JP2021075857A - 天井部材及び天井構造 - Google Patents

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勝仁 高橋
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慶伍 草薙
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【課題】防音性、特に高周波数での防音性に優れており、かつ、軽量性にも優れた天井部材を提供する。【解決手段】四角形の主面11を有し、主面11の対向する辺12a,12bにおいて主面11の同一面側に向かって側面13a,13bが立設され、一方の側面13aには第1係合部14aが設けられ、他方の側面13bには第1係合部14aと係合可能な形状の第2係合部14bが設けられているスパンドレル10と、主面11及び側面13a,13bによって形成される凹部15に配置された弾性部材20とを備え、凹部15に配置された弾性部材20の最大厚みは、凹部15の深さより厚く、凹部15に配置する弾性部材20は、JIS K7220:2006に準拠して測定した圧縮弾性率が1MPa以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、天井部材及び天井構造に関する。
ビル及び住宅等の建築物において、耐震対策の一環として天井部材の軽量化が図られている。天井部材の軽量化の対策手段として、スパンドレル等の軽量天井部材を採用する動きがある。しかし、スパンドレル等の軽量天井部材を採用することで軽量化が図れる反面、防音性能が著しく低下し、上階から階下に伝播する騒音が問題となっている。
上階から階下に伝播する騒音としては、上階において生じた衝撃及び振動等が固体を通じて階下に伝播してもたらす固体伝播音、及び上階において生じた話し声、音楽及び風切り音等が空気を通じて階下に伝播してもたらす空気伝播音がある。また、軽量天井部材としてスパンドレルを採用した場合には、隣接するスパンドレル同士をビス等の固定部材を用いて係合して配置するので、振動が伝播することによって係合部に擦れ音が発生し、当該擦れ音も騒音となる。
上述したような多種の騒音に対しては、それぞれの騒音の種類に応じた防音材を用いた対策を講じる必要がある。例えば、単一材料から形成されている防音材は、特定の周波数においては優れた防音性を発揮するものの、その他の周波数においては防音性が不十分であるという問題点を有する。そこで、複数の材料を用いて形成された防音材が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特表2017−509004号公報
特許文献1にて提案されている防音材を用いることで一定の防音性は得られるものの、更なる防音性を得るために複数の材料を用いているため、天井部材の軽量性が損なわれるという問題が生じる。
また、軽量化を図るために天井部材としてスパンドレルを採用した場合、スパンドレル同士を係合した係合部の擦れ音による騒音は、1kHz〜4kHzと高周波であり、特許文献1にて提案されている防音材では高周波の防音性が不十分である。
そこで、本発明は、防音性、特に高周波数での防音性に優れており、かつ、軽量性にも優れた天井部材及び天井構造を提供することを課題とする。
本発明者が上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、スパンドレルに特定の弾性部材を備えることで、上記課題を解決できることを見出し、以下の本発明を完成させた。
本発明は、下記[1]〜[5]を要旨とする。
[1]四角形の主面を有し、前記主面の対向する辺において前記主面の同一面側に向かって側面が立設され、一方の前記側面には第1係合部が設けられ、他方の前記側面には前記第1係合部と係合可能な形状の第2係合部が設けられているスパンドレルと、前記主面及び前記側面によって形成される凹部に配置された弾性部材とを備え、前記凹部に配置された前記弾性部材の最大厚みは、前記凹部の深さより厚く、前記凹部に配置する前記弾性部材は、JIS K7220:2006に準拠して測定した圧縮弾性率が1MPa以下である、天井部材。
[2]前記凹部に配置された前記弾性部材の最大厚みが、前記凹部の深さの10倍以下である、[1]に記載の天井部材。
[3]前記凹部に配置する前記弾性部材の幅が、前記凹部の幅の0.1倍以上3倍以下である、[1]又は[2]に記載の天井部材。
[4]前記弾性部材は、無機繊維、樹脂発泡体及びゴム発泡体からなる群から選ばれる少なくとも1種である、[1]〜[3]のいずれかに記載の天井部材。
[5]天井下地材と、四角形の主面を有し、前記主面の対向する辺において前記主面の同一面側に向かって側面が立設され、一方の前記側面には第1係合部が設けられ、他方の前記側面には前記第1係合部と係合可能な形状の第2係合部が設けられているスパンドレルと、前記主面及び前記側面によって形成される凹部に配置された弾性部材とを備え、前記弾性部材は、前記天井下地材と前記主面との間にて圧縮された状態で配置されている、天井構造。
本発明によれば、防音性、特に高周波数での防音性に優れており、かつ、軽量性にも優れた天井部材及び天井構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る天井部材の模式的斜視図(その1)である。 本発明の実施形態に係る天井部材の模式的断面図である。 本発明の実施形態に係る天井部材を天井に設置した天井構造を示す模式的断面図である。 本発明の実施形態に係る天井部材の模式的斜視図(その2)である。 本発明の実施形態に係る天井部材において積層体をスパンドレルの主面の長手方向に連続して配置することを示す模式的平面図である。
以下に図面を参照して、本発明実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分は同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(実施形態)
[天井部材]
本発明の実施形態に係る天井部材1は、図1に示すように、スパンドレル10と、弾性部材20とを備える。
<スパンドレル>
スパンドレル10は、図1及び図2に示すように、四角形の主面11を有し、主面11の対向する辺12a,12bにおいて主面11の同一面側に向かって側面13a,13bが立設され、一方の側面13aには第1係合部14aが設けられ、他方の側面13bには第1係合部14aと係合可能な形状の第2係合部14bが設けられている。
スパンドレル10は、建築物の天井の装飾材として使用することが可能な構造を有する部材である。スパンドレル10は、第1係合部14a及び第2係合部14bを有し、図3に示すように、隣接するスパンドレル10同士の第1係合部14aと第2係合部14bとをビス等の固定部材30を用いて係合させ、隣接するスパンドレル10同士を連接した状態で建築物の天井の野縁等である天井下地材40に配置される。
スパンドレル10の主面11の厚みは、防音性を向上させる観点、並びに、機械的強度、耐久性及び生産性を向上させる観点から、0.2mm以上であることが好ましく、0.3mm以上であることがより好ましく、0.5mm以上であることがさらに好ましい。また、スパンドレル10の主面11の厚みは、軽量化の観点から、2.0mm以下であることが好ましく、1.5mm以下であることがより好ましく、1.0mm以下であることがさらに好ましい。
スパンドレル10の主面11及び側面13a,13bによって形成される凹部15の深さD(Z軸方向)は、3mm以上50mm以下であることが好ましく、5mm以上40mm以下であることがより好ましく、7mm以上35mm以下であることがさらに好ましい。凹部15の深さDが、上記範囲内であることで、軽量化及び作業性の向上を両立させることができる。ここで、凹部15の深さDとは、スパンドレル10における主面11からの深さのうち最大のものをいい、図2においては、側面13aの主面11からの高さH1と、第1係合部14aの側面13aの上端部からの高さH2とを加算したものをいう。
スパンドレル10の材料は、特に限定はなく、成形容易性、軽量化及び防音性の観点から、金属材料であることが好ましく、アルミニウム又はアルミニウム合金であることがより好ましい。
<弾性部材>
弾性部材20は、スパンドレル10の主面11及び側面13a,13bによって形成される凹部15に配置される。
凹部15に配置された弾性部材20の最大厚みT1(Z軸方向)は、凹部15の深さDより厚いことを特徴とする。ここで、弾性部材20の最大厚みT1とは、凹部15に配置された弾性部材20のスパンドレル10の主面11からの厚みのうち最大のものをいう。弾性部材20の最大厚みT1が凹部15の深さDより厚いことで、図3に示すように、天井部材1を野縁等の天井下地材40に配置する場合、弾性部材20が天井下地材40とスパンドレル10の主面11との間にて圧縮された状態で配置される。つまり、天井部材1を天井下地材40に配置した後の弾性部材20の厚みT2は、弾性部材20の最大厚みT1より小さくなる(T2<T1)。弾性部材20は、天井下地材40とスパンドレル10の主面11との間にて圧縮された状態で配置されることによって、天井下地材40に反力を発生し、天井下地材40からスパンドレル10へ伝達される高周波数を含む騒音及び振動等を緩和する緩衝効果を発揮する。
凹部15に配置された弾性部材20の最大厚みT1は、弾性部材20の体積増加による作業性悪化の抑制及び軽量化の観点から、凹部15の深さDに対して、10倍以下であることが好ましく、8倍以下であることがより好ましく、5倍以下であることがさらに好ましい。また、凹部15に配置された弾性部材20の最大厚みT1は、騒音及び振動等を緩和する緩衝効果を向上させる観点から、厚みは厚いほどよく、凹部15の深さDに対して、1.1倍以上であることが好ましく、1.5倍以上であることがより好ましく、1.8倍以上であることがさらに好ましい。
凹部15に配置する弾性部材20は、JIS K7220:2006に準拠して測定した圧縮弾性率が1MPa以下であることを特徴とする。弾性部材20の圧縮弾性率が1MPa超であると、柔軟性が低く、人力で弾性変形させることが困難となり、天井部材1を天井に配置する作業性が悪化する。具体的には、天井部材1を天井に配置する際に、弾性部材20は、天井下地材40に押し当てて弾性変形させる必要があり、圧縮弾性率が所定値以下であることで人力によって作業することができ、施工作業の作業性が向上する。また、圧縮弾性率が所定値以下であることで、弾性部材20が万が一スパンドレル10から脱落しても、再度、嵌め込むことが容易である。上記観点から、弾性部材20の圧縮弾性率は、0.5MPa以下であることが好ましく、0.3MPa以下であることがより好ましく、0.1MPa以下であることがさらに好ましい。また、弾性部材20の圧縮弾性率は、弾性部材20の形状維持の観点及び天井下地材40に反力を発生させる観点から、0.001MPa以上であることが好ましく、0.003MPa以上であることがより好ましく、0.005MPa以上であることがさらに好ましい。
凹部15に配置する弾性部材20の幅R1(X軸方向)は、広ければ広いほど、天井部材1を天井に配置した際に、弾性部材20と天井下地材40との接する面積が大きくなり、騒音及び振動等を緩和する緩衝効果を向上させることができる。上記観点から、凹部15に配置する弾性部材20の幅R1は、凹部15の幅Wの0.1倍以上であることが好ましく、0.3倍以上であることがより好ましく、0.5倍以上であることがさらに好ましい。また、凹部15に配置する弾性部材20の幅R1は、弾性部材20を凹部15に配置する作業性及び天井部材1を天井に配置する作業性の低下を抑制する観点から、凹部15の幅Wの3倍以下であることが好ましく、2.5倍以下であることがより好ましく、2倍以下であることがさらに好ましい。
凹部15に配置された弾性部材20は、側面13a,13bの少なくともいずれかと接して配置されていることが好ましい。側面13a,13bの近傍は、隣接するスパンドレル10同士を係合している係合部で生じる振動の振幅が大きくなる箇所であり、弾性部材20を側面13a,13bの少なくともいずれかと接して配置することで、振動による擦れ音を効率よく吸音することができ、1kHz〜4kHz程度の高周波数に対する防音性を向上させることができる。
なお、凹部15に配置する弾性部材20の幅R1が、凹部15の幅Wの1.0倍以上となった場合、図4に示すように、弾性部材20は、側面13a,13bによって圧縮された状態で配置されるので、側面13a,13bの両方と接して配置されることになる。凹部15に配置する弾性部材20の幅R1は、側面13a,13bの両方と接することによって、1kHz〜4kHz程度の高周波数に対する防音性を特に向上させることができる観点から、1.0倍以上であることが好ましく、1.2倍以上であることがより好ましく、1.4倍以上であることがさらに好ましい。
弾性部材20は、スパンドレル10の主面11の長手方向(Y軸方向)に連続して配置されてもよく、非連続に配置されてもよい。実際の天井施工現場で、スパンドレル10を切断して取り付けることがあるので、非連続部位だけの状態になる恐れがあり、その観点から弾性部材20が連続に配置されていることが望ましい。
なお、図5(a)に示すように、弾性部材20が主面11の長手方向に伸びる形状であって、スパンドレル10の主面11の長手方向に単体で亘る長さを有する場合、弾性部材20を長手方向に連接して配置する必要はない。図5(b)に示すように、主面11の長手方向に複数の弾性部材20を連続して配置できる場合は、弾性部材20同士を主面11の長手方向に連接して配置することが好ましい。
弾性部材20を構成する材料としては、上述した特定の圧縮弾性率を有し、防音性及び制振性に優れるものであれば、特に限定されず、例えば、無機繊維、樹脂発泡体及びゴム発泡体からなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。弾性部材20を構成する材料としては、防音性及び制振性に優れており、断熱性も有する観点から、無機繊維及び樹脂発泡体の少なくともいずれかを含むことが好ましい。
無機繊維としては、例えば、グラスウール、ロックウール、セラミックウール、石膏繊維、炭素繊維、ステンレス繊維、スラグ繊維、シリカアルミナ繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維及びジルコニア繊維等が挙げられる。無機繊維は、1種又は2種以上を使用することができる。中でも、無機繊維としては、防音性及び軽量化の観点から、グラスウールが好ましい。
樹脂発泡体の素材としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂及びメラミン樹脂等が挙げられる。樹脂発泡体は、1種又は2種以上を使用することができる。中でも、樹脂発泡体の素材としては、防音性、軽量化及び耐熱性の観点から、メラミン樹脂が好ましい。
ゴム発泡体の素材としては、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、多加硫ゴム、非加硫ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム及びウレタンゴム等が挙げられる。ゴム発泡体は、1種又は2種以上を使用することができる。
樹脂発泡体及びゴム発泡体は、上述した圧縮弾性率の範囲内のものであれば独立気泡及び連続気泡発泡のいずれであってもよい。
[天井部材の製造方法]
本発明の実施形態に係る天井部材の製造方法を説明する。天井部材の製造方法は、特に限定されず、例えば、下記の工程(1)及び工程(2)を含む製造方法が挙げられる。
工程(1):四角形の主面を有し、主面の対向する両辺において主面の同一面側に向かって側面が立設され、一方の側面には第1係合部が設けられ、他方の側面には第1係合部と係合可能な形状の第2係合部が設けられているスパンドレルを用意する工程
工程(2):スパンドレルの主面及び側面によって形成される凹部に弾性部材を配置する工程
上記工程(2)において、凹部に弾性部材を配置する方法は、特に限定はなく、例えば、弾性部材を凹部に嵌め込む及び載置する等の手段を採用してもよく、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、シリコーン系接着剤、変性シリコーン系接着剤及びホットメルト等の接着剤、並びに、両面テープ、機械接合(例えば、ビス)等を用いた手段を採用してもよい。凹部に弾性部材を配置する方法としては、作業の簡便化、コスト低減及び軽量化の観点から接合材等を使用しない弾性部材を凹部に嵌め込む及び載置する等の手段であることが好ましい。なお、凹部に配置する弾性部材の幅が凹部の幅より大きいものである場合は、弾性部材を凹部に嵌め込む手段を採用することが好ましい。
[天井構造]
本発明の実施形態に係る天井構造は、図3に示すように、天井下地材40と、四角形の主面11を有し、主面11の対向する辺12a,12bにおいて主面11の同一面側に向かって側面13a,13bが立設され、一方の側面13aには第1係合部14aが設けられ、他方の側面13bには第1係合部14aと係合可能な形状の第2係合部14bが設けられているスパンドレル10と、主面11及び側面13a,13bによって形成される凹部15に配置された弾性部材20とを備え、弾性部材20は、天井下地材40と主面11との間にて圧縮された状態で配置されている。
本発明の実施形態に係る天井構造によれば、弾性部材20が、天井下地材40と主面11との間にて圧縮された状態で配置されていることで、天井下地材40に反力を発生し、天井下地材40からスパンドレル10へ伝達される高周波数を含む騒音及び振動等を緩和する緩衝効果を発揮することができる。このことにより、上階において生じた固体伝播音及び空気伝播音等の騒音を階下に伝播することを抑制することができる。
[その他の実施形態]
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態及び運用技術が明らかになるはずである。
例えば、上記の実施形態においては、スパンドレル10の凹部15には弾性部材20のみを配置した場合を説明したが、その他の機能性部材を配置してもよい。配置する機能性部材としては、特に限定されず、例えば、金属、繊維強化プラスチック、石膏及び樹脂等が挙げられる。機能性部材を配置することで、天井部材1に機能及び特性を付与することができる。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
[評価方法]
<床衝撃音レベル測定>
天井部材によって低減する床衝撃音レベルをJIS A1440−2:2007に準拠して測定した。具体的には、音源室と受音室とを仕切る厚さ200mmのコンクリート製仕切壁に、音源室と受音室とを連通させる開口部を形成し、この開口部にJIS25形仕様の天井を吊り、30本の天井部材を固定部材によって連接して天井に取り付けた。そして、音源室においてバンクマシーン(リオンテック株式会社製、商品名「F1−02」)により床衝撃音を発生させ、受音室に設置したマイクにおいて1kHz、2kHz及び4kHzでの床衝撃音レベル(dB)を測定した。床衝撃音レベルは小さい程、防音性に優れている。
(実施例1)
スパンドレルとして、幅100mm、長さ4,000mm、厚み0.6mmの主面、側面の高さ10mm、凹部の深さ13mm(H1:10mm、H2:3mm)のアルミニウム製スパンドレル(森村金属社製、商品名「MR91」)を用意した。
弾性部材として、厚み45mmのグラスウール(マグ・イゾベール株式会社製、型番「FDB35045」、圧縮弾性率:0.01MPa)より、幅100mm、長さ4,000mm、厚み25mmに切断したものを用意した。
スパンドレルの主面及び側面によって形成される凹部に、弾性部材を嵌め込んで配置し、実施例1における天井部材を得た。なお、弾性部材を凹部に配置する際に、接合材等は使用しなかった。
得られた天井部材について、評価を行った。その結果を表1に示す。
(実施例2)
弾性部材として、幅100mm、長さ4,000mm、厚み15mmのメラミン樹脂発泡体(Dong Sung社製、型番「VIXUM CWN」、圧縮弾性率:0.07MPa)を使用した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の天井部材を得た。
得られた天井部材について、評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例1)
スパンドレルとして実施例1と同様のものを使用し、弾性部材をなしとした以外は、実施例1と同様にして、比較例1の天井部材を得た。
得られた天井部材について、評価を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2021075857
1:天井部材
10:スパンドレル
11:主面
12a,12b:辺
13a,13b:側面
14a:第1係合部
14b:第2係合部
15:凹部
20:弾性部材
30:固定部材
40:天井下地材

Claims (5)

  1. 四角形の主面を有し、前記主面の対向する辺において前記主面の同一面側に向かって側面が立設され、一方の前記側面には第1係合部が設けられ、他方の前記側面には前記第1係合部と係合可能な形状の第2係合部が設けられているスパンドレルと、
    前記主面及び前記側面によって形成される凹部に配置された弾性部材とを備え、
    前記凹部に配置された前記弾性部材の最大厚みは、前記凹部の深さより厚く、
    前記凹部に配置する前記弾性部材は、JIS K7220:2006に準拠して測定した圧縮弾性率が1MPa以下である、天井部材。
  2. 前記凹部に配置された前記弾性部材の最大厚みが、前記凹部の深さの10倍以下である、請求項1に記載の天井部材。
  3. 前記凹部に配置する前記弾性部材の幅が、前記凹部の幅の0.1倍以上3倍以下である、請求項1又は2に記載の天井部材。
  4. 前記弾性部材は、無機繊維、樹脂発泡体及びゴム発泡体からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の天井部材。
  5. 天井下地材と、
    四角形の主面を有し、前記主面の対向する辺において前記主面の同一面側に向かって側面が立設され、一方の前記側面には第1係合部が設けられ、他方の前記側面には前記第1係合部と係合可能な形状の第2係合部が設けられているスパンドレルと、
    前記主面及び前記側面によって形成される凹部に配置された弾性部材とを備え、
    前記弾性部材は、前記天井下地材と前記主面との間にて圧縮された状態で配置されている、天井構造。
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