JP2021067722A - 可動装置、画像投影装置、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、物体認識装置、及び車両 - Google Patents

可動装置、画像投影装置、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、物体認識装置、及び車両 Download PDF

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Abstract

【課題】固有共振周波数の低下を抑制するとともに、大きな走査角を得ることのできる可動装置を提供する。【解決手段】光を反射するミラー部を有する可動部と、前記可動部と一端が接続されており前記可動部を回動可能に支持する支持部と、前記支持部の他端と接続されている固定部と、を有し、前記支持部は、複数のカンチレバー部と、隣り合う前記カンチレバー部を接続する接続部を有し、前記支持部を所定の部分で2分した場合、前記固定部側のカンチレバー部は、前記可動部側のカンチレバー部よりも長く、前記可動部側のカンチレバー部は、前記固定部側のカンチレバー部よりも軽いことを特徴とする可動装置により、上記課題を解決する。【選択図】図18

Description

本発明は、可動装置、画像投影装置、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、物体認識装置、及び車両に関する。
近年、半導体製造技術を応用したマイクロマシニング技術の発達に伴い、シリコンやガラスを微細加工して製造されるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイスの開発が進んでいる。
MEMSデバイスとして、反射面を設けた可動部と弾性梁とをウエハ上に一体に形成し、弾性梁に薄膜化した圧電材料を重ね合わせて構成した駆動梁で、可動部を駆動(回動)させる可動装置が知られている。(例えば、特許文献1参照)
このような可動装置の構成により、小型かつ簡便な2次元光偏向装置や、それを用いた画像表示装置が可能になることが既に知られている。
ところで、上記のような可動装置である光偏向器において、機械的な駆動感度を向上させるための一般的な方法としては、ミアンダ構造を形成している振動梁となるカンチレバー部の長さの長尺化等の方法が考えられる。しかしながら、振動梁となるカンチレバー部の長さを長尺化すると、アクチュエータ全体の固有共振周波数が低下してしまい、その結果、機械的な強度が低下し、揺れやすくなるといった懸念がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、固有共振周波数の低下を抑制するとともに、大きな走査角を得ることのできる可動装置を提供することを課題とする。
開示の技術の一態様に係る可動装置は、光を反射するミラー部を有する可動部と、前記可動部と一端が接続されており前記可動部を回動可能に支持する支持部と、前記支持部の他端と接続されている固定部と、を有し、前記支持部は、複数のカンチレバー部と、隣り合う前記カンチレバー部を接続する接続部を有し、前記支持部を所定の部分で2分した場合、前記固定部側のカンチレバー部は、前記可動部側のカンチレバー部よりも長く、前記可動部側のカンチレバー部は、前記固定部側のカンチレバー部よりも軽いことを特徴とする。
開示の技術によれば、可動装置において、固有共振周波数の低下を抑制するとともに、大きな走査角を得ることができる。
光走査システムの一例の概略図である。 光走査システムの一例のハードウェア構成図である。 制御装置の一例の機能ブロック図である。 光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。 ヘッドアップディスプレイ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 ヘッドアップディスプレイ装置の一例の概略図である。 光書込装置を搭載した画像形成装置の一例の概略図である。 光書込装置の一例の概略図である。 ライダ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 ライダ装置の一例の概略図である。 レーザヘッドランプの構成の一例を説明する概略図である。 ヘッドマウントディスプレイの構成の一例を示す概略斜視図である。 ヘッドマウントディスプレイの構成の一部の一例を示す図である。 パッケージングされた可動装置の一例を示す概略図である。 可動装置である1軸の光偏向器の構造図である。 可動装置である1軸の光偏向器の断面図である。 可動装置である2軸の光偏向器の構造図である。 第1の実施形態における可動装置である光偏向器の構造図である。 第1の実施形態における可動装置である光偏向器の断面図である。 第1の実施形態における可動装置である光偏向器の特性図である。 第1の実施形態における光偏向器の説明図(1)である。 第1の実施形態における光偏向器の説明図(2)である。 第1の実施形態における光偏向器の説明図(3)である。 第1の実施形態における光偏向器の説明図(4)である。 第1の実施形態における光偏向器の変形例1の構造図である。 第1の実施形態における光偏向器の変形例2の構造図である。 第1の実施形態における支持部が1つの光偏向器の構造図である。 第1の実施形態における支持部が3つの光偏向器の構造図である。 第1の実施形態における支持部が4つの光偏向器の構造図である。 第1の実施形態における可動装置である2軸の光偏向器の構造図である。 第2の実施形態における可動装置である光偏向器の構造図である。 第2の実施形態における可動装置である光偏向器の断面図(1)である。 第2の実施形態における可動装置である光偏向器の断面図(2)である。 第2の実施形態における可動装置である光偏向器の説明図である。 第2の実施形態における可動装置である光偏向器の変形例1の説明図である。 第2の実施形態における可動装置である光偏向器の変形例2の説明図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[光走査システム]
まず、本実施形態の可動装置を適用した光走査システムについて、図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
図1には、光走査システムの一例の概略図が示されている。図1に示すように、光走査システム10は、制御装置11の制御に従って光源装置12から照射された光を可動装置13の有する反射面14により偏向して被走査面15を光走査するシステムである。
光走査システム10は、制御装置11,光源装置12、反射面14を有する可動装置13により構成される。
制御装置11は、例えばCPU(Central Processing Unit)およびFPGA(Field-Programmable Gate Array)等を備えた電子回路ユニットである。可動装置13は、例えば反射面14を有し、反射面14を可動可能なMEMS(Micro Electromechanical Systems)デバイスである。光源装置12は、例えばレーザを照射するレーザ装置である。なお、被走査面15は、例えばスクリーンである。
制御装置11は、取得した光走査情報に基づいて光源装置12および可動装置13の制御命令を生成し、制御命令に基づいて光源装置12および可動装置13に駆動信号を出力する。
光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光源の照射を行う。可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14を1軸方向または2軸方向の少なくともいずれかに可動させる。
これにより、例えば、光走査情報の一例である画像情報に基づいた制御装置11の制御によって、可動装置13の反射面14を所定の範囲で2軸方向に往復可動させ、反射面14に入射する光源装置12からの照射光をある1軸周りに偏向して光走査することにより、被走査面15に任意の画像を投影することができる。なお、本実施形態の可動装置の詳細および制御装置による制御の詳細については後述する。
次に、光走査システム10一例のハードウェア構成について図2を用いて説明する。図2は、光走査システム10の一例のハードウェア構成図である。図2に示すように、光走査システム10は、制御装置11、光源装置12および可動装置13を備え、それぞれが電気的に接続されている。このうち、制御装置11は、CPU20、RAM21(Random Access Memory)、ROM22(Read Only Memory)、FPGA23、外部I/F24、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26を備えている。
CPU20は、ROM22等の記憶装置からプログラムやデータをRAM21上に読み出し、処理を実行して、制御装置11の全体の制御や機能を実現する演算装置である。
RAM21は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の記憶装置である。
ROM22は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の記憶装置であり、CPU20が光走査システム10の各機能を制御するために実行する処理用プログラムやデータを記憶している。
FPGA23は、CPU20の処理に従って、光源装置ドライバ25および可動装置ドライバ26に適した制御信号を出力する回路である。
外部I/F24は、例えば外部装置やネットワーク等とのインタフェースである。外部装置には、例えば、PC(Personal Computer)等の上位装置、USBメモリ、SDカード、CD、DVD、HDD、SSD等の記憶装置が含まれる。また、ネットワークは、例えば自動車のCAN(Controller Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット等である。外部I/F24は、外部装置との接続または通信を可能にする構成であればよく、外部装置ごとに外部I/F24が用意されてもよい。
光源装置ドライバ25は、入力された制御信号に従って光源装置12に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
可動装置ドライバ26は、入力された制御信号に従って可動装置13に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
制御装置11において、CPU20は、外部I/F24を介して外部装置やネットワークから光走査情報を取得する。なお、CPU20が光走査情報を取得することができる構成であればよく、制御装置11内のROM22やFPGA23に光走査情報を格納する構成としてもよいし、制御装置11内に新たにSSD等の記憶装置を設けて、その記憶装置に光走査情報を格納する構成としてもよい。
ここで、光走査情報とは、被走査面15にどのように光走査させるかを示した情報であり、例えば、光走査により画像を表示する場合は、光走査情報は画像データである。また、例えば、光走査により光書込みを行う場合は、光走査情報は書込み順や書込み箇所を示した書込みデータである。他にも、例えば、光走査により物体認識を行う場合は、光走査情報は物体認識用の光を照射するタイミングと照射範囲を示す照射データである。
制御装置11は、CPU20の命令および図2に示したハードウェア構成によって、次に説明する機能構成を実現することができる。
次に、光走査システム10の制御装置11の機能構成について図3を用いて説明する。図3は、光走査システムの制御装置の一例の機能ブロック図である。
図3に示すように、制御装置11は、機能として制御部30と駆動信号出力部31とを有する。
制御部30は、例えばCPU20、FPGA23等により実現され、外部装置から光走査情報を取得し、光走査情報を制御信号に変換して駆動信号出力部31に出力する。例えば、制御部30は、外部装置等から画像データを光走査情報として取得し、所定の処理により画像データから制御信号を生成して駆動信号出力部31に出力する。駆動信号出力部31は、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26等により実現され、入力された制御信号に基づいて光源装置12または可動装置13に駆動信号を出力する。
駆動信号は、光源装置12または可動装置13の駆動を制御するための信号である。例えば、光源装置12においては、光源の照射タイミングおよび照射強度を制御する駆動電圧である。また、例えば、可動装置13においては、可動装置13の有する反射面14を可動させるタイミングおよび可動範囲を制御する駆動電圧である。
次に、光走査システム10が被走査面15を光走査する処理について図4を用いて説明する。図4は、光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。
ステップS11において、制御部30は、外部装置等から光走査情報を取得する。
ステップS12において、制御部30は、取得した光走査情報から制御信号を生成し、制御信号を駆動信号出力部31に出力する。
ステップS13において、駆動信号出力部31は、入力された制御信号に基づいて駆動信号を光源装置12および可動装置13に出力する。
ステップ14において、光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光照射を行う。また、可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14の可動を行う。光源装置12および可動装置13の駆動により、任意の方向に光が偏向され、光走査される。
なお、上記光走査システム10では、1つの制御装置11が光源装置12および可動装置13を制御する装置および機能を有しているが、光源装置用の制御装置および可動装置用の制御装置と、別体に設けてもよい。
また、上記光走査システム10では、一つの制御装置11に光源装置12および可動装置13の制御部30の機能および駆動信号出力部31の機能を設けているが、これらの機能は別体として存在していてもよく、例えば制御部30を有した制御装置11とは別に駆動信号出力部31を有した駆動信号出力装置を設ける構成としてもよい。なお、上記光走査システム10のうち、反射面14を有した可動装置13と制御装置11により、光偏向を行う光偏向システムを構成してもよい。
[画像投影装置]
次に、本実施形態の可動装置を適用した画像投影装置について、図5および図6を用いて詳細に説明する。
図5は、画像投影装置の一例であるヘッドアップディスプレイ装置500を搭載した自動車400の実施形態に係る概略図である。また、図6はヘッドアップディスプレイ装置500の一例の概略図である。
画像投影装置は、光走査により画像を投影する装置であり、例えばヘッドアップディスプレイ装置である。
図5に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、例えば、自動車400のウインドシールド(フロントガラス401等)の付近に設置される。ヘッドアップディスプレイ装置500から発せられる投射光Lがフロントガラス401で反射され、ユーザーである観察者(運転者402)に向かう。これにより、運転者402は、ヘッドアップディスプレイ装置500によって投影された画像等を虚像として視認することができる。なお、ウインドシールドの内壁面にコンバイナを設置し、コンバイナによって反射する投射光によってユーザーに虚像を視認させる構成にしてもよい。
図6に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、赤色、緑色、青色のレーザ光源501R,501G,501Bからレーザ光が出射される。出射されたレーザ光は、各レーザ光源に対して設けられるコリメートレンズ502,503,504と、2つのダイクロイックミラー505,506と、光量調整部507と、から構成される入射光学系を経た後、反射面14を有する可動装置13にて偏向される。そして、偏向されたレーザ光は、自由曲面ミラー509と、中間スクリーン510と、投射ミラー511とから構成される投射光学系を経て、スクリーンに投影される。なお、上記ヘッドアップディスプレイ装置500では、レーザ光源501R,501G,501B、コリメートレンズ502,503,504、ダイクロイックミラー505,506は、光源ユニット530として光学ハウジングによってユニット化されている。
上記ヘッドアップディスプレイ装置500は、中間スクリーン510に表示される中間像を自動車400のフロントガラス401に投射することで、その中間像を運転者402に虚像として視認させる。
レーザ光源501R,501G,501Bから発せられる各色レーザ光は、それぞれ、コリメートレンズ502,503,504で略平行光とされ、合成部となる2つのダイクロイックミラー505,506により合成される。合成されたレーザ光は、光量調整部507で光量が調整された後、反射面14を有する可動装置13によって二次元走査される。可動装置13で二次元走査された投射光Lは、自由曲面ミラー509で反射されて歪みを補正された後、中間スクリーン510に集光され、中間像を表示する。中間スクリーン510は、マイクロレンズが二次元配置されたマイクロレンズアレイで構成されており、中間スクリーン510に入射してくる投射光Lをマイクロレンズ単位で拡大する。
可動装置13は、反射面14を2軸方向に往復可動させ、反射面14に入射する投射光Lを二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R,501G,501Bの発光タイミングに同期して行われる。
以上、画像投影装置の一例としてのヘッドアップディスプレイ装置500の説明をしたが、画像投影装置は、反射面14を有した可動装置13により光走査を行うことで画像を投影する装置であればよい。例えば、机等に置かれ、表示スクリーン上に画像を投影するプロジェクタや、観測者の頭部等に装着される装着部材に搭載され、装着部材が有する反射透過スクリーンに投影、または眼球をスクリーンとして画像を投影するヘッドマウントディスプレイ装置等にも、同様に適用することができる。
また、画像投影装置は、車両や装着部材だけでなく、例えば、航空機、船舶、移動式ロボット等の移動体、あるいは、その場から移動せずにマニピュレータ等の駆動対象を操作する作業ロボットなどの非移動体に搭載されてもよい。
尚、ヘッドアップディスプレイ装置500は、特許請求の範囲に記載の「ヘッドアップディスプレイ」の一例である。また自動車400は、特許請求の範囲に記載の「車両」の一例である。
[光書込装置]
次に、本実施形態の可動装置13を適用した光書込装置について図7および図8を用いて詳細に説明する。
図7は、光書込装置600を組み込んだ画像形成装置の一例である。また、図8は、光書込装置の一例の概略図である。
図7に示すように、上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有するレーザプリンタ650等に代表される画像形成装置の構成部材として使用される。画像形成装置において光書込装置600は、1本または複数本のレーザビームで被走査面15である感光体ドラムを光走査することにより、感光体ドラムに光書込を行う。
図8に示すように、光書込装置600において、レーザ素子などの光源装置12からのレーザ光は、コリメートレンズなどの結像光学系601を経た後、反射面14を有する可動装置13により1軸方向または2軸方向に偏向される。そして、可動装置13で偏向されたレーザ光は、その後、第一レンズ602aと第二レンズ602b、反射ミラー部602cからなる走査光学系602を経て、被走査面15(例えば感光体ドラムや感光紙)に照射し、光書込みを行う。走査光学系602は、被走査面15にスポット状に光ビームを結像する。また、光源装置12および反射面14を有する可動装置13は、制御装置11の制御に基づき駆動する。
このように上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有する画像形成装置の構成部材として使用することができる。また、走査光学系を異ならせて1軸方向だけでなく2軸方向に光走査可能にすることで、レーザ光をサーマルメディアに偏向して光走査し、加熱することで印字するレーザラベル装置等の画像形成装置の構成部材として使用することができる。
上記光書込装置に適用される反射面14を有した可動装置13は、ポリゴンミラー等を用いた回転多面鏡に比べ駆動のための消費電力が小さいため、光書込装置の省電力化に有利である。また、可動装置13の振動時における風切り音は回転多面鏡に比べ小さいため、光書込装置の静粛性の改善に有利である。光書込装置は回転多面鏡に比べ設置スペースが圧倒的に少なくて済み、また可動装置13の発熱量もわずかであるため、小型化が容易であり、よって画像形成装置の小型化に有利である。
[物体認識装置]
次に、上記本実施形態の可動装置を適用した物体認識装置について、図9および図10を用いて詳細に説明する。
図9は、物体認識装置の一例であるライダ(LiDAR;Laser Imaging Detection and Ranging)装置を搭載した自動車の概略図である。また、図10はライダ装置の一例の概略図である。
物体認識装置は、対象方向の物体を認識する装置であり、例えばライダ装置である。
図9に示すように、ライダ装置700は、例えば自動車701に搭載され、対象方向を光走査して、対象方向に存在する被対象物702からの反射光を受光することで、被対象物702を認識する。
図10に示すように、光源装置12から出射されたレーザ光は、発散光を略平行光とする光学系であるコリメートレンズ703と、平面ミラー704とから構成される入射光学系を経て、反射面14を有する可動装置13で1軸もしくは2軸方向に走査される。そして、投光光学系である投光レンズ705等を経て装置前方の被対象物702に照射される。光源装置12および可動装置13は、制御装置11により駆動を制御される。被対象物702で反射された反射光は、光検出器709により光検出される。すなわち、反射光は入射光検出受光光学系である集光レンズ706等を経て撮像素子707により受光され、撮像素子707は検出信号を信号処理回路708に出力する。信号処理回路708は、入力された検出信号に2値化やノイズ処理等の所定の処理を行い、結果を測距回路710に出力する。
測距回路710は、光源装置12がレーザ光を発光したタイミングと、光検出器709でレーザ光を受光したタイミングとの時間差、または受光した撮像素子707の画素ごとの位相差によって、被対象物702の有無を認識し、さらに被対象物702との距離情報を算出する。
反射面14を有する可動装置13は多面鏡に比べて破損しづらく、小型であるため、耐久性の高い小型のレーダ装置を提供することができる。このようなライダ装置は、例えば車両、航空機、船舶、ロボット等に取り付けられ、所定範囲を光走査して障害物の有無や障害物までの距離を認識することができる。
上記物体認識装置では、一例としてのライダ装置700の説明をしたが、物体認識装置は、反射面14を有した可動装置13を制御装置11で制御することにより光走査を行い、光検出器により反射光を受光することで被対象物702を認識する装置であればよく、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、手や顔を光走査して得た距離情報から形状等の物体情報を算出し、記録と参照することで対象物を認識する生体認証や、対象範囲への光走査により侵入物を認識するセキュリティセンサ、光走査により得た距離情報から形状等の物体情報を算出して認識し、3次元データとして出力する3次元スキャナの構成部材などにも同様に適用することができる。
[レーザヘッドランプ]
次に、上記本実施形態の可動装置を自動車のヘッドライトに適用したレーザヘッドランプ50について、図11 を用いて説明する。図11は、レーザヘッドランプ50の構成の一例を説明する概略図である。
レーザヘッドランプ50は、制御装置11と、光源装置12bと、反射面14を有する可動装置13と、ミラー51と、透明板52とを有する。
光源装置12bは、青色のレーザ光を発する光源である。光源装置12bから発せられた光は、可動装置13に入射し、反射面14にて反射される。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、反射面をXY方向に可動し、光源装置12bからの青色のレーザ光をXY方向に二次元走査する。
可動装置13による走査光は、ミラー51で反射され、透明板52に入射する。透明板52は、表面又は裏面を黄色の蛍光体により被覆されている。ミラー51からの青色のレーザ光は、透明板52における黄色の蛍光体の被覆を通過する際に、ヘッドライトの色として法定される範囲の白色に変化する。これにより自動車の前方は、透明板52からの白色光で照明される。
可動装置13による走査光は、透明板52の蛍光体を通過する際に所定の散乱をする。これにより自動車前方の照明対象における眩しさは緩和される。
可動装置13を自動車のヘッドライトに適用する場合、光源装置12b及び蛍光体の色は、それぞれ青及び黄色に限定されない。例えば、光源装置12bを近紫外線とし、透明板52を、光の三原色の青色、緑色及び赤色の各蛍光体を均一に混ぜたもので被覆してもよい。この場合でも、透明板52を通過する光を白色に変換でき、自動車の前方を白色光
で照明することができる。
[ヘッドマウントディスプレイ]
次に、上記本実施形態の可動装置を適用したヘッドマウントディスプレイ60について、図12〜13を用いて説明する。ここでヘッドマウントディスプレイ60は、人間の頭部に装着可能な頭部装着型ディスプレイで、例えば、眼鏡に類する形状とすることができる。ヘッドマウントディスプレイを、以降ではHMDと省略して示す。
図12は、HMD60の外観を例示する斜視図である。図12において、HMD60は、左右に1組ずつ略対称に設けられたフロント60a、及びテンプル60bにより構成されている。フロント60aは、例えば、導光板61により構成することができ、光学系や制御装置等は、テンプル60bに内蔵することができる。
図13は、HMD60の構成を部分的に例示する図である。なお、図13では、左眼用の構成を例示しているが、HMD60は右眼用としても同様の構成を有している。
HMD60は、制御装置11と、光源ユニット530と、光量調整部507と、反射面14を有する可動装置13と、導光板61と、ハーフミラー62とを有している。
光源ユニット530は、上述したように、レーザ光源501R、501G、及び501Bと、コリメートレンズ502、503、及び504と、ダイクロイックミラー505、及び506とを、光学ハウジングによってユニット化したものである。光源ユニット530において、レーザ光源501R、501G、及び501Bからの三色のレーザ光は、合成部となるダイクロイックミラー505及び506で合成される。光源ユニット530からは、合成された平行光が発せられる。
光源ユニット530からの光は、光量調整部507により光量調整された後、可動装置13に入射する。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、反射面14をXY方向に可動し、光源ユニット530からの光を二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R、501G、501Bの発光タイミングに同期して行われ、走査光によりカラー画像が形成される。
可動装置13による走査光は、導光板61に入射する。導光板61は、走査光を内壁面で反射させながらハーフミラー62に導光する。導光板61は、走査光の波長に対して透過性を有する樹脂等により形成されている。
ハーフミラー62は、導光板61からの光をHMD60の背面側に反射し、HMD60の装着者63の眼の方向に出射する。ハーフミラー62は、例えば、自由曲面形状を有している。走査光による画像は、ハーフミラー62での反射により、装着者63の網膜に結像する。或いは、ハーフミラー62での反射と眼球における水晶体のレンズ効果とにより、装着者63の網膜に結像する。またハーフミラー62での反射により、画像は空間歪が補正される。装着者63は、XY方向に走査される光で形成される画像を、観察することができる。
62はハーフミラーであるため、装着者63には、外界からの光による像と走査光による画像が重畳して観察される。ハーフミラー62に代えてミラーを設けることで、外界からの光をなくし、走査光による画像のみを観察できる構成としてもよい。
[パッケージング]
次に、本実施形態の可動装置のパッケージングについて図14を用いて説明する。
図14は、パッケージングされた可動装置の一例の概略図である。
図14に示すように、可動装置13は、パッケージ部材801の内側に配置される取付部材802に取り付けられ、パッケージ部材801の一部を透過部材803で覆われて、密閉されることでパッケージングされる。さらに、パッケージ内は窒素等の不活性ガスが密封されている。これにより、可動装置13の酸化による劣化が抑制され、さらに温度等の環境の変化に対する耐久性が向上する。
以上に説明した光偏向システム、光走査システム、画像投影装置、光書込装置、物体認識装置、レーザヘッドランプ、及びヘッドマウントディスプレイに使用される本実施形態の可動装置の詳細について、以下で図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
実施形態の説明では、第1軸を回動の中心とした光走査を副走査とし、第2軸を回動の中心とした光走査を主走査とする。また実施形態の用語における回動、揺動、可動は同義であるとする。さらに、矢印により示した方向のうち、X方向は第1軸と平行な方向、Y方向は第2軸と平行な方向、Z方向はXY平面と直交する方向とする。なお、Z方向は「積層方向」の一例である。
〔第1の実施形態〕
最初に、可動装置である1軸の光偏向器について説明する。図15は第1軸を中心に揺動可能な両持ちタイプの光偏向器900の平面図である。図15に示されるように、光偏向器900は、例えば、円形状のミラー部901と、ミラー部901の基体の+Z側の面上に形成されたミラー反射面902等を有している。ミラー部901は、例えば、シリコン層から構成される。そのほか酸化材や無機材料、有機材料で構成されてもよい。複数の材料または同じ材料の複数層で構成されてもよい。ミラー反射面902は、例えば、アルミニウム、金、銀等を含む金属薄膜やその多層膜で構成される。また、ミラー部901の基体の−Z側の面にミラー部補強用のリブ構造が形成されていてもよい。リブは、例えば、シリコン支持層および酸化シリコン層から構成され、可動によって生じるミラー部901及びミラー反射面902の変形歪を抑制する。
ミラー部901及びミラー反射面902を含む可動部903は、1対のアクチュエータである支持部904a、904bにより、回動可能な状態で支持されている。具体的には、支持部904a及び904bの各々の一方の端部(一端)は、可動部接続部905を介し可動部903に接続されており、一方の端部とは反対側の他方の端部(他端)は、固定部908に接続されている。
図15においては、固定部908は枠状に形成されているが、固定部908は枠状でなくてもよい。支持部904a及び904bは、Y方向に長く延びたカンチレバー部915が複数設けられており、隣り合うカンチレバー部915同士は、交互に+Y側、−Y側で接続部916により接続されており、ミアンダ構造となっている。
即ち、支持部904a及び904bは、各々Y方向に長く延びた複数のカンチレバー部915が、接続部916により折り返すように接続されミアンダ構造となっている。複数のカンチレバー部915の+Z側の面の上には、カンチレバー部915ごとに、交互に圧電駆動部郡925Aと圧電駆動部郡925Bが設けられている。固定部908には、電気コンタクト用電極端子909が設けられており、電気コンタクト用電極端子909と圧電駆動部郡925A及び圧電駆動部郡925Bを接続する不図示の電気配線が設けられている。電気コンタクト用電極端子909に電圧信号を入力することにより、電気配線を介し、圧電駆動部郡925A及び圧電駆動部郡925Bに電圧信号が印加され、ミラー部901を含む可動部903を第1軸を中心に回動させることができる。
図15に示される1軸の光偏向器では、各々のカンチレバー部915のY方向の長さは略同じとなるように形成されており、カンチレバー部915の+Y側の端部及び−Y側の端部は、X軸方向に揃っている。
図16は、図15における一点鎖線15A−15Bにおいて切断した断面図である。ミアンダ構造の支持部904aのカンチレバー部915及び可動部接続部905は、弾性部となる基部がシリコン層930により形成されている。カンチレバー部915及び可動部接続部905の基部は、剛性を有しており、半導体プロセス処理に適用可能な材料であればよく、無機材料または有機材料、金属ガラス等により形成されていてもよく、また、複数の材料を多層化した多層構造であってもよい。
圧電駆動部郡925A及び圧電駆動部郡925Bを形成している各々の圧電駆動部は、弾性部となるシリコン層930の+Z側の面の上に、下部電極931、圧電層932、上部電極933が順に積層されている。下部電極931及び上部電極933は、例えば、金(Au)または白金(Pt)等により形成されている。圧電層932は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等により形成されているが、その他の圧電材料であってもよく、種類は問わない。また、圧電駆動部は、圧電層が複数積層され、中間電極を含む構造のものであってもよい。圧電駆動部は、外部制御装置に電気的に接続されており、電圧を印加することで駆動する圧電アクチュエータである。また、圧電駆動部郡925A及び圧電駆動部郡925Bにおける各々の圧電駆動部は、酸化シリコン等により形成された不図示の絶縁膜で覆われており、その絶縁膜の+Z側の面の上に電気配線が形成されていてもよい。
可動部接続部905は、シリコン層930と、シリコン層930の−Z側の面に順に積層された層間膜941、支持層942が設けられている。層間膜941は、酸化シリコン等の絶縁膜により形成されている。また、支持層942は単結晶シリコンにより形成されているが、シリコン層930を支持し、固定することができるものであれば、シリコンに限定されない。また、可動部903、接続部916及び可動部接続部905の+Z側の面の上には、図示はしないが絶縁膜や電気配線が形成されていてもよい。
図15に示される構造の1軸の光偏向器では、圧電駆動部郡925A及び圧電駆動部郡925Bにおける圧電駆動部に電圧を印加することにより、可動部903を第1軸を中心に回動させることができる。
ところで、図15に示される構造の1軸の光偏向器においてミラーの振れ角を向上させるための一般的な方法としては、ミアンダ構造を形成している振動梁となるカンチレバー部915の長さの長尺化等の方法が考えられる。しかしながら、振動梁となるカンチレバー部915の長さの長尺化により、アクチュエータ全体の固有共振周波数は低下するため、機械的な強度が低下し、揺れやすくなる。
このため、固有共振周波数の低下を抑制するとともに、大きな走査角を得ることのできる光偏向器が求められている。
次に、2軸の光偏向器について説明する。図17は、第1軸及び第2軸を中心に揺動可能な両持ちタイプの光偏向器950の平面図である。2軸の光偏向器では、一方の軸を中心とする揺動は、機械的な共振周波数を用いる共振振動により、他方の軸を中心とする揺動は、非共振振動をにより駆動することが一般的である。
図17に示される光偏向器950では、ミラー部901及びミラー反射面902を含む可動部953は、1対のアクチュエータである支持部904a、904bにより支持されている。可動部953は、一方の端がミラー部901と接続されており、他方の端が可動部カンチレバー957a、957bと接続されており、第2軸方向において、ミラー部901を挟みこむ形で支持するトーション梁956a、956bを有している。尚、可動部カンチレバー957a、957bの両端は枠状の可動部953の内側に接続されている。
例えば、トーション梁956a、956bのねじれ共振周波数を約20kHzに設定した場合、トーション梁956a、956bに接続された可動部カンチレバー957a、957bの+Z側の面に設けられた圧電駆動部に共振周波数近傍の駆動信号を入力する。これにより、可動部カンチレバー957a、957bが振動し、この振動を受けてトーション梁956a、956bの機械的共振のねじれが生じ、第2軸を中心に揺動させることができる。更にミアンダ構造の支持部904a及び904bによる第1軸を中心とした揺動と組み合わせることにより、リサージュスキャンやラスタスキャンが可能になる。
図17に示される2軸の光偏向器についても同様に、固有共振周波数の低下を抑制するとともに、大きな走査角を得ることのできる光偏向器が求められている。
(光偏向器)
次に、第1の実施形態における可動装置である光偏向器について説明する。本実施形態における光偏向器は、図18に示されるように1軸の光偏向器であり、回動軸となる第1軸を中心に揺動可能な両持ちタイプの光偏向器100の平面図である。
図18に示されるように、光偏向器100は、例えば、円形状のミラー部101と、ミラー部101の基体の+Z側の面上に形成されたミラー反射面102等を有している。ミラー部101は、例えば、シリコン層から構成される。そのほか酸化材や無機材料、有機材料で構成されてもよい。複数の材料または同じ材料の複数層で構成されてもよい。ミラー反射面102は、例えば、アルミニウム、金、銀等を含む金属薄膜やその多層膜で構成される。また、ミラー部101の基体の−Z側の面にミラー部補強用のリブ構造が形成されていてもよい。リブは、例えば、シリコン支持層および酸化シリコン層から構成され、可動によって生じるミラー部101及びミラー反射面102の変形歪を抑制する。
ミラー部101及びミラー反射面102を含む略円形状の可動部103は、1対のアクチュエータである支持部104a、104bにより、回動可能な状態で支持されている。具体的には、支持部104a及び104bの各々の一方の端部(一端)は、可動部接続部105を介し可動部103に接続されており、一方の端部とは反対側の他方の端部(他端)は、固定部108に接続されている。
図18においては、固定部108は枠状に形成されているが、固定部108は枠状でなくてもよい。支持部104a及び104bは、カンチレバー部115が複数設けられており、隣り合うカンチレバー部115同士は、交互に+Y側、−Y側が接続部116により接続されており、ミアンダ構造となっている。尚、ミラー部101及び可動部103は、楕円形状、または多角形状で形成されていてもよい。
支持部104a及び104bにおけるカンチレバー部115は、略円形状の可動部103の中心を中心とした円弧となるように形成されており、可動部103に近い側から固定部108に向かって、徐々に長さが長くなっている。よって、平面視した場合に、カンチレバー部115の形状は、固定部108側に向かって凸となる円弧となっている。従って、可動部103に近い側のカンチレバー部115よりも、固定部108に近い側のカンチレバー部115は長く、可動部103に近い側のカンチレバー部115は、固定部108に近い側のカンチレバー部115よりも軽くなっている。即ち、支持部104a及び104bを所定の部分で2分割した場合、固定部108側のカンチレバー部115は、可動部103側のカンチレバー部115よりも長い。また、可動部103側のカンチレバー部115は、固定部108側のカンチレバー部115よりも軽い。
尚、図18では、可動部103は、可動部103の+X側及び−X側に設けられた2つの支持部104a及び104bにより支持されているが、後述するように、可動部103が1つの支持部により支持され、第1軸を中心に回動するものであってもよい。
上述したように、支持部104a及び104bは、円弧状の複数のカンチレバー部115が、折り返すように接続部116により接続されておりミアンダ構造となっている。各々のカンチレバー部115の+Z側の面の上には、カンチレバー部115ごとに、交互に圧電駆動部郡125Aと圧電駆動部郡125Bが設けられている。固定部108には、電気コンタクト用電極端子109が設けられており、電気コンタクト用電極端子109と圧電駆動部郡125A及び圧電駆動部郡125Bを接続する不図示の電気配線が設けられている。電気コンタクト用電極端子109に電圧信号を入力することにより、電気配線を介し、圧電駆動部郡125A及び圧電駆動部郡125Bに電圧信号が印加され、ミラー部101を含む可動部103を第1軸を中心に回動させることができる。
図19は、図18における一点鎖線18A−18Bにおいて切断した断面図である。ミアンダ構造の支持部104aのカンチレバー部115は、弾性部となる基部がシリコン層130により形成されている。カンチレバー部115の基部は、剛性を有し、半導体プロセス処理に適用可能な材料であればよく、無機材料または有機材料、金属ガラス等により形成されていてもよく、また、複数の材料を多層化した多層構造であってもよい。
圧電駆動部郡125A及び圧電駆動部郡125Bを形成している各々の圧電駆動部は、弾性部となるシリコン層130の+Z側の面の上に、下部電極131、圧電層132、上部電極133が順に積層されている。下部電極131及び上部電極133は、例えば、金(Au)または白金(Pt)等により形成されている。圧電層132は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等により形成されているが、その他の圧電材料であってもよく、種類は問わない。また、圧電駆動部は、圧電層が複数積層され、中間電極を含む構造のものであってもよい。圧電駆動部は、外部制御装置に電気的に接続されており、電圧を印加することで駆動する圧電アクチュエータである。また、圧電駆動部郡125A及び圧電駆動部郡125Bを形成している各々の圧電駆動部の+Z側は、酸化シリコン等により形成された不図示の絶縁膜で覆われており、その絶縁膜の+Z側の面の上に電気配線が形成されているものであってもよい。
可動部接続部105は、シリコン層130と、シリコン層130の−Z側の面に、順に積層された層間膜、シリコン支持層が形成されている。層間膜は、酸化シリコン等の絶縁膜により形成されている。また、支持層は単結晶シリコンにより形成されているが、シリコン層を支持し、固定することができるものであれば、シリコンに限らない。また、可動部103、接続部116及び可動部接続部105の+Z側の面の上には、図示はしないが絶縁膜や電気配線が形成されていてもよい。
図18に示される構造の1軸の光偏向器では、圧電駆動部郡125A及び圧電駆動部郡125Bにおける圧電駆動部に電圧を印加することにより、可動部103を第1軸を中心に回動させることができる。
本実施形態においては、固定部108に近い側のカンチレバー部115は、可動部103に近い側のカンチレバー部115よりも長く、可動部103に近い側のカンチレバー部115は、固定部108に近い側のカンチレバー部115よりも軽い。従って、アクチュエータとなる支持部104a、104bの全体の長さを長くするとともに、可動部側のカンチレバー部115の重量が軽くなる。このため、共振に対する機械的な強度を高めつつ、大きな走査角を得ることが可能になる。
図20は、図15に示す光偏向器と、図18に示す本実施形態における光偏向器において、1次モードの共振周波数と、可動部103の揺動角となるミラーの触れ角との関係を示す。1次モードの共振周波数は共振周波数のうち最も低い共振周波数であり、ミラーの触れ角はミラーの走査角に対応している。図20に示されるように、図15に示す光偏向器に比べて、図18に示す本実施形態における光偏向器では、1次モードの共振周波数及びミラーの触れ角の双方を高くすることができる。
尚、本実施形態は、図21に示されるように、固定部108は、分離している形状のものであってもよい。また、図22に示されるように、固定部108は、固定部108と、可動部103に及び支持部104a、104bとの隙間が狭くなるように形成されているものであってもよい。
また、本実施形態においては、図23に示されるように、支持部104aは、+Y側の接続部116の端部を結ぶ延長線L1aと、−Y側の接続部116の端部を結ぶ延長線L2aとの交点が第1軸上に位置するような扇形の形状であることが好ましい。また、支持部104bは、+Y側の接続部116の端部を結ぶ延長線L1bと、−Y側の接続部116の端部を結ぶ延長線L2bとの交点が第1軸上に位置するような扇形の形状であることが好ましい。支持部104a、104bを、+Y側の接続部116の端部を結ぶ延長線と−Y側の接続部116の端部を結ぶ延長線との交点が、第1軸上に位置するように形成することにより、第1軸を中心として、可動部103を安定して揺動させることができる。
更に、図24に示されるように、支持部104a、104bにおいて、一方の接続部116の端部を結ぶ延長線L1と、他方の接続部116の端部を結ぶ延長線L2との交点が、可動部103の中心となるように形成されていてもよい。これにより、第1軸を中心とした可動部103の揺動をより一層安定させることができる。
また、本実施形態は、図25や図26に示されるように、可動部103は略長方形の形状で形成し、カンチレバー部115をY方向に延びる直線状に形成したものや、カンチレバー部115の一部をY方向に延びる直線状に形成し、一部を可動部103の中心を中心とした円弧に形成したものであってもよい。このような構造であっても、固定部108に近い側のカンチレバー部115を、可動部103に近い側のカンチレバー部115よりも長くすることができる。また、可動部103に近い側のカンチレバー部115は、固定部108に近い側のカンチレバー部115よりも軽くすることができる。これにより、アクチュエータとなる支持部104a、104b全体での長さが長くなり、また、可動部側のカンチレバー部115の重量は軽くなるため、共振に対する機械的な強度を高めつつ、大きな走査角を得ることが可能になる。
更に、本実施形態における光偏向器は、図27に示されるように、可動部103を支持するため、固定部108と可動部103との間に設けられた支持部104aが1つのものであってもよい。
また、本実施形態における光偏向器は、図28に示されるように、可動部103を支持するため、固定部108と可動部103との間に設けられた支持部が3つ、即ち、支持部104c、104d、104eが設けられているものであってもよい。また、図29に示されるように、可動部103を支持するため、固定部108と可動部103との間に設けられた支持部が4つ、即ち、支持部104f、104g、104h、104iが設けられているものであってもよい。図28及び図29に示される光偏向器では、光の偏向方向が1軸に限定されず、複数の軸方向に偏向可能である。
また、本実施形態における光偏向器は、図30に示すような2軸の光偏向器であってもよい。
図30に示される光偏向器150では、ミラー部101及びミラー反射面102を含む可動部153は、1対のアクチュエータである支持部104a、104bにより支持されている。可動部153は、一方の端がミラー部101と接続されており、他方の端が可動部カンチレバー157a、157bと接続されており、第2軸方向において、ミラー部101を挟みこむ形で支持するトーション梁156a、156bを有している。尚、可動部カンチレバー157a、157bの両端は、枠状の可動部153の内側に接続されている。
本実施形態においては、可動部153は、可動部カンチレバー157a、157bにより共振駆動可能な状態で支持されている。例えば、トーション梁156a、156bのねじれ共振周波数を約20kHzに設定した場合、トーション梁156a、156bに接続された可動部カンチレバー157a、157bの+Z側の面に設けられた圧電駆動部に共振周波数近傍の駆動信号を入力する。これにより、可動部カンチレバー157a、157bが振動し、この振動を受けてトーション梁156a、156bの機械的共振のねじれが生じ、ミラー部101を可動部カンチレバー157a、157bにより、第2軸を中心に揺動させることができる。更にミアンダ構造の支持部104a及び104bによる第1軸を中心とした揺動と組み合わせることにより、リサージュスキャンやラスタスキャンが可能になる。
この2軸の光偏向器では、支持部104a及び104bによる振動が、可動部カンチレバー157a、157b側に伝搬したとしても、支持部104a及び104bのカンチレバー部115は、可動部153側が固定部108側よりも短く変形しにくい。このため、可動部カンチレバー157a、157b側においては、支持部104a及び104bのカンチレバー部115の振動の影響を小さくすることができる。
尚、上記においては、アクチュエータとなる支持部104a、104bの上に圧電層132を設け、圧電駆動をする場合について説明した。しかしながら、本実施形態は、電磁界を利用して支持部104a、104bを変形させる電磁駆動や、支持部104a、104bに櫛歯電極が形成されているものであってもよい。また、カンチレバーとなる支持部104a、104bの上にコイルやマグネットアレイが形成されているものであってもよい。また、支持部104a、104bの駆動方法は、共振駆動または非共振駆動のどちらであってもよい。
〔第2の実施形態〕
次に、第2の実施形態における可動装置である光偏向器について説明する。本実施形態は、支持部におけるカンチレバー部の長さのみならず、厚さや幅を変えたものである。
本実施形態における光偏向器の一例は、図31に示されるように平面視した形状は図18と同じである。可動部103のX方向の両側に設けられた支持部204a、204bは、可動部103側のカンチレバー部215aと、固定部108側のカンチレバー部215bにより形成されており、カンチレバー部215aよりもカンチレバー部215bは厚い。
図32は、図31の一点鎖線31A−31Bにおいて切断した断面図である。図32に示されるように、固定部108側の2本のカンチレバー部215bには、シリコン層130の+Z側の面の上に、下部電極131、圧電層132、上部電極133が順に積層されている。また、シリコン層130の−Z側の面の上に、酸化シリコン層231、シリコン層232が順に積層されており、積層されているシリコン層232の厚さは、例えば、30μm〜40μmである。また、可動部103側の2本のカンチレバー部215aには、シリコン層130の+Z側の面の上に、下部電極131、圧電層132、上部電極133が順に積層されているが、−Z側の面の上に、酸化シリコン層231及びシリコン層232は設けられていない。よって、第1の実施形態と比べ、カンチレバー部215bよりもカンチレバー部215aの方が更に軽くなる。図32では、酸化シリコン層231、シリコン層232の2層が順に積層されている構造を示しているが、1層であってもよい。
図33は、図31の一点鎖線31C−31Dにおいて切断した断面図である。図33に示されるように、2つのカンチレバー部215bを接続する接続部216bには、シリコン層130の−Z側の面の上に、酸化シリコン層231、シリコン層232、酸化シリコン層233、シリコン支持層234が順に積層されている。これに対し、2つのカンチレバー部215aを接続する接続部216aでは、シリコン層130の−Z側の面には、なにも設けられていない。このように、ミアンダ構造を形成しているカンチレバー部を接続する接続部の裏面にシリコン支持層234等を設けることにより、不要な固有モードの振動抑制やカンチレバー部1本あたりの変形効率の向上に効果的あることが知られている。よって、このシリコン支持層234等の厚さを相対的に、固定部108側を厚く、可動部103側を薄くすることにより、本発明の効果をより高めることができる。
図33では、接続部の裏面に形成される酸化シリコン層231、シリコン層232、酸化シリコン層233、シリコン支持層234が、順に多層に積層されている構造を示しているが1層であってもよい。この際、カンチレバー部の本数が多い場合には、接続部の裏面に形成される層の厚さを相対的に、固定部108側ほど厚く、可動部103側ほど薄くなるように形成してもよい。
また、図34に示されるように、可動部103側の接続部216aの角部217aの曲率半径が、固定部108側の接続部216bの角部217bの曲率半径よりも大きくなるように形成してもよい。角部の曲率半径が大きくなると、角部を形成するために削られる部分が大きくなり、その分軽くすることができる。
また、本実施形態における光偏向器の他の一例は、図35に示されるように、可動部103を両側より支持する支持部214a、214bにおけるカンチレバー部225の幅が、可動部103側から固定部108側に向かって徐々に広くなっていてもよい。カンチレバー部225の幅を広くすることにより重くなる。即ち、支持部214a、214bにおけるカンチレバー部225は、可動部103側から固定部108側に向かって、カンチレバー部225の長さが徐々に長くなるとともに、幅も広くなっている。従って、支持部214a、214bにおけるカンチレバー部225は、可動部103側よりも、固定部108側が重くなっており、本発明の効果をより高めることができる。
また、本実施形態における光偏向器の他の一例は、図36に示されるように、2つのカンチレバー部115を接続する可動部103側の接続部316aよりも、固定部108側の接続部316bが広くなるように形成してもよい。このように、ミアンダ構造を形成しているカンチレバー部を接続する接続部において、可動部103側の接続部316aよりも、固定部108側の接続部316bの幅を広くすることにより、本発明の効果をより高めることができる。
以上、本発明の実施形態の例について記述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限
定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種
々の変形・変更が可能である。
10 光走査システム
11 制御装置
12、12b 光源装置
13 可動装置
14 反射面
15 被走査面
25 光源装置ドライバ
26 可動装置ドライバ
30 制御部
31 駆動信号出力部
50 レーザヘッドランプ
51 ミラー
52 透明板
60 ヘッドマウントディスプレイ
60a フロント
60b テンプル
61 導光板
62 ハーフミラー
63 装着者
100 光偏向器(可動装置)
101 ミラー部
102 ミラー反射面
103 可動部
104a、104b 支持部
105 可動部接続部
108 固定部
109 電気コンタクト用電極端子
115 カンチレバー部
116 接続部
125A、125B 圧電駆動部郡
130 シリコン層
131 下部電極
132 圧電層
133 上部電極
400 自動車(車両の一例)
500 ヘッドアップディスプレイ装置(画像投影装置の一例、ヘッドアップディスプレイの一例)
650 レーザプリンタ
700 ライダ装置(物体認識装置の一例)
702 被対象物
801 パッケージ部材
802 取付部材
803 透過部材
特開2014−232176号公報

Claims (21)

  1. 光を反射するミラー部を有する可動部と、
    前記可動部と一端が接続されており前記可動部を回動可能に支持する支持部と、
    前記支持部の他端と接続されている固定部と、
    を有し、
    前記支持部は、複数のカンチレバー部と、隣り合う前記カンチレバー部を接続する接続部を有し、
    前記支持部を所定の部分で2分した場合、
    前記固定部側のカンチレバー部は、前記可動部側のカンチレバー部よりも長く、
    前記可動部側のカンチレバー部は、前記固定部側のカンチレバー部よりも軽いことを特徴とする可動装置。
  2. 前記支持部の形状は、前記可動部の中心または前記ミラー部の中心を中心とした円弧を含む形状であることを特徴とする請求項1に記載の可動装置。
  3. 各々の前記カンチレバー部の一方の端部を結ぶ延長線と、他方の端部を結ぶ延長線との交点が、前記可動部の回動軸上に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載の可動装置。
  4. 各々の前記カンチレバー部の一方の端部を結ぶ延長線と、他方の端部を結ぶ延長線との交点が、前記可動部の中心に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載の可動装置。
  5. 前記固定部側のカンチレバー部の厚さは、前記可動部側のカンチレバー部よりも厚いことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の可動装置。
  6. 前記固定部側の接続部の厚さは、前記可動部側の接続部よりも厚いことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の可動装置。
  7. 前記固定部側のカンチレバー部の幅は、前記可動部側のカンチレバー部よりも広いことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の可動装置。
  8. 前記固定部側の接続部の幅は、前記可動部側の接続部よりも広いことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の可動装置。
  9. 前記カンチレバー部または前記接続部の角部は、前記固定部側よりも、前記可動部側が曲率半径が大きいことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の可動装置。
  10. 前記支持部は、複数の前記カンチレバー部が前記接続部により接続されたミアンダ構造であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の可動装置。
  11. 前記支持部は2つ設けられており、
    前記可動部を両側より第1軸を中心に回動可能に支持していることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の可動装置。
  12. 前記可動部には、可動部カンチレバーと、
    一端が前記可動部カンチレバーに接続され、他端が前記ミラー部と接続された梁と、
    を有し、
    前記梁は、前記ミラー部を共振駆動可能な状態で支持していることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の可動装置。
  13. 前記支持部は3つ以上設けられており、
    前記可動部を複数の軸を中心に回動可能に支持していることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の可動装置。
  14. 前記支持部における1つ以上の前記カンチレバー部には圧電駆動部が設けられていることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の可動装置。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の可動装置と、
    光を発する光源と、
    を備え、
    前記光源から発せられた光を偏向して投影することを特徴とする画像投影装置。
  16. 前記光源は複数設けられており、
    前記複数の光源は、異なる波長の光を発するものであって、
    前記複数の光源から発した前記複数の光を合成する合成部を更に備え、
    前記合成部において合成された光を偏向して投影することを特徴とする請求項15に記載の画像投影装置。
  17. 請求項1から14のいずれか1項に記載の可動装置を備えるヘッドアップディスプレイ。
  18. 請求項1から14のいずれか1項に記載の可動装置を備えるレーザヘッドランプ。
  19. 請求項1から14のいずれか1項に記載の可動装置を備えるヘッドマウントディスプレイ。
  20. 請求項1から14のいずれか1項に記載の可動装置と、
    光を発する光源と、
    を備え、
    前記光源から発せられた光を偏向し、前記光が物体に照射され、前記物体において反射された反射光を検出することにより物体を認識することを特徴とする物体認識装置。
  21. 請求項17に記載のヘッドアップディスプレイ、請求項18に記載のレーザヘッドランプ、及び請求項20に記載の物体認識装置の少なくとも1つを有する車両。
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