JP2021076492A - 距離測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】距離測定精度を向上させる。【解決手段】距離測定装置1は、照射部2と、受光アレイ部3と、信号処理部4とを備える。受光アレイ部3は、物体で反射した光を検出する複数の光検知器31が一つの画素を形成するように構成される。信号処理部4は、画素を形成する複数の光検知器31の検出結果に基づいて、光の照射タイミングからの経過時間を表すタイミング情報と、受光された光量を表す光量情報との関係を示す一画素ヒストグラムを作成する。信号処理部4は、画素の受光面を分割した複数の分割領域毎に、分割画素ヒストグラムを作成する。信号処理部4は、複数の分割領域のそれぞれについて、分割画素ヒストグラムにおけるピーク波形である分割画素ピーク波形に基づいて、物体距離を算出する。【選択図】図1

Description

本開示は、光を照射して、光を反射した物体までの距離を測定する距離測定装置に関する。
特許文献1には、車両の周囲に関する情報を複数のセンサから取得して車両を制御するシステムが記載されている。
車両の周囲に関する情報を取得するセンサとして、光を照射し、物体からの反射光を受光することで、照射から受光までの時間を計測し、この時間に基づいて、光を反射した物体までの距離を測定する距離測定装置が知られている。
米国特許第9537956号明細書
しかし、光を照射する方向に、反射強度が互いに異なる複数の物体が近接して存在する場合に、距離測定装置の距離測定精度が低下してしまう恐れがあった。
本開示は、距離測定精度を向上させることを目的とする。
本開示の一態様は、照射部(2)と、受光アレイ部(3)と、一画素ヒストグラム作成部(S20)と、一画素距離算出部(S110)と、分割画素ヒストグラム作成部(S50,S80)と、分割画素距離算出部(S120,S130)とを備える距離測定装置(1)である。
照射部は、物体に光を照射するように構成される。
受光アレイ部は、物体で反射した光を検出する複数の光検知器(31)が一つの画素を形成するように構成され、画素を1つ以上備える。
一画素ヒストグラム作成部は、画素を形成する複数の光検知器の検出結果に基づいて、照射部による光の照射タイミングからの経過時間を表す複数のタイミング情報と、複数のタイミング情報から特定される複数のタイミングのそれぞれにおいて画素で受光された光量を表す光量情報との関係を示すヒストグラムである一画素ヒストグラムを作成するように構成される。
一画素距離算出部は、一画素ヒストグラムにおけるピーク波形である一画素ピーク波形に基づいて、光を反射した物体までの距離である物体距離を算出するように構成される。
分割画素ヒストグラム作成部は、画素の受光面を分割した複数の分割領域毎に、分割領域を形成する複数の光検知器の検出結果に基づいて、タイミング情報と光量情報との関係を示すヒストグラムである分割画素ヒストグラムを作成するように構成される。
分割画素距離算出部は、複数の分割領域毎に、分割画素ヒストグラムにおけるピーク波形である分割画素ピーク波形に基づいて、物体距離を算出するように構成される。
このように構成された本開示の距離測定装置は、一つの画素における複数の分割領域毎に、分割画素ヒストグラムを作成する。これにより、本開示の距離測定装置は、反射強度が互いに異なる複数の物体が近接して存在する領域に照射された光を受光アレイ部が受光することにより一画素ピーク波形の幅が広くなった場合に、反射強度が互いに異なる複数の物体のそれぞれに対応した分割画素ヒストグラムを作成することが可能となる。
このため、本開示の距離測定装置は、反射強度が互いに異なる複数の物体が近接して存在する領域に光を照射する場合において、反射強度が互いに異なる複数の物体で反射した光が重畳された単一のピーク波形に基づいて物体距離を算出してしまう事態の発生を抑制することができる。すなわち、本開示の距離測定装置は、反射強度が互いに異なる複数の物体のそれぞれに対応したピーク波形に基づいて物体距離を算出することができる頻度を増加させることができ、距離測定精度を向上させることができる。
距離測定装置の構成を示すブロック図である。 画素の構成を示す平面図である。 画素の右側分割領域および左側分割領域を示す図である。 画素の上側分割領域および下側分割領域を示す図である。 第1実施形態の距離測定処理を示すフローチャートである。 ヒストグラムの第1の具体例を示す図である。 ヒストグラムの第2の具体例を示す図である。 ヒストグラムの第3の具体例を示す図である。 第2実施形態の距離測定処理を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下に本開示の第1実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の距離測定装置1は、車両に搭載され、車両の周辺に存在する各種物体までの距離を測定する。
距離測定装置1は、図1に示すように、照射部2と、受光アレイ部3と、信号処理部4とを備える。
照射部2は、パルス状のレーザ光を、予め設定された間隔で繰り返し照射するとともに、その照射タイミングを信号処理部4に通知する。以下、レーザ光を照射する周期を、計測周期という。
受光アレイ部3は、複数の受光グループG1〜Gkを有する。kは2以上の整数である。各受光グループGiは、それぞれMi個の光検知器31を備える。iは1からkまでの整数である。個々の光検知器31は、SPADと受光回路とを備える。
SPADは、Single Photon Avalanche Diodeの略である。SPADは、ガイガーモードで動作し、単一フォトンの入射を検出することができるアバランシェフォトダイオードである。受光アレイ部3には合計M1+M2+…+Mk個のSPADが含まれる。これらのSPADは、2次元の行列を形成するように配列され、受光面を形成する。
受光回路は、フォトンがSPADに入射すると、予め設定されたパルス幅を有するパルス信号Pを出力する。以下では、受光グループGiに含まれるMi個の光検知器31が出力する各パルス信号をPi〜PiMiで表す。
そして、受光グループGiに含まれるMi個の光検知器31は、パルス信号Pi〜PiMiを信号処理部4へ出力する。
信号処理部4は、CPU41、ROM42およびRAM43等を備えたマイクロコンピュータを中心に構成された電子制御装置である。マイクロコンピュータの各種機能は、CPU41が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROM42が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、CPU41が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、信号処理部4を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
本実施形態の受光グループGiは、図2に示すように、例えば、長方形状の受光面を有する。本実施形態の受光グループGiは、Mi個のSPADを備える。そして、1つの受光グループGiを構成するMi個のSPADが1つの画素PXiを形成する。
上述のように、受光アレイ部3は、複数の受光グループG1〜Gkを有する。従って、受光アレイ部3は、複数の画素PX1〜PXkを備える。
そして、画素PXiに含まれるMi個の光検知器31は、パルス信号Pi〜PiMiをそれぞれ個別に信号処理部4へ出力する。例えば、画素PX1はパルス信号P1〜P1M1を出力し、画素PX2はパルス信号P2〜P2M2を出力し、画素PXkはパルス信号P1〜P1Mkを出力する。
以下では、画素PXiに含まれるMi個の光検知器31のうちj番目の光検知器31から出力されるパルス信号を、Piで表す。jは、1からMiまでの整数である。
信号処理部4は、照射部2から通知された直近の照射タイミングを起点としてパルス信号Piが入力したタイミングを示すタイミング情報と、入力したパルス信号Piの出力元を示すパルス識別情報とにより構成されたパルス入力情報を、RAM43に一時的に記憶する。これにより、信号処理部4は、入力したパルス信号の出力元を特定した状態でパルス入力タイミングを記憶することができる。例えば、信号処理部4は、パルス信号Piが入力した場合には、画素PXiにおけるj番目の光検知器31から出力されるパルス信号であることを特定することができる。
したがって、信号処理部4は、パルス入力情報に含まれるパルス識別情報に基づいて、パルス入力情報の出力元が、図3に示すように、画素PXiの右側分割領域Rrに含まれているか、画素PXiの左側分割領域Rlに含まれているかを判断することができる。右側分割領域Rrは、画素PXiの右半分の領域である。左側分割領域Rlは、画素PXiの左半分の領域である。
同様に、信号処理部4は、パルス入力情報に含まれるパルス識別情報に基づいて、パルス入力情報の出力元が、図4に示すように、画素PXiの上側分割領域Ruに含まれているか、画素PXiの下側分割領域Rdに含まれているかを判断することができる。上側分割領域Ruは、画素PXiの上半分の領域である。下側分割領域Rdは、画素PXiの下半分の領域である。
次に、信号処理部4のCPU41が実行する距離測定処理の手順を説明する。距離測定処理は、照射部2がレーザ光を照射しているときにおいて計測周期が経過する毎に繰り返し実行される処理である。
距離測定処理が実行されると、CPU41は、図5に示すように、まずS10にて、RAM43に設けられた画素指示値iに1を格納する。
そしてCPU41は、S20にて、画素PXiにおける全体のヒストグラムを作成する。具体的には、CPU41は、まず、直近の照射タイミング以降にRAM43に記憶された複数のパルス入力情報の中から、出力元が画素PXiであるパルス入力情報を抽出する。そしてCPU41は、抽出した複数のパルス入力情報を集計して、直近の照射タイミングを起点とした時間を横軸とし、パルス信号の入力個数(以下、パルス入力個数)を縦軸として、パルス入力個数の時間変化を示すヒストグラムを一画素ヒストグラムとして作成する。
さらにCPU41は、S30にて、S20で作成されたヒストグラムにおけるピークの幅が狭いか否かを判断する。具体的には、CPU41は、まず、S20で作成されたヒストグラムにおけるピーク波形が立ち上がっているときの高さが予め設定された幅判定値となる立上タイミングを検出する。またCPU41は、S20で作成されたヒストグラムにおけるピーク波形が立ち下がっているときの高さが上記の幅判定値となる立下タイミングを検出する。さらにCPU41は、立下タイミングから立上タイミングを減算した減算値をピーク幅とする。そしてCPU41は、算出したピーク幅が予め設定されたピーク幅判定値未満であるか否かを判断する。ここで、ピーク幅がピーク幅判定値未満である場合には、CPU41は、ピーク波形の幅が狭いと判断する。一方、ピーク幅がピーク幅判定値以上である場合には、CPU41は、ピーク波形の幅が狭くないと判断する。
ピーク波形の幅が狭いとS30にて判断した場合には、CPU41は、S110に移行する。一方、ピーク波形の幅が狭くないとS30にて判断した場合には、CPU41は、S40にて、S20で作成されたヒストグラムにおけるピーク波形の高さが低いか否かを判断する。具体的には、CPU41は、まず、S20で作成されたヒストグラムにおけるピーク波形の高さ(以下、ピーク高)を検出する。そしてCPU41は、検出したピーク高が予め設定されたピーク高判定値未満であるか否かを判断する。ここで、ピーク高がピーク高判定値未満である場合には、CPU41は、ピーク高が低いと判断する。一方、ピーク高がピーク高判定値以上である場合には、CPU41は、ピーク高が低くないと判断する。
ピーク高が低いとS40にて判断した場合には、CPU41は、S110に移行する。一方、ピーク高が低くないとS40にて判断した場合には、CPU41は、S50にて、画素PXiにおける右半分のヒストグラムと左半分のヒストグラムとを作成する。具体的には、CPU41は、まず、S20で抽出した画素PXiの複数のパルス入力情報の中から、パルス入力情報に含まれるパルス識別情報に基づいて、出力元が画素PXiの右側分割領域Rrに含まれているパルス入力情報を抽出する。そしてCPU41は、抽出した複数のパルス入力情報を集計して、直近の照射タイミングを起点とした時間を横軸とし、パルス入力個数を縦軸として、パルス入力個数の時間変化を示す右側分割画素ヒストグラムを作成する。
さらにCPU41は、S20で抽出した画素PXiの複数のパルス入力情報の中から、パルス入力情報に含まれるパルス識別情報に基づいて、出力元が画素PXiの左側分割領域Rlに含まれているパルス入力情報を抽出する。そしてCPU41は、抽出した複数のパルス入力情報を集計して、直近の照射タイミングを起点とした時間を横軸とし、パルス入力個数を縦軸として、パルス入力個数の時間変化を示す左側分割画素ヒストグラムを作成する。
次にCPU41は、S60にて、一画素ヒストグラムと、右側分割画素ヒストグラムおよび左側分割画素ヒストグラムとを比較する。具体的には、CPU41は、まず、一画素ヒストグラム、右側分割画素ヒストグラムおよび左側分割画素ヒストグラムのそれぞれについて、ピーク波形の最大値(以下、ピーク最大値)と、ピーク波形が最大値となるピークタイミングとを検出する。
そしてCPU41は、以下の第1相似条件および第2相似条件の両方が成立しているか否かを判断する。
第1相似条件は、一画素ヒストグラムのピークタイミングと、右側分割画素ヒストグラムのピークタイミングと、左側分割画素ヒストグラムのピークタイミングとが、ほぼ一致していることである。具体的には、第1相似条件は、一画素ヒストグラムのピークタイミングを含むように設定された第1相似判定範囲内に、右側分割画素ヒストグラムのピークタイミングおよび左側分割画素ヒストグラムのピークタイミングが含まれていることである。
第2相似条件は、一画素ヒストグラムのピーク最大値の2分の1と、右側分割画素ヒストグラムのピーク最大値と、左側分割画素ヒストグラムのピーク最大値とが、ほぼ一致していることである。具体的には、第2相似条件は、一画素ヒストグラムのピーク最大値の2分の1を含むように設定された第2相似判定範囲内に、右側分割画素ヒストグラムのピーク最大値および左側分割画素ヒストグラムのピーク最大値が含まれていることである。
次にCPU41は、S70にて、一画素ヒストグラムと、右側分割画素ヒストグラムおよび左側分割画素ヒストグラムとが相似しているか否かを判断する。具体的には、CPU41は、第1相似条件および第2相似条件の両方が成立しているとS60にて判断された場合に、相似していると判断する。一方、CPU41は、第1相似条件および第2相似条件の少なくとも一方が成立していないとS60にて判断された場合に、相似していないと判断する。
相似していないとS70にて判断した場合には、CPU41は、S120に移行する。一方、相似しているとS70にて判断した場合には、CPU41は、S80にて、画素PXiにおける上半分のヒストグラムと下半分のヒストグラムとを作成する。具体的には、CPU41は、まず、S20で抽出した画素PXiの複数のパルス入力情報の中から、パルス入力情報に含まれるパルス識別情報に基づいて、出力元が画素PXiの上側分割領域Ruに含まれているパルス入力情報を抽出する。そしてCPU41は、抽出した複数のパルス入力情報を集計して、直近の照射タイミングを起点とした時間を横軸とし、パルス入力個数を縦軸として、パルス入力個数の時間変化を示す上側分割画素ヒストグラムを作成する。
さらにCPU41は、S20で抽出した画素PXiの複数のパルス入力情報の中から、パルス入力情報に含まれるパルス識別情報に基づいて、出力元が画素PXiの下側分割領域Rdに含まれているパルス入力情報を抽出する。そしてCPU41は、抽出した複数のパルス入力情報を集計して、直近の照射タイミングを起点とした時間を横軸とし、パルス入力個数を縦軸として、パルス入力個数の時間変化を示す下側分割画素ヒストグラムを作成する。
次にCPU41は、S90にて、一画素ヒストグラムと、上側分割画素ヒストグラムおよび下側分割画素ヒストグラムとを比較する。具体的には、CPU41は、まず、一画素ヒストグラム、上側分割画素ヒストグラムおよび下側分割画素ヒストグラムのそれぞれについて、ピーク最大値と、ピークタイミングとを検出する。
そしてCPU41は、以下の第3相似条件および第4相似条件の両方が成立しているか否かを判断する。
第3相似条件は、一画素ヒストグラムのピークタイミングと、上側分割画素ヒストグラムのピークタイミングと、下側分割画素ヒストグラムのピークタイミングとが、ほぼ一致していることである。具体的には、第3相似条件は、一画素ヒストグラムのピークタイミングを含むように設定された第3相似判定範囲内に、上側分割画素ヒストグラムのピークタイミングおよび下側分割画素ヒストグラムのピークタイミングが含まれていることである。
第4相似条件は、一画素ヒストグラムのピーク最大値の2分の1と、上側分割画素ヒストグラムのピーク最大値と、下側分割画素ヒストグラムのピーク最大値とが、ほぼ一致していることである。具体的には、第4相似条件は、一画素ヒストグラムのピーク最大値の2分の1を含むように設定された第4相似判定範囲内に、上側分割画素ヒストグラムのピーク最大値および下側分割画素ヒストグラムのピーク最大値が含まれていることである。
次にCPU41は、S100にて、一画素ヒストグラムと、上側分割画素ヒストグラムおよび下側分割画素ヒストグラムとが相似しているか否かを判断する。具体的には、CPU41は、第3相似条件および第4相似条件の両方が成立しているとS90にて判断された場合に、相似していると判断する。一方、CPU41は、第3相似条件および第4相似条件の少なくとも一方が成立していないとS90にて判断された場合に、相似していないと判断する。
相似していないとS100にて判断した場合には、CPU41は、S130に移行する。一方、相似しているとS100にて判断した場合には、S110に移行する。
S110に移行すると、CPU41は、S20で作成された一画素ヒストグラムに基づき、光を反射した物体までの距離を算出して、算出した距離を示す全体距離情報を生成し、S140に移行する。
S120に移行すると、CPU41は、S50で作成された右側分割画素ヒストグラムに基づき、光を反射した物体までの距離を算出して、算出した距離を示す右側距離情報を生成し、さらに、S50で作成された左側分割画素ヒストグラムに基づき、光を反射した物体までの距離を算出して、算出した距離を示す左側距離情報を生成し、S140に移行する。
S130に移行すると、CPU41は、S80で作成された上側分割画素ヒストグラムに基づき、光を反射した物体までの距離を算出して、算出した距離を示す上側距離情報を生成し、さらに、S80で作成された下側分割画素ヒストグラムに基づき、光を反射した物体までの距離を算出して、算出した距離を示す下側距離情報を生成し、S140に移行する。
S140に移行すると、CPU41は、画素指示値iに格納されている値が全画素数k以上であるか否かを判断する。ここで、画素指示値iに格納されている値が全画素数k未満である場合には、CPU41は、S150にて、画素指示値iに格納されている値に1を加算した加算値を画素指示値iに格納して、S20に移行する。
一方、画素指示値iに格納されている値が全画素数k以上である場合には、CPU41は、距離測定処理を終了する。
次に、一画素ヒストグラム、右側分割画素ヒストグラム、左側分割画素ヒストグラム、上側分割画素ヒストグラムおよび下側分割画素ヒストグラムの具体例を説明する。
図6は、反射率が低い道路面RD1上を走行中の車両VHの前方に、反射率が高い道路面RD2が存在し、車両VHからのレーザ光L1が、道路面RD1と道路面RD2とを跨ぐように照射されているときのヒストグラムを示す。
図6のヒストグラムHG1は、矩形RC1で示すように画素全体で集計することにより作成される一画素ヒストグラムである。
図6のヒストグラムHG2は、矩形RC2で示すように画素の左半分で集計することにより作成される左側分割画素ヒストグラムである。
図6のヒストグラムHG3は、矩形RC3で示すように画素の右半分で集計することにより作成される左側分割画素ヒストグラムである。
図6のヒストグラムHG4は、矩形RC4で示すように画素の上半分で集計することにより作成される上側分割画素ヒストグラムである。
図6のヒストグラムHG5は、矩形RC5で示すように画素の下半分で集計することにより作成される下側分割画素ヒストグラムである。
ヒストグラムHG1におけるピーク波形PK1のピークタイミングと、ヒストグラムHG2におけるピーク波形PK2のピークタイミングと、ヒストグラムHG3におけるピーク波形PK3のピークタイミングとが、ほぼ一致している。すなわち、第1相似条件が成立している。
ヒストグラムHG1におけるピーク波形PK1のピーク最大値の2分の1と、ヒストグラムHG2におけるピーク波形PK2のピーク最大値と、ヒストグラムHG3におけるピーク波形PK3のピーク最大値とが、ほぼ一致している。すなわち、第2相似条件が成立している。
したがって、ヒストグラムHG1におけるピーク波形PK1と、ヒストグラムHG2,HG3におけるピーク波形PK2,PK3とは互いに相似している。
ヒストグラムHG1におけるピーク波形PK1ピークタイミングと、ヒストグラムHG4におけるピーク波形PK4のピークタイミングとが、ほぼ一致している。しかし、ヒストグラムHG1におけるピーク波形PK1のピークタイミングと、ヒストグラムHG5におけるピーク波形PK5のピークタイミングとが一致していない。すなわち、第3相似条件が成立していない。
ヒストグラムHG1におけるピーク波形PK1のピーク最大値の2分の1と、ヒストグラムHG4におけるピーク波形PK4のピーク最大値と、ヒストグラムHG5におけるピーク波形PK5のピーク最大値とが、一致してない。すなわち、第4相似条件が成立していない。
したがって、ヒストグラムHG1におけるピーク波形PK1と、ヒストグラムHG4,HG5におけるピーク波形PK4,PK5とは互いに相似してない。
このため、信号処理部4は、上側距離情報および下側距離情報を生成する。
図7は、反射率が低い道路面RD1上を走行中の車両VHからのレーザ光L2が、道路面RD1に照射されているときのヒストグラムを示す。
図7のヒストグラムHG11は、矩形RC1で示すように画素全体で集計することにより作成される一画素ヒストグラムである。
図7のヒストグラムHG12は、矩形RC2で示すように画素の左半分で集計することにより作成される左側分割画素ヒストグラムである。
図7のヒストグラムHG13は、矩形RC3で示すように画素の右半分で集計することにより作成される左側分割画素ヒストグラムである。
図7のヒストグラムHG14は、矩形RC4で示すように画素の上半分で集計することにより作成される上側分割画素ヒストグラムである。
図7のヒストグラムHG15は、矩形RC5で示すように画素の下半分で集計することにより作成される下側分割画素ヒストグラムである。
ヒストグラムHG11におけるピーク波形PK11のピークタイミングと、ヒストグラムHG12におけるピーク波形PK12のピークタイミングと、ヒストグラムHG13におけるピーク波形PK13のピークタイミングとが、ほぼ一致している。すなわち、第1相似条件が成立している。
ヒストグラムHG11におけるピーク波形PK11のピーク最大値の2分の1と、ヒストグラムHG12におけるピーク波形PK12のピーク最大値と、ヒストグラムHG13におけるピーク波形PK13のピーク最大値とが、ほぼ一致している。すなわち、第2相似条件が成立している。
したがって、ヒストグラムHG11におけるピーク波形PK11と、ヒストグラムHG12,HG13におけるピーク波形PK12,PK13とは互いに相似している。
ヒストグラムHG11におけるピーク波形PK11のピークタイミングと、ヒストグラムHG14におけるピーク波形PK14のピークタイミングとが一致していない。また、ヒストグラムHG11におけるピーク波形PK11のピークタイミングと、ヒストグラムHG15におけるピーク波形PK15のピークタイミングとが一致していない。すなわち、第3相似条件が成立していない。
ヒストグラムHG11におけるピーク波形PK11のピーク最大値の2分の1と、ヒストグラムHG14におけるピーク波形PK14のピーク最大値と、ヒストグラムHG15におけるピーク波形PK15のピーク最大値とが、一致してない。すなわち、第4相似条件が成立していない。
したがって、ヒストグラムHG11におけるピーク波形PK11と、ヒストグラムHG14,HG15におけるピーク波形PK14,PK15とは互いに相似してない。
このため、信号処理部4は、上側距離情報および下側距離情報を生成する。
図8は、走行中の車両VHからのレーザ光L3が、車両VHの前方に存在する物体BDに照射されているときのヒストグラムを示す。
図8のヒストグラムHG21は、矩形RC1で示すように画素全体で集計することにより作成される一画素ヒストグラムである。
図8のヒストグラムHG22は、矩形RC2で示すように画素の左半分で集計することにより作成される左側分割画素ヒストグラムである。
図8のヒストグラムHG23は、矩形RC3で示すように画素の右半分で集計することにより作成される左側分割画素ヒストグラムである。
図8のヒストグラムHG24は、矩形RC4で示すように画素の上半分で集計することにより作成される上側分割画素ヒストグラムである。
図8のヒストグラムHG25は、矩形RC5で示すように画素の下半分で集計することにより作成される下側分割画素ヒストグラムである。
ヒストグラムHG21におけるピーク波形PK21のピークタイミングと、ヒストグラムHG22におけるピーク波形PK22のピークタイミングと、ヒストグラムHG23におけるピーク波形PK23のピークタイミングとが、ほぼ一致している。すなわち、第1相似条件が成立している。
ヒストグラムHG21におけるピーク波形PK21のピーク最大値の2分の1と、ヒストグラムHG22におけるピーク波形PK22のピーク最大値と、ヒストグラムHG23におけるピーク波形PK23のピーク最大値とが、ほぼ一致している。すなわち、第2相似条件が成立している。
したがって、ヒストグラムHG21におけるピーク波形PK21と、ヒストグラムHG22,HG23におけるピーク波形PK22,PK23とは互いに相似している。
ヒストグラムHG21におけるピーク波形PK21のピークタイミングと、ヒストグラムHG24におけるピーク波形PK24のピークタイミングと、ヒストグラムHG25におけるピーク波形PK25のピークタイミングとが、ほぼ一致している。すなわち、第3相似条件が成立している。
ヒストグラムHG21におけるピーク波形PK21のピーク最大値の2分の1と、ヒストグラムHG24におけるピーク波形PK24のピーク最大値と、ヒストグラムHG25におけるピーク波形PK25のピーク最大値とが、ほぼ一致している。すなわち、第4相似条件が成立している。
したがって、ヒストグラムHG21におけるピーク波形PK21と、ヒストグラムHG24,HG25におけるピーク波形PK24,PK25とは互いに相似している。
このため、信号処理部4は、全体距離情報を生成する。
このように構成された距離測定装置1は、照射部2と、受光アレイ部3と、信号処理部4とを備える。
照射部2は、物体に光を照射する。受光アレイ部3は、物体で反射した光を検出する複数の光検知器31が一つの画素PXiを形成するように構成され、k個の画素PXiを備える。
信号処理部4は、画素PXiを形成する複数の光検知器31の検出結果に基づいて、照射部2による光の照射タイミングからの経過時間を表す複数のタイミング情報と、複数のタイミング情報から特定される複数のタイミングのそれぞれにおけるパルス入力個数との関係を示す一画素ヒストグラムを作成する。
信号処理部4は、一画素ヒストグラムにおけるピーク波形(以下、一画素ピーク波形)に基づいて、光を反射した物体までの距離(以下、物体距離)を算出する。
信号処理部4は、画素PXiの受光面を分割した2つの右側分割領域Rrおよび左側分割領域Rlのそれぞれについて、右側分割領域Rrおよび左側分割領域Rlを形成する複数の光検知器31の検出結果に基づいて、タイミング情報とパルス入力個数との関係を示す右側分割画素ヒストグラムおよび左側分割画素ヒストグラムを作成する。
信号処理部4は、画素PXiの受光面を分割した2つの上側分割領域Ruおよび下側分割領域Rdのそれぞれについて、上側分割領域Ruおよび下側分割領域Rdを形成する複数の光検知器31の検出結果に基づいて、タイミング情報とパルス入力個数との関係を示す上側分割画素ヒストグラムおよび下側分割画素ヒストグラムを作成する。
信号処理部4は、2つの右側分割領域Rrおよび左側分割領域Rlのそれぞれについて、右側分割画素ヒストグラムおよび左側分割画素ヒストグラムにおけるピーク波形である右側分割画素ピーク波形および左側分割画素ピーク波形に基づいて、物体距離を算出する。
信号処理部4は、2つの上側分割領域Ruおよび下側分割領域Rdのそれぞれについて、上側分割画素ヒストグラムおよび下側分割画素ヒストグラムにおけるピーク波形である上側分割画素ピーク波形および下側分割画素ピーク波形に基づいて、物体距離を算出する。
信号処理部4は、一画素ピーク波形の幅が広いことを示す予め設定された分割判断条件が成立したか否かを判断する。分割判断条件は、一画素ピーク波形と、右側分割画素ピーク波形および左側分割画素ピーク波形の少なくとも一つとが、互いに相似していないことを含む。また分割判断条件は、一画素ピーク波形と、上側分割画素ピーク波形および下側分割画素ピーク波形の少なくとも一つとが、互いに相似していないことを含む。
信号処理部4は、分割判断条件が成立していないと判断した場合には、一画素ピーク波形に基づく物体距離の算出を実行し、分割判断条件が成立していると判断した場合には、右側分割画素ピーク波形および左側分割画素ピーク波形、または、上側分割画素ピーク波形および下側分割画素ピーク波形に基づく物体距離の算出を実行する。
このように距離測定装置1は、一つの画素PXiにおける2つの右側分割領域Rrおよび左側分割領域Rlのそれぞれについて、右側分割画素ヒストグラムおよび左側分割画素ヒストグラムを作成する。また距離測定装置1は、一つの画素PXiにおける2つの上側分割領域Ruおよび下側分割領域Rdのそれぞれについて、上側分割画素ヒストグラムおよび下側分割画素ヒストグラムを作成する。これにより、距離測定装置1は、反射強度が互いに異なる2つの物体が近接して存在する領域に照射された光を受光アレイ部3が受光することにより一画素ピーク波形の幅が広くなった場合に、反射強度が互いに異なる2つの物体のそれぞれに対応した右側分割画素ヒストグラムおよび左側分割画素ヒストグラム、または、上側分割画素ピーク波形および下側分割画素ピーク波形を作成することが可能となる。
このため、距離測定装置1は、反射強度が互いに異なる2つの物体が近接して存在する領域に光を照射する場合において、反射強度が互いに異なる2つの物体で反射した光が重畳された単一のピーク波形に基づいて物体距離を算出してしまう事態の発生を抑制することができる。すなわち、距離測定装置1は、反射強度が互いに異なる2つの物体のそれぞれに対応したピーク波形に基づいて物体距離を算出することができる頻度を増加させることができ、距離測定精度を向上させることができる。
また信号処理部4は、一画素ピーク波形の高さが予め設定されたピーク高判定値未満である場合に、一画素ピーク波形に基づく物体距離の算出を実行する。また信号処理部4は、一画素ピーク波形の幅が予め設定されたピーク幅判定値未満である場合に、一画素ピーク波形に基づく物体距離の算出を実行する。これにより、距離測定装置1は、一画素ピーク波形の幅が広いことを示す予め設定された分割判断条件が成立したか否かを判断する判断精度が低くなる状況において、分割判断条件が成立しているか否かを判断してしまう事態の発生を抑制し、分割判断条件の判断精度を向上させることができる。
以上説明した実施形態において、S20は一画素ヒストグラム作成部としての処理に相当し、パルス入力個数は光量情報に相当し、S110は一画素距離算出部としての処理に相当し、ピーク波形PK1,PK11,PK21は一画素ピーク波形に相当する。
また、S50,S80は分割画素ヒストグラム作成部としての処理に相当し、右側分割領域Rr、左側分割領域Rl、上側分割領域Ruおよび下側分割領域Rdは分割領域に相当する。
また、S120,S130は分割画素距離算出部としての処理に相当し、ピーク波形PK2,PK3,PK4,PK5,PK12,PK13,PK14,PK15,PK22,PK23,PK24,PK25は分割画素ピーク波形に相当する。
また、S60,S90は分割判断部としての処理に相当し、第1相似条件および第2相似条件の少なくとも一方の非成立 または、第3相似条件および第4相似条件の少なくとも一方の非成立は分割判断条件に相当し、S70,S100は算出切替部としての処理に相当する。
また、S40はピーク高算出判断部としての処理に相当し、ピーク高判定値は高さ閾値に相当し、S30はピーク幅算出判断部としての処理に相当し、ピーク幅判定値は幅閾値に相当する。
[第2実施形態]
以下に本開示の第2実施形態を図面とともに説明する。なお第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
第2実施形態の距離測定装置1は、距離測定処理が変更された点が第1実施形態と異なる。
第2実施形態の距離測定処理は、S60,S70,S90,S100の代わりにS65,S75,S95,S105の処理が実行される点が第1実施形態と異なる。
すなわち、図9に示すように、S50の処理が終了すると、CPU41は、S65にて、右側分割画素ヒストグラムと左側分割画素ヒストグラムとを比較する。具体的には、CPU41は、まず、右側分割画素ヒストグラムおよび左側分割画素ヒストグラムのそれぞれについて、ピーク最大値とピークタイミングとを検出する。
そしてCPU41は、以下の第5相似条件および第6相似条件の両方が成立しているか否かを判断する。
第5相似条件は、右側分割画素ヒストグラムのピークタイミングと、左側分割画素ヒストグラムのピークタイミングとが、ほぼ一致していることである。具体的には、第5相似条件は、右側分割画素ヒストグラムのピークタイミングを含むように設定された第5相似判定範囲内に、左側分割画素ヒストグラムのピークタイミングが含まれていることである。
第6相似条件は、右側分割画素ヒストグラムのピーク最大値と、左側分割画素ヒストグラムのピーク最大値とが、ほぼ一致していることである。具体的には、第6相似条件は、右側分割画素ヒストグラムのピーク最大値を含むように設定された第6相似判定範囲内に、左側分割画素ヒストグラムのピーク最大値が含まれていることである。
次にCPU41は、S75にて、右側分割画素ヒストグラムと左側分割画素ヒストグラムとが相似しているか否かを判断する。具体的には、CPU41は、第5相似条件および第6相似条件の両方が成立しているとS65にて判断された場合に、相似していると判断する。一方、CPU41は、第5相似条件および第6相似条件の少なくとも一方が成立していないとS65にて判断された場合に、相似していないと判断する。
相似していないとS75にて判断した場合には、CPU41は、S120に移行する。一方、相似しているとS75にて判断した場合には、CPU41は、S80に移行する。
また、S80の処理が終了すると、CPU41は、S95にて、上側分割画素ヒストグラムと下側分割画素ヒストグラムとを比較する。具体的には、CPU41は、まず、上側分割画素ヒストグラムおよび下側分割画素ヒストグラムのそれぞれについて、ピーク最大値とピークタイミングとを検出する。
そしてCPU41は、以下の第7相似条件および第8相似条件の両方が成立しているか否かを判断する。
第7相似条件は、上側分割画素ヒストグラムのピークタイミングと、下側分割画素ヒストグラムのピークタイミングとが、ほぼ一致していることである。具体的には、第7相似条件は、上側分割画素ヒストグラムのピークタイミングを含むように設定された第7相似判定範囲内に、下側分割画素ヒストグラムのピークタイミングが含まれていることである。
第8相似条件は、上側分割画素ヒストグラムのピーク最大値と、下側分割画素ヒストグラムのピーク最大値とが、ほぼ一致していることである。具体的には、第8相似条件は、上側分割画素ヒストグラムのピーク最大値を含むように設定された第8相似判定範囲内に、下側分割画素ヒストグラムのピーク最大値が含まれていることである。
次にCPU41は、S105にて、上側分割画素ヒストグラムと下側分割画素ヒストグラムとが相似しているか否かを判断する。具体的には、CPU41は、第7相似条件および第8相似条件の両方が成立しているとS95にて判断された場合に、相似していると判断する。一方、CPU41は、第7相似条件および第8相似条件の少なくとも一方が成立していないとS95にて判断された場合に、相似していないと判断する。
相似していないとS105にて判断した場合には、CPU41は、S130に移行する。一方、相似しているとS105にて判断した場合には、CPU41は、S110に移行する。
このように構成された第2実施形態の距離測定装置1は、照射部2と、受光アレイ部3と、信号処理部4とを備える。
信号処理部4は、分割判断条件が成立したか否かを判断する。分割判断条件は、右側分割画素ピーク波形と左側分割画素ピーク波形とが互いに相似していないことを含む。また分割判断条件は、上側分割画素ピーク波形と下側分割画素ピーク波形とが互いに相似していないことを含む。
信号処理部4は、分割判断条件が成立していないと判断した場合には、一画素ピーク波形に基づく物体距離の算出を実行し、分割判断条件が成立していると判断した場合には、右側分割画素ピーク波形および左側分割画素ピーク波形、または、上側分割画素ピーク波形および下側分割画素ピーク波形に基づく物体距離の算出を実行する。
これにより、第2実施形態の距離測定装置1は、第1実施形態と同様に、反射強度が互いに異なる2つの物体のそれぞれに対応したピーク波形に基づいて物体距離を算出することができる頻度を増加させることができ、距離測定精度を向上させることができる。
以上説明した実施形態において、S65,S95は分割判断部としての処理に相当し、第5相似条件および第6相似条件の少なくとも一方の非成立 または、第7相似条件および第8相似条件の少なくとも一方の非成立は分割判断条件に相当し、S75,S105は算出切替部としての処理に相当する。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
本開示に記載の信号処理部4およびその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の信号処理部4およびその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の信号処理部4およびその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。信号処理部4に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。
上述した距離測定装置1の他、当該距離測定装置1を構成要素とするシステム、当該距離測定装置1としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実体的記録媒体、距離測定方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…距離測定装置、2…照射部、3…受光アレイ部、4…信号処理部、31…光検知器

Claims (6)

  1. 物体に光を照射するように構成された照射部(2)と、
    前記物体で反射した前記光を検出する複数の光検知器(31)が一つの画素を形成するように構成され、前記画素を1つ以上備える受光アレイ部(3)と、
    前記画素を形成する複数の前記光検知器の検出結果に基づいて、前記照射部による前記光の照射タイミングからの経過時間を表す複数のタイミング情報と、複数の前記タイミング情報から特定される複数のタイミングのそれぞれにおいて前記画素で受光された光量を表す光量情報との関係を示すヒストグラムである一画素ヒストグラムを作成するように構成された一画素ヒストグラム作成部(S20)と、
    前記一画素ヒストグラムにおけるピーク波形である一画素ピーク波形に基づいて、前記光を反射した前記物体までの距離である物体距離を算出するように構成された一画素距離算出部(S110)と、
    前記画素の受光面を分割した複数の分割領域毎に、前記分割領域を形成する複数の前記光検知器の検出結果に基づいて、前記タイミング情報と前記光量情報との関係を示すヒストグラムである分割画素ヒストグラムを作成するように構成された分割画素ヒストグラム作成部(S50,S80)と、
    複数の前記分割領域毎に、前記分割画素ヒストグラムにおける前記ピーク波形である分割画素ピーク波形に基づいて、前記物体距離を算出するように構成された分割画素距離算出部(S120,S130)と
    を備える距離測定装置(1)。
  2. 請求項1に記載の距離測定装置であって、
    前記一画素ピーク波形の幅が広いことを示す予め設定された分割判断条件が成立したか否かを判断するように構成された分割判断部(S60,S90,S65,S95)と、
    前記分割判断条件が成立していないと前記分割判断部が判断した場合には、前記物体距離の算出を前記一画素距離算出部に実行させ、前記分割判断条件が成立していると前記分割判断部が判断した場合には、前記物体距離の算出を前記分割画素距離算出部に実行させるように構成された算出切替部(S70,S100,S75,S105)と
    を備える距離測定装置。
  3. 請求項2に記載の距離測定装置であって、
    前記分割判断条件は、複数の前記分割画素ピーク波形が互いに相似していないことを含む距離測定装置。
  4. 請求項2に記載の距離測定装置であって、
    前記分割判断条件は、前記一画素ピーク波形と、複数の前記分割画素ピーク波形の少なくとも一つとが、互いに相似していないことを含む距離測定装置。
  5. 請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の距離測定装置であって、
    前記一画素ピーク波形の高さが予め設定された高さ閾値未満である場合に、前記算出切替部による切り替えを実行させず、前記物体距離の算出を前記一画素距離算出部に実行させるように構成されたピーク高算出判断部(S40)を備える距離測定装置。
  6. 請求項2〜請求項5の何れか1項に記載の距離測定装置であって、
    前記一画素ピーク波形の幅が予め設定された幅閾値未満である場合に、前記算出切替部による切り替えを実行させず、前記物体距離の算出を前記一画素距離算出部に実行させるように構成されたピーク幅算出判断部(S30)を備える距離測定装置。
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