JP6054928B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、スパークプラグに関するものである。
従来から、内燃機関に、スパークプラグが用いられている。スパークプラグとしては、例えば、貫通孔を有する絶縁体と、貫通孔の先端側に配置された中心電極と、貫通孔の後端側に配置された端子金具と、貫通孔内で中心電極と端子金具とを電気的に接続する接続部と、を有するものが用いられている。
特開2013−206740号公報
ところで、スパークプラグの製造時には、端子金具が、絶縁体の貫通孔内に配置された接続部の材料(例えば、ガラスを含む材料)を押圧するように、貫通孔に挿入される。ここで、端子金具を通じて絶縁体に過剰な力が伝わる場合には、絶縁体が破壊される可能性があった。また、接続部の材料の押圧が不十分である場合には、接続部の耐久性(例えば、負荷寿命特性)が低下する場合があった。
本発明の主な利点は、接続部の耐久性の低下を抑制し、絶縁体の破壊の可能性を低減することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[態様]
軸線の方向に延びる棒状の中心電極と、
前記軸線の方向における先端側から後端側に延びる貫通孔を有する絶縁体であって、前記貫通孔の先端側の部分に前記中心電極の少なくとも一部が配置される絶縁体と、
前記貫通孔の後端側の部分に自身の少なくとも一部が配置されるとともに自身の後端側の部分が前記貫通孔から露出する端子金具と、
前記貫通孔内で、前記中心電極と前記端子金具とを電気的に接続する接続部と、
を備えるスパークプラグであって、
前記絶縁体は、
前記端子金具の先端を収容し、2.9mm以下の第1内径を有する部分である第1部分と、
前記第1部分よりも後端側に配置され、前記第1内径よりも大きい第2内径を有する部分である第2部分と、
前記第1部分と前記第2部分との間に配置され、内径が後端側に向かって大きくなる中間部と、
を含み、
前記端子金具は、前記軸線の方向における前記第1部分中の位置から前記中間部を通って前記第2部分中の位置にかけて延び、外周面上に1以上の凸部分と1以上の凹部分との少なくとも一方を有する粗面部を含み、
前記端子金具のうちの前記貫通孔内に配置される部分のうち、前記粗面部よりも後端側の部分における前記端子金具のビッカース硬度は、200Hv以上、320Hv以下であり、
前記絶縁体の前記第1内径に対する前記第1部分における前記粗面部の外径の割合である第1割合は、0.90以上であり、
前記絶縁体の前記第2内径に対する前記第1内径の割合である第2割合は、0.80以上、0.98以下であり、
前記端子金具のうち前記貫通孔から露出する露出部分の先端側の面の少なくとも一部は、前記絶縁体の後端面と接触し、
前記絶縁体の後端面と前記端子金具の前記露出部分の前記先端側の面とを、前記軸線の方向に沿って前記軸線と直交する平面に投影したとき、前記絶縁体の後端面の投影領域に対して前記端子金具の前記露出部分の前記先端側の面の投影領域の占める割合は、0.65以上である、
スパークプラグ。
[適用例1]
軸線の方向に延びる棒状の中心電極と、
前記軸線の方向における先端側から後端側に延びる貫通孔を有する絶縁体であって、前記貫通孔の先端側の部分に前記中心電極の少なくとも一部が配置される絶縁体と、
前記貫通孔の後端側の部分に自身の少なくとも一部が配置されるとともに自身の後端側の部分が前記貫通孔から露出する端子金具と、
前記貫通孔内で、前記中心電極と前記端子金具とを電気的に接続する接続部と、
を備えるスパークプラグであって、
前記絶縁体は、
前記端子金具の先端を収容し、2.9mm以下の第1内径を有する部分である第1部分と、
前記第1部分よりも後端側に配置され、前記第1内径よりも大きい第2内径を有する部分である第2部分と、
前記第1部分と前記第2部分との間に配置され、内径が後端側に向かって大きくなる中間部と、
を含み、
前記端子金具は、前記軸線の方向における前記第1部分中の位置から前記中間部を通って前記第2部分中の位置にかけて延び、外周面上に1以上の凸部分と1以上の凹部分との少なくとも一方を有する粗面部を含み、
前記端子金具のうちの前記貫通孔内に配置される部分のうち、前記粗面部よりも後端側の部分における前記端子金具のビッカース硬度は、200Hv以上、320Hv以下であり、
前記絶縁体の前記第1内径に対する前記第1部分における前記粗面部の外径の割合である第1割合は、0.90以上であり、
前記絶縁体の前記第2内径に対する前記第1内径の割合である第2割合は、0.80以上、0.98以下である、
スパークプラグ。
この構成によれば、接続部の耐久性の低下を抑制しつつ、絶縁体の破壊の可能性を低減できる。
[適用例2]
適用例1に記載のスパークプラグであって、
前記第2割合は、0.80以上、0.96以下である、スパークプラグ。
この構成によれば、絶縁体の破壊の可能性を更に低減できる。
[適用例3]
適用例1または2に記載のスパークプラグであって、
前記絶縁体の前記第2部分の最大外径は、7.8mm以下であり、
前記第2部分の前記最大外径に対する前記第2部分の前記第2内径の割合は、0.45以下である、
スパークプラグ。
この構成によれば、絶縁体の第2部分の最大外径が7.8mm以下の小さい値である場合であっても、接続部の耐久性の低下を抑制できる。
[適用例4]
適用例1から3のいずれか1項に記載のスパークプラグであって、
前記端子金具のうち前記貫通孔から露出する露出部分の先端側の面の少なくとも一部は、前記絶縁体の後端面と接触し、
前記絶縁体の後端面と前記端子金具の前記露出部分の前記先端側の面とを、前記軸線の方向に沿って前記軸線と直交する平面に投影したとき、前記絶縁体の後端面の投影領域に対して前記端子金具の前記露出部分の前記先端側の面の投影領域の占める割合は、0.65以上である、スパークプラグ。
この構成によれば、端子金具を絶縁体の貫通孔に挿入する場合に、絶縁体の後端面上で端子金具からの力を分散できるので、絶縁体の破壊の可能性を低減できる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、スパークプラグや、そのスパークプラグを搭載する内燃機関、等の態様で実現することができる。
スパークプラグの一実施形態の断面図である。 絶縁体10の後端側の部分の拡大断面図である。 端子金具40の外観を示す概略図である。 絶縁体10の後端面10rと鍔部45の面45fとの投影図である。
A.第1実施形態:
図1は、スパークプラグの一実施形態の断面図である。図中には、スパークプラグ100の中心軸CLが示されている(「軸線CL」とも呼ぶ)。図示された断面は、中心軸CLを含む断面である。以下、中心軸CLと平行な方向を「軸線CLの方向」、または、単に「軸線方向」とも呼ぶ。中心軸CLを中心とする円の径方向を、単に「径方向」とも呼び、中心軸CLを中心とする円の円周方向を「周方向」とも呼ぶ。中心軸CLに平行な方向のうち、図1における下方向を先端方向Dfと呼び、上方向を後端方向Dfrとも呼ぶ。先端方向Dfは、後述する端子金具40から電極20、30に向かう方向である。また、図1における先端方向Df側をスパークプラグ100の先端側と呼び、図1における後端方向Dfr側をスパークプラグ100の後端側と呼ぶ。
スパークプラグ100は、絶縁体10(「絶縁碍子10」とも呼ぶ)と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40と、主体金具50と、導電性の第1シール部60と、抵抗体70と、導電性の第2シール部80と、先端側パッキン8と、タルク9と、第1後端側パッキン6と、第2後端側パッキン7と、を有している。
絶縁体10は、中心軸CLに沿って延びて絶縁体10を貫通する貫通孔12(以下「軸孔12」とも呼ぶ)を有する略円筒状の部材である。絶縁体10は、アルミナを焼成して形成されている(他の絶縁材料も採用可能である)。絶縁体10は、先端側から後端方向Dfrに向かって順番に並ぶ、脚部13と、第1縮外径部15と、先端側胴部17と、鍔部19と、第2縮外径部11と、後端側胴部18と、を有している。第1縮外径部15の外径は、後端側から先端側に向かって、徐々に小さくなる。絶縁体10の第1縮外径部15の近傍(図1の例では、先端側胴部17)には、後端側から先端側に向かって内径が徐々に小さくなる第1縮内径部16が形成されている。第2縮外径部11の外径は、先端側から後端側に向かって、徐々に小さくなる。
図2は、絶縁体10の後端側の部分の拡大断面図である。絶縁体10の後端側の部分は、内径に応じて、第1部分18aと、第1部分18aよりも後端側に配置された第2部分18cと、これらの部分18a、18cの間に配置された中間部18bとに、区分されている。図中の第1内径DAは、第1部分18aの内径である。第1部分18aの先端方向Df側の端は、第1縮内径部16(図1)に接続されている。図2中の第2内径DCは、第2部分18cの内径である。第2内径DCは、第1内径DAよりも大きい。最大外径DDは、第2部分18cの最大外径である。最大外径DDは、第2内径DCよりも大きい。中間部18bは、第1部分18aと第2部分18cとを接続している。中間部18bでは、内径が後端側に向かって大きくなる。第2部分18cは、絶縁体10のうちの中間部18bよりも後端側の部分であり、絶縁体10の後端面10rを形成している。
図1に示すように、絶縁体10の軸孔12の先端側には、中心電極20が挿入されている。中心電極20は、中心軸CLに沿って延びる棒状の軸部27と、軸部27の先端に接合された第1チップ200と、を有している。軸部27は、先端側から後端方向Dfrに向かって順番に並ぶ、脚部25と、鍔部24と、頭部23と、を有している。脚部25の先端(すなわち、軸部27の先端)に、第1チップ200が接合されている(例えば、レーザ溶接)。第1チップ200の少なくとも一部は、絶縁体10の先端側で、軸孔12の外に露出している。鍔部24の先端方向Df側の面は、絶縁体10の第1縮内径部16によって、支持されている。また、軸部27は、外層21と芯部22とを有している。外層21は、芯部22よりも耐酸化性に優れる材料、すなわち、内燃機関の燃焼室内で燃焼ガスに曝された場合の消耗が少ない材料(例えば、純ニッケル、ニッケルとクロムとを含む合金、等)で形成されている。芯部22は、外層21よりも熱伝導率が高い材料(例えば、純銅、銅合金、等)で形成されている。芯部22の後端部は、外層21から露出し、中心電極20の後端部を形成する。芯部22の他の部分は、外層21によって被覆されている。ただし、芯部22の全体が、外層21によって覆われていても良い。また、第1チップ200は、軸部27よりも放電に対する耐久性に優れる材料(例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)等の貴金属、タングステン(W)、それらの金属から選択された少なくとも1種を含む合金)を用いて形成されている。
絶縁体10の軸孔12の後端側には、端子金具40の一部が挿入されている。図3は、端子金具40の外観を示す概略図である。端子金具40は、導電性材料(例えば、炭素鋼等の金属)を用いて形成されている。端子金具40は、鍔部45と、鍔部45よりも後端側の部分である装着部48と、鍔部47よりも先端側の部分である脚部43と、を有している。脚部43のうちの一部分42の外周面には、ローレット加工が施されている(「粗面部42」と呼ぶ)。図3の実施形態では、粗面部42は、脚部43のうちの先端41を含む一部分である。
図1に示すように、鍔部45と装着部48とは、貫通孔12の外に露出している。装着部48には、高圧ケーブルが接続されたプラグキャップが装着される(図示省略)。脚部43は、貫通孔12内に配置されている。粗面部42は、貫通孔12の第1部分18aの中の位置から、中間部18bを通って、第2部分18cの中の位置まで延びている。図3中の最大外径DBは、粗面部42のうちの第1部分18a(図1)に収容される部分の最大外径である。鍔部45(図1、図3)の先端方向Df側の面45fは、絶縁体10(図1、図2)の後端面10rに接している。
図4は、絶縁体10の後端面10rと、端子金具40の鍔部45の先端方向Df側の面45fとを、軸線CLの方向に沿って軸線CLに直交する平面上に投影して得られる投影図である。図中では、絶縁体10の後端面10rの投影領域の輪郭(すなわち、外周側の輪郭と内周側の輪郭)が、実線で示されている。また、端子金具40の面45fの投影領域の輪郭(すなわち、外周側の輪郭と内周側の輪郭)が、破線で示されている。第1面積SEは、絶縁体10の後端面10rの投影領域の面積である。第2面積SFは、絶縁体10の後端面10rの投影領域のうち端子金具40の面45fの投影領域に重なる部分(図中のハッチングが付された部分)の面積である。端子金具40の面45fの投影領域が、絶縁体10の後端面10rの投影領域よりも大きい場合、すなわち、絶縁体10の後端面10rの投影領域が、端子金具40の面45fの投影領域内に含まれる場合、第2面積SFは、第1面積SEと同じである。
なお、端子金具40の面45fは、端子金具40のうち貫通孔12の外に露出する露出部分(ここでは、鍔部45と装着部48の全体)の先端方向Df側の端面ということができる。露出部分の先端方向Df側の面45fは、端子金具40の一部(ここでは、脚部43)を貫通孔12に挿入する場合に、絶縁体10の後端面10rに接触し得る面である。なお、この面45fからは、貫通孔12の内に配置される部分(ここでは、脚部43)に接続される部分は、除かれる。第2面積SFは、絶縁体10の後端面10rの投影領域のうち、端子金具40の露出部分の先端方向Df側の面45fの投影領域に重なる部分の面積である。本実施形態では、絶縁体10の後端面10rと、端子金具40の面45fとは、いずれも、中心軸CLに直交する平面である。
図1に示すように、絶縁体10の軸孔12内において、端子金具40と中心電極20との間には、電気的なノイズを抑制するための略円柱形状の抵抗体70が配置されている。抵抗体70は、例えば、導電性材料(例えば、炭素粒子)と、セラミック粒子(例えば、ZrO)と、ガラス粒子(例えば、SiO2−B23−LiO−BaO系のガラス粒子)と、を含む材料を用いて形成されている。抵抗体70と中心電極20との間には、導電性の第1シール部60が配置され、抵抗体70と端子金具40との間には、導電性の第2シール部80が配置されている。端子金具40の先端部(ここでは、粗面部42の先端方向Df側の一部分)は、第2シール部80内に埋設されている。粗面部42の外周面には凹凸が形成されているので、粗面部42と第2シール部80との接触面積が増大する。従って、第2シール部80と端子金具40との接合を強化できる。シール部60、80は、例えば、抵抗体70の材料に含まれるものと同じガラス粒子と、導電材料としての金属粒子(例えば、Cu)と、を含む材料を用いて、形成されている。中心電極20と端子金具40とは、抵抗体70とシール部60、80とを介して、電気的に接続されている。このように、抵抗体70とシール部60、80との全体は、貫通孔12内で中心電極20と端子金具40とを電気的に接続する接続部の例である。
なお、第2シール部80は、第1部分18a内に配置されている。従って、第1部分18aの第1内径DA(図2)を「シール径DA」とも呼ぶ。また、本実施形態では、製造を容易にするために、第1部分18aは、内径が先端方向Df側に向かって徐々に小さくなるように、構成されている。ここで、第1内径DAとしては、第1部分18a(図1)のうちの後端方向Dfr側の部分の内径、具体的には、端子金具40と、端子金具40に接触するシール部(ここでは、第2シール部80)と、の少なくとも一方を収容する部分(「後端側部分18d」と呼ぶ)の内径を、採用する。後端側部分18dでは、内径の最大値と最小値との間の差は、0.1mmよりも小さい。従って、後端側部分18dでは、内径は、±0.1mmの精度で一定である。この内径を、第1内径DAとして採用する。なお、第1部分18aの形状は、このようなテーパ形状に限らず、内径が一定な円柱状であってもよい。
主体金具50は、中心軸CLに沿って延びて主体金具50を貫通する貫通孔59を有する略円筒状の部材である。主体金具50は、低炭素鋼材を用いて形成されている(他の導電性材料(例えば、金属材料)も採用可能である)。主体金具50の貫通孔59には、絶縁体10が挿入されている。主体金具50は、絶縁体10の外周に固定されている。主体金具50の先端側では、絶縁体10の先端(本実施形態では、脚部13の先端側の部分)が、貫通孔59の外に露出している。主体金具50の後端側では、絶縁体10の後端(本実施形態では、後端側胴部18の後端側の部分)が、貫通孔59の外に露出している。
主体金具50は、先端側から後端側に向かって順番に並ぶ、胴部55と、座部54と、変形部58と、工具係合部51と、加締部53と、を有している。座部54は、鍔状の部分である。胴部55は、座部54から中心軸CLに沿って先端方向Dfに向かって延びる略円筒状の部分である。胴部55の外周面には、内燃機関の取付孔にねじ込むためのねじ山52が形成されている。座部54とねじ山52との間には、金属板を折り曲げて形成された環状のガスケット5が嵌め込まれている。
主体金具50は、変形部58よりも先端方向Df側に配置された縮内径部56を有している。縮内径部56の内径は、後端側から先端側に向かって、徐々に小さくなる。主体金具50の縮内径部56と、絶縁体10の第1縮外径部15と、の間には、先端側パッキン8が挟まれている。先端側パッキン8は、鉄製でO字形状のリングである(他の材料(例えば、銅等の金属材料)も採用可能である)。
工具係合部51は、スパークプラグ100を締め付けるための工具(例えば、スパークプラグレンチ)と係合するための部分である。本実施形態では、工具係合部51の外観形状は、中心軸CLに沿って延びる略六角柱である。また、加締部53は、絶縁体10の第2縮外径部11よりも後端側に配置され、主体金具50の後端(すなわち、後端方向Dfr側の端)を形成する。加締部53は、径方向の内側に向かって屈曲されている。加締部53の先端方向Df側では、主体金具50の内周面と絶縁体10の外周面との間に、第1後端側パッキン6とタルク9と第2後端側パッキン7とが、先端方向Dfに向かってこの順番に、配置されている。本実施形態では、これらの後端側パッキン6、7は、鉄製でC字形状のリングである(他の材料も採用可能である)。
スパークプラグ100の製造時には、加締部53が内側に折り曲がるように加締められる。そして、加締部53が先端方向Df側に押圧される。これにより、変形部58が変形し、パッキン6、7とタルク9とを介して、絶縁体10が、主体金具50内で、先端側に向けて押圧される。先端側パッキン8は、第1縮外径部15と縮内径部56との間で押圧され、そして、主体金具50と絶縁体10との間をシールする。以上により、主体金具50が、絶縁体10に、固定される。
接地電極30は、本実施形態では、棒状の軸部37と、軸部37の先端部31に接合された第2チップ300と、を有している。軸部37の後端は、主体金具50の先端面57(すなわち、先端方向Df側の面57)に接合されている(例えば、抵抗溶接)。軸部37は、主体金具50の先端面57から先端方向Dfに向かって延び、中心軸CLに向かって曲がって、先端部31に至る。先端部31は、中心電極20の先端方向Df側に配置されている。先端部31の表面のうち中心電極20側の表面に、第2チップ300が接合されている(例えば、レーザ溶接)。第2チップ300は、軸部37よりも放電に対する耐久性に優れる材料(例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)等の貴金属、タングステン(W)、それらの金属から選択された少なくとも1種を含む合金)を用いて形成されている。中心電極20の第1チップ200と接地電極30の第2チップ300とは、火花放電のための間隙gを形成する。
接地電極30の軸部37は、軸部37の表面の少なくとも一部を形成する外層35と、外層35内に埋設された芯部36と、を有している。外層35は、耐酸化性に優れる材料(例えば、ニッケルとクロムとを含む合金)を用いて形成されている。芯部36は、外層35よりも熱伝導率が高い材料(例えば、純銅)を用いて形成されている。
このようなスパークプラグ100の製造方法としては、任意の方法を採用可能である。例えば、以下の製造方法を採用可能である。まず、絶縁体10と、中心電極20と、端子金具40と、主体金具50と、棒状の接地電極30と、を公知の方法で製造する。また、シール部60、80のそれぞれの材料粉末と、抵抗体70の材料粉末と、を準備する。
次に、絶縁体10の貫通孔12の後端方向Dfr側の開口14から、中心電極20を挿入する。図1で説明したように、中心電極20は、絶縁体10の第1縮内径部16によって支持されることによって、貫通孔12内の所定位置に配置される。
次に、第1シール部60、抵抗体70、第2シール部80のそれぞれの材料粉末の投入と投入された粉末材料の成形とが、部材60、70、80の順番に、行われる。粉末材料の投入は、貫通孔12の開口14から、行われる。投入された粉末材料の成形は、開口14から挿入した棒を用いて、行われる。材料粉末は、対応する部材の形状と略同じ形状に、成形される。
次に、絶縁体10を、各材料粉末に含まれるガラス成分の軟化点よりも高い所定温度まで加熱し、所定温度に加熱した状態で、貫通孔12の開口14から、端子金具40の脚部43を貫通孔12に挿入する。この結果、各材料粉末が圧縮および焼結されて、シール部60、80と、抵抗体70と、のそれぞれが形成される。なお、端子金具40は、鍔部45の先端方向Df側の面45fが、絶縁体10の後端面10rに接触する位置に、配置される。
絶縁体10の開口14を形成する第2部分18cの第2内径DCは、第1部分18aの第1内径DAよりも大きいので、脚部43の挿入が容易である。また、脚部43の先端41を収容する第1部分18aの第1内径DAは、第2部分18cの第2内径DCよりも小さいので、第2シール部80の材料が、貫通孔12の内周面と脚部43の外周面との間の隙間を後端方向Dfr側に移動することを抑制できる。この結果、端子金具40を通じて、シール部60、80の材料と抵抗体70の材料とを、適切に圧縮できる。なお、脚部43は、シール部60、80の材料と抵抗体70の材料とを圧縮する際に、変形し得る。例えば、粗面部42よりも後端方向Dfr側の部分、例えば、脚部43から粗面部42を除いた残りの部分のうちの最も外径が小さい部分44が曲がる場合がある。
次に、絶縁体10の外周に主体金具50を組み付け、主体金具50に、接地電極30を固定する。次に、接地電極30を屈曲して、スパークプラグを完成させる。
B.評価試験:
スパークプラグのサンプルを用いて、負荷寿命特性と、絶縁体10の先端部の不具合の可能性と、絶縁体10の後端部の不具合の可能性と、が評価された。以下の表1は、評価試験の結果を示している。
Figure 0006054928
表1は、サンプルの種類の番号と、第1内径DAと、粗面部42の最大外径DBと、第2内径DCと、第2部分18cの最大外径DDと、粗面部42の構成と、第1割合R1(DB/DA)と、第2割合R2(DA/DC)と、第3割合R3(DC/DD)と、第4割合R4(SF/SE)と、ビッカース硬度Vと、負荷寿命特性の評価点数と、絶縁体先端部不具合の評価点数と、絶縁体後端部不具合の評価点数と、3種類の評価点数の合計値と、の関係を示している。本評価試験では、1番から31番までの31種類のサンプルが、評価された。
粗面部42の構成は、A構成とB構成との2種類から選択される。A構成は、図1に示すように、粗面部42が、第1部分18aの中の位置から中間部18bを通って第2部分18cの中の位置まで延びている構成である。B構成は、図示を省略するが、粗面部42が、端子金具40の脚部43のうちの第1部分18aの中に配置される部分のみに、形成されている構成である。このB構成は、脚部43のうち第1部分18a内に配置される部分のみにローレット加工を行うことによって、実現された。
ビッカース硬度Vは、端子金具40の脚部43のビッカース硬度である。この硬度は、以下の手順に従って測定された。まず、端子金具40を、端子金具40の中心軸を含む平面で切断した。そして、端子金具40のうち貫通孔12内に配置される部分(ここでは、脚部43)の断面上で、ビッカース硬度を測定した。測定位置は、粗面部42よりも後端方向Dfr側の部分であって、最も外径が小さい部分(図3の例では、部分44)の断面上の、端子金具40の中心軸の位置である。端子金具40(特に、貫通孔12内に配置される脚部43)が曲がっている場合には、上記の測定位置の近傍の断面が端子金具40の中心軸を含むように、端子金具40が切断された。
負荷寿命特性の評価点数は、負荷寿命試験の結果の評価結果を示している。負荷寿命試験は、JIS B8031:2006(内燃機関−スパークプラグ)の7.14に規定された試験条件に基づいて行われた。そして、1つの種類のサンプルの評価のために同じ構成を有する10個のサンプルを準備し、各サンプルに対して100時間の試験運転を行った。そして、10個のサンプルのうち、抵抗値の変化率が50%以下のサンプルの数を、評価点数として採用した。なお、抵抗値は、端子金具40と中心電極20との間の電気抵抗値であり、JIS B8031:2006の7.13の規定に従って、測定された。また、抵抗値の変化率は、試験前の抵抗値に対する、試験前後の抵抗値の差分の割合である。
絶縁体先端部不具合の評価点数は、スパークプラグの製造時の不具合の可能性を評価したものである。具体的には、1000本のサンプルを製造し、端子金具40を絶縁体10の貫通孔12に挿入することによって絶縁体10の先端側の部分(ここでは、脚部13と第1縮外径部15と先端側胴部17のいずれか)が破損したサンプルの数を数えた。絶縁体10の先端側の部分は、端子金具40から部材60、70、80の材料と中心電極20の少なくとも一部を通じて受ける力によって、破損し得る。1000個のサンプルのうちの破損したサンプルの数(第1破損数と呼ぶ)に応じて、評価点数を決定した。第1破損数と、評価点数との対応関係は、以下の通りである。
第1破損数=0 : 10点
1≦第1破損数≦2 : 7点
3≦第1破損数≦5 : 5点
6≦第1破損数 : 3点
絶縁体後端部不具合の評価点数は、スパークプラグの製造時の不具合の可能性を評価したものである。具体的には、1000本のサンプルを製造し、端子金具40を絶縁体10の貫通孔12に挿入することによって絶縁体10の後端側の部分(ここでは、後端側胴部18)が破損したサンプルの数を数えた。絶縁体10の後端側の部分(例えば、後端面10rの近傍の部分)は、端子金具40に接触し端子金具40から受ける力によって破損し得る。1000個のサンプルのうちの破損したサンプルの数(第2破損数と呼ぶ)に応じて、評価点数を決定した。第2破損数と、評価点数との対応関係は、以下の通りである。
第2破損数=0 : 10点
1≦第2破損数≦2 : 7点
3≦第2破損数≦5 : 5点
6≦第2破損数 : 3点
B1.ビッカース硬度Vについて
18番から22番までの6種類のサンプルの間では、ビッカース硬度Vが互いに異なっており、他の構成は共通である。ビッカース硬度Vの調整は、端子金具40の材料である炭素鋼に含まれる炭素の割合を調整することによって、行われた。表1に示すように、ビッカース硬度Vが低い場合の負荷寿命特性(3点(V=150Hv)、5点(V=190Hv))よりも、ビッカース硬度Vが高い場合の負荷寿命特性(10点(V=200、320、350(Hv)))の方が、良好であった。
この理由は、以下のように推定される。上述したように、スパークプラグの製造時には、端子金具40の挿入によって、シール部60、80の材料と抵抗体70の材料とが圧縮される。ここで、圧縮が不十分である場合、これらの部材60、70、80の中に気孔が形成され得る。気孔は電流を流しにくいので、多数の気孔が形成される場合には、これらの部材60、70、80の中での導電経路が、気孔の無い一部の領域に制限される。この結果、負荷寿命特性が低下し得る。端子金具40の脚部43のビッカース硬度Vが高い場合には、端子金具40の挿入時の端子金具40(特に脚部43)の変形が抑制される。従って、端子金具40を挿入することによって、シール部60、80の材料と抵抗体70の材料とを、適切に圧縮可能である。この結果、部材60、70、80の中に気孔が形成されることが抑制され、そして、負荷寿命特性が向上する。
また、表1の18番から22番が示すように、ビッカース硬度Vが高い場合の絶縁体先端部不具合の評価点数(3点(V=350Hv))よりも、ビッカース硬度Vが低い場合の絶縁体先端部不具合の評価点数(10点(V=150、190、200、320(Hv)))の方が、良好であった。この理由は、以下のように推定される。ビッカース硬度Vが低い場合には、端子金具40の挿入時に端子金具40(特に脚部43)が変形し易い。従って、端子金具40から、部材60、70、80の材料と中心電極20を通じて絶縁体10に印加される力が過大となることを抑制できる。この結果、絶縁体10の先端側の部分が破損することを抑制できる。
なお、10点の負荷寿命特性と10点の絶縁体先端部不具合とを実現したビッカース硬度Vは、200Hv(20番)、320Hv(21番)であった。これらの値から任意に選択された値を、ビッカース硬度Vの好ましい範囲(下限以上、上限以下)の下限として採用可能である。例えば、ビッカース硬度Vとして、200Hv以上の値を採用してもよい。また、これらの値のうち、下限以上の任意の値を上限として採用してもよい。例えば、ビッカース硬度Vとして、320Hv以下の値を採用してもよい。
表1には、ビッカース硬度Vが上記の好ましい範囲内(具体的には、300Hv)であり、かつ、パラメータDA、DB、DC、DD、R1、R2、R3、R4の少なくとも1つの値が18番から22番までのサンプルの値と異なる種々のサンプルの評価結果が示されている。それらの種々のサンプルが示すように、パラメータDA、DB、DC、DD、R1、R2、R3、R4の種々の値に、上記の好ましい範囲内のビッカース硬度Vを適用することによって、良好な負荷寿命特性(例えば、10点の負荷寿命特性)を実現可能であった。このように、ビッカース硬度Vの上記の好ましい範囲は、種々のスパークプラグに適用可能と推定される。
B2.第1割合R1(DB/DA)について
1番から4番、7番から10番、12番、13番、17番、20番、21番、29番、30番等のサンプルが示すように、第1割合R1が小さい場合の負荷寿命特性(3点(R1=0.89))よりも、第1割合R1が大きい場合の負荷寿命特性(10点(R1=0.90、0.94、0.95、0.96))の方が、良好であった。この理由は、第1割合R1が大きい場合には、最大外径DBに対する端子金具40の粗面部42と貫通孔12の第1部分18aとの間の隙間の径方向の大きさの割合が小さいので、第2シール部80の材料がこの隙間を通って後端方向Dfr側に移動することが抑制される。この結果、部材60、70、80の材料を適切に圧縮できるので、負荷寿命特性が向上すると推定される。
なお、10点の負荷寿命特性を実現可能な第1割合R1は、0.90(1番、3番、4番)、0.94(13番)、0.95(12番)、0.96(7番から10番等々)であった。これらの値から任意に選択された値を、第1割合R1の好ましい範囲(下限以上、上限以下)の下限として採用可能である。例えば、第1割合R1として、0.90以上の値を採用してもよい。また、これらの値のうち、下限以上の任意の値を上限として採用してもよい。例えば、第1割合R1として、0.96以下の値を採用してもよい。なお、第1割合R1の上限としては、0.96よりも大きい値を採用してもよい。この場合も、部材60、70、80の材料を適切に圧縮できるので、負荷寿命特性が向上すると推定される。なお、第1割合R1は、0.99以下であることが好ましい。この構成によれば、第2シール部80の材料が、端子金具40の粗面部42と貫通孔12の第1部分18aとの間の隙間を移動可能であるので、端子金具40から、部材60、70、80の材料と中心電極20を通じて絶縁体10に印加される力が過大となることを抑制できる。この結果、絶縁体10の先端側の部分が破損することを抑制できる。
なお、表1に示されるように、パラメータDA、DB、DC、DD、R1、R2、R3、R4の種々の値に、上記の好ましい範囲内の第1割合R1を適用することによって、良好な負荷寿命特性(例えば、10点の負荷寿命特性)を実現可能であった。このように、第1割合R1の上記の好ましい範囲は、種々のスパークプラグに適用可能と推定される。
B3.第2割合R2(DA/DC)について
5番から11番の7種類のサンプルの間では、第2割合R2が互いに異なっている。第2割合R2の調整は、第2内径DCを調整することによって、行われた。他の構成は、7種類のサンプルの間で共通である。表1に示すように、第2割合R2が小さい場合の負荷寿命特性(3点(R2=0.69)、5点(R2=0.77))よりも、第2割合R2が大きい場合の負荷寿命特性(10点(R2=0.80、0.87、0.96、0.98、1.00))の方が、良好であった。この理由は、以下のように推定される。第2割合R2が小さい場合には、第2内径DCに対する中間部18b(図2)における径差の割合が大きい。従って、端子金具40の脚部43を貫通孔12内に挿入する場合に、脚部43が中間部18bに接触することによって、円滑な挿入が妨げられ得る。この結果、部材60、70、80の材料の圧縮が不十分となり、負荷寿命特性が低下し得る。
また、表1の5番から11番が示すように、第2割合R2が大きい場合の絶縁体先端部不具合の評価点数(3点(R2=1.00))よりも、第2割合R2が小さい場合の絶縁体先端部不具合の評価点数(7点(R2=0.98)、10点(R2=0.69、0.77、0.80、0.87、0.96))の方が、良好であった。この理由は、以下のように推定される。第2割合R2が小さい場合には、第2内径DCに対する中間部18b(図2)における径差の割合が大きい。従って、端子金具40の脚部43を貫通孔12内に挿入する場合に、脚部43が中間部18bに接触することによって、脚部43の挿入の勢いが緩和される。これにより、端子金具40から、部材60、70、80の材料と中心電極20を通じて絶縁体10に印加される力が過大となることを抑制できる。この結果、絶縁体10の先端側の部分が破損することを抑制できる。
また、表1の5番から11番が示すように、第2割合R2が小さい場合の絶縁体後端部不具合の評価点数(3点(R2=0.69)、5点(R2=0.77))よりも、第2割合R2が大きい場合の絶縁体後端部不具合の評価点数(10点(R2=0.80、0.87、0.96、0.98、1.00))の方が、良好であった。この理由は、以下のように推定される。第2割合R2が小さい場合には、第2内径DCに対する中間部18b(図2)における径差の割合が大きい。従って、端子金具40の脚部43を貫通孔12内に挿入する場合に、脚部43が中間部18bに接触することによって、絶縁体10の中心軸に対する端子金具40の向きが変化し得る。そして、脚部43が、絶縁体10のうち後端面10rの近傍の部分(後端部と呼ぶ)に接触し得る。このように脚部43が絶縁体10の後端部に接触した状態で脚部43の挿入が行われる場合、絶縁体10の後端部が破損し得る。
なお、10点の負荷寿命特性と、7点以上の絶縁体先端部不具合と、10点の絶縁体後端部不具合と、を実現した第2割合R2は、0.80(7番)、0.87(8番)、0.96(9番)、0.98(10番)であった。これら4つの値から任意に選択された値を、第2割合R2の好ましい範囲(下限以上、上限以下)の下限として採用可能である。例えば、第2割合R2として、0.80以上の値を採用してもよい。また、これら4つの値のうち、下限以上の任意の値を上限として採用してもよい。例えば、第2割合R2として、0.98以下の値を採用してもよい。また、それら4つの第2割合R2のうち、10点の絶縁体先端部不具合を実現した第2割合R2は、10番の0.98を除いた残りの値、すなわち、0.96以下の値であった。従って、第2割合R2として、0.96以下の値を採用すれば、絶縁体10の先端側の部分の破損を、更に抑制できる。
なお、表1に示されるように、パラメータDA、DB、DC、DD、R1、R2、R3、R4の種々の値に、上記の好ましい範囲内の第2割合R2を適用することによって、良好な(例えば、10点の)負荷寿命特性と、良好な(例えば、7点以上の)絶縁体先端部不具合の評価点数と、良好な(例えば、10点の)絶縁体後端部不具合の評価点数と、を実現可能であった。このように、第2割合R2の上記の好ましい範囲は、種々のスパークプラグに適用可能と推定される。
B4.粗面部42の構成と第1内径DAとについて
31種類のサンプルのうちB構成の粗面部42を有するサンプルは、14番と15番と31番であった。14番と15番とに関しては、第1内径DAは、3.0mmであり、粗面部42の最大外径DBは、2.88mmであった。31番に関しては、第1内径DAは、2.7mmであり、最大外径DBは、2.60mmであった。なお、14番と15番との間では、第2内径DCが異なっている。14番の第2内径DCは3.90mmであり、15番の第2内径DCは、3.45mmであった。
31番では、14、15番と比べて、端子金具40と第2シール部80とが接触する部分の近傍において、貫通孔12の内径DAと脚部43の外径DBとが小さかった。ここで、第1内径DAと最大外径DBとが大きい14番と15番とは、いずれも、10点の負荷寿命特性と、10点の絶縁体先端部不具合と、10点の絶縁体後端部不具合と、を実現した。一方、第1内径DAと最大外径DBとが小さい31番の負荷寿命特性は、3点であった(絶縁体先端部不具合と絶縁体後端部不具合とは10点であった)。31番の負荷寿命特性が14、15番と比べて低い理由は、以下のように推定される。31番では、脚部43の最大外径DBが小さいので脚部43が変形し易い。従って、部材60、70、80の材料の圧縮が不十分となり、負荷寿命特性が低下し得る。一般的には、最大外径DBは、第1内径DAよりも小さいので、第1内径DAが小さい場合には、最大外径DBも小さい。従って、第1内径DAが小さい場合には、負荷寿命特性が低くなりやすい。
ここで、8番と31番とを比較する。8番と31番との間では、粗面部42の構成が互いに異なっており、他の構成は共通である。8番の粗面部42の構成は、A構成である。8番の粗面部42は、第1部分18aの中の位置から中間部18bを通って第2部分18cの中の位置まで延びている。8番の負荷寿命特性の評価点数は、10点であった。このように、第1内径DAと最大外径DBとが同じ場合であっても、粗面部42が、第1部分18aの中の位置から中間部18bを通って第2部分18cの中の位置まで延びることによって、負荷寿命特性を向上できた。この理由は、以下のように推定される。粗面部42では、ローレット加工により、機械的強度(例えば、曲げ強度)が向上している。このような粗面部42が第1部分18aから第2部分18cまで延びることによって、脚部43の機械的強度(例えば、曲げ強度)が向上する。従って、脚部43の挿入時の脚部43の変形が抑制される。この結果、部材60、70、80の材料が適切に圧縮されるので、負荷寿命特性が向上する。
表1に示すように、パラメータV、R1、R2のそれぞれの上記の好ましい範囲は、いずれも、2.9mm以下の第1内径DAと、A構成の粗面部42と、を有するサンプルの評価結果から導出されている。このように、粗面部42の構成としてA構成を採用することによって、2.9mm以下の小さい第1内径DAを採用する場合にも、良好な負荷寿命特性を実現可能であった。
なお、10点の負荷寿命特性を実現可能な第1内径DAは、2.7、2.9(mm)であった。これらの値から任意に選択された値を、第1内径DAの好ましい範囲(下限以上、上限以下)の下限として採用可能である。例えば、第1内径DAとして、2.7mm以上の値を採用してもよい。なお、第1内径DAの下限としては、さらに小さい値(例えば、2.5mm)を採用可能と推定される。2.5mm以上の第1内径DAを採用すれば、脚部43の変形を抑制でき、そして、負荷寿命特性の低下を抑制できると推定される。
B5.最大外径DDと第3割合R3(DC/DD)とについて
23番から25番までの3種類のサンプルに関しては、絶縁体10の第2部分18cの最大外径DDが、7.9mmであった。26番から28番までの3種類のサンプルに関しては、最大外径DDが、7.8mmであった。これらの6種類のサンプルの間では、さらに第2内径DC(すなわち、第3割合R3)が異なる点を除いて、他の構成は、共通であった。なお、第2内径DCと第3割合R3とは、以下の通りであった。23番、24番、25番の第2内径DCは、3.16、3.56、3.63(mm)であった。23番、24番、25番の第3割合R3は、0.40、0.45、0.46(mm)であった。26番、27番、28番の第2内径DCは、3.12、3.51、3.59(mm)であった。26番、27番、28番の第3割合R3は、0.40、0.45、0.46(mm)であった。
最大外径DDが大きい場合(ここでは、7.9mm:23番から25番)、負荷寿命特性の最高点は、3点であった。最大外径DDが小さい場合(ここでは、7.8mm:26番から28番)、負荷寿命特性の最高点は、5点であった(26番)。このように、最大外径DDが大きい場合よりも小さい場合の方が負荷寿命特性の最高点が高い理由は、以下のように推定される。第2内径DCは、最大外径DDよりも小さいので、最大外径DDが小さい場合には、第2内径DCも小さくなる傾向がある。第2内径DCが小さい場合には、第1内径DAと第2内径DCとの間の差が大きくなること、すなわち、中間部18bにおける段差が大きくなることが抑制される。従って、端子金具40の脚部43を貫通孔12内に挿入する場合に、円滑な挿入を実現可能である。この結果、部材60、70、80の材料を適切に圧縮できるので、負荷寿命特性が向上すると推定される。
また、表1の3番、5番、6番、16番、25番、28番が示すように、第3割合R3が0.46以上である場合には、3番を除く全てのサンプルの負荷寿命特性が5点以下であった。一方、表1の1番、4番、7番から15番、17番、20番から22番、29番、30番が示すように、第3割合R3が0.45以下である場合には、種々のサンプルが10点の負荷寿命特性を実現可能であった。このように、第3割合R3が大きい場合よりも小さい場合の方が、負荷寿命特性が良好であった理由は、以下のように推定される。第3割合R3が小さい場合には、第2内径DCも小さくなる傾向がある。第2内径DCが小さい場合には、第1内径DAと第2内径DCとの間の差が大きくなることが抑制される。このように、第3割合R3が小さい場合には、最大外径DDに対する中間部18b(図2)における径差の割合が大きくなることが抑制される。従って、端子金具40の脚部43を貫通孔12内に挿入する場合に、円滑な挿入を実現可能である。この結果、部材60、70、80の材料を適切に圧縮できるので、負荷寿命特性が向上すると推定される。
また、表1の1番、4番、7番から10番、12番、13番、17番、20番、21番、29番、30番等々が示すように、上記の好ましい範囲(特に最大の範囲)内のパラメータV、R1、R2を有するサンプルに、7.8mm以下の最大外径DDと、0.45以下の第3割合R3とが適用される場合にも、5点以上の負荷寿命特性を実現可能であった。このように、最大外径DDとして7.8mm以下の値を採用し、そして、第3割合R3として0.45以下の値を採用してもよい。
なお、パラメータV、R1、R2が上記の好ましい範囲(特に最大の範囲)内である場合に5点以上の負荷寿命特性を実現可能な7.8mm以下の最大外径DDは、6.7mm(3番)、6.9mm(4番)、7.5mm(1番等)、7.8mm(26番)であった。これらの値から任意に選択された値を、最大外径DDの好ましい範囲(下限以上、上限以下)の下限として採用可能である。例えば、最大外径DDとして、6.7mm以上の値を採用してもよい。なお、最大外径DDの下限としては、さらに小さい値(例えば、6.0mm)を採用可能と推定される。6.0mm以上の最大外径DDを採用すれば、適切にスパークプラグを製造できると推定される。
また、パラメータV、R1、R2が上記の好ましい範囲(特に最大の範囲)内である場合に5点以上の負荷寿命特性を実現可能な0.45以下の第3割合R3は、0.37(10番)、0.38(9番)、0.40(26番など)、0.41(8番など)、0.44(17番)、0.45(7番など)であった。これらの値から任意に選択された値を、第3割合R3の好ましい範囲(下限以上、上限以下)の下限として採用可能である。例えば、第3割合R3として、0.37以上の値を採用してもよい。なお、第3割合R3の下限としては、さらに小さい値(例えば、0.35)を採用可能と推定される。0.35以上の第3割合R3を採用すれば、適切にスパークプラグを製造できると推定される。
なお、最大外径DDが、上記の好ましい範囲外であってもよい。例えば、最大外径DDが、7.8mmを超えていても良い。また、第3割合R3が、上記の好ましい範囲外であってもよい。例えば、第3割合R3が、0.45を超えていても良い。いずれの場合も、パラメータV、R1、R2が上記の好ましい範囲内であれば、良好な(例えば、5点以上の)負荷寿命特性と、絶縁体先端部不具合と絶縁体後端部不具合との良好な評価点数(例えば、5点以上)と、を実現できると推定される。
B6.第4割合R4(SF/SE)について
29番と30番との間では、第4割合R4(SF/SE)が互いに異なっている。第4割合R4の調整は、端子金具40の鍔部45の外径を調整することによって、行われた。鍔部45の外径を小さくすることによって、第2面積SFが小さくなる。この結果、第4割合R4が小さくなる。他の構成は、2種類のサンプルの間で共通である。
表1に示すように、第4割合R4が小さい場合(ここでは、0.64:30番)、絶縁体後端部不具合の評価点数が5点であった。一方、第4割合R4が大きい場合(ここでは、0.65:29番)、絶縁体後端部不具合の評価点数が6点であった。このように、第4割合R4が小さい場合よりも大きい場合の方が、絶縁体の後端側の部分の破損を抑制できた。この理由は、以下のように推定される。端子金具40の脚部43が絶縁体10の貫通孔12に挿入される場合には、鍔部45の先端方向Df側の面45fが、絶縁体10の後端面10rに接触する。絶縁体10の後端面10rは、鍔部45を通じて端子金具40から力を受ける。後端面10rが受ける力は、後端面10rと端子金具40の面45fとの接触面内で分散され得る。ここで、第4割合R4が大きいことは、後端面10rのうちの端子金具40の面45fと接触し得る部分の割合が大きいことを示している。従って、第4割合R4が大きい場合には、後端面10rのうちの面45fから力を受け得る部分の割合が大きいので、後端面10r上で力が適切に分散され得る。この結果、絶縁体10の後端面10rの近傍でクラック等が生じることが抑制され得る。すなわち、絶縁体後端部不具合の評価点数を向上可能である。
なお、6点以上の絶縁体後端部不具合の評価点数を実現可能な第4割合R4は、0.65(29番)、0.67(1番など)であった。これらの値から任意に選択された値を、第4割合R4の好ましい範囲(下限以上、上限以下)の下限として採用可能である。例えば、第4割合R4として、0.65以上の値を採用してもよい。また、これらの値のうち、下限以上の任意の値を上限として採用してもよい。例えば、第4割合R4として、0.67以下の値を採用してもよい。なお、一般的に、第4割合R4が大きいほど、端子金具40の挿入時の絶縁体10の後端面10rと端子金具40の面45fとの接触面の面積を増大可能であるので、絶縁体10の後端面10rが受ける圧力を低減可能である。従って、第4割合R4としては、さらに大きい値を採用可能であり、例えば、1.0以下の種々の値を採用可能と推定される。ただし、第4割合R4が、0.65よりも小さくてもよい。
また、29番(R4=0.65)の絶縁体先端部不具合の評価点数は、10点であり、30番(R4=0.64)の絶縁体先端部不具合の評価点数は、8点であった。このように、第4割合R4を大きくすることによって、絶縁体先端部不具合の評価点数も向上できた。
C.変形例:
(1)端子金具40の粗面部42の構成としては、ローレット加工によって形成される構成に代えて、他の種々の構成を採用可能である。例えば、ねじ山のように螺旋状の凸部を有する構成を採用してもよい。一般的には、外周面上に1以上の凸部分と1以上の凹部分との少なくとも一方を有する構成を採用可能である。このような構成を採用すれば、粗面部42と第2シール部80との接触面積が増大するので、端子金具40と第2シール部80との接合を強化できる。また、粗面部42の機械的強度を強化できる。なお、外周面上の1以上の凸部分としては、ねじ山のように連続な1つの凸部分を採用してもよく、この代わりに、ローレット加工によって形成される複数の凸部分のように互いに分離した複数の凸部分を採用してもよい。また、外周面上の1以上の凹部分としては、ねじの谷のように連続な1つの凹部分を採用してもよく、この代わりに、互いに分離した複数の凹部分を採用してもよい。
(2)抵抗体70の材料としては、上述の材料に代えて、他の種々の材料を採用可能である。例えば、ガラスの種類としては、上記の種類とは異なる種類を採用してもよい。また、導電材料としては、銅等の金属材料を採用してもよい。
(3)シール部60、80の材料としては、上述の材料に代えて、他の種々の材料を採用可能である。例えば、抵抗体70の材料に含まれるガラス粒子とは異なる種類のガラス粒子を採用してもよい。また、導電材料としては、金属材料に代えて、炭素粒子を採用してもよい。また、第1シール部60と第2シール部80との間で、材料の少なくとも一部が異なっていても良い。
(4)絶縁体10の貫通孔12内で、中心電極20と端子金具40とを電気的に接続する接続部としては、部材60、70、80を含む上記の構成に代えて、他の種々の構成を採用可能である。例えば、抵抗体70が省略されてもよい。この場合、端子金具40と中心電極20とを電気的に接続する1つのシール部を、接続部として採用可能である。
(5)スパークプラグの構成としては、上記の構成に代えて、他の種々の構成を採用可能である。例えば、中心電極20の全体が、貫通孔12内に配置されてもよい。また、中心電極20の第1チップ200を省略してもよい。また、中心電極20の形状としては、図1で説明した形状とは異なる種々の形状を採用してもよい。また、接地電極30の第2チップ300を省略してもよい。また、接地電極30の形状としては、図1で説明した形状とは異なる種々の形状を採用可能である。
以上、実施形態、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
5...ガスケット、6...第1後端側パッキン、7...第2後端側パッキン、8...先端側パッキン、9...タルク、10...絶縁体(絶縁碍子)、10r...後端面、11...第2縮外径部、12...貫通孔(軸孔)、13...脚部、14...開口、15...第1縮外径部、16...第1縮内径部、17...先端側胴部、18...後端側胴部、18a...第1部分、18b...中間部、18c...第2部分、18d...後端側部分、19...鍔部、20...電極、20...中心電極、21...外層、22...芯部、23...頭部、24...鍔部、25...脚部、27...軸部、30...接地電極、31...先端部、35...外層、36...芯部、37...軸部、40...端子金具、41...先端、42...粗面部、43...脚部、44...部分、45...鍔部、45f...面、47...鍔部、48...装着部、50...主体金具、51...工具係合部、52...ねじ山、53...加締部、54...座部、55...胴部、56...縮内径部、57...先端面、58...変形部、59...貫通孔、60...第1シール部、70...抵抗体、80...第2シール部、100...スパークプラグ、200...第1チップ、300...第2チップ、g...間隙、CL...中心軸(軸線)、Df...先端方向、Dfr...後端方向

Claims (3)

  1. 軸線の方向に延びる棒状の中心電極と、
    前記軸線の方向における先端側から後端側に延びる貫通孔を有する絶縁体であって、前記貫通孔の先端側の部分に前記中心電極の少なくとも一部が配置される絶縁体と、
    前記貫通孔の後端側の部分に自身の少なくとも一部が配置されるとともに自身の後端側の部分が前記貫通孔から露出する端子金具と、
    前記貫通孔内で、前記中心電極と前記端子金具とを電気的に接続する接続部と、
    を備えるスパークプラグであって、
    前記絶縁体は、
    前記端子金具の先端を収容し、2.9mm以下の第1内径を有する部分である第1部分と、
    前記第1部分よりも後端側に配置され、前記第1内径よりも大きい第2内径を有する部分である第2部分と、
    前記第1部分と前記第2部分との間に配置され、内径が後端側に向かって大きくなる中間部と、
    を含み、
    前記端子金具は、前記軸線の方向における前記第1部分中の位置から前記中間部を通って前記第2部分中の位置にかけて延び、外周面上に1以上の凸部分と1以上の凹部分との少なくとも一方を有する粗面部を含み、
    前記端子金具のうちの前記貫通孔内に配置される部分のうち、前記粗面部よりも後端側の部分における前記端子金具のビッカース硬度は、200Hv以上、320Hv以下であり、
    前記絶縁体の前記第1内径に対する前記第1部分における前記粗面部の外径の割合である第1割合は、0.90以上であり、
    前記絶縁体の前記第2内径に対する前記第1内径の割合である第2割合は、0.80以上、0.98以下であり、
    前記端子金具のうち前記貫通孔から露出する露出部分の先端側の面の少なくとも一部は、前記絶縁体の後端面と接触し、
    前記絶縁体の後端面と前記端子金具の前記露出部分の前記先端側の面とを、前記軸線の方向に沿って前記軸線と直交する平面に投影したとき、前記絶縁体の後端面の投影領域に対して前記端子金具の前記露出部分の前記先端側の面の投影領域の占める割合は、0.65以上である、
    スパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグであって、
    前記第2割合は、0.80以上、0.96以下である、スパークプラグ。
  3. 請求項1または2に記載のスパークプラグであって、
    前記絶縁体の前記第2部分の最大外径は、7.8mm以下であり、
    前記第2部分の前記最大外径に対する前記第2部分の前記第2内径の割合は、0.45以下である、
    スパークプラグ。
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