JP2021070941A - 車両用制御装置 - Google Patents

車両用制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021070941A
JP2021070941A JP2019196943A JP2019196943A JP2021070941A JP 2021070941 A JP2021070941 A JP 2021070941A JP 2019196943 A JP2019196943 A JP 2019196943A JP 2019196943 A JP2019196943 A JP 2019196943A JP 2021070941 A JP2021070941 A JP 2021070941A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
portable device
vehicle
locked
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019196943A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7039147B2 (ja
Inventor
豪 佐貫
Takeshi Sanuki
豪 佐貫
中野 英茂
Hideshige Nakano
英茂 中野
正倫 三宅
Masamichi Miyake
正倫 三宅
敦司 清水
Atsushi Shimizu
敦司 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2019196943A priority Critical patent/JP7039147B2/ja
Publication of JP2021070941A publication Critical patent/JP2021070941A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7039147B2 publication Critical patent/JP7039147B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

【課題】ドアがリロック制御によって施錠された場合には、携帯機が検知エリア内にあると判断されても、所定のランプを点灯状態に制御することやドアを解錠することをしないようにし、従来のようにユーザに違和感を与えるのを防止し、バッテリの消耗を防止できるようにする。【解決手段】メモリ20の記憶情報に基づき、ボデー統合ECU5により、ドアの施錠が携帯機2およびドアスイッチ9のいずれかの施錠操作によるものではなくリロック制御によるものかどうかを判断し、ドアの施錠がリロック制御によるものと判断できるときには、携帯機2が検知エリア内に持ち込まれたことが検知されても、ボデー統合ECU5によりテールランプ13等を一定時間点灯する報知機能などの乗車歓迎機能を作動しないようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザにより施錠操作、解錠操作されることによってドアの施錠、解錠を行う車両用制御装置に関する。
従来、車両のユーザにより携帯される携帯機にドアの施錠キーおよび解錠キーを設け、ユーザにより施錠キーが操作され、或いは解錠キーが操作されることによって、ドアの施錠、解錠を行う車両用制御装置を車両に搭載することが行われている。
そして、このような車両用制御装置では、図4に示すように、車両50の左右のサイドミラー51a,51bに設けられたアンテナから電波を送信し、車両のユーザ52が所持する携帯機53と車両50に搭載された制御装置54との間で無線通信を行い、ドアが施錠されている状態で、当該車両50のユーザ52が携帯すべき携帯機53であるとの照合がなされると、携帯機53が図4中に丸で示すアンテナからの電波の検知エリアD内まで接近したときに、車両50のテールランプやクリアランスランプなどの照明装置を点灯させて、例えば駐車場でユーザ所有の車両50がどこにあるのかを知らせる報知機能を備えることも行われている(特許文献1参照)。
特開2012−46918号公報(段落0025〜0055参照)
ところで、この種の車両用制御装置において、ユーザ52の利便性を向上するために、携帯機53の施錠操作による施錠だけでなく、車両50のドアハンドル等に設けられたリクエストスイッチと称されるドアスイッチの操作によってもドアを施錠や解錠し、さらには携帯機の解錠操作後、車室内への乗り込みがない状態が所定時間継続することを条件に、ドアを施錠するリロック制御機能を設けることも行われている。
しかし、上記した携帯機53の照合を行うための上記の検知エリアDは、常に一定の範囲を保っているのではなく、ノイズの影響を受けることによって絶えず広狭に変動するため、例えば自宅のガレージに車両50を駐車し、ユーザ52の携帯機53の施錠操作或いはドアスイッチの施錠操作によって意図的に施錠されたのではなく上記したリロック制御によりドアが施錠された場合において、検知エリアDの限界付近に携帯機が置かれているような場合には、検知エリアDが変動することによって携帯機53の検知、非検知が繰り返されることがある。
そして、変動する検知エリアD内で携帯機53が検知されたときには、上記した報知機能が作動して照明装置が点灯制御され、検知エリアD内で携帯機53が検知されなくなると、それまで作動していた報知機能が停止して照明装置が消灯制御されることになり、検知エリアの変動に起因して報知機能の作動および作動停止が繰り返される。このとき、ユーザは携帯機53やドアスイッチの操作により施錠の意思を持ってドアを施錠したわけでもないのに、ドアがリロック制御によって勝手に施錠された上に、携帯機53が検知エリアDの変動によって携帯機53の検知と非検知が繰り返されて、報知機能の作動と作動停止が繰り返されるため、ユーザは違和感を覚えるとともに、照明装置の不要な点灯によりバッテリの消耗を招くおそれもある。
本発明は、ドアがリロック制御によって施錠された場合には、携帯機が検知エリア内にあると判断されても、所定のランプを点灯状態に制御することやドアを解錠することをしないようにし、従来のようにユーザに違和感を与えるのを防止し、バッテリの消耗を防止できるようにすることを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の車両用制御装置は、ユーザにより施錠操作、解錠操作されることによってドアの施錠、解錠を行う車両用制御装置において、車両に設けられてユーザにより前記ドアの施錠操作が行われるドアスイッチと、携帯機の施錠操作および前記ドアスイッチの施錠操作のいずれかに基づき前記ドアを施錠するとともに、前記携帯機の解錠操作および前記ドアスイッチの解錠操作のいずれかに基づき前記ドアを解錠するアクチュエータと、前記携帯機の解錠操作および前記ドアスイッチの解錠操作のいずれかによる解錠操作後、車室内への乗り込みがない状態が所定時間継続することを条件に、前記アクチュエータを駆動して前記ドアを施錠するリロック制御を行うリロック制御部と、前記アクチュエータにより前記ドアが施錠された後、前記車両を基準に設定された所定の検知エリア内に前記携帯機があるかどうかを検知する検知部と、前記携帯機および前記ドアスイッチのいずれかによる施錠操作があるときに、施錠操作ありとの情報を記憶する記憶部と、前記記憶部の記憶情報に基づき、前記ドアの施錠が、前記携帯機および前記ドアスイッチのいずれかによる施錠操作によるものではなく前記リロック制御によるものかどうかを判断する判断部と、前記ドアが施錠された状態であって、前記記憶部の記憶情報に基づき、当該施錠が前記リロック制御によるものと前記判断部により判断される場合を除き、前記検知部により、前記携帯機が前記検知エリア内に持ち込まれたことが検知されるときに、前記車両に搭載された所定のランプを点灯状態に制御すること、および前記ドアを解錠することの少なくともいずれかを行う車両制御部とを備えることを特徴としている。
このような構成によれば、施錠操作ありとの記憶情報に基づき、判断部により、ドアの施錠が携帯機およびドアスイッチのいずれかによる施錠操作によるものではなくリロック制御によるものかどうかが判断され、当該ドアの施錠がリロック制御によるものと判断部により判断される場合には、携帯機が検知エリア内に持ち込まれたことが検知部により検知されると、車両制御部により、車両に搭載された所定のランプを点灯状態に制御すること、およびドアを解錠することの少なくともいずれかが行われることはなく、当該ドアの施錠が携帯機およびドアスイッチのいずれかによる施錠操作によるものと判断部により判断される場合には、携帯機が検知エリア内に持ち込まれたことが検知部により検知されると、車両制御部により、車両に搭載された所定のランプを点灯状態に制御すること、および、ドアを解錠することの少なくともいずれかが行われる。そのため、ユーザが施錠の意思を持ってドアを施錠したわけでもないのに、ドアがリロック制御によって勝手に施錠された上に、検知エリアが変動することに起因して、携帯機の検知と非検知が繰り返されて車両に搭載された所定のランプを点灯状態に制御すること、および、ドアを解錠することの少なくともいずれかの作動と作動停止が繰り返されるのを未然に防止することができ、従来のようにユーザに違和感を与えることもない。
また、前記記憶部の記憶情報は、前記アクチュエータにより前記ドアが解錠されたとき、または、前記ドアが開放されたときに消去されるようにするとよい。こうすると、ドアが解錠されたとき、またはドアが開放されたときには、ユーザが車内に乗り込もうとしているか或いは乗り込んだと判断できるため、記憶部に記憶された携帯機やドアスイッチの施錠操作ありとの情報を消去しても、ユーザが次に携帯機やドアスイッチの施錠操作を行って施錠したときには、記憶部に携帯機やドアスイッチの施錠操作ありとの情報が再度記憶されるので、携帯機が検知エリア内に接近したと判断されたときに、車両に搭載された所定のランプを点灯状態に制御すること、およびドアを解錠することの少なくともいずれかを行なうことができる。
本発明によれば、ユーザが携帯機やドアスイッチの施錠操作により施錠の意思を持ってドアを施錠したのではなく、ドアがリロック制御によって施錠された場合には、携帯機が検知エリア内に接近したと判断されても、車両に搭載された所定のランプを点灯状態に制御することや、ドアを解錠することがないため、ユーザが施錠の意思を持ってドアを施錠したわけでもないのに、ドアがリロック制御によって勝手に施錠された上に、検知エリアが変動することに起因して、携帯機の検知と非検知が繰り返されて所定のランプを点灯状態に制御することやドアを解錠することの作動と作動停止が繰り返されるのを未然に防止することができ、従来のようにユーザに違和感を与えることを防止できるともに、所定のランプを点灯状態に制御することやドアを解錠することを不要に行なうことによるバッテリの消耗を防止することができる。
本発明に係る車両用制御装置の一実施形態のブロック図である。 図1の動作説明用フローチャートである。 図1の動作説明図である。 従来例の動作説明図である。
本発明に係る車両用制御装置の一実施形態について図1ないし図3を参照して詳細に説明する。
本実施形態における車両用制御装置1は、図1に示すように構成されている。すなわち、図1に示すように、車両のユーザが保有する携帯機2を検知するために、運転席ドアミラーおよび助手席ドアミラー内に運転席室外アンテナ3a、助手席室外アンテナ3bがそれぞれ設けられ、バックドアにはバックドア室外アンテナ3cが設けられ、さらに車室内の前席側および後席側には、前席室内アンテナ4aおよび後席室内アンテナ4bがそれぞれ設けられている。
これら各アンテナ3a〜3c,4a,4bは、それぞれ所定の検知エリアを有する範囲内(例えば、図4中のDの範囲内)で電波を発信し、マイクロコンピュータ構成のボデー統合ECU(Electronic Control Unit)5により携帯機2を検索する、いわゆるキーフリーポーリングが行われる。このキーフリーポーリングとは、各アンテナ3a〜3c,4a,4bから定期的に電波を発信し、携帯機2が室外アンテナ3a〜3cの検知エリア内にあるかどうかを検索し、検知エリア内にあると判断されたときに、ボデー統合ECU5により、車両のユーザが携帯すべき携帯機2であるかどうかの照合を行い、照合の結果、正規のユーザが携帯すべき携帯機2であれば、検知エリア内で携帯機2に設けられたドアの施錠キーの施錠操作および解錠キーの解錠操作、後述するドアスイッチ9の施錠操作および解錠操作に応じて、ドアアクチュエータ6を駆動してドアの施錠および解錠を行うというものである。このボデー統合ECU5によるキーフリーポーリングの機能が、本発明における「検知部」に相当する。なお、室内アンテナ4a,4bは、主として室内に携帯機2の置き忘れたままドアが施錠されることを防止するために使用される。なお、携帯機2に設けられたドアの施錠キーの施錠操作および解錠キーの解錠操作の可能なエリアはキーレス作動エリアと称され、上記した検知エリアよりも広い範囲を有し、車両全体を囲む範囲(例えば、車両中心から半径約3m)に設定されている。すなわち、上記した検知エリアは、ドアスイッチ9の施錠操作および解錠操作によりドアを施錠や解錠可能な範囲である。この検知エリアの範囲は、例えばドアスイッチ9から約80cmに設定されている。
このとき、例えば最大5日間ドアの解錠がない場合にはバッテリの消耗を抑制するために上記したキーフリーポーリングが停止されて、ボデー統合ECU5は暗電流が流れるスリープ状態となる。また、ドアの解錠操作がなされないまま、室外アンテナ3a〜3cの検知エリアで携帯機2が5分以上継続して検知される場合にも、キーフリーポーリングがれる。
そして、図1に示すように、運転席ドアのロック・アンロック状態を検出する運転席ドアロックスイッチ7が設けられ、この運転席ドアロックスイッチ7の検出信号がボデー統合ECU5に取り込まれて運転席ドアがロック状態(施錠状態)かアンロック状態(解錠状態)かの判断がなされる。また、ドアの開閉状態を検出するカーテシスイッチ8の検出信号がボデー統合ECU5に取り込まれて、ドアが開放状態か閉塞状態かの判断がなされるとともに、ルームランプやカーテシランプ(車室内灯)などをオン、オフする。
さらに、図1に示すように、車外のドアノブ(アウターハンドル)には、ユーザが携帯すべき携帯機2が室外アンテナ3a〜3cの検知エリア内にある状態でユーザにより施錠操作または解錠操作されるリクエストスイッチと称されるドアスイッチ9が設けられている。ドアが解錠されている場合に、ユーザが携帯すべき携帯機2が室外アンテナ3a〜3cの検知エリア内でドアスイッチ9の操作による操作信号がボデー統合ECU5に入力されると、携帯機2の施錠キーが操作されたときと同様、ボデー統合ECU5によりドアアクチュエータ6が駆動されてドアが施錠されるようになっている。また、ドアが施錠されている場合に、ユーザが携帯すべき携帯機2が室外アンテナ3a〜3cの検知エリア内でドアスイッチ9の操作による操作信号がボデー統合ECU5に入力されると、携帯機2の解錠キーが操作されたときと同様、ボデー統合ECU5によりドアアクチュエータ6が駆動されてドアが解錠されるようになっている。
また、ヘッドライトの点灯状態を切り替えるためのライトスイッチ11が設けられ、このライトスイッチ11の切り替え状態がボデー統合ECU5により検知されて、ヘッドライトの点灯および消灯の制御が行われる。このとき、ライトスイッチ11は、テールランプ13、ライセンスプレートランプ14、クリアランスランプ15、コンビネーションメータランプなどの照明を点灯するスモールライトモードの切り替え、ヘッドライトを点灯するヘッドライト点灯モードの切り替え、ヘッドライト点灯モード中のヘッドライトの点灯制御時において、ロービームで点灯するロービームモード、およびハイビームで点灯するハイビームモードの切り替え、ヘッドライトを消灯する消灯モードの切り替えのほか、所定の条件(照度センサからなるオートライトセンサにより検出される車外の明るさに応じること、イグニッションスイッチがオン状態またはオフ状態であること)でヘッドライトおよびテールランプなどのランプを自動で点灯制御(点灯または消灯)するオートライトモードへの切り替えができるようになっている。具体的には、上記オートライトモードでは、イグニッションスイッチがオン状態でオートライトセンサにより検出される車外の明るさが所定値を超えるとヘッドライトを自動点灯し、イグニッションスイッチがオン状態でオートライトセンサにより検出される車外の明るさが所定値を超えていないと、ヘッドライトを自動消灯し、イグニッションスイッチがオフ状態になることでヘッドライトを自動消灯するようになっている。また、車外の明るさに応じてスモールライトモードにもなる。なお、本実施形態では、オートライトモードでは、イグニッションスイッチのオフ状態でヘッドライトを自動消灯するようになっているが、イグニッションスイッチのオフ状態でヘッドライトを自動消灯する消灯モードをオートライトモードに含めずに別に設けてもよい。また、イグニッションスイッチのオフ状態でヘッドライトを自動消灯するタイミングは、イグニッションスイッチのオフのときでもよいし、ドアが開状態になったときでもよい。
さらに、図1に示すように、テールランプ13、ナンバープレートを照らすライセンスプレートランプ14、車幅を報知するためのクリアランスランプ15が設けられ、これら各ランプ13〜15はテールリレー16を介してボデー統合ECU5に接続され、ボデー統合ECU5から出力される点灯制御信号および消灯制御信号により、点灯状態および消灯状態に制御される。
また、インストルメントパネルには車速やエンジン回転数、燃料残量、エンジン水温などの計器のほか表示灯、警告灯が組み合わされて配置されたコンビネーションメータ18が設けられ、ボデー統合ECU5との間におけるCAN(Controller Area Network)通信によるデータに基づき、コンビネーションメータ18の各種計器のメータ表示や、表示灯、警告灯の点灯表示の制御が行われる。
そして、ボデー統合ECU5は、携帯機2の解錠操作およびドアスイッチ9の解錠操作のいずれかがあった後、車室内への乗り込みがない状態が所定時間継続することを条件に、ドアを施錠するリロック制御機能を備えており、ユーザの利便性の向上が図られている。このボデー統合ECU5のリロック制御機能は、本発明における「リロック制御部」に相当する。
また、ボデー統合ECU5は、上記したキーフリーポーリング制御の作動中に、所定時間連続して携帯機2が室外アンテナ3a〜3cの検知エリア外にあることを検知してユーザが車両から離れたと判断すると、その後ユーザが検知エリア内に入って携帯機2を検知したときに、車両の照明装置(所定のランプ)であるテールランプ13やライセンスプレートランプ14、クリアランスランプ15を一定時間(例えば、15秒)点灯させて、例えば駐車場でユーザ所有の車両がどこにあるのかを知らせる報知機能などの乗車歓迎機能を備える。ここで、各ランプ13〜15の点灯に加えて、ドアの解錠も行われる。なお、所定のランプを点灯状態に制御すること、およびドアを解錠することの少なくともいずれかを行なうようにしてもよい。また、上記のように、「所定時間連続して」携帯機2が室外アンテナ3a〜3cの検知エリア外にあることを検知してユーザが車両から離れたと判断する意義は、ユーザが携帯機2を携帯しながら検知エリア外に出て、すぐにまた検知エリア内に入っても、車両の照明装置を点灯させないようにするためである。
ただし、ユーザによる携帯機2およびドアスイッチ9のいずれかの施錠操作があるときに、携帯機2およびドアスイッチ9のいずれかの施錠操作ありとの情報を記憶する記憶部としてのメモリ20がボデー統合ECU5に内蔵されており、このメモリ20に記憶された「施錠」に関する情報に基づき、ボデー統合ECU5により、当該施錠がリロック制御部としてリロック機能によるものかどうかが判断され、リロック機能による施錠と判断される場合を除いて、上記した報知機能などの乗車歓迎機能が実行される。したがって、リロック機能によりドアが施錠されている場合には、上記した報知機能などの乗車歓迎機能によるランプ点灯は実行されない。ここで、ボデー統合ECU5によるリロック機能による施錠かどうかの判断処理が、本発明における「判断部」に相当する。
このように、ボデー統合ECU5により、リロック機能によりドアが自動施錠されているときには報知機能などの乗車歓迎機能によるランプ点灯およびドアの解錠が実行されず、携帯機2およびドアスイッチ9のいずれかの施錠操作によりドアが施錠されているときだけ報知機能などの乗車歓迎機能によるランプ点灯およびドアの解錠が実行されるため、ユーザが携帯機2やドアスイッチ9の施錠操作により施錠の意思を持ってドアを施錠したのではなく、ドアがリロック制御によって勝手に施錠された場合に、携帯機2が検知エリア内に接近したと判断されて報知機能などの乗車歓迎機能によりテールランプ13等が点灯したり、ドアが解錠されたりするという現象の発生が防止され、ユーザが施錠の意思を持ってドアを施錠したわけでもないのに、ドアがリロック制御によって勝手に施錠された上に、室外アンテナ3a〜3cが検知エリアの変動することに起因して、携帯機2の検知と非検知が繰り返されて報知機能などの乗車歓迎機能によるランプ点灯およびドアの解錠などの車両への乗車前制御の作動と作動停止が繰り返されることが未然に防止される。
次に、ボデー統合ECU5によるドアの解錠制御の動作手順について、図2のフローチャートを参照して説明する。
図2に示すように、ボデー統合ECU5により、カーテシスイッチ8の検出信号に基づいてドアが閉塞しているかどうかの判定がなされ(ステップS1)、この判定結果がNOつまりドア開放と判定されると、後述するステップS6に移行し、判定結果がYESであれば、ボデー統合ECU5により、運転席ドアロックスイッチ7の検出信号に基づいてドアが施錠されているか否かの判定がなされ(ステップS2)、ドアが解錠されていてステップS2の判定結果がNOであればステップS6に移行する一方、ドアが施錠されていてステップS2のYESであれば次のステップS3に移行する。
そして、ステップS3では、ステップS2でドアが施錠されていると判断された結果が、ユーザによる施錠の意思に基づくものであるかどうかを見極めるために、ステップS2におけるドアが施錠されているとの判定結果が、ユーザには施錠の意思があって携帯機2およびドアスイッチ9のいずれかにより施錠操作されたことに起因するものかどうかの判定がなされ(ステップS3)、この判定結果がNO、つまりユーザの施錠の意思に基づく施錠操作による施錠ではないと判定されると、ステップS6に移行する。
他方、ステップS3の判定結果がYES、つまりユーザの施錠の意思に基づく施錠操作ではなくリロック制御に基づく施錠であると判定されると、ボデー統合ECU5により、ユーザの施錠の意思に基づく携帯機2およびドアスイッチ9のいずれかによる施錠操作がある、との情報がボデー統合ECU5の内蔵のメモリ20に記憶される(ステップS4)。
その後、ボデー統合ECU5により、運転席ドアロックスイッチ7の検出信号に基づいてドアが解錠されたか否かの判定がなされ(ステップS5)この判定結果がNOつまりドアが解錠されていれば、ステップS6に移行してメモリ20の記憶情報が消去され(ステップS6)、その後動作は終了する。このように、ドアが解錠されたとき、またはドアが開放されたとき、またはエンジンスタートのためにイグニッションスイッチがオンされて電源がオンされたときに、メモリ20の記憶情報が消去される。
ところで、ボデー統合ECU5により、ステップS5の判定結果がNOつまりドアは施錠のままであると判定されれば、カーテシスイッチ8の検出信号に基づき、いずれかのドアが開放されたか否かの判定がなされ(ステップS7)、いずれかのドアが開放されていればステップS7の判定結果がYESであれば上記したステップS6に移行し、いずれのドアも開放されておらずステップS7の判定結果がNOであれば、ボデー統合ECU5により、ユーザが車両に乗り込みエンジンスタートのためにイグニッションスイッチがオンされて、ACCオンによる電源オンの状態にあるか否かの判定がなされ(ステップS8)、この判定結果がYESであればステップS6に移行し、YESであればその後動作は終了する。
そして、図3に示すように、ボデー統合ECU5により、室外アンテナ3a〜3cの検知エリア内へのユーザの接近ありが検出されたときに、メモリ20の記憶情報に基づき、ユーザの意思に基づく施錠操作がないと判断されれば、ボデー統合ECU5の報知機能などの乗車歓迎機能は作動することがなく非作動のままとなり、その後にメモリ20の記憶情報に基づき、ユーザの意思に基づく施錠操作があると判断されれば、室外アンテナ3a〜3cの検知エリア内へのユーザの接近ありが検出されたときに、ボデー統合ECU5の報知機能などの乗車歓迎機能によるランプ点灯およびドアの解錠などの車両への乗車前制御が作動する。
したがって、上記した実施形態によれば、メモリ20の記憶情報に基づき、ボデー統合ECU5により、ドアの施錠が携帯機2およびドアスイッチ9のいずれかの施錠操作によるものではなくリロック制御によるものかどうかが判断され、ドアの施錠がリロック制御によるものと判断されるときには、携帯機2が検知エリア内に持ち込まれたことが検知されても、ボデー統合ECU5の報知機能などの乗車歓迎機能によりテールランプ13等の点灯制御およびドアの解錠制御などの車両への乗車前制御が行われることはないため、ユーザが施錠の意思を持ってドアを施錠したわけでもないのに、ドアがリロック制御によって勝手に施錠された上に、室外アンテナ3a〜3cの検知エリアが変動することに起因して、携帯機2の検知と非検知が繰り返されて報知機能などの乗車歓迎機能によるランプ点灯制御、およびドアの解錠制御などの車両への乗車前制御の作動と作動停止が繰り返されるのを未然に防止することができ、従来のようにユーザに違和感を与えることもなく、ランプの不要な点灯やドアの解錠制御によるバッテリの消耗を防止することができる。
また、ドアが解錠されたとき、またはドアが開放されたときに、またはエンジンスタートのためにイグニッションスイッチがオンされて電源がオンされたときには、ユーザが車内に乗り込もうとしているか或いは乗り込んだと判断できるため、そのときにメモリ20が消去しても、ユーザが次に携帯機2やドアスイッチ9の施錠操作を行って施錠したときには、メモリ20に携帯機2やドアスイッチ9の施錠操作ありとの情報が再度記憶されるので、携帯機2が室外アンテナ3a〜3cの検知エリア内に接近したときにテールランプ13を点灯させる報知機能などの乗車歓迎機能を作動させて、車両がどこにあるかをユーザに報知したり、車両への乗車を歓迎する演出を行ったりすることが可能な状態となるとともに、ドアの解錠制御によりドアが解錠される。なお、車両にパワースライドドアを備える場合にはパワースライドドアの解錠に加えてパワースライドドアを開状態に制御してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。
例えば、上記した実施形態では、キーフリーポーリング制御の作動中に、所定時間連続して携帯機2が室外アンテナ3a〜3cの検知エリア外にあることを検知してユーザが車両から離れたと判断すると、その後ユーザが検知エリア内に入って携帯機2を検知したときに、報知機能などの乗車歓迎機能により、車両の照明装置であるテールランプ13やライセンスプレートランプ14、クリアランスランプ15などを一定時間点灯させて報知する際に、同時にドアの解錠も行う場合について説明したが、ドアの解錠は特に行わなくてもよく、少なくともいずれかでもよい。また、所定のランプの点灯はドアの解錠と同時ではなくてもよい。例えば、先に所定のランプの点灯を行なった後、ドアの解錠を行なうようにしてもよい。
また、検知エリアとして前述のキーレス作動エリアを採用してもよい。また、上記した実施形態ではドアスイッチ9ひとつでの施錠操作、解錠操作が行なわれるようにしたが、施錠操作、解錠操作を行なうスイッチをアウターハンドルなどに別々に設けてもよい。また、このような報知機能などの乗車歓迎機能による報知は、テールランプ13やライセンスプレートランプ14、クリアランスランプ15を一定時間点灯する場合だけに限定されるものではなく、ルームランプやコンビネーションメータなどの車両の照明装置を一定時間点灯させるなどしてもよい。
また、上記した実施形態では、メモリ20の記憶情報の消去を、ドアが解錠されたとき、またはドアが開放されたときに、またはエンジンスタートのためにイグニッションスイッチがオンされて電源がオンされたときのいずれかのタイミングで行うとしたが、少なくともドアが解錠されたとき、またはドアが開放されたときにメモリ20の記憶情報を消去するようにしてもよい。
本発明は、ユーザにより施錠操作、解錠操作されることによってドアの施錠、解錠を行う車両用制御装置として広く適用可能である。
1 …車両用制御装置
2 …携帯機
5 …ボデー統合ECU(リロック制御部、検知部、判断部、車両制御部)
6 …ドアアクチュエータ
9 …ドアスイッチ
20 …メモリ(記憶部)

Claims (2)

  1. ユーザにより施錠操作、解錠操作されることによってドアの施錠、解錠を行う車両用制御装置において、
    車両に設けられてユーザにより前記ドアの施錠操作、解錠操作が行われるドアスイッチと、
    携帯機の施錠操作および前記ドアスイッチの施錠操作のいずれかに基づき前記ドアを施錠するとともに、前記携帯機の解錠操作および前記ドアスイッチの解錠操作のいずれかに基づき前記ドアを解錠するアクチュエータと、
    前記携帯機の解錠操作および前記ドアスイッチの解錠操作のいずれかによる解錠操作後、車室内への乗り込みがない状態が所定時間継続することを条件に、前記アクチュエータを駆動して前記ドアを施錠するリロック制御を行うリロック制御部と、
    前記アクチュエータにより前記ドアが施錠された後、前記車両を基準に設定された所定の検知エリア内に前記携帯機があるかどうかを検知する検知部と、
    前記携帯機および前記ドアスイッチのいずれかによる施錠操作があるときに、施錠操作ありとの情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部の記憶情報に基づき、前記ドアの施錠が、前記携帯機および前記ドアスイッチのいずれかによる施錠操作によるものではなく前記リロック制御によるものかどうかを判断する判断部と、
    前記ドアが施錠された状態であって、前記記憶部の記憶情報に基づき、当該施錠が前記リロック制御によるものと前記判断部により判断される場合を除き、前記検知部により、前記携帯機が前記検知エリア内に持ち込まれたことが検知されるときに、前記車両に搭載された所定のランプを点灯状態に制御すること、および前記ドアを解錠することの少なくともいずれかを行う車両制御部と
    を備えることを特徴とする車両用制御装置。
  2. 前記記憶部の記憶情報は、前記アクチュエータにより前記ドアが解錠されたとき、または、前記ドアが開放されたときに消去されることを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
JP2019196943A 2019-10-30 2019-10-30 車両用制御装置 Active JP7039147B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019196943A JP7039147B2 (ja) 2019-10-30 2019-10-30 車両用制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019196943A JP7039147B2 (ja) 2019-10-30 2019-10-30 車両用制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021070941A true JP2021070941A (ja) 2021-05-06
JP7039147B2 JP7039147B2 (ja) 2022-03-22

Family

ID=75712726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019196943A Active JP7039147B2 (ja) 2019-10-30 2019-10-30 車両用制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7039147B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007039982A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Denso Corp 車載機器制御システム
JP2008184770A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Calsonic Kansei Corp 車両用ランプ制御装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007039982A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Denso Corp 車載機器制御システム
JP2008184770A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Calsonic Kansei Corp 車両用ランプ制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7039147B2 (ja) 2022-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6372688B2 (ja) 車両用通信システム
US10008060B2 (en) Smart entry system
US7394350B2 (en) Power-saving on-vehicle controller
JP3899505B2 (ja) 無線装置
JP4214199B2 (ja) 車両のドアアンロック装置
US7683764B2 (en) Automatic locking failsafe for vehicles with passive keys
US20160117879A1 (en) System for causing garage door opener to open garage door and method
US8089343B2 (en) Smart entry system
US7339459B2 (en) Theft prevention system for an automobile having a power door
CN111907472B (zh) 车辆的控制方法及装置、车锁系统、车辆、存储介质
JP2002047839A (ja) 制御装置
JP2002046541A (ja) 制御装置
JP7046458B2 (ja) 車両用制御装置
JP2003254210A (ja) エンジン始動制御装置
JP7039147B2 (ja) 車両用制御装置
JP2002047835A (ja) 制御装置
JP6999249B2 (ja) 車両用制御装置
JP2002227478A (ja) 車両用施解錠装置
KR101011123B1 (ko) 자동차의 라이트 자동 제어방법
JP2012158948A (ja) 車両用スマートエントリーシステムのアンテナ消費電流低減装置
JPH10294973A (ja) 車両用遠隔操作装置
JP7016574B2 (ja) 車両制御装置
KR100776106B1 (ko) 차량 설비 제어 시스템 및 방법
JP4613788B2 (ja) 車両用ドアアンロック制御装置
JPH0249088Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7039147

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150