JP2022144257A - 光偏向器、画像投影装置、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、距離測定装置、及び移動体 - Google Patents

光偏向器、画像投影装置、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、距離測定装置、及び移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】可動部の揺動に関する情報を正確に取得すること。【解決手段】本発明の一態様に係る光偏向器は、可動部と、前記可動部を揺動させる梁部と、前記梁部を支持する支持部と、前記可動部の揺動に関する情報を取得する情報取得部と、を備え、前記梁部は、第1の電圧が入力される第1の圧電部材と、第2の電圧を生成する第2の圧電部材と、を有し、前記支持部は、第3の電圧を生成する第3の圧電部材を有し、前記第1の圧電部材は、前記第1の電圧に基づいて前記梁部を変形させることで、前記可動部を揺動させ、前記情報取得部は、前記第2の電圧に関する情報と、前記第3の電圧に関する情報と、に基づき、前記可動部の揺動に関する情報を取得する。【選択図】図1

Description

本発明は、光偏向器、画像投影装置、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、距離測定装置、及び移動体に関する。
近年、半導体製造技術を応用したマイクロマシニング技術の発達に伴い、シリコンやガラスを微細加工して製造されるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイスの開発が進んでいる。
また、ミラー部等の可動部の2軸方向の振動を検知するため、可動部を第1軸の周りに揺動させる第1圧電アクチュエータと、可動部を囲む第1支持部を第2軸の周りに揺動させる第2圧電アクチュエータとを備え、第1圧電アクチュエータによる第1振動及び第2圧電アクチュエータによる第2振動を検知する検知用圧電素子が、第1支持部上に配置されている構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の構成では、検知用圧電素子(検出用圧電素子)が出力する信号にノイズが重畳するため、可動部の揺動に関する情報を正確に取得することに改善の余地があった。
本発明は、可動部の揺動に関する情報を正確に取得することを課題とする。
本発明の一態様に係る光偏向器は、可動部と、前記可動部を揺動させる梁部と、前記梁部を支持する支持部と、前記可動部の揺動に関する情報を取得する情報取得部と、を備え、前記梁部は、第1の電圧が入力される第1の圧電部材と、第2の電圧を生成する第2の圧電部材と、を有し、前記支持部は、第3の電圧を生成する第3の圧電部材を有し、前記第1の圧電部材は、前記第1の電圧に基づいて前記梁部を変形させることで、前記可動部を揺動させ、前記情報取得部は、前記第2の電圧に関する情報と、前記第3の電圧に関する情報と、に基づき、前記可動部の揺動に関する情報を取得する。
本発明によれば、可動部の揺動に関する情報を正確に取得できる。
第1実施形態に係る光偏向器である可動装置を例示する平面図である。 図1の第2軸に沿った可動装置の端面図である。 図1のP-P切断線に沿った可動装置の端面図である。 第1実施形態の変形例に係る可動装置を例示する平面図である。 第1検出用圧電素子及び第2検出用圧電素子の機能例を示す図である。 第1検出用圧電素子及び第2検出用圧電素子の接続関係例を示す図である。 駆動電圧とミラー部の揺動状態との関係例を示す図である。 差動増幅回路の構成例を示す回路図である。 差動アンプの変形例に係る計装アンプの構成例を示す回路図である。 第1検出信号と第2検出信号を例示する図である。 第2実施形態に係る差動増幅回路の構成例を示す回路図である。 第3実施形態に係る差動増幅回路周辺の構成例を示す回路図である。 光走査システムの一例の概略図である。 光走査システムの一例のハードウェア構成図である。 制御装置の一例の機能ブロック図である。 光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。 ヘッドアップディスプレイ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 ヘッドアップディスプレイ装置の一例の概略図である。 光書込装置を搭載した画像形成装置の一例の概略図である。 光書込装置の一例の概略図である。 レーザレーダ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 レーザレーダ装置を搭載した自動車の他の例の概略図である。 レーザレーダ装置の一例の概略図である。 レーザヘッドランプの一例の概略図である。 ヘッドマウントディスプレイの一例の外観の斜視図である。 ヘッドマウントディスプレイの構成を部分的に例示する図である。 パッケージングされた可動装置の一例の概略図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
なお、以下の実施形態の説明では、回動、揺動、可動は同義であるとする。また、矢印により示した方向のうち、圧電駆動部等における各層の積層方向をZ方向、Z方向に垂直な平面内で直交する方向をX方向及びY方向とする。また、平面視とは、対象物をZ方向から見ることをいう。
また、X方向で矢印が向いている方向を+X方向、+X方向の反対方向を-X方向と表記し、Y方向で矢印が向いている方向を+Y方向、+Y方向の反対方向を-Y方向と表記し、Z方向で矢印が向いている方向を+Z方向、+Z方向の反対方向を-Z方向と表記する。但し、これらは光偏向器の向きを制限するものではなく、光偏向器の向きは任意である。
以下、可動装置を光偏向器の一例として実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
<可動装置13の構成例>
図1乃至図3を参照して、第1実施形態に係る可動装置13の構成を説明する。図1は可動装置13を例示する平面図である。図2は、図1の第2軸に沿った可動装置13の端面図である。図3は、図1のP-P切断線に沿った可動装置13の端面図である。
図1に示すように、可動装置13は、ミラー部101と、第1駆動部110a及び110bと、第1支持部120と、第2駆動部130a及び130bと、第2支持部140と、電極接続部150と、制御装置11と、を有する。
ミラー部101は、反射面14を有し、入射した光を反射する可動部の一例である。第1駆動部110a及び110bのそれぞれは、ミラー部101に接続され、ミラー部101をY軸に平行な第1軸周りに揺動させる梁部の一例である。第1支持部120は、ミラー部101と、第1駆動部110a及び110bと、を支持する支持部の一例である。
第2駆動部130a及び130bは、第1支持部120に接続され、ミラー部101及び第1支持部120をX軸に平行な第2軸周りに揺動させる。第2支持部140は、第2駆動部130a及び130bを支持する。電極接続部150は、第1駆動部110a及び110bと、第2駆動部130a及び130bと、制御装置11と、に電気的に接続される。
可動装置13は、例えば、1枚のSOI(Silicon On Insulator)基板をエッチング処理等により成形し、成形した基板上に反射面14や第1圧電駆動部112a及び112b、第2圧電駆動部131a~131f及び132a~132f、電極接続部150等を形成することで、各構成部が一体的に形成されている。なお、上記の各構成部の形成は、SOI基板の成形後に行ってもよいし、SOI基板の成形中に行ってもよい。
図2に示すように、可動装置13が成形されるSOI基板は、単結晶シリコン(Si)からなるシリコン支持層161と、シリコン支持層161上(+Z方向側)に形成された酸化シリコン層162と、酸化シリコン層162上に形成された単結晶シリコンからなるシリコン活性層163とを含む。酸化シリコン層162は、BOX(Buried Oxide)層と称することもできる。
シリコン活性層163は、X方向またはY方向に対してZ方向への厚みが小さいため、シリコン活性層163のみで構成された部材は、弾性を有する弾性部としての機能を備える。
なお、SOI基板は、必ず平面状である必要はなく、曲率等を有していてもよい。また、エッチング処理等により一体的に成形でき、部分的に弾性を持たせることができる基板であれば可動装置13の形成に用いられる部材はSOI基板に限られない。
ミラー部101は、例えば、円形状のミラー部基体102と、ミラー部基体の+Z側の面上に形成された反射面14とを含む。ミラー部基体102は、例えば、シリコン活性層163を含む。反射面14は、例えば、アルミニウム、金、銀等を含む金属薄膜を含む。
ミラー部基体102の-Z側の面にミラー部補強用のリブ103が形成されている。リブ103は、例えば、シリコン支持層161及び酸化シリコン層162を含み、可動によって生じる反射面14の歪みを抑制することができる。但し、リブ103は必須の構成部ではない。
図1に示すように、第1駆動部110a及び110bは、ミラー部基体102に一端が接続され、第1軸方向にそれぞれ延びてミラー部101を可動可能に支持する2つのトーションバー111a及び111bと、一端がトーションバー111a及び111bに接続され、他端が第1支持部120の内周部にそれぞれ接続される第1圧電駆動部112a及び112bと、を含む。また第1駆動部110a及び110bは、第1検出用圧電素子160a及び160bを含む。
第1圧電駆動部112a及び112bは、第1の電圧が入力される第1の圧電部材の一例である。第1の電圧は、第1圧電駆動部112a及び112bをそれぞれ駆動させるための駆動電圧等である。
第1検出用圧電素子160a及び160bは、第2の電圧を生成する第2の圧電部材の一例である。第1検出用圧電素子160a及び160bは、第1駆動部110a及び110bの駆動に伴う変形に応じた第1検出信号を第2の信号として生成し、出力する。
図3に示すように、トーションバー111a及び111bは、シリコン活性層163を含む。また、第1圧電駆動部112a及び112bは、弾性部であるシリコン活性層163の+Z側の面上に下部電極301、圧電部302、上部電極303がこの順に積層されて構成される。上部電極303及び下部電極301は、例えば金(Au)または白金(Pt)等を含む。圧電部302は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を含む。
図1乃至図3に示すように、第1支持部120は、シリコン支持層161、酸化シリコン層162及びシリコン活性層163から構成され、ミラー部101を囲うように形成された矩形形状の支持体である。
第1支持部120は、+Z方向側の面上に第2検出用圧電素子170a及び170bを有する。第2検出用圧電素子170a及び170bは、第3の電圧を生成する第3の圧電部材の一例である。第2検出用圧電素子170a及び170bは、第2検出信号を第3の信号として生成し、出力する。
図3に示すように、第2検出用圧電素子170a及び170bは、弾性部であるシリコン活性層163の+Z側の面上に下部電極411、圧電部412、上部電極413がこの順に積層されて構成される。上部電極413及び下部電極411は、例えば金(Au)または白金(Pt)等を含む。圧電部412は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を含む。なお、第1検出用圧電素子160a及び160bも、第2検出用圧電素子170a及び170bと同様の構成を有する。
図1に示すように、第2駆動部130a及び130bは、折り返すように連結された複数の第2圧電駆動部131a~131f及び132a~132fを含み、第2駆動部130a及び130bの一端は第1支持部120の外周部に接続され、他端は第2支持部140の内周部に接続されている。
第2駆動部130aと第1支持部120の接続箇所と、第2駆動部130bと第1支持部120の接続箇所は、反射面14の中心に対して点対称となっている。また第2駆動部130aと第2支持部140の接続箇所と、第2駆動部130bと第2支持部140の接続箇所は、反射面14の中心に対して点対称となっている。
図2に示すように、第2駆動部130a及び130bは、弾性部であるシリコン活性層163の+Z側の面上に下部電極201、圧電部202、上部電極203がこの順に積層されて構成される。上部電極203及び下部電極201は、例えば金(Au)または白金(Pt)等を含む。圧電部202は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を含む。
図1及び図2に示すように、第2支持部140は、シリコン支持層161、酸化シリコン層162、シリコン活性層163を含み、ミラー部101、第1駆動部110a及び110b、第1支持部120、並びに第2駆動部130a及び130bを囲うように形成された矩形の支持体である。
電極接続部150は、第2支持部140の+Z側の面上に形成され、第1圧電駆動部112a及び112b、第2圧電駆動部131a~131fの各上部電極203及び各下部電極201、並びに制御装置11のそれぞれに、アルミニウム(Al)等の電極配線を介して電気的に接続されている。下部電極201には信号電圧を印加し、上部電極203は接地(GND)としている。
なお、上部電極203又は下部電極201は、それぞれが電極接続部150と直接接続されていてもよいし、電極同士を接続する等により間接的に接続されていてもよい。
なお、本実施形態では、圧電部202が弾性部であるシリコン活性層163の一面(+Z側の面)のみに形成された場合を一例として説明したが、弾性部の他の面(例えば-Z側の面)に設けても良いし、弾性部の一面および他面の双方に設けられても良い。
また、ミラー部101を第1軸周り又は第2軸周りに駆動可能であれば、各構成部の形状は実施形態の形状に限定されない。例えば、トーションバー111a及び111bや、第1圧電駆動部112a及び112bが曲率を有する形状であってもよい。
さらに、第1駆動部110a及び110bの上部電極303の+Z側の面上、第1支持部の+Z側の面上、第2駆動部130a及び130bの上部電極203の+Z側の面上、第2支持部の+Z側の面上の少なくとも何れか1つに酸化シリコン膜からなる絶縁層が形成されていてもよい。
この場合に、絶縁層の上に電極配線を設け、また、上部電極203、上部電極303、下部電極201又は下部電極301と、電極配線と、が接続される接続スポットのみ、開口部として部分的に絶縁層を除去または絶縁層を形成しない。これにより、第1駆動部110a及び110b、第2駆動部130a及び130b、並びに電極配線の設計自由度をあげ、さらに電極同士の接触による短絡を抑制できる。また、酸化シリコン膜は、反射防止材としていの機能も備える。
<制御装置11による制御>
次に、可動装置の第1駆動部110a及び110bを駆動させる制御装置11による制御について説明する。
第1駆動部110a及び110bが有する圧電部302、並びに第2駆動部130a及び130bが有する圧電部202は、分極方向に正または負の電圧が印加されると印加電圧の電位に比例した変形(例えば伸縮)が生じ、いわゆる逆圧電効果を発揮する。第1駆動部110a及び110b、並びに第2駆動部130a及び130bは、逆圧電効果を利用してミラー部101を可動させる。
この場合に、ミラー部101の反射面14がXY平面に対して+Z方向または-Z方向へ傾いたときのXY平面と反射面14により成す角度を、振れ角とよぶ。+Z方向を正の振れ角、-Z方向を負の振れ角とする。
第1駆動部110a及び110bでは、第1圧電駆動部112a及び112bが有する圧電部302に、上部電極303及び下部電極301を介して駆動電圧が並行に印加されると、それぞれの圧電部302が変形する。
この圧電部302の変形による作用により、第1圧電駆動部112a及び112bが屈曲変形する。その結果、2つのトーションバー111a及び111bの捻れを介してミラー部101に第1軸周りの駆動力が作用し、ミラー部101が第1軸周りに揺動する。第1駆動部110a及び110bに印加される駆動電圧は、制御装置11によって制御される。
制御装置11によって、第1駆動部110a及び110bが有する第1圧電駆動部112a及び112bに所定の正弦波波形の駆動電圧を並行して印加することで、ミラー部101を、第1軸周りに所定の正弦波波形の駆動電圧の周期で可動させることができる。
例えば、駆動電圧の周波数がトーションバー111a及び111bの共振周波数と同程度である約20kHzに設定された場合には、トーションバー111a及び111bの捻れによる機械的共振が生じるのを利用して、ミラー部101を約20kHzで共振振動させることができる。
また制御装置11は、差動増幅回路330を有する。差動増幅回路330はミラー部101の揺動に関する情報を取得する情報取得部の一例である。差動増幅回路330は、第1検出用圧電素子160a及び160bが出力する第1検出信号に関する情報と、第2検出用圧電素子170a及び170bが出力する第2検出信号に関する情報と、に基づき、ミラー部101の揺動に関する情報を取得する。
<第1実施形態の変形例>
本実施形態に係る可動装置13は、図1に示したように、トーションバー111a及び111bから+X方向に向かって第1圧電駆動部112a及び112bが延びる片持ちタイプのものである。但し、駆動電圧が印加された圧電部202によりミラー部101を揺動可能な構成であれば、これに限定されるものではない。例えば、両端支持(両持ち)タイプの可動装置であってもよい。
ここで、図4は第1実施形態の変形例に係る可動装置13aを例示する平面図である。なお、可動装置13と同じ構成部には同じ部品番号を付し、重複する説明を省略する。図4に示すように、可動装置13aは、第1駆動部210a及び210bを有する。
第1駆動部210aは、トーションバー211aと、トーションバー211aから+X方向に向かって延びる第1圧電駆動部212aと、トーションバー211aから-X方向に向かって延びる第1圧電駆動部212cと、を有する。
第1駆動部210bは、トーションバー211bと、トーションバー211bから+X方向に向かって延びる第1圧電駆動部212bと、トーションバー211bから-X方向に向かって延びる第1圧電駆動部212dと、を有する。
このような両持ちタイプの可動装置13aに対しても実施形態を適用できる。
<第1圧電駆動部、第1検出用圧電素子、第2検出用圧電素子の機能>
次に図5乃至図7を参照して、第1圧電駆動部112a及び112bと、第1検出用圧電素子160a及び160bと、第2検出用圧電素子170a及び170bの各機能について説明する。図5は、第1圧電駆動部112a及び112bと、第1検出用圧電素子160a及び160bと、第2検出用圧電素子170a及び170bの各機能を説明する図である。
ミラー部101は、第1駆動部110a及び110bの弾性変形によりX方向に揺動する。図5に示すように、 第1駆動部110a及び110bのY方向における両端部の+Z方向側の面には、第1駆動部110aの弾性変形を検出する第1検出用圧電素子160aが第1圧電駆動部112aに近接して設けられている。また第1駆動部110bの弾性変形を検出する第1検出用圧電素子160bが第1圧電駆動部112bに近接して設けられている。
第1圧電駆動部112aは、第1駆動部110aに設けられ、印加される駆動電圧に応じて第1駆動部110aを変形させる。第1圧電駆動部112bは、第1駆動部110bに設けられ、印加される駆動電圧に応じて第1駆動部110bを変形させる。
第1検出用圧電素子160aは、第1駆動部110aの変形に応じて圧電効果により第1検出信号を生成し、電極接続部150を介して制御装置11に出力する。第1検出用圧電素子160bは、第1駆動部110bの変形に応じて圧電効果により第1検出信号を生成し、電極接続部150を介して制御装置11に出力する。
第2検出用圧電素子170a及び170bは、それぞれ第1支持部120に設けられ、第2検出信号を生成し、電極接続部150を介して制御装置11に出力する。
第1圧電駆動部112a及び112bにおいて、下部電極301に駆動電圧が印加され、上部電極303は接地(GND)としてもよいし、上部電極303に駆動電圧が印加され、下部電極301は接地(GND)としてもよい。
但し、第1圧電駆動部112a及び112bの駆動電圧と変形量の関係である圧電特性が直線的な領域で駆動を行う観点では、下部電極301に駆動電圧が印加され、上部電極303は接地(GND)とした方が好ましい。また上部電極303にマイナス電位を与えるには、余分に負電圧用の電源が必要となる場合があるため、この点でも下部電極301に駆動電圧を印加することが好ましい。
また、第1圧電駆動部112a及び112bは下部電極301、圧電部302及び上部電極303の3層構造の他に、下部電極、圧電部、中間電極、圧電部、上部電極といった5層構造等にしてもよい。同様に、第1検出用圧電素子160a及び160b、並びに第2検出用圧電素子170a及び170bも、下部電極411、圧電部412及び上部電極413の3層構造の他に、下部電極、圧電部、中間電極、圧電部、上部電極といった5層構造等にしてもよい。
ここで、下部電極301に駆動電圧が印加されることにより、第1検出用圧電素子160a及び160bによる第1検出信号にノイズが重畳する場合がある。このノイズは、例えば、シリコン基板と第1圧電駆動部112a及び112bの下部電極301間の寄生容量、シリコン基板と第1圧電駆動部112a及び112bの駆動用配線間の寄生容量、並びに、第1検出用圧電素子160a及び160bの出力配線とシリコン基板の寄生容量のそれぞれに起因したクロストークノイズである。なお、クロストークノイズとは、電圧信号が他の電圧信号の伝送路に漏れ出し、他の電圧信号に重畳されたノイズをいう。クロストークノイズは混線ノイズともいう。
第2検出用圧電素子170a及び170bは、固定された部位であって変形しない第1支持部120に設けられているため、第2検出用圧電素子170a及び170bが出力する第2検出信号は、上記のクロストークノイズを示すものとなる。本実施形態では、この第2検出信号を用いて、第1検出用圧電素子160a及び160bに重畳されるクロストークノイズを除去する。
ここで、第1検出用圧電素子160a及び160bの各面積と、第2検出用圧電素子170a及び170bと各面積は等しいことが好ましい。面積は、図5のXY平面内における面積を意味する。またXY平面は、図1又は図4における第1軸と第2軸の両方を含む平面である。
このように面積を等しくすることで、第1検出用圧電素子160a及び160bによる第1検出信号に重畳されるクロストークノイズと、第2検出用圧電素子170a及び170bによる第2検出信号に重畳されるクロストークノイズが等しくなる。
なお、面積が等しいとは、第1検出用圧電素子160a及び160bの各面積と、第2検出用圧電素子170a及び170bの各面積とが完全に一致することまでを要求するものではない。一般に誤差と認められる程度の相違、例えば面積の±1/10程度の相違は許容するものである。
また、第1検出用圧電素子160aと第1圧電駆動部112aとの間の距離、第1検出用圧電素子160bと第1圧電駆動部112bとの間の距離、第2検出用圧電素子170aと第1圧電駆動部112aとの間の距離、第2検出用圧電素子170bと第1圧電駆動部112bとの間の距離は、それぞれ等しいことが好ましい。
さらに、第1検出用圧電素子160aの長辺と第1圧電駆動部112aとの間の距離、第1検出用圧電素子160bの長辺と第1圧電駆動部112bとの間の距離、第2検出用圧電素子170aの長辺と第1圧電駆動部112aとの間の距離、第2検出用圧電素子170bの長辺と第1圧電駆動部112bとの間の距離は、それぞれ等しいことが好ましい。なお、長辺とは、平面視が長方形状の圧電素子における長手方向の辺をいう。
このように距離を等しくすることで、第1検出用圧電素子160a及び160bによる第1検出信号に重畳されるクロストークノイズと、第2検出用圧電素子170a及び170bによる第2検出信号に重畳されるクロストークノイズが等しくなる。
なお、距離が等しいとは、第1検出用圧電素子160aの長辺と第1圧電駆動部112aとの間の距離、第1検出用圧電素子160bの長辺と第1圧電駆動部112bとの間の距離、第2検出用圧電素子170aの長辺と第1圧電駆動部112aとの間の距離、第2検出用圧電素子170bの長辺と第1圧電駆動部112bとの間の距離が、それぞれ完全に一致することまでを要求するものではない。一般に誤差と認められる程度の相違、例えば長辺の長さの±1/10程度の相違は許容するものである。この点は、以降で距離が等しいという用語を用いる場合においても同様である。
また、可動装置13では、第1検出用圧電素子160aと第1圧電駆動部112aは1つの組を構成し、第1検出用圧電素子160bと第1圧電駆動部112bは1つの組を構成する。従って可動装置13は、複数の組の一例として、2つの組を有する。
次に、図6は、第1圧電駆動部112a及び112bと、第1検出用圧電素子160a及び160bと、第2検出用圧電素子170a及び170bと、の電気的な接続関係の一例を示す図である。
図6に示すように、第1圧電駆動部112aの表面電極と、第1圧電駆動部112bの表面電極は、駆動用配線LDを経由して共通の駆動用入力端子MDに接続されている。 第1圧電駆動部112a及び112bの上部電極303はアースライン(GND)に接続されている。
第1検出用圧電素子160aの表面電極と、第1検出用圧電素子160bの表面電極は、第1検出用配線LS1を経由して共通の第1検出用出力端子MS1に接続されている。第2検出用圧電素子170aの表面電極と、第2検出用圧電素子170bの表面電極は、第2検出用配線LS2を経由して共通の第2検出用出力端子MS2に接続されている。第1検出用圧電素子160a及び160bにより検出された弾性変形量に応じた第1検出信号は、第1検出用出力端子MS1から出力される。
駆動用配線LD、第1検出用配線LS1及び第2検出用配線LS2は、図1に示した第2駆動部130a又は130bを経由して電極接続部150に接続される。
ここで、駆動用配線LDは、第1検出用配線LS1と第2検出用配線LS2との間に配置されていることが好ましい。また駆動用配線LDと第1検出用配線LS1との間の距離と、駆動用配線LDと第2検出用配線LS2との間の距離は、等しいことが好ましい。
このような配置により、駆動用配線LDとシリコン基板との間の寄生容量が、第1検出用圧電素子160a及び160bの出力端子MSに、クロストークノイズとして伝達され、出力される。
シリコン基板と第1圧電駆動部112a及び112bの下部電極301との間の寄生容量によって出力端子MSから出力されるクロストークノイズに比べると、駆動用配線LD、第1検出用配線LS1及び第2検出用配線LS2における配線間の寄生容量は軽微である。しかしながら、可動装置13は高い周波数の駆動電圧が印加され、さらに2軸駆動では複数の折り返し部を有する折り返し構造を経由して電極接続部150まで配線されるため、配線距離が長い。従って、クロストークノイズをより低減するためには、第1検出用配線LS1と第2検出用配線LS2との間で同じ大きさのクロストークノイズが含まれることが好ましい。
図7は、第1圧電駆動部112a及び112bに印加される駆動電圧MDinと、ミラー部101の揺動状態との関係を示す図である。なお、図7では、第1圧電駆動部112aを例示するが、第1圧電駆動部112bであっても同様である。
図7に示すように、時点t1では、駆動電圧MDinはゼロであり、ミラー部101の変位(揺動)はゼロである。 時点t2では、第1圧電駆動部112aが最大の中間ぐらいに収縮し、ミラー部101はやや左へ傾く。 時点t3では、第1圧電駆動部112aが最大に収縮し、ミラー部101は左側へ最大に傾く。
このようにして、ミラー部101はX方向に傾いていく。すなわち、ミラー部101は、Y方向と平行な第2軸周りに揺動する(図1参照)。ミラー部101のX方向の揺動は、少ない駆動電力でできる限り大きな揺動振幅を得るために共振駆動させることが好ましい。駆動電圧MDinは、共振周波数における駆動電圧に対応する。
<差動増幅回路330の構成例>
次に、図8を参照して、制御装置11に含まれる差動増幅回路330の構成について説明する。図8は、差動増幅回路330の構成の一例を示す回路図である。図8に示すように、差動増幅回路330は、電圧変換器331及び332と、差動アンプ340と、を有する。
電圧変換器331の非反転入力端子は接地され、反転入力端子は、ローパスフィルタF3を介して第2検出用圧電素子170a及び170bによる第2検出信号が出力される第2検出用出力端子MS2に接続されている。
電圧変換器332の非反転入力端子は接地され、反転入力端子は、ローパスフィルタF3を介して第1検出用圧電素子160a及び160bによる第1検出信号が出力される第1検出用出力端子MS1に接続されている。
差動アンプ340は、オペアンプ341と、抵抗R4~R7と、を有する。オペアンプ341の非反転入力端子は抵抗R4を介して電圧変換器331の出力端子に接続され、オペアンプ341の非反転入力端子は抵抗R5を介して接地されている。
オペアンプ341の反転入力端子は抵抗R6を介して電圧変換器332の出力端子に接続され、オペアンプ341の反転入力端子は抵抗R7を介して出力端子MSに接続されている。
第1検出用圧電素子160a及び160bと、第2検出用圧電素子170a及び170bのそれぞれから出力されるクロストークノイズの大きさはほぼ同じである。そのため、第1検出用圧電素子160a及び160bの和の出力と、第2検出用圧電素子170a及び170bの和の出力を差動増幅回路330によって差分演算することによって、第1検出用圧電素子160a及び160bに含まれるクロストークノイズを除去できる。第1検出用圧電素子160a及び160bによる第1検出信号に基づき、正確な揺動角度を検出できる。なお、揺動角度は、ミラー部101の傾きを意味する。
<差動アンプ340の変形例>
図9は、差動アンプ340の変形例に係る計装アンプ(計装増幅器)630の構成の一例を示す回路図である。計装アンプ630は、増幅器631及び632と、差動増幅器633と、を有する。計装アンプ630を差動アンプ340の替わりに使用すれば、高感度でさらにS/N比のよい状態で、揺動角度を検出できる。
<検出用圧電素子の変形例>
第1検出用圧電素子160a及び160b、並びに第2検出用圧電素子170a及び170bについても変形が可能である。
第1実施形態では、第1検出用圧電素子160a及び160bを第1駆動部110a及び110bに設け、第1検出用圧電素子160a及び160bの出力の和が出力されるように配線する。そして、変形しない第1支持部120の位置に第2検出用圧電素子170a及び170bを設け、第1検出用圧電素子160a及び160bの出力の和から第2検出用圧電素子170a及び170bの和を差分演算(減算)することでクロストークノイズを除去する。
これに対し、第1駆動部110a及び110bの変形量が十分に検出できる場合には、第1検出用圧電素子160a及び160bの何れか一方の出力信号と、第1支持部120に設けられた第2検出用圧電素子170a及び170bの何れか一方の出力信号の差分演算により、クロストークノイズを除去するようにしてもよい。
第1検出用圧電素子160a及び160bの何れか一方の出力信号と、第2検出用圧電素子170a及び170bの何れか一方の出力信号を利用しないため、これらを省略できる。或いは接続する配線を省略できる。
また、第1駆動部110a及び110bの変形量が十分に検出できない場合、或いは第1検出用圧電素子、及び第2検出用圧電素子の変形量を平均化したい場合には、第1検出用圧電素子と第2検出用圧電素子とから構成される組の数を3組以上にすることもできる。
<第1検出信号及び第2検出信号の一例>
次に図10は、第1検出用圧電素子160a及び160bにより出力される第1検出信号と、第2検出用圧電素子170a及び170bにより出力される第2検出信号を例示する図である。
図10において、駆動電圧MDinは、駆動用配線LDを経由して共通の駆動用入力端子MDに接続されている第1圧電駆動部112a及び112bの下部電極301に入力される駆動電圧であり、第1の電圧の一例である。
第2検出信号MS2outは、第2検出用圧電素子170a及び170bの表面電極が第2検出用配線LS2を経由して共通の第2検出用出力端子MS2に接続されて出力された信号であり、第3の電圧の一例である。
第1圧電駆動部112a及び112bと、第2検出用圧電素子170a及び170bが設けられた第1支持部120と、を介して第2検出用出力端子MS2に伝達され、第2検出用出力端子MS2からクロストークノイズを示す第2検出信号MS2outが出力される。
第1検出信号MS1outは、第1検出用圧電素子160a及び160bの表面電極が第1検出用配線LS1を経由して共通の第1検出用出力端子MS1に接続されて出力された信号であり、第2の電圧の一例である。
第1検出用圧電素子160a及び160bにより検出される弾性変形量に応じた信号に加え、第1検出用出力端子MS1に駆動電圧MDinが伝達されたクロストークイズが出力される。これらが重畳されて、第1検出用出力端子MS1から第1検出信号MS1outが出力される。
検出信号MVoutは、差動増幅回路330によって第1検出信号MS1outから第2検出信号MS2outが減算された出力信号である。第1検出用圧電素子160a及び160bと第2検出用圧電素子170a及び170bのそれぞれから出力されるクロストークノイズの大きさは等しい。そのため、第1検出信号MS1outから第2検出信号MS2outを減算することで、クロストークノイズが除去される。これによりミラー部101の揺動角度を精度よく検出でき、ミラー部101の揺動を精度よく制御できる。
<可動装置13の作用効果>
次に可動装置13の作用効果について説明する。
従来、MEMSデバイスとしての光偏向器等の可動装置では、駆動用圧電素子等の圧電駆動部に加えて、可動部の揺動に伴う梁部の変形量を検出するための検出用圧電素子が梁部に設けられた構成が開示されている。
この構成では、圧電駆動部の上部電極と下部電極に駆動用配線を介して電圧が印加されると、梁部の寄生容量により検知用圧電素子が出力する検出信号にクロストークノイズが重畳される場合がある。特に圧電駆動部の下部電極に駆動電圧が印加される場合にクロストークノイズが発生しやすい。クロストークノイズが重畳されると、検出用圧電素子の検出信号に基づく可動部の揺動のフィードバック制御の精度が低下する。
本実施形態に係る可動装置13は、ミラー部101(可動部)と、ミラー部101を揺動させる第1駆動部110a及び110b(梁部)と、第1駆動部110a及び110bを支持する第1支持部120(支持部)と、ミラー部101の揺動に関する情報を取得する差動増幅回路330(情報取得部)と、を備える。
また、第1駆動部110a及び110bは、駆動電圧MDin(第1の電圧)が入力される第1圧電駆動部1120a及び112b(第1の圧電部材)と、第1検出信号MS1out(第2の電圧)を生成する第1検出用圧電素子(第2の圧電部材)と、を有する。さらに第1支持部120は、第2検出信号MS2out(第3の電圧)を生成する第2検出用圧電素子(第3の圧電部材)を有する。
第1圧電駆動部112a及び112bは、駆動電圧MDinに基づいて第1駆動部110a及び110bを変形させることで、ミラー部101を揺動させ、差動増幅回路330は、第1検出信号MS1outに関する情報と、第2検出信号MS2outに関する情報と、に基づき、ミラー部101の揺動に関する情報を取得する。
第1検出信号MS1outに関する情報と、第2検出信号MS2outに関する情報と、に基づく情報は、例えば、第1検出信号MS1outに関する情報と、第2検出信号MS2outに関する情報との差分情報である。
第2検出用圧電素子170a及び170bは、変形しない第1支持部120に設けられているため、第2検出用圧電素子170a及び170bにより出力される第2検出信号MS2outは主としてクロストークノイズを示す信号となる。従って、第2検出用圧電素子170a及び170bにより出力される第1検出信号MS1outから第2検出信号MS2outを差動増幅回路330により差分演算することで、第1検出用圧電素子160a及び160bに重畳されるクロストークノイズを除去できる。その結果、ミラー部101の揺動に関する情報を正確に取得できる。
また、本実施形態では、第1圧電駆動部1120a及び112bは上部電極303と、圧電部302(圧電素子)と、下部電極301と、を有し、駆動電圧MDinは下部電極301に印加される。駆動電圧MDinは下部電極301に印加されると、圧電特性の直線性が良くなるが、一方でクロストークノイズが発生しやすくなる。本実施形態の適用によりクロストークノイズを除去することで、圧電特性が直線性の良い領域で、且つクロストークが抑制された状態でミラー部101を揺動させることができる。
また、本実施形態では、第1検出用圧電素子160a及び160bの各面積と、第2検出用圧電素子170a及び170bの各面積は等しい。これにより、第1検出信号MS1outに重畳されるクロストークノイズと、第2検出信号MS2outに重畳されるクロストークノイズが等しくなるため、第1検出信号MS1outから第2検出信号MS2outを差分演算することで、クロストークノイズを正確に除去できる。
また、本実施形態では、第1検出用圧電素子160aと第1圧電駆動部112aとの間の距離、第1検出用圧電素子160bと第1圧電駆動部112bとの間の距離、第2検出用圧電素子170aと第1圧電駆動部112aとの間の距離、並びに第2検出用圧電素子170bと第1圧電駆動部112bとの間の距離はそれぞれ等しい。
これにより、第1検出信号MS1outに重畳されるクロストークノイズと、第2検出信号MS2outに重畳されるクロストークノイズが等しくなるため、第1検出信号MS1outから第2検出信号MS2outを差分演算することで、クロストークノイズを正確に除去できる。
また、本実施形態では、第1検出用圧電素子160aの長辺と第1圧電駆動部112aとの間の距離、第1検出用圧電素子160bの長辺と第1圧電駆動部112bとの間の距離、第2検出用圧電素子170aの長辺と第1圧電駆動部112aとの間の距離、並びに第2検出用圧電素子170bの長辺と第1圧電駆動部112bとの間の距離はそれぞれ等しい。
これにより、第1検出信号MS1outに重畳されるクロストークノイズと、第2検出信号MS2outに重畳されるクロストークノイズが等しくなるため、第1検出信号MS1outから第2検出信号MS2outを差分演算することで、クロストークノイズを正確に除去できる。
また、本実施形態では、第1検出用圧電素子160a及び160bと、第2検出用圧電素子170a及び170bと、で構成される組を2組(複数)有する。これにより、2組の組がそれぞれ出力する信号を加算により大きくできるため、ミラー部101の揺動角度に関する情報をS/N比が良い状態で正確に取得できる。
また、本実施形態では、第1圧電駆動部112a及び112bに駆動電圧MDinを入力する駆動用配線LDは、第1検出信号MS1outが出力される第1検出用配線LS1と、第2検出信号MS2outが出力される第2検出用配線LS2との間に設けられている。
これにより、クロストークノイズのうち、配線間の寄生容量成分、シリコン基板との寄生容量成分の大きさを同じ大きさにできるため、第1検出信号MS1outに重畳されるクロストークノイズと、第2検出信号MS2outに重畳されるクロストークノイズが等しくなる。その結果、第1検出信号MS1outから第2検出信号MS2outを差分演算することで、クロストークノイズを正確に除去できる。
なお、本実施形態は、片持ち梁構造の梁部を有する可動装置13、及び両持ち梁構造の梁部を有する可動装置13aの何れにも適用可能である。
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1検出用圧電素子160a及び160bの和を出力する第1検出用出力端子MS1と、第2検出用圧電素子170a及び170bの和を出力する第2検出用出力端子MS2に含まれるクロストークノイズの大きさを、差動アンプ340aに入力する前に等しくする。
図11は、本実施形態に係る差動増幅回路330aの構成の一例を示す回路図である。図11に示すように、差動増幅回路330aでは、オペアンプ341の非反転入力端子は抵抗R4を介して電圧変換器331の出力端子に接続され、また、オペアンプ341の非反転入力端子は可変抵抗R5'を介して接地されている。可変抵抗R5'は第2検出信号MS2outを調整する調整部の一例であり、例えばディジタルポテンショメータである。
本実施形態では、差動アンプ340aの入力端子B1に含まれるクロストークノイズと、差動アンプ340aの入力端子B2に含まれるクロストークノイズの大きさを同じにして、差動増幅回路330によってクロストークノイズを除去する。
これにより、第1検出用出力端子MS1と第2検出用出力端子MS2に含まれるクロストークノイズの大きさが異なっていても、可変抵抗R5'によって入力端子B1及びB2でのクロストークノイズの大きさを等しくすることができる。
つまり、第1検出用圧電素子160aの面積と第2検出用圧電素子170aの面積が異なり、また第1検出用圧電素子160bの面積と第2検出用圧電素子170bの面積が異なっていてもよい。さらに第1圧電駆動部112aと第1検出用圧電素子160aとの間の距離、第1圧電駆動部112aと第2検出用圧電素子170aとの間の距離が異なり、第1圧電駆動部112bと第1検出用圧電素子160bとの間の距離、第1圧電駆動部112bと第2検出用圧電素子170bとの間の距離が異なっていてもよい。但し、第2検出用圧電素子170a及び170bはクロストークノイズを出力する位置に配置されることが好ましい。
可変抵抗R5'の設定方法に関し、例えば、第1圧電駆動部112a及び112bに入力される駆動電圧MDinの周波数を、共振周波数からずらした周波数にする。この場合には、第1駆動部110a及び110bは共振振動しないが、第1圧電駆動部112a及び112bから第1検出用圧電素子160a及び160b、並びに第2検出用圧電素子170a及び170bにはクロストークノイズが入力される。この状態で、差動アンプ340aの出力信号SVoutが最小になるように可変抵抗R5'を設定する。
その他の設定方法としては、第1支持部120に設けられた第2検出用圧電素子170a及び170bに駆動電圧を印加し、第1圧電駆動部112a及び112bの入力端子から電圧信号を出力する。この場合には第1駆動部110a及び110bは振動しないが、第1検出用圧電素子160a及び160bにはクロストークノイズが出力される。この状態で差動アンプ340aの出力信号SVoutが最小になるように可変抵抗R5'を設定する。
以上のように、本実施形態では、第2検出信号MS2out(第3の電圧)を調整する可変抵抗R5'(調整部)を有し、差動増幅回路330a(情報取得部)は、第1検出信号MS1out(第2の電圧)に関する情報と、可変抵抗R5'により調整された第2検出信号MS2outに関する情報と、に基づき、ミラー部101(可動部)の揺動に関する情報を取得する。
これにより、差動アンプ340aの入力端子B1及びB2に入力されるクロストークノイズの大きさを等しくし、差動増幅回路330aにより差分演算することで、クロストークノイズを除去できる。その結果、ミラー部101の揺動に関する情報を正確に取得できる。
なお、これ以外の効果は第1実施形態で示したものと同様である。
[第3実施形態]
本実施形態では、第3の電圧の電圧値を記憶する記憶部を有し、情報取得部は、第2の電圧に関する情報と、記憶部により記憶された第3の電圧に関する情報と、に基づき、可動部の揺動に関する情報を取得する。
図12は、本実施形態に係る差動増幅回路330a周辺の構成を示す回路図である。記憶部333は、制御装置11に設けられ、情報を記憶可能なメモリである。記憶部333に記憶される情報は、第2実施形態で示した可変抵抗R5'の設定方法により取得される情報と同じである。
また、記憶部333からクロストークノイズの大きさを含む情報を入力することができるため、可変抵抗R5'を設けない構成にしてもよい。
このように、本実施形態では、第2検出信号MS2out(第3の電圧)の電圧値を記憶する記憶部を有し、差動増幅回路330a(情報取得部)は、第1検出信号MS1out(第2の電圧)に関する情報と、記憶部333により記憶された第2検出信号MS2out(第3の電圧)に関する情報と、に基づき、ミラー部101(可動部)の揺動に関する情報を取得する。
これにより、差動アンプ340aの入力端子B1及びB2に入力されるクロストークノイズの大きさを等しくし、差動増幅回路330aにより差分演算することで、クロストークノイズを除去できる。その結果、ミラー部101の揺動に関する情報を正確に取得できる。
なお、これ以外の効果は第1実施形態で示したものと同様である。
[その他の好適な実施形態]
上述した実施形態に係る可動装置13は、各種のシステム及び装置に適用可能である。以下では、可動装置13の各種システム及び装置への適用例を説明する。
[光走査システム]
まず、本実施形態の可動装置を適用した光走査システムについて、図13~図16に基づいて詳細に説明する。図13には、光走査システムの一例の概略図が示されている。図13に示すように、光走査システム10は、制御装置11の制御に従って光源装置12から照射された光を可動装置13の有する反射面14により偏向して被走査面15を光走査するシステムである。
光走査システム10は、制御装置11、光源装置12、反射面14を有する可動装置13により構成される。
制御装置11は、例えばCPU(Central Processing Unit)およびFPGA(Field-Programmable Gate Array)等を備えた電子回路ユニットである。可動装置13は、例えば反射面14を有し、反射面14が可動するMEMSデバイスである。
光源装置12は、例えばレーザを照射するレーザ装置である。なお、被走査面15は、例えばスクリーンである。
制御装置11は、取得した光走査情報に基づいて光源装置12および可動装置13の制御命令を生成し、制御命令に基づいて光源装置12および可動装置13に駆動信号を出力する。光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光源の照射を行う。可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14を1軸方向または2軸方向の少なくともいずれかに回転振動させる。
これにより、例えば、光走査情報の一例である画像情報に基づいた制御装置11の制御によって、可動装置13の反射面14を所定の範囲で2軸方向に往復回転振動させ、その結果、反射面14に入射する光源装置12からの照射光をある1軸周りに偏向して光走査することにより、被走査面15に任意の画像を投影することができる。なお、本実施形態の可動装置の詳細および制御装置による制御の詳細については後述する。
次に、光走査システム10の一例のハードウェア構成について図14を用いて説明する。図14は、光走査システム10の一例のハードウェア構成図である。図14に示すように、光走査システム10は、制御装置11、光源装置12および可動装置13を備え、それぞれが電気的に接続されている。このうち、制御装置11は、CPU20、RAM21(Random Access Memory)、ROM22(Read Only Memory)、FPGA23、外部I/F24、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26を備えている。
CPU20は、ROM22等の記憶装置からプログラムやデータをRAM21上に読み出し、処理を実行して、制御装置11の全体の制御や機能を実現する演算装置である。
RAM21は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の記憶装置である。
ROM22は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の記憶装置であり、CPU20が光走査システム10の各機能を制御するために実行する処理用プログラムやデータを記憶している。
FPGA23は、CPU20の処理に従って、光源装置ドライバ25および可動装置ドライバ26に適した制御信号を出力する回路である。
外部I/F24は、例えば外部装置やネットワーク等とのインタフェースである。外部装置には、例えば、PC(Personal Computer)等の上位装置、USBメモリ、SDカード、CD、DVD、HDD、SSD等の記憶装置が含まれる。また、ネットワークは、例えば自動車のCAN(Controller Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット等である。外部I/F24は、外部装置との接続または通信を可能にする構成であればよく、外部装置ごとに外部I/F24が用意されてもよい。
光源装置ドライバ25は、入力された制御信号に従って光源装置12に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
可動装置ドライバ26は、入力された制御信号に従って可動装置13に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
制御装置11において、CPU20は、外部I/F24を介して外部装置やネットワークから光走査情報を取得する。なお、CPU20が光走査情報を取得することができる構成であればよく、制御装置11内のROM22やFPGA23に光走査情報を格納する構成としてもよいし、制御装置11内に新たにSSD等の記憶装置を設けて、その記憶装置に光走査情報を格納する構成としてもよい。
ここで、光走査情報とは、被走査面15にどのように光走査させるかを示した情報であり、例えば、光走査により画像を表示する場合は、光走査情報は画像データである。また、例えば、光走査により光書込みを行う場合は、光走査情報は書込み順や書込み箇所を示した書込みデータである。他にも、例えば、光走査により物体認識を行う場合は、光走査情報は物体認識用の光を照射するタイミングと照射範囲を示す照射データである。
制御装置11は、CPU20の命令および図14に示したハードウェア構成によって、次に説明する機能構成を実現することができる。
次に、光走査システム10の制御装置11の機能構成について図15を用いて説明する。図15は、光走査システムの制御装置11の一例の機能ブロック図である。
図15に示すように、制御装置11は、機能として制御部30と駆動信号出力部31とを有する。
制御部30は、例えばCPU20、FPGA23等により実現され、外部装置から光走査情報を取得し、光走査情報を制御信号に変換して駆動信号出力部31に出力する。例えば、制御部30は、外部装置等から画像データを光走査情報として取得し、所定の処理により画像データから制御信号を生成して駆動信号出力部31に出力する。駆動信号出力部31は、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26等により実現され、入力された制御信号に基づいて光源装置12または可動装置13に駆動信号を出力する。
駆動信号は、光源装置12または可動装置13の駆動を制御するための信号である。例えば、光源装置12においては、光源の照射タイミングおよび照射強度を制御する駆動電圧である。また、例えば、可動装置13においては、可動装置13の有する反射面14を可動させるタイミングおよび可動範囲を制御する駆動電圧である。
次に、光走査システム10が被走査面15を光走査する処理について図16を用いて説明する。図16は、光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。
ステップS11において、制御部30は、外部装置等から光走査情報を取得する。ステップS12において、制御部30は、取得した光走査情報から制御信号を生成し、制御信号を駆動信号出力部31に出力する。ステップS13において、駆動信号出力部31は、入力された制御信号に基づいて駆動信号を光源装置12および可動装置13に出力する。ステップS14において、光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光照射を行う。また、可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14の回転振動を行う。光源装置12および可動装置13の駆動により、任意の方向に光が偏向され、光走査される。
なお、上記光走査システム10では、1つの制御装置11が光源装置12および可動装置13を制御する装置および機能を有しているが、光源装置用の制御装置および可動装置用の制御装置と、別体に設けてもよい。
また、上記光走査システム10では、1つの制御装置11に光源装置12および可動装置13の制御部30の機能および駆動信号出力部31の機能を設けているが、これらの機能は別体として存在していてもよく、例えば制御部30を有した制御装置11とは別に駆動信号出力部31を有した駆動信号出力装置を設ける構成としてもよい。なお、上記光走査システム10のうち、反射面14を有した可動装置13と制御装置11により、光偏向を行う光偏向システムを構成してもよい。
このように、実施形態の可動装置13を光走査システムに適用することにより、ミラー部101の揺動を精度よく制御でき、高精度に光走査可能な光走査システムを提供できる。
[画像投影装置]
次に、本実施形態の可動装置を適用した画像投影装置について、図17および図18を用いて詳細に説明する。
図17は、画像投影装置の一例であるヘッドアップディスプレイ装置500を搭載した自動車400の実施形態に係る概略図である。また、図18はヘッドアップディスプレイ装置500の一例の概略図である。自動車400は移動体の一例である。
画像投影装置は、光走査により画像を投影する装置であり、例えばヘッドアップディスプレイ装置である。
図17に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、例えば、自動車400のウインドシールド(フロントガラス401等)の付近に設置される。ヘッドアップディスプレイ装置500から発せられる投射光Lがフロントガラス401で反射され、ユーザーである観察者(運転者402)に向かう。これにより、運転者402は、ヘッドアップディスプレイ装置500によって投影された画像等を虚像として視認することができる。なお、ウインドシールドの内壁面にコンバイナを設置し、コンバイナによって反射する投射光によってユーザーに虚像を視認させる構成にしてもよい。
図18に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、赤色、緑色、青色のレーザ光源501R、501G、501Bからレーザ光が出射される。出射されたレーザ光は、各レーザ光源に対して設けられるコリメータレンズ502、503、504と、2つのダイクロイックミラー505、506と、光量調整部507と、から構成される入射光学系を経た後、反射面14を有する可動装置13にて偏向される。そして、偏向されたレーザ光は、自由曲面ミラー509と、中間スクリーン510と、投射ミラー511とから構成される投射光学系を経て、スクリーンに投影される。なお、上記ヘッドアップディスプレイ装置500では、レーザ光源501R、501G、501B、コリメータレンズ502、503、504、ダイクロイックミラー505、506は、光源ユニット530として光学ハウジングによってユニット化されている。
上記ヘッドアップディスプレイ装置500は、中間スクリーン510に表示される中間像を自動車400のフロントガラス401に投射することで、その中間像を運転者402に虚像として視認させる。
レーザ光源501R、501G、501Bから発せられる各色レーザ光は、それぞれ、コリメータレンズ502、503、504で略平行光とされ、2つのダイクロイックミラー505、506により合成される。ダイクロイックミラー505、506は、それぞれ合成部の一例である。合成されたレーザ光は、光量調整部507で光量が調整された後、反射面14を有する可動装置13によって二次元走査される。可動装置13で二次元走査された投射光Lは、自由曲面ミラー509で反射されて歪みを補正された後、中間スクリーン510に集光され、中間像を表示する。中間スクリーン510は、マイクロレンズが二次元配置されたマイクロレンズアレイで構成されており、中間スクリーン510に入射してくる投射光Lをマイクロレンズ単位で拡大する。
可動装置13は、反射面14を2軸方向に往復可動させ、反射面14に入射する投射光Lを二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R、501G、501Bの発光タイミングに同期して行われる。
以上、画像投影装置の一例としてのヘッドアップディスプレイ装置500の説明をしたが、画像投影装置は、反射面14を有した可動装置13により光走査を行うことで画像を投影する装置であればよい。例えば、机等に置かれ、表示スクリーン上に画像を投影するプロジェクタや、観測者の頭部等に装着される装着部材に搭載され、装着部材が有する反射透過スクリーンに投影、または眼球をスクリーンとして画像を投影するヘッドマウントディスプレイ装置等にも、同様に適用することができる。
また、画像投影装置は、車両や装着部材だけでなく、例えば、航空機、船舶、移動式ロボット等の移動体、あるいは、その場から移動せずにマニピュレータ等の駆動対象を操作する作業ロボット等の非移動体に搭載されてもよい。
このように、実施形態の可動装置13を画像投影装置に適用することにより、ミラー部101の揺動を精度よく制御でき、高精度に光走査可能な画像投影装置を提供できる。また画像投影装置による投影範囲を所望の寸法で一定に維持することができる。
[光書込装置]
次に、本実施形態の可動装置を適用した光書込装置について図19および図20を用いて詳細に説明する。
図19は、光書込装置600を組み込んだ画像形成装置の一例である。また、図20は、光書込装置の一例の概略図である。
図19に示すように、上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有するレーザプリンタ650等に代表される画像形成装置の構成部材として使用される。画像形成装置において光書込装置600は、1本または複数本のレーザビームで被走査面15である感光体ドラムを光走査することにより、感光体ドラムに光書込を行う。
図20に示すように、光書込装置600において、レーザ素子等の光源装置12からのレーザ光は、コリメータレンズ等の結像光学系601を経た後、反射面14を有する可動装置13により1軸方向または2軸方向に偏向される。そして、可動装置13で偏向されたレーザ光は、その後、第一レンズ602aと第二レンズ602b、反射ミラー部602cからなる走査光学系602を経て、被走査面15(例えば感光体ドラムや感光紙)に照射し、光書込みを行う。走査光学系602は、被走査面15にスポット状に光ビームを結像する。また、光源装置12および反射面14を有する可動装置13は、制御装置11の制御に基づき駆動する。
このように上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有する画像形成装置の構成部材として使用することができる。また、走査光学系を異ならせて1軸方向だけでなく2軸方向に光走査可能にすることで、レーザ光をサーマルメディアに偏向して光走査し、加熱することで印字するレーザラベル装置等の画像形成装置の構成部材として使用することができる。
上記光書込装置に適用される反射面14を有した可動装置13は、ポリゴンミラー等を用いた回転多面鏡に比べ駆動のための消費電力が小さいため、光書込装置の省電力化に有利である。また、可動装置13の振動時における風切り音は回転多面鏡に比べ小さいため、光書込装置の静粛性の改善に有利である。光書込装置は回転多面鏡に比べ設置スペースが圧倒的に少なくて済み、また可動装置13の発熱量もわずかであるため、小型化が容易であり、よって画像形成装置の小型化に有利である。
このように、実施形態の可動装置13を光書込装置に適用することにより、ミラー部101の揺動を精度よく制御でき、高精度に光走査可能な光書込装置を提供できる。
[距離測定装置]
次に、上記本実施形態の可動装置を適用した距離測定装置について、図21乃至図23を用いて詳細に説明する。
図21及び図22は、距離測定装置の一例であるレーザレーダ装置を、自動車の前照灯を搭載する灯部ユニットに搭載した自動車の概略図である。また、図23はレーザレーダ装置の一例の概略図である。
距離測定装置は、対象方向の物体までの距離を測定する装置であり、例えばレーザレーダ装置である。
図21及び図22に示すように、レーザレーダ装置700は、例えば自動車701に搭載され、対象方向を光走査して、対象方向に存在する被対象物702からの反射光を受光することで、被対象物702までの距離を測定する。自動車701は移動体の一例である。
図23に示すように、光源装置12から出射されたレーザ光は、発散光を略平行光とする光学系であるコリメータレンズ703と、平面ミラー704とから構成される入射光学系を経て、反射面14を有する可動装置13で1軸もしくは2軸方向に走査される。そして、投光光学系である投光レンズ705等を経て装置前方の被対象物702に照射される。光源装置12および可動装置13は、制御装置11により駆動を制御される。被対象物702で反射された反射光は、光検出器709により光検出される。すなわち、反射光は入射光検出受光光学系である集光レンズ706等を経て撮像素子707により受光され、撮像素子707は検出信号を信号処理装置708に出力する。信号処理装置708は、入力された検出信号に2値化やノイズ処理等の所定の処理を行い、結果を測距回路710に出力する。
測距回路710は、光源装置12がレーザ光を発光したタイミングと、光検出器709でレーザ光を受光したタイミングとの時間差、または受光した撮像素子707の画素ごとの位相差によって、被対象物702の有無を認識し、さらに被対象物702との距離情報を算出する。
反射面14を有する可動装置13は多面鏡に比べて破損しづらく、小型であるため、耐久性の高い小型のレーダ装置を提供することができる。このようなレーサレーダ装置は、例えば車両、航空機、船舶、ロボット等に取り付けられ、所定範囲を光走査して障害物の有無や障害物までの距離を測定することができる。
上記距離測定装置では、一例としてのレーザレーダ装置700の説明をしたが、距離測定装置は、反射面14を有した可動装置13を制御装置11で制御することにより光走査を行い、光検出器により反射光を受光することで被対象物702までの距離を測定する装置であればよく、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、手や顔を光走査して得た距離情報から形状等の物体情報を算出し、記録と参照することで対象物を認識する生体認証や、対象範囲への光走査により侵入物を認識するセキュリティセンサ、光走査により得た距離情報から形状等の物体情報を算出して認識し、3次元データとして出力する3次元スキャナの構成部材等にも同様に適用することができる。
このように、実施形態の可動装置13を距離測定装置に適用することにより、ミラー部101の揺動を精度よく制御でき、高精度に光走査可能な距離測定装置を提供できる。距離測定装置による測定範囲を所望の寸法で一定に維持することができる。
[レーザヘッドランプ]
次に、上記本実施形態の可動装置を自動車のヘッドライトに適用したレーザヘッドランプ50について、図24を用いて説明する。図24は、レーザヘッドランプ50の構成の一例を説明する概略図である。
レーザヘッドランプ50は、制御装置11と、光源装置12bと、反射面14を有する可動装置13と、ミラー51と、透明板52とを有する。
光源装置12bは、青色のレーザ光を発する光源である。光源装置12bから発せられた光は、可動装置13に入射し、反射面14にて反射される。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、反射面をXY方向に可動し、光源装置12bからの青色のレーザ光をXY方向に二次元走査する。
可動装置13による走査光は、ミラー51で反射され、透明板52に入射する。透明板52は、表面又は裏面を黄色の蛍光体により被覆されている。ミラー51からの青色のレーザ光は、透明板52における黄色の蛍光体の被覆を通過する際に、ヘッドライトの色として法定される範囲の白色に変化する。これにより自動車の前方は、透明板52からの白色光で照明される。
可動装置13による走査光は、透明板52の蛍光体を通過する際に所定の散乱をする。これにより自動車前方の照明対象における眩しさは緩和される。
可動装置13を自動車のヘッドライトに適用する場合、光源装置12b及び蛍光体の色は、それぞれ青及び黄色に限定されない。例えば、光源装置12bを近紫外線とし、透明板52を、光の三原色の青色、緑色及び赤色の各蛍光体を均一に混ぜたもので被覆してもよい。この場合でも、透明板52を通過する光を白色に変換でき、自動車の前方を白色光で照明することができる。
このように、実施形態の可動装置13をレーザヘッドランプに適用することにより、ミラー部101の揺動を精度よく制御でき、高精度に光走査可能なレーザヘッドランプを提供できる。
[ヘッドマウントディスプレイ]
次に、上記本実施形態の可動装置を適用したヘッドマウントディスプレイ60について、図25~26を用いて説明する。ここでヘッドマウントディスプレイ60は、人間の頭部に装着可能な頭部装着型ディスプレイで、例えば、眼鏡に類する形状とすることができる。ヘッドマウントディスプレイを、以降ではHMDと省略して示す。
図25は、HMD60の外観を例示する斜視図である。図25において、HMD60は、左右に1組ずつ略対称に設けられたフロント60a、及びテンプル60bにより構成されている。フロント60aは、例えば、導光板61により構成することができ、光学系や制御装置等は、テンプル60bに内蔵することができる。
図26は、HMD60の構成を部分的に例示する図である。なお、図26では、左眼用の構成を例示しているが、HMD60は右眼用としても同様の構成を有している。
HMD60は、制御装置11と、光源ユニット530と、光量調整部507と、反射面14を有する可動装置13と、導光板61と、ハーフミラー62とを有している。
光源ユニット530は、上述したように、レーザ光源501R、501G、及び501Bと、コリメータレンズ502、503、及び504と、ダイクロイックミラー505、及び506とを、光学ハウジングによってユニット化したものである。光源ユニット530において、レーザ光源501R、501G、及び501Bからの三色のレーザ光は、ダイクロイックミラー505及び506で合成される。光源ユニット530からは、合成された平行光が発せられる。
光源ユニット530からの光は、光量調整部507により光量調整された後、可動装置13に入射する。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、反射面14をXY方向に可動し、光源ユニット530からの光を二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R、501G、501Bの発光タイミングに同期して行われ、走査光によりカラー画像が形成される。
可動装置13による走査光は、導光板61に入射する。導光板61は、走査光を内壁面で反射させながらハーフミラー62に導光する。導光板61は、走査光の波長に対して透過性を有する樹脂等により形成されている。
ハーフミラー62は、導光板61からの光をHMD60の背面側に反射し、HMD60の装着者63の眼の方向に出射する。ハーフミラー62は、例えば、自由曲面形状を有している。走査光による画像は、ハーフミラー62での反射により、装着者63の網膜に結像する。或いは、ハーフミラー62での反射と眼球における水晶体のレンズ効果とにより、装着者63の網膜に結像する。またハーフミラー62での反射により、画像は空間歪が補正される。装着者63は、XY方向に走査される光で形成される画像を、観察することができる。
62はハーフミラーであるため、装着者63には、外界からの光による像と走査光による画像が重畳して観察される。ハーフミラー62に代えてミラーを設けることで、外界からの光をなくし、走査光による画像のみを観察できる構成としてもよい。
このように、実施形態の可動装置13をヘッドマウントディスプレイに適用することにより、ミラー部101の揺動を精度よく制御でき、高精度に光走査可能なヘッドマウントディスプレイを提供できる。
[パッケージング]
次に、本実施形態の可動装置のパッケージングについて図27を用いて説明する。
図27は、パッケージングされた可動装置の一例の概略図である。
図27に示すように、可動装置13は、パッケージ部材801の内側に配置される取付部材802に取り付けられ、パッケージ部材の一部を透過部材803で覆われて、密閉されることでパッケージングされる。さらに、パッケージ内は窒素等の不活性ガスが密封されている。これにより、可動装置13の酸化による劣化が抑制され、さらに温度等の環境の変化に対する耐久性が向上する。
以上、本発明の実施形態の例について記述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、上述した実施形態では、可動部に反射面を設ける構成を例示したが、これに限定されるものではなく、可動部が回折格子、フォトダイオード、ヒータ(例えば、SiNを用いたヒータ)、光源(例えば、面発光型レーザ)等の他の光学素子を備えたり、反射面と他の光学素子の両方を備えたりすることもできる。
10 光走査システム
11 制御装置
12、12b 光源装置
13 可動装置
14 反射面
15 被走査面
25 光源装置ドライバ
26 可動装置ドライバ
30 制御部
31 駆動信号出力部
50 レーザヘッドランプ
51 ミラー
52 透明板
60 ヘッドマウントディスプレイ
60a フロント
60b テンプル
61 導光板
62 ハーフミラー
63 装着者
101 ミラー部(可動部の一例)
102 ミラー部基体
110a、110b 第1駆動部(梁部の一例)
111a、111b トーションバー
112a、112b 第1圧電駆動部(第1の圧電部材の一例)
120 第1支持部(支持部の一例)
150 電極接続部
160a、160b 第1検出用圧電素子(第2の圧電部材の一例)
170a、170b 第2検出用圧電素子(第3の圧電部材の一例)
301 下部電極
302 圧電部
303 上部電極
330 差動増幅回路(情報取得部の一例)
333 記憶部
MD 駆動用入力端子
MDin 駆動電圧(第1の電圧の一例)
MS1 第1検出用出力端子
MS1out 第1検出信号(第2の電圧の一例)
MS2 第2検出用出力端子
MS2out 第2検出信号(第3の電圧の一例)
LD 駆動用配線(第1の圧電部材に駆動電圧が入力される配線の一例)
LS1 第1検出用配線(第2の電圧が出力される配線の一例)
LS2 第2検出用配線(第3の電圧が出力される配線の一例)
R5' 可変抵抗(調整部の一例)
特許5890115号公報

Claims (19)

  1. 可動部と、
    前記可動部を揺動させる梁部と、
    前記梁部を支持する支持部と、
    前記可動部の揺動に関する情報を取得する情報取得部と、を備え、
    前記梁部は、第1の電圧が入力される第1の圧電部材と、第2の電圧を生成する第2の圧電部材と、を有し、
    前記支持部は、第3の電圧を生成する第3の圧電部材を有し、
    前記第1の圧電部材は、前記第1の電圧に基づいて前記梁部を変形させることで、前記可動部を揺動させ、
    前記情報取得部は、前記第2の電圧に関する情報と、前記第3の電圧に関する情報と、に基づき、前記可動部の揺動に関する情報を取得する光偏向器。
  2. 前記第2の電圧に関する情報と、前記第3の電圧に関する情報と、に基づく情報は、前記第2の電圧と前記第3の電圧との差分情報である請求項1に記載の光偏向器。
  3. 前記第1の圧電部材は上部電極と、圧電素子と、下部電極と、を有し、
    前記第1の電圧は下部電極に印加される請求項1又は2に記載の光偏向器。
  4. 前記第2の圧電部材の面積と前記第3の圧電部材の面積は等しい請求項1乃至3の何れか1項に記載の光偏向器。
  5. 前記第2の圧電部材と前記第1の圧電部材との間の距離は、前記第3の圧電部材と前記第1の圧電部材との間の距離に等しい請求項1乃至4の何れか1項に記載の光偏向器。
  6. 前記第2の圧電部材の長辺と前記第1の圧電部材との間の距離は、前記第3の圧電部材の長辺と前記第1の圧電部材との間の距離に等しい請求項1乃至5の何れか1項に記載の光偏向器。
  7. 前記第2の圧電部材と前記第3の圧電部材とで構成される組を複数有する請求項1乃至6の何れか1項に記載の光偏向器。
  8. 前記第1の圧電部材に駆動電圧が入力される配線は、前記第2の電圧が出力される配線と、前記第3の電圧が出力される配線との間に設けられている請求項1乃至7の何れか1項に記載の光偏向器。
  9. 前記第3の電圧を調整する調整部を有し、
    前記情報取得部は、前記第2の電圧に関する情報と、前記調整部により調整された前記第3の電圧に関する情報と、に基づき、前記可動部の揺動に関する情報を取得する請求項1乃至8の何れか1項に記載の光偏向器。
  10. 前記第3の電圧の電圧値を記憶する記憶部を有し、
    前記情報取得部は、前記第2の電圧に関する情報と、前記記憶部により記憶された前記第3の電圧に関する情報と、に基づき、前記可動部の揺動に関する情報を取得する
    する請求項1乃至9の何れか1項に記載の光偏向器。
  11. 前記梁部は片持ち梁構造である請求項1乃至10の何れか1項に記載の光偏向器。
  12. 前記梁部は両持ち梁構造である請求項1乃至10の何れか1項に記載の光偏向器。
  13. 請求項1乃至12の何れか一項に記載の光偏向器と、
    光を発する光源と、を備え、
    前記光源から発せられた光を偏向して投影する画像投影装置。
  14. 前記光源は複数設けられており、
    複数の前記光源は、異なる波長の光を発するものであって、
    複数の前記光源から発した複数の前記光を合成する合成部を更に備え、
    前記合成部において合成された光を偏向して投影する請求項13に記載の画像投影装置。
  15. 請求項1乃至12の何れか1項に記載の光偏向器を備えるヘッドアップディスプレイ。
  16. 請求項1乃至12の何れか1項に記載の光偏向器を備えるレーザヘッドランプ。
  17. 請求項1乃至12の何れか1項に記載の光偏向器を備えるヘッドマウントディスプレイ。
  18. 請求項1乃至12の何れか1項に記載の光偏向器と、
    光を発する光源と、を備え、
    前記光源から発せられた光を偏向し、前記光が物体に照射され、前記物体において反射された反射光を検出することにより物体までの距離を測定することを特徴とする距離測定装置。
  19. 請求項15に記載のヘッドアップディスプレイ、請求項16に記載のレーザヘッドランプ、又は請求項18に記載の距離測定装置の少なくとも1つを有する移動体。
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