JP2021074914A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源オフ時やドア開閉時において、ユーザーによるフィルム操作が行われたか否かを判定できないため、不要な初期化動作を行う場合がある。【解決手段】待機中にフィルム状媒体を所定量弛ませておき、電源再投入後、またはドア開閉後に、前回形成した所定量の弛みがフィルム状媒体に有るか否かを判定し、所定量の弛みが有る場合は、フィルム状媒体のユーザー操作が行われていないと判断し、フィルム状媒体の初期化動作を一部省略することにより、フィルム状媒体の初期化動作が必要以上に行われることを防止する。【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体に画像を記録する画像記録装置に関する。
厚紙やプラスチックカードなどの記録媒体上に顔写真、文字情報などの画像を形成する印刷装置として、一旦フィルム状の転写媒体に画像を形成し、当該転写媒体に形成された画像を記録媒体に転写印刷する装置が知られている。この種の印刷装置では、先ずロール状の1又は複数色のインクが記録媒体のカード幅に対応した一定の間隔毎に塗布されたインクリボンを用いて、ロール状の転写フィルムを転写媒体としてその上に画像を熱転写(一次転写)する。次に転写フィルムの画像を記録媒体に熱転写(二次転写)するようにしている。このロール状に形成されたインクリボンと転写フィルム(以下、これらを総称して「フィルム状媒体」という)は、供給スプールと巻取スプールに巻回されて両スプール間に架け渡された状態でカセットケースに収容されている。したがって、フィルム状媒体は、供給スプールから繰り出される方向と誤差(ずれ)を生じることなく同じ方向に移動していかないと、記録媒体の印刷表面と正対して画像を形成することができずに印刷品質が低下する。
フィルム媒体、特にインクリボンは巻き戻して使用されることもある。たとえば、通常サイズとハーフサイズの2種類の記録媒体に選択的に印刷する印刷装置では、ハーフサイズの記録媒体の印刷時には、インクリボンの半分は未使用の状態で巻き取られる。そのため、次のハーフサイズの印刷動作において、未使用部分のある領域を転写フィルムへの転写位置にまで巻き戻すことで未使用の領域を使用することができる。しかし、フィルム状媒体を巻き戻して使用する際に巻き戻し量が多くなると、巻きムラ等によって印刷時に印刷皺が発生しやすくなることから、特許文献1では、フィルム状媒体の巻き取りと巻き戻しによる往復移動が繰り返されてスキューが生じた部分では印刷を行わないようにすることで、安定した印刷品質を確保している。
特開2015-221524号公報
一方、印刷装置は、電源投入時、ドア開閉時、フィルム状媒体の交換時、点検時、或いはリセットスイッチ等の操作によるリセット動作時においては、それぞれロール状に形成されたフィルム状媒体の巻き戻しと巻き取りとを行ってその種別の検出やフィルムの巻き取り径の検出など、いわゆる初期化動作(イニシャライズ)を行っている。
しかし、実際には電源OFF時、ドア開時などにおいて、ユーザーによるフィルム操作が行われない場合もあり、そのような場合は、その後改めて初期化動作を行う必要はない。しかし、ユーザーによるフィルム操作が行われたか否かを印刷装置が判定することができないことから、フィルム操作が行われなかった場合も初期化動作を行うため、結果として不要な初期化動作が行われることになる。不必要な初期化動作によりフィルム状媒体の巻き戻しと巻き取りとが行われればスキューが生じて画質劣化が起こる可能性ある。また特許文献1のようにスキューが生じた可能性のある領域を使用しなければフィルム状媒体を浪費することになる。
上記課題に鑑みて、本発明は、フィルム状媒体の初期化動作が必要以上に行われることを防止する印刷装置を提供することを目的とする。
このため、本発明は以下の構成を有する。本発明の一側面によれば、一枚の記録媒体の印刷に使用される領域が長手方向に連続してロール状に形成されたフィルム状媒体を使用して印刷を行う印刷装置であって、
前記フィルム状媒体の印刷未使用の領域の部分が巻回される供給部と、
前記フィルム状媒体の印刷使用後の領域の部分が巻回される巻き取り部と、
前記供給部を回転させる回転手段と、
前記巻き取り部を回転させる回転手段と、
前記供給部の回転量を検出する検出手段と、
前記巻き取り部の回転量を検出する検出手段と、
を備え、
前記印刷装置の待機中に、前記供給部または前記巻き取り部のいずれか一方を回転させて、前記フィルム状媒体を第1の量、搬送することにより、前記フィルム状媒体に弛みを形成し、
電源再投入後、またはフィルム状媒体を交換するためのドア開閉後に、前記供給部または前記巻き取り部のいずれか一方を、前記弛みを形成した際の回転と逆方向に回転させて、前記フィルム状媒体を、前記第1の量を超えた第2の量、搬送し、
前記供給部または前記巻き取り部のいずれか一方を前記逆方向に回転させたことによる他方の回転量に応じて、前記フィルム状媒体の初期化動作を決定する
ことを特徴とする印刷装置が提供される。
また本発明の第2の側面によれば、巻き取り式のインクリボンを含むフィルム状媒体を用いて画像を形成する印刷装置であって、
待機中に前記フィルム状媒体を駆動して弛みを与えておき、
電源投入時、または、前記フィルム状媒体を交換するためのドアが閉じられた際に、前記フィルム状媒体に前記弛みが残っているかを判定し、残っていると判定した場合には前記フィルム状媒体の初期化動作を行わず、残っていないと判定した場合には前記フィルム状媒体の初期化動作を行う
ことを特徴とする印刷装置が提供される。
本発明によれば、フィルム状媒体の初期化動作が必要以上に行われることを防止する印刷装置を提供することができる。
本発明に係わる印刷装置の一実施形態の全体構成図を示す図である。 転写フィルムの構成を模式図で示す図である。 フィルム状媒体の弛みの有無に応じてイニシャル動作を変える動作例を示すフローチャートである。
以下、好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は本発明に係わる印刷装置1の全体構成を示している。印刷装置1は、各種証明用のIDカード、商取引用のクレジットカードのような記録媒体(以下、「カード」と称す)に情報を記録するもので、ハウジング2には、情報記録部Aと画像形成部Bと媒体収容部Cと収容部Dとが設けられている。また装置の動作を制御する制御部100が設けられる。制御部100は、フィルム媒体を搬送(巻き取り及び巻き戻しなど)するための駆動モータやヒータ、ソレノイド等のアクチュエータの駆動を制御する。またドアの開閉やフィルム媒体の位置を検知するためのセンサー、フィルムのスプールと同軸のロータリエンコーダなどの各種センサーの信号が制御部100に入力される。制御部100は、その各種信号値に基づいて各アクチュエータの制御を行う。制御部はプロセッサ(CPU)とプログラムを記憶したメモリとを含み、プロセッサがそのプログラムを実行することで制御を実現している。
情報記録部Aは、非接触式IC記録部23と、磁気記録部24と、接触式IC記録部27とで構成される。
媒体収容部Cは、複数枚のカードを立位姿勢で整列して収納しており、その先端には分離開口7が設けられて、ピックアップローラ19にて最前列のカードから繰り出し供給するようになっている。
繰り出されたカードは、先ず搬入ローラ22の回転で反転ユニットFに送られる。反転ユニットFは装置フレーム2に旋回動可能に軸受け支持された回転フレーム80と、このフレームに回転自在に支持される2つのローラ対20及び21で構成される。上記した非接触式IC記録部23、磁気記録部24及び接触式IC記録部27は、反転ユニットFが旋回する外周に配置されている。そして、ローラ対20及び21によって形成される媒体搬入経路65は、反転ユニットFの回転によりこれらの情報記録部の何れにも接続可能であり、カードにはこれらの記録部において所与のデータを磁気的若しくは電気的に書き込むことができる。
画像形成部Bは、カードの片面又は両面に顔写真、文字データなど画像を形成するもので、媒体搬入経路65の延長上にカードを移送する媒体搬送経路P1が設けられている。そして、画像形成部Bは、モータMr2の駆動によって回転する巻取スプール48と供給スプール47とに装架されている転写フィルム46に対して、先ずサーマルヘッド40とプラテンローラ45とにより画像を印刷する一次転写部と、続いてヒートローラ33とプラテンローラ31とによって媒体搬送経路P1にあるカードの表面に転写フィルム46に印刷された画像を印刷する二次転写部とを備えている。
フィルム搬送ローラ49は、その周面に配置されるピンチローラ32a及び32bとでニップして転写フィルム46を移送する駆動ローラであって、このローラ49の駆動を制御することで転写フィルム46の搬送量及び搬送停止位置が決まる。ピンチローラ32a及び32bは、フィルム搬送ローラ49に対して進出及び退避するよう移動可能に構成されており、フィルム搬送ローラ49に進出して圧接することで転写フィルム46をフィルム搬送ローラ49に巻き付ける。また、ピンチローラ32a、32bが転写フィルム46をフィルム搬送ローラ49に圧接した際に生じる転写フィルム46の張力でフィルム搬送ローラ49から離間することを防止する張力受け部材52が設けられている。
画像形成部Bの下流側には、一組の搬送ローラ37及び38によって搬送される媒体搬送経路P2が設けられて、印刷後のカードは、媒体搬送経路P2を通ってデカール機構36により熱転写により生じたカールが矯正されながら収容部Dへ導入される。収容部Dのカードを収容するスタッカ60は、昇降機構61によって上下方向に移動するように構成されている。
インクリボン41はカセット42に収納され、このカセット42に供給スプール43と巻取スプール44が収容され、巻取スプール44はモータMr1によって駆動される。
この実施の形態で用いるインクリボン41は、合成樹脂等の帯状の材料からなるベースフィルム上に、矢印で示す移動方向に沿って、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各昇華性インクがそれぞれ塗布される4通りのパネルを有している。各パネルはインクリボン41の長手方向に連続して形成されている。そして、一つのパネルは一枚のカードの長手方向の寸法と同じ長さに設定されており、転写フィルム46に一枚のカードに印刷する画像を転写する際には、この4通りのパネルを転写フィルム46に順次熱圧着させていく。したがって、C,M,Y,Kの4つのパネルで一枚のカードの印刷に使用される一つの領域を構成しており、インクリボン41には、この領域がベースフィルムの長手方向に沿って順次繰り返し配置されている。尚、印刷装置1が単色で印刷を行う場合には、インクリボン41の一つのパネルが一つの領域となる。
そして、インクリボン41のC,M,Y,Kの各パネルの先頭には、それぞれのパネルの先頭を識別するために、センサーSe1によって検知される検知マークが設けられており、特に、Cパネルの先頭の検知マークは、当該領域の先頭として認識される。センサーSe1は、サーマルヘッド40とプラテンローラ45とによる印刷位置から所定距離だけ離れた位置に配設されているが、この距離は、例えば、ある領域のCパネルの先頭が印刷位置にあるとき、センサーSe1は、所定数の領域を置いた後段にある別の領域のCパネルの検知マークを検知するような関係で配置されている。たとえば、その直前に配置されたKパネルを光学センサーなどで検知し、Kパネルの末尾に配置された検知マークをCパネルの先頭の検知マークと判定してよい。
さらに、フィルム状媒体は消耗品であるため印刷装置1はそれらを交換可能に構成されている。交換のためには不図示のドアを開け、開口部からオペレータが交換する、そのため印刷装置1は、ドアの開閉を検知するセンサーを有しており、それによってドアの開閉を検知できる。
また、図2に、転写フィルム46の構成例を示す。転写フィルム46は、カードの長手方向の寸法に等しい間隔を置いて、センサーSe2によって検知される検知マーク30が設けられている。転写フィルム46の場合には、隣り合ったこの検知マークどうしの間の部分がカード一枚の印刷に使用される一つの領域となる。転写フィルム46の1領域は、インクリボン41の1パネルに相当し、転写フィルム46の1領域に、インクリボン41の各色パネルを用いたカラー画像が重畳して形成される。
転写フィルム46の搬送量は、印刷未使用の領域が巻回される供給部である転写フィルム供給スプール47および、印刷使用後の領域が巻回される巻き取り部である転写フィルム巻取スプール48に設けられたエンコーダ(不図示)で検出される。たとえば、巻取スプール48により転写フィルムを巻き取って、センサーSe2により少なくとも2つの検知マークを検知して検知の間隔を、巻取スプール48のエンコーダにより測定する。エンコーダのカウント値を巻取スプール48の回転角(θ(rad))に換算し、検知マーク間の距離をLとすれば、巻き取りスプール48の現在の半径r0は、r0=L/θとして求められる。半径r0を求めれば、転写フィルムの搬送量Cは、C=rω(ωは巻取スプールの回転角)により求められる。基準半径r0を求めた後は、印刷装置が稼働している限りは、巻取りスプール48を一回転させるごとに半径r0に転写フィルム46の厚みthを加えればよい。こうすることで、r0を基準として、巻取りスプール48の巻き取り量に対応して半径rを更新することができる。したがって、転写フィルム46が交換された可能性がある場合に基準とする半径r0を求めておけば、巻取スプール48の半径を更新でき、その回転量から転写フィルム46の搬送量を求めることができる。
同様に、インクリボン41の搬送量は、インクリボン供給スプール43およびインクリボン巻取スプール44に設けられたエンコーダ(不図示)で検出される。
印刷装置1は、インクリボン41と転写フィルム46とを重ね合せてプラテンローラ45とサーマルヘッド40とで挟持し、ヘッドコントロールIC(図示せず)によって印刷する画像データに基づきサーマルヘッド40を加熱制御することで、一次転写動作を行なう。印刷開始時、印刷装置1は、センサーSe1及びSe2からの検知信号に基づいて、巻取スプール44とフィルム搬送ローラ49の駆動を制御して、転写フィルム46の転写する領域の先頭とインクリボン41のCパネルの先頭とを印刷位置で位置合わせしている。そして、位置合わせの状態から、印刷装置1は、インクリボン41と転写フィルム46とをサーマルヘッド40とプラテンローラ45とで挟持しながら、巻取スプール44よる巻取り動作とフィルム搬送ローラ49の回転動作を制御して、インクリボン41のCパネルと転写フィルム46の1領域分を同時に搬送することでシアンによる印刷を行った後、挟持を解除して転写フィルム46の印刷した1領域分を逆戻しする。
こうして転写フィルム46を巻き戻したとき、印刷位置には逆戻した転写フィルム46の1領域分の先頭とインクリボン41のMパネルの先頭とが位置合わせされており、次に印刷装置1は、巻取スプール44とフィルム搬送ローラ49の回転動作を制御して、再びインクリボン41と転写フィルム46とをサーマルヘッド40とプラテンローラ45とで挟持しながら搬送することでマゼンタによる印刷を行う。そして、挟持を解除して転写フィルム46の1領域分を逆戻して、同じ動作でイエローによる印刷を行う。そして、ブラックによる印刷も同様に行って一次転写を終了する。
一次転写後、印刷装置1は、転写フィルム46への印刷が終了したインクリボン41を剥離コロ25と剥離部材28とで転写フィルム46から引き剥がして、剥離されたインクリボン41をモータMr1の駆動にて巻取スプール44に巻き取る。そして、転写フィルム46はフィルム搬送ローラ49によってプラテンローラ31とヒートローラ33まで搬送されて、印刷装置1は、転写フィルム46をカードと共にヒートローラ33及びプラテンローラ31とで挟持して、ヒートローラ33を加熱することでて転写フィルム46上の画像をカード表面に二次転写して印刷を行う。
上記構成の印刷装置1では、ユーザーによるインクリボン41や転写フィルム46のようなフィルム状媒体の操作(例えば交換など)が行われたか否かを判定することができない。そのため、電源投入時や、ドア開閉時など、フィルム媒体に対する操作が行われた可能性がある場合に、印刷装置1は初期化動作を行う。フィルム状媒体の操作が行われていなければフィルム状媒体に関する初期化動作は本来不要であるため、電源投入やドア開閉が行われただけでは初期化動作は不要な可能性がある。初期化動作はドアが開いたことを検知し、その後ドアが閉じられたことを検知すると行われる。電源投入時には印刷装置1の初期化動作の一部としてフィルム状媒体の初期化動作、すなわちフィルム状媒体の位置合わせが行われる。
よって、本実施形態に係る印刷装置1は、待機状態でフィルム状媒体を所定量弛ませ、電源再投入時、またはドア開閉時(例えば開閉の直後)に、フィルム状媒体に所定量の弛みが有るか否かを判定し、所定量の弛みが有る場合は、フィルム状媒体のユーザー操作が行われていないと判断し、フィルム状媒体の初期化動作を一部省略することにより、フィルム状媒体の初期化動作が必要以上に行われることを防止する。以下、この動作を転写フィルム46の場合で具体的に説明していく。
●電源投入時(またはドア開閉時)の手順
図3は、フィルム状媒体の弛みに応じて初期化動作を変える動作例を示すフローチャートである。図3の処理は、上述した制御部100、特にそのプロセッサにより図3の手順のプログラムを実行することで実現される。
S101で電源が起動されたら、電源OFF(電源オフ)であった間にフィルム状媒体へのユーザー操作が行われたか否かを次の動作により判定する。
まず、S102でフィルム状媒体の巻取スプール48を1.2パネル分搬送する。ここでは、後述するS106で弛ませた動作と逆方向にフィルム状媒体を駆動する。搬送量は、巻き取りスプールを回転させた量と、巻かれているフィルム状媒体の半径とから求めることができる。半径としては、電源がオフされる前に求めた最後の値を用いてよい。
次に、S103で、フィルム状媒体の供給スプール47が、S102での搬送によりどれだけ搬送されたかを、供給スプール47に設けられたエンコーダのクロック検出量から判定する。なおフィルム状媒体の長さと厚み、供給スプール47と巻取スプール48それぞれの軸径、供給スプール47と巻取スプール48との距離は予め知ることができる。そこでたとえば、それらの値を予め制御部100の不揮発性メモリ等に格納しておけば、それらを用いて巻取スプール48の半径から供給スプール47の半径を求めることができる。供給スプール47の半径が決まれば、供給スプール47のエンコーダのクロック数を回転角に換算することで、供給スプール47から搬送されたフィルム状媒体の長さを求められる。或いは、供給スプール47の半径も、巻取スプール48の半径と同様に、エンコーダのクロック数とフィルム状媒体の搬送量とから求めてもよい。
もしフィルム状媒体へのユーザー操作が行われていなければ、前回形成したフィルム状媒体の弛みが1パネル分であるため(S106)、巻取スプール48の1.2パネル分の搬送により、供給スプール47が約0.2パネル分搬送されるはずである(S103のY)。約0.2パネル分搬送されたと判定した場合、フィルム状媒体の径や種類が前回弛み形成時から変化していないと推定できるため、径検出動作(S104)および種類判定動作(S105)を行わない。
一方、巻取スプール48の1.2パネル分の搬送による供給スプール47搬送量が約0.2パネル分でなかった場合(S103のN)、前回形成したフィルム状媒体の弛み(S106)が変化していることがわかるため、フィルム状媒体の径や種類も変化している可能性がある。よって、径検出動作(S104)および種類判定動作(S105)を行う。ここでS104の径検出動作は、たとえば、巻取スプール48を回転させてフィルム状媒体を搬送し、センサー検知部30を一回検知してから再度検知するまでの巻取スプール48の回転量を測定する。そして搬送量(1領域の長さ)を回転量で除することで巻取スプール48の半径を決定できる。また、S105の種類判定動作は、特にインクリボン41の種類を判定するための工程である。一例としてインクリボン41には、CMYKの4つのパネルを1つの領域とした第1の種類と、CMYKTの5つのパネルを1つの領域とした第2の種類とがある。Tは例えば透明層を形成するためのパネルである。この場合にはインクリボン41を搬送しつつたとえば光学センサーによりTパネルと隣接するK(黒)パネルとを検知し、それらパネルの有無を判定することで、第1の種類を第2の種類とを判別できる。いずれの動作もフィルム状媒体の搬送を伴う初期化処理の動作である。
S106では、巻取スプール48を、フィルム状媒体が弛む方向に1パネル分搬送することにより、フィルム状媒体に1パネル分の弛みを形成する。なおS105から分岐してきた場合には、いったんフィルム状媒体に張力を与えて弛みを解消したのちにS106を実行するとよい。もちろんS104,S105により弛みが解消されているならばその必要はない。
S107では、フィルム状媒体が1パネル分弛んでいる状態でジョブ受信待ち状態(待機中)となる。ここで、ドアがいったん開かれて(S112−Y)、そののちに閉じられた場合(S113−Y)、ドアが開いている間にフィルム状媒体へのユーザー操作が行われた可能性がある。そのため、S102を行い、S103の判定結果に応じた動作を行い、S106で弛みを形成し、ジョブ受信待ち状態に戻る。
ジョブを受信したら(S107のY)、フィルム状媒体の頭出し動作を行い(S108)、転写を行う(S109)。
全ての印刷が終わり(S110のY)、電源起動状態であれば(S111のN)、再度フィルム状態媒体に弛みを形成し(S106)、ジョブ受信待ち状態に入る(S107)。
以上の構成及び動作により、電源投入後、またはドア開閉後には、フィルム状媒体の状態の変化の有無を判定し、その結果に応じて、状態の変化がなかったと判定すれはフィルム状媒体の初期化処理を省く。反対に、状態の変化があったと判定すれはフィルム状媒体の初期化処理を行う。これにより、初期化処理の頻度を下げて、フィルム状媒体の搬送及び巻き戻しによる画質劣化や、フィルム状媒体の浪費を防止することができる。
上記説明は転写フィルム46で説明したが、インクリボン41の場合も同様である。また、転写フィルム46にマークが形成されている例を示したが、転写フィルム46への画像形成前にインクリボン41のKパネルを用いてマークを形成してもよい。
また、フィルム状媒体の搬送量は、上記説明での搬送量でなくともよい。また上記説明では巻取スプールを回転させてフィルム状媒体に弛みを持たせているが、供給スプールを回転させることでたるませてもよい。その場合には、弛ませるために駆動したスプールに対して他方のスプールが従動する量により弛みが維持されているか否かを判定する。
またS102、S106では、フィルム状媒体を所定量搬送する、または弛ませるように巻取スプールを駆動するが、巻取スプールを所定量回転させてもよい。この場合には、S102によりフィルム状媒体の巻き取りにより従動する供給スプールの回転量は巻取スプールの径に左右されるので、S103における判定基準となる搬送量も一定ではない。したがって、その場合には、巻取スプールの径と回転量とに応じてS103の判定基準をその都度求めておき、それを適用すればよい。
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
1 印刷装置、41 インクリボン(フィルム状媒体)、43 インクリボン供給スプール(供給部)、44 インクリボン巻取スプール(巻き取り部)、46 転写フィルム(フィルム状媒体)、47 転写フィルム供給スプール(供給部)、48 転写フィルム巻取スプール(巻き取り部)

Claims (5)

  1. 一枚の記録媒体の印刷に使用される領域が長手方向に連続してロール状に形成されたフィルム状媒体を使用して印刷を行う印刷装置であって、
    前記フィルム状媒体の印刷未使用の領域の部分が巻回される供給部と、
    前記フィルム状媒体の印刷使用後の領域の部分が巻回される巻き取り部と、
    前記供給部を回転させる回転手段と、
    前記巻き取り部を回転させる回転手段と、
    前記供給部の回転量を検出する検出手段と、
    前記巻き取り部の回転量を検出する検出手段と、
    を備え、
    前記印刷装置の待機中に、前記供給部または前記巻き取り部のいずれか一方を回転させて、前記フィルム状媒体を第1の量、搬送することにより、前記フィルム状媒体に弛みを形成し、
    電源投入後、またはフィルム状媒体を交換するためのドア開閉後に、前記供給部または前記巻き取り部のいずれか一方を、前記弛みを形成した際の回転と逆方向に回転させて、前記フィルム状媒体を、前記第1の量を超えた第2の量、搬送し、
    前記供給部または前記巻き取り部のいずれか一方を前記逆方向に回転させたことによる他方の回転量に応じて、前記フィルム状媒体の初期化動作を決定する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記他方の回転量が、前記第2の量と第1の量との差に相当しない場合、前記初期化動作には、前記供給部または前記巻き取り部の径を求める動作を含むことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または2に記載の印刷装置であって、
    前記他方の回転量が、前記第2の量と第1の量との差に相当しない場合、前記初期化動作には、前記フィルム状媒体の種類を判別する動作を含むことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記フィルム状媒体には、インクリボンと転写フィルムとの少なくともいずれかを含むことを特徴とする印刷装置。
  5. 巻き取り式のインクリボンを含むフィルム状媒体を用いて画像を形成する印刷装置であって、
    待機中に前記フィルム状媒体を駆動して弛みを与えておき、
    電源投入時、または、前記フィルム状媒体を交換するためのドアが閉じられた際に、前記フィルム状媒体に前記弛みが残っているかを判定し、残っていると判定した場合には前記フィルム状媒体の初期化動作を行わず、残っていないと判定した場合には前記フィルム状媒体の初期化動作を行う
    ことを特徴とする印刷装置。
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