JP2021075955A - 車両用ドアハンドル装置 - Google Patents

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誠司 島田
Seiji Shimada
誠司 島田
伸和 荒木
Nobukazu Araki
伸和 荒木
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Abstract

【課題】車両のドアパネルへの組み付け作業性を向上させた車両用ドアハンドル装置を提供する。【解決手段】ドアハンドル装置は、ベースとハンドル本体20を備える。ベースは、車両のドアパネルに設けられた開口部に対向するように、ドアパネルの内側面に組み付けられる。ハンドル本体20は、第1方向(車両前後方向)に延設されたグリップ21、及びグリップ21に対し、第2方向(車両高さ方向)に延びる軸部21bのまわりに回動可能なように、グリップ21に組み付けられたブラケット22を備える。グリップ21に組み付けられたブラケット22が、ドアパネルに組み付けられたベースに締結される。【選択図】図6

Description

本発明は、車両用ドアハンドル装置に関する。
例えば、下記特許文献1には、車両用ドアハンドル装置が記載されている。一般に、車両のドアパネルは、車室内側に位置するインナーパネルと車室外側に位置するアウターパネルとから構成されている。インナーパネルとアウターパネルの間には、空間が設けられている。車両用ドアハンドル装置は、ドアパネル内(インナーパネルとアウターパネルとの間)に配置される。
特許文献1の車両用ドアハンドル装置は、ベース、グリップ、ベルクランクなどを備える。ベースは、グリップ、ベルクランクなどを支持する支持部材である。グリップは、車両前後方向に延設されている。グリップは、車両高さ方向に延びる第1軸部材のまわりに回動可能に支持されている。アウターパネルには開口部が設けられている。通常時(ユーザーがグリップに触れない状態)には、グリップが開口部内に位置していて、グリップの外側面とアウターパネルの外側面とが、略同一面内に位置している。車両のドアを開く際、グリップを第1軸部材のまわりに回動させ、前記開口部から外側へ突出させて、把持可能な状態(ポップアップ状態)に設定することができる。
ベルクランクは、車幅方向に延びる第2軸部材のまわりに回動可能に支持されている。また、車両のドアが閉じられた状態を保持するドアロック装置に、ベルクランクが連結される。ドアロック装置は、車両の乗降口の内周縁部に設けられたストライカに係合するラッチ(係止片)を備える。ベルクランクは、グリップに連動して回動する。車両のドアが閉じられた状態で、ユーザーが、グリップを把持して、外側へ引くと、グリップが第1軸部材のまわりに回動する。その際のグリップの回動に連動して、ベルクランクが回動する。そして、このベルクランクに連動して、ラッチとストライカとの係合が解除される。すなわち、ドアを開放可能な状態になる。
特開2008−248631号公報
(発明が解決しようとする課題)
一般に、上記のように構成されたグリップ、ベルクランクなどの部品がベースに組み付けられた、完成品としての車両用ドアハンドル装置が、アウターパネルの内側面に組み付けられる。その際、アウターパネルの開口部内にグリップが位置するように車両用ドアハンドル装置を配置する必要がある。作業者が、アウターパネルの内側面へ向かって車両用ドアハンドル装置を近づける際、アウターパネルの開口部の手前側に車両用ドアハンドル装置が位置するため、作業者は、開口部を視認し難い。したがって、当該作業において、開口部の内周縁部、開口部の周辺に位置する他の部品などに、グリップの表面を衝突させてしまい、グリップの表面に傷をつけてしまう虞がある。このように、アウターパネルへの車両用ドアハンドル装置の組み付け作業性が低い。
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、車両のドアパネルへの組み付け作業性を向上させた車両用ドアハンドル装置を提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用ドアハンドル装置(1)は、車両のドアパネル(DP)に設けられた開口部(OPDPb)に対向するように、前記ドアパネルの内側面に組み付けられるベース(10)と、所定の第1方向に延設されたグリップ(21)、及び前記グリップに対し、前記第1方向とは異なる第2方向に延びる軸部(21b)のまわりに回動可能なように、前記グリップに組み付けられたブラケット(22)を備えたハンドル本体(20)と、を備え、前記グリップに組み付けられた前記ブラケットが、前記ドアパネルに組み付けられたベースに締結される。
本発明の一態様に係る車両用ドアハンドル装置において、前記グリップ及び前記ブラケットのうちのいずれか一方の部品に前記軸部が設けられ、他方の部品に、前記軸部が嵌め込まれる軸受け部(G)が設けられ、前記軸受け部は、前記他方の部品の前記第2方向における一方の端面(S3)から他方の端面(S4)へ貫通していて、且つ前記他方の部品の側面から内部へ入り込んだ溝部であり、前記孔部の前記第2方向における少なくとも一部分の入口側部分が奥側部分より狭く設定され、前記軸部を、前記入口側部分から奥側部分へ挿入可能である。
また、本発明の他の態様に係る車両用ドアハンドル装置において、前記軸部のうちの少なくとも一部分であって、前記入口部の狭小部に対応した部分の長手方向に垂直な断面の形状が非円形を呈する異形部(M21b)であり、前記グリップに対する前記ブラケットの姿勢が所定の範囲内にあるとき、前記異形部が前記入口側部分を通過可能であり、且つ前記異形部が前記奥側部分内に進入していて、且つ前記グリップに対する前記ブラケットの姿勢が前記所定の範囲とは異なる範囲にあるとき、前記異形部が前記入口側部部分を通過不能である。
また、本発明の他の態様に係る車両用ドアハンドル装置において、前記異形部の長手方向に対して垂直な断面形状が半円形を呈する。
本発明の他の態様に係る車両用ドアハンドル装置において、前記異形部を除く部分(U21b,L21b)の長手方向に対して垂直な断面形状が円形を呈する。
また、本発明の他の態様に係る車両用ドアハンドル装置において、前記ハンドル本体に取り付けられたスイッチ又はセンサーをさらに備え、前記ブラケットは、前記スイッチ又はセンサーと車両の制御装置とを接続するワイヤーハーネスを支持する支持部(22c)を有する。
本発明に係る車両用ドアハンドル装置において、まず、ベースをドアパネルの内側面(車室内側の面)に取り付け、つぎに、ハンドル本体をドアパネルの車室外側から開口部内へ挿入して、ベースに組み付けることができる。すなわち、ハンドル本体を開口部に挿入する工程において、グリップの外側面が作業者の手前側に位置している。したがって、同工程において、グリップの外側面に、開口部の内周縁部、他の部品などを衝突させる可能性が低い。すなわち、グリップの外側面に傷をつける可能性が低い。このように、本発明によれば、車両用ドアハンドル装置の組み付け作業性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るドアハンドル装置が適用されたドアの概略図(車両の右側から見た図)である。 ドアハンドル装置を車両の右側(車室外側)から見た斜視図である。 ドアハンドル装置を車両の左側(車室内側)から見た斜視図である。 ドアハンドル装置を車両の右側から見た側面図である。 ハンドル本体をベースから取り外した状態を示す分解斜視図である。 ベース、ベルクランク及びトーションスプリングの分解斜視図である。 ハンドル本体の分解斜視図である。 ブラケットの斜視図(Y方向における一端側から見た図)である。 ブラケットの斜視図(Y方向における他端側から見た図)である。 ブラケットの正面図である。 ブラケットの上部の垂直断面(Z方向に対して垂直な断面図)である。 ブラケットのZ方向における中央部の垂直断面図(Z方向に対して垂直な断面図)である。 グリップにブラケットを取り付ける工程を示す斜視図である。 ハンドル本体の上部の垂直断面図(車両高さ方向に対して垂直な断面図)であって、グリップにブラケットを取り付ける工程を示す断面図である。 ハンドル本体の車両高さ方向における中央部の垂直断面図(車両高さ方向に対して垂直な断面図)であって、グリップにブラケットを取り付ける工程を示す断面図である。 初期状態におけるドアハンドル装置を、(A)車室外側から見た斜視図、及び(B)車室内側から見た側面図である。 ポップアップ状態におけるドアハンドル装置を、(A)車室外側から見た斜視図、及び(B)車室内側から見た側面図である。 リリース状態におけるドアハンドル装置を、(A)車室外側から見た斜視図、及び(B)車室内側から見た側面図である。 初期状態におけるドアハンドル装置の車両高さ方向における中央部の垂直断面図である。 リリース状態におけるドアハンドル装置の車両高さ方向に置ける中央部の垂直断面図である。 本発明の変形例に係る軸部及びブラケットの車両高さ方向(Z方向)における中央部の垂直断面図である。 図19の変形例に係るハンドル本体の車両高さ方向における中央部の垂直断面図(車両高さ方向に対して垂直な断面図)であって、グリップにブラケットを取り付ける工程を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル装置1(以下、単にドアハンドル装置1と呼ぶ)について説明する。まず、ドアハンドル装置1が適用されるドアDRの概要について説明しておく(図1参照)。ドアDRは、車両本体の側面部に設けられた乗降口に取り付けられる。以下の説明における各種方向(ブラケット22の各種方向を除く)は、ドアDRが閉じられた状態の方向を表す。なお、本実施形態は、本発明を右側のドアDRのドアハンドル装置1に適用した例であるが、本発明は他のドアハンドル装置にも適用可能である。
ドアDRは、ドアパネルDP及びドアフレームDFを備える。ドアパネルDPは、インナーパネルDPa(車室内側パネル)とアウターパネルDPb(車室外側パネル)とから構成される。インナーパネルDPa及びアウターパネルDPbの外周縁部同士が接合されている。インナーパネルDPa及びアウターパネルDPbの外周縁部同士が接合された状態で、両者の間に空間が形成されるように、インナーパネルDPa及びアウターパネルDP1bが予めプレス成形されている。すなわち、ドアパネルDPは、箱状(又は袋状)を呈する。ドアパネルDPの上部に、窓枠としてのドアフレームDFが取り付けられている。
ドアパネルDPの前側の端面が、図示しないヒンジを介して、乗降口の内周部に組み付けられる。ドアパネルDPが、前記ヒンジの軸まわりに回動して、ドアパネルDPが開閉される。
ドアパネルDPに、ドアロック装置DL及びドアハンドル装置1が取り付けられている。
ドアロック装置DLは、ドアパネルDP内の後部に配置されている。ドアロック装置DLは、車両の乗降口の内周部に設けられたストライカSTに係合して、ドアDRが閉じられた状態(全閉状態)を保持するラッチ機構LMを備える。ドアパネルDPの後端面に設けられた開口部内にラッチ機構LMの一部が露出している。ドアDRを閉じたとき、この開口部から、ストライカSTがドアパネルDP内に進入し、ラッチ機構LMとストライカSTとが係合する。
ドアロック装置DLは、ラッチ機構LMとストライカSTとの係合を解除する解除機構RM(開放機構)を備える。解除機構RMは、ラッチ機構LMに係合するレバー、リンク部材などを含む。解除機構RMは、ロッドRDを介して、ドアハンドル装置1に連結されている。
アウターパネルDPbの後部であって、ドアロック装置DLの上方に位置する部分に、次に説明するドアハンドル装置1が組み付けられている。
ドアハンドル装置1は、図2A、図2B、図3、図4及び図5に示すように、ベース10、ハンドル本体20、ベルクランク30、及びトーションスプリング40を備える。
ベース10は、後述するハンドル本体20を収容する収容部11を備える(図4参照)。収容部11は、車両前後方向に延設されている。収容部11は、底壁部11a及び周壁部11bを有する。底壁部11aは、車幅方向に対して垂直な板状部である。底壁部11aは、車両前後方向に延びる略長円形を呈する。底壁部11aの前端部には、開口部OP11aが設けられている。周壁部11bは、底壁部11aに対して垂直な板状部であり、底壁部11aの右面(車室外側の面)の周縁部に沿って形成されている。ベース10は、さらに、フランジ部12a,12b,12cを備える(図3及び図4参照)。フランジ部12aは、収容部11の前端から前方へ突出している。また、フランジ部12bは、収容部11の後端部における上側の周壁部の上面から上方へ突出している。フランジ部12cは、収容部11の後端部における下側の周壁部の下面から下方へ突出している。フランジ部12a,12b,12cには、車幅方向に貫通する貫通孔TH12a,TH12b,TH12c(締結用のボルトが挿入される孔)がそれぞれ設けられている。
また、ベース10は、後述するベルクランク30を支持する軸部材13を備える(図5参照)。軸部材13は、底壁部11aの左面(車室内側の面)における、開口部OP11aの下方に設けられている。軸部材13は、車幅方向に延設されている。つまり、軸部材13は、底壁部11aの左面から左方へ突出している。
ハンドル本体20は、グリップ21を備える(図6参照)。グリップ21は、車両前後方向(第1方向)に延びる略長円形の板状を呈する。グリップ21の板厚方向が車幅方向に一致した状態で、グリップ21が収容部11に収容される。つまり、グリップ21は、底壁部11aの右側に配置されている。グリップ21の前端部には、左方へ突出した第1突起部21a1が設けられている。ドアハンドル装置1において、第1突起部21a1は、開口部OP11aを通って底壁部11aの左側へ突出している。また、グリップ21の長手方向における略中央部には、左方へ突出した第2突起部21a2が設けられている。
さらに、ハンドル本体20は、ブラケット22を備える。ブラケット22は、グリップ21とベース10とをヒンジ結合する。具体的には、グリップ21の左面に、車両高さ方向(第2方向)に延びる軸部21b(図6及び図11(A)参照)が設けられており、この軸部21bのまわりに回動可能に、ブラケット22が組み付けられている。言い換えれば、グリップ21は、ベース10に対し、車両高さ方向に延びる回動軸C(図14乃至図16参照)を回転中心として回動可能に支持されている。グリップ21の回動軸Cは、開口部OP11aの前端より少し前方に位置している。
このヒンジ構造について、さらに詳しく説明する。まず、軸部21bの構造について説明する。軸部21bの長手方向における上部U21b及び下部L21bは、円柱状を呈し、軸部21bの長手方向における中間部M21bが半円柱状を呈する。つまり、軸部21bの上部U21b及び下部L21bの断面は、円形を呈する(図12参照)。一方、軸部21bの中間部M21bの断面は、半円形を呈する(図13参照)。軸部21bの中間部M21bの上端面及び下端面を除く側周面のうち、曲面(半円弧面)を呈する部分が左方へ向けられ、平面を呈する部分が右方へ向けられている。軸部21bの上部U21b、中間部M21b、及び下部L21bは同軸配置され、それらの直径は同一である。すなわち、上部U21bの側周面と中間部M21bの円弧面との境界部、及び下部L21bの側周面と中間部M21bの円弧面との境界部に段差が生じることなく、これらの面が同一の円弧面内に位置している。なお、中間部M21bは、本発明の異形部に相当する。
つぎに、ブラケット22の構造について説明する。ブラケット22は、図7A、図7B及び図8に示すように、略長方形の板状(ブロック状)を呈する。すなわち、ブラケット22は、略長方形の一対の側面S1,S2を有する。詳しくは後述するように、側面S1,S2の短辺の延設方向が車両高さ方向に一致するようにブラケット22が配置される。以下のブラケット22の説明において、ブラケット22の側面S1,S2の長辺の延設方向をX方向と呼ぶ。また、ブラケット22の板厚方向をY方向と呼ぶ。また、ブラケット22の側面S1,S2の短辺の延設方向(つまり、車両高さ方向)をZ方向と呼ぶ。
ブラケット22は、側面S1の中央部から側面S2の中央部へ貫通する螺子孔SH(雌ネジ部)を有する。また、ブラケット22のX方向における一端部に、軸部21bを回動可能に支持する軸受け部としての溝部Gが形成されている。溝部Gは、側面S1から側面S2へ向かって入り込んでいて、且つZ方向に延設され、ブラケット22のZ方向における一方の側面S3から他方の側面S4へ貫通している。溝部Gは、軸部21bの上部U21b、中間部M21b及び下部L21bにそれぞれ対応した、上部GU、中間部GM、及び下部GLからなる。上部GU、中間部GM、及び下部GLがZ方向に連通している。
後述するように、側面S1側から軸部21bが溝部G内に挿入されるのであるが、溝部Gの上部GU及び下部GLにおいて、その入口側部分から奥側部分へ向かって、その幅が一定である(図9参照)のに対し、中間部GMにおいて、その奥側部分に比べて、入口側部分の幅が狭く設定されている(図10参照)。この構造について、以下、詳しく説明する。
図9に示すように、上部GUの側面SA1GU,SA2GUは、平面状であり、X方向に対して垂直である。側面SA1GU,SA2GUの距離(つまり、溝幅WGU)は、軸部21bの直径と同等である。上部GUの底面SBGUは、円弧面を呈する。具体的には、上部GUの長手方向(Z方向)に垂直な断面において、底面SBGUは、半円形を呈し、その直径が、軸部21bの直径と同等である。
図10に示すように、中間部GMの側面SA1GM,SA2GMは、平面状であり、X方向に対して垂直である。側面SA1GM,SA2GMのうち、X方向における一端側に位置する側面SA1GMは、上部U21bの側面SA1GUから見て、X方向における他端側に位置している。一方、側面SA1GM,SA2GMのうち、X方向における他端側に位置する側面SA2GMは、上部U21bの側面SA2GUと同一平面内に位置している。側面SA1GM,SA2GMの距離(つまり、溝幅WGM)は、軸部21bの半径と同等である。中間部GMの底面SBGMは、円弧面を呈し、その曲率半径の中心軸が、底面SBGMの曲率半径の中心軸と同一である。具体的には、中間部GMの長手方向(Z方向)に垂直な断面において、底面SBGMは、略円弧状を呈し、その中心角が270°であり、その直径が、軸部21bの直径と同等である。すなわち、中間部GMの入口側部分の空間(側面SA1GM,SA2GMの間の空間)は、奥側部分の空間(底面SBGUの内側の空間)に比べて狭い。中間部GMの入口側部分の空間は、奥側部分の空間をX方向に2等分した空間のうちの他端部側の空間に連通している。
下部GLの構成は、上部GUの構成と同一である(図9参照)。すなわち、下部GLは、側面SA1GL,SA2GL及び底面SBGLを有する。側面SA1GL,SA2GL及び底面SBGLは、側面SA1GL,SA2GL及び底面SBGLと同一面内に位置している。つまり、溝幅WGLは、溝幅WGUと同一である。
なお、グリップ21の内部に空間が設けられており、この空間に図示しないセンサー(例えば、静電容量に応じた信号を出力するセンサー)が配置される。このセンサーと車両の制御装置とを接続するワイヤーハーネスを係止するフックFが、ブラケット22の側面S3に形成されている(図7A及び図7B参照)。
ベルクランク30は、車両前後方向に延びる板状部材である(図5参照)。ベルクランク30は、クランク形状を呈する。すなわち、ベルクランク30は、車両前後方向に延びる基部31と、基部31の前端部における上部から上方へ少し延び、さらに前方へ延びるアーム部32を有する。基部31の前端部に、車幅方向に貫通する貫通孔TH31が形成されている。貫通孔TH31に軸部材13が挿入されている。つまり、ベルクランク30は、軸部材13のまわりに回動可能に支持されている。
トーションスプリング40は、コイル部41と、その両端から直線状に延びるアーム部42,42を備える。コイル部41に軸部材13が挿入されている。つまり、トーションスプリング40は、軸部材13に支持されている。一方のアーム部42がベース10に係止され、他方のアーム部42がベルクランク30に係止されている。ベルクランク30は、トーションスプリング40により、車室内側から見て、反時計回り方向へ回動するように付勢されている。アーム部32の前端が、グリップ21の第1突起部21a1の後面S21a1に当接している。
上記のように構成されたドアハンドル装置1は、次のようにしてドアパネルDPに取り付けられる。まず、グリップ21にブラケット22が次のようにして組み付けられる。図11(A)、図12(A)及び図13(A)に示すように、ブラケット22がグリップ21の第1突起部21a1と第2突起部21a2の間に配置される。この状態では、ブラケット22のX方向が車幅方向に対して平行である。また、ブラケット22の側面S1が車両前方へ向けられている。
つぎに、図11(B)、図12(B)及び図13(B)に示すように、ブラケット22が前方へ移動されて、溝部Gに軸部21bが挿入される。グリップ21に対するブラケット22の姿勢及び配置が、図11(A)、図12(A)及び図13(A)に示す状態では、上部U21b及び下部L21bが、上部GU及び下部GLの前方にそれぞれ位置し、且つ中間部M21bが中間部GMの前方に位置している。また、上記のように、上部GU及び下部GLの溝幅WGU,WGLは、上部U21b及び下部L21bの直径と同一である。また、中間部GMの入口側部分の溝幅WGMは、中間部M21bの車幅方向の寸法(つまり、半円柱の半径)と同一である。したがって、図11(A)、図12(A)及び図13(A)に示すに示す状態から、ブラケット22を前方へ移動させることにより、軸部21bを、溝部Gの周辺部に干渉させること無く、溝部G内へ挿入し、溝部Gの最奥部へ到達させることができる(図11(B)、図12(B)及び図13(B)参照)。
つぎに、図11(C)、図12(C)及び図13(C)に示すように、ブラケット22が、軸部21bを中心軸として、平面視において反時計回りに回動される。その回動角度は90°であり、側面S2がグリップ21の左面に対面する状態になる。この状態では、軸部21bの上部U21b及び下部L21bの右半部の側周面が上部GU及び下部GLの底面SBGU,SBGLに当接している。すなわち、ブラケット22に対する、上部U21b及び下部L21bの右方への移動が、底面SBGU及び底面SBGLによってそれぞれ規制されている。さらに、軸部21bの中間部M21bの前半部の外周面(円弧面)が中間部GMの底面SBGMのうちの左半部の一部(円弧面の1/4に相当する部分)に当接している。すなわち、ブラケット22に対する、中間部M21bの左方への移動が、中間部GMの底面SBGMによって規制されている。したがって、この状態では、軸部21bは、溝部Gの入口側部分を通過不能である。言い換えれば、ブラケット22はグリップ21から脱落しない。
一方、ベース10の軸部材13にベルクランク30及びトーションスプリング40が組み付けられる。以下、ベース10にベルクランク30及びトーションスプリング40が組み付けられて構成された部品をベース組立品BAと呼ぶ(図4参照)。この状態では、ベルクランク30が、トーションスプリング40によって、車室内側から見て反時計回り方向へ付勢され、図示しないストッパーの作用により所定の位置にて静止している。
アウターパネルDPbの後部であって、ドアロック装置DLの上方に位置する部分に、開口部OPDPbが形成されている(図1参照)。この開口部OPDPbの形状は、グリップ21の形状と略同一である。アウターパネルDPbの左面(車室内側の面)における、開口部OPDPbの周囲には、ベース10の貫通孔TH12a,TH12b,TH12cにそれぞれ対応した、図示しないボスナットが設けられている。ベース組立品BAがドアパネルDPの左方(車室内側)に配置され、ベース10の貫通孔TH12a,TH12b,TH12cに、図示しないボルトが挿入される。そして、そのボルトの先端部がアウターパネルDPbのボスナットに締結される。このようにして、ベース組立品BAがアウターパネルDPbに固定される。
つぎに、ハンドル本体20がドアパネルDPの右方(車室外側)から開口部OPDPb内へ挿入される。ベース10の底壁部11aには、貫通孔TH11aが設けられていて(図4参照)、貫通孔TH11aの左方からボルトB(図4及び図5参照)が挿入され、その先端が、螺子孔SHに螺合される。その際、グリップ21の第1突起部21a1にベルクランク30のアーム部32の前端が第1突起部21a1に当接する。これにより、グリップ21の後端側が収容部11内(ドアパネルDP側)へ向かうように回動し、グリップ21の後端部が底壁部11aに当接して静止している。この状態では、ベルクランク30が時計回りに少し回動し、前記ストッパーがベース10から離間して静止している。また、この状態では、ベルクランク30の後端部の下方にロッドRDの上端が位置している。すなわち、ベルクランク30の後端とロッドRDの上端が離間している。
ユーザーがグリップ21に触れない状態では、グリップ21が開口部OPDPb内に位置している(図14及び図17参照)。すなわち、グリップ21の側面とアウターパネルDPbの側面の境界部(つまり、開口部OPDPbの内周縁部)との間に、段差がほとんど形成されること無く、両側面(グリップ21の側面とアウターパネルDPbの側面)が同一面内に位置している。
車両のドアが閉じられていて(ラッチ機構LMとストライカSTとが係合した状態)において、ユーザーが、グリップ21の前端部を車室内側へ押すと、グリップ21が回動し、グリップ21の前端部が開口部OP11aから底壁部11aの左方へ少し入り込むとともに、グリップ21の後端側が、収容部11の外側(アウターパネルDPbの側面よりも外側)へ迫り出してくる(図15参照)。この過程において、グリップ21の第1突起部21a1によって、ベルクランク30のアーム部32が後方へ押される。これにより、ベルクランク30が、図14(B)において時計回りに回動する。この過程では、ユーザーは、トーションスプリング40の付勢力に抗して、グリップ21を回動させる必要がある。また、この過程では、ロッドRDは静止したままである。したがって、ラッチ機構LMとストライカSTとの係合は解除されない。
グリップ21及びベルクランク30の回動角度が初期状態から増大して行くと、ベルクランク30の後端部がロッドRDの上端に当接する(図15(B)参照)。このとき、ユーザーがグリップ21の後端部を把持可能な程度に、グリップ21が迫り出している。この状態をポップアップ状態と呼ぶ。ポップアップ状態から、ユーザーがグリップ21の後端側部分を引いて、グリップ21をさらに回動させると、ロッドRDがベルクランク30によって下方へ押されて(図16(B)参照)、ラッチ機構LMとストライカSTとの係合が解除され、ドアDRを開放可能な状態(リリース状態)になる。この過程では、ベルクランク30を付勢するトーションスプリング40の付勢力に加え、ロッドRDを付勢する付勢装置の付勢力に抗してグリップ21を回動させる必要がある。つまり、グリップ21を初期状態から回動させていく過程において、ロッドRDに当接した時点(図15参照)で、グリップ21の回動操作力がステップ状に大きくなる。
なお、グリップ21の回動範囲において、グリップ21の第1突起部21a1からベルクランク30のアーム部32の端面に対して作用する力の方向が、アーム部32の端面に対して常に垂直になるように、第1突起部21a1の後面S21a1が湾曲形成されている(図17及び図18参照)。
なお、図18に示すように、リリース状態のグリップ21の回動角度位置では、軸部21bの中間部M21bの前半部の円弧面の一部が、依然として、底面部SBGMのうちの左側に位置する部分に当接している。したがって、軸部21bが溝部Gの奥側部分から脱落しない。
上記のように、本実施形態に係るドアハンドル装置1において、まず、ベース組立品BAをアウターパネルDPbの左面(車室内側の面)に取り付け、つぎに、ハンドル本体20をアウターパネルDPbの右方から開口部OPDPb内へ挿入して、ベース組立品BAに組み付けることができる。すなわち、ハンドル本体20を開口部OPDPbに挿入する工程において、グリップ21の外側面が作業者の手前側に位置している。したがって、同工程において、グリップ21の外側面に、開口部OPDPbの内周縁部、他の部品などを衝突させる可能性が低い。すなわち、グリップ21の外側面に傷をつける可能性が低い。このように、本実施形態によれば、ドアハンドル装置1の組み付け作業性を向上させることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、グリップ21の支持構造は、上記実施形態に限られない。例えば、軸部21bの中間部M21b及び溝部Gの中間部GMの断面形状を、図19に示すような断面形状に変更してもよい。すなわち、この変形例において、中間部M21bは、車両高さ方向に延びる略板状部であり、その板厚方向が車幅方向に一致している。当該部位の板厚は、上部U21b及び下部L21bの半径と同等である。そして、当該部位の前端面及び後端面は、円弧面を呈する。当該円弧面の曲率半径及びその中心軸は、上部U21b及び下部L21bの半径及びその中心軸と同一である。
一方、中間部GMの側面SA1GM,SA2GMは、平面状であり、X方向に対して垂直である。側面SA1GM,SA2GMの距離(つまり、溝幅WGM)は、軸部21bの半径と同等である。中間部GMの底面SBGMは、円弧面を呈し、その中心軸が、上部U21bの底面SBGUの中心軸と同一である。具体的には、中間部GMの長手方向(Z方向)に垂直な断面において、底面SBGMは、略円弧状を呈し、その中心角が略300°であり、その直径が、軸部21bの直径と同等である。すなわち、中間部GMの入口側部分の空間(側面SA1GM,SA2GMの間の空間)は、奥側部分の空間(底面SBGUの内側の空間)に比べて狭い。中間部GMの入口側部分の空間は、奥側部分の空間のX方向における中央部に連通している。
この例において、図20に示すように、グリップ21へのブラケット22の組み付け態様は、上記実施形態と同一である。
また、軸部21bの上部U21bを省略するとともに、溝部Gの上部GUを省略してもよい。また、軸部21bの下部L21bを省略するとともに、溝部Gの下部GLを省略してもよい。また、軸部21bの上部U21b及び下部L21bを省略するとともに、溝部Gの上部GU及び下部GLを省略してもよい。また、ブラケット22に軸部を設け、グリップ21に軸受け部を設けてもよい。
また、グリップ21の軸部21bを省略するとともに、ブラケット22に代えて、周知のヒンジ(2枚の羽部が1つのピンのまわりに回動可能に支持された部材)を用いても問い。すなわち、前記ヒンジの一方の羽部をグリップ21に固定し、他方の羽部をベース10に固定してもよい。
1…ドアハンドル装置(車両用ドアハンドル装置)、10…ベース、11…収容部、13…軸部材、20…ハンドル本体、21…グリップ、21a1…第1突起部、21a2…第2突起部、21b…軸部、22…ブラケット、30…ベルクランク、40…トーションスプリング、C…回動軸、DL…ドアロック装置、DP…ドアパネル、DPa…インナーパネル、DPb…アウターパネル、DR…ドア、LM…ラッチ機構、P1…第1部位、P2…第2部位、RD…ロッド、ST…ストライカ

Claims (6)

  1. 車両のドアパネルに設けられた開口部に対向するように、前記ドアパネルの内側面に組み付けられるベースと、
    所定の第1方向に延設されたグリップ、及び前記グリップに対し、前記第1方向とは異なる第2方向に延びる軸部のまわりに回動可能なように、前記グリップに組み付けられたブラケットを備えたハンドル本体と、
    を備え、
    前記グリップに組み付けられた前記ブラケットが、前記ドアパネルに組み付けられたベースに締結される、車両用ドアハンドル装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアハンドル装置において、
    前記グリップ及び前記ブラケットのうちのいずれか一方の部品に前記軸部が設けられ、他方の部品に、前記軸部が嵌め込まれる軸受け部が設けられ、
    前記軸受け部は、前記他方の部品の前記第2方向における一方の端面から他方の端面へ貫通していて、且つ前記他方の部品の側面から内部へ入り込んだ溝部であり、
    前記孔部の前記第2方向における少なくとも一部分の入口側部分が奥側部分より狭く設定され、
    前記軸部を、前記入口側部分から奥側部分へ挿入可能である、車両用ドアハンドル装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ドアハンドル装置において、
    前記軸部のうちの少なくとも一部分であって、前記入口部の狭小部に対応した部分の長手方向に垂直な断面の形状が非円形を呈する異形部であり、
    前記グリップに対する前記ブラケットの姿勢が所定の範囲内にあるとき、前記異形部が前記入口側部分を通過可能であり、且つ前記異形部が前記奥側部分内に進入していて、且つ前記グリップに対する前記ブラケットの姿勢が前記所定の範囲とは異なる範囲にあるとき、前記異形部が前記入口側部部分を通過不能である、車両用ドアハンドル装置。
  4. 請求項3に記載の車両用ドアハンドル装置において、
    前記異形部の長手方向に対して垂直な断面形状が半円形を呈する、車両用ドアハンドル装置。
  5. 請求項4に記載の車両用ドアハンドル装置において、
    前記異形部を除く部分の長手方向に対して垂直な断面形状が円形を呈する、車両用ドアハンドル装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のうちのいずれか1つに記載の車両用ドアハンドル装置において、
    前記ハンドル本体に取り付けられたスイッチ又はセンサーをさらに備え、
    前記ブラケットは、前記スイッチ又はセンサーと車両の制御装置とを接続するワイヤーハーネスを支持する支持部を有する、車両用ドアハンドル装置。
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