JP2021071395A - 慣性センサー、電子機器及び移動体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 慣性センサー素子を有する第1基板が第2基板に接合されて支持される構造において、第1基板の反りを低減すること。【解決手段】 慣性センサーは、慣性センサー素子が設けられた第1基板30A,30Bと、第1基板を支持する第2基板20A,20Bと、を有する。第1基板は、平面視で、第2基板に接合される第1領域Z1と、第1領域の輪郭に接して第1領域の外側に位置し、第2基板とは非接合である第2領域Z2と、第2領域の輪郭に接して第2領域の外側に位置し、第2基板とは非接合である第3領域Z3と有し、第2領域での第1基板は、第3領域での第1基板の厚さよりも薄い部分31〜33を有する(T2<T3)。【選択図】 図4
Description
本発明は、慣性センサー、電子機器及び移動体等に関する。
例えば三軸加速度センサーである慣性センサーは、特許文献1に示すように、バッケージ内に、センサー基板及び集積回路(IC)と共に収容される。特許文献1では、センサー基板は、樹脂接着剤によってパッケージの底面に接合されている。集積回路は、センサー基板上に配置されている。
センサー基板は慣性センサー素子を支持するため、センサー基板に反りが発生した場合に、慣性センサー素子の位置関係も変化してしまう。例えば、キャパシターの原理で電極間のギャップ変動による静電容量の変化を慣性量の検出に利用する、静電容量型センサーが知られている。センサー基板の反りによって慣性センサー素子の電極間ギャップが変動し、センサー出力が変化する。また、その他の慣性センサーであっても、センサー基板の反りによりによって、ピエゾ抵抗型では抵抗値が変化し、圧電型では反りによる圧力が加わり、振動型センサーでは周波数が変化して、慣性センサー素子の出力が変化する。
また、センサー基板に反りが発生した状態が維持されると、クリープ現象により徐々に反り量が変動する。結果、センサー出力が変化し続けるため安定性及び/又は再現性を保てない。
本開示の一態様は、慣性センサー素子が設けられた第1基板と、前記第1基板を支持する第2基板と、を有し、前記第1基板は、平面視で、前記第2基板に接合される第1領域と、前記第1領域の輪郭に接して前記第1領域の外側に位置し、前記第2基板と非接合の第2領域と、前記第2領域の輪郭に接して前記第2領域の外側に位置し、前記第2基板と非接合の第3領域と、有し、前記第2領域での前記第1基板は、前記第3領域での前記第1基板の厚さよりも薄い部分を有する慣性センサーに関係する。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲の記載内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが必須構成要件であるとは限らない。
1.慣性センサー
図1及び図2において、上部に開口を有するパッケージ10内には、集積回路(IC)20A及びセンサー基板30Aが配置される。本実施形態では、センサー基板30Aが慣性センサー素子を有する第1基板であり、集積回路20Aが第1基板を支持する第2基板である。センサー基板30Aは、例えばガラス基板である。例えばセンサー基板30Aは、硼珪酸ガラスのようなアルカリ金属イオンを含むガラス基板である。センサー基板30Aの材料は、ガラス材料に限定されず、例えば、高抵抗なシリコン材料や低温同時焼成セラミックなどのガラスセラミックやアルミナセラミックであってもよい。
図1及び図2において、上部に開口を有するパッケージ10内には、集積回路(IC)20A及びセンサー基板30Aが配置される。本実施形態では、センサー基板30Aが慣性センサー素子を有する第1基板であり、集積回路20Aが第1基板を支持する第2基板である。センサー基板30Aは、例えばガラス基板である。例えばセンサー基板30Aは、硼珪酸ガラスのようなアルカリ金属イオンを含むガラス基板である。センサー基板30Aの材料は、ガラス材料に限定されず、例えば、高抵抗なシリコン材料や低温同時焼成セラミックなどのガラスセラミックやアルミナセラミックであってもよい。
図2に示すように、パッケージ10の底面部には例えば樹脂接着剤23により集積回路20Aが接合される。集積回路20Aの上面には、例えば樹脂接着剤24によりセンサー基板30Aが接合される。集積回路20Aのパッドは、センサー基板30A及びパッケージ10に設けられたパッドとボンディングワイヤー26により電気的に接続される。パッケージ10の上部開口は、蓋40で閉鎖される。なお、パッケージ10は、本実施形態では酸化アルミニウム等のセラミックとしているが、セラミック以外に、ガラス、樹脂等の絶縁体の他、金属等を用いて構成しても良い。
図3において、互いに直交する三つの軸をX軸、Y軸およびZ軸とする。Z軸方向は、集積回路20Aとセンサー基板30Aとの積層方向であり、Z軸と直交する二次元平面上での直交二軸をX軸及びY軸とする。センサー基板30Aは、図示は省略するが、その中央領域に、慣性センサー素子として、例えば三軸加速度センサー素子及び/又は三軸ジャイロセンサー素子が実装される。各慣性センサー素子は、静電容量型、圧電型、ピエゾ型又は振動型等で構成される。
図3におけるBは、温度変化等によってセンサー基板30Aのそれぞれの位置に発生するZ方向の変位量を示している。特に、熱膨張係数の異なる集積回路20Aとセンサー基板30Aとの界面には、温度変化に伴い熱応力/歪みが発生し、それによりセンサー基板30AがZ方向で変位する。センサー基板30AのZ方向変位は位置依存性があり、図3に示すようにセンサー基板30Aの中心で変位が大きく周縁で変位は小さい。なお、この理由については、図5を用いて後述する。センサー基板30AのZ方向での最大変位量Cを「反り量」と定義する。
1.1.第1実施形態
図4は、第1実施形態に係るセンサー基板30Aの形状パラメーターを示している。図4に示すセンサー基板30Aは、平面視で例えば矩形であり、例えば、幅W=1〜10mm、長さL=1〜10mm、高さ(厚さ)H=0.1〜5mmである。
図4は、第1実施形態に係るセンサー基板30Aの形状パラメーターを示している。図4に示すセンサー基板30Aは、平面視で例えば矩形であり、例えば、幅W=1〜10mm、長さL=1〜10mm、高さ(厚さ)H=0.1〜5mmである。
図4に示すように、センサー基板30Aは、平面視で、3つの領域Z1、Z2及びZ3に区画される。センサー基板30Aの第1領域Z1は、図2に示すように樹脂接着剤23で集積回路20Aと接合される領域である。センサー基板30Aの第2領域Z2は、第1領域Z1の輪郭に接して第1領域Z1の外側に位置し、集積回路20Aとは非接合である。第3領域Z3は、第2領域Z2の輪郭に接して第2領域Z2の外側に位置し、集積回路20Aとは非接合である。本実施形態では、平面視で、第2領域Z2は第1領域Z1を囲んで配置され、第3領域Z3は第2領域Z2を囲んで配置される。これに限らず、図3において、第1領域Z1は全長さLに亘って形成しても良く、その場合、第2領域Z2は第1領域Z1の全長さLに接して配置され、第3領域Z3は第2領域Z2の全長さLに接して配置される。
図4に示すように、センサー基板30Aは、3つの領域Z1、Z2及びZ3でそれぞれ厚さ(高さ)が異なる。第1〜第3領域Z1、Z2及びZ3の各厚さを、図4の通りT1、T2及びT3とすると、T2<T3<T1が成立する。本実施形態では、T2<T3を成立させるために、第2領域Z2は、集積回路20Aと対向するセンサー基板30Aの面に開口する溝31で形成される。センサー基板30Aの第1領域Z1が、図2に示すような集積回路20Aの平坦な上面に接合されることを考慮すると、第2領域Z2は集積回路20Aの平坦な上面と第1の間隔(T1−T2)を隔てて離間され、第3領域Z3は集積回路20Aの平坦な上面と第2の間隔(T1−T3)を隔てて離間される。こうして、第2領域Z2及び第3領域Z3は、集積回路20Aの平坦な上面とは非接合となる。ここで、T2<T3であるから、第1の間隔(T1−T2)は第2の間隔(T1−T3)よりも大きい。
1.2.第1実施形態の評価
本実施形態による効果を説明するために、比較例1及び比較例2と対比する。図4で説明されたセンサー基板の形状パラメーターa、b及びcを次の表の通りに設定した。ここで、比較例1及び比較例2は共に、図4に示す溝31がない点で共通し、寸法bが異なる点で相違する。寸法bが小さい比較例1は、第2及び第3領域の共通する厚さT2(=T3)が、寸法bが大きい比較例2よりも厚い。また、なお、本実施形態の溝31の幅dはd=0.1mmとした。
本実施形態による効果を説明するために、比較例1及び比較例2と対比する。図4で説明されたセンサー基板の形状パラメーターa、b及びcを次の表の通りに設定した。ここで、比較例1及び比較例2は共に、図4に示す溝31がない点で共通し、寸法bが異なる点で相違する。寸法bが小さい比較例1は、第2及び第3領域の共通する厚さT2(=T3)が、寸法bが大きい比較例2よりも厚い。また、なお、本実施形態の溝31の幅dはd=0.1mmとした。
本実施形態と比較例1及び比較例2とについて、センサー基板のZ方向変位に関するシミュレーション結果を図5に示す。図5は、125℃の温度変化を付与させて、センサー基板30Aと集積回路20Aとの界面に熱応力/歪みを生じさせた時のセンサー基板のZ方向変位に関するシミュレーション結果である。図5に示すように、本実施形態は比較例1及び比較例2よりもセンサー基板の反りが小さいことが分かる。また、図5に示すように、比較例1の方が比較例2よりも反りが大きいことが分かる。
図5に示すシミュレーション結果は、次の理由により説明できると考えられる。先ず、本実施形態と比較例1及び比較例2とは、溝31の有無の相違はあるが、断面視では第1領域Z1のZ方向端部の両側より第2領域Z2及び第3領域Z3が突出するT字型の共通構造を有する。また、本実施形態と比較例1及び比較例2とは、センサー基板と集積回路との接合面積に比例する寸法aが同一であることから、センサー基板と集積回路との熱膨張率の差に起因して生ずる熱応力/歪みは等しい。
(1)この熱応力は、T字型の共通構造のうちの第1領域Z1を伝搬し、第1領域Z1のZ方向端部よりその両側の第2領域Z2及び第3領域Z3に伝搬する(以下、要因(1)と称する)。この要因(1)により、本実施形態と比較例1及び比較例2とは、図3及び図5において、センサー基板の中央領域にてZ方向変位は比較的大きく、周縁領域ではZ方向変位は比較的小さくなる。要因(1)により、第1領域Z1、第2領域Z2及び第3領域Z3の全領域を接合させるものよりも、Z方向変位は小さくすることができる。なぜなら、その詳細を後述する通り、T字型構造により第1領域Z1ではアスペクト比が大きくなって反りは小さくなり、第2領域Z2及び第3領域Z3は第1領域Z1を介して熱応力が伝達されるので反りは小さくなるからである。
加えて、本実施形態と比較例1及び比較例2とで、Z方向変位の量(反り)が異なる理由として、本実施形態では第2領域Z2に、集積回路20Aと対向するセンサー基板30Aの面に開口する溝31が形成されるので、次の3つの追加の要因(2)〜(4)が考えられる。
(2)本実施形態では、集積回路20Aと対向するセンサー基板30Aの面に開口する溝31を設けることで、センサー基板30Aの第1領域Z1では、幅aと長さ(b+c)とで規定される軸部のアスペクト比は(b+c)/aと定義される。一方、溝31のない比較例1及び比較例2では、幅aと長さbとで規定される軸部のアスペクト比はb/aと定義される。よって、本実施形態は、集積回路20Aと対向するセンサー基板30Aの面に開口する溝31を設けることで、寸法cの分だけアスペクト比を比較例1及び比較例2よりも大きくすることができる。一般に、幅aが同じであればZ方向長さ(厚さ)が大きいほど、つまりアスペクト比が大きいほど、Z方向変位に対する耐力が大きい。図5において、本実施形態のセンサー基板30Aはその中心領域(第1領域Z1)でZ方向変位が比較例1及び比較例2よりも小さくなるのは、アスペクト比が大きいからである。比較例1よりもb寸法の値の大きい比較例2は、比較例1よりもアスペクト比が大きいので、図5に示すように比較例1よりも中心領域(第1領域Z1)でZ方向変位が小さい。
(3)熱応力が第1領域Z1から第2領域Z2を経て第3領域Z3に伝搬される距離が、比較例1及び比較例2よりも長くなる。
(4)熱応力が第1領域Z1から第3領域Z3に伝搬される過程で、厚さT2が薄いために比較例1及び比較例2よりも狭い間口の第2領域Z2を経由する。
この2つの要因(3)(4)により、熱応力が第1領域Z1から第3領域Z3に伝搬され難くなり、結果として、図5に示すように第2領域Z2及び第3領域Z3でのZ方向変位が比較例1及び比較例2よりも小さくなる。
(4)熱応力が第1領域Z1から第3領域Z3に伝搬される過程で、厚さT2が薄いために比較例1及び比較例2よりも狭い間口の第2領域Z2を経由する。
この2つの要因(3)(4)により、熱応力が第1領域Z1から第3領域Z3に伝搬され難くなり、結果として、図5に示すように第2領域Z2及び第3領域Z3でのZ方向変位が比較例1及び比較例2よりも小さくなる。
要因(4)は、比較例1の方が比較例2よりも第2領域Z2及び第3領域Z3でのZ方向変位が大きくなる現象も説明できる。つまり、図4の寸法bが小さい比較例1は、第2領域Z2及び第3領域Z3の共通する厚さT2(=T3)が比較例2よりも厚いので、熱応力が第1領域Z1から間口の大きい第2領域Z2を経由して第3領域Z3に伝搬され易いからである。
図6は、本実施形態と比較例1とで、第1領域Z1の寸法aを変数としてセンサー基板の反りを測定したシミュレーション結果である。図6に示すように、寸法aが小さくなるほど、センサー基板の反りが小さくなることが分かる。このことから、センサー基板と集積回路との接合面積に比例する寸法aが小さくなると、上述した通りアスペクト比が大きくなるのでZ方向変位が減少する。なお、アスペクト比(b+c)/aは、集積回路20Aと対向するセンサー基板30Aの面に開口する溝31を設けることで、比較例1よりも寸法cの分だけ大きくすることができる。ただし、センサー基板30Aが集積回路20Aと対向する面とは反対側の面に溝31を設けても良く、この場合には、要因(2)(3)は成立しないが、少なくとも要因(1)(4)によりZ方向変位を低減できる。
図7は、本実施形態において、第2領域Z2の寸法d(溝31の幅)を変数としてセンサー基板の反りを測定したシミュレーション結果である。図7の縦軸の目盛りに対応する最小値および最大値と、図6の縦軸の目盛りに対応する最小値および最大値はそれぞれ同じ値としている。図7に示すように、第2領域Z2に溝31が存在さえすれば、反りの量に対する溝31の幅寸法dの相関の度合いは比較的小さいことが分かる。よって、本実施形態の溝31を設ける優位性が理解される。
1.3.第1実施形態の変形例
第2領域Z2は、図4のように一定深さの溝31でなく、図8または図9に示すように変形実施しても良い。図8は、傾斜した壁面を有する溝32のように、溝深さが異なる部分を有する例を示す。なお、図8では、第3領域Z3と接する位置から傾斜する傾斜面を示すが、これに代えて、あるいはこれに加えて、第1領域Z1と接する位置から傾斜する傾斜面を設けても良い。図9は、段差面のある溝33のように、溝深さが異なる部分を有する例を示す。いずれの場合も、第2領域Z2でのセンサー基板30Aは、溝32,33の最大深さ位置での厚さT2が、第3領域Z3でのセンサー基板30Aの厚さT3よりも薄ければ良い。それにより、上述された要因(1)〜(4)により反りを低減できるからである。
第2領域Z2は、図4のように一定深さの溝31でなく、図8または図9に示すように変形実施しても良い。図8は、傾斜した壁面を有する溝32のように、溝深さが異なる部分を有する例を示す。なお、図8では、第3領域Z3と接する位置から傾斜する傾斜面を示すが、これに代えて、あるいはこれに加えて、第1領域Z1と接する位置から傾斜する傾斜面を設けても良い。図9は、段差面のある溝33のように、溝深さが異なる部分を有する例を示す。いずれの場合も、第2領域Z2でのセンサー基板30Aは、溝32,33の最大深さ位置での厚さT2が、第3領域Z3でのセンサー基板30Aの厚さT3よりも薄ければ良い。それにより、上述された要因(1)〜(4)により反りを低減できるからである。
第3領域Z3は、図4のように一定の厚さT3ではなく、図10に示すように、厚さが異なる部分を有していてもよい。図10の例では、第3領域Z3に段差面が形成されている。この場合、第2領域Z2での第1基板30Aの厚さT2は、第3領域Z3のうち第2領域Z2と接する側での基板30Aの厚さT3よりも薄ければ良い。それにより、上述された要因(1)〜(4)により反りを低減できるからである。
2.第2実施形態
図11及び図12は、第2実施形態に係る慣性センサーの概略図である。図11及び図12が図4と相違する点は、集積回路20Bは、第1基板30Bの第1領域Z1が接合される中央領域21が、第1基板30Bの第2領域Z2及び第3領域Z3と対向する周縁領域22よりも突出されていることである。つまり、図11に示すように、T4>T5が成立している。この場合でも、第2領域Z2でのセンサー基板30Bの厚さT2は、第3領域Z3でのセンサー基板30Bの厚さT3よりも薄い。それにより、上述された要因(1)〜(4)によってセンサー基板30Bの反りは小さくなる。また、第2実施形態では、図11に示すように、第1領域Z1でのセンサー基板30Bの厚さT1は、第3領域Z3でのセンサー基板30Bの厚さT3よりも薄く、第2領域Z2でのセンサー基板30Bの厚さT2よりも厚くなる。集積回路20Bが突出した中央領域21を有するため、第1領域Z1でのセンサー基板30Bの厚さT1を薄くすることができる。
図11及び図12は、第2実施形態に係る慣性センサーの概略図である。図11及び図12が図4と相違する点は、集積回路20Bは、第1基板30Bの第1領域Z1が接合される中央領域21が、第1基板30Bの第2領域Z2及び第3領域Z3と対向する周縁領域22よりも突出されていることである。つまり、図11に示すように、T4>T5が成立している。この場合でも、第2領域Z2でのセンサー基板30Bの厚さT2は、第3領域Z3でのセンサー基板30Bの厚さT3よりも薄い。それにより、上述された要因(1)〜(4)によってセンサー基板30Bの反りは小さくなる。また、第2実施形態では、図11に示すように、第1領域Z1でのセンサー基板30Bの厚さT1は、第3領域Z3でのセンサー基板30Bの厚さT3よりも薄く、第2領域Z2でのセンサー基板30Bの厚さT2よりも厚くなる。集積回路20Bが突出した中央領域21を有するため、第1領域Z1でのセンサー基板30Bの厚さT1を薄くすることができる。
3.第3実施形態
図13は、第3実施形態に係る慣性センサーの概略図である。図13が図4と相違する点は、図13に示すように、パッケージ10の底面部には例えば樹脂接着剤13によりセンサー基板30Aが接合される。センサー基板30Aの蓋50上面には、例えば樹脂接着剤28により集積回路20Aが接合される。図4と同じく、図13においても、集積回路20Aのバッドは、センサー基板30A及びパッケージ10に設けられたパッドとボンディングワイヤーにより電気的に接続され、パッケージ10の上部開口は、蓋40で閉鎖される。
図13は、第3実施形態に係る慣性センサーの概略図である。図13が図4と相違する点は、図13に示すように、パッケージ10の底面部には例えば樹脂接着剤13によりセンサー基板30Aが接合される。センサー基板30Aの蓋50上面には、例えば樹脂接着剤28により集積回路20Aが接合される。図4と同じく、図13においても、集積回路20Aのバッドは、センサー基板30A及びパッケージ10に設けられたパッドとボンディングワイヤーにより電気的に接続され、パッケージ10の上部開口は、蓋40で閉鎖される。
第3実施形態でも、センサー基板30Aが慣性センサー素子を有する第1基板である。しかし、第3実施形態では、第1実施形態とは異なり、パッケージ10が第1基板(センサー基板30A)を支持する第2基板となる。この場合、第1基板であるセンサー基板30Aが図4に示す構造を有することで、パッケージ10とセンサー基板30Aとの熱膨張係数の差に起因した熱応力が、センサー基板30Aの第3領域Z3に伝達され難くなる。それにより、センサー基板30Aの反りは低減される。なお、第3実施形態において、第2実施形態の集積回路20Bと同様に、パッケージ10の底部中央領域を突起させた場合には、図13に示すセンサー基板30Aに代えて図11及び図12に示すセンサー基板30Bを用いることができる。
4.電子機器、移動体
図14は本実施形態の電子機器300の構成例を示すブロック図である。電子機器300は、上述した実施形態の慣性センサーを有する慣性計測装置100と、慣性計測装置100の計測結果に基づいて処理を行う処理装置320を含む。また電子機器300は、通信インターフェース310、操作インターフェース330、表示部340、メモリー350、アンテナ312を含むことができる。
図14は本実施形態の電子機器300の構成例を示すブロック図である。電子機器300は、上述した実施形態の慣性センサーを有する慣性計測装置100と、慣性計測装置100の計測結果に基づいて処理を行う処理装置320を含む。また電子機器300は、通信インターフェース310、操作インターフェース330、表示部340、メモリー350、アンテナ312を含むことができる。
通信インターフェース310は、例えば無線回路であり、アンテナ312を介して外部からデータを受信したり、外部にデータを送信する処理を行う。処理装置320は、電子機器300の制御処理や、通信インターフェース310を介して送受信されるデータの種々のデジタル処理などを行う。また処理装置320は、慣性計測装置100の計測結果に基づいて処理を行う。具体的には処理装置320は、慣性計測装置100の計測結果である出力信号に対して補正処理やフィルター処理などの信号処理を行ったり、或いは当該出力信号に基づいて、電子機器300についての各種の制御処理を行う。この処理装置320の機能は、例えばMPU、CPUなどのプロセッサーにより実現できる。操作インターフェース330はユーザーが入力操作を行うためのものであり、操作ボタンやタッチパネルディスプレイをなどにより実現できる。表示部340は各種の情報を表示するものであり、液晶や有機ELなどのディスプレイにより実現できる。メモリー350はデータを記憶するものであり、その機能はRAMやROMなどの半導体メモリーなどにより実現できる。
なお本実施形態の電子機器300は、例えば車載機器、デジタルスチールカメラ又はビデオカメラ等の映像関連機器、頭部装着型表示装置や時計関連機器などのウェアラブル機器、インクジェット式吐出装置、ロボット、パーソナルコンピューター、携帯情報端末、印刷装置、投影装置、医療機器或いは測定機器等の種々の機器に適用できる。車載機器はカーナビゲーション装置や自動運転用の機器等である。時計関連機器は時計やスマートウォッチなどである。インクジェット式吐出装置としてはインクジェットプリンターなどがある。携帯情報端末は、スマートフォン、携帯電話機、携帯型ゲーム装置、ノートPC又はタブレット端末などである。
図15に本実施形態の慣性計測装置100が用いられる移動体500の一例を示す。図16は移動体500の構成例を示すブロック図である。図16に示すように本実施形態の移動体500は、慣性計測装置100と、慣性計測装置100の計測結果に基づいて処理を行う処理装置530を含む。
具体的には図15に示すように、移動体500は、車体502や車輪504を有している。また移動体500には、測位装置510が装着されている。また移動体500の内部には、車両制御などを行う制御装置570が設けられている。また図16に示すように移動体500は、エンジンやモーター等の駆動機構580と、ディスクブレーキやドラムブレーキ等の制動機構582と、ハンドルやステアリングギアボックス等で実現される操舵機構584を有する。このように移動体500は、駆動機構580や制動機構582や操舵機構584を備えて、地上や空や海上を移動する機器・装置である。なお移動体500としては、四輪自動車やオートバイなどの自動車、自転車、電車、飛行機又は船などがあるが、本実施形態では四輪自動車を例にとり説明する。
測位装置510は、移動体500に装着されて、移動体500の測位を行う装置である。測位装置510は、慣性計測装置100と処理装置530を含む。またGPS受信部520とアンテナ522を含むことができる。ホストデバイスである処理装置530は、慣性計測装置100の計測結果である加速度データ、角速度データを受け、これらデータに対して慣性航法演算処理を行い、慣性航法測位データを出力する。慣性航法測位データは移動体500の加速度や姿勢を表すデータである。
GPS受信部520は、アンテナ522を介してGPS衛星からの信号を受信する。処理装置530は、GPS受信部520が受信した信号に基づいて、移動体500の位置、速度、方位を表すGPS測位データを求める。そして処理装置530は、慣性航法測位データとGPS測位データとに基づいて、移動体500が地面のどの位置を走行しているかを算出する。例えばGPS測位データに含まれている移動体500の位置が同じであっても、図15に示すように地面の傾斜(θ)などの影響によって移動体500の姿勢が異なっていれば、地面の異なる位置を移動体500が走行していることになる。そのため、GPS測位データだけでは移動体500の正確な位置を算出できない。そこで処理装置530は、慣性航法測位データのうちの特に移動体500の姿勢に関するデータを用いて、移動体500が地面のどの位置を走行しているのかを算出する。
制御装置570は、移動体500の駆動機構580、制動機構582、操舵機構584の制御を行う。制御装置570は、車両制御用のコントローラーであり、車両制御や自動運転制御などの各種の制御を行う。
本実施形態の移動体500は、慣性計測装置100と処理装置530を含む。処理装置530は、慣性計測装置100からの計測結果に基づいて、上述したような各種の処理を行って、移動体500の位置や姿勢の情報を求める。例えば移動体500の位置の情報は、上述しようにGPS測位データと慣性航法測位データとに基づき求めることができる。また移動体500の姿勢の情報は、例えば慣性航法測位データに含まれる角速度データなどに基づいて求めることができる。そして制御装置570は、例えば処理装置530の処理により求められた移動体500の姿勢の情報に基づいて、移動体500の姿勢の制御を行う。この姿勢の制御は、例えば制御装置570が操舵機構584を制御することで実現できる。或いは、スリップ制御などの移動体500の姿勢を安定化させる制御においては、制御装置570が駆動機構580を制御したり、制動機構582を制御してもよい。本実施形態によれば、慣性計測装置100の出力信号により求められる姿勢の情報を、高精度に求めることができるため、移動体500の適切な姿勢制御等を実現できる。また本実施形態では、移動体500の自動運転制御も実現できる。この自動運転制御では、移動体500の位置及び姿勢の情報に加えて、周囲の物体の監視結果や、地図情報や走行ルート情報などが用いられる。
5.実施形態のまとめ
以上のように本実施形態の慣性センサーは、図4、図8〜図12に示すように、慣性センサー素子が設けられた第1基板30A,30Bと、第1基板を支持する第2基板20A,20Bと、を有する。第1基板は、平面視で、第2基板に接合される第1領域Z1と、第1領域の輪郭に接して第1領域の外側に位置し、第2基板とは非接合である第2領域Z2と、第2領域の輪郭に接して第2領域の外側に位置し、第2基板とは非接合である第3領域Z3と有し、第2領域での第1基板は、前記第3領域での第1基板の厚さよりも薄い部分31〜33を有する(T2<T3)。
以上のように本実施形態の慣性センサーは、図4、図8〜図12に示すように、慣性センサー素子が設けられた第1基板30A,30Bと、第1基板を支持する第2基板20A,20Bと、を有する。第1基板は、平面視で、第2基板に接合される第1領域Z1と、第1領域の輪郭に接して第1領域の外側に位置し、第2基板とは非接合である第2領域Z2と、第2領域の輪郭に接して第2領域の外側に位置し、第2基板とは非接合である第3領域Z3と有し、第2領域での第1基板は、前記第3領域での第1基板の厚さよりも薄い部分31〜33を有する(T2<T3)。
本実施形態によれば、熱膨張係数が異なる第1基板30A,30Bの第1領域Z1と第2基板20A,20Bとの界面で生ずる熱応力は、第1基板30A,30Bの第1領域Z1から第2領域Z2を経て第3領域Z3に伝達される際に、第2領域Z2での厚みが薄い部分31〜33で伝達され難くなる。それにより、上述の要因(4)により第1基板30A,30Bの反りが低減される。また、第1基板の接合領域を第1領域Z1に限定することで、第1基板30A,30Bと第2基板20A,20Bとの界面で生ずる熱応力に限定されて、上述の要因(1)により第1基板30A,30Bの反りが低減される。
本実施形態では、図4に示すように、第2領域Z2は平面視で第1領域Z1を囲み、第3領域Z3は平面視で第2領域Z2を囲むことができる。これに限らず、第1領域Z1は第1基板30A,30Bの一端から他端に至る全長さLに亘って形成されても良い。
本実施形態では、図4、図8〜図12に示すように、第2領域Z2は、第2基板20A,20Bと対向する第1基板30A,30Bの面に開口する溝31を含むことができる。こうすると、要因(1)〜(4)により第1基板30A,30Bの反りをより低減することができる。
本実施形態では、図8及び図9に示すように、溝32,33は、深さが異なる部分を有し、第2領域Z2での第1基板30A,30Bは、溝の最大深さ位置で、第3領域Z3での第1基板30A,30Bの厚さよりも薄くすることができる(T2<T3)。これにより、要因(2)が確保され、少なくとも要因(1)(4)により第1基板30A,30Bの反りを低減することができる。
本実施形態では、図2に示すように、第2基板20Aは、第1基板30Aと対面する面が平坦面であり、図4で示すように、第1領域Z1での第1基板30Aは、第2領域Z2での第1基板30Aの厚さより厚く、第3領域Z3での第1基板30Aの厚さよりも厚くすることができる(T1>T3>T2)。
あるいは本実施形態では、図11及び図12に示すように、第2基板20Bは、第1基板30Bの第1領域Z1が接合される中央領域21が、第1基板30Bの第2領域Z2及び第3領域Z3と対向する周縁領域22よりも突出され(T4>T5)、第1領域Z1での第1基板30Bの厚さT1は、第3領域Z3での第1基板30Bの厚さT3よりも薄く、第2領域Z2での第1基板30Bの厚さT2よりも厚くすることができる(T3>T1>T2)。
本実施形態では、第3領域Z3での第1基板30Aは、厚さが異なる部分を有し、第2領域Z2での第1基板30Aは、第3領域Z3のうち第2領域Z2と接する側での第1基板30Aの厚さよりも薄くすることができる(図10)。これにより、少なくとも要因(1)(4)により第1基板30A,30Bの反りを低減することができる。
本実施形態では、第1基板30A,30Bはガラス基板とすることができ、第2基板20A,20Bは集積回路またはパッケージ(セラミック)とすることができる。
本実施形態の電子機器は、上述の慣性センサーと、その慣性センサーから出力された検出信号に基づいて制御を行う制御部と、を有することができる。慣性センサーのセンサー基板で発生する反りを低減することで、慣性センサーからの検出信号の誤差を低減し、電子機器の制御の信頼性が向上する。
本実施形態の移動体は、上述の慣性センサーと、その慣性センサーから出力された検出信号に基づいて姿勢の制御を行う姿勢制御部と、を有することができる。慣性センサーのセンサー基板で発生する反りを低減することで、慣性センサーからの検出信号の誤差を低減し、移動体の姿勢制御の信頼性が向上する。
10…パッケージ、13…接着剤、20A,20B…第2基板(集積回路)、21…中央領域、22…周縁領域、23,24…接着剤、26…ボンディングワイヤー、28…接着剤、30A,30B…第1基板(センサー基板)、31〜33…溝、40…蓋、50…蓋、100…慣性計測装置、300…電子機器、500…移動体、T1…第1領域での第1基板の厚さ、T2…第1領域での第1基板の厚さ、T3…第1領域での第1基板の厚さ、Z1…第1領域、Z2…第2領域、Z3…第3領域
Claims (11)
- 慣性センサー素子が設けられた第1基板と、
前記第1基板を支持する第2基板と、
を有し、
前記第1基板は、平面視で、
前記第2基板に接合される第1領域と、
前記第1領域の輪郭に接して前記第1領域の外側に位置し、前記第2基板とは非接合である第2領域と、
前記第2領域の輪郭に接して前記第2領域の外側に位置し、前記第2基板とは非接合である第3領域と、
を有し、
前記第2領域での前記第1基板は、前記第3領域での前記第1基板の厚さよりも薄い部分を有する慣性センサー。 - 請求項1において、
前記第2領域は前記平面視で前記第1領域を囲み、
前記第3領域は前記平面視で前記第2領域を囲む慣性センサー。 - 請求項1または2において、
前記第2領域は、前記第2基板と対向する前記第1基板の面に開口する溝を含む慣性センサー。 - 請求項3において、
前記溝は、深さが異なる部分を有し、
前記第2領域での前記第1基板は、前記溝の最大深さ位置で、前記第3領域での前記第1基板の厚さよりも薄い慣性センサー。 - 請求項1乃至3のいずれか一項において、
前記第2基板は、前記第1基板と対面する面が平坦面であり、
前記第1領域での前記第1基板は、前記第2領域での前記第1基板の厚さより厚く、前記第3領域での前記第1基板の厚さよりも厚い慣性センサー。 - 請求項1乃至3のいずれか一項において、
前記第2基板は、前記第1基板の前記第1領域が接合される中央領域が、前記第1基板の前記第2領域及び前記第3領域と対向する周縁領域よりも突出され、
前記第1領域での前記第1基板の厚さは、前記第3領域での前記第1基板の厚さよりも薄く、前記第2領域での前記第1基板の厚さよりも厚い慣性センサー。 - 請求項1乃至4のいずれか一項において、
前記第3領域での前記第1基板は、厚さが異なる部分を有し、
前記第2領域での前記第1基板は、前記第3領域のうち前記第2領域と接する側での前記第1基板の厚さよりも薄い慣性センサー。 - 請求項1乃至7のいずれか一項において、
前記第1基板はガラス基板である慣性センサー。 - 請求項1乃至8のいずれか一項において、
前記第2基板は集積回路を含む慣性センサー。 - 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の慣性センサーと、
前記慣性センサーから出力された検出信号に基づいて制御を行う制御部と、
を有する電子機器。 - 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の慣性センサーと、
前記慣性センサーから出力された検出信号に基づいて姿勢の制御を行う姿勢制御部と、
を有する移動体。
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