JP2021072153A - 燃料電池セルスタック - Google Patents

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Abstract

【課題】高温で長時間使用しても燃料電池セルとマニホールドとの間の気密性が損なわれにくい燃料電池セルスタックを提供する。【解決手段】燃料電池セルスタック1は、燃料電池セル41と、マニホールド40と、燃料電池セル41とマニホールド40との間に介装され、貫通孔71を有する絶縁スペーサ70と、燃料電池セル41と絶縁スペーサ70との間に設けられ、燃料電池セルと絶縁スペーサ70とを接合する第1の接合材72と、絶縁スペーサ70とマニホールド40との間に設けられ、燃料電池セル41と絶縁スペーサ70とを接合する第2の接合材74と、を備え、燃料電池セル41の内側流路と、マニホールド40の内部空間とは貫通孔71を通じて流体連通しており、絶縁スペーサ70の貫通孔71の断面積は、マニホールド40の開口82の断面積よりも大きい。【選択図】図7

Description

本発明は燃料電池セルスタックに関し、特に、燃料電池セルとマニホールドとを備える燃料電池セルスタックに関する。
従来より、固体酸化物形燃料電池の燃料電池セルスタックとして、筒状(柱状)の固体酸化物形燃料電池セル(以下、「燃料電池セル」という)の下端をマニホールドに接続し、マニホールドから燃料ガスを燃料電池セルに供給する構成の燃料電池セルスタックが知られている。また、例えば、特許文献1に開示されているように、燃料電池セルの構成として、燃料極層と、固体電解質層と、空気極層とが積層された円筒状の燃料電池セル本体の両端部に、円筒状に突出する円筒部を有するキャップが取り付けられた構成が知られている。このようなキャップは、キャップの円筒部をマニホールドに形成された開口に挿入し、キャップとマニホールドとの間をシーリングすることにより、マニホールドに接続される。このような構成によれば、キャップの円筒部の内径を均一にすることにより、各燃料電池セルに均等に燃料ガスが供給される。
特開2018−129245号公報
ここで、特許文献1に記載されているように燃料電池セルがキャップを有する構成では、キャップが0.5mm程度の厚さの金属からなるため、高温で長時間使用すると金属が腐食してしまう。このようにキャップが腐食してしまうと、キャップの気密性が損なわれてしまい、燃料電池セルとマニホールドとの間の気密性が損なわれてしまう。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、高温で長時間使用しても燃料電池セルとマニホールドとの間の気密性が損なわれにくい燃料電池セルスタックを提供することである。
本発明の燃料電池セルスタックは、内部に長手方向に延びる内側流路を有する柱状の固体酸化物形燃料電池セルと、内部空間を有し、固体酸化物形燃料電池セルと対向する対向面に開口部が形成されたマニホールドと、固体酸化物形燃料電池セルと、マニホールドとの間に介装され、貫通孔を有する絶縁スペーサと、固体酸化物形燃料電池セルと絶縁スペーサとの間に設けられ、固体酸化物形燃料電池セルと絶縁スペーサとを接合する第1の接合材と、絶縁スペーサとマニホールドとの間に設けられ、固体酸化物形燃料電池セルと絶縁スペーサとを接合する第2の接合材と、を備え、固体酸化物形燃料電池セルの内側流路と、マニホールドの内部空間とは貫通孔を通じて流体連通しており、絶縁スペーサの貫通孔の断面積は、マニホールドの開口部の断面積よりも大きい、ことを特徴とする。
上記構成の本発明によれば、キャップを用いずに、固体酸化物形燃料電池セルが絶縁スペーサを介してマニホールドに接続されている。このようにキャップを用いずに固体酸化物形燃料電池セルがマニホールドに接続されているため、高温で長時間使用しても燃料電池セルとマニホールドとの間の気密性が損なわれにくい。さらに、絶縁スペーサの貫通孔の断面積が、マニホールドの開口部の断面積よりも大きいため、マニホールドの開口部の大きさにより各燃料電池セルとマニホールドとの間の圧力損失が決定され、絶縁スペーサに製造誤差があっても、各燃料電池セルに均等に燃料ガスを供給することができる。
本発明において、好ましくは、固体酸化物形燃料電池セルは、筒状の内側電極層と、内側電極層の外周面に沿って全周にわたって形成された電解質層と、電解質層の外周面に沿って全周にわたって形成された外側電極層と、を備え、内側電極層は固体酸化物形燃料電池セルの下端部において露出しており、固体酸化物形燃料電池セルは、さらに、内側電極層に電気的に接続され、固体酸化物形燃料電池セルの外周面に沿うように設けられた集電膜を備え、集電膜の第1の接合材との接触部分の接触長さをl、集電膜の厚みをtとした場合に、l/t≧10である。
上記構成の本発明によれば、集電膜を介した燃料ガスのリーク量を削減することができる。
本発明において、好ましくは、固体酸化物形燃料電池セルは、筒状の内側電極層と、内側電極層の外周面に沿って全周にわたって形成された電解質層と、電解質層の外周面に沿って全周にわたって形成された外側電極層と、を備え、内側電極層は固体酸化物形燃料電池セルの下端部において露出しており、固体酸化物形燃料電池セルは、さらに、内側電極層に電気的に接続され、固体酸化物形燃料電池セルの外周面に沿うように設けられた集電膜を備え、集電膜の気孔率が20〜40体積%である。
上記構成の本発明によれば、固体酸化物形燃料電池セルにより発電を行っても、集電膜内の気孔率が増加することがなく、これにより、集電膜を介した燃料ガスのリーク量を削減することができる。
本発明において、好ましくは、固体酸化物形燃料電池セルは、上端に取り付けられたキャップを有し、固体酸化物形燃料電池セルの軸線方向に見て、キャップは絶縁スペーサの外形の内側に位置している。
上記構成の本発明によれば、固体酸化物形燃料電池セルを近接して配置したとしても、絶縁スペーサ同士が当接する可能性はあるものの、キャップ同士が当接することを防止できる。これにより、固体酸化物形燃料電池セル同士を近接配置しても、固体酸化物形燃料電池セルの間の短絡を防止できる。
本発明において、好ましくは、第1の接合材と絶縁スペーサとが同じ材料により形成されている。
上記構成の本発明によれば、第1の接合材と絶縁スペーサとの間に発生する熱応力を抑えることができ、第1の接合材と絶縁スペーサの間からの燃料ガスの漏洩を抑制できる。
本発明において、好ましくは、第2の接合材と絶縁スペーサとが同じ材料により形成されている。
上記構成の本発明によれば、第2の接合材と絶縁スペーサとの間に発生する熱応力を抑えることができ、第2の接合材と絶縁スペーサの間からの燃料ガスの漏洩を抑制できる。
本発明によれば、高温で長時間使用しても燃料電池セルとマニホールドとの間の気密性が損なわれにくい燃料電池セルスタックを提供することができる。
本発明の第1実施形態による燃料電池セルスタックを含む燃料電池モジュールの概略構成を示す図である。 図1に示す燃料電池モジュールにおける燃料電池セルスタックを示す斜視図である。 図2に示す燃料電池セルスタックを構成する燃料電池セルを示す正面図である。 図2に示す燃料電池セルスタックを構成するマニホールドを示す斜視図である。 図5は、図2に示す燃料電池セルスタックを構成するマニホールドを示す上面図である。 図2に示す燃料電池セルスタックにおける燃料電池セルの上端部を示す拡大断面図である。 図2に示す燃料電池セルスタックにおける燃料電池セルユニットとマニホールドの接合部を示す拡大断面図である。
以下、本発明の燃料電池セルスタックの一実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態による燃料電池セルスタックを含む燃料電池モジュールの概略構成を示す図である。なお、図1において、燃料ガス(原燃料ガス及び残余燃料ガスを含む)の流れを一点鎖線で示し、空気(残余酸化剤ガスを含む)の流れを実線で示し、排気ガスの流れを破線で示す。
図1に示すように、本発明の実施形態による燃料電池モジュール1は、水を蒸発させて水蒸気と原燃料ガスとを混合する蒸発器2と、原燃料ガスを水蒸気改質して燃料ガスを生成する改質器4と、発電反応を行う燃料電池セルスタック6と、を有する。改質器4及び燃料電池セルスタック6は、ハウジング8内に収容されており、改質器4は燃料電池セルスタック6の上方に位置している。本実施形態の燃料電池モジュール1は、いわゆるセルバーナー形式であり、燃料電池セルスタック6の上方には燃料電池セルスタック6の固体酸化物形燃料電池セル(燃料電池セル)41で発電に使用されなかった残燃料ガス(オフガス)が燃焼される燃焼部10が形成されている。
蒸発器2には、水を供給するための水供給用配管20と、原燃料ガスを供給するための原燃料ガス供給配管22と、排気ガスを排出するための排気ガス排出管23が接続されている。また、蒸発器2には、ハウジング8から蒸発器2へ排気ガスを供給する排気ガス配管26と、蒸発器2から改質器4へ混合ガスを供給する混合ガス導管28とが接続されている。
蒸発器2は、排気ガス配管26を通じて供給された排気ガスの熱により、水供給用配管20から供給された水を蒸発させて水蒸気を生成すると共に、この水蒸気を原燃料ガス供給配管22から供給された原燃料ガスと混合するように構成されている。蒸発器2において水蒸気と混合された原燃料ガスは、混合ガス導管28を通じて改質器4に供給される。なお、水を加熱した排気ガスは排気ガス排出管23を通じて外部に排出される。
改質器4及び燃料電池セルスタック6を収容するハウジング8は、蒸発器2の下方に位置している。これらの蒸発器2及びハウジング8は、断熱材12によって包囲されているとともに、蒸発器2とハウジング8との間にも断熱材12が設けられており、蒸発器2とハウジング8とは熱的に隔離されている。この蒸発器2及びハウジング8を包囲している断熱材12は、燃料電池モジュール1の最表面を構成しており、断熱材12の外側を覆う金属製の容器等は設けられていてもよいが、設けられていなくてもよい。
ハウジング8は、二重壁構造となっており内壁と外壁の間に空気流路8Aが形成されている。ハウジング8の天面には空気供給パイプ24が接続されており、外部から空気供給パイプ24を通じて酸化剤ガスとしての空気が供給される。空気流路8Aに供給された空気(酸化剤ガス)は、空気流路8Aを流れる間に、燃焼部10の燃焼熱により加熱される。空気流路8A内において加熱された空気は、ハウジング8の下方側部及び底部において内壁から内部空間に供給される。
改質器4には、改質触媒(図示せず)が充填されており、蒸発器2から混合ガス導管28を通じて水蒸気が混合された原燃料ガスが供給され、燃焼部10の燃焼熱により原燃料ガスを水蒸気改質して、水素を豊富に含む燃料ガスを生成するように構成されている。改質器4において生成された燃料ガスは燃料電池セルスタック6に送られ、燃料電池セルスタック6において発電に使用される。この燃料ガスは、改質器4と燃料電池セルスタック6の間に延びる燃料供給通路30を介して燃料電池セルスタック6に供給される。
燃料電池セルスタック6は、マニホールド40と、マニホールド40に下端が接続された複数の燃料電池セルユニット42とを備える。各燃料電池セルスタックを後述するように燃料電池セルと、絶縁スペーサ70とにより構成される。燃料供給通路30はマニホールド40に接続されている。
燃焼部10は、燃料電池セルスタック6において発電に使用されずに残った残余燃料ガス及び残余空気を燃焼させるように構成されている。燃料電池セルスタック6において発電に使用されずに残った燃料(残余燃料)は、燃料電池セルスタック6を構成する燃料電池セルユニット42から上方の燃焼部10へ放出される。また、ハウジング8の下方側部及び底部から供給され、燃料電池セルスタック6において発電に使用されなかった空気(残余空気)は、燃焼部10まで上昇する。そして、燃焼部10に供給された残余燃料は、着火装置(図示せず)により着火されて、残余空気とともに燃焼される。燃焼部10における燃焼熱により改質器4が加熱され、改質器4内の改質触媒(図示せず)が水蒸気改質可能な温度に加熱される。
燃焼部10における燃焼により生成された燃焼ガスは、ハウジング8内を上昇し、排気ガスとして排気ガス配管26を通じて蒸発器2に排出される。蒸発器2に排出された排気ガスは、水を蒸発するのに用いられた後に、排気ガス排出管23から外部に排出される。
次に、本実施形態の燃料電池セルスタックを説明する。図2は、図1に示す燃料電池モジュールにおける燃料電池セルスタックを示す斜視図である。図3は、図2に示す燃料電池セルスタックを構成する燃料電池セルを示す正面図である。図4は、図2に示す燃料電池セルスタックを構成するマニホールドを示す斜視図である。図5は、図2に示す燃料電池セルスタックを構成するマニホールドを示す上面図である。図6は、図2に示す燃料電池セルスタックにおける燃料電池セルの上端部を示す拡大断面図である。図7は、図2に示す燃料電池セルスタックにおける燃料電池セルユニットとマニホールドの接合部を示す拡大断面図である。なお、図2には、燃料供給通路30も示している。また、図4には、燃料電池セルユニット42を構成する絶縁スペーサ70も記載している。また、図5には、燃料電池セルユニット42を構成する絶縁スペーサ70の形状を破線で示している。
図2に示すように、燃料電池セルスタック6は、固体酸化物形電気化学セルである燃料電池セル41及び絶縁スペーサ70とからなる燃料電池セルユニット42と、燃料電池セルユニット42の下方に配置された略直方体状のマニホールド40と、を備える。本実施形態では、60本の燃料電池セルユニット42が、15本ずつ4列に格子状に配置されている。
図2及び図3に示すように、燃料電池セルユニット42は円柱状であり、燃料電池セル41と、燃料電池セル41の下端部に設けられた絶縁スペーサ70と、を備えている。燃料電池セル41は、燃料電池セル本体50と、を備える。燃料電池セル本体50の上端部には電極であるキャップ60が接続されている。
図3、図6及び図7に示すように、支持体として導電支持体を有する場合の燃料電池セル本体50は、上下方向に延びる管状構造体であり、内部にガス通路である燃料ガス流路52(を形成する円筒形の燃料極層である内側電極層54と、内側電極層54の外周に設けられた円筒形の固体電解質層である電解質層56と、電解質層56の外周に設けられた円筒形の空気極(電極)である外側電極層58と、集電膜59と、を備えている。この内側電極層54は、燃料電池セル本体50を構成する支持体として機能すると共に、内部に燃料ガスが流れるガス通路を構成する多孔質体である。内側電極層54は燃料極であり、(−)極となり、一方、外側電極層58は、空気と接触する空気極であり、(+)極となっている。このように、燃料電池セルユニット42は、筒形に形成され、その外周面に電極が設けられている。なお、内側電極層54は内側導電層と内側触媒層で構成されていてもよい。また、電解質層56は電解質層と反応抑制層で構成されていてもよい。
内側電極層54は、例えば、Niと、CaやY、Sc等の希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたジルコニアとの混合体、Niと、希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたセリアとの混合体、の少なくとも一種から形成される。本実施形態では、内側電極層54は、Ni/YSZからなる。
なお、支持体として多孔質の絶縁性支持体を用いることもでき、この場合においては、絶縁性支持体の外側に、内側電極層として燃料極層を形成する。
電解質層56は、内側電極層54の外周面に沿って全周にわたって形成されており、下端は内側電極層54の下端よりも上方で終端し、上端は内側電極層54の上端よりも下方で終端している。電解質層56は、例えば、Y、Sc等の希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたジルコニア、希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたセリア、Sr、Mgから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンガレート、の少なくとも一種から形成される。
外側電極層58は、電解質層56の外周面に沿って全周にわたって形成されており、図7に示すように下端は電解質層56の下端よりも上方で終端し、図6に示すように上端は電解質層56の上端よりも下方で終端している。外側電極層58は、例えば、Sr、Caから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンマンガナイト、Sr、Co、Ni、Cuから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンフェライト、Sr、Fe、Ni、Cuから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンコバルタイト、銀、などの少なくとも一種から形成される。
集電膜59は、例えば銀などの導電性の膜からなり、燃料電池セル本体50の下端面を覆う円環部59aと、燃料電池セル本体50の下端部側面を覆う円筒部59bとを備える。円環部59aは内側電極層54の下端面と当接しており、これにより、内側電極層54と集電膜59とは電気的に接続されている。円筒部59bは、燃料電池セル本体50と絶縁スペーサ70とを結合するための第1のガラスシール72の上端よりも上方まで延出している。また、円筒部59bの上端は、外側電極層58の下端よりも下方に位置している。
次に、キャップ60について説明する。キャップ60は、燃料電池セル本体50の上端部をそれぞれ包囲するように設けられ、燃料電池セル本体50の内側電極層54と電気的に接続され、内側電極層54を外部に引き出す電極として機能する。図7に示すように、燃料電池セル本体50の上端に設けられたキャップ60は、円筒状の第1円筒部60aと、第1円筒部60aの上端かから外方に向かって延びる円環状の円環部60bと、円環部60bの外周から上方に向かって延びる第2円筒部60cとを有する。キャップ60の第1円筒部60aの中心部には、内側電極層54の燃料ガス流路52と連通する燃料ガス流路62が形成されている。燃料ガス流路62は、キャップ60の中心から燃料電池セル本体50の軸線方向に延びるように設けられた細長い管路である。
キャップ60は、フェライト系ステンレス又はオーステナイト系ステンレスからなる本体の内周面及び外周面にクロム酸化物(本実施形態では、Cr23)がコーティングされ、さらに、外周面には、MnCo24がコーティングされている。加えて、コーティングされたMnCo24層の外周面にはAg集電膜が設けられている。なお、本実施形態では、Ag集電膜は、キャップ60の外周面全体にわたって設けられているが、一部のみに設けてもよい。
キャップ60の第2円筒部60cの内側と、燃料電池セル本体50の内側電極層54の端部外周面との間の空間には銀ペースト64が配置されている。燃料電池セルユニット42の組み立て後に焼成することにより、銀ペースト64が焼結され、内側電極層54とキャップ60が、電気的、機械的に結合される。また、キャップ60の第2円筒部60cの内周面と、電解質層56の下端部外周面との間には、ガラス材料からなるガラスシール66が設けられている。このガラスシール66により、キャップ60と内側電極層54との間の空間は、燃料電池セルユニット42の外部の空間に対して気密密封されている。
図7に示すように、絶縁スペーサ70は、円環状の円環部70aと、円環部70aの内縁から上方に向かって延びる円筒状の円筒部70bとを有する。絶縁スペーサ70には円環部70a及び円筒部70bの内側を貫通する貫通孔71を有する。絶縁スペーサ70の貫通孔71の直径は、後述するマニホールド40の直径よりも大きく、絶縁スペーサ70の貫通孔の断面積は、マニホールド40の開口82の断面積よりも大きくなっている。また、絶縁スペーサ70の直径はキャップ60の直径よりも大きく、これにより、軸方向に沿ってみた場合にキャップ60が絶縁スペーサ70の外形の内側に位置している。
絶縁スペーサ70は、例えば、セラミックやガラスなどの絶縁性を有する材料により構成されている。絶縁スペーサ70は、第1のガラスシール72及び第2のガラスシール74と同じ材料であることが好ましく、本実施形態では、絶縁スペーサ70は、第1のガラスシール72及び第2のガラスシール74と同じ材料である結晶化ガラスにより構成している。絶縁スペーサ70は、円環部70aが燃料電池セル本体50の下方に位置するとともに、円筒部70bが燃料電池セル本体50の内側電極層54の内側に挿入されるように配置される。絶縁スペーサ70と燃料電池セル本体50との間は第1のガラスシール72により結合されている。第1のガラスシール72は、燃料電池セル本体50の下面(すなわち、集電膜59の円環部59aの表面を覆い、かつ、燃料電池セル本体50の下端側面(すなわち、集電膜59の円筒部59bの下端部)を全周にわたって覆うように設けられている。なお、第1のガラスシール72の上端は、集電膜59の上端よりも低い位置であり、かつ、集電部材43Bよりも低い位置で終端している。この第1のガラスシール72はガラスペーストを焼結することにより形成されており、第1のガラスシール72により、燃料電池セル本体50と絶縁スペーサ70との間が気密密封されるとともに、燃料電池セル本体50と絶縁スペーサ70とが結合されている。
本実施形態では、第1のガラスシール72に用いるガラス組成物としては、結晶化ガラスであることが好ましい。これにより、第1のガラスシール72が700℃程度の高温運転でも揮発することなく形状を維持し、燃料ガスの漏出に対する気密性を確保するとともに、燃料電池セル41と絶縁スペーサ70との接合強度を維持することができる。なお、結晶化ガラスとは、焼成によりガラスの一部あるいは全部が結晶として析出するガラスのことである。また、第1のガラスシール72に用いられる結晶化ガラスの結晶化度は、50%以上100%以下であることが好ましい。結晶化ガラスの結晶化度とは、ガラス組成物中の全結晶相の質量の合計/ガラス組成物の質量により定義されるものであり、ガラス組成物中に含まれる結晶相の割合を質量比で表したものである。ガラス組成物中の結晶相の質量はX線回折法におけるリートベルト解析により算出することができる。
また、本実施形態では、集電膜59は、Ag粉末、Pd粉末に、溶媒(水、アルコールなど)、分散剤、バインダー等の成形助剤を添加してペーストを作製し、それをコーティングし、乾燥した後、焼成(750℃以上900℃未満)することによって得ることができる。コーティングの方法としては、印刷法、ディスペンサー法、インクジェット法、転写法などが挙げられる。
焼成は電解質層56や外側電極層(空気極層)58が変性しないように、酸化雰囲気下で行うのが好ましい。なお、焼成して得られる集電膜59の気孔率が、好ましくは20〜40体積%、より好ましくは30〜40体積%になるように調整するとよい。
ここで、集電膜59は発電運転中に膜内に水蒸気が発生し、気孔率が増加し、体積膨張し、集電膜59の周辺構造に亀裂を生じることが知られている。これに対して、発明者らは、この気孔率には上限があり、35体積%前後の気孔率に達すると、これ以上大きくならないことを見出した。すなわち、気孔率が20体積%以下の場合、発電運転中、水素と酸素によって発生した水蒸気は集電膜59内に気孔を形成し、集電膜59は膨張する。膨張は気孔率が35体積%前後になるまで続き、集電膜59の周辺構造に亀裂を発生させる。一方、初期の気孔率が35体積%前後の場合、気孔は連通し、水素と酸素によって発生した水蒸気は集電膜59内にとどまらず、外に排出される。その結果、発生した水蒸気による集電膜59の気孔率の増加はなく、集電膜59は膨張せず、集電膜59の周辺構造に亀裂は生じない。また、集電膜59の気孔率が40体積%以上では、ガス透過流束が大きくなりすぎる。
集電膜59の気孔率を30体積%前後にするためには、Ag原料の形状を粒状とすることで気孔を調整することができる。また、Ag原料の粒子径は気孔径に影響するが、気孔率には大きく影響しない。また、密着性の改善や、マイグレーションの改善を目的に助剤として添加するPdの量が多いほど、Agの焼結が抑制され、気孔径は小さくなり、気孔率は大きくなる。また、造孔剤とバインダー量を調整することで気孔率を調整することもできる。造孔剤はアクリル系、カーボンブラックなどが利用できるが、粒子径は1μmから10μmである。1μm以下になると気孔が形成されにくい。
なお、本発明者らは、一例として、Ag粉末(D50=10μm)85wt%と、Pd粉末(D50=1μm)2wt%と、造孔剤(D50=12μm)1.1%と、ビヒクル(バインダーPVB系)残りのwt%とを調合し、3本ロール処理してペーストを得た。得られたペーストはディスペンサーによって塗布し、120℃で乾燥し、850℃で焼成した。これにより、製造された集電膜の気孔率は35%となった。
ここで、燃料電池セルユニット42の半径方向外周面における集電膜59の第1のガラスシール72との接触部分の接触長さをl、集電膜の厚みをtとした場合に、l/t≧10である。集電膜59の膜中を通じて燃料ガスの漏れが生じる場合には、多孔体であり運転時に燃料ガスに満たされている内側電極層54と、集電膜59の円環部59aの膜中との燃料濃度差が小さく無視できるため、円筒部59bの膜中を通り主として濃度拡散により漏出すると近似できる。このため、本実施形態では、集電膜59の第1のガラスシール72との接触部分の長さlは、図7に示す燃料電池セルユニット42に軸線を通る断面において、燃料電池セルユニット42の外周面における第1のガラスシール72と円筒部59bとの接触部分の上下方向長さとする。
発明者らは、以下の理由からl/tに着目することとした。
燃料ガスの燃料電池セルでの利用率Ufの低下割合rは、リーク量qと、燃料電池セルへの燃料供給量Qによって以下のように定義できる。
r=q/Q (1)
また、リーク量qは、フィックの第1法則および円筒部59bの断面積により、水素濃度c、接触長さl、燃料電池セルの外径d、集電膜の膜厚tに依存する。
q∝c/l×d×t (2)
セルへの燃料供給量Qは、設計により自由度があるが、発電効率重視、耐久性重視、小型・低コスト化という市場要求を踏まえると、燃料利用率と電流密度の上限が設計制約となることから、電極面積に比例して設定されると考えられる。
ここで、燃料電池セルの発電部の長さをLとすれば、
Q∝L×d (3)
式(1)〜(3)より、
r∝c/l×d×t/(L×d)
r∝c×t/(l×L) (4)
ここで、式(4)における、水素濃度cは運転条件で決まり、燃料電池セルの発電部の長さLは出力密度やモジュールの熱交換、コスト等の要因でほぼ決定される。したがってリーク低減の観点からはt/lをいかに小さくするか、すなわち、l/tをいかに大きくするかが重要になる。l/tを大きくするためには、集電膜の膜厚tを薄く、接触長さlを長くすればよい。ただし、膜厚tは気孔径や強度との関連から薄膜化に限界があるので、接合長lを長くとることが最終的な制御因子となる。
一方、集電膜59で生じる集電の抵抗Rは、集電膜の非接触長さをmとして、
R∝(l+m)/(t×d) (5)
式(5)より、電気抵抗の観点からは膜厚tを厚く、接触長さlと非接触長さmを短くすることが求められ、リーク低減の対策と相反する。ただし、オーム損に占める集電膜の寄与率を考慮すると、リーク低減を優先して設計し、微小ながら抵抗が増大するデメリットに対しては、その他の部位の電気抵抗で調整することが妥当である。なお、式(4)及び(5)において、セル寸法に依存する項が重要性を持たず、集電膜の断面図における寸法比が重要となっているため、この発明は汎用性が高く、サイズおよびセル形状(円筒、扁平円筒など)を問わず適用可能である。
以上を踏まえ、発明者らは、l/tの値が異なる値となる、本実施形態と同様の構成の燃料電池セルスタックを作成し、燃料ガスのリーク量を測定したところ、l/tの値が10以上である場合に、集電膜59の膜中を通じた燃料ガスの漏洩に由来するUf低下割合rを、1%以下に抑えられることが見いだされた。そこで、本実施形態では、l/t≧10としている。
次に、図2〜4に示すように、マニホールド40は直方体状の筐体として形成されており、内側に内部空間が形成されている。マニホールド40の短辺側の一側面には改質器4から延びる燃料供給通路30が接続されており、改質器4から燃料ガスが内部空間に供給される。図5に示すように、マニホールド40の天板80には、格子状に開口82が形成されている。開口82は、各燃料電池セルユニット42が配置されるべき位置に合わせて設けられている。
また、マニホールド40の天板80には、複数の凸部84が格子状に形成されている。それぞれの凸部84は円筒状であり、外周面は円筒状の湾曲面として形成されている。凸部84の幅方向及び奥行き方向の間隔は、開口82の間隔と等しい。凸部84は、奥行き方向(図5の左右方向)に隣接する開口82の中央に位置しており、幅方向(図5の上下方向)に開口82から一方にオフセットするように(ずれるように)配列されている。さらに、これら凸部84は、奥行き方向に隣接する一対の凸部84の側面に燃料電池セルユニット42(絶縁スペーサ70)の側面が当接するように配置した場合に、燃料電池セルユニット42の中心軸と、開口82の中心が一致するように配列されている。
マニホールド40の天板80と絶縁スペーサ70との間は第2のガラスシール74により結合されている。第2のガラスシール74は絶縁スペーサ70の下端面の略全域にわたって設けられている。この第2のガラスシール74はガラスペーストを焼結することにより形成されており、第2のガラスシール74によりマニホールド40の天板80と絶縁スペーサ70との間が気密密封されるとともに、絶縁スペーサ70(燃料電池セルユニット42)とマニホールド40とが結合されている。これにより、マニホールド40の内部空間が開口82を通じて、燃料電池セル41の燃料ガス流路62と連通する。
燃料電池セルユニット42をマニホールド40の天板80上に配置した状態において、絶縁スペーサ70(燃料電池セルユニット42)の外周面の幅方向一側の奥行き方向両側部分が、奥行き方向に隣接する凸部84の外周面に当接している。具体的にいうと、図5の絶縁スペーサ70Aの外周面の図5の上側の左右両側部分が、左右方向に隣接する凸部84A、84Bの外周面と当接している。ここで、絶縁スペーサ70Aの外周面と凸部84Aとの当接面をL1とし、絶縁スペーサ70Aの外周面と凸部84Bとの当接面をL2とした場合に、当接面L1と当接面L2とは平行ではなく、交差している。
また、燃料電池セルユニット42をマニホールド40の天板80上に配置した状態において、凸部84の外周面の幅方向他側の奥行き方向両側部分が、奥行き方向に隣接する燃料電池セルユニット42の外周面に当接している。具体的にいうと、図5の凸部84Aの外周面の図5の下側の左右両側部分が、左右方向に隣接する絶縁スペーサ70A、70Bの外周面と当接している。ここで、凸部84Aと絶縁スペーサ70Aの外周面との当接面をL1とし、凸部84Aと絶縁スペーサ70Bの外周面との当接面をL3とした場合に、当接面L1と当接面L3とは平行ではなく、交差している。
各燃料電池セルユニット42には、その上下において、1つの燃料電池セル41を隣接する燃料電池セル41と電気的に接続する導電部材である集電部材43A、43Bが取り付けられている。上方に設けられた集電部材43Aは、燃料極である内側電極層54(図6)と電気的に接続されたキャップ60と、隣接する燃料電池セル41の空気極である外側電極層58の外周面とを接続するように配置される。また、下方に設けられた集電部材43Bは、燃料極である内側電極層54(図7)と電気的に接続された集電膜59と、隣接する燃料電池セル41の空気極である外側電極層58の外周面とを接続するように配置される。このように、1つの燃料電池セル41と隣接する燃料電池セル41は、2つの集電部材43A、43Bにより電気的に接続されることになる(これら2つの集電部材43A、43Bは並列)。このように、各集電部材43A、43Bにより、燃料電池セルスタック6を構成する全ての燃料電池セル41は、電気的に直列に接続される。なお、各燃料電池セル41の外側電極層58(空気極)の外表面全体には、空気極側の電極として、銀製の薄膜が形成されている。この薄膜の表面に集電部材43A、43Bが接合されることにより、集電部材43A、43Bは空気極全体と電気的に接続される。
燃料電池セルスタック6は以下のように製造することができる。
まず、絶縁スペーサ70を幅方向に隣接する一対の凸部84の側面に当接するように配置する。この際、絶縁スペーサ70を、奥行き方向(図5の左右方向)に隣接する一対の凸部84の間に向かって、幅方向の他側から一側に(図5の下方から上方に)移動させる。これにより、絶縁スペーサ70の外周面が一方の凸部84に当接する。その後も絶縁スペーサ70を幅方向の一側に向かって移動させることにより、奥行き方向に隣接する凸部84の中心まで絶縁スペーサ70が案内され、この位置において絶縁スペーサ70が他方の凸部84にも当接する。これにより、絶縁スペーサ70をマニホールド40上の所定の位置に配置することができる。
次に、絶縁スペーサ70の円筒部70bが燃料電池セル本体50の内側に挿入されるように燃料電池セル41を絶縁スペーサ70上に配置する。この際、絶縁スペーサ70とマニホールド40の天板80との間にガラスペーストを配置し、また、絶縁スペーサ70と燃料電池セル本体50との間及び燃料電池セル本体50の下端部の外周にガラスペーストを配置する。そして、ガラスペーストを焼結させる。これにより、絶縁スペーサ70が燃料電池セル41と一体化されるとともに、燃料電池セルユニット42がマニホールド40に結合される。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、キャップを用いずに、燃料電池セル41が絶縁スペーサ70を介してマニホールド42に接続されている。このようにキャップを用いずに燃料電池セル41がマニホールド42に接続されているため、高温で長時間使用しても燃料電池セル41とマニホールド42との間の気密性が損なわれにくい。さらに、絶縁スペーサ70の貫通孔71の断面積が、マニホールド42の開口82の断面積よりも大きいため、マニホールド40の開口82の大きさにより各燃料電池セル41とマニホールド40との間の圧力損失が決定され、絶縁スペーサ70に製造誤差があっても、各燃料電池セル41に均等に燃料ガスを供給することができる。
また、本実施形態では、集電膜59の第1のガラスシール72との接触部分の接触長さをl、集電膜50の厚みをtとした場合に、l/t≧10である。これにより、集電膜59を介した燃料ガスのリーク量を削減することができる。
また、本実施形態では、集電膜59の気孔率が20〜40体積%である。これにより、燃料電池セル41により発電を行っても、集電膜59内の気孔率が増加することがなく、これにより、集電膜59を介した燃料ガスのリーク量を削減することができる。
また、本実施形態では、燃料電池セル41の軸線方向に見て、キャップ60は絶縁スペーサ70の外形の内側に位置している。これにより、燃料電池セル41を近接して配置したとしても、絶縁スペーサ70同士が当接する可能性はあるものの、キャップ60同士が当接することは防止できる。これにより、燃料電池セル41同士を近接配置しても、燃料電池セル41の間の短絡を防止できる。隣接する燃料電池セル41を近接して配置することができ、燃料電池セルスタック6を小型に構成することができる。
また、本実施形態では、第1のガラスシール72と絶縁スペーサ70とが同じ材料により形成されているため、第1のガラスシール72と絶縁スペーサ70との間に発生する熱応力を抑えることができ、第1のガラスシール72と絶縁スペーサ70の間からの燃料ガスの漏洩を抑制できる。
また、本実施形態では、第2のガラスシール74と絶縁スペーサ70とが同じ材料により形成されているため、第2のガラスシール74と絶縁スペーサ70との間に発生する熱応力を抑えることができ、第2のガラスシール74と絶縁スペーサ70の間からの燃料ガスの漏洩を抑制できる。
1 燃料電池モジュール
2 蒸発器
4 改質器
6 燃料電池セルスタック
8 ハウジング
8A 空気流路
10 燃焼部
12 断熱材
20 水供給用配管
22 原燃料ガス供給配管
23 排気ガス排出管
24 空気供給パイプ
26 排気ガス配管
28 混合ガス導管
30 燃料供給通路
40 マニホールド
41 燃料電池セル
42 燃料電池セルユニット
43A、43B 集電部材
50 燃料電池セル本体
52 燃料ガス流路
54 内側電極層
56 電解質層
58 外側電極層
59 集電膜
59a 円環部
59b 円筒部
60 キャップ
60a 第1円筒部
60b 円環部
60c 第2円筒部
62 燃料ガス流路
64 銀ペースト
66 ガラスシール
70、70A、70B 絶縁スペーサ
70a 円環部
70b 円筒部
71 貫通孔
72 第1のガラスシール
74 第2のガラスシール
80 天板
82 開口
84、84A、84B 凸部

Claims (6)

  1. 内部に長手方向に延びる内側流路を有する柱状の固体酸化物形燃料電池セルと、
    内部空間を有し、前記固体酸化物形燃料電池セルと対向する対向面に開口部が形成されたマニホールドと、
    前記固体酸化物形燃料電池セルと、前記マニホールドとの間に介装され、貫通孔を有する絶縁スペーサと、
    前記固体酸化物形燃料電池セルと前記絶縁スペーサとの間に設けられ、前記固体酸化物形燃料電池セルと前記絶縁スペーサとを接合する第1の接合材と、
    前記絶縁スペーサと前記マニホールドとの間に設けられ、前記固体酸化物形燃料電池セルと前記絶縁スペーサとを接合する第2の接合材と、
    を備え、
    前記固体酸化物形燃料電池セルの内側流路と、前記マニホールドの内部空間とは前記貫通孔を通じて流体連通しており、
    前記絶縁スペーサの貫通孔の断面積は、前記マニホールドの開口部の断面積よりも大きい、ことを特徴とする燃料電池セルスタック。
  2. 前記固体酸化物形燃料電池セルは、
    筒状の内側電極層と、
    前記内側電極層の外周面に沿って全周にわたって形成された電解質層と、
    前記電解質層の外周面に沿って全周にわたって形成された外側電極層と、を備え、
    前記内側電極層は前記固体酸化物形燃料電池セルの下端部において露出しており、
    前記固体酸化物形燃料電池セルは、
    さらに、前記内側電極層に電気的に接続され、前記固体酸化物形燃料電池セルの外周面に沿うように設けられた集電膜を備え、
    前記集電膜の前記第1の接合材との接触部分の接触長さをl、前記集電膜の厚みをtとした場合に、l/t≧10である、
    請求項1に記載の燃料電池セルスタック。
  3. 前記固体酸化物形燃料電池セルは、
    筒状の内側電極層と、
    前記内側電極層の外周面に沿って全周にわたって形成された電解質層と、
    前記電解質層の外周面に沿って全周にわたって形成された外側電極層と、を備え、
    前記内側電極層は前記固体酸化物形燃料電池セルの下端部において露出しており、
    前記固体酸化物形燃料電池セルは、
    さらに、前記内側電極層に電気的に接続され、前記固体酸化物形燃料電池セルの外周面に沿うように設けられた集電膜を備え、
    前記集電膜の気孔率が20〜40体積%である、
    請求項1に記載の燃料電池セルスタック。
  4. 前記固体酸化物形燃料電池セルは、上端に取り付けられたキャップを有し、
    前記固体酸化物形燃料電池セルの軸線方向に見て、前記キャップは前記スペーサの外形の内側に位置している、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の燃料電池セルスタック。
  5. 前記第1の接合材と前記絶縁スペーサとが同じ材料により形成されている、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の燃料電池セルスタック。
  6. 前記第2の接合材と前記絶縁スペーサとが同じ材料により形成されている、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の燃料電池セルスタック。
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