JP2021066958A - 酸化物スパッタリングターゲット - Google Patents
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Abstract
【課題】長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能な酸化物スパッタリングターゲットを提供する。【解決手段】金属成分と酸素とからなる酸化物であり、金属成分は、金属成分の合計含有量を100mass%として、Alを0.3mass%以上3.7mass%以下の範囲内の量、Siを6.0mass%以上14.5mass%以下の範囲内の量、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素を0.003mass%以上0.1mass%以下の範囲内の合計量で含有し、残部がZn及び不可避不純物からなる。【選択図】なし
Description
本発明は、金属成分として、亜鉛、アルミニウム、ケイ素を含有した酸化物からなる酸化物スパッタリングターゲットに関するものである。
金属成分として、亜鉛、アルミニウム、ケイ素を含有した酸化物膜は、例えば特許文献1,2に開示されているように、液晶表示素子、有機EL素子、太陽電池等の各種デバイスにおいて、水蒸気や雰囲気ガスから保護するバリア膜として使用されている。
ここで、上述の酸化物膜は、例えば、下記の特許文献1〜4に示すように、酸化物からなるスパッタリングターゲットを用いてスパッタリングを行うことにより成膜される。なお、上述のスパッタリングターゲットとしては、例えば平板形状又は円筒形状をなすものが提供されている。
ここで、上述の酸化物膜は、例えば、下記の特許文献1〜4に示すように、酸化物からなるスパッタリングターゲットを用いてスパッタリングを行うことにより成膜される。なお、上述のスパッタリングターゲットとしては、例えば平板形状又は円筒形状をなすものが提供されている。
特許文献1,2には、亜鉛、アルミニウム、ケイ素を含有し、ZnO相と複合酸化物相(Zn2SiO4相)を有する酸化物スパッタリングターゲットを用いて、酸化物膜を成膜することが記載されている。
特許文献3には、亜鉛、アルミニウム、ケイ素を含有した酸化物スパッタリングターゲットにおいて、複合酸化物相(Zn2SiO4相)の粒径を5μm以下に制限することによって、異常放電の発生を抑制することが記載されている。
特許文献4には、亜鉛、アルミニウム、ケイ素を含有した酸化物スパッタリングターゲットに、B2O3やMoO3を添加したものが記載されている。
特許文献3には、亜鉛、アルミニウム、ケイ素を含有した酸化物スパッタリングターゲットにおいて、複合酸化物相(Zn2SiO4相)の粒径を5μm以下に制限することによって、異常放電の発生を抑制することが記載されている。
特許文献4には、亜鉛、アルミニウム、ケイ素を含有した酸化物スパッタリングターゲットに、B2O3やMoO3を添加したものが記載されている。
ところで、上述の酸化物スパッタリングターゲットを用いて酸化物膜を成膜する際には、スパッタ時の異常放電の発生を抑制する必要がある。
ここで、特許文献3においては、複合酸化物相(Zn2SiO4相)の粒径を5μm以下に制限することで異常放電の発生を抑制しているが、ZnO相の粒成長を抑制することはできていなかった。
また、特許文献4においても、ZnO相の粒成長を抑制することはできなかった。
ここで、特許文献3においては、複合酸化物相(Zn2SiO4相)の粒径を5μm以下に制限することで異常放電の発生を抑制しているが、ZnO相の粒成長を抑制することはできていなかった。
また、特許文献4においても、ZnO相の粒成長を抑制することはできなかった。
ここで、酸化物スパッタリングターゲットにおいてZnO相の粒径が粗大化した場合には、長時間使用した際に、パーティクルが発生し、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制できないおそれがあった。
また、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制するために、使用途中で装置を解放し、スパッタリングターゲットのクリーニング作業を行う必要があった。このため、酸化物膜の成膜を効率良く行うことができないおそれがあった。
また、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制するために、使用途中で装置を解放し、スパッタリングターゲットのクリーニング作業を行う必要があった。このため、酸化物膜の成膜を効率良く行うことができないおそれがあった。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能な酸化物スパッタリングターゲットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の酸化物スパッタリングターゲットは、金属成分と酸素とからなる酸化物であり、前記金属成分は、前記金属成分の合計含有量を100mass%として、Alを0.3mass%以上3.7mass%以下の範囲内の量、Siを6.0mass%以上14.5mass%以下の範囲内の量、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素を0.003mass%以上0.1mass%以下の範囲内の合計量で含有し、残部がZn及び不可避不純物からなることを特徴としている。
この構成の酸化物スパッタリングターゲットによれば、金属成分の合計含有量を100mass%として、Al,Siを上述の範囲で含有するとともに、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素を0.003mass%以上0.1mass%以下の範囲内の合計量で含有するものとされている。
上述のM元素は、ZnOの粒成長を抑制する作用を有しており、酸化物スパッタリングターゲットにおけるZnO相の粒径を小さく抑えることができる。これにより、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
上述のM元素は、ZnOの粒成長を抑制する作用を有しており、酸化物スパッタリングターゲットにおけるZnO相の粒径を小さく抑えることができる。これにより、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
また、本発明の酸化物スパッタリングターゲットは、金属成分とCと酸素とからなる酸化物であり、前記金属成分と前記Cは、前記金属成分と前記Cとの合計含有量を100mass%として、Alを0.3mass%以上3.7mass%以下の範囲内の量、Siを6.0mass%以上14.5mass%以下の範囲内の量、Cを0.03mass%以上1.0mass%以下の範囲内の量で含有し、残部がZn及び不可避不純物からなることを特徴としている。
なお、本発明において、Siは金属成分に含まれる。
なお、本発明において、Siは金属成分に含まれる。
この構成の酸化物スパッタリングターゲットによれば、金属成分とCとの合計含有量を100mass%として、Al,Siを上述の範囲で含有するとともに、Cを0.03mass%以上1.0mass%以下の範囲内で含有するものとされている。
Cは、ZnOの粒成長を抑制する作用を有しており、酸化物スパッタリングターゲットにおけるZnO相の粒径を小さく抑えることができる。これにより、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
Cは、ZnOの粒成長を抑制する作用を有しており、酸化物スパッタリングターゲットにおけるZnO相の粒径を小さく抑えることができる。これにより、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
また、本発明の酸化物スパッタリングターゲットは、金属成分とCと酸素とからなる酸化物であり、前記金属成分と前記Cは、前記金属成分と前記Cとの合計含有量を100mass%として、Alを0.3mass%以上3.7mass%以下の範囲内の量、Siを6.0mass%以上14.5mass%以下の範囲内の量、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素を0.003mass%以上0.1mass%以下の範囲内の合計量、Cを0.03mass%以上1.0mass%以下の範囲内の量で含有し、残部がZn及び不可避不純物からなることを特徴としている。
この構成の酸化物スパッタリングターゲットによれば、金属成分とCとの合計含有量を100mass%として、Al,Siを上述の範囲で含有するとともに、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素を0.003mass%以上0.1mass%以下の範囲内の合計量で含有し、Cを0.03mass%以上1.0mass%以下の範囲内で含有するものとされている。
上述のM元素及びCは、ZnOの粒成長を抑制する作用を有しており、酸化物スパッタリングターゲットにおけるZnO相の粒径を小さく抑えることができる。これにより、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
上述のM元素及びCは、ZnOの粒成長を抑制する作用を有しており、酸化物スパッタリングターゲットにおけるZnO相の粒径を小さく抑えることができる。これにより、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
ここで、本発明の酸化物スパッタリングターゲットにおいては、ZnO相及びZn2SiO4相を有し、ZnO相の平均粒径が5μm以下であり、Zn2SiO4相の平均粒径が5μm以下であることが好ましい。
この場合、Zn2SiO4相の平均粒径が5μm以下に制限されているので、このZn2SiO4相に起因した異常放電の発生を抑制することができる。そして、ZnO相の平均粒径が5μm以下に制限されているので、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
この場合、Zn2SiO4相の平均粒径が5μm以下に制限されているので、このZn2SiO4相に起因した異常放電の発生を抑制することができる。そして、ZnO相の平均粒径が5μm以下に制限されているので、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
また、本発明の酸化物スパッタリングターゲットにおいては、ZnO相及びZn2SiO4相を有し、25000μm2の測定範囲において、直径(円相当径)10μm以上25μm以下の範囲内のZnO相の個数が10個以下であることが好ましい。
この場合、直径(円相当径)10μm以上25μm以下の範囲内の比較的粗大なZnO相の個数が抑えられており、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
この場合、直径(円相当径)10μm以上25μm以下の範囲内の比較的粗大なZnO相の個数が抑えられており、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
本発明によれば、異常放電の発生を抑制することができるとともに、比抵抗値が十分に低く安定してDCスパッタが可能なスパッタリングターゲットを提供することが可能となる。
以下に、本発明の実施形態である酸化物スパッタリングターゲットについて説明する。なお、本実施形態である酸化物スパッタリングターゲットは、ガスバリア膜として用いられる酸化物膜を成膜する際に使用されるものである。
本発明の第1の実施形態である酸化物スパッタリングターゲットは、金属成分と酸素とからなる酸化物と不可避不純物とからなり、金属成分は、金属成分の合計含有量を100mass%として、Alを0.3mass%以上3.7mass%以下の範囲内の量、Siを6.0mass%以上14.5mass%以下の範囲内の量、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素を0.003mass%以上0.1mass%以下の範囲内の合計量で含有し、残部がZn及び不可避金属からなる組成を有している。 なお、不可避金属には、Si等の半金属が含まれることとする。
発明の第2の実施形態である酸化物スパッタリングターゲットは、金属成分とCと酸素とからなる酸化物と不可避不純物とからなり、金属成分とCは、金属成分とCとの合計含有量を100mass%として、Alを0.3mass%以上3.7mass%以下の範囲内の量、Siを6.0mass%以上14.5mass%以下の範囲内の量、Cを0.03mass%以上1.0mass%以下の範囲内の量で含有し、残部がZn及び不可避金属からなる組成を有している。なお、不可避金属には、Si等の半金属が含まれることとする。
本発明の第3の実施形態である酸化物スパッタリングターゲットは、金属成分とCと酸素とからなる酸化物と不可避不純物とからなり、金属成分とCは、金属成分とCとの合計含有量を100mass%として、Alを0.3mass%以上3.7mass%以下の範囲内の量、Siを6.0mass%以上14.5mass%以下の範囲内の量、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素を0.003mass%以上0.1mass%以下の範囲内の合計量、Cを0.03mass%以上1.0mass%以下の範囲内の量で含有し、残部がZn及び不可避金属からなる組成を有している。なお、不可避金属には、Si等の半金属が含まれることとする。
第1の実施形態において、不可避不純物は、酸素と金属成分以外の元素である。また、不可避金属は、上記の含有量が特定された元素とZn以外の金属元素である。
第2,3の実施形態において、不可避不純物は、酸素とCと金属成分以外の元素である。また、不可避金属は、上記の含有量が特定された元素とZn以外の金属元素である。
第1の実施形態において、不可避不純物は、酸素と金属成分以外の元素である。また、不可避金属は、上記の含有量が特定された元素とZn以外の金属元素である。
第2,3の実施形態において、不可避不純物は、酸素とCと金属成分以外の元素である。また、不可避金属は、上記の含有量が特定された元素とZn以外の金属元素である。
ここで、本発明の第1〜3の実施形態である酸化物スパッタリングターゲットにおいては、ZnO相及びZn2SiO4相を有し、ZnO相の平均粒径が5μm以下であり、Zn2SiO4相の平均粒径が5μm以下であることが好ましい。
また、本発明の第1〜3の実施形態である酸化物スパッタリングターゲットにおいては、ZnO相及びZn2SiO4相を有し、25000μm2の測定範囲において、直径10μm以上25μm以下の範囲内のZnO相の個数が10個以下であることが好ましい。
また、本発明の第1〜3の実施形態である酸化物スパッタリングターゲットにおいては、ZnO相及びZn2SiO4相を有し、25000μm2の測定範囲において、直径10μm以上25μm以下の範囲内のZnO相の個数が10個以下であることが好ましい。
以下に、本実施形態である酸化物スパッタリングターゲットの組成、M元素及びCの含有量、ZnO相及びZn2SiO4相の平均粒径、直径10μm以上25μm以下の範囲内のZnO相の個数を、上述のように規定した理由について説明する。
(Al)
本実施形態において、Alの含有量を0.3mass%以上3.7mass%以下の範囲内とした理由を以下に示す。Alの含有量が0.3mass%未満では、十分な導電性を得ることができず、異常放電が発生して長時間の安定したDCスパッタができない。Alの含有量が3.7mass%を超えると、発生したAl2O3とZnOとの複合酸化物ZnAl2O4に起因する異常放電が発生してDCスパッタができない。Alの含有量は、好ましくは0.5mass%以上2.9mass%以下である。
本実施形態において、Alの含有量を0.3mass%以上3.7mass%以下の範囲内とした理由を以下に示す。Alの含有量が0.3mass%未満では、十分な導電性を得ることができず、異常放電が発生して長時間の安定したDCスパッタができない。Alの含有量が3.7mass%を超えると、発生したAl2O3とZnOとの複合酸化物ZnAl2O4に起因する異常放電が発生してDCスパッタができない。Alの含有量は、好ましくは0.5mass%以上2.9mass%以下である。
(Si)
本実施形態において、Siの含有量を6.0mass%以上14.5mass%以下の範囲内とした理由を以下に示す。Siの含有量が6.0mass%未満では、透過率を高くする十分な効果が得られない。さらに水蒸気バリア性も低下する。Siの含有量が14.5mass%を超えると、十分な導電性を得ることができず、異常放電が発生して長時間の安定したDCスパッタができない。Siの含有量は、好ましくは8.0mass%以上12.0mass%以下である。
本実施形態において、Siの含有量を6.0mass%以上14.5mass%以下の範囲内とした理由を以下に示す。Siの含有量が6.0mass%未満では、透過率を高くする十分な効果が得られない。さらに水蒸気バリア性も低下する。Siの含有量が14.5mass%を超えると、十分な導電性を得ることができず、異常放電が発生して長時間の安定したDCスパッタができない。Siの含有量は、好ましくは8.0mass%以上12.0mass%以下である。
(M元素)
Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素は、酸化物のまま存在するか、あるいはZnO相に固溶する。さらには、M元素は、複合酸化物を生成する。これらにより、M元素は、ZnO相の粒成長を阻害する作用を有する。
ここで、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素の合計含有量が0.003mass%未満では上述の作用効果を得ることができない。一方、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素の合計含有量が0.1mass%を超えると、M元素自体が異常放電の原因となるおそれがある。
以上のことから、本実施形態では、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素の含有量を0.003mass%以上0.1mass%以下の範囲内としている。
なお、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素の含有量の下限は0.004mass%以上であることが好ましく、0.005mass%以上であることがさらに好ましく、0.02mass%以上であることが最も好ましい。一方、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素の含有量の上限は0.09mass%以下であることが好ましく、0.08mass%以下であることがさらに好ましく、0.008mass%以下であることが最も好ましい。
Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素は、酸化物のまま存在するか、あるいはZnO相に固溶する。さらには、M元素は、複合酸化物を生成する。これらにより、M元素は、ZnO相の粒成長を阻害する作用を有する。
ここで、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素の合計含有量が0.003mass%未満では上述の作用効果を得ることができない。一方、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素の合計含有量が0.1mass%を超えると、M元素自体が異常放電の原因となるおそれがある。
以上のことから、本実施形態では、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素の含有量を0.003mass%以上0.1mass%以下の範囲内としている。
なお、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素の含有量の下限は0.004mass%以上であることが好ましく、0.005mass%以上であることがさらに好ましく、0.02mass%以上であることが最も好ましい。一方、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素の含有量の上限は0.09mass%以下であることが好ましく、0.08mass%以下であることがさらに好ましく、0.008mass%以下であることが最も好ましい。
(C)
C(炭素)は、原子半径差によりZnO相の粒成長を阻害する作用を有する。
ここで、Cの合計含有量が0.03mass%未満では、上述の作用効果を得ることができない。一方、Cの含有量が1.0mass%を超えると、成膜された酸化物膜の透過率が低下するおそれがある。
以上のことから、本実施形態では、Cの含有量を0.03mass%以上1.0mass%以下の範囲内としている。
なお、Cの含有量の下限は0.04mass%以上であることが好ましく、0.05mass%以上であることがさらに好ましく、0.1mass%以上であることが最も好ましい。一方、Cの含有量の上限は0.9mass%以下又は0.8mass%以下であることが好ましく、0.6mass%以下であることがさらに好ましく、0.4mass%以下であることが最も好ましい。
C(炭素)は、原子半径差によりZnO相の粒成長を阻害する作用を有する。
ここで、Cの合計含有量が0.03mass%未満では、上述の作用効果を得ることができない。一方、Cの含有量が1.0mass%を超えると、成膜された酸化物膜の透過率が低下するおそれがある。
以上のことから、本実施形態では、Cの含有量を0.03mass%以上1.0mass%以下の範囲内としている。
なお、Cの含有量の下限は0.04mass%以上であることが好ましく、0.05mass%以上であることがさらに好ましく、0.1mass%以上であることが最も好ましい。一方、Cの含有量の上限は0.9mass%以下又は0.8mass%以下であることが好ましく、0.6mass%以下であることがさらに好ましく、0.4mass%以下であることが最も好ましい。
ここで、上述のM元素とCとを共添加する場合には、M元素の合計含有量を0.003mass%以上0.1mass%以下の範囲内とし、Cの含有量を0.03mass%以上1.0mass%以下の範囲内とする。
なお、M元素の合計含有量が0.08mass%以上0.1mass%以下である場合には、Cの含有量を0.03mass%以上0.6mass%以下の範囲内とすることが好ましい。また、Cの含有量が0.9mass%以上1.0mass%以下である場合には、M元素の合計含有量を0.03mass%以上0.08mas%以下の範囲内とすることが好ましい。
なお、M元素の合計含有量が0.08mass%以上0.1mass%以下である場合には、Cの含有量を0.03mass%以上0.6mass%以下の範囲内とすることが好ましい。また、Cの含有量が0.9mass%以上1.0mass%以下である場合には、M元素の合計含有量を0.03mass%以上0.08mas%以下の範囲内とすることが好ましい。
(Zn2SiO4相の平均粒径)
本実施形態である酸化物スパッタリングターゲットにおいて、Zn2SiO4相の平均粒径を5μm以下に制限した場合には、このZn2SiO4相に起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
なお、Zn2SiO4相の平均粒径は、4.8μm以下又は3.5μm以下であることが好ましく、2.7μm以下であることがさらに好ましい。Zn2SiO4相の平均粒径の下限は特に制限されないが、実質的には2.0μm以上となる。これは添加しているカーボンやM元素の最大量に起因していると考えられる。
本実施形態である酸化物スパッタリングターゲットにおいて、Zn2SiO4相の平均粒径を5μm以下に制限した場合には、このZn2SiO4相に起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
なお、Zn2SiO4相の平均粒径は、4.8μm以下又は3.5μm以下であることが好ましく、2.7μm以下であることがさらに好ましい。Zn2SiO4相の平均粒径の下限は特に制限されないが、実質的には2.0μm以上となる。これは添加しているカーボンやM元素の最大量に起因していると考えられる。
(ZnO相の平均粒径)
本実施形態である酸化物スパッタリングターゲットにおいて、ZnO相の平均粒径を5μm以下に制限した場合には、長時間使用してもパーティクルの発生を抑制でき、パーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
なお、ZnO相の平均粒径は、4.9μm以下又は3.5μm以下であることが好ましく、2.1μm以下であることがさらに好ましく、1.0μm以下であることが最も好ましい。ZnO相の平均粒径の下限は特に制限されないが、実質的に0.6μm以上となる。これは添加しているカーボンやM元素の最大量に起因していると考えられる。
本実施形態である酸化物スパッタリングターゲットにおいて、ZnO相の平均粒径を5μm以下に制限した場合には、長時間使用してもパーティクルの発生を抑制でき、パーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
なお、ZnO相の平均粒径は、4.9μm以下又は3.5μm以下であることが好ましく、2.1μm以下であることがさらに好ましく、1.0μm以下であることが最も好ましい。ZnO相の平均粒径の下限は特に制限されないが、実質的に0.6μm以上となる。これは添加しているカーボンやM元素の最大量に起因していると考えられる。
(直径10μm以上25μm以下の範囲内のZnO相の個数)
本実施形態である酸化物スパッタリングターゲットにおいて、25000μm2の測定範囲において、直径(円相当径)10μm以上25μm以下の範囲内のZnO相の個数が10個以下である場合には、比較的粗大なZnO相が多く存在せず、長時間使用してもパーティクルの発生を抑制でき、パーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
なお、25000μm2の測定範囲において、直径(円相当径)10μm以上25μm以下の範囲内のZnO相の個数は、4個以下であることが好ましく、2個以下であることがさらに好ましい。
また、ZnO相の最大粒径は25μm以下であることが好ましい。
本実施形態である酸化物スパッタリングターゲットにおいて、25000μm2の測定範囲において、直径(円相当径)10μm以上25μm以下の範囲内のZnO相の個数が10個以下である場合には、比較的粗大なZnO相が多く存在せず、長時間使用してもパーティクルの発生を抑制でき、パーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
なお、25000μm2の測定範囲において、直径(円相当径)10μm以上25μm以下の範囲内のZnO相の個数は、4個以下であることが好ましく、2個以下であることがさらに好ましい。
また、ZnO相の最大粒径は25μm以下であることが好ましい。
次に、本実施形態である酸化物スパッタリングターゲットの製造方法について説明する。
まず、酸化アルミニウム粉(Al2O3粉)と酸化ケイ素粉(SiO2粉)と酸化亜鉛粉(ZnO粉)等の各種原料粉を準備し、これを混合して混合原料粉とする。
ここで、第1の実施形態の酸化物スパッタリングターゲットにおいては、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素の酸化物粉を添加する。あるいは、その後のボールミルによる原料粉の混合においてジルコニアボールを用いることによって、ジルコニアボールの摩耗を利用し、Zr等を添加してもよい。
また、第2の実施形態の酸化物スパッタリングターゲットにおいては、カーボン粉を添加する。あるいは、混合原料粉に炭素源として有機物からなる分散剤等を添加してもよい。
さらに、第3の実施形態の酸化物スパッタリングターゲットにおいては、上述した各種方法で、M元素及びCを添加する。
ここで、第1の実施形態の酸化物スパッタリングターゲットにおいては、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素の酸化物粉を添加する。あるいは、その後のボールミルによる原料粉の混合においてジルコニアボールを用いることによって、ジルコニアボールの摩耗を利用し、Zr等を添加してもよい。
また、第2の実施形態の酸化物スパッタリングターゲットにおいては、カーボン粉を添加する。あるいは、混合原料粉に炭素源として有機物からなる分散剤等を添加してもよい。
さらに、第3の実施形態の酸化物スパッタリングターゲットにおいては、上述した各種方法で、M元素及びCを添加する。
ここで、ジルコニアボールからZr等を添加する場合、ジルコニアボールの劣化状態などが添加量に大きく影響するため、添加量にばらつきが発生することも多く、ターゲット製造後に組成分析による選定が必要である。
また、分散剤等によってCを添加する場合には、分散剤と原料粉末の混合溶液をスプレードライにより乾燥、造粒する。得られた粉末は、通常、脱脂処理とよばれる脱炭素工程が脱炭素のためには必須であるが、脱炭素工程をあえて実施しないことにより炭素を含有させてもよい。
また、分散剤等によってCを添加する場合には、分散剤と原料粉末の混合溶液をスプレードライにより乾燥、造粒する。得られた粉末は、通常、脱脂処理とよばれる脱炭素工程が脱炭素のためには必須であるが、脱炭素工程をあえて実施しないことにより炭素を含有させてもよい。
なお、ジルコニアボールの摩耗を利用してZr等を添加する場合には、摩耗を促進させるために、溶媒をできるかぎり少なくする必要があるため、混合中の原料の固化を防ぎスラリー化する目的で分散剤を添加することが有効である。このとき分散剤は炭素源として活用してもよい。
ジルコニアボールの摩耗を利用しないでCとZr等のM元素を添加する場合は、C源(炭素源)として分散剤を添加しても良いが、溶媒を少なくする必要がないため、分散剤以外の高分子有機物も使用できる。高分子有機物はホットプレートやスプレードライでの乾燥で蒸発や分解が起こらず、かつホットプレス時にカーボンとして残留する高分子有機物を選択すればよい。低分子有機物では工程中に蒸発、分解/蒸発してしまい、C源として有効に利用できないことが多い。このため、高分子有機物を使用することが好ましい。ただし、溶媒に均一に拡散する高分子有機物を選択することが好ましい。分散剤として、ポリカルボン酸が挙げられる。
ジルコニアボールの摩耗を利用しないでCとZr等のM元素を添加する場合は、C源(炭素源)として分散剤を添加しても良いが、溶媒を少なくする必要がないため、分散剤以外の高分子有機物も使用できる。高分子有機物はホットプレートやスプレードライでの乾燥で蒸発や分解が起こらず、かつホットプレス時にカーボンとして残留する高分子有機物を選択すればよい。低分子有機物では工程中に蒸発、分解/蒸発してしまい、C源として有効に利用できないことが多い。このため、高分子有機物を使用することが好ましい。ただし、溶媒に均一に拡散する高分子有機物を選択することが好ましい。分散剤として、ポリカルボン酸が挙げられる。
また、粉末の混合は、ボールミルに限定されるものではなく、ミキサー系やブレンダーにより実施できる。例えば、ヘンシェルミキサー、ロッキングミキサー、V型混合機により混合できる。
さらに、分散剤を添加してスプレードライをする際には、溶媒として純水を用いてもよいし、アルコールなど有機溶媒を残存カーボンに影響のない条件で用いてもよい。
さらに、分散剤を添加してスプレードライをする際には、溶媒として純水を用いてもよいし、アルコールなど有機溶媒を残存カーボンに影響のない条件で用いてもよい。
次に、混合原料粉を成形型に充填し、加圧しながら加熱して焼結し、焼結体を得る。ここで、焼結手段としては、ホットプレス法を採用することができる。
また、焼結温度は900℃以上1250℃以下の範囲内(好ましくは1000℃以上1150℃以下)、焼結温度での保持時間は2時間以上9時間以下の範囲内(好ましくは5時間以上)とする。加圧圧力は100kgf/cm2以上350kgf/cm2以下の範囲内とすることが好ましく、125kgf/cm2以上350kgf/cm2以下の範囲内とすることがさらに好ましい。また、雰囲気は真空雰囲気(50Pa以下)とすることが好ましい。
また、焼結温度は900℃以上1250℃以下の範囲内(好ましくは1000℃以上1150℃以下)、焼結温度での保持時間は2時間以上9時間以下の範囲内(好ましくは5時間以上)とする。加圧圧力は100kgf/cm2以上350kgf/cm2以下の範囲内とすることが好ましく、125kgf/cm2以上350kgf/cm2以下の範囲内とすることがさらに好ましい。また、雰囲気は真空雰囲気(50Pa以下)とすることが好ましい。
次に、得られた焼結体を機械加工する。これにより、本実施形態である酸化物スパッタリングターゲットが製造される。
以上のような構成とされた本実施形態である酸化物スパッタリングターゲットにおいては、金属成分とCとの合計含有量を100mass%として、Al,Siを上述の範囲で含有するとともに、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素を0.003mass%以上0.1mass%以下の範囲内、及び、Cを0.03mass%以上1.0mass%以下の範囲内で含有しており、これらM元素及びCによって、ZnOの粒成長が抑制されている。
このため、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
このため、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
また、本実施形態において、Zn2SiO4相の平均粒径が5μm以下に制限されている場合には、このZn2SiO4相に起因した異常放電の発生を抑制することができる。
さらに、本実施形態において、ZnO相の平均粒径が5μm以下に制限されている場合には、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態において、ZnO相の平均粒径が5μm以下に制限されている場合には、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
また、本実施形態において、25000μm2の測定範囲における直径10μm以上25μm以下の範囲内のZnO相の個数が10個以下である場合には、比較的粗大なZnO相の個数が抑えられている。このため、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的要件を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
以下に、本実施形態の有効性を確認するために行った確認実験の結果について説明する。
<本発明例及び比較例>
原料粉として、酸化亜鉛粉(ZnO粉:純度99.9mass%以上、平均粒径1μm)、酸化ケイ素粉(SiO2粉:純度99.9mass%以上、平均粒径2μm)、酸化アルミニウム粉(Al2O3粉:純度99.9mass%以上、平均粒径0.2μm)、酸化ジルコニウム粉(ZrO2粉:純度99.9mass%以上、平均粒径1μm/純度99.9mass%以上、粒径20〜30nm)、酸化ハフニウム粉(HfO2粉:純度99.9mass%以上、平均粒径0.1μm)、酸化イットリウム粉(Y2O3粉:純度99.9mass%以上、粒径30〜50nm)、炭素粉(C:純度99.9mass%以上、粒径20〜50nm)を準備した。分散剤としてポリカルボン酸を準備した。
なお、0.1μm以上の粉末の粒径の値は、レーザー回折散乱法による測定値であり、100nm未満の粉末の粒径の値は、透過型顕微鏡を用いて粒子を観察して得られた値である。また、算出粒径は、粒径が個数基準のメジアン径D50である。
原料粉として、酸化亜鉛粉(ZnO粉:純度99.9mass%以上、平均粒径1μm)、酸化ケイ素粉(SiO2粉:純度99.9mass%以上、平均粒径2μm)、酸化アルミニウム粉(Al2O3粉:純度99.9mass%以上、平均粒径0.2μm)、酸化ジルコニウム粉(ZrO2粉:純度99.9mass%以上、平均粒径1μm/純度99.9mass%以上、粒径20〜30nm)、酸化ハフニウム粉(HfO2粉:純度99.9mass%以上、平均粒径0.1μm)、酸化イットリウム粉(Y2O3粉:純度99.9mass%以上、粒径30〜50nm)、炭素粉(C:純度99.9mass%以上、粒径20〜50nm)を準備した。分散剤としてポリカルボン酸を準備した。
なお、0.1μm以上の粉末の粒径の値は、レーザー回折散乱法による測定値であり、100nm未満の粉末の粒径の値は、透過型顕微鏡を用いて粒子を観察して得られた値である。また、算出粒径は、粒径が個数基準のメジアン径D50である。
そして、以下に示す各種製造方法によって、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素、Al、Si、Zn、及び、Cを添加し、酸化物スパッタリングターゲットを製造した。用いた製造方法を表1〜4に示す。
また、酸化物スパッタリングターゲットの形状を表1〜4に示す。表1〜4において「円板」形状は、直径152.4mm×厚さ6mmの寸法を有した。「円筒」形状は、外径155mm、内径135mm、軸線方向長さ600mmの寸法を有した。詳細には、外径155mm、内径135mm、軸線方向長さ150mmのものを4個連結して、軸線方向長さを600mmとした。
また、酸化物スパッタリングターゲットの形状を表1〜4に示す。表1〜4において「円板」形状は、直径152.4mm×厚さ6mmの寸法を有した。「円筒」形状は、外径155mm、内径135mm、軸線方向長さ600mmの寸法を有した。詳細には、外径155mm、内径135mm、軸線方向長さ150mmのものを4個連結して、軸線方向長さを600mmとした。
(製造方法1)
上述の酸化アルミニウム粉と酸化ケイ素粉と酸化亜鉛粉と、表1〜4で示されるM元素の酸化物粉を秤量して混合し、得られた粉末を秤量した原料粉末とした。
混合においては、秤量した原料粉末とその4倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とを10Lのボールミルのポットに入れた。溶媒としてアルコールを用いた。スラリーが十分な粘度となるように粉末量100mass%に対して96mass%の量のアルコールをポットに入れた。回転速度73rpmにて24時間で混合粉砕した。
得られた混合粉末をホットプレートで乾燥した。次いで目開き:500μmの篩にかけて造粒して真空乾燥を行った。
表1〜4の温度(HP温度)と時間(保持時間)、及び、200kgf/cm2の圧力で真空ホットプレスし、焼結体とした。
上述の酸化アルミニウム粉と酸化ケイ素粉と酸化亜鉛粉と、表1〜4で示されるM元素の酸化物粉を秤量して混合し、得られた粉末を秤量した原料粉末とした。
混合においては、秤量した原料粉末とその4倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とを10Lのボールミルのポットに入れた。溶媒としてアルコールを用いた。スラリーが十分な粘度となるように粉末量100mass%に対して96mass%の量のアルコールをポットに入れた。回転速度73rpmにて24時間で混合粉砕した。
得られた混合粉末をホットプレートで乾燥した。次いで目開き:500μmの篩にかけて造粒して真空乾燥を行った。
表1〜4の温度(HP温度)と時間(保持時間)、及び、200kgf/cm2の圧力で真空ホットプレスし、焼結体とした。
(製造方法2)
(1)M元素の酸化物粉を用いなかったこと、及び(2)ボールミル条件(混合時間)を調整することで、Zrの含有量を表1〜4に示す値としたこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
(1)M元素の酸化物粉を用いなかったこと、及び(2)ボールミル条件(混合時間)を調整することで、Zrの含有量を表1〜4に示す値としたこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
(製造方法3)
M元素の酸化物粉の代わりに炭素粉を秤量して炭素粉、酸化アルミニウム粉、酸化ケイ素粉、酸化亜鉛粉を混合して秤量した原料粉末を得たこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
M元素の酸化物粉の代わりに炭素粉を秤量して炭素粉、酸化アルミニウム粉、酸化ケイ素粉、酸化亜鉛粉を混合して秤量した原料粉末を得たこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
(製造方法4)
(1)M元素の酸化物粉を用いなかったこと、及び(2)分散剤を炭素源として用いて以下の条件で粉末の湿式混合と乾燥を行ったこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
秤量した原料粉末とその4倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とを100Lのボールミルのポットに入れた。ジルコニアボールが摩耗しないように粉末重量100mass%に対して20mass%以上の量の純水をポットに投入した。このとき分散剤をポットに投入した。この分散剤の添加量を調整することで、表1〜4に示すC量とした。そして、ボールミル装置にて18時間湿式混合し、混合粉末を得た。
得られた混合粉末をスプレードライにて乾燥した。なお、カーボンを焼結体中に残存させるために、通常実施する脱脂は実施しなかった。
(1)M元素の酸化物粉を用いなかったこと、及び(2)分散剤を炭素源として用いて以下の条件で粉末の湿式混合と乾燥を行ったこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
秤量した原料粉末とその4倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とを100Lのボールミルのポットに入れた。ジルコニアボールが摩耗しないように粉末重量100mass%に対して20mass%以上の量の純水をポットに投入した。このとき分散剤をポットに投入した。この分散剤の添加量を調整することで、表1〜4に示すC量とした。そして、ボールミル装置にて18時間湿式混合し、混合粉末を得た。
得られた混合粉末をスプレードライにて乾燥した。なお、カーボンを焼結体中に残存させるために、通常実施する脱脂は実施しなかった。
(製造方法5)
炭素粉を秤量して炭素粉、酸化アルミニウム粉、酸化ケイ素粉、酸化亜鉛粉、M元素の酸化物粉を混合して秤量した原料粉末を得たこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
炭素粉を秤量して炭素粉、酸化アルミニウム粉、酸化ケイ素粉、酸化亜鉛粉、M元素の酸化物粉を混合して秤量した原料粉末を得たこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
(製造方法6)
(1)M元素の酸化物粉の代わりに炭素粉を秤量して炭素粉、酸化アルミニウム粉、酸化ケイ素粉、酸化亜鉛粉を混合して秤量した原料粉末を得たこと、(2)ボールミル条件(混合時間)を調整することで、Zrの含有量を表1〜4に示す値としたこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
(1)M元素の酸化物粉の代わりに炭素粉を秤量して炭素粉、酸化アルミニウム粉、酸化ケイ素粉、酸化亜鉛粉を混合して秤量した原料粉末を得たこと、(2)ボールミル条件(混合時間)を調整することで、Zrの含有量を表1〜4に示す値としたこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
(製造方法7)
分散剤を炭素源として用いて以下の条件で粉末の湿式混合と乾燥を行ったこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
秤量した原料粉末とその4倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とを100Lのボールミルのポットに入れた。ジルコニアボールが摩耗しないように粉末重量100mass%に対して20mass%以上の量の純水をポットに投入した。このとき分散剤をポットに投入した。この分散剤の添加量を調整することで、表1〜4に示すC量とした。そして、ボールミル装置にて18時間湿式混合し、混合粉末を得た。
得られた混合粉末をスプレードライにて乾燥した。なお、カーボンを焼結体中に含有するために、通常実施する脱脂は実施しなかった。
分散剤を炭素源として用いて以下の条件で粉末の湿式混合と乾燥を行ったこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
秤量した原料粉末とその4倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とを100Lのボールミルのポットに入れた。ジルコニアボールが摩耗しないように粉末重量100mass%に対して20mass%以上の量の純水をポットに投入した。このとき分散剤をポットに投入した。この分散剤の添加量を調整することで、表1〜4に示すC量とした。そして、ボールミル装置にて18時間湿式混合し、混合粉末を得た。
得られた混合粉末をスプレードライにて乾燥した。なお、カーボンを焼結体中に含有するために、通常実施する脱脂は実施しなかった。
(製造方法8)
(1)M元素の酸化物粉を用いなかったこと、(2)分散剤を炭素源として用いて以下の条件で粉末の湿式混合と乾燥を行ったこと、及び(3)ボールミル条件(混合時間)を調整することで、Zrの含有量を表1〜4に示す値としたこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
秤量した原料粉末とその4倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とを100Lのボールミルのポットに入れた。粉末重量100mass%に対して15mass%の量の純水をポットに投入した。このとき分散剤をポットに投入した。この分散剤の添加量を調整することで、表1〜4に示すC量とした。そして、ボールミル条件(混合時間)を調整することで、Zrの含有量を表1〜4に示す値とした。
得られた混合粉末をスプレードライにて乾燥した。なお、カーボンを焼結体中に含有するために、通常実施する脱脂は実施しなかった。
(1)M元素の酸化物粉を用いなかったこと、(2)分散剤を炭素源として用いて以下の条件で粉末の湿式混合と乾燥を行ったこと、及び(3)ボールミル条件(混合時間)を調整することで、Zrの含有量を表1〜4に示す値としたこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
秤量した原料粉末とその4倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とを100Lのボールミルのポットに入れた。粉末重量100mass%に対して15mass%の量の純水をポットに投入した。このとき分散剤をポットに投入した。この分散剤の添加量を調整することで、表1〜4に示すC量とした。そして、ボールミル条件(混合時間)を調整することで、Zrの含有量を表1〜4に示す値とした。
得られた混合粉末をスプレードライにて乾燥した。なお、カーボンを焼結体中に含有するために、通常実施する脱脂は実施しなかった。
<従来例1>
(1)M元素の酸化物粉を用いなかったこと、(2)ボールミル装置にて48時間湿式混合したこと、及び(3)得られた混合粉をホットプレートで乾燥後に目開き:250μmの篩にかけて造粒したこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
(1)M元素の酸化物粉を用いなかったこと、(2)ボールミル装置にて48時間湿式混合したこと、及び(3)得られた混合粉をホットプレートで乾燥後に目開き:250μmの篩にかけて造粒したこと以外は、製造方法1と同様にして、焼結体を得た。
<従来例2>
まず、上述の酸化亜鉛、酸化ケイ素の各原料粉末を、ZnO:SiO2=2:1(モル比)となるように秤量した。この秤量した各原料粉末とその3倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とをポリ容器(ボールミルのポット)に入れた。また溶媒としてアルコールをポリ容器に入れた。ボールミル装置にて、16時間、湿式混合し、混合粉末を得た。
まず、上述の酸化亜鉛、酸化ケイ素の各原料粉末を、ZnO:SiO2=2:1(モル比)となるように秤量した。この秤量した各原料粉末とその3倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とをポリ容器(ボールミルのポット)に入れた。また溶媒としてアルコールをポリ容器に入れた。ボールミル装置にて、16時間、湿式混合し、混合粉末を得た。
次に、得られた混合粉末を乾燥し、次いで造粒した。そして、1200℃、5時間、大気中で焼成して、仮焼体(ZnとSiとの複合酸化物:Zn2SiO4)を得た。この仮焼体とその5倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とをポリ容器に入れた。また、溶媒としてアルコールをポリ容器に入れた。ボールミル装置にて24時間湿式粉砕した。
湿式粉砕の後、仮焼体を乾燥、造粒した。得られた仮焼粉(ZnとSiとの複合酸化物粉末)(化学式:Zn2SiO4、D50=12μm)と、上述の酸化亜鉛粉、酸化アルミニウム粉を、所定の比率になるように秤量した。
この秤量した各原料粉末とその5倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とをポリ容器に入れた。また、溶媒としてアルコールをポリ容器に入れた。ボールミル装置にて24時間湿式混合した。
次いで、得られた混合粉末を乾燥し、次いで造粒した。そして、表4の温度(HP温度)と時間(保持時間)、及び、200kgf/cm2の圧力で真空ホットプレスし、焼結体とした。
この秤量した各原料粉末とその5倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とをポリ容器に入れた。また、溶媒としてアルコールをポリ容器に入れた。ボールミル装置にて24時間湿式混合した。
次いで、得られた混合粉末を乾燥し、次いで造粒した。そして、表4の温度(HP温度)と時間(保持時間)、及び、200kgf/cm2の圧力で真空ホットプレスし、焼結体とした。
<従来例3>
上述の酸化アルミニウム粉と酸化ケイ素粉と酸化亜鉛粉を、焼結後の含有割合が表4に示す割合となるように秤量した。
この秤量した各原料粉末とその5倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とをポリ容器に入れた。また溶媒としてアルコールをポリ容器に入れた。ボールミル装置にて24時間湿式混合した。次いで、得られた混合粉末を乾燥し、次いで造粒した。そして、表4の温度(HP温度)と時間(保持時間)、及び、200kgf/cm2の圧力で真空ホットプレスし、焼結体とした。
上述の酸化アルミニウム粉と酸化ケイ素粉と酸化亜鉛粉を、焼結後の含有割合が表4に示す割合となるように秤量した。
この秤量した各原料粉末とその5倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とをポリ容器に入れた。また溶媒としてアルコールをポリ容器に入れた。ボールミル装置にて24時間湿式混合した。次いで、得られた混合粉末を乾燥し、次いで造粒した。そして、表4の温度(HP温度)と時間(保持時間)、及び、200kgf/cm2の圧力で真空ホットプレスし、焼結体とした。
<従来例4>
1000℃、5時間、大気中で焼成すること以外は、従来例2と同様にして、原料粉末の湿式粉砕、乾燥、造粒、及び焼成を行い、仮焼粉(ZnとSiとの複合酸化物粉末)(化学式:Zn2SiO4、D50=12μm)を得た。
得られた仮焼粉(ZnとSiとの複合酸化物粉末)(化学式:Zn2SiO4、D50=12μm)と、上述の酸化亜鉛粉、酸化アルミニウム粉を、焼結後の含有割合が表4に示す割合になるように秤量した。
1000℃、5時間、大気中で焼成すること以外は、従来例2と同様にして、原料粉末の湿式粉砕、乾燥、造粒、及び焼成を行い、仮焼粉(ZnとSiとの複合酸化物粉末)(化学式:Zn2SiO4、D50=12μm)を得た。
得られた仮焼粉(ZnとSiとの複合酸化物粉末)(化学式:Zn2SiO4、D50=12μm)と、上述の酸化亜鉛粉、酸化アルミニウム粉を、焼結後の含有割合が表4に示す割合になるように秤量した。
この秤量した各原料粉末とその5倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とをポリ容器に入れた。また、溶媒としてアルコールをポリ容器に入れた。ボールミル装置にて24時間湿式混合した。
次に、得られた混合粉末を乾燥し、次いで造粒した。そして、1000℃、5時間、大気中で焼成して、仮焼体を得た。この仮焼体とその5倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とをポリ容器に入れた。また、溶媒としてアルコールをポリ容器に入れた。ボールミル装置にて24時間湿式粉砕した。
次いで、得られた混合粉末を、常温で500kgf/cm2の圧力でプレスした。そして、圧粉体に対して酸素雰囲気で1400℃、5時間の焼成を行い、焼結体とした。
次に、得られた混合粉末を乾燥し、次いで造粒した。そして、1000℃、5時間、大気中で焼成して、仮焼体を得た。この仮焼体とその5倍量(重量比)のジルコニアボール(直径5mmのボールと直径10mmのボールとを重量で半分ずつ)とをポリ容器に入れた。また、溶媒としてアルコールをポリ容器に入れた。ボールミル装置にて24時間湿式粉砕した。
次いで、得られた混合粉末を、常温で500kgf/cm2の圧力でプレスした。そして、圧粉体に対して酸素雰囲気で1400℃、5時間の焼成を行い、焼結体とした。
<従来例5>
酸化亜鉛粉、酸化アルミニウム粉、酸化ケイ素粉と共に、酸化ホウ素粉(B2O3、純度99.9mass%以上、平均粒径1μm)を、焼結後の含有割合が表4に示す割合となるように秤量して、秤量した原料粉末を得たこと以外は、従来例3と同様にして、焼結体を得た。
酸化亜鉛粉、酸化アルミニウム粉、酸化ケイ素粉と共に、酸化ホウ素粉(B2O3、純度99.9mass%以上、平均粒径1μm)を、焼結後の含有割合が表4に示す割合となるように秤量して、秤量した原料粉末を得たこと以外は、従来例3と同様にして、焼結体を得た。
<従来例6>
酸化亜鉛粉、酸化アルミニウム粉、酸化ケイ素粉と共に、酸化モリブデン粉(MoO3、純度99.9mass%以上、平均粒径2.5μm)を、焼結後の含有割合が表4に示す割合となるように秤量して、秤量した原料粉末を得たこと以外は、従来例3と同様にして、焼結体を得た。
酸化亜鉛粉、酸化アルミニウム粉、酸化ケイ素粉と共に、酸化モリブデン粉(MoO3、純度99.9mass%以上、平均粒径2.5μm)を、焼結後の含有割合が表4に示す割合となるように秤量して、秤量した原料粉末を得たこと以外は、従来例3と同様にして、焼結体を得た。
得られた各焼結体を所定寸法に機械加工し、各種酸化物スパッタリングターゲットを得た。これらに対し、以下の項目について評価を実施した。
<組成>
得られたスパッタリングターゲットから測定試料を採取し、ICP発光分光分析法により各元素について定量分析を行った。得られた組成分析値から、各金属成分の含有量を、金属成分の合計含有量が100mass%となるように換算した。その結果を表1〜4に示す。
得られたスパッタリングターゲットから測定試料を採取し、ICP発光分光分析法により各元素について定量分析を行った。得られた組成分析値から、各金属成分の含有量を、金属成分の合計含有量が100mass%となるように換算した。その結果を表1〜4に示す。
<相対密度>
得られた酸化物スパッタリングターゲットの重量と寸法を測定し、体積密度を求めた。次いで体積密度を理論密度ρfn(単位:g/cm3)で割ることで相対密度(%)を算出した。なお、理論密度ρfnについては、原料の理論密度と秤量した重量%に基づいて、以下に示した式により求めた。
理論密度ρfnは、原料の単元素や単分子の理論密度及び配合比率から算出される。焼結時に原料の単元素や単分子から化合物が形成される場合があるが、その化合物の理論密度は考慮されていない。このため、相対密度が100%を超える場合がある。
得られた酸化物スパッタリングターゲットの重量と寸法を測定し、体積密度を求めた。次いで体積密度を理論密度ρfn(単位:g/cm3)で割ることで相対密度(%)を算出した。なお、理論密度ρfnについては、原料の理論密度と秤量した重量%に基づいて、以下に示した式により求めた。
理論密度ρfnは、原料の単元素や単分子の理論密度及び配合比率から算出される。焼結時に原料の単元素や単分子から化合物が形成される場合があるが、その化合物の理論密度は考慮されていない。このため、相対密度が100%を超える場合がある。
<X線回折分析>
得られたスパッタリングターゲットからX線回折パターン測定用試料を採取し、以下の条件でX線回折パターン(XRDパターン)を測定した。ZnO相に関してはPDFカード番号:00−01−1136で特性ピークの面指数を確認した。Zn2SiO4相に関してはPDFカード番号:01−83−2270で特性ピークの面指数を確認した。これにより、ZnO相、Zn2SiO4相の有無を確認した。
装置:理学電気社製(RINT−Ultima/PC)
管球:Cu
管電圧:40kV
管電流:50mA
走査範囲(2θ):4°〜80°
スリットサイズ:発散(DS)2/3度、散乱(SS)2/3度、受光(RS)0.8mm
測定ステップ幅:2θで0.02度
スキャンスピード:毎分2度
試料台回転スピード:30rpm
得られたスパッタリングターゲットからX線回折パターン測定用試料を採取し、以下の条件でX線回折パターン(XRDパターン)を測定した。ZnO相に関してはPDFカード番号:00−01−1136で特性ピークの面指数を確認した。Zn2SiO4相に関してはPDFカード番号:01−83−2270で特性ピークの面指数を確認した。これにより、ZnO相、Zn2SiO4相の有無を確認した。
装置:理学電気社製(RINT−Ultima/PC)
管球:Cu
管電圧:40kV
管電流:50mA
走査範囲(2θ):4°〜80°
スリットサイズ:発散(DS)2/3度、散乱(SS)2/3度、受光(RS)0.8mm
測定ステップ幅:2θで0.02度
スキャンスピード:毎分2度
試料台回転スピード:30rpm
<平均粒径/粗大ZnOの個数>
得られた酸化物スパッタリングターゲットからEBSD(Electron BackScatter Diffraction)の画像データとEDS(Energy Dispersive X-ray Spectroscopy)スペクトルを同時に取得した。EDSスペクトルの結果から、画像データ上で測定領域をSi検出領域とSi不検出領域に分離した。Si検出領域をZn2SiO4相として定義し、Si不検出領域をZnO相として定義した。EBSDの画像データから、各相の結晶粒の粒径を円相当径(結晶粒の面積に相当する真円の直径)として算出した。それぞれの相の領域での個数平均結晶粒径を算出した。また、算出した粒径は、粒径が個数基準のメジアン径D50である。
さらに、ZnO相として定義した領域の粗大結晶粒をカウントすることで粗大ZnOの個数を確認した。詳細には、25000μm2の測定範囲において、円相当径が10μm以上25μm以下のZnOの結晶粒の個数を測定した。
装置:日立ハイテクノロジー社製FE−SEM SU−60 & EBSD(Hikari)sysem
加速電圧:15kV
倍率:1000倍
測定ステップ:0.2
得られた酸化物スパッタリングターゲットからEBSD(Electron BackScatter Diffraction)の画像データとEDS(Energy Dispersive X-ray Spectroscopy)スペクトルを同時に取得した。EDSスペクトルの結果から、画像データ上で測定領域をSi検出領域とSi不検出領域に分離した。Si検出領域をZn2SiO4相として定義し、Si不検出領域をZnO相として定義した。EBSDの画像データから、各相の結晶粒の粒径を円相当径(結晶粒の面積に相当する真円の直径)として算出した。それぞれの相の領域での個数平均結晶粒径を算出した。また、算出した粒径は、粒径が個数基準のメジアン径D50である。
さらに、ZnO相として定義した領域の粗大結晶粒をカウントすることで粗大ZnOの個数を確認した。詳細には、25000μm2の測定範囲において、円相当径が10μm以上25μm以下のZnOの結晶粒の個数を測定した。
装置:日立ハイテクノロジー社製FE−SEM SU−60 & EBSD(Hikari)sysem
加速電圧:15kV
倍率:1000倍
測定ステップ:0.2
<異常放電回数の測定>
得られた酸化物スパッタリングターゲットを無酸素銅製のバッキングプレート又はバッキングチューブに半田付けし、これをマグネトロン式のDCスパッタ装置に装着した。次いで、下記のスパッタ条件にて60分間連続して、スパッタリング法による成膜を実施した。この成膜の間、DCスパッタ装置の電源に付属するアークカウンターを用いて、異常放電の回数をカウントした。
詳細には、成膜の開始から60分経過時点までの間の異常放電の回数をカウントした。その異常放電の回数を表中の項目“初期”に記載した。また12時間成膜を行った時点からさらに60分経過時点までの間の異常放電の回数をカウントした。その異常放電の回数を表中の項目“12時間後”に記載した。
到達真空度:5×10−5Pa
Arガス圧:0.3Pa
スパッタ出力:円板状:DC500W
円筒状:DC3000W
得られた酸化物スパッタリングターゲットを無酸素銅製のバッキングプレート又はバッキングチューブに半田付けし、これをマグネトロン式のDCスパッタ装置に装着した。次いで、下記のスパッタ条件にて60分間連続して、スパッタリング法による成膜を実施した。この成膜の間、DCスパッタ装置の電源に付属するアークカウンターを用いて、異常放電の回数をカウントした。
詳細には、成膜の開始から60分経過時点までの間の異常放電の回数をカウントした。その異常放電の回数を表中の項目“初期”に記載した。また12時間成膜を行った時点からさらに60分経過時点までの間の異常放電の回数をカウントした。その異常放電の回数を表中の項目“12時間後”に記載した。
到達真空度:5×10−5Pa
Arガス圧:0.3Pa
スパッタ出力:円板状:DC500W
円筒状:DC3000W
<直流スパッタ>
上記のスパッタ条件にて電流を流した際に放電するかどうかを確認した。表中の項目“直流スパッタ”において、放電した場合を“可”と記載し、放電しなかった場合を“不可”と記載した。
上記のスパッタ条件にて電流を流した際に放電するかどうかを確認した。表中の項目“直流スパッタ”において、放電した場合を“可”と記載し、放電しなかった場合を“不可”と記載した。
<膜特性>
得られた酸化物スパッタリングターゲットを無酸素銅製のバッキングプレート又はバッキングチューブに半田付けし、これをマグネトロン式のDCスパッタ装置に装着した。次いで、下記のスパッタ条件にて所定の厚さの酸化物膜を成膜した。
スパッタ出力:円板状:DC500W
円筒状:DC3000W
到達真空度:1×10−4Pa
スパッタ温度:100℃
Arガス:0.67Pa
得られた酸化物スパッタリングターゲットを無酸素銅製のバッキングプレート又はバッキングチューブに半田付けし、これをマグネトロン式のDCスパッタ装置に装着した。次いで、下記のスパッタ条件にて所定の厚さの酸化物膜を成膜した。
スパッタ出力:円板状:DC500W
円筒状:DC3000W
到達真空度:1×10−4Pa
スパッタ温度:100℃
Arガス:0.67Pa
(水蒸気透過率)
厚さ120μm、100mm×100mmサイズのPET基板上に、上述した条件で厚さ50nmの酸化物膜を成膜した。
この酸化物膜について、モコン法を用い、mcon社製PERMATRAN−WMODEL3.33を用いて、JIS K7129に準拠して、40℃、90%RHの条件で水蒸気透過率(水蒸気バリア性)を測定した。
厚さ120μm、100mm×100mmサイズのPET基板上に、上述した条件で厚さ50nmの酸化物膜を成膜した。
この酸化物膜について、モコン法を用い、mcon社製PERMATRAN−WMODEL3.33を用いて、JIS K7129に準拠して、40℃、90%RHの条件で水蒸気透過率(水蒸気バリア性)を測定した。
(可視光透過率)
厚さ0.7mm、20mm×20mmサイズのガラス基板(EAGLE XG)上に、上述した条件で厚さ50nmの酸化物膜を成膜した。
この酸化物膜について、分光光度計(日本分光社製V−550)によって、波長380nmから750nmの範囲の光の透過率を測定した。
厚さ0.7mm、20mm×20mmサイズのガラス基板(EAGLE XG)上に、上述した条件で厚さ50nmの酸化物膜を成膜した。
この酸化物膜について、分光光度計(日本分光社製V−550)によって、波長380nmから750nmの範囲の光の透過率を測定した。
従来例1においては、M元素粉、炭素粉を添加しておらず、Zr量も0.001mass%未満(定量下限)であってジルコニアボールからのZrの混入も認められなかった。これにより、ZnO相の平均粒径が大きくなり、かつ、粗大なZnO相の個数が多くなった。このため、12時間経過後にパーティクルを起因として異常放電が多く発生した。
従来例2においては、ZnとSiとの複合酸化物(Zn2SiO4)の粉を用いたが、M元素粉、炭素粉を添加しておらず、Zr量も0.001mass%未満であってジルコニアボールからのZrの混入も認められなかった。これにより、ZnO相の平均粒径が大きくなり、かつ、粗大なZnO相の個数が多くなった。このため、12時間経過後にパーティクルを起因として異常放電が多く発生した。
従来例3においては、M元素粉、炭素粉を添加しておらず、Zr量も0.001mass%未満であってジルコニアボールからのZrの混入も認められなかった。これにより、ZnO相の平均粒径が大きくなり、かつ、粗大なZnO相の個数が多くなった。このため、12時間経過後にパーティクルを起因として異常放電が多く発生した。
従来例4においては、ZnとSiとの複合酸化物(Zn2SiO4)の粉を用いて、焼結条件を変更したが、直流スパッタができなかった。このため、その他の評価を中止した。
従来例5においては、酸化ホウ素粉を添加したが、スパッタの初期から異常放電が多発し、安定してスパッタ成膜することができなかった。また、成膜された酸化物膜において、水蒸気バリア性も低くなった。さらに、相対密度が低くなった。
従来例6においては、酸化モリブデン粉を添加したが、スパッタの初期から異常放電が多発し、安定してスパッタ成膜することができなかった。また、成膜された酸化物膜において、水蒸気バリア性も低く、可視光透過率も低くなった。さらに、相対密度が低くなった。
比較例1,3においてはM元素の合計含有量が0.1msass%を超えており、初期段階で異常放電が多く発生した。
比較例2,4においては、M元素の合計含有量が0.003msass%未満であり、ZnO相の粗大化を抑制できず、12時間経過後にパーティクルを起因として異常放電が多く発生した。
比較例2,4においては、M元素の合計含有量が0.003msass%未満であり、ZnO相の粗大化を抑制できず、12時間経過後にパーティクルを起因として異常放電が多く発生した。
比較例5においては、M元素を含有していなく、Cの含有量が1.0mass%を超えており、初期段階で異常放電が多く発生した。また、成膜した酸化物膜の可視光透過率が低下した。
比較例6においては、M元素を含有していなく、Cの含有量が0.03msass%未満であり、ZnO相の粗大化を抑制できず、12時間経過後にパーティクルを起因として異常放電が多く発生した。
比較例6においては、M元素を含有していなく、Cの含有量が0.03msass%未満であり、ZnO相の粗大化を抑制できず、12時間経過後にパーティクルを起因として異常放電が多く発生した。
比較例7においては、M元素と炭素とを含有し、M元素の合計含有量が0.1mass%を超え、Cの含有量が1.0mass%を超えており、初期段階で異常放電が多く発生した。また、成膜した酸化物膜の可視光透過率が低下した。
比較例8においては、M元素と炭素とを含有し、M元素の合計含有量が0.1mass%を超えており、初期段階で異常放電が多く発生した。
比較例8においては、M元素と炭素とを含有し、M元素の合計含有量が0.1mass%を超えており、初期段階で異常放電が多く発生した。
比較例9においては、M元素と炭素とを含有し、M元素の合計含有量が0.003mass%未満、Cの含有量が0.03mass%未満とされており、ZnO相の粗大化を抑制できず、12時間経過後にパーティクルを起因として異常放電が多く発生した。
比較例10においては、Cの含有量が1.0mass%を超えており、初期段階で異常放電が多く発生した。また、成膜した酸化物膜の可視光透過率が低下した。
比較例11においては、M元素と炭素とを含有し、M元素の合計含有量が0.1mass%を超えており、初期段階で異常放電が多く発生した。
比較例10においては、Cの含有量が1.0mass%を超えており、初期段階で異常放電が多く発生した。また、成膜した酸化物膜の可視光透過率が低下した。
比較例11においては、M元素と炭素とを含有し、M元素の合計含有量が0.1mass%を超えており、初期段階で異常放電が多く発生した。
これに対して、実施例1〜28では、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素:0.003mass%以上0.1mass%以下、及び、C:0.03mass%以上1.0mass%以下のうち、いずれか一方又は両方を含む。ZnO相の粗大化が抑制され、12時間経過後においても異常放電の発生を十分に抑制することができた。また、初期の異常放電も少なく、安定して直流スパッタを行うことができた。さらに、成膜された酸化物膜の水蒸気バリア性、可視光透過性に優れていた。
以上のように、本実施形態によれば、長時間使用した場合であってもパーティクルの発生を抑制でき、このパーティクルに起因した異常放電の発生を抑制することが可能な酸化物スパッタリングターゲットを提供可能であることが確認された。
Claims (5)
- 金属成分と酸素とからなる酸化物であり、前記金属成分は、前記金属成分の合計含有量を100mass%として、Alを0.3mass%以上3.7mass%以下の範囲内の量、Siを6.0mass%以上14.5mass%以下の範囲内の量、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素を0.003mass%以上0.1mass%以下の範囲内の合計量で含有し、残部がZn及び不可避不純物からなることを特徴とする酸化物スパッタリングターゲット。
- 金属成分とCと酸素とからなる酸化物であり、前記金属成分と前記Cは、前記金属成分と前記Cとの合計含有量を100mass%として、Alを0.3mass%以上3.7mass%以下の範囲内の量、Siを6.0mass%以上14.5mass%以下の範囲内の量、Cを0.03mass%以上1.0mass%以下の範囲内の量で含有し、残部がZn及び不可避不純物からなることを特徴とする酸化物スパッタリングターゲット。
- 金属成分とCと酸素とからなる酸化物であり、前記金属成分と前記Cは、前記金属成分と前記Cとの合計含有量を100mass%として、Alを0.3mass%以上3.7mass%以下の範囲内の量、Siを6.0mass%以上14.5mass%以下の範囲内の量、Zr,Hf,Yから選択される一種又は二種以上からなるM元素を0.003mass%以上0.1mass%以下の範囲内の合計量、Cを0.03mass%以上1.0mass%以下の範囲内の量で含有し、残部がZn及び不可避不純物からなることを特徴とする酸化物スパッタリングターゲット。
- ZnO相及びZn2SiO4相を有し、ZnO相の平均粒径が5μm以下であり、Zn2SiO4相の平均粒径が5μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の酸化物スパッタリングターゲット。
- ZnO相及びZn2SiO4相を有し、25000μm2の測定範囲において、直径(円相当径)10μm以上25μm以下の範囲内のZnO相の個数が10個以下であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の酸化物スパッタリングターゲット。
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---|---|---|---|
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KR1020227001618A KR20220087425A (ko) | 2019-10-23 | 2020-10-22 | 산화물 스퍼터링 타깃 |
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