JP2020006292A - イオン交換器 - Google Patents

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純子 大平
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Abstract

【課題】洗浄期間と通常期間との両方で冷媒から効果的にイオンを取り除くことができる小型軽量なイオン交換器を提供する。【解決手段】イオン交換器5は、冷媒を流入させる流入口9及び同冷媒を流出させる流出口10が形成されたハウジング8を備える。ハウジング8は、上方に向けて開口するものとされる。ハウジング8内における流入口9及び流出口10よりも下部には、陽イオン交換樹脂と弱塩基性陰イオン交換樹脂とを配合したイオン交換樹脂11が装填される。また、ハウジング8内における流入口9及び流出口10よりも上部には上部カートリッジ13が上方に向けて取り外しできるよう取り付けられる。上部カートリッジ13には、ハウジング8の流入口9に繋がる第1流入部25と同ハウジング8の流出口10に繋がる第1流出部28とが設けられているとともに、陽イオン交換樹脂及び強塩基性陰イオン交換樹脂を配合したイオン交換樹脂12が装填される。【選択図】図2

Description

本発明は、イオン交換器に関する。
車両等に燃料電池を搭載する場合、発電時における燃料電池の温度上昇を抑制することを目的に、その燃料電池を冷却するための冷媒を流す冷却回路が設けられる。こうした冷却回路においては、冷媒中のイオンの濃度が高くなることによって、冷却回路における金属部分の腐食を招いたり、冷媒の電気電導率が上がって燃料電池の機能低下を招いたりするおそれがあるため、冷媒に含まれるイオンをイオン交換樹脂によるイオン交換を通じて取り除くイオン交換器が設けられる。
上記イオン交換器は、冷媒を流入させる流入口及び同冷媒を流出させる流出口が設けられているハウジングと、そのハウジング内に装填されたイオン交換樹脂と、を備えている。そして、流入口を介してハウジング内に流入した冷媒が上記イオン交換樹脂を通過する際には同冷媒中のイオンがイオン交換樹脂によるイオン交換によって取り除かれ、同イオンが取り除かれた後の冷媒がハウジングから流出口を介して流出する。また、冷媒中のイオンとしては陽イオンと陰イオンとが存在するため、それらのイオンを冷媒中から取り除くことができるよう、上記イオン交換樹脂として特許文献1に示されるように陽イオン交換樹脂及び陰イオン交換樹脂が用いられる。
ところで、上記冷却回路においては、製造直後の新品時から所定の期間(以下、洗浄期間という)が経過するまでは、同冷却回路内の冷媒に対し配管等からイオンが多く溶出する。また、燃料電池を冷媒によって冷却するときには、冷媒中の成分が加熱分解されてイオンが徐々に発生する。従って、冷却回路の製造直後から上記洗浄期間が経過して冷却回路内の冷媒に対する配管等からイオンの溶出がおさまると、冷媒の成分が加熱分解されて冷媒中に徐々にイオンが発生する期間(以下、通常期間という)に移行する。
上記冷却回路では、上述した洗浄期間及び通常期間の両方で冷媒中から効果的にイオンを取り除くことが望まれており、そうした要望に対応すべくイオン交換器のハウジング内に装填されるイオン交換樹脂の量や配合、詳しくは陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂との量や配合を定めることが考えられる。
特開2005−11803号公報
上記冷却回路に設けられるイオン交換器では、冷媒から効果的にイオンを取り除きつつ、ハウジング内に装填するイオン交換樹脂の量を可能な限り少なくすることが、イオン交換器を小型軽量化するという観点で好ましい。
しかし、イオン交換器においては、上記通常期間中に冷却回路中の冷媒の温度がイオン交換樹脂の耐熱温度よりも高くなって同イオン交換樹脂が熱劣化した場合でも、イオン交換の機能が低下しないよう、ハウジング内にイオン交換樹脂を多めに装填するようにしており、そのことがイオン交換器の小型軽量化の妨げとなっている。
また、イオン交換樹脂における単位体積当たりのイオン交換の量(イオン交換容量)を高めれば、ハウジング内に装填されるイオン交換樹脂の量を少なく抑えられる。ただし、その場合には冷媒がイオン交換器を通過する際におけるイオン交換樹脂の冷媒に対する接触面積が少なくなるため、その冷媒の単位流量当たりのイオンの除去割合(イオン交換効率)が低下する。従って、上記洗浄期間において、冷却回路内の冷媒に対し配管等から多くのイオンが溶出するとき、イオン交換器によって冷媒からイオンを効果的に取り除くことができなくなるおそれがある。
本発明の目的は、洗浄期間と通常期間との両方で冷媒から効果的にイオンを取り除くことができる小型軽量なイオン交換器を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するイオン交換器は、冷媒を流入させる流入口及び同冷媒を流出させる流出口が設けられているハウジングと、そのハウジング内に装填されたイオン交換樹脂と、を備える。そして、流入口を介してハウジング内に流入した冷媒が上記イオン交換樹脂を通過する際には同冷媒中のイオンがイオン交換によって取り除かれ、同イオンが取り除かれた後の冷媒がハウジングから流出口を介して流出する。上記ハウジングは、上方に向けて開口するものとされる。ハウジング内における流入口及び流出口よりも下部には、上記冷媒が通過するイオン交換樹脂として、陽イオン交換樹脂と弱塩基性陰イオン交換樹脂とを配合したものが装填されている。また、ハウジング内における流入口及び流出口よりも上部には、イオン交換樹脂を装填可能なカートリッジが上方に向けて取り外しできるよう取り付けられる。このカートリッジには、ハウジングの流入口に繋がって冷媒を流入させる流入部と同ハウジングの流出口に繋がって冷媒を流出させる流出部とが設けられているとともに、上記冷媒が通過するイオン交換樹脂として陽イオン交換樹脂及び強塩基性陰イオン交換樹脂を配合したものが装填されている。
イオン交換樹脂のうち、弱塩基性陰イオン交換樹脂は、強塩基性陰イオン交換樹脂と比較してイオン交換できるイオンの種類に限りがあるものの、耐熱温度が強塩基性陰イオン交換樹脂よりも高く、且つ、単位体積当たりのイオン交換の量(イオン交換容量)が強塩基性陰イオン交換樹脂よりも大きい。このため、ハウジングに装填されるイオン交換樹脂のうち弱塩基性陰イオン交換樹脂の割合を多くすれば、イオン交換樹脂全体として量を少なくすることができ、イオン交換器の小型軽量化を実現するうえで有利である。
しかし、仮にイオン交換樹脂のうちの陰イオン交換樹脂を弱塩基性イオン交換樹脂のみにしてイオン交換樹脂全体の量を少なくすると、冷媒がイオン交換器を通過する際におけるイオン交換樹脂の冷媒に対する接触面積が少なくなるため、その冷媒の単位流量当たりのイオンの除去割合(イオン交換効率)が低下する。従って、イオン交換器が設けられる冷却回路の製造直後からの所定の期間(洗浄期間)において、同冷却回路内の冷媒に対し配管等から多くのイオンが溶出するとき、イオン交換器によって冷媒からイオンを効果的に取り除くことができなくなるおそれがある。
上記構成によれば、ハウジング内における流入口及び流出口よりも上部に取り付けられたカートリッジには、強塩基性陰イオン交換樹脂を含むイオン交換樹脂が装填されているため、冷却回路の製造直後の新品時からの上記洗浄期間において、冷媒からイオンを効果的に取り除くことができる。また、ハウジング内における流入口及び流出口よりも下部には、弱塩基性陰イオン交換樹脂を含むイオン交換樹脂が装填されているため、上記洗浄期間後の通常期間において冷媒からイオンを効果的に取り除きつつ、ハウジング内に装填されるイオン交換樹脂の量を少なくすることができる。すなわち、耐熱温度が高く且つイオン交換容量が大きい弱塩基性陰イオン交換樹脂を用いている分、上記通常期間中における冷媒からの効果的なイオンの除去を維持するために、ハウジング内に装填されるイオン交換樹脂の量を多くしなくてもよくなる。
また、強塩基性陰イオン交換樹脂は、弱塩基性陰イオン交換樹脂と比較して耐熱温度が低く且つイオン交換容量が小さいため、比較的短い周期で新しいものに取り替える必要が生じるが、そうした取り替えをカートリッジごと行うことができる。すなわち、カートリッジをハウジング内から上方に向けて取り外し、その後に新しい強塩基性陰イオン交換樹脂を含むイオン交換樹脂が装填された別のカートリッジをハウジング内に上方から落とし込んで取り付けることにより、強塩基性陰イオン交換樹脂を含むイオン交換樹脂が新しいものに取り替えられる。従って、比較的短い周期で取り替える必要がある強塩基性陰イオン交換樹脂を含むイオン交換樹脂を、カートリッジごと新しいものに容易に取り替えることができる。
イオン交換器が設けられる冷却回路の全体構成を示す略図。 イオン交換器の構造を示す断面図。 (a)は図2の管部を上方から見た状態を示す平面図、(b)は同管部を下方から見た状態を示す底面図、(c)は(a)の管部を矢印A−A方向から見た状態を示す断面図。 (a)は上部カートリッジを上方から見た状態を示す平面図、(b)は(a)の上部カートリッジを矢印B−B方向から見た状態を示す断面図。 (a)は下部カートリッジを上方から見た状態を示す平面図。(b)は下部カートリッジを水平方向から見た状態を示す側面図。 強酸性陽イオン交換樹脂の化学式を示す図。 強塩基性陰イオン交換樹脂の化学式を示す図。 弱塩基性陰イオン交換樹脂の化学式を示す図。 (a)及び(b)は、イオン交換器のイオン交換効率の推移を示すグラフ。 (a)及び(b)は、イオン交換器のイオン交換効率の推移を示すグラフ。 イオン交換器におけるイオン交換樹脂全体の量を比較して示すグラフ。
以下、イオン交換器の一実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
図1に示すように、燃料電池1を搭載した車両には、その燃料電池1を冷却するための冷媒を流す冷却回路2が設けられている。なお、こうした冷媒としては、エチレングリコールを含有した冷却水(ロングライフクーラント)等が用いられる。そして、冷却回路2では、ポンプ3の駆動により冷媒が循環するようになっている。
冷却回路2において、燃料電池1はポンプ3よりも下流側の部分に設けられており、同燃料電池1よりも下流側かつポンプ3よりも上流側の部分にはラジエータ4が設けられている。そして、発電時に温度上昇する燃料電池1は、冷却回路2を循環して燃料電池1を通過する冷却水によって冷却される。燃料電池1の熱を奪って温度上昇した冷媒は、ラジエータ4を通過する際に外気によって冷却され、その後にポンプ3に流れる。
また、冷却回路2には、冷媒に含まれるイオンを取り除くためのイオン交換器5、及び、そのイオン交換器5に冷媒を流すためのバイパス配管6が設けられている。上記イオン交換器5はバイパス配管6の途中に設けられている。そして、バイパス配管6の一方の端部は、冷却回路2における燃料電池1よりも下流側かつラジエータ4よりも上流側の部分に接続されている。また、バイパス配管6のもう一方の端部は、冷却回路2におけるラジエータ4よりも下流側かつポンプ3よりも上流側の部分にバルブ7を介して接続されている。
上記バルブ7は、燃料電池1を通過した冷媒をバイパス配管6(イオン交換器5)に流すか否かを定めるべく開閉動作する。詳しくは、バルブ7を閉じた状態のもとでは、上記冷媒がバイパス配管6に流れることなくラジエータ4側に流れる。一方、バルブ7を開くと、燃料電池1を通過した冷媒の一部がラジエータ4側に流れるのではなくバイパス配管6内に流れ込む。このようにバイパス配管6に流れ込んだ冷媒は、イオン交換器5を通過する際にイオンが除去され、その後に冷却回路2におけるラジエータ4よりも下流側かつポンプ3よりも上流側の部分に流れる。
次に、イオン交換器5について説明する。
図2に示すように、イオン交換器5は、上下方向に延びるとともに上方に向けて開口しているハウジング8を備えている。このハウジング8の上下方向中央部における図中の左右方向一方側(図中の左側)の部分には、バイパス配管6(図1)におけるイオン交換器5よりも上流側の部分に繋がってハウジング8内に冷媒を流入させる流入口9が形成されている。また、ハウジング8の上下方向中央部における図中の左右方向他方側(図2の右側)の部分には、ハウジング8内の冷媒を流出させる流出口10が形成されている。この流出口10は、バイパス配管6(図1)におけるイオン交換器5よりも下流側の部分と繋がっている。
ハウジング8内における流入口9及び流出口10よりも上部には、イオン交換樹脂11を装填可能な上部カートリッジ13が設けられている。この上部カートリッジ13の下側には管部16が固定されている。管部16には、ハウジング8内で流入口9と流出口10とを繋ぐよう水平方向に延びる通路16aが形成されている。上部カートリッジ13は、管部16と共に、ハウジング8に対しその開口から上方に向けて取り外すことが可能となっている。
また、ハウジング8内における流入口9及び流出口10よりも下部には、イオン交換樹脂12を装填可能な下部カートリッジ15が設けられている。下部カートリッジ15は、管部16の下側に配置されており、管部16及び上部カートリッジ13とは別体となっている。なお、ハウジング8に対し下部カートリッジ15を上述したように設けることにより、ハウジング8内における流入口9及び流出口10よりも下部にイオン交換樹脂12が装填された状態となる。
イオン交換器5では、ハウジング8内を流れる冷媒が上部カートリッジ13及び下部カートリッジ15を通過するようになっており、その際に上部カートリッジ13及び下部カートリッジ15に装填されたイオン交換樹脂11,12によるイオン交換を通じて冷媒中のイオンが取り除かれるようになっている。
図3において、(a)は図2の管部16を上方から見た状態を示しており、(b)は同管部16を下方から見た状態を示しており、(C)は(a)の管部16を矢印A−A方向から見た状態の断面を示している。図3(a)に示すように、管部16の中央部には同管部16の上面で開口する挿入孔17が形成されており、管部16における挿入孔17よりも左側の部分には同管部16の上面で開口する第1連通孔18が形成されている。また、図3(b)及び(c)に示すように、管部16における右側の部分には同管部16の下面で開口する第2連通孔19が形成されており、管部16における左端の部分には同管部16の下面で開口するスリット20が形成されている。
図2に示すように、管部16の通路16aは、上述した挿入孔17、第1連通孔18、第2連通孔19、及びスリット20と連通している。通路16aにおける流入口9と流出口10との間の部分には、冷媒の流通面積が他の部分よりも小さい縮径部24が形成されている。そして、上記第1連通孔18は縮径部24よりも上記流入口9寄りの部分に位置しており、上記挿入孔17は縮径部24よりも上記流出口10寄りの部分に位置している。また、上記スリット20は縮径部24よりも上記流入口9寄りの部分であって同流入口9に隣接する部分に位置しており、上記第2連通孔19は縮径部24よりも上記流出口10寄りの部分に位置している。
図4において、(a)は上部カートリッジ13を上方から見た状態を示しており、(b)は(a)の上部カートリッジ13を矢印B−B方向から見た状態を示している。上部カートリッジ13は、上下方向に延びる円筒状の外壁21と、その外壁21の内部で上下方向に延びるとともに同外壁21に支持されたチューブ部材22と、を備えている。チューブ部材22は外壁21の中心線に沿って延びており、その外壁21との間にはイオン交換樹脂11(図2)を装填することが可能となっている。外壁21の下側の開口部には冷媒を通過させることが可能なメッシュ23が設けられており、そのメッシュ23の中心部を上記チューブ部材22の下端部が貫通している。
図2に示すように、上部カートリッジ13の下側に管部16が固定された状態では、チューブ部材22の下端部が管部16の挿入孔17に挿入されており、チューブ部材22の内部が管部16の通路16aにおける縮径部24よりも下流側の部分と連通している。更に、この状態のもとでは、上部カートリッジ13におけるメッシュ23と管部16の上面との間の部分が、上部カートリッジ13の下端(外壁21の下側の開口)と管部16の第1連通孔18とを繋ぐ第1流入部25となる。この第1流入部25は、管部16における第1連通孔18及び通路16aを介してハウジング8の流入口9に繋がっており、同流入口9から上部カートリッジ13(外壁21)内に冷媒を流入させるためのものである。
上部カートリッジ13における外壁21の上端の開口には冷媒を通過させることが可能なメッシュ26が設けられており、そのメッシュ26の中心部をチューブ部材22の上端部が貫通している。外壁21の上端部には同外壁21の上端の開口を閉塞するキャップ27が固定されており、キャップ27の内側には上記チューブ部材22の上端が位置している。このチューブ部材22の内部は、管部16の通路16aを介してハウジング8の流出口10に繋がっており、上部カートリッジ13内の冷媒を流出させる第1流出部28となっている。また、キャップ27は、ハウジング8の上端部に対しボルト締結によって取り付けられており、そのボルト締結を解除することによってハウジング8の上端部から取り外すことが可能となっている。
図5において、(a)は下部カートリッジ15を上方から見た状態を示しており、(b)は下部カートリッジ15を側方から見た状態を示している。下部カートリッジ15は、上下方向に延びる円筒状の外壁31を備えている。外壁31の外径は、ハウジング8(図2)の内径よりも僅かに小さい値となっている。また、外壁21における図5(a)及び図5(b)の左端は、外壁31の上端から下端に亘って延びる平坦部33となっている。この外壁31の内側には、イオン交換樹脂12(図2)を装填することが可能となっている。また、外壁21の下側の開口部には冷媒を通過させることが可能なメッシュ32が設けられている一方、外壁21の上側の開口部には冷媒を通過させることが可能なメッシュ36が設けられている。更に、外壁21の上端には、上方に突出する把持部31aが形成されている。
図2に示すように、下部カートリッジ15は、ハウジング8内における管部16の下側に配置されているため、ハウジング8から上部カートリッジ13及び管部16を取り外すことにより、ハウジング8に対しその開口から上方に向けて取り外すことが可能となる。そうしたハウジング8からの下部カートリッジ15の取り外しは、外壁21の上端に形成されている把持部31a(図5)を工具等で把持して引き上げることによって容易に行うことが可能となる。
下部カートリッジ15が管部16の下側に配置された状態では、外壁31の上端が管部16の下面に当接することにより、外壁31の平坦部33とハウジング8の内壁との間の部分が管部16のスリット20に対応して位置して同スリット20と連通する。更に、下部カートリッジ15のメッシュ32とハウジング8の内側底面との間には隙間があり、その隙間に対し外壁31の平坦部33とハウジング8の内壁との間の部分が連通している。そして、下部カートリッジ15における外壁31の平坦部33とハウジング8の内壁との間の部分は、下部カートリッジ15(外壁31)内に冷媒を流入させる第2流入部34となっている。この第2流入部34は、管部16のスリット20及び通路16aを介してハウジング8の流入口9に繋がるとともに、メッシュ32とハウジング8の内側底面との間の隙間、及び同メッシュ32を介して下部カートリッジ15の外壁31における下端の開口に繋がっている。
下部カートリッジ15がハウジング8内に配置された状態では、外壁31の上端が管部16の下面に当接することにより、下部カートリッジ15における外壁31の上端の開口が管部16のスリット20に対し遮断される一方、下部カートリッジ15の上端における管部16の下面との間の部分を介して同管部16の第2連通孔19と連通する。そして、下部カートリッジ15の上端における管部16の下面との間の部分は、管部16の第2連通孔19及び通路16aを介してハウジング8の流出口10に繋がっており、下部カートリッジ15(外壁31)内の冷媒を流出させる第2流出部35となっている。
次に、イオン交換樹脂11,12について説明する。
イオン交換器5においては、流入口9を介してハウジング8内に流入した冷媒が、上部カートリッジ13内のイオン交換樹脂11、及び、下部カートリッジ15内のイオン交換樹脂12を通過する際に同冷媒中のイオンがイオン交換を通じて取り除かれ、同イオンが取り除かれた後の冷媒がハウジング8から流出口10を介して流出する。また、冷媒中のイオンとしては陽イオンと陰イオンとが存在するため、それらのイオンを冷媒中から取り除くことができるよう、上記イオン交換樹脂11,12として陽イオン交換樹脂及び陰イオン交換樹脂が用いられる。ちなみに、上記陽イオン交換樹脂としては図6に示す強酸性陽イオン交換樹脂が用いられる一方、上記陰イオン交換樹脂としては図7に示す強塩基性陰イオン交換樹脂及び図8に示す弱塩基性陰イオン交換樹脂が用いられる。
冷却回路2においては、製造直後の新品時から所定の期間(洗浄期間)が経過するまでは、同冷却回路2内の冷媒に対し配管等からイオンが多く溶出する。また、燃料電池1を冷媒によって冷却するときには、冷媒中の成分が加熱分解されてイオンが徐々に発生する。従って、冷却回路2の製造直後から上記洗浄期間が経過して冷却回路2内の冷媒に対する配管等からイオンの溶出がおさまると、冷媒の成分が加熱分解されて冷媒中に徐々にイオンが発生する期間(通常期間)に移行する。イオン交換器5では、上述した洗浄期間及び通常期間の両方において冷媒中から効果的にイオンを取り除くため、上記イオン交換樹脂11,12の種類、量、及び配合が定められている。
詳しくは、イオン交換樹脂11としては、強酸性陽イオン交換樹脂及び強塩基性陰イオン交換樹脂を配合したものが用いられている。また、イオン交換樹脂12としては、強酸性陽イオン交換樹脂及び弱塩基性陰イオン交換樹脂を配合したものが用いられている。なお、強酸性陽イオン交換樹脂についてはイオン交換樹脂11,12全体に対するモル当量を30〜40%とすることが好ましい。また、強塩基性陰イオン交換樹脂についてはイオン交換樹脂11,12全体に対するモル当量を50〜60%とすることが好ましく、弱塩基性陰イオン交換樹脂についてはイオン交換樹脂11,12全体に対するモル当量を8〜30%とすることが好ましい。
次に、イオン交換器5の作用について説明する。
イオン交換樹脂11,12において、弱塩基性陰イオン交換樹脂は、強塩基性陰イオン交換樹脂と比較してイオン交換できるイオンの種類に限りがあるものの、耐熱温度が強塩基性陰イオン交換樹脂よりも高く、且つ、単位体積当たりのイオン交換の量(イオン交換容量)が強塩基性陰イオン交換樹脂よりも大きい。このため、イオン交換樹脂11,12において、弱塩基性陰イオン交換樹脂の割合を多くすれば、イオン交換樹脂11,12全体としては量を少なくすることができ、イオン交換器5の小型軽量化を実現するうえで有利である。
しかし、仮にイオン交換樹脂11,12において、陰イオン交換樹脂を弱塩基性イオン交換樹脂のみにしてイオン交換樹脂11,12全体の量を少なくすると、冷媒がイオン交換器5を通過する際におけるイオン交換樹脂11,12の冷媒に対する接触面積が少なくなるため、その冷媒の単位流量当たりのイオンの除去割合(イオン交換効率)が低下する。従って、イオン交換器5が設けられる冷却回路2の上記洗浄期間において、同冷却回路2内の冷媒に対し配管等から多くのイオンが溶出するとき、イオン交換器5によって冷媒からイオンを効果的に取り除くことができなくなるおそれがある。
また、仮にイオン交換樹脂11,12のうちの陰イオン交換樹脂を強塩基性イオン交換樹脂のみにしたとすると、強塩基性陰イオン交換樹脂の上記イオン交換容量が弱塩基性陰イオン交換樹脂よりも小さい分、強塩基性陰イオン交換樹脂を多くしなければならなくなる。更に、強塩基性陰イオン交換樹脂は、弱塩基性陰イオン交換樹脂と比較して耐熱温度が低いことから、強塩基性陰イオン交換樹脂が熱劣化してもイオン交換性能が低下しないよう多めにしなければならなくなる。これらの結果、イオン交換樹脂11,12のうちの陰イオン交換樹脂を強塩基性イオン交換樹脂のみとした場合には、イオン交換樹脂11、12全体の量が多くなることは避けられず、それに伴いイオン交換器5の小型軽量化が妨げられる。
図9(a)及び図9(b)はそれぞれ、仮にイオン交換樹脂11,12のうちの陰イオン交換樹脂を強塩基性イオン交換樹脂のみとした場合の上記洗浄期間及び上記通常期間に亘るイオン交換器5における上記イオン交換効率の推移を示している。
なお、図9(a)においては、横軸がイオン交換器5によって冷媒から除去されたイオンの積算値(以下、吸着量という)とされており、その吸着量の増加に対する上記イオン交換効率の要求値の推移を太線で表すとともに、上記イオン交換効率の実測値の上記吸着量の推移を細線で表している。また、図9(b)においては、横軸が時間とされており、その時間の経過に対する上記イオン交換効率の要求値の推移を太線で表すとともに、上記イオン交換効率の実測値の推移を細線で表している。なお、図9(b)におけるタイミングT0〜T1の期間は冷却回路2の製造直後の新品時からの上記洗浄期間を表しており、タイミングT1以降は上記通常期間を表している。また、図9(a)においては、破線で示す位置で、洗浄期間から通常期間に切り替わっている。
図9(a)及び図9(b)から分かるように、上記イオン交換効率の要求値(太線)に関しては、上記洗浄期間(図9(b)のT0〜T1)で大きい値とされている一方、上記通常期間(図9(b)のT1〜)では小さい値とされている。これは、上記洗浄期間中には冷却回路2内の冷媒に対し配管等からイオンが多く溶出し、上記通常期間中には冷却回路2内の冷媒に対する配管等からイオンの溶出がおさまる一方、冷媒の成分が加熱分解されて冷媒中に徐々にイオンが発生するためである。
こうしたイオン交換効率の要求値(太線)に対し、イオン交換効率の実測値(細線)は、特に上記通常期間中(図9(b)のT1〜)において比較的余裕を持った状態(太線に対し図9の上方に乖離した状態)で推移する。これは、イオン交換樹脂11,12の陰イオン交換樹脂を強塩基性イオン交換樹脂のみとした場合、上記洗浄期間中の上記イオン交換容量を必要な値に維持したり、上記通常期間中(図9(b)のT1〜)における冷媒の温度上昇時に上記イオン交換性能を必要な値に維持したりするため、強塩基性陰イオン交換樹脂を多めにしていることが関係している。すなわち、このように強塩基性陰イオン交換樹脂を多めにすることにより、上記通常期間中(図9(b)のT1〜)においてイオン交換器5のスペックが上記イオン交換効率の点で過剰となるためである。
一方、本実施形態のイオン交換器5における上記洗浄期間及び上記通常期間に亘る上記イオン交換効率の推移は、図10(a)及び図10(b)に示すものとなる。なお、図10(a)及び図10(b)の横軸は、図9(a)及び図9(b)と同様、イオン交換器5が冷媒から除去したイオンの積算値(吸着量)及び時間とされている。そして、図10(a)及び図10(b)においても、上記吸着量の増加及び上記時間の経過に対する上記イオン交換効率の要求値の推移を太線で表すとともに、上記吸着量の増加及び上記時間の経過に対する上記イオン交換効率の実測値の推移を細線で表している。
図10(a)及び図10(b)から分かるように、本実施形態のイオン交換器5では、図9(a)及び図9(b)の例と比較して、イオン交換効率の実測値(細線)がイオン交換効率の要求値(太線)に対し近い位置で、すなわち太線に対し図10の上方への乖離が少ない状態で推移する。特に、上記通常期間中(図10(b)のT1〜)においては、上記イオン交換効率の実測値(細線)が上記イオン交換効率の目標値(太線)に対し大幅に近い位置で推移する。これは、本実施形態のイオン交換器5では、ハウジング8内に装填されるイオン交換樹脂11,12に、強酸性陽イオン交換樹脂、強塩基性陰イオン交換樹脂、及び弱塩基性陰イオン交換樹脂が含まれているためである。
上記弱塩基性陰イオン交換樹脂は、上記強塩基性陰イオン交換樹脂と比較して耐熱温度が高いため、上記通常期間中の冷媒の温度上昇時にイオン交換性能を必要な値に維持するために多めにする必要はない。また、上記弱塩基性陰イオン交換樹脂は、上記強塩基性陰イオン交換樹脂と比較して上記イオン交換容量が大きいため、上記通常期間中に冷媒からイオンを効果的に取り除くために必要な量が少なくてすむ。従って、イオン交換樹脂12に上記弱塩基性陰イオン交換樹脂を含めることにより、ハウジング8に装填されるイオン交換樹脂全体の量を少なくし、上記通常期間中(図10(b)のT1〜)におけるイオン交換効率の実測値(細線)を目標値(太線)に近づけることができる。その結果、本実施形態のイオン交換器5では、図9(a)及び図9(b)の例のように、イオン交換器5のスペックがイオン交換効率の点で過剰となることはなくなる。
一方、上記強塩基性陰イオン交換樹脂は、上記弱塩基性陰イオン交換樹脂と比較して上記イオン交換容量が小さい分、上記弱塩基性陰イオン交換樹脂と同等のイオン交換性能を得るためにはハウジング8内に多く装填する必要がある。そして、そのように強塩基性陰イオン交換樹脂を多くすれば、イオン交換器5を冷媒が通過する際におけるイオン交換樹脂の冷媒に対する接触面積が大きくなる。このため、イオン交換樹脂11に強塩基性陰イオン交換樹脂を含めることにより、冷媒がイオン交換器5を通過する際におけるイオン交換樹脂の冷媒に対する接触面積を大きくすることができ、上記洗浄期間中に上記接触面積が小さいことに伴う上記イオン交換効率の低下が生じることを抑制できる。
従って、本実施形態のイオン交換器5では、イオン交換樹脂11,12に強酸性陽イオン交換樹脂、強塩基性陰イオン交換樹脂、及び弱塩基性陰イオン交換樹脂を含めることにより、上記洗浄期間と上記通常期間との両方で冷媒からイオンを効果的に取り除きつつ、ハウジング8内に装填されるイオン交換樹脂11,12の量を少なくすることができる。
なお、図11において、「A」はイオン交換樹脂11,12のうちの陰イオン交換樹脂を強塩基性イオン交換樹脂のみと仮定した場合(図9(a)及び図9(b))のイオン交換樹脂11,12全体の量(搭載容量)を示している。また、図11の「B」は本実施形態(図10(a)及び図10(b))のイオン交換器5におけるイオン交換樹脂11,12全体の量(搭載容量)を示している。図11から分かるように、本実施形態のイオン交換器5では、イオン交換樹脂11,12全体の量を少なくすることができ、その分の小型軽量化を実現することができる。
また、強塩基性陰イオン交換樹脂は、弱塩基性陰イオン交換樹脂と比較して耐熱温度が低く且つイオン交換容量が小さいため、比較的短い周期で新しいものに取り替える必要がある。こうした強塩基性陰イオン交換樹脂の取り替えは、イオン交換樹脂11を上部カートリッジ13ごと新しいものに取り替えることによって行われる。すなわち、ハウジング8の上端部に対するキャップ27のボルト締結を解除して同キャップ27をハウジング8から取り外す。このように上端が開口されたハウジング8内から上部カートリッジ13及び管部16を上方に向けて取り外す。その後、新しいイオン交換樹脂11が装填された別の上部カートリッジ13及び管部16をハウジング8内に上方から落とし込み、キャップ27をハウジング8に対しボルト締結することにより、新しい上部カートリッジ13及び管部16がハウジング8内に取り付けられる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)イオン交換器5によって上記洗浄期間と上記通常期間との両方で冷媒から効果的にイオンを取り除くことができ、且つ、イオン交換器5の小型軽量化を実現することができる。
(2)イオン交換樹脂12に含まれる弱塩基性陰イオン交換樹脂は、酸性環境下にあるときに十分なイオン交換性能を発揮するものである。イオン交換樹脂11,12には陽イオン交換樹脂として強酸性陽イオン交換樹脂が含まれているが、この強酸性陽イオン交換樹脂は冷媒中のイオン交換の際に水素イオン(プロトン)を生じさせるため、それに伴って冷媒が酸性寄りとなる傾向がある。その結果、弱塩基性陰イオン交換樹脂が酸性環境下におかれるようになり、同弱塩基性陰イオン交換樹脂のイオン交換性能を十分に発揮させることができるようになる。
(3)比較的短い周期で新しいものに取り替える必要がある強塩基性陰イオン交換樹脂の取り替えについては、イオン交換樹脂11を上部カートリッジ13ごと新しいものに取り替えることによって実現されるため、強塩基性陰イオン交換樹脂の取り替えを容易に行うことができる。
(4)強塩基性陰イオン交換樹脂を含むイオン交換樹脂12については、ハウジング8内に対し取り外し可能に取り付けられる下部カートリッジ15に装填されているため、必要に応じて、下部カートリッジ15ごとイオン交換樹脂12を新しいものに取り替えることにより、強塩基性陰イオン交換樹脂を新しいものに取り替えることができる。強塩基性陰イオン交換樹脂については、新しいものに取り替える周期が弱塩基性陰イオン交換樹脂と比較して長くなる。ただし、冷却回路2を新品に取り替えた場合などには、その取り替え後に洗浄期間を再び迎えることになるため、弱塩基性陰イオン交換樹脂を新しいものに取り替えておく必要がある。こうした弱塩基性陰イオン交換樹脂の新しいものへの取り替えを、上述した下部カートリッジ15ごとの取り替えを通じて容易に行うことができる。
(5)下部カートリッジ15をハウジング8に対しその開口から上方に向けて取り外すことは、下部カートリッジ15における外壁21の上端に形成されている把持部31aを工具等で把持して引き上げることによって容易に行うことができるため、下部カートリッジ15の交換が容易になる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・イオン交換器5のハウジング8は、鉛直方向に対し管部16における通路16aの中心線周りに傾いていてもよい。
・イオン交換樹脂11,12に含める陽イオン交換樹脂は必ずしも強酸性陽イオン交換樹脂である必要はなく、イオン交換樹脂11,12に強酸性陽イオン交換樹脂以外の陽イオン交換樹脂を含めるようにしてもよい。なお、イオン交換樹脂11,12に含める陽イオン交換樹脂を強酸性陽イオン交換樹脂とした場合でも、冷媒(エチレングリコール)が熱分解してグリコール酸が生成されることによって冷媒が酸性に傾いたり、冷媒が冷却回路2の周辺雰囲気(大気)に含まれる二酸化炭素と触れることによって酸性に傾いたりする。このため、強酸性陽イオン交換樹脂以外の陽イオン交換樹脂を用いる場合であっても、イオン交換樹脂12に含まれる弱塩基性陰イオン交換樹脂を酸性環境下におくことはできる。
・イオン交換樹脂12については、必ずしもハウジング8の下部に取り外し可能に取り付けられる下部カートリッジ15に装填されている必要はなく、ハウジング8内の下部に対し直接的に装填されていてもよい。
1…燃料電池、2…冷却回路、3…ポンプ、4…ラジエータ、5…イオン交換器、6…バイパス配管、7…バルブ、8…ハウジング、9…流入口、10…流出口、11…イオン交換樹脂、12…イオン交換樹脂、13…上部カートリッジ、15…下部カートリッジ、16…管部、16a…通路、17…挿入孔、18…第1連通孔、19…第2連通孔、20…スリット、21…外壁、22…チューブ部材、23…メッシュ、24…縮径部、25…第1流入部、26…メッシュ、27…キャップ、28…第1流出部、31…外壁、31a…把持部、32…メッシュ、33…平坦部、34…第2流入部、35…第2流出部、36…メッシュ。

Claims (1)

  1. 冷媒を流入させる流入口及び同冷媒を流出させる流出口が設けられているハウジングと、そのハウジング内に装填されたイオン交換樹脂とを備えており、前記流入口を介して前記ハウジング内に流入した冷媒が前記イオン交換樹脂を通過する際に同冷媒中のイオンをイオン交換によって取り除き、同イオンが取り除かれた後の冷媒を前記ハウジングから前記流出口を介して流出させるイオン交換器において、
    前記ハウジングは、上方に向けて開口するものであり、
    前記ハウジング内における前記流入口及び前記流出口よりも下部には、前記冷媒が通過するイオン交換樹脂として、陽イオン交換樹脂と弱塩基性陰イオン交換樹脂とを配合したものが装填されており、
    前記ハウジング内における前記流入口及び前記流出口よりも上部には、イオン交換樹脂を装填可能なカートリッジが上方に向けて取り外しできるよう取り付けられており、
    前記カートリッジには、前記ハウジングの前記流入口に繋がって前記冷媒を流入させる流入部と同ハウジングの前記流出口に繋がって前記冷媒を流出させる流出部とが設けられているとともに、前記冷媒が通過するイオン交換樹脂として陽イオン交換樹脂及び強塩基性陰イオン交換樹脂を配合したものが装填されていることを特徴とするイオン交換器。
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