JP7388245B2 - イオン交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、イオン交換器に関する。
車両等に燃料電池を搭載する場合、発電時における燃料電池の温度上昇を抑制することを目的に、その燃料電池を冷却するための冷却液を流す冷却回路が設けられる。こうした冷却回路では、冷却液中のイオンの濃度が高くなることによって、冷却回路における金属部分の腐食を招いたり、冷却液の電気電導率が上がって燃料電池の機能低下を招いたりするおそれがある。このため、冷却回路には、冷却液に含まれるイオンをイオン交換樹脂によるイオン交換を通じて取り除くイオン交換器が設けられる。
イオン交換器としては、例えば特許文献1に示されるものが知られている。このイオン交換器は、冷却液を流入させる流入口及び同冷却液を流出させる流出口が設けられているハウジングを備えている。ハウジング内における冷却液の流通経路には上流側メッシュが設けられており、その流通経路における上流側メッシュよりも下流側には下流側メッシュが設けられている。更に、ハウジング内の上記流通経路における上流側メッシュと下流側メッシュとの間の部分にはイオン交換樹脂が装填されている。
上記イオン交換器では、流入口及び上流側メッシュを通過した冷却液がハウジング内のイオン交換樹脂に流入し、そのイオン交換樹脂でのイオン交換を通じて同冷却液中のイオンが取り除かれる。このようにイオンが取り除かれた後の冷却液は、下流側メッシュ及び流出口を通過してハウジングから流出する。
特開2016-64373号公報
ところで、冷却回路を流れる冷却液には気泡が含まれており、そうした気泡が冷却液と共にイオン交換器の上流側メッシュを通過してハウジング内のイオン交換樹脂が装填された部分に溜まる。この場合、そのようにして溜まった気泡の分、イオン交換樹脂と冷却液との接触面積が小さくなるため、冷却液に含まれるイオンをイオン交換樹脂でのイオン交換を通じて取り除く際の効率が悪化する。
本発明の目的は、ハウジング内におけるイオン交換樹脂が装填された部分に気泡が溜まることを抑制できるイオン交換器を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するイオン交換器は、冷却液を流入させる流入口及び同冷却液を流出させる流出口が設けられているハウジングと、そのハウジング内における冷却液の流通経路に設けられている上流側メッシュと、その流通経路における上流側メッシュよりも下流側に設けられている下流側メッシュと、を備える。その流通経路における上流側メッシュと下流側メッシュとの間の部分には、イオン交換樹脂が装填されている。そして、流入口及び上流側メッシュを通過した冷却液がハウジング内のイオン交換樹脂でのイオン交換を通じて同冷却液中のイオンが取り除かれ、同イオンが取り除かれた後の冷却液が下流側メッシュ及び流出口を通過してハウジングから流出する。上記イオン交換器の上流側メッシュは、同上流側メッシュを通過する冷却液中の気泡を吸着するトラップ構造を有している。
上記構成によれば、流入口からハウジング内に冷却液と共に流入した気泡は、その冷却液が上流側メッシュを通過する際に同上流側メッシュに吸着される。このため、上記気泡がハウジング内におけるイオン交換樹脂が装填された部分に流入すること、及び、その部分に気泡が溜まることを抑制できるようになる。
イオン交換器が設けられる冷却回路の全体構成を示す略図。 イオン交換器を示す断面図。 上流側メッシュの一部を斜め上方から見た状態を概略的に示す斜視図。 線材に対する気泡の吸着態様(付着態様)を示す略図。 上流側メッシュを示す断面図。 下流側メッシュの一部を斜め上方から見た状態を概略的に示す斜視図。 下流側メッシュを示す断面図。
以下、イオン交換器の一実施形態について、図1~図7を参照して説明する。
図1に示すように、燃料電池1を搭載した車両には、その燃料電池1を冷却するための冷却液を流す冷却回路2が設けられている。なお、こうした冷却液としては、エチレングリコールを含有した冷却水(ロングライフクーラント)等が用いられる。そして、冷却回路2では、ポンプ3の駆動により冷却液が循環するようになっている。
冷却回路2において、燃料電池1はポンプ3よりも下流側の部分に設けられており、同燃料電池1よりも下流側かつポンプ3よりも上流側の部分にはラジエータ4が設けられている。そして、発電時に温度上昇する燃料電池1は、冷却回路2を循環して燃料電池1を通過する冷却液によって冷却される。燃料電池1の熱を奪って温度上昇した冷却液は、ラジエータ4を通過する際に外気によって冷却され、その後にポンプ3に流れる。
また、冷却回路2には、冷却液に含まれるイオンを吸着して同冷却液から除去するためのイオン交換器5、及び、そのイオン交換器5に冷却液を流すためのバイパス配管6が設けられている。バイパス配管6の一方の端部は、冷却回路2における燃料電池1よりも下流側かつラジエータ4よりも上流側の部分に接続されている。また、バイパス配管6のもう一方の端部は、冷却回路2におけるラジエータ4よりも下流側かつポンプ3よりも上流側の部分に接続されている。そして、バイパス配管6の途中に上記イオン交換器5が設けられている。
冷却回路2においては、循環する冷却液が燃料電池1よりも下流側に流れたとき、その冷却液の一部がラジエータ4側に流れるのではなくバイパス配管6内に流れ込む。このようにバイパス配管6に流れ込んだ冷却液は、イオン交換器5を通過する際にイオンが除去され、その後に冷却回路2におけるラジエータ4よりも下流側かつポンプ3よりも上流側の部分に流れる。
次に、イオン交換器5について説明する。
図2に示すように、イオン交換器5のハウジング7は、上下方向に延びて上方に向けて開口する円筒状の側壁7cと、その側壁7cの上端部の開口に対するねじ込みによって同開口を閉塞するキャップ8と、を備えている。ハウジング7の側壁7cには、バイパス配管6(図1)におけるイオン交換器5よりも上流側の部分に繋がる流入パイプ9、及び、バイパス配管6におけるイオン交換器5よりも下流側の部分に繋がる流出パイプ10が一体形成されている。
側壁7cの下端部には、冷却液を流入させる流入口7a及び同冷却液を流出させる流出口7bが設けられている。そして、流入口7aは、側壁7cの下端部における径方向の一方側(図2の左側)に形成されており、側壁7cに一体形成された上記流入パイプ9と繋がっている。また、流出口7bは、側壁7cの下端部における径方向の他方側(図2の右側)に形成されており、側壁7cに一体形成された上記流出パイプ10と繋がっている。
キャップ8は、側壁7cの上端部の開口に対しねじ込み可能な円筒状の胴部8aを備えている。この胴部8aは、上下方向に延びるように形成されている。また、胴部8aの外周面には、側壁7cの上端部の開口部の内周面に形成された雌ねじ14と噛み合う雄ねじ15が形成されている。そして、胴部8aの雄ねじ15を側壁7cの雌ねじ14にねじ込むと、胴部8aの外周面が側壁7cの内周面に沿うように位置するとともに、側壁7cの上端部の開口がキャップ8によって閉塞されるようになる。
側壁7cに取り付けられたキャップ8においては、胴部8aの内部で上下方向に延びるようにチューブ部材16が設けられている。このチューブ部材16の上端部には、同チューブ部材16の軸線に対し直交する方向に突出するリング部17が形成されている。また、チューブ部材16の下端部には、同チューブ部材16の軸線に対し直交する方向に突出するリング部材18が取り外し可能に取り付けられている。そして、リング部17の外周部がキャップ8の内周面の上端部に嵌め込まれるとともに、リング部材18の外周部がキャップ8(胴部8a)の内周面の下端部に嵌め込まれることにより、チューブ部材16がキャップ8の内部に組み付けられている。このとき、チューブ部材16の上端とキャップ8の天井面(内面の上端)との間には、所定の大きさの隙間が存在するようにされる。
リング部17及びリング部材18はそれぞれ、冷却液を上下方向に通過させることが可能となっている。リング部17とリング部材18との間、且つ、チューブ部材16の外周面とキャップ8(胴部8a)の内周面との間には、イオン交換樹脂19が設けられている。また、リング部材18の下面には上流側メッシュ20が取り付けられているとともに、リング部17の下面には下流側メッシュ21が取り付けられている。これら上流側メッシュ20及び下流側メッシュ21により、上記イオン交換樹脂19がリング部17よりも上側に移動したり、リング部材18よりも下側に移動したりしないようにされる。
なお、キャップ8、チューブ部材16、及びイオン交換樹脂19はカートリッジ化されており、ハウジング7の側壁7cに対しキャップ8を取り付けたり取り外したりすることにより、イオン交換樹脂19をキャップ8及びチューブ部材16と共に一度に交換することが可能となっている。また、キャップ8を側壁7cに取り付けたときには、チューブ部材16がハウジング7の側壁7c内に設けられた状態となる。更に、このときにはキャップ8の胴部8aの外周面が側壁7cの内周面に沿った状態となるため、胴部8aの内周面とチューブ部材16の外周面との間に存在するイオン交換樹脂19が、チューブ部材16の外周面と側壁7cの内周面との間に装填された状態にもなる。
ハウジング7の内側下端部には、同ハウジング7とは別体のセパレータ22が設けられている。このセパレータ22は、その内側下端部を上下に隔てる底壁22a、及び、その底壁22aよりも下側の部分をチューブ部材16の下端部と連通する筒壁22bを有している。更に、セパレータ22は、底壁22aの外縁に繋がるとともに同底壁22aに対し筒壁22bの突出方向と同方向に突出してハウジング7の底部の内周面と接する周壁22cも有している。セパレータ22は、流入口7aからハウジング7内に流入した冷却液を流出口7bに直接的に流す一方でイオン交換樹脂19側にも流し、且つ、イオン交換樹脂19を通過した冷却液を流出口7bに流すためのものである。
ハウジング7内における冷却液の流通経路は、流入口7aの下流で、流出口7bに直接的に繋がる第1流路23と、イオン交換樹脂19が装填された部分を介して流出口7bに繋がる第2流路24と、に分岐している。上記第1流路23は、上流側メッシュ20とセパレータ22の底壁22aよりも上側の部分との間に形成されている。一方、上記第2流路24は、キャップ8の内部、チューブ部材16の内部、及び、ハウジング7の内底面とセパレータ22の底壁22aよりも下側の部分との間の部分によって形成されている。従って、上流側メッシュ20は、第2流路24の上流端に設けられていることになり、且つ、第1流路23に対し露出した状態となる。一方、下流側メッシュ21は、ハウジング7内の流通経路における上流側メッシュ20よりも下流側、より詳しくは第2流路24における上流側メッシュ20よりも下流側に設けられる。
次に、上流側メッシュ20及び下流側メッシュ21について詳しく説明する。
図3は、上流側メッシュ20の一部を斜め上方から見た状態を概略的に示している。上流側メッシュ20は、線材31を定められた織り方(例えば平織り)で織ることによって形成されるものであって、同上流側メッシュ20を通過する冷却液中の気泡を吸着するトラップ構造を有している。
こうしたトラップ構造は、例えば上流側メッシュ20(線材31)に対し疎水処理を施すことによって実現されている。疎水処理を施すことにより上流側メッシュ20の疎水性を向上させると、冷却液が上流側メッシュ20を通過する際、その冷却液に含まれる気泡が効果的に上流側メッシュ20(線材31)に吸着される。
図4は、線材31に対する冷却液中の気泡Aの吸着態様(付着態様)を概略的に示している。線材31と冷却液との界面における界面エネルギを「γ」とし、線材31の表面(界面)に対する気泡Aの接触角を「θ」としたとすると、線材31に対する冷却液中の気泡Aの付着のしやすさを意味する値である付着仕事Wを、次の式「W=γ・(1-cosθ)」で表すことができる。ちなみに、この付着仕事Wが「0」よりも大きくなるほど、冷却液中の気泡が線材31に付着されやすいことを意味している。上流側メッシュ20(線材31)に対し上記疎水処理が施されると、接触角θを大きくすることができ、それに伴い付着仕事Wが「0」に対し大きくなるため、気泡Aが線材31の表面に付着(吸着)されやすくなる。
図5は、上流側メッシュ20の断面を示している。図5から分かるように、上流側メッシュ20の線材31は複数の撚糸32で形成されており、それによっても上流側メッシュ20の上記トラップ構造が実現されている。線材31を複数の撚糸32で形成することにより、線材31の表面に凹凸が生じて表面積が大きくなると、上流側メッシュ20を冷却液が通過する際、その冷却液に含まれる気泡が効果的に上流側メッシュ20(線材31)に吸着される。
図6及び図7はそれぞれ、下流側メッシュ21の一部を斜め上方から見た状態、及び、下流側メッシュ21の断面を示している。下流側メッシュ21も、線材33を定められた織り方(例えば平織り)で織ることによって形成されている。この下流側メッシュ21には、上流側メッシュ20のようなトラップ構造は採用されていない。すなわち、下流側メッシュ21では、疎水処理の施工や複数の撚糸による線材33の形成が行われていない。このため、下流側メッシュ21を冷却液が通過する際、その冷却液に気泡が含まれていたとしても、同気泡が冷却液と共に下流に流れやすくなる。
次に、イオン交換器5の作用について説明する。
イオン交換器5において、流入パイプ9及び流入口7aからハウジング7内に流入した冷却液は、その一部が第2流路24を介して流出口7bに流される。
詳しくは、同冷却液が、第2流路24の上流端に位置する上流側メッシュ20、キャップ8内部のイオン交換樹脂19の周囲、下流側メッシュ21、チューブ部材16の内部、及び、ハウジング7の内底面とセパレータ22の底壁22aよりも下側の部分との間の部分を通過し、流出口7b及び流出パイプ10を介してハウジング7外に流される。第2流路24において、冷却液がイオン交換樹脂19の周囲を通過する際には、その冷却液に含まれるイオンがイオン交換樹脂19によるイオン交換を通じて取り除かれる。
流入口7aから第2流路24に流れる冷却液に気泡が含まれていたとしても、その冷却液が第2流路24の上流側メッシュ20を通過する際、同上流側メッシュ20に吸着される。このため、気泡を含む冷却液がハウジング7内におけるイオン交換樹脂19が装填された部分に流入し、その部分に気泡が溜まることを抑制できるようになる。仮に、ハウジング7内におけるイオン交換樹脂19が装填された部分に気泡が溜まると、イオン交換樹脂19と冷却液との接触面積が小さくなるため、冷却液に含まれるイオンをイオン交換樹脂19でのイオン交換を通じて取り除く際の効率が悪化するという問題が生じるが、そうした問題の発生は抑制される。
イオン交換器5において、流入パイプ9及び流入口7aからハウジング7内に流入した冷却液は、その一部が第2流路24に流れずに第1流路23に流れ、その第1流路23を介して直接的に流出口7bに流れるようにもなる。こうした冷却液も、流出口7b及び流出パイプ10を介してハウジング7外に流される。上流側メッシュ20に吸着された上記気泡については、その量がある程度多くなったとき、流入口7aから第1流路23を介して流出口7bに流れる冷却液に押され、上流側メッシュ20から流出口7bに流される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)流入口7aからハウジング7内に冷却液と共に流入した気泡は、その冷却液が第2流路24の上流側メッシュ20を通過する際に同上流側メッシュ20に吸着される。このため、ハウジング7内の第2流路24におけるイオン交換樹脂19が装填された部分に気泡が流入し、その部分に気泡が溜まることを抑制できるようになる。
(2)上流側メッシュ20は、線材31を定められた織り方で織ることによって形成されている。この線材31を複数の撚糸32によって形成することにより、上流側メッシュ20のトラップ構造が実現されている。線材31を複数の撚糸32によって形成すると、同線材31の表面に凹凸が生じて表面積が大きくなる、このため、上流側メッシュ20を冷却液が通過する際、その冷却液に含まれる気泡を効果的に上流側メッシュ20(線材31)に吸着させることができる。
(3)上流側メッシュ20に対し疎水処理を施すことによっても、同上流側メッシュ20のトラップ構造が実現されている。この疎水処理を通じて上流側メッシュ20の疎水性を向上させることにより、上流側メッシュ20を冷却液が通過する際、その冷却液に含まれる気泡を効果的に上流側メッシュ20(線材31)に吸着させることができる。
(4)下流側メッシュ21にはトラップ構造が採用されていない。このため、下流側メッシュ21における線材33の表面積が小さく抑えられるとともに、下流側メッシュ21の疎水性が上流側メッシュ20の疎水性よりも低く抑えられる。従って、ハウジング7内における第2流路24のイオン交換樹脂19を通過する冷却液に気泡が含まれているとしても、その気泡が下流側メッシュ21(線材33)に吸着されにくくなり、冷却液と共に下流側メッシュ21を通過して下流側に流れやすくなる。このため、ハウジング7内のイオン交換樹脂19が装填された部分に気泡が溜まりにくくなる。
(5)ハウジング7内における冷却液の流通経路は、流入口7aの下流で、流出口7bに直接的に繋がる第1流路23と、イオン交換樹脂19が装填された部分を介して流出口7bに繋がる第2流路24と、に分岐している。そして、上流側メッシュ20は、第2流路24の上流端に設けられており、且つ、第1流路23に対し露出している。このため、第2流路24を冷却液が流れることによって上流側メッシュ20に吸着した気泡がある程度多くなると、その気泡が流入口7aから第1流路23を介して流出口7bに流れる冷却液に押され、上流側メッシュ20から流出口7bに流されるようになる。従って、上流側メッシュ20に溜まった気泡を定期的に流出口7bに流すことができ、上流側メッシュ20に多量の気泡が溜まることを抑制できる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上流側メッシュ20は、必ずしも第1流路23に露出している必要はない。
・ハウジング7内における冷却液の流通経路は、必ずしも第1流路23と第2流路24とに分岐している必要はない。
・上流側メッシュ20のトラップ構造については、上流側メッシュ20の疎水処理と複数の撚糸32による線材31の形成とのうちの一方のみで実現されていてもよい。
5…イオン交換器
7…ハウジング
7a…流入口
7b…流出口
7c…側壁
8…キャップ
8a…胴部
9…流入パイプ
10…流出パイプ
16…チューブ部材
17…リング部
18…リング部材
19…イオン交換樹脂
20…上流側メッシュ
21…下流側メッシュ
23…第1流路
24…第2流路
31…線材
32…撚糸
33…線材

Claims (5)

  1. 冷却液を流入させる流入口及び同冷却液を流出させる流出口が設けられているハウジングと、そのハウジング内における前記冷却液の流通経路に設けられている上流側メッシュと、前記流通経路における前記上流側メッシュよりも下流側に設けられている下流側メッシュと、前記流通経路の前記上流側メッシュと下流側メッシュとの間の部分に装填されているイオン交換樹脂と、を備えており、前記流入口及び前記上流側メッシュを通過した冷却液が前記ハウジング内のイオン交換樹脂でのイオン交換を通じて同冷却液中のイオンが取り除かれ、同イオンが取り除かれた後の冷却液が前記下流側メッシュ及び前記流出口を通過して前記ハウジングから流出するイオン交換器において、
    前記上流側メッシュは、同上流側メッシュを通過する冷却液中の気泡を吸着するトラップ構造を有しており、
    前記上流側メッシュは線材を定められた織り方で織ることによって形成されるものであり、前記線材が撚糸によって形成されていることによって前記トラップ構造が実現されていることを特徴とするイオン交換器。
  2. 前記トラップ構造は、前記上流側メッシュに対し疎水処理を施すことによって実現されている請求項に記載のイオン交換器。
  3. 冷却液を流入させる流入口及び同冷却液を流出させる流出口が設けられているハウジングと、そのハウジング内における前記冷却液の流通経路に設けられている上流側メッシュと、前記流通経路における前記上流側メッシュよりも下流側に設けられている下流側メッシュと、前記流通経路の前記上流側メッシュと下流側メッシュとの間の部分に装填されているイオン交換樹脂と、を備えており、前記流入口及び前記上流側メッシュを通過した冷却液が前記ハウジング内のイオン交換樹脂でのイオン交換を通じて同冷却液中のイオンが取り除かれ、同イオンが取り除かれた後の冷却液が前記下流側メッシュ及び前記流出口を通過して前記ハウジングから流出するイオン交換器において、
    前記上流側メッシュは、同上流側メッシュを通過する冷却液中の気泡を吸着するトラップ構造を有しており、
    前記ハウジング内における冷却液の前記流通経路は、前記流入口の下流で、前記流出口に直接的に繋がる第1流路と、前記イオン交換樹脂が装填された部分を介して前記流出口に繋がる第2流路と、に分岐しており、
    前記上流側メッシュは、前記第2流路の上流端に設けられており、且つ、前記第1流路に対し露出していることを特徴とするイオン交換器。
  4. 前記トラップ構造は、前記上流側メッシュに対し疎水処理を施すことによって実現されている請求項に記載のイオン交換器。
  5. 前記下流側メッシュの疎水性は、前記上流側メッシュの疎水性よりも低く抑えられている請求項2又は4に記載のイオン交換器。
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