JP2021067263A - 圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】性能や信頼性の高い圧縮機等を提供する。【解決手段】圧縮機100が備える上軸受5c及び下軸受5dの少なくとも一方には、シリンダ室に臨む面に油ポケットh10が設けられている。シリンダ5a内でローラ5bが上死点に位置しているときのローラ5bの回転角を0°とした場合、ローラ5bの回転角が0°の状態では、ローラ5bの径方向内側に油ポケットh10が位置し、ローラ5bの回転角が180°の状態では、ローラ5bとシリンダ5aとの間に油ポケットh10が位置している。【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機等に関する。
ロータリ圧縮機の潤滑性やシール性を向上させる技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。すなわち、特許文献1には、ピストンの回転によって、軸受板の少なくとも一方の内面でシリンダ内空間と連通する区間、ピストンの端面で閉塞される区間、及び、ピストンの内側と連通する区間の3区間となる位置に油溜め凹部が設けられたロータリ圧縮機について記載されている。
特開平6−74170号公報
特許文献1には、前記した油溜め凹部を設けることは記載されているものの、この油溜め凹部の具体的な配置や構成については開示されていない。なお、油溜め凹部の位置によっては、シリンダ内空間への油の供給量が過少又は過多になり、ロータリ圧縮機の性能や信頼性の低下を招く可能性がある。
そこで、本発明は、性能や信頼性の高い圧縮機等を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために、本発明は、圧縮機の第1軸受及び第2軸受の少なくとも一方には、シリンダ室に臨む面に凹部が設けられ、シリンダ内でローラが上死点に位置しているときの前記ローラの回転角を0°とした場合、前記ローラの前記回転角が0°の状態では、前記ローラの径方向内側に前記凹部が位置し、前記ローラの前記回転角が180°の状態では、前記ローラと前記シリンダとの間に前記凹部が位置していることとした。
また、本発明は、圧縮機の軸受及び仕切板の少なくとも一方には、シリンダ室に臨む面に凹部が設けられ、シリンダ内でローラが上死点に位置しているときの前記ローラの回転角を0°とした場合、前記ローラの前記回転角が0°の状態では、前記ローラの径方向内側に前記凹部が位置し、前記ローラの前記回転角が180°の状態では、前記ローラと前記シリンダとの間に前記凹部が位置していることとした。
本発明によれば、性能や信頼性の高い圧縮機等を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る圧縮機の縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機における、図1のII−II線矢視断面図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機が備える圧縮機構部の縦断面の部分拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機の圧縮機構部における油ポケットの配置を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機のシリンダ内をローラが移動する過程の説明図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機の油ポケットにおける油取込区間、閉塞区間、及び油放出区間の説明図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機において、油ポケット容積比におけるAPFの実験結果を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る圧縮機の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る圧縮機における、図8のIII−III線矢視断面図である。 本発明の第2実施形態に係る圧縮機が備える仕切板の平面図及びIV−IV線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る圧縮機が備える仕切板の油ポケットの縦断面の部分拡大図である。 本発明第2実施形態の変形例に係る圧縮機が備える仕切板の油ポケットの縦断面の部分拡大図である。 本発明の第3実施形態に係る圧縮機の縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係る空気調和機の構成図である。
≪第1実施形態≫
<圧縮機の構成>
図1は、第1実施形態に係る圧縮機100の縦断面図である。
圧縮機100は、ガス状の冷媒を圧縮するロータリ式の圧縮機である。図1に示すように、圧縮機100は、密閉容器1と、電動機2と、バランスウェイト31,32と、クランク軸4(駆動軸)と、圧縮機構部5と、消音カバー6と、を備えている。
密閉容器1は、電動機2やクランク軸4、圧縮機構部5等を収容する殻状の容器であり、略密閉されている。密閉容器1は、円筒状の筒チャンバ1aと、この筒チャンバ1aの上端部に溶接されている蓋チャンバ1bと、筒チャンバ1aの下端部に溶接されている底チャンバ1cと、を備えている。密閉容器1には、圧縮機100の潤滑性やシール性を高めるための潤滑油が封入され、密閉容器1の底部に油溜まりUとして貯留されている。
図1に示すように、密閉容器1の筒チャンバ1aには、吸入パイプPiが差し込まれて固定されている。吸入パイプPiは、圧縮機構部5のシリンダ室Cy(図2参照)に冷媒を導く管である。また、密閉容器1の蓋チャンバ1bには、吐出パイプPoが差し込まれて固定されている。吐出パイプPoは、圧縮機構部5で圧縮された冷媒を圧縮機100の外部に導く管である。
電動機2は、クランク軸4を回転させる駆動源であり、密閉容器1の内部に設置されている。図1に示すように、電動機2は、固定子2aと、回転子2bと、巻線2cと、を備えている。固定子2aは、電磁鋼板が積層されてなる円筒状の部材であり、筒チャンバ1aの内周壁に固定されている。回転子2bは、電磁鋼板が積層されてなる円筒状の部材であり、固定子2aの径方向内側に配置されている。なお、回転子2bには、クランク軸4が圧入等で固定されている。巻線2cは、電流が流れる配線であり、所定に巻回されて固定子2aに設置されている。
クランク軸4は、電動機2の駆動に伴って回転子2bと一体で回転する軸である。クランク軸4は、上下方向に延びており、上軸受5c及び下軸受5dによって回転自在に軸支されている。図1に示すように、クランク軸4は、主軸4aと、偏心部4bと、を備えている。
主軸4aは、電動機2の回転子2bに同軸で固定されている。偏心部4bは、主軸4aに対して偏心しながら回転する軸であり、主軸4aと一体形成されている。偏心部4bは、クランク軸4の下部において、シリンダ5aの径方向内側に配置されている。
また、クランク軸4内の下部には、所定の給油路4cが軸方向に設けられている。給油路4cは、密閉容器1に油溜まりUとして貯留されている潤滑油を圧縮機構部5等に導く流路であり、クランク軸4の下端で開口している。なお、給油路4cの上流端付近(つまり、クランク軸4の下端付近)には、所定に捻じ曲げられた薄板状の金属片(図示せず)が、オイルポンプとして設けられている。そして、前記した金属片がクランク軸4と一体で回転することによって、潤滑油が給油路4cを介して汲み上げられるようになっている。
また、給油路4cに連通する複数の横孔h1,h2,h3が設けられている。横孔h1を介して供給される潤滑油によって、上軸受5cの摺動面が潤滑される。また、横孔h2を介して供給される潤滑油によって、下軸受5dの摺動面が潤滑される。また、偏心部4bに設けられた縦方向に細長い横孔h3を介して、ローラ5bの径方向内側に潤滑油が供給されるようになっている。このように、ローラ5bの径方向内側の空間G(図3参照)は、クランク軸4の給油路4cに連通している。
圧縮機構部5は、クランク軸4の回転に伴って冷媒を圧縮する機構である。すなわち、圧縮機構部5は、吸入パイプPiを介して吸い込まれる冷媒を圧縮室Comで圧縮し、圧縮した冷媒を吐出する機構であり、電動機2の下側に配置されている。図1に示すように、圧縮機構部5は、シリンダ5aと、ローラ5bと、上軸受5c(第1軸受)と、下軸受5d(第2軸受)と、ベーン5eと、吐出弁5fと、ベーンばね5gと、を備えている。
図2は、図1のII−II線矢視断面図である。
図2に示すシリンダ5aは、ローラ5bや上軸受5c、下軸受5dとともにシリンダ室Cyを形成する部材であり、環状(円筒状)を呈している。なお、シリンダ室Cyとは、シリンダ5aとローラ5bとの間の空間である。なお、シリンダ室Cyには、圧縮室Com及び吸入室Inが含まれるが(図5も参照)、図2では、ローラ5bによってベーン5eの先端がシリンダ5aの内周面まで退いた状態になっており、シリンダ室Cyの全体が圧縮室Comになっている。
ローラ5bは、電動機2(図1参照)の駆動に伴ってシリンダ5a内で公転する部材であり、環状(円筒状)を呈している。そして、ローラ5bが、シリンダ5aの内周面に摺接しつつ、シリンダ5aの内側を公転するようになっている。なお、ローラ5bの内周面は、前記した偏心部4bの外周面に摺接している。
ベーン5eは、ローラ5bの外周面に先端が(つまり、ベーン5eのローラ5b側の先端が)接触し、シリンダ5aとローラ5bとの間のシリンダ室Cyを吸入室In及び圧縮室Com(図5も参照)に仕切る板状部材である。
図2に示すように、シリンダ5aの外周面の所定範囲には、円弧状の基端部5kが、シリンダ5aと略一体に設置されている。この基端部5k及びシリンダ5aを径方向に貫通している吸入通路h4に、吸入パイプPiが差し込まれて固定されている。そして、吸入パイプPi及び吸入通路h4を順次に介して、シリンダ室Cyにガス状の冷媒が導かれるようになっている。
また、基端部5kの所定箇所には、ベーンばね装着穴h5が、シリンダ5aの外周面付近まで径方向に設けられている。このベーンばね装着穴h5は、後記するベーンばね5g(図1参照)が装着される穴である。
また、ベーンばね装着穴h5と、シリンダ5aの径方向内側の空間と、を連通させるように、径方向のスリット(図2では符号を図示せず)がシリンダ5aに設けられている。このスリットは、ベーン5eを径方向で往復移動させるためのスペースであり、ベーン5eの肉厚よりも若干幅広に設けられている。
図3は、圧縮機が備える圧縮機構部5の縦断面の部分拡大図である。
図3に示すベーンばね5gは、ベーン5eを径方向内向きに付勢するばねであり、ベーンばね装着穴h5に設置されている。そして、圧縮機構部5の内・外の圧力差、及び、ベーンばね5gの付勢力によって、ベーン5eの先端がローラ5bの外周面に押し当てられるようになっている(図2も参照)。これによって、シリンダ5aとローラ5bとの間の空間であるシリンダ室Cyが、吸入室In及び圧縮室Comに仕切られる(図5も参照)。また、シリンダ5aの上面の内周縁部の所定箇所には、吐出切欠きh6が設けられている。
この吐出切欠きh6は、圧縮された冷媒を吐出弁5fに導く切欠きであり、図2に示すように、その縁は円弧状を呈している。また、吐出切欠きh6、及び、吸入通路h4の開口部は、いずれも周方向においてベーン5eに近接している。具体的には、吐出切欠きh6は、周方向においてベーン5eの一方側に設けられている。また、吸入通路h4は、周方向においてベーン5eの他方側で開口している。
図3に示す上軸受5c(第1軸受)は、クランク軸4を軸支する滑り軸受であり、シリンダ5aの上側(軸方向の一方側)に設けられている。この上軸受5cは、シリンダ5a及び下軸受5dとともに複数のボルトT(図2参照)で締結され、さらに、筒チャンバ1a(図1参照)の内周壁に固定されている。図3の例では、クランク軸4と上軸受5cとの局所的な片当りを緩和するために、上軸受5cのシリンダ5a側の端面に所定の環状溝h7が設けられている。
上軸受5cにおいて、シリンダ5aの吐出切欠きh6に対応する位置には、所定の孔が吐出ポートh8として設けられている。なお、圧縮室Comに連通する「吐出流路」は、吐出切欠きh6及び吐出ポートh8を含んで構成される。
図3に示す吐出弁5fは、圧縮された冷媒を密閉容器1(図1参照)内の空間に吐出するための弁であり、前記した「吐出流路」に設けられている。図3の例では、吐出弁5fが、吐出ポートh8を塞ぐように上軸受5cに設置されている。そして、圧縮された冷媒の吐出圧が、板ばねである吐出弁5fの弾性力に打ち勝ったとき、吐出弁5fが開くようになっている。
下軸受5d(第2軸受)は、クランク軸4を軸支する滑り軸受であり、シリンダ5aの下側(軸方向の他方側)に設けられている。図3の例では、クランク軸4と下軸受5dとの局所的な片当りを緩和するために、下軸受5dのシリンダ5a側の端面に所定の環状溝h9が設けられている。
また、下軸受5dには、シリンダ室Cy(図5も参照)に臨む面に凹状の油ポケットh10(凹部)が設けられている。詳細については後記するが、シリンダ5a内でのローラ5bの公転中、ローラ5bの径方向内側の空間Gで油ポケットh10に潤滑油が取り込まれ、さらに、この潤滑油がシリンダ室Cyに供給される、というサイクルが周期的に繰り返されるようになっている。この油ポケットh10の配置等が、本実施形態の主な特徴の一つである。
消音カバー6(図1も参照)は、冷媒の圧縮に伴う騒音を抑制するためのカバーであり、上軸受5cの上面を覆った状態で、上軸受5cに固定されている。なお、消音カバー6には、圧縮された冷媒を密閉容器1内の空間に放出するための複数の孔(図1には図示せず)が設けられている。
図4は、圧縮機構部5における油ポケットh10の配置を示す説明図である。
図4に示すY軸は、中心軸線Z(図1も参照)に対して垂直であり、さらに、ベーン5eの側面と平行であって、シリンダ5aやローラ5bの他、ベーン5eを通る所定の軸線である。また、中心軸線Z及びY軸の両方に垂直な軸線をX軸とする。
図4の例では、油ポケットh10は、底が比較的浅い円形の穴として、ベーン5eの近傍に設けられている。より詳しく説明すると、径方向に往復するベーン5eに重ならないように(油ポケットh10がベーン5eで塞がれないように)、X軸方向でベーン5eから吐出切欠きh6側に距離L1だけ離れた位置に油ポケットh10が設けられている。前記した距離L1は、例えば、0.5mm〜2.0mmの範囲内であることが望ましいが、これに限定されるものではない。このようにベーン5eの近傍に油ポケットh10が設けられることで、油ポケットh10からシリンダ室Cyに放出された潤滑油が、ベーン5eの側面や先端付近に付着しやすくなる。したがって、ベーン5eとシリンダ5a、ローラ5bの摺動面を十分に潤滑できる。
また、油ポケットh10のY軸方向の位置に関しては、油取込区間Δθin(図6参照)と油放出区間Δθout(図6参照)とが概ね等しくなる位置に油ポケットh10が設けられている。前記した油取込区間Δθinとは、油ポケットh10に潤滑油が取り込まれているときのローラ5bの回転角の範囲である。より具体的には、ローラ5bの径方向内側に油ポケットh10(凹部)が位置している状態でのローラ5bの回転角の範囲が、油取込区間Δθinである。
一方、油放出区間Δθoutとは、油ポケットh10から潤滑油が放出されているときのローラ5bの回転角の範囲である。より具体的には、ローラ5bとシリンダ5aとの間に油ポケットh10(凹部)が位置している状態でのローラ5bの回転角の範囲が、油放出区間Δθoutである。前記した油取込区間Δθinと油放出区間Δθoutとを概ね等しくすることで、単位時間当たりに油ポケットh10に取り込まれる潤滑油の量と、油ポケットh10から放出される潤滑油の量と、が略等しくなる。したがって、油ポケットh10を用いて圧縮室Comに潤滑油が間欠的に給油される際の体積効率を高めることができる。
また、油ポケットh10の径は、ローラ5bの径方向の厚さよりも小さくなっている。より詳しく説明すると、油ポケットh10の径は、ローラ5bのシール面(環状の下面)の径方向の長さよりも短くなっている。これによって、前記した油取込区間Δθinと油放出区間Δθoutとの間の閉塞区間Δθocc(図6参照)、油ポケットh10がローラ5bのシール面で一時的に閉塞されるようにしている。
図5は、シリンダ5a内をローラ5bが移動する過程の説明図である。
なお、図5に示す回転角θは、シリンダ5a内で移動(公転)するローラ5bの回転角である。また、シリンダ5a内でローラ5bが「上死点」(TDC:Top Dead Center)に位置しているときのローラ5bの回転角を0°とする。前記した「上死点」とは、圧縮室Comで冷媒の圧縮が開始されるときのローラ5bの位置を意味している。言い換えると、「上死点」とは、平面視でベーン5eが延びている方向(図4のY軸方向)において、ローラ5bの中心がベーン5eの先端に最も近づいたとき(ベーン5eが最も後退したとき)のローラ5bの位置を意味している。
図4に示すように、ローラ5bの回転角が0°の状態では、ローラ5bの径方向内側に油ポケットh10(凹部)が位置している。したがって、給油路4c(図3参照)及び横孔h3(図3参照)を順次に介して、ローラ5bの径方向内側の空間Gに供給された潤滑油が、油ポケットh10に取り込まれる。
また、ローラ5bの回転角が90°の状態では、油ポケットh10(凹部)がローラ5bで閉塞されている。これによって、ローラ5bの径方向内側・外側の空間が油ポケットh10を介して連通することを防止できる。したがって、油ポケットh10を設けても、圧縮機構部5で冷媒を圧縮する際の効率が低下するおそれはほとんどない。
また、ローラ5bの回転角が180°の状態では、ローラ5bとシリンダ5aとの間に油ポケットh10(凹部)が位置している。その結果、油ポケットh10の潤滑油が圧縮室Comに放出される。一方、油ポケットh10には、前記した潤滑油を置換するようにガス状の冷媒が入り込む。
なお、ローラ5bの径方向内側の空間Gは、横孔h3(図3参照)及び給油路4c(図3参照)を順次に介して、密閉容器1内(ただし、圧縮機構部5の外側:図1参照)の空間に連通している。したがって、油ポケットh10がローラ5bに閉塞されているθ=90°の状態において油ポケットh10の潤滑油の圧力は、密閉容器1内での冷媒の圧力(吐出圧9に略等しくなっている。一方、θ=180°の圧縮室Comでの冷媒の圧力は、圧縮の途中であるため、所定の吐出圧よりも低い。したがって、θ=180°では、油ポケットh10の潤滑油が、相対的に低圧である圧縮室Comに拡散される。
また、ローラ5bの回転角が270°の状態では、油ポケットh10(凹部)がローラ5bで閉塞されている。これによって、ローラ5bの径方向内側・外側の空間が油ポケットh10を介して連通することを防止できる。
そして、ローラ5bの回転角が0°の状態(つまり、上死点)に戻ると、ローラ5bの径方向内側に存在する高圧の潤滑油が油ポケットh10に再び入り込む。このようにして、圧縮室Comへの潤滑油の供給が間欠的に行われるようになっている。
また、油ポケットh10(凹部)は、周方向においてベーン5eよりも「吐出流路」側に設けられている。前記したように、「吐出流路」とは、吐出切欠きh6(図4参照)及び吐出ポートh8(図4参照)を含む流路である。これによって、圧縮室Comに拡散された冷媒が(例えば、図5の「θ=180°」)、ローラ5bの移動に伴う圧縮室Comの縮小に伴い(例えば、図5の「θ=270°」)、自ずからベーン5eの先端付近に集められる。
これによって、図4に示すベーン5eの先端の他、ベーン5eの圧縮室Com側の側面に潤滑油が付着しやすくなる。なお、ベーン5eの先端や側面は、圧縮機構部5の中でも特に摺動摩擦が生じやすい箇所である。また、圧縮機Comに拡散された潤滑油によって、ベーン5eの他、シリンダ5やローラ5bの各摺動面も十分に潤滑される。
また、吸入室In(図5参照)と圧縮室Com(図5参照)との圧力差によって、ベーン5eを吸入パイプPi側(つまり、吸入通路h4側:図3参照)に押圧する力が作用する。その結果、ベーン5eの吐出切欠きh6側の側面と、シリンダ5aの壁面と、の間の微小な隙間に潤滑油が入り込むことで、油ポケットh10からの潤滑油によってシリンダ5a及びベーン5eの各摺動面が十分に潤滑される。
ちなみに、ベーン5eにおけるベーンばね5g側の後端部は、密閉容器1内(図1参照)の空間に臨んでいる。したがって、密閉容器1内のミスト状の潤滑油がベーン5eの後端部にも付着する。その結果、ベーン5eの往復移動に伴い、ベーン5eの吸入室In側の側面にも潤滑油し、シリンダ5aやベーン5eの各摺動面が潤滑される。
図6は、油ポケットにおける油取込区間Δθin、閉塞区間Δθocc、及び油放出区間Δθoutの説明図である(適宜、図5を参照)。
図6に示す回転角θは、前記したように、シリンダ5a内で移動(公転)するローラ5bの回転角であり、上死点での回転角をθ=0°としている。そして、ローラ5bの移動に伴い、油ポケットh10への潤滑油の取込み(油取込区間Δθin)、油ポケットh10の閉塞(閉塞区間Δθocc)、圧縮室Comへの潤滑油の放出(油放出区間Δθout)、及び油ポケットh10の閉塞(閉塞区間Δθocc)が順次に繰り返されるようになっている。
また、図6に示すように、油取込区間Δθinと油放出区間Δθoutとが概ね等しいことが好ましい。より具体的には、油取込区間Δθin及び油放出区間Δθoutが、それぞれ、140°以上かつ165°以下であることが好ましい。これによって、油取込区間Δθinにおいて油ポケットh10に取り込まれた潤滑油が、油放出区間Δθoutにおいて圧縮室Comに無駄なく放出される。したがって、油ポケットh10から圧縮室Comに潤滑油が間欠的に給油される際の体積効率を高めることができる。
なお、油取込区間Δθinと油放出区間Δθoutとの大小関係は、特に限定されるものではない。例えば、油取込区間Δθin=150°である一方、油放出区間Δθout=160°であってもよい。また、例えば、油取込区間Δθin=165°である一方、油放出区間Δθout=140°であってもよい。
図7は、油ポケット容積比におけるAPFの実験結果を示す図である(適宜、図2を参照)。
図7の横軸は、油ポケット容積比(以下、油ポケット容積比Vprという)であり、縦軸は、本実施形態の圧縮機100(図1参照)を用いた空気調和機のAPF(Annual Performance Factor)である。なお、油ポケット容積比Vprは、シリンダ5aの行程容積に対して、油ポケットh10(凹部)の容積Vpが占める比率であり、以下の式(1)に基づいて算出される。前記した「行程容積」とは、ローラの回転角θ=0°の状態であるときのシリンダ室Cy(図2参照)の容積である。
Vpr=Vp/Vth×100 ・・・(1)
そして、油ポケットh10の径を所定の一定値とする一方、油ポケットh10の深さ寸法を適宜に変化させ、油ポケット容積比が異なる複数の場合のそれぞれについてAPFを算出し、図7の黒丸で示す点としてプロットした。この実験結果によると、行程容積に対して、油ポケットh10の容積が占める比率である油ポケット容積比Vprは、0.001%以上かつ0.019%以下であることが好ましい。油ポケット容積比Vprが前記した範囲内であれば、油ポケットh10を設けない場合(油ポケット容積比Vpr=0の場合)に比べて、APFが高くなるからである。
特に、油ポケット容積比Vprが0.01%であるとき、油ポケットh10を設けない場合(Vpr=0の場合)を基準とするAPFの上昇幅が0.36%となり、APFが最も高くなった。
なお、符号Jで示す白抜きの丸印は、前記した先行技術文献の図2に記載のものと同様の位置に油ポケット(図示せず)を設けた場合の実験結果である。この場合、ベーン5eから油ポケットが離れているため、摺動摩擦が大きいベーン5e付近が十分に潤滑されず、油ポケットを設けない場合(油ポケット容積比Vpr=0)よりもAPFが低くなっている。これに対して第1実施形態によれば、前記したように、ベーン5e付近が良好に潤滑され、また、圧縮室Comのシール性が保たれるため、これまでよりもAPFを大幅に高くすることができる。
また、例えば、行程容積Vth=9.5[ml/rev]の場合において、油ポケットh10の直径を3[mm]としたとき、油ポケットh10の深さを0.13[mm]にすれば、油ポケット容積比Vprが約0.01%になる。このように、非常に小さな油ポケットh10を下軸受5dの上面に設けることで、圧縮機100の性能や信頼性を高めることができる。
<効果>
第1実施形態によれば、下軸受5dの油ポケットh10から圧縮室Comに潤滑油が間欠的に供給されるため、圧縮室Comのシール性を高めことができる。また、ベーン5eの近傍に油ポケットh10を設けることで、ベーン5eやシリンダ5aの各摺動面を十分に潤滑できる。特に、ベーン5eよりも吐出切欠きh6側(図4参照)に油ポケットh10を設けることで、ベーン5eの先端や側面に潤滑油が付着しやすくなる。したがって、特に、油膜が形成されにくい低速回転中であっても、圧縮機構部5(図4参照)の潤滑性・シール性を高めることができる。また、高温高圧になりやすい冷媒R32を用いる場合でも、性能や信頼性の高い圧縮機100を提供できる。
また、油取込区間Δθinと油放出区間Δθoutとを略等しくすることで(図6参照)、油ポケットh10に入り込んだ潤滑油のほぼすべてが圧縮室Comに放出される。これによって、油ポケットh10の容積が比較的小さくても、圧縮機構部5の潤滑性・シール性を十分に確保できる。なお、油ポケットh10の容積が大きすぎると、油放出区間Δθoutで油ポケットh10に入り込む冷媒量(圧縮途中である比較的低圧の冷媒の量)が多くなり、この冷媒が、吐出圧に略等しい密閉容器1内に放出される。したがって、冷媒の圧縮における高効率化を考慮すると、油ポケットh10の容積は小さいほうが望ましい。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、圧縮機100A(図8参照)が2つの圧縮機構部51,52(図8参照)を備えている点が、第1実施形態(図1参照)とは異なっている。また、第2実施形態は、圧縮機構部51,52を仕切る仕切板50(図8参照)に油ポケットh11,h12(図8参照)が設けられている点が、第1実施形態とは異なっている。なお、それ以外の点は、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図8は、第2実施形態に係る圧縮機100Aの縦断面図である。
図8に示すように、圧縮機100Aは、密閉容器1と、電動機2と、クランク軸4A(駆動軸)と、2つの圧縮機構部51,52と、仕切板50と、消音カバー61,62と、を備えている。
密閉容器1には、電動機2やクランク軸4Aの他、2つの圧縮機構部51,52、仕切板50等が収容され、また、潤滑油が封入されている。
クランク軸4Aは、回転子2bと一体で回転する軸であり、主軸4aと、偏心部41b,42bと、を備えている。一方の偏心部41bは、他方の偏心部42bに対して、平面視で逆側に偏心している。これによって、一方の偏心部41bの移動に伴う回転のアンバランスが、他方の偏心部42bで打ち消され、圧縮機100Aの振動が抑制される。なお、一方の偏心部41bには、上側のローラ51bの内周面が摺接し、他方の偏心部42bには、下側のローラ52bの内周面が摺接している。
図8に示す2つの圧縮機構部51,52は、それぞれ、クランク軸4の回転に伴って冷媒を圧縮する機構である。これらの圧縮機構部51,52は、後記する仕切板50とともに、複数のボルトT(図9参照)で締結されている。上側の圧縮機構部51は、吸入パイプP1iを介して導かれるガス状の冷媒を圧縮する。このように圧縮機構部51で圧縮された冷媒は、吐出弁51f及び消音カバー61の孔(図示せず)を順次に介して、密閉容器1内の空間に放出される。
一方、下側の圧縮機構部52は、吸入パイプP2iを介して導かれるガス状の冷媒を圧縮する。このように圧縮機構部52で圧縮された冷媒は、吐出弁52f及び消音カバー62の孔(図示せず)を順次に介して、密閉容器1内の空間に放出される。なお、消音カバー62は、下軸受5dの下面を覆った状態で、下軸受5dに固定されている。
図8に示すように、上側の圧縮機構部51は、シリンダ51aと、ローラ51bと、上軸受5c(軸受)と、ベーン51eと、吐出弁51fと、ベーンばね51gと、を備えている。なお、圧縮機構部51の各構成は、第1実施形態の圧縮機構部5(図1参照)と同様であるから、説明を省略する。
下側の圧縮機構部52は、シリンダ52aと、ローラ52bと、下軸受5d(軸受)と、ベーン52eと、吐出弁52fと、ベーンばね52gと、を備えている。なお、圧縮機構部52の各構成も、第1実施形態の圧縮機構部5(図1参照)と同様であるから、説明を省略する。
図8に示す仕切板50は、2つの圧縮機構部51,52を回転子2bの軸方向で仕切る板であり、円環状を呈している(図10も参照)。上軸受5c(又は下軸受5d)がシリンダ51aの「軸方向の一方側」に設けられているとすると、仕切板50はシリンダ51aの「軸方向の他方側」に設けられている。
仕切板50において、上側の圧縮機構部51のシリンダ室(図示せず)に臨む面(上面)には、油ポケットh11(凹部)が設けられている。また、仕切板50において、下側の圧縮機構部52のシリンダ室(図9参照)に臨む面(下面)には、別の油ポケットh12(凹部)が設けられている。このように、第2実施形態では、仕切板50に油ポケットh11,h12を設けるようにしている。
なお、油ポケットh12は、仕切板50の下面に設けられているが、この油ポケットh12にも潤滑油が付着する。したがって、ロータ52bの移動に伴って、油ポケットh12から圧縮室Com2に潤滑油が間欠的に供給される。
図9は、図8のIII−III線矢視断面図である。
図9に示すように、油ポケットh12(凹部)は、周方向においてベーン52eよりも吐出切欠きh26側(吐出流路側)に設けられている。これによって、ベーン52eやシリンダ52a、ローラ52bの各摺動面に潤滑油が行きわたる。同様に、他方の油ポケットh11(凹部:図8参照)も、周方向においてベーン51e(図8参照)よりも吐出切欠き側(吐出流路側:符号は図示せず)に設けられている。
また、図示はしないが、シリンダ52a内でローラ52bが上死点に位置しているときのローラ52bの回転角を0°とした場合、ローラ52bの回転角が0°の状態では、ローラ52bの径方向内側に油ポケットh12(凹部)が位置している。
また、ローラ52bの回転角が180°の状態では、ローラ52bとシリンダ52aとの間に油ポケットh12(凹部)が位置している。これによって、ベーン52eやシリンダ52a、ローラ52bの各摺動面を適切に潤滑できる。
また、ローラ52bの回転角が90°の状態、及び、ローラ52bの回転角が270°の状態では、油ポケットh12(凹部)がローラ52bで閉塞されている。これによって、ローラ52bの径方向内側・外側の空間が油ポケットh12を介して連通することを防止できる。
なお、上側の圧縮機構部51(図8参照)のおけるローラ51bの回転角ついても同様のことがいえる。
また、ローラ52bの径方向内側に油ポケットh12(凹部)が位置している状態でのローラ52bの回転角の範囲、及び、ローラ52bとシリンダ52aとの間に油ポケットh12が位置している状態でのローラ52bの回転角の範囲が、それぞれ、140°以上かつ165°以下であることが好ましい。これによって、油ポケットh12に入り込んだ潤滑油のほぼすべてが圧縮室Comに放出されるため、圧縮機構部52の潤滑性・シール性を十分に確保できる。なお、上側の圧縮機構部51(図8参照)についても同様のことがいえる。
図10は、仕切板50の平面図及びIV−IV線断面図である。
図10に示すように、仕切板50には、クランク軸4A(図8参照)を貫通させるための孔h15が設けられている。その他、仕切板50には、消音用の3つの孔h14の他、ボルトT(図9参照)を貫通させるための4つの孔h16等が設けられている。
仕切板50には、平面視で略同一の位置に一対の油ポケットh11,h12が設けられている。なお、平面視における油ポケットh11,h12の径方向・周方向の位置は、図10のように略同一であってもよいし、また、異なっていてもよい。
前記した油ポケットh11,h12は、所定の金属材料を用いた仕切板50の焼結工程で形成されてもよい。その他にも、エンドミル(図示せず)を用いた切削加工によって、油ポケットh11,h12を形成するようにしてもよい。これによって、油ポケットh11,h12を形成する際の加工コストを削減できる。
図11Aは、仕切板50の油ポケットh11の縦断面の部分拡大図である。
図11Aに示す例では、平面視で円形を呈する油ポケットh11(図10も参照)の径が長さL2であり、また、仕切板50の上面から油ポケットh11の底面までの深さが長さL3になっている。このような油ポケットh11を設計する際、シリンダ51a(図8参照)の行程容積に対して、油ポケットh11(凹部)の容積が占める比率は、0.001%以上かつ0.019%以下であることが好ましい。これによって、油ポケットh11を設けない場合よりも、圧縮機100A(図8参照)を備える空気調和機のAPFを高めることができる。なお、仕切板50の他方の油ポケットh12(図10参照)についても同様のことがいえる。
図11Bは、第2実施形態の変形例に係る仕切板50Bの油ポケットh11sの縦断面の部分拡大図である。
図11Bに示すように、例えば、油ポケットh11sが所定容積となるように、ドリル(図示せず)を用いて切削加工してもよい。つまり、径が長さL4、深さが長さL5となるように、その表面が断面視でV字状を呈する油ポケットh12sを設けてもよい。このような構成でも、図11Aの場合と同様の効果が奏される。
≪第3実施形態≫
第3実施形態は、圧縮機100C(図12参照)が、下軸受5dに設けられた油ポケットh10の他に、ベーン5Ceに所定の窪み部h17が設けられている点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他の各構成については、第1実施形態(図1参照)と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図12は、第3実施形態に係る圧縮機100Cの縦断面図である。
図12に示すように、圧縮機構部5Cは、その側面に窪み部h17が設けられたベーン5Ceを備えている。この窪み部h17は、ベーン5Ceが後退したときに潤滑油を取り込み、ベーン5Ceが中心軸線Z側に進んだときに圧縮室Com(又は、圧縮室Comを含むシリンダ室)に潤滑油を供給するための窪みである。
例えば、ローラ5bの回転角が0°の状態では、シリンダ5aの径方向外側に窪み部h17の少なくとも一部が存在し、ローラ5bの回転角が180°の状態では、ローラ5bとシリンダ5aとの間に窪み部h17の少なくとも一部が存在している。これによって、圧縮室Com等に潤滑油が間欠的に供給される。したがって、油ポケットh10を介した潤滑油の供給と相まって、シリンダ5aやベーン5Ceの各摺動面に潤滑油を十分に供給できる。なお、窪み部h17は、薄板状を呈するベーン5Ceの一方側の側面のみに設けられてもよいし、また、両側の側面に設けられてもよい。
<効果>
第3実施形態によれば、ベーン5Ceの側面に窪み部h17を設けることで、シリンダ5aやベーン5Ceの各摺動面に潤滑油を十分に供給できる。
≪第4実施形態≫
第4実施形態では、第1実施形態で説明した圧縮機100(図1参照)を備える空気調和機W(図13参照)の構成について説明する。なお、圧縮機100の構成については、第1実施形態(図1参照)で説明したものと同様であるから説明を省略する。
図13は、第4実施形態に係る空気調和機Wの構成図である。
なお、図13の実線矢印は、暖房運転時における冷媒の流れを示している。
また、図13の破線矢印は、冷房運転時における冷媒の流れを示している。
空気調和機W(冷凍サイクル装置)は、冷房や暖房等の空調を行う機器である。図13に示すように、空気調和機Wは、圧縮機100と、凝縮器E1と、膨張弁Vと、蒸発器E2と、アキュムレータMと、第1ファンF1と、第2ファンF2と、を備えている。
圧縮機100は、ガス状の冷媒を圧縮する機器であり、第1実施形態(図1参照)と同様の構成を備えている。なお、冷媒として、例えば、冷媒R32が用いられるが、これに限定されるものではない。
凝縮器E1は、その伝熱管(図示せず)を通流する冷媒と、第1ファンF1から送り込まれる空気と、の間で熱交換が行われる熱交換器である。
第1ファンF1は、凝縮器E1に空気を送り込むファンであり、凝縮器E1の付近に設置されている。
蒸発器E2は、その伝熱管(図示せず)を通流する冷媒と、第2ファンF2から送り込まれる空気と、の間で熱交換が行われる熱交換器である。
第2ファンF2は、蒸発器E2に空気を送り込むファンであり、蒸発器E2の付近に設置されている。
膨張弁Vは、凝縮器E1で凝縮した冷媒を減圧する機能を有している。なお、膨張弁Vで減圧された冷媒は、蒸発器E2に導かれる。このようにして、図13に示す冷媒回路Qにおいて、圧縮機100、凝縮器E1、膨張弁V、及び蒸発器E2を順次に介して冷媒が循環するようになっている。蒸発器E2で蒸発した冷媒は、アキュムレータMで気液分離され、さらに、ガス状の冷媒が圧縮機100に導かれる。
なお、空調運転の運転モードが、冷房運転及び暖房運転の一方から他方に切替らえられた場合、冷媒の流路を切り替える四方弁(図示せず)が適宜に設けられてもよい。
<効果>
第4実施形態によれば、圧縮機100が備える圧縮機構部5(図1参照)の圧縮室Com(図1参照)に十分な潤滑油が供給されるため、圧縮室Comのシール性が良好に保たれ、また、ベーン5e(図1参照)やシリンダ5a(図1参照)、ローラ5b(図1参照)の各摺動面の潤滑性も保たれる。したがって、第4実施形態によれば、性能や信頼性が高い空気調和機Wを提供できる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る圧縮機100等について各実施形態で説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、第1実施形態(図1参照)では、下軸受5dの上面に油ポケットh10が設けられる構成について説明したが、これに限らない。すなわち、上軸受5cの下面に油ポケットを設けてもよいし、また、上軸受5c及び下軸受5dの両方に油ポケットを設けてもよい。言い換えると、圧縮機100において、上軸受5c(第1軸受)及び下軸受5d(第2軸受)の少なくとも一方に、シリンダ室Cyに臨む面に油ポケット(凹部)が設けられる構成にしてもよい。
また、第2実施形態(図8参照)では、仕切板50に油ポケットh11,h12が設けられる構成について説明したが、これに限らない。すなわち、圧縮機構部51において、上軸受5c(軸受)及び仕切板50の少なくとも一方には、シリンダ室に臨む面に油ポケット(凹部)が設けられるようにしてもよい。また、圧縮機構部52において、下軸受5d(軸受)及び仕切板50の少なくとも一方には、シリンダ室に臨む面に油ポケット(凹部)が設けられるようにしてもよい。
また、第2実施形態(図8参照)では、圧縮機100Aが2つの圧縮機構部51,52を備える構成について説明したが、これに限らない。すなわち、圧縮機が3つ以上の圧縮機構部(図示せず)を備える構成であってもよい。このような構成において、最上段の圧縮機構部(図示せず)には、上軸受及び仕切板の少なくとも一方のシリンダ室に臨む面に油ポケットが設けられ、また、最下段の圧縮機構部(図示せず)には、下軸受及び仕切板の少なくとも一方のシリンダ室に臨む面に油ポケットが設けられる。また、最上段・最下段以外の残りのそれぞれの圧縮機構部(図示せず)には、ロータ及びシリンダを挟む一対の仕切板のうち少なくとも一方のシリンダ室に臨む面に油ポケットが設けられる。このような構成でも、各実施形態と同様の効果が奏される。なお、前記した複数の圧縮機構部のうち、少なくとも一つに油ポケットを設け、残りには油ポケットを設けないようにしてもよい。
また、各実施形態は、適宜に組み合わせることが可能である。例えば、第2実施形態と第4実施形態とを組み合わせてもよい。すなわち、仕切板50(図8参照)に油ポケットh11,h12が設けられた圧縮機100Aを備えるように空気調和機W(図13参照)を構成してもよい。
また、第3実施形態の圧縮機100C(図12参照)から下軸受5dの油ポケットh10を省略し、ベーン5eの窪み部h17を残すようにしてもよい。このような構成でも、圧縮機構部5Cのシール性・潤滑性が良好に保たれる。
また、各実施形態では、圧縮機100が縦置きである場合について説明したが、これに限らない。すなわち、圧縮機100が横置きや斜め置きで配置される場合にも各実施形態を適用できる。
また、第4実施形態で説明した空気調和機W(図13参照)は、ルームエアコンやパッケージエアコンの他、ビル用マルチエアコンといったさまざまな種類の空気調和機に適用できる。
また、第4実施形態では、圧縮機100を備える「冷凍サイクル装置」が空気調和機W(図13参照)である場合について説明したが、これに限らない。すなわち、圧縮機100を備える「冷凍サイクル装置」は、冷凍機や給湯機、空調給湯システムの他、冷蔵庫等であってもよい。
また、空気調和機Wに用いられる冷媒は、冷媒R32に限定されるものではなく、例えば、冷媒R410Aや冷媒R600aの他、プロパンを主成分とする冷媒等、さまざまな種類の冷媒を用いることができる。
また、各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
100,100A,100C 圧縮機
1 密閉容器
2 電動機
2a 固定子
2b 回転子
4,4A クランク軸(駆動軸)
4c 給油路
5,51,52,5C 圧縮機構部
5c 上軸受(第1軸受、軸受)
5d 下軸受(第2軸受、軸受)
5a,51a,52a シリンダ
5b,51b,52b ローラ
5e,51e,52e,5Ce ベーン
5f,51f,52f 吐出弁
50,50B 仕切板
Com,Com2 圧縮室
Cy,Cy2 シリンダ室
E1 凝縮器
E2 蒸発器
G 空間
h6,h26 吐出切欠き(吐出流路)
h8 吐出ポート(吐出流路)
h10,h11,h11s,h12,h12s 油ポケット(凹部)
h17 窪み部
In 吸入室
Q 冷媒回路
V 膨張弁
W 空気調和機(冷凍サイクル装置)
Z 中心軸線

Claims (10)

  1. 固定子及び回転子を有する電動機と、
    前記回転子と一体で回転する駆動軸と、
    前記駆動軸の回転に伴って冷媒を圧縮する圧縮機構部と、
    前記電動機、前記駆動軸、及び前記圧縮機構部を少なくとも収容し、潤滑油が封入されている密閉容器と、を備え、
    前記圧縮機構部は、
    環状のシリンダと、
    前記電動機の駆動に伴って前記シリンダ内で公転する環状のローラと、
    前記シリンダの軸方向の一方側に設けられ、前記駆動軸を軸支する第1軸受と、
    前記シリンダの軸方向の他方側に設けられ、前記駆動軸を軸支する第2軸受と、を有するとともに、
    前記ローラの外周面に先端が接触し、前記シリンダと前記ローラとの間のシリンダ室を吸入室及び圧縮室に仕切る板状のベーンと、
    前記圧縮室に連通する吐出流路に設けられる吐出弁と、を有し、
    前記ローラの径方向内側の空間は、前記駆動軸の給油路に連通しており、
    前記第1軸受及び前記第2軸受の少なくとも一方には、前記シリンダ室に臨む面に凹部が設けられ、
    前記シリンダ内で前記ローラが上死点に位置しているときの前記ローラの回転角を0°とした場合、前記ローラの前記回転角が0°の状態では、前記ローラの径方向内側に前記凹部が位置し、前記ローラの前記回転角が180°の状態では、前記ローラと前記シリンダとの間に前記凹部が位置している圧縮機。
  2. 固定子及び回転子を有する電動機と、
    前記回転子と一体で回転する駆動軸と、
    前記駆動軸の回転に伴って冷媒を圧縮する2つの圧縮機構部と、
    2つの前記圧縮機構部を軸方向で仕切る仕切板と、
    前記電動機、前記駆動軸、2つの前記圧縮機構部、及び前記仕切板を少なくとも収容し、潤滑油が封入されている密閉容器と、を備え、
    それぞれの前記圧縮機構部は、
    環状のシリンダと、
    前記電動機の駆動に伴って前記シリンダ内で公転する環状のローラと、
    前記駆動軸を軸支する軸受と、を有するとともに、
    前記ローラの外周面に先端が接触し、前記シリンダと前記ローラとの間のシリンダ室を吸入室及び圧縮室に仕切る板状のベーンと、
    前記圧縮室に連通する吐出流路に設けられる吐出弁と、を有し、
    前記軸受は、前記シリンダの軸方向の一方側に設けられ、
    前記仕切板は、前記シリンダの軸方向の他方側に設けられ、
    前記ローラの径方向内側の空間は、前記駆動軸の給油路に連通しており、
    それぞれの前記圧縮機構部において、前記軸受及び前記仕切板の少なくとも一方には、前記シリンダ室に臨む面に凹部が設けられ、
    前記シリンダ内で前記ローラが上死点に位置しているときの前記ローラの回転角を0°とした場合、前記ローラの前記回転角が0°の状態では、前記ローラの径方向内側に前記凹部が位置し、前記ローラの前記回転角が180°の状態では、前記ローラと前記シリンダとの間に前記凹部が位置している圧縮機。
  3. 前記ローラの前記回転角が90°の状態、及び、前記ローラの前記回転角が270°の状態では、前記凹部が前記ローラで閉塞されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記ローラの径方向内側に前記凹部が位置している状態での前記ローラの前記回転角の範囲、及び、前記ローラと前記シリンダとの間に前記凹部が位置している状態での前記ローラの前記回転角の範囲は、それぞれ、140°以上かつ165°以下であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧縮機。
  5. 前記凹部は、周方向において前記ベーンよりも前記吐出流路側に設けられること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧縮機。
  6. 前記ローラの前記回転角が0°の状態であるときの前記シリンダ室の容積である行程容積に対して、前記凹部の容積が占める比率は、0.001%以上かつ0.019%以下であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧縮機。
  7. 前記ベーンの側面には、窪み部が設けられ、
    前記ローラの前記回転角が0°の状態では、前記シリンダの径方向外側に前記窪み部の少なくとも一部が存在し、前記ローラの前記回転角が180°の状態では、前記ローラと前記シリンダとの間に前記窪み部の少なくとも一部が存在していること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧縮機。
  8. 圧縮機、凝縮器、膨張弁、及び蒸発器を順次に介して冷媒が循環する冷媒回路を含み、
    前記圧縮機は、
    固定子及び回転子を有する電動機と、
    前記回転子と一体で回転する駆動軸と、
    前記駆動軸の回転に伴って冷媒を圧縮する圧縮機構部と、
    前記電動機、前記駆動軸、及び前記圧縮機構部を少なくとも収容し、潤滑油が封入されている密閉容器と、を備え、
    前記圧縮機構部は、
    環状のシリンダと、
    前記電動機の駆動に伴って前記シリンダ内で公転する環状のローラと、
    前記シリンダの軸方向の一方側に設けられ、前記駆動軸を軸支する第1軸受と、
    前記シリンダの軸方向の他方側に設けられ、前記駆動軸を軸支する第2軸受と、を有するとともに、
    前記ローラの外周面に先端が接触し、前記シリンダと前記ローラとの間のシリンダ室を吸入室及び圧縮室に仕切る板状のベーンと、
    前記圧縮室に連通する吐出流路に設けられる吐出弁と、を有し、
    前記ローラの径方向内側の空間は、前記駆動軸の給油路に連通しており、
    前記第1軸受及び前記第2軸受の少なくとも一方には、前記シリンダ室に臨む面に凹部が設けられ、
    前記シリンダ内で前記ローラが上死点に位置しているときの前記ローラの回転角を0°とした場合、前記ローラの前記回転角が0°の状態では、前記ローラの径方向内側に前記凹部が位置し、前記ローラの前記回転角が180°の状態では、前記ローラと前記シリンダとの間に前記凹部が位置している冷凍サイクル装置。
  9. 圧縮機、凝縮器、膨張弁、及び蒸発器を順次に介して冷媒が循環する冷媒回路を含み、
    前記圧縮機は、
    固定子及び回転子を有する電動機と、
    前記回転子と一体で回転する駆動軸と、
    前記駆動軸の回転に伴って冷媒を圧縮する2つの圧縮機構部と、
    2つの前記圧縮機構部を軸方向で仕切る仕切板と、
    前記電動機、前記駆動軸、2つの前記圧縮機構部、及び前記仕切板を少なくとも収容し、潤滑油が封入されている密閉容器と、を備え、
    それぞれの前記圧縮機構部は、
    環状のシリンダと、
    前記電動機の駆動に伴って前記シリンダ内で公転する環状のローラと、
    前記駆動軸を軸支する軸受と、を有するとともに、
    前記ローラの外周面に先端が接触し、前記シリンダと前記ローラとの間のシリンダ室を吸入室及び圧縮室に仕切る板状のベーンと、
    前記圧縮室に連通する吐出流路に設けられる吐出弁と、を有し、
    前記軸受は、前記シリンダの軸方向の一方側に設けられ、
    前記仕切板は、前記シリンダの軸方向の他方側に設けられ、
    前記ローラの径方向内側の空間は、前記駆動軸の給油路に連通しており、
    それぞれの前記圧縮機構部において、前記軸受及び前記仕切板の少なくとも一方には、前記シリンダ室に臨む面に凹部が設けられ、
    前記シリンダ内で前記ローラが上死点に位置しているときの前記ローラの回転角を0°とした場合、前記ローラの前記回転角が0°の状態では、前記ローラの径方向内側に前記凹部が位置し、前記ローラの前記回転角が180°の状態では、前記ローラと前記シリンダとの間に前記凹部が位置している冷凍サイクル装置。
  10. 前記冷媒として、冷媒R32が用いられること
    を特徴とする請求項8又は請求項9に記載の冷凍サイクル装置。
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