JP2021071051A - 冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却液からの効率のよいイオンの除去と同冷却液からの効果的な空気の分離との両方を実現できる冷却装置を提供する。【解決手段】冷却装置は、冷却液を循環させる冷却回路の途中に設けられて冷却液の一部を貯留するリザーブタンク5と、リザーブタンク5内に設けられて冷却液から空気を分離する気液分離部8と、リザーブタンク5内に設けられてイオン交換樹脂7aによるイオン交換を通じて冷却液からイオンを取り除くイオン交換部7と、を備える。リザーブタンク5内における冷却液の流れる方向についての入口5a側には気液分離部8が設けられている一方、リザーブタンク5内における冷却液の流れる方向についての出口5b側にはイオン交換部7が設けられている。更に、リザーブタンク5内における冷却液の流れる方向について気液分離部8とイオン交換部7とが直列に接続されている。【選択図】図2

Description

本発明は、冷却装置に関する。
自動車等の車両においては、同車両の各部を冷却するための冷却装置が設けられている。この冷却装置は、車両の各部を冷却するための冷却液が循環する冷却回路と、その冷却回路の途中に設けられて上記冷却液の一部を貯留するリザーブタンクと、を備えている。同装置のリザーブタンクは、冷却回路内の圧力の上下に応じて冷却液の貯留量が変わり、それによって冷却回路内における圧力の変動を抑制する。
また、特許文献1に示されるように、冷却装置のリザーブタンク内に、冷却液に含まれている空気を同冷却液から分離する気液分離部、及び、冷却液中のイオンをイオン交換樹脂によるイオン交換を通じて同冷却液から取り除くイオン交換部を設けることも行われている。特許文献1のリザーブタンクでは、同リザーブタンクの入口から流入した冷却液を気液分離部とイオン交換部とに対し並列に流し、それら気液分離部及びイオン交換部を通過した冷却液を合流させた後、同リザーブタンクの出口から流出させるようにしている。
特開2007−103336号公報
ところで、イオン交換部では冷却液がイオン交換樹脂を通過する際の流通抵抗が大きいため、リザーブタンク内の冷却液の流れとしては、イオン交換部を通過する冷却液の流量よりも気液分離部を通過する冷却液の流量の方が多くなる。このようにイオン交換部を通過する冷却液の流量が少なくなると、イオン交換樹脂によるイオン交換の効率が低下するため、冷却液からイオンを効率よく取り除くことができなくなる。また、気液分離部を通過する冷却液の流量が多くなると、気液分離部を通過する冷却液の流速が速くなるため、その冷却液に含まれる空気(気泡)が気液分離部で冷却液から分離されずに下流側に流されてしまい、気液分離部での冷却液からの空気の分離を効果的に行えなくなる。
本発明の目的は、冷却液からの効率のよいイオンの除去と同冷却液からの効果的な空気の分離との両方を実現できる冷却装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する冷却装置は、冷却液を循環させる冷却回路の途中に設けられて冷却液の一部を貯留するリザーブタンクと、リザーブタンク内に設けられて冷却液から空気を分離する気液分離部と、リザーブタンク内に設けられてイオン交換樹脂によるイオン交換を通じて冷却液からイオンを取り除くイオン交換部と、を備える。リザーブタンク内における冷却液の流れる方向についての入口側には上記気液分離部が設けられている一方、リザーブタンク内における冷却液の流れる方向についての出口側には上記イオン交換部が設けられている。更に、リザーブタンク内における冷却液の流れる方向について気液分離部とイオン交換部とが直列に接続されている。
上記構成によれば、リザーブタンク内において、イオン交換部と気液分離部とが冷却液の流れる方向について直列に接続されているため、両者が並列となっている場合のように、イオン交換部における冷却液の流通抵抗が大きいことに起因して、冷却液が気液分離部側に偏って流れることはない。従って、イオン交換部における冷却液の流通抵抗が大きいとしても、イオン交換部を通過する冷却液の流量が少なくなることは抑制される。その結果、イオン交換部を通過する冷却液の流量が少なくなってイオン交換樹脂によるイオン交換の効率が低下することを抑制でき、冷却液からイオンを効率よく取り除けなくなることを抑制できる。また、リザーブタンク内において、流通抵抗の大きいイオン交換部が冷却液の流れの方向において気液分離部よりも下流側に位置しているため、気液分離部を通過する冷却液の流れを上記イオン交換部によって緩やかなものとすることができる。このため、冷却液に含まれる空気(気泡)が気液分離部で冷却液から分離されずに下流側に流されてしまうことを抑制でき、気液分離部での冷却液からの空気の分離を効果的に行えなくなることを抑制できる。
本発明によれば、冷却液からの効率のよいイオンの除去と同冷却液からの効果的な空気の分離との両方を実現できる。
冷却装置の全体構成を示す略図。 同装置におけるリザーブタンクの内部を側方から見た状態を示す略図。 リザーブタンクの内部を上方から見た状態を示す略図。 リザーブタンクの内部を側方から見た状態を示す略図。 リザーブタンクの内部を上方から見た状態を示す略図。 リザーブタンクの内部を側方から見た状態を示す略図。 リザーブタンクの内部を上方から見た状態を示す略図。
[第1実施形態]
以下、冷却装置の第1実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すように、自動車等の車両において燃料電池1が搭載される場合、車両には燃料電池1を冷却するための冷却装置が設けられる。この冷却装置は、燃料電池1を冷却するための冷却液を流す冷却回路2が設けられている。なお、こうした冷却液としては、エチレングリコールを含有した冷却水(ロングライフクーラント)等が用いられる。そして、冷却回路2では、ポンプ3の駆動により冷却液が循環するようになっている。
冷却回路2において、燃料電池1はポンプ3よりも下流側の部分に設けられており、同燃料電池1よりも下流側かつポンプ3よりも上流側の部分にはラジエータ4が設けられている。そして、発電時に温度上昇する燃料電池1は、冷却回路2を循環して燃料電池1を通過する冷却液によって冷却される。燃料電池1の熱を奪って温度上昇した冷却液は、ラジエータ4を通過する際に外気によって冷却され、その後にポンプ3に流れる。
冷却回路2には、ラジエータ4を迂回するバイパス配管6が設けられている。バイパス配管6の一方の端部は、冷却回路2における燃料電池1よりも下流側かつラジエータ4よりも上流側の部分に接続されている。バイパス配管6のもう一方の端部は、冷却回路2におけるラジエータ4よりも下流側かつポンプ3よりも上流側の部分に接続されている。バイパス配管6の途中には、冷却回路2内の冷却液の一部を貯留するリザーブタンク5が設けられている。
冷却回路2においては、循環する冷却液が燃料電池1よりも下流側に流れたとき、その冷却液の一部がラジエータ4側に流れるのではなくバイパス配管6内に流れ込む。このようにバイパス配管6に流れ込んだ冷却液は、リザーブタンク5を通過した後、冷却回路2におけるラジエータ4よりも下流側かつポンプ3よりも上流側の部分に流れる。リザーブタンク5は、冷却回路2内の圧力の上下に応じて冷却液の貯留量が変わり、それによって冷却回路2内における圧力の変動を抑制する。
次に、リザーブタンク5について詳しく説明する。
図2及び図3はそれぞれ、冷却装置におけるリザーブタンク5の内部を側方から見た状態、及び、上方から見た状態を示している。これらの図から分かるように、リザーブタンク5は、上下方向に延びる円筒状に形成されている。
図2に示すように、リザーブタンク5において、その側壁の下部には冷却液をリザーブタンク5内に流入させるための入口5a、及び、冷却液をリザーブタンク5内から流出させるための出口5bが形成されている。そして、入口5aはバイパス配管6(図1)におけるリザーブタンク5よりも上流側の部分に繋がっており、出口5bはバイパス配管6におけるリザーブタンク5よりも下流側の部分に繋がっている。
図3に示すように、リザーブタンク5の入口5aは、その中心線L1が同リザーブタンク5の中心線Lcに対し離れた位置で異なる方向に延びるように、すなわちねじれの位置となるように形成されている。この例では、中心線L1が中心線Lcに対し図2において直角となる方向に延びるよう形成されている。従って、入口5aからリザーブタンク5内に流入した冷却液の流れは、リザーブタンク5の中心線Lcを中心とした渦巻き状の流れとなる。なお、リザーブタンク5内における冷却液の流れを効果的に渦巻き状にするためには、中心線Lcと中心線L1との距離が可能な限り大きくなるよう、リザーブタンク5における入口5aの位置を設定することが好ましい。
図2に示すように、リザーブタンク5内における上下方向の中央部、及び、径方向の中央部には、冷却液中のイオンをイオン交換樹脂7aによるイオン交換を通じて同冷却液から取り除くイオン交換部7が設けられている。また、リザーブタンク5内におけるイオン交換部7の上下両側、及び、同イオン交換部7とリザーブタンク5の側壁との間には、冷却液に含まれている空気を同冷却液から分離する気液分離部8が設けられている。
気液分離部8におけるイオン交換部7よりも下側の部分は、リザーブタンク5における冷却液の入口5aと繋がっている。一方、気液分離部8におけるイオン交換部7よりも上側の部分は、そのイオン交換部7(イオン交換樹脂7a)の上端部と繋がっている。気液分離部8におけるイオン交換部7よりも上側の部分、詳しくはリザーブタンク5の上部で同リザーブタンク5内の冷却液に浸される部分には、そのリザーブタンク5内の上部を上下に仕切るバッフルプレート9が設けられている。このバッフルプレート9には、同バッフルプレート9を上下に貫通する複数の貫通孔10が形成されている。
従って、冷却液が入口5aからリザーブタンク5内に流入すると、その冷却液は、気液分離部8を下から上に通過した後、イオン交換部7に対し上から下に向けて流入する。そして、冷却液が気液分離部8を通過する間において、その冷却液に含まれる空気(気泡)が、同冷却液に対し浮上してバッフルプレート9の貫通孔10を通り抜け、リザーブタンク5内の上端に溜まる。このように冷却液に含まれる空気が浮上してリザーブタンク5内の上端に溜まることにより、冷却液に含まれる空気が同冷却液から分離される。なお、リザーブタンク5の上端部には、同リザーブタンク5内の上端に溜まった空気を外部に排出するための排気弁11が設けられている。
イオン交換部7の下端部には、下方に向かうほど径が縮小するテーパ状に形成された傾斜板12が取り付けられている。このようにテーパ状に形成された傾斜板12は、入口5aからリザーブタンク5内に流入して渦巻き状に流れる冷却液が、同傾斜板12の外側面に沿って当たるよう位置している。また、テーパ状の傾斜板12の内側における上端部は、イオン交換部7(イオン交換樹脂7a)の下端部と繋がっている。一方、テーパ状の上記傾斜板12の内側における下端部は、リザーブタンク5の出口5bと繋がっている。従って、イオン交換部7の下端部は、テーパ状の傾斜板12の内部を介して、リザーブタンク5の出口5bと繋がっている。
入口5aからリザーブタンク5内に流入して気液分離部8を下から上に通過した冷却液は、イオン交換部7に対し上から下に向けて流入し、同イオン交換部7のイオン交換樹脂7aを通過する。このように冷却液がイオン交換樹脂7aを通過するとき、冷却液中のイオンがイオン交換樹脂7aによるイオン交換を通じて同冷却液から取り除かれる。そして、イオン交換樹脂7aを通過した冷却液は、イオン交換部7の下端から傾斜板12の内部を介してリザーブタンク5の出口5bに流れる。そして、冷却液は、その出口5bからリザーブタンク5の外部に流出する。
上述したリザーブタンク5内の冷却液の流れから分かるように、リザーブタンク5内においては、冷却液の流れる方向についての入口5a側に気液分離部8が設けられている一方、冷却液の流れる方向についての出口5b側にイオン交換部7が設けられている。そして、それら気液分離部8とイオン交換部7とは、リザーブタンク5内における冷却液の流れる方向について直列に接続されていることになる。
次に、本実施形態における冷却装置の作用について説明する。
リザーブタンク5内においては、冷却液の流れる方向についての入口5a側に気液分離部8が設けられている一方、冷却液の流れる方向についての出口5b側にイオン交換部7が設けられており、それらイオン交換部7と気液分離部8とが直列に接続されているため、リザーブタンク5における冷却液の流通態様は、次のようなものになる。すなわち、入口5aからリザーブタンク5内に流入した冷却液は、気液分離部8及びイオン交換部7を順に通過した後、出口5bからリザーブタンク5外に流出する。
ところで、リザーブタンク5内においては、冷却液がイオン交換部7のイオン交換樹脂7aを通過する際の流通抵抗が大きくなる。ただし、そのイオン交換部7と気液分離部8とがリザーブタンク5内で直列に接続されているため、イオン交換部7と気液分離部8とが並列となっている場合のように、イオン交換部7における冷却液の流通抵抗が大きいことに起因して、冷却液が気液分離部8側に偏って流れるということはない。従って、イオン交換部7における冷却液の流通抵抗が大きいとしても、イオン交換部7を通過する冷却液の流量が少なくなり、同イオン交換部7において冷却液からイオンを効率よく除去することが困難になることは抑制される。
また、リザーブタンク5内において、流通抵抗の大きいイオン交換部7が冷却液の流れの方向において気液分離部8よりも下流側に位置しているため、気液分離部8を通過する冷却液の流れが上記イオン交換部7によって緩やかなものとなる。このため、空気(気泡)を含む冷却液が気液分離部8を速やかに通過してしまい、その冷却液に含まれる空気(気泡)が気液分離部8で冷却液から分離されずに下流側に流されてしまうことを抑制できる。その結果、気液分離部8での冷却液からの空気の分離を効果的に行えなくなることは抑制される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)冷却液からの効率のよいイオンの除去と同冷却液からの効果的な空気の分離との両方を実現できる。
(2)気液分離部8を通過する冷却液の流れを緩やかにするための冷却液の流通抵抗としてイオン交換部7を利用しているため、そうした流通抵抗を別途設ける必要がない分、内部に気液分離部8及びイオン交換部7が設けられているリザーブタンク5において、そのリザーブタンク5を小型化することができる。
(3)冷却液がリザーブタンク5内の気液分離部8を通過するとき、同冷却液に含まれる空気(気泡)は、浮上して冷却液に浸された状態でリザーブタンク5内の上部を上下に仕切るバッフルプレート9の貫通孔10を通過し、リザーブタンク5内の上端に溜まる。このように冷却液に含まれる空気が浮上してリザーブタンク5内の上端に溜まることにより、気液分離部8での冷却液からの空気の分離が行われる。また、冷却液がリザーブタンク5内の気液分離部8を通過するとき、仮にリザーブタンク5内の上端に溜まった空気が冷却液の流れに巻き込まれたとすると、その空気を含んだ冷却液が気液分離部8の下流に流れてしまう。しかし、空気(気泡)がバッフルプレート9の貫通孔10を下から上に通過する場合とは異なり、その貫通孔10を上記気泡が上から下に通過することは、冷却液中での上記気泡の浮力に抗して行われることになるため、そうした通過については生じにくくなる。従って、リザーブタンク5内の上端に溜まった空気が気液分離部8での冷却液の流れに巻き込まれることは、上記バッフルプレート9によって抑制されるため、空気を含んだ冷却液が気液分離部8の下流に流れることは抑制される。
(4)円筒状に形成されたリザーブタンク5における冷却液の入口5aは、その中心線L1が同リザーブタンク5の中心線Lcに対し離れた位置で異なる方向(この例では側面視で直角となる方向)に延びるよう形成されている。このため、入口5aからリザーブタンク5内に流入した冷却液の流れは、同リザーブタンク5内で渦巻き状となる。このように冷却液の流れが渦巻き状となることにより、その冷却液の気液分離部8での滞留時間が長くなるため、同気液分離部8で冷却液から空気(気泡)が浮上して分離しやすくなる。
(5)入口5aからリザーブタンク5内に流入した冷却液の流れは、同リザーブタンク5内で渦巻き状となり、下方に向かうほど径が縮小するテーパ状となる傾斜板12に対し周方向に回りながら接触する。その際、冷却液に含まれる空気(気泡)が傾斜板12に付着し、その後に傾斜板12に沿って浮上してリザーブタンク5内の上端に至る。渦巻き状に流れる上記冷却液がテーパ状の傾斜板12に対し周方向に回りながら接触するため、その接触が行われる期間が長くなって冷却液に含まれる空気を効果的に傾斜板12に付着させることができる。このため、気液分離部8において冷却液から空気を効率よく分離することができる。
[第2実施形態]
次に、冷却装置の第2実施形態について、図4及び図5を参照して説明する。
図4及び図5はそれぞれ、本実施形態におけるリザーブタンク15の内部を側方から見た状態、及び、上方から見た状態を示している。これらの図から分かるように、リザーブタンク15は箱状に形成されている。
図4に示すように、リザーブタンク15の入口15aは同リザーブタンク15の側壁における図4の右側の上部に形成されており、リザーブタンク15の出口15bは上記側壁における図4の左側の下部に形成されている。リザーブタンク15の内側の上面は、入口15a側から出口15b側に向かうほど水平面に対し登るように傾斜している。リザーブタンク15の上端、すなわち同リザーブタンク15における図4の左端部の上端には排気弁11が設けられている。
リザーブタンク15内の上部は、同リザーブタンク15内の冷却液に浸されたバッフルプレート9によって上下に仕切られている。リザーブタンク15内におけるバッフルプレート9の下側には、複数のイオン交換部16が入口15aから出口15bに向かう方向、言い換えればリザーブタンク15内の冷却液の流れの方向に、所定の間隔をおいて設けられている。これらイオン交換部16によって、リザーブタンク15内におけるバッフルプレート9の下側の部分が図4の左右に仕切られている。
リザーブタンク15内におけるバッフルプレート9の下側の部分であって、各イオン交換部16に挟まれた部分、及び、イオン交換部16とリザーブタンク15における入口15aを有する側壁とに挟まれた部分はそれぞれ、気液分離部17となっている。従って、リザーブタンク15内におけるバッフルプレート9の下側の部分では、複数の気液分離部17と複数のイオン交換部16とが、リザーブタンク15内の冷却液が流れる方向(図4の左右方向)において交互に設けられている。なお、バッフルプレート9の貫通孔10は、各気液分離部17に対応して位置するよう形成されている。
リザーブタンク15内の冷却液の流れの方向において、イオン交換部16と同イオン交換部16の上流側で隣り合う気液分離部17とは、それら二つで一組とされており、且つ、上記冷却液の流れの方向において直列に接続されている。このように一組とされた気液分離部17とイオン交換部16とのうち、気液分離部17は上記冷却液の流れの方向において入口15a側に設けられている一方、イオン交換部16は上記冷却液の流れの方向において出口15b側に設けられている。
リザーブタンク15において、入口15aから流入した冷却液は、複数の気液分離部17と複数のイオン交換部16(イオン交換樹脂16a)とを交互に通過する。冷却液がイオン交換樹脂16aを通過するとき、冷却液中のイオンがイオン交換樹脂16aによるイオン交換を通じて同冷却液から取り除かれる。そして、各イオン交換部16のイオン交換樹脂7aを通過した冷却液は、リザーブタンク15の出口15bに流れ、その出口5bからリザーブタンク15の外部に流出する。
また、イオン交換部16では、そのイオン交換樹脂16aを冷却液が通過する際の流通抵抗が大きくなるため、冷却液の流れの方向における上記イオン交換樹脂16aの上流に位置する気液分離部17では、冷却水の流れがイオン交換部7によって緩やかなものとなる。このため、気液分離部17を冷却液が通過する際、その冷却液に含まれる空気(気泡)が浮上してバッフルプレート9の貫通孔10を通り抜け、リザーブタンク15内の上端に溜まる。これにより、冷却液に含まれる空気が同冷却液から分離されるようになる。
図5に示すように、リザーブタンク15には、各イオン交換部16の間に位置する気液分離部17を直接的に出口15bに繋ぐためのバイパス通路18が設けられている。このバイパス通路18は、連通孔19を介して上記気液分離部17と繋がっているとともに、リザーブタンク15内における出口15bを有する側壁と同側壁に対向するイオン交換部16との間の部分にも繋がっている。この場合、上記連通孔19の大きさ、すなわち冷却液の流通面積の調整を通じて、イオン交換部16を通過する冷却液の流量、及び、気液分離部17を通過する冷却液の流速を調整することができる。
以上詳述した本実施形態によれば、第1実施形態における(1)〜(3)の効果に加え、以下に示す効果が得られるようになる。
(5)複数の気液分離部17と複数のイオン交換部16とがリザーブタンク15内の冷却液が流れる方向において交互に設けられているため、複数のイオン交換部16の上流に位置する各気液分離部17でそれぞれ冷却液の流速を遅らせることができ、各気液分離部17で冷却液から効果的に空気を分離することができる。この場合、冷却液がリザーブタンク15内を入口15aから出口15bに向けて、すなわち図4の右から左に、略一直線状に流れる構造であったとしても、その冷却液からの空気の分離を各気液分離部17で行うことにより、その分離を効率よく行うことができる。
[その他の実施形態]
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1実施形態において、図6及び図7に示すように、リザーブタンク5内をイオン交換部7によって上下に仕切るとともに、リザーブタンク5における側壁の上部であってイオン交換部7よりも上側の部分に入口5aを形成してもよい。この場合、リザーブタンク5内におけるイオン交換部7よりも上側の部分が気液分離部8となる。入口5aからリザーブタンク5内に流入した冷却液は、同リザーブタンク5内の気液分離部8で渦巻き状となるため、その気液分離部8内での冷却液の滞留時間が長くなり、且つ、冷却液が気液分離部8からイオン交換部7(イオン交換樹脂7a)に均等に流入する。このようにイオン交換部7に流入した冷却液は、イオン交換樹脂7aを上から下に通過した後にリザーブタンク5の出口5bに流れ、その出口5bからリザーブタンク5の外部に流出する。
上記イオン交換部7及び上記気液分離部8については、リザーブタンク5内の冷却液の流れの方向(上下方向)において交互に複数設けるようにしてもよい。
上記リザーブタンク5においては、入口5aから流入した冷却液に当たる傾斜板を上記気液分離部8に設けるようにしてもよい。この場合、傾斜板は、上下方向に対し傾斜する平板であってもよいし、下方に向かうほど径が縮小するテーパ状であってもよい。上記傾斜板をテーパ状に形成すれば、第1実施形態の(5)と同様の効果が得られる。また、上記傾斜板を上下方向に対し傾斜する平板とした場合でも、次のような作用効果が得られる。すなわち、入口5aからリザーブタンク5内に流入した冷却液は、同リザーブタンク5内で上下方向に対し傾斜している傾斜板に当たるため、その冷却液に含まれる空気(気泡)が傾斜板に付着し、その後に傾斜板に沿って浮上してリザーブタンク5内の上端に至る。こうした傾斜板をリザーブタンク5内の気液分離部8に設けることにより、同気液分離部8で冷却液から空気を効率よく分離することができる。
・第2実施形態において、リザーブタンク15内にイオン交換部16及び気液分離部17をそれぞれ一つだけ設けるようにしてもよい。
・第2実施形態において、必ずしもバイパス通路18を設ける必要はない。
・第1実施形態及び図6のリザーブタンク5において、入口5aの中心線L1がリザーブタンク5の中心線Lcに対し必ずしも離れた位置で異なる方向に延びるよう、上記入口5aが形成されている必要はない。例えば、中心線L1が中心線Lcに対し異なる方向に延びて、且つ交差するよう、入口5aが形成されていてもよい。
・第1実施形態及び図6のリザーブタンク5において、必ずしもバッフルプレート9を設ける必要はない。
・冷却装置は、必ずしも燃料電池1を冷却するものである必要はなく、車両用のモータやインバータ等を冷却するものであってもよい。
1…燃料電池、2…冷却回路、3…ポンプ、4…ラジエータ、5…リザーブタンク、5a…入口、5b…出口、6…バイパス配管、7…イオン交換部、7a…イオン交換樹脂、8…気液分離部、9…バッフルプレート、10…貫通孔、11…排気弁、12…傾斜板、15…リザーブタンク、15a…入口、15b…出口、16…イオン交換部、16a…イオン交換樹脂、17…気液分離部、18…バイパス通路、19…連通孔。

Claims (6)

  1. 冷却液を循環させる冷却回路の途中に設けられて前記冷却液の一部を貯留するリザーブタンクと、前記リザーブタンク内に設けられて冷却液から空気を分離する気液分離部と、前記リザーブタンク内に設けられてイオン交換樹脂によるイオン交換を通じて前記冷却液からイオンを取り除くイオン交換部と、を備える冷却装置において、
    前記リザーブタンク内における冷却液の流れる方向についての入口側には前記気液分離部が設けられている一方、前記リザーブタンク内における冷却液の流れる方向についての出口側には前記イオン交換部が設けられており、
    前記リザーブタンク内における冷却液の流れる方向について前記気液分離部と前記イオン交換部とが直列に接続されていることを特徴とする冷却装置。
  2. 前記気液分離部は、前記リザーブタンクの上部で同リザーブタンク内の冷却液に浸される部分に設けられているバッフルプレートを備えており、
    前記バッフルプレートは、前記リザーブタンク内の上部を上下に仕切るものであり、同バッフルプレートを上下に貫通する貫通孔を備えている請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記リザーブタンクは、円筒状に形成されており、
    前記リザーブタンクにおける冷却液の入口は、その中心線が同リザーブタンクの中心線に対し離れた位置で異なる方向に延びるよう形成されている請求項1又は2に記載の冷却装置。
  4. 前記気液分離部は、前記リザーブタンクにおける冷却液の入口から同リザーブタンク内に流入した冷却液に当たるよう設けられた上下方向に対し傾斜する傾斜板を備えている請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷却装置。
  5. 前記リザーブタンクは、上下方向に延びる円筒状に形成されており、
    前記リザーブタンクにおける冷却液の入口は、その中心線が同リザーブタンクの中心線に対し離れた位置で異なる方向に延びるよう形成されており、
    前記傾斜板は、下方に向かうほど径が縮小するテーパ状に形成されている請求項4に記載の冷却装置。
  6. 複数の前記気液分離部と複数の前記イオン交換部とが、前記リザーブタンク内の冷却液が流れる方向において交互に設けられている請求項1に記載の冷却装置。
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