JP2021075721A - 高分子複合体及びその製造方法 - Google Patents

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雄一 冨永
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裕司 堀田
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Masakazu Nishida
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定寛 柳下
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定寛 柳下
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Hiroshi Nishikawa
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Abstract

【課題】機械的強度及び形状安定性に優れた高分子複合体及びその製造方法を提供する。【解決手段】本発明の高分子複合体は、不飽和単量体に由来する構造単位を含む高分子と、該高分子からなるマトリックスの中に分散された金属成分とを備え、該金属成分が、ジルコニウム成分、イットリウム成分、セリウム成分及びネオジム成分から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする。金属成分は、金属酸化物又は金属イオンであることが好ましい。本発明の高分子複合体は、水及び金属酸化物を含むゾル、又は、金属イオンを含む水溶液と、不飽和単量体と、重合開始剤とを混合する混合工程と、不飽和単量体を重合する重合工程とを、順次、備える方法により製造することができる。【選択図】なし

Description

本発明は、金属成分が高分子からなるマトリックスの中に分散されてなる機械的強度に優れた高分子複合体及びその製造方法に関する。
高分子ゲルは、高分子のネットワークと多量の液状媒体とからなるソフトマテリアルであり、食品、環境、エネルギー、医療、スポーツ等の分野において広く利用されている。このような弾性材料に求められる課題の1つに、機械的強度の向上が挙げられる。
機械的強度に着眼した高分子ゲルとしては、下記の技術が知られている。例えば、特許文献1には、架橋点が主鎖に沿って動くトポロジカルゲルが開示されている。特許文献2には、架橋点として親水性クレイを用いたナノコンポジットゲルが開示されている。また、特許文献3には、2種類の網目構造が相互に侵入したダブルネットワークゲルが開示されている。
国際公開01/83566号公報 特開2004−143212号公報 国際公開03/93337号公報
しかし、特許文献1の技術は、弾性率や破断強度が十分ではなく、製造工程が複雑であるという問題がある。また、特許文献3の技術は、強度と柔軟性を兼ね備えた従来にないゲルを製造できるものの、重合を終えたゲルを別のモノマーに浸漬して重合する必要があり、製造工程が複雑である。
本発明は、圧縮弾性率、引張強度、引張破断伸び等の機械的強度に優れ、体積膨張率が低く形状安定性に優れた高分子複合体を提供すること、並びに、このような高分子複合体を効率よく製造する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、ジルコニア等の微細な金属含有成分が高分子からなるマトリックスの中に分散されてなる高分子複合体に水等を含ませると、機械的強度及び形状安定性に優れたことを見い出し、本発明を完成するに至った。
本発明における高分子複合体は、不飽和単量体に由来する構造単位を含む高分子と、該高分子からなるマトリックスの中に分散された金属成分とを備え、該金属成分が、ジルコニウム成分、イットリウム成分、セリウム成分及びネオジム成分から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする。
本発明における高分子複合体は、更に、水及び/又は有機溶剤を含有することができる。
本発明における高分子複合体の製造方法は、水及び金属酸化物を含むゾル、又は、金属イオンを含む水溶液と、不飽和単量体と、重合開始剤とを混合する混合工程と、不飽和単量体を重合する重合工程とを、順次、備えることを特徴とする。
本発明における高分子複合体の製造方法は、更に、重合工程により得られた反応生成物に水及び/又は有機溶剤を接触させる接触工程を備えることができる。
本発明において、水及び/又は有機溶剤を含有する高分子複合体は、機械的強度及び形状安定性に優れる。従って、水及び/又は有機溶剤が保持されることにより、製品の耐久性が期待される。
本発明において、高分子複合体の製造方法によれば、水及び金属酸化物を含むゾル、又は、金属イオンを含む水溶液と、不飽和単量体と、重合開始剤とを用いるのみで、上記の効果を有する高分子複合体を効率よく製造することができる。また、例えば、温度や時間等の条件を、適宜、変更して不飽和単量体の重合を行うことにより、高分子複合体の機械的強度を容易に制御することができる。
本発明の高分子複合体は、不飽和単量体に由来する構造単位を含む高分子と、該高分子からなるマトリックスの中に分散された金属成分(金属含有成分)とを備える。この金属成分は、ジルコニウム成分、イットリウム成分、セリウム成分及びネオジム成分から選ばれた少なくとも1種である。
本発明の高分子複合体は、好ましくは、水及び/又は有機溶剤を含有(保持)することにより、弾性を有し、機械的強度及び形状安定性に優れる軟質物である。本発明において、後述の製造方法における混合工程及び重合工程により得られる反応生成物は、通常、水を含有(保持)するが、この後、水を留去させて反応生成物を固化することも可能であるため、本発明の高分子複合体は、水の含有は必須ではない。上記反応生成物又は固化物に、水及び/又は有機溶剤を接触させる接触工程に供することにより得られる高分子複合体は、水及び/又は有機溶剤を含有するため、上記の本発明の効果を確実に発揮する。以下、この態様の高分子複合体を「高弾性高分子複合体」として説明する。
水及び/又は有機溶剤の液体を含有する本発明の高弾性高分子複合体において、有機溶剤は、好ましくは、水溶性又は親水性を有する化合物であり、例えば、アルコール(メタノール、エタノール、プロパノール等)、アルキレングリコール(エチレングリコール等)、環状エーテル(テトラヒドロフラン等)、ケトン(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)、ジアルキルホルムアミド(ジメチルホルムアミド等)、ジアルキルアセトアミド(ジメチルアセトアミド等)、ジアルキルスルホキシド(ジメチルスルホキシド等)、アルキレングリコールモノアルキルエーテル等が挙げられる。有機溶剤が含まれる場合、1種のみであってよいし、2種以上であってもよい。
上記液体の含有割合の下限は、高弾性高分子複合体により本発明の効果が得られることから、上記高分子の質量を100質量部とした場合に、好ましくは100質量部、より好ましくは200質量部である。尚、上限は、通常、2000質量部、好ましくは1000質量部である。
本発明に係る高分子は、不飽和単量体に由来する構造単位を少なくとも1つ含む。この不飽和単量体に含まれる重合性不飽和結合の数は特に限定されない。重合性不飽和結合の数が1つの化合物の場合、上記高分子は、通常、線状を有するが、重合性不飽和結合の数が2つ以上の化合物の場合、上記高分子は、通常、3次元架橋構造を有する。
また、本発明に係る上記高分子は、液体吸収性を有することが好ましい。水及び/又は有機溶剤の(合計)吸液量は、高分子1.0gに対して、好ましくは1.0g以上、より好ましくは1.5〜20g、更に好ましくは2.0〜10gである。この割合は、高弾性高分子複合体におけるものにも適用される。
上記不飽和単量体のうち、重合性不飽和結合の数が1つの化合物としては、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、メタクリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、N−イソプロピルメタクリルアミド、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド等のアミド基を有する化合物;ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート等のヒドロキシ基を有する化合物;アクリル酸、メタクリル酸等のカルボン酸基を有する化合物又はその塩;2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、p−スチレンスルホン酸等のスルホン酸基を有する化合物又はその塩;メタクリルオキシエチルトリメリック酸等のリン酸基を有する化合物又はその塩;アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、アクリロニトリル、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、酢酸ビニル等が挙げられる。これらのうち、アクリルアミド及びアクリル酸が好ましい。
上記不飽和単量体のうち、重合性不飽和結合の数が2つ以上の化合物(以下、「架橋性単量体」という)としては、N,N′−メチレンビスアクリルアミド、N,N′−(1、2―ジヒドロキシエチレン)−ビスアクリルアミド、モノエチレングリコールジアクリレート、モノエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、モノプロピレングリコールジアクリレート、モノプロピレングリコールジメタクリレート等が挙げられる。これらのうち、N,N′−メチレンビスアクリルアミドが好ましい。
上記高分子が、重合性不飽和結合の数が1つの化合物に由来する構造単位と、架橋性単量体に由来する構造単位とからなる場合、架橋性単量体に由来する構造単位の含有割合の上限は、高弾性高分子複合体における機械的強度及び形状安定性の観点から、上記高分子を構成する構造単位の全量を100質量%とした場合に、好ましくは1質量%、より好ましくは0.1質量%である。
本発明において、上記高分子からなるマトリックスの中に分散された金属成分(金属含有成分)は、ジルコニウム成分、イットリウム成分、セリウム成分及びネオジム成分から選ばれた少なくとも1種であり、これらの原子のイオン、酸化物、窒化物、炭化物、硫化物、ハロゲン化物、水酸化物、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、炭酸塩、有機酸金属塩等が挙げられる。本発明の高分子複合体又は高弾性高分子複合体に含まれる上記金属成分は、イオン及び化合物のいずれか一方であってよいし、両方であってもよい。
上記金属成分は、好ましくは、ジルコニウム、イットリウム、セリウム又はネオジムを含むイオン及び酸化物である。
上記金属成分が化合物である場合、その形状及びサイズは、特に限定されないが、水及び/又は有機溶剤の液体を含有する高弾性高分子複合体における機械的強度及び形状安定性の観点から、平均粒子径は、好ましくは100nm以下、より好ましくは1〜50nmである。
本発明において、上記金属成分の含有割合は、水及び/又は有機溶剤の液体を含有する高弾性高分子複合体における機械的強度及び形状安定性の観点から、上記高分子及び上記金属成分の合計を100質量%とした場合に、好ましくは5〜85質量%、より好ましくは10〜80質量%、特に好ましくは20〜75質量%である。
本発明の高分子複合体には、必要に応じて、ジルコニウム、イットリウム、セリウム及びネオジム以外の金属のイオン又は化合物が更に分散されていてもよい。これらの他の分散質が含まれる場合、その含有割合の上限は、上記金属成分の含有量を100質量部とすると、通常、30質量部である。
また、本発明の高分子複合体には、必要に応じて、更に、各種フィラー、耐熱性、耐紫外線性、耐光性、耐酸化性、難燃性等を向上させる添加剤等が含まれてもよい。
上記のように、本発明の高分子複合体は、水及び/又は有機溶剤を含有する構成の高弾性高分子複合体とすることができる。この高弾性高分子複合体において、圧縮弾性率は、好ましくは100kPa〜30MPa、より好ましくは150kPa〜25MPa、特に好ましくは200kPa〜20MPaである。引張強度は、好ましくは100kPa〜10MPa、より好ましくは200kPa〜10MPa、特に好ましくは500kPa〜10MPaである。引張破断伸びは、好ましくは50〜500%、より好ましくは80〜500%、特に好ましくは100〜500%である。また、体積膨張率は、好ましくは−30〜100%、より好ましくは−20〜80%、特に好ましくは−10〜60%である。これらの性能は、金属成分を含有しない高分子ゲルに比べて、機械的強度及び形状安定性に優れたものといえる。尚、圧縮弾性率、引張強度、引張破断伸び及び体積膨張率は、〔実施例〕に記載の方法により測定することができる。
次に、本発明の高分子複合体を製造する方法について、説明する。
本発明の高分子複合体製造方法は、水及び金属酸化物(ジルコニウム、イットリウム、セリウム及びネオジムから選ばれた少なくとも1種の酸化物)を含むゾル、又は、金属イオン(ジルコニウム、イットリウム、セリウム及びネオジムから選ばれた少なくとも1種のイオン)を含む水溶液と、不飽和単量体と、重合開始剤とを混合する混合工程と、不飽和単量体を重合する重合工程とを、順次、備える。
上記混合工程では、水及び金属酸化物(酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化セリウム又は酸化ネオジム)を含むゾル、金属イオンを含む水溶液、又は、水、金属化合物及び金属イオンを含む混合液を用いることができる。
上記混合工程においてゾルを用いる場合、金属酸化物は、結晶及び非結晶のいずれでもよく、その平均粒子径は、好ましくは100nm以下、より好ましくは1〜50nm、更に好ましくは5〜30nmである。また、上記ゾルにおける金属酸化物の濃度は、特に限定されないが、その後の重合工程において、効率よく高分子複合体が形成されることから、好ましくは1〜50質量%、より好ましくは5〜40質量%である。
上記混合工程において金属イオンを含む水溶液を用いる場合、水溶性の金属化合物を水、酸性水溶液又は塩基性水溶液に溶解させてなる水溶液であれば、特に限定されない。金属イオンの濃度は、特に限定されないが、その後の重合工程において、効率よく高分子複合体が形成されることから、好ましくは1〜50質量%、より好ましくは5〜40質量%である。
上記混合工程で用いる不飽和単量体は、上記例示したとおりである。好ましい態様は、すべての不飽和単量体が水溶性であることであり、また、その全量に対してアクリルアミド又はアクリル酸を少なくとも50質量%含む不飽和単量体を用いることである。特に好ましい態様は、アクリルアミドのみを用いること、並びに、アクリルアミドと、重合性不飽和結合を2つ以上含む化合物(N,N′−メチレンビスアクリルアミド等)とを併用することである。
上記混合工程で用いる重合開始剤は、特に限定されず、無機化合物及び有機化合物のいずれでもよく、これらを組み合わせたものであってもよい。また、水溶性及び油溶性のいずれでもよい。無機化合物の具体例としては、過酸化水素;過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム(ペルオキソ二硫酸アンモニウム)等の過硫酸塩等が挙げられる。また、有機化合物の具体例としては、ジメチル−2,2′−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、2,2′−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル、4,4′−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2′−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2′−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]又はその二塩酸塩、2,2′−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二硫酸塩二水和物、2,2′−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]、1,1′−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)等のアゾ化合物;過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酢酸、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド等の有機過酸化物等が挙げられる。尚、無機化合物及び有機化合物を組み合わせた重合開始剤として、例えば、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、アスコルビン酸、硫酸第一鉄等を還元剤とし、ペルオキソ二硫酸カリウム、過酸化水素、tert−ブチルハイドロパーオキサイド等を酸化剤としたレドックス系重合開始剤が、従来、公知であり、用いることができる。
本発明において、重合開始剤は、熱重合開始剤、光重合開始剤等のいずれを用いてもよいが、これらのうち、熱重合開始剤が好ましい。
上記混合工程において、水及び金属酸化物を含むゾル、又は、金属イオンを含む水溶液と、不飽和単量体と、重合開始剤とを混合して混合物を調製する場合、本発明の効果を確実に得るために、金属酸化物又は金属イオンと、不飽和単量体とのモル比は、好ましくは0.1〜10、より好ましくは0.2〜2である。重合開始剤の使用量は、特に限定されない。また、これらの原料を混合するときの温度は、好ましくは30℃以下である。
次に、上記重合工程は、上記混合工程の後に不飽和単量体を重合する工程であり、形成された高分子は、通常、その内部に、反応系の水を保持しつつ高分子複合体を構成する。
上記重合工程では、上記混合工程により得られた混合物をそのまま用いてよいし、必要により、更に、後述の成分を添加したものを用いてもよい。反応系は、水及び金属酸化物を含むゾル、又は、金属イオンを含む水溶液を用いて調製されており、不飽和単量体は、水に溶解した状態で重合に供されることが好ましい。
上記重合工程においては、金属酸化物又は金属イオンの分散状態や、不飽和単量体の重合反応を阻害しない限りにおいて、反応系に有機溶剤を添加することができる。重合開始剤として、油溶性化合物を用いることもできるので、有機溶剤の添加により、その溶解性を向上させることができ、また、水不溶性の不飽和単量体が併用された際にも有機溶剤により溶解させることができ、その結果、すべての不飽和単量体の重合転化率を向上させることができる。このような有機溶剤としては、アルコール(メタノール、エタノール、プロパノール等)、アルキレングリコール(エチレングリコール等)、環状エーテル(テトラヒドロフラン等)、ケトン(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)、ジアルキルホルムアミド(ジメチルホルムアミド等)、ジアルキルアセトアミド(ジメチルアセトアミド等)、ジアルキルスルホキシド(ジメチルスルホキシド等)等が挙げられる。
また、上記反応系は、更に、各種フィラー、耐熱性、耐紫外線性、耐光性、耐酸化性、難燃性等を向上させる添加剤等が含まれてもよい。
上記重合工程における反応条件は特に限定されない。重合反応は、密閉条件下、又は、不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。また、重合開始剤として熱重合開始剤を用いる場合、重合温度は、好ましくは30℃〜100℃、より好ましくは50℃〜100℃である。また、重合時間は、反応系の構成、原料の合計量等により、適宜、設定され、通常、10分以上である。尚、重合時間の上限は、通常、2ヶ月であり、好ましくは1ヶ月である。
上記重合工程において、密閉条件下で重合反応を行うことにより、反応容器に収容された原料のままの高分子複合体を製造することができる。従って、特定形状を反映するキャビティを有する反応容器を用いることにより、所定の形状(繊維状、棒状、平板状、円柱状、らせん状、球状等)を有する高分子複合体を、直接、製造することができる。尚、言うまでもないが、本発明の高分子複合体は、形状安定性に優れるため、大型の高分子複合体を製造した後、切削加工等を施して、所定の形状とすることもできる。
また、上記反応系に、更に慣用の界面活性剤を共存させる等により、微粒子状の高分子複合体を製造することができる。
本発明において、上記反応系が、水及び金属酸化物を含むゾルを熱重合開始剤とともに用いて得られた混合物を含む場合、これを重合に供すると、金属イオンの水溶液を用いた場合に比べて、重合反応の進行とともに反応液が高粘度化しやすく、得られる反応生成物からなる高分子複合体は、機械的強度及び形状安定性に優れた高弾性高分子複合体を形成しやすい。得られる高弾性高分子複合体がこのような性質を有することについて、本発明者らは、得られた高分子複合体が、ゾルに含まれた金属酸化物からなる微粒子が、形成された高分子どうしの空隙を満遍なく充填する構造を有していることによるものと推定している。
上記のように、重合工程によって形成された高分子複合体は、高分子の内部に、反応系の水を保持しているが、通常、更に、水及び/又は有機溶剤を保持することが可能であり、後の接触工程により、機械的強度及び形状安定性に優れた高弾性高分子複合体を確実に得ることができる。
上記接触工程では、高分子複合体を水及び/又は有機溶剤に浸漬したり、水及び/又は有機溶剤を高分子複合体に噴霧する等の方法を適用することが好ましい。
上記有機溶剤は、上記重合工程で併用可能な有機溶剤として例示した化合物を用いることができるが、この接触工程において、有機溶剤の置換も可能である。
本発明の製造方法により得られる、特に、高弾性高分子複合体は、従来技術から計り知れない上記性能(高い圧縮弾性率、高い引張特性及び低い体積膨張率)を有し、医療用材料、衝撃吸収材料、防音材料等として有用である。
本発明の製造方法において、混合工程及び重合工程により得られた、通常、水を含む反応生成物を乾燥すると、固体の高分子複合体を得ることができる。この固体高分子複合体を接触工程に供することにより、水及び/又は有機溶剤を保持させることができるので、可逆的に、上記性能を有する高弾性高分子複合体とすることができる。また、上記固体高分子複合体は、通常、多孔質であり、これに他のポリマー材料を浸透させたコンポジットとして活用することもできる。このポリマー材料は、特に限定されないが、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール樹脂、ナイロン樹脂、ABS樹脂、ポリエステル(PET、PBT等)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリビニルアルコール、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等を用いることができる。これらは、熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でもよい。但し、熱硬化性樹脂の場合は、これを固体高分子複合体に浸透させた後に硬化させることが好ましい。
以下、実施例により、本発明を更に具体的に説明する。但し、これらの実施例は、本発明の一部の実施形態を示すものに過ぎないため、本発明をこれらの実施例に限定して解釈するべきではない。
1.高弾性高分子複合体の分析方法及び評価方法
後述する実施例及び比較例において、初めに、高分子からなるマトリックスの中にジルコニウム成分、セリウム成分、珪素成分又はアルミニウム成分が分散された高分子複合体を製造し、その後、この高分子複合体に水又はエチレングリコール(以下、「EG」ともいう)を接触させてこれらが吸液した高弾性高分子複合体を製造し、その評価を行った。以下に、高弾性高分子複合体の評価方法を示す。
(1)高弾性高分子複合体の組成分析
高弾性高分子複合体を、減圧下、50℃で乾燥させ、この真空乾燥の前後の質量測定により、接触液(水又はEG)の吸液量を算出し、高分子1gあたりの量で算出した。また、真空乾燥物を熱重量分析に供し、高分子及び金属成分(ジルコニウム成分、セリウム成分、珪素成分又はアルミニウム成分)の質量比を分析し、先に得られた接触液の割合とから、高弾性高分子複合体の組成割合を算出した。尚、熱重量分析は、大気雰囲気下、10℃/分で600℃まで昇温し、150℃から600℃の重量減少分を高分子の量、600℃における残渣分を金属成分の量とした。表1、表2及び表3には、高分子、金属成分及び吸液成分の合計を100質量%(以下、「質量%」を「%」と表記する)としたときの、高分子及び金属成分の割合を記載し、また、高弾性高分子複合体を構成する吸液成分の量を、高分子1gあたりの量で記載した。
(2)高弾性高分子複合体の圧縮弾性率
後述する実施例及び比較例において、製造原料からなる混合物(真空脱気物)を、空間形状が円柱(内径8.8mm)の容器に入れて、所定の温度で加熱し、円柱状の高分子複合体を得た。次いで、この高分子複合体を水又はEGに7日間浸漬して、円柱状の高弾性高分子複合体を得た。その後、これを厚さ5mmに裁断し、圧縮弾性率測定用試験片を得た。この試験片を万能試験機にセットして、圧縮速度3mm/分の条件で圧縮実験を実施した。10%から20%の歪の範囲で圧縮弾性率を求めた。
(3)高弾性高分子複合体の引張強度及び引張破断伸び
後述する実施例及び比較例において、製造原料からなる混合物(真空脱気物)を用いて、所定の温度で加熱し、シート状(厚さ1〜3mm)の高分子複合体を得た。そして、この高分子複合体を水に7日間浸漬して、高弾性高分子複合体を得た。その後、所定のサイズ(JIS K 6251、引張、7号形 ダンベル状)に裁断し、引張試験用試験片を得た。この試験片を引張試験機にセットして、引張速度100mm/分の条件で引張実験を実施し、引張強度及び引張破断伸びを測定した。
(4)高弾性高分子複合体の体積膨張率
後述する実施例及び比較例において、製造原料からなる混合物(真空脱気物)を、空間形状が円柱(内径8.8mm)の容器に入れて、所定の温度で加熱し、円柱状の高分子複合体を得た。次いで、この高分子複合体を裁断して円板状とし、水に7日間浸漬して、円板状の高弾性高分子複合体を得た。この高弾性高分子複合体の直径を測定し、下記式により、体積膨張率を算出した。
体積膨張率(%)=100×〔高弾性高分子複合体の直径(mm)/8.8(mm)〕−100
2.高分子複合体及び高弾性高分子複合体の製造
実施例1
富士フイルム和光純薬社製アクリルアミド(以下、「AAm」ともいう)を、第一稀元素化学工業社製ジルコニアゾル「ZSL−10T」(商品名、固形分10.2質量%、メジアン径13nm)に溶解し、4mol/LのAAmジルコニア水溶液(以下、「AAmジルコニア水溶液(1)」という)を調製した。一方、東京化成工業社製N,N′−メチレンビスアクリルアミド(以下、「MBAA」ともいう)及び富士フイルム和光純薬社製ペルオキソ二硫酸アンモニウム(以下、「APS」ともいう)を、それぞれ、水に溶解し、0.2mol/LのMBAA水溶液及び0.1mol/LのAPS水溶液を調製した。
次に、4mol/LのAAmジルコニア水溶液(1)5mLと、0.2mol/LのMBAA水溶液0.02mLと、0.1mol/LのAPS水溶液0.2mLと、上記ジルコニアゾル「ZSL−10T」4.78mLとを混合し、窒素でバブリングした。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、50℃のオーブンで3時間加熱し、高分子複合体を得た。金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は0.40である。
その後、高分子複合体を、25℃の水に7日間浸漬し、高弾性高分子複合体を得た。得られた高弾性高分子複合体について、各種評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例2〜5
混合物の加熱温度を、50℃から60℃、70℃、80℃又は90℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、高分子複合体及び高弾性高分子複合体を製造し、各種評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例6〜10
混合物の加熱時間を、3時間から3日間(実施例6)、7日間(実施例7)、14日間(実施例8)、21日間(実施例9)又は28日間(実施例10)に変更した以外は、実施例3と同様にして、高分子複合体及び高弾性高分子複合体を製造し、各種評価を行った。その結果を表1に示す。
また、実施例6の高分子複合体については、これをエチレングリコールに7日間浸漬して高弾性高分子複合体を製造し、圧縮弾性率のみを測定した(表1参照)。
実施例11〜13及び15〜21
ジルコニアゾルとして、実施例1で用いたものと、固形分の異なる、第一稀元素化学工業社製ジルコニアゾル「ZSL−10T」(商品名、固形分13.6質量%、メジアン径15nm)を用いた。このジルコニアゾル「ZSL−10T」を用いるとともに、実施例1と同様にして、4mol/LのAAmジルコニア水溶液(以下、「AAmジルコニア水溶液(2)」という)を調製し、これらを製造原料として、実施例1〜10と同様にして、高分子複合体及び高弾性高分子複合体を製造した。尚、金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は0.56である。その後、得られた高弾性高分子複合体について、各種評価を行った。その結果を表1に示す。
また、実施例17の高分子複合体については、これをエチレングリコールに7日間浸漬して高弾性高分子複合体も製造し、圧縮弾性率のみを測定した(表1参照)。
実施例14
4mol/LのAAmジルコニア水溶液(2)5mLと、0.1mol/LのAPS水溶液0.2mLと、上記ジルコニアゾル「ZSL−10T」(商品名、固形分13.6質量%、メジアン径15nm)4.78mLとを混合した。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、70℃のオーブンで3時間加熱し、高分子複合体を得た。金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は0.56である。
その後、高分子複合体を、25℃の水に7日間浸漬し、高弾性高分子複合体を得た。得られた高弾性高分子複合体について、各種評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例22〜24及び26〜32
ジルコニアゾルとして、第一稀元素化学工業社製ジルコニアゾル「ZSL00120」(商品名、固形分30.3質量%、メジアン径14nm)を用いた。このジルコニアゾル「ZSL00120」を用いるとともに、実施例1と同様にして、4mol/LのAAmジルコニア水溶液(以下、「AAmジルコニア水溶液(3)」という)を調製し、これらを製造原料として、実施例1〜10と同様にして、高分子複合体及び高弾性高分子複合体を製造した。尚、金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は1.45である。その後、得られた高弾性高分子複合体について、各種評価を行った。その結果を表2に示す。
また、実施例28の高分子複合体については、これをエチレングリコールに7日間浸漬して高弾性高分子複合体を製造し、圧縮弾性率のみを測定した(表2参照)。
実施例25
4mol/LのAAmジルコニア水溶液(3)5mLと、0.1mol/LのAPS水溶液0.2mLと、上記ジルコニアゾル「ZSL00120」(商品名、固形分30.3質量%、メジアン径14nm)4.78mLとを混合した。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、70℃のオーブンで3時間加熱し、高分子複合体を得た。金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は1.40である。
その後、高分子複合体を、25℃の水に7日間浸漬し、高弾性高分子複合体を得た。得られた高弾性高分子複合体について、各種評価を行った。その結果を表2に示す。
実施例33〜42
ジルコニアゾルとして、実施例22で用いたものと、固形分及びメジアン径の異なる、第一稀元素化学工業社製ジルコニアゾル「ZSL00120」(商品名、固形分34.9質量%、メジアン径10nm)を用いた。このジルコニアゾル「ZSL00120」を用いるとともに、実施例1と同様にして、4mol/LのAAmジルコニア水溶液(以下、「AAmジルコニア水溶液(4)」という)を用いた以外は、実施例1〜10と同様にして、高分子複合体及び高弾性高分子複合体を製造した。尚、金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は1.70である。その後、得られた高弾性高分子複合体について、各種評価を行った。その結果を表2に示す。
また、実施例38の高分子複合体については、これをエチレングリコールに7日間浸漬して高弾性高分子複合体を製造し、圧縮弾性率のみを測定した(表2参照)。
実施例43
アクリルアミド(AAm)を、第一稀元素化学工業社製オキシ硝酸ジルコニウム水溶液「ジルコゾールZN」(商品名、固形分25.4質量%)に溶解し、4mol/LのAAmオキシ硝酸ジルコニウム水溶液を調製した。
次に、4mol/LのAAmオキシ硝酸ジルコニウム水溶液5mLと、0.2mol/LのMBAA水溶液0.02mLと、0.1mol/LのAPS水溶液0.2mLと、上記オキシ硝酸ジルコニウム溶液「ジルコゾールZN」4.78mLとを混合した。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、70℃のオーブンで3時間加熱し、高分子複合体を得た。そして、実施例1と同様にして、高弾性高分子複合体を得た。尚、金属イオン(ジルコニムイオン)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は1.36である。また、高弾性高分子複合体を構成する高分子と金属成分(ジルコニウムイオン)との質量割合は、それぞれ、51.4質量%及び48.6質量%であり、吸液量は、2.69g/gであった。その後、得られた高弾性高分子複合体について、各種評価を行った。その結果を表3に示す。
実施例44
第一稀元素化学工業社製ジルコニアゾル「ZSL−10T」(商品名、固形分10.2質量%、メジアン径13nm)を水で希釈し、固形分5.4質量%のジルコニアゾル水溶液を調製した。そして、このジルコニアゾル水溶液にアクリルアミド(AAm)を溶解し、4mol/LのAAmジルコニア水溶液(以下、「AAmジルコニア水溶液(5)」という)を調製した。一方、上記ペルオキソ二硫酸アンモニウム(APS)を、水に溶解し、0.1mol/LのAPS水溶液を調製した。次に、4mol/LのAAmジルコニア水溶液(5)5mLと、0.1mol/LのAPS水溶液0.2mLと、上記ジルコニアゾル水溶液4.8mLとを混合し、窒素でバブリングした。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、70℃のオーブンで3時間加熱し、高分子複合体を得た。金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は0.20である。その後、実施例1と同様にして、高弾性高分子複合体を作製し、各種評価を行った。その結果を表3に示す。
実施例45
ジルコニアゾルとして、「ZSL−10T」(商品名、固形分10.2質量%、メジアン径13nm)を用いた。このジルコニアゾル「ZSL−10T」と、アクリルアミド(AAm)とを用いて、4mol/LのAAmジルコニア水溶液(以下、「AAmジルコニア水溶液(6)」という)を調製した。次に、4mol/LのAAmジルコニア水溶液(6)7.5mLと、0.1mol/LのAPS水溶液0.2mLと、上記ジルコニアゾル「ZSL−10T」2.3mLとを混合し、窒素でバブリングした。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、70℃のオーブンで3時間加熱し、高分子複合体を得た。金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は0.24である。その後、実施例1と同様にして、高弾性高分子複合体を作製し、各種評価を行った。その結果を表3に示す。
実施例46
実施例45で調製した4mol/LのAAmジルコニア水溶液(6)2.5mLと、0.1mol/LのAPS水溶液0.2mLと、上記ジルコニアゾル「ZSL−10T」7.3mLとを混合し、窒素でバブリングした。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、70℃のオーブンで3時間加熱し、高分子複合体を得た。金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は0.85である。その後、実施例1と同様にして、高弾性高分子複合体を作製し、各種評価を行った。その結果を表3に示す。
実施例47
ジルコニアゾルとして、第一稀元素化学工業社製ジルコニアゾル「ZSL00120」(商品名、固形分30.3質量%、メジアン径14nm)を用いた。このジルコニアゾル「ZSL00120」と、アクリルアミド(AAm)とを用いて、4mol/LのAAmジルコニア水溶液(以下、「AAmジルコニア水溶液(7)」という)を調製した。次に、4mol/LのAAmジルコニア水溶液(7)7.5mLと、0.1mol/LのAPS水溶液0.2mLと、上記ジルコニアゾル「ZSL00120」2.3mLとを混合し、窒素でバブリングした。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、70℃のオーブンで3時間加熱し、高分子複合体を得た。金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は0.83である。その後、実施例1と同様にして、高弾性高分子複合体を作製し、各種評価を行った。その結果を表3に示す。
実施例48
実施例47で調製した4mol/LのAAmジルコニア水溶液(7)2.5mLと、0.1mol/LのAPS水溶液0.2mLと、上記ジルコニアゾル「ZSL00120」7.3mLとを混合し、窒素でバブリングした。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、70℃のオーブンで3時間加熱し、高分子複合体を得た。金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は2.93である。その後、実施例1と同様にして、高弾性高分子複合体を作製し、各種評価を行った。その結果を表3に示す。
実施例49
上記N,N′−メチレンビスアクリルアミド(MBAA)及び富士フイルム和光純薬社製2,2′−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン](以下、「AIYP」ともいう)を、それぞれ、水及びメタノールに溶解し、0.1mol/LのMBAA水溶液及び0.1mol/LのAIYP溶液を調製した。次に、実施例45で調製した4mol/LのAAmジルコニア水溶液(6)5mLと、0.1mol/LのMBAA水溶液0.04mLと、0.1mol/LのAIYP溶液0.2mLと、上記ジルコニアゾル「ZSL−10T」4.76mLとを混合し、窒素でバブリングした。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、90℃のオーブンで3時間加熱し、高分子複合体を得た。金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は0.39である。その後、実施例1と同様にして、高弾性高分子複合体を作製し、各種評価を行った。その結果を表3に示す。
実施例50
富士フイルム和光純薬社製2,2′−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド](以下、「AMHP」ともいう)を、水に溶解し、0.1mol/LのAMHP水溶液を調製した。次に、4mol/LのAAmジルコニア水溶液(6)5mLと、0.1mol/LのMBAA水溶液0.04mLと、0.1mol/LのAMHP水溶液0.2mLと、上記ジルコニアゾル「ZSL−10T」4.76mLとを混合し、窒素でバブリングした。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、90℃のオーブンで3時間加熱し、高分子複合体を得た。金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は0.39である。その後、実施例1と同様にして、高弾性高分子複合体を作製し、各種評価を行った。その結果を表3に示す。
実施例51
富士フイルム和光純薬社製4,4′−アゾビス(4−シアノ吉草酸)(以下、「ACA」ともいう)を、メタノールに溶解し、0.1mol/LのACA溶液を調製した。次に、実施例45で調製した4mol/LのAAmジルコニア水溶液(6)5mLと、0.1mol/LのMBAA水溶液0.04mLと、0.1mol/LのACA溶液0.2mLと、上記ジルコニアゾル「ZSL−10T」4.76mLとを混合し、窒素でバブリングした。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、90℃のオーブンで3時間加熱し、高分子複合体を得た。金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は0.39である。その後、実施例1と同様にして、高弾性高分子複合体を作製し、各種評価を行った。その結果を表3に示す。
実施例52
実施例47で調製した4mol/LのAAmジルコニア水溶液(7)5mLと、0.1mol/LのMBAA水溶液0.04mLと、0.1mol/LのAIYP溶液0.2mLと、上記ジルコニアゾル「ZSL00120」4.76mLとを混合し、窒素でバブリングした。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、90℃のオーブンで3時間加熱し、高分子複合体を得た。金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は1.35である。その後、実施例1と同様にして、高弾性高分子複合体を作製し、各種評価を行った。その結果を表3に示す。
実施例53
ジルコニアゾルとして、「ZSL−10T」(商品名、固形分10.2質量%、メジアン径13nm)を用いた。このジルコニアゾルに、富士フイルム和光純薬社製アクリル酸(以下、「AAc」ともいう)を溶解し、4mol/LのAAcジルコニア水溶液(以下、「AAcジルコニア水溶液」という)を調製した。4mol/LのAAcジルコニア水溶液5mLと、0.1mol/LのMBAA水溶液0.04mLと、0.1mol/LのAPS水溶液0.2mLと、上記ジルコニアゾル「ZSL−10T」4.76mLとを混合し、窒素でバブリングした。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、70℃のオーブンで24時間加熱し、高分子複合体を得た。金属酸化物(ジルコニア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリル酸)に対するモル比は0.39である。その後、実施例1と同様にして、高弾性高分子複合体を作製し、各種評価を行った。その結果を表3に示す。
実施例54
セリアゾルとして、「CESL−30N」(商品名、固形分30.2質量%、メジアン径5nm)を用いた。このセリアゾル「CESL−30N」と、アクリルアミドとを用いて、4mol/LのAAmセリア水溶液(以下、「AAmセリア水溶液」という)を調製した。次に、4mol/LのAAmセリア水溶液5mLと、0.1mol/LのMBAA水溶液0.04mLと、0.1mol/LのAIYP溶液0.2mLと、上記ゼリアゾル「CESL−30N」4.76mLとを混合し、窒素でバブリングした。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、70℃のオーブンで3時間加熱し、高分子複合体を得た。金属酸化物(セリア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は1.03である。その後、実施例1と同様にして、高弾性高分子複合体を作製し、各種評価を行った。その結果を表3に示す。
実施例55
実施例54で調製した4mol/LのAAmセリア水溶液5mLと、0.1mol/LのMBAA水溶液0.04mLと、0.1mol/LのAIYP溶液0.1mLと、上記ゼリアゾル「CESL−30N」4.86mLとを混合し、窒素でバブリングした。そして、混合物を反応容器に入れて真空脱気した後、90℃のオーブンで3時間加熱し、高分子複合体を得た。金属酸化物(セリア)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は1.03である。その後、実施例1と同様にして、高弾性高分子複合体を作製し、各種評価を行った。その結果を表3に示す。
比較例1〜10
ジルコニアゾルに代えて水を用いた以外は、実施例1〜10と同様にして、高分子複合体及び高弾性高分子複合体を製造した。その後、比較例1及び2で得られた高弾性高分子複合体について、各種評価を行い、その結果を表4に示した。比較例3〜10及び13では、加熱による重合により固体物が得られなかったために、もしくは、固体物は得られたものの、その後、水に浸漬させた際に吸水しすぎて形状を保てなかったために、評価を行うことができなかった。
比較例11〜14
AAmジルコニア水溶液(1)に代えて、日産化学社製シリカゾル「スノーテックスO」(商品名、固形分20.6質量%、粒子径12nm)を用いて調製された4mol/LのAAmシリカ水溶液を用いた以外は、実施例3〜6と同様にして、高分子複合体及び高弾性高分子複合体を製造した。尚、金属酸化物(シリカ)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は1.68である。その後、比較例11及び12で得られた高弾性高分子複合体について、圧縮弾性率及び体積膨張率の測定を行い、その結果を表4に示した。比較例14では、固体物は得られたものの、その後、水に浸漬させた際に吸水しすぎて形状を保てなかったために、評価を行うことができなかった。
比較例15〜18
AAmジルコニア水溶液(1)に代えて、川研ファインケミカル社製アルミナゾル「アルミゾル−10A」(商品名、固形分10質量%、短径10nm、長径50nm)を用いて調製された4mol/LのAAmアルミナ水溶液を用いた以外は、実施例3〜6と同様にして、高分子複合体及び高弾性高分子複合体を製造した。尚、金属酸化物(アルミナ)の水溶性ビニル基含有モノマー(アクリルアミド)に対するモル比は0.47である。その後、得られた高弾性高分子複合体について、圧縮弾性率及び体積膨張率の測定を行い、その結果を表4に示した。
Figure 2021075721
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実施例1〜55は、本発明に係る高弾性高分子複合体の例であり、金属成分を含まない高弾性高分子複合体や、シリカ又はアルミナを含む高弾性高分子複合体に比べて、圧縮弾性率及び引張強度が高く、機械的強度に優れ、また、体積膨張率が低く、形状安定性に優れることが分かった。
本発明の高弾性高分子複合体は、機械的強度に優れ、形状安定性も高いことから、医療用材料、衝撃吸収材料、防音材料等として有用である。

Claims (14)

  1. 不飽和単量体に由来する構造単位を含む高分子と、該高分子からなるマトリックスの中に分散された金属成分とを備え、該金属成分が、ジルコニウム成分、イットリウム成分、セリウム成分及びネオジム成分から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする高分子複合体。
  2. 前記不飽和単量体がアクリルアミド及びアクリル酸の少なくとも一方を含む請求項1に記載の高分子複合体。
  3. 前記金属成分が金属酸化物又は金属イオンである請求項1又は2に記載の高分子複合体。
  4. 前記金属酸化物の平均粒子径が1〜50nmである請求項3に記載の高分子複合体。
  5. 前記金属成分の含有割合が、前記高分子及び前記金属成分の合計を100質量%とした場合に5〜85質量%である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の高分子複合体。
  6. 更に、水及び/又は有機溶剤を含有する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の高分子複合体。
  7. 圧縮弾性率が100kPa〜30MPaである請求項6に記載の高分子複合体。
  8. 引張強度が100kPa〜10MPaである請求項6又は7に記載の高分子複合体。
  9. 引張破断伸びが50〜500%である請求項6乃至8のいずれか一項に記載の高分子複合体。
  10. 体積膨張率が−30〜100%である請求項6乃至9のいずれか一項に記載の高分子複合体。
  11. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の高分子複合体を製造する方法であって、水及び金属酸化物を含むゾル、又は、金属イオンを含む水溶液と、不飽和単量体と、重合開始剤とを混合する混合工程と、前記不飽和単量体を重合する重合工程とを、順次、備えることを特徴とする高分子複合体の製造方法。
  12. 前記重合工程により得られた反応生成物に水及び/又は有機溶剤を接触させる接触工程を更に備える請求項11に記載の高分子複合体の製造方法。
  13. 前記不飽和単量体がアクリルアミド及びアクリル酸の少なくとも一方を含む請求項11又は12に記載の高分子複合体の製造方法。
  14. 前記不飽和単量体が、更に、重合性不飽和結合を2つ以上有する化合物を含む請求項11乃至13のいずれか一項に記載の高分子複合体の製造方法。
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