JP2021077465A - 電線接続構造 - Google Patents

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猛 山▲崎▼
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Abstract

【課題】電線に信号を印可することなく、電線と金属端子との正常な電気的接続をチェックする。【解決手段】ハウジング10Hに、電線Wがハウジング外部から挿入される内部空間13と、内部空間13に挿入された電線Wの導体部Cと電気的に接触する第1の金属端子21と、第1の金属端子21とは電気的に絶縁された状態で導体部Cと電気的に接触する第2の金属端子とを設け、これに加えて、ハウジング10Hに、第1の金属端子21の一部を第1のチェック端子21Tとしてハウジング外部に露出させるための第1の露出口11と、第2の金属端子22の一部を第2のチェック端子22Tとしてハウジング外部に露出させるための第2の露出口12とを形成する。【選択図】 図1

Description

本発明は、電線の導体部と端子とを電気的に接続するとともに、前記導体部と前記端子との電気的導通をチェックするための電線接続構造に関する。
一般に、建物、プラント、工場などの施工現場で、ビニル絶縁電線(IV線)などの電線からなる電力線や通信線を、電気機器や電子機器などの機器に接続する場合、被覆を剥いて導体部(芯線)を露出させた電線を機器の端子台に挿入したり、電線の端部にコネクタを接続して機器のコネクタと嵌合させて接続するものとなっている。
特開平10−233243号公報
しかしながら、このような端子台やコネクタなどの電線接続構造は、電線と端子台の金属端子とがハウジング内で接触しているため、両者が正常に電気的に接続されているかどうかをチェックすることができないという問題点があった。
例えば、接続を目視チェックする方法が考えられるが、ハウジングが非透明な樹脂で形成されている場合には、目視チェックできない。また、透明樹脂で形成されている場合、目視チェックは可能ではあるが、そもそも目視チェックで正常に接続されているか正確に判定することはできない。
また、従来、端子台の具体例として、ハウジング内に板バネからなる金属端子を設け、この金属端子を、外部から挿入された電線の導体部に当接することにより、導体部と金属端子とを電気的に接続する電線接続構造が提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
この電線接続構造には、金属端子の一部をハウジング外部に露出することにより、電線に加わる信号をチェックするための検査口が設けられている。しかし、検査口で信号をチェックするためには、実際に正常接続が確認されていない状態で、接続相手となる機器を動作させて電線に信号を印可する必要があり、このような確認方法では機器の安全性を確保できない場合、チェックすることができない現場もある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、電線に信号を印可することなく、電線と金属端子との正常な電気的接続をチェックできる電線接続構造を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる電線接続構造は、電気絶縁材料からなり、電線がハウジング外部から挿入される内部空間を有するハウジングと、前記ハウジングに取り付けられて、前記内部空間に挿入された前記電線の導体部と電気的に接触する第1の金属端子と、前記第1の金属端子とは電気的に絶縁された状態で前記ハウジングに取り付けられて、前記導体部と電気的に接触する第2の金属端子とを備え、前記ハウジングは、前記第1の金属端子の一部を第1のチェック端子として前記ハウジング外部に露出させるための第1の露出口と、前記第2の金属端子の一部を第2のチェック端子として前記ハウジング外部に露出させるための第2の露出口とを有するものである。
また、本発明にかかる上記電線接続構造の一構成例は、前記第1および第2の露出口が、前記ハウジングの周面のうち、前記電線が挿入される挿入口が設けられている面と同一の面に形成されている。
また、本発明にかかる上記電線接続構造の一構成例は、前記第1および第2の露出口が、前記ハウジングの周面のうち、前記電線が挿入される挿入口が設けられている面と交差する面に形成されている。
また、本発明にかかる上記電線接続構造の一構成例は、前記第2の金属端子が、前記第1の金属端子が前記導体部と接触する接触位置より前記導体部の先端側で、前記導体部と接触するよう構成されている。
また、本発明にかかる上記電線接続構造の一構成例は、前記第1の金属端子が、前記内部空間に突出して前記導体部と電気的に接触する第1の接触子を有し、前記第2の金属端子は、前記内部空間に突出して前記導体部と電気的に接触する第2の接触子を有している。
また、本発明にかかる上記電線接続構造の一構成例は、前記第1の金属端子が、前記導体部と略平行して前記ハウジングに取り付けられた金属棒からなり、一端が前記第1の露出口を介して前記ハウジング外部に露出し、他端が前記ハウジング外部に突出し、前記一端と前記他端との中間に、前記第1の接触子が形成されており、前記第2の金属端子が、前記導体部と略平行して前記ハウジングに取り付けられた金属棒からなり、一端が前記第2の露出口を介して前記ハウジング外部に露出し、前記一端と他端との中間に、前記第2の接触子が形成されている。
また、本発明にかかる上記電線接続構造の一構成例は、前記第2の接触子が、前記第1の接触子が前記導体部と接触する接触位置より前記導体部の先端側で、前記導体部と接触するよう構成されている。
また、本発明にかかる上記電線接続構造の一構成例は、前記第1および第2の接触子のいずれか一方または両方が、前記導体部と当接して前記内部空間からの前記電線の抜けを抑制するための鋭利な先端を有している。
また、本発明にかかる上記電線接続構造の一構成例は、前記第1および第2の接触子のいずれか一方または両方が、対応する第1および第2の金属端子のいずれか一方または両方の側面に、前記内部空間に突出して形成された、円錐形状、角錐形状、針形状、または板形状をなす金属突起からなる。
また、本発明にかかる他の電線接続構造は、電気絶縁材料からなり、電線がハウジング外部から挿入される内部空間を有するハウジングと、前記ハウジングに取り付けられて、前記内部空間に挿入された前記電線の導体部と電気的に接触する第1の金属端子と、前記第1の金属端子とは電気的に絶縁された状態で前記ハウジングに取り付けられて、前記導体部と電気的に接触する第2の金属端子と、前記第1の金属端子および前記第2の金属端子を、それぞれ別個に半田付けするための第1および第2の配線パターンを有する配線基板とを備え、前記配線基板は、前記第1の配線パターンと電気的に導通する第1のチェック端子と、前記第2の配線パターンと電気的に導通する第2のチェック端子とを備えている。
本発明によれば、電線の導体部が、ハウジングの内部空間に正しく挿入されていれば、導体部は、第1および第2の金属端子の両方と電気的に接触する。したがって、導通チェッカーを用いて、第1および第2の露出口から、第1および第2のチェック端子間の導通をチェックすれば、得られた導通有無に基づいて導体部と第1の金属端子との電気的接続の有無を確認することができる。このため、電線に信号を印可することなく、すなわち、電線接続構造が取り付けられている機器の安全性を確保しつつ、電線と金属端子との正常な電気的接続をチェックすることが可能となる。
図1は、第1の実施の形態にかかる電線接続構造の断面図である。 図2は、第1の実施の形態にかかる電線接続構造の平面図である。 図3は、第1の実施の形態にかかる接触子(円錐形状)の平面図である。 図4は、第1の実施の形態にかかる接触子(円錐形状)の側面図である。 図5は、第1の実施の形態にかかる接触子(円錐形状)の正面図である。 図6は、第1の実施の形態にかかる接触子(板形状)の平面図である。 図7は、第1の実施の形態にかかる接触子(板形状)の側面図である。 図8は、第1の実施の形態にかかる接触子(板形状)の正面図である。 図9は、接続確認方法(導通あり)を示す説明図である。 図10は、接続確認方法(導通なし)を示す説明図である。 図11は、他の接続確認方法(導通なし)を示す説明図である。 図12は、第2の実施の形態にかかる電線接続構造の断面図である。 図13は、第3の実施の形態にかかる電線接続構造の断面図である。 図14は、第4の実施の形態にかかる電線接続構造の断面図である。 図15は、第4の実施の形態にかかる電線接続構造の平面図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電線接続構造10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる電線接続構造の断面図である。図2は、第1の実施の形態にかかる電線接続構造の平面図である。
この電線接続構造10は、建物、プラント、工場などに設置される電気機器や電子機器などの機器において、電線を機器に接続するための端子台や、電線の端部に接続されるコネクタなどの電線接続構造である。以下では、電線接続構造10が機器の配線基板Pに取り付けられる端子台からなる場合を例として説明する。
[電線接続構造]
図2のA−A断面図である図1に示されているように、電線接続構造10は、主な構成として、電線がハウジング10Hの外部から挿入される内部空間13を有するハウジング10Hと、ハウジング10Hに取り付けられて、内部空間13に挿入された電線Wの導体部Cと電気的に接触する第1の金属端子21と、第1の金属端子21とは電気的に絶縁された状態でハウジング10Hに取り付けられて、第1の金属端子21と異なる接触位置で導体部Cと電気的に接触する第2の金属端子22とを備えている。
[ハウジング]
ハウジング10Hは、全体として略直方体形状をなし、プラスチックなどの透明または非透明の電気絶縁材料からなる。ハウジング10Hには、電線Wを接続するための端子部Tが設けられている。本発明では、図2に示すように、ハウジング10Hの長さ方向Yに沿って、同じ構成を有する、互いに独立した4つの端子部Tが等間隔で配置されている場合を例として説明するが、端子部Tの数は4に限定されるものではなく、1つ以上であれば、本発明を同様にして適応できる。なお、本発明において、配線基板Pの基板平面に沿った方向のうち、ハウジング10Hの長手方向を長さ方向Yといい、ハウジング10Hの短手方向を幅方向Xという。また、基板平面に垂直な方向を高さ方向Zという。
ハウジング10Hには、端子部Tごとに、ハウジング10Hの上面10Tに形成された挿入口14と、挿入口14から電線Wが挿入される円筒形状または矩形筒形状の内部空間13と、第1の金属端子21の一部を第1のチェック端子21Tとしてハウジング10Hの外部に露出させるための第1の露出口11と、第2の金属端子22の一部を第2のチェック端子22Tとしてハウジング10Hの外部に露出させるための第2の露出口12とが設けられている。
図2の例では、内部空間13を挟んで第1の金属端子21と第2の金属端子22とが、幅方向Xに沿って等しい距離で対向配置されている。これにより、1つの端子部Tが占有する長さ方向Yの範囲を最小限にでき、ハウジング10Hにおける端子部Tの高い実装密度が得られる。なお、これらの配置位置は図2の例に限定されるものではない。例えば、互いに電気的に絶縁された状態であれば、内部空間13を中心とした、半径が異なる同心円上の任意の角度位置に、第1の金属端子21と第2の金属端子22とを配置してもよい。
[金属端子]
第1の金属端子21は、電線Wの導体部Cと略平行してハウジング10Hの内部に取り付けられた、円柱形状または矩形柱形状の金属棒からなる。第1の金属端子21の一端(上端)は、第1のチェック端子21Tとして第1の露出口11を介してハウジング10Hの外部に露出している。また、第1の金属端子21の他端(下端)は、第1のリード端子21Bとしてハウジング10Hの底面10Bからハウジング10Hの外部から突出して、配線基板Pの部品面から半田面へ貫通し、半田面の配線パターン41に半田付けされる。また、第1の金属端子21の側面のうち一端と他端との中間に、内部空間13に突出して導体部Cと電気的に接触する第1の接触子31が形成されている。
第2の金属端子22は、電線Wの導体部Cと略平行してハウジング10Hの内部に取り付けられた、円柱形状または矩形柱形状の金属棒からなる。第2の金属端子22の一端(上端)は、第2のチェック端子22Tとして第2の露出口12を介してハウジング10Hの外部に露出している。また、第2の金属端子22の他端(下端)は、ハウジング10H内に埋設されている。また、第2の金属端子22の側面のうち一端と他端との中間に、内部空間13に突出して導体部Cと電気的に接触する第2の接触子32が形成されている。なお、第2の金属端子22の他端(下端)は、第1の金属端子21の第1のリード端子21Bと同様に、ハウジング10Hの底面10Bからハウジング10Hの外部から突出させて、半田面の配線パターン(図示しない)に半田付するようにしてもよい。これにより、配線基板Pに対して電線接続構造10をより強固に固定することができる。
したがって、電線Wの導体部Cが、ハウジング10Hの内部空間13に正しく挿入されていれば、導体部Cは、第1および第2の金属端子21,22の両方と電気的に接触する。このため、導通チェッカーを用いて、第1および第2の露出口11,12から、第1および第2のチェック端子21T,22T間の導通をチェックし、導通していることが確認されれば、導体部Cが第1の金属端子21と電気的に接続されていることになる。
[接触子]
図3〜図5を参照して、第1および第2の接触子31,32について説明する。図3は、第1の実施の形態にかかる接触子(円錐形状)の平面図である。図4は、第1の実施の形態にかかる接触子(円錐形状)の側面図である。図5は、第1の実施の形態にかかる接触子(円錐形状)の正面図である。
図3〜図5に示すように、本実施の形態にかかる第1および第2の接触子31,32は、対応する第1または第2の金属端子21,22の側面から、幅方向Xに沿って内部空間13に突出する略円錐形状をなしている。この際、円錐形状の頭頂部は鋭利なため、導体部Cに対して点状に食い込むようにして強く当接することになる。これにより、第1および第2の金属端子21,22と導体部Cとを確実に電気的に接触させることができるとともに、導体部Cの抜けを抑制することができる。なお、第1および第2の接触子31,32の形状は、円錐形状に限定されるものではなく、円錐形状と類似する、角錐形状や針形状としてもよく、円錐形状と同様の作用効果を得ることができる。
また、導体部Cと交差する方向に端部を有する板形状であってもよい。図6は、第1の実施の形態にかかる接触子(板形状)の平面図である。図7は、第1の実施の形態にかかる接触子(板形状)の側面図である。図8は、第1の実施の形態にかかる接触子(板形状)の正面図である。
図6〜図8に示すように、本実施の形態にかかる第1および第2の接触子31,32は、対応する第1または第2の金属端子21,22の側面から、導体部Cの長手方向である高さ方向Zに対して垂直な平面に沿って、内部空間13に突出する板形状をなしている。この際、板形状の先端部は鋭利なため、導体部Cに対して線状に食い込むようにして強く当接することになる。これにより、第1および第2の金属端子21,22と導体部Cとを確実に電気的に接触させることができるとともに、導体部Cの抜けを抑制することができる。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図9および図10を参照して、本実施の形態にかかる電線接続構造10に挿入された電線Wの電気的接続をチェックするための接続確認方法について説明する。図9は、接続確認方法(導通あり)を示す説明図である。図10は、接続確認方法(導通なし)を示す説明図である。
前述したように、本実施の形態にかかる電線接続構造10では、導通チェッカーを用いて、第1および第2の露出口11,12から、第1および第2のチェック端子21T,22T間の導通有無をチェックすることにより、導体部Cと第1の金属端子21との電気的接続の有無を確認することができる。
すなわち、図9に示すように、電線Wの導体部Cが、ハウジング10Hの内部空間13に奥まで正しく挿入されていて、導体部Cは、第1および第2の金属端子21,22の両方と電気的に接触しているものとする。この状態で、第1および第2の露出口11,12から、第1および第2のチェック端子21T,22T間を導通チェックした場合、導通ありが確認される。このため、導体部Cと第1の金属端子21とが正しく接続されており、接続良と判定することができる。
一方、図10に示すように、電線Wの導体部Cが、ハウジング10Hの内部空間13に奥まで正しく挿入されておらず、導体部Cは、第1および第2の金属端子21,22の両方と電気的に接触していないものとする。この状態で、第1および第2の露出口11,12から、第1および第2のチェック端子21T,22T間を導通チェックした場合、導通なしが確認される。このため、導体部Cと第1の金属端子21とが正しく接続されておらず、接続不良と判定することができる。
このため、第1の金属端子21が導体部Cと接触する位置と、第2の金属端子22が導体部Cと接触する位置とは、導体部Cの長手方向すなわち高さ方向Zにおいて、同一位置であっても、第1および第2のチェック端子21T,22T間を導通チェックすることができる。
これに対して、図1(図9,図10)に示すように、第1の金属端子21(第1の接触子31)が導体部Cと接触する接触位置より導体部Cの先端側で、第2の金属端子22(第2の接触子32)が導体部Cと接触するようにしてもよい。
この場合、図11に示すように、導体部Cの先端が第1の接触子31と第2の接触子32との間に位置する場合、導体部Cは、第1の金属端子21とは電気的に接触するものの、第2の金属端子22とは接触しないため、接続不良と判定される。図11は、他の接続確認方法(導通なし)を示す説明図である。
図11に示すような接続不良判定は、接続確認の確実性を得るためのものである。例えば、導体部Cの挿入位置が図11の例より浅く、導体部Cの先端が高さ方向Zにおいて第1の接触子31とほぼ同じ位置までしか挿入されていない場合、導体部Cと第1の接触子31との電気的接触が不安定となる。このため、第1および第2の接触子31,32が、高さ方向Xにおいて同一位置で導体部Cと接触する場合、あるいは、第2の接触子32が導体部Cと接触する接触位置より導体部Cの先端側で、第1の接触子31が導体部Cと接触する場合、導体部Cと第1の接触子31との電気的接触の不安定さが、導体部Cと第1の金属端子21との電気的接続の有無判定に直接影響することになる。
一方、第1の金属端子21(第1の接触子31)が導体部Cと接触する接触位置より導体部Cの先端側で、第2の金属端子22(第2の接触子32)が導体部Cと接触するよう構成した場合、第2の接触子32と接触する位置まで導体部Cが挿入されていれば、導体部Cと第1の金属端子21とは必ず接触していることになる。このため、前述した導体部Cと第1の接触子31との電気的接触の不安定さによる影響を回避でき、導体部Cと第1の金属端子21との電気的接続を、確実に判定することができる。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、電線接続構造10において、ハウジング10Hに、電線Wがハウジング10Hの外部から挿入される内部空間13と、内部空間13に挿入された電線Wの導体部Cと電気的に接触する第1の金属端子21と、第1の金属端子21とは電気的に絶縁された状態で導体部Cと電気的に接触する第2の金属端子22とを設け、これに加えて、ハウジング10Hに、第1の金属端子21の一部を第1のチェック端子21Tとしてハウジング10Hの外部に露出させるための第1の露出口11と、第2の金属端子22の一部を第2のチェック端子22Tとしてハウジング10Hの外部に露出させるための第2の露出口12とを形成したものである。
これにより、電線Wの導体部Cが、ハウジング10Hの内部空間13に正しく挿入されていれば、導体部Cは、第1および第2の金属端子21,22の両方と電気的に接触する。したがって、導通チェッカーを用いて、第1および第2の露出口11,12から、第1および第2のチェック端子21T,22T間の導通をチェックすれば、得られた導通有無に基づいて導体部Cと第1の金属端子21との電気的接続の有無を確認することができる。このため、電線Wに信号を印可することなく、すなわち、電線接続構造10が取り付けられている機器の安全性を確保しつつ、電線Wと第1の金属端子21との正常な電気的接続をチェックすることが可能となる。
また、本実施の形態において、第1および第2の露出口11,12を、ハウジング10Hの周面のうち、電線Wが挿入される挿入口14が設けられている面と同一の面に形成してもよい。一般的には、第1および第2の露出口11,12の位置は、電線Wの挿入作業の作業性を考慮して決定されている。したがって、第1および第2の露出口11,12から第1および第2のチェック端子21T,22Tに対して導通チェッカーを容易に接続することができ、接続確認作業において良好な作業性を得ることができる。
また、本実施の形態において、第1の金属端子21が導体部Cと接触する接触位置より導体部Cの先端側で、第2の金属端子22が導体部Cと接触するよう構成してもよい。具体的には、第1の接触子31が導体部Cと接触する接触位置より導体部Cの先端側で、第2の接触子32が導体部Cと接触するよう構成してもよい。これにより、第2の接触子32と接触する位置まで導体部Cが挿入されていれば、導体部Cと第1の金属端子21とは必ず接触していることになる。このため、導体部Cと第1の接触子31との電気的接触の不安定さによる影響を回避でき、導体部Cと第1の金属端子21との電気的接続を、確実に判定することが可能となる。
また、本実施の形態において、内部空間13に突出して導体部Cと電気的に接触する第1の接触子31を第1の金属端子21に形成し、内部空間13に突出して導体部Cと電気的に接触する第2の接触子32を第2の金属端子22に形成してもよい。これにより、比較的簡素な構成で、第1および第2の金属端子21,22と導体部Cとを、電気的に確実に接触させることができる。
また、本実施の形態において、第1の金属端子21を、導体部Cと略平行してハウジング10Hに取り付けられた金属棒で構成し、一端が第1の露出口11を介してハウジング10Hの外部に露出し、他端がハウジング10Hの外部に突出し、一端と他端との中間に、第1の接触子31を形成してもよい。これにより、金属棒という簡素な構成で、第1のチェック端子21Tを構成できるとともに、ハウジング10Hに挿入された電線Wの導体部Cと電気的に接触して、ハウジング10Hの外部に対して、電気的に導出することが可能となる。
また、本実施の形態において、第2の金属端子22を、導体部Cと略平行してハウジング10Hに取り付けられた金属棒で構成し、一端と他端との中間に、第2の接触子32を形成してもよい。これにより、金属棒という簡素な構成で、第2のチェック端子22Tを構成できるとともに、ハウジング10Hに挿入された電線Wの導体部Cと、電気的に確実に接触させることが可能となる。
また、本実施の形態において、第1および第2の接触子31,32のいずれか一方または両方に、導体部Cと当接して内部空間13からの電線Wの抜けを抑制するための鋭利な先端を設けてもよい。具体的には、第1および第2の接触子31,32のいずれか一方または両方を、対応する第1および第2の金属端子21,22のいずれか一方または両方の側面に、内部空間13に突出して形成された、円錐形状、角錐形状、針形状、または板形状をなす金属突起から構成してもよい。これにより、電線Wの導体部Cと電気的に確実に接触できるとともに、内部空間13からの電線Wの抜けを抑制することができる。
[第2の実施の形態]
次に、図12を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる電線接続構造10について説明する。図12は、第2の実施の形態にかかる電線接続構造の断面図である。
第1の実施の形態では、第1および第2の接触子31,32が、円錐形状、角錐形状、針形状、または板形状をなす金属突起から構成した場合を例として説明した。本実施の形態では、第1および第2の接触子31,32を、金属板バネにより構成した場合について説明する。
図12に示すように、第1の接触子31は、全体として略V字型(略U字型)に折り曲げられた金属板バネからなり、一端が電線Wの導体部Cと電気的に接触し、他端が第1の金属端子21の側面と電気的に接触するよう、ハウジング10Hに取り付けられている。この際、第1の接触子31の他端を、第1の金属端子21の側面に固定してもよい。また、第2の金属端子22は、全体として略U字型に折り曲げられた金属板バネからなり、その一端が第2の接触子32として、内部空間13に突出するよう折り曲げられている。本実施の形態にかかるその他の構成については、図1と同様であり、ここでの説明は省略する。
なお、第2の金属端子22と同様に、第1の金属端子21も、全体として略U字型に折り曲げられた金属板バネで構成し、その一端を第1の接触子31として、内部空間13に突出するよう折り曲げて構成してもよい。
また、第1の接触子31と同様に、第2の接触子32も、全体として略V字型(略U字型)に折り曲げられた金属板バネからなり、一端が電線Wの導体部Cと電気的に接触し、他端が第2の金属端子22の側面と電気的に接触するよう、ハウジング10Hに取り付けてもよい。この際、第2の接触子32の他端を、第2の金属端子22の側面に固定してもよい。
これら構成により、第1および第2の金属端子21,22を電線Wの導体部Cに対して接触させる際、板バネの押圧力により導体部Cに対して強く当接させることができる。これにより、第1および第2の金属端子21,22と導体部Cとを、電気的に確実に接触させることができる。
また、図12に示すように、第1の接触子31の先端側は、底面10Bに近づくほど内部空間13に突出する幅が大きくなるよう傾斜を持って取り付けられている。このため、電線Wが内部空間13に挿入された場合、第1の接触子31の先端は、内部空間13の奥(底面10B)に向けて導体部Cを案内する案内子として働く。一方、電線Wが外側に引っ張られた場合には、第1の接触子31の先端は、導体部Cに食い込むように強く当接して、導体部Cの抜けを抑制することができる。
同様に、第2の接触子32の先端側は、底面10Bに近づくほど内部空間13に突出する幅が大きくなるよう傾斜を持って取り付けられている。このため、電線Wが内部空間13に挿入された場合、第2の接触子32の先端は、内部空間13の奥(底面10B)に向けて導体部Cを案内する案内子として働く。一方、電線Wが外側に引っ張られた場合には、第2の接触子32の先端は、導体部Cに食い込むように強く当接して、導体部Cの抜けを抑制することができる。
[第3の実施の形態]
次に、図13を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる電線接続構造10について説明する。図13は、第3の実施の形態にかかる電線接続構造の断面図である。
第1の実施の形態では、第1および第2の露出口11,12を、ハウジング10Hの上面10Tに形成した場合を例として説明した。本実施の形態では、第1および第2の露出口11,12を、ハウジング10Hの側面に形成した場合について説明する。
図13に示すように、第1の露出口11は、第1の金属端子21の一部を第1のチェック端子21Tとしてハウジング10Hの外部に露出させるように、ハウジング10Hの周面のうち、第1の金属端子21近傍の第1の側面10Lに形成されている。また、第2の露出口12は、第2の金属端子22の一部を第2のチェック端子22Tとしてハウジング10Hの外部に露出させるように、ハウジング10Hの周面のうち、第2の金属端子22近傍の第2の側面10Rに形成されている。本実施の形態にかかるその他の構成については、図1と同様であり、ここでの説明は省略する。
これにより、電線Wが挿入される挿入口14が設けられている上面10Tとは異なる、第1および第2の側面10L,10Rから、第1および第2の露出口11,12を介して第1および第2のチェック端子21T,22Tに導通チェッカーを接続することができる。これにより、導通チェッカーを接続する再、電線Wが邪魔にならないため、接続確認作業において良好な作業性を得ることができる。
[第4の実施の形態]
次に、図14および図15を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかる電線接続構造10について説明する。図14は、第4の実施の形態にかかる電線接続構造の断面図である。図15は、第4の実施の形態にかかる電線接続構造の平面図である。
第1の実施の形態では、ハウジング10Hに第1および第2の露出口11,12を設けて、第1および第2の金属端子21,22の一部である第1および第2のチェック端子21T,22Tに、第1および第2の露出口11,12を介して導通チェッカーを接続する場合について説明した。本実施の形態では、第1および第2のチェック端子21T,22Tを、配線基板Pの配線パターンにより形成した場合について説明する。本実施の形態にかかるその他の構成については、図1と同様であり、ここでの説明は省略する。
図15のB−B断面図である図14に示されているように、第1の金属端子21の他端(下端)は、第1のリード端子21Bとして配線基板Pの半田面の第1の配線パターン41Aに半田付けされている。また、第1の金属端子21と同様に、第2の金属端子22の他端(下端)は、第2のリード端子22Bとしてハウジング10Hの底面10Bからハウジング10Hの外部から突出して、配線基板Pの部品面から半田面へ貫通し、半田面の第2の配線パターン42Aに半田付けされている。
また、図14および図15に示すように、第1の配線パターン41Aは、スルーホール41Bを介して配線基板Pの部品面に形成された配線パターンからなる第1のチェック端子21Tに接続されている。また、第2の配線パターン42Aは、スルーホール42Bを介して配線基板Pの部品面に形成された配線パターンからなる第2のチェック端子22Tに接続されている。
したがって、導通チェッカーは、配線基板Pの部品面の第1および第2のチェック端子21T,22Tに接続すればよく、接続確認作業において良好な作業性を得ることが可能となる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
10…電線接続構造、10H…ハウジング、10T…上面、10B…底面、10L…第1の側面、10R…第2の側面、11…第1の露出口、12…第2の露出口、13…内部空間、14…挿入口、21…第1の金属端子、21B…第1のリード端子、21T…第1のチェック端子、22…第2の金属端子、22B…第2のリード端子、22T…第2のチェック端子、31…第1の接触子、32…第2の接触子、41…配線パターン、41A…第1の配線パターン、41B…スルーホール、42A…第2の配線パターン、42B…スルーホール、T…端子部、W…電線、C…導体部、P…配線基板。

Claims (10)

  1. 電気絶縁材料からなり、電線がハウジング外部から挿入される内部空間を有するハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられて、前記内部空間に挿入された前記電線の導体部と電気的に接触する第1の金属端子と、
    前記第1の金属端子とは電気的に絶縁された状態で前記ハウジングに取り付けられて、前記導体部と電気的に接触する第2の金属端子とを備え、
    前記ハウジングは、前記第1の金属端子の一部を第1のチェック端子として前記ハウジング外部に露出させるための第1の露出口と、前記第2の金属端子の一部を第2のチェック端子として前記ハウジング外部に露出させるための第2の露出口とを有する
    ことを特徴とする電線接続構造。
  2. 請求項1に記載の電線接続構造において、
    前記第1および第2の露出口は、前記ハウジングの周面のうち、前記電線が挿入される挿入口が設けられている面と同一の面に形成されていることを特徴とする電線接続構造。
  3. 請求項1に記載の電線接続構造において、
    前記第1および第2の露出口は、前記ハウジングの周面のうち、前記電線が挿入される挿入口が設けられている面と交差する面に形成されていることを特徴とする電線接続構造。
  4. 請求項1に記載の電線接続構造において、
    前記第2の金属端子は、前記第1の金属端子が前記導体部と接触する接触位置より前記導体部の先端側で、前記導体部と接触するよう構成されている
    ことを特徴とする電線接続構造。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電線接続構造において、
    前記第1の金属端子は、前記内部空間に突出して前記導体部と電気的に接触する第1の接触子を有し、
    前記第2の金属端子は、前記内部空間に突出して前記導体部と電気的に接触する第2の接触子を有する
    ことを特徴とする電線接続構造。
  6. 請求項5に記載の電線接続構造において、
    前記第1の金属端子は、前記導体部と略平行して前記ハウジングに取り付けられた金属棒からなり、一端が前記第1の露出口を介して前記ハウジング外部に露出し、他端が前記ハウジング外部に突出し、前記一端と前記他端との中間に、前記第1の接触子が形成されており、
    前記第2の金属端子は、前記導体部と略平行して前記ハウジングに取り付けられた金属棒からなり、一端が前記第2の露出口を介して前記ハウジング外部に露出し、前記一端と他端との中間に、前記第2の接触子が形成されている
    ことを特徴とする電線接続構造。
  7. 請求項5に記載の電線接続構造において、
    前記第2の接触子は、前記第1の接触子が前記導体部と接触する接触位置より前記導体部の先端側で、前記導体部と接触するよう構成されている
    ことを特徴とする電線接続構造。
  8. 請求項5に記載の電線接続構造において、
    前記第1および第2の接触子のいずれか一方または両方は、前記導体部と当接して前記内部空間からの前記電線の抜けを抑制するための鋭利な先端を有することを特徴とする電線接続構造。
  9. 請求項5に記載の電線接続構造において、
    前記第1および第2の接触子のいずれか一方または両方は、対応する第1および第2の金属端子のいずれか一方または両方の側面に、前記内部空間に突出して形成された、円錐形状、角錐形状、針形状、または板形状をなす金属突起からなる
    ことを特徴とする電線接続構造。
  10. 電気絶縁材料からなり、電線がハウジング外部から挿入される内部空間を有するハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられて、前記内部空間に挿入された前記電線の導体部と電気的に接触する第1の金属端子と、
    前記第1の金属端子とは電気的に絶縁された状態で前記ハウジングに取り付けられて、前記導体部と電気的に接触する第2の金属端子と、
    前記第1の金属端子および前記第2の金属端子を、それぞれ別個に半田付けするための第1および第2の配線パターンを有する配線基板とを備え、
    前記配線基板は、
    前記第1の配線パターンと電気的に導通する第1のチェック端子と、
    前記第2の配線パターンと電気的に導通する第2のチェック端子とを備える
    ことを特徴とする電線接続構造。
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