JP7459579B2 - 可動装置、画像投影装置、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、物体認識装置、及び移動体 - Google Patents

可動装置、画像投影装置、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、物体認識装置、及び移動体 Download PDF

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Description

本発明は、可動装置、画像投影装置、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、物体認識装置、及び移動体に関する。
近年、半導体製造技術を応用したマイクロマシニング技術の発達に伴い、シリコンやガラスを微細加工して製造されるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイスの開発が進んでいる。
MEMSデバイスとして、例えば、反射面を設けた可動部と弾性梁とをウエハ上に一体に形成し、弾性梁に薄膜化した圧電材料を重ね合わせて構成した駆動梁で、可動部を駆動(回動)させる可動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
又、このような可動装置の構成により、2次元光偏向装置や、それを用いた画像表示装置を実現できることが既に知られている。
ところで、上記のような可動装置である光偏向器において機械的な駆動感度を向上させて大きな走査角を得るための一般的な方法としては、ミアンダ構造を形成している振動梁となる梁部の長さの長尺化等の方法が考えられる。しかしながら、梁部の長さを長尺化すると、可動装置の小型化が困難である。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、小型で、かつ大きな走査角を得ることができる可動装置を提供することを課題とする。
開示の技術の一態様に係る可動装置は、可動部と、前記可動部と一端が接続されており前記可動部を回動可能に支持する支持部と、前記支持部の他端と接続されている固定部と、を有し、前記支持部は、複数の梁部と、隣り合う前記梁部を接続する接続部を有し、前記支持部を所定の部分で2分し、前記固定部側の梁部群を、第1の梁部群とし、前記可動部側の梁部群を、第2の梁部群としたときに、前記第1の梁部群における梁部の剛性は、前記可動部側から前記固定部側に向かって昇順に高くなり、前記第1の梁部群におけるそれぞれの梁部の長さは、すべて異なり、前記第1の梁部群における梁部の長さは、前記固定部側から前記可動部側に向かって昇順に長くなるように配置され、前記第2の梁部群におけるそれぞれの梁部の長さは、すべて異なり、前記第2の梁部群における梁部の長さは、前記固定部側から前記可動部側に向かって降順に長くなるように配置され、前記第2の梁部群における梁部の重さは、前記固定部側から前記可動部側に向かって降順に重くなる
開示の技術によれば、小型で、かつ大きな走査角を得ることができる可動装置を提供できる。
可動装置である1軸の光偏向器の構造図である。 可動装置である1軸の光偏向器の断面図である。 可動装置である2軸の光偏向器の構造図である。 第1実施形態における可動装置である光偏向器の構造図である。 第1実施形態における可動装置である光偏向器の断面図である。 第1実施形態における可動装置である光偏向器の特性図である。 第1実施形態における光偏向器の説明図(1)である。 第1実施形態における光偏向器の説明図(2)である。 第1実施形態における光偏向器の説明図(3)である。 第1実施形態における光偏向器の説明図(4)である。 第1実施形態における光偏向器の説明図(5)である。 第1実施形態における支持部が1つの光偏向器の構造図である。 第1実施形態における支持部が3つの光偏向器の構造図である。 第1実施形態における支持部が4つの光偏向器の構造図である。 第1実施形態における可動装置である2軸の光偏向器の構造図である。 第2実施形態における可動装置である光偏向器の構造図である。 第2実施形態における可動装置である光偏向器の断面図(1)である。 第2実施形態における可動装置である光偏向器の断面図(2)である。 第2実施形態における可動装置である光偏向器の変形例1の説明図である。 第2実施形態における可動装置である光偏向器の変形例2の説明図である。 光走査システムの一例の概略図である。 光走査システムの一例のハードウェア構成図である。 制御装置の一例の機能ブロック図である。 光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。 ヘッドアップディスプレイ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 ヘッドアップディスプレイ装置の一例の概略図である。 光書込装置を搭載した画像形成装置の一例の概略図である。 光書込装置の一例の概略図である。 ライダ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 ライダ装置の一例の概略図である。 レーザヘッドランプの構成の一例を説明する概略図である。 ヘッドマウントディスプレイの構成の一例を示す概略斜視図である。 ヘッドマウントディスプレイの構成の一部の一例を示す図である。 パッケージングされた可動装置の一例を示す概略図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
なお、以下の実施形態の説明では、実施形態の用語における回動、揺動、可動は同義であるとする。さらに、矢印により示した方向のうち、X方向は回転軸となる第1軸と平行な方向、Y方向は第1軸と垂直な方向、Z方向はXY平面と直交する方向とする。なお、Z方向は「積層方向」の一例である。
〈第1実施形態〉
まず、可動装置である1軸の光偏向器について説明する。図1は第1軸を中心に揺動可能な両持ちタイプの光偏向器900の平面図である。図1に示されるように、光偏向器900は、例えば、円形状のミラー部901と、ミラー部901の基体の+Z側の面上に形成されたミラー反射面902等を有している。ミラー部901は、例えば、シリコン層から構成される。そのほか酸化材や無機材料、有機材料で構成されてもよい。複数の材料または同じ材料の複数層で構成されてもよい。ミラー反射面902は、例えば、アルミニウム、金、銀等を含む金属薄膜やその多層膜で構成される。また、ミラー部901の基体の-Z側の面にミラー部補強用のリブ構造が形成されていてもよい。リブは、例えば、シリコン支持層および酸化シリコン層から構成され、可動によって生じるミラー部901及びミラー反射面902の変形歪を抑制する。
ミラー部901及びミラー反射面902を含む可動部903は、1対のアクチュエータである支持部904a及び904bにより、回動可能な状態で支持されている。具体的には、支持部904a及び904bの各々の一方の端部(一端)は、可動部接続部905を介し可動部903に接続されており、一方の端部とは反対側の他方の端部(他端)は、固定部908に接続されている。
図1においては、固定部908は枠状に形成されているが、固定部908は枠状でなくてもよい。また、固定部908は、固定部908に変形を加えるアクチュエータを有していてもよい。また、固定部908を可動するアクチュエータと接続していてもよい。また、支持部904a及び904bは、Y方向に長く延びた梁部915が複数設けられており、隣り合う梁部915同士は、交互に+Y側、-Y側で接続部916により接続されており、ミアンダ構造となっている。
即ち、支持部904a及び904bは、各々Y方向に長く延びた複数の梁部915が、接続部916により折り返すように接続されミアンダ構造(蛇腹構造)となっている。複数の梁部915の+Z側の面の上には、梁部915ごとに、交互に圧電駆動部郡925Aと圧電駆動部郡925Bが設けられている。固定部908には、電気コンタクト用電極端子909が設けられており、電気コンタクト用電極端子909と圧電駆動部郡925A及び圧電駆動部郡925Bを接続する不図示の電気配線が設けられている。電気コンタクト用電極端子909に電圧信号を入力することにより、電気配線を介し、圧電駆動部郡925A及び圧電駆動部郡925Bに電圧信号が印加され、ミラー部901を含む可動部903を第1軸、すなわち図1におけるX軸を中心に回動させることができる。
光偏向器900では、各々の梁部915のY方向の長さは略同じとなるように形成されており、梁部915の+Y側の端部及び-Y側の端部は、X軸方向に揃っている。
図2は、図1における一点鎖線1A-1Bにおいて切断した断面図である。ミアンダ構造の支持部904aの梁部915及び可動部接続部905は、弾性部となる基部がシリコン層930により形成されている。梁部915及び可動部接続部905の基部は、剛性を有しており、半導体プロセス処理に適用可能な材料であればよく、無機材料または有機材料、金属ガラス等により形成されていてもよく、また、複数の材料を多層化した多層構造であってもよい。
圧電駆動部郡925A及び圧電駆動部郡925Bを形成している各々の圧電駆動部は、弾性部となるシリコン層930の+Z側の面の上に、下部電極931、圧電層932、上部電極933が順に積層されている。下部電極931及び上部電極933は、例えば、金(Au)または白金(Pt)等により形成されている。圧電層932は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等により形成されているが、その他の圧電材料であってもよく、種類は問わない。また、圧電駆動部は、圧電層が複数積層され、中間電極を含む構造のものであってもよい。圧電駆動部は、外部制御装置に電気的に接続されており、電圧を印加することで駆動する圧電アクチュエータである。また、圧電駆動部郡925A及び圧電駆動部郡925Bにおける各々の圧電駆動部は、酸化シリコン等により形成された不図示の絶縁膜で覆われており、その絶縁膜の+Z側の面の上に電気配線が形成されていてもよい。
可動部接続部905は、シリコン層930と、シリコン層930の-Z側の面に順に積層された層間膜941、支持層942が設けられている。層間膜941は、酸化シリコン等の絶縁膜により形成されている。また、支持層942は単結晶シリコンにより形成されているが、シリコン層930を支持し、固定することができるものであれば、シリコンに限定されない。また、可動部903、接続部916及び可動部接続部905の+Z側の面の上には、図示はしないが絶縁膜や電気配線が形成されていてもよい。
光偏向器900では、圧電駆動部郡925A及び圧電駆動部郡925Bにおける圧電駆動部に電圧を印加することにより、可動部903を第1軸を中心に回動させることができる。
ところで、光偏向器900においてミラーの振れ角を向上させるための一般的な方法としては、ミアンダ構造を形成している振動梁となる梁部915の長さの長尺化等の方法が考えられる。しかしながら、振動梁となる梁部915の長さの長尺化により、アクチュエータ全体の固有共振周波数は低下するため、機械的な強度が低下し、揺れやすくなる。
このため、固有共振周波数の低下を抑制するとともに、大きな走査角を得ることのできる光偏向器が求められている。
次に、2軸の光偏向器について説明する。図3は、第1軸及び第2軸を中心に揺動可能な両持ちタイプの光偏向器950の平面図である。2軸の光偏向器950では、一方の軸を中心とする揺動は、機械的な共振周波数を用いる共振振動により、他方の軸を中心とする揺動は、非共振振動により駆動することが一般的である。
図3に示される光偏向器950では、ミラー部901及びミラー反射面902を含む可動部953は、1対のアクチュエータである支持部904a及び904bにより支持されている。可動部953は、一方の端がミラー部901と接続されており、他方の端が可動部梁957a、957bと接続されており、第2軸方向において、ミラー部901を挟みこむ形で支持するトーション梁956a、956bを有している。尚、可動部梁957a、957bの両端は、トーション梁956a、956bを挟み込む形で枠状の可動部953の内側に接続されている。
例えば、トーション梁956a、956bのねじれ共振周波数を約20kHzに設定した場合、トーション梁956a、956bに接続された可動部梁957a、957bの+Z側の面に設けられた圧電駆動部に共振周波数近傍の駆動信号を入力する。これにより、可動部梁957a、957bが振動し、この振動を受けてトーション梁956a、956bの機械的共振のねじれが生じ、第2軸、すなわち図3におけるY軸を中心に可動部953を揺動させることができる。更にミアンダ構造の支持部904a及び904bによる第1軸を中心とした可動部953の揺動と組み合わせることにより、リサージュスキャンやラスタスキャンが可能になる。
2軸の光偏向器950についても同様に、固有共振周波数の低下を抑制するとともに、大きな走査角を得ることのできる光偏向器が求められている。
(光偏向器)
次に、第1実施形態における可動装置である光偏向器について説明する。本実施形態における光偏向器100は、図4に示されるように、回動軸となる第1軸、すなわち図4におけるX軸を中心に可動部103を揺動可能な両持ちタイプの1軸の光偏向器である。
光偏向器100は、例えば、円形状のミラー部101と、ミラー部101の基体の+Z側の面上に形成されたミラー反射面102等を有している。ミラー部101は、例えば、シリコン層から構成される。ミラー部101は、酸化材や無機材料、有機材料で構成されてもよいし、複数の材料または同じ材料の複数層で構成されてもよい。
ミラー反射面102は、例えば、アルミニウム、金、銀等を含む金属薄膜やその多層膜で構成される。また、ミラー部101の基体の-Z側の面にミラー部補強用のリブ構造が形成されていてもよい。リブ構造は、例えば、シリコン支持層及び酸化シリコン層から構成され、可動によって生じるミラー部101及びミラー反射面102の変形歪を抑制する。
ミラー部101及びミラー反射面102を含む略円形状の可動部103は、1対のアクチュエータである支持部104a及び104bにより、回動可能な状態で支持されている。具体的には、支持部104a及び104bの各々の一方の端部(一端)は、可動部接続部105を介し可動部103に接続されており、一方の端部とは反対側の他方の端部(他端)は、固定部108に接続されている。
図4においては、固定部108は枠状に形成されているが、固定部108は枠状でなくてもよい。支持部104a及び104bには、梁部115が複数設けられており、隣り合う梁部115同士は、交互に+Y側、-Y側が接続部116により接続されており、ミアンダ構造となっている。
尚、ミラー部101及び可動部103は、楕円形状、または多角形状で形成されていてもよい。また、支持部104a及び104bにおいて、隣接する梁部115を接続する接続部116は、隣接する梁部115の長手方向の端部同士を接続せずに、隣接する梁部115の長手方向の端部よりも手前の部分同士を接続してもよい。
支持部104a及び104bは、振動梁となる複数の梁部115と、隣り合う梁部115を接続する接続部116とを有している。そして、支持部104a及び104bは、支持部104a及び104bを所定の部分で2分したときに、性質の異なる2つの梁部群を有している。
具体的には、支持部104aは、固定部108側の梁部群である第1の梁部群141aと、可動部103側の梁部群である第2の梁部群141bとを有している。また、支持部104bは、固定部108側の梁部群である第1の梁部群142aと、可動部103側の梁部群である第2の梁部群142bとを有している。
第1の梁部群141a及び142aにおける梁部115は、略円形状の可動部103の中心を中心とした円弧となるように形成されており、更に、Y方向における幅が同じとなるように形成されている。
具体的には、図4に示されるように、第1の梁部群141a及び142aにおける複数の梁部115の+Y側の端部を結んだ線L1が第1軸と平行となり、複数の梁部115の-Y側の端部を結んだ線L2が第1軸と平行となるように形成されている。また、複数の梁部115を接続する接続部116の+Y側の端部を結んだ線L3が第1軸と平行となり、複数の梁部115を接続する接続部116の-Y側の端部を結んだ線L4が第1軸と平行となるように形成されている。
第1の梁部群141a及び142aにおける複数の梁部115では、可動部103に近い方が、可動部103より離れた方よりも曲率半径が小さくなる。例えば、第1の梁部群141aにおいて、可動部103に近い梁部115の曲率半径R11よりも、固定部108に近く可動部103より離れた梁部115の曲率半径R12が大きい。
各々の梁部115のY方向における幅は同じであるため、曲率半径R11の小さい可動部103に近い梁部115の長さは、曲率半径R12の大きい固定部108に近い梁部115の長さよりも長くなる。第1の梁部群141a及び142aにおける梁部115の本数が3本以上になった場合にも、同様に、曲率半径の小さい可動部103に近い梁部115の長さは、曲率半径の大きい固定部108に近い梁部115の長さよりも長くなる。
梁部115は、長い方が動きやすく、短くなると硬くなるため動きにくい。ここで、本願においては、剛性という言葉を用いる。即ち、剛性とは、力が加わった場合の動きやすさを意味しており、同じ力が加わった場合に、剛性が高い方は剛性が低い方よりも、動きにくいことを意味する。
よって、本実施形態における光偏向器100では、第1の梁部群141a及び142aにおける梁部115は、可動部103に近い方よりも、可動部103より離れた方が、短く、剛性が高い。即ち、第1の梁部群141a及び142aを所定の部分で2分した場合に、第1の梁部群141a及び142aにおける可動部103側の梁部115は、固定部108側の梁部115よりも長い。また、第1の梁部群141a及び142aにおける固定部108側の梁部115は、可動部103側の梁部115よりも剛性が高い。
第1の梁部群141a及び142aにおける可動部103側の梁部115、及び固定部108側の梁部115は、一本である必要はなく、複数の梁部115から成る複数の梁部群であってもよい。このとき、第1の梁部群141a及び142aにおける可動部103側の梁部群は固定部108側の梁部群よりも長く、固定部108側の梁部群は可動部103側の梁部群よりも剛性が高い。
一方、第2の梁部群141b及び142bにおける梁部115は、略円形状の可動部103の中心を中心とした円弧となるように形成されており、可動部103に近い側から固定部108に向かって、徐々に長さが長くなっている。つまり、平面視した場合(Z方向に沿って視た場合)に、梁部115の形状は、可動部103の中心から固定部108側に向かって凸となる円弧となっている。
従って、可動部103に近い側の梁部115よりも、固定部108に近い側の梁部115は長く、可動部103に近い側の梁部115は、固定部108に近い側の梁部115よりも軽くなっている。
即ち、第2の梁部群141b及び142bを所定の部分で2分した場合、第2の梁部群141b及び142bにおける固定部108側の梁部115は、可動部103側の梁部115よりも長い。また、第2の梁部群141b及び142bにおける可動部103側の梁部115は、固定部108側の梁部115よりも軽い。
第2の梁部群141b及び142bにおける可動部103側の梁部115、及び固定部108側の梁部115は、一本である必要はなく、複数の梁部115から成る複数の梁部群であってもよい。このとき、第2の梁部群141b及び142bにおける固定部108側の梁部群は可動部103側の梁部群よりも長く、可動部103側の梁部群は固定部108側の梁部群よりも軽い。
尚、第2の梁部群141b及び142bは、+Y側の接続部116の端部を結ぶ延長線L5と、-Y側の接続部116の端部を結ぶ延長線L6との交点が第1軸上に位置するような扇形の形状であることが好ましい。第2の梁部群141b及び142bを、+Y側の接続部116の端部を結ぶ延長線と-Y側の接続部116の端部を結ぶ延長線との交点が、第1軸上に位置するように形成することにより、第1軸を中心として、可動部103を安定して揺動させることができる。
更に、第2の梁部群141b及び142bにおいて、一方の接続部116の端部を結ぶ延長線L5と、他方の接続部116の端部を結ぶ延長線L6との交点が、可動部103の中心となるように形成されていてもよい。これにより、第1軸を中心とした可動部103の揺動をより一層安定させることができる。
尚、可動部103のミラー反射面102の周辺に光を反射する物体が存在すると、その箇所での反射光が本来欲しい反射光にとっての迷光となりS/N比が低下する。つまり光偏向器100を用いたモジュールの性能が低下する。例えば、画像投影装置であれば画質が劣化し、光検査装置であれば検出精度が低下する。
そのため、可動部103のミラー反射面102の周辺は梁部115との接続部を除いて何も存在しない間隙を有することが望ましい。すなわち、可動部103の最外周部と、第2の梁部群141b及び142bにおける可動部103に最も近い梁部115の最内周部との間には、可動部103の最外周部に沿った略一定幅の間隙が形成されていることが好ましい。また、迷光の回避のみではなく、製造プロセス誤差の低減という観点からも、両者の形成する間隙は、可動部103の最外周部に沿った略一定幅であることが好ましい。ここで、略一定幅とは、半導体プロセスにおける製造ばらつき程度の誤差は許容する趣旨である。
図4では、可動部103は、可動部103の+X側及び-X側に設けられた2つの支持部104a及び104bにより支持されているが、後述するように、可動部103が1つの支持部により支持され、第1軸を中心に回動するものであってもよく、複数の支持部によって支持され、複数の軸を中心に回動するものであってもよい。
上述したように、支持部104a及び104bは、複数の梁部115が、折り返すように接続部116により接続されておりミアンダ構造となっている。各々の梁部115の+Z側の面の上には、梁部115ごとに、交互に圧電駆動部郡125Aと圧電駆動部郡125Bが設けられている。固定部108には、電気コンタクト用電極端子109が設けられており、電気コンタクト用電極端子109と圧電駆動部郡125A及び圧電駆動部郡125Bを接続する不図示の電気配線が設けられている。電気コンタクト用電極端子109に電圧信号を入力することで、電気配線を介し、圧電駆動部郡125A及び圧電駆動部郡125Bに電圧信号が印加され、第1軸を中心にミラー部101を含む可動部103を回動させることができる。
図5は、図4における一点鎖線4A-4Bにおいて切断した断面図である。ミアンダ構造の支持部104a及び104bの梁部115は、弾性部となる基部がシリコン層130により形成されている。梁部115の基部は、剛性を有し、半導体プロセス処理に適用可能な材料であればよく、無機材料または有機材料、金属ガラス等により形成されていてもよく、また、複数の材料を多層化した多層構造であってもよい。
圧電駆動部郡125A及び圧電駆動部郡125Bを形成している各々の圧電駆動部は、弾性部となるシリコン層130の+Z側の面の上に、下部電極131、圧電層132、上部電極133が順に積層されている。下部電極131及び上部電極133は、例えば、金(Au)または白金(Pt)等により形成されている。圧電層132は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等により形成されているが、その他の圧電材料であってもよく、種類は問わない。
また、圧電駆動部は、圧電層が複数積層され、中間電極を含む構造のものであってもよい。圧電駆動部は、外部制御装置に電気的に接続されており、電圧を印加することで駆動する圧電アクチュエータである。また、圧電駆動部郡125A及び圧電駆動部郡125Bを形成している各々の圧電駆動部の+Z側は、酸化シリコン等により形成された不図示の絶縁膜で覆われており、その絶縁膜の+Z側の面の上に電気配線が形成されているものであってもよい。
図4においては、梁部115の一部に圧電駆動部が設けられているが、必ずしも梁部115の一部に圧電駆動部が設けられている必要はなく、図1に示されるような梁部915の全面に圧電駆動部が設けられていてもよい。また、全ての梁部115に圧電駆動部が設けられている必要はなく、複数の梁部115のうち、一部のみに圧電駆動部が設けられていてもよい。
可動部接続部105は、シリコン層130と、シリコン層130の-Z側の面に、順に積層された層間膜、シリコン支持層が形成されている。層間膜は、酸化シリコン等の絶縁膜により形成されている。また、支持層は単結晶シリコンにより形成されているが、シリコン層を支持し、固定することができるものであれば、シリコンに限らない。また、可動部103、接続部116及び可動部接続部105の+Z側の面の上には、図示はしないが絶縁膜や電気配線が形成されていてもよい。
図4に示される構造の1軸の光偏向器100では、圧電駆動部郡125A及び圧電駆動部郡125Bにおける圧電駆動部に電圧を印加することにより、第1軸を中心に可動部103を回動させることができる。
尚、図4に示されるように、本実施形態において、光偏向器100は可動部103の中心に対して点対称に形成されているが、例えば、第1軸に垂直で可動部103の中心を通る直線に対して線対称に形成してもよい。
線対称の場合は、可動部103の両側のミアンダ構造の固定端、及び可動部103の両側の可動部接続部が、回転軸(第1軸)を挟まない位置関係(回転軸と平行)にあるため、固有の共振モードが有する回転軸が傾きにくい。従って、振れ角が大きくなっても回転軸はずれにくい。また、所望の回転軸と垂直方向の成分(クロストーク)が小さくなる点で好適である。
しかし、線対称の場合は、可動部103とミアンダ構造を含む全体構造がZ方向に並進するような固有モードでも可動部103のミラー反射面102が傾いてしまう可能性がある。即ち、外乱振動に対してミラー反射面102が回転しやすいため、意図しない振動成分が光走査に重畳するおそれや、急な衝撃に対して破損するおそれがある。但し、発電素子のように外部の振動に応じて効率的に可動させたい場合には、上記の特性は利点となる。
一方、点対称の場合は、可動部103の両側のミアンダ構造の固定端、及び可動部103の両側の可動部接続部が、回転軸(第1軸)を挟む位置関係(回転軸と交差する位置関係)にあるため、外乱振動に対してミラーが回転しにくく、急な衝撃にも強い。一方で、可動部接続部が回転軸と平行でないことで、固有の共振モードが有する回転軸が傾きやすい可能性がある。従って、振れ角が大きくなるほど、回転軸が傾いていくおそれがある。
すなわち、点対称と線対称は、それぞれ有利な点と不利な点を有するため、目的に応じて使い分けることが好ましい。例えば、外乱に対する振動耐性の向上という目的に対しては点対称が好ましく、可動部103のミラー反射面102の振れ角向上という目的に対しては線対称が好ましい。
このように、本実施形態においては、第1の梁部群141a及び142aにおける可動部103に近い側の梁部115よりも、固定部108に近い側の梁部115が短く、また、剛性が高い。また、本実施形態においては、第2の梁部群141b及び142bにおける固定部108に近い側の梁部115は、可動部103に近い側の梁部115よりも長く、可動部103に近い側の梁部115は、固定部108に近い側の梁部115よりも軽い。
これらにより、アクチュエータとなる支持部104a及び104bの全体の長さを長くできるとともに、可動部側の梁部115の重量を軽くできる。このため、共振に対する機械的な強度を高めつつ、大きな走査角を得ることが可能になる。また、第1の梁部群141a及び142aにおいては、固定部108に近い側の梁部115の剛性が高くなるため、共振に対する機械的な強度を高めつつ、大きな走査角を得ることが可能になる。尚、第1の梁部群141a及び142aにおける可動部103に近い側の梁部115よりも、固定部108に近い側の梁部115の剛性を高めた方が、逆の場合よりも、共振に対する機械的な強度が高くなる。
ところで、例えば、仮に第1の梁部群141a及び142aを設けずに、第2の梁部群141b及び142bのみで支持部を構成し、第2の梁部群141b及び142bの梁部115の本数を増やす構造を考える。この場合も、第2の梁部群141b及び142bにおける可動部103に近い側の梁部115は、固定部108に近い側の梁部115よりも軽いため、大きな走査角を得ることに対して有利となる。しかし、この場合には、固定部108に近い側ほど梁部115が長くなるため、支持部のY方向の長さが長くなり、光偏向器全体のサイズが大型化する。また、可動部103の近傍のデッドスペースが大きくなり、面積効率も悪い。
これに対して、本実施形態では、第2の梁部群141b及び142bの固定部108側に、固定部108に近いほど梁部115が短くなる第1の梁部群141a及び142aを設けている。そのため、第1の梁部群141a及び142aにおいて梁部115の本数を増やしても、可動部103の近傍のデッドスペースが大きくならず、光偏向器全体のサイズの小型化が可能となる。すなわち、本実施形態の光偏向器は、大きな走査角と小型化とを両立することが可能になる。
本実施形態において、第1の梁部群141a及び142aと第2の梁部群141b及び142bの梁部の本数は、適宜決定でき、図4の例には限定されない。また、第1の梁部群141a及び142aと第2の梁部群141b及び142bの梁部の本数の比率は、適宜決定できるが、両者の比率が同じか、または第1の梁部群141a及び142aの比率が高いことが好ましい。すなわち、第1の梁部群141a及び142aにおける梁部の本数は、第2の梁部群141b及び142bにおける梁部の本数以上であることが好ましい。
これは、第2の梁部群141b及び142bの比率が高いと、ミアンダ長(支持部のY方向の長さ)が長くなりすぎて可動部103側が重くなりすぎるためである。例えば、第2の梁部群141b及び142bが1に対して、第1の梁部群141a及び142aを1または2とすることができる。
尚、固定部108に近い側の梁部115の剛性を可動部103に近い側の梁部115よりも高くする手法としては、両者の間で物性値(ヤング率、ポアソン比、密度等)、幅、長さ、厚さ等を調整する方法が挙げられる。或いは、これらの2以上を組み合わせてもよい。幅が太いほど、長さが短いほど、厚さが厚いほど、剛性は高くなる。梁部115上に保護膜等を形成する場合には、保護膜等の物性値(ヤング率、ポアソン比、密度等)、幅、長さ、厚さ等を調整してもよい。
本実施形態において、支持部104a及び104bは、複数の梁部の変位を効果的に累積できるため、ミアンダ構造であることが好ましい。また、ミアンダ構造を用いる場合は、各梁部に効果的にアクチュエータを配置できるため、圧電駆動であることが望ましい。これにより、光偏向器全体のサイズの大型化を抑制できる。例えば、静電駆動では梁部の外周に櫛歯電極を配置するため、光偏向器全体のサイズが大きくなりやすい。また、電磁駆動では複数の梁部それぞれへの配線レイアウトとそれぞれに磁界がかかるような磁石の配置が難しく、光偏向器全体のサイズが大きくなりやすい。
図6は、図1に示す光偏向器と、図4に示す本実施形態における光偏向器において、1次モードの共振周波数と、可動部103の揺動角となるミラーの触れ角との関係を示す。1次モードの共振周波数は共振周波数のうち最も低い共振周波数であり、ミラーの触れ角はミラーの走査角に対応している。図6に示されるように、図1に示す光偏向器に比べて、図4に示す本実施形態における光偏向器では、1次モードの共振周波数及びミラーの触れ角の双方を高くすることができる。
尚、前述のように、本実施形態における光偏向器100は、第1の梁部群141a及び142aにおける複数の梁部115の+Y側の端部を結んだ線L1が第1軸と平行となり、複数の梁部115の-Y側の端部を結んだ線L2が第1軸と平行となるように形成されている。
このように、回転モーメントに寄与する第1軸から第1の梁部群141a及び142aにおける各々の梁部115の端部までの幅を一定にすることにより、可動部103に回動する力を効率よく伝えることができる。即ち、第1軸から第1の梁部群141a及び142aにおける各々の梁部115の端部までの幅が揃っていないと、振れ角に寄与する振動の位相が各々の梁部115ごとに揃わず、振れ角拡大時に非線形的な振動が発生し、可動部103の回動が安定しなくなる。よって、第1軸に対して安定した可動部103の回動を得るためには、第1軸から第1の梁部群141a及び142aにおける各々の梁部115の端部までの幅が一定であることが好ましい。
本実施形態における光偏向器は、図7に示される光偏向器100Aのように、固定部108が枠状のものではなく、可動部103の揺動軸(第1軸)とは垂直な方向に光透過領域が形成されるよう分離している形状のものであってもよい。このような構成とすることにより、光偏向器100Aによる光の走査角が大きい場合でも枠に走査光が遮られにくくすることができる。光通過領域は図7に示すような空間となっていてもよいし、ガラス等の光を透過する部材から構成されていてもよい。
また、本実施形態における光偏向器は、図8に示される光偏向器100Bのように、固定部108と、可動部103並びに支持部104a及び104bとの隙間が狭くなるように形成されてもよい。固定部108と、可動部103並びに支持部104a及び104bとの隙間は、例えば、一定である。
また、本実施形態における光偏向器は、図9に示される光偏向器100Cのように、第1の梁部群141a及び142aにおいて、可動部103側の梁部115のY方向の端部までの幅が長く、固定部108側の梁部115のY方向の端部までの幅が短くなるように形成してもよい。これにより、第1の梁部群141a及び142aにおける複数の梁部115において、固定部108側の梁部115の長さに対する可動部103側の梁部115の長さをより一層長くすることができる。
この場合、図9に示されるように、第1の梁部群141a及び142aは、+Y側の接続部116の端部を結ぶ延長線L11と、-Y側の接続部116の端部を結ぶ延長線L12との交点が第1軸上に位置するような形状であることが好ましい。第1の梁部群141a及び142aを延長線L11と延長線L12との交点が第1軸上に位置するように形成することにより、第1軸を中心として、可動部103を安定して揺動させることができる。
また、本実施形態における光偏向器は、図10に示される光偏向器100Dのように、可動部103を略長方形の形状で形成し、第1の梁部群141a及び142a並びに第2の梁部群141b及び142bにおいて各梁部115をY方向に延びる直線状に形成してもよい。このような構造であっても、図9の場合と同様の効果を奏する。
図10の場合、第2の梁部群141b及び142bにおいて、一方の接続部116の端部を結ぶ延長線L21と、他方の接続部116の端部を結ぶ延長線L22との交点が、可動部103の中心となるように形成されていてもよい。これにより、第1軸を中心とした可動部103の揺動をより一層安定させることができる。
また、本実施形態における光偏向器は、図11に示される光偏向器100Eのように、第1の梁部群141a及び142a並びに第2の梁部群141b及び142bにおいて、各梁部115を複数の直線が屈曲するよう連続し、全体として円弧に近い形状に形成されたものであってもよい。或いは、各梁部115の一部をY方向に延びる直線状に形成し、一部を可動部103の中心を中心とした円弧に形成したものであってもよい。このような構造であっても、図4の場合と同様の効果を奏する。
また、本実施形態における光偏向器は、図12に示される光偏向器100Fのように、可動部103を支持するため、固定部108と可動部103との間に設けられた支持部104aが1つのものであってもよい。
また、本実施形態における光偏向器は、図13に示される光偏向器100Gのように、可動部103を支持するため、固定部108と可動部103との間に設けられた支持部が3つ、即ち、支持部104c、104d、104eが設けられているものであってもよい。支持部104c、104d、及び104eは、例えば、支持部104a及び104bと同一構造である。
また、本実施形態における光偏向器は、図14に示される光偏向器100Hのように、可動部103を支持するため、固定部108と可動部103との間に設けられた支持部が4つ、即ち、支持部104f、104g、104h、104iが設けられているものであってもよい。支持部104f、104g、104h、及び104iは、例えば、支持部104a及び104bと同一構造である。
図13及び図14に示される光偏向器では、光の偏向方向が1軸に限定されず、複数の軸方向に偏向可能である。
図13及び図14を用いて、固定部108と可動部103との間に設けられた支持部が3つ及び4つの場合について説明したが、5つ以上の支持部を有する構成であってもよい。
また、本実施形態における光偏向器は、図15に示される光偏向器150のように、2軸の光偏向器であってもよい。光偏向器150では、ミラー部101及びミラー反射面102を含む可動部153は、1対のアクチュエータである支持部104a及び104bにより支持されている。
枠状の可動部153の内側を橋渡しするように、ミラー部101を挟んで対向する可動部梁157a及び157bが接続されている。可動部梁157a及び157bの各々の略中央から略垂直方向(X方向)にトーション梁156a及び156bが伸び、ミラー部101を支持している。
本実施形態においては、ミラー部101は、可動部梁157a及び157bにより共振駆動可能な状態で支持されている。例えば、トーション梁156a及び156bのねじれ共振周波数を約20kHzに設定した場合、トーション梁156a及び156bに接続された可動部梁157a及び157bの+Z側の面に設けられた圧電駆動部に共振周波数近傍の駆動信号を入力する。
これにより、可動部梁157a及び157bが振動し、この振動を受けてトーション梁156a及び156bの機械的共振のねじれが生じ、ミラー部101を可動部梁157a及び157bにより、第2軸を中心に揺動させることができる。更にミアンダ構造の支持部104a及び104bによる第1軸を中心とした揺動と組み合わせることにより、リサージュスキャンやラスタスキャンが可能になる。
光偏向器150では、支持部104a及び104bによる振動が、可動部梁157a及び157b側に伝搬したとしても、支持部104a及び104bの梁部115は、可動部153側が固定部108側よりも短く変形しにくい。このため、可動部梁157a及び157b側においては、支持部104a及び104bの梁部115の振動の影響を小さくすることができる。
尚、上記においては、アクチュエータとなる支持部104a及び104bの上に圧電層132を設け、圧電駆動をする場合について説明した。しかしながら、本実施形態は、電磁界を利用して支持部104a及び104bを変形させる電磁駆動や、支持部104a及び104bに櫛歯電極が形成される静電駆動であってもよい。また、梁となる支持部104a及び104bの上にコイルやマグネットアレイが形成されているものであってもよい。また、支持部104a及び104bの駆動方法は、共振駆動または非共振駆動のどちらであってもよい。
また、アクチュエータとなる支持部104a及び104bの形状や構成は限定しない。また、梁部に何らかのセンサが形成されていてもよい。センサは特に限定されないが、例えば、変形に応じて信号を出力する変位検出用センサ(圧電式、ひずみ抵抗式等)や温度センサ等が挙げられる。
〈第2実施形態〉
次に、第2実施形態における可動装置である光偏向器について説明する。第2実施形態は、支持部における梁部の長さとともに、厚さや幅を変える例である。尚、第2実施形態において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
本実施形態における光偏向器の一例は、図16に示される光偏向器200のように、平面視した形状は図4と同じである。
図17は、図16の一点鎖線16A-16Bにおいて切断した断面図である。図17に示されるように、可動部103のX方向に設けられた一方の支持部204aの第1の梁部群141aは、固定部108側の梁部215aと、可動部103側の梁部215bにより形成されており、可動部103側の梁部215bよりも固定部108側の梁部215aは厚い。可動部103のX方向に設けられた他方の支持部204bの第1の梁部群142aについても同様である。
また、可動部103のX方向に設けられた一方の支持部204aの第2の梁部群141bは、固定部108側の梁部215cと、可動部103側の梁部215dにより形成されており、固定部108側の梁部215cと可動部103側の梁部215dは第1の梁部群141aの梁部215bと同じ厚さである。可動部103のX方向に設けられた他方の支持部204bの第2の梁部群142bについても同様である。
梁部215aには、シリコン層130の+Z側の面の上に、下部電極131、圧電層132、上部電極133が順に積層されている。また、シリコン層130の-Z側の面の上に、酸化シリコン層231、シリコン層232が順に積層されており、積層されているシリコン層232の厚さは、例えば、30μm~40μmである。
また、梁部215b、215c、及び215dには、シリコン層130の+Z側の面の上に、下部電極131、圧電層132、上部電極133が順に積層されているが、-Z側の面の上に、酸化シリコン層231及びシリコン層232は設けられていない。よって、梁部215aは、梁部215b、215c、及び215dよりも、短く厚いため、第1実施形態と比較して、梁部215aは梁部215b、215c、及び215dよりも更に剛性が高くなる。図17では、酸化シリコン層231、シリコン層232の2層が順に積層されている構造を示しているが、1層であってもよい。
図18は、図16の一点鎖線16C-16Dにおいて切断した断面図である。図18に示されるように、梁部215aと梁部215bを接続する接続部216aにおいて、梁部215aの長手方向の両側に位置する部分は他の部分よりも厚い。梁部215aの長手方向の両側に位置する部分には、シリコン層130の-Z側の面の上に、酸化シリコン層231、シリコン層232、酸化シリコン層233、シリコン支持層234が順に積層されているが、他の部分には、シリコン層130の-Z側の面の上には何も設けられていない。また、梁部215cと梁部215dを接続する接続部216bにおいて、シリコン層130の-Z側の面の上には何も設けられていない。
このように、ミアンダ構造を形成している梁部を接続する接続部の裏面にシリコン支持層234等を設けることにより、不要な固有モードの振動抑制や梁部1本あたりの変形効率の向上に効果的あることが知られている。よって、接続部216aの固定部108側を可動部103側よりも厚くすることにより、本発明の効果をより高めることができる。
図18では、接続部の裏面に形成される酸化シリコン層231、シリコン層232、酸化シリコン層233、シリコン支持層234が、順に多層に積層されている構造を示しているが1層であってもよい。この際、梁部の本数が多い場合には、接続部の裏面に形成される層の厚さを相対的に、固定部108側ほど厚く、可動部103側ほど薄くなるように形成してもよい。
また、本実施形態における光偏向器は、図19に示される光偏向器200Aのように、可動部103のX方向に設けられた一方の支持部214aの第1の梁部群141aにおいて、梁部225の幅が、可動部103側から固定部108側に向かって広くなっていてもよい。可動部103のX方向に設けられた他方の支持部214bの第1の梁部群142aについても同様である。
第1の梁部群141a及び142aにおいて、固定部108側の梁部225の幅を広くすることにより剛性が高くなる。即ち、第1の梁部群141a及び142aにおける梁部225は、可動部103側から固定部108側に向かって、梁部225の長さが徐々に短くなるとともに、幅も広くなっている。従って、第1の梁部群141a及び142aにおける梁部225は、固定部108側よりも可動部103側が長く、可動部103側よりも固定部108側の剛性が高くなっている。これにより、本発明の効果をより高めることができる。
更に、本実施形態における光偏向器は、図20に示される光偏向器200Bのように、可動部103のX方向に設けられた一方の支持部224aの第1の梁部群141aにおいて、接続部316aの幅が、可動部103側から固定部108側に向かって広くなっていてもよい。可動部103のX方向に設けられた他方の支持部224bの第1の梁部群142aについても同様である。このように、第1の梁部群141a及び142aのミアンダ構造を形成している梁部115を接続する接続部316aにおいて、可動部103側のよりも固定部108側の幅を広くすることにより、可動部103側よりも固定部108側の剛性が高くなっている。これにより、本発明の効果をより高めることができる。
以上に説明した本実施形態における光偏向器は、光走査システム、光偏向システム、画像投影装置、光書込装置、物体認識装置、レーザヘッドランプ、及びヘッドマウントディスプレイに使用することができる。それぞれについて、以下に順次説明する。
[光走査システム]
まず、本実施形態の可動装置を適用した光走査システムについて、図21~図24に基づいて詳細に説明する。
図21には、光走査システムの一例の概略図が示されている。図21に示すように、光走査システム10は、制御装置11の制御に従って光源装置12から照射された光を可動装置13の有する反射面14により偏向して被走査面15を光走査するシステムである。
光走査システム10は、制御装置11,光源装置12、反射面14を有する可動装置13により構成される。
制御装置11は、例えばCPU(Central Processing Unit)およびFPGA(Field-Programmable Gate Array)等を備えた電子回路ユニットである。可動装置13は、例えば反射面14を有し、反射面14を可動可能なMEMS(Micro Electromechanical Systems)デバイスである。光源装置12は、例えばレーザを照射するレーザ装置である。なお、被走査面15は、例えばスクリーンである。
制御装置11は、取得した光走査情報に基づいて光源装置12および可動装置13の制御命令を生成し、制御命令に基づいて光源装置12および可動装置13に駆動信号を出力する。
光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光源の照射を行う。可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14を1軸方向または2軸方向の少なくともいずれかに可動させる。
これにより、例えば、光走査情報の一例である画像情報に基づいた制御装置11の制御によって、可動装置13の反射面14を所定の範囲で2軸方向に往復可動させ、反射面14に入射する光源装置12からの照射光をある1軸周りに偏向して光走査することにより、被走査面15に任意の画像を投影することができる。なお、本実施形態の可動装置の詳細および制御装置による制御の詳細については後述する。
次に、光走査システム10一例のハードウェア構成について図22を用いて説明する。図22は、光走査システム10の一例のハードウェア構成図である。図22に示すように、光走査システム10は、制御装置11、光源装置12および可動装置13を備え、それぞれが電気的に接続されている。このうち、制御装置11は、CPU20、RAM21(Random Access Memory)、ROM22(Read Only Memory)、FPGA23、外部I/F24、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26を備えている。
CPU20は、ROM22等の記憶装置からプログラムやデータをRAM21上に読み出し、処理を実行して、制御装置11の全体の制御や機能を実現する演算装置である。
RAM21は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の記憶装置である。
ROM22は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の記憶装置であり、CPU20が光走査システム10の各機能を制御するために実行する処理用プログラムやデータを記憶している。
FPGA23は、CPU20の処理に従って、光源装置ドライバ25および可動装置ドライバ26に適した制御信号を出力する回路である。
外部I/F24は、例えば外部装置やネットワーク等とのインタフェースである。外部装置には、例えば、PC(Personal Computer)等の上位装置、USBメモリ、SDカード、CD、DVD、HDD、SSD等の記憶装置が含まれる。また、ネットワークは、例えば自動車のCAN(Controller Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット等である。外部I/F24は、外部装置との接続または通信を可能にする構成であればよく、外部装置ごとに外部I/F24が用意されてもよい。
光源装置ドライバ25は、入力された制御信号に従って光源装置12に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
可動装置ドライバ26は、入力された制御信号に従って可動装置13に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
制御装置11において、CPU20は、外部I/F24を介して外部装置やネットワークから光走査情報を取得する。なお、CPU20が光走査情報を取得することができる構成であればよく、制御装置11内のROM22やFPGA23に光走査情報を格納する構成としてもよいし、制御装置11内に新たにSSD等の記憶装置を設けて、その記憶装置に光走査情報を格納する構成としてもよい。
ここで、光走査情報とは、被走査面15にどのように光走査させるかを示した情報であり、例えば、光走査により画像を表示する場合は、光走査情報は画像データである。また、例えば、光走査により光書込みを行う場合は、光走査情報は書込み順や書込み箇所を示した書込みデータである。他にも、例えば、光走査により物体認識を行う場合は、光走査情報は物体認識用の光を照射するタイミングと照射範囲を示す照射データである。
制御装置11は、CPU20の命令および図22に示したハードウェア構成によって、次に説明する機能構成を実現することができる。
次に、光走査システム10の制御装置11の機能構成について図23を用いて説明する。図23は、光走査システムの制御装置の一例の機能ブロック図である。
図23に示すように、制御装置11は、機能として制御部30と駆動信号出力部31とを有する。
制御部30は、例えばCPU20、FPGA23等により実現され、外部装置から光走査情報を取得し、光走査情報を制御信号に変換して駆動信号出力部31に出力する。例えば、制御部30は、外部装置等から画像データを光走査情報として取得し、所定の処理により画像データから制御信号を生成して駆動信号出力部31に出力する。駆動信号出力部31は、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26等により実現され、入力された制御信号に基づいて光源装置12または可動装置13に駆動信号を出力する。
駆動信号は、光源装置12または可動装置13の駆動を制御するための信号である。例えば、光源装置12においては、光源の照射タイミングおよび照射強度を制御する駆動電圧である。また、例えば、可動装置13においては、可動装置13の有する反射面14を可動させるタイミングおよび可動範囲を制御する駆動電圧である。
次に、光走査システム10が被走査面15を光走査する処理について図24を用いて説明する。図24は、光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。
ステップS11において、制御部30は、外部装置等から光走査情報を取得する。
ステップS12において、制御部30は、取得した光走査情報から制御信号を生成し、制御信号を駆動信号出力部31に出力する。
ステップS13において、駆動信号出力部31は、入力された制御信号に基づいて駆動信号を光源装置12および可動装置13に出力する。
ステップ14において、光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光照射を行う。また、可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14の可動を行う。光源装置12および可動装置13の駆動により、任意の方向に光が偏向され、光走査される。
なお、上記光走査システム10では、1つの制御装置11が光源装置12および可動装置13を制御する装置および機能を有しているが、光源装置用の制御装置および可動装置用の制御装置と、別体に設けてもよい。
また、上記光走査システム10では、一つの制御装置11に光源装置12および可動装置13の制御部30の機能および駆動信号出力部31の機能を設けているが、これらの機能は別体として存在していてもよく、例えば制御部30を有した制御装置11とは別に駆動信号出力部31を有した駆動信号出力装置を設ける構成としてもよい。なお、上記光走査システム10のうち、反射面14を有した可動装置13と制御装置11により、光偏向を行う光偏向システムを構成してもよい。
このように本実施形態に係る可動装置を、光走査システムに用いることにより、小型かつ走査角の大きい光走査システムを得ることが可能となる。
[画像投影装置]
次に、本実施形態の可動装置を適用した画像投影装置について、図25および図26を用いて詳細に説明する。
図25は、画像投影装置の一例であるヘッドアップディスプレイ装置500を搭載した自動車400の実施形態に係る概略図である。また、図26はヘッドアップディスプレイ装置500の一例の概略図である。
画像投影装置は、光走査により画像を投影する装置であり、例えばヘッドアップディスプレイ装置である。
図25に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、例えば、自動車400のウインドシールド(フロントガラス401等)の付近に設置される。ヘッドアップディスプレイ装置500から発せられる投射光Lがフロントガラス401で反射され、ユーザーである観察者(運転者402)に向かう。これにより、運転者402は、ヘッドアップディスプレイ装置500によって投影された画像等を虚像として視認することができる。なお、ウインドシールドの内壁面にコンバイナを設置し、コンバイナによって反射する投射光によってユーザーに虚像を視認させる構成にしてもよい。
図26に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、赤色、緑色、青色のレーザ光源501R,501G,501Bからレーザ光が出射される。出射されたレーザ光は、各レーザ光源に対して設けられるコリメートレンズ502,503,504と、2つのダイクロイックミラー505,506と、光量調整部507と、から構成される入射光学系を経た後、反射面14を有する可動装置13にて偏向される。そして、偏向されたレーザ光は、自由曲面ミラー509と、中間スクリーン510と、投射ミラー511とから構成される投射光学系を経て、スクリーンに投影される。なお、上記ヘッドアップディスプレイ装置500では、レーザ光源501R,501G,501B、コリメートレンズ502,503,504、ダイクロイックミラー505,506は、光源ユニット530として光学ハウジングによってユニット化されている。
上記ヘッドアップディスプレイ装置500は、中間スクリーン510に表示される中間像を自動車400のフロントガラス401に投射することで、その中間像を運転者402に虚像として視認させる。
レーザ光源501R,501G,501Bから発せられる各色レーザ光は、それぞれ、コリメートレンズ502,503,504で略平行光とされ、合成部となる2つのダイクロイックミラー505,506により合成される。合成されたレーザ光は、光量調整部507で光量が調整された後、反射面14を有する可動装置13によって二次元走査される。可動装置13で二次元走査された投射光Lは、自由曲面ミラー509で反射されて歪みを補正された後、中間スクリーン510に集光され、中間像を表示する。中間スクリーン510は、マイクロレンズが二次元配置されたマイクロレンズアレイで構成されており、中間スクリーン510に入射してくる投射光Lをマイクロレンズ単位で拡大する。
可動装置13は、反射面14を2軸方向に往復可動させ、反射面14に入射する投射光Lを二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R,501G,501Bの発光タイミングに同期して行われる。
以上、画像投影装置の一例としてのヘッドアップディスプレイ装置500の説明をしたが、画像投影装置は、反射面14を有した可動装置13により光走査を行うことで画像を投影する装置であればよい。例えば、机等に置かれ、表示スクリーン上に画像を投影するプロジェクタや、観測者の頭部等に装着される装着部材に搭載され、装着部材が有する反射透過スクリーンに投影、または眼球をスクリーンとして画像を投影するヘッドマウントディスプレイ装置等にも、同様に適用することができる。
また、画像投影装置は、装着部材だけでなく、例えば、車両の他に航空機、船舶、移動式ロボット等を含む移動体、あるいは、その場から移動せずにマニピュレータ等の駆動対象を操作する作業ロボットなどの非移動体に搭載されてもよい。
尚、ヘッドアップディスプレイ装置500は、特許請求の範囲に記載の「ヘッドアップディスプレイ」の一例である。また自動車400は、特許請求の範囲に記載の「移動体」の一例である。
このように本実施形態に係る可動装置を、画像投影装置に用いることにより、小型かつ投影可能領域の大きい画像投影装置を得ることが可能となる。
[光書込装置]
次に、本実施形態の可動装置13を適用した光書込装置について図27および図28を用いて詳細に説明する。
図27は、光書込装置600を組み込んだ画像形成装置の一例である。また、図28は、光書込装置の一例の概略図である。
図27に示すように、上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有するレーザプリンタ650等に代表される画像形成装置の構成部材として使用される。画像形成装置において光書込装置600は、1本または複数本のレーザビームで被走査面15である感光体ドラムを光走査することにより、感光体ドラムに光書込を行う。
図28に示すように、光書込装置600において、レーザ素子などの光源装置12からのレーザ光は、コリメートレンズなどの結像光学系601を経た後、反射面14を有する可動装置13により1軸方向または2軸方向に偏向される。そして、可動装置13で偏向されたレーザ光は、その後、第一レンズ602aと第二レンズ602b、反射ミラー部602cからなる走査光学系602を経て、被走査面15(例えば感光体ドラムや感光紙)に照射し、光書込みを行う。走査光学系602は、被走査面15にスポット状に光ビームを結像する。また、光源装置12および反射面14を有する可動装置13は、制御装置11の制御に基づき駆動する。
このように上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有する画像形成装置の構成部材として使用することができる。また、走査光学系を異ならせて1軸方向だけでなく2軸方向に光走査可能にすることで、レーザ光をサーマルメディアに偏向して光走査し、加熱することで印字するレーザラベル装置等の画像形成装置の構成部材として使用することができる。
上記光書込装置に適用される反射面14を有した可動装置13は、ポリゴンミラー等を用いた回転多面鏡に比べ駆動のための消費電力が小さいため、光書込装置の省電力化に有利である。また、可動装置13の振動時における風切り音は回転多面鏡に比べ小さいため、光書込装置の静粛性の改善に有利である。光書込装置は回転多面鏡に比べ設置スペースが圧倒的に少なくて済み、また可動装置13の発熱量もわずかであるため、小型化が容易であり、よって画像形成装置の小型化に有利である。
このように本実施形態に係る可動装置を、光書込装置に用いることにより、小型かつ書き込み可能領域の広い光書込装置を得ることが可能となる。
[物体認識装置]
次に、上記本実施形態の可動装置を適用した物体認識装置について、図29および図30を用いて詳細に説明する。
図29は、物体認識装置の一例であるライダ(LiDAR;Laser Imaging Detection and Ranging)装置を搭載した自動車の概略図である。また、図30はライダ装置の一例の概略図である。
物体認識装置は、対象方向の物体を認識する装置であり、例えばライダ装置である。
図29に示すように、ライダ装置700は、例えば自動車701に搭載され、対象方向を光走査して、対象方向に存在する被対象物702からの反射光を受光することで、被対象物702を認識する。
図30に示すように、光源装置12から出射されたレーザ光は、発散光を略平行光とする光学系であるコリメートレンズ703と、平面ミラー704とから構成される入射光学系を経て、反射面14を有する可動装置13で1軸もしくは2軸方向に走査される。そして、投光光学系である投光レンズ705等を経て装置前方の被対象物702に照射される。光源装置12および可動装置13は、制御装置11により駆動を制御される。被対象物702で反射された反射光は、光検出器709により光検出される。すなわち、反射光は入射光検出受光光学系である集光レンズ706等を経て撮像素子707により受光され、撮像素子707は検出信号を信号処理回路708に出力する。信号処理回路708は、入力された検出信号に2値化やノイズ処理等の所定の処理を行い、結果を測距回路710に出力する。
測距回路710は、光源装置12がレーザ光を発光したタイミングと、光検出器709でレーザ光を受光したタイミングとの時間差、または受光した撮像素子707の画素ごとの位相差によって、被対象物702の有無を認識し、さらに被対象物702との距離情報を算出する。
反射面14を有する可動装置13は多面鏡に比べて破損しづらく、小型であるため、耐久性の高い小型のレーダ装置を提供することができる。このようなライダ装置は、例えば車両、航空機、船舶、ロボット等に取り付けられ、所定範囲を光走査して障害物の有無や障害物までの距離を認識することができる。
上記物体認識装置では、一例としてのライダ装置700の説明をしたが、物体認識装置は、反射面14を有した可動装置13を制御装置11で制御することにより光走査を行い、光検出器により反射光を受光することで被対象物702を認識する装置であればよく、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、手や顔を光走査して得た距離情報から形状等の物体情報を算出し、記録と参照することで対象物を認識する生体認証や、対象範囲への光走査により侵入物を認識するセキュリティセンサ、光走査により得た距離情報から形状等の物体情報を算出して認識し、3次元データとして出力する3次元スキャナの構成部材などにも同様に適用することができる。
このように本実施形態に係る可動装置を、物体認識装置に用いることにより、小型かつ認識可能範囲が広い物体認識装置を得ることが可能となる。
[レーザヘッドランプ]
次に、上記本実施形態の可動装置を自動車のヘッドライトに適用したレーザヘッドランプ50について、図31を用いて説明する。図31は、レーザヘッドランプ50の構成の一例を説明する概略図である。
レーザヘッドランプ50は、制御装置11と、光源装置12bと、反射面14を有する可動装置13と、ミラー51と、透明板52とを有する。
光源装置12bは、青色のレーザ光を発する光源である。光源装置12bから発せられた光は、可動装置13に入射し、反射面14にて反射される。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、反射面をXY方向に可動し、光源装置12bからの青色のレーザ光をXY方向に二次元走査する。
可動装置13による走査光は、ミラー51で反射され、透明板52に入射する。透明板52は、表面又は裏面を黄色の蛍光体により被覆されている。ミラー51からの青色のレーザ光は、透明板52における黄色の蛍光体の被覆を通過する際に、ヘッドライトの色として法定される範囲の白色に変化する。これにより自動車の前方は、透明板52からの白色光で照明される。
可動装置13による走査光は、透明板52の蛍光体を通過する際に所定の散乱をする。これにより自動車前方の照明対象における眩しさは緩和される。
可動装置13を自動車のヘッドライトに適用する場合、光源装置12b及び蛍光体の色は、それぞれ青及び黄色に限定されない。例えば、光源装置12bを近紫外線とし、透明板52を、光の三原色の青色、緑色及び赤色の各蛍光体を均一に混ぜたもので被覆してもよい。この場合でも、透明板52を通過する光を白色に変換でき、自動車の前方を白色光で照明することができる。
このように本実施形態に係る可動装置を、レーザヘッドランプに用いることにより、小型かつ照明可能な領域が広いレーザヘッドランプを得ることが可能となる。
[ヘッドマウントディスプレイ]
次に、上記本実施形態の可動装置を適用したヘッドマウントディスプレイ60について、図32~33を用いて説明する。ここでヘッドマウントディスプレイ60は、人間の頭部に装着可能な頭部装着型ディスプレイで、例えば、眼鏡に類する形状とすることができる。ヘッドマウントディスプレイを、以降ではHMDと省略して示す。
図32は、HMD60の外観を例示する斜視図である。図32において、HMD60は、左右に1組ずつ略対称に設けられたフロント60a、及びテンプル60bにより構成されている。フロント60aは、例えば、導光板61により構成することができ、光学系や制御装置等は、テンプル60bに内蔵することができる。
図33は、HMD60の構成を部分的に例示する図である。なお、図33では、左眼用の構成を例示しているが、HMD60は右眼用としても同様の構成を有している。
HMD60は、制御装置11と、光源ユニット530と、光量調整部507と、反射面14を有する可動装置13と、導光板61と、ハーフミラー62とを有している。
光源ユニット530は、上述したように、レーザ光源501R、501G、及び501Bと、コリメートレンズ502、503、及び504と、ダイクロイックミラー505、及び506とを、光学ハウジングによってユニット化したものである。光源ユニット530において、レーザ光源501R、501G、及び501Bからの三色のレーザ光は、合成部となるダイクロイックミラー505及び506で合成される。光源ユニット530からは、合成された平行光が発せられる。
光源ユニット530からの光は、光量調整部507により光量調整された後、可動装置13に入射する。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、反射面14をXY方向に可動し、光源ユニット530からの光を二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R、501G、501Bの発光タイミングに同期して行われ、走査光によりカラー画像が形成される。
可動装置13による走査光は、導光板61に入射する。導光板61は、走査光を内壁面で反射させながらハーフミラー62に導光する。導光板61は、走査光の波長に対して透過性を有する樹脂等により形成されている。
ハーフミラー62は、導光板61からの光をHMD60の背面側に反射し、HMD60の装着者63の眼の方向に出射する。ハーフミラー62は、例えば、自由曲面形状を有している。走査光による画像は、ハーフミラー62での反射により、装着者63の網膜に結像する。或いは、ハーフミラー62での反射と眼球における水晶体のレンズ効果とにより、装着者63の網膜に結像する。またハーフミラー62での反射により、画像は空間歪が補正される。装着者63は、XY方向に走査される光で形成される画像を、観察することができる。
62はハーフミラーであるため、装着者63には、外界からの光による像と走査光による画像が重畳して観察される。ハーフミラー62に代えてミラーを設けることで、外界からの光をなくし、走査光による画像のみを観察できる構成としてもよい。
このように本実施形態に係る可動装置を、ヘッドマウントディスプレイに用いることにより、小型かつ画像形成可能な領域が広いヘッドマウントディスプレイを得ることが可能となる。
[パッケージング]
次に、本実施形態の可動装置のパッケージングについて図34を用いて説明する。
図34は、パッケージングされた可動装置の一例の概略図である。
図34に示すように、可動装置13は、パッケージ部材801の内側に配置される取付部材802に取り付けられ、パッケージ部材801の一部を透過部材803で覆われて、密閉されることでパッケージングされる。さらに、パッケージ内は窒素等の不活性ガスが密封されている。これにより、可動装置13の酸化による劣化が抑制され、さらに温度等の環境の変化に対する耐久性が向上する。
以上、好ましい実施形態等について詳説したが、上述した実施形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記の各実施形態では可動部がミラー部を有しているが、可動部はミラー部の代わりに回折格子、フォトダイオード、ヒータ(例えば、SiNを用いたヒータ)、光源(例えば、面発光型レーザ)等を有してもよい。
10 光走査システム
11 制御装置
12、12b 光源装置
13 可動装置
14 反射面
15 被走査面
25 光源装置ドライバ
26 可動装置ドライバ
30 制御部
31 駆動信号出力部
50 レーザヘッドランプ
51 ミラー
52 透明板
60 ヘッドマウントディスプレイ
60a フロント
60b テンプル
61 導光板
62 ハーフミラー
63 装着者
100、100A~100H、150、200、200A、200B 光偏向器
101 ミラー部
102 ミラー反射面
103、153 可動部
104a~104i、204a、204b、214a、214b、224a、224b 支持部
105 可動部接続部
108 固定部
109 電気コンタクト用電極端子
115、215a~215d、225 梁部
116、216a、216b、316a、316b 接続部
125A、125B 圧電駆動部郡
130 シリコン層
131 下部電極
132 圧電層
133 上部電極
141a、142a 第1の梁部群
141b、142b 第2の梁部群
特開2014-232176号公報

Claims (25)

  1. 可動部と、
    前記可動部と一端が接続されており前記可動部を回動可能に支持する支持部と、
    前記支持部の他端と接続されている固定部と、
    を有し、
    前記支持部は、複数の梁部と、隣り合う前記梁部を接続する接続部を有し、
    前記支持部を所定の部分で2分し、
    前記固定部側の梁部群を、第1の梁部群とし、
    前記可動部側の梁部群を、第2の梁部群としたときに、
    前記第1の梁部群における梁部の剛性は、前記可動部側から前記固定部側に向かって昇順に高くなり、
    前記第1の梁部群におけるそれぞれの梁部の長さは、すべて異なり、
    前記第1の梁部群における梁部の長さは、前記固定部側から前記可動部側に向かって昇順に長くなるように配置され、
    前記第2の梁部群におけるそれぞれの梁部の長さは、すべて異なり、
    前記第2の梁部群における梁部の長さは、前記固定部側から前記可動部側に向かって降順に長くなるように配置され、
    前記第2の梁部群における梁部の重さは、前記固定部側から前記可動部側に向かって降順に重くなることを特徴とする可動装置。
  2. 可動部と、
    前記可動部と一端が接続されており前記可動部を回動可能に支持する支持部と、
    前記支持部の他端と接続されている固定部と、
    を有し、
    前記支持部は、複数の梁部と、隣り合う前記梁部を接続する接続部を有し、
    前記支持部を所定の部分で2分し、
    前記固定部側の梁部群を、第1の梁部群とし、
    前記可動部側の梁部群を、第2の梁部群としたときに、
    前記第1の梁部群におけるそれぞれの梁部の長さは、すべて異なり、
    前記第1の梁部群における梁部の長さは、前記固定部側から前記可動部側に向かって昇順に長くなるように配置され、
    前記第2の梁部群におけるそれぞれの梁部の長さは、すべて異なり、
    前記第2の梁部群における梁部の長さは、前記固定部側から前記可動部側に向かって降順に長くなるように配置されることを特徴とする可動装置。
  3. 前記第1の梁部群の最も可動部側に位置する梁の長さと、前記第2の梁部群の固定部側に位置する梁の長さは、異なる長さであることを特徴とする請求項1または2に記載の可動装置。
  4. 前記支持部の形状は、前記可動部の中心を中心とした円弧を含む形状であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の可動装置。
  5. 前記第1の梁部群の形状は、前記可動部の中心を中心とした円弧を含む形状であり、
    前記第1の梁部群の梁の曲率半径は、可動部側から固定部側に向かって昇順に大きくなることを特徴とする請求項4に記載の可動装置。
  6. 前記第2の梁部群において、
    各々の前記梁部の一方の端部を結ぶ延長線と、他方の端部を結ぶ延長線との交点が、前記可動部の回動軸上に位置していることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の可動装置。
  7. 前記第1の梁部群において、
    各々の前記梁部の一方の端部を結ぶ延長線、及び、他方の端部を結ぶ延長線は、交点が前記可動部の回動軸上に位置する、又は前記可動部の回動軸と平行であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の可動装置。
  8. 前記第2の梁部群において、
    各々の前記梁部の一方の端部を結ぶ延長線と、他方の端部を結ぶ延長線との交点が、前記可動部の中心に位置していることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の可動装置。
  9. 前記第1の梁部群において、
    前記固定部側の梁部の厚さは、前記可動部側の梁部よりも厚く、
    前記固定部側の接続部の厚さは、前記可動部側の接続部よりも厚いことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の可動装置。
  10. 前記第1の梁部群及び/または前記第2の梁部群において、
    前記固定部側の梁部の幅は、前記可動部側の梁部よりも広いことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の可動装置。
  11. 前記第1の梁部群及び/または前記第2の梁部群において、
    前記固定部側の接続部の幅は、前記可動部側の接続部よりも広いことを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の可動装置。
  12. 前記支持部は、複数の梁部が前記接続部により接続されたミアンダ構造であることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の可動装置。
  13. 前記支持部は2つ設けられており、前記可動部を両側より第1軸を中心に回動可能に支持していることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の可動装置。
  14. 前記可動部は、可動部梁と、
    一端が前記可動部梁に接続され、他端がミラー部と接続された梁と、
    を有し、
    前記梁は、前記ミラー部を共振駆動可能な状態で支持していることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の可動装置。
  15. 前記支持部は3つ以上設けられており、
    前記可動部を複数の軸を中心に回動可能に支持していることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の可動装置。
  16. 前記支持部における1つ以上の梁部には圧電駆動部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至15の何れか一項に記載の可動装置。
  17. 前記第1の梁部群における梁部の本数は、前記第2の梁部群における梁部の本数以上であることを特徴とする請求項1乃至16の何れか一項に記載の可動装置。
  18. 前記可動部の最外周部と、前記第2の梁部群における前記可動部に最も近い梁部の最内周部との間には、前記可動部の最外周部に沿った略一定幅の間隙が形成されていることを特徴とする請求項1乃至17の何れか一項に記載の可動装置。
  19. 請求項1乃至18の何れか一項に記載の可動装置と、
    光を発する光源と、
    を備え、
    前記光源から発せられた光を偏向して投影することを特徴とする画像投影装置。
  20. 前記光源は複数設けられており、
    前記複数の光源は、異なる波長の光を発するものであって、
    前記複数の光源から発した前記複数の光を合成する合成部を更に備え、
    前記合成部において合成された光を偏向して投影することを特徴とする請求項19に記載の画像投影装置。
  21. 請求項1乃至18の何れか一項に記載の可動装置を備えるヘッドアップディスプレイ。
  22. 請求項1乃至18の何れか一項に記載の可動装置を備えるレーザヘッドランプ。
  23. 請求項1乃至18の何れか一項に記載の可動装置を備えるヘッドマウントディスプレイ。
  24. 請求項1乃至18の何れか一項に記載の可動装置と、
    光を発する光源と、
    を備え、
    前記光源から発せられた光を偏向し、前記光が物体に照射され、前記物体において反射された反射光を検出することにより物体を認識することを特徴とする物体認識装置。
  25. 請求項21に記載のヘッドアップディスプレイ、請求項22に記載のレーザヘッドランプ、及び請求項24に記載の物体認識装置の少なくとも1つを有する移動体。
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