と溶解アルミニウム種を分子レベルで均質に混合することができるという利点がある。アルミニウム源としては、その他硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、酢酸アルミニウム等を用いてもよい。
溶解アルミニウム種は、塩酸酸性の水溶液中で調製することが好ましい。強酸性の前駆溶液が調製できれば、塩酸の他に硫酸、硝酸、酢酸等の酸を用いてもよい。ただし、水(HO)の量が多くなるとPSユニットとの親和性が悪くなりPS−b−PEOが溶解しなくなるので多くは使用できない。また、HOは、噴霧乾燥する過程で、THFやEtOHより後に揮発するので、PS−b−PEOを球状に自己集合させる極性溶媒の役割を担うと考えるのが妥当である。しかしながら、溶解アルミニウム種を含む酸性溶液とジブロック共重合体を含む溶液を混合した後の前駆溶液において、最終的には、噴霧乾燥が適切に行われる比率でそれぞれの溶媒が混合されていることが好ましい。
第1の工程では、両親媒性分子であるジブロック共重合体を添加した脱水溶媒と、溶解アルミニウム種を含む酸性溶液とを混合して、高比表面積かつ高結晶性のアルミナが得られるのに適した前駆溶液を作製する。
第2の工程について説明すると、この工程では、第1の工程で作製した前駆溶液を溶媒の揮発速度が制御できる温度(例えば130℃程度)で加熱した状態で噴霧乾燥させるとともに、球状に自己集合させて中間体を作製する。この中間体は、両親媒性分子の集合体が充填された平均直径が30〜440nmの球状空孔を含む多孔質構造を含むアルミナである。噴霧乾燥プロセスで溶媒が除去される過程で両親媒性分子が濃縮され球状に自己集合する。この球状集合体が形成した結果として高比表面積の多孔性アルミナが得られる。
次に、第3の工程について説明すると、この工程では、第2の工程で作製した中間体を加熱し、前記ジブロック共重合体を除去して球状空孔を生成させ、アルミナ骨格がアモルファス相の多孔性アルミナを作製した後、アルミナ骨格の結晶化温度で加熱処理することにより、結晶化させ、最終生成物である多孔性アルミナを得る。アルミナ骨格がほとんどγ相の多孔性アルミナを作製する場合には、700〜1000℃程度の範囲で3〜9時間程度、加熱処理する。またアルミナ骨格がほとんどα相の多孔性アルミナを作製する場合は、1000℃前後の温度範囲で9時間前後、加熱処理する。γ相とα相の混在した多孔性アルミナを作製する場合には、例えば、1000℃で3〜9時間程度、加熱処理する。
以上のようにして、前記のような優れた特性を有する高多孔性かつ高結晶性の多孔性のアルミナを得ることができる。
本発明によれば、球状空孔の平均直径を拡張させるため、例えばジブロック共重合体としてPS−b−PEOを用いる場合、適量のポリエチレンホモポリマーを細孔拡張剤として用いることもできる。
以上述べたように、本発明では、下記の技術的な手段を融合させることで所期の目的を達成することができる。
1)非対称型の両親媒性分子(例えば、PSとPEOのジブロック共重合体:PS−b−PEO)を利用することで、より大きな球状の自己集合体を形成させる。
2)多孔性アルミナの空隙率を考慮して溶解アルミナ種と混合した前駆溶液に対して、溶媒揮発プロセスを援用することで、両親媒性分子(PS−b−PEO等)の球状ミセルを含有するアルミナを粉体試料として回収する。
3)溶媒揮発を伴う噴霧乾燥プロセスにより回収した粉体粒子の外観形状が球状になりやすい現象を活用することで、その内部では球状ミセルが最密充填しにくくなる。
4)PS−b−PEOの分子構造(PSとPEOの分子量)を適切に選択し、孔径の異なる多孔性アルミナを調製することで、比表面積の大きい高結晶性アルミナを得るための条件を明確化する。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
[実施例1]
溶解アルミニウム種として塩化アルミニウム(AlCl)0.040gを、濃塩酸(HCl)(37重量%)0.8mL及び脱イオン水(HO)0.27mL酸性溶液に速やかに溶解させ、その後すぐに攪拌を開始し、10分間維持した。得られた溶解塩化アルミニウム溶液0.30mLを、テトラヒドロフラン(THF)2.0gとエタノール(EtOH)1.6gの混合溶液に0.10gのPS58500−b−PEO37000(Polymer Source製;P11319-SEO)を溶解させた別の溶液と混ぜ合わせて、前駆溶液とした。ここでは、PSの分子量(M)58500とPEOのM37000のジブロック共重合体PS58500−b−PEO37000を、その分子量を用いて58500−b−37000と表す(以下、同様)。前駆溶液を20分間攪拌した後、130℃で噴霧乾燥(ヤマト科学社製;プレードライヤー(ADL311)を使用)させた。その後、回収された粉末サンプルをそれぞれ1000℃で3時間と9時間、1300℃で3時間、加熱処理し(加熱速度;1℃/分)、実施例1の多孔性アルミナを作製した。最適化した出発化学物質の各成分の量を表1の下欄に示す。
Figure 2021080138
実施例1で作製した多孔性アルミナ(例えば、加熱処理条件:1000℃、9時間)の球状空孔は平均直径200nm、比表面積は34m/g、細孔容積は0.14cm/g、結晶化度はα化率60%(その他の成分はγ相)、アルミナ骨格の厚さは最小ヵ所で15nm程度であった。各特性値は、前述の装置を用いて測定した。
図1に、実施例1で作製した多孔性アルミナを異なる温度で加熱処理した場合のTEM観察の結果を示す。また、図2に、実施例1で作製した多孔性アルミナを異なる温度で加熱処理した場合のSEM観察及びXRD測定の結果を示す。球状の空孔が最密に充填していないことを確認した。また、上記加熱処理により、58500−b−37000を除去すると、平均直径が約200nmの球状ナノ空間を含む多孔性アルミナが得られることを確認した。また、多孔質構造を保ちつつ(比表面積を低下させずに)、アルミナ骨格のα化を最大限に進行させるため、1000℃での熱処理時間をより長くすると(3時間→9時間)、アルミナ骨格の大半をα化させることに成功した(図2の右中図のXRD測定結果)。比表面積も同条件でこれまでにない30m/g超の値を示した。完全にα化させるために1300℃で3時間、加熱処理すると、球状空孔の存在がわずかに認められるものの、アルミナ骨格の粒成長が進行した(図2の下図)。また、アルミナ骨格の密度が増加したこととも関連して、比表面積は低下した(16m/g)。
以上から、実施例1で作製した多孔性アルミナは、初期の目的の高比表面積及び高結晶性を有していることが確認された。
[実施例2]
本実施例では、PS−b−PEOとしてPS35000−b−PEO17000(Polymer Source製;P5875-SEO、35000−b−17000と表記)を用いた。本実施例では、表1の中欄に示す量の最適化した出発化学物質の各成分を用いた以外は、実施例1と同様にして前駆溶液を作製し、この前駆溶液を実施例1と同様にして粉末サンプルを回収し、回収された粉末サンプルを400℃、550℃、700℃、850℃、1000℃、1300℃で3時間と、1000℃で9時間、それぞれ加熱処理し(加熱速度;1℃/分)、実施例2の多孔性アルミナを作製した。
実施例2で作製した多孔性アルミナ(例えば、加熱処理条件:1000℃、3時間)の球状空孔は平均直径40nm、比表面積は68m/g、細孔容積は0.75cm/g、結晶化度はγ化率95%程度、アルミナ骨格の厚さは20nm前後であった。各特性値は、前述の装置を用いて測定した。
図3に、実施例2で作製した多孔性アルミナを異なる温度(400℃で3時間、1000℃で3時間と9時間、1300℃で3時間)で加熱処理した場合のTEM観察の結果を示す。また、図4に、実施例2で作製した多孔質アルミナを異なる温度(1000℃で3時間と9時間、1300℃で3時間)で加熱処理した場合のSEM観察及びXRD測定の結果を示す。また、図5に、実施例2で作製した多孔質アルミナを異なる温度(400℃、550℃、700℃、850℃、1000℃で3時間)で加熱処理した場合のXRD測定の結果を示す。
実施例2の多孔性アルミナでは、球状の空孔が最密に充填していないことを確認した。また、上記加熱処理により、35000−b−17000を除去すると、平均直径が約40nmの球状ナノ空間を含む多孔性アルミナが得られることを確認した。また、図5から、850℃までの加熱処理(加熱時間3時間)では、多孔質アルミナはアモルファスであった。1000℃で3時間の加熱処理を行うと、アルミナ骨格のγ化が大きく進行していることが確認された(図4右中の図及び図5)。
また、実施例1のデータと比較すると、孔径の違い(=アルミナ骨格に表面曲率の違い)が結晶化挙動に大きく影響することを見出した。例えば、1000℃で3時間加熱処理した場合、実施例2の孔径が平均直径約40nm(曲率が小さい)のサンプルを1000℃で3時間加熱処理した場合、実施例1の孔径が平均直径約200nm(曲率が大きい)の空孔を取り囲む方がアルミナ骨格のα化がより進行していた(図2、図4のXRDデータ)。
以上から、実施例2で作製した多孔性アルミナも、初期の目的の高比表面積及び高結晶性を有していることが確認された。
本発明での成果は、例えば、高表面積の多孔性アルミナについて、加熱温度に応じて、アモルファス相からγ相へと結晶化させる過程で、アルミナ表面が親水性から疎水性に変化するため、水蒸気の吸着特性を自在に設計できることが期待される。また、多孔性を保持したままで、アルミナ骨格のほとんどをγ化させた材料は、各種金属触媒に反応場を提供することができる触媒担体としての産業応用が想定され、メタン等の炭化水素を完全酸化や窒素酸化物(NOx)の浄化触媒等への利用を見込んでいる。また、アルミナ骨格をα化した材料は、途中γ相との混合状態になるが、α化率が高ければ高いほど、α相の不活性な表面では副反応が進行しないことが知られているため、高選択的なオレフィンの部分酸化(エポキシ化)反応への利用が期待できる。

Claims (11)

  1. 平均直径が30〜220nmの球状空孔を含み、比表面積が25m/gより大きく、結晶化度が50%より大きく、アルミナ骨格が15〜50nmの厚さであることを特徴とする高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナ。
  2. 結晶相がγ相を含むことを特徴とする請求項1に記載の多孔性アルミナ。
  3. 結晶相がα相を含むことを特徴とする請求項1に記載の多孔性アルミナ。
  4. 結晶相がγ相及びα相を含むことを特徴とする請求項1に記載の多孔性アルミナ。
  5. 結晶化のための加熱処理前の、高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナを製造するための中間体であり、両親媒性分子の集合体が充填された平均直径が30〜440nmの球状空孔を含み、アルミナ骨格が15〜50nmの厚さでありかつアルミナ骨格がアモルファス相であることを特徴とする多孔性アルミナ。
  6. 請求項1から4のいずれかの高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナを製造する方法であって、
    非対称型の分子構造を有する両親媒性分子であるジブロック共重合体を溶解させた溶液と溶解アルミニウム種を含む酸性溶液を混合して前駆溶液を作製する第1の工程と、
    前記第1の工程で作製した前駆溶液を溶媒の揮発速度が制御できる温度で加熱した状態で噴霧乾燥させるとともに、ジブロック共重合体を球状に自己集合させて中間体を作製するための第2の工程と、
    次いで、前記中間体を加熱し、ジブロック共重合体を球状空孔から除去して球状空孔を生成させ、アルミナ骨格がアモルファス相の多孔性アルミナを作製した後、アルミナ骨格の結晶化温度で加熱処理することにより、結晶化させ、最終生成物である多孔性アルミナを得る第3の工程を含むことを特徴とする高比表面積かつ高結晶性の多孔性アルミナの製造方法。
  7. 前記ジブロック共重合体として、ポリスチレンとポリオキシエチレンのジブロック共重合体を用いることを特徴とする請求項6に記載の多孔性アルミナの製造方法。
  8. 前記溶媒として、テトラヒドロフラン(THF)とエタノール(EtOH)との混合溶媒を用い、前記溶解アルミニウム種を作成するアルミニウム源として塩化アルミニウム(AlCl)を用い、前記酸性溶液として、濃塩酸と水の混合溶液を用いることを特徴とする請求項7に記載の多孔性アルミナの製造方法。
  9. 前記ジブロック共重合体におけるポリスチレンの分子量(Mw)が15000〜150000であり、ポリオキシエチレンの分子量(Mw)が5000〜200000であることを特徴とする請求項7または8に記載の多孔性アルミナの製造方法。
  10. 前記前駆溶液に、細孔拡張剤として、ポリスチレンホモポリマーを添加することを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の多孔性アルミナの製造方法。
  11. 前記前駆溶液を基板上への塗布することにより薄膜を形成する特徴とする請求項6から10のいずれかに記載の多孔性アルミナの製造方法。
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