JP2021076471A - 回転検出装置 - Google Patents

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達之 山口
Tatsuyuki Yamaguchi
達之 山口
和寛 北田
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Abstract

【課題】検出精度を向上可能にした回転検出装置を提供する。【解決手段】回転検出装置1は、回転体と同期して回転するように設けられ、自身の回転方向に沿って1組以上の磁極11が配置された磁石10を備えている。また、磁石10の磁界を検出する複数の検出素子24をブリッジ接続して形成された検出回路23が設けられ、検出回路23の出力電圧を制御部31に出力することにより、制御部31に回転体の回転を検出させる2つの磁気センサ20を備えている。さらに、2つの磁気センサ20は、これら磁気センサ20の間で位相が異なる出力電圧Vを出力し、2つの磁気センサ20の中央と磁石中心12とを通る中心線に対して対称となったレイアウトに配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、回転検出装置に関する。
従来、回転体と連動して回転するように設けられた磁石の回転に伴う磁界の変化を、4つのセンサ素子をブリッジ状に接続した検出回路を有する磁気センサで検出し、磁気センサの検出回路の出力を基に回転体の回転を検出する回転検出装置が周知である。
特許文献1には、回転検出装置に用いられる磁気センサとして、1つの円を8等分にした領域の各々に配置された複数のセンサ素子を接続して、2つの検出回路が形成された磁気センサが開示されている。この磁気センサでは、90°ずつ回転させて傾き配置された4つのセンサ素子同士が接続されて、一つの検出回路を形成している。この磁気センサでは、検出回路間で出力波形の位相が異なるように、検出回路同士が45°回転させた関係に配置されている。この回転検出装置では、複数の検出回路を有する磁気センサを用いることで、検出回路に応じて出力される位相の異なる複数の検出信号によって、精度よく回転検出を行うことが期待されている。また、例えば特許文献2には、22.5°ずつ回転された4つの検出回路を有する磁気センサが記載されている。
特開2018−96779号公報 特開2013−250182号公報
ところで、上記の磁気センサのように、一つの磁気センサ内において検出回路の個数を増やす場合、出力強度を確保しようとすると、各検出回路のパターン面積を大きくする必要があった。しかし、検出回路のパターン面積が大きくなると、各センサ素子間で磁場が不均一となり、安定した検出精度を得ることが困難となる問題があった。
本発明の目的は、検出精度を向上可能にした回転検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するための回転検出装置は、回転体と同期して回転するように設けられ、自身の回転方向に沿って1組以上の磁極が配置された磁石と、前記磁石の磁界を検出する複数の検出素子をブリッジ接続して形成された検出回路が設けられ、前記検出回路の検出信号を制御部に出力することにより、前記制御部に前記回転体の回転を検出させる少なくとも2つの磁気センサと、を備え、前記2つの磁気センサは、これら磁気センサの間で位相が異なる前記検出信号を出力し、前記2つの磁気センサの中央と前記磁石の中心とを通る中心線に対して対称となったレイアウトに配置されている。
本発明の回転検出装置は、検出精度を向上可能にする。
回転検出装置の構成図。 第1磁気センサにおけるセンサ素子の配置を示す概略図。 第1磁気センサの等価回路図。 第1磁気センサからの出力電圧の出力波形を模式的に示すグラフ。 2つの磁気センサの磁石に対する位置関係を示す説明図。 2つの磁気センサからの出力電圧の出力波形を模式的に示すグラフ。 2つの磁気センサからの出力電圧を2値化した信号を示すグラフ。 別の実施形態における磁気センサのレイアウトを示す概略図。
以下、回転検出装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、回転検出装置1は、図示しない回転体と一体回転するように設けられた磁石10と、磁石10の磁界を検知する磁気センサ20と、磁気センサ20の検出信号に基づいて回転体の回転を算出する制御部31と、を備えている。また、回転検出装置1は、磁気センサ20と制御部31との間に、磁気センサ20の出力をA/D変換するA/D変換器30を備えている。本実施形態の場合、磁気センサ20、制御部31、及びA/D変換器30は、磁石10と同一の平面上に設けられた基板32上に形成されている。
磁石10には、自身の回転方向に1組以上の磁極11が配置されている。磁石10は、所謂円状多極磁石であり、その周方向に複数の磁極11を有している。図1では、一例として、4組の磁極11、すなわちS極及びN極を合わせて8つの磁極11を有する磁石10が示されている。磁石10は、円形の中心に、回転体との一体回転時の中心となる磁石中心12を有している。磁石10は、磁石中心12回りに回転する。
磁気センサ20は、2つの第1磁気センサ21と第2磁気センサ22とを備えている。以降、単に磁気センサ20と記載した場合は、第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22の両方を指すものとする。本例の磁気センサ20は、磁石10と同一平面に設けられている。磁気センサ20の一例は、AMR(Anisotropic Magneto-Resistive)センサである。
各磁気センサ20は、磁界を検出する複数の検出素子24をブリッジ接続して形成された検出回路23を備えている。磁気センサ20は、検出回路23の検出信号を制御部31に出力することにより、制御部31に回転体の回転を検出させる。第1磁気センサ21は、検出回路23として、第1検出回路23A及び第2検出回路23Bを備えている。また、第2磁気センサ22は、検出回路23として、第3検出回路23C及び第4検出回路23Dを備えている。各検出素子24は、磁界の方向に応じて電気抵抗値が変わる金属薄膜をパターニングして形成されている。
図2に示すように、第1検出回路23Aは、4つの第1検出素子24a〜第4検出素子24dをブリッジ状に組んだ配線パターンによって形成されている。第2検出回路23Bは、4つの第5検出素子24e〜第8検出素子24hをブリッジ状に組んだ配線パターンによって形成されている。なお、第1検出素子24a〜第8検出素子24hは、配線パターンの向きが異なるだけで、同一の巻数、幅、厚さに形成されている。
検出素子24は、第1磁気センサ21において一つの円を8等分した各領域にそれぞれ配置されている。すなわち、検出素子24は、円の中心に設けられた配線パターン中心25回りに、隣同士の間で45°ずつ傾いて配置されている。また、第1磁気センサ21は、配線パターン中心25を通り、検出素子24の配置基準となる基準線26を有している。基準線26は、配線パターン中心25に対する基準位置を0°位置とした場合、0°位置及び180°位置を通る直線である。本実施形態の場合、第1検出素子24aが0°位置に配置されている。また、検出素子24は、配線パターン中心25に対して右回りに、第1検出素子24a、第5検出素子24e、第2検出素子24b、第6検出素子24f、第3検出素子24c、第7検出素子24g、第4検出素子24d、第8検出素子24hの順に並んでいる。これにより、第1検出回路23Aと第2検出回路23Bとは、45°回転して配置された関係にある。
図3に示すように、第1磁気センサ21は、第1検出回路23A及び第2検出回路23Bにそれぞれ接続されたオペアンプ27a及びオペアンプ27bを有している。第1検出回路23A及び第2検出回路23Bは、それぞれオペアンプ27a及びオペアンプ27bを介してA/D変換器30に接続されている。オペアンプ27a及びオペアンプ27bは、これら検出回路23からの入力に基づく出力電圧VをA/D変換器30に出力する。出力電圧Vが検出信号に該当する。
第1検出回路23Aにおいて、第1検出素子24a及び第4検出素子24dには、電源電圧VCCが印加されている。また、第1検出回路23Aは、第1検出素子24a及び第2検出素子24bのハーフブリッジ回路と、第3検出素子24c及び第4検出素子24dのハーフブリッジ回路とを接続したフルブリッジ回路からなる。また、第2検出素子24b及び第3検出素子24cは、基準電位GNDに接続されている。第1検出素子24a及び第2検出素子24bは、これらの中点電位M1を、オペアンプ27aへ出力する。さらに、第3検出素子24c及び第4検出素子24dは、これらの中点電位M2を、オペアンプ27aへ出力する。オペアンプ27aは、中点電位M1と中点電位M2とを差動増幅した出力電圧V1を、A/D変換器30へ出力する。
第2検出回路23Bにおいて、第5検出素子24e及び第8検出素子24hには、電源電圧VCCが印加されている。また、第2検出回路23Bは、第5検出素子24e及び第6検出素子24fのハーフブリッジ回路と、第7検出素子24g及び第8検出素子24hのハーフブリッジ回路とを接続したフルブリッジ回路からなる。また、第6検出素子24f及び第7検出素子24gは、基準電位GNDに接続されている。第5検出素子24e及び第6検出素子24fは、これらの中点電位M3を、オペアンプ27bへ出力する。さらに、第7検出素子24g及び第8検出素子24hは、これらの中点電位M4を、オペアンプ27bへ出力する。オペアンプ27bは、中点電位M3と中点電位M4とを作動増幅した出力電圧V2を、A/D変換器30へ出力する。
図4に示すように、磁石10の回転角φに伴う出力電圧V1及び出力電圧V2の変化は、近似的に正弦波となる。出力電圧V1及び出力電圧V2は、例えば磁石10の回転により磁気センサ20を通る磁界の向きが「180°」変化した場合に、1周期となる。また、出力電圧V1及び出力電圧V2の間には、第1検出回路23A及び第2検出回路23Bの間の回転関係により、磁束の向きにおいて45°分に相当する位相差がある。すなわち、出力電圧V1及び出力電圧V2の間には、1/4周期の位相差がある。磁石10の周方向における磁極数が「α」個である場合、磁気センサ20を通る磁界の向きが180°変化するのは、磁石10が「360°×(1/α)」回転したときである。
なお、本実施形態の第2磁気センサ22は、第1磁気センサ21と同一の構成である。第2磁気センサ22において、第3検出回路23Cが第1磁気センサ21の第1検出回路23Aに相当し、第4検出回路23Dが第1磁気センサ21の第2検出回路23Bに相当する。第2磁気センサ22は、第3検出回路23Cの出力電圧V3と、第4検出回路23Dの出力電圧V4とをA/D変換器30へ出力する。また、第2磁気センサ22も、検出素子24の配置基準となる基準線26を有している。
図1に示す通り、A/D変換器30は、入力した出力電圧V1〜V4を、それぞれ2値化した信号S1〜S4に変換して、制御部31に出力する。信号S1〜S4の各々は、例えば出力電圧V1〜V4の出力レベルが所定の閾値以上か否かに応じて、HIgh状態及びLow状態のいずれかで出力される。所定の閾値は、例えば図4の横軸で示される基準の値、すなわち正弦波における電圧ゼロ時に設定される。信号S1〜S4の各々は、1/2周期ごとにHigh状態とLow状態との切り替わりを繰り返す。制御部31は、A/D変換器30から入力した信号S1〜S4のHigh/Lowの組み合わせに基づいて、磁石10の回転角φを演算する。
図5に示すように、第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22は、各々の配線パターン中心25同士の間の中央28と、磁石中心12とを通る中心線Lに対して対称となったレイアウト(以降、対称レイアウトと記載する。)に配置されている。中央28が「2つの磁気センサの中央」に該当する。第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22は、対称レイアウトにおいて、これらから出力される複数の出力電圧Vの波形立ち上がり順又は波形立ち下がり順で隣に位置するもの同士の位相差が、半周期の範囲内で同一又は同一付近の値となるように配置されている。
第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22は、対称レイアウトにおいて、各々の基準線26が磁石中心12を通るように傾けて配置されている。これにより、第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22において基準位置に配置された検出素子24、すなわち第1検出素子24aは、磁石10に対向している。
第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22の基準線26同士がなす角は、磁石10の磁極数と検出回路23の個数と出力電圧Vの位相差に基づく係数とから求まる角度θになるように配置されている。「θ」は、以下の式(1)で表される。
θ=360°×(1/α)×(1/8)…(1)
なお、「α」は、磁石10の磁極数である。「1/8」は、位相差に基づく係数である。位相差に基づく係数は、例えば出力電圧Vの個数などに応じて決まる。また、第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22において、各基準線26は、中心線Lに対してそれぞれ「θ/2」だけ傾いている。
第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22は、対称レイアウトにおいて、磁石10からの距離r同士が等しくなるように配置されている。距離rは、磁石中心12と各配線パターン中心25との間の距離である。上記のように、本実施形態における対称レイアウトは、第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22の検出回路23のパターンの配置が、線対称とみなせるレイアウトになっている。
以下、本実施形態の作用について説明する。
図6に示すように、出力電圧V1〜V4の各々は、磁石10の回転角φに従って変化する。このとき、出力電圧V1と出力電圧V3との間の位相差は、第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22の間の角度θにより、「θ」分の位相差がある。これは、第1磁気センサ21が、磁石10の回転方向において、第2磁気センサ22よりも「θ」だけ先側に、又は基側に位置しているためである。
上述の式(1)より、角度θは、出力電圧Vの変化波形の1/8周期に相当する角度値である。すなわち、出力電圧V1及び出力電圧V3の間には、1/8周期の位相差がある。また、出力電圧V2及び出力電圧V4との間の位相差も、同様に、1/8周期である。したがって、これら出力電圧Vは、1/8周期間隔で並んでいる。
図中のφ0〜φ8は、出力電圧Vのいずれか一つがA/D変換器30による2値化の閾値を通るタイミングを示している。φ0〜φ8は、1/8周期間隔になっている。また、φ0からφ8までが磁気センサ20の一周期である。
図6及び図7に示すように、出力電圧Vから得られる信号S1〜S4は、出力電圧Vの出力レベルに応じてHigh/Lowが切り替わる。各信号S1〜S4は、1/2周期でHigh/Lowが切り替わる。例えば、磁石10の回転角φがφ0以上φ1未満の間の領域にあるとき、制御部31は、信号S1〜S4が、順に「High、High、High、Low」をとることによって、磁石10の回転角φがφ0以上φ1未満にあることを判定する。また、制御部31は、この状態から、信号S1〜S4が「High、High、High、High」へ変わった場合、回転角φが、φ1以上φ2未満に変化したと判定する。このように、制御部31は、信号S1〜S4の状態の組み合わせに基づいて、1/8周期の分解能で磁石10の回転角φを判別することができる。
制御部31は、信号S1〜S4の周期数をカウントすることにより、1周期を超えた回転角φを測定可能となっていることが好ましい。例えば、制御部31は、回転角φがφ7以上φ8未満の領域から、φ8以上の領域へ遷移することによって、周期数をインクリメント又はデクリメントするとともに、変更後の周期数を用いて回転角φを算出する。これにより、回転体の複数周の回転を検出することもできる。
上記のように、制御部31による回転角φの分解能は、出力電圧V同士の間の位相差に関係する。すなわち、出力電圧V同士の間の位相差が小さい場合、分解能は向上する。また、出力電圧V同士の間の位相差が大きい場合、分解能は低下する。ここで、回転検出装置1に設けられた検出回路23の個数を「β」としたとき、本実施形態の制御部31の分解能は「(1/β)×(1/2)」周期となる。すなわち、検出回路23の設置個数を増やせば、制御部31の分解能を向上する。
仮に、回転検出装置1において検出回路23を増やす場合、ひとつの磁気センサ内、例えば第1磁気センサ21で検出回路23を増やすことが考えられる。しかし、十分な出力電圧Vを得るためには、検出回路23における各検出素子24の大きさを確保する必要があり、結果として検出素子24が形成されるパターン面積が大きくなる。パターン面積が大きくなると、第1磁気センサ21において検出素子24同士の間の磁界のばらつきが大きくなり、結果として検出精度が悪化する虞があった。この点において、本実施形態によれば、検出回路23の個数を増加するにあたって、第1磁気センサ21に加えて第2磁気センサ22を設けるので、一つの磁気センサ20内において、検出素子24が設けられたパターン面積を大きくする必要がない。そのため、検出精度の悪化を抑制できる。なお、回転検出装置1において検出回路23の個数が「β」である場合、磁気センサ20の間の角度θは、次式(2)のように求められる。
θ=360°×(1/α)×(1/β)×(1/2)…(2)
式(2)で表される角度θは、出力電圧Vの変化波形の「(1/β)×(1/2)」周期に相当する角度値である。
また、第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22は、磁石10に対して等距離に配置されている。これにより、第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22の間で磁界が不均一になりにくくなる。さらに、第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22を中心線Lに対して「θ/2」傾き配置とすることで、第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22が磁石10に対して同等の向きで配置される。その結果、両者の間で磁界が不均一になりにくくなる。
以下、本実施形態の効果について説明する。
(1)回転検出装置1は、回転体と同期して回転するように設けられ、自身の回転方向に沿って1組以上の磁極11が配置された磁石10を備えている。また、磁石10の磁界を検出する複数の検出素子24をブリッジ接続して形成された検出回路23が設けられ、検出回路23の出力電圧Vを制御部31に出力することにより、制御部31に回転体の回転を検出させる2つの磁気センサ20を備えている。さらに、2つの磁気センサ20は、これら磁気センサ20の間で位相が異なる出力電圧Vを出力し、2つの磁気センサ20の中央28と磁石中心12とを通る中心線Lに対して対称となったレイアウトに配置されている。この構成によれば、対称レイアウトに配置された2つの磁気センサ20によって、位相差を有する複数の出力電圧Vを出力することができる。また、複数の出力電圧Vを用いて回転検出を行うにあたって、一つの磁気センサ内に複数の検出回路23を設ける必要がないので、検出回路23のパターン面積の増大に起因して検出精度が悪化することがない。したがって、検出精度を向上できる。
(2)2つの磁気センサ20の各々は、複数の検出回路23を備えている。2つの磁気センサ20は、複数の検出回路23の間で互いに位相が異なる複数の出力電圧Vを制御部31に出力する。この構成によれば、1つの磁気センサ20で複数の出力電圧Vを出力する場合に、より検出精度を向上させることができる。
(3)2つの磁気センサ20は、対称レイアウトにおいて、複数の出力電圧Vの波形立ち上がり順又は波形立ち下がり順で隣に位置するもの同士の位相差が、半周期の範囲内で同一又は同一付近の値となるように配置されている。これにより、出力電圧Vが半周期ごとに立ち上がりと立ち下りを繰り返すような波形で出力される場合に、複数の出力電圧Vの間の間隔を略一定に設定することができる。これにより、検出精度の向上に寄与する。
(4)各磁気センサ20の配線パターン中心25の配置基準となる線を通る基準線26とした場合、2つの磁気センサ20は、各基準線26が磁石中心12を通るように配置されている。また、第1磁気センサ21の基準線26と、第2磁気センサ22の基準線26とがなす角は、磁石10の磁極数と、出力電圧Vの位相差に基づく係数とから求まる角度θに設定されている。この構成によれば、出力電圧V同士の間の位相差を、角度θに基づいた値に設定できる。これにより、検出精度の向上に寄与する。
(5)第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22は、各々の基準線26が配線パターン中心25を通るように設けられている。また、第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22は、それぞれの配線パターン中心25と磁石中心12との間の距離r同士が等しくなるように配置されている。この構成によれば、第1磁気センサ21及び第2磁気センサ22の間で磁界が不均一になりにくくなる。これにより、検出精度の向上に寄与する。
(6)各磁気センサ20は、4つの検出素子24をブリッジ接続した2つの検出回路23が、検出素子24の実装面上で45度傾いて配置されている。この構成によれば、1つの磁気センサ20に2つの検出回路23が設けられた構成において、検出精度を向上することができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
[磁気センサ20について]
・磁気センサ20の中心線Lに対して対称となったレイアウトとは、各磁気センサ20の検出回路23のパターンの配置が線対称とみなせるようなレイアウトに限定されない。
図8に示すように、対称レイアウトは、中心線Lに対して対称に2つの仮想線Xを引いた場合に、各仮想線X上の任意の場所に各磁気センサ20の検出回路23が配置されるレイアウトでもよい。なお、仮想線Xは、磁石中心12を通ってもよいし、磁石中心12を通らなくてもよい。また、各磁気センサ20と磁石10との間の距離r同士が異なっていてもよいし、各磁気センサ20の基準線26が磁石中心12を通っていなくてもよい。
・磁気センサ20の個数は、2つ以上であれば特に限定されず、2つでもよいし、3つでもよいし、4つ以上でもよい。
・回転検出装置1全体における検出回路23の個数は、複数であれば特に限定されず、2つでもよいし、3つでもよいし、4つ以上でもよい。
・一つの磁気センサに設けられる検出回路23の個数は特に限定されず、1つでもよいし、2つでもよいし、3つ以上でもよい。
・一つの検出回路23は、4つの検出素子24によって形成されることに限定されず、例えば2つの検出素子24によって形成されていてもよい。
・各磁気センサ20から出力される出力電圧Vの出力波形は、本実施形態に限定されない。すなわち、正弦波に限定されず、種々の曲線であってもよい。
・磁気センサ20は、少なくとも一つの検出回路23が形成されたものであればよい。すなわち、配線やオペアンプ27a,27bなどの電子部品を含まなくてもよい。
[磁石10について]
・磁石10の磁石中心12は、本実施形態に限定されず、円形の中心であってもよいし、磁石10の回転軸上の任意の点であってもよい。
・磁石10は、磁気センサ20と同一平面に設けられることに限定されず、磁気センサ20に対して上側又は下側に設けられていてもよい。
・磁石10の磁極数は、特に限定されない。
[その他]
・磁気センサ20、A/D変換器30、及び制御部31は、一つの基板32上に設けられることに限定されない。
・A/D変換器30は、制御部31の一部として設けられてもよいし、磁気センサ20の一部として設けられてもよいし、別個に設けられてもよい。
・制御部31は、2値化された入力に基づいて回転角φを演算するものに限定されない。例えば、出力電圧Vをそのまま計算に用いてもよい。この場合でも、複数の出力電圧Vを用いることで、検出精度を向上することができる。
・制御部31は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサ、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはそれらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)として構成し得る。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)並びに、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
1…回転検出装置
10…磁石
11…磁極
12…磁石中心
20…磁気センサ
21…第1磁気センサ
22…第2磁気センサ
23…検出回路
24…検出素子
25…配線パターン中心
26…基準線
28…中央
30…A/D変換器
31…制御部

Claims (6)

  1. 回転体と同期して回転するように設けられ、自身の回転方向に沿って1組以上の磁極が配置された磁石と、
    前記磁石の磁界を検出する複数の検出素子をブリッジ接続して形成された検出回路が設けられ、前記検出回路の検出信号を制御部に出力することにより、前記制御部に前記回転体の回転を検出させる少なくとも2つの磁気センサと、を備え、
    前記2つの磁気センサは、これら磁気センサの間で位相が異なる前記検出信号を出力し、前記2つの磁気センサの中央と前記磁石の中心とを通る中心線に対して対称となったレイアウトに配置されている回転検出装置。
  2. 前記2つの磁気センサの各々は、複数の前記検出回路を備え、これら検出回路の間で互いに位相が異なる複数の前記検出信号を前記制御部に出力する
    請求項1に記載の回転検出装置。
  3. 前記2つの磁気センサは、前記対称となったレイアウトにおいて、複数の前記検出信号の波形立ち上がり順又は波形立ち下がり順で隣に位置するもの同士の位相差が、半周期の範囲内で同一又は同一付近の値となるように配置されている
    請求項1又は請求項2に記載の回転検出装置。
  4. 前記各磁気センサの配線パターンの配置基準となる線を基準線とした場合、前記2つの磁気センサは、前記各基準線が前記磁石の中心を通るように配置され、
    一方の前記磁気センサの前記基準線と、他方の前記磁気センサの前記基準線とがなす角は、前記磁石の磁極数と、前記検出信号の位相差に基づく係数とから求まる角度に設定されている
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の回転検出装置。
  5. 前記各基準線は、各々の前記配線パターンの中心である配線パターン中心を通り、
    前記2つの磁気センサは、前記各磁気センサの前記配線パターン中心と前記磁石の中心との間の距離がともに等しくなるように配置されている
    請求項4に記載の回転検出装置。
  6. 前記各磁気センサは、4つの前記検出素子をブリッジ接続した2つの前記検出回路が、前記検出素子の実装面上で45度傾いて配置されている
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の回転検出装置。
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