JP2021071147A - 拡開式アンカー - Google Patents

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Abstract

【課題】施工が確実で締結強度にも優れたねじ式の拡開式アンカーを提供する。【解決手段】拡開式アンカーは、筒状のアンカー本体1とこれに前から螺合したフロント部材2と、フロント部材2に被嵌したスリーブ3とを有している。スリーブ3は前広がり拡開部3aを備えており、アンカー本体1とフロント部材2との相対的なねじ込みにより、スリーブ3の前広がり拡開部3aが広がって下穴13に突っ張る(或いは食い込む)。フロント部材2に棒状レンチ10が係合する係合穴11を形成しているため、フロント部材2を回転不能に保持してアンカー本体1を回転操作したり、アンカー本体1を回転不能に保持してフロント部材2を回転操作したりできる。従って、施工を確実に行える。【選択図】図1

Description

本願発明は、コンクリートやレンガなどの石質系部材に各種部材を取り付けるのに好適な拡開式アンカーに関するものである。
建物やトンネルなどのコンクリート構造物に各種の部材を取り付けるための手段として、後施工方式の拡開式(或いは拡張式)アンカーが使用されている。拡開式アンカーとしては、アンカー本体の前端部に拡開部を形成して、心棒を打ち込んで拡開部を拡開して下穴に突っ張らせるタイプが最も普及している。この心棒打ち込み方式では、アンカー本体は施工部の外側に突出した露出部を有しており、露出部に雄ねじ部を形成することにより、部材をナットで固定するようになっている。
さて、心棒打ち込み方式の拡開式アンカーでは、部材を取り外してアンカーを使用しなくなると、露出部が施工面の後ろ側に突出したままになるため、露出部をサンダーなどで除去しているが、この除去作業に手間を要するという問題があった。施工に際してアンカーの位置の変更が生じた場合も、露出部の除去に多大の手間がかかっていた。更に、下穴の加工誤差によって締結力に違いが出るという点も問題であった。
他方、例えば特許文献1,2に開示されているように、アンカー本体のねじ込みによってスリーブを広げ変形させて、スリーブを下穴に突っ張らせるものがあり、このタイプでは、アンカー本体はねじ戻しによって除去できるため、取り外しを容易に行える利点がある。
このうち特許文献1では、後端部に雄ねじ部を形成した本体に、筒状の主スリーブと拡張スリーブとが後ろ側から嵌まっており、アンカー本体と拡張スリーブとはねじ合わさっている。そして、拡張スリーブは、後端に向けて開口した複数本のスリットを形成することによって後ろ広がり方式に形成されており、アンカー本体を拡張スリーブに対してねじ込んでいくと、拡張スリーブの拡開部が広がり変形して下穴に突っ張るようになっている。
他方、特許文献2でも、アンカー本体とスリーブとがねじ合わさっているが、特許文献2のスリーブ(公報の用語は固定部材)は、スリットが後ろ向きに(下穴の開口方向に向けて)開口していて拡開部は後ろ広がり方式になっており、アンカー本体をスリーブに対してねじ込むと、アンカー本体に嵌め込んだガイド筒(公報の用語はスリーブ)のガイド作用によって、スリーブの後ろ広がり拡開部が広がり変形するようになっている。
これらに類似した構造として、テーパピンを使用してスリーブを拡開する特許文献3や、コーンナットを使用してスリーブを拡開する特許文献4などもある。
特許第4866481号公報 実開平4−111908号のCD−ROM 特開2010−203097号公報 実開昭58−97308号のマイクロフィルム
これら各特許文献の拡開式アンカーは、アンカー本体のねじ込みによってスリーブを拡開するものであるため、心棒を打ち込んでアンカー本体の拡開部を広げ変形させる方式に比べて、締結力を一定化できる利点がある。
しかし、いずれの拡開式アンカーも単にアンカー本体を回転操作するに過ぎないため、スリーブがアンカー本体と連れ回転して相対的なねじ込みが行われずに、空回りしてスリーブの拡張を行えない事態が生じる可能性がある。特に、スリーブと下穴との間に遊びがあると、スリーブがアンカー本体と連れ回転する可能性が高くなるため、締結不能の事態に至る懸念が強くなる。
また、いずれの拡開式アンカーでも、アンカー本体は施工部の後ろ側(外側)に突出した露出部を有しており、露出部に部を形成することによって部材をナットで締結するようになっているが、スリーブは下穴に静止させた状態でアンカー本体をねじ込むものであるため、アンカー本体のねじ込みによって露出部の突出長さが短くなっていく。従って、露出部の突出量が足りなくなってしまうことも有り得ると懸念される。
本願発明は、ねじ込み式の拡開式アンカーに関し、従来の問題を改善し品質の向上を図ろうとするものである。
本願発明の拡開式アンカーは、
「施工部に空けられた下穴に挿入されるアンカー本体と、
前記アンカー本体にその前端からねじ込まれたフロント部材と、
前記フロント部材とアンカー本体とで軸方向から挟まれたスリーブとを有しており、
前記フロント部材とアンカー本体との相対的なねじ込みにより、前記スリーブが軸心と交叉した方向に広がり変形して前記下穴に突っ張る」
という基本構成になっている。
そして、請求項1の発明は、上記の基本構成において、
「前記アンカー本体に、後端から棒状レンチを挿入できる中心穴と、前記施工部の外側に突出する露出部とが形成されており、前記露出部に、レンチによる回転操作を可能にする係合ボス部が形成されている一方、
前記フロント部材には、前記アンカー本体の中心穴に挿通した棒状レンチを係合できる係合穴が形成されている」
という構成になっている。
請求項1の発明は様々に展開できる。その例として請求項2では、
「前記アンカー本体は、前端に向けて開口した雌ねじ部が形成されている一方、
前記フロント部材には、前記アンカー本体の雌ねじ部に螺合する雄ねじ部と、前記雄ねじ部よりも前端側に位置した前広がりテーパ部と、前記アンカー本体の内部に挿入した棒状レンチを係合できる係合穴とが形成されており、
更に、前記スリーブに、前記アンカー本体とフロント部材とが相対的にねじ込まれると前記フロント部材の前広がりテーパ部の案内作用によって広がり変形する前開き状拡開部が形成されている」
という構成を採用している。
同じく請求項1の発明の展開例として、請求項3の発明では、
「前記スリーブに、後ろ側に向けて広がり変形する後ろ広がり拡開部が形成されている一方、
前記アンカー本体に、当該アンカー本体と前記フロント部材との相対的なねじ込みによって前記スリーブの後ろ広がり拡開部を広がり変形させる前窄まりテーパ部が一体的に又は別体として設けられている」
という構成を採用している。
本願発明では、アンカー本体に挿通した棒状レンチ(雄形レンチ)をフロント部材に係合できる一方、アンカー本体は、その露出部に設けた係合ボス部にスパナやメガネレンチのような非棒状レンチ(雌形レンチ)を係合できる。従って、アンカー本体を回転不能に保持してフロント部材を回転操作したり、フロント部材を回転不能に保持してアンカー本体を回転操作したりすることができる。
従って、本願発明では、アンカー本体とフロント部材との相対回転を確実に行える。その結果、フロント部材とアンカー本体とが連れ回転して固定不能になる事態は発生せず、施工を確実化できる。部材を取り外してアンカーが不要になったら、アンカー本体は逆回転させて(ねじ戻して)フロント部材から取り外しできるため、従来の打ち込み式アンカーのようにサンダーによる除去作業に比べて、作業者の負担を格段に低減できるし、火花は発生しないため安全性にも優れている。
また、本願発明では、施工に際して、アンカー本体は回転不能に保持してフロント部材を回転操作することが可能であるため、アンカー本体の露出部に必要な寸法を確保することも確実化できる。従って、部材の締結の確実性にも優れている。もとより、アンカー本体をねじ込んでスリーブを拡開する場合でも、アンカー本体をねじ込みきった状態で露出部が必要な長さを有するように全長を設定しておくことにより、部材の締結を確実化できる。
また、本願発明では、スリーブとアンカー本体とはねじ合わさっていないため、アンカー本体及びフロント部材が抜け方向に移動しようとしても、スリーブを下穴に静止させることができる。このため、スリーブの拡開部を下穴に強く突っ張らせることができる。
特に、請求項2の構成を採用すると、部材の荷重等によってアンカー本体及びフロント部材に引き抜き力が作用すると、スリーブの拡開部はフロント部材の前広がりテーパ部によって広がり変形するため、フロント部材が抜けようとすればするほどスリーブの前広がり拡開部が下穴に突っ張るくさび作用が強く発揮される。従って、締結強度を大きく向上できる。
他方、請求項3の構成では、スリーブを非常に硬い素材で構成して、スリーブの拡開部を下穴に食い込ませると、スリーブがずり下がり不能に保持される。従って、この場合も高い締結強度を確保できる。また、施工部がALCやレンガのように硬くない場合は、スリーブが一般的なアンカーと同様の鋼材で製造されていても高い締結力を保持できる。
第1実施形態を示す図であり、(A)は分離側面図、(B)は(A)のB−B視図、(C)は(A)のC−C視図、(D)は(A)のD−D視図、(E)は組み込んだ状態の側面図、(F)は下穴にセットした後の側断面図、(G)は拡開部を広げた状態での側断面図である。 第1実施形態を示す図であり、(A)は部材を固定した状態での側断面図、(B)はアンカー本体の撤去工程を示す側断面図、(C)はアンカー本体を引き抜いた後の状態を示す側断面図、(D)は下穴を埋めた状態の側断面図、(E)はスリーブの別例を示す図である。 第2実施形態を示す図であり、(A)は一部破断側断面図、(B)は分離側面図、(C)は(B)のC−C視図、(D)は(B)のD−D視図、(E)は(B)のE−E視図、(F)は拡開工程を示す側断面図、(G)はアンカー本体を抜いた後の側断面図である。 第3実施形態を示す図で、(A)は下穴にセットした状態での側断面図、(B)は拡開工程の側断面図、(C)は(A)のC−C視図、(D)は(C)の変形例を示す図、(E)は(A)のE−E視図、(F)は(A)のF−F視図である。
(1).第1実施形態の構造
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本願では、方向を特定するため前後の文言を使用するが、施工部の下穴に挿入する方向を基準にして前後を特定している。念のため、図1(E)等に方向を明示している。
まず、図1に示す第1実施形態を説明する。拡開式アンカー(以下、単に「アンカー」という)は、例えばコンクリート構造物に使用されるものであり、前後両端に開口した筒状のアンカー本体1と、アンカー本体1にその前端からねじ込まれたフロント部材(インナーボルト)2と、フロント部材2に後ろから嵌まったスリーブ3とを有している。スリーブ3の外径はアンカー本体1の外径と同径に形成されており、スリーブ3の後端にアンカー本体1の前端が当接している。
アンカー本体1には、施工部4の外側に突出する露出部となるリア雄ねじ部5が形成されており、更に、リア雄ねじ部5の後端に、アウター係合部の一例として、リア雄ねじ部5から後ろ向きに突出した六角式の係合ボス部6が一体に形成されている。また、アンカー本体1には、前向きに開口した雌ねじ部7が形成されている。
フロント部材2には、アンカー本体1の雌ねじ部7に螺合するフロント雄ねじ部2aが形成されており、フロント雄ねじ部2aの前端には、前向きに拡径した前広がりテーパ部2bが一体に形成されている。他方、スリーブ3には、フロント部材2の前広がりテーパ部2bと嵌まり合う前広がり拡開部3aが形成されている。
スリーブ3の前広がり拡開部3aには、拡開を許容するため、1本のメインスリット8と複数本の補助スリット9とが形成されている。また、前広がり拡開部3aの内周面は、フロント部材2の前広がりテーパ部2bと密着するテーパ面になっている。なお、メインスリット8を形成せずに、スリーブ3の後端部を完全なリング構造に形成することも可能である。また、スリーブ3の後端面はフラットに形成しているが、前窄まりのテーパ面に形成することも可能である(この場合は、アンカー本体1の前端面も前窄まりのテーパ面に形成するのが好ましい。)。
フロント部材2におけるフロント雄ねじ部2aの後端面には、六角レンチ等の棒状レンチ10が係合する係合穴11を形成している。敢えて述べるまでもないが、アンカー本体1には、フロント部材2がねじ込まれる雌ねじ部7を形成している。また、アンカー本体1には、雌ねじ部7と同心の中心穴12が後端面に開口するように形成されている。
この実施形態では、アンカーの取り付けは、施工部4の下穴13に、フロント部材2を前にした状態でアンカー本体1を所定深さまで挿入してから、例えば、棒状レンチ10によってフロント部材2を回転不能に保持しつつ、アンカー本体1をスパナやメガネレンチ等の雌形レンチ14によってねじ込み操作する、という手順で行われる。
そして、アンカー本体1の前進によってスリーブ3の前広がり拡開部3aが広がり変形して、前広がり拡開部3aが下穴13に突っ張る(或いは食い込む。)。これにより、アンカー本体1は抜け不能に保持される。上記の手順とは逆に、アンカー本体1を回転不能に保持して、フロント部材2を回転操作して後退させることも可能である。部材Wは、リア雄ねじ部5にねじ込んだナット16で施工部4に固定されている。
そして、部材Wが不要になったり、取り付け位置を変更したりする場合は、アンカー本体1を雌形レンチ14で逆回転させて撤去する(取り外す)ことができる。この場合、フロント部材2はスリーブ3で強固に抱持されているため、通常は、フロント部材2を棒状レンチ10によって回転不能に保持する必要はなく、単にアンカー本体1をねじ戻すだけでよいが、何らかの理由でフロント部材2がアンカー本体1と連れ回転してアンカー本体1が空回りする場合は、図2(B)に示すように、フロント部材2を棒状レンチ10で回転不能に保持しつつ、アンカー本体1を雌形レンチ14でねじ戻したらよい。
アンカー本体1を抜去したあとは、フロント部材2とスリーブ3とはその全体が下穴13に隠れているため、フロント部材2やスリーブ3が邪魔になることはない。図2(D)に示すように、施工部4の下穴13は、必要に応じて、モルタルやシール剤のような充填剤15で埋めることができる。
図2(E)では、スリーブ3の別例を示している。この例では、スリーブ3に前広がり拡開部3aと後ろ広がり拡開部3bとを形成している。この場合、両拡開部3a,3bとも補助スリット9のみで形成されており、従って、両拡開部3a,3bの間の部位は周方向に連続してリングになっている。また、この例では、後ろ広がり拡開部3bの軸方向長さは前広がり拡開部3aの軸方向長さよりも短くなっている。更に、アンカー本体144の前端部は先窄まりのテーパ部1aになっている。また、前向きに開口した補助スリット9と後ろ向きに開口した補助スリット9とは、周方向に位置をずらして形成している。
この例では、フロント部材2とアンカー本体1の相対動によって、スリーブ3には前後から押圧力が作用する。そして、後ろ広がり拡開部3bは、アンカー本体1のテーパ部1aによって押し広げられる一方、前広がり拡開部3aはフロント部材2の前広がりテーパ部2bによって押し広げられらる。従って、前後の拡開部3a,3bが広がって下穴13に突っ張る。
そして、両拡開部3a,3bが広がることによるダブル効果により、引き抜き抵抗のアップに貢献できるといえるが、前広がり拡開部3aが後ろ広がり拡開部3bよりも長いため、下穴13に対する前広がり拡開部3aの食い込み(或いは突っ張り)効果を十分に確保して、高い引き抜き抵抗を実現できる。
本例においても、全長にわたって延びるメインスリット8を形成することは可能である。この場合は、下穴13に対する両拡開部3a,3bの食い込み性を向上させてアンカーの引き抜き抵抗増大に更に貢献できると思料される。
(2).第2〜3実施形態
図3に示す第2実施形態も、第1実施形態と同様に、アンカーはアンカー本体1とフロント部材2とスリーブ3とを有しているが、この実施形態では、アンカー本体1の前端にフロント雄ねじ部17を形成しており、フロント雄ねじ部17にスリーブ3を嵌め込んでいる一方、フロント部材2は有底筒状に形成されており、フロント部材2に、フロント雄ねじ部17がねじ合わさる雌ねじ部18を形成している。アンカー本体1には、フロント雄ねじ部17の後端に連続した前窄まりテーパ面19が形成されている。
この実施形態では、スリーブ3に、後ろ広がり拡開部3bが形成されている。従って、第1実施形態とはスリーブ3の広がり方向が逆になっている。また、フロント部材2の前端部には、棒状レンチ10が係合する係合穴11を形成している。
この図3の実施形態では、フロント部材2を棒状レンチ10で回転不能に保持した状態で、アンカー本体1を雌形レンチ14でねじ込むと、アンカー本体1の前窄まりテーパ面19の案内作用により、スリーブ3の後ろ広がり拡開部3bが広がり変形する。そして、この実施形態では、アンカー本体1に抜け方向の荷重が作用すると、スリーブ3の後ろ広がり拡開部3bは広がろうとするため、引っ掛かり効果によって高い引き抜き抵抗を実現できる。
図3に示す第2実施形態では、スリーブ3をアンカー本体1によって直接押していたが、図4に示す第3実施形態では、スリーブ3に後ろ広がり拡開部3bを設けた場合において、フロント部材2をボルト方式に構成してその前端にフランジ2cを形成し、フランジ2cによってスリーブ3を前向き抜け不能に保持し、更に、フロント部材2のフロント雄ねじ部2aのうちスリーブ3とアンカー本体1との間に、前窄まりテーパ部20aを有する筒状のくさび部材20を嵌め入れており、くさび部材20を介してスリーブ3を押している。従って、アンカー本体1の前端は平坦面になっている。
この実施形態では、スリーブ3は回転作用を受けないため、アンカー本体1の押圧力を後ろ広がり拡開部3bの広がりに効率良く変換できると解される。第3実施形態において、スリーブ3は、図4(C)に示すようにメインスリット8を有する形態にしているが、図4(D)に示すように、メインスリット8を備えずに後ろ広がり拡開部3bが補助スリット9のみで構成された形態であってもよい。
図3及び図4の実施形態では、下穴13に対する後ろ広がり拡開部3bの食い込み性がよいほど引き抜き抵抗は高くなるため、スリーブ3は、できるだけ硬くて靱性が高い金属素材(例えば工具鋼)で製造されているのが好ましい。
本願発明は、他にも様々に具体化できる。例えば、スリーブにおけるスリットの数は任意に設定できる。
本願発明は、拡開式アンカーに具体化できる。従って、産業上利用できる。
W 部材
1 アンカー本体
2 フロント部材
2a フロント雄ねじ部
2b 前広がりテーパ部
3 スリーブ
3a 前広がり拡開部
3b 後ろ広がり拡開部
5 露出部を構成するリア雄ねじ部
6 係合ボス部
7 雌ねじ部
8,9 スリット
11 係合穴
12 中心穴

Claims (3)

  1. 施工部に空けられた下穴に挿入されるアンカー本体と、
    前記アンカー本体にその前端からねじ込まれたフロント部材と、
    前記フロント部材とアンカー本体とで軸方向から挟まれたスリーブとを有しており、
    前記フロント部材とアンカー本体との相対的なねじ込みにより、前記スリーブが軸心と交叉した方向に広がり変形して前記下穴に突っ張る構成であって、
    前記アンカー本体に、後端から棒状レンチを挿入できる中心穴と、前記施工部の外側に突出する露出部とが形成されており、前記露出部に、レンチによる回転操作を可能にする係合ボス部が形成されている一方、
    前記フロント部材には、前記アンカー本体の中心穴に挿通した棒状レンチを係合できる係合穴が形成されている、
    拡開式アンカー。
  2. 前記アンカー本体は、前端に向けて開口した雌ねじ部が形成されている一方、
    前記フロント部材には、前記アンカー本体の雌ねじ部に螺合する雄ねじ部と、前記雄ねじ部よりも前端側に位置した前広がりテーパ部と、前記アンカー本体の内部に挿入した棒状レンチを係合できる係合穴とが形成されており、
    更に、前記スリーブに、前記アンカー本体とフロント部材とが相対的にねじ込まれると前記フロント部材の前広がりテーパ部の案内作用によって広がり変形する前開き状拡開部が形成されている、
    請求項1に記載した拡開式アンカー。
  3. 前記スリーブに、後ろ側に向けて広がり変形する後ろ広がり拡開部が形成されている一方、
    前記アンカー本体に、当該アンカー本体と前記フロント部材との相対的なねじ込みによって前記スリーブの後ろ広がり拡開部を広がり変形させる前窄まりテーパ部が一体的に又は別体として設けられている、
    請求項1に記載した拡開式アンカー。
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