JP2019082634A - 可動装置、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、車両及び光走査方法 - Google Patents

可動装置、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、車両及び光走査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リサージュ走査領域において、走査線の粗密を低減させることを課題とする。【解決手段】開示の技術の一態様に係る可動装置は、光反射面を有するミラー部と、前記ミラー部に直接、又は間接的に接続され、入力された第1及び第2駆動信号に応じて前記ミラー部を互いに直交する第1及び第2軸回りに回動させる第1及び第2可動部と、を有し、所定のフレーム数で、2次元に光を走査する可動装置であって、前記第1駆動信号の周波数は、前記第2駆動信号の周波数と、前記フレーム数と、に基づき決定され、前記第2駆動信号の周波数で整除されない値である、ことを特徴とする。【選択図】図17

Description

本発明は、可動装置、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、車両及び光走査方法に関する。
マイクロマシニング技術の発達に伴い、シリコンやガラスを微細加工して製造されるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems) デバイスの開発が進んでいる。MEMSデバイスのひとつとして、反射面を設けた可動部や弾性梁部を、基板上に一体に形成し、光ビームを偏向及び走査する小型の可動装置が知られている。
このような可動装置には、光反射面を有する可動部が、互いに直交する第1及び第2軸回りに揺動可能に形成され、可動部が各軸回りに揺動することで、光を対象領域内でリサージュ走査するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、走査光がリサージュ図形を描くリサージュ走査では、走査平面における走査光の軌跡、すなわち走査線に粗密が生じる場合があった。このような粗密は、走査光により形成される画像に解像度ばらつきや色ムラを生じさせ、画像品質を低下させる要因となった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、リサージュ走査領域において、走査線の粗密を低減させることを課題とする。
開示の技術の一態様に係る可動装置は、光反射面を有するミラー部と、前記ミラー部に直接、又は間接的に接続され、入力された第1及び第2駆動信号に応じて前記ミラー部を互いに直交する第1及び第2軸回りに回動させる第1及び第2可動部と、を有し、所定のフレーム数で、2次元に光を走査する可動装置であって、前記第1駆動信号の周波数は、前記第2駆動信号の周波数と、前記フレーム数と、に基づき決定され、前記第2駆動信号の周波数で整除されない値である、ことを特徴とする。
リサージュ走査領域において、走査線の粗密を低減させることができる。
光走査システムの一例の概略図である。 光走査システムの一例のハードウェア構成図である。 制御装置の一例の機能ブロック図である。 光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。 ヘッドアップディスプレイ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 ヘッドアップディスプレイ装置の一例の概略図である。 光書込装置を搭載した画像形成装置の一例の概略図である。 光書込装置の一例の概略図である。 レーザレーダ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 レーザレーダ装置の一例の概略図である。 レーザヘッドランプの一例の概略図である。 ヘッドマウントディスプレイの一例の外観の斜視図である。 ヘッドマウントディスプレイの構成を部分的に例示する図である。 パッケージングされた可動装置の一例の概略図である。 第1の実施形態の可動装置の一例を+Z方向から見たときの平面図である。 可動装置の駆動信号と走査線の従来例を説明する図である。 第1の実施形態の可動装置の駆動信号を説明する図である。 第1の実施形態の可動装置の走査線の一例を説明する図である。 第2の実施形態の可動装置の駆動信号を説明する図である。 第2の実施形態の可動装置の走査線の一例を説明する図である。 第3の実施形態の可動装置の一例を+Z方向から見たときの平面図である。 第3の実施形態の可動装置における弾性率調整部と検出用圧電素子の構造の一例を説明する断面図である。 弾性率調整部への印加電圧に伴う共振周波数の変化を説明する図である。 第3の実施形態の制御装置の一例の機能ブロック図である。 第3の実施形態の制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。 共振周波数と回動の振幅との関係を説明する図である。 第1可動部を両持ち梁構造とした可動装置の一例を+Z方向から見たときの平面図である。 第1及び第2可動部を両持ち梁構造とした可動装置の一例を+Z方向から見たときの平面図である。 第1軸回りにのみ可動する可動装置の一例を+Z方向から見たときの平面図である。 第2軸回りにのみ可動する可動装置の一例を+Z方向から見たときの平面図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[光走査システム]
まず、本実施形態の可動装置を適用した光走査システムについて、図1〜図4に基づいて詳細に説明する。図1には、光走査システムの一例の概略図が示されている。図1に示すように、光走査システム10は、制御装置11の制御に従って光源装置12から照射された光を可動装置13の有する反射面14により偏向して被走査面15を光走査するシステムである。
光走査システム10は、制御装置11、光源装置12、反射面14を有する可動装置13により構成される。
制御装置11は、例えばCPU(Central Processing Unit)およびFPGA(Field-Programmable Gate Array)等を備えた電子回路ユニットである。可動装置13は、例えば反射面14を有し、反射面14を可動可能なMEMS(Micro Electromechanical Systems)デバイスである。光源装置12は、例えばレーザを照射するレーザ装置である。なお、被走査面15は、例えばスクリーンである。
制御装置11は、取得した光走査情報に基づいて光源装置12および可動装置13の制御命令を生成し、制御命令に基づいて光源装置12および可動装置13に駆動信号を出力する。光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光源の照射を行う。可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14を1軸方向または2軸方向の少なくともいずれかに可動させる。
これにより、例えば、光走査情報の一例である画像情報に基づいた制御装置11の制御によって、可動装置13の反射面14を所定の範囲で2軸方向に往復可動させ、反射面14に入射する光源装置12からの照射光をある1軸周りに偏向して光走査することにより、被走査面15に任意の画像を投影することができる。なお、本実施形態の可動装置の詳細および制御装置による制御の詳細については後述する。
次に、光走査システム10の一例のハードウェア構成について図2を用いて説明する。図2は、光走査システム10の一例のハードウェア構成図である。図2に示すように、光走査システム10は、制御装置11、光源装置12および可動装置13を備え、それぞれが電気的に接続されている。このうち、制御装置11は、CPU20、RAM21(Random Access Memory)、ROM22(Read Only Memory)、FPGA23、外部I/F24、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26を備えている。
CPU20は、ROM22等の記憶装置からプログラムやデータをRAM21上に読み出し、処理を実行して、制御装置11の全体の制御や機能を実現する演算装置である。
RAM21は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の記憶装置である。
ROM22は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の記憶装置であり、CPU20が光走査システム10の各機能を制御するために実行する処理用プログラムやデータを記憶している。
FPGA23は、CPU20の処理に従って、光源装置ドライバ25および可動装置ドライバ26に適した制御信号を出力する回路である。
外部I/F24は、例えば外部装置やネットワーク等とのインタフェースである。外部装置には、例えば、PC(Personal Computer)等の上位装置、USBメモリ、SDカード、CD、DVD、HDD、SSD等の記憶装置が含まれる。また、ネットワークは、例えば自動車のCAN(Controller Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット等である。外部I/F24は、外部装置との接続または通信を可能にする構成であればよく、外部装置ごとに外部I/F24が用意されてもよい。
光源装置ドライバ25は、入力された制御信号に従って光源装置12に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
可動装置ドライバ26は、入力された制御信号に従って可動装置13に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
制御装置11において、CPU20は、外部I/F24を介して外部装置やネットワークから光走査情報を取得する。なお、CPU20が光走査情報を取得することができる構成であればよく、制御装置11内のROM22やFPGA23に光走査情報を格納する構成としてもよいし、制御装置11内に新たにSSD等の記憶装置を設けて、その記憶装置に光走査情報を格納する構成としてもよい。
ここで、光走査情報とは、被走査面15にどのように光走査させるかを示した情報であり、例えば、光走査により画像を表示する場合は、光走査情報は画像データである。また、例えば、光走査により光書込みを行う場合は、光走査情報は書込み順や書込み箇所を示した書込みデータである。他にも、例えば、光走査により物体認識を行う場合は、光走査情報は物体認識用の光を照射するタイミングと照射範囲を示す照射データである。
制御装置11は、CPU20の命令および図2に示したハードウェア構成によって、次に説明する機能構成を実現することができる。
次に、光走査システム10の制御装置11の機能構成について図3を用いて説明する。図3は、光走査システムの制御装置11の一例の機能ブロック図である。
図3に示すように、制御装置11は、機能として制御部30と駆動信号出力部31とを有する。
制御部30は、例えばCPU20、FPGA23等により実現され、外部装置から光走査情報を取得し、光走査情報を制御信号に変換して駆動信号出力部31に出力する。例えば、制御部30は、外部装置等から画像データを光走査情報として取得し、所定の処理により画像データから制御信号を生成して駆動信号出力部31に出力する。駆動信号出力部31は、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26等により実現され、入力された制御信号に基づいて光源装置12または可動装置13に駆動信号を出力する。
駆動信号は、光源装置12または可動装置13の駆動を制御するための信号である。例えば、光源装置12においては、光源の照射タイミングおよび照射強度を制御する駆動電圧である。また、例えば、可動装置13においては、可動装置13の有する反射面14を可動させるタイミングおよび可動範囲を制御する駆動電圧である。
次に、光走査システム10が被走査面15を光走査する処理について図4を用いて説明する。図4は、光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。
ステップS11において、制御部30は、外部装置等から光走査情報を取得する。ステップS12において、制御部30は、取得した光走査情報から制御信号を生成し、制御信号を駆動信号出力部31に出力する。ステップS13において、駆動信号出力部31は、入力された制御信号に基づいて駆動信号を光源装置12および可動装置13に出力する。ステップS14において、光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光照射を行う。また、可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14の可動を行う。光源装置12および可動装置13の駆動により、任意の方向に光が偏向され、光走査される。
なお、上記光走査システム10では、1つの制御装置11が光源装置12および可動装置13を制御する装置および機能を有しているが、光源装置用の制御装置および可動装置用の制御装置と、別体に設けてもよい。
また、上記光走査システム10では、1つの制御装置11に光源装置12および可動装置13の制御部30の機能および駆動信号出力部31の機能を設けているが、これらの機能は別体として存在していてもよく、例えば制御部30を有した制御装置11とは別に駆動信号出力部31を有した駆動信号出力装置を設ける構成としてもよい。なお、上記光走査システム10のうち、反射面14を有した可動装置13と制御装置11により、光偏向を行う光偏向システムを構成してもよい。
[画像投影装置]
次に、本実施形態の可動装置を適用した画像投影装置について、図5および図6を用いて詳細に説明する。
図5は、画像投影装置の一例であるヘッドアップディスプレイ装置500を搭載した自動車400の実施形態に係る概略図である。また、図6はヘッドアップディスプレイ装置500の一例の概略図である。
画像投影装置は、光走査により画像を投影する装置であり、例えばヘッドアップディスプレイ装置である。
図5に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、例えば、自動車400のウインドシールド(フロントガラス401等)の付近に設置される。ヘッドアップディスプレイ装置500から発せられる投射光Lがフロントガラス401で反射され、ユーザーである観察者(運転者402)に向かう。これにより、運転者402は、ヘッドアップディスプレイ装置500によって投影された画像等を虚像として視認することができる。なお、ウインドシールドの内壁面にコンバイナを設置し、コンバイナによって反射する投射光によってユーザーに虚像を視認させる構成にしてもよい。
図6に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、赤色、緑色、青色のレーザ光源501R、501G、501Bからレーザ光が出射される。出射されたレーザ光は、各レーザ光源に対して設けられるコリメータレンズ502、503、504と、2つのダイクロイックミラー505、506と、光量調整部507と、から構成される入射光学系を経た後、反射面14を有する可動装置13にて偏向される。そして、偏向されたレーザ光は、自由曲面ミラー509と、中間スクリーン510と、投射ミラー511とから構成される投射光学系を経て、スクリーンに投影される。なお、上記ヘッドアップディスプレイ装置500では、レーザ光源501R、501G、501B、コリメータレンズ502、503、504、ダイクロイックミラー505、506は、光源ユニット530として光学ハウジングによってユニット化されている。
上記ヘッドアップディスプレイ装置500は、中間スクリーン510に表示される中間像を自動車400のフロントガラス401に投射することで、その中間像を運転者402に虚像として視認させる。
レーザ光源501R、501G、501Bから発せられる各色レーザ光は、それぞれ、コリメータレンズ502、503、504で略平行光とされ、2つのダイクロイックミラー505、506により合成される。合成されたレーザ光は、光量調整部507で光量が調整された後、反射面14を有する可動装置13によって二次元走査される。可動装置13で二次元走査された投射光Lは、自由曲面ミラー509で反射されて歪みを補正された後、中間スクリーン510に集光され、中間像を表示する。中間スクリーン510は、マイクロレンズが二次元配置されたマイクロレンズアレイで構成されており、中間スクリーン510に入射してくる投射光Lをマイクロレンズ単位で拡大する。
可動装置13は、反射面14を2軸方向に往復可動させ、反射面14に入射する投射光Lを二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R、501G、501Bの発光タイミングに同期して行われる。
以上、画像投影装置の一例としてのヘッドアップディスプレイ装置500の説明をしたが、画像投影装置は、反射面14を有した可動装置13により光走査を行うことで画像を投影する装置であればよい。例えば、机等に置かれ、表示スクリーン上に画像を投影するプロジェクタや、観測者の頭部等に装着される装着部材に搭載され、装着部材が有する反射透過スクリーンに投影、または眼球をスクリーンとして画像を投影するヘッドマウントディスプレイ装置等にも、同様に適用することができる。
また、画像投影装置は、車両や装着部材だけでなく、例えば、航空機、船舶、移動式ロボット等の移動体、あるいは、その場から移動せずにマニピュレータ等の駆動対象を操作する作業ロボット等の非移動体に搭載されてもよい。
[光書込装置]
次に、本実施形態の可動装置を適用した光書込装置について図7および図8を用いて詳細に説明する。
図7は、光書込装置600を組み込んだ画像形成装置の一例である。また、図8は、光書込装置の一例の概略図である。
図7に示すように、上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有するレーザプリンタ650等に代表される画像形成装置の構成部材として使用される。画像形成装置において光書込装置600は、1本または複数本のレーザビームで被走査面15である感光体ドラムを光走査することにより、感光体ドラムに光書込を行う。
図8に示すように、光書込装置600において、レーザ素子等の光源装置12からのレーザ光は、コリメータレンズ等の結像光学系601を経た後、反射面14を有する可動装置13により1軸方向または2軸方向に偏向される。そして、可動装置13で偏向されたレーザ光は、その後、第一レンズ602aと第二レンズ602b、反射ミラー部602cからなる走査光学系602を経て、被走査面15(例えば感光体ドラムや感光紙)に照射し、光書込みを行う。走査光学系602は、被走査面15にスポット状に光ビームを結像する。また、光源装置12および反射面14を有する可動装置13は、制御装置11の制御に基づき駆動する。
このように上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有する画像形成装置の構成部材として使用することができる。また、走査光学系を異ならせて1軸方向だけでなく2軸方向に光走査可能にすることで、レーザ光をサーマルメディアに偏向して光走査し、加熱することで印字するレーザラベル装置等の画像形成装置の構成部材として使用することができる。
上記光書込装置に適用される反射面14を有した可動装置13は、ポリゴンミラー等を用いた回転多面鏡に比べ駆動のための消費電力が小さいため、光書込装置の省電力化に有利である。また、可動装置13の振動時における風切り音は回転多面鏡に比べ小さいため、光書込装置の静粛性の改善に有利である。光書込装置は回転多面鏡に比べ設置スペースが圧倒的に少なくて済み、また可動装置13の発熱量もわずかであるため、小型化が容易であり、よって画像形成装置の小型化に有利である。
[物体認識装置]
次に、上記本実施形態の可動装置を適用した物体認識装置について、図9および図10を用いて詳細に説明する。
図9は、物体認識装置の一例であるレーザレーダ装置を搭載した自動車の概略図である。また、図10はレーザレーダ装置の一例の概略図である。
物体認識装置は、対象方向の物体を認識する装置であり、例えばレーザレーダ装置である。
図9に示すように、レーザレーダ装置700は、例えば自動車701に搭載され、対象方向を光走査して、対象方向に存在する被対象物702からの反射光を受光することで、被対象物702を認識する。
図10に示すように、光源装置12から出射されたレーザ光は、発散光を略平行光とする光学系であるコリメータレンズ703と、平面ミラー704とから構成される入射光学系を経て、反射面14を有する可動装置13で1軸もしくは2軸方向に走査される。そして、投光光学系である投光レンズ705等を経て装置前方の被対象物702に照射される。光源装置12および可動装置13は、制御装置11により駆動を制御される。被対象物702で反射された反射光は、光検出器709により光検出される。すなわち、反射光は入射光検出受光光学系である集光レンズ706等を経て撮像素子707により受光され、撮像素子707は検出信号を信号処理装置708に出力する。信号処理装置708は、入力された検出信号に2値化やノイズ処理等の所定の処理を行い、結果を測距回路710に出力する。
測距回路710は、光源装置12がレーザ光を発光したタイミングと、光検出器709でレーザ光を受光したタイミングとの時間差、または受光した撮像素子707の画素ごとの位相差によって、被対象物702の有無を認識し、さらに被対象物702との距離情報を算出する。
反射面14を有する可動装置13は多面鏡に比べて破損しづらく、小型であるため、耐久性の高い小型のレーダ装置を提供することができる。このようなレーサレーダ装置は、例えば車両、航空機、船舶、ロボット等に取り付けられ、所定範囲を光走査して障害物の有無や障害物までの距離を認識することができる。
上記物体認識装置では、一例としてのレーザレーダ装置700の説明をしたが、物体認識装置は、反射面14を有した可動装置13を制御装置11で制御することにより光走査を行い、光検出器により反射光を受光することで被対象物702を認識する装置であればよく、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、手や顔を光走査して得た距離情報から形状等の物体情報を算出し、記録と参照することで対象物を認識する生体認証や、対象範囲への光走査により侵入物を認識するセキュリティセンサ、光走査により得た距離情報から形状等の物体情報を算出して認識し、3次元データとして出力する3次元スキャナの構成部材等にも同様に適用することができる。
[レーザヘッドランプ]
次に、上記本実施形態の可動装置を自動車のヘッドライトに適用したレーザヘッドランプ50について、図11を用いて説明する。図11は、レーザヘッドランプ50の構成の一例を説明する概略図である。
レーザヘッドランプ50は、制御装置11と、光源装置12bと、反射面14を有する可動装置13と、ミラー51と、透明板52とを有する。
光源装置12bは、青色のレーザ光を発する光源である。光源装置12bから発せられた光は、可動装置13に入射し、反射面14にて反射される。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、反射面をXY方向に可動し、光源装置12bからの青色のレーザ光をXY方向に二次元走査する。
可動装置13による走査光は、ミラー51で反射され、透明板52に入射する。透明板52は、表面又は裏面を黄色の蛍光体により被覆されている。ミラー51からの青色のレーザ光は、透明板52における黄色の蛍光体の被覆を通過する際に、ヘッドライトの色として法定される範囲の白色に変化する。これにより自動車の前方は、透明板52からの白色光で照明される。
可動装置13による走査光は、透明板52の蛍光体を通過する際に所定の散乱をする。これにより自動車前方の照明対象における眩しさは緩和される。
可動装置13を自動車のヘッドライトに適用する場合、光源装置12b及び蛍光体の色は、それぞれ青及び黄色に限定されない。例えば、光源装置12bを近紫外線とし、透明板52を、光の三原色の青色、緑色及び赤色の各蛍光体を均一に混ぜたもので被覆してもよい。この場合でも、透明板52を通過する光を白色に変換でき、自動車の前方を白色光で照明することができる。
[ヘッドマウントディスプレイ]
次に、上記本実施形態の可動装置を適用したヘッドマウントディスプレイ60について、図12〜13を用いて説明する。ここでヘッドマウントディスプレイ60は、人間の頭部に装着可能な頭部装着型ディスプレイで、例えば、眼鏡に類する形状とすることができる。ヘッドマウントディスプレイを、以降ではHMDと省略して示す。
図12は、HMD60の外観を例示する斜視図である。図12において、HMD60は、左右に1組ずつ略対称に設けられたフロント60a、及びテンプル60bにより構成されている。フロント60aは、例えば、導光板61により構成することができ、光学系や制御装置等は、テンプル60bに内蔵することができる。
図13は、HMD60の構成を部分的に例示する図である。なお、図13では、左眼用の構成を例示しているが、HMD60は右眼用としても同様の構成を有している。
HMD60は、制御装置11と、光源ユニット530と、光量調整部507と、反射面14を有する可動装置13と、導光板61と、ハーフミラー62とを有している。
光源ユニット530は、上述したように、レーザ光源501R、501G、及び501Bと、コリメータレンズ502、503、及び504と、ダイクロイックミラー505、及び506とを、光学ハウジングによってユニット化したものである。光源ユニット530において、レーザ光源501R、501G、及び501Bからの三色のレーザ光は、ダイクロイックミラー505及び506で合成される。光源ユニット530からは、合成された平行光が発せられる。
光源ユニット530からの光は、光量調整部507により光量調整された後、可動装置13に入射する。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、反射面14をXY方向に可動し、光源ユニット530からの光を二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R、501G、501Bの発光タイミングに同期して行われ、走査光によりカラー画像が形成される。
可動装置13による走査光は、導光板61に入射する。導光板61は、走査光を内壁面で反射させながらハーフミラー62に導光する。導光板61は、走査光の波長に対して透過性を有する樹脂等により形成されている。
ハーフミラー62は、導光板61からの光をHMD60の背面側に反射し、HMD60の装着者63の眼の方向に出射する。ハーフミラー62は、例えば、自由曲面形状を有している。走査光による画像は、ハーフミラー62での反射により、装着者63の網膜に結像する。或いは、ハーフミラー62での反射と眼球における水晶体のレンズ効果とにより、装着者63の網膜に結像する。またハーフミラー62での反射により、画像は空間歪が補正される。装着者63は、XY方向に走査される光で形成される画像を、観察することができる。
62はハーフミラーであるため、装着者63には、外界からの光による像と走査光による画像が重畳して観察される。ハーフミラー62に代えてミラーを設けることで、外界からの光をなくし、走査光による画像のみを観察できる構成としてもよい。
[パッケージング]
次に、本実施形態の可動装置のパッケージングについて図14を用いて説明する。
図14は、パッケージングされた可動装置の一例の概略図である。
図14に示すように、可動装置13は、パッケージ部材801の内側に配置される取付部材802に取り付けられ、パッケージ部材の一部を透過部材803で覆われて、密閉されることでパッケージングされる。さらに、パッケージ内は窒素等の不活性ガスが密封されている。これにより、可動装置13の酸化による劣化が抑制され、さらに温度等の環境の変化に対する耐久性が向上する。
以上に説明した光走査システム、ヘッドアップディスプレイ、光書込装置、物体認識装置、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイに使用される、本実施形態の可動装置の詳細、及び制御装置による制御の詳細について、図面を参照しながら説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
なお、以下では、第1軸を回動の中心とした光走査を主走査とし、第2軸を回動の中心とした光走査を副走査とする。また、第1軸及び第2軸を中心とした回動、第1軸及び第2軸を中心とした揺動、並びに第1軸及び第2軸を中心とした可動は、相互に同義である。さらに、矢印により示した方向のうち、X方向は第1軸と平行な方向、Y方向は第2軸と平行な方向、Z方向はXY平面と直交する方向を示している。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態の可動装置の構成を、図15を用いて詳細に説明する。図15は、第1軸及び第2軸の2つの軸方向に光走査可能な片持ちタイプの可動装置の平面図である。
図15に示すように、可動装置13は、ミラー部100と、第1可動部101a及び101bと、第1支持部105と、第2可動部106a及び106bと、第2支持部108と、電極接続部109と、を有している。入射した光を反射するミラー部100は、光反射面を有するミラー部の一例である。第1可動部101a及び101bは、ミラー部に直接的に接続され、入力された第1駆動信号に応じ、ミラー部を第1軸回りに回動させる第1可動部の一例である。第2可動部106a及び106bは、ミラー部に間接的、すなわち第1可動部を介して接続され、入力された第2駆動信号に応じ、ミラー部を第2軸回りに回動させる第2可動部の一例である。
第1可動部101a及び101bは、ミラー部100に接続され、ミラー部100を第1軸回りに回動させる。第1支持部105は、ミラー部100と、第1可動部101a及び101bとを支持している。第2可動部106a及び106bは、第1支持部105に接続され、ミラー部100及び第1支持部105を第2軸回りに回動させる。第2支持部108は、第2可動部106a及び106bを支持している。電極接続部109は、第1可動部101a及び101b、第2可動部106a及び106b、並びに第1可動部及び第2可動部に駆動電圧を供給する制御装置11に、電気的に接続されている。
可動装置13において、例えば、1枚のSOI(Silicon On Insulator)基板をエッチング処理等により成形し、成形した基板上に反射面14や、カンチレバー102a及び102bや、カンチレバー107−1〜107−12や、電極接続部109等を形成することで、各構成部は一体的に形成されている。なお、上記の各構成部の形成は、SOI基板の成形後に行ってもよいし、SOI基板の成形中に行ってもよい。
SOI基板は、単結晶シリコン(Si)からなる第1のシリコン層の上に酸化シリコン層が設けられ、その酸化シリコン層の上にさらに単結晶シリコンからなる第2のシリコン層が設けられている基板である。以降、第1のシリコン層をシリコン支持層、第2のシリコン層をシリコン活性層とする。
シリコン活性層は、X軸方向またはY軸方向に対してZ軸方向への厚みが小さいため、シリコン活性層のみで構成された部材は、弾性を有する弾性部としての機能を備える。
なお、SOI基板は、必ず平面状である必要はなく、曲率等を有していてもよい。また、エッチング処理等により一体的に成形でき、部分的に弾性を持たせることができる基板であれば、可動装置13の形成に用いられる部材は、SOI基板に限られない。
ミラー部100は、例えば、円形状のミラー部基体100aと、ミラー部基体100aの+Z側の面上に形成された反射面14とを有している。ミラー部基体100aは、例えば、シリコン活性層から構成され、反射面14は、例えば、アルミニウム、金、銀等を含む金属薄膜で構成されている。また、ミラー部100には、ミラー部基体100aの−Z側の面にミラー部補強用のリブが形成されていてもよい。リブは、例えば、シリコン支持層及び酸化シリコン層から構成され、可動によって生じる反射面14の歪みを抑制することができる。
第1可動部101a及び101bは、トーションバー103a及び103bと、カンチレバー102a及び102bとを有している。トーションバー103a及び103bは、ミラー部基体100aに一端が接続され、第1軸方向にそれぞれ延びてミラー部100を可動可能に支持している。カンチレバー102a及び102bは、一端がトーションバーに接続され、他端が第1支持部105の内周部に接続されている。
トーションバー103a及び103bは、シリコン活性層から構成されている。また、カンチレバー102a及び102bは、弾性部であるシリコン活性層の+Z側の面上に下部電極、圧電部、上部電極の順に形成され、構成されたものである。上部電極および下部電極は、例えば金(Au)または白金(Pt)等から構成され、圧電部は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)から構成されている。
第1支持部105は、例えば、シリコン支持層、酸化シリコン層及びシリコン活性層から構成され、ミラー部100を囲うように形成された矩形形状の支持体である。
第2可動部106a及び106bは、例えば、折り返すように連結された複数のカンチレバー107−1〜l07−12を有している。このように、カンチレバーが複数折りたたまれたような構造は、ミアンダ構造と呼ばれる。第2可動部106a及び106bの一端は、第1支持部105の外周部に接続され、他端は第2支持部108の内周部に接続されている。このとき、第2可動部106aと第1支持部105の接続箇所及び第2可動部106bと第1支持部105の接続箇所、さらに第2可動部106aと第2支持部108の接続箇所及び第2可動部106bと第2支持部108の接続箇所は、反射面14の中心に対して点対称となっている。
カンチレバー107−1〜107−12は、弾性部であるシリコン活性層の+Z側の面上に下部電極、圧電部、上部電極の順に形成され、構成されたものである。上部電極及び下部電極は、例えば金(Au)または白金(Pt)等から構成され、圧電部は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)から構成されている。
第2支持部108は、例えば、シリコン支持層、酸化シリコン層、シリコン活性層から構成され、ミラー部100、第1可動部101a及び101b、第1支持部105、並びに第2可動部106a及び106bを囲うように形成された矩形の支持体である。
電極接続部109は、例えば、第2支持部108の+Z側の面上に形成され、カンチレバー102a及び102b、カンチレバー107−1〜107−12の各上部電極、各下部電極、及び制御装置11にアルミニウム(Al)等の電極配線を介して電気的に接続されている。なお、上部電極、又は下部電極は、それぞれが電極接続部109と直接接続されていてもよいし、電極同士を接続する等により間接的に接続されていてもよい。
なお、本実施形態では、弾性部であるシリコン活性層の一面(+Z側の面)のみに圧電部が形成された場合を一例として説明したが、弾性部の他の面(例えば−Z側の面)に設けても良いし、弾性部の一面および他面の双方に設けても良い。
また、ミラー部100を第1軸回り、又は第2軸回りに可動可能であれば、各構成部の形状は実施形態の形状に限定されない。例えば、トーションバー103a及び103bやカンチレバー102a及び102bが曲率を有した形状を有していてもよい。
さらに、第1可動部101a及び101bの上部電極の+Z側の面上、第1支持部の+Z側の面上、第2可動部106a及び106bの上部電極の+Z側の面上、第2支持部108の+Z側の面上の少なくともいずれかに酸化シリコン膜からなる絶縁層が形成されていてもよい。
このとき、絶縁層の上に電極配線を設け、また、上部電極または下部電極と電極配線とが接続される接続スポットのみ、開口部として部分的に絶縁層を除去または絶縁層を形成しないことにより、第1可動部101a及び101b、第2可動部106a及び106b、並びに電極配線の設計自由度をあげ、さらに電極同士の接触による短絡を抑制することができる。また、酸化シリコン膜は、反射防止材としての機能も備える。
次に、可動装置の第1可動部および第2可動部の駆動方法の詳細について説明する。
第1可動部101a及び101b、並びに第2可動部106a及び106bがそれぞれ有する圧電部は、分極方向に正または負の電圧が印加されると、印加電圧の電位に比例した、伸縮等の変形が生じ、いわゆる逆圧電効果を発揮する。第1可動部101a及び101b、並びに第2可動部106a及び106bは、上記の逆圧電効果を利用してミラー部100を回動させる。
このとき、ミラー部100の反射面14がXY平面に対して+Z方向または−Z方向へ傾いたときのXY平面と反射面14により成す角度を、振れ角とよぶ。このとき、+Z方向を正の振れ角、−Z方向を負の振れ角とする。
まず、第1可動部101a及び101bによる駆動方法について説明する。第1可動部101a及び101bでは、カンチレバー102a及び102bが有する圧電部に、上部電極および下部電極を介して駆動電圧が並列に、すなわち同時に印加されると、それぞれの圧電部が変形する。この圧電部の変形による作用により、カンチレバー102a及び102bが屈曲変形する。その結果、2つのトーションバー103a及び103bのねじれを介してミラー部100に第1軸回りの駆動力が作用し、ミラー部100は第1軸回りに回動する。第1可動部101a及び101bに印加される駆動電圧は、制御装置11によって制御される。
第1可動部101a及び101bが有するカンチレバー102a及び102bに所定の波形の駆動電圧を並行して、すなわち同時に印加することで、ミラー部100を、第1軸回りに所定の波形の駆動電圧の周期で回動させることができる。
特に、例えば、印加電圧の周波数がトーションバー103a及び103bの共振周波数と同程度である約20kHzに設定された場合、トーションバー103a及び103bのねじれによる機械的共振が生じるのを利用して、ミラー部100を約20kHzで共振回動させることができる。
次に、第2可動部106a及び106bによる駆動方法について説明する。第2可動部106a及び106bに駆動電圧が印加されていない状態では、第2可動部106a及び106bによる振れ角はゼロである。第2可動部106aが有する複数のカンチレバー107−1〜107−6のうち、最もミラー部100に距離が近いカンチレバー107−4から数えて偶数番目のカンチレバー、すなわちカンチレバー107−1、107−2、107−3をカンチレバー群Aとする。また、さらに第2可動部106bが有する複数のカンチレバー107−7〜107−12のうち、最もミラー部100に距離が近いカンチレバー107−7から数えて奇数番目のカンチレバー、すなわちカンチレバー107−7、107−8、107−9を同様にカンチレバー群Aとする。カンチレバー群Aは、駆動電圧が並列に、すなわち同時に印加されると、カンチレバー群Aが同一方向に屈曲変形し、ミラー部100は−Z方向に第2軸回りに回動する。
また、第2可動部106aが有する複数のカンチレバー107−1〜107−6のうち、最もミラー部に距離が近いカンチレバー107−4から数えて奇数番目のカンチレバー、すなわちカンチレバー107−4、107−5、107−6をカンチレバー群Bとする。また、さらに第2可動部106bが有する複数のカンチレバー107−7〜107−12のうち、最もミラー部に距離が近いカンチレバー107−7から数えて偶数番目のカンチレバー、すなわちカンチレバー107−10、107−11、107−12を同様にカンチレバー群Bとする。カンチレバー群Bは、駆動電圧が並列に、すなわち同時に印加されると、カンチレバー群Bが同一方向に屈曲変形し、ミラー部100は+Z方向に第2軸回りに回動する。
第2可動部106a又は106bでは、カンチレバー群Aが有する複数の圧電部、又はカンチレバー群Bが有する複数の圧電部を同時に屈曲変形させることにより、屈曲変形による回動量を累積させ、ミラー部100の第2軸回りの回動角度を大きくすることができる。例えば、第2可動部106a及び106bは、第1支持部105の中心点に対して第1支持部105に点対称で接続されている。そのため、カンチレバー群Aに駆動電圧を印加すると、第2可動部106aでは第1支持部105と第2可動部106aの接続部に+Z方向に動かす駆動力が生じ、第2可動部106bでは第1支持部105と第2可動部106bの接続部に−Z方向に動かす駆動力が生じ、回動量が累積されてミラー部100の第2軸回りの回動角度を大きくすることができる。
また、電圧印加によるカンチレバー群Aによるミラー部100の回動量と電圧印加によるカンチレバー群Bによるミラー部100の回動量が釣り合っている時は、回動角度はゼロとなる。
上記の回動を連続的に繰り返すように、カンチレバー107−1〜107−12に駆動電圧を印加することにより、ミラー部100を第2軸回りに回動させることができる。第2可動部に印加される駆動電圧は、制御装置11によって制御される。
第1可動部、及び第2可動部の圧電部に、それぞれ圧電材料であるPZTを用いることで、低電圧で高感度の駆動が可能となっている。
また第2可動部は、複数のカンチレバーを含むミアンダ構造を有し、各カンチレバーは、各カンチレバーに接続された圧電部を有することで、カンチレバーに満遍なく物性変動を与えることが可能となっている。なおミアンダ構造は、曲率を有した形状を有していてもよい。
ミラー部100にレーザ等の光を照射すると、ミラー部100で反射された光は、ミラー部100の第1軸回りの回動によりY方向、すなわち主走査方向に走査される。またミラー部100の第2軸回りの回動により、X方向、すなわち副走査方向に走査される。これにより、XY平面での光の二次元走査が可能となる。
次に、光をリサージュ走査するための可動装置13の駆動方法について説明する。ここでリサージュ走査とは、走査光の軌跡がリサージュ図形を描くように光を走査することをいう。またリサージュ図形とは、平面上で互いに直交する2方向の単振動を合成して得られる運動が描く平面図形をいう。
まず、従来の駆動方法を説明する。図16は、本実施形態を適用しない場合に、可動装置13によりリサージュ走査したときの走査光の軌跡、すなわち走査線と、その駆動信号の一例を示している。
図16において、信号131及び132は、可動装置13に入力される第1及び第2駆動信号を示している。信号131は、Y方向に光を走査するための周波数fyの信号であり、信号132は、X方向に光を走査するための周波数fxの信号である。信号131及び132とも、波形は正弦波である。
周波数fyは、周波数fxより高い周波数である。また、周波数fxは、ミラー部100、トーションバー103a及び103b、カンチレバー102a及び102b、第1支持部105、並びにカンチレバー107−1〜107−12を一体とした構造における共振周波数である。周波数fyは、ミラー部100、トーションバー103a及び103b、並びにカンチレバー102a及び102bを一体とした構造における共振周波数である。
信号131及び132が可動装置13に入力されると、可動装置13のミラー部100は、Y、X方向に共振回動し、ミラー部100による走査線133はリサージュ図形を描く。
ここで、リサージュ走査には、走査領域における走査線に粗密が生じる性質がある。例えば、図16の走査線133は、X方向において、中央付近は走査線の間隔が粗くなっており、両端に向かうにつれ、走査線の間隔が細かくなっている。このような走査光で画像を形成すると、X方向の中央付近と両端付近等の領域ごとで、画像に解像度ばらつきや色ムラが生じ、画像品質が低下する。
一方で、共振を利用しないと、印加電圧に伴う回動量の効率が低下する。走査の広角化のために、ミラー部の大きな回動量を得るには、大きな駆動電圧を印加する必要があり、消費電力や部品コストの増大を招く。
発明者は、リサージュ走査のための駆動信号と走査線との関係を解析し、次の点を見出した。まず第1に、第1駆動信号の周波数fyが第2駆動信号の周波数fxの倍数、又は約数になる場合、走査線は重なり、X方向では両者の比に相当する本数の走査線しか得られない点である。第2に、周波数fyを、周波数fxと画像のフレーム数とに基づき決定し、周波数fxで整除されない値とすると、X方向における走査線の重なりを抑制できる点である。なお、画像のフレーム数とは、1秒間に表示する画像の数である。
上記の第1の点について説明する。第1駆動信号の周波数をfy(Hz)、第2駆動信号の周波数をfx(Hz)、画像のフレーム数をNf(fps:frames per second)とした場合、X方向で得られる走査線の本数Aは、次の(1)式のようになる。
Figure 2019082634
・・・(1)
例えば、図16の例では、信号131の周波数fyは3000Hzで、信号132の周波数fxは300Hzであり、この場合、周波数fyは周波数fxの倍数で、両者の比のfy/fxは10である。フレーム数Nfを30fpsとすると、X方向における走査線の本数は、(1)式によれば200本になるが、図16の例では、fxとfyの比に相当する10本の走査線しか得られていない。200本の走査線の多くが重なり、その結果、10本の走査線になったと考えられる。
次に、上記の第2の点について説明する。図17は、本実施形態の可動装置13によりリサージュ走査するときの駆動信号の一例を示している。信号134は、Y方向に光を走査するための第1駆動信号であり、信号135はX方向に光を走査するための第2駆動信号である。信号134及び135とも、波形は正弦波である。上記と同様に、信号134の周波数fyは、信号135の周波数fxより高く、また周波数fx及びfyとも共振周波数である。
図17では、フレーム数Nfの画像の1フレームに相当する時間における駆動信号が示されている。なお、信号134は、第1可動部に入力される第1駆動信号の一例であり、信号135は、第2可動部に入力される第2駆動信号の一例である。
本実施形態の可動装置13は、駆動信号の周波数fyが、周波数fxとフレーム数Nfに基づき決定され、また周波数fxで整除されない値であることとしている。
ここで「周波数fyは周波数fxで整除されない」とは、周波数fyを周波数fxで除算したときに、周波数fyを周波数fxで割り切れないことを意味し、特に余りが0となる整数の商がないことを意味している。割り算の商が有限の小数になる場合も割切れるという場合があるが、これと区別するために、商が整数の場合を含まない「整除される」と表現を用いている。
具体的には、周波数fx、周波数fy及びフレーム数Nfは、次の(2)式の関係を有している。
Figure 2019082634
・・・・(2)
(2)式のように周波数fyを決定すると、ミラー部のX方向の回動とY方向の回動とが同期しなくなるため、Y方向の回動の位相がX方向の回動ごとに変化する。つまり、Y方向の走査の開始位置を、X方向に徐々にずらすという作用が得られる。
例えば、図17において、第2駆動信号の同位相のタイミング136a、136b及び136cにおける第1駆動信号の位相は、それぞれ異なっている。これは走査領域内において第1駆動と第2駆動の走査開始位置がX方向にずれていることを示している。
このような第1、及び第2駆動信号は、図3における制御部30から出力された制御信号に基づいて、駆動信号出力部31から可動装置13に入力される。
図18は、信号134及び135を可動装置13に入力したときの走査線を示している。図18において、太い実線137は、Y方向の走査の開始位置である。図示したように、Y方向の走査の開始位置が、X方向において徐々にずれている。その結果、1フレーム当たりの走査線の重なりが抑制され、図16と比較して、図18では走査線の粗密が低減されている。
言い換えると、リサージュ走査領域において、走査線の粗密が低減されている。このような走査線で画像を形成することにより、例えば、画像の解像度ばらつきや色ムラを抑制し、良好な品質の画像を得ることができる。
なお、図18のXY平面において、X方向、又はY方向に平行に描かれた実線、及び点線は、補助線であり、走査線とは無関係である。
駆動信号出力部31のうち、第1可動部101a及び101bに第1駆動信号を出力する機能は、第1可動部に第1駆動信号を出力する第1出力手段の一例である。また第2可動部106a及び106bに第2駆動信号を出力する機能は、第2可動部に第2駆動信号を出力する第2出力手段の一例である。
第1出力手段と第2出力手段の少なくとも一方は、DDS(Direct Digital Synthesizer)方式、又はPLL(Phase Locked Loop)方式の周波数シンセサイザを有している。これらを用いることで、基準クロック信号に基づき、任意の周波数を有する信号を高分解能に生成することができ、駆動信号の周波数を自由に高分解能に設定することが可能となる。
また、上記の他、例えば以下の効果を得ることもできる。
本実施形態によれば、X、Y方向ともに共振を利用できるため、両方向において、小さい駆動電圧で大きな回動量を得ることができる。これにより、例えば、消費電力や部品コストの増大を伴うことなく、光走査の広角化を図ることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態の可動装置について説明する。第1の実施形態と重複する部分は説明を省略し、相違点について述べる。
図19は、本実施形態の可動装置13により、リサージュ走査するときの駆動信号の一例を示している。図19において、信号138は、第2可動部106a及び106bに入力される第2駆動信号である。信号138の波形は三角波である。
信号138の波形が正弦波の場合、正弦波波形の変曲点となる付近で走査速度が低くなる時間領域があり、その時間領域ではY方向の走査線の間隔が密になる。例えば図18では、X方向の両端付近が駆動信号の正弦波波形の変曲点に該当し、Y方向の走査線の間隔が密になっている。このような場合、走査線の粗密をなくすには、X方向の両端付近を有効画像領域から除外する等の処置が必要となり、走査線全体を有効活用することができなくなる。
図20は、信号138の波形を三角波にしたときの走査線の一例を示している。三角波の場合、波形の変曲点付近での走査速度は線形に変化するため、Y方向の走査線の間隔が密になることが防止される。これにより、X方向の両端においても等間隔の走査線が得られ、走査線全体を有効活用することが可能となる。
なお、図20のXY平面において、X方向、又はY方向に平行に描かれた実線、及び点線は、補助線であり、走査線とは無関係である。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態の可動装置40について説明する。第1〜2の実施形態と重複する部分は説明を省略し、相違点について述べる。
可動装置では、周囲の温度変化等で可動部の共振周波数が変動すること等に起因し、ミラー部の回動の振幅が変動する場合がある。なお、回動の振幅は、ミラー部の回動の最大角度と同義である。
回動の振幅の変動は、走査光により形成される画像の品質を低下させる。本実施形態の可動装置40によれば、このような変動の影響を抑制し、安定した光走査を実現することができる。
本実施形態の可動装置40の構成の一例を、図21を用いて説明する。
図21において、カンチレバー102a及び102bは、それぞれ弾性率調整部104a及び104bを有している。またカンチレバー107−1〜107−6は、弾性率調整部107aを有し、カンチレバー107−7〜107−12は、弾性率調整部107bを有している。また、カンチレバー102aと102bの少なくとも1つは、検出用圧電素子を有し、カンチレバー107−1〜107−12の少なくとも1つは、検出用圧電素子を有している。
弾性率調整部104a、104b、107a及び107bは、例えば弾性部であるシリコン活性層の+Z側の面上に下部電極、圧電部、上部電極の順に形成された圧電アクチュエータにより構成されている。このように構成することで、可動部と弾性率調整部を同一のプロセスで製作できるという効果が得られる。圧電部に代えて発熱部を設け、弾性部であるシリコン活性層の+Z側の面上に下部電極、発熱部、上部電極の順に形成された圧電アクチュエータにより、各弾性率調整部を構成してもよい。
弾性率調整部104a、104b、107a及び107bにそれぞれ直流電圧を印加することで、弾性率調整部が設けられたカンチレバーに一定量の変形を加えることができる。これにより、カンチレバーの弾性部の弾性率を変化させ、カンチレバーで構成される可動部の共振周波数を変化させることができる。図23に、弾性率調整部への印加電圧に伴う可動部の共振周波数の変化の一例を示す。
検出用圧電素子は、例えば弾性部であるシリコン活性層の+Z側の面上に下部電極、圧電部、上部電極の順に形成された圧電素子により構成されている。検出用圧電素子は、各カンチレバーに設けられた弾性率調整部と層を成すように、弾性率調整部の+Z方向、又は−Z方向に形成してもよい。またカンチレバー上で、Z方向と直交する面内において弾性率調整部に隣接させて形成してもよい。
図22は、一例として、図21におけるカンチレバー107−9、及び107−12の上に、弾性率調整部111aと検出用圧電素子111bを隣接させて形成した場合の構造を示したものである。(a)は平面図で、(b)は(a)におけるA−A断面の断面図である。(b)において、弾性率調整部111aは、上から上部電極111aU、圧電部111aP、及び下部電極111aLの三層構造で形成されている。同様に、検出用圧電素子111bも、上から上部電極111bU、圧電部111bP、及び下部電極111bLの三層構造で形成されている。
検出用圧電素子は、ミラー部100の第1及び第2軸回りの回動に伴うカンチレバーの変形を電圧に変換し、電極接続部109を通じて外部に出力する。ミラー部100の第1及び第2軸回りの回動に伴うカンチレバーの変形は、ミラー部100の第1及び第2軸回りの回動の角度と同義の情報である。
次に、本実施形態の制御装置41の機能構成の一例を、図24を用いて説明する。図24に示すように、制御装置41は、機能として制御部42と、駆動信号出力部43と、検出信号取得部44と、弾性率調整用駆動信号出力部45とを有している。また、可動装置40は、機能として第1及び第2可動手段40aと、第1及び第2検出手段40bと、第1及び第2弾性率調整手段40cとを有している。
制御部42は、例えばCPU、FPGA等により実現され、外部装置から光走査情報を取得し、光走査情報を制御信号に変換して駆動信号出力部43に出力する。また制御部42は、光走査情報として画像データを取得し、所定の処理により画像データから制御信号を生成して駆動信号出力部43に出力する。さらに、制御部42は、検出信号取得部44で取得した信号から弾性率調整用駆動信号を生成し、弾性率調整用駆動信号出力部45に出力する。
駆動信号出力部43は、光源装置12のドライバ、可動装置40のドライバ等により実現され、制御部42から入力された制御信号に基づいて光源装置12または可動装置40に駆動信号を出力する。
駆動信号出力部43のうち、第1可動手段に第1駆動信号を出力する機能は、第1可動部に第1駆動信号を出力する第1出力手段の一例である。また第2可動手段に第2駆動信号を出力する機能は、第2可動部に第2駆動信号を出力する第2出力手段の一例である。
第1出力手段と第2出力手段の少なくとも一方は、DDS方式、又はPLL方式の周波数シンセサイザを有している。これらを用いることで、基準クロック信号に基づき、任意の周波数を有する信号を高分解能に生成することができ、駆動信号の周波数を自由に高分解能に設定することが可能となる。
駆動信号は、光源装置12、又は可動装置40の駆動を制御するための信号である。光源装置12においては、例えば、光源の照射タイミングおよび照射強度を制御する駆動電圧である。また、可動装置40においては、例えば、可動装置40の有する反射面14を可動させるタイミング、及び可動範囲を制御する駆動電圧である。
第1及び第2可動手段40aにおける第1可動手段は、例えば、第1可動部101a及び101bにより実現され、第2可動手段は、第2可動部106a及び106bにより実現される。
第1及び第2検出手段40bは、例えば可動装置40の内部において、カンチレバーに設けられた検出用圧電素子により実現される。
カンチレバー102aと102bの少なくとも1つが有する検出用圧電素子は、ミラー部100の第1軸回りの回動に伴うカンチレバーの変形、すなわちミラー部100の第1軸回りの回動の角度を検出する。カンチレバー107−1〜107−12の少なくとも1つが有する検出用圧電素子は、ミラー部100の第2軸回りの回動に伴うカンチレバーの変形、すなわちミラー部100の第2軸回りの回動の角度を検出する。
第1及び第2弾性率調整手段40cにおける第1弾性率調整手段は、弾性率調整部104a及び104bから実現され、第2弾性率調整手段は、弾性率調整部107a及び107bから実現される。各弾性率調整部は、弾性率調整用駆動信号出力部45からの信号に基づき、各弾性率調整部が設けられたカンチレバーの弾性部の弾性率を調整する。
検出信号取得部44は、例えばA/D(Analog/Digital)変換器で実現され、弾性率調整用駆動信号出力部45は、例えばD/A(Digital/Analog)変換器で実現される。
次に、上記構成により回動の振幅の変動を検出し、その影響を抑制する方法を説明する。
検出用圧電素子は、検出信号を検出信号取得部44に出力する。検出信号取得部44は、検出用圧電素子からのアナログ信号をA/D変換し、デジタル信号を制御部42に出力する。
制御部42は、検出信号取得部44の出力信号に基づき、ミラー部100の回動の振幅を求める。例えば、ミラー部100の回動に応じた信号電圧の変化のP−P(Peak To Peak)値を求め、予め取得し、記憶しておいた「信号電圧とミラー部100の回動の振幅との関係」を示すデータに基づき、ミラー部100の回動の振幅を取得する。複数のカンチレバーが検出用圧電素子を有する場合は、複数の検出用圧電素子の出力信号の平均値に基づき、ミラー部100の回動の振幅を取得する。
制御部42は、取得したミラー部100の回動の振幅を、ミラー部100の回動の振幅の仕様値と比較し、差分を算出する。差分が予め設定した閾値より大きい場合、制御部42は、ミラー部100を回動させるための駆動信号の周波数と共振周波数がずれていると判断する。
駆動信号の周波数と共振周波数がずれている場合、制御部42は、予め取得し、記憶しておいた「回動の振幅と共振周波数のずれ量との関係」を示すデータに基づき、上記の回動の振幅から共振周波数のずれ量を求める。また制御部42は、予め取得し、記憶しておいた「共振周波数と弾性率調整部への印加電圧との関係」を示すデータに基づき、共振周波数のずれ量から弾性率調整部に印加する電圧を求める。そして制御部42は、電圧のデジタル信号を弾性率調整用駆動信号出力部45に出力する。
弾性率調整用駆動信号出力部45は、弾性率調整用の電圧のデジタル信号をD/A変換し、弾性率調整部104a、104b、107a及び107bに出力する。各弾性率調整部は印加された電圧に応じ、カンチレバーに一定量の変形を加え、カンチレバーにおける弾性部の弾性率を変化させることで、カンチレバー等の共振周波数を所定量変化させる。
なお、カンチレバー102aと102bの少なくとも1つが有する検出用圧電素子は、ミラー部の第1軸回りの回動の角度を検出する第1検出手段の一例である。カンチレバー107−1〜107−12の少なくとも1つが有する検出用圧電素子は、ミラー部の第2軸回りの回動の角度を検出する第2検出手段の一例である。
弾性率調整部104a及び104bは、第1弾性率調整手段の一例であり、弾性率調整部107a及び107bは、第2弾性率調整手段の一例である。
上記処理のフローチャートを、図25に示す。
まず、ステップS241で、制御装置41は、光走査情報を取得する。光走査情報とは、上述したように被走査面にどのように光走査させるかを示した情報であり、例えば、画像データ、画像のフレーム数Nf、第1及び第2駆動信号等の情報が含まれる。
続いて、ステップS243で、光走査情報に基づき、制御部42が駆動信号を生成して駆動信号出力部43に出力する。
続いて、ステップS245で、駆動信号出力部43は、光源装置12、第1及び第2可動手段40aに駆動信号を出力する。
続いて、ステップS247で、光源装置12、第1及び第2可動手段40aは、駆動信号に基づき、光走査を行う。
光走査を行う中で、ステップS249において、検出信号取得部44は、ミラー部100の回動の角度の信号を取得する。
続いて、ステップS251で、制御部42は、ミラー部100の回動の角度の信号からミラー部100の回動の振幅を取得する。そして、取得したミラー部100の回動の振幅と、ミラー部100の回動の振幅の仕様値との差分を算出し、差分が閾値より大きい場合は、駆動信号の周波数と共振周波数がずれていると判断する。
駆動信号の周波数と共振周波数がずれていると判断した場合、ステップS253で、制御部42は、弾性率調整用駆動信号を生成して弾性率調整用駆動信号出力部45に出力する。
続いて、ステップS255で、弾性率調整用駆動信号出力部45は、弾性率調整部104a、104b、107a及び107bに弾性率調整用駆動信号を出力する。
続いて、ステップ257で、弾性率調整部104a、104b、107a及び107bは、カンチレバーにおける弾性部の弾性率を調整する。
ステップS251で、駆動信号の周波数と共振周波数がずれていないと判断した場合は、ステップS247に戻り、光走査を継続する。
ステップS259で、光走査を終了するかを判断し、終了する場合は処理を終了し、終了しない場合は、ステップS247に戻り、光走査を継続する。
以上により、周囲の温度変化等の影響を抑制し、安定した光走査を実現することができる。
なお、上記では、ミラー部の第1及び第2軸回りの回動の角度を検出する第1及び第2検出手段の一例として、検出用圧電素子を示したが、これに限定されない。第1及び第2検出手段として、例えば、可動装置40の外部に配置したPD(Photo Diode)を利用してもよい。以下にPDを利用する場合の処理の一例を示す。
PDは、可動装置40による走査光がPDの受光面を通過したタイミングを検知する。検出信号取得部44は、PDの出力信号をA/D変換し、デジタル信号を制御部42に出力する。制御部42は、PDの出力のデジタル信号から、例えばX方向における1回の走査にかかる時間tを求める。駆動信号の周期をTとし、ミラー部100の回動の振幅の仕様値をPとし、制御部42は、ミラー部100の回動の振幅pを、例えばP×t/Tとして取得することができる。
なお、第1及び第2軸回りの回動の振幅を検出するためには、第1軸用と第2軸用の少なくとも2つのPDが必要である。
可動装置40による走査の同期検知のために設けられたPDを、第1、及び第2検出手段として利用することも可能である。
また、上記では、共振周波数のずれに起因し、ミラー部100の回動の振幅が変動することへの対応を示したが、これに限定されない。共振周波数のずれ以外の要因で、ミラー部100の回動の振幅が変動する場合にも、本実施形態は適用可能である。
例えば、ミラー部の第1及び第2軸回りの回動の角度を検出用圧電素子等により検出し、検出用圧電素子等の出力に基づき、ミラー部100の回動の振幅を取得する。ミラー部100の回動の振幅が仕様値と異なる、或いは変動する場合は、検出用圧電素子等の出力に基づきミラー部100の回動の振幅を監視しながら、弾性率調整部への印加電圧を調整する。これにより、回動の振幅を仕様値と一致させ、或いは変動を抑制することができる。
駆動信号の周波数と共振周波数のずれを検知するために、上記では、ミラー部100の回動の振幅を求めた。これに代えて、ミラー部100の回動に伴う検出用圧電素子の出力変化の位相と、駆動信号出力部43の出力信号の位相との位相差から、駆動信号の周波数と共振周波数のずれを検知してもよい。周波数のずれに応じて上記の位相差も変化するためである。
位相差は、例えば、検出用圧電素子の出力信号と、駆動信号出力部43の出力信号の両者を、ロックインアンプ回路等に入力することにより、検出することができる。
位相差が予め設定した閾値を超えたときに、制御部42は、ミラー部100を回動させるための駆動信号の周波数と共振周波数がずれていると判断する。
駆動信号の周波数と共振周波数がずれている場合、制御部42は、予め取得し、記憶しておいた「位相差と共振周波数のずれ量との関係」を示すデータに基づき、上記の位相差から共振周波数のずれ量を求める。また制御部42は、予め取得し、記憶しておいた「共振周波数と弾性率調整部への印加電圧との関係」を示すデータに基づき、共振周波数のずれ量から弾性率調整部に印加する電圧を求める。そして制御部42は、電圧のデジタル信号を弾性率調整用駆動信号出力部45に出力する。
弾性率調整用駆動信号出力部45は、弾性率調整用の電圧のデジタル信号をD/A変換し、弾性率調整部104a、104b、107a及び107bに出力する。各弾性率調整部は印加された電圧に応じ、カンチレバーに一定量の変形を加え、カンチレバーにおける弾性部の弾性率を変化させることで、カンチレバー等の共振周波数を所定量変化させる。
このように、位相差を検出することで、可動装置40の振動等の外乱ノイズに強い周波数のずれの検出が可能となる。
なお、検出用圧電素子に代わりに、可動装置40の外部に配置したPDを用いてもよい。この場合は、PDの出力信号と駆動信号の両者をロックインアンプ回路等に入力すればよい。
また、上述したように、共振周波数がずれる場合に限定されず、共振周波数のずれ以外の要因でミラー部100の回動の振幅が変動する場合にも適用可能である。回動の振幅に応じて上記の位相差も変化するためである。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態の可動装置について説明する。第1〜3の実施形態と重複する部分は説明を省略し、相違点について述べる。
可動装置において、共振の利用は、低い駆動電圧でミラー部の大きな可動量、すなわち回動の振幅が得られるため、可動装置による光走査の広角化にとって好都合である。しかしその反面、共振の利用には、可動装置の駆動信号の周波数が共振周波数からずれると、ミラー部の回動の振幅が大きく変化するというリスクがある。
例えば、製造ばらつきにより、可動装置ごとで共振周波数が異なったり、また同じ可動装置であっても、周囲の温度変化等で共振周波数が経時変化したりする場合がある。駆動信号の周波数が共振周波数からずれることで、回動の振幅が大きく変化し、所望の走査角度が得られなくなる。
本実施形態では、共振周波数から一定量だけずらした周波数、すなわちオフセットを与えた周波数を駆動信号の周波数とし、ミラー部を回動させることを特徴としている。これにより、駆動信号の周波数と共振周波数の変動に対する光走査のロバスト性を向上させることができる。
図26に、可動装置の駆動信号の周波数とミラー部の回動の振幅との関係の一例を示す。図26において、破線で示した周波数frは共振周波数を示し、一点鎖線で示した周波数fsは共振周波数から低周波の方向にオフセットさせた周波数を示している。
例えば周波数frの駆動信号で可動装置を駆動した場合、周囲の温度変化等で、共振周波数がΔfだけずれると、回動の振幅はΔArだけ変化する。一方で、共振周波数からオフセットさせた周波数fsで可動装置を駆動すると、共振周波数が上記と同じ量のΔfだけずれても、回動の振幅はΔAsという小さい変化ですむ。
図26における周波数fsは、第1可動部、又は第2可動部の共振周波数に対し、所定のオフセット周波数を加算、又は減算した周波数の一例である。
本実施形態の可動装置の構成の一例として、例えば図21の構成を用いることができる。弾性率調整部104a、104b、107a及び107bに印加する電圧を変えることで、図23に示したように、共振周波数を変化させることができ、駆動信号の周波数に対して共振周波数にオフセット周波数を加算、又は減算することができる。これにより、可動装置ごとで共振周波数の相違や、同じ可動装置で共振周波数の経時変化があっても、可動装置の相違及び経時変化に対する回動の振幅の変化を抑制することができる。
なお、共振周波数を変化させず、駆動信号の周波数を変化させることで、上記のオフセットを与えてもよい。ただし本実施形態では、周波数fyと周波数fxは所定の関係を有しているため、所定の関係を維持したまま、周波数fy及び周波数fxを調整する必要があり、調整が複雑になる。上記のように、共振周波数を変化させることで、簡単にオフセットを与えることができる。
以上により、本実施形態によれば、共振を利用した回動の最大の振幅は得られなくなるものの、駆動信号の周波数と共振周波数の変動に対する回動の振幅の減少を抑制することができる。言い換えると、駆動信号の周波数と共振周波数の変動に対する光走査のロバスト性を上げることができる。
[可動装置の構成の変形例]
図15の可動装置13では、カンチレバー102a及び102bは第1軸を中心として−Y側に形成されている。このような構造は片持ち梁構造と呼ばれる。これに対し、図27の可動装置13aでは、カンチレバー102c及び102dは第1軸に対して±Y方向に対称に形成されている。このような構造は両持ち梁構造と呼ばれる。図27のように、第1可動部を両持ち梁構造とした場合にも、第1〜4の実施形態で示した駆動方法を適用することができる。なお、図27において、104c、104d、104e、及び104fは弾性率調整部である。
また、図15の可動装置13では、弾性部であるシリコン活性層の一の面、すなわち+Z側の面のみに圧電部が形成された構成を一例として説明したが、これに限定されない。弾性部の他の面、例えば−Z側の面に設けた構成とし、第1〜4の実施形態で示した駆動方法を適用してもよい。また、弾性部の一の面および他の面の双方に設けた構成とし、第1〜4の実施形態で示した駆動方法を適用してもよい。
さらに、ミラー部100を第1軸、又は第2軸回りに可動させられるのであれば、図28に示した可動装置13bのように、第1可動部と第2可動部の両方を両持ち梁構造とし、第1〜4の実施形態で示した駆動方法を適用してもよい。なお、図28において、110a、及び110bは、弾性率調整部である。
また、図29及び30にそれぞれ示したように、第1軸回りにのみ可動する可動装置13c、並びに第2軸回りにのみ可動する可動装置13dにも、第1〜4の実施形態で示した駆動方法を適用することができる。但し、可動装置13c、又は可動装置13dによりXとYの2方向に光を走査するためには、可動装置を少なくとも2台用いる必要がある。なお、図30において、100bは光反射面で、100cはミラー部である。
以上、本発明の実施形態の例について記述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 光走査システム
11、41 制御装置
12、12b 光源装置
13、13a、13b、13c、13d、40 可動装置
14 反射面
15 被走査面
25 光源装置ドライバ
26 可動装置ドライバ
30、42 制御部
31、43 駆動信号出力部
44 検出信号取得部
45 弾性率調整用駆動信号出力部
50 レーザヘッドランプ
51 ミラー
52 透明板
60 ヘッドマウントディスプレイ
60a フロント
60b テンプル
61 導光板
62 ハーフミラー
63 装着者
100 ミラー部
100a ミラー部基体
101a、101b 第1可動部
102a、102b、107−1〜107−12 カンチレバー
103a、103b トーションバー
104a、104b、107a、107b 弾性率調整部
105 第1支持部
106a、106b 第2可動部
108 第2支持部
109 電極接続部
131、132、134、135、138 信号
133 走査線
500 ヘッドアップディスプレイ装置
650 レーザプリンタ
700 レーザレーダ装置
702 被対象物
801 パッケージ部材
802 取付部材
803 透過部材
特開2012−068349号公報

Claims (18)

  1. 光反射面を有するミラー部と、前記ミラー部に直接、又は間接的に接続され、入力された第1及び第2駆動信号に応じて前記ミラー部を、互いに直交する第1及び第2軸回りに回動させる第1及び第2可動部と、を有し、所定のフレーム数で、2次元に光を走査する可動装置であって、
    前記第1駆動信号の周波数は、前記第2駆動信号の周波数と、前記フレーム数と、に基づき決定され、前記第2駆動信号の周波数で整除されない値である、ことを特徴とする可動装置。
  2. 前記第1可動部に前記第1駆動信号を出力する第1出力手段と、前記第2可動部に前記第2駆動信号を出力する第2出力手段と、を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の可動装置。
  3. 前記第1出力手段と前記第2出力手段の少なくとも一方は、DDS方式、又はPLL方式の周波数シンセサイザを有する、ことを特徴とする請求項2に記載の可動装置。
  4. 前記第1、及び前記第2駆動信号の周波数は、次式の関係を有する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の可動装置。
    Figure 2019082634
    但し、fyは前記第1駆動信号の周波数、fxは前記第2駆動信号の周波数、Nfはフレーム数である。
  5. 前記第1駆動信号と前記第2駆動信号の少なくとも一方は、三角波の波形を有する信号である、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の可動装置。
  6. 前記第1及び第2可動部は、それぞれ圧電部を有する、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の可動装置。
  7. 前記第2可動部は、複数のカンチレバーを有するミアンダ構造で形成されており、前記各カンチレバーは、前記各カンチレバーに接続された圧電部を有する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の可動装置。
  8. 前記ミラー部の第1軸回りの回動の角度を検出する第1検出手段と、
    前記ミラー部の第2軸回りの回動の角度を検出する第2検出手段と、
    前記第1検出手段の出力に基づいて前記第1可動部の弾性率を調整する第1弾性率調整手段、又は前記第2検出手段の出力に基づいて前記第2可動部の弾性率を調整する第2弾性率調整手段の少なくとも一方と、
    を有する、ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の可動装置。
  9. 前記第1弾性率調整手段は、前記第1可動部に接続された圧電部を有し、
    前記第2弾性率調整手段は、前記第2可動部に接続された圧電部を有する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の可動装置。
  10. 前記第1検出手段は、前記ミラー部の前記第1軸回りの回動の角度変化の位相と前記第1駆動信号の位相の位相差を検出し、
    前記第2検出手段は、前記ミラー部の前記第2軸回りの回動の角度変化の位相と前記第2駆動信号の位相の位相差を検出する、
    ことを特徴とする請求項8、又は9に記載の可動装置。
  11. 前記第1駆動信号の周波数は、前記第1可動部の共振周波数に対し、所定のオフセット周波数を加算、又は減算した周波数であり、
    前記第2駆動信号の周波数は、前記第2可動部の共振周波数に対し、所定のオフセット周波数を加算、又は減算した周波数である、ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の可動装置。
  12. 請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の可動装置を有する、ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
  13. 波長の異なる複数の光を発する複数の光源と、前記複数の光源からの光を合成する合成手段と、を有する、ことを特徴とする請求項12に記載のヘッドアップディスプレイ。
  14. 請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の可動装置を有する、ことを特徴とするレーザヘッドランプ。
  15. 請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の可動装置を有する、ことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  16. 波長の異なる複数の光を発する複数の光源と、前記複数の光源からの光を合成する合成手段と、を有する、ことを特徴とする請求項15に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  17. 請求項12、又は13に記載のヘッドアップディスプレイを有する車両。
  18. 光反射面を有するミラー部と、前記ミラー部に直接、又は間接的に接続され、入力された第1及び第2駆動信号に応じて前記ミラー部を、互いに直交する前記第1及び第2軸回りに回動させる第1及び第2可動部と、を有し、所定のフレーム数で、2次元に光を走査する光走査方法であって、
    前記第1駆動信号の周波数は、前記第2駆動信号の周波数と、前記フレーム数と、に基づき決定され、前記第2駆動信号の周波数で整除されない値である、ことを特徴とする光走査方法。
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