JP2021072626A - Mimoアンテナ装置 - Google Patents

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龍治 小林
良平 長谷川
Ryohei Hasegawa
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Abstract

【課題】広帯域にアンテナ間の干渉を抑制すると共に小型化が可能なMIMOアンテナ装置を提供する。【解決手段】 空間多重伝送を行うMIMOアンテナ装置は、第1ダイポールアンテナ10と、第2ダイポールアンテナ20とからなる。第1ダイポールアンテナ10は、第1給電部13に接続され第1面12上に配置される一対の第1エレメント11からなる。第2ダイポールアンテナ20は、第2給電部23に接続され第1面12に対向する第2面22上に配置される一対の第2エレメント21からなる。第2ダイポールアンテナ20は、上面視で第2給電部23が第1給電部13と概ね重なるように配置されると共に、一対の第2エレメント21の主要部が一対の第1エレメント11の主要部と重ならないように、第1ダイポールアンテナ10に交差して配置される。【選択図】図1

Description

本発明はMIMOアンテナ装置に関し、特に、小型且つ広帯域なMIMOアンテナ装置に関する。
近来、自動運転を目指す自動車において、携帯電話網を用いる広域通信ネットワークは、通信する情報の大容量化・高速化等が進められている。例えば、大容量化・高速化を図るために空間多重伝送を行う技術として、MIMO(Multiple Imput Multiple Output)技術が知られている。複数のアンテナ素子を用いるMIMOアンテナ装置においては、一般的にアンテナ素子間を離して設置することでアイソレーションを確保する必要がある等、設計上の制約が多い。また、近年自動車の車両内部のアンテナ搭載スペースは、エアバッグ等の他の機器により制約される傾向にあり、車両内部に搭載可能な大きさまで小型化するのは難しかった。
また、例えば複数の周波数帯域で複数のアンテナ素子を用いて多重帯域アンテナ装置を実現するものとして特許文献1がある。特許文献1は、アンテナ素子間の干渉の影響を最大限減らしつつ、低周波帯域のアンテナ設置空間と同一の空間に高周波帯域のアンテナを挿入する構造を有するものである。
また、自動車に搭載可能とするためにアンテナ装置を薄型化したものとして、特許文献2がある。特許文献2は、円偏波に対応するためにクロスダイポールアンテナをシート状の誘電体上に形成したものである。クロスダイポールアンテナを構成する第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナにおいては、これらに給電を行う平衡給電線を隙間なく隣接させて配置する必要がある。したがって、第1のダイポールアンテナの一方のアンテナエレメントと第2のダイポールアンテナの一方のアンテナエレメントを誘電体の裏面側に配置することで、側方から見て平衡給電線が上下に揃ったように配置できるようにしている。
特表2016−535512号公報 特開2004−242277号公報
しかしながら、特許文献1のアンテナ装置は、基地局や中継器に用いられるものであり、車載するような小型化を意識したものではなかった。また、小型化した際の広帯域におけるアンテナ素子間の干渉の影響についても何ら考慮していないものである。
また、特許文献2のアンテナ装置は、クロスダイポールアンテナを用いて円偏波に対応させたものであり、MIMOアンテナ装置として使用できるものではなかった。また、第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナ間の干渉の影響を抑制する目的でもなかった。さらに、ダイポールアンテナのアンテナエレメントの配置位置の違いや平衡給電線の構造等による設計上の制約が多く、小型化が難しかった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、広帯域にアンテナ間の干渉を抑制すると共に小型化が可能なMIMOアンテナ装置を提供しようとするものである。
上述した本発明の目的を達成するために、本発明によるMIMOアンテナ装置は、第1給電部に接続され第1面上に配置される一対の第1エレメントからなる第1ダイポールアンテナと、第2給電部に接続され第1面に対向する第2面上に配置される一対の第2エレメントからなる第2ダイポールアンテナであって、該第2ダイポールアンテナが、上面視で第2給電部が第1給電部と概ね重なるように配置されると共に、一対の第2エレメントの主要部が一対の第1エレメントの主要部と重ならないように、第1ダイポールアンテナに交差して配置される、第2ダイポールアンテナと、を具備するものであれば良い。
ここで、第1給電部及び第2給電部にそれぞれ接続される同軸ケーブルが、第1面と第2面の間にそれぞれ配線されるものであれば良い。
また、第1ダイポールアンテナは、第1ボウタイアンテナからなり、第2ダイポールアンテナは、第2ボウタイアンテナからなるものであっても良い。
また、第1ボウタイアンテナは、第1ボウタイアンテナから第1面上に延在するアンテナ性能調整用の第1用凸状エレメント部を有するものであっても良い。
また、第2ボウタイアンテナは、第2ボウタイアンテナから第2面上に延在するアンテナ性能調整用の第2用凸状エレメント部を有するものであっても良い。
また、第1ボウタイアンテナ及び/又は第2ボウタイアンテナは、第1面と第2面の間の側面に第1ボウタイアンテナ及び/又は第2ボウタイアンテナから延在するアンテナ性能調整用の側面エレメント部を有するものであっても良い。
また、第1ダイポールアンテナは、第1面から第2面へ延在する第1折り返しエレメント部を有し、第2ダイポールアンテナは、第2面から第1面へ延在する第2折り返しエレメント部を有し、第1折り返しエレメント部は、第2面内で第2ダイポールアンテナの配置されていないエリアに配置され、第2折り返しエレメント部は、第1面内で第1ダイポールアンテナの配置されていないエリアに配置される、ものであっても良い。
さらに、第1面と第2面の間に配置され、第1給電部を有する第1基板と、第2給電部を有する第2基板と、を有するものであっても良い。
また、第1基板と第2基板は、1枚の基板の表面と裏面からなるものであっても良い。
また、第1ダイポールアンテナ及び第2ダイポールアンテナは、直方体のケース内で、対角線上にそれぞれ配置されるものであれば良い。
本発明のMIMOアンテナ装置には、広帯域にアンテナ間の干渉を抑制すると共に小型化が可能であるという利点がある。
図1は、本発明のMIMOアンテナ装置を説明するための概略図である。 図2は、本発明のMIMOアンテナ装置のダイポールアンテナの他の例を説明するための概略図である。 図3は、本発明のMIMOアンテナ装置のダイポールアンテナの変形例を説明するための概略図である。 図4は、本発明のMIMOアンテナ装置の周波数に対するアイソレーション特性のグラフである。
以下、本発明を実施するための形態を図示例と共に説明する。図1は、本発明のMIMOアンテナ装置を説明するための概略図であり、図1(a)は上面図、図1(b)はb−b断面図である。図中、同一の符号を付した部分は同一物を表している。空間多重伝送を行う本発明のMIMOアンテナ装置は、図示の通り、第1ダイポールアンテナ10と、第2ダイポールアンテナ20と、から主に構成されている。本発明のMIMOアンテナ装置は、例えば直方体のケース1内に収納されれば良い。ケース1は、例えば60mm×80mm×15mmのサイズのような小型のものでも良い。
第1ダイポールアンテナ10は、一対の第1エレメント11からなる。一対の第1エレメント11は、第1面12上に配置されている。第1ダイポールアンテナ10は、第1給電部13に接続されている。図示例の一対の第1エレメント11は、線状エレメントで構成されるものを示した。第1ダイポールアンテナ10は、例えば第1面12を形成する第1基板14上に配置されれば良い。また、第1給電部13は、第1基板14に配置されれば良い。第1基板14は、例えば樹脂製の基部4上に配置されれば良い。第1基板14は、例えば第1面12と後述する第2面22の間に配置されれば良い。第1基板14には、同軸ケーブル2等が接続され、外部機器(図示せず)と接続されている。なお、第1面12は、平面である必要は必ずしもなく、曲面のようなある程度湾曲した面であっても良い。
第2ダイポールアンテナ20は、一対の第2エレメント21からなる。一対の第2エレメント21は、第1面12に対向する第2面22上に配置されている。ここで、対向するとは、必ずしも第1面12と第2面22が図示のように平行である必要はなく、第1面12と第2面22がある程度間を開けて配置されていればある程度斜めに対向しても良いことを意味する。また、第2面22も、平面である必要は必ずしもなく、曲面のようなある程度湾曲した面であっても良い。第2ダイポールアンテナ20は、第2給電部23に接続されている。図示例の一対の第2エレメント21は、線状エレメントで構成されるものを示した。第2ダイポールアンテナ20は、例えば第2面22を形成する第2基板24上に配置されれば良い。また、第2給電部23は、第2基板24に配置されれば良い。第2基板24は、例えば樹脂製の基部4上に配置されれば良い。第2基板24は、例えば第1面12と第2面22の間に配置されれば良い。第2基板24には、同軸ケーブル3等が接続され、外部機器(図示せず)と接続されている。図示の通り、第2ダイポールアンテナ20は、上面視で第2給電部23が第1給電部13と概ね重なるように配置されている。第1給電部13と第2給電部23が上面視で概ね重なるように配置されるとは、第1給電部13と第2給電部23が上面視で概ね第1ダイポールアンテナ10や第2ダイポールアンテナ20の中心付近に配置されるものであれば良いことを意味する。また、一対の第2エレメント21の主要部が、一対の第1エレメント11の主要部と重ならないように、第1ダイポールアンテナ10に交差して配置されている。即ち、第1面12(表面)と第2面22(裏面)にそれぞれ同じ形状のエレメントを向かい合わせ、上面視でX字状になるように配置されれば良い。
なお、図示例では、基部4の表裏に第1基板14と第2基板24がそれぞれ配置される例を示したが、本発明はこれに限定されず、第1基板14と第2基板24は、1枚の基板の表面と裏面からなるものであっても良い。即ち、基板を2枚用いないで、1枚の基板の表面を第1基板として用い、その裏面を第2基板として用いるように構成しても良い。また、第1ダイポールアンテナ10や第2ダイポールアンテナ20は、それぞれ第1基板14や第2基板24上に例えば基板の銅箔をエッチング等することでパターンニング形成されれば良い。しかしながら、本発明はこれに限定されず、導電線等を用いても良いし、導電線等を例えばL字状に折り曲げて基板から浮かせて配置させても良い。
図示例の第1ダイポールアンテナ10及び第2ダイポールアンテナ20は、直方体のケース1内で、対角線上にそれぞれ配置されるものを示した。ケース1内に上面視でX字状に各エレメントが配置されることで、上面視で+字状に配置されるものに比べてエレメント長を長く配置可能となる。しかしながら本発明はこれに限定されず、ケース1内に上面視で+字状に配置されるものであっても良い。
ここで、第1ダイポールアンテナ10と第2ダイポールアンテナ20を、横長のケース内に上面視で+字状(90度直交に)に配置した場合、第1ダイポールアンテナ10と第2ダイポールアンテナ20は、エレメント長が変わってしまうことになる。即ち、各エレメントを+字状に配置すると、上面視で正方形のケースであればエレメント長は概ね等しく構成可能であるが、上面視で横長の長方形のケースであれば、縦に配置されたエレメントのほうが横に配置されたエレメントよりも短くなってしまう。そうすると、2つのダイポールアンテナの共振周波数が異なってしまうため、ターゲット周波数における利得等のアンテナ特性が異なるものとなる。MIMOアンテナ装置においては、2つのダイポールアンテナのアンテナ利得差が大きくなると、伝送特性に影響を及ぼしてしまう。したがって、アンテナ間で十分なアイソレーションを確保できたとしても、アンテナ利得の違いにより伝送特性が悪くなり、通信速度が低下するおそれがある。しかしながら、横長のケースの対角線上に上面視でX字状になるように2つのエレメントを配置すれば、交差角度に関わらず、第1ダイポールアンテナ10及び第2ダイポールアンテナ20は、同様のエレメント長で構成可能となる。したがって、2つのダイポールアンテナのアンテナ利得は概ね等しくなるため、通信速度が低下する可能性を低減可能となる。さらに、横長のケースの対角線上に上面視でX字状になるように2つのエレメントを配置した場合には、物理的にエレメント長を長くすることが可能となるため、より低周波数側への対応も可能となる。
なお、上面視だとクロスダイポールアンテナのように見えるが、本発明のMIMOアンテナ装置の第1ダイポールアンテナ10と第2ダイポールアンテナ20は、同一平面上に配置されるものではなく、また円偏波を得るためのものでもないため、クロスダイポールアンテナとは目的も構成も効果も異なるものである。
また、上述の図示例では、同軸ケーブル2,3を用いて第1給電部13や第2給電部23に不平衡給電によるものを示した。ここで、本発明のMIMOアンテナ装置では、第1給電部13及び第2給電部23にそれぞれ接続される同軸ケーブル2,3は、第1面12と第2面22の間にそれぞれ配線されれば良い。即ち、厚さ方向において、第1ダイポールアンテナ10や第2ダイポールアンテナ20が最も外側に位置するように配置し、これらの間の空間を利用して同軸ケーブル2,3を配線する。これにより、限られたエリアを効率良く利用することで小型化が可能となる。なお、本発明のMIMOアンテナ装置は、必要によりバラン等を用いても良い。
本発明のMIMOアンテナ装置は、このように構成されることで、第1ダイポールアンテナ10と第2ダイポールアンテナ20のアンテナ間の干渉を広帯域に抑制することが可能となる。また、アンテナ間の干渉を抑制できるため、小型のケース内に収めることが可能となる。したがって、例えば車両のインストゥルメンタルパネル内に収納可能なサイズまで小型化が可能となる。
次に、図2を用いて本発明のMIMOアンテナ装置のダイポールアンテナの他の例を説明する。図2は、本発明のMIMOアンテナ装置のダイポールアンテナの他の例を説明するための概略図であり、図2(a)は上面図、図2(b)はb−b断面図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。図1の例では、ダイポールアンテナが線状エレメントで構成されるものを示したが、図2の例では、第1ダイポールアンテナ10が、第1ボウタイアンテナ10'からなるものを示した。また、第2ダイポールアンテナ20も、第2ボウタイアンテナ20'からなる。即ち、2つのボウタイアンテナを上面視で交差して配置した構造を有するものである。一般的にボウタイアンテナは自己補対構造を有するアンテナであるが、図示例のボウタイアンテナ10',20'は、自己補対構造に近い構造である。図示例のように一対の第1エレメント11はそれぞれ対称形状でなくても良く、一対の第2エレメント21もそれぞれ対称形状でなくても良い。さらに、ボウタイアンテナ10'とボウタイアンテナ20'も対称形状でなくても良い。図示例のような第1ボウタイアンテナ10'や第2ボウタイアンテナ20'は、板金や導電性フィルム、また基板上にスパッタリング形成したものや、レーザ直接構造化技術によるメッキ等により、導電性の板状体として提供されれば良い。
第1ボウタイアンテナ10'は、第1面12上に配置されている。図示例では、基部4の表面が第1面12を構成している。そして、第1給電部13を有する第1基板14が、基部4に固定されている。第1ボウタイアンテナ10'は、第1給電部13に接続されている。図2(a)に示される例では、左下側のエレメントがグラウンド側エレメントであり、右上側のエレメントがホット側のエレメントである。したがって、右上側の第1給電部13が第1基板14の信号線に接続され、左下側の第1給電部13が第1基板14のグラウンドに接続されれば良い。
また、第2ボウタイアンテナ20'は、第1面12に対向する第2面22上に配置されている。図示例では、基部4の裏面が第2面22を構成している。そして、第2給電部23を有する第2基板24が、基部4に固定されている。第2ボウタイアンテナ20'は、第2給電部23に接続されている。図2(a)に示される例では、裏面側(点線で示される)の右下側エレメントがグラウンド側エレメントであり、裏面側の左上側のエレメントがホット側のエレメントである。したがって、右下側の第2給電部23が第2基板24の信号線に接続され、左上側の第2給電部23が第2基板24のグラウンドに接続されれば良い。そして、第2ボウタイアンテナ20'の主要部が、第1ボウタイアンテナ10'の主要部と重ならないように、第1ボウタイアンテナ10'に交差して配置されれば良い。ここで、アンテナの主要部とは、給電部からある程度離れたエレメントの先端側の部分を意味する。なお、各アンテナの主要部は、アンテナ性能が許容できる範囲であれば、ある程度は重なっていても問題ない。
また、図示例のものは、第1ボウタイアンテナ10'から延在する第1用凸状エレメント15を有している。第1用凸状エレメント15は、第1面12上に延在するものであり、アンテナ性能調整用に用いられる。即ち、第1ボウタイアンテナ10'の形状を、第1用凸状エレメント15を用いて変形させることで、周波数特性等のアンテナ性能を調整することが可能である。なお、第1用凸状エレメント15の形状や位置は、図示例のものには限定されず、アンテナ性能を見ながら適宜決定されれば良い。
同様に、第2ボウタイアンテナ20'にも、第2ボウタイアンテナ20'から第2面22上に延在するアンテナ性能調整用の第2用凸状エレメント部25を設けても良い。なお、第2用凸状エレメント25の形状や位置も、図示例のものには限定されず、アンテナ性能を見ながら適宜決定されれば良い。
本発明のMIMOアンテナ装置は、このようなボウタイアンテナを用いることで、線状エレメントと比べてより広帯域化が可能となる。
なお、上述の図示例では、第1ダイポールアンテナ10や第2ダイポールアンテナ20は、線状エレメントや板金エレメントを用いた例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、回路基板上にエレメントをエッチング等によりパターンニング形成しても良い。
次に、図3を用いて本発明のMIMOアンテナ装置のダイポールアンテナの変形例を説明する。図3は、本発明のMIMOアンテナ装置のダイポールアンテナの変形例を説明するための概略図であり、図3(a)は上面図、図3(b)は一部断面前面図、図3(c)は横側面図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。図示例のダイポールアンテナは、基本的には図2に示されるようなボウタイアンテナをベースにしている。図3に示されるように、第1ボウタイアンテナ10'や第2ボウタイアンテナ20'は、上述のアンテナ性能調整用の凸状エレメントを適宜組み合わせて変形させた例を示した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、原理的にボウタイアンテナとなるものであれば、如何なる形状であっても良い。
この例では、図3(b)に示されるように、第1ボウタイアンテナ10'は、第1面12と第2面22の間の側面に、さらに第1ボウタイアンテナ10'から延在するアンテナ性能調整用の第1側面エレメント16を有している。具体的には、一対の第1エレメント11から基部4の側面に沿って90度折り曲げられるように第1側面エレメント16が側面に延在している。同様に、第2ボウタイアンテナ20'も、第1面12と第2面22の間の側面に、第2ボウタイアンテナ20'から延在するアンテナ性能調整用の第2側面エレメント26を有している。具体的には、一対の第2エレメント21から基部4の側面に沿って90度折り曲げられるように第2側面エレメント26が側面に延在している。
図示例の第1側面エレメント16や第2側面エレメント26は、基部4に設けられた差込部5に差し込まれて固定される例を示した。これにより、一体的に板金加工等で提供されるボウタイアンテナと共に、ダイポールアンテナが基部4に固定されることになる。
このように側面のスペースを用いることで、ボウタイアンテナのアンテナ長を、側面エレメント16,26を用いて延ばすことが可能となる。これにより、ダイポールアンテナの下限周波数付近のアンテナ性能を調整することが可能となる。なお、第1側面エレメント16や第2側面エレメント26は、上述のようにボウタイアンテナを90度折り曲げて形成するものには限られない。例えば、MIMOアンテナ装置を覆うケース等の内側や外側に側面エレメントを配置し、側面エレメントをボウタイアンテナに電気的に接続するように構成されるものであっても良い。
また、図3(a)に示されるように、第2ダイポールアンテナ20は、第2面22から第1面12へ延在する第2折り返しエレメント部27を有するように構成しても良い。第2折り返しエレメント部27は、第2面22上に配置される一対の第2エレメント21をさらに第1面12上に延長するように構成されている。なお、第2折り返しエレメント部27は、適宜アンテナ性能を調整できる形状であれば良く、例えば図示のように一方がL字型で他方が三角型等であっても良いし、同じ形状であっても良い。また、図3(c)に示される通り、第2折り返しエレメント部27と第2エレメント21は、第2側面接続部28により電気的に接続されれば良い。第2側面接続部28は、導電性の板状体を用いて第2エレメント21や第2折り返しエレメント部27と一体的に板金加工等で提供されれば良い。また、スルーホールや配線等を用いて第2折り返しエレメント部27と第2エレメント21が接続されても良い。
同様に、第1ダイポールアンテナ10も、第1面12から第2面22へ延在する第1折り返しエレメント部17をさらに有するように構成しても良い。第1折り返しエレメント部17は、第1面12上に配置される一対の第1エレメント11をさらに第2面22上に延長するように構成されている。なお、第1折り返しエレメント部17も、適宜アンテナ性能を調整できる形状であれば良く、例えば図示のように一方がL字型で他方が三角型等であっても良いし、同じ形状であっても良い。第1折り返しエレメント部17と第1エレメント11も、同様に第1側面接続部18により電気的に接続されれば良い。
そして、図示の通り、第2折り返しエレメント部27は、第1面12内で第1ダイポールアンテナ10'の配置されていないエリアに配置されれば良い。同様に、第1折り返しエレメント部17も、第2面22内で第2ダイポールアンテナ20'の配置されていないエリアに配置されれば良い。このように配置されることで、ケース1内の限られたエリアを効率良く利用しながら、ダイポールアンテナの下限周波数付近のアンテナ性能を調整することが可能となる。
また、第1折り返しエレメント部17や第2折り返しエレメント部27も、基部4の側面に設けられる差込部5に適宜差し込まれて固定されても良い。
本発明のMIMOアンテナ装置は、第1面12と第2面22のアンテナを、完全に対称に形成することが可能であるため、2ポート(2つのアンテナ)が不要な場合、一方のアンテナを取り外すことで簡易的に1ポートのアンテナ装置とすることも可能である。また、例えば、上述の図示例では、MIMOアンテナ装置は、2つのダイポールアンテナを用いた例を説明したが、本発明はこれに限定されず、さらにダイポールアンテナを追加し、エレメントの主要部が重ならないように交差して配置することで、アンテナ間の干渉を抑制しながらより多くのポート数とすることも可能である。
図4は、本発明のMIMOアンテナ装置の周波数に対するアイソレーション特性のグラフである。図中、横軸が周波数であり、縦軸がアイソレーションである。また、グレー線が所望スペックであり、これより低いと良好なアイソレーションであると考えられるレベルである。図示の通り、本発明のMIMOアンテナ装置は、広帯域に良好なアイソレーション特性を確保できていることが分かる。
なお、本発明のMIMOアンテナ装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 ケース
2 同軸ケーブル
3 同軸ケーブル
4 基部
5 差込部
10 第1ダイポールアンテナ
10' 第1ボウタイアンテナ
11 第1エレメント
12 第1面
13 第1給電部
14 第1基板
15 第1用凸状エレメント
16 第1側面エレメント
17 第1折り返しエレメント部
18 第1側面接続部
20 第2ダイポールアンテナ
20' 第2ボウタイアンテナ
21 第2エレメント
22 第2面
23 第2給電部
24 第2基板
25 第2用凸状エレメント部
26 第2側面エレメント
27 第2折り返しエレメント部
28 第2側面接続部

Claims (10)

  1. 空間多重伝送を行うMIMOアンテナ装置であって、該MIMOアンテナ装置は、
    第1給電部に接続され第1面上に配置される一対の第1エレメントからなる第1ダイポールアンテナと、
    第2給電部に接続され第1面に対向する第2面上に配置される一対の第2エレメントからなる第2ダイポールアンテナであって、該第2ダイポールアンテナが、上面視で第2給電部が第1給電部と概ね重なるように配置されると共に、一対の第2エレメントの主要部が一対の第1エレメントの主要部と重ならないように、第1ダイポールアンテナに交差して配置される、第2ダイポールアンテナと、
    を具備することを特徴とするMIMOアンテナ装置。
  2. 請求項1に記載のMIMOアンテナ装置において、前記第1給電部及び第2給電部にそれぞれ接続される同軸ケーブルが、第1面と第2面の間にそれぞれ配線されることを特徴とするMIMOアンテナ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のMIMOアンテナ装置において、前記第1ダイポールアンテナは、第1ボウタイアンテナからなり、第2ダイポールアンテナは、第2ボウタイアンテナからなることを特徴とするMIMOアンテナ装置。
  4. 請求項3に記載のMIMOアンテナ装置において、前記第1ボウタイアンテナは、第1ボウタイアンテナから第1面上に延在するアンテナ性能調整用の第1用凸状エレメント部を有することを特徴とするMIMOアンテナ装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載のMIMOアンテナ装置において、前記第2ボウタイアンテナは、第2ボウタイアンテナから第2面上に延在するアンテナ性能調整用の第2用凸状エレメント部を有することを特徴とするMIMOアンテナ装置。
  6. 請求項3乃至請求項5の何れかに記載のMIMOアンテナ装置において、前記第1ボウタイアンテナ及び/又は第2ボウタイアンテナは、第1面と第2面の間の側面に第1ボウタイアンテナ及び/又は第2ボウタイアンテナから延在するアンテナ性能調整用の側面エレメント部を有することを特徴とするMIMOアンテナ装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載のMIMOアンテナ装置において、
    前記第1ダイポールアンテナは、第1面から第2面へ延在する第1折り返しエレメント部を有し、
    前記第2ダイポールアンテナは、第2面から第1面へ延在する第2折り返しエレメント部を有し、
    前記第1折り返しエレメント部は、第2面内で第2ダイポールアンテナの配置されていないエリアに配置され、
    前記第2折り返しエレメント部は、第1面内で第1ダイポールアンテナの配置されていないエリアに配置される、
    ことを特徴とするMIMOアンテナ装置。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れかに記載のMIMOアンテナ装置であって、さらに、前記第1面と第2面の間に配置され、第1給電部を有する第1基板と、第2給電部を有する第2基板と、を有することを特徴とするMIMOアンテナ装置。
  9. 請求項8に記載のMIMOアンテナ装置において、前記第1基板と第2基板は、1枚の基板の表面と裏面からなることを特徴とするMIMOアンテナ装置。
  10. 請求項1乃至請求項9の何れかに記載のMIMOアンテナ装置において、前記第1ダイポールアンテナ及び第2ダイポールアンテナは、直方体のケース内で、対角線上にそれぞれ配置されることを特徴とするMIMOアンテナ装置。
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