JP2021076702A - トナー - Google Patents

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JP2021076702A JP2019202968A JP2019202968A JP2021076702A JP 2021076702 A JP2021076702 A JP 2021076702A JP 2019202968 A JP2019202968 A JP 2019202968A JP 2019202968 A JP2019202968 A JP 2019202968A JP 2021076702 A JP2021076702 A JP 2021076702A
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義広 中川
Yoshihiro Nakagawa
義広 中川
優 笹野
Masaru Sasano
優 笹野
洸紀 井上
Koki Inoue
洸紀 井上
順也 浅岡
Junya Asaoka
順也 浅岡
雄平 照井
Yuhei Terui
雄平 照井
健太 片山
kenta Katayama
健太 片山
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Abstract

【課題】低温定着を目的として、定着時の溶融粘度を低下させたトナーであっても、紙の凹凸の影響による光沢度のムラが発生せず、かつ、離型性に優れるため定着部材へのオフセットが起こらず、強度が大きいため連続通紙後の割れ欠けが少ないトナーを提供すること。【解決手段】結着樹脂とワックスおよび有機ケイ素重合体を含有するトナー粒子を有するトナーであって、走査透過型電子顕微鏡で観察される該トナー粒子の断面において、該有機ケイ素重合体のドメインが存在し、該ドメイン長さが0.5μm以上であるものを含む、トナーに含まれるトナー粒子の個数が全トナー粒子個数の20%以上であることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真法、静電記録法、トナージェット方式記録法などの方法によって形成される静電潜像を現像してトナー画像を形成するために用いられるトナーに関する。
近年、複写機やプリンター、ファックスにおいては、省エネルギー化が大きな技術的課題として考えられており、画像定着装置にかかる熱量の大幅な削減が望まれている。したがって、トナーにおいては、より低エネルギーでの画像定着が可能な、いわゆる「低温定着性」のニーズが高まっている。
トナーの低温定着性を改善するための一般的な方法としては、使用する結着樹脂の軟化を目的としてガラス転移温度(Tg)を低くする方法が挙げられる。しかしながら、単に結着樹脂のTgを低下させるだけでは、紙表面の凹凸によって、その上に乗ったトナーの定着時における溶け広がり具合にばらつきが生じ、その結果、光沢度のムラとなって現れる。
また、上記のように定着時の結着樹脂粘度を低下させることによって、低温定着性をえる方法においては、定着部材との離型性不足によるオフセットの発生や、強度低下によってトナーの割れや欠けが生じ、現像部材へのトナーの融着が起こりやすくなったりする。
紙の凹凸の影響を小さくするために、トナーの溶け広がりの抑制を目的としてトナーを構成する結着樹脂の分子量を大きくしたり、架橋構造とすることが一般的に行われている。しかしこの方法では溶け広がりは抑制されるものの、必然的に低温定着性が損なわれることとなる。
特許文献1では、結着樹脂の溶融粘度を低下させたトナーにおいて、シリカを添加することによって粘弾性を制御し、定着時の離型性を確保することが行われている。また、特許文献2では、パールネックレス状のシリカを添加することによって、トナー強度を大きくする方法が開示されている。
特開2002−82473号公報 特開2009−42386号公報
しかし、特許文献1では、離型性の効果が得られる量のシリカを添加した場合、低温定着性が阻害されてしまう。また、特許文献2によれば一般的なシリカに比べトナー強度を大きくすることができるが、十分な効果を得ることができる量を添加した場合には、やはり低温定着性が阻害されてしまうという問題があった。
また、上記いずれの方法においても、紙の凹凸の影響による光沢度のムラについては一切言及されていない。
本発明は、低温定着を目的として、定着時の溶融粘度を低下させたトナーであっても、紙の凹凸の影響による光沢度のムラが発生せず。かつ、離型性に優れるため定着部材へのオフセットが起こらず、強度が大きいため連続通紙後の割れ欠けが少ないトナーを提供するものである。
本発明は、結着樹脂とワックスおよび有機ケイ素重合体を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
走査透過型電子顕微鏡で観察される該トナー粒子の断面において、該有機ケイ素重合体のドメインが存在し、
該ドメイン長さが0.5μm以上であるものを含む、トナーに含まれるトナー粒子の個数が全トナー粒子個数の20%以上であることを特徴とするトナーに関する。
本発明によれば、低温定着性に優れ、かつ、紙の凹凸の影響による光沢度のムラが発生せず、定着部材へのオフセットや連続通紙後の割れ欠けの少ないトナーを得ることができる。
本発明のトナーは、結着樹脂とワックスおよび有機ケイ素重合体を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
走査透過型電子顕微鏡で観察される該トナー粒子の断面において、該有機ケイ素重合体のドメインが存在し、
該ドメイン長さが0.5μm以上であるものを含むトナーに含まれるトナー粒子の個数が全トナー粒子個数の20%以上であることを特徴とする。
該トナー中において有機ケイ素重合体がドメインとして存在し、ドメインが上記の特徴を有することによって、定着時のトナーの溶け広がり方が紙の凹凸の影響を受けにくくなるため、画像の光沢度のムラが生じない。
また、有機ケイ素重合体はシリカなどの一般的な無機フィラーと比べ結着樹脂との親和性が高いため、添加量が少なくてもトナーの強度を高めることができる。そのため低温定着性を損なうことなく、連続的に画像形成した際のトナーの割れや欠けを抑制でき、転写効率の低下などをひきおこすことがない。
該有機ケイ素重合体は、下記式(1)で表される構造を有する。
R−SiO3/2 式(1)
式(1)中Rは炭素数1以上4以下のアルキル基を示す。有機ケイ素重合体が式(1)の構造を有すると、結着樹脂との親和性が高く、かつワックスとの親和性も高くなるため、トナーからのワックスの染み出しを抑制できるため好ましい。
有機ケイ素重合体はトナー中のどの部分に存在してもよいが、フィラーとしての効果やワックスの染み出し抑制効果をより効率的に得る観点から、表層近傍にいるよりは、トナー内部に均一に存在することが好ましい。
有機ケイ素重合体の含有量はトナー粒子に対して0.040質量%以上0.800質量%以下、結着樹脂に対して0.060質量%以上1.500質量%以下であることが好ましい。有機ケイ素重合体の含有量がこの範囲であると、低温定着性を阻害することなくモトルや連続通紙時のトナー粒子の割れ欠けを抑制することができ、耐久出力時の転写効率が向上する。より好ましくは有機ケイ素重合体の含有量はトナー粒子に対して0.050質量%以上0.700質量%以下、結着樹脂に対して0.070質量%以上1.200質量%以下であると上述の効果をより顕著に得ることができる。
低温定着性を得るためには低温でトナーを軟化させる必要がある。トナーに含まれるトナー粒子のガラス転移温度(後述の示差走査熱量計により測定)を60℃以下とすると、十分な低温定着性が得られるため好ましい。
トナー粒子には結着樹脂の可塑、定着時の離型性またはその両方の効果を得ることを目的としてワックスを含有する。このときワックスの溶解度パラメーターSPwは下記式(3)を満たすことが好ましく、下記式(3)’を満たすことがより好ましい。
8.40≦SPw≦9.00 式(3)
8.50≦SPw≦8.90 式(3)’
SPwがこの範囲であると結着樹脂の可塑と定着時の離型性の両立が可能であるため好ましい。
また、有機ケイ素重合体の溶解度パラメーターSPsと上記SPwの関係が下記式(2)を満たすことが好ましく、下記式(2)’を満たすことがより好ましい。
|SPs−SPw|≦0.50 式(2)
|SPs−SPw|≦0.40 式(2)’
SPsとSPwが式(2)を満たす場合、ワックスのトナー表面への染み出しをより抑えることができ、過酷条件下に放置されても、流動性低下に起因する画像濃度低下が抑制される。
本発明はあらゆる製法のトナーに適用することができるが、中でもトナー原材料を水系媒体中で造粒しトナー粒子を製造する湿式製法(懸濁重合法、溶解懸濁法など)に適用した場合に効果が顕著に得られる。例として重合性単量体を含む組成物を水系媒体中で造粒しトナー粒子を製造する懸濁重合法による製造方法を工程ごとに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(重合性単量体組成物の調製工程)
結着樹脂を生成し得る重合性単量体、ワックス、及び有機ケイ素重合体並びに、必要に応じて着色剤、極性樹脂、及び荷電制御剤などの他の成分を混合し、重合性単量体組成物を調製する。
なお、有機ケイ素重合体及び着色剤は予め媒体撹拌ミルなどで重合性単量体又は有機溶媒中に分散させた後に他の組成物と混合してもよいし、全ての組成物を混合した後に分散させてもよい。
また、有機ケイ素重合体はそれ単独で添加してもよいが、有機ケイ素重合体を予め含有するトナー粒子を原材料として再度用いることによって添加してもよい。
(重合性単量体組成物の粒子の造粒工程)
分散安定剤を含む水系媒体を調製し、高剪断力を有する撹拌機を設置した撹拌槽などに投入し、ここに重合性単量体組成物を添加し、撹拌することによりこれを分散させ、水系媒体中に重合性単量体組成物の粒子を形成する。
該分散安定剤としては、公知の界面活性剤や有機分散剤、無機分散剤を使用することができる。
これらの中でも無機分散剤は重合温度や時間経過によっても安定性が崩れにくく、洗浄も容易でトナーに影響を与えにくいため、好適に使用することができる。
該無機分散剤としては、以下のものが挙げられる。
リン酸三カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛のようなリン酸多価金属塩;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムのような炭酸塩;メタ硅酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウムのような無機塩;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム;シリカ、ベントナイト、アルミナのような無機酸化物。
該無機分散剤は、重合終了後に酸又はアルカリを加えて溶解することにより、ほぼ完全に取り除くことができる。
(重合工程)
得られた重合性単量体組成物の粒子に含まれる重合性単量体を重合し、樹脂粒子分散液を得る。重合性単量体を重合することで結着樹脂が生成される。重合工程では、温度調節可能な一般的な撹拌槽を用いることができる。
重合温度は、40℃以上であることが好ましく、50℃以上90℃以下であることがより好ましい。重合温度は終始一定でもよいが、所望の分子量分布を得る目的で重合工程後半に昇温してもよい。撹拌に用いられる撹拌翼は樹脂粒子分散液を滞留させることなく浮遊させ、かつ槽内の温度を均一に保てるようなものならばどのようなものを用いてもよい。
(揮発成分の除去工程)
重合工程が終了した樹脂粒子分散液中から未反応の重合性単量体などを除去するために、揮発成分除去工程を行ってもよい。揮発成分除去工程は、樹脂粒子分散液を撹拌手段が設置された撹拌槽で加熱、撹拌することによって行う。揮発成分除去工程時の加熱条件は重合性単量体など除去したい成分の蒸気圧を考慮し適宜調節される。揮発成分除去工程は常圧又は減圧下で行うことができる。
(固液分離工程、洗浄工程及び乾燥工程)
トナー粒子表面に付着した分散安定剤を除去する目的で、トナー粒子分散液を酸又はアルカリで処理してもよい。トナー粒子から分散安定剤を除去した後、一般的な固液分離法によりトナー粒子を水系媒体と分離するが、酸又はアルカリ、及びそれらに溶解した分散安定剤成分を完全に取り除くため、再度水を添加してトナー粒子を洗浄することが好ましい。この洗浄工程を何度か繰り返し、十分な洗浄が行われた後に、再び固液分離してトナー粒子を得ることができる。得られたトナー粒子は必要であれば公知の乾燥手段により乾燥してもよい。
得られたトナー粒子の重量平均粒子径は3μm以上10μm以下であることが好ましく、4μm以上8μm以下であることがより好ましい。トナー粒子の重量平均粒子径は、造粒工程に用いる分散安定剤の添加量により制御することができる。
(外添工程)
得られたトナー粒子に対して、流動性や帯電性、耐ケーキング性などを向上させる目的で、外添剤を添加してもよい。外添工程は、外添剤とトナー粒子を、高速回転する羽根を備えた混合装置に入れ、十分混合することによって行う。
本発明に用いる結着樹脂としてはスチレンアクリル系共重合体を挙げることができる。
該スチレンアクリル系共重合体は、スチレン系単量体とアクリル系単量体(アクリル酸又はメタクリル酸及びそれらのアルキルエステル)との共重合体である。
ここで、スチレンアクリル系共重合体は、スチレンアクリル系共重合体のみから構成された状態で結着樹脂中に含有されていてもよいし、他の重合体などとのブロック共重合体、グラフト共重合体、又はそれらの混合物の状態で結着樹脂中に含有されていてもよい。
また、結着樹脂中のスチレンアクリル系重合体の含有量は、50質量%以上であり、80質量%以上100質量%以下であることが好ましい。
結着樹脂が、スチレンアクリル系共重合体を含有することで、トナーの現像特性及び耐久性が向上する。
なお、結着樹脂には、該スチレンアクリル系共重合体以外に、トナーに用いられる公知の樹脂又は重合体を用いることができる。
スチレン系単量体としては、以下のものが挙げられる。
スチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、ジビニルベンゼンなど。
該スチレン系単量体は一種類で用いることもできるが、これらの中から選ばれる二種以上を組み合わせて用いることもできる。
該アクリル系単量体としては、以下のものが挙げられる。
メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、iso−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、n−アミルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、n−ノニルアクリレート、n−デシルアクリレート、n−ドデシルアクリレートのようなアクリル酸アルキルエステル類;
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、iso−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−ノニルメタクリレート、n−デシルメタクリレート、n−ドデシルメタクリレートのようなメタクリル酸アルキルエステル類;
ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレートなどのアクリル酸ジエステル類;
アクリル酸、メタクリル酸など。
該アクリル系単量体は一種類で用いることもできるが、これらの中から選ばれる二種以上を組み合わせて用いることもできる。
結着樹脂のガラス転移温度(Tg)はスチレン系単量体とアクリル系単量体の重合比率を調整することにより所望の範囲とすることができる。
具体的には、スチレン系単量体とアクリル系単量体との重合比率(スチレン系単量体:アクリル系単量体)は、質量基準で、65:35〜100:0であることが好ましく、70:30〜85:15であることがより好ましい。
該結着樹脂のガラス転移温度(Tg)は、25℃以上65℃以下であることが好ましい。
トナー粒子の製造時に使用する重合開始剤としては、過酸化物系重合開始剤、アゾ系重合開始剤など様々なものが使用できる。
有機系の過酸化物系重合開始剤としては、パーオキシエステル、パーオキシジカーボネート、ジアルキルパーオキサイド、パーオキシケタール、ケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、ジアシルパーオキサイドが挙げられる。
有機過酸化物系重合開始剤の具体例としては、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ヘキシルパーオキシアセテート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ヘキシルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネートなどのパーオキシエステル;
ベンゾイルパーオキサイドなどのジアシルパーオキサイド;ジイソプロピルパーオキシジカーボネートなどのパーオキシジカーボネート;1,1−ジ−t−ヘキシルパーオキシシクロヘキサンなどのパーオキシケタール;ジ−t−ブチルパーオキサイドなどのジアルキルパーオキサイド;その他としてt−ブチルパーオキシアリルモノカーボネートなどが挙げられる。
無機系の過酸化物系重合開始剤としては、過硫酸塩、過酸化水素などが挙げられる。
また、アゾ系重合開始剤としては、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)などが例示される。
なお、必要に応じてこれら重合開始剤を2種以上同時に用いることもできる。
該重合開始剤の使用量は、重合性単量体100.0質量部に対して、0.10質量部以上20.0質量部以下であることが好ましい。
該トナー粒子は、極性樹脂を含有することもできる。極性樹脂としては、ポリエステル系樹脂などが挙げられる。極性樹脂としてポリエステル系樹脂を用いることで、当該樹脂がトナー粒子の表面に偏在してシェルを形成した際に、当該樹脂自身のもつ潤滑性が期待できる。
ポリエステル系樹脂としては、アルコールモノマーとカルボン酸モノマーとの縮重合体が挙げられる。
該アルコールモノマーとしては、以下のものが挙げられる。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2.0)−ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンなどのビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン。
一方、カルボン酸モノマーとしては、以下のものが挙げられる。
フタル酸、イソフタル酸及びテレフタル酸のような芳香族ジカルボン酸類又はその無水物;コハク酸、アジピン酸、セバシン酸及びアゼライン酸のようなアルキルジカルボン酸類又はその無水物;炭素数6以上18以下のアルキル基又はアルケニル基で置換されたコハク酸又はその無水物;フマル酸、マレイン酸及びシトラコン酸のような不飽和ジカルボン酸類又はその無水物。
また、その他にも以下のモノマーを使用することが可能である。
ソルビット、ソルビタン、ノボラック型フェノール樹脂のオキシアルキレンエーテルなどの多価アルコール類;トリメリット酸、ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸やその無水物などの多価カルボン酸類。
それらの中でも、下記式(I)で表されるビスフェノール誘導体と、2価以上のカルボン酸との縮重合物が、良好な帯電特性を有するので好ましい。
2価以上のカルボン酸としては、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、及びそれらの酸無水物、それらの低級アルキルエステルなどが挙げられる。
Figure 2021076702
(式中、Rはエチレン基又はプロピレン基を示し、x及びyはそれぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値は2以上10以下である。)
該極性樹脂の含有量は、結着樹脂又は結着樹脂を生成する重合性単量体100.0質量部に対して1.0質量部以上20.0質量部以下であることが好ましく、2.0質量部以上10.0質量部以下であることがより好ましい。
本発明に用いる有機ケイ素重合体は下記式(1)で表される構造を有することが好ましい。
R−SiO3/2 式(1)
(式(1)中Rは炭素数1以上4以下のアルキル基を示す。)
式(1)の構造を有する有機ケイ素重合体は、下記式(4)で表される構造を有する有機ケイ素化合物の縮重合物であることが好ましい。
Figure 2021076702
(式(4)中、R1は、炭素数1以上4以下の炭化水素基を表し、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アセトキシ基、又は、アルコキシ基を表す。)
結着樹脂との親和性をよくする観点から、R1は炭素数1以上4以下の炭化水素基であることが好ましく、メチル基であることがより好ましい。
2、R3及びR4は、それぞれ独立して、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アセトキシ基、又は、アルコキシ基である(以下、反応基ともいう)。これらの反応基が加水分解、付加重合及び縮重合させて架橋構造を形成し、耐部材汚染及び現像耐久性に優れたトナーを得ることができる。加水分解性が室温で穏やかであり、トナー粒子の表面への析出性と被覆性の観点から、炭素数1以上3以下のアルコキシ基であることが好ましく、メトキシ基やエトキシ基であることがより好ましい。また、R2、R3及びR4の加水分解、付加重合及び縮合重合は、反応温度、反応時間、反応溶媒及びpHによって制御することができる。
本発明に用いられる有機ケイ素重合体を得るには、上記に示す式(4)中のR1を除く一分子中に3つの反応基(R2、R3及びR4)を有する有機ケイ素化合物(以下、三官能性シランともいう)を1種又は複数種を組み合わせて用いるとよい。
上記式(4)としては以下のものが挙げられる。
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルジエトキシメトキシシラン、メチルエトキシジメトキシシラン、メチルトリクロロシラン、メチルメトキシジクロロシラン、メチルエトキシジクロロシラン、メチルジメトキシクロロシラン、メチルメトキシエトキシクロロシラン、メチルジエトキシクロロシラン、メチルトリアセトキシシラン、メチルジアセトキシメトキシシラン、メチルジアセトキシエトキシシラン、メチルアセトキシジメトキシシラン、メチルアセトキシメトキシエトキシシラン、メチルアセトキシジエトキシシラン、メチルトリヒドロキシシラン、メチルメトキシジヒドロキシシラン、メチルエトキシジヒドロキシシラン、メチルジメトキシヒドロキシシラン、メチルエトキシメトキシヒドロキシシラン、メチルジエトキシヒドロキシシラン、のような三官能性のメチルシラン。
エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリクロロシラン、エチルトリアセトキシシラン、エチルトリヒドロキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、プロピルトリクロロシラン、プロピルトリアセトキシシラン、プロピルトリヒドロキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、ブチルトリクロロシラン、ブチルトリアセトキシシラン、ブチルトリヒドロキシシランのような三官能性のシラン。
また、本発明の効果を損なわない程度に、式(4)で表される構造を有する有機ケイ素化合物とともに、以下を併用して得られた有機ケイ素重合体を用いてもよい。一分子中に4つの反応基を有する有機ケイ素化合物(四官能性シラン)、一分子中に2つの反応基を有する有機ケイ素化合物(二官能性シラン)又は1つの反応基を有する有機ケイ素化合物(一官能性シラン)。例えば以下のようなものが挙げられる。
ジメチルジエトキシシラン、テトラエトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリイソシアネートシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルジエトキシメトキシシラン、ビニルエトキシジメトキシシラン、ビニルエトキシジヒドロキシシラン、ビニルジメトキシヒドロキシシラン、ビニルエトキシメトキシヒドロキシシラン、ビニルジエトキシヒドロキシシラン、のような三官能性のビニルシラン。
該トナー粒子は、着色剤を含有してもよい。該着色剤としては、従来知られている種々の染料や顔料などが挙げられる。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、磁性体、又は以下に示すイエロー、マゼンタ、及びシアン着色剤を用い黒色に調色されたものが挙げられる。
イエロー着色剤としては、モノアゾ化合物、ジスアゾ化合物、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、アリルアミド化合物などが挙げられる。
具体的には、C.I.ピグメントイエロー74、93、95、109、111、128、155、174、180、185などが挙げられる。
マゼンタ着色剤としては、モノアゾ化合物、縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン化合物、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、ペリレン化合物などが挙げられる。
具体的には、C.I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、48:2、48:3、48:4、57:1、81:1、122、144、146、150、166、169、177、184、185、202、206、220、221、238、254、269、C.I.ピグメントバイオレット19などが挙げられる。
シアン着色剤としては、銅フタロシアニン化合物及びその誘導体、アントラキノン化合物、塩基染料レーキ化合物などが挙げられる。
具体的には、C.I.ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、66などが挙げられる。
該トナーは、磁性トナーとして用いることができる。その場合には、トナー粒子に磁性体を含有させればよい。この場合、磁性体は着色剤の役割をかねることもできる。
該磁性体としては、マグネタイト、ヘマタイト、フェライトのような酸化鉄;鉄、コバルト、ニッケルのような金属、又は、これらの金属とアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウムのような金属との合金及びその混合物が挙げられる。
該着色剤は、色相角、彩度、明度、耐光性、OHP透明性、及びトナー粒子中の分散性の観点から選択するとよい。該着色剤は、単独又は混合し、さらには固溶体の状態で用いることができる。
該着色剤の含有量は、結着樹脂又は結着樹脂を生成する重合性単量体100.0質量部に対して、1.0質量部以上20.0質量部以下であることが好ましい。
本発明に用いるワックスは特に制限はなく公知のワックスを利用することができるが、ワックスの溶解度パラメーターSPwが8.40(cal/cm31/2以上9.00(cal/cm31/2以下であることが好ましい。
また、本発明においては、結着樹脂に含まれるスチレンアクリル系共重合体との相溶性と定着時の離型性の観点から、エステルワックスが好ましく、一官能または二官能のエステルワックスがより可塑性に優れるため好ましい。
一官能または二官能のエステルワックスは、一価もしくは二価の直鎖飽和アルコールと一価の直鎖飽和脂肪酸とのエステル、または一価もしくは二価の直鎖飽和脂肪酸と一価の直鎖飽和アルコールとのエステルが挙げられる。
一価の直鎖飽和アルコールとしては、炭素数6以上24以下のアルコールが用いられ、以下の化合物を挙げることができるがこれに限定されるものではない。例えばヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノニルアルコール、デカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが挙げられる。
二価の直鎖飽和アルコールとしては、炭素数6以上24以下のジオールが用いられ、例えば以下の化合物を挙げることができるがこれに限定されるものではない。1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,18−オクタデカンジオール、1,20−イコサンジオール、1,22−ドコサンジオール、1,24−テトラコサンジオールが挙げられる。
一価の直鎖飽和脂肪酸としては、炭素数8以上24以下のものが用いられ、以下の化合物を挙げることができるがこれに限定されるものではない。例えばヘキサン酸、オクチル酸、ノニル酸、デカン酸、ドデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸が挙げられる。
二価の直鎖飽和脂肪酸としては、炭素数8以上24以下のジカルボン酸が用いられ、以下の化合物を挙げることができるがこれに限定されるものではない。例えばスベリン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、テトラデカン二酸、ヘキサデカン二酸、オクタデカン二酸、イコサン二酸、ドコサン二酸、テトラコサン二酸が挙げられる。
上記ワックスは、結着樹脂100.0質量部に対して1.0質量部以上30.0質量部以下使用するのが好ましい。
該トナー粒子は、エステルワックス以外にさらに炭化水素ワックスを含有してもよい。
炭化水素ワックスとしては、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックスのような脂肪族炭化水素系ワックス;酸化ポリエチレンワックスのような脂肪族炭化水素ワックスの酸化物又はそれらのブロック共重合物;脂肪族炭化水素ワックスにスチレンやアクリル酸のようなビニル系モノマーを用いてグラフト化させたワックス類などが挙げられる。
炭化水素ワックスの含有量は、結着樹脂100質量部に対して、0.5質量部以上5.0質量部以下であることが好ましい。
エステル系ワックス及び炭化水素ワックスの融点は、30℃以上130℃以下であることが好ましく、60℃以上100℃以下であることがより好ましい。該熱特性を呈することにより、得られるトナーの低温定着性及び耐熱保存性の両立を確保しやすい。
トナー粒子は、荷電制御剤を含有してもよい。該荷電制御剤としては、以下のものが挙げられる。
有機金属化合物、キレート化合物、モノアゾ金属化合物、アセチルアセトン金属化合物、尿素誘導体、含金属サリチル酸系化合物、含金属ナフトエ酸系化合物、4級アンモニウム塩、カリックスアレーン、ケイ素化合物、ノンメタルカルボン酸系化合物及びその誘導体、スルホン酸基、スルホン酸塩基、又は、スルホン酸エステル基を有するスルホン酸樹脂。
具体的には、負帯電用荷電制御剤として以下のものが挙げられる。
サリチル酸、アルキルサリチル酸、ジアルキルサリチル酸、ナフトエ酸、ダイカルボン酸などに代表される芳香族カルボン酸の金属化合物;スルホン酸基、スルホン酸塩基又はスルホン酸エステル基を有する重合体又は共重合体;アゾ染料又はアゾ顔料の金属塩又は金属錯体;ホウ素化合物、ケイ素化合物、カリックスアレーンなど。
一方、正帯電用荷電制御剤としては以下のものが挙げられる。
四級アンモニウム塩、四級アンモニウム塩を側鎖に有する高分子型化合物;グアニジン化合物;ニグロシン系化合物;イミダゾール化合物など。
これらのうち、負帯電用荷電制御剤を用いることが多い。
また、該スルホン酸基、スルホン酸塩基又はスルホン酸エステル基を有する重合体又は共重合体としては、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸、メタクリルスルホン酸などに代表されるスルホン酸基含有ビニル系モノマーの単重合体又は他のビニル系モノマーと該スルホン酸基含有ビニル系モノマーの共重合体などが挙げられる。
該荷電制御剤の含有量は、結着樹脂又は結着樹脂を生成する重合性単量体100.0質量部に対して、0.01質量部以上20.0質量部以下であることが好ましく、0.1質量部以上10.0質量部以下であることがより好ましい。
該トナーは、画質向上の観点より、トナー粒子に外添剤が添加されていることが好ましい。
外添剤としては、シリカ微粒子、酸化チタン微粒子、及び酸化アルミニウム微粒子のような無機微粒子が挙げられる。
該無機微粒子は、シランカップリング剤、シリコーンオイル又はそれらの混合物のような疎水化剤で疎水化処理されていることが好ましい。
外添剤の含有量は、トナー粒子100.0質量部に対して、0.1質量部以上5.0質量部以下であることが好ましく、0.1質量部以上3.0質量部以下であることがより好ましい。
以下に、本発明で規定する各物性値の計算方法及び測定方法を記載する。
<溶解度パラメータ(SP値)の計算方法>
溶解度パラメータ(SP値)は、Fedorsの式(5)を用いて求める。
下記Δei、及び、Δviの値は、「コーティングの基礎科学、54〜57頁、1986年(槇書店)の表3−9に記載された、原子及び原子団の蒸発エネルギーとモル体積(25℃)」を参考にする。
なお、SP値の単位は、(cal/cm31/2であるが、1(cal/cm31/2=2.046×103(J/m31/2によって(J/m31/2の単位に換算することができる。
δi=(Ev/V)1/2=(Δei/Δvi)1/2 式(5)
Ev:蒸発エネルギー
V:モル体積
Δei:i成分の原子又は原子団の蒸発エネルギー
Δvi:i成分の原子又は原子団のモル体積
<重量平均粒子径(D4)の測定方法>
トナー粒子の重量平均粒子径(D4)は、以下のようにして測定する。
測定装置としては、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)を用いる。測定条件の設定及び測定データの解析は、付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター社製)を用いる。なお、測定は実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで行う。
測定に使用する電解水溶液は、特級塩化ナトリウムをイオン交換水に溶解して濃度が1質量%となるようにしたもの、例えば、「ISOTON II」(ベックマン・コールター社製)が使用できる。
なお、測定、解析を行う前に、以下のように専用ソフトの設定を行う。
専用ソフトの「標準測定方法(SOM)を変更」画面において、コントロールモードの総カウント数を50000粒子に設定し、測定回数を1回、Kd値は「標準粒子10.0μm」(ベックマン・コールター社製)を用いて得られた値を設定する。「閾値/ノイズレベルの測定ボタン」を押すことで、閾値とノイズレベルを自動設定する。また、カレントを1600μAに、ゲインを2に、電解液をISOTON IIに設定し、「測定後のアパーチャーチューブのフラッシュ」にチェックを入れる。
専用ソフトの「パルスから粒径への変換設定」画面において、ビン間隔を対数粒径に、粒径ビンを256粒径ビンに、粒径範囲を2μmから60μmまでに設定する。
具体的な測定法は以下の通りである。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250mL丸底ビーカーに電解水溶液200mLを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行う。そして、専用ソフトの「アパーチャーチューブのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
(2)ガラス製の100mL平底ビーカーに電解水溶液30mLを入れる。この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を0.3mL加える。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を、位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispersion System Tetora150」(日科機バイオス社製)を準備する。超音波分散器の水槽内に3.3Lのイオン交換水を入れ、この水槽中にコンタミノンNを2mL添加する。
(4)前記(2)のビーカーを超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー粒子10mgを少量ずつ電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。なお、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナー粒子を分散した前記(5)の電解水溶液を滴下し、測定濃度が5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行う。
(7)測定データを装置付属の専用ソフトにて解析を行い、重量平均粒子径(D4)を算出する。なお、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、「分析/体積統計値(算術平均)」画面の「平均径」が重量平均粒子径(D4)である。
<トナー粒子断面における有機ケイ素重合体ドメインの観察>
トナー粒子中での有機ケイ素重合体の存在状態は、走査透過型電子顕微鏡を用いトナー粒子の断面を観察することにより確認する。
走査透過型電子顕微鏡を用いたトナー粒子の断面画像において、有機ケイ素重合体はドメインとして観察される。このドメインの個数及び形状を計測することにより、有機ケイ素重合体の存在状態を特定する。
トナー粒子を可視光硬化性包埋樹脂(D−800、日新EM社製)で包埋し、超音波ウルトラミクロトーム(EM5、ライカ社製)により60nm厚に切削し、薄片状サンプルを作製する。切り出したサンプルを、透過型電子顕微鏡(JEM2800、日本電子社製)によりトナーの断面を観察し、EDS(NORAN SYSTEM7、サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)により、Si原子をマッピングする。マッピング条件は、下記の通りである。
加速電圧:200kV
電子線照射サイズ:1.5nm
Si原子の特定方法:スペクトラムの自動定性機能を用いたSi−K線の自動検出
ライブタイムリミット:600sec
デッドタイム:20〜30%
マッピング分解能:256×256
<有機ケイ素重合体ドメインのドメイン長さおよびドメイン長さ0.5μm以上のものを含むトナー粒子の割合の求め方>
トナー粒子断面のSTEM画像において、有機ケイ素重合体ドメインの内部で最も離れた2点を端点とし、ドメインの中心を通るように引かれた曲線の長さをドメイン長さとする。
任意に選択された50個のトナー粒子断面のSTEM画像において、ドメイン長さが0.5μm以上である有機ケイ素重合体ドメインを少なくとも一つ以上含むトナー粒子の個数をカウントし、トナー粒子50個中に占める割合(%)を求めた。
<トナー粒子のガラス転移温度(Tg)の測定方法>
トナー粒子のガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量分析装置「Q1000」(TA Instruments社製)を用いてASTM D3418−82に準じて測定する。装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補正についてはインジウムの融解熱を用いる。
具体的には、トナー粒子約10mgを精秤し、これをアルミニウム製のパンの中に入れ、リファレンスとして空のアルミニウム製のパンを用い、測定温度範囲30〜200℃の間で、昇温速度10℃/minで測定を行う。尚、測定においては、一度200℃まで昇温させ、続いて30℃まで降温し、その後に再度昇温を行う。この2度目の昇温過程で、温度40℃〜100℃の範囲において比熱変化が得られる。このときの比熱変化が出る前と出た後のベースラインの中間点の線と示差熱曲線との交点を、トナー粒子のガラス転移温度(Tg)とする。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例中で使用する部数は全て質量部を示す。
<有機ケイ素重合体被覆トナー粒子Aの製造>
(トナー粒子分散液の製造工程)
・スチレン 72.0部
・n−ブチルアクリレート 28.0部
・カーボンブラック 8.0部
(商品名:Nipex35、デグサジャパン(株)社製)
・サリチル酸アルミニウム化合物 0.7部
(ボントロンE−88:オリエント化学社製)
・極性樹脂 4.0部
(ビスフェノールAのプロピレンオキサイド2モル付加物と、テレフタル酸及びイソフタル酸との縮重合反応により得られた飽和ポリエステル樹脂;重量平均分子量が13000、酸価が8mgKOH/g、ガラス転移温度が74℃)
・ワックス(ベヘン酸ベヘニル:融点73℃) 10.0部
以上の材料を混合し、得られた混合物に15mmのセラミックビーズを入れ、湿式アトライタ(日本コークス工業製)を用いて2時間分散して、重合性単量体組成物を得た。
一方、イオン交換水414.0部にリン酸ナトリウム(Na3PO4)6.3部を投入し、クレアミックス(エム・テクニック社製)を用いて撹拌しながら、60℃に加温した。
その後、3.6部の塩化カルシウム(CaCl2)を25.5部のイオン交換水に溶解した塩化カルシウム水溶液を添加して、さらに撹拌を続け、リン酸三カルシウム(Ca3(PO42)からなる分散安定剤を含む水系媒体を調製した。
該重合性単量体組成物に重合開始剤であるt−ブチルパーオキシピバレート9.0部を添加し、これを上記水系媒体に投入し、上記クレアミックスにて15000回転/分を維持しつつ10分間の造粒工程を行った。
その後、一般的な撹拌機を備えた撹拌槽で、撹拌しながら70℃を保持して5時間重合を行った後、85℃まで昇温して1時間保持、さらに100℃まで昇温して2時間保持した後55℃まで冷却してトナー粒子分散液を得た。
(被覆用有機ケイ素化合物の加水分解工程)
撹拌機、温度計を備えた反応容器に、イオン交換水60.0部を秤量し、塩酸を用いてpHを5.2に調整した。これを撹拌しながら加熱し、温度を30℃にした。その後、表層用有機ケイ素化合物であるメチルトリメトキシシラン40.0部を添加して2時間以上撹拌して加水分解を行った。加水分解の終点は目視にて油水が分離せず均一になったことで確認を行い、冷却して被覆用有機ケイ素化合物の加水分解液を得た。
(有機ケイ素重合体被覆トナー粒子Aを得る工程)
トナー粒子分散液を55℃で撹拌し、被覆用有機ケイ素化合物の加水分解液を35.0部添加した。そのまま30分保持した後に、水酸化ナトリウム水溶液を用いてスラリーをpH9.0に調整して更に300分保持し、有機ケイ素重合体被覆トナー粒子分散液を得た。
有機ケイ素重合体被覆トナー粒子分散液に塩酸を添加し、pHを1.4以下として分散安定剤を溶解し、ろ過、洗浄、乾燥を行うことによって有機ケイ素重合体被覆トナー粒子Aを得た。有機ケイ素重合体被覆トナー粒子Aの重量平均粒子径は6.6μm、被覆する有機ケイ素重合体のSPsは8.94であった。
<有機ケイ素重合体被覆トナー粒子Bの製造>
有機ケイ素重合体被覆トナー粒子Aの製造において、メチルトリメトキシシランの代わりにペンチルトリエトキシシラン36.0部を用いた他は全く同様にして有機ケイ素重合体被覆トナー粒子Bの製造を行った。有機ケイ素重合体被覆トナー粒子Bの重量平均粒子径は6.5μm、被覆する有機ケイ素重合体のSPsは8.71であった。
<トナー粒子1の製造>
・スチレン 72.0部
・n−ブチルアクリレート 28.0部
・カーボンブラック 8.0部
(Nipex35:デグサジャパン社製)
・サリチル酸アルミニウム化合物 0.7部
(ボントロンE−88:オリエント化学社製)
・極性樹脂 4.0部
(ビスフェノールAのプロピレンオキサイド2モル付加物と、テレフタル酸及びイソフタル酸との縮重合反応により得られた飽和ポリエステル樹脂;重量平均分子量が13000、酸価が8mgKOH/g、ガラス転移温度が74℃)
・ワックス(ベヘン酸ベヘニル:融点73℃、SPw:8.59) 10.0部
以上の材料を混合し、得られた混合物に15mmのセラミックビーズを入れ、湿式アトライタ(日本コークス工業製)を用いて2時間分散した。これに、有機ケイ素重合体被覆トナー粒子A3.0部を添加し、60℃で撹拌を行い重合性単量体組成物1を得た。
一方、イオン交換水414.0部にリン酸ナトリウム(Na3PO4)6.3部を投入し、クレアミックス(エム・テクニック社製)を用いて撹拌しながら、60℃に加温した。
その後、3.6部の塩化カルシウム(CaCl2)を25.5部のイオン交換水に溶解した塩化カルシウム水溶液を添加して、さらに撹拌を続け、リン酸三カルシウム(Ca3(PO42)からなる分散安定剤を含む水系媒体を調製した。
該重合性単量体組成物に重合開始剤であるt−ブチルパーオキシピバレート9.0部を添加し、これを上記水系媒体に投入し、上記クレアミックスにて15000回転/分を維持しつつ10分間の造粒工程を行った。
その後、一般的な撹拌機を備えた撹拌槽で、撹拌しながら70℃を保持して5時間重合を行った後、85℃まで昇温して1時間保持、さらに100℃まで昇温して2時間保持した後40℃まで冷却してトナー粒子分散液1を得た。
トナー粒子分散液1に塩酸を添加し、pHを1.4以下として分散安定剤を溶解し、ろ過、洗浄、乾燥を行うことによってトナー粒子1を得た。
<トナー粒子2〜11および13の製造例>
用いる材料を表1のように変更した以外は、トナー粒子1の製造例と同様にして、トナー粒子2〜11および13を得た。各トナー粒子の物性を表2に示す。
Figure 2021076702
<トナー粒子12の製造例>
トナー粒子1の製造において、有機ケイ素重合体被覆トナー粒子の代わりにパールネックレス状シリカ(スノーテックスPS:日産化学社製)を固形分として0.1部用いた他は全く同様にしてトナー粒子12の製造を行った。トナー粒子12の物性を表2に示す。なお、表2中のトナー粒子12の「0.5μm以上の有機ケイ素重合体ドメインを含むトナー」欄の数値は、無機シリカドメインに対するものである。
Figure 2021076702
〔実施例1〜10及び比較例1〜3〕
得られたトナー粒子100.0部に対して一次粒子の個数平均粒径が40nmのシリカ微粒子1.0部を加え、FMミキサ(日本コークス工業製)を用いて混合し、トナー1〜13(実施例1〜10及び比較例1〜3のトナー)を得た。
得られた各トナーについて、以下の方法に従って性能評価を行った。
[評価1:定着画像の光沢度ムラ(モトル)]
トナー200gを、15℃/相対湿度10%の環境下に24時間放置した後、画像形成装置としてLBP−7700C(キヤノン製)を用い、温度15℃、相対湿度10%で画像評価を行った。
普通紙であるXerox Vitality(坪量:75g/m2)に、トナーの載り量が0.30mg/cm2になるように調整し、印字比率100%のベタ画像を出力し、100枚連続で通紙した。
得られた画像の光沢度のムラ(モトル)の発生を目視で確認し、下記指標で判断した。
モトルとは、定着画像の溶融状態が一様でないためにガサついた部分が現れる画像不良である。
(評価基準)
A:100枚全てにモトル発生箇所無し
B:100枚中、1〜2枚にモトル発生箇所有り
C:100枚中、3〜5枚にモトル発生箇所有り
D:100枚中、6〜10枚にモトル発生箇所有り
E:100枚中、11枚以上にモトル発生箇所有り
[評価2:過酷放置後の画像濃度]
トナー200gを、40℃/相対湿度95%の環境下に30日間放置し、これを評価用トナーとして用いた。
画像形成装置としてLBP−7700C(キヤノン製)を用い、常温常湿環境下(温度23℃、相対湿度50%)で画像評価を行った。トナーの着色力の指標として画像濃度の測定を行った。
A4のカラーレーザーコピー用紙(キヤノン製、80g/m2)に、トナーの載り量が0.30mg/cm2になるように調整し、ベタ画像を出力した。
そして、該ベタ画像の濃度を測定(右上、右下、中心、左上、左下の5点平均)することにより評価した。なお、画像濃度は「504分光濃度計」(エックスライト社製)を用いて、画像濃度が0.00の白地部分に対する相対濃度を測定した。
(評価基準)
A:画像濃度が1.45以上
B:画像濃度が1.35以上1.45未満
C:画像濃度が1.20以上1.35未満
D:画像濃度が1.05以上1.20未満
E:画像濃度が1.05未満
[評価3:低温定着性]
定着ユニットを外したカラーレーザープリンタ(HP Color LaserJet 3525dn、HP社製)を準備し、シアンカートリッジからトナーを取り出し、代わりに評価するトナーを充填した。
次いで、受像紙(HP Laser Jet90、HP社製、90g/m2)上に、縦2.0cm横15.0cmの未定着のトナー画像(トナーの載り量:0.9mg/cm2)を、通紙方向に対し上端部から1.0cmの部分に形成した。
次いで、取り外した定着ユニットを定着温度とプロセススピードを調節できるように改造し、これを用いて未定着画像の定着試験を行った。
まず、常温常湿環境下(23℃/相対湿度60%)、プロセススピードを250mm/sに設定し、初期温度を110℃として設定温度を5℃ずつ順次昇温させながら、各温度で上記未定着画像の定着を行った。
低温定着性の評価基準は以下の通りである。
低温側定着開始点とは、低温オフセット現象(トナーの一部が定着器に付着してしまう現象)が観察されない下限温度のことである。
(評価基準)
A:低温側定着開始点が140℃以下
B:低温側定着開始点が145℃以上155℃以下
C:低温側定着開始点が160℃以上170℃以下
D:低温側定着開始点が175℃以上185℃以下
E:低温側定着開始点が190℃以上
[評価4:耐久出力後の転写効率]
転写効率とは、感光ドラム上に現像されたトナーの何%が中間転写ベルト上に転写されたかを示す転写性の指標である。
該転写効率は、以下の手順で測定した。
まず、フルカラープリンター「LBP−5050」(キヤノン社製)のプロセスカートリッジにトナーを詰め、記録媒体上にベタ画像を連続して出力した。
該ベタ画像を3000枚出力した後、中間転写ベルト上に転写されたトナーと転写後も感光ドラム上に残留したトナーを透明なポリエステル製の粘着テープによりはぎ取った。
はぎ取られた粘着テープを紙上に貼ったもののトナー濃度から、粘着テープのみを紙上に貼ったもののトナー濃度を差し引いた濃度差をそれぞれ算出した。
転写効率は、それぞれのトナー濃度差の和を100とした場合の、中間転写ベルト上のトナー濃度差の割合であり、この割合が高いほど転写効率に優れる。
測定環境としては、低温低湿環境下(15℃/相対湿度15%)と、高温高湿環境下(30℃/相対湿度80%)の2パターンで行い、上記画像を3000枚出力した後の転写効率の評価を下記の基準で判断した。
なお、トナー濃度は「504分光濃度計」(エックスライト社製)で測定した。
(評価基準)
A:転写効率が98%以上
B:転写効率が95%以上98%未満
C:転写効率が92%以上95%未満
D:転写効率が89%以上92%未満
E:転写効率が89%未満
トナーの性能評価の結果を表3に示す。
Figure 2021076702

Claims (6)

  1. 結着樹脂とワックスおよび有機ケイ素重合体を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
    走査透過型電子顕微鏡で観察される該トナー粒子の断面において、該有機ケイ素重合体のドメインが存在し、
    該ドメイン長さが0.5μm以上であるものを含む、トナーに含まれるトナー粒子の個数が全トナー粒子個数の20%以上であることを特徴とするトナー。
  2. 示差走査熱量計によって測定した該トナー粒子のガラス転移温度が60℃以下である請求項1に記載のトナー。
  3. 該有機ケイ素重合体が下記式(1)で表される構造を有する請求項1または2に記載のトナー。
    R−SiO3/2 式(1)
    (式(1)中、Rは炭素数1以上4以下のアルキル基である)
  4. 該ワックスおよび該有機ケイ素重合体の溶解度パラメーターの値を各々SPw、SPsとした場合、SPwおよびSPsが下記式(2)および(3)を満たす請求項1乃至3のいずれか1項に記載のトナー。
    |SPs−SPw|≦0.50 式(2)
    8.40≦SPw≦9.00 式(3)
  5. 該有機ケイ素重合体の含有量が該トナー粒子に対して、0.040質量%以上0.800質量%以下である請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトナー。
  6. 該有機ケイ素重合体の含有量が該結着樹脂に対して、0.060質量%以上1.500質量%以下である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のトナー。
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