JP2021075360A - マルチトレイ給紙装置および画像形成装置 - Google Patents

マルチトレイ給紙装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチトレイ給紙装置の中継ローラのニップ圧を、専用駆動手段を設けることなく用紙厚に対応して可変にする。【解決手段】マルチトレイ給紙装置は本体給紙トレイ100と手差し給紙トレイ31を備え、手差し給紙トレイ31の手差し底板34を昇降する昇降機構は、一方向に回転することで手差し底板34を昇降させる回転駆動軸65を有する。中継従動ローラ42bを中継駆動ローラ42aに付勢する弾性部材37bの基端部を支える支持部材71を可動に構成し、回転駆動軸65に、一方向とは反対に逆回転したときのみ回転接続する一方向クラッチ80と、一方向クラッチと一体のカムレバー70を設け、回転駆動軸65を逆回転することで、カムレバーに形成した少なくとも1つの突起部70aで、支持部材71を弾性部材37bの軸線方向に移動可能に構成する。【選択図】図12A

Description

本発明はマルチトレイ給紙装置及び画像形成装置に関し、詳しくは手差し給紙トレイの手差し底板の昇降機構を流用して、画像形成装置の本体側にある中継ローラ対のニップ圧を用紙の厚みに対応して変更可能に構成したものである。
画像形成装置には、用紙を束状に収容して機内に設けられる本体給紙トレイと、厚紙、OHP、不定形サイズの用紙を1枚又は複数枚載せる手差し給紙トレイとを備えたマルチトレイ給紙装置を備えたものがある。本体給紙トレイから送出される用紙を中継ローラ対を経由してレジストローラに向けて搬送し、手差し用紙は手差し給紙トレイから直接レジストローラに向けて搬送し、その後レジストローラ下流側に搬送された用紙に作像装置によって画像形成を行う。
従来、中継ローラ対のニップ圧は、使用される最も厚い用紙を搬送可能なように最大用紙厚に対応して設定するようにしている。しかし、近年の画像装置では薄い用紙から厚い用紙まで多様な用紙厚への対応が求められている。中継ローラ対のニップ圧を厚紙設定のままにして薄い用紙を印刷すると、用紙にシワ、キズ等の搬送障害が発生するので、中継ローラ対のニップ圧を用紙の厚みに対応して可変に構成する必要がある。
特許第5671820号公報には、搬送ローラ対のニップ圧を用紙の厚みに対応して変更する機構が提案されされている。この機構は搬送ローラ対の一方を他方に押圧する力を可変にする専用駆動手段を設けたものであるが、このように専用駆動手段を設けると装置の低コスト化と省スペース化が難しくなる。
本発明の目的は、マルチトレイ給紙装置の中継ローラ対のニップ圧を、専用駆動手段を設けることなく用紙厚に対応して可変にすることで、マルチトレイ給紙装置の低コスト化と省スペース化を実現することにある。
前記課題を解決するため、本発明のマルチトレイ給紙装置は、記録媒体を収容して画像形成装置の本体内に設けられる本体給紙トレイと、手差し用記録媒体を載せる手差し底板を昇降機構で昇降する手差し給紙トレイを備え、前記本体給紙トレイから送出される記録媒体を中継ローラ対を経由してレジストローラ対に向けて搬送するようにしたマルチトレイ給紙装置において、前記昇降機構は、一方向に回転することで前記手差し底板を昇降させる回転駆動軸を有し、前記中継ローラ対は、第1ローラと、当該第1ローラにニップ部で圧接する第2ローラと、当該第2ローラを前記第1ローラに向けて付勢する弾性部材とを有し、前記弾性部材の基端部を支える支持部材を可動に構成すると共に、前記回転駆動軸に、前記一方向とは反対に逆回転したときのみ回転接続する一方向クラッチと、当該一方向クラッチと一体のカムレバーを設け、前記回転駆動軸を逆回転することで、前記カムレバーに形成した少なくとも1つの突起部で、前記支持部材を前記弾性部材の軸線方向に移動可能に構成したことを特徴とする。
本発明によれば、回転駆動軸の逆回転により、専用駆動手段を設けることなく中継ローラ対のニップ圧を用紙厚に対応して可変にすることができると共に、マルチトレイ給紙装置の低コスト化と省スペース化を実現することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。 感光体とその周辺の現像装置およびトナーカートリッジを示す概略図である。 給紙部の斜視図である。 給紙部の駆動系の斜視図である。 給紙部の断面図である。 本体から給紙するときの制御フローチャートである。 手差しユニットの外観斜視図である。 従来の手差し機構の斜視図である。 手差しユニットから給紙するときの制御フローチャートである。 手差しユニットから給紙するときの制御フローチャートである。 手差しユニットの底板が手差し給紙ローラから離間した状態を示す斜視図である。 手差しユニットの底板が手差し給紙ローラに当接した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置の斜視図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置の要部1の斜視図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置の要部2の斜視図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置の要部3の斜視図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置の要部4の斜視図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置の要部5の斜視図である。 普通紙(薄紙)を給紙するときの中継ローラ対の断面図である。 厚紙を給紙するときの中継ローラ対の断面図である。 紙種設定モード1とスイッチSW1のON―OFF関係を示す図である。 中継ローラ対のニップ部に(a)薄紙が挟まれた状態と(b)厚紙が挟まれた状態を示す図である。 手差し給紙の動作を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は厚紙を給紙するときの中継ローラ対とスイッチSW1、SW2の状態を示す断面図である。 (a)〜(c)は普通紙を給紙するときの中継ローラ対とスイッチSW1、SW2の状態を示す断面図である。 (a)〜(c)は薄紙を給紙するときの中継ローラ対とスイッチSW1、SW2の状態を示す断面図である。 紙種設定モード2とスイッチSW1、SW2のON―OFF関係を示す図である。 カムレバーの回転位相を固定する構造を示す断面図である。
以下、本発明のマルチトレイ給紙装置を、画像形成装置の一例としてのLEDプリンタに適用した実施形態を図面を参照して説明する。但し、画像形成装置はLEDプリンタに限定されるものではなく、ファクシミリ、プリンタ、印刷機、及びインクジェット記録装置のいずれか一つ、またはこれらの少なくとも2つ以上を組み合わせた複合機として構成することも可能である。
なお、各図中の同一または相当する部分には同一の符号を付し、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。また各構成部品の説明にある寸法、材質、形状、その相対配置などは例示であって、特に特定的な記載がない限りこの発明の範囲をそれらに限定する趣旨ではない。
以下の実施形態では「記録媒体」を「用紙」として説明するが、「記録媒体」は紙(用紙)に限定されない。「記録媒体」は紙(用紙)だけでなくOHPシートや布帛、金属シート、プラスチックフィルム、或いは炭素繊維にあらかじめ樹脂を含浸させたプリプレグシートなども含む。
現像剤やインクを付着させることができる媒体、記録紙、用紙と称されるものも、すべて「記録媒体」に含まれる。また「用紙」には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等も含まれる。
また、以下の説明で使用する「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することも意味する。
(LEDプリンタの概要)
図1は、実施形態に係るLEDプリンタを示す概略模式図である。このLEDプリンタは、潜像担持体としての感光体1や、本体筐体50に対して着脱可能に構成された用紙収容手段としての本体給紙トレイ100などを備えている。本体給紙トレイ100の内部には、複数の用紙Pが束状に収容されている。
本体給紙トレイ100の用紙Pは、本体給紙ローラ41の回転駆動によってトレイ100から送り出され、本体給紙ローラ41と分離パッド48との分離ニップにおいて、最上位用紙のみが分離されて送り出され、第一搬送路である本体給紙路R1内に至る。その後、用紙Pは上方の搬送ローラ対である中継ローラ対42の搬送ニップに挟持されて、本体給紙路R1内を搬送方向の上流側から下流側へと搬送される。なお搬送ローラ対は少なくともどちらか一方がベルトの搬送体対であってもよい。
本体給紙路R1の下流端は、共通搬送路R3に連通しており、共通搬送路R3には、レジストローラ対43が配設されている。共通搬送路R3には、レジストローラ対43の搬送方向上流側に、用紙Pを検知するレジストセンサ49が配置されている。
用紙Pは、停止中のレジストローラ対43のニップに先端を突き当てた状態で搬送が一時中止される。その突き当ての際、用紙Pのスキューが補正される。なお、レジストセンサ49は、イニシャル動作や装置異常停止解除時の残用紙の確認動作などにも利用される。
レジストローラ対43は、用紙Pを転写ニップで感光体1の表面のトナー像に重ね合わせ得るタイミングで回転駆動を開始し、用紙Pを転写ニップに向けて送り出す。この際、中継ローラ対42が同時に回転駆動を開始して、一時中止していた用紙Pの搬送を再開する。
本LEDプリンタの本体筐体50には、手差し給紙トレイ31、手差し給紙ローラ32、分離パッド33、手差し底板34、手差し底板カム35などを備えた手差し給送部としての手差し給紙部30が設けられている。手差し給紙部30の詳細は後述する。
手差し給紙部30の手差し給紙トレイ31に手差しされた用紙Pは、手差し給紙ローラ32の回転駆動によって手差し給紙トレイ31から第二搬送路である手差し給紙路R2へ送り出される。手差し給紙路R2の下流端は、本体給紙路R1の下流端とともに共通搬送路R3に合流している。
手差し給紙ローラ32によって送り出された用紙Pは、手差し給紙路R2内において、手差し給紙ローラ32と分離パッド33との当接による分離ニップを経た後に、共通搬送路R3へ送り込まれ、レジストローラ対43へと搬送される。その後、本体給紙トレイ100から送り出される用紙Pと同様に、レジストローラ対43を経た後に転写ニップに送られる。
図2は、本LEDプリンタにおける感光体1とその周囲の構成を拡大して示す拡大模式図である。図中時計回り方向に回転駆動せしめられるドラム状の感光体1の周囲には、クリーニングブレード2、回収スクリュウ3、帯電ローラ4、帯電クリーニングローラ5、スクレーパ6、潜像書込装置7、現像装置8、転写ローラ10などが配設されている。
導電性ゴムローラ部を具備する帯電ローラ4は、感光体1に接触しながら回転して帯電ニップを形成している。この帯電ローラ4には、帯電用電源から電圧が印加されている。これにより、帯電ニップにおいて、感光体1の表面と帯電ローラ4の表面との間に生じる帯電バイアスによって、感光体1の表面が一様に帯電せしめられる。
潜像書込装置7は、LEDアレイを具備しており、感光体1の一様帯電した表面に対してLED光による光書き込みを行う。感光体1の一様帯電された表面部分のうち、書き込み光が照射された領域の電位が減衰し、感光体1の表面に静電潜像が形成される。
静電潜像は、感光体1の回転に伴って、現像装置8に対向する現像領域を通過する。現像装置8は、循環搬送部や現像部を有しており、循環搬送部には、トナーと磁性キャリアとを含有する現像剤を収容している。
循環搬送部は、現像ローラ8aに供給するための現像剤を搬送する第一スクリュウ8bや、第一スクリュウ8bの直下に位置する独立した空間で現像剤を搬送する第二スクリュウ8cを有している。更には、第二スクリュウ8cから第一スクリュウ8bへの現像剤の受け渡しを行うための傾斜スクリュウ8dも有している。
現像ローラ8a、第一スクリュウ8b及び第二スクリュウ8cは、互いに平行な姿勢で配設されている。これに対し、傾斜スクリュウ8dは、それらから傾いた姿勢で配設されている。
第一スクリュウ8bは、自らの回転駆動に伴って現像剤を同図の紙面に直交する方向における奥側から手前側に向けて搬送する。この際、自らに対向配設された現像ローラ8aに一部の現像剤を供給する。第一スクリュウ8bによって同図の紙面に直交する方向における手前側の端部付近まで搬送された現像剤は、第二スクリュウ8cの上に落とし込まれる。
第二スクリュウ8cは、現像ローラ8aから使用済みの現像剤を受け取りながら、受け取った現像剤を自らの回転駆動に伴って同図の紙面に直交する方向における奥側から手前側に向けて搬送する。第二スクリュウ8cによって同図の紙面に直交する方向における手前側の端部付近まで搬送された現像剤は、傾斜スクリュウ8dに受け渡される。そして、傾斜スクリュウ8dの回転駆動に伴って、同図の紙面に直交する方向における手前側から奥側に向けて搬送された後、同方向における奥側の端部付近で、第一スクリュウ8bに受け渡される。
現像ローラ8aは、筒状の非磁性部材からなる回転可能な現像スリーブと、現像スリーブに連れ回らないようにスリーブ内に固定されたマグネットローラとを具備している。そして、第一スクリュウ8bによって搬送されている現像剤の一部をマグネットローラの磁力によって現像スリーブの表面で汲み上げる。
現像スリーブの表面に担持された現像剤は、現像スリーブの回転に伴って搬送され、現像スリーブとドクターブレードとの対向位置を通過する際に、その層厚が規制される。その後、感光体1に対向する現像領域で、感光体1の表面に摺擦しながら搬送される。
現像スリーブには、トナーや感光体1の一様帯電電位(地肌部電位)と同極性の現像バイアスが印加されている。この現像バイアスの絶対値は、潜像電位の絶対値よりも大きく、かつ、地肌部電位の絶対値よりも小さくなっている。
このため、現像領域においては、感光体1の静電潜像と現像スリーブとの間にトナーを現像スリーブ側から感光体1側へ静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。この一方で、感光体1の地肌部と現像スリーブとの間には、トナーを感光体1側から現像スリーブ側へ静電移動させる地肌ポテンシャルが作用する。これにより、現像領域では、感光体1の静電潜像にトナーが選択的に付着して静電潜像が現像される。
現像領域を通過した現像剤は、現像スリーブの回転に伴って、現像スリーブと第二スクリュウ8cとの対向領域に進入する。この対向領域では、マグネットローラに具備される複数の磁極のうち、互いに同極性である2つの磁極によって反発磁界が形成されている。対向領域に進入した現像剤は、反発磁界の作用によって現像スリーブ表面から離脱して、第二スクリュウ8cに回収される。
傾斜スクリュウ8dによって搬送される現像剤は、現像ローラ8aから回収された現像剤を含有しており、その現像剤は現像領域で現像に寄与していることからトナー濃度が低下している。現像装置8は、傾斜スクリュウ8dによって搬送される現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度センサを具備している。CPU等の半導体回路からなる制御部51は、トナー濃度センサによる検知結果に基づいて、必要に応じて、傾斜スクリュウ8dによって搬送される現像剤にトナーを補給するための補給動作信号を出力する。
現像装置8の上方には、トナーカートリッジ9が配設されている。このトナーカートリッジ9は、内部に収容しているトナーを、回転軸部材9aに固定されたアジテータ9bによって撹拌している。そして、トナー補給部材9cが制御部51から出力される補給動作信号に応じて回転駆動されることで、回転駆動量に応じた量のトナーを現像装置8の傾斜スクリュウ8dに補給する。
現像によって感光体1上に形成されたトナー像は、感光体1の回転に伴って、感光体1と転写ローラ10とが当接する転写ニップに進入する。転写ローラ10には、感光体1の潜像電位とは逆極性の電圧が印加されており、これにより、転写ニップ内には転写バイアスが形成されている。
上述したように、レジストローラ対43は、用紙Pを転写ニップ内で感光体1上のトナー像に重ね合わせうるタイミングで転写ニップに向けて送り出す。転写ニップでトナー像に密着せしめられた用紙には、転写バイアスやニップ圧の作用により、感光体1上のトナー像が転写される。
転写ニップを通過した後の感光体1の表面には、用紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。転写残トナーは、感光体1に当接しているクリーニングブレード2によって感光体1の表面から掻き落とされた後、回収スクリュウ3により搬送され、廃トナーボトルへと送られる。
クリーニングブレード2によってクリーニングされた感光体1の表面は、除電手段によって除電された後、帯電ローラ4によって再び一様に帯電せしめられる。感光体1の表面に当接している帯電ローラ4には、トナー添加剤や、クリーニングブレード2で除去し切れなかったトナーなどの異物が付着する。
この異物は、帯電ローラ4に当接している帯電クリーニングローラ5に転移した後、帯電クリーニングローラ5に当接しているスクレーパ6によって帯電クリーニングローラ5の表面から掻き落とされる。掻き落とされた異物は、上述した回収スクリュウ3の上に落下する。
図1において、感光体1と転写ローラ10とが当接する転写ニップを通過した用紙Pは、定着装置44に送られる。定着装置44は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ44aと、これに向けて押圧される加圧ローラ44bとの当接によって定着ニップを形成している。
定着ニップに挟み込まれた用紙Pの表面には、加熱や加圧の作用によってトナー像が定着せしめられる。その後、定着装置44を通過した用紙Pは、排紙路R4を経た後、排出装置としての排紙ローラ対46の排紙ニップに挟み込まれる。
本LEDプリンタは、用紙Pの片面だけに画像を形成する片面モードと、用紙Pの両面に画像を形成する両面モードとを切り替えて実行することができる。片面モードの場合や、両面モードであって既に用紙の両面に画像を形成している場合には、排紙ローラ対46が正転駆動を続けることで、排紙路R4内の用紙Pを機外に排出する。排出された用紙Pは、本体筐体50の上面に設けられたスタック部にスタックされる。
一方、両面モードであって、かつ用紙Pの片面だけにしか画像を形成していない場合には、排紙ローラ対46の排紙ニップに用紙Pの後端部が進入したタイミングで、排紙ローラ対46が逆転駆動される。このとき、排紙路R4の下流端付近に配設された切換爪47が作動して、排紙路R4を塞ぐとともに、反転再送路R5の入口を開く。
排紙ローラ対46の逆転駆動によって逆戻りを開始した用紙Pは、反転再送路R5内に送り込まれる。反転再送路R5の下流端は、共通搬送路R3のレジストローラ対43の上流側に合流しており、反転再送路R5内を搬送された後、共通搬送路R3のレジストローラ対43へと再送される。その後、転写ニップでもう一方の面にもトナー像が転写された後、定着装置44と排紙路R4と排紙ローラ対46とを経て機外に排出される。
(手差し給紙部)
次に、用紙Pの給紙に関する構成及び動作について説明する。図3は、本体給紙トレイ100から用紙Pの給紙を行う本体給紙部と、手差し給紙トレイ31から用紙Pの給紙を行う手差し給紙部30との主要構成を示す斜視図である。図4は、本体給紙部及び手差し給紙部30における駆動系の構成を示す斜視図である。
本体給紙部及び手差し給紙部30における駆動系は、図3および図4に示すように、単一のメインモータ61からの駆動力を、本体給紙ローラ41、中継ローラ対42、手差し給紙ローラ32及び手差し底板カム35に分配して駆動する構成となっている。具体的には、メインモータ61のモータ軸61aから出力される駆動力が、各アイドラギヤ等を介して、本体給紙ローラ41が設けられる給紙ローラ軸62、中継ローラ対42が設けられる中継ローラ軸63、手差し給紙ローラ32が設けられる手差し給紙ローラ軸64、及び、手差し底板カム35が設けられる、回転駆動軸としての手差し底板カム軸65に伝達されるように構成されている。
給紙ローラ軸62、中継ローラ軸63、手差し給紙ローラ軸64及び手差し底板カム軸65は、それぞれ、駆動力の伝達をオン/オフするためのクラッチ62a,63a,64a,65aが設けられている。各クラッチへの通電をオンにすると、駆動力が伝達されて各軸62,63,64,65が回転駆動し、各クラッチへの通電をオフにすると、駆動力の伝達が遮断され、各軸62,63,64,65は回転駆動しない。
なお、メインモータ61からの駆動力は、クラッチを介して、レジストローラ対43にも伝達されている。本実施形態では、メインモータ61の駆動力を用い、図1の制御部51によって各クラッチのオン/オフ制御をすることにより、用紙Pの給紙搬送を実現している。
(本体給紙)
図5は、本体給紙部及び手差し給紙部30における給紙経路を説明するための説明図である。まず、本体給紙部からの給紙搬送を行う場合について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
本体給紙底板101は、本体給紙ローラ41に向けて上方へ付勢されているため、本体給紙ローラ41は本体給紙底板101上の用紙束の状態で載置されている複数の用紙Pのうちの最上位の用紙Pに当接している。本体給紙部からの給紙搬送を開始する場合、制御部51は図6のフローチャートに示すように、まずイニシャル動作が完了しているかどうかを確認し(S1)、イニシャル動作が完了していないとき(S1のNo)は、イニシャル動作を開始する(S2)。
イニシャル動作の完了後(S1のYes)、制御部51は、メインモータ61をONにした後(S3)、本体給紙クラッチ62a及び中継クラッチ63aをオンにする(S4)。これにより、本体給紙ローラ41が回転駆動し、本体給紙トレイ100内の最上位の用紙Pが分離パッド48側へ送り出される。
このとき、最上位の用紙Pと一緒に上から2番目以降の用紙が送り出されても、2番目以降の用紙は分離パッド48との摩擦力によって搬送が阻害され、最上位の用紙Pのみが分離パッド48を通過し得る。なお、本体給紙部からの給紙搬送中は、手差し給紙部30からの給紙搬送は行われないので、手差し給紙クラッチ64aや手差し底板カムクラッチ65aはオフの状態のままである。
その後、送り出された用紙Pは、図5中符号R1で示す本体給紙路に沿って搬送される。このとき、中継ローラ対42を構成する一方の第1ローラとしての中継駆動ローラ42aがメインモータ61からの駆動力によって回転駆動している。また、中継ローラ対42を構成する他方の第2ローラとしての中継従動ローラ42bは、図5に示すように、そのローラ軸66を軸受けする軸受部37aが加圧バネ37bによって付勢され、その付勢力により中継駆動ローラ42aに当接している。
これにより、中継従動ローラ42bは、中継駆動ローラ42aに連れまわり回転する。本体給紙路R1を搬送される用紙Pは、中継駆動ローラ42aと中継従動ローラ42bとのニップ部に挟まれた状態(挟持された状態)で、搬送される。
レジストセンサ49に用紙Pの先端が到達してレジストセンサ49がオンになると(S5のYes)、所定時間経過後(用紙Pの先端がレジストローラ対43に到達する前)(例えばレジストセンサ49がオンになってから100ms後)、本体給紙クラッチ62a及び中継クラッチ63aをオフにして(S6)、用紙Pの搬送を一時中止する。これにより、用紙Pの先端が停止中のレジストローラ対43のニップに突き当たった状態となって、用紙Pのスキューが補正される。
制御部51は、用紙Pを転写ニップで感光体1の表面のトナー像に重ね合わせ得るタイミングで(例えば本体給紙クラッチ62a及び中継クラッチ63aをオフにしてから200ms後)、中継クラッチ63a及びレジストクラッチをオンにする(S7)。これにより、レジストローラ対43及び中継ローラ対42が回転駆動を開始し、用紙Pが転写ニップに向けて搬送される。
このとき、本体給紙クラッチ62aはオフのままなので、本体給紙ローラ41は回転駆動しない。用紙Pの後端側がまだ本体給紙ローラ41と分離パッド48に挟持されている状態でも、本体給紙ローラ41はレジストローラ対43及び中継ローラ対42の搬送力によって搬送される用紙Pに連れまわる形で回転し、搬送を阻害することはない。そして、レジストセンサ49に用紙Pの後端が到達してレジストセンサ49がオフになると(S8のYes)、中継クラッチ63aをオフにして(S9)、中継ローラ対42の回転駆動を停止する。
(手差し給紙)
次に、手差し給紙部30からの給紙搬送を行う場合について、図7〜図9Bを参照して説明する。図7は、手差し給紙部30から手差し給紙トレイ31を取り外した状態の外観斜視図である。図8は、手差し給紙部30の主要部を示す斜視図である。図9A、図9Bは、手差し給紙部30からの給紙搬送を行う場合の制御動作を示すフローチャートである。
手差し底板34は、底板スプリング36によって手差し給紙ローラ32に向けて上方へ付勢されている。また、手差し底板34には、図7に示すように、手差し底板カム35に対応する箇所に底板ガイド部34aが設けられている。手差し底板カム軸65が回転して手差し底板カム35が底板ガイド部34aに当接してこれを押し下げると(図10参照)、手差し底板34は、底板スプリング36の付勢力に抗して下降し、手差し給紙ローラ32から離れる。
手差し給紙部30からの給紙搬送を開始する場合、制御部51は図9Aに示すように、まず、イニシャル動作が完了しているかどうかを確認し(S11)、イニシャル動作が完了していないとき(S11のNo)は、イニシャル動作を開始する(S12)。イニシャル動作の完了後(S11のYes)、制御部51は、メインモータ61をONにした後(S13)、まず、手差し底板カムクラッチ65aをオンにする(S14)。
これにより、手差し底板カム軸65が回転駆動し(半回転180°)、手差し底板カム35が底板ガイド部34aに当接している状態(手差し底板34が手差し給紙ローラ32から離間している状態)から(図10A参照)、手差し底板カム35が底板ガイド部34aに当接しない状態(図5、図8参照)へと遷移する。
具体的には、手差し底板カム軸65が回転駆動すると(図10AのD1方向に180°回転)、手差し底板カム35と一体形成されている突起板35aが、カム検知フィラー65bを押し下げる押し下げレバー65dに当接して押し下げる位置から(図10A参照)、押し下げレバー65dに当接しない位置へと回転する。これにより、カム検知フィラー65bは、所定の付勢力によって上昇し、フィラーセンサ65cによって検知される。
制御部51は、フィラーセンサ65cがオンになると(S15のYes)、手差し底板カムクラッチ65aをオフにする(S16)。これにより、手差し底板カム35が底板ガイド部34aに当接しない状態で手差し底板カム軸65の回転が停止し、手差し底板34が底板スプリング36の付勢力により手差し給紙ローラ32に向けて付勢された状態になる。その結果、手差し給紙ローラ32は、手差し給紙トレイ31及び手差し底板34上の用紙束の状態で載置されている複数の用紙Pのうちの最上位の用紙Pに当接した状態になる。
続いて、制御部51は手差し給紙クラッチ64aをオンにする(S17)。これにより、手差し給紙ローラ32が図5、図10Aで矢印方向に回転駆動し、手差し底板34上の最上位の用紙Pが分離パッド33側へ送り出される。
このとき、最上位の用紙Pと一緒に上から2番目以降の用紙が送り出されても、2番目以降の用紙は分離パッド33との摩擦力によって搬送が阻害され、最上位の用紙Pのみが分離パッド33を通過し得る。なお、手差し給紙部30からの給紙搬送中は、本体給紙クラッチ62a及び中継クラッチ63aはオフの状態のままであり、本体給紙トレイ100からの給紙搬送は行われない。
手差し底板34上の最上位の用紙Pが分離パッド33側へ送り出された後、当該送り出された用紙Pは、図5中符号R2で示す手差し給紙経路に沿って搬送される。そして、レジストセンサ49に用紙Pの先端が到達してレジストセンサ49がオンになると(図9AのS18のYes)、所定時間経過後(用紙Pの先端がレジストローラ対43に到達する前)(例えばレジストセンサ49がオンになってから100ms後)、手差し給紙クラッチ64aをオフにして(S19)、用紙Pの搬送を一時中止する。これにより、用紙Pの先端が停止中のレジストローラ対43のニップに突き当たった状態となって、用紙Pのスキューが補正される。
制御部51は、用紙Pを転写ニップで感光体1の表面のトナー像に重ね合わせ得るタイミングで、レジストクラッチをオンにする(S20)。これにより、レジストローラ対43が回転駆動を開始し、用紙Pが転写ニップに向けて搬送される。
このとき、手差し給紙クラッチ64aはオフのままなので手差し給紙ローラ32は回転駆動しない。このため、用紙Pの後端側がまだ手差し給紙ローラ32と分離パッド33及び手差し底板34との間に挟持されている状態であると、搬送負荷が大きすぎて、レジストローラ対43の搬送力だけでは用紙Pを適切に搬送できないおそれがある。
そこで、制御部51は、手差し底板カムクラッチ65aを再度オンにし(S21)、手差し底板カム軸65を図10AのD1方向でさらに180°回転駆動させて、図10Bの手差し底板カム35が底板ガイド部34aに当接しない状態(手差し底板34が手差し給紙ローラ32に付勢されている状態)から、図10Aのように手差し底板カム35が底板ガイド部34aに当接する状態(手差し底板34が手差し給紙ローラ32から離間する状態)へと遷移させる。
具体的には、制御部51は、手差し底板カムクラッチ65aをオンにしてから所定時間経過後(例えば200ms後)に、手差し底板カムクラッチ65aをオフにする(S22)。これにより、図10Aのように手差し底板カム35が底板ガイド部34aに当接した状態で手差し底板カム軸65の回転が停止し、手差し底板34が手差し給紙ローラ32から離間した状態になる。
その結果、手差し給紙ローラ32と手差し底板34との間に用紙Pの後端側が挟持されない状態になり、搬送負荷が低減される。したがって、レジストローラ対43の搬送力だけで用紙Pを適切に搬送できるようになる。
本実施形態における手差し給紙部30は、図7に示すように、中継ローラ対42を構成する一方のローラである中継従動ローラ42bを手差し給紙機構と一体で支持したユニット構造であり、当該ユニットが図1の本体筐体50にネジ止めされて固定される。
(中継ローラ対の加圧力可変機構)
本発明は、中継ローラ対42の片側の中継従動ローラ42bを押す加圧バネ37bの軸線方向の設置長さ(たわみ)を可変にする機構を設けることで、中継ローラ対42の加圧力を可変にする。軸線方向の設置長さを可変にする構成は、図11A〜図11Dのように、手差しで使用される手差し底板カム軸65に、左右一対のカムレバー70と、当該カムレバー70の中間に位置する一方向クラッチ80とを設ける。
そして手差し底板カム軸65が図11DのD2方向に逆回転すると、一方向クラッチ80が回転接続して、カムレバー70が一方向クラッチ80と共にD2方向に回転する。カムレバー70は少なくとも1つの突起部70aを有し、当該突起部70aで図12Bのように加圧バネ37bの支持部材としての支持プレート71を押し上げることで、左右一対の加圧バネ37bの設置長さを短縮する。なお、支持プレート71を逆に押し下げることで加圧バネ37bの軸線方向設置長さを可変にしてもよい。
前記構成により、本発明のマルチトレイ給紙装置は専用の駆動手段を必要とせず、手差し給紙の手差し底板カム軸65を加圧バネ37bの設置長さ可変に流用することが可能となり、低コスト、省スペース化を実現できる。手差し給紙時は、手差し底板カム軸65は図11DのD1方向で正回転のみの動作のため、本体給紙時に手差し底板カム軸65がD2方向に逆回転しても、手差し給紙動作にはまったく影響がない。
以下、中継ローラ対42の加圧力可変機構をさらに詳しく説明する。図5に示すように、中継駆動ローラ42aに対して中継従動ローラ42bが、加圧バネ37bの所定の付勢力で加圧されている。
詳しくは、図11C、図12A、図12Bに示すように、中継従動ローラ42bのローラ軸66とカムレバー70との間に、軸受部37a、加圧バネ37bおよび加圧バネ37bの支持部材としての支持プレート71が配設されている。そして加圧バネ37bの付勢力が軸受部37aを介して中継従動ローラ42bに作用すると共に、加圧バネ37bの反力が支持プレート71を介してカムレバー70に受け止められるように構成されている。
中継駆動ローラ42aが矢印方向に回転駆動すると、当該ローラ42aに加圧バネ37bの付勢力で圧接している中継従動ローラ42bが反対方向に連れ回り回転する。そして両ローラ42a、42bのニップ部に挟まれた用紙がレジストローラ対43に向けて搬送される。
ここで、ローラ42a、42bのニップ部の圧力が薄紙用の低圧に設定されていると、図12Dの(a)のように薄紙P1がニップ部Nに適正に挟まれて良好に搬送される。しかし厚紙P2は図12Dの(b)のように強い腰のためにニップ部Nの圧力が負けて中継従動ローラ42bと厚紙P2との接触状態が悪くなり、厚紙P2の搬送不良が発生する。
これとは反対に、ローラ42a、42bのニップ部Nの圧力が厚紙用の高圧に設定されていると、厚紙P2は良好に搬送されるが、薄紙P1はニップ部Nの圧力が強すぎるためにシワ、キズ等が発生する搬送障害が発生する。このように、用紙Pの厚さに応じてローラ42a、42bのニップ部Nの圧力を加減する必要があるが、支持プレート71を駆動するための専用の駆動手段を配設すると、低コストと省スペース化が難しくなる。そこで本発明の実施形態では、手差し底板カム軸65を逆回転することで支持プレート71を駆動することにした。
すなわち、手差し底板34の昇降は手差し底板カム軸65の正回転でのみ行い、図11Cの支持プレート71を昇降駆動するときは手差し底板カム軸65を逆回転する。手差し底板カム軸65には一方向クラッチ80と左右一対のカムレバー70が装着されている。この一方向クラッチ80は、手差し底板カム軸65が正回転するときは回転接続せずに静止したままである。
手差し給紙時は手差し底板34を昇降するために手差し底板カム軸65が正回転するだけであるから、手差し底板カム軸65の駆動力はカムレバー70に伝達しない(加圧バネ37bのセット圧が不変)。しかし、本体給紙時に手差し底板カム軸65が逆回転するときは一方向クラッチ80が回転接続状態になって手差し底板カム軸65の駆動力をカムレバー70に伝達する。
すなわち、手差し底板カム軸65が逆回転すると、当該カム軸65と回転同期して一方向クラッチ80と左右一対のカムレバー70が回転する。この結果、図12A→図12Bに示すように、カムレバー70の突起部70aによって加圧バネ37bの受け部材である支持プレート71が押し上げられる。
この結果、加圧バネ37bが圧縮されてその加圧力がカムレバー70の突起部70aの高さに比例して増大する。なお、突起部70aの位相は突起部70aと反対側に配置されたSW1に突起部70cが近接することで検知される。
(紙種設定モード1)
図12Cは紙種設定モード1における検知手段としてのスイッチSW1の状態をまとめたものである。普通紙または薄紙設定では、図12Aのように加圧バネ37bが比較的長い設置長さとされ、スイッチSW1は開放されてOFFになっている。一方、厚紙設定では図12Bのように加圧バネ37bが圧縮され、スイッチSW1がカムレバー70の突起部70cで押されてONになっている。
このように、加圧バネ37bの設置長さがいったん図12Aまたは図12Bのように設定されると、その後に手差し給紙のため手差し底板カム軸65が正回転しても、当該設定状態はまったく変わらない。したがって、次回の本体給紙で紙種の変更がなければ、手差し底板カム軸65を逆回転することなく直ちに本体給紙を開始することができる。
図13はイニシャル動作完了後の手差し給紙のフローチャートを示したもので、制御部51で手差し給紙か否かが判断され、手差し給紙なら(S31のYes)メインモータ61がONにされて通常手差しフローが実行される(S32)。S31でNoの場合は、図12Cで示したように本体給紙に備えて紙厚とスイッチ設定モードに移行する(S33)。
(紙種設定モード2)
次に、図14A〜図14Dを参照して紙種設定モード2を説明する。この紙種設定モード2は、厚紙、普通紙、薄紙の3種類の紙種を設定可能にしたものである。そのために、カムレバー70の周方向の異なる位置に厚紙用の長い突起部70aと普通紙用の短い突起部70bを形成している。突起部70aと突起部70bは正反対の方向(180°間隔)に形成されている。薄紙の場合はカムレバー70の基軸表面を使用する。
図14Aは厚紙設定時、図14Bは普通紙設定時、図14Cは薄紙設定時を示し、各図(a)〜(c)は各設定時での手差し底板カム軸65の異なる断面部位を示している。図14Aの厚紙設定では、カムレバー70の長い突起部70aで加圧バネ37bが最大限に圧縮され、中継従動ローラ42bが相手側の中継駆動ローラ42aに強く圧着する。このときの突起部70aの位相は、図14A(b)のようにカムレバー70の突起部70cでスイッチSW1がONになることで検知される。
図14Bの普通紙設定では、カムレバー70の短い突起部70bで加圧バネ37bが中程度に圧縮され、中継従動ローラ42bが相手側の中継駆動ローラ42aに中程度の強さで圧着する。このときの突起部70bの位相は、図14B(c)のようにカムレバー70の突起部70dでスイッチSW2がONになることで検知される。
図14Cの薄紙設定では、カムレバー70の基軸表面に支持プレート71が当接し、加圧バネ37bが最も長い設置長さにされ、中継従動ローラ42bが相手側の中継駆動ローラ42aに比較的弱く圧着する。このときのカムレバー70の位相は、図14C(b)(c)のように2つのスイッチSW1、SW2がいずれもOFFであることで検知される。以上述べた紙種とスイッチSW1、SW2の関係をまとめると図14Dのようになる。スイッチSW1、SW2によって制御部51による紙厚設定を正確に行うことができる。
また、一方向クラッチ80とカムレバー70は手差し底板カム軸65の停止中に図11DでD2方向に回転可能なため、カムレバー70の回転位置を保持するために、例えば図15のように、板バネを断面C字状に折曲げ成形した保持部材としてのリテーナ72を使用することができる。すなわち、前述した紙種設定モード1の場合は、カムレバー70の基軸表面に互いに対向する平面部70eを形成し、当該平面部70eにリテーナ72の両端部72eを圧着してカムレバー70の図12Aまたは図12Bの回転位置を保持する。
カムレバー70の基軸表面の周方向複数個所に同じように平面部70eを形成すれば、前述した紙種設定モード2のようにカムレバー70の3またはそれ以上の回転位置を保持することも可能である。カムレバー70の回転位置を保持することで、加圧バネ37bの設定加圧力を保持することができる。
(用紙の厚み検知手段)
本体給紙トレイ100に収容された用紙Pの紙厚等の情報は、基本的にはユーザーがプリンタ本体の操作部から入力するが、この入力情報に誤りがあった場合のバックアップとして、厚み検知手段を設けてもよい。例えば、図1の分離パッド48に近接配置した厚み検知手段としてのレーザ変位計90で用紙Pの紙厚を検知することができる。レーザ変位計90にはレーザフォーカス変位計や分光干渉レーザ変位計等を使用可能である。レーザ変位計90のレーザを分離パッド48の一部に照射し、その反射光をレーザ変位計90で採光し、分離パッド48までの距離を測定することで用紙Pの紙厚を検知する。
すなわち、用紙Pが本体給紙ローラ41と分離パッド48との間に進入すると、分離パッド48は用紙Pの紙厚分だけ変位する。レーザ変位計90がその変位量を測定し、用紙Pの紙厚を検知する。制御部51はレーザ変位計90から紙厚情報を受け取り、中継ローラ対42の加圧力を当該紙厚に対応させるべく、手差し底板カム軸65を所定量だけ逆回転させる。
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば前記実施形態では電子写真方式で画像を形成する電子写真LEDプリンタに適用した給紙装置の例で説明したが、本発明はインクジェットプリンターやレーザプリンタの給紙装置にも適用可能である。
また、前記実施形態では中継従動ローラ42bの加圧力を可変に構成したが、中継従動ローラ42bのローラ軸66を位置固定とし、当該中継従動ローラ42bに対する中継駆動ローラ42aの加圧力を可変に構成してもよい。また、中継ローラ対42を図1の共通搬送路R3に移動配置する構成も可能であり、その場合は手差し給紙も中継ローラ対42を経由してレジストローラ対43に搬送する。手差し給紙ローラ32に対向する分離パッド33にもレーザ変位計を近接配置することで、前述した本体給紙の紙厚検知と同様に手差し給紙の紙厚検知を行うことができる。そして共通搬送路R3の中継ローラ対42の加圧力を手差し給紙の紙厚に対応させるべく、手差し底板カム軸65を所要量だけ逆回転させる。
1:感光体 2:クリーニングブレード
3:回収スクリュウ 4:帯電ローラ
5:帯電クリーニングローラ 6:スクレーパ
7:潜像書込装置 8:現像装置
8a:現像ローラ 8b:第一スクリュウ
8c:第二スクリュウ 8d:傾斜スクリュウ
9:トナーカートリッジ 9a:回転軸部材
9b:アジテータ 9c:トナー補給部材
10:転写ローラ 30:給紙部
31:手差し給紙トレイ 32:手差し給紙ローラ
33:分離パッド 34:底板
34a:底板ガイド部 35:底板カム
35a:突起板 36:底板スプリング
37a:軸受部 37b:加圧バネ
41:本体給紙ローラ 42:中継ローラ
42a:中継駆動ローラ 42b:中継従動ローラ
43:レジストローラ対 44:定着装置
44a:定着ローラ 44b:加圧ローラ
46:排紙ローラ対 47:切換爪
48:分離パッド 49:レジストセンサ
50:本体筐体 51:制御部
61:メインモータ 61a:モータ軸
62:給紙ローラ軸 62,63,64,65:軸
62a:本体給紙クラッチ 63:中継ローラ軸
63a:中継クラッチ 64:給紙ローラ軸
64a:給紙クラッチ 65:底板カム軸
65a:底板カムクラッチ 65b:カム検知フィラー
65c:フィラーセンサ 65d:押し下げレバー
66:ローラ軸 70:カムレバー
70a:突起部 70c:突起部
72:リテーナ 80:一方向クラッチ
90:レーザ変位計 100:本体給紙トレイ
101:本体給紙底板 P:用紙
R1:本体給紙路 R2:手差し給紙路
R3:共通搬送路 R4:排紙路
R5:反転再送路 SW1、SW2:スイッチ
特許第5671820号公報

Claims (6)

  1. 記録媒体を収容して画像形成装置の本体内に設けられる本体給紙トレイと、手差し用記録媒体を載せる手差し底板を昇降機構で昇降する手差し給紙トレイを備え、前記本体給紙トレイから送出される記録媒体を中継ローラ対を経由してレジストローラ対に向けて搬送するようにしたマルチトレイ給紙装置において、
    前記昇降機構は、一方向に回転することで前記手差し底板を昇降させる回転駆動軸を有し、
    前記中継ローラ対は、第1ローラと、当該第1ローラにニップ部で圧接する第2ローラと、当該第2ローラを前記第1ローラに向けて付勢する弾性部材とを有し、
    前記弾性部材の基端部を支える支持部材を可動に構成すると共に、前記回転駆動軸に、前記一方向とは反対に逆回転したときのみ回転接続する一方向クラッチと、当該一方向クラッチと一体のカムレバーを設け、前記回転駆動軸を逆回転することで、前記カムレバーに形成した少なくとも1つの突起部で、前記支持部材を前記弾性部材の軸線方向に移動可能に構成したことを特徴とするマルチトレイ給紙装置。
  2. 前記カムレバーの前記突起部を高さを異ならせて前記カムレバーの周方向に複数形成したことを特徴とする請求項1の給紙装置。
  3. 前記カムレバーの前記突起部の回転方向の位相を検知する検知手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2の給紙装置。
  4. 前記カムレバーの回転位置を保持する保持部材を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項の給紙装置。
  5. 前記本体給紙トレイに収容された記録媒体の厚みを検知する厚み検知手段を設け、当該厚み検知手段からの厚み情報に基づいて前記回転駆動軸を逆回転することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項の給紙装置。
  6. 前記レジストローラ対から搬送されてくる記録媒体に画像を形成する作像装置と、画像が形成された記録媒体を機外に搬出する排出装置を備えると共に、請求項1から5のいずれか1項の給紙装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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