JP2021074331A - 肩頸部位の緩癒装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このため個々の作業者は、不快感が高まった際に、肩の上下動や自ら指圧等を行うことによって、肩頸部位の不快感を軽減している。しかしながら、そのような回復運動(自ら自発的に行う回復動作)は、実際には充分な時間行うことが難しく、またそのような習慣のない作業者にとっては、更に不快症状を悪化させてしまうことがあった。
また、上記のようなパソコン使用の業務に限らず、いわゆる「書痙(しょけい)」と言われ、ほぼ終日座った状態での筆記事務や、業務的な手話通訳に携わる人にとっても、肩頸部位の不調は多く生じている。
振動ユニットと駆動ユニットとを具えた肩頸部位の緩癒装置であって、
前記振動ユニットは、固定設置される基体部と、
この基体部に対し、その上部に回動自在に支持された可動前腕載置部とを具えて成り、
前記駆動ユニットを作動させることにより、前記振動ユニットにおける可動前腕載置部の肘側を手首側よりも大きく上下動させ、可動前腕載置部の上面に載せた前腕の肘部を上下方向に往復動させて、その動きを肩甲部に伝えるようにしたことを特徴として成るものである。
前記可動前腕載置部は、左右別々に設けられるものの、上下動作は、左右の可動前腕載置部で同期していることを特徴として成るものである。
前記可動前腕載置部は、手首側の基体部前方部位を回動支点として肘側を上下動させる擺動動作を行うことを特徴として成るものである。
前記可動前腕載置部は、上下動作に伴い前腕が前方にずれるのを防止する手首保持パッド、または上下動作に伴い肘部が外側に向かって開くのを防止する肘開き防止パッドのうち少なくとも一方を設けることを特徴として成るものである。
前記振動ユニットは、既存の椅子に設けられた肘掛けに、基体部を固定するための固定手段を具えることを特徴として成るものである。
前記駆動ユニットは、駆動源が、振動ユニットから離れた別の位置に設けられ、駆動源の回転運動を往復運動に変換し、この往復運動を可動前腕載置部の上下動として伝達する構成であることを特徴として成るものである。
前記駆動ユニットは、駆動源が、振動ユニットの基体部に搭載され、駆動源の回転運動を可動前腕載置部の上下動として作用させる構成であることを特徴として成るものである。
まず請求項1記載の発明によれば、使用者自身が積極的に肩を上下動させたり、指圧を自ら行ったりすることなく、器具(装置)に前腕を載せているだけで(前腕をあずけているだけで)肩の凝りや頸部の張りなどをほぐすことができ、手軽に肩頸部位の柔軟性、弾力性を回復することができる。
また、使用者Mの肘部から上下動が入力されることにより、肩甲部が自然に上下動することになり、このため左右の肘部(ひいては肩甲部)に入力される上下動は左右で同期させることが好ましい。従って、左右の可動前腕載置部22の上下動は同期させることが望ましい。
因みに、左右の可動前腕載置部22の上下動がずれた場合には(左右の上下動が同期しない場合には)、使用者Mは、左右ずれて入力される上下動によって、身体(上体)が左右にくねるように揺らされることになり、身体の軸が振れてしまう。この状態になると、使用者Mは、このような振れを無意識のうちに抑えようとして、上体に力みが入ってしまい、肩頸部の上下動としてスムーズに伝わらず、当該部位の筋肉をほぐす効果が激減してしまう。
なお、以下の説明では、緩癒装置1の前後左右について述べることがあるが、前後左右は、椅子Cに座った使用者Mを基準とする。
また、以下の説明では、既存の椅子Cに緩癒装置1を取り付ける形態、すなわち緩癒装置1を椅子Cとは独立して設けておき、これを椅子Cに固定して使用する形態を説明するが、常に椅子Cと一体的に取り付けておくことも可能であり、具体的には緩癒装置1を具えた椅子Cとして提供することができる。この場合、緩癒装置1を椅子Cの肘掛けAR内に収容できるように内蔵しておき、加療(マッサージ)を行いたいときに、肘掛けARから出すという形態が採り得る。
振動ユニット2は、例えば椅子Cの肘掛けAR上に固定状態に取り付けられる基体部21と、この基体部21の上方に回動自在に支持される可動前腕載置部22とを具えて成り、可動前腕載置部22が基体部21に対し、例えば蝶番等で接続されることによって、可動前腕載置部22を回動自在に構成しており、図中符号23は、この回動支点である。
なお、図1に示す実施例では、回動支点23は、基体部21及び可動前腕載置部22の先端部(手首側)に設けられ、主に肘部を上下動させるように構成されている。すなわち上記構成では、駆動ユニット3を作動させることによって、前記振動ユニット2における可動前腕載置部22の肘側を(手首側よりも)大きく上下動させ、可動前腕載置部22の上部に載せた前腕(肘部)を上下方向に往復動させて、その動きを肩甲部に伝える構成となっている。
また、可動前腕載置部22を基体部21に対し回動自在に支持するにあたっては、必ずしも蝶番に限定されるものではなく、例えば蝶番の代わりに可動前腕載置部22と基体部21との回動を許容するようなゴムブロックを介在させたような接続手段を採ることもできる。
基体部21は、例えば既存の椅子Cの肘掛けARの上部に一体化状態に取り付けられるものであり、一例として図1(b)では、基体部21が肘掛けARに略水平状態に固定される様子を示している(この固定手段4については後述)。ここで基体部21は、図1(a)に示すように、例えば偏平な細長い板状に形成されるものである。
また可動前腕載置部22は、椅子Cに腰掛けた使用者Mが、緊張しない楽な姿勢で前腕を載せる部位であり、上記基体部21と同様に、例えば偏平な細長い板状に形成される。
なお、着座姿勢で可動前腕載置部22に前腕を載せた使用者Mは、上述したようにリラックス状態または脱力状態となることが好ましい。換言すれば、可動前腕載置部22の高さや傾斜角度などは、このようなこと(前腕を載せた使用者Mがリラックスし、緊張しないこと)を考慮して設定される。もちろん、可動前腕載置部22の上下動の速さや振幅の幅等も、マッサージ(加療)を受ける使用者Mがリラックスした状態であるように考慮される。因みに本明細書では、このような着座姿勢を「リラックス着座姿勢(肩の力を抜いたリラックス着座姿勢)」と称することがある。そして、このようなリラックス着座姿勢は、肩甲部(肩関節部)が可動し易く、使用者Mにとって身体がほぐれ易い姿勢である(身体がほぐれ易いものである)。逆に言えば、使用者Mが、可動前腕載置部22に前腕を載せた着座姿勢をとっていても、緊張してしまえば、使用者Mは自ずと肩に力が入ってしまい、肩凝りや肩甲部をほぐすマッサージ効果としては、不十分になってしまうものである。
上述したようにマッサージ中(加療中)の使用者Mには、前腕(肘部)から小刻みな上下動が繰り返し入力される。このため、このような入力動作に伴い、使用者Mの腕は、徐々に前方にずれて行ってしまう傾向があり、また使用者Mの肘部は、徐々に外側に向かって開いて行ってしまう傾向がある。
上記各パッドは、これらのズレ(移動)を阻止し、可動前腕載置部22の上下動を効率よく肩甲部の上下動として伝えるための部材である。
特に本実施例では、これら両方のパッドを設けるものであり、可動前腕載置部22の前端部に設けられるものが手首保持パッド24であり、前腕を載せる可動前腕載置部22の上面から凸状を成すように設けられる。
一方、肘開き防止パッド25は、一例として図1(a)に示すように、内側(使用者M側)を低い寸法に形成するととともに、外側(非使用者側)を高い寸法に形成して、可動前腕載置部22に載せた肘部が外側にずれない(開いて行かない)ようにすることができる。具体的には、例えば可動前腕載置部22の上部内側に一枚の細長いマットを張設するとともに、可動前腕載置部22の上部外側に二枚の細長いマットを重ね張りして、左右方向に高低差を有する肘開き防止パッド25を形成することができる。なお、肘開き防止パッド25の他の形態としては、例えば図1(b)に示すように、上部が内側に窪んだ、お碗形のパッドを適用することも可能であり(この窪みを凹部25aとする)、この場合、リラックス着座姿勢をとった使用者Mは、上記凹部25aに肘部を収めるような姿勢となる。
使用者Mが、リラックス着座姿勢をとりながら自らの前腕を可動前腕載置部22に載せた姿勢を側面から視た場合、例えば図3(a)に示すように、上腕が上体と略平行になる。このため使用者Mの前腕(肘部)から入力される上下動は、ほぼそのまま肩甲部の上下動としてスムーズに伝達される(図3(c)参照)。また、このようなことから肘開き防止パッド25は、使用者Mの上腕が、上体と略平行になるような位置に設けることが好ましい。
これに対し例えば図3(b)は、上記図3(a)よりも肘開き防止パッド25を前方側に設けた様子を示しており、この場合には、使用者Mの上腕が上体と略平行にならず、上体に対し、肘部が前方に位置するようになる。この際、可動前腕載置部22による上下動は、単に使用者Mの腕(肘部)を前後させるような動きとなってしまい、肩甲部の上下動として伝達され難い。このため、肘部が上体よりも前方にならないよう誘導する位置に、肘開き防止パッド25を設置することが好ましい。
因みに、このような可動前腕載置部22の設置態様は、一例として図3(c)・図1(a)に示すように、左右の可動前腕載置部22の後端縁を内側に延長した線Lb1・Lb2が水平にならず、交差する態様となる。
これに対し図3(d)は、可動前腕載置部22を略水平に設けた様子を示しており、この場合、可動前腕載置部22の上下動は、使用者Mの上腕に沿った動きではなく、単に垂直方向の上下動になってしまい、使用者Mとしては、肩甲部の上下動というよりも、むしろ脇を開いたり、閉じたりする方向の動作となりがちであり、改善の余地を残している。すなわち、使用者Mの体型等によっては、肩甲部に効果的な上下動が入力されにくくなる場合もあり、言わば力が逃げてしまう状態となる。
従って、可動前腕載置部22は、リラックス着座姿勢をとった使用者Mの上腕(下方に向かってやや開くような状態の上腕)を対向的に受けるように、やや傾斜状態に設けることが好ましい。
因みに、このような設置態様は、一例として図4・図1(a)に示すように、左右の可動前腕載置部22の内側端縁を前方に延長した線La1・La2が内窄まり状になり、やがては、その延長線上で交差する態様となる。
もちろん重要なことは、可動前腕載置部22の平面形状ではなく、あくまでもリラックス着座姿勢をとった使用者Mの腕の置き方であり、例えば可動前腕載置部22の平面形状が略三角形など矩形状でない場合には、左右の可動前腕載置部22の内側端縁を前方に延長した線La1・La2が、前腕の方向と大きく相違することが考えられる。そのような場合には、上記線La1・La2は、前腕の前方延長線と解釈するものである。
固定手段4としては、一例として図2(a)に示すように、基体部21を肘掛けAR上にセットした後、これらに固定バンド41を巻き付けて固定することができ、これにより椅子Cの肘掛けARに対し、特に孔開けなどの後加工を施すことなく、基体部21を肘掛けARに取り付けることができる。なお、固定バンド41は、図1(b)に示すように、複数箇所に設けることが好ましく、このような固定手段4により、椅子Cによって肘掛けARの幅寸法が異なっても、また肘掛けARの上部が丸みを帯びていても、容易に且つ強固に基体部21(緩癒装置1)を肘掛けAR(椅子C)に取り付けることができる。
また、基体部21の底部21B(肘掛けARとの当接面)は、一例として上記図2(a)に示すように、凹み状のR面とすることが好ましく、これによって一層強固に基体部21(緩癒装置1)を肘掛けAR(椅子C)に取り付けることができる。
ここで上記取付安定材42としては、例えばゲル素材のように弾力性があって変形・復元が可能な素材の適用が可能であるが、主に変形を行うクッション部材(マット部材)の適用も可能である。
なお、固定手段4としては、上述した固定バンド41の他、ボルト・ナット等を用いることが可能である。
駆動ユニット3は、可動前腕載置部22を小刻みに繰り返し上下動させるものであり、モータ等の駆動源31を主要部材とする。ここで本実施例では、一例として図1(b)に示すように、駆動ユニット3の特に駆動源31が、振動ユニット2から離れた別の位置に設けられる形態を基本的に説明する。この場合、駆動ユニット3は、例えば椅子Cの脚部や支柱に設けられる。
駆動ユニット3は、例えば上記図1(b)に示すように、駆動源31に設けられる駆動側プーリ32と、駆動源31とは別に設けられる従動側プーリ33とにベルト34を巻回して成り、駆動源31の回転を、伝達体たるベルト34によって従動側プーリ33に伝達するように構成される。
また、ワイヤ35は、自転車のブレーキワイヤと同じ構造を有し、外筒となる円筒状のワイヤアウター35Uの内側に、芯線となるワイヤインナー35Iが収容されて成り、ワイヤインナー35Iのみが、従動側プーリ33と可動前腕載置部22とに接続され、不動のワイヤアウター35Uに対し当該ワイヤインナー35Iが繰出し・繰り入れ自在の構造となっている。
なお、駆動ユニット3が、椅子Cの脚部や支柱に設けられた場合、ワイヤ35は椅子Cの周囲に散乱することなく、収まり良くまとめることができる。このため、使用者Mや使用者Mの周囲を歩く人にとって、ワイヤ35が邪魔になることがほとんどなく、ワイヤ35に足を引っ掛けてしまうことがないものである。
このような構造により、ワイヤ35(ワイヤインナー35I)による引張力が作用しないときには、付勢体36によって可動前腕載置部22を初期位置(当初の傾斜角度)に維持するように構成されている。
そして、駆動源31の回転運動を可動前腕載置部22の上下動に変換するには、まず駆動源31の回転が、駆動側プーリ32からベルト34を介して従動側プーリ33に伝達され、従動側プーリ33の回転が、ワイヤ35(ワイヤインナー35I)を介して可動前腕載置部22の上下動(上下方向の往復直線運動)として変換・伝達される。
このような構成により可動前腕載置部22は、上下に比較的小さい振幅でリズミカルに繰り返し往復動するものである。
また可動前腕載置部22において、回動支点23から力点(肘を置く肘開き防止パッド25)までの間は、前腕を載せるため、比較的距離がある。このため可動前腕載置部22の幅方向中心線上にワイヤ35と付勢体36を直列状に配置してしまうと、上下動を行う際、捻じれが生じてしまい、可動前腕載置部22の強度及び上下動の伝達効率が低下してしまう。従って、このような捻じれを防ぐには、例えば図2(a)に示すように、付勢体36をワイヤ35の左右両側に二本設けることが可能である。
また、上記実施例では駆動源31から従動側に回転を伝達する際、ベルト34とプーリの組み合わせを適用したものであり、これは静粛性を確保するためであるが、この他にもチェーンとスプロケットの組み合わせを適用することも可能である。
左右の上下動を同期させるには、一例として図2(b)に示すように、従動側プーリ33が取り付けられた従動軸の両端に、従動側プーリ33とは別の回転体33Rを取り付け、この回転体33Rの偏心位置(左右同じ偏心位置)に、左右のワイヤ35の端部を接続することによって、左右の上下動を同期させることができる。
なお、上記図2(b)の構造は、同じ駆動源31から複数基の振動ユニット2を駆動する場合にも有効である。
なお、通常この種のマッサージ器具は、家庭用の100Vコンセントから電源を得るが、屋外での使用も考慮してバッテリーから電源を得ることも可能である。
(1)椅子への緩癒装着(振動ユニット)の取り付け
これには、上述したように例えば固定バンド41を主要部材とした固定手段4により、緩癒装置1の振動ユニット2(基体部21)を椅子Cの肘掛けARに取り付ける。
なお、緩癒装置1を肘掛けARに取り付けるにあたっては、例えば使用者Mの身長(座高)等に応じて、振動ユニット2(基体部21)の設置高さを調整することが好ましい。因みに、この設置高さ調整機構の一例として、上記説明では、厚み寸法が異なる種々の取付安定材42を例に挙げたが、その他にも、例えば基体部21にネジ等を設けておき(例えば前後二カ所)、肘掛けARに固定した後、このネジを回転させて基体部21の高さを調整することもできる。また、このようなネジを用いた調整機構では、角度も調整することが可能となる。
その後、使用者Mが椅子Cに腰掛け、前腕を可動前腕載置部22に載せる。この際、使用者Mは、リラックス着座姿勢で腰掛けるものであり、このときの使用者Mの前腕は、上体とほぼ平行となり(図3(a)参照)、また肘部が下方に向かってやや開くような姿勢となる(図3(c)参照)。因みに、可動前腕載置部22も、このような姿勢で載せられる肘部(上腕)を、ほぼ下方から受けるように、やや内側に向かって下がるような傾斜状態に取り付けられる(図3(c)参照)。
また、リラックス着座姿勢では、一例として図4に示すように、平面から視て使用者Mの手首側が肘部よりも内側になる姿勢が好ましい。
このようにマッサージ(加療)を受ける使用者Mは、肩の力を抜いたリラックス着座姿勢をとりながら、前腕を可動前腕載置部22に載せるものである。因みに、このようなリラックス着座姿勢は、肩甲部(肩関節部)が可動し易く、使用者Mにとって身体がほぐれ易い姿勢である(身体がほぐれ易いものである)。
その後、駆動ユニット3を駆動させて振動ユニット2を駆動させる。この際、例えばリモコンによる操作で行えるようにすれば、使用者Mは、前腕を可動前腕載置部22に載せた状態のまま振動ユニット2を駆動させることができる。
そして、振動ユニット2の駆動により、可動前腕載置部22が、前方の回動支点23を中心とした上下回動を行う。そのため、ここに載せた使用者Mの前腕も上下動するものであり、その動作は使用者Mの肘部を手首側よりも大きく回動させる上下動として入力される。なお、肘部を上下動させる範囲は、使用者Mに応じて調整することが好ましく、例えば小柄な人・肩が痛い人・関節が硬い人などは、当該範囲を小さな上下動幅に調整することが好ましく、身体に負荷を掛け過ぎないことが望ましい。これは負荷の掛け過ぎは、力みや緊張を招き、ほぐれにくくなるためである。
このようにして、使用者Mの肘部に入力された上下動は、上腕を介して、肩甲部に伝達され、使用者Mには肩甲骨やその周辺の筋肉を上下動させる動作(受動的な動作)として入力される。更に、この動作は、リズミカルで小刻みな上下動であり、且つ繰り返し入力される動作である。もちろん左右が同期した動作である。
また、このような動作が入力される使用者Mは、上述したようにリラックス着座姿勢をとっているため、特に上体は、力みのない脱力した状態となっている。このため肩甲部に入力される受動的な上下動は、筋ポンプ作用を促し、使用者Mの肩や頸部の血流を向上させ、このため使用者Mは、肩凝りや頸部の張りが解消されるものである。因みに、筋肉を小刻みに且つリズミカルに動かす動作は、使用者Mの身体を脱力させ易いため、リラックス着座姿勢と、受動的な上下動の入力動作とが相乗的に作用し合い、肩凝りや頸部の張りが、より解消され易くなるものである。
因みに、これ以上は体感的に「ゆらす(小刻みな揺れ)」ではなく、「大きく揺さぶられる」ように感じられ、使用者Mとしては逆に疲労感を覚えることが分かった。すなわち、頭が揺らされたような印象を受け、不快感を感じることが分かった(知見を得た)。
もちろん、可動前腕載置部22を上下動させる速度は、加療中に変化させることが可能であり、このような作動状況は別途プログラムで設定しておくことができる。また、一回の加療時間等もタイマーで設定するようにしておくことが可能である。
例えば、1秒間に3回の上下動を10分間実施した場合、肩凝り、肩・頸部が重く感じる症状が改善された。また肩だけでなく肩甲骨も揺らされるため、肩の柔軟性も良好になった。
本発明は以上述べた実施例を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。
まず、上述した基本の実施例では、駆動ユニット3の駆動源31を、振動ユニット2とは別に設ける形態を基本的に説明した。しかしながら、駆動ユニット3の駆動源31は、振動ユニット2に組み込むことが可能である。具体的には、一例として図5(a)に示すように、駆動源31及び駆動側プーリ32を基体部21上に設け、駆動側プーリ32の偏心位置から可動前腕載置部22の下部までをリンク状のロッド37で接続する。この場合、駆動源31の回転運動は、駆動側プーリ32、ロッド37を経て、可動前腕載置部22の上下動に変換される。ここで図中符号26は、同期検出センサであり、この同期検出センサ26により可動前腕載置部22の上下動、すなわち使用者Mの肘部から肩甲部に入力される左右の上下動を同期させるものである。
因みに、このような構成では、上述したワイヤ35は不要となる。
2 振動ユニット
3 駆動ユニット
4 固定手段
21 基体部
21B 底部
21a 切欠き
22 可動前腕載置部
23 回動支点
24 手首保持パッド
25 肘開き防止パッド
25a 凹部
26 同期検出センサ
31 駆動源
32 駆動側プーリ
33 従動側プーリ
33R 回転体
34 ベルト
35 ワイヤ
35I ワイヤインナー
35U ワイヤアウター
36 付勢体
37 ロッド
38 カム
41 固定バンド
42 取付安定材
C 椅子
AR 肘掛け
M 使用者
La1 線(右側の可動前腕載置部の内側端縁を前方に延長した線)
La2 線(左側の可動前腕載置部の内側端縁を前方に延長した線)
Lb1 線(右側の可動前腕載置部の後端縁を内側に延長した線)
Lb2 線(左側の可動前腕載置部の後端縁を内側に延長した線)
Claims (7)
- 振動ユニットと駆動ユニットとを具えた肩頸部位の緩癒装置であって、
前記振動ユニットは、固定設置される基体部と、
この基体部に対し、その上部に回動自在に支持された可動前腕載置部とを具えて成り、
前記駆動ユニットを作動させることにより、前記振動ユニットにおける可動前腕載置部の肘側を手首側よりも大きく上下動させ、可動前腕載置部の上面に載せた前腕の肘部を上下方向に往復動させて、その動きを肩甲部に伝えるようにしたことを特徴とする、肩頸部位の緩癒装置。
- 前記可動前腕載置部は、左右別々に設けられるものの、上下動作は、左右の可動前腕載置部で同期していることを特徴とする請求項1記載の、肩頸部位の緩癒装置。
- 前記可動前腕載置部は、手首側の基体部前方部位を回動支点として肘側を上下動させる擺動動作を行うことを特徴とする請求項1または2記載の、肩頸部位の緩癒装置。
- 前記可動前腕載置部は、上下動作に伴い前腕が前方にずれるのを防止する手首保持パッド、または上下動作に伴い肘部が外側に向かって開くのを防止する肘開き防止パッドのうち少なくとも一方を設けることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の、肩頸部位の緩癒装置。
- 前記振動ユニットは、既存の椅子に設けられた肘掛けに、基体部を固定するための固定手段を具えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の、肩頸部位の緩癒装置。
- 前記駆動ユニットは、駆動源が、振動ユニットから離れた別の位置に設けられ、駆動源の回転運動を往復運動に変換し、この往復運動を可動前腕載置部の上下動として伝達する構成であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の、肩頸部位の緩癒装置。
- 前記駆動ユニットは、駆動源が、振動ユニットの基体部に搭載され、駆動源の回転運動を可動前腕載置部の上下動として作用させる構成であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の、肩頸部位の緩癒装置。
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