JP2021074540A - 清掃用シート及び掃除部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】固着した汚れの除去に優れた清掃用シート及び掃除部材を提供する。【解決手段】不織布と、前記不織布に含浸された薬液と、を備える清掃用シートであって、清掃用シートの薬液脱離率が75質量%以上であり、薬液の接触角が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体に対し60度以下である、清掃用シート。【選択図】図1

Description

本発明は、清掃用シート及び掃除部材に関する。
従来、清掃用品として、掃除機、ほうき、モップ、雑巾等があり、目的又はそれぞれの道具の長所、短所に応じて使い分けられてきた。その中でも、近年は柄付き器具に清掃用シートを装着して清掃し、シート交換の容易な使い捨てタイプの清掃用シートが普及している。
ドライタイプの清掃用シートとしては、様々な形状、材質のものが知られているが、こびりついた汚れは、通常の繊維径を有する不織布ではきれいに拭き取ることはできなかった。このような汚れに対しては、通常、汚れ除去に適した処方の洗浄液を含浸させたウエットタイプの清掃用シートが使用されている(特許文献1〜2)。
特開2005−013479号公報 特開平09−164101号公報
しかし、ウエットタイプのシートの場合、こびりついた汚れや油分を含んだ汚れに対する効果が認められるものの、清掃対象面の素材によってはふき取り性が悪い場合がある。特にエアコンの送風口の汚れは床面等の汚れとは異なり、汚れが固着していることが多く、単にウエットタイプのシートを用いただけでは十分に汚れを除去することは困難であった。エアコンの送風口は、樹脂部材で構成されるため、当該樹脂部材の汚れをきれいに拭き取ることは特に難しかった。
そこで、本発明は、樹脂部材に固着した汚れの除去に優れた清掃用シート及び掃除部材を提供することを課題とする。
本発明は、以下の[1]〜[5]に関する。
[1]
不織布と、前記不織布に含浸された薬液と、を備える清掃用シートであって、
清掃用シートの薬液脱離率が75質量%以上であり、
前記薬液が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体に対する接触角が60度以下である、清掃用シート。
[2]
前記不織布の吸水許容量が、300〜450g/m2である、[1]に記載の清掃用シート。
[3]
前記清掃用シートの前記不織布の単位面積当たりの薬液脱離量が、110〜200g/m2である、[1]又は[2]に記載の清掃用シート。
[4]
前記薬液が、0.1〜10質量%の界面活性剤と水とを含有する、[1]〜[3]のいずれか1項に記載の清掃用シート。
[5]
[1]〜[4]のいずれか1項に記載の清掃用シートが接合された袋状体を備え、
前記袋状体は開口部を有し、
前記開口部は、清掃部材保持部及び当該清掃部材保持部に接続する把持部を有する掃除用器具の前記清掃部材保持部に着脱可能である、清掃部材。
本発明によれば、樹脂部材に固着した汚れの除去に優れた清掃用シート及び掃除部材を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る清掃部材11を取り付ける掃除用器具1の概略構成図である。 図2は、本実施形態に係る清掃部材11の概略構成を表す平面図である。 図3は、実施例1〜2及び比較例1〜2の拭き取り試験後の板状のABS樹脂の表面を示す写真である。 図4は、実施例3〜8の拭き取り試験後の板状のABS樹脂の表面を示す写真である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右などの位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
[清掃用シート]
本実施形態に係る清掃用シートは、不織布と、前記不織布に含浸された薬液と、を備え、清掃用シートの薬液脱離率が75質量%以上であり、薬液の接触角が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(以下、単に「ABS樹脂」ともいう。)に対し60度以下である。本実施形態に係る清掃用シートによれば、樹脂部材に固着した汚れの除去に優れる。薬液脱離率は、後述の方法で測定されるが、不織布に薬液を含浸させて遠心分離した際に、分離される薬液の量を表す数値である。本実施形態に係る清掃用シートにより被清掃物の表面を拭くと、薬液脱離率が75質量%以上であることで不織布内に含浸された薬液が外部に染み出し、被清掃物の表面の汚れを溶解しやすくなる。さらに、薬液が所定の接触角を有することで、特に汚れの拭き取りが難しい樹脂の汚れの除去に優れる。
本実施形態に係る清掃用シートの薬液脱離率は、好ましくは80質量%以上であり、より好ましくは85質量%以上であり、さらに好ましくは90質量%以上である。薬液脱離率が当該下限値以上の範囲であることで、本実施形態に係る清掃用シートで被清掃物の表面を拭くと薬液が染み出し、固着した汚れを除去することができる。当該薬液脱離率は、好ましくは99.5質量%以下であり、より好ましくは99質量%以下であり、さらに好ましくは98質量%以下である。薬液脱離率が当該上限値以下の範囲であることで、清掃用シート内で薬液を保持することができる。
薬液脱離率は、以下の方法で測定することができる。
(測定方法)
10cm×20cmの不織布に、薬液を3g含浸させ、薬液を含侵した不織布全体の質量M1(g)を測定する。その後、不織布を2000rpmで3分間遠心分離して含浸されていた薬液を除去し、遠心分離後の不織布全体の質量M2(g)を測定し、下記式(1)から薬液脱離率(%)を算出する。
薬液脱離率 =(M1−M2)/3 × 100 (1)
薬液脱離率は、不織布の繊維の材料、目付量、繊維径等の調整と、薬液に使用する界面活性剤の種類及び量を調整することで、上記の範囲内に含めることができる。
清掃用シートの不織布の単位面積当たりの薬液脱離量は、好ましくは110〜200g/m2であり、より好ましくは120〜180g/m2であり、さらに好ましくは130〜160g/m2である。清掃用シートの不織布の単位面積当たりの薬液脱離量が当該範囲内であることで、本実施形態に係る清掃用シートで被清掃物の表面を拭くと薬液が染み出し、固着した汚れを除去することができる。薬液脱離量は、清掃シートを2000rpmで3分間遠心分離して含浸されていた薬液を除去し、清掃シートの質量変化から算出された値である。
<不織布>
不織布を構成する素材繊維は、特に限定されず、合成繊維、再生繊維、天然繊維のいずれであってもよい。より具体的に、不織布を構成する素材繊維としては、特に限定されないが、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、レーヨン、キュプラ、綿、熱接着性複合繊維(以下、「ES繊維ともいう」)が挙げられる。なお、ES繊維としては、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン繊維が挙げられる。これらの素材繊維は、1種を単独で用いても、2種以上を組合せて用いる混合繊維であってもよい。これらの素材繊維の中でも、ポリエステル、レーヨン、ES繊維が好ましく、ポリエステル繊維、又は、ポリエステル、レーヨン、及びES繊維の混合繊維がより好ましく、ポリエステル繊維がさらに好ましい。
不織布を構成する素材繊維が、ポリエステル、レーヨン、及びES繊維の混合繊維である場合、混合繊維中、ポリエステルの含有量は50〜80質量%(好ましくは60〜75質量%)であり、レーヨンの含有量は10〜30質量%(好ましくは15〜25質量%)であり、且つ、ES繊維の含有量は5〜20質量%(好ましくは8〜15質量%)である。
不織布を構成する素材繊維の平均繊維径は、好ましくは0.5〜5デニールである。不織布を構成する素材繊維の平均繊維径が当該範囲であることで、埃汚れなどを適切に絡めとりやすくなり、適切な拭き取り性を得ることができる。平均繊維径は、同様の観点から、より好ましくは1〜3デニールであり、さらに好ましくは1〜1.5デニールである。
不織布は、いかなる製法によって得られたものであってもよいが、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布であってもよい。
本実施形態に係る清掃用シートを構成する不織布の目付量は、好ましくは30〜70g/m2である。不織布の目付量が当該範囲であることで、含浸した薬液を適切に保持することができる。不織布の目付量は、同様の観点から、より好ましくは40〜65g/m2であり、さらに好ましくは50〜60g/m2である。目付量は、不織布の単位面積当たりの質量で算出した値である。
本実施形態に係る清掃用シートを構成する不織布の吸水許容量は、好ましくは200〜500g/m2である。不織布の吸水許容量が当該範囲であることで、清掃用シートが適度な量の薬液を保持することができる。不織布の吸水許容量は、同様の観点から、より好ましくは300〜450g/m2であり、さらに好ましくは400〜450g/m2である。
吸水許容量は、以下の方法で測定することができる。
(測定方法)
1辺10cmの正方形に裁断した不織布1枚をプラスチック板に置き、純水を滴下し、持ち上げた際に吸水できずに溢れ始めるまで滴下した純水の量を測定する。
<薬液>
薬液は、不織布に含浸され、清掃用シートにより被清掃物の表面を拭くと不織布から染み出して固着した汚れを除去する。なお、使用する薬液は、使用する不織布に応じて、薬液脱離率が所定の範囲内になるように選択される。
薬液の接触角は、ABS樹脂に対して60度以下である。接触角が当該範囲であることで、薬液と樹脂との親和性が高くなり、被清掃物の表面に液玉を形成しにくくなり、エアコンの送風口などの樹脂に付着した汚れを除去する際に、液玉の痕を残さずきれいに拭き取ることができる。
薬液の接触角は、ABS樹脂に対して、好ましくは55度以下であり、より好ましくは50度以下であり、さらに好ましくは35度以下である。接触角が当該範囲であることで、樹脂に固着した汚れをより拭き取りやすくなる。また、接触角が当該範囲であることで、樹脂に付着した汚れを除去する際に、液玉の痕を残さずきれいに拭き取ることができる。接触角はABS樹脂に対して、好ましくは5度以上であり、より好ましくは15度以上であり、さらに好ましくは20度以上である。接触角が当該範囲であることで、清掃面を適度に湿らすことができ、固着した汚れを除去しやすくすることができる。
接触角の測定方法は、薬液を寸法:2cm×2cmのABS樹脂片上に滴下し、ABS樹脂片に対する接触角を接触角計により測定する。接触角計の市販品としては、例えば、「CA−X型」(協和界面科学株式会社)が挙げられる。
薬液は、水系の薬液であることが好ましい。水系の薬液とは、全体の50質量%以上が水である薬液を意味する。薬液中の水の含有量は、好ましくは60質量%以上であり、より好ましくは70質量%以上であり、さらに好ましくは80質量%以上であり、よりさらに好ましくは90質量%以上である。
(界面活性剤)
薬液は、界面活性剤を含むことが好ましい。界面活性剤を含むことで、薬液脱離率を所定の範囲に調整しやすくなり、且つ、ABS樹脂等の被清掃物の表面への親和性が高くなり、液玉の痕を残さずに表面の汚れを拭き取ることができる。
界面活性剤は、特に限定されず、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等いずれの界面活性剤を用いてもよい。より具体的に、界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、アミンオキシド、アルキルグリコシド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルコキシル化脂肪酸エステル、スクロースエステル、ヤシ油脂肪酸アルカノードアミド、ポリオキシエチレンポリオキシソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が挙げられる。これらの界面活性剤は、1種を単独で、又は2種以上を組合せて使用してもよい。これらの界面活性剤の中でも、非イオン界面活性剤が好ましく、アルキルグリコシド、アルキルアミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテルがより好ましい。
薬液における界面活性剤の含有量は、薬液全質量に対して、好ましくは0.1〜10質量%であり、より好ましくは0.3〜8質量%であり、さらに好ましくは0.5〜5質量%である。当該範囲の含有量であることで、薬液が泡立ちにくく、且つ、ABS樹脂等の被清掃物の表面との親和性が高くなり、液玉の痕を残さずに表面の汚れを拭き取ることができる。
(その他の成分)
薬液は、アルコール、アルカリ剤、除菌剤、香料、防黴剤、着色剤(染料、顔料)、キレート剤、ワックス等の各種添加剤を含有していてもよい。
アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、エタノール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール等の1価アルコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の多価アルコールが挙げられる。特にアルコールが含まれる場合、薬液におけるアルコールの含有量は、界面活性剤を含む場合は薬液全質量に対して、好ましくは1〜50質量%であり、より好ましくは1〜20質量%である。界面活性剤を含まない場合は薬液全質量に対して、好ましくは20〜80質量%であり、より好ましくは30〜70質量%である。当該範囲の含有量であることで、ABS樹脂等の被清掃物の表面との親和性が高くなり、液玉の痕を残さずに表面の汚れを拭き取ることができる。
薬液は、アルカリ剤を含んでいてもよい。アルカリ剤としては、特に限定されないが、例えば、水酸化ナトリウム等の水酸化物、炭酸ナトリウム等の炭酸塩、硫酸水素ナトリウム等のアルカリ性の硫酸塩、第1リン酸ナトリウム等のリン酸塩、酢酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム等の有機アルカリ金属塩、アンモニア、モノ,ジ又はトリエタノールアミン等のアルカノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等のβ−アミノアルカリノール並びにモルホリン等を挙げることができる。アルカリ剤が含まれる場合、薬液におけるアルカリ剤の含有量は、薬液全質量に対して、好ましくは0.1〜10質量%であり、より好ましくは0.5〜5質量%である。
清掃用シートにおける薬液の含浸量は、清掃用シートの全質量に対して、好ましくは60〜90質量%であり、より好ましくは65〜85質量%であり、さらに好ましくは70〜80質量%である。薬液の含浸量が当該範囲であることで、被対象物の表面に接触させたときに、薬液が染み出しやすくなり、固着した汚れを除去しやすくなる。
また、清掃用シートにおける薬液の含浸量は、不織布100質量部に対して、好ましくは100〜500質量部であり、より好ましくは150〜400質量部であり、さらに好ましくは200〜350質量部である。当該範囲であることで、被対象物の表面に接触させたときに、薬液が染み出しやすくなり、固着した汚れを除去しやすくなる。
また、清掃用シートの薬液脱離量は、清掃用シート全体の吸水許容量に対して、好ましくは25〜50質量%であり、より好ましくは30〜45質量%であり、さらに好ましくは32〜40質量%である。当該範囲であることで、被対象物の表面に接触させたときに、薬液が染み出しやすく、且つ、適度に清掃用シート内に薬液が保持され、固着した汚れを除去しやすくなる。清掃用シート全体の吸水許容量は、清掃用シートに使用される不織布の吸水許容量と不織布の面積を乗じた値である。
[掃除用器具]
本実施形態に係る清掃用シートは、例えば、掃除用器具に取り付けて使用する清掃部材として用いられる。清掃部材を取り付けて使用する掃除用器具の例について説明する。図1は、本実施形態に係る清掃部材11を取り付ける掃除用器具1の概略構成図である。本実施形態に係る掃除用器具1は、清掃部材保持部2と、当該清掃部材保持部2に接続する把持部3と、を備える。清掃部材保持部2は、被清掃物の接触面を清掃する清掃部材11が着脱可能に装着される。
清掃部材保持部2は、好ましくは可撓性を有する。また、清掃部材保持部2は、弾性変形することが好ましい。「弾性変形」とは、力を加えることで変形するが、力を除くと元の形状に戻る性質を意味する。
清掃部材保持部2の材質としては、特に限定されないが、例えば、樹脂であることが好ましい。樹脂としては、特に限定されないが、例えば、曲げ弾性率(JIS K7203)が500〜3500MPaの範囲内にある樹脂を用いることができる。樹脂の具体例として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、セルロースプロピオネート、ポリアリレート、ポリカーボネート、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂、塩化ビニル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
把持部3は、手で握りやすい形状であることが好ましいが、その形状は特に限定されない。把持部3は、清掃部材11を係止するためのフック31を有する。
[清掃部材]
本実施形態に係る清掃部材は、清掃用シートが接合された袋状体を備える。袋状体が開口部を有し、当該開口部は、清掃部材保持部2と、当該清掃部材保持部2に接続する把持部3と、を備える掃除用器具1の前記清掃部材保持部2に着脱可能である。より具体的には以下のとおりである。
図2は、本実施形態に係る清掃部材11の概略構成を表す平面図である。本実施形態に係る清掃部材11は、例えば、本実施形態に係る清掃用シートの不織布で構成され、当該不織布には上述の薬液が含浸される。清掃部材11は、例えば、長尺状の不織布2枚を、開口部113を残し、外縁接合部114で袋状に接合されている。外縁接合部114の内側には、清掃部材保持部2を挿入するためのガイド接合部115が形成されている。ガイド接合物115を設けることで、清掃部材11が清掃中にぐらつきにくくなり、より効率的に被清掃物の汚れを除去することができる。本実施形態に係る清掃部材11に用いられる不織布は、その表面にエンボス加工が施されていてもよい。エンボス加工を施すことで、被清掃物の汚れを拭き取りやすくする作用を有する。開口部113の近傍には、把持部3に形成されたフック31に係止するためのスリット116が形成されていてもよい。
続いて、掃除用器具1の作用について説明する。
使用者は、把持部3を握り、清掃部材11を装着した清掃部材保持部2を被清掃物の接触面に押し当てて掃除を行う。被清掃物の一例として、エアコンを用いて説明する。エアコンの送風口は、汚染されやすいが、開口が狭く、内部に清掃具が入り込みにくいので清掃が難しかった。掃除用器具1は、清掃部材保持部2が板状であるため、エアコンの送風口に入り込みやすくなる。加えて、エアコンの送風口は、気流を制御するため曲面が形成されている。このため、たとえ掃除具が送風口内に入り込んだとしても、送風口に付着した汚れを拭き取ることは容易ではない。しかしながら、掃除用器具1によれば、清掃部材11として、本実施形態に係る清掃用シートを用いることで、その表面に固着した汚れを除去することができる。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明する。本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
<接触角>
薬液をABS樹脂片(寸法:2cm×2cm、日本テストパネル株式会社製)上に滴下し、ABS樹脂片に対する接触角を接触角計「CA−X型」(協和界面科学株式会社)を用いて測定した。
<薬液脱離率>
10cm×20cmの不織布に、所定の薬液を3g含浸させ、清掃用シートを得た。清掃用シート全体の質量を測定した後に、清掃用シートを2000rpmで3分間遠心分離して含浸されていた液を除去し、遠心分離後の清掃用シートの質量を測定し、薬液脱離率を算出した。
<汚れの拭き取り試験>
掃除用器具1に、不織布製の清掃部材11を装着した。住環境から採取したホコリ汚れをエタノールで溶解し、断面がR1130mmの曲面を有する板状のABS樹脂(寸法5cm×30cm)の表面に付着させ、被清掃物試料を得た。被清掃物試料の表面を、清掃部材11を装着した掃除用器具1で300〜350gの力をかけて一回ふき取った。被清掃物試料に残存した汚れを観察し、以下の基準で評価した。
〇:清掃後の拭き取り幅が大きい
△:清掃後の拭き取り幅が中程度
×:清掃後の拭き取り幅が狭い
実施例1〜8、比較例1〜2
表1に示す10cm×20cmの不織布を2つ折りにし、5cm×20cmの袋状不織布を作製し、表1に示す薬液を3g含浸させ清掃用シートを用いた清掃部材を得た。清掃部材を用いて、上述の拭き取り試験を行った。その結果を表1及び図3及び図4に示す。
Figure 2021074540
※1 C9−C11のアルキルグリコシド
※2 ポリオキシエチレンアルキル(sec−C1−C15)エーテル
※3 C11〜C13のアルキルアミンオキシド
以上、本実施形態に係る清掃用シートによれば、固着した汚れの除去に優れる。
本実施形態に係る清掃用シートは、固着した汚れの除去をすることができるため、各種清掃用途に使用することができ、特に、エアコンの送風口等の汚れの固着した箇所の清掃に利用することができる。
1…掃除用器具、2…清掃部材保持部、3…把持部、31…フック、11…清掃部材、113…開口部、114…外縁接合部、115…ガイド接合部、116…スリット

Claims (5)

  1. 不織布と、前記不織布に含浸された薬液と、を備える清掃用シートであって、
    清掃用シートの薬液脱離率が75質量%以上であり、
    前記薬液の接触角が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体に対し60度以下である、清掃用シート。
  2. 前記不織布の吸水許容量が、300〜450g/m2である、請求項1に記載の清掃用シート。
  3. 前記清掃用シートの前記不織布の単位面積当たりの薬液脱離量が、110〜200g/m2である、請求項1又は2に記載の清掃用シート。
  4. 前記薬液が、0.1〜10質量%の界面活性剤と水とを含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の清掃用シート。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の清掃用シートが接合された袋状体を備え、
    前記袋状体は開口部を有し、
    前記開口部は、清掃部材保持部及び当該清掃部材保持部に接続する把持部を有する掃除用器具の前記清掃部材保持部に着脱可能である、清掃部材。
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