JP2021067395A - 記録媒体乾燥装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で筐体の温度上昇を抑制することができる記録媒体乾燥装置及びインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】記録媒体乾燥装置は、インクが付与されて所定の搬送経路で搬送される記録媒体が内部を通る筐体と、筐体の内部のうち鉛直方向について搬送経路の上方に設けられ、搬送経路で搬送される記録媒体に向かって下方に空気を送る第1の送風部と、第1の送風部により記録媒体に送られる空気を加熱する第1の加熱部と、筐体の内部のうち、第1の加熱部により加熱された空気が上昇する空気上昇領域に対して筐体の外部の空気を供給する外気供給部と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、記録媒体乾燥装置及びインクジェット記録装置に関する。
従来、記録媒体に対してインクを吐出して当該記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置において、インクが吐出された記録媒体を乾燥させる記録媒体乾燥装置が用いられている。この記録媒体乾燥装置としては、筐体の内部に、送風部と、当該送風部により送られる空気を加熱する加熱部とを有し、筐体内を通過する記録媒体に対して加熱された空気を送ることで記録媒体を乾燥させるものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2010−82937号公報
しかしながら、加熱された空気は、筐体の内部を上昇して筐体の上方に滞留するため、特に筐体の上部が高温になりやすい。他方で、筐体の上部の温度上昇を抑えるために、筐体の内部に断熱材を設けたり筐体を二重構造としたりすると、記録媒体乾燥装置の製造コストの上昇を招く。
このように、上記従来の技術では、簡易な構成で筐体の温度上昇を抑制することが容易でないという課題がある。
この発明の目的は、簡易な構成で筐体の温度上昇を抑制することができる記録媒体乾燥装置及びインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の記録媒体乾燥装置の発明は、
インクが付与されて所定の搬送経路で搬送される記録媒体が内部を通る筐体と、
前記筐体の内部のうち鉛直方向について前記搬送経路の上方に設けられ、前記搬送経路で搬送される前記記録媒体に向かって下方に空気を送る第1の送風部と、
前記第1の送風部により前記記録媒体に送られる空気を加熱する第1の加熱部と、
前記筐体の内部のうち、前記第1の加熱部により加熱された空気が上昇する空気上昇領域に対して前記筐体の外部の空気を供給する外気供給部と、
を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の記録媒体乾燥装置において、
前記外気供給部は、前記筐体のうち鉛直方向について前記第1の加熱部より下方に設けられた吸気口を有し、当該吸気口を介して前記筐体の外部の空気を前記空気上昇領域に供給する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の記録媒体乾燥装置において、
前記吸気口は、操作者の指が通らない形状を有する。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の記録媒体乾燥装置において、
前記外気供給部は、
前記吸気口から前記空気上昇領域に向かって延びるダクトと、
前記ダクト内の空気を前記吸気口から前記空気上昇領域に向けて流動させるダクト送風部と、
を有する。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の記録媒体乾燥装置において、
前記筐体の内部のうち鉛直方向について前記搬送経路の上方に設けられ、上方に向かって空気を送る第2の送風部を備え、
前記空気上昇領域は、前記第2の送風部の送風により空気が上昇する領域である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の記録媒体乾燥装置において、
前記吸気口から前記第2の送風部までの距離が、前記吸気口から前記第1の送風部までの距離より短い。
上記目的を達成するため、請求項7に記載の記録媒体乾燥装置の発明は、
インクが付与されて所定の搬送経路で搬送される記録媒体が内部を通る筐体と、
前記筐体の内部のうち鉛直方向について前記搬送経路の上方に設けられ、前記搬送経路で搬送される前記記録媒体に向かって下方に空気を送る第1の送風部と、
前記第1の送風部により前記記録媒体に送られる空気を加熱する第1の加熱部と、
前記筐体の内部のうち、前記第1の加熱部により加熱された空気が上昇する空気上昇領域を通る空気の一部を前記筐体の外部に排出する空気排出部と、
を備える。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の記録媒体乾燥装置において、
前記空気排出部は、前記筐体のうち鉛直方向について前記第1の加熱部より上方に設けられた排気口を有し、前記空気上昇領域を通る空気の一部を、前記排気口を介して前記筐体の外部に排出する。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の記録媒体乾燥装置において、
前記排気口は、操作者の指が通らない形状を有する。
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の記録媒体乾燥装置において、
前記空気排出部は、前記筐体の一部を構成する板状部材を有し、
前記板状部材は、前記筐体のうち当該板状部材を除く部分から、前記筐体の外面に交差する方向にずらされた状態で設けられており、
前記排気口は、前記筐体のうち前記板状部材を除く部分と、前記板状部材との間の隙間である。
請求項11に記載の発明は、請求項8〜10のいずれか一項に記載の記録媒体乾燥装置において、
前記筐体の内部のうち鉛直方向について前記搬送経路の上方に設けられ、上方に向かって空気を送る第2の送風部を備え、
前記空気上昇領域は、前記第2の送風部の送風により空気が上昇する領域である。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の記録媒体乾燥装置において、
前記排気口から前記第2の送風部までの距離が、前記排気口から前記第1の送風部までの距離より短い。
請求項13に記載の発明は、請求項5、6、11、12のいずれか一項に記載の記録媒体乾燥装置において、
前記第2の送風部による空気の送風量を制御する制御部を備える。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の記録媒体乾燥装置において、
前記筐体の外気の温度を検出する第1の温度検出部を備え、
前記制御部は、前記第1の温度検出部による検出温度が高いほど、前記第2の送風部による空気の送風量が多くなるように前記第2の送風部を制御する。
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載の記録媒体乾燥装置において、
前記筐体のうち鉛直方向について前記第1の加熱部より上方における所定位置の温度を検出する第2の温度検出部を備え、
前記制御部は、前記第2の温度検出部による検出温度が高いほど、前記第2の送風部による空気の送風量が多くなるように前記第2の送風部を制御する。
請求項16に記載の発明は、請求項13に記載の記録媒体乾燥装置において、
前記第1の送風部により前記記録媒体に送られる空気の温度を検出する第3の温度検出部を備え、
前記制御部は、前記第3の温度検出部による検出温度が高いほど、前記第2の送風部による空気の送風量が多くなるように前記第2の送風部を制御する。
請求項17に記載の発明は、請求項5、6、11〜16のいずれか一項に記載の記録媒体乾燥装置において、
前記第2の送風部により送られる空気を加熱する第2の加熱部を備える。
また、上記目的を達成するため、請求項18に記載のインクジェット記録装置の発明は、
記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体に対してインクを吐出するインク吐出部と、
前記インク吐出部によりインクが吐出された記録媒体を乾燥させる、請求項1〜17のいずれか一項に記載の記録媒体乾燥装置と、
を備える。
本発明に従うと、簡易な構成で筐体の温度上昇を抑制することができるという効果がある。
インクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 ヘッドユニットの構成を示す模式図である。 乾燥部の構成を示す図である。 加熱送風機構の構成を示す分解斜視図である。 インクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。 乾燥部による記録媒体の乾燥動作を説明する図である。 比較例に係る乾燥部の構成を示す図である。 第1の実施形態の変形例に係る乾燥部の構成及び乾燥動作を説明する図である。 第2の実施形態に係る乾燥部の構成及び乾燥動作を説明する図である。 第2の実施形態の変形例に係る乾燥部の構成及び乾燥動作を説明する図である。
以下、本発明の記録媒体乾燥装置及びインクジェット記録装置に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態であるインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置1は、給紙部2と、排紙部3と、搬送部10と、記録部20と、乾燥部30と、制御部40(図5参照)などを備える。インクジェット記録装置1は、搬送部10により搬送される布帛の記録媒体Mに対して記録部20に設けられたノズルからインクを吐出して当該記録媒体Mに画像を記録する。
以下では、鉛直方向上方及び鉛直方向下方を、単に「上方」及び「下方」と記す。また、記録媒体Mに対してインクが吐出される領域での搬送部10による記録媒体の移動方向を「搬送方向」とし、搬送方向に垂直な方向を「幅方向」とする。本実施形態では、搬送方向及び幅方向は、いずれも鉛直方向に対して垂直であるものとするが、これに限られない。
記録媒体Mは、幅が1m乃至2m程度、長さが数十m乃至数千m程度の帯状の形状を有する。記録媒体Mは、長さ数十m程度の記録媒体片が複数接合された構成を有していてもよい。なお、記録媒体Mの大きさはこれに限られず、より小型のものやより大型のものが用いられてもよい。
記録媒体Mは、円筒状の給紙部2に予めロール状に巻き取られており、給紙部2のロールから巻き出されて(繰り出されて)搬送部10に供給される。搬送部10に供給された記録媒体Mは、搬送部10により搬送されながら、記録部20により画像が記録された後に乾燥部30により乾燥されて、円筒状の排紙部3においてロール状に巻き取られる。なお、記録媒体Mの供給方法、排出方法はこれに限られず、例えば九十九折りの状態から引き出されて給紙部10に供給され、乾燥部30による乾燥後に再度九十九折の状態で所定の載置部に載置される態様などとしてもよい。
搬送部10は、搬送ローラー11〜14と、ベルト搬送機構15などを備え、所定の搬送経路に沿って記録媒体Mを搬送する。搬送部10の各部は、搬送経路における記録媒体の搬送経路に沿って上流側から、搬送ローラー11、12、ベルト搬送機構15、搬送ローラー13、14の順に配置されている。本明細書において搬送経路とは、搬送部10により搬送される記録媒体Mが通過する通過面を指すものとする。
搬送ローラー11〜14の各々は、一対のローラー間で記録媒体Mを挟持した状態で、図示略の搬送モーターにより駆動されて幅方向に平行な回転軸を中心に回転することで記録媒体Mを搬送経路に沿って搬送する。搬送ローラー11〜14は、ベルト搬送機構15による記録媒体Mの搬送面より高い位置に設けられている。
搬送ローラー11、12を通過した記録媒体Mは、下方に搬送されてベルト搬送機構15の搬送面に供給される。
ベルト搬送機構15は、駆動ローラー151、従動ローラー152、搬送ベルト153及び押圧ローラー154などを備える。
駆動ローラー151は、図示しない搬送モーターにより駆動されて幅方向に平行な回転軸を中心に回転する。搬送ベルト153は、駆動ローラー151及び従動ローラー152により内側が支持された輪状のベルトであり、駆動ローラー151が回転動作するのに従って周回移動する。従動ローラー152は、搬送ベルト153の周回移動に伴って駆動ローラー151の回転軸と平行な回転軸を中心に回転する。搬送ベルト153としては、駆動ローラー151及び従動ローラー152との接触面で柔軟に屈曲し、かつ確実に記録媒体Mを支持可能な材質のものが用いられ、例えば、ゴムなどの樹脂製のベルトや、スチールベルトなどを用いることができる。この搬送ベルト153は、記録媒体Mが吸着され、又は貼り付けられる材質及び/又は構成を有することで、より記録媒体Mを安定して搬送ベルト153に載置可能とすることができる。本実施形態では、搬送ベルト153の表面に、記録媒体Mを貼り付けるための粘着剤が塗布されている例を用いて説明する。
搬送ベルト153の周回経路のうち駆動ローラー151から従動ローラー152に向かう部分(図1における上側の部分)には、搬送ベルト153を挟み込む一対のローラーからなる押圧ローラー154が設けられている。押圧ローラー154は、搬送ローラー12を通過して搬送ベルト153の搬送面に向かって下方に搬送された記録媒体Mと、搬送ベルト153とを、所定の圧力で挟持しつつ回転する。押圧ローラー154により押圧された記録媒体は、搬送ベルト153の表面に貼り付けられる。これにより、押圧ローラー154の下流側では、記録媒体Mは、搬送ベルト153に貼り付けられた状態で搬送ベルト153とともに移動することで搬送方向に搬送される。
記録部20は、搬送ベルト153により搬送されている記録媒体Mの記録面(図1における上側に向いた面)に対して画像データに基づいてノズルからインクを吐出して画像を記録する。記録部20は、複数色、ここでは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのヘッドユニット21Y、21M、21C、21K(インク吐出部)(以下では、これらのうち任意の一つをヘッドユニット21とも記す)を有する。これらの4つのヘッドユニット21は、ノズルの開口部が設けられたインク吐出面が適宜な間隔(本実施形態では、2.5mm程度)で記録媒体Mの記録面に対向するように配置されている。また、搬送ベルト153のうち少なくとも記録部20と対向する部分は、平坦な面を有する図示しない支持部材により支持されて水平面が形成されている。
なお、ヘッドユニット21の数は3つ以下又は5つ以上であってもよい。
図2は、ヘッドユニット21の構成を示す模式図であり、ヘッドユニット21を搬送ベルト153に相対する側から見た平面図である。ヘッドユニット21は、板状の支持部21aと、支持部21aに設けられた貫通孔に篏合した状態で支持部21aに固定された複数の(ここでは8つの)記録ヘッド211とを有する。記録ヘッド211は、ノズル213の開口部が設けられたインク吐出面212が支持部21aの貫通孔から外周面側に向けて露出した状態で支持部21aに固定されている。
記録ヘッド211では、複数のノズル213が、記録媒体Mの搬送方向と交差する方向(本実施形態では搬送方向と直交する幅方向)に等間隔にそれぞれ配列されている。本実施形態では、各記録ヘッド211は、幅方向に等間隔に一次元配列されたノズル213の列(ノズル列)を4つ有している。これらの4つのノズル列は、ノズル213の幅方向についての位置が重ならないように幅方向の位置が互いにずらされて配置されている。なお、記録ヘッド211が有するノズル列の数は4つに限られず、3つ以下又は5つ以上であってもよい。
ヘッドユニット21における8つの記録ヘッド211は、ノズル213の幅方向についての配置範囲が連続するように千鳥格子状に配置されている。ヘッドユニット21に含まれるノズル213の幅方向についての配置範囲は、記録媒体Mのうち画像が記録可能な領域の幅方向の幅をカバーしている。ヘッドユニット21は、画像の形成時には位置が固定されて用いられ、記録媒体Mの搬送に応じて搬送方向についての所定間隔の各位置に対してノズル213からインクを吐出することで、シングルパス方式で画像を形成する。各ノズル213からインクを吐出させるためのインク吐出機構は、圧電素子を用いたピエゾ式のものであってもよいし、インクを加熱して噴出させるサーマル式のものであってもよい。
図1に示すように、記録部20により画像が記録された記録媒体Mは、搬送ベルト153に吸着された状態で搬送された後に、所定の位置で上方に引き剥がされる。詳しくは、記録媒体Mは、搬送ベルト153の搬送面より高い位置に設けられた搬送ローラー13から所定の力で引っ張られることで、搬送ベルト153の搬送面における所定の位置で搬送面から引き剥がされる。
搬送方向について搬送ローラー13及び搬送ローラー14の間には、記録面にインクが吐出された記録媒体Mを乾燥させるための乾燥部30が設けられている。
図3は、乾燥部30の構成を示す図である。
図3は、記録媒体Mの搬送面を通り幅方向に垂直な乾燥部30の断面を示している。乾燥部30は、筐体31と、加熱送風機構UA〜UD(以下、加熱送風機構UA〜UDの任意の一つを指す場合には加熱送風機構Uと記す)と、第1の温度検出部34と、第2の温度検出部35と、第3の温度検出部36と、媒体支持ローラー37などを備える。
筐体31は、直方体形状を有し、内部に加熱送風機構UA〜UD、第3の温度検出部36及び媒体支持ローラー37を格納する。筐体31の材質は、特には限られないが、気密性を有しある程度の強度する部材、例えば金属や樹脂などを用いることができる。
筐体31は、インクが吐出されて搬送部10により上記の搬送経路で搬送される記録媒体Mが内部を通るようになっている。すなわち、筐体31のうち搬送方向に交差する一対の側面31aには、記録媒体Mが通る通過孔311がそれぞれ設けられており、搬送部10により搬送される記録媒体Mが、搬送方向上流側の通過孔311を通って筐体31の内部に入った後、搬送方向下流側の通過孔311を通って筐体31の外部に送出されるようになっている。通過孔311は、筐体31の内部の空気が漏出しにくいように、記録媒体Mが通過できる最小限度の大きさで設けられている。
また、筐体31のうち一対の側面31aには、加熱送風機構Uより下方に吸気口312(外気供給部38)がそれぞれ設けられている。吸気口312の目的及び作用については、後に詳述する。
加熱送風機構Uは、筐体31の内部のうち記録媒体Mの搬送経路の上方に設けられている。加熱送風機構Uは、加熱部33と、加熱部33の上方に取り付けられた送風部32とを有する。
図4は、加熱送風機構Uの構成を示す分解斜視図である。
加熱部33は、枠部材331と、ヒーター332と、メッシュ部333などを有する。
枠部材331は、下面が開口した幅方向に長い直方体形状を有しており、内部にヒーター332及びメッシュ部333が固定されている。また、枠部材331の上面には、送風部32から送られる空気が通過する複数の(本実施形態では3つの)円形の送風口331aが設けられている。枠部材331としては、例えば金属や樹脂を用いることができる。
ヒーター332は、幅方向に延びる管状の形状を有しており、枠部材331の内部に複数(本実施形態では6本)固定されている。詳しくは、複数のヒーター332は、幅方向について記録媒体Mの搬送経路の全体をカバーする範囲に配置されている。ヒーター332の構成は、特には限られないが、例えば内部にニクロム線が配線され、当該ニクロム線に通電することで発熱する構成とすることができる。また、ヒーター332の数や形状は図4に示したものに限られず、枠部材331の内部を通る空気を加熱可能であれば任意の構成とすることができる。
メッシュ部333は、例えば金網であり、送風部33からヒーター332に向かって飛翔する異物を捕捉する。
送風部32は、枠部材331の上面のうち送風口331aが開けられた位置に取り付けられている。送風部32は、3つの送風口331aに対応して3つ設けられている。送風部32は、直方体形状の保護部材の内部にファン321(図3参照)を有し、回転するファン321により上方又は下方に空気を送る(送風する)。ファン321の回転速度、すなわち送風部32による送風量は、制御部40により制御可能となっている。3つの送風部32は、加熱部33の各部に対して均等な風量で送風できるように、幅方向について等間隔に配置されている。
このような構成の加熱送風機構Uによれば、送風部32により上方又は下方に送られる空気を加熱部33により加熱することができる。すなわち、加熱送風機構Uは、加熱部33により加熱された空気を上方又は下方に送ることができる。
図3に示すように、筐体31の内部には、4つの加熱送風機構Uが搬送方向上流側から加熱送風機構UA、UB、UC、UDの順に配列されている。加熱送風機構UAは送風部32A及び加熱部33Aを有し、加熱送風機構UBは送風部32B及び加熱部33Bを有し、加熱送風機構UCは送風部32C及び加熱部33Cを有し、加熱送風機構UDは送風部32D及び加熱部33Dを有する。送風部32A〜32Dの構成は、いずれも図4の送風部32の構成と同一であり、加熱部33A〜33Dの構成は、いずれも図4の加熱部33の構成と同一である。
4つの加熱送風機構UA〜UDのうち、筐体31の側面31aに近い加熱送風機構UA、UDの送風部32A、32D(第2の送風部)は、上方に向かって空気を送る。また、加熱送風機構UA、UDの加熱部33A、33D(第2の加熱部)は、送風部32A、32Dにより上方に送られる空気をそれぞれ加熱する。よって、加熱送風機構UA、UDは、加熱された空気を上方に送風する。
他方で、残り2つの加熱送風機構UB、UCの送風部32B、32C(第1の送風部)は、搬送経路で搬送される記録媒体Mに向かって下方に空気を送る。また、加熱送風機構UB、UCの加熱部33B、33C(第1の加熱部)は、送風部32B、32Cにより下方に送られる空気をそれぞれ加熱する。よって、加熱送風機構UB、UCは、加熱された空気を記録媒体Mに向けて下方に送風する。
第1の温度検出部34は、筐体31の外気の温度を検出し、検出結果を制御部40に出力する。第1の温度検出部34は、加熱送風機構Uにより加熱された空気の熱が伝わりにくい位置に設けられることが望ましい。図3では、筐体31の外面のうち下端近傍に第1の温度検出部34が取り付けられているが、この位置に限られない。例えば、第1の温度検出部34は、筐体31から離間した位置に設けられていてもよい。
第2の温度検出部35は、筐体31のうち加熱部33A〜33Dより上方における所定位置の温度を検出し、検出結果を制御部40に出力する。図3では、筐体31の上面31bの外面に第2の温度検出部35が取り付けられているが、この位置に限られない。第2の温度検出部35は、筐体31の外面のうち加熱部33A〜33Dより上方の任意の位置に設けることができる。特に、筐体31の外面のうち最も高温となる部分に取り付けることで、第2の温度検出部35による検出結果から、筐体31の温度が規定温度範囲内に収まっているか否かを判別することが可能となる。
第3の温度検出部36は、送風部32B、32Cにより記録媒体Mに送られる空気の温度を検出し、検出結果を制御部40に出力する。図3では、加熱部33Cの下面に第3の温度検出部36が取り付けられているが、この位置に限られない。第3の温度検出部36は、加熱部33B又は加熱部33Cにより加熱されて、送風部32B又は送風部32Cにより記録媒体Mに送られる空気が通過する任意の位置に設けることができる。
媒体支持ローラー37は、筐体31内を搬送される記録媒体Mを下方から支持し、記録媒体Mの移動に応じて回転する。図3では、筐体31内で媒体支持ローラー37が2箇所に設けられているが、これに限られず、3箇所以上に設けられていてもよい。
このような構成の乾燥部30は、4つの加熱送風機構UA〜UDにより加熱、送風された空気により記録媒体Mを乾燥させる。乾燥部30の乾燥動作については、後に詳述する。
図5は、インクジェット記録装置1の機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、制御部40と、記録ヘッド211及びヘッド制御部214を有するヘッドユニット21と、送風部32、加熱部33、第1の温度検出部34、第2の温度検出部35、及び第3の温度検出部36を有する乾燥部30と、搬送駆動部51と、操作表示部52と、通信部53と、バス54などを備える。このうち乾燥部30及び制御部40により記録媒体乾燥装置100が構成される。以下では、既に説明した構成要素については説明を省略する。
制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)、RAM42(Random Access Memory)、ROM43(Read Only Memory)及び記憶部44などを有し、インクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する。例えば、制御部40は、ジョブデータに応じて搬送部10及び記録部20の各部を動作させて記録媒体Mに画像を形成させる。また、制御部40は、搬送部10により記録媒体Mを搬送させながら送風部32及び加熱部33を動作させることで、乾燥部30により記録媒体Mを乾燥させる。その際、制御部40は、後述するように、第1の温度検出部34、第2の温度検出部35、及び第3の温度検出部36による検出温度に応じて送風部32による送風量を調節する。
CPU41は、ROM43に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM42に記憶させ、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。
RAM42は、CPU41に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。RAM42は、不揮発性メモリーを含んでいてもよい。
ROM43は、CPU41により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM43に代えてフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられてもよい。
記憶部44には、通信部53を介して外部機器から入力された、記録対象の画像データや当該画像データの記録動作に係る動作設定を含むジョブデータなどが記憶される。記憶部44としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されてもよい。
ヘッド制御部214は、制御部40から供給される制御信号に基づいて、記録媒体Mの搬送位置に応じた適切なタイミングで画像データや制御信号を記録ヘッド211内のヘッド駆動部に出力することで、記録ヘッド211のノズル213からインクを吐出させる。
搬送駆動部51は、制御部40から供給される制御信号に基づいて、搬送ローラー11〜14、及びベルト搬送機構15の駆動ローラー151にそれぞれ取り付けられた搬送モーターの動作を制御して各ローラーを回転させ、記録媒体Mを適切な速度で搬送させる。
操作表示部52は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイといった表示装置と、操作キーや、表示装置の画面に重ねられて配置されたタッチパネルといった入力装置とを備える。操作表示部52は、表示装置において各種情報を表示させ、また入力装置に対する操作者の入力操作を操作信号に変換して制御部40に出力する。
通信部53は、外部機器との間で通信を行って情報の送受信を行う。通信部53は、LANによる有線又は無線による通信に係る各種通信規格に対応した通信制御を行う。受信されるデータには、上述のジョブデータが含まれる。送信されるデータには、ジョブデータに応じた画像記録動作の進捗に係るステータス情報などが含まれる。
バス54は、制御部40と各部との間で信号の送受信を行う信号経路である。
次に、乾燥部30による記録媒体Mの乾燥動作について説明する。
図6は、乾燥部30による記録媒体Mの乾燥動作を説明する図である。
上述したように、乾燥部30において記録媒体Mを乾燥させる場合には、加熱送風機構UB、UCは、加熱された空気を記録媒体Mに向けて下方に送風し、加熱送風機構UA、UDは、加熱された空気を上方に送風する。この結果、図6に示すように、筐体31内では、加熱送風機構UA、UBにより空気の循環流が発生するとともに、加熱送風機構UC、UDにより空気の循環流が発生する。
詳しくは、加熱送風機構UBの送風部32Bによる下方への送風によって、加熱送風機構UBの下方では、記録媒体Mに向かう下方への気流A1が生じ、加熱送風機構UBの上方では、加熱送風機構UBに向かう下方への気流A6が生じる。また、加熱送風機構UAの送風部32Aによる上方への送風によって、加熱送風機構UAの下方では、加熱送風機構UAに向かう上方への気流A3が生じ、加熱送風機構UAの上方では、上方への気流A4が生じる。また、加熱送風機構UA、UBの下方の空間では、搬送方向とは逆方向への気流A2が生じ、加熱送風機構UA、UBの上方の空間では、搬送方向への気流A5が生じる。この結果、加熱送風機構UA、UBの周囲では、気流A1〜A6による循環流が生じる。
同様に、加熱送風機構UCの送風部32Cによる下方への送風によって、加熱送風機構UCの下方では、記録媒体Mに向かう下方への気流A1が生じ、加熱送風機構UCの上方では、加熱送風機構UCに向かう下方への気流A6が生じる。また、加熱送風機構UDの送風部32Dによる上方への送風によって、加熱送風機構UDの下方では、加熱送風機構UDに向かう上方への気流A3が生じ、加熱送風機構UDの上方では、上方への気流A4が生じる。また、加熱送風機構UC、UDの下方の空間では、搬送方向への気流A2が生じ、加熱送風機構UC、UDの上方の空間では、搬送方向とは逆方向への気流A5が生じる。この結果、加熱送風機構UC、UDの周囲では、気流A1〜A6による循環流が生じる。
以下では、筐体31の内部のうち、加熱送風機構UA、UDの送風部32A、32Dの送風により上方への気流A3、A4が生じて空気が上昇する領域を「空気上昇領域R」と記す。
気流A1〜A3は、加熱送風機構UB、UCの加熱部33B、33Cにより加熱された空気の流れである。この気流A1〜A3が記録媒体Mの上面、すなわちインクが吐出された記録面に触れることで、記録媒体Mが乾燥される。特に、気流A1は、記録媒体Mに向けて下方に吹き付けられるため、記録媒体Mの乾燥に効果的に寄与する。気流A1による乾燥効果を高めるために、加熱送風機構Uと記録媒体Mとの距離を小さくすることが望ましい。図6では、空気の流れ等を説明する都合上、各加熱送風機構Uと記録媒体Mとの間隔が開いているが、実際には、記録媒体Mの上方近傍に各加熱送風機構Uが配置される。
また、気流A4〜A6は、加熱送風機構UA、UDの加熱部33A、33Dにより加熱された空気の流れである。このように加熱送風機構UA、UDによっても空気を加熱することで、筐体31の内部の温度を効率よく上昇させて、記録媒体Mを効果的に乾燥させることができる。
ただし、加熱された空気は、密度が減少するため筐体31の内部で上昇する。このため、加熱された空気の一部は、気流A1〜A6による循環流に乗らずに、筐体31の上面31bに沿う空間Bに滞留しやすい。この結果、空間Bが高温となりやすく、また空間Bに接する筐体31の上面31b、及び側面31aの上端近傍が高温となりやすい。
インクジェット記録装置1では、仕様上、筐体31の外面温度の上限値が定められている。この上限値は、インクジェット記録装置1の使用環境や使用目的に応じて定められ、操作者が接触できる環境下で用いられる場合には、例えば70℃程度とされる。よって、筐体31の温度を上限値以下に保つために、空間Bの空気の温度をできるだけ低く抑えることが望ましい。
例えば、図7に示す比較例のように、通過孔311を除いて筐体31を完全に密封した構成では、空間Bに高温の空気が滞留しやすいため、筐体31の温度が上限値を超える問題が生じやすい。
これに対し、図6に示す本実施形態の乾燥部30では、筐体31の一対の側面31aの各々において、鉛直方向について加熱送風機構UA〜UDより下方、すなわち加熱部33A〜33Dより下方に、吸気口312が設けられている。この吸気口312から、筐体31の外部の空気(以下、外気とも記す)が空気上昇領域Rに供給されるようになっている。
本実施形態では、吸気口312により外気供給部38が構成される。
詳しくは、図6の右側の吸気口312から送風部32Aまでの距離は、吸気口312から送風部32Bまでの距離より短いため、送風部32Aの上方への送風により生じる負圧により、吸気口312から空気上昇領域R(特に送風部32Aの下部)への気流A7が生じる。同様に、図6の左側の吸気口312から送風部32Dまでの距離は、吸気口312から送風部32Cまでの距離より短いため、送風部32Dの上方への送風により生じる負圧により、吸気口312から空気上昇領域R(特に送風部32Dの下部)への気流A7が生じる。
気流A7により空気上昇領域Rに流入した外気は、気流A3、A4に乗って筐体31の上部の空間Bに導かれる。外気は、加熱部33Aによって加熱された空気より温度が低いため、吸気口312を介して外気が空間Bに導かれることで、空間Bが冷却される。これにより、空間Bの温度上昇、及び筐体31の温度上昇を抑制することができる。
この冷却機能は、図6では、気流A1〜A7及び空間Bにおけるドットの密度により表現されている。すなわち、図6の気流A1〜A7及び空間Bは、温度が高いほどドットの密度が高くなるように描かれている。
図6に示すように、吸気口312を介した外気の気流A7は最も温度が低い。この気流A7が、加熱部33B、33Cによって高温となった状態で循環する気流A3に合流することで、加熱送風機構UA、UDの上方の気流A4の温度が、気流A3の温度より低くなる。このように冷却された気流A4が空気上昇領域Rを通って空間Bに導かれることで、空間Bの空気が冷却される。この結果、図6の空間Bの温度は、外気が供給されない図7の従来例における空間Bの温度より低くなる。
吸気口312の開口形状は、特には限られないが、安全を確保する観点から、操作者の指が通らない形状、例えば指が通らない直径の円形とすることが望ましい。通常、このような大きさの単体の吸気口312では外気の供給量が不十分となるが、所望の外気の供給量が確保できる範囲で吸気口312を複数設ければよい。なお、図6では、説明の便宜上、複数の吸気口312を単一の開口として描いている。
また、吸気口312を介した外気の供給量は、送風部32A、32Dのファン321の回転速度を変更することで調整することができる。すなわち、ファン321の回転速度を増大させて送風部32A、32Dによる送風量を増大させるほど、送風により生じる負圧が大きくなり、吸気口312からより多くの外気を空気上昇領域Rに供給することができる。
また、制御部40は、第1の温度検出部34、第2の温度検出部35、及び第3の温度検出部36による検出温度に応じて送風部32A、32Dによる送風量を調整する。
詳しくは、制御部40は、第1の温度検出部34による検出温度、すなわち外気の温度が高いほど、送風部32A、32Dによる空気の送風量が多くなるように送風部32A、32Dを制御する。これにより、外気の温度が高く、外気による冷却効率が低いほど、外気の供給量を増大させて、空間Bの冷却効率が低下するのを抑制することができる。
また、制御部40は、第2の温度検出部35による検出温度、すなわち筐体31の上面31bの温度が高いほど、送風部32A、32Dによる空気の送風量が多くなるように送風部32A、32Dを制御する。これにより、筐体31の上面31bが高温となっている場合により多くの外気を供給して、空間Bの温度上昇を効果的に抑えることができる。
また、制御部40は、第3の温度検出部36による検出温度、すなわち送風部32B、32Cにより記録媒体Mに送られる空気の温度が高いほど、送風部32A、32Dによる空気の送風量が多くなるように送風部32A、32Dを制御する。送風部32B、32Cにより記録媒体Mに送られる空気の温度が高いほど、筐体31上部の空間Bの温度が上昇しやすいところ、上記のように外気の供給量を増大させる制御を行うことで、空間Bの温度上昇を効果的に抑えることができる。
なお、第1の温度検出部34、第2の温度検出部35、及び第3の温度検出部36のうち少なくとも一部の検出温度のみに基づいて送風部32A、32Dによる送風量を調整してもよい。この場合には、送風量の調整に用いない温度検出部を省略してもよい。
(変形例)
続いて第1の実施形態の変形例1について説明する。本変形例は、吸気口312にダクト313及びダクト送風ファン314が設けられている点で上記第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態との相違点について説明する。
図8は、第1の実施形態の変形例に係る乾燥部30の構成及び乾燥動作を説明する図である。
本変形例では、吸気口312に、当該吸気口312から空気上昇領域Rに向かって延びるダクト313が設けられている。また、吸気口312の入口には、ダクト313内の空気を吸気口312から空気上昇領域Rに向けて流動させるダクト送風ファン314(ダクト送風部)が設けられている。このような構成により、送風部32A、32Dによる送風量によらずに、所望の量の外気を空気上昇領域Rに供給することができる。
本変形例では、吸気口312、ダクト313及びダクト送風ファン314により外気供給部38が構成される。
以上のように、第1の実施形態に係る記録媒体乾燥装置100は、インクが付与されて所定の搬送経路で搬送される記録媒体Mが内部を通る筐体31と、筐体31の内部のうち鉛直方向について搬送経路の上方に設けられ、搬送経路で搬送される記録媒体Mに向かって下方に空気を送る送風部32B、32Cと、送風部32B、32Cにより記録媒体Mに送られる空気を加熱する加熱部33B、33Cと、筐体31の内部のうち、加熱部33B、33Cにより加熱された空気が上昇する空気上昇領域Rに対して筐体31の外部の空気を供給する外気供給部38と、を備える。
これによれば、加熱部33B、33Cにより加熱された空気が送風部32B、32Cにより記録媒体Mに向けて送風されるため、記録媒体Mを効率よく乾燥させることができる。
また、加熱部33B、33Cにより加熱された空気より温度が低い外気が、外気供給部38によって空気上昇領域Rに供給されることで、外気が空気上昇領域Rにおいて筐体31の上部に向かって上昇する。これにより、筐体31の上部の空間Bを冷却することができる。よって、外気供給部38を設けた簡易な構成で、筐体31の温度上昇を効果的に抑制することができる。
また、外気供給部38は、筐体31のうち鉛直方向について加熱部33B、33Cより下方に設けられた吸気口312を有し、当該吸気口312を介して筐体31の外部の空気を空気上昇領域Rに供給する。これによれば、筐体31に吸気口312を開けた簡易な構成で、筐体31の温度上昇を効果的に抑制することができる。
また、吸気口312は、操作者の指が通らない形状を有する。これによれば、操作者の指が高温の筐体31内に入ることがないため、記録媒体乾燥装置100の安全性を高めることができる。
また、変形例に係る外気供給部38は、吸気口312から空気上昇領域Rに向かって延びるダクト313と、ダクト313内の空気を吸気口312から空気上昇領域Rに向けて流動させるダクト送風ファン314と、を有する。これによれば、送風部32A、32Dによる送風量によらずに、所望の量の外気を空気上昇領域Rに供給することができる。
また、記録媒体乾燥装置100は、筐体31の内部のうち鉛直方向について搬送経路の上方に設けられ、上方に向かって空気を送る送風部32A、32Dを備え、空気上昇領域Rは、送風部32A、32Dの送風により空気が上昇する領域である。これによれば、空気上昇領域Rにおいてより効果的に上方への空気の流れを形成することができる。よって、外気供給部38の吸気口312から供給された外気を効率よく筐体31の上部に導くことができるため、筐体31の上部の空間Bの温度上昇、及び筐体31の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
また、吸気口312から送風部32A、32Dまでの距離が、吸気口312から送風部32B、32Cまでの距離より短い構成とすることで、吸気口312から供給される外気を、送風部32A、32Dにより形成される上方への気流A3、A4に簡易に合流させることができる。よって、より簡易に外気を筐体31の上部の空間Bに導くことができる。
また、記録媒体乾燥装置100は、送風部32A、32Dによる空気の送風量を制御する制御部40を備える。これによれば、送風部32A、32Dによる上方への気流A3、A4に乗せて筐体31の上部の空間Bに導く外気の量を調整することができる。よって、空間B及び筐体31を所望の温度に調整することができる。
また、記録媒体乾燥装置100は、筐体31の外気の温度を検出する第1の温度検出部34を備え、制御部40は、第1の温度検出部34による検出温度が高いほど、送風部32A、32Dによる空気の送風量が多くなるように送風部32A、32Dを制御する。これによれば、外気の温度が高く、外気による冷却効率が低いほど、外気の供給量を増大させて、空間Bの冷却効率が低下するのを抑制することができる。
また、記録媒体乾燥装置100は、筐体31のうち鉛直方向について加熱部33B、33Cより上方における所定位置の温度を検出する第2の温度検出部35を備え、制御部40は、第2の温度検出部35による検出温度が高いほど、送風部32A、32Dによる空気の送風量が多くなるように送風部32A、32Dを制御する。これによれば、筐体31の所定位置(上面31b等)が高温となっている場合により多くの外気を供給して、空間Bの温度上昇を効果的に抑えることができる。
また、記録媒体乾燥装置100は、送風部32B、32Cにより記録媒体Mに送られる空気の温度を検出する第3の温度検出部36を備え、制御部40は、第3の温度検出部36による検出温度が高いほど、送風部32A、32Dによる空気の送風量が多くなるように送風部32A、32Dを制御する。送風部32B、32Cにより記録媒体Mに送られる空気の温度が高いほど、筐体31上部の空間Bの温度が上昇しやすいところ、上記のように外気の供給量を増大させる制御を行うことで、空間Bの温度上昇を効果的に抑えることができる。
また、記録媒体乾燥装置100は、送風部32A、32Dにより送られる空気を加熱する加熱部33A、33Dを備える。このように、送風部32A、32Dにより送られる空気も加熱することで、筐体31の内部の温度を効率よく上昇させて、記録媒体Mを効果的に乾燥させることができる。
また、第1の実施形態のインクジェット記録装置1は、記録媒体Mを搬送する搬送部10と、搬送部10により搬送される記録媒体Mに対してインクを吐出するヘッドユニット21と、ヘッドユニット21によりインクが吐出された記録媒体Mを乾燥させる記録媒体乾燥装置100と、を備える。これによれば、簡易な構成で、筐体31の温度上昇を効果的に抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、乾燥部30の構成が第1の実施形態と異なり、その他の点は第1の実施形態と同様である。以下では、第1の実施形態との相違点について説明する。
図9は、第2の実施形態に係る乾燥部30の構成及び乾燥動作を説明する図である。
本実施形態の乾燥部30では、筐体31の一対の側面31aの各々において、鉛直方向について加熱送風機構UA〜UDより上方、すなわち加熱部33A〜33Dより上方に、排気口315が設けられている。詳しくは、筐体31は、当該筐体31の一部を構成する板状部材316が、筐体31のうち板状部材316を除く部分から、筐体31の外面に交差する方向(ここでは外面に直交する方向)にずらされており、筐体31のうち板状部材316を除く部分と、板状部材316との間の隙間が排気口315となっている。この排気口315から、空気上昇領域Rを通る空気の一部が筐体31の外部に排出される。
本実施形態では、排気口315及び板状部材316により空気排出部39が構成される。
詳しくは、図9の右側の排気口315から送風部32Aまでの距離は、排気口315から送風部32Bまでの距離より短いため、送風部32Aから上方に向かう気流A4の一部が排気口315を通って筐体31の外部に向かい、これにより気流A8が生じる。同様に、図9の左側の排気口315から送風部32Dまでの距離は、排気口315から送風部32Cまでの距離より短いため、送風部32Dから上方に向かう気流A4の一部が排気口315を通って筐体31の外部に向かい、これにより気流A8が生じる。
気流A8の空気は、加熱部33A〜33Dにより加熱された空気である。この空気の一部が筐体31の外部に排出されることで、筐体31上部の空間Bに蓄積される熱量が低減される。これにより、空間Bが冷却され、筐体31の温度上昇を抑制することができる。
排気口315の開口形状は、特には限られないが、吸気口312と同様に、操作者の指が通らない形状とすることが望ましい。すなわち、筐体31のうち板状部材316を除く部分と、板状部材316との間の隙間の幅を、指の太さより小さくすることが望ましい。
また、排気口315を介した空気の筐体31の外部への排出量は、送風部32A、32Dのファン321の回転速度を変更することで調整することができる。すなわち、ファン321の回転速度を増大させて送風部32A、32Dによる送風量を増大させるほど、排気口315から外部に排出される空気の量を増大させて、空間Bに蓄積される熱量をより効果的に低減することができる。
また、第1の実施形態と同様、制御部40は、第1の温度検出部34、第2の温度検出部35、及び第3の温度検出部36による検出温度が高いほど、送風部32A、32Dによる送風量が多くなるように送風部32A、32Dを制御する。
なお、上記では、板状部材316を外側にずらすことで排気口315を形成したが、これに限られず、排気口315は、筐体31に設けられた開口であってもよい。この場合の開口の形状は、安全を確保する観点から、操作者の指が通らない形状、例えば指が通らない直径の円形とすることが望ましい。通常、このような大きさの単体の排気口315では空気の排出量が不十分となるが、所望の空気の排出量が確保できる範囲で排気口315を複数設ければよい。また、排気口315を複数設けて排気経路を分散させることで、特定の排気口315から高温高圧の空気が排出されるのを抑制することができるため、記録媒体乾燥装置100の安全性を高める効果も得られる。
また、排気口315の形成位置は、側面31aに限られず、例えば上面31bに排気口315を設けてもよい。上述のとおり、高温の空気は筐体31の内部で上面31bに向けて上昇するため、上面31bに排気口315を設けることによって効率よく高温の空気を筐体31の外部に排出することができる。
また、排気口315に、筐体31の内部の空気を排気口315の外部に送出する排気ファンを取り付けてもよい。この場合には、排気口315及び排気ファンにより空気排出部39が構成される。
(変形例)
次に、第2の実施形態の変形例について説明する。本変形例は、筐体31に排気口315に加えて吸気口312が設けられている点で上記第2の実施形態と異なる。すなわち、本変形例は、第2の実施形態に第1の実施形態を組み合わせたものに相当する。
図10は、第2の実施形態の変形例に係る乾燥部30の構成及び乾燥動作を説明する図である。
本変形例では、筐体31の側面31aのうち加熱送風機構Uより上方に排気口315が設けられているとともに、加熱送風機構Uより下方に吸気口312が設けられている。すなわち、本変形例の記録媒体乾燥装置100は、外気供給部38と空気排出部39をともに備えている。吸気口312の構成及び作用は、第1の実施形態と同様である。
このような構成によれば、排気口315を介して加熱空気を外部に排出することによる冷却効果に加えて、吸気口312を介して外気を空気上昇領域Rに供給することによっても空間Bを冷却することができる。よって、より効率よく空間Bを冷却することができ、筐体31の温度上昇を抑制することができる。
以上のように、第2の実施形態に係る記録媒体乾燥装置100は、インクが付与されて所定の搬送経路で搬送される記録媒体Mが内部を通る筐体31と、筐体31の内部のうち鉛直方向について搬送経路の上方に設けられ、搬送経路で搬送される記録媒体Mに向かって下方に空気を送る送風部32B、32Cと、送風部32B、32Cにより記録媒体Mに送られる空気を加熱する加熱部33B、33Cと、筐体31の内部のうち、加熱部33B、33Cにより加熱された空気が上昇する空気上昇領域Rを通る空気の一部を筐体31の外部に排出する空気排出部39と、を備える。
これによれば、加熱部33B、33Cにより加熱されて空気上昇領域Rを上昇する空気の一部を、空気排出部39によって筐体31の外部に排出することで、筐体31上部の空間Bに蓄積される熱量を低減することができる。これにより、筐体31の上部の空間Bを冷却することができる。よって、空気排出部39を設けた簡易な構成で、筐体31の温度上昇を効果的に抑制することができる。
また、空気排出部39は、筐体31のうち鉛直方向について加熱部33B、33Cより上方に設けられた排気口315を有し、空気上昇領域Rを通る空気の一部を、排気口315を介して筐体31の外部に排出する。これによれば、筐体31に排気口315を開けた簡易な構成で、筐体31の温度上昇を効果的に抑制することができる。
また、排気口315は、操作者の指が通らない形状を有する。これによれば、操作者の指が高温の筐体31内に入ることがないため、記録媒体乾燥装置100の安全性を高めることができる。
また、空気排出部39は、筐体31の一部を構成する板状部材316を有し、板状部材316は、筐体31のうち板状部材316を除く部分から、筐体31の外面に交差する方向にずらされた状態で設けられており、排気口315は、筐体31のうち板状部材316を除く部分と、板状部材316との間の隙間である。これによれば、筐体31の一部である板状部材316を外側にずらした簡易な構成で、筐体31の温度上昇を効果的に抑制することができる。
また、排気口315から送風部32A、32Dまでの距離が、排気口315から送風部32B、32Cまでの距離より短い構成とすることで、送風部32A、32Dにより形成される上方への気流A3、A4の一部を、簡易に排気口315から筐体31の外部に排出することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、下方への送風を行う加熱送風機構U(UB、UC)と、上方への送風を行う加熱送風機構U(UA、UD)とが2つずつ設けられている例を用いて説明したが、これに限られず、下方及び上方への送風を行う加熱送風機構Uをそれぞれ1つ設けた構成や、それぞれ3つ以上設けた構成としてもよい。
また、加熱送風機構UB、UCにより空気を十分に加熱できる場合には、上方に空気を送る加熱送風機構UA、UDの加熱部33A、33Dを省略し、加熱送風機構UA、UDは上方への送風のみを行うようにしてもよい。
また、加熱送風機構UA、UDを省略し、加熱送風機構UB、UCによる下方への送風のみを行うようにしてもよい。このような構成においても、加熱送風機構UB、UCにより加熱された空気は筐体31の内部で上昇するため、筐体31のいずれかの位置に空気上昇領域Rが生じる。よって、この空気上昇領域Rに対して吸気口312から外気を供給できる位置に吸気口312を設けること、及び/又はこの空気上昇領域Rから外部に空気を排出できる位置に排気口315を設けることで、上記実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記実施形態では、乾燥部30の外部に設けられた搬送部10により乾燥部30内で記録媒体Mを搬送方向に移動させる例を用いて説明したが、これに代えて、乾燥部30の内部に、記録媒体Mを搬送する搬送部が別個に設けられていてもよい。
また、記録部20による画像の記録対象、及び乾燥部30による乾燥対象の記録媒体Mは、布帛に限られず、連帳用紙や枚葉紙などであってもよい。
また、上記実施形態では、インクジェット記録装置1が記録媒体乾燥装置100を有する例を用いて説明したが、これに限られず、インクジェット記録装置1の外部に設けられた記録媒体乾燥装置100に本発明を適用してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 インクジェット記録装置
2 給紙部
3 排紙部
10 搬送部
11〜14 搬送ローラー
15 ベルト搬送機構
20 記録部
21 ヘッドユニット(インク吐出部)
30 乾燥部
31 筐体
31a 側面
31b 上面
311 通過孔
312 吸気口
313 ダクト
314 ダクト送風ファン(ダクト送風部)
315 排気口
316 板状部材
32A、32D 送風部(第2の送風部)
32B、32C 送風部(第1の送風部)
321 ファン
33A、33D 加熱部(第2の加熱部)
33B、33C 加熱部(第1の加熱部)
331 枠部材
331a 送風口
332 ヒーター
333 メッシュ部
34 第1の温度検出部
35 第2の温度検出部
36 第3の温度検出部
37 媒体支持ローラー
38 外気供給部
39 空気排出部
40 制御部
100 記録媒体乾燥装置
M 記録媒体
R 空気上昇領域
U、UA〜UD 加熱送風機構

Claims (18)

  1. インクが付与されて所定の搬送経路で搬送される記録媒体が内部を通る筐体と、
    前記筐体の内部のうち鉛直方向について前記搬送経路の上方に設けられ、前記搬送経路で搬送される前記記録媒体に向かって下方に空気を送る第1の送風部と、
    前記第1の送風部により前記記録媒体に送られる空気を加熱する第1の加熱部と、
    前記筐体の内部のうち、前記第1の加熱部により加熱された空気が上昇する空気上昇領域に対して前記筐体の外部の空気を供給する外気供給部と、
    を備える記録媒体乾燥装置。
  2. 前記外気供給部は、前記筐体のうち鉛直方向について前記第1の加熱部より下方に設けられた吸気口を有し、当該吸気口を介して前記筐体の外部の空気を前記空気上昇領域に供給する、請求項1に記載の記録媒体乾燥装置。
  3. 前記吸気口は、操作者の指が通らない形状を有する、請求項2に記載の記録媒体乾燥装置。
  4. 前記外気供給部は、
    前記吸気口から前記空気上昇領域に向かって延びるダクトと、
    前記ダクト内の空気を前記吸気口から前記空気上昇領域に向けて流動させるダクト送風部と、
    を有する、請求項2又は3に記載の記録媒体乾燥装置。
  5. 前記筐体の内部のうち鉛直方向について前記搬送経路の上方に設けられ、上方に向かって空気を送る第2の送風部を備え、
    前記空気上昇領域は、前記第2の送風部の送風により空気が上昇する領域である、請求項2〜4のいずれか一項に記載の記録媒体乾燥装置。
  6. 前記吸気口から前記第2の送風部までの距離が、前記吸気口から前記第1の送風部までの距離より短い、請求項5に記載の記録媒体乾燥装置。
  7. インクが付与されて所定の搬送経路で搬送される記録媒体が内部を通る筐体と、
    前記筐体の内部のうち鉛直方向について前記搬送経路の上方に設けられ、前記搬送経路で搬送される前記記録媒体に向かって下方に空気を送る第1の送風部と、
    前記第1の送風部により前記記録媒体に送られる空気を加熱する第1の加熱部と、
    前記筐体の内部のうち、前記第1の加熱部により加熱された空気が上昇する空気上昇領域を通る空気の一部を前記筐体の外部に排出する空気排出部と、
    を備える記録媒体乾燥装置。
  8. 前記空気排出部は、前記筐体のうち鉛直方向について前記第1の加熱部より上方に設けられた排気口を有し、前記空気上昇領域を通る空気の一部を、前記排気口を介して前記筐体の外部に排出する、請求項7に記載の記録媒体乾燥装置。
  9. 前記排気口は、操作者の指が通らない形状を有する、請求項8に記載の記録媒体乾燥装置。
  10. 前記空気排出部は、前記筐体の一部を構成する板状部材を有し、
    前記板状部材は、前記筐体のうち当該板状部材を除く部分から、前記筐体の外面に交差する方向にずらされた状態で設けられており、
    前記排気口は、前記筐体のうち前記板状部材を除く部分と、前記板状部材との間の隙間である、請求項8又は9に記載の記録媒体乾燥装置。
  11. 前記筐体の内部のうち鉛直方向について前記搬送経路の上方に設けられ、上方に向かって空気を送る第2の送風部を備え、
    前記空気上昇領域は、前記第2の送風部の送風により空気が上昇する領域である、請求項8〜10のいずれか一項に記載の記録媒体乾燥装置。
  12. 前記排気口から前記第2の送風部までの距離が、前記排気口から前記第1の送風部までの距離より短い、請求項11に記載の記録媒体乾燥装置。
  13. 前記第2の送風部による空気の送風量を制御する制御部を備える、請求項5、6、11、12のいずれか一項に記載の記録媒体乾燥装置。
  14. 前記筐体の外気の温度を検出する第1の温度検出部を備え、
    前記制御部は、前記第1の温度検出部による検出温度が高いほど、前記第2の送風部による空気の送風量が多くなるように前記第2の送風部を制御する、請求項13に記載の記録媒体乾燥装置。
  15. 前記筐体のうち鉛直方向について前記第1の加熱部より上方における所定位置の温度を検出する第2の温度検出部を備え、
    前記制御部は、前記第2の温度検出部による検出温度が高いほど、前記第2の送風部による空気の送風量が多くなるように前記第2の送風部を制御する、請求項13に記載の記録媒体乾燥装置。
  16. 前記第1の送風部により前記記録媒体に送られる空気の温度を検出する第3の温度検出部を備え、
    前記制御部は、前記第3の温度検出部による検出温度が高いほど、前記第2の送風部による空気の送風量が多くなるように前記第2の送風部を制御する、請求項13に記載の記録媒体乾燥装置。
  17. 前記第2の送風部により送られる空気を加熱する第2の加熱部を備える、請求項5、6、11〜16のいずれか一項に記載の記録媒体乾燥装置。
  18. 記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される記録媒体に対してインクを吐出するインク吐出部と、
    前記インク吐出部によりインクが吐出された記録媒体を乾燥させる、請求項1〜17のいずれか一項に記載の記録媒体乾燥装置と、
    を備えるインクジェット記録装置。
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