JP2021069298A - 魚釣用リール - Google Patents
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なお、本発明は、両軸受リールとした場合、船釣り用、ルアーフィッシング用等、各種の釣法に適合するタイプのものが含まれるが、図に示す両軸受リールは、ルアーフィッシング釣りに用いられるタイプのものが例示されている。
上記したように、クラッチ操作部材24は、リール本体1を保持した状態で切り易いように、スプールの後方位置に配設されていることによるてこの原理及び摩擦抵抗の軽減を図る作動効率の良いカム部材24aとの組み合わせ、及び、後述するドライブギアとピニオンギアの圧力角との有機的結合関係でクラッチOFF操作がスムーズに行なえるようになる。
すなわち、ハンドル10の回転は、ハンドル軸7からドラグ機構12を介してドライブギア11及び前記歯車に伝達された後、前記歯車を介してレベルワインド装置50の前記ウォームシャフト52に伝達され、ウォームシャフトを回転させる。このとき、レベルワインド装置50の係合部材53が、ウォームシャフトの回転運動にしたがって左右に摺動することで、釣糸は、係合部材53の釣糸案内部54を介してスプール6に均等に巻回される。
なお、係合ピン5bが嵌合する凹部25aについては、図6に示すように、十字方向となるように形成しても良い。
ねじれ角は、図5(a)のピニオンギア21で説明すると、ギアの軸芯Xに対して歯(歯筋)21eがどの程度ねじれているかを特定する角度であり、ねじれ角が0°であれば、それは平歯車同士の噛合関係となる。上記したように、魚釣用リールでは、噛み合いを滑らかにし、かつ、ノイズが発生しないように、駆動ギアの噛合関係は、ある程度のねじれ角となるように設定されている。
ねじれ角は、前記クラッチ操作部材24を押し下げ操作して付勢部材90の付勢力に抗してピニオンギア21を右側板側に摺動させる際、その摺動を妨げる要因となり、ねじれ角が小さければ、ピニオンギア21は摺動し易くなる。ところが、ねじれ角を小さく設定し過ぎると、回転の滑らかさが低下してノイズが発生し易くなり、更には、摺動し易くなることから、スプール側との係合が外れ易いという問題が生じる。具体的には、動力伝達状態(クラッチON状態)で、ギアの歯面によるスプール側への押さえ付ける力が弱くなり、釣糸に強い負荷が加わると、ピニオンギア21が摺動してスプールとの係合が外れ易くなったり、クラッチOFF状態でも誤復帰する等の問題が生じる。特に、ピニオンギア21の端部に形成される凹部25aの係合壁部25eをねじれ角に対応するように傾斜させると、そのような問題が生じ易くなる。
この場合、釣竿と共に握持、保持される小型のキャスティングリールでは、実釣時において、クラッチONからOFF操作、キャスティング操作、クラッチON操作、ハンドルの巻取操作を頻繁に繰り返すように使用されることから、手返し操作がスムーズに行え、かつ、長時間そのような操作を繰り返しても疲れないようにすることが望ましい。すなわち、このようなタイプの魚釣用リールでは、ねじれ角の上限については、20°、好ましくは18°に設定するのが良い。
本発明では、このような状況下においても、クラッチ切り操作がスムーズに行なえ、更には、クラッチ入り操作及びクラッチ巻取操作の一連の操作も支障なくスムーズに行えるように、駆動ギアの圧力角に着目している。すなわち、従来のように、ピニオンギアの端部に形成される凹部25aの係合壁部25eをねじれ角βに合わせて傾斜させるのではなく、ギア同士の噛合における圧力角に着目している。
ドライブギア11とピニオンギア21の噛合する歯11A,21Aは、インボリュート歯形で形成されている。図において、各ギアの基礎円(インボリュート歯車の基礎となる円)の半径をR11,R21で示すと、各歯のインボリュート歯形は、基礎円に糸を巻き付けたと仮定して、その糸を緊張状態で解いたときの先端が描く曲線で定義される。また、両ギアの各基礎円の共通の接線Lと、両ギアの基準円(半径R11a,R21aで示す円)の接点(ピッチ点P)における共通接線L1との成す角αが圧力角である。
評価試験の結果を下記の表1に示す。
この解析では、駆動歯車の歯面に一定の面圧が作用した際、5°,10°,15°,20°,25°,30°のそれぞれのねじれ角について、その面圧を許容可能にする圧力角の最小値と最大値を求めた。また、噛合する駆動ギアについては、芯間距離を22.6mm、ギア比6.3とし、モジュールは任意とした。
以下、解析結果を下記の表2に示す。
5 スプール軸
5b 係合ピン
6 スプール
10 ハンドル
11 ドライブギア
11A 歯
20 クラッチ機構
21 ピニオンギア
21A 歯
24A,24B 軸受
25a 凹部
25e 係合壁部
Claims (4)
- リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作で回転するドライブギアと、
スプールが装着され、前記リール本体に回転可能に支持されて径方向に突設された係合ピンを備えたスプール軸と、
前記スプール軸の軸方向に平行で前記係合ピンが回転方向に当接係合する係合壁部を端部に形成したピニオンギアと、
前記ピニオンギアの係合壁部を、前記スプール軸の係合ピンに係脱して前記スプールを動力伝達状態(ON)と動力遮断状態(OFF)に切換えるクラッチ機構と、
を備えた魚釣用リールにおいて、
前記ドライブギアとピニオンギアのねじれ角βを5°≦β≦25°に、圧力角αを3°≦α≦16°に夫々設定した噛合条件で前記クラッチ機構の動力伝達をON/OFF制御したことを特徴とする魚釣用リール。 - 前記リール本体の側板間で、前記スプール後方に配設されたクラッチ操作部材の下方移動操作で移動し、前記ピニオンギアをスプール軸方向に移動させる樹脂製のカム部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
- 前記スプールは、釣糸が巻回される筒状の糸巻胴部と、前記糸巻胴部の両側に径方向に突設されるフランジ部と、前記糸巻胴部の内側中央部に円板状に形成され前記スプール軸が貫通する支持部とを備え、
前記糸巻胴部とスプール軸との間に中空部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の魚釣用リール。 - 前記ピニオンギアは、前記ドライブギアに噛合する歯の軸方向両側が軸受で回転可能かつ軸方向移動可能に前記リール本体に支持されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
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