JP2021067893A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置から後処理装置へシートを搬送する中継搬送装置の冷却手段に故障が生じても、効率的なシステム運用が可能な画像形成システム。【解決手段】中継冷却ファンが故障した場合に、定着装置を通過したシートの搬送先を載置部に通じる排出口に制限し、シートが載置部に排出される画像形成ジョブのみを実行できるようにした(S6)。即ち、後処理装置によるシートへの後処理が行われる画像形成ジョブは実行できないようにした。こうして、シートを載置部に排出させる画像形成ジョブ、つまり後処理装置によるシートへの後処理を行わない画像形成ジョブは実行できることから、中継冷却ファンに故障が生じても、画像形成システムはシステムダウンせず、ユーザは効率的に運用し得る。この場合には、載置部に載置されるシートとシートとに貼り付きが生じ難いので、ユーザはシートの貼り付きを気にすることなく画像形成ジョブを行い得る。【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置によりトナー像が定着されたシートに対し後処理装置による後処理を行わせるために、画像形成装置から後処理装置へシートを搬送する中継搬送装置が画像形成装置に取り付けられた画像形成システムに関する。
複写機などの画像形成装置では、例えばスキャナで原稿上の画像を読み取り、読み取った画像の画像データに基づいてシート(記録材)にトナー像を転写し、トナー像が転写されたシートに熱を加えることでシートにトナー像を定着させている。そして、トナー像定着後のシートに例えば針綴じ処理や穿孔処理などの後処理を施すために、外付けのオプションユニットである後処理装置(例えば、フィニッシャなど)を画像形成装置に接続可能な画像形成システムが提案されている。こうした画像形成システムの場合、画像形成装置に中継搬送装置が取り付けられることで、画像形成装置から後処理装置へとトナー像が定着されたシートを搬送するための中継搬送路が形成される(特許文献1)。特許文献1に記載の装置では、中継搬送装置が取り付けられた場合に、画像形成装置から中継搬送路を介し後処理装置へ向けて画像形成装置内の空気が送風されるように、画像形成装置内を冷却するためのファンの送風方向が切り替えられるようにしている。
特開2016‐29438号公報
上記の特許文献1に記載の装置では、画像形成装置内で温度が高くなった空気がファンにより中継搬送路を介し後処理装置へ向けて送風されるので、後処理装置から比較的に温度が高い状態でシートが後処理装置に設けられた排出トレイ上に排出されやすい。ただし、温度が高い状態のシートが排出トレイ上に多量に積載されると、温度が高いほど粘着力が強くなるトナーによって、重ねられたシートとシートとが貼り付く虞があった(所謂、排出接着)。この排出接着を抑制するには、シートを冷却するためのファンを中継搬送装置に設けるとよいが、そのファンが故障すれば排出接着は生じ得る。それ故、中継搬送装置に設けたファン(中継冷却ファンと呼ぶ)が故障した場合は、排出接着を生じさせないために、画像形成装置を強制的に停止させることが考えられる。しかし、画像形成装置を強制的に停止させてしまうと、故障した中継冷却ファンを修理したり交換したりするまでにダウンタイムが生じ、画像形成システムの運用効率が低下するので好ましくない。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、中継搬送装置にシートを冷却するためのファンを設けた構成の場合に、例えそのファンに故障が生じたとしても、システムダウンさせずに効率的なシステム運用が可能な画像形成システムの提供を目的とする。
本発明に係る画像形成システムは、シートにトナー像を形成する画像形成手段と、シートに形成されたトナー像を熱により定着する定着手段と、前記画像形成手段と前記定着手段とを収容した装置本体と、前記装置本体の上部に設けられ、原稿の画像を読み取るための読み取り手段と、前記読み取り手段の鉛直方向下方において前記読み取り手段と前記装置本体の一部との間に形成された空間に、前記装置本体に形成された第一排出口及び第二排出口のいずれかから前記定着手段を通過したシートを排出可能な排出手段と、前記第一排出口と前記第二排出口のいずれかに、前記定着手段を通過したシートの排出先を切り替える切り替え手段と、前記空間に取り付けられ、前記第一排出口から前記空間に排出されるシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されるシートを冷却する冷却手段と、前記第二排出口から前記空間に排出されるシートを載置可能な載置部と、を有する第一搬送装置と、前記第一搬送装置から排出されるシートを受け入れて搬送する第二搬送装置と、前記第二搬送装置から排出されるシートを積載可能な、前記載置部よりも積載可能枚数が多い積載手段と、前記冷却手段が故障していない場合は、前記定着手段を通過したシートの搬送先を前記第一排出口としてシートを前記積載手段に積載させ、前記冷却手段が故障している場合は、前記定着手段を通過したシートの搬送先を前記第二排出口としてシートを前記載置部に積載させる制御手段と、を備える、ことを特徴とする。
本発明に係る画像形成システムは、シートにトナー像を形成する画像形成手段と、シートに形成されたトナー像を熱により定着する定着手段と、前記画像形成手段と前記定着手段とを収容した装置本体と、前記装置本体の上部に設けられ、原稿の画像を読み取るための読み取り手段と、前記読み取り手段の鉛直方向下方において前記読み取り手段と前記装置本体の一部との間に形成された空間に、前記装置本体に形成された第一排出口及び第二排出口のいずれかから前記定着手段を通過したシートを排出可能な排出手段と、前記第一排出口と前記第二排出口のいずれかに、前記定着手段を通過したシートの排出先を切り替える切り替え手段と、前記空間に取り付けられ、前記第一排出口から前記空間に排出されるシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されるシートを冷却する冷却手段と、前記第二排出口から前記空間に排出されるシートを載置可能な載置部と、を有する第一搬送装置と、前記第一搬送装置から排出されるシートを受け入れて搬送する第二搬送装置と、前記第二搬送装置から排出されるシートを積載可能な、前記載置部よりも積載可能枚数が多い積載手段と、前記冷却手段が故障していない場合は、前記定着手段を通過したシートの搬送先を前記第一排出口としてシートを前記積載手段に積載させ、前記冷却手段が故障している場合は、前記定着手段を通過したシートの搬送先を前記第一排出口又は前記第二排出口のいずれかとしてシートを前記積載手段又は前記載置部のいずれかに積載させる制御手段と、を備える、ことを特徴とする。
本発明に係る画像形成システムは、シートにトナー像を形成する画像形成手段と、シートに形成されたトナー像を熱により定着する定着手段と、前記画像形成手段と前記定着手段とを収容した装置本体と、前記装置本体の上部に設けられ、原稿の画像を読み取るための読み取り手段と、前記読み取り手段の鉛直方向下方において前記読み取り手段と前記装置本体の一部との間に形成された空間に、前記装置本体に形成された第一排出口及び第二排出口のいずれかから前記定着手段を通過したシートを排出可能であると共に、前記装置本体に形成された第三排出口から前記装置本体外に前記定着手段を通過したシートを排出可能な排出手段と、前記第一排出口と前記第二排出口と前記第三排出口のいずれかに、前記定着手段を通過したシートの排出先を切り替える切り替え手段と、前記空間に取り付けられ、前記第一排出口から前記空間に排出されるシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されるシートを冷却する冷却手段と、前記第二排出口から前記空間に排出されるシートを載置可能な載置部と、を有する第一搬送装置と、前記第一搬送装置から排出されるシートを受け入れて搬送する第二搬送装置と、前記装置本体に設けられ、前記第三排出口から排出されるシートを積載可能な第一積載手段と、前記第二搬送装置から排出されるシートを積載可能な、前記載置部及び前記第一積載手段よりも積載可能枚数が多い第二積載手段と、前記冷却手段が故障していない場合は、前記定着手段を通過したシートの搬送先を前記第一排出口としてシートを前記第二積載手段に積載させ、前記冷却手段が故障している場合は、前記定着手段を通過したシートの搬送先を前記第二排出口又は前記第三排出口のいずれかとしてシートを前記載置部又は前記第一積載手段のいずれかに積載させる制御手段と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、シートを冷却する冷却手段を有する第一搬送装置により画像形成装置から第二搬送装置へシートを搬送する構成で、冷却手段に故障が生じても、システムダウンさせずに効率的なシステム運用を行うことが容易に実現できる。
本実施形態の画像形成システムの構成を示す概略図。 画像形成部を示す概略図。 画像形成装置を示す外観斜視図。 画像形成システムを上面から見た模式図。 画像形成システムにおける制御部の構成について説明する制御ブロック図。 第一実施形態のファン監視処理を示すフローチャート。 表示画面1の一例を示す図。 表示画面2の一例を示す図。 表示画面3の一例を示す図。 第二実施形態のファン監視処理を示すフローチャート。 中継パス下流トレイへの排出判断処理を示すフローチャート。 トナー載り量取得処理を示すフローチャート。 表示画面4の一例を示す図。 表示画面5の一例を示す図。 表示画面6の一例を示す図。
[第一実施形態]
<画像形成システム>
本実施形態の画像形成システムの概略構成について、図1乃至図4を用いて説明する。図1に示す画像形成システム1Xは、画像形成装置100と、後処理装置150と、中継搬送装置300と、を有する。
<画像形成装置>
まず、画像形成装置100について説明する。画像形成装置100は、電子写真方式のタンデム型のフルカラープリンタである。画像形成装置100は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成する画像形成部PY、PM、PC、PKを有する。画像形成装置100は、装置本体100Aの上部に設けられた画像読取装置20、又は装置本体100Aに通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部機器(不図示)からの画像データに応じてトナー像をシートSに形成し定着させ得る。本実施形態では、画像形成部PY〜PK、一次転写ローラ5、中間転写ベルト8、二次転写内ローラ9、二次転写外ローラ10等により、シートにトナー像を形成する画像形成手段としての画像形成ユニット180が構成されている。画像形成ユニット180は、定着装置11と共に装置本体100A内に収容されている。なお、シートS(記録材)としては、普通紙、厚紙、ラフ紙、凹凸紙、コート紙等の用紙、プラスチックフィルム、布など、といった様々な種類のシート材が挙げられる。
図1に示すように、画像形成部PY、PM、PC、PKは装置本体100A内に、中間転写ベルト8の移動方向に沿って並べて配置されている。中間転写ベルト8は走行可能に複数のローラに張架され、感光ドラム1(図2参照)から転写されたトナー像を担持して搬送する。中間転写ベルト8を張架する二次転写内ローラ9と中間転写ベルト8を挟んで対向する位置には、二次転写外ローラ10が配置され、中間転写ベルト8上のトナー像をシートSに転写可能な二次転写部を形成している。この二次転写部のシート搬送方向下流に、定着装置11が配置されている。
画像形成装置100の下部には、シートSが収容されたカセット12やシートSが載置可能な手差しトレイ13が設けられている。シートSは、搬送ローラ17によりカセット12や手差しトレイ13からレジストレーションローラ14に向けて搬送される。その後、レジストレーションローラ14が後述するようにして中間転写ベルト8上に形成されたトナー像と同期して回転されることにより、シートSは二次転写部へ搬送される。なお、カセット12はサイズや厚さの異なるシートSを収容可能に複数が配置されていてもよく、その場合、複数のカセット12のいずれかから選択的にシートSが搬送される。
画像形成装置100が備える4つの画像形成部PY、PM、PC、PKは、現像色が異なることを除いて実質的に同一の構成を有する。したがって、ここでは代表してブラックの画像形成部PKについて説明し、その他の画像形成部については説明を省略する。
図2に示すように、画像形成部PKには、感光体として円筒型の感光ドラム1が配設されている。感光ドラム1は例えばアルミニウム製のドラム基体上に光導電層を有した負帯電のOPC感光体であり、駆動装置(不図示)によって所定のプロセススピードで回転される。この感光ドラム1の周囲に、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、一次転写ローラ5、クリーニング装置6が配置されている。
画像形成装置100により、フルカラーの画像を形成するプロセスについて説明する。まず、画像形成動作が開始されると、回転する感光ドラム1の表面が帯電装置2によって一様に帯電される。帯電装置2は、例えばコロナ放電に伴う荷電粒子を照射して感光ドラム1を一様な負極性の暗部電位に帯電させるコロナ帯電器などである。次いで、感光ドラム1は、露光装置3から発せられる画像データに対応したレーザ光Lにより走査露光される。これにより、感光ドラム1の表面に画像データに応じた静電潜像が形成される。感光ドラム1に形成された静電潜像は、現像装置4内に収容されているトナー(現像剤)によってトナー像に現像される。
感光ドラム1に形成されたトナー像は、中間転写ベルト8を挟んで配置された一次転写ローラ5との間で構成される一次転写部にて、中間転写ベルト8に一次転写される。この際に、一次転写ローラ5には一次転写バイアスが印加される。一次転写後に感光ドラム1の表面に残ったトナーは、クリーニング装置6によって除去される。
図1に戻り、こうした動作をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成部PY〜PKで順次行い、中間転写ベルト8上で4色のトナー像を重ね合わせる。その後、トナー像の形成タイミングにあわせてシートSが二次転写部へ搬送される。そして、二次転写外ローラ10に二次転写バイアスを印加することにより、中間転写ベルト8上に形成されたフルカラーのトナー像がシートSに一括して二次転写される。なお、二次転写後に中間転写ベルト8上に残ったトナーは、ベルトクリーニング装置60によって除去される。
トナー像が二次転写されたシートSは、定着装置11へ搬送される。定着手段としての定着装置11は、回転自在に配設された定着ローラ11aと、定着ローラ11aに圧接しながら回転する加圧ローラ11bとを有する。定着ローラ11aは加圧ローラ11bに圧接された状態で、不図示の駆動モータにより所定の回転速度で回転される。定着ローラ11a内には加熱手段としてのハロゲンヒータ(不図示)が配置されており、ハロゲンヒータは定着ローラ11aを加熱可能である。ハロゲンヒータにより定着ローラ11aの表面温度が上げられることで、定着装置11はシートSを加熱し得る。このような熱を生じる定着装置11によって装置本体100A内の温度が上がることから、装置本体100A内(装置本体内)の環境温度を検出するために温度検出手段としての温度検出センサ50が装置本体100A内に設けられている。
定着装置11は、定着ローラ11aと加圧ローラ11bとによって形成された定着ニップ部においてトナー像が形成されたシートSを挟持搬送することにより、搬送されるシートSを加熱、加圧してトナー像をシートSに定着させる。即ち、加熱、加圧によってシートSに形成されたトナー像のトナーが溶融、混合され、フルカラーの画像としてシートSに定着される。このようにして、一連の画像形成プロセスは終了する。なお、定着装置11のシート搬送方向下流には、トナー像が定着されたシートSを冷却するための冷却ファン70が設けられている。
図3に示すように、画像形成装置100は、原稿の画像を読み取る画像読取装置20(スキャナ)が装置本体100Aの上部に設けられている。読み取り手段としての画像読取装置20は、リーダ20aとADF20bから構成される。リーダ20aは、ガラス板で形成された不図示の載置台に載置された原稿の画像を光学的に読み取って画像データに変換する。ADF20bは、原稿トレイ20b1に積載された原稿を自動的に搬送して画像を読み取る。ADF20bは、回動自在に支持されており、ADF20bを回動させて上方に開放することでリーダ20aの載置台にアクセス可能となる。
本実施形態の場合、画像読取装置20の鉛直方向下方には、画像読取装置20と装置本体100Aの一部との間に排出空間500が形成されている。そして、装置本体100Aには、定着装置11によりトナー像が定着されたシートSを排出空間500へ排出可能な第一排出口としての排出口101が設けられている。また、排出口101の上方には、定着装置11を通過したシートSを排出可能な第二排出口としての排出口102が設けられている。定着装置11を通過したシートSの排出先は、切り替え手段としてのフラッパ15によって排出口101又は排出口102のいずれかに切り替えられる。トナー像定着後のシートSは、排出手段としての排出ローラ16によって排出口101又は排出口のいずれかへ向けて搬送され、排出口101又は排出口102から排出空間500へ排出され得る。つまり、画像形成装置100は、所謂胴内排出式の装置である。
本実施形態では、装置本体100A外(装置本体外)に後処理装置150を配置した場合、排出空間500に中継搬送装置300が取り付けられる。排出空間500に中継搬送装置300が取り付けられている場合(図1参照)、排出口101から排出されるシートSは、中継搬送装置300に受け渡される。他方、排出口102から排出されるシートSは中継搬送装置300の上面に設けられた載置部303に載置される。
なお、画像形成装置100は両面印刷可能である。図1に示すように、片面印刷の場合、トナー像が定着されたシートSは、排出ローラ16によって排出口101(又は102)から排出される。両面印刷の場合、トナー像が定着されたシートSは、排出ローラ16によって排出口101(又は102)から排出されずに、シートSの先後端が入れ替えられ両面反転搬送路900へ搬送される。表面と裏面とが入れ替えられたシートSは、両面反転搬送路900をレジストレーションローラ14に向けて搬送され、レジストレーションローラ14により印刷されていない裏面側を中間転写ベルト8側に向けた状態で二次転写部へ搬送される。二次転写部では、中間転写ベルト8上に形成されたフルカラーのトナー像がシートS(裏面側)に一括して二次転写される。その後、シートSは定着装置11によるトナー像の定着が行われ、両面にトナー像が定着されたシートSが排出口101(又は102)から排出される。
また、画像形成装置100には、ユーザが比較的に操作しやすい前面側に、画像形成に関する情報の入力や画像読取に関する設定などが可能な操作パネル40が設けられている。入力手段としての操作パネル40は、各種情報を表示させると共にタッチ操作により情報や装置への指令などを入力可能な操作表示部40aと、数値等を入力するためのキー40bと、外装カバー40cを有する。操作表示部40aは、ソフトウェアキーを表示してそれに触れる(タッチ操作する)ことで、情報の入力や装置への指令が可能である。キー40bは、物理的に押下することで情報の入力や装置への指令が可能なハードウェアキー(物理キー)である。ユーザは、操作表示部40a又はキー40bを操作することで、数値などの情報の入力や装置への指令を行うことができる。例えば、ユーザは、画像形成に係るシートSの種類や画像形成枚数などの画像形成に関する設定や、シートSに対し針綴じ(ホチキス止め)処理や穿孔(孔空け)処理などの後処理を行うか否かの後処理に関する設定等を行うことができる。本実施形態ではキー40bとして、画像形成処理(画像形成ジョブとも呼ばれる)の開始を指示するスタートキーが設けられている。
<中継搬送装置>
図1に示すように、画像形成装置100の装置本体100Aには、例えばシートSに対する後処理として針綴じや穿孔を施すフィニッシャや、ニス等でシートSの表面にコートを施すニスコーターなどの後処理装置150が着脱自在に接続され得る。後処理装置150は、画像形成装置100の機能を拡張するために後付け可能な周辺機(オプションユニット)であり、装置本体100Aに接続可能である。そして、本実施形態では、装置本体100Aに後処理装置150を接続する場合、排出空間500に中継搬送装置300が取り付けられる。中継搬送装置300は、排出空間500において装置本体100Aに着脱可能に構成されている。
第一搬送装置としての中継搬送装置300は、排出口101から排出されるシートSを受け入れて、受け入れたシートSを搬送して後処理装置150へ受け渡すために、排出空間500に取り付けられる。言い換えれば、中継搬送装置300は排出口101と後処理装置150(詳しくはシートSを受け入れる受入口)とを繋いで、シートSを画像形成装置100から後処理装置150へシートSを受け渡すための中継搬送路を形成する。中継搬送装置300内では、シートSが不図示のモータによって回転駆動される搬送手段としての複数の搬送ローラ301によって搬送される。そして、本実施形態の場合、中継搬送装置300には、後処理装置150へ搬送するシートSを冷却すべく、中継搬送路の途中に冷却手段としての中継冷却ファン302が設けられている。
<後処理装置>
第二搬送装置としての後処理装置150は、中継搬送装置300から受け渡されたシートSを、図1に示すように、不図示のモータにより回転駆動される搬送ローラ151によって搬送する。そして、後処理装置150は、シート処理部152によりシートSに対して後処理を施し、後処理が施されたシートSを積載手段(第二積載手段)としての排出トレイ153、154に排出し得る。後処理装置150(シート処理装置)は、綴じ処理、穿孔処理、中綴じ処理、折り処理などの少なくとも1つの後処理を施すことが可能なシート処理部152を有する。シート処理部152は、中継搬送装置300から受け渡されて排出トレイ153に排出されるまでの、シートSが搬送される搬送路の途中に設けられる。
<制御部>
次に、本実施形態の画像形成システム1Xにおける制御部について、図1を参照しながら図4及び図5を用いて説明する。図4は、画像形成システム1Xを上面から見た模式図である。図5は、画像形成システム1Xの制御ブロック図である。ただし、図5において、主制御部600、中継搬送装置制御部650、後処理装置制御部660には図示した以外にもモータや電源等の各種機器が接続されているが、ここでは発明の本旨でないのでそれらの図示及び説明を省略する。
図4に示すように、画像形成装置100において操作パネル40が配置される前面側と逆側の背面側には、画像形成システム1Xを制御するための主制御部600の他に各種電装部品などが配置される。画像形成装置100に接続された後処理装置150の背面側には、後処理装置150を制御するための後処理装置制御部660が配置される。また、画像形成装置100の排出空間500に取り付けられた中継搬送装置300の背面側には、中継搬送装置300を制御するための中継搬送装置制御部650が配置される。
図5に示すように、本実施形態の画像形成システム1Xは、主制御部600と、中継搬送装置制御部650と、後処理装置制御部660とを有する。制御手段としての主制御部600は、主に画像形成装置100の動作を制御するが、画像形成システム1X全体の動作を制御し得る。即ち、主制御部600は中継搬送装置制御部650や後処理装置制御部660に動作命令を送信することで、中継搬送装置制御部650に中継搬送装置300を動作させたり、後処理装置制御部660に後処理装置150を動作させたりし得る。そして、主制御部600は画像形成装置100、中継搬送装置300、後処理装置150を制御しつつ、それらの故障を含むそれぞれの動作状況を監視している。
なお、本実施形態の場合、中継搬送装置制御部650は入出力インタフェースを介して主制御部600に通信可能に接続されているが、後処理装置制御部660は入出力インタフェースを介して中継搬送装置制御部650に通信可能に接続されている。つまり、後処理装置制御部660は、中継搬送装置制御部650を介さないと主制御部600に通信可能に接続できない。それ故、本実施形態では、画像形成装置100に後処理装置150を接続した場合に、画像形成装置100に中継搬送装置300が取り付けられていないと、後処理装置150は動作し得ない。
上記の主制御部600、中継搬送装置制御部650、後処理装置制御部660は、それぞれがCPU(Central Processing Unit)601、651、661を備えている。これらのCPU601、651、661は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有している。
主制御部600のROM610には、例えば画像形成ジョブの他に、後述するファン監視処理(図6、図10参照)、中継パス下流トレイへの排出判断処理(図11参照)、トナー載り量取得処理(図12参照)などの各種プログラムが記憶されている。RAM609には、例えば操作パネル40から入力された情報、画像読取装置20で読み取った画像の画像データ、後述の最大トナー載り量、あるいは中継搬送装置制御部650や後処理装置制御部660から送信される情報などの各種データが記憶され得る。なお、RAM609には、各種プログラムの実行に伴う演算処理結果なども一時的に記憶される。
本実施形態の場合、主制御部600はCPU601の他に、ASIC602(Application Specific Integrated Circuit)を有している。ASIC602は、例えば画像形成部PY〜PKや冷却ファン70などを動作させる電源やモータなどの各負荷に接続されて、CPU601からの動作命令によってそれらの動作を制御すると共に、それらの動作状況を監視し得る。即ち、主制御部600では一部の制御をASIC602に分担させることで、CPU601にかかる負荷を軽減している。
主制御部600は、トナー載り量演算部611を有する。取得手段としてのトナー載り量演算部611は、1ページ分のシートSに形成されるトナー像の単位面積当たりのトナー載り量のうち最大トナー載り量を演算により取得することができる。トナー載り量演算部611は、取得した最大トナー載り量をCPU601へ送信し得る。CPU601は、受信した最大トナー載り量をRAM609に記憶する。
そして、主制御部600には、操作パネル40、温度検出センサ50が接続されている。本実施形態において、ユーザは操作パネル40(詳しくはスタートキー)から画像形成ジョブの開始を指示可能である。操作パネル40から画像形成ジョブの開始が指示された場合、CPU601はROM610に記憶されている画像形成処理プログラムを実行する。そして、CPU601は温度検出センサ50によって検出される装置本体100A内(図1参照)の温度を取得し得る。
画像形成ジョブとしては、画像形成装置100によるシートSへの画像形成の他に、後処理装置150によるシートSに対する後処理を含む場合がある。本実施形態では後述するが、中継搬送装置制御部650の中継冷却ファン302が故障していれば、主制御部600はフラッパ15を制御して定着装置11を通過したシートSの搬送先を排出口102に制限する。そうすると、定着装置11を通過したシートSは、排出口101から中継搬送装置300を介し後処理装置150に搬送されない。つまり、中継冷却ファン302が故障している場合には、シートSが排出トレイ153(154)に排出される後処理を含む画像形成ジョブを実行させない。ただし、後処理装置150によるシートSへの後処理を行わない画像形成ジョブ、言い換えればシートSを載置部303に排出させる画像形成ジョブは実行させることができる。即ち、中継冷却ファン302に故障が生じても、画像形成システム1Xはシステムダウンしない。本実施形態の場合、載置部303に積載可能なシートSの積載可能枚数は、排出トレイ153(154)に積載可能な積載可能枚数よりも少ない。
なお、主制御部600は、載置部303にシートSが満載されている場合、それ以上のシートSが載置部303に積載されないように、画像形成ジョブの実行を停止する。その後、ユーザが載置部303からシートSを取り除くなどして載置部303の積載オーバが解除された場合に、主制御部600は停止した画像形成ジョブを再開し得る。
中継搬送装置制御部650は、CPU651、ファン駆動回路652、ファン故障検出回路653を有し、中継搬送装置制御部650には中継冷却ファン302が接続されている。CPU651は、CPU651のROM654やRAM655に記憶されているプログラムの実行に伴い、中継搬送装置300を動作させる。例えば、CPU651は、中継冷却ファン302を回転させるモータ(不図示)を制御するためのファン駆動回路652を介して、中継冷却ファン302の動作を制御し得る。ファン故障検出回路653は、中継冷却ファン302を動作させるモータや電源などに接続されており、それらの故障により中継冷却ファン302が動作しないような場合に、CPU651へ故障信号を送信する。CPU651はファン故障検出回路653から故障信号を受信した場合、受信した故障信号を主制御部600へ送信する。主制御部600は、故障信号の有無により中継搬送装置300の中継冷却ファン302が故障しているか否かを検出できる。
後処理装置制御部660は、CPU661を有する。CPU661は、CPU661のROM663やRAM662に記憶されている各種プログラムの実行に伴い、後処理装置150を動作させる。後処理装置制御部660は、例えば搬送ローラ151の駆動、シート処理部152による後処理、排出トレイ253、154の昇降などの制御を行い得る。なお、排出トレイ153や排出トレイ154にシートSが満載されている場合、後処理装置制御部660は主制御部600に「排出トレイが満載であること」、つまり排出トレイ153(154)の積載オーバを通知する(排出トレイ満載通知)。主制御部600は、後処理装置制御部660から「排出トレイ満載通知」を受けた場合、それ以上のシートSが排出トレイ153(154)に積載されないように、画像形成ジョブの実行を停止する。その後、ユーザが排出トレイ153(154)からシートSを取り除くなどして排出トレイ153(154)の積載オーバが解除され、主制御部600は後処理装置制御部660から「排出トレイ非満載通知」を受けると、停止した画像形成ジョブを再開し得る。
<ファン監視処理>
次に、第一実施形態のファン監視処理について、図1及び図5を参照しながら図6乃至図9を用いて説明する。本実施形態のファン監視処理は、例えば画像形成装置100の電源オンに伴い主制御部600により実行される。
図6に示すように、主制御部600は、中継搬送装置制御部650からの「故障信号」の送信有無に基づいて、中継冷却ファン302が故障しているか否かを判定する(S1)。中継搬送装置制御部650から「故障信号」を受信していない場合、つまり中継冷却ファン302が故障していない場合(S1のNO)、主制御部600はRAM609に記憶されている「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」を「ON」に設定する(S2)。そして、主制御部600は操作表示部40aに図7に示す「表示画面1」を表示する(S3)。つまり、「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」が「ON」に設定されている場合、操作表示部40aには「表示画面1」が表示される。その後、主制御部600はユーザによりスタートキーが操作されたか否かを判定する(S4)。スタートキーが操作されていない場合(S4のNO)、主制御部600はステップS1の処理に戻る。スタートキーが操作された場合(S4のYES)、主制御部600は画像形成ジョブを開始する(S5)。
図7に示す「表示画面1」はジョブ受付待機画面であり、載置部303と排出トレイ153(154)への排出がいずれも可能で、後処理を含むか否かに関わらずどのような画像形成ジョブでも受け付けられる画面である。即ち、「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」が「ON」に設定されている場合、主制御部600は定着装置11を通過したシートSの搬送先を排出口101と排出口102のどちらにも設定することができる。本実施形態では、「表示画面1」が表示された状態のときにスタートキーが操作されると、画像形成ジョブが開始される。そして、画像形成ジョブが後処理を含んでいれば、シートSは後処理されて排出トレイ153(154)に排出され、画像形成ジョブが後処理を含んでいなければ、シートSは後処理されることなく載置部303に排出される。
他方、中継搬送装置制御部650から「故障信号」を受信している場合、つまり中継冷却ファン302が故障している場合(S1のYES)、主制御部600は「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」を「OFF」に設定する(S6)。そして、主制御部600は操作表示部40aに図8に示す「表示画面2」を表示する(S7)。
図8に示す「表示画面2」は、排出トレイ153(154)への排出ができずに載置部303への排出のみが可能であること、中継冷却ファン302が故障していることを表示により、ユーザに報知するための画面である。「表示画面2」には、「OK」ボタン404が表示されている。
主制御部600は、ユーザにより「表示画面2」の「OK」ボタン404が操作されたか否かを判定する(S8)。「OK」ボタン404が操作されていない場合(S8のNO)、主制御部600はステップS1の処理に戻る。「OK」ボタン404が操作された場合(S8のYES)、主制御部600は報知手段としての操作表示部40aに図9に示す「表示画面3」を表示する(S9)。即ち、ユーザにより「OK」ボタン404が操作された場合、操作表示部40aの表示が「表示画面2」から「表示画面3」に推移される。こうして、「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」が「OFF」に設定されている場合、操作表示部40aには「表示画面3」が表示される。その後、主制御部600はユーザによりスタートキーが操作されたか否かを判定する(S4)。スタートキーが操作されていない場合(S4のNO)、主制御部600はステップS1の処理に戻る。スタートキーが操作された場合(S4のYES)、主制御部600は画像形成ジョブを開始する(S5)。
図9に示す「表示画面3」は上記した「表示画面1」と同じジョブ受付待機画面であるが、「表示画面1」と異なり後処理を含む画像形成ジョブを受け付けない画面である。ユーザが「表示画面1」と区別できるように、「表示画面3」には中継冷却ファン302が故障していることと、後処理を含む画像形成ジョブを受け付けないこととをユーザに報知する表示がなされる。即ち、「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」が「OFF」に設定されている場合、主制御部600は定着装置11を通過したシートSの搬送先を排出口102に設定することで、実行可能な画像形成ジョブが後処理を含まないジョブに限定される。本実施形態では、「表示画面3」が表示された状態のときにスタートキーが操作されても、選択済みの画像形成ジョブが後処理を含むジョブであれば、その画像形成ジョブが開始されない。選択済みの画像形成ジョブが後処理を含まないジョブであれば、その画像形成ジョブは開始される。
以上のように、本実施形態では、画像形成装置100の排出空間500に、画像形成装置100から後処理装置150にシートSを搬送する中継搬送装置300が取り付けられている画像形成システム1Xを効率よく運用することができる。特に、中継搬送装置300にシートSを冷却するための中継冷却ファン302を設けた構成の場合に、中継冷却ファン302に故障が生じたとしてもシステムダウンしないことから、効率的なシステム運用が可能となる。そうするために、第一実施形態では、中継冷却ファン302が故障した場合に、定着装置11を通過したシートSの搬送先を排出口102に制限することで、シートSが載置部303に排出される画像形成ジョブのみを実行できるようにした。つまり、中継冷却ファン302が故障している場合、後処理装置150によるシートSへの後処理が行われる画像形成ジョブは実行できないようにした。ただし、シートSを載置部303に排出させる画像形成ジョブ、つまり後処理装置150によるシートSへの後処理を行わない画像形成ジョブは実行できるようにしたので、中継冷却ファン302に故障が生じても、画像形成システム1Xはシステムダウンしない。また、そうした場合に、載置部303に積載可能なシートSの積載可能枚数は、排出トレイ153(154)に積載可能な積載可能枚数よりも少ない枚数であることから、載置部303に載置されるシートSとシートSとには貼り付きが生じ難い。このように、例え中継搬送装置300の中継冷却ファン302が故障したとしても、ユーザはシートSの貼り付きを気にすることなく画像形成ジョブを行うことができ、もって画像形成システム1Xを効率的に運用し得る。
[第二実施形態]
上述したように、第一実施形態では、中継冷却ファン302が故障している場合に、定着装置11を通過したシートSの搬送先が排出口102に制限されることで、後処理を含む画像形成ジョブを実行できないようにしている(図6のS9、図9参照)。ただし、例え中継冷却ファン302が故障していても、後処理後に排出トレイ153(154)に排出されるシートSとシートSとに貼り付きが生じ難ければ、後処理を含む画像形成ジョブを実行できるようにしてもよい。以下、そのような処理を実行可能な第二実施形態のファン監視処理について、図1及び図5を参照しながら図10乃至図15を用いて説明する。ただし、図10に示す第二実施形態のファン監視処理において、第一実施形態のファン監視処理(図6参照)と同一の処理には同一の符号を付して説明を簡略化又は省略する。本実施形態のファン監視処理は、例えば画像形成装置100の電源オンに伴い主制御部600により実行される。
図10に示すように、主制御部600は、中継冷却ファン302が故障しているか否かを判定する(S1)。中継冷却ファン302が故障していない場合(S1のNO)、主制御部600は「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」を「ON」に設定し(S2)、ステップS18の処理へ進む。他方、中継冷却ファン302が故障している場合(S1のYES)、主制御部600は温度検出センサ50から取得した温度が「低温(L)」(例えば20℃未満)であるか否かを判定する(S11)。温度検出センサ50から取得した温度が「低温(L)」でない場合つまり閾値以上(例えば20℃以上)である場合(S11のNO)、主制御部600は「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」を「OFF」に設定し(S12)、ステップS18の処理へ進む。温度検出センサ50から取得した温度が「低温(L)」である場合(S11のYES)、主制御部600は操作表示部40aに図13に示す「表示画面4」を表示する(S13)。
図13に示す「表示画面4」は、ユーザ所望の後処理を含む画像形成ジョブが、中継冷却ファン302が故障していても実行可能なジョブであるか否かを診断するための画面である。「表示画面4」には、実行可能なジョブの条件(ここでは一例として、シートSがコート紙以外であること、後述のトナー載り量が「少」であること)が表示されると共に、「戻るボタン」401と「後処理ジョブ判断ボタン」402とが表示されている。「戻るボタン」401は、操作表示部40aの表示を「表示画面4」から「表示画面1」に戻すためのボタンである。「後処理ジョブ判断ボタン」402は、後述の「中継パス下流トレイ排出判断処理」(図11参照)を行うためのボタンである。
主制御部600は「表示画面4」の表示後、ユーザにより「表示画面4」の「後処理ジョブ判断ボタン」402と「戻るボタン」401のいずれかが操作されるまで待機する(S14、S15が共にNO)。ユーザにより「後処理ジョブ判断ボタン」402が操作された場合(S14のYES)、主制御部600は「中継パス下流トレイへの排出判断処理」(図11参照)を実行し(S16)、その後、ステップS18の処理へ進む。他方、ユーザにより「戻るボタン」401が操作された場合(S15のYES)、主制御部600は「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」を「OFF」に設定し(S17)、ステップS18の処理へ進む。
図11に、主制御部600により実行される上記の「中継パス下流トレイへの排出判断処理」(図10のS16参照)を示す。図11に示すように、主制御部600は「トナー載り量取得処理」を実行する(S21)。
「トナー載り量取得処理」について、説明する。図12に示すように、主制御部600は操作表示部40aに図14に示す「表示画面5」を表示する(S31)。図14に示すように、「表示画面5」には、ユーザに対し「トナー載り量」を取得するための原稿読み取りを促す表示と、「スタート」ボタン403が表示されている。ユーザが画像読取装置20による原稿の読み取り準備をして「スタート」ボタン403を操作することにより、「トナー載り量」を取得するための原稿の読み取りが行われ、主制御部600により読み取った原稿の画像データに基づきトナー載り量が演算される。トナー載り量の演算方法は、公知の方法であってよい。例えばトナー載り量の演算方法として、画像データに基づき1ページ分の画素ブロック(例えば32×32ドット単位)内のトナー載り量の総和量を算出し、1ページ内の全ての画素ブロックの平均値のうち、最大値をトナー載り量の代表値とする方法がある。なお、トナー載り量の演算方法はこのような画像データの1ページ内の画素ブロックの平均値のうち最大値を、トナー載り量とする場合に限られない。
図11の説明に戻り、主制御部600は、「トナー載り量取得処理」の実行により得られる「トナー載り量」が「少」(例えば80%未満)であるか否かを判定する(S22)。「トナー載り量」が「少」でない場合つまり閾値以上(例えば80%以上)である場合(S22のNO)、主制御部600は「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」を「OFF」に設定し(S23)、「中継パス下流トレイへの排出判断処理」を終了する。
「トナー載り量」が「少」である場合(S22のYES)、主制御部600は操作表示部40aに図15に示した「表示画面6」を表示する(S24)。図15に示す「表示画面6」は、シートSの種類を選択するための画面である。図15に示すように、「表示画面6」には、シートSの種類として、例えば普通紙1〜3、厚紙1〜3、薄紙といったシートSの厚さによる種類、コート紙であるかコート紙以外であるかが表示される。ユーザは、「表示画面6」に表示された中から任意にシートSの種類を選択できる。
主制御部600は、ユーザが「表示画面6」から「コート紙」を選択したか否かを判定する(S25)。「コート紙」が選択された場合(S25のYES)、主制御部600は「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」を「OFF」に設定し(S23)、「中継パス下流トレイへの排出判断処理」を終了する。他方、「コート紙」でなく「コート紙以外」が選択された場合(S25のNO)、主制御部600は「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」を「ON」に設定し(S26)、「中継パス下流トレイへの排出判断処理」を終了する。こうして、第二実施形態では、中継冷却ファン302が故障していても、温度が「低温(L)」、「トナー載り量」が「少」、「コート紙以外」であれば、「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」が「ON」に設定される。
そして、図10の説明に戻って、ステップS18の処理として、主制御部600は「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」が「OFF」であるか否かを判定する。「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」が「OFF」でない場合(S18のNO)、主制御部600は操作表示部40aに図7に示した「表示画面1」を表示する(S3)。つまり、「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」が「ON」に設定されている場合、操作表示部40aには「表示画面1」が表示される。他方、「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」が「OFF」である場合(S18のYES)、主制御部600は操作表示部40aに図9に示した「表示画面3」を表示する(S9)。こうして、「中継パス下流トレイ排出許可フラグ」が「OFF」に設定されている場合、操作表示部40aには「表示画面3」が表示される。その後、主制御部600はユーザによりスタートキーが操作されたか否かを判定する(S4)。スタートキーが操作されていない場合(S4のNO)、主制御部600はステップS1の処理に戻る。スタートキーが操作された場合(S4のYES)、主制御部600は画像形成ジョブを開始する(S5)。
以上のように、第二実施形態では、中継冷却ファン302が故障している場合に、温度が「低温(L)」、「トナー載り量」が「少」、「コート紙以外」であれば、操作表示部40aに「表示画面1」(図7参照)が表示される。上述したように、「表示画面1」が表示された状態のときにスタートキーが操作されると、画像形成ジョブが開始される。そして、画像形成ジョブが後処理を含んでいれば、シートSは後処理されて排出トレイ153(154)に排出され、画像形成ジョブが後処理を含んでいなければ、シートSは後処理されることなく載置部303に排出される。即ち、中継冷却ファン302が故障していても、温度が「低温(L)」、「トナー載り量」が「少」、「コート紙以外」であれば、ユーザは後処理を含む画像形成ジョブを実行し得る。このように、例え中継搬送装置300の中継冷却ファン302が故障したとしても、ユーザは画像形成ジョブを行うことができるので、もって画像形成システム1Xを効率的に運用し得る。
[他の実施形態]
上述した各実施形態では、定着装置11を通過したシートSの搬送先が排出口101と排出口102である場合を例に示したが(図1参照)、これに限らない。例えば、図1に示すように、画像形成装置100には第三排出口としての排出口103が形成されていてもよい。そして、排出口103から排出されるシートSを積載するために、第一積載手段としての排出トレイ155が装置本体100Aに設けられる。この場合、上述した各実施形態において、定着装置11を通過したシートSの搬送先を排出口102の代わりに排出口103としてフラッパ15により切り替えできるようにしてよい。例えば、中継冷却ファン302が故障している場合、定着装置11を通過したシートSの搬送先を排出口103として、シートSを排出トレイ155に積載させるようにしてよい。
1X…画像形成システム、11…定着手段(定着装置)、15…切り替え手段(フラッパ)、16…排出手段(排出ローラ)、20…読み取り手段(画像読取装置)、40…入力手段(操作パネル)、40a…報知手段(操作表示部)、50…温度検出手段(温度検出センサ)、100…画像形成装置、100A…装置本体、101…第一排出口、102…第二排出口、103…第三排出口、150…第二搬送装置(シート処理装置、後処理装置)、152…シート処理部、153(154)…積載手段(第二積載手段、排出トレイ)、155…第一積載手段(排出トレイ)、180…画像形成手段(画像形成ユニット)、300…第一搬送装置(中継搬送装置)、301…搬送手段(搬送ローラ)、302…冷却手段(中継冷却ファン)、303…載置部、500…排出空間、600…制御手段(主制御部)、611…取得手段(トナー載り量演算部)、S…シート

Claims (8)

  1. シートにトナー像を形成する画像形成手段と、
    シートに形成されたトナー像を熱により定着する定着手段と、
    前記画像形成手段と前記定着手段とを収容した装置本体と、
    前記装置本体の上部に設けられ、原稿の画像を読み取るための読み取り手段と、
    前記読み取り手段の鉛直方向下方において前記読み取り手段と前記装置本体の一部との間に形成された空間に、前記装置本体に形成された第一排出口及び第二排出口のいずれかから前記定着手段を通過したシートを排出可能な排出手段と、
    前記第一排出口と前記第二排出口のいずれかに、前記定着手段を通過したシートの排出先を切り替える切り替え手段と、
    前記空間に取り付けられ、前記第一排出口から前記空間に排出されるシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されるシートを冷却する冷却手段と、前記第二排出口から前記空間に排出されるシートを載置可能な載置部と、を有する第一搬送装置と、
    前記第一搬送装置から排出されるシートを受け入れて搬送する第二搬送装置と、
    前記第二搬送装置から排出されるシートを積載可能な、前記載置部よりも積載可能枚数が多い積載手段と、
    前記冷却手段が故障していない場合は、前記定着手段を通過したシートの搬送先を前記第一排出口としてシートを前記積載手段に積載させ、前記冷却手段が故障している場合は、前記定着手段を通過したシートの搬送先を前記第二排出口としてシートを前記載置部に積載させる制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  2. シートにトナー像を形成する画像形成手段と、
    シートに形成されたトナー像を熱により定着する定着手段と、
    前記画像形成手段と前記定着手段とを収容した装置本体と、
    前記装置本体の上部に設けられ、原稿の画像を読み取るための読み取り手段と、
    前記読み取り手段の鉛直方向下方において前記読み取り手段と前記装置本体の一部との間に形成された空間に、前記装置本体に形成された第一排出口及び第二排出口のいずれかから前記定着手段を通過したシートを排出可能な排出手段と、
    前記第一排出口と前記第二排出口のいずれかに、前記定着手段を通過したシートの排出先を切り替える切り替え手段と、
    前記空間に取り付けられ、前記第一排出口から前記空間に排出されるシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されるシートを冷却する冷却手段と、前記第二排出口から前記空間に排出されるシートを載置可能な載置部と、を有する第一搬送装置と、
    前記第一搬送装置から排出されるシートを受け入れて搬送する第二搬送装置と、
    前記第二搬送装置から排出されるシートを積載可能な、前記載置部よりも積載可能枚数が多い積載手段と、
    前記冷却手段が故障していない場合は、前記定着手段を通過したシートの搬送先を前記第一排出口としてシートを前記積載手段に積載させ、前記冷却手段が故障している場合は、前記定着手段を通過したシートの搬送先を前記第一排出口又は前記第二排出口のいずれかとしてシートを前記積載手段又は前記載置部のいずれかに積載させる制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  3. 前記装置本体内の環境温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記冷却手段が故障している際に前記環境温度が閾値以上である場合、前記定着手段を通過したシートの搬送先を前記第二排出口とする、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  4. シートの種類を入力可能な入力手段を備え、
    前記制御手段は、前記冷却手段が故障している際に前記シートの種類がコート紙である場合、前記定着手段を通過したシートの搬送先を前記第二排出口とする、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  5. 前記画像形成手段によりシートに形成されるトナー像の単位面積当たりの最大トナー載り量に関する情報を取得する取得手段を備え、
    前記制御手段は、前記冷却手段が故障している際に前記最大トナー載り量が閾値以上である場合、前記定着手段を通過したシートの搬送先を前記第二排出口とする、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  6. 前記第二搬送装置は、シートに対して綴じ処理、穿孔処理、中綴じ処理、折り処理の少なくとも1つのシート処理を施すことが可能なシート処理部を有するシート処理装置である、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  7. 報知手段を備え、
    前記制御手段は、前記冷却手段が故障している場合に前記シート処理装置による前記シート処理を行わない旨を前記報知手段に報知させる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
  8. シートにトナー像を形成する画像形成手段と、
    シートに形成されたトナー像を熱により定着する定着手段と、
    前記画像形成手段と前記定着手段とを収容した装置本体と、
    前記装置本体の上部に設けられ、原稿の画像を読み取るための読み取り手段と、
    前記読み取り手段の鉛直方向下方において前記読み取り手段と前記装置本体の一部との間に形成された空間に、前記装置本体に形成された第一排出口及び第二排出口のいずれかから前記定着手段を通過したシートを排出可能であると共に、前記装置本体に形成された第三排出口から前記装置本体外に前記定着手段を通過したシートを排出可能な排出手段と、
    前記第一排出口と前記第二排出口と前記第三排出口のいずれかに、前記定着手段を通過したシートの排出先を切り替える切り替え手段と、
    前記空間に取り付けられ、前記第一排出口から前記空間に排出されるシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されるシートを冷却する冷却手段と、前記第二排出口から前記空間に排出されるシートを載置可能な載置部と、を有する第一搬送装置と、
    前記第一搬送装置から排出されるシートを受け入れて搬送する第二搬送装置と、
    前記装置本体に設けられ、前記第三排出口から排出されるシートを積載可能な第一積載手段と、
    前記第二搬送装置から排出されるシートを積載可能な、前記載置部及び前記第一積載手段よりも積載可能枚数が多い第二積載手段と、
    前記冷却手段が故障していない場合は、前記定着手段を通過したシートの搬送先を前記第一排出口としてシートを前記第二積載手段に積載させ、前記冷却手段が故障している場合は、前記定着手段を通過したシートの搬送先を前記第二排出口又は前記第三排出口のいずれかとしてシートを前記載置部又は前記第一積載手段のいずれかに積載させる制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成システム。
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