JP2021179335A - 慣性センサー、電子機器、及び移動体 - Google Patents

慣性センサー、電子機器、及び移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】パッケージの反りを低減し、高精度を有する慣性センサー、電子機器、及び移動体を提供する。【解決手段】慣性センサー1は、第1面11hと、第1面11hと表裏をなす第2面11rと、を有する基板としての第1基材11と、第1面11h側に配置されたセンサー素子20と、を備え、第1基材11は、第2面11rに配置された複数の電極パッド16を備え、複数の電極パッド16は、第2面11rの第1辺11mに沿って配置された第1電極パッド群31と、第2面11rの第1辺11mに対向する第2辺11nに沿って配置された第2電極パッド群32と、第1電極パッド群31と第2電極パッド群32との間に配置され、第1電極パッド群31及び第2電極パッド群32と離間し、第1電極パッド群31及び第2電極パッド群32の第2面11rにおける面積より面積が大きく、平面視でセンサー素子20と重なる第3電極パッド17と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、慣性センサー、電子機器、及び移動体に関する。
近年、電子デバイスとして、シリコンMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いて製造された慣性センサーが開発されている。このような慣性センサーとして、例えば特許文献1には、櫛歯状をなして互いに対向するように配置されている可動電極及び固定電極を有するセンサー素子を用いて、これら二つの電極間で生じる静電容量に基づいて加速度を検出する静電容量型の加速度センサーが記載されている。このセンサー素子は、ガラスやシリコンで構成される素子用パッケージ内に固定され、センサー素子からの信号を受信し加速度データとして出力するICと共に、セラミック等で構成されるセンサー用パッケージの内底面に固定されている。
特開2019−128304号公報
しかしながら、特許文献1に記載の慣性センサーは、慣性センサーを測定対象物のプリント基板等に実装すると、センサー用パッケージの外底面に対向して設けられた外部端子同士の間隔が広いので、外部端子が設けられていない部分が実装用の半田等の固着時に生じる応力やセンサー用パッケージとプリント基板との有する線膨張係数の違いによる応力によって反ってしまう。そのため、センサー用パッケージの内底面や外底面を構成する底板用基板の反りにより、反りに伴う応力が内底面に固定された素子用パッケージを介して、センサー素子に伝わり慣性センサーの精度が低下する虞があった。
慣性センサーは、第1面と、前記第1面と表裏をなす第2面と、を有する基板と、前記第1面側に配置されたセンサー素子と、を備え、前記基板は、前記第2面に配置された複数の電極パッドを備え、前記複数の電極パッドは、前記第2面の第1辺に沿って配置された第1電極パッド群と、前記第2面の前記第1辺に対向する第2辺に沿って配置された第2電極パッド群と、前記第1電極パッド群と前記第2電極パッド群との間に配置され、前記第1電極パッド群及び前記第2電極パッド群と離間し、前記第1電極パッド群及び前記第2電極パッド群の前記第2面における面積より面積が大きく、平面視で前記センサー素子と重なる第3電極パッドと、を備える。
電子機器は、上記に記載の慣性センサーを備える。
移動体は、上記に記載の慣性センサーを備える。
第1実施形態に係る慣性センサーの概略構成を示す斜視図。 図1のA−A線での断面図。 慣性センサーの底面を示す平面図。 図2のB部の拡大図。 慣性センサーの機能ブロック図。 慣性センサーに用いられているセンサー素子の配置例を示す平面図。 図6のC−C線での断面図。 第2実施形態に係る慣性センサーの概略構成を示す断面図。 第3実施形態に係る慣性センサーの概略構成を示す断面図。 基板の概略構成を示す平面図。 電子機器の一例であるスマートフォンの構成を模式的に示す斜視図。 移動体の一例である自動車の構成を示す斜視図。
1.第1実施形態
先ず、第1実施形態に係る慣性センサー1について、図1〜図7を参照して説明する。なお、図1〜図3では、説明の便宜上、配線や端子等省略してあり、分かり易くするために、各構成要素の寸法比率は実際と異なる。また、図1〜図4、図6、図7、及び以降の図8〜図10中のX軸、Y軸、Z軸は、互いに直交する座標軸であり、X軸に沿う方向を「X方向」、Y軸に沿う方向を「Y方向」、Z軸に沿う方向を「Z方向」とし、矢印の方向がプラス方向である。また、Z方向のプラス方向を「上」又は「上方」、Z方向のマイナス方向を「下」又は「下方」として説明する。
図1〜図7に示す慣性センサー1は、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向のそれぞれの加速度を独立して検知することのできる3軸加速度センサーとして利用可能である。
このような慣性センサー1は、図1及び図2に示すように、パッケージ7と、パッケージ7内に収容された構造体5と、を有している。なお、構造体5は、センサー素子20と、センサー素子20上に配置された集積回路チップとしてのIC(Integrated Circuit)40と、を含み、樹脂接着材18によって、センサー素子20の下面20rがパッケージ7の内底面である第1面11hに取り付けられて、接着されている。なお、IC40は、センサー素子20上、換言すれば、センサー素子20の下面20rとは反対側の面に接着材41を介して取り付けられ、ボンディングワイヤー43によりセンサー素子20に設けられた接続端子29と電気的に接続されている。また、IC40は、ボンディングワイヤー42によりパッケージ7内に設けられた内部端子19と電気的に接続されている。
パッケージ7は、図1及び図2に示すように、構造体5を収容する容器である。パッケージ7は、センサー素子20とパッケージ7とが重なる方向であるZ方向からの平面視で、外縁が四角形状であり、基板としての第1基材11、第2基材12、第3基材13、及び封止部材14で構成されているベース部10と、封止部材14を介して第3基材13に接続されている導電性を有する蓋体15と、を含み構成されている。なお、第1基材11、第2基材12、第3基材13、及び封止部材14は、この順で積層されてベース部10が構成される。
第1基材11は、平板状の基板であり、第2基材12及び第3基材13は、中央部が除去された環状の基板であり、封止部材14は、第3基材13の上面の周縁に形成されたシールリングや導電性の低融点ガラス等である。
第2基材12の上面には、複数の内部端子19が配置されており、パッケージ7の下面となる第1基材11の第2面11rには、第3電極パッド17を含む複数の電極パッド16が配置されている。また、各内部端子19は、ベース部10に形成された図示しない内部配線やベース部10を貫通する図示しない貫通配線等を介して対応する電極パッド16と電気的に接続されている。また、パッケージ7の側面には、電極パッド16と対応する数のキャスタレーション28が形成されている。
第1基材11の第2面11rには、図3に示すように、第2面11rの第1辺11mに沿って配置された3つの電極パッド16で構成される第1電極パッド群31と、第1辺11mに対向する第2辺11nに沿って配置された3つの電極パッド16で構成される第2電極パッド群32と、第1電極パッド群31と第2電極パッド群32との間に配置され、第1電極パッド群31及び第2電極パッド群32と離間する第3電極パッド17と、が設けられている。また、第3電極パッド17は、Z方向からの平面視で、センサー素子20と重なる位置に配置されている。なお、本実施形態では、更に、第2面11rは、第1辺11m及び第2辺11nと接する第3辺と第4辺とを有する。第3辺と第4辺に沿って、それぞれ4つの電極パッド16が第3電極パッド17と離間して設けられている。第1電極パッド群31と第2電極パッド群32との間に第3電極パッド17が配置されているので、慣性センサー1を測定対象物のプリント基板等に実装する際に、半田等の固着時に生じる応力や第1基材11とプリント基板との有する線膨張係数の違いによる応力によって、第1基材11が反ってしまうのを抑制することができる。また、第1電極パッド群31と第2電極パッド群32との間に第3電極パッド17が配置されていることで、実装時に生じる半田フラックが第1基材11とプリント基板との間に残留し難くすることができる。
第3電極パッド17は、第1電極パッド群31及び第2電極パッド群32の第2面11rにおける電極パッド16の面積より面積が大きく、第2面11rに設けられた第3電極パッド17を含む複数の電極パッド16のうち最大の面積である。また、第3電極パッド17は、一様に連続する面状のパターンであり、第1電極パッド群31の電極パッド16の厚さH1及び第2電極パッド群32の電極パッド16の厚さH1は、図4に示すように、第3電極パッド17の厚さH2と同じである。第1電極パッド群31及び第2電極パッド群32の電極パッド16の厚さH1と第3電極パッド17の厚さH2とを同じにすることで、慣性センサー1を測定対象物のプリント基板等に実装する際に、第1基材11に加わる応力を均一化することができる。なお、第3電極パッド17は、穴あきのパターンであっても構わない。
第3電極パッド17の第1辺11mの延伸方向の長さL5は、第1電極パッド群31の第1辺11mの延伸方向の長さL6及び第2電極パッド群32の第2辺11nの延伸方向の長さL7より長い。
第1電極パッド群31の隣り合う電極パッド16間の距離L1、第2電極パッド群32の隣り合う電極パッド16間の距離L2、第1電極パッド群31の電極パッド16と第3電極パッド17との距離L3、及び第2電極パッド群32の電極パッド16と第3電極パッド17との距離L4、はそれぞれ等しい。そのため、慣性センサー1を測定対象物のプリント基板等に実装する際に、第1基材11に加わる応力を緩和することができる。
第1電極パッド群31と第2電極パッド群32とは、パッケージ7のX方向の中心線CLを基準として、互いに線対称に配置されている。そのため、慣性センサー1を測定対象物のプリント基板等に実装する際に、第1基材11に加わる応力を均一化することができる。
第1電極パッド群31の電極パッド16及び第2電極パッド群32の電極パッド16は、Z方向からの平面視で、第3電極パッド17側に凸の曲面16aを有している。そのため、慣性センサー1を測定対象物のプリント基板等に実装する際に、半田等による第3電極パッド17と電極パッド16とのショートを抑制することができる。
第3電極パッド17は、接地電極であり、ベース部10に形成された図示しない内部配線やベース部10を貫通する図示しない貫通配線を介して、導電性を有する蓋体15や電極パッドと電気的に接続されている。そのため、センサー素子20に対する輻射ノイズを遮断することができる。
第1基材11、第2基材12、及び第3基材13の構成材料には、セラミック等が好適に用いられる。なお、第1基材11、第2基材12、及び第3基材13の構成材料は、セラミック以外に、ガラス、樹脂、金属等を用いてもよい。また、蓋体15の構成材料には、導通性を有するものであれば良く、例えば、コバール等の金属材料やガラス材料、シリコン材料、セラミック材料等に金属をメタライズしたものを用いることができる。
電極パッド16、第3電極パッド17、及び内部端子19は、例えばタングステン(W)、モリブデン(Mo)等の金属配線材料を、所定の位置にスクリーン印刷して焼成し、その上にニッケル(Ni)、金(Au)等のめっきを施す方法等によって形成することができる。
構造体5は、センサー素子20と、センサー素子20と電気的に接続され、接着材41によってセンサー素子20上に接着されているIC40と、を含む。換言すれば、IC40は、センサー素子20のパッケージ7を構成する第1基材11側の面である下面20rと反対側の面に取り付けられている。このように、パッケージ7とセンサー素子20とIC40とを積層することにより、平面方向の配置効率を高め、慣性センサー1の平面視における面積を小さくすることができる。
構造体5は、図2に示すように、樹脂接着材18によって、ベース部10を構成する第1基材11の第1面11hに、センサー素子20の下面20rが接合され、パッケージ7の収容空間Sに収容されている。パッケージ7の収容空間Sは、大気圧よりも低い減圧雰囲気、または窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性気体雰囲気に気密封止されている。
次に、慣性センサー1の機能構成について、図5を参照し説明する。
慣性センサー1の機能構成として、図5に示すように、センサー素子20は、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向のそれぞれの加速度を独立して検知することのできるX軸センサー部21xと、Y軸センサー部21yと、Z軸センサー部21zと、を含む。X軸センサー部21x及びY軸センサー部21yは、X−Y平面方向の2軸であるX軸方向及びY軸方向の加速度を検知し、Z軸センサー部21zは、X−Y平面に直交するZ軸方向の加速度を検知し、静電容量の変化量を示す信号をIC40に送信する。IC40は、信号処理部45と、出力部46とを含む。IC40は、センサー素子20から送られた静電容量の変化量を示す信号を、信号処理部45によってユーザーの使い易い形式、例えばバイアス方式に変換処理し、出力部46から加速度データとして出力する。
構造体5を構成するセンサー素子20とIC40とは、ボンディングワイヤー43によって電気的に接続されている。また、IC40は、ボンディングワイヤー42によってパッケージ7に設けられている内部端子19と電気的に接続されている。
次に、慣性センサー1に用いられているセンサー素子20について、図6及び図7を参照し説明する。なお、説明の便宜上、図6では、キャップ部23の図示を省略している。
センサー素子20は、図6及び図7に示すように、ベース基板22及びキャップ部23を有する容器25と、容器25内に収容されたX軸センサー部21x、Y軸センサー部21y、及びZ軸センサー部21zと、を有している。
ベース基板22には、上側に開口する凹部211,212,213が形成されている。これらのうち、凹部211は、その上方に配置されているX軸センサー部21xとベース基板22との接触を防止するための逃げ部として機能する。同様に、凹部212は、その上方に配置されているY軸センサー部21yとベース基板22との接触を防止するための逃げ部として機能する。また、凹部213は、その上方に配置されているZ軸センサー部21zとベース基板22との接触を防止するための逃げ部として機能する。
また、ベース基板22には、上面に開口する凹部211a,211b,211c、凹部212a,212b,212c、及び凹部213a,213b,213cが形成されている。これらのうち、凹部211a,211b,211cは、凹部211の周囲に配置されており、これら凹部211a,211b,211c内には、X軸センサー部21x用の配線271,272,273が配置されている。また、凹部212a,212b,212cは、凹部212の周囲に配置されており、凹部212a,212b,212c内には、Y軸センサー部21y用の配線281,282,283が配置されている。また、凹部213a,213b,213cは、凹部213の周囲に配置されており、凹部213a,213b,213c内には、Z軸センサー部21z用の配線291,292,293が配置されている。また、これら各配線271,272,273,281,282,283,291,292,293の端部は、キャップ部23の外部に露出しており、露出した部分が接続端子29となっている。そして、この各接続端子29がボンディングワイヤー43を介してIC40の図示しない電極端子と電気的に接続されている。
このようなベース基板22は、例えば、アルカリ金属イオン等の可動イオンを含むガラス材料、例えば、パイレックス(登録商標)ガラスのような硼珪酸ガラスから形成されている。これにより、シリコン基板から形成されているX軸センサー部21x、Y軸センサー部21y、及びZ軸センサー部21zをベース基板22に対して陽極接合により強固に接合することができる。また、ベース基板22に光透過性を付与することができるため、ベース基板22を介して容器25の内部を観察することができる。ただし、ベース基板22の構成材料としては、ガラス材料に限定されず、例えば、高抵抗なシリコン材料を用いることができる。この場合、X軸センサー部21x、Y軸センサー部21y、及びZ軸センサー部21zとの接合は、例えば、樹脂系接着材、ガラスペースト、金属層等を介して行うことができる。
X軸センサー部21xは、X軸方向の加速度を検出する部分である。このようなX軸センサー部21xは、支持部261xと、可動部26xと、連結部262xと、複数の固定電極と、を有している。また、可動部26xには、Y軸方向両側に突出する複数の可動電極が設けられている。このようなX軸センサー部21xは、例えば、リン、ボロン等の不純物がドープされたシリコン基板から形成されており、シリコン基板は導電性を有している。
支持部261xは、ベース基板22の上面22fに陽極接合され、支持部261xが導電性バンプ等を介して配線271と電気的に接続されている。そして、2つの支持部261xの間に可動部26xが設けられている。可動部26xは、連結部262xを介して支持部261xに連結されている。連結部262xは、バネのようにX軸方向に弾性変形可能であるため、可動部26xがX軸方向に変位可能となる。
複数の固定電極は、可動電極のプラス又はマイナスX方向側に配置され、対応する可動電極に対して間隔を隔てて噛み合う櫛歯状をなして並んでいる。このような複数の固定電極は、その基端部にてベース基板22の上面22fに陽極接合され、導電性バンプ等を介して配線272,273と電気的に接続されている。
このようなX軸センサー部21xは、X軸方向の加速度が加わると、その加速度の大きさに基づいて、可動部26xが、X軸方向に変位する。当該変位に伴って、可動電極と固定電極との間の静電容量の大きさがそれぞれ変化するので、当該静電容量の変化に基づいてIC40にて加速度が求められる。
Y軸センサー部21yは、Y軸方向の加速度を検出する部分である。このようなY軸センサー部21yは、X軸センサー部21xに対して、平面視で90°回転した状態で配置されている以外は、X軸センサー部21xと同様の構成である。
支持部261yは、ベース基板22の上面22fに陽極接合され、支持部261yが導電性バンプ等を介して配線281と電気的に接続されている。そして、2つの支持部261yの間に可動部26yが設けられている。可動部26yは、連結部262yを介して支持部261yに連結されている。連結部262yは、バネのようにY軸方向に弾性変形可能であるため、可動部26yがY軸方向に変位可能となる。そのため、Y軸方向の加速度を検出することができる。
Z軸センサー部21zは、Z軸方向の加速度を検出する部分である。このようなZ軸センサー部21zは、支持部261zと、可動部26zと、可動部26zを支持部261zに対して揺動可能に連結する一対の連結部262zと、を有し、連結部262zを軸として、可動部26zが支持部261zに対してシーソー揺動する。このようなZ軸センサー部21zは、例えば、リン、ボロン等の不純物がドープされたシリコン基板から形成されており、シリコン基板は導電性を有している。
支持部261zは、ベース基板22の凹部213内に設けられた上方に突出する固定部221の上面22fに陽極接合され、支持部261zが導電性バンプ等を介して配線291と電気的に接続されている。そして、支持部261zのY軸方向の両側に可動部26zが設けられている。可動部26zは、軸よりも+Y方向側に位置する第1可動部263zと、軸よりも−Y方向側に位置し、第1可動部263zよりも大きい第2可動部264zとを有している。第1可動部263z及び第2可動部264zは、Z軸方向の加速度が加わったときの回転モーメントが異なっており、加速度に応じて可動部26zに所定の傾きが生じるように設計されている。これにより、Z軸方向の加速度が生じると、可動部26zが軸まわりにシーソー揺動する。
また、凹部213の底面の第1可動部263zと対向する位置には、配線292と電気的に接続された第1検出電極211gが配置されており、第2可動部264zと対向する位置には配線293と電気的に接続された第2検出電極211hが配置されている。そのため、第1可動部263zと第1検出電極211gとの間に静電容量が形成され、第2可動部264zと第2検出電極211hとの間に静電容量が形成される。
このようなZ軸センサー部21zは、Z軸方向の加速度が加わると、可動部26zは、軸まわりにシーソー揺動する。このような可動部26zのシーソー揺動によって、第1可動部263zと第1検出電極211gとの離間距離、及び第2可動部264zと第2検出電極211hとの離間距離が変化し、これに応じてこれらの間の静電容量が変化するので、当該静電容量の変化に基づいてIC40にて加速度が求められる。
キャップ部23は、図7に示すように、下面に開口する凹部214を有し、凹部214が凹部211,212,213とで収容空間S1を形成するようにベース基板22に接合されている。このようなキャップ部23は、本実施形態ではシリコン基板で形成されている。キャップ部23とベース基板22とは、ガラスフリット24を用いて気密に接合されている。
図2に示すように、IC40は、接着材41を介してセンサー素子20の上面に配置されている。なお、接着材41としては、センサー素子20上にIC40を固定することができれば、特に限定されず、例えば、半田、銀ペースト、樹脂系接着材等を用いることができる。
IC40には、例えば、センサー素子20を駆動する駆動回路や、センサー素子20からの信号に基づいてX軸、Y軸、及びZ軸の各軸方向の加速度を検出する検出回路である信号処理部45や、検出回路からの信号を所定の信号に変換して出力する出力回路である出力部46等が含まれている。また、IC40は、上面に図示しない複数の電極端子を有し、各電極端子がボンディングワイヤー42を介してパッケージ7内の内部端子19と電気的に接続され、各電極端子がボンディングワイヤー43を介してセンサー素子20の接続端子29と電気的に接続されている。これにより、センサー素子20を制御することができる。
以上説明した第1実施形態に係る慣性センサー1によれば、センサー素子20が接着された第1基材11の第2面11rに、第1電極パッド群31と第2電極パッド群32との間に、第2面11rにおける電極パッド16の面積より面積が大きい第3電極パッド17が配置されているので、慣性センサー1を測定対象物のプリント基板等に実装する際に、半田等の固着時に生じる応力や第1基材11とプリント基板との有する線膨張係数の違いによる応力によって、第1基材11が反ってしまうのを抑制することができる。そのため、センサー素子20が接着された第1基材11の反りによる応力がセンサー素子20に伝わり難くなり、慣性センサー1の精度低下を抑制することができる。
また、第1電極パッド群31と第2電極パッド群32との間に面積の大きい第3電極パッド17が配置されていることで、実装時に生じる半田フラックが第1基材11とプリント基板との間に残留し難くなり、実装後の洗浄工程等を省くことができる。
また、第3電極パッド17が、Z方向からの平面視で、センサー素子20と重なる位置に配置されているので、パッケージ7の外部からの輻射ノイズの影響を低減することができる。
2.第2実施形態
次に、第2実施形態に係る慣性センサー1aを、図8を参照して説明する。なお、以下の説明では、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態に係る慣性センサー1aは、第1実施形態に係る慣性センサー1に比べ、センサー素子20とIC40aとの積層順が異なる。
本実施形態の慣性センサー1aは、図8に示すように、第1基材11の第1面11hに接着材18aによりIC40aの下面40rが接着され、IC40aの下面40r側と反対側の面である上面にセンサー素子20が接着材21によって接着されている。つまり、第1基材11とセンサー素子20との間にIC40aが配置されている。
パッケージ7は、IC40aと内部端子19とのボンディングをし易くするために、ベース部10aの第2基材12aの厚みを薄くしている。また、積層したIC40aとセンサー素子20とを収容する収容空間Sを確保するためにベース部10aの第3基材13aの厚みを厚くしている。
このような構成とすることで、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。また、第1基材11にセンサー素子20が直接接着されないので、慣性センサー1aを実装する際に生じる第1基材11の反りの影響がセンサー素子20に伝わるのをより低減することができる。
3.第3実施形態
次に、第3実施形態に係る慣性センサー1bを、図9及び図10を参照して説明する。なお、以下の説明では、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態に係る慣性センサー1bは、第1実施形態に係る慣性センサー1に比べ、第1基材11が異なり、第1基材11bと第4基材11cの二層で構成されている。
本実施形態の慣性センサー1bは、図9及び図10に示すように、センサー素子20とIC40とを収容するパッケージ7のベース部10bを、第1基材11b、第4基材11c、第2基材12、第3基材13、及び封止部材14で構成している。つまり、ベース部10bの底板が第1基材11bと第4基材11cの二層で構成されている。
第1基材11bの第2面11rには、複数の電極パッド16と第3電極パッド17とが配置されている。また、第1基材11bの第1面11hには、導電層30が配置されている。
導電層30は、第3電極パッド17とセンサー素子20との間に配置され、図示しない内部配線や貫通配線を介して、第3電極パッド17と電気的に接続されており、接地電極である。また、導電層30は、図10に示すように、Z方向からの平面視で、センサー素子20と第3電極パッド17と重なる位置に配置されている。導電層30の面積は、第3電極パッド17の面積よりも大きい。
このような構成とすることで、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。また、導電層30が、Z方向からの平面視で、センサー素子20と重なる位置に配置されているので、パッケージ7の外部からの輻射ノイズの影響をより低減することができる。
4.第4実施形態
次に、第4実施形態に係る慣性センサー1,1a,1bを備えている電子機器の一例として、スマートフォン1200を挙げ、図11を参照して説明する。なお、以下の説明では、慣性センサー1を適用した構成を例示して説明する。
電子機器としてのスマートフォン1200は、図11に示すように、上述した慣性センサー1が組込まれている。慣性センサー1によって検出された加速度等の検出データは、スマートフォン1200の制御部1201に送信される。制御部1201は、CPU(Central Processing Unit)を含んで構成されており、受信した検出データからスマートフォン1200の姿勢や、挙動を認識して、表示部1208に表示されている表示画像を変化させたり、警告音や、効果音を鳴らしたり、振動モーターを駆動して本体を振動させることができる。換言すれば、スマートフォン1200のモーションセンシングを行い、計測された姿勢や、挙動から、表示内容を変えたり、音や、振動などを発生させたりすることができる。特に、ゲームのアプリケーションを実行する場合には、現実に近い臨場感を味わうことができる。
なお、慣性センサー1,1a,1bは、前述したスマートフォン1200の他にも、例えば、パーソナルコンピューター、デジタルスチールカメラ、タブレット端末、時計、スマートウォッチ、インクジェットプリンター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、スマートグラス、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)等のウェアラブル端末、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ドライブレコーダー、ページャー、電子手帳、電子辞書、電子翻訳機、電卓、電子ゲーム機器、玩具、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器、魚群探知機、各種測定機器、移動体端末基地局用機器、車両、鉄道車輌、航空機、ヘリコプター、船舶等の各種計器類、フライトシミュレーター、ネットワークサーバー等に適用することができる。いずれの場合にも、これらの電子機器は、上述した慣性センサー1,1a,1bを備えていることから、上記実施形態で説明した効果が反映され、性能に優れている。
5.第5実施形態
次に、第5実施形態に係る慣性センサー1,1a,1bを備えている移動体の一例として、自動車1500を挙げ、図12を参照して説明する。なお、以下の説明では、慣性センサー1を適用した構成を例示して説明する。
移動体としての自動車1500は、図12に示すように、慣性センサー1が内蔵されており、例えば、慣性センサー1によって車体1501の移動や姿勢を検出することができる。慣性センサー1の検出信号は、車体1501の移動や姿勢を制御する車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。
なお、慣性センサー1,1a,1bは、他にもキーレスエントリーシステム、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロールシステム(エンジンシステム)、自動運転用慣性航法の制御機器、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター等の電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)等に広く適用できる。
また、慣性センサー1,1a,1bは、上記の例示の他にも、例えば、二足歩行ロボットや電車などの移動や姿勢制御、ラジコン飛行機、ラジコンヘリコプター、及びドローンなどの遠隔操縦あるいは自律式の飛行体の移動や姿勢制御、農業機械、もしくは建設機械などの移動や姿勢制御、ロケット、人工衛星、船舶、及びAGV(無人搬送車)などの制御において利用することができる。いずれの場合にも、上記実施形態で説明した効果が反映され、性能に優れた移動体を提供することができる。
1,1a,1b…慣性センサー、5…構造体、7…パッケージ、10…ベース部、11…基板としての第1基材、11h…第1面、11m…第1辺、11n…第2辺、11r…第2面、12…第2基材、13…第3基材、14…封止部材、15…蓋体、16…電極パッド、17…第3電極パッド、18…樹脂接着材、19…内部端子、20…センサー素子、20r…下面、21x…X軸センサー部、21y…Y軸センサー部、21z…Z軸センサー部、22…ベース基板、23…キャップ部、24…ガラスフリット、25…容器、28…キャスタレーション、29…接続端子、30…導電層、31…第1電極パッド群、32…第2電極パッド群、40…集積回路チップとしてのIC、41…接着材、42,43…ボンディングワイヤー、45…信号処理部、46…出力部、1200…電子機器としてのスマートフォン、1500…移動体としての自動車、H1,H2…厚さ、L1,L2,L3,L4…距離、L5,L6,L7…長さ、S,S1…収容空間。

Claims (14)

  1. 第1面と、前記第1面と表裏をなす第2面と、を有する基板と、
    前記第1面側に配置されたセンサー素子と、を備え、
    前記基板は、
    前記第2面に配置された複数の電極パッドを備え、
    前記複数の電極パッドは、
    前記第2面の第1辺に沿って配置された第1電極パッド群と、
    前記第2面の前記第1辺に対向する第2辺に沿って配置された第2電極パッド群と、
    前記第1電極パッド群と前記第2電極パッド群との間に配置され、前記第1電極パッド群及び前記第2電極パッド群と離間し、前記第1電極パッド群及び前記第2電極パッド群の前記第2面における面積より面積が大きく、平面視で前記センサー素子と重なる第3電極パッドと、を備える、
    慣性センサー。
  2. 前記第3電極パッドは、前記複数の電極パッドのうち最大の面積を有する、
    請求項1に記載の慣性センサー。
  3. 前記第1電極パッド群の厚さ及び前記第2電極パッド群の厚さは、前記第3電極パッドの厚さと同じである、
    請求項1又は請求項2に記載の慣性センサー。
  4. 前記第3電極パッドの前記第1辺の延伸方向の長さは、前記第1電極パッド群の前記第1辺の延伸方向の長さ及び前記第2電極パッド群の前記第2辺の延伸方向の長さより長い、
    請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の慣性センサー。
  5. 前記第3電極パッドは、一様に連続する面状のパターンである、
    請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の慣性センサー。
  6. 前記第1電極パッド群の隣り合う前記電極パッド間の距離、前記第2電極パッド群の隣り合う前記電極パッド間の距離、前記第1電極パッド群の前記電極パッドと前記第3電極パッドとの距離、及び前記第2電極パッド群の前記電極パッドと前記第3電極パッドとの距離、はそれぞれ等しい、
    請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の慣性センサー。
  7. 前記基板と前記センサー素子との間に配置された集積回路チップを含む、
    請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の慣性センサー。
  8. 前記第1電極パッド群と前記第2電極パッド群とは、互いに線対称に配置されている、
    請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の慣性センサー。
  9. 前記第3電極パッドは、接地電極である、
    請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の慣性センサー。
  10. 前記第1電極パッド群の前記電極パッド及び前記第2電極パッド群の前記電極パッドは、平面視で前記第3電極パッド側に凸の曲面を有している、
    請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の慣性センサー。
  11. 前記基板は、前記第3電極パッドと前記センサー素子との間に配置され、前記第3電極パッドに電気的に接続され、平面視で前記センサー素子と重なる導電層を有する、
    請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載の慣性センサー。
  12. 前記導電層は、平面視で前記第3電極パッドに重なり、且つ、前記導電層の面積は、前記第3電極パッドの面積よりも大きい、
    請求項11に記載の慣性センサー。
  13. 請求項1乃至請求項12の何れか一項に記載の慣性センサーを備える、
    電子機器。
  14. 請求項1乃至請求項12の何れか一項に記載の慣性センサーを備える、
    移動体。
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