JP2021078280A - モータユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】モータを効率的に冷却できるモータユニットを提供する。
【解決手段】モータと、モータを収容するハウジングと、ハウジング内に収容されるオイルと、を備える。モータのステータは、ステータコアと、コイルと、を有する。コイルは、ステータコアから軸方向両側にそれぞれ突出する一対のコイルエンドを有する。ハウジングには、オイルを循環させオイルをモータの上側からモータに供給する油路が設けられる。油路には、モータの上側に位置し軸方向に沿って延びる樋10が設けられる。樋10の軸方向両側には、それぞれ異なるコイルエンドにオイルを供給する流出部17がそれぞれ設けられる。樋10は、油路の上流側から供給されるオイルを受けるリザーブ領域Aと、リザーブ領域Aからそれぞれ軸方向両側の流出部17に向かって延びる一対の流路領域Bと、上側に突出しリザーブ領域Aと一対の流路領域Bとをそれぞれ区画する一対の堰16と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータユニットに関する。
モータは、駆動時に発熱するため、高トルクを生じさせるモータには、冷却構造が設けられる。特許文献1には、モータの上側に位置する冷媒流入口からモータに冷媒を供給してモータを冷却する構造が開示されている。
特許第5911033号公報
一般的にモータは、コイルの発熱量が最も顕著である。コイルは、ステータコアの軸方向両側にそれぞれ突出する一対のコイルエンドを有する。このため、一対のコイルエンドをそれぞれ直接的に冷却することで、モータを効率的に冷却できると考えられる。しかしながら、従来のモータの冷却構造では、一対のコイルエンドに均等にオイルを供給することができず、モータの冷却効率が低いという問題があった。
本発明の一つの態様は、モータを効率的に冷却できるモータユニットの提供を目的の一つとする。
本発明のモータユニットの一つの態様は、水平方向に延びるモータ軸を中心として回転するロータおよび前記ロータの径方向外側に位置するステータを有するモータと、前記モータを収容するハウジングと、前記ハウジング内に収容されるオイルと、を備える。前記ステータは、ステータコアと、前記ステータコアに巻き付けられるコイルと、を有する。前記コイルは、前記ステータコアから軸方向両側にそれぞれ突出する一対のコイルエンドを有する。前記ハウジングには、前記オイルを循環させ前記オイルを前記モータの上側から前記モータに供給する油路が設けられる。前記油路には、前記モータの上側に位置し軸方向に沿って延びる樋が設けられる。前記樋の軸方向両側には、それぞれ異なる前記コイルエンドに前記オイルを供給する流出部がそれぞれ設けられる。前記樋は、前記油路の上流側から供給される前記オイルを受けるリザーブ領域と、前記リザーブ領域からそれぞれ軸方向両側の前記流出部に向かって延びる一対の流路領域と、上側に突出し前記リザーブ領域と一対の前記流路領域とをそれぞれ区画する一対の堰と、を有する。
本発明の一つの態様によれば、モータを効率的に冷却できるモータユニットが提供される。
図1は、一実施形態のモータユニットの概念図である。 図2は、一実施形態の樋の斜視図である。 図3は、一実施形態の樋の平面図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿う樋の断面図である。 図5は、一実施形態の樋の側樋底部の断面模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るモータユニットについて説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
以下の説明では、モータユニット1が水平な路面上に位置する車両に搭載された場合の位置関係を基に、重力方向を規定して説明する。また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、鉛直方向(すなわち上下方向)を示し、+Z方向が上側(重力方向の反対側)であり、−Z方向が下側(重力方向)である。また、X軸方向は、Z軸方向と直交する方向であってモータユニット1が搭載される車両の前後方向を示す。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向であって、車両の幅方向(左右方向)を示す。
以下の説明において特に断りのない限り、モータ2のモータ軸J2に平行な方向(Z軸方向)を単に「軸方向」と呼び、モータ軸J2を中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、モータ軸J2を中心とする周方向、すなわち、モータ軸J2の軸周りを単に「周方向」と呼ぶ。
また、本明細書において、所定の方向(又は平面)に「沿って延びる」とは、厳密に所定の方向に延びる場合に加えて、厳密な方向に対して、45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。
以下、本発明の例示的な一実施形態に係るモータユニット1について説明する。
本実施形態のモータユニット1は、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)等、モータを動力源とする車両に搭載され、その動力源として使用される。
図1は、モータユニット1の概念図である。
モータユニット1は、モータ(メインモータ)2と、減速装置4および差動装置5を含むギヤ部3と、ハウジング6と、ハウジング6内に収容されるオイルOと、インバータユニット8と、を備える。
<ハウジング>
ハウジング6の内部は、モータ2およびギヤ部3を収容する収容空間80が設けられる。ハウジング6は、収容空間80においてモータ2およびギヤ部3を保持する。収容空間80は、モータ2を収容するモータ室81と、ギヤ部3を収容するギヤ室82と、に区画される。ハウジング6は、例えばアルミダイカスト製である。
ハウジング6は、隔壁61cを有する。収容空間80は、隔壁61cによってモータ室81とギヤ室82とに区画される。また、ハウジング6は、モータ室81を囲み隔壁61cと対向する閉塞部63を有する。閉塞部63は、ハウジング6から取り外すことができる。組み立て工程において、作業者は、閉塞部63を取り外した状態でモータ2をモータ室81に格納する。
収容空間80内の下部領域には、オイルOが溜るオイル溜りPが設けられる。本実施形態では、モータ室81の底部81aは、ギヤ室82の底部82aより上側に位置する。また、モータ室81とギヤ室82とを区画する隔壁61cには、隔壁開口68が設けられる。隔壁開口68は、モータ室81とギヤ室82とを連通させる。隔壁開口68は、モータ室81内の下部領域に溜ったオイルOをギヤ室82に移動させる。したがって、本実施形態においてオイル溜りPは、ギヤ室82の下部領域に位置する。
<モータ>
モータ2は、ハウジング6のモータ室81に収容される。モータ2は、水平方向に延びるモータ軸J2を中心として回転するロータ20と、ロータ20の径方向外側に位置するステータ30と、ロータ20を回転可能に支持する一対のベアリング26,27と、を備える。本実施形態のモータ2は、インナーロータ型モータである。
ロータ20は、図示略のバッテリからインバータユニット8を介してステータ30に交流電流が供給されることで回転する。ロータ20は、シャフト21と、ロータコア24と、ロータマグネット(図示略)と、を有する。ロータ20(すなわち、シャフト21、ロータコア24およびロータマグネット)は、水平方向かつ車両の幅方向に延びるモータ軸J2を中心として回転する。ロータ20のトルクは、ギヤ部3に伝達される。
シャフト21は、モータ軸J2を中心として軸方向に沿って延びる。シャフト21は、モータ軸J2を中心として回転する。シャフト21は、内部に中空部22が設けられた中空シャフトである。シャフト21には、連通孔23が設けられる。連通孔23は、径方向に延びて中空部22とシャフト21の外部とを連通させる。
シャフト21は、ハウジング6のモータ室81とギヤ室82とを跨って延びる。シャフト21の一方の端部は、ギヤ室82側に突出する。ギヤ室82に突出するシャフト21の端部には、ギヤ部3の第1のギヤ41が固定されている。
シャフト21は、一対のベアリング(第1のベアリング26および第2のベアリング27)により回転可能に支持される。第1のベアリング26および第2のベアリング27は、モータ室81に位置する。また、第1のベアリング26および第2のベアリング27は、ロータコア24を挟んでシャフト21の軸方向両側にそれぞれ位置する。第1のベアリング26および第2のベアリング27は、ハウジング6に保持される。より具体的には、第1のベアリング26は閉塞部63に保持され、第2のベアリング27は隔壁61cに保持される。
ロータコア24は、珪素鋼板を積層して構成される。ロータコア24は、軸方向に沿って延びる円柱体である。ロータコア24には、図示略の複数のロータマグネットが固定される。複数のロータマグネットは、磁極を交互にして周方向に沿って並ぶ。
ステータ30は、ステータコア32と、コイル31と、ステータコア32とコイル31との間に介在するインシュレータ(図示略)とを有する。ステータ30は、ハウジング6に保持される。ステータコア32は、円環状のヨークの内周面から径方向内方に複数の磁極歯(図示略)を有する。磁極歯の間には、コイル線が掛けまわされる。磁極歯に掛けまわされたコイル線は、コイル31を構成する。すなわち、コイル31は、インシュレータを介してステータコア32に巻き付けられる。コイル31から延び出るコイル線は、図示略のバスバーを介してインバータユニット8に接続される。
コイル31は、第1のコイルエンド31aと、第2のコイルエンド31bと、を有する。第1のコイルエンドは、ステータコア32の軸方向一方側に突出する。第2のコイルエンド31bは、ステータコア32の軸方向他方側に突出する。すなわち、コイル31は、ステータコア32の軸方向両側にそれぞれ突出する一対のコイルエンド31a、31bを有する。
<ギヤ部>
ギヤ部3は、ハウジング6のギヤ室82に収容される。ギヤ部3は、モータ軸J2の軸方向一方側においてシャフト21に接続される。ギヤ部3は、減速装置4と差動装置5とを有する。モータ2から出力されるトルクは、減速装置4を介して差動装置5に伝達される。
<減速装置>
減速装置4は、モータ2のロータ20に接続される。減速装置4は、モータ2の回転速度を減じて、モータ2から出力されるトルクを減速比に応じて増大させる機能を有する。減速装置4は、モータ2から出力されるトルクを差動装置5へ伝達する。
減速装置4は、第1のギヤ(中間ドライブギヤ)41と、第2のギヤ(中間ギヤ)42と、第3のギヤ(ファイルナルドライブギヤ)43と、中間シャフト45と、を有する。モータ2から出力されるトルクは、モータ2のシャフト21、第1のギヤ41、第2のギヤ42、中間シャフト45および第3のギヤ43を介して差動装置5のリングギヤ(ギヤ)51へ伝達される。各ギヤのギヤ比およびギヤの個数等は、必要とされる減速比に応じて種々変更可能である。減速装置4は、各ギヤの軸芯が平行に配置される平行軸歯車タイプの減速機である。
第1のギヤ41は、モータ2のシャフト21の外周面に設けられる。第1のギヤ41は、シャフト21とともに、モータ軸J2を中心に回転する。中間シャフト45は、モータ軸J2と平行な中間軸J4に沿って延びる。中間シャフト45は、中間軸J4を中心として回転する。第2のギヤ42および第3のギヤ43は、中間シャフト45の外周面に設けられる。第2のギヤ42と第3のギヤ43は、中間シャフト45を介して接続される。第2のギヤ42および第3のギヤ43は、中間軸J4を中心として回転する。第2のギヤ42は、第1のギヤ41に噛み合う。第3のギヤ43は、差動装置5のリングギヤ51と噛み合う。
<差動装置>
差動装置5は、減速装置4を介しモータ2に接続される。差動装置5は、モータ2から出力されるトルクを車両の車輪に伝達するための装置である。差動装置5は、車両の旋回時に、左右の車輪の速度差を吸収しつつ、左右両輪の車軸55に同トルクを伝える機能を有する。差動装置5は、リングギヤ51と、ギヤハウジング(不図示)と、一対のピニオンギヤ(不図示)と、ピニオンシャフト(不図示)と、一対のサイドギヤ(不図示)と、を有する。
リングギヤ51は、モータ軸J2と平行な差動軸J5を中心として回転する。リングギヤ51には、モータ2から出力されるトルクが減速装置4を介して伝えられる。すなわち、リングギヤ51は、他のギヤを介してモータ2に接続される。
<オイル>
オイルOは、ハウジング6に設けられた油路90内を循環する。オイルOは、減速装置4および差動装置5の潤滑用として使用される。また、オイルOは、モータ2の冷却用として使用される。オイルOは、ギヤ室82内の下部領域(すなわちオイル溜りP)に溜る。オイルOは、潤滑油および冷却油の機能を奏するため、粘度の低いオートマチックトランスミッション用潤滑油(ATF:Automatic Transmission Fluid)と同等のものを用いることが好ましい。
<油路>
油路90は、ハウジング6に設けられる。油路90は、収容空間80のモータ室81とギヤ室82とに跨って構成される。油路90は、オイル溜りPからオイルOをモータ2に供給し、再びオイル溜りPに導くオイルOの経路である。
なお、本明細書において、「油路」とは、収容空間80を循環するオイルOの経路を意味する。したがって、「油路」とは、定常的に一方向に向かう定常的なオイルの流動を形成する「流路」のみならず、オイルを一時的に滞留させる経路(例えばリザーバ)およびオイルが滴り落ちる経路をも含む概念である。
油路90は、モータ2の内部を通る第1の油路91と、モータ2の外部を通る第2の油路(油路)92と、を有する。第1の油路91および第2の油路92は、それぞれハウジング6の内部でオイルOを循環させる。オイルOは、第1の油路91および第2の油路92において、モータ2を内部および外部から冷却する。
(第1の油路と第2の油路の共通部分)
まず、第1の油路91と第2の油路92の共通部分について説明する。
第1の油路91および第2の油路92は、ともにオイル溜りPからオイルOをモータ2に供給して、再びオイル溜りPに回収する経路である。第1の油路91および第2の油路92において、オイルOは、モータ2から滴下して、モータ室81内の下部領域に溜る。モータ室81内の下部領域に溜ったオイルOは、隔壁開口68を介して、ギヤ室82内の下部領域(すなわち、オイル溜りP)に移動する。すなわち、第1の油路91および第2の油路92は、オイルOをモータ室81内の下部領域からギヤ室82内の下部領域に移動させる経路を含む。
(第1の油路)
第1の油路91において、オイルOは、オイル溜りPから差動装置5によりかき上げられてロータ20の内部に導かれる。オイルOには、ロータ20の内部で、ロータ20の回転に伴う遠心力が付与される。これにより、オイルOは、ロータ20を径方向外側から囲むステータ30に向かって均等に拡散されステータ30を冷却する。
第1の油路91は、かき上げ経路91aと、シャフト供給経路91bと、シャフト内経路91cと、ロータ内経路91dと、を有する。また、第1の油路91の経路中には、リザーバ93が設けられる。リザーバ93は、ギヤ室82に設けられている。
かき上げ経路91aは、差動装置5のリングギヤ51の回転によってオイル溜りPからオイルOをかき上げて、リザーバ93でオイルOを受ける経路である。リザーバ93は、上側に開口する。リザーバ93は、リングギヤ51がかき上げたオイルOを受ける。また、モータ2の駆動直後などオイル溜りPの液面が高い場合等には、リザーバ93は、リングギヤ51に加えて第2のギヤ42および第3のギヤ43によってかき上げられたオイルOも受ける。
シャフト供給経路91bは、リザーバ93からシャフト21の中空部22にオイルOを誘導する。シャフト内経路91cは、シャフト21の中空部22内をオイルOが通過する経路である。ロータ内経路91dは、シャフト21の連通孔23からロータコア24の内部を通過して、ステータ30に飛散する経路である。
シャフト内経路91cにおいて、ロータ20の内部のオイルOには、ロータ20の回転に伴い遠心力が付与される。これにより、オイルOは、ロータ20から径方向外側に連続的に飛散する。また、オイルOの飛散に伴い、ロータ20内部の経路が負圧となり、リザーバ93に溜るオイルOが、ロータ20の内部に吸引され、ロータ20内部の経路にオイルOが満たされる。
ステータ30に到達したオイルOは、ステータ30から熱を奪う。ステータ30を冷却したオイルOは、下側に滴下され、モータ室81内の下部領域に溜る。モータ室81内の下部領域に溜ったオイルOは、隔壁61cに設けられた隔壁開口68を介してギヤ室82に移動する。
(第2の油路)
第2の油路92においてオイルOは、オイル溜りPからモータ2の上側まで引き上げられてモータ2に供給される。すなわち、第2の油路92は、オイルOをモータ2の上側からモータ2に供給する。モータ2に供給されたオイルOは、ステータ30の外周面を伝いながら、ステータ30から熱を奪い、モータ2を冷却する。ステータ30の外周面を伝ったオイルOは、下方に滴下してモータ室81内の下部領域に溜る。第2の油路92のオイルOは、第1の油路91のオイルOとモータ室81内の下部領域で合流する。モータ室81内の下部領域に溜ったオイルOは、隔壁開口68を介して、ギヤ室82内の下部領域(すなわち、オイル溜りP)に移動する。
第2の油路92には、オイルポンプ96と、クーラー97と、樋10と、が設けられる。また、第2の油路92は、第1の流路92aと第2の流路92bと第3の流路92cとを有する。第1の流路92a、第2の流路92bおよび第3の流路92cは、収容空間80を囲むハウジング6の壁部を通過する。
第2の油路92において、オイルOは、第1の流路92a、オイルポンプ96、第2の流路92b、クーラー97、第3の流路92c、樋10の順で各部を通過して、モータ2に供給される。第1の流路92aは、収容空間80の下部領域のオイル溜りPとオイルポンプ96とを繋ぐ。第2の流路92bは、オイルポンプ96とクーラー97とを繋ぐ。第3の流路92cは、クーラー97から上側に延びてモータ室81の上部で開口する。
オイルポンプ96は、電気により駆動する電動ポンプである。オイルポンプ96は、第1の流路92aを介してオイル溜りPからオイルOを吸い上げて、第2の流路92b、クーラー97、第3の流路92cおよび樋10を介してモータ2に供給する。すなわち、オイルポンプ96は、第2の油路92中でオイルOを循環させるために設けられる。
クーラー97は、第2の油路92を通過するオイルOを冷却する。クーラー97には、第1の流路92aおよび第2の流路92bが接続される。第1の流路92aおよび第2の流路92bは、クーラー97の内部流路を介して繋がる。クーラー97には、ラジエーター(図示略)で冷却された冷却水を通過させる冷却水用配管97jが接続される。クーラー97の内部を通過するオイルOは、冷却水用配管97jを通過する冷却水との間で熱交換されて冷却される。なお、冷却水用配管97jの経路中には、インバータユニット8が設けられる。冷却水用配管97jを通過する冷却水は、インバータユニット8を冷却する。
樋10は、モータ室81に位置する。樋10は、モータ2の上側に位置する。樋10は、第3の流路92cを介してモータ室81に供給されたオイルOを貯留する。また、樋10には、一対の流出部17が設けられる。樋10内に溜ったオイルOは、各流出部17からモータ2に供給される。樋10の流出部17から流出したオイルOは、上側から下側に向かってモータ2の外周面を伝って流れてモータ2の熱を奪う。これにより、モータ2全体を冷却することができる。コイル31を冷却したオイルOは、下側に滴下され、モータ室81内の下部領域に溜る。モータ室81内の下部領域に溜ったオイルOは、隔壁61cに設けられた隔壁開口68を介してギヤ室82に移動する。
<樋>
樋10についてより詳細に説明する。
図2は、樋10の斜視図である。図3は、樋10を上側から見た平面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。なお、図2〜図4を用いた樋10の説明において、周方向一方側とは−X方向に沿う方向であり、周方向他方側とは+X方向に沿う方向でる。
図2に示すように、樋10は、水平平面に沿って延びる底部(主樋底部12a、側樋底部11a)と、底部から上側に延びる壁部(主樋壁部12b、12c、側樋壁部11b、11c)と、を有する。樋10は、第3の流路92cからモータ室81に供給されたオイルOを底部および壁部に囲まれる空間において流動させる。樋10は、樹脂材料から構成される。
樋10は、軸方向に沿って延びる。樋10の軸方向両側には、それぞれ流出部17が設けられる。流出部17は、吐出孔(第1の流出口)19と、吐出孔19の下流側に位置する流出口(第2の流出口)10aと、を有する。各流出部17は、樋10内に溜ったオイルOを流出させ、それぞれ異なるコイルエンド31a、31bにオイルOを供給する。すなわち、樋10は、流出部17を介して貯留したオイルOをモータ2の各部に上側から供給する。
図3に示すように、樋10は、リザーブ領域Aと、一対の流路領域Bと、を有する。
リザーブ領域Aは、第2の油路92の上流側から供給されるオイルを受ける。リザーブ領域Aは、第3の流路92cのモータ室81への供給口92caの直下に位置する。
なお、本明細書において、「直下に位置する」とは、対象物の下側に位置し、上下方向から見て重なることを意味する。同様に、本明細書において、「直上に位置する」とは、対象物の上側に位置し、上下方向から見て対象物と重なることを意味する。
一対の流路領域Bは、リザーブ領域Aからそれぞれ軸方向両側の流出部17(流出口10aおよび吐出孔19)に向かって延びる。流路領域Bの一端は、リザーブ領域Aに繋がる。流路領域Bの他端には、流出口10aが設けられる。また、流路領域Bの途中には、吐出孔19が設けられる。
樋10は、上側に突出する一対の堰16を有する。堰16は、樋10の幅方向に沿ってリブ状に延びる。堰16の高さは、長さ方向に沿って一様である。また、一対の堰16の突出高さは、互いに等しい。一対の堰16は、リザーブ領域Aと一対の流路領域Bとをそれぞれ区画する。
第2の油路92の上流側から樋10へのオイルOの供給量が少ない場合、一対の堰で挟まれたリザーブ領域Aには、オイルOが一時的に貯留される。リザーブ領域AにおけるオイルOの液位が、堰16の高さを超えると、オイルOは、それぞれ軸方向両側の流路領域Bに流入する。さらに、流路領域Bに流入したオイルOは、軸方向に沿って流れて流出部17(流出口10aおよび吐出孔19)からコイルエンド31a、31bに供給される。本実施形態によれば、樋10へのオイルOの供給量が少ない場合であっても、軸方向両側の流出部17(流出口10aおよび吐出孔19)からオイルOを均等に流出させることができ、一対のコイルエンド31a、31bをバランスよく冷却できる。
樋10は、主樋12と一対の側樋11A、11Bとを有する。主樋12および一対の側樋11A、11Bは、それぞれ上側に開口する横断面略U字状の樋状である。上述のリザーブ領域Aおよび一対の堰16は、主樋12に設けられる。また、一対の流路領域Bは、それぞれ主樋12と側樋11A、11Bに跨って設けられる。
(主樋)
主樋12は、ステータコア32の直上に位置する。また、主樋12は、第3の流路92cのモータ室81への供給口92caの直下に位置する。主樋12は、第2の油路92の上流側から供給されるオイルOを受ける。
主樋12は、軸方向に沿って延びる。上下方向から見て、第3の流路92cの供給口92caは、主樋12の長さ方向中程に位置する。したがって、第3の流路92cから主樋12に供給されたオイルOは、主樋12の長さ方向両側に分岐して流れる。
主樋12は、主樋底部(底部)12aと、一対の主樋壁部(壁部)12b、12cと、を有する。すなわち、樋10は、主樋底部12aおよび主樋壁部12b、12cを有する。上述した堰16は、主樋底部12aから上側に突出し、主樋底部12aの幅方向に沿って延びる。堰16の両端部は、それぞれ一対の主樋壁部12b、12cに繋がる。
なお、本明細書において、底部(主樋底部12aおよび側樋底部11a)の幅方向とは、底部が延びる平面内において各樋部(主樋12および一対の側樋11A、11B)の長さ方向と直交する方向を意味する。また、底部の幅寸法とは、幅方向の寸法を意味する。
主樋底部12aは、軸方向を長さ方向とする略矩形状である。すなわち、主樋底部12aは、主樋12の長さ方向に沿って延びる。
図4に示すように、主樋底部12aは、リザーブ領域Aにおいて水平面と平行に延びる。また、主樋底部12aは、一対の流路領域Bにおいて水平面に対して傾斜する。主樋底部12aは、一対の流路領域Bにおいてそれぞれ堰16から離れるに従い下側に傾斜する。すなわち、流路領域Bは、主樋12において堰16側から流出部17(流出口10aおよび吐出孔19)に向かうに従って下側に傾斜する下り傾斜領域B1を有する。下り傾斜領域B1は、堰16に隣接する。
本実施形態によれば、一対の流路領域Bが、それぞれ堰16に隣接する下り傾斜領域B1を有する。下り傾斜領域B1は、堰16を超えてそれぞれの流路領域Bに流入したオイルOに流出部17(流出口10aおよび吐出孔19)に向かう流速を与える。これにより、流路領域BのオイルOをスムーズに流出部17に向かって流すことができる。
図2に示すように、一対の主樋壁部12b、12cは、それぞれ主樋底部12aから上側に突出する。一対の主樋壁部12b、12cは、主樋底部12aの幅方向両側に位置する。一対の主樋壁部12b、12cは、周方向において互いに対向する。
一対の主樋壁部12b、12cは、第1の主樋壁部12bと第2の主樋壁部12cとに分類される。第1の主樋壁部12bは、主樋底部12aの周方向一方側の端部に位置する。第2の主樋壁部12cは、主樋底部12aの周方向他方側の端部に位置する。
主樋12に溜るオイルOは、一対の主樋壁部12b、12cにより周方向への流動が制限される。主樋12は、軸方向の両側において開放され、軸方向の両側においてそれぞれ側樋11A、11Bに繋がる。このため、主樋12に溜るオイルOは、軸方向両側に流れて側樋11A、11Bに流入する。
図3に示すように、第2の主樋壁部12cは、主樋12の全長に亘って直線状に延びる。一方で、第1の主樋壁部12bは、リザーブ領域Aにおいて屈曲する。第1の主樋壁部12bは、リザーブ領域Aから軸方向両側に向かうに従ってそれぞれ第2の主樋壁部12cから離れる方向に傾斜する。したがって、主樋12の流路領域Bは、側樋11A、11B側に向かうに従って幅寸法が徐々に広がる。これにより、本実施形態の主樋12は、流路領域Bにおいて、オイルOの流れを安定させることができる。
(側樋)
一対の側樋11A、11Bは、それぞれ主樋12の軸方向両側の端部に繋がる。一対の側樋11A、11Bは、それぞれ主樋12の軸方向両側の端部からそれぞれ周方向一方側に向かって延びる。側樋11A、11Bの全長は、樋10の流路領域Bに包含される。
一対の側樋11A、11Bは、ステータコア32の軸方向一方側および他方側に位置する。一対の側樋11A、11Bのうち軸方向一方側に位置する側樋11Aは、第1のコイルエンド31aの直上に位置する。一方で、一対の側樋11A、11Bのうち軸方向他方側に位置する側樋11Bは、第2のコイルエンド31bの直上に位置する。
以下の説明において、一対の側樋11A、11Bのうち軸方向一方側に位置する一方を第1の側樋11Aと呼び、軸方向他方側に位置する他方を第2の側樋11Bと呼ぶ場合がある。
一対の側樋11A、11Bは、それぞれ側樋底部(底部)11aと、一対の側樋壁部(壁部)11b、11cと、閉塞壁部11dと、を有する。すなわち、樋10は、側樋底部11a、側樋壁部11b、11cおよび閉塞壁部11dを有する。
また、一対の側樋11A、11Bには、流出口10aと、複数(本実施形態では2つ)の凹部18と、複数(本実施形態では2つ)の吐出孔19と、が設けられる。すなわち、樋10には、流出口10a、凹部18および吐出孔19が設けられる。
側樋底部11aは、軸方向と直交する方向を長さ方向とする略矩形状である。すなわち、側樋底部11aは、側樋11A、11Bの長さ方向に沿って延びる。
図2に示すように、側樋底部11aは、第1の領域11aaと、第2の領域11abと、を有する。上述したように樋10は、一対の側樋11A、11Bを有する。したがって樋10には、一対の第1の領域11aaおよび一対の第2の領域11abを有する。
第1の領域11aaは、側樋底部11aにおいて主樋底部12aに繋がる領域である。第1の領域11aaは、水平平面と略平行である。第1の領域11aaは、第2の領域11abに対してオイルOの流動方向上流側に位置する。
第1の領域11aaには、凹部18と吐出孔19とが設けられる。凹部18は、上側から見て略矩形である。吐出孔19は、側樋底部11aを貫通する。吐出孔19は、上側から見て、それぞれ異なる凹部18の内側に位置する。
図5は、側樋底部11aの断面模式図である。
凹部18は、側樋底部11aの上面において下側に凹む。凹部18の上面18aは、水平面部18aaとテーパ面部18abとを有する。
水平面部18aaは、水平平面に沿って延びる。テーパ面部18abは、上側に向かうに従い周方向一方側に傾斜する。テーパ面部18abは、周方向一方側に対向して傾斜する。オイルOは、周方向一方側を流動方向として側樋11A、11Bを流れる。したがって、テーパ面部18abは、樋10内のオイルOの流動方向の上流側に対向して傾斜する。
吐出孔19は、側樋底部11aを上下方向に貫通する。吐出孔19は、テーパ面部18abの板厚方向に延びる。吐出孔19は、上側において凹部18のテーパ面部18abに開口する。吐出孔19は、下側において、一対のコイルエンド31a、31bのうち何れか一方の直上で開口する。本実施形態において、第1の側樋11Aの吐出孔19は、第1のコイルエンド31aの直上に位置する。また、第2の側樋11Bの吐出孔19は、第2のコイルエンド31bの直上に位置する。
吐出孔19は、樋10内のオイルOを、通過させ、さらに下側に滴下させてモータ2に供給する。より具体的には、吐出孔19は、樋10内のオイルOをコイルエンド31a、31bに供給する。コイル31に供給されたオイルOは、コイル31を構成する導線同士の隙間から浸み込む。コイル31に浸みこんだオイルOは、導線間に作用する毛細管力および重力によってコイル31の全体に浸透しながらコイルから熱を奪う。さらに、オイルOは、ステータコア32の内周面の最下部に溜り、コイル31の軸方向両端より滴り落ちる。
本実施形態によれば、吐出孔19は、側樋底部11aに設けられた凹部18の上面18aに開口する。側樋11A、11Bを流れるオイルOが、凹部18に達すると、凹部18の段差から凹部18内に注ぎ込まれる。凹部18内に注ぎ込まれたオイルOは、段差を昇ることなく凹部18内で一時的に滞留する。また、凹部18内で滞留するオイルOは、吐出孔19からしか流出できない。このため、吐出孔19からオイルOが流出しやすくなる。結果的に、樋10へのオイルOの供給量の増減に関わらず、オイルOを吐出孔19から定常的に流出させることができ、コイル31の冷却効率が高まる。
また、本実施形態の吐出孔19は、テーパ面部18abに開口する。テーパ面部18abは、オイルOの流動方向上流側に対向する。したがって本変形例によれば、オイルOの流速が高まった場合に、オイルOの流速を利用して、オイルOを吐出孔19からスムーズに流出させることができる。これにより、第2の油路92の上流側から樋10へのオイルOの供給量が増加した場合に、モータ2を効果的に冷却することができる。
図2に示すように、第2の領域11abは、第1の領域11aaに対して周方向一方側に位置する。第2の領域11abは、周方向一方側に向かうに従いステータコア32の外周面に沿って湾曲して上側に傾斜する。すなわち、流路領域Bは、上り傾斜領域B2を有する。第2の領域11abの周方向一方側の先端には、流出口10aが設けられる。流出口10aは、樋10内に溜ったオイルOを流出させ、モータ2に供給する。
上り傾斜領域B2は、下り傾斜領域B1と流出口10aとの間に位置する。上り傾斜領域B2は、流出口10a側に向かうに従って、上側に傾斜する。上り傾斜領域B2の周方向一方側には、流出口10aが設けられる。樋10内のオイルOは、液位が流出口10aの高さに達した後に、流出口10aから流出する。また、上述した凹部18および吐出孔19は、下り傾斜領域B1と上り傾斜領域B2との間には、吐出孔19が設けられる。
本実施形態の樋10は、オイルOの流路を構成する樋としての機能に加えて、オイルOを貯留する貯留部としての機能を持つ。第2の油路92の上流側からのオイルOの供給量が十分に多い場合、樋10は、樋として機能してオイルOを流し流出口10aからオイルOを流出させる。一方で、第2の油路92の上流側からオイルOの供給量が少ない場合、オイルOは、下り傾斜領域B1と上り傾斜領域B2との間に溜る。上述したように、下り傾斜領域B1と上り傾斜領域B2との間には、吐出孔19が設けられる。このためオイルOの供給量が少ない場合、吐出孔19からは、単位時間当たり一定量のオイルOが吐出される。このため、オイルOの供給量が少ない場合であっても、オイルOを定常的にコイルエンド31a、31bに供給することができ、コイルエンド31a、31bを効果的に冷却できる。
図2に示すように、一対の側樋壁部11b、11cは、それぞれ側樋底部11aから上側に突出する。一対の側樋壁部11b、11cは、側樋底部11aの幅方向両側に位置する。一対の側樋壁部11b、11cは、軸方向において互いに対向する。一対の側樋壁部11b、11cは、第1の側樋壁部11bと第2の側樋壁部11cとに分類される。
第1の側樋壁部11bは、側樋底部11aのステータコア32側の端部に位置する。一方で、第2の側樋壁部11cは、側樋底部11aのステータコア32の反対側の端部に位置する。すなわち、一対の側樋壁部11b、11cのうち第2の側樋壁部11cは、主樋12の反対側に位置する一方であり、第1の側樋壁部11bは、主樋12側に位置する他方である。第1の側樋壁部11bは、主樋12の第1の主樋壁部12bと繋がる。一方で、第2の側樋壁部11cは、主樋12の第2の主樋壁部12cと繋がる。
閉塞壁部11dは、側樋底部11aの周方向一方側の端部のうち主樋12の反対側の一部の領域に設けられる。閉塞壁部11dは、側樋底部11aから上側に突出する。閉塞壁部11dは、側樋11A、11Bの周方向一方側の開口の一部を閉塞する。側樋11A、11Bの周方向一方側の端部のうち、閉塞壁部11dに塞がれない領域には、流出口10aが構成される。
流出口10aは、側樋11A、11Bの周方向一方側の端部に位置する。流出口10aは、上下方向からみて一対のコイルエンド31a、31bのうち何れか一方に重なる。本実施形態において、第1の側樋11Aの流出口10aは、第1のコイルエンド31aの直上に位置する。また、第2の側樋11Bの流出口10aは、第2のコイルエンド31bの直上に位置する。
流出口10aは、樋10内のオイルOをモータ2に供給する。より具体的には、第1の側樋11Aの流出口10aは、一対のコイルエンド31a、31bのうち一方(第1のコイルエンド31a)にオイルOを供給する。また、第2の側樋11Bの流出口10aは、一対のコイルエンド31a、31bのうち他方(第2のコイルエンド31b)にオイルOを供給する。
本実施形態の樋10には、第1のコイルエンド31aにオイルOを供給する流出口10aを備えた側樋11Aと、第2のコイルエンド31bにオイルOを供給する流出口10aを備えた側樋11Bと、が設けられる。このため、本実施形態によれば、ステータ30の一対のコイルエンド31a、31bをそれぞれ個別に冷却することができ、ステータ30の冷却効率を高めることができる。
本実施形態によれば、第2の油路92の上流側から主樋12に供給されたオイルOの流動方向は、側樋11A、11Bによってモータ2の周方向に変えられる。流出口10aは、側樋11A、11Bに設けられるため、流出口10aから流出するオイルOは、周方向に沿って飛散する。コイルエンド31a、31bは、周方向に沿う円環形状であるため、流出口10aから飛散するオイルOは、コイルエンド31a、31bに効率的に当たりコイルエンドを効率的に冷却できる。
本実施形態の流出口10aは、周方向一方側に開口する。樋10内のオイルOのオイルの量が増加すると、流出口10aから流出するオイルOの流量が増加する。したがって、本実施形態によれば、オイルポンプ96を用いて、樋10へのオイルOの供給量を調整することで、モータ2へのオイルOの供給量を制御することができる。このため、本実施形態によれば、オイルポンプ96を制御することで、モータ2の負荷に応じてモータ2の冷却を行うことができる。また、モータ2の温度を測定する場合には、モータ2の温度に応じた冷却を行うことができる。
本実施形態において、樋10は、流出口10aと吐出孔19においてオイルOをモータ2に供給する。上下方向から見て、流出口10aと吐出孔19とは、モータ軸J2を挟んで一方側の領域と他方側の領域とにそれぞれオイルを供給する。これにより、モータ2の表面を伝って下側に流れるオイルOにより、モータ2全体を冷却することができる。
以上に、本発明の実施形態およびその変形例を説明したが、実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
1…モータユニット、2…モータ、6…ハウジング、10…樋、10a…流出口(第2の流出口)、11A,11B…側樋、11a…側樋底部(底部)、12…主樋、12a…主樋底部(底部)、16…堰、17…流出部、19…吐出孔(第1の流出口)、20…ロータ、30…ステータ、31…コイル、31a…コイルエンド、32…ステータコア、90…油路、92…第2の油路(油路)、A…リザーブ領域、B…流路領域、B1…下り傾斜領域、B2…上り傾斜領域、J2…モータ軸、O…オイル

Claims (5)

  1. 水平方向に延びるモータ軸を中心として回転するロータおよび前記ロータの径方向外側に位置するステータを有するモータと、
    前記モータを収容するハウジングと、
    前記ハウジング内に収容されるオイルと、を備え、
    前記ステータは、
    ステータコアと、
    前記ステータコアに巻き付けられるコイルと、を有し、
    前記コイルは、前記ステータコアから軸方向両側にそれぞれ突出する一対のコイルエンドを有し、
    前記ハウジングには、前記オイルを循環させ前記オイルを前記モータの上側から前記モータに供給する油路が設けられ、
    前記油路には、前記モータの上側に位置し軸方向に沿って延びる樋が設けられ、
    前記樋の軸方向両側には、それぞれ異なる前記コイルエンドに前記オイルを供給する流出部がそれぞれ設けられ、
    前記樋は、
    前記油路の上流側から供給される前記オイルを受けるリザーブ領域と、
    前記リザーブ領域からそれぞれ軸方向両側の前記流出部に向かって延びる一対の流路領域と、
    上側に突出し前記リザーブ領域と一対の前記流路領域とをそれぞれ区画する一対の堰と、を有する、
    モータユニット。
  2. 前記流路領域は、前記堰に隣接し前記堰側から前記流出部側に向かうに従って下側に傾斜する下り傾斜領域を有する、
    請求項1に記載のモータユニット。
  3. 前記流出部は、第1の流出口と、前記第1の流出口の下流側に位置する第2の流出口と、を有し、
    前記流路領域は、前記下り傾斜領域と前記第2の流出口との間に位置し前記第2の流出口側に向かうに従って上側に傾斜する上り傾斜領域を有し、
    前記第1の流出口は、前記下り傾斜領域と前記上り傾斜領域との間に位置し、前記樋の底部を上下方向に貫通する、
    請求項2に記載のモータユニット。
  4. 前記樋は、
    軸方向に沿って延びる主樋と、
    前記主樋の軸方向両側の端部からそれぞれ周方向一方側に向かって延びる一対の側樋と、を有し、
    前記リザーブ領域および前記堰は、前記主樋に設けられ、
    前記流路領域は、前記主樋と前記側樋に跨って設けられ、
    前記流出部は、前記側樋に設けられる、
    請求項1〜3の何れか一項に記載のモータユニット。
  5. 前記主樋の前記流路領域は、前記側樋側に向かうに従い幅寸法が徐々に広がる、
    請求項4に記載のモータユニット。
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