JP2021077551A - スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】主体金具に対する絶縁体の偏心を抑制できるスパークプラグを提供すること。
【解決手段】スパークプラグは、自身の外周に軸線方向の先端側に向かうにつれて外径が小さくなる段部を有する筒状の絶縁体と、絶縁体の軸孔に配置される中心電極と、自身の内周に軸線方向の先端側に向かうにつれて内径が小さくなる棚部を備え、パッキンを介して段部が棚部に係止された状態で絶縁体を外周側から保持する筒状の主体金具と、を備え、段部および棚部のいずれか一方のうちパッキンが接する部分に凹部が形成され、段部および棚部の他方のうちパッキンが接する部分に、凹部の軸線方向に少なくとも一部が重なる凸部が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明はスパークプラグに関し、特に主体金具と絶縁体との間にパッキンが介在するスパークプラグに関するものである。
パッキンを介して絶縁体を主体金具のテーパ部に係止するスパークプラグにおいて、テーパ部に溝を設ける技術が知られている(特許文献1)。特許文献1の技術では、パッキンを介して絶縁体を主体金具に係止するときに、パッキンが変形して溝にパッキンの一部が入り込むので、テーパ部(主体金具)に対するパッキンの径方向の移動を抑制できる。
特開2010−192184号公報
しかしながら上記技術では、パッキンを介して絶縁体を主体金具に係止するときに、パッキンに対して絶縁体が径方向に移動するおそれがある。パッキンに対して絶縁体が径方向に移動すると、主体金具に対して絶縁体が偏心するので、主体金具の内周面と絶縁体の外周面との間の距離が短いところで、主体金具と絶縁体との間の放電(以下「横飛火」と称す)が発生し易くなり、失火を招き易くなる。
本発明はこの問題点を解決するためになされたものであり、主体金具に対する絶縁体の偏心を抑制できるスパークプラグを提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明のスパークプラグは、先端側から後端側へと軸線の方向に延びる軸孔と、自身の外周に軸線方向の先端側に向かうにつれて外径が小さくなる段部と、を有する筒状の絶縁体と、軸孔に配置される中心電極と、自身の内周に軸線方向の先端側に向かうにつれて内径が小さくなる棚部を備え、パッキンを介して段部が棚部に係止された状態で絶縁体を外周側から保持する筒状の主体金具と、を備え、段部および棚部のいずれか一方のうちパッキンが接する部分に凹部が形成され、段部および棚部の他方のうちパッキンが接する部分に、凹部の軸線方向に少なくとも一部が重なる凸部が形成されている。
請求項1記載のスパークプラグによれば、絶縁体の段部および主体金具の棚部のいずれか一方のうちパッキンが接する部分に凹部が形成され、段部および棚部の他方のうちパッキンが接する部分に、凹部の軸線方向に少なくとも一部が重なる凸部が形成されている。パッキンを介して絶縁体を主体金具に係止するときに、パッキンに凸部が入り込み、凸部に押されたパッキンの一部が凹部に入り込むので、棚部に対するパッキンの径方向の移動を抑制し、パッキンに対する絶縁体の径方向の移動を抑制できる。よって、主体金具に対する絶縁体の偏心を抑制できる。
請求項2記載のスパークプラグによれば、凸部の高さは凹部の深さよりも小さいので、凸部の高さが凹部の深さよりも大きい場合に比べ、パッキンに入り込んだ凸部に加わる荷重を小さくできる。よって、請求項1の効果に加え、凸部が形成された段部または棚部の破損を抑制できる。
請求項3記載のスパークプラグによれば、段部(絶縁体)に形成された凹部の位置における絶縁体の径方向の厚さの最小値は、凹部よりも先端側における主体金具の内周のうち軸線に最も近い部位の内側における絶縁体の径方向の厚さよりも大きい。よって、請求項1又は2の効果に加え、凹部の位置において絶縁体を貫通する絶縁破壊を生じ難くできる。
請求項4記載のスパークプラグによれば、凹部は棚部(主体金具)に形成されている。従って、請求項1又は2の効果に加え、凹部にパッキンの一部が入り込んで棚部に生じる引張応力による棚部の破損を抑制できる。
請求項5記載のスパークプラグによれば、棚部の径方向における凹部の中心は、棚部の径方向の中心よりも径方向の外側に位置する。これにより棚部の根元と凹部との間の距離を短くできるので、パッキンを介して絶縁体(段部)を主体金具(棚部)に係止するときに、凹部に作用する力のモーメントを抑制できる。よって、請求項4の効果に加え、さらに棚部を破損させ難くできる。
請求項6記載のスパークプラグによれば、段部および棚部のいずれかに形成された凹部とパッキンの母材との間に金属部材が挟まれる。金属部材のビッカース硬度は、母材のビッカース硬度よりも低いので、パッキンを介して絶縁体を主体金具に係止するときに、凹部が形成された段部または棚部に金属部材を密着させることができる。よって、請求項1から5のいずれかの効果に加え、パッキンの気密性を向上できると共に、金属部材によりパッキンの熱抵抗を抑制できる。
請求項7記載のスパークプラグによれば、パッキンは、母材の表面の少なくとも一部に金属層が形成される。金属層は、凹部が形成された段部および棚部のいずれかと母材との間に挟まれる。金属層のビッカース硬度は、母材のビッカース硬度よりも低いので、パッキンを介して絶縁体を主体金具に係止するときに、凹部が形成された段部または棚部に金属層を密着させることができる。金属層と段部や棚部との接触面積を拡大できるので、請求項1から6のいずれかの効果に加え、パッキンによる気密性を向上できると共に、パッキンの熱抵抗を抑制できる。
請求項8記載のスパークプラグによれば、凹部および凸部は、角および隅に丸み面取りが施されているので、凹部や凸部の角や隅を起点とする割れの発生を抑制できる。よって、請求項1から7のいずれかの効果に加え、段部および棚部を破損させ難くできる。
第1実施の形態におけるスパークプラグの片側断面図である。 図1のIIで示す部分を拡大したスパークプラグの部分断面図である。 第2実施の形態におけるスパークプラグの部分断面図である。 第3実施の形態におけるスパークプラグの部分断面図である。 第4実施の形態におけるスパークプラグの部分断面図である。 第5実施の形態におけるスパークプラグの部分断面図である。 第6実施の形態におけるスパークプラグの部分断面図である。 第7実施の形態におけるスパークプラグの部分断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は第1実施の形態におけるスパークプラグ10の軸線Oを境にした片側断面図である。図2は図1のIIで示す部分を拡大したスパークプラグ10の部分断面図である。図1では、紙面下側をスパークプラグ10の先端側、紙面上側をスパークプラグ10の後端側という(他の図においても同じ)。図1に示すようにスパークプラグ10は、絶縁体11、主体金具20及びパッキン30を備えている。
絶縁体11は、高温下の絶縁性や機械的特性に優れるアルミナ等により形成された略円筒状の部材である。絶縁体11には、軸線Oに沿って延びる軸孔12が形成されている。絶縁体11の軸線方向のほぼ中央には、径方向の外側へ向かって張り出す円環状の張出部13が形成されている。絶縁体11の外周には、張出部13よりも先端側に、軸線方向の先端側に向かうにつれて外径が小さくなる段部14(図2参照)が設けられている。絶縁体11の軸孔12の先端側に、中心電極15が配置されている。
中心電極15は、軸線Oに沿って絶縁体11に保持される棒状の電極である。中心電極15は、熱伝導性に優れる芯材が母材に埋設されている。母材は、Niを主体とする合金またはNiからなる金属材料で形成されており、芯材は銅または銅を主成分とする合金で形成されている。芯材は省略できる。
中心電極15は、絶縁体11の軸孔12の中で端子金具16と電気的に接続されている。端子金具16は、高圧ケーブル(図示せず)が接続される棒状の部材であり、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成されている。
主体金具20は、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成された略円筒状の部材である。主体金具20は、絶縁体11の張出部13よりも先端側の部分を囲む先端部21と、先端部21の後端側に連なる座部23と、座部23の後端側に配置される工具係合部24と、工具係合部24の後端側に連なる後端部25と、を備えている。先端部21の外周面には、先端部21の軸線方向のほぼ全長に亘って、エンジン(図示せず)のねじ穴に螺合するおねじ22が形成されている。先端部21の内周には、軸線方向の先端側に向かうにつれて内径が小さくなる棚部26(図2参照)が設けられている。
座部23は、エンジンに対するおねじ22のねじ込み量を規制すると共に、おねじ22とねじ穴との隙間を塞ぐための部位である。工具係合部24は、エンジンのねじ穴におねじ22をねじ込むときに、レンチ等の工具を係合させる部位である。後端部25は、径方向の内側へ向けて屈曲する円環状の部位である。後端部25は、絶縁体11の張出部13よりも後端側に位置する。
接地電極27は、主体金具20の先端部21に接続された棒状の金属製(例えばニッケル基合金製)の部材である。接地電極27は中心電極15との間に火花ギャップを形成する。絶縁体11の張出部13と主体金具20の後端部25との間に、タルク等の粉末が充填されたシール部28が全周に亘って設けられている。
図2に示すように、絶縁体11の段部14と主体金具20の棚部26との間にパッキン30が介在する。パッキン30は、主体金具20を構成する金属材料よりも軟質の鉄や鋼などの金属材料で形成される円環状の板材である。
スパークプラグ10を製造する工程において、主体金具20の棚部26と絶縁体11の段部14との間にパッキン30を配置した状態で、絶縁体11に主体金具20が組み付けられる。主体金具20の棚部26から後端部25(図1参照)までの部分は、絶縁体11の段部14から張出部13までの部分に、パッキン30及びシール部28を介して軸線方向の圧縮荷重を加える。その結果、主体金具20は絶縁体11を保持し、パッキン30に軸線方向の圧縮荷重が加えられる。絶縁体11の段部14は、パッキン30を介して主体金具20の棚部26に係止される。
主体金具20の棚部26のうちパッキン30が接する部位(以下「第1部31」と称す)に、凹部32が形成されている。本実施形態では、凹部32は第1部31の全周に連続して形成された、断面が四角形の溝である。
絶縁体11の段部14のうちパッキン30が接する部位(以下「第2部35」と称す)に、凹部32の軸線方向に少なくとも一部が重なる凸部36が形成されている。本実施形態では、凸部36は第2部35の全周に連続して形成された、断面が四角形の線条である。凸部36の先端面37は、軸線O(図1参照)に対して傾斜する傾斜面である。先端面37は、径方向の内側へ向かうにつれて先端側に位置するように傾斜しており、先端面37は第1部31に平行に形成されている。
凹部32の軸線方向に凸部36の少なくとも一部が重なるので、パッキン30を介して絶縁体11の段部14を主体金具20の棚部26に係止するときに、パッキン30に凸部36が入り込み、凸部36に押されたパッキン30の一部が凹部32に入り込む。これにより棚部26に対するパッキン30の径方向の移動を抑制し、パッキン30に対する絶縁体11の径方向の移動を抑制できる。よって、主体金具20に対する絶縁体11の偏心を抑制できる。その結果、主体金具20と絶縁体11との間の空間距離が短いところで生じ易い横飛火の発生を抑制できる。
また、パッキン30に凸部36が入り込み、パッキン30の一部が凹部32に入り込むので、パッキン30を介して絶縁体11の段部14を主体金具20の棚部26に係止するときの、パッキン30の径方向の移動を抑制できる。これにより径方向に移動したパッキン30が絶縁体11を圧迫することによって生じる絶縁体11の破損を抑制できる。
凸部36の先端面37は第1部31に平行なので、主体金具20に対して絶縁体11が軸線方向に相対移動して凸部36がパッキン30に入り込むときに、パッキン30を径方向に移動させる力(先端面37に作用する径方向の反力)を弱くできる。よって、パッキン30の径方向の移動をさらに抑制できる。
パッキン30を介して絶縁体11の段部14を主体金具20の棚部26に係止するときの、パッキン30の径方向の移動を抑制できるので、パッキン30に加える軸線方向の圧縮荷重をより大きくできる。その結果、パッキン30による気密性を向上できる。
パッキン30に加わる軸線方向の圧縮荷重が大きくなると、パッキン30が接触する第1部31及び第2部35の面積が大きくなり、パッキン30の厚さが薄くなる。パッキン30の熱抵抗は、パッキン30の厚さに比例し、パッキン30の面積に反比例するので、パッキン30の熱抵抗を小さくできる。これにより絶縁体11からパッキン30を通って主体金具20に移動する熱流量を大きくできるので、絶縁体11が火種となるプレイグニッションの抑制が期待できる。
第2部35からの凸部36の高さHは、第1部31からの凹部32の深さDよりも小さい。凸部36の高さHが凹部32の深さDよりも大きい場合に比べ、パッキン30に入り込んだ凸部36に加わる荷重を小さくできる。よって、凸部36が形成された段部14の破損を抑制できる。
凸部36の体積は凹部32の体積より小さいので、凸部36がパッキン30に入り込むことによって変形したパッキン30の一部を凹部32に収容できる。その結果、凹部32に収容されずに径方向にはみ出すパッキン30の体積を小さくできるので、径方向にはみ出したパッキン30が絶縁体11を圧迫することによって生じる絶縁体11の破損を抑制できる。
凹部32は主体金具20の棚部26に形成されているので、凹部32が絶縁体11の段部14に形成される場合に比べ、凹部32にパッキン30の一部が入り込んで生じる引張応力による棚部26の破損を抑制できる。
棚部26の径方向(図2左右方向)における凹部32の中心M2は、棚部26の径方向の中心M1よりも径方向の外側に位置する。凹部32は棚部26の破壊の起点になる可能性があるが、径方向における凹部32の中心M2を、棚部26の径方向の中心M1よりも径方向の外側にすることで、棚部26の根元と凹部32との間の距離を短くできる。これによりパッキン30を介して段部14を棚部26に係止するときに、凹部32に作用する力のモーメントを抑制できる。よって、棚部26をさらに破損させ難くできる。
なお、棚部26の径方向の中心M1は、棚部26のうち軸線O(図1参照)に最も近い部位と棚部26の径方向の外側の端とを結ぶ線分の中点の位置に等しい。凹部32の径方向の中心M2は、凹部32の径方向の内側の縁33と凹部32の径方向の外側の縁34とを結ぶ線分の中点の位置に等しい。
図3を参照して第2実施の形態について説明する。第2実施形態では、パッキン41の表面に金属層43が設けられている場合について説明する。なお、第1実施形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図3は、第2実施形態におけるスパークプラグ40の軸線Oを含む部分断面図であり、図2と同様に、図1のIIで示す部分が拡大して図示されている(図4から図8においても同じ)。
図3に示すようにスパークプラグ40は、絶縁体11の段部14と主体金具20の棚部26との間にパッキン41が介在する。パッキン41は、母材42と、母材42の表面に形成された金属層43と、を備えている。母材42は、鉄や鋼などの金属材料で形成される円環状の板材である。金属層43は、母材42を構成する金属材料よりも軟質のZn,Cu,Al,Sn等の金属材料を含む。金属層43は、めっき、溶射、蒸着、化成処理などにより母材42の表面に形成される。例えばZnの表面にクロメート処理を施す等、金属層43を複数層にすることは当然可能である。
金属層43のビッカース硬度は、母材42のビッカース硬度よりも低い。ビッカース硬度はJIS Z2244:2009に準拠して測定される。母材42及び金属層43のビッカース硬度は、スパークプラグ40を分解してパッキン41を取り出して測定される。金属層43で母材42の表面が全て覆われているパッキン41は、研磨などによって金属層43を取り除き、母材42を露出させて母材42のビッカース硬度を測定する。
主体金具20の棚部26のうちパッキン41が接する第1部44に、凹部45が形成されている。本実施形態では、凹部45は第1部44の全周に連続して形成された、断面が半円状の溝である。絶縁体11の段部14のうちパッキン41が接する第2部48に、凹部45の軸線方向に少なくとも一部が重なる凸部49が形成されている。本実施形態では、凸部49は第2部48の全周に連続して形成された、断面が半円状の線条である。
パッキン41を介して絶縁体11の段部14を主体金具20の棚部26に係止するときに、パッキン41に凸部49が入り込み、凸部49に押されたパッキン41の一部が凹部45に入り込む。よって、棚部26に対するパッキン41の径方向の移動を抑制し、パッキン41に対する絶縁体11の径方向の移動を抑制できる。
凹部45及び凸部49は断面が半円状なので、凹部45や凸部49の応力集中を抑制できる。これにより、凹部45及び凸部49が原因となる割れの発生を抑制できるので、段部14及び棚部26を破損させ難くできる。
パッキン41の金属層43は、凹部45が形成された棚部26と母材42との間に挟まれる。金属層43の厚さは凹部45の深さDよりも薄いので、凹部45に母材42及び金属層43の一部が入り込む。金属層43のビッカース硬度は、母材42のビッカース硬度よりも低いので、パッキン41を介して絶縁体11を主体金具20に係止するときに、凹部45が形成された棚部26に金属層43を密着させることができる。軟らかい金属層43と棚部26との接触面積を拡大できるので、パッキン41による気密性を向上できると共に、パッキン41の熱抵抗を抑制できる。
第2部48からの凸部49の高さHは、第1部44からの凹部45の深さDよりも小さい。棚部26の径方向(図3左右方向)における凹部45の中心M2は、棚部26の径方向の中心M1よりも径方向の外側に位置する。なお、凹部45の径方向の中心M2は、凹部45の径方向の内側の縁46と凹部45の径方向の外側の縁47とを結ぶ線分の中点の位置に等しい。これらの構成は第1実施形態におけるスパークプラグ10と同様の構成であり、これらの構成による作用効果は、第1実施形態と同様である。
図4を参照して第3実施の形態について説明する。第2実施形態では、母材42の表面に金属層43が形成されたパッキン41を用いる場合について説明した。これに対し第3実施形態では、母材52に金属部材53を重ねたパッキン51を用いる場合について説明する。なお、第1実施形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図4は、第3実施形態におけるスパークプラグ50の軸線Oを含む部分断面図である。
図4に示すようにスパークプラグ50は、絶縁体11の段部14と主体金具20の棚部26との間にパッキン51が介在する。パッキン51は、母材52と、母材52に重ねた金属部材53と、を備えている。母材52は、鉄や鋼などの金属材料で形成される円環状の板材である。金属部材53は、母材52を構成する金属材料よりも軟質のZn,Cu,Al,Sn等の金属材料を含む円環状の板材である。金属部材53のビッカース硬度は、母材52のビッカース硬度よりも低い。ビッカース硬度はJIS Z2244:2009に準拠して測定される。スパークプラグ50を分解してパッキン51を取り出してビッカース硬度が測定される。
主体金具20の棚部26のうちパッキン51が接する第1部54に、凹部55が形成されている。本実施形態では、凹部55は第1部54の全周に連続して形成された、断面が四角形状の溝である。凹部55の径方向の内側の縁56(角)、凹部55の径方向の外側の縁57(角)及び凹部55の隅55aに丸み面取りが施されている。金属部材53は第1部54に接している。凹部55の深さDは金属部材53の厚さよりも大きい。よって、金属部材53の一部および母材52の一部は凹部55に入り込んでいる。
絶縁体11の段部14のうちパッキン51が接する第2部58に、凹部55の軸線方向に少なくとも一部が重なる凸部59が形成されている。本実施形態では、凸部59は第2部58の全周に連続して形成された、断面が半円状の線条である。凸部59の隅59a及び凸部59の角59bに丸み面取りが施されている。
パッキン51を介して絶縁体11の段部14を主体金具20の棚部26に係止するときに、母材52に凸部59が入り込み、凸部59に押された母材52及び金属部材53の一部が凹部55に入り込む。よって、棚部26に対するパッキン51の径方向の移動を抑制し、パッキン51に対する絶縁体11の径方向の移動を抑制できる。
凹部55及び凸部59は、角56,57,59b及び隅55a,59aに丸み面取りが施されているので、角56,57,59b及び隅55a,59aの応力集中を抑制し、角56,57,59bや隅55a,59aを起点とする割れの発生を抑制できる。よって、段部14及び棚部26を破損させ難くできる。
凹部55と母材52との間に挟まれる金属部材53のビッカース硬度は、母材52のビッカース硬度よりも低いので、パッキン51を介して絶縁体11を主体金具20に係止するときに、凹部55が形成された棚部26に金属部材53を密着させることができる。よって、パッキン51の気密性を向上できると共に、金属部材53によりパッキン51の熱抵抗を抑制できる。
棚部26の径方向(図4左右方向)における凹部55の中心M2は、棚部26の径方向の中心M1よりも径方向の外側に位置する。なお、凹部55の中心M2は、凹部55の径方向の内側の縁56と凹部55の径方向の外側の縁57とを結ぶ線分の中点の位置に等しい。このときの線分の両端は、縁56,57をそれぞれ作る2本の線を延長した線が交差する点(面取りの中心)である。この構成は第1実施形態におけるスパークプラグ10と同様の構成であり、この構成による作用効果は、第1実施形態と同様である。
図5を参照して第4実施の形態について説明する。第1実施形態では、凹部31及び凸部36の断面が四角形の場合について説明した。これに対し第4実施形態では、凹部63及び凸部67の断面が三角形の場合について説明する。なお、第1実施形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図5は、第4実施形態におけるスパークプラグ60の軸線Oを含む部分断面図である。
図5に示すようにスパークプラグ60は、絶縁体11の段部14と主体金具20の棚部26との間にパッキン61が介在する。パッキン61は、鉄や鋼などの金属材料で形成される円環状の板材である。主体金具20の棚部26のうちパッキン61が接する第1部62に、凹部63が形成されている。本実施形態では、凹部63は第1部62の全周に連続して形成された、断面が三角形のL型溝である。軸線O(図1参照)を含む断面において凹部63を示す2本の線のうち、凹部63の径方向の内側の縁64につながる線は軸線Oに垂直であり、凹部63の径方向の外側の縁65につながる線は軸線Oに平行である。
絶縁体11の段部14のうちパッキン61が接する第2部66に、凹部63の軸線方向に少なくとも一部が重なる凸部67が形成されている。本実施形態では、凸部67は第2部66の全周に連続して形成された、断面が三角形の線条である。凸部67の先端面68は軸線O(図1参照)に垂直である。軸線Oを含む断面において、凸部67の側面69は軸線Oに平行である。
パッキン61を介して絶縁体11の段部14を主体金具20の棚部26に係止するときに、パッキン61に凸部67が入り込み、凸部67に押されたパッキン61の一部が凹部63に入り込む。よって、棚部26に対するパッキン61の径方向の移動を抑制し、パッキン61に対する絶縁体11の径方向の移動を抑制できる。
主体金具20に対して絶縁体11が軸線方向に相対移動してパッキン61に凸部67が入り込むときに、まず、凸部67の先端面68と側面69とがなす角がパッキン61に入り込み、凸部67に対するパッキン61の径方向の移動を規制する。凸部67がパッキン61に入り込んでいくと、凸部67の先端面68及び第2部66が、凹部63のうち軸線O(図1参照)に平行な面にパッキン61の一部を押し付けるので、凹部63に対するパッキン61の径方向の移動を規制する。よって、パッキン61の径方向の移動をさらに抑制できる。
第2部66からの凸部67の高さHは、第1部62からの凹部63の深さDよりも小さい。棚部26の径方向(図5左右方向)における凹部63の中心M2は、棚部26の径方向の中心M1よりも径方向の外側に位置する。なお、凹部63の径方向の中心M2は、凹部63縁64,65同士を結ぶ線分の中点の位置に等しい。これらの構成は第1実施形態におけるスパークプラグ10と同様の構成であり、これらの構成による作用効果は、第1実施形態と同様である。
図6を参照して第5実施の形態について説明する。第1実施形態から第4実施形態では、凹部32,45,55,63及び凸部36,49,59,67がそれぞれ1つずつ形成される説明した。これに対し第5実施形態では、凹部73及び凸部75が複数形成される場合について説明する。なお、第1実施形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図6は、第5実施形態におけるスパークプラグ70の軸線Oを含む部分断面図である。
図6に示すようにスパークプラグ70は、絶縁体11の段部14と主体金具20の棚部26との間にパッキン71が介在する。パッキン71は、鉄や鋼などの金属材料で形成される円環状の板材である。主体金具20の棚部26のうちパッキン71が接する第1部72に、凹部73が複数形成されている。本実施形態では、凹部73の各々は、第1部72の全周に連続して形成された、断面が三角形のL型溝である。複数の凹部73は、軸線O(図1参照)を中心とする同心円状に設けられている。軸線Oを含む断面において、各々の凹部73を示す2本の線のうち、片方の線は軸線Oに垂直であり、もう片方の線は軸線Oに平行である。
絶縁体11の段部14のうちパッキン71が接する第2部74に、凹部73の軸線方向に少なくとも一部が重なる凸部75が複数形成されている。本実施形態では、凸部75の各々は、第2部74の全周に連続して形成された、断面が三角形の線条である。複数の凸部75は、軸線O(図1参照)を中心とする同心円状に設けられている。各々の凸部75の先端面75aは軸線Oに垂直である。軸線Oを含む断面において、各々の凸部75の側面75bは軸線Oに平行である。
パッキン71を介して絶縁体11の段部14を主体金具20の棚部26に係止するときに、パッキン71に凸部75が入り込み、凸部75に押されたパッキン71の一部が凹部73に入り込む。よって、棚部26に対するパッキン71の径方向の移動を抑制し、パッキン71に対する絶縁体11の径方向の移動を抑制できる。
凸部75の位置における絶縁体11の厚さ方向の最小値T1は、軸孔12(図1参照)に最も近い側面75aと軸孔12との間の径方向の距離である。最小値T1は、凹部73よりも先端側における主体金具20の内周のうち軸線O(図1参照)に最も近い部位76を通る、軸線Oに垂直な直線と絶縁体11の外周面との交点77における絶縁体11の厚さT2よりも大きい。厚さT2は、交点77と軸孔12との間の径方向の距離である。T1>T2により、凸部75における絶縁体11の径方向の厚さを確保できるので、凸部75の位置において絶縁体11を貫通する絶縁破壊を生じ難くできる。
凹部73及び凸部75が複数形成されているので、パッキン71と第1部72や第2部74との接触面積を大きくできる。パッキン71の熱抵抗はパッキン71の面積に反比例するので、凹部73及び凸部75が複数あることにより、パッキン71の熱抵抗を小さくできる。これにより絶縁体11からパッキン71を通って主体金具20に移動する熱流量を大きくできるので、絶縁体11が火種となるプレイグニッションの抑制が期待できる。
第2部66からの凸部67の高さHは、第1部62からの凹部63の深さDよりも小さい。この構成は第1実施形態におけるスパークプラグ10と同様の構成であり、この構成による作用効果は、第1実施形態と同様である。
図7を参照して第6実施の形態について説明する。第1実施形態から第5実施形態では、主体金具20に凹部32,45,55,63,73が形成され、絶縁体11に凸部36,49,59,67,75が形成される場合について説明した。これに対し第6実施形態では、絶縁体11に凹部83が形成され、主体金具20に凸部87が形成される場合について説明する。なお、第1実施形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図7は、第6実施形態におけるスパークプラグ80の軸線Oを含む部分断面図である。
図7に示すようにスパークプラグ80は、絶縁体11の段部14と主体金具20の棚部26との間にパッキン81が介在する。パッキン81は、鉄や鋼などの金属材料で形成される円環状の板材である。絶縁体11の段部14のうちパッキン81が接する第1部82に、凹部83が形成されている。本実施形態では、凹部83は第1部82の全周に連続して形成された、断面が四角形の溝である。
主体金具20の棚部26のうちパッキン81が接する第2部86に、凹部83の軸線方向に少なくとも一部が重なる凸部87が形成されている。本実施形態では、凸部87は第2部86の全周に連続して形成された、断面が四角形の線条である。
パッキン81を介して絶縁体11の段部14を主体金具20の棚部26に係止するときに、パッキン81に凸部87が入り込み、凸部87に押されたパッキン81の一部が凹部83に入り込む。よって、棚部26に対するパッキン81の径方向の移動を抑制し、パッキン81に対する絶縁体11の径方向の移動を抑制できる。
凹部83の位置における絶縁体11の厚さ方向の最小値T1は、凹部83のうち軸孔12(図1参照)に最も近い部位と軸孔12との間の径方向の距離である。最小値T1は、凹部83よりも先端側における主体金具20の内周のうち軸線O(図1参照)に最も近い部位88を通る、軸線Oに垂直な直線と絶縁体11の外周面との交点89における絶縁体11の厚さT2よりも大きい。厚さT2は、交点89と軸孔12との間の径方向の距離である。T1>T2により、凹部83における絶縁体11の径方向の厚さを確保できるので、凹部83の位置において絶縁体11を貫通する絶縁破壊を生じ難くできる。
第2部86からの凸部87の高さHは、第1部82からの凹部83の深さDよりも小さい。凸部87の先端面88aは第1部82に平行である。これらの構成は第1実施形態におけるスパークプラグ10と同様の構成であり、これらの構成による作用効果は、第1実施形態と同様である。
図8を参照して第7実施の形態について説明する。第6実施形態では、凹部83及び凸部87の断面が四角形の場合について説明した。これに対し第7実施形態では、凹部93及び凸部97の断面が半円状の場合について説明する。なお、第1実施形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図8は、第7実施形態におけるスパークプラグ90の軸線Oを含む部分断面図である。
図8に示すようにスパークプラグ90は、絶縁体11の段部14と主体金具20の棚部26との間にパッキン91が介在する。パッキン91は、鉄や鋼などの金属材料で形成される円環状の板材である。絶縁体11の段部14のうちパッキン91が接する第1部92に、凹部93が形成されている。本実施形態では、凹部93は第1部92の全周に連続して形成された、断面が半円状の溝である。
主体金具20の棚部26のうちパッキン91が接する第2部96に、凹部93の軸線方向に少なくとも一部が重なる凸部97が形成されている。本実施形態では、凸部97は第2部96の全周に連続して形成された、断面が半円状の線条である。凹部93及び凸部97は断面が半円状なので、凹部93や凸部97の応力集中を抑制できる。これにより、凹部93及び凸部97が原因となる割れの発生を抑制できるので、段部14及び棚部26を破損させ難くできる。
パッキン91を介して絶縁体11の段部14を主体金具20の棚部26に係止するときに、パッキン91に凸部97が入り込み、凸部97に押されたパッキン91の一部が凹部93に入り込む。よって、棚部26に対するパッキン91の径方向の移動を抑制し、パッキン91に対する絶縁体11の径方向の移動を抑制できる。
凹部93の位置における絶縁体11の厚さ方向の最小値T1は、凹部93のうち軸孔12(図1参照)に最も近い部位と軸孔12との間の径方向の距離である。最小値T1は、凹部93よりも先端側における主体金具20の内周のうち軸線O(図1参照)に最も近い部位98を通る、軸線Oに垂直な直線と絶縁体11の外周面との交点99における絶縁体11の厚さT2よりも大きい。これにより凹部93における絶縁体11の径方向の厚さを確保できるので、凹部93の位置において絶縁体11を貫通する絶縁破壊を生じ難くできる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば実施形態で説明した凹部や凸部の断面形状や数は一例であり、適宜設定できる。
実施形態では、凹部32,45,55,63,73,83,93が、軸線Oの周りに連続する溝であり、凸部36,49,59,67,75,87,97が、軸線Oの周りに連続する線条である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。凹部や凸部は、軸線Oの周りに断続した凹みや凸起、点在する凹みや凸起であっても良い。このときの凹部や凸部の数は1乃至複数を適宜設定できる。
凹部や凸部が複数ある場合に、主体金具20に形成された複数の凹部や凸部の全てが、絶縁体11に形成された凹部や凸部の軸線方向に重なり合っている必要はない。主体金具20に形成された複数の凹部や凸部の一部に、絶縁体11に形成された凹部や凸部が重なり合っていればパッキンの偏心を抑制できるからである。同様に、絶縁体11に形成された複数の凹部や凸部の一部に、主体金具20に形成された凹部や凸部が重なり合っていれば良い。重なり合う部分は、軸線Oを挟んで両側に少なくとも1つずつあると好ましい。
また、凹部や凸部が軸線Oの周りに連続している場合に、主体金具20に形成された凹部や凸部が、全周に亘って、絶縁体11に形成された凹部や凸部の軸線方向に重なり合っている必要はない。主体金具20に形成された凹部や凸部の一部に、絶縁体11に形成された凹部や凸部が重なり合っていればパッキンの偏心を抑制できるからである。同様に、絶縁体11に形成された凹部や凸部の一部に、主体金具20に形成された凹部や凸部が重なり合っていれば良い。重なり合う部分は、軸線Oを挟んで両側に少なくとも1つずつあると好ましい。
実施形態では、軸線Oを含む断面において、凹部32,45,55,63,73,83,93の縁を結ぶ線分と凸部36,49,59,67,75,87,97とが、軸線方向に離れている場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。凹部32,45,55,63,73,83,93の縁を結ぶ線分に凸部36,49,59,67,75,87,97が接したり交わったりしても構わない。凸部36,49,59,67,75,87,97が当該線分に接したり交わったりすれば、パッキンを薄くできるので、パッキンの熱抵抗をさらに小さくできる。
但し、凹部32,45,55,63,73,83,93の縁を結ぶ線分に凸部36,49,59,67,75,87,97が接したり交わったりするときも、凹部に凸部が接しないように、凹部と凸部との間にパッキン30,41,51,61,71,81,91が介在する。凹部に凸部が接すると、絶縁体11の段部14や主体金具20の棚部26が破損するおそれがあるからである。
実施形態では、断面形状が同じ又は相似形である凹部と凸部とを組み合わせる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。断面形状が異なる凹部と凸部とを組み合わせることは当然可能である。
実施形態では、絶縁体11の段部14及び主体金具20の棚部26にはパッキンが接するが、絶縁体11のうち段部14よりも先端側の部位や後端側の部位、主体金具20のうち棚部26よりも先端側の部位や後端側の部位にはパッキンが接しない場合について説明した。しかし、必ずしもこれに限られるものではない。段部14や棚部26からパッキンをはみ出させて、段部14や棚部26よりも先端側の部位や後端側の部位にパッキンが接することは当然可能である。この場合でも、段部14及び棚部26のいずれか一方のうちパッキンが接する部位(第1部)に凹部が形成され、段部14及び棚部26の他方のうちパッキンが接する部位(第2部)に凸部が形成される。
実施形態では、主体金具20の後端部25が、シール部28を介して絶縁体11の張出部13に軸線方向の荷重を加える場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。シール部28を省略して、絶縁体11の張出部13に主体金具20の後端部25が軸線方向の荷重を加える場合も、本実施形態と同様の作用効果を実現できる。
第2実施形態では、母材42の全面に金属層43が形成されたパッキン41を用いる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。パッキン41のうち段部14や棚部26に接する面(特に凹部がある面)に金属層43があれば良いので、例えば、表面にめっきが施されためっき鋼板から円環の形状を打抜くことによりパッキン41を作ることは当然可能である。
なお、各実施形態は、それぞれ、他の実施形態が有する構成の一部または複数部分を、その実施形態に追加し或いはその実施形態の構成の一部または複数部分と交換等することにより、その実施形態を変形することができる。
例えば、第2実施形態で説明したパッキン41を、他の実施形態におけるパッキンと交換して、他の実施形態の構成を変更することは当然可能である。同様に第3実施形態で説明したパッキン51を、他の実施形態におけるパッキンと交換して、他の実施形態の構成を変更することは当然可能である。また、第3実施形態で説明した凹部55及び凸部59に施した丸み面取りを、他の実施形態における凹部および凸部の角や隅に適用して、他の実施形態の構成を変更することは当然可能である。
10,40,50,60,70,80,90 スパークプラグ
11 絶縁体
12 軸孔
14 段部
15 中心電極
20 主体金具
26 棚部
30,41,51,61,71,81,91 パッキン
32,45,55,63,73,83,93 凹部
36,49,59,67,75,87,97 凸部
42,52 母材
43 金属層
53 金属部材
55a,59a 隅
56,57,59b 角
D 凹部の深さ
H 凸部の高さ
M1 第2部の中心
M2 凹部の中心
T1 凹部の位置における絶縁体の厚さの最小値
T2 絶縁体の厚さ
O 軸線

Claims (8)

  1. 先端側から後端側へと軸線の方向に延びる軸孔と、自身の外周に前記軸線方向の先端側に向かうにつれて外径が小さくなる段部と、を有する筒状の絶縁体と、
    前記軸孔に配置される中心電極と、
    自身の内周に前記軸線方向の先端側に向かうにつれて内径が小さくなる棚部を備え、パッキンを介して前記段部が前記棚部に係止された状態で前記絶縁体を外周側から保持する筒状の主体金具と、を備えるスパークプラグであって、
    前記段部および前記棚部のいずれか一方のうち前記パッキンが接する部分に凹部が形成され、
    前記段部および前記棚部の他方のうち前記パッキンが接する部分に、前記凹部の前記軸線方向に少なくとも一部が重なる凸部が形成されているスパークプラグ。
  2. 前記凸部の高さは、前記凹部の深さよりも小さい請求項1記載のスパークプラグ。
  3. 前記凹部は前記段部に形成され、
    前記凹部の位置における前記絶縁体の径方向の厚さの最小値は、前記凹部よりも先端側における前記主体金具の内周のうち前記軸線に最も近い部位の内側における前記絶縁体の径方向の厚さよりも大きい請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記凹部は前記棚部に形成されている請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
  5. 前記棚部の径方向における前記凹部の中心は、前記棚部の径方向の中心よりも径方向の外側に位置する請求項4記載のスパークプラグ。
  6. 前記パッキンは、母材と、前記段部および前記棚部のいずれかに形成された前記凹部と前記母材との間に挟まれる金属部材と、を備え、
    前記金属部材のビッカース硬度は、前記母材のビッカース硬度よりも低い請求項1から5のいずれかに記載のスパークプラグ。
  7. 前記パッキンは、母材と、前記母材の表面の少なくとも一部に形成された金属層と、を備え、
    前記金属層は、前記凹部が形成された前記段部および前記棚部のいずれかと前記母材との間に挟まれ、
    前記金属層のビッカース硬度は、前記母材のビッカース硬度よりも低い請求項1から6のいずれかに記載のスパークプラグ。
  8. 前記凹部および前記凸部は、角および隅に丸み面取りが施されている請求項1から7のいずれかに記載のスパークプラグ。
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