JP2021074993A - 液体吐出ヘッド - Google Patents

液体吐出ヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP2021074993A
JP2021074993A JP2019204372A JP2019204372A JP2021074993A JP 2021074993 A JP2021074993 A JP 2021074993A JP 2019204372 A JP2019204372 A JP 2019204372A JP 2019204372 A JP2019204372 A JP 2019204372A JP 2021074993 A JP2021074993 A JP 2021074993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
individual
liquid discharge
discharge head
return
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019204372A
Other languages
English (en)
Inventor
泰介 水野
Taisuke Mizuno
泰介 水野
片山 寛
Hiroshi Katayama
寛 片山
章太郎 神▲崎▼
Shotaro Kanzaki
章太郎 神▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2019204372A priority Critical patent/JP2021074993A/ja
Publication of JP2021074993A publication Critical patent/JP2021074993A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】共通流路の第2方向の端部における淀みを抑制可能な構造を提供する。【解決手段】ヘッドは、第1方向に配列された複数の個別流路20と、第1方向に延びる帰還流路32とを備えている。各個別流路は、ノズル21と、圧力室22と、ノズルと圧力室とを接続する接続流路23と、接続流路と帰還流路とを連通させる流出流路25とを含む。帰還流路と各個別流路の接続流路とは、第2方向に並ぶ。流出流路は、帰還流路に対して第2方向の一方から第2方向の他方まで、帰還流路の下方を通って延び、帰還流路における第2方向の側面32s1,32s2に接続している。【選択図】図3

Description

本発明は、複数の個別流路と共通流路とを備えた液体吐出ヘッドに関する。
特許文献1には、Y方向(第1方向)に配列された複数のイジェクタ(個別流路)と、Y方向に延びる共通排出路(共通流路)とを備えた液滴吐出ヘッドが示されている。各イジェクタは、ノズルと圧力室とを接続する通路(接続流路)と、通路と共通排出路とを連通させる排出路(連通流路)とを含む(図6、図9、図10、図11参照)。各イジェクタにおいて、排出路から共通排出路にインクが流れることで、インクの増粘が抑制される。
特開2008−290292号公報
特許文献1において、排出路(連通流路)は、共通排出路(共通流路)の底面に接続している。連通流路から共通流路へのインクの流れによって、共通流路内に、下方から上方に向かう方向の流れは生じるが、共通流路の幅方向(第2方向)の流れは生じ難い。この場合、共通流路の第2方向の端部に淀みが生じ易い。当該淀みは、画像の濃度ムラの要因となり得る。
本発明の目的は、共通流路の第2方向の端部における淀みを抑制できる液体吐出ヘッドを提供することにある。
本発明に係る液体吐出ヘッドは、第1方向に配列された複数の個別流路と、前記第1方向に延びる共通流路と、を備え、前記複数の個別流路は、それぞれ、ノズルと、圧力室と、前記ノズルと前記圧力室とを接続する接続流路と、前記接続流路と前記共通流路とを連通させる連通流路と、を含み、前記共通流路と、前記複数の個別流路の前記接続流路とは、前記共通流路の幅方向であって前記第1方向と直交する第2方向に並び、前記連通流路は、前記共通流路に対して前記第2方向の一方から前記共通流路に対して前記第2方向の他方まで、前記共通流路の下方を通って延び、前記共通流路における前記第2方向の側面に接続していることを特徴とする。
本発明の第1実施形態に係るヘッド1を備えたプリンタ100の平面図である。 ヘッド1の平面図である。 図2のIII−III線に沿ったヘッド1の断面図である。 本発明の第2実施形態に係るヘッド201の図3に対応する断面図である。 本発明の第3実施形態に係るヘッド301の図3に対応する断面図である。 本発明の第4実施形態に係るヘッド401の図3に対応する断面図である。
<第1実施形態>
先ず、図1を参照し、本発明の第1実施形態に係るヘッド1を備えたプリンタ100の全体構成について説明する。
プリンタ100は、4つのヘッド1を含むヘッドユニット1x、プラテン3、搬送機構4及び制御部5を備えている。
プラテン3の上面に、用紙9が載置される。
搬送機構4は、搬送方向にプラテン3を挟んで配置された2つのローラ対4a,4bを有する。制御部5の制御により搬送モータ(図示略)が駆動されると、ローラ対4a,4bが用紙9を挟持した状態で回転し、用紙9が搬送方向に搬送される。
ヘッドユニット1xは、紙幅方向(搬送方向及び鉛直方向の双方と直交する方向)に長尺であり、位置が固定された状態でノズル21(図2及び図3参照)から用紙9に対してインクを吐出するライン式である。4つのヘッド1は、それぞれ紙幅方向に長尺であり、紙幅方向に千鳥状に配列されている。
制御部5は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)を有する。ASICは、ROMに格納されたプログラムに従い、記録処理等を実行する。記録処理において、制御部5は、PC等の外部装置から入力された記録指令(画像データを含む。)に基づき、各ヘッド1のドライバIC及び搬送モータ(共に図示略)を制御し、用紙9上に画像を記録する。
次いで、図2及び図3を参照し、ヘッド1の構成について説明する。
ヘッド1は、図3に示すように、流路部材11及びアクチュエータ基板12を有する。
流路部材11は、鉛直方向に積層されかつ互いに接着された15枚のプレート11a〜11oで構成されている。各プレート11a〜11oには、流路を構成する貫通孔や凹部が形成されている。当該流路は、複数の個別流路20、供給流路31及び帰還流路32を含む。
複数の個別流路20は、図2に示すように、紙幅方向(第1方向)に千鳥状に配列され、第1個別流路群20A及び第2個別流路群20Bを構成している。各個別流路群20A,20Bは、第1方向に並ぶ複数の個別流路20で構成されている。第1個別流路群20Aと第2個別流路群20Bとは、搬送方向と平行な方向(第2方向:帰還流路32の幅方向であって、第1方向と直交する方向)に並んでいる。
供給流路31及び帰還流路32は、それぞれ、第1方向に延びている。帰還流路32が、本発明の「共通流路」に該当する。本実施形態において、供給流路31及び帰還流路32は、鉛直方向(第3方向:帰還流路32の高さ方向であって、第1方向及び第2方向と平行な面と直交する方向)に並び、鉛直方向に互いに重なっている。供給流路31及び帰還流路32は、長さ(第1方向の長さ)、幅(第2方向の長さ)及び高さ(第3方向の長さ)が互いに略同じである。
供給流路31及び帰還流路32は、それぞれの第1方向の一端(図2の上端)に設けられた供給口31x及び帰還口32xを介して、サブタンク(図示略)に連通している。供給流路31及び帰還流路32は、それぞれの第1方向の他端(図2の下端)において、互いに連結されている。
サブタンクは、インクを貯留するメインタンクに連通し、メインタンクから供給されたインクを貯留する。サブタンク内のインクは、制御部5の制御によりポンプ(図示略)が駆動されることで、供給口31xから供給流路31に流入する。供給流路31に流入したインクは、供給流路31内を第1方向の一端(図2の上端)から他端(図2の下端)に向かって移動しつつ、各個別流路20に供給される。供給流路31の第1方向の他端(図2の下端)に到達したインク、及び、各個別流路20から流出したインクは、帰還流路32に流入する。帰還流路32に流入したインクは、帰還流路32内を第1方向の他端(図2の下端)から一端(図2の上端)に向かって移動し、帰還口32xを介してサブタンクに戻される。
供給流路31は、図3に示すように、プレート11cの下面に形成された凹部とプレート11d〜11gに形成された貫通孔とで構成されている。帰還流路32は、プレート11iの下面に形成された凹部とプレート11j〜11mに形成された貫通孔とで構成されている。第3方向において供給流路31と帰還流路32との間には、ダンパ室33が設けられている。ダンパ室33は、プレート11hの下面に形成された凹部で構成されている。
各個別流路20は、ノズル21と、圧力室22と、ノズル21と圧力室22とを接続する接続流路23と、圧力室22と供給流路31とを連通させる流入流路24と、接続流路23と帰還流路32とを連通させる流出流路25とを含む。流出流路25は、本発明の「連通流路」に該当する。
ノズル21は、プレート11oに形成された貫通孔で構成され、流路部材11の下面に開口している。圧力室22は、プレート11aに形成された貫通孔で構成され、流路部材11の上面に開口している。接続流路23は、圧力室22の第2方向の一端から下方に延びる円柱状の流路であり、プレート11b〜11nに形成された貫通孔で構成されている。接続流路23の直下に、ノズル21が配置されている。
第1個別流路群20Aに属する各圧力室22は、図2に示すように、供給流路31及び帰還流路32と第3方向に重なる部分と、供給流路31及び帰還流路32と第3方向に重ならず、供給流路31及び帰還流路32に対して第2方向の一方(図2の左方)に位置する部分とを有する。第2個別流路群20Bに属する各圧力室22は、供給流路31及び帰還流路32と第3方向に重なる部分と、供給流路31及び帰還流路32と第3方向に重ならず、供給流路31及び帰還流路32に対して第2方向の他方(図2の右方)に位置する部分とを有する。
第1個別流路群20Aに属する接続流路23及びノズル21は、供給流路31及び帰還流路32に対して第2方向の一方(図2の左方)において、第1方向に配列されている。第2個別流路群20Bに属する接続流路23及びノズル21は、供給流路31及び帰還流路32に対して第2方向の他方(図2の右方)において、第1方向に配列されている。第1個別流路群20Aに属する接続流路23と、帰還流路32と、第2個別流路群20Bに属する接続流路23とは、第2方向に並んでいる。第2方向において、第1個別流路群20Aに属する接続流路23と、第2個別流路群20Bに属する接続流路23との間に、帰還流路32が配置されている。
流入流路24及び流出流路25は、圧力室22の幅(第1方向の長さ)よりも小さい幅を有し、絞りとして機能する。
流入流路24は、圧力室22の第2方向の他端(接続流路23が接続する端部とは反対側の端部)に接続する一端と、供給流路31に接続する他端とを有する。流入流路24は、図2に示すように、第2方向と交差する方向に延びている。なお、図2のIII−III線は第2方向と平行であるが、図3では個別流路20の説明のため流入流路24の空間を示している。
流出流路25は、図3に示すように、接続流路23の下端の側面に接続する一端25a1と、帰還流路32の下端の側面に接続する他端とを有する。流出流路25は、帰還流路32に対して第2方向の一方(第1個別流路群20Aでは図2及び図3の左方、第2個別流路群20Bでは図2及び図3の右方)から第2方向の他方(第1個別流路群20Aでは図2及び図3の右方、第2個別流路群20Bでは図2及び図3の左方)まで、帰還流路32の下方を通って延び、帰還流路32における第2方向の側面(第1個別流路群20Aでは第1側面32s1、第2個別流路群20Bでは第2側面32s2)に接続している。側面32s1,32s2は、第2方向に帰還流路32を挟む。
流出流路25は、上記一端25a1を有しかつ水平面(第1方向及び第2方向と平行な面)に沿って延びる第1部分25aと、第1部分25aの他端25a2から第3方向に延びる第2部分25bと、第2部分25bの上端から水平面に沿って延び、帰還流路32の第2方向の側面32s1,32s2に接続する第3部分25cとを含む。
第1部分25aは、プレート11nの下面11nbに形成された凹部11nyで構成されている。プレート11nが本発明の「第1プレート」に該当し、プレート11nの上面11naが本発明の「第1面」に該当し、プレート11nの下面11nbが本発明の「第2面」に該当する。プレート11nには、上面11naから下面11nbまで貫通し、第2部分25bを構成する貫通孔11nxが形成されている。本実施形態において、第1部分25aは、第2方向に延びている(図2参照)。
第2部分25bは、プレート11nに形成された上記貫通孔11nxと、プレート11mの下面11mbに形成された凹部11myとで構成されている。凹部11myは、貫通孔11nxと第3方向に重なっている。プレート11mが本発明の「第2プレート」に該当し、プレート11mの上面11maが本発明の「第3面」に該当し、プレート11mの下面11mbが本発明の「第4面」に該当する。プレート11mの下面11mbは、プレート11nの上面11naに固定されている。
第3部分25cは、プレート11mの下面11mbに形成された凹部(上記凹部11myに連続する部分)で構成されている。
流出流路25は、第1方向から見てU字状である。第3方向において帰還流路32と第1部分25aとの間にある壁W(プレート11nにおける凹部11nyの底部)が、帰還流路32の側面(第1個別流路群20Aでは第1側面32s1、第2個別流路群20Bでは第2側面32s2)に対して第2方向の他方(第1個別流路群20Aでは図2及び図3の右方、第2個別流路群20Bでは図2及び図3の左方)まで延びている。
供給流路31から各個別流路20に供給されたインクは、図3に矢印で示すように、流入流路24を通って圧力室22に流入し、圧力室22内を略水平に移動して、接続流路23に流入する。当該インクは、接続流路23を通って下方に移動し、一部がノズル21から吐出され、残りが流出流路25を通って帰還流路32に流入する。
このようにサブタンクと流路部材11との間でインクを循環させることで、流路部材11に形成された供給流路31及び帰還流路32、さらには個別流路20における、気泡の排出やインクの増粘防止が実現される。供給流路31、帰還流路32及び個別流路20には、沈降成分(沈降が生じ得る成分。顔料等)を含有するインク(白インク等)を収容可能である。インクが沈降成分を含む場合に、上記のような循環を行うことで、沈降成分が攪拌され、沈降が防止される。
本実施形態において、流出流路25は、帰還流路32の側面32s1,32s2に接続している。流出流路25から帰還流路32へのインクの流れによって、図3に矢印で示すように、帰還流路32内に第2方向の流れが生じる。詳細には、第1個別流路群20Aに属する流出流路25から帰還流路32へのインクの流れによって、図3に実線の矢印で示すように、図3の左方に向かう流れが生じる。第2個別流路群20Bに属する流出流路25から帰還流路32へのインクの流れによって、図3に破線の矢印で示すように、図3の右方に向かう流れが生じる。帰還流路32内において、第1個別流路群20Aに属する流出流路25からのインクの流れと、第2個別流路群20Bに属する流出流路25からのインクの流れとがぶつかり合い、乱流が生じ易くなる。当該乱流により、沈降成分がより一層攪拌され、沈降を効果的に防止できる。
アクチュエータ基板12は、下から順に、振動板12a、共通電極12b、複数の圧電体12c及び複数の個別電極12dを含む。
振動板12a及び共通電極12bは、流路部材11の上面(プレート11aの上面)に配置され、プレート11aに形成された全ての圧力室22を覆っている。一方、圧電体12c及び個別電極12dは、圧力室22毎に設けられており、圧力室22のそれぞれと第3方向に重なっている。
共通電極12b及び複数の個別電極12dは、ドライバIC(図示略)と電気的に接続されている。ドライバICは、共通電極12bの電位をグランド電位に維持する一方、個別電極12dの電位を変化させる。具体的には、ドライバICは、制御部5からの制御信号に基づいて駆動信号を生成し、当該駆動信号を個別電極12dに付与する。これにより、個別電極12dの電位が所定の駆動電位とグランド電位との間で変化する。このとき、振動板12a及び圧電体12cにおいて個別電極12dと圧力室22とで挟まれた部分(アクチュエータ12x)が、圧力室22に向かって凸となるように変形することにより、圧力室22の容積が変化し、圧力室22内のインクに圧力が付与され、ノズル21からインクが吐出される。アクチュエータ基板12は、圧力室22のそれぞれに対応する複数のアクチュエータ12xを有する。
以上に述べたように、本実施形態によれば、流出流路25は、帰還流路32に対して第2方向の一方(第1個別流路群20Aでは図2及び図3の左方、第2個別流路群20Bでは図2及び図3の右方)から第2方向の他方(第1個別流路群20Aでは図2及び図3の右方、第2個別流路群20Bでは図2及び図3の左方)まで、帰還流路32の下方を通って延び、帰還流路32における第2方向の側面(第1個別流路群20Aでは第1側面32s1、第2個別流路群20Bでは第2側面32s2)に接続している。この場合、流出流路25から帰還流路32へのインクの流れによって、図3に矢印で示すように、帰還流路32内に第2方向の流れが生じる。これにより、帰還流路32の第2方向の端部における淀みを抑制できる。
また、流出流路25は、帰還流路32に対して第2方向の一方から第2方向の他方まで延び、第2方向に長尺である。仮に、流出流路25が、帰還流路32に対して第2方向の一方から延びるが、帰還流路32に対して第2方向の他方まで至らず、帰還流路32における第2方向の一方の側面(第1個別流路群20Aでは第2側面32s2、第2個別流路群20Bでは第1側面32s1)に接続する場合、流出流路25は第2方向に短くなる。この場合、流出流路25の流路抵抗が小さくなり、圧力室22で発生した圧力波が、流出流路25を介して減衰し易くなる。流路抵抗を小さくするために流出流路25の幅を小さくすると、プレート11n,11o同士を接着する接着剤による流出流路25の閉塞が生じ得る。これに対し、本実施形態では、帰還流路32に対して第2方向の一方から第2方向の他方まで延び、長尺であるため、流出流路25の流路抵抗が大きくなり、圧力波の減衰を抑制でき、かつ、流出流路25の幅を小さくすることによる閉塞の問題も抑制できる。
さらに、帰還流路32の下方に流出流路25の空間があることで、帰還流路32のコンプライアンスが大きくなり、帰還流路32内の圧力減衰効果が高まる。
流出流路25は、帰還流路32の下端に接続している(図3参照)。帰還流路32の底部における第2方向の端部(隅部)には、増粘インクの他、インク中の沈降成分(顔料等)が滞留し得る。本実施形態では、流出流路25が帰還流路32の下端に接続しているため、流出流路25から帰還流路32へのインクの流れによって、図3に矢印で示すように、帰還流路32の底部において、第2方向の流れが生じる。これにより、上記のような隅部に増粘インクや沈降成分が滞留する問題を効果的に抑制できる。しかも、流出流路25が帰還流路32の上端に接続する場合(図5参照)に比べ、流出流路25の長さを短くできることから、流出流路25の流路抵抗が過大になること(ひいては、気泡の排出が阻害されること)を抑制できる。
流出流路25の第1部分25aは、第2方向に延びている(図2参照)。この場合、第1部分25aが第2方向と交差する方向に延びる場合に比べ、第1部分25aの長さを短くできる。これにより、流出流路25の流路抵抗が過大になること(ひいては、気泡の排出が阻害されること)を抑制できる。
流出流路25は、接続流路23に接続する一端25a1を有しかつ水平面(第1方向及び第2方向と平行な面)に沿って延びる第1部分25aと、第1部分25aの他端25a2から第3方向に延びる第2部分25bとを含むだけでなく、さらに、第2部分25bの上端から水平面に沿って延び、帰還流路32の第2方向の側面32s1,32s2に接続する第3部分25cを含む(図3参照)。流出流路25が第3部分25cを含まず、第2部分25bの上端が帰還流路32の側面32s1,32s2に接続する場合(図4参照)、第1部分25aから第2部分25bを介して帰還流路32に流入するインクの流れが、第3方向の成分を含むことになる。この場合、帰還流路32内において、第3方向の成分によって第2方向の流れが阻害され、流出流路25から帰還流路32に流入したインクが、帰還流路32の第2方向の端部(第1個別流路群20Aでは第2側面32s2、第2個別流路群20Bでは第1側面32s1)まで到達し難い。これに対し、本実施形態では、流出流路25が第3部分25cを含むことで、第3方向の成分が抑制され、流出流路25から帰還流路32に流入したインクが帰還流路32の第2方向の端部まで到達し易い。したがって、帰還流路32の第2方向の端部における淀みをより確実に抑制できる。
第1部分25aは、プレート11nの下面11nbに形成された凹部11nyで構成されている(図3参照)。この場合、第1部分25aがプレート11nに形成された貫通孔で構成される場合に比べ、第1部分25aの第3方向の長さが短くなり、第1部分25aの流路面積が小さくなる。これにより、第1部分25aにおける流速を高めることができ、気泡の排出を促進できる。さらに、第1部分25aを通って帰還流路32に流入するインクの流速が高まることで、帰還流路32の第2方向の端部における淀み抑制効果も高まる。
第2部分25bは、プレート11nに形成された貫通孔11nxと、プレート11mの下面11mbに形成された凹部11myとで構成されている(図3参照)。この場合、第2部分25bが、プレート11nに形成された貫通孔11nxと、プレート11mに形成された貫通孔とで構成される場合に比べ、第2部分25bの第3方向の長さが短くなり、第2部分25bの流路長が短くなる。これにより、第2部分25bを介して気泡をよりスムーズに排出できる。さらに、上述のような第3方向の成分を抑制することができ、帰還流路32の第2方向の端部における淀みをより確実に抑制できる。
第1個別流路群20Aに属する流出流路25が、帰還流路32の第1側面32s1に接続し、第2個別流路群20Bに属する流出流路25が、帰還流路32の第2側面32s2に接続している(図2及び図3参照)。この場合、帰還流路32の第1側面32s1及び第2側面32s2の両側からインクが流入することで、帰還流路32内に乱流が生じ得る。これにより、インクが攪拌され、淀みや沈降をより効果的に抑制できる。
供給流路31、帰還流路32及び個別流路20には、沈降成分(沈降が生じ得る成分。顔料等)を含有するインク(白インク等)を収容可能である。この場合、特に、淀みによる沈降成分の滞留が問題となり得るが、本実施形態によれば、流出流路25が帰還流路32の側面32s1,32s2に接続し、流出流路25から帰還流路32へのインクの流れによって帰還流路32の第2方向の端部における淀みを抑制できることから、沈降成分の滞留も抑制できる。
<第2実施形態>
続いて、図4を参照し、本発明の第2実施形態に係るヘッド201について説明する。
第1実施形態(図3)では、流出流路25が第3部分25cを含むが、本実施形態(図4)では、流出流路25が第3部分25cを含まず第1部分25a及び第2部分25bのみを含み、第2部分25bの上端が帰還流路32の側面32s1,32s2に接続している。
第1実施形態(図3)では、第3方向において帰還流路32と第1部分25aとの間にある壁W(プレート11nにおける凹部11nyの底部)が、帰還流路32の側面(第1個別流路群20Aでは第1側面32s1、第2個別流路群20Bでは第2側面32s2)に対して第2方向の他方(第1個別流路群20Aでは図2の右方、第2個別流路群20Bでは図2の左方)まで延びている。本実施形態(図4)では、壁Wが、第2方向において帰還流路32の側面(第1個別流路群20Aでは第1側面32s1、第2個別流路群20Bでは第2側面32s2)と同じ位置まで延びている。
本実施形態によれば、流出流路25が第3部分25cを含まず、第2部分25bの上端が帰還流路32の側面32s1,32s2に接続することで、流出流路25の第2方向のサイズを小さくでき、ヘッド201を第2方向に小型化できる。また、流出流路25が第3部分25cを含まず、第2部分25bの上端が帰還流路32の側面32s1,32s2に接続することで、流出流路25の流路長が短くなる。これにより、インクの循環に係る時間を短縮でき、流出流路25を介して気泡をよりスムーズに排出できる。
さらに、本実施形態によれば、第1実施形態(図3)に比べ、凹部11myの天井部の面積が小さくなる。これにより、凹部11myの天井部に気泡が引っ掛ることが抑制され、気泡をよりスムーズに排出できる。
<第3実施形態>
続いて、図5を参照し、本発明の第3実施形態に係るヘッド301について説明する。
第1実施形態(図3)では、流出流路25が帰還流路32の下端に接続しているが、本実施形態(図5)では、流出流路25が帰還流路32の上端に接続している。
本実施形態において、流出流路25の第2部分25bは、プレート11j〜11nに形成された貫通孔と、プレート11iの下面に形成された凹部11iyとで構成されている。流出流路25の第3部分25cは、プレート11iの下面に形成された凹部(上記凹部11iyに連続する部分)で構成されている。
帰還流路32の天井部における第2方向の端部(隅部)には、増粘インクの他、気泡が滞留し得る。本実施形態では、流出流路25が帰還流路32の上端に接続しているため、流出流路25から帰還流路32へのインクの流れによって、図5に矢印で示すように、帰還流路32の天井部において、第2方向の流れが生じる。これにより、上記のような隅部に気泡が滞留する問題を効果的に抑制できる。
<第4実施形態>
続いて、図6を参照し、本発明の第4実施形態に係るヘッド401について説明する。
第1実施形態(図3)では、供給流路31及び帰還流路32が第3方向に並ぶが、本実施形態(図6)では、供給流路31及び帰還流路32が第2方向に並ぶ。
本実施形態では、各個別流路20において、ノズル21、圧力室22及び接続流路23が、第2方向において供給流路31及び帰還流路32の間に配置されている。流出流路25は、帰還流路32に対して第2方向の一方(図6の左方)から第2方向の他方(図6の右方)まで、帰還流路32の下方を通って延び、帰還流路32における第2方向の側面に接続している。流入流路24は、圧力室22に対し、流出流路25と反対側に延びている。
本実施形態によれば、供給流路31及び帰還流路32の配置態様等が第1実施形態と異なるものの、第1実施形態と同様の構成によって第1実施形態と同様の効果が得られる。
<変形例>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
連通流路は、共通流路の下端(図3)や上端(図5)に接続することに限定されず、共通流路の第3方向の中央部に接続してもよい。
上述の実施形態(図2)では、1つの共通流路(帰還流路32)に対して2つの個別流路群20A,20Bが設けられているが、これに限定されない。例えば、1つの共通流路(帰還流路32)に対して1つの個別流路群20Aのみが設けられてもよい。
上述の実施形態(図2)では、第1部分25aが第2方向に延びているが、これに限定されず、第1部分25aが第2方向と交差する方向に延びてもよい。
上述の実施形態(図3、図4)では、第1部分25aがプレート11nに形成された凹部11nyで構成されるが、これに限定されず、プレート11nに形成された貫通孔で構成されてもよい。
上述の実施形態(図3、図4)では、第2部分25bがプレート11nに形成された貫通孔とプレート11mの下面に形成された凹部とで構成されるが、これに限定されず、プレート11n,11mに形成された貫通孔で構成されてもよい。
液体吐出ヘッドは、ライン式に限定されず、シリアル式(紙幅方向と平行な走査方向に移動しつつノズルから吐出対象に対して液体を吐出する方式)であってもよい。
吐出対象は、用紙に限定されず、例えば布、基板等であってもよい。
ノズルから吐出される液体は、インクに限定されず、任意の液体(例えば、インク中の成分を凝集又は析出させる処理液等)であってよい。
本発明は、プリンタに限定されず、ファクシミリ、コピー機、複合機等にも適用可能である。また、本発明は、画像の記録以外の用途で使用される液体吐出装置(例えば、基板に導電性の液体を吐出して導電パターンを形成する液体吐出装置)にも適用可能である。
1;201;301;401 ヘッド(液体吐出ヘッド)
11 流路部材
11n プレート(第1プレート)
11na 上面(第1面)
11nb 下面(第2面)
11nx 貫通孔
11ny 凹部
11m プレート(第2プレート)
11ma 上面(第3面)
11mb 下面(第4面)
11my 凹部
20 個別流路
20A 第1個別流路群
20B 第2個別流路群
21 ノズル
22 圧力室
23 接続流路
25 流出流路(連通流路)
25a 第1部分
25b 第2部分
25c 第3部分
32 帰還流路(共通流路)
32s1 第1側面
32s2 第2側面
100 プリンタ

Claims (11)

  1. 第1方向に配列された複数の個別流路と、
    前記第1方向に延びる共通流路と、を備え、
    前記複数の個別流路は、それぞれ、ノズルと、圧力室と、前記ノズルと前記圧力室とを接続する接続流路と、前記接続流路と前記共通流路とを連通させる連通流路と、を含み、
    前記共通流路と、前記複数の個別流路の前記接続流路とは、前記共通流路の幅方向であって前記第1方向と直交する第2方向に並び、
    前記連通流路は、前記共通流路に対して前記第2方向の一方から前記共通流路に対して前記第2方向の他方まで、前記共通流路の下方を通って延び、前記共通流路における前記第2方向の側面に接続していることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記連通流路は、前記共通流路の下端に接続していることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記連通流路は、前記共通流路の上端に接続していることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記連通流路は、
    前記接続流路に接続する一端を有し、前記第1方向及び前記第2方向と平行な面に沿って延びる第1部分と、
    前記第1部分の他端から、前記共通流路の高さ方向であって前記面と直交する第3方向に延びる第2部分と、
    を少なくとも含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記第1部分は、前記第2方向に延びていることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記連通流路は、
    前記第2部分の上端から、前記面に沿って延び、前記側面に接続する第3部分をさらに含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記第2部分の上端が、前記側面に接続することを特徴とする請求項4又は5に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 第1面及び前記第1面と反対側の第2面を有し、前記第2面に前記第1部分を構成する凹部が形成された第1プレートを備えたことを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記第1プレートに、前記第1面から前記第2面まで貫通し、前記第2部分を構成する貫通孔が形成されており、
    第3面及び前記第3面と反対側の第4面を有し、前記第4面が前記第1面に固定された第2プレートをさらに備え、
    前記第4面に、前記貫通孔と前記第3方向に重なりかつ前記第2部分を構成する凹部が形成されたことを特徴とする請求項8に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記複数の個別流路は、それぞれ前記接続流路が前記第1方向に配列された第1個別流路群及び第2個別流路群を含み、
    前記第1個別流路群に属する前記接続流路と、前記第2個別流路群に属する前記接続流路との間に、前記共通流路が配置され、
    前記共通流路の前記側面は、前記第2方向に前記共通流路を挟む第1側面及び第2側面を含み、
    前記第1個別流路群に属する前記連通流路が、前記第1側面に接続し、
    前記第2個別流路群に属する前記連通流路が、前記第2側面に接続していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 前記複数の個別流路及び前記共通流路が、沈降成分を含有する液体を収容可能であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
JP2019204372A 2019-11-12 2019-11-12 液体吐出ヘッド Pending JP2021074993A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019204372A JP2021074993A (ja) 2019-11-12 2019-11-12 液体吐出ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019204372A JP2021074993A (ja) 2019-11-12 2019-11-12 液体吐出ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021074993A true JP2021074993A (ja) 2021-05-20

Family

ID=75897836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019204372A Pending JP2021074993A (ja) 2019-11-12 2019-11-12 液体吐出ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021074993A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10730306B2 (en) Liquid discharge head
US11878524B2 (en) Liquid discharge head
JP7027763B2 (ja) 液体吐出装置
US11077660B2 (en) Liquid discharge head
JP2021074993A (ja) 液体吐出ヘッド
JP7215155B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP2020168742A (ja) 液体吐出ヘッド
JP7480606B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP7293884B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP7180188B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP7310231B2 (ja) 液体吐出ヘッド、及びそれを備えた液体吐出装置
JP7275768B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP7380202B2 (ja) 液体吐出ヘッド、及び、液体吐出装置
JP7400519B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP7176282B2 (ja) 液体吐出ヘッド
US11130336B2 (en) Liquid ejection head
US10647116B2 (en) Liquid ejection head and recording apparatus
JP2020168743A (ja) 液体吐出ヘッド
JP6935735B2 (ja) 液体吐出装置
JP2020196228A (ja) 液体吐出ヘッド
JP2021079615A (ja) 液体吐出ヘッド
JP2020168734A (ja) 液体吐出ヘッド
JP2022071559A (ja) 液体吐出ヘッド
JP2020196238A (ja) 液体吐出ヘッド
JP2020199639A (ja) 液体吐出ヘッド